JP2001151023A - オーバーヘッドコンソール - Google Patents

オーバーヘッドコンソール

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーバーヘッドコンソールで、いわゆるハー
トカム機構を応用したプッシュプッシュ機構によるホル
ダー開閉構造を備えたものにおいて、部品の寸法誤差に
よりホルダー閉時の角度姿勢が狂い、ホルダーとハウジ
ングボデイとの間に段差が生じるのを防止する。 【解決手段】 ハートカム22を支承する軸を段付きね
じ24とし、その段付きねじ24の円柱段部24Bをね
じ24Aの中心線に対して偏心するように形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の天井に取り
付けられ、携帯電話やCD、サングラス等の小物を収容
するオーバーヘッドコンソールに関する。
【0002】
【従来の技術】オーバーヘッドコンソールは、図1、図
2に示すように、小物を収容するための開閉可能なホル
ダー5、6を備える。ホルダーを閉じた状態で係止する
機構には、図のホルダー6のようにホルダーの前端にロ
ック部材7を形成し、ロック部材7がハウジングボデイ
2に係合するようにしたものがある。また、ホルダー5
のように係止のための機構が外部から全く見えないハー
トカム機構を応用したプッシュプッシュ機構により開閉
するものがある。この開閉構造ではホルダー5が開いて
いる状態から手指でホルダー5を閉じるように押し込む
ことにより自動的に閉じた状態で係止されてロックさ
れ、閉じた状態のホルダー5を再度手指で押し込むこと
により係止を解いてホルダー5を開くことができる。
【0003】ハートカム機構を応用したプッシュプッシ
ュ機構とは、図3に示すように、ハウジングボデイ2と
一体になった部分23に回動自在に複雑な形状をしたハ
ートカム22を軸支し、ホルダー5の側壁に水平方向に
突出してピン21を植設し、そのピン21がハートカム
22に係合離脱することにより、軸11を回転中心とし
て開閉するホルダー5を閉じた状態で係止したり開いた
状態にしたりするようにしたものである。この機構はホ
ルダー5を閉じた状態でロックする構造が外部から見え
ないため外観がすっきりし意匠上優れたものになるとい
う特徴がある。また、ホルダー5の表面の一端を押すだ
けでホルダー5を開閉できるので開閉の操作感がとても
心地よいものになるという特徴がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のハートカム機構を応用したプッシュプッシュ機構
は、ホルダー5を閉じて係止した状態でのホルダー5の
角度姿勢が狂い、ホルダー5の端部と隣接するホルダー
6やハウジングボデイ2の表面との間に段差が生じるこ
とがあるという問題点があった。これは、ピン21及び
ハートカム22はホルダー5が開いたときに外部から見
えない位置に配置する必要から必然的に軸11の近くに
配置されることになるためである。このため、ホルダー
5を閉じた状態で、つまりピン21がハートカム22に
係止された状態でのピン21の位置が僅かでも狂うとピ
ン21の角度位置が狂い、ホルダー5の角度姿勢が大き
く狂うことになる。すると、ホルダー5の先端部5Aが
隣接するホルダー6やハウジングボデイ2の表面と面一
にならず、図3に想像線で示すように、段差が生じる。
段差は0.5mm〜2mm程度のものであるが、オーバ
ーヘッドコンソール1は乗員の頭上に配置され乗員の目
線に近いから、段差が生じると非常に見苦しい。そのた
め、各部品に高い精度が要求され組立にも細心の注意が
要求されるという問題点があった。
【0005】さらに、オーバーヘッドコンソールは自動
車に搭載される部材である。自動車では砂漠の炎天下に
ウインドウを閉じたまま放置されるといった事態も想定
しなければならず、車室内の温度は80℃まで上昇する
ことを想定しなければならない。このような高温下で
は、各部品の材質の相違や形状の相違から熱膨張係数が
異なることから、室温での組立時にホルダー5とハウジ
ングボデイ2との間に少しでも段差があるとその段差が
拡大し、非常に見苦しくなるという問題点があった。こ
のため従来は、各部品の寸法のばらつきをできるだけ抑
えて寸法精度を非常に高くすると共に、各部品の組み合
わせを選択して組立時の段差を無くすことを行ってい
た。
【0006】そこで、本発明のうち請求項1記載の発明
は、組立時に閉じた状態でのホルダーの角度姿勢を調整
することができ、通常の寸法精度の部品の組み合わせに
よりホルダーとハウジングボデイとの段差を無くして見
栄えを良くしたオーバーヘッドコンソールを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のうち請求項1記載の発明は、ハウジングボ
デイに回動可能に軸支されたハートカムとホルダーに植
設固定されたピンとの係合離脱により、ハウジングボデ
イに回動自在に軸支され開閉自在なホルダーを、ホルダ
ーが閉じた状態で係止することとホルダーが開いた状態
となることとを可能とするハートカム機構を応用したプ
ッシュプッシュ機構によるホルダー開閉構造を備えたオ
ーバーヘッドコンソールにおいて、前記ハートカムは、
ハウジングボデイに締着される段付きねじの円柱段部に
軸支されていることと、前記段付きねじは、ねじの中心
線に対して円柱段部の中心線が偏心するように円柱段部
が形成されていることと、を特徴とする。
【0008】このように形成すると、オーバーヘッドコ
ンソールを組み立てた後で段付きねじを僅かに回転させ
ると、円柱段部が偏心しているため円柱段部の中心位置
が微調整される。円柱段部の中心位置が僅かに変わると
ハートカムの回動中心が僅かに変わり、ハートカムに係
止されたピンの位置を僅かに変化させ微調整することが
できる。ホルダーを閉じてロックされピンがハートカム
に係止された状態でのピンの位置を微調整することがで
きるから、ホルダーが閉じた状態でのホルダーの角度姿
勢を微調整することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照し説明する。図1は下から見たオーバーヘッドコ
ンソール1を示す斜視図である。オーバーヘッドコンソ
ール1は主としてポリプロピレンからなる合成樹脂によ
り形成され、そのハウジングボデイ2は車両の天井に沿
うように滑らかな曲線で形成されている。オーバーヘッ
ドコンソール1の前方(車両の進行方向)には2つのマ
ップランプ3、3と、その押しボタンスイッチ4、4が
配設されている。押しボタンスイッチ4、4の後方には
ハートカム機構を応用したプッシュプッシュ機構により
開閉するホルダー5が配設され、その後方には第2のホ
ルダー6が配設されている。第2のホルダー6はそのホ
ルダー6と一体に形成されたロック部材7により、閉じ
た状態でハウジングボデイ2にロックできるようになっ
ている。
【0010】図2はホルダー5及び第2のホルダー6を
開いた状態を示す下から見た斜視図である。ハウジング
ボデイ2にはホルダー5及び第2のホルダー6をそれぞ
れ収容する部屋が設けてある。前方のホルダー5には内
歯の歯車部分8が一体に形成されており、この歯車部分
8がハウジングボデイ2に設置された図示しないダンパ
ー歯車と噛合している。ダンパー歯車によりホルダー5
の開閉速度を一定に抑え、開閉の節度感を実現してい
る。
【0011】図3は図1のA−A線断面を示す要部縦断
面図である。ホルダー5は軸11により、第2のホルダ
ー6は軸12によりハウジングボデイ2に回転自在に取
り付けられている。前方のホルダー5にはサングラス1
3等の比較的軽い小物が収容され、第2のホルダー6に
は携帯電話14やCD、MD等が収容される。第2のホ
ルダー6はホルダー6の前端に形成されたロック部材7
がハウジングボデイ2と係合することにより閉じられる
ようになっており、ロック部材7を手指で押圧しハウジ
ングボデイ2との係合を外すことにより、想像線に示す
ように第2のホルダー6を開くことができる。第2のホ
ルダー6では閉じている際にその先端部のロック部材7
で係止するため、本発明で問題としているホルダーを閉
じているときのホルダー6の角度姿勢が問題となること
はない。
【0012】一方、前方のホルダー5は、ホルダー5の
側壁図面左上部に水平方向に突出して植設され固定され
たピン21が、複雑な形状をしたハートカム22に係合
して係止されるようになっている。図中に一点鎖線で示
した円弧状の曲線101はホルダー5の開閉に伴うピン
21の軌跡である。ハートカム22は、ハウジングボデ
イ2と一体に立設して形成された柱状部23に段付きね
じ24により軸支され、垂直面内で回動可能である。い
わゆるハートカム機構を応用したプッシュプッシュ機構
であり、ホルダー5の一端を手指で押し込むことにより
ホルダー5を閉じた位置に係止することができ、係止し
た位置から再度手指でホルダー5の一端を押し込むこと
によりピン21とハートカム22との係合を外し、ホル
ダー5を開くことができる。
【0013】このとき、ピン21及びハートカム22は
必然的に軸11の近くに配置されることになる。このた
め、ホルダー5を閉じた状態で、つまりピン21がハー
トカム22に係止された状態でのピン21の位置が僅か
でも狂うとホルダー5の角度姿勢が大きく狂う。する
と、ホルダー5の先端部5Aが隣接するホルダー6やハ
ウジングボデイ2の表面と面一にならず、図3に想像線
で示すように、段差が生じる。段差は0.5mm〜2m
m程度のものであるが、オーバーヘッドコンソール1は
乗員の頭上に配置され乗員の目線に近いから、段差が生
じると非常に見苦しい。そのため、各部材2、5、2
1、22、23に高い精度が要求され組立にも細心の注
意が要求されてきた。これが本発明が解決しようとする
課題である。
【0014】図4はハートカム機構を示す分解斜視図で
ある。ホルダー5には側方に突出して軸11が一体に成
形されている。軸11はハウジングボデイ2の孔に嵌挿
されてホルダー5が回転自在に支承される。このとき、
軸11の基底部のボス部11Aにねじりコイルバネ25
が嵌挿されており、そのフックの一端がホルダー5に係
止され、他端がハウジングボデイ2に係止されてホルダ
ー5を図面反時計回転方向に、すなわち、開く方向に付
勢している。また、ホルダー5の側壁の図面右肩上部に
ピン21が植設され水平方向に突出して固定されてい
る。ピン21はハートカム22と係合するための部材で
ある。
【0015】一方、ハウジングボデイ2と一体に形成さ
れた柱状部23にはねじ孔23Aが形成され、ハートカ
ム22、コイルバネ26が段付きねじ24により取り付
けられる。コイルバネ26はねじりコイルバネとしての
作用と圧縮コイルバネとしての作用の両者を兼ね備える
ものである。コイルバネ26はそのフックの一端がハー
トカム22に係止され、他端が柱状部23に係止され
る。コイルバネ26はハートカム22を図面時計回転方
向に付勢するとともに、ハートカム22を弾性的に柱状
部23に押し付ける作用をする。
【0016】図5は段付きねじ24を示す図であり、
(A)は斜視図、(B)は正面図である。段付きねじ2
4は柱状部23のねじ孔23Aに螺合されるねじ部24
Aと、ねじ部24Aより径が大きく円柱形状をした円柱
段部24Bと、基底部24Cからなる。円柱段部24B
は、ねじ部24A及び基底部24Cに対して偏心して形
成されており、ねじ部24Aの中心線102と円柱段部
24Bの中心線103の距離ΔXすなわち偏心量ΔXは
0.5mm程度に設定される。ここで、ねじ部24Aは
柱状部23のねじ孔23Aに略完全にねじ込まれ、円柱
段部24Bにハートカム22及びコイルバネ26が嵌挿
されて支持される。ハートカム22の孔22Aの内周面
は円筒形状ではなく傾斜を付けたテーパー形状に形成し
てある。このため、ハートカム22は円柱段部24Bを
中心として回動可能であるとともに、回転軸線と垂直な
平面からハートカム22がハートカム22の厚さ方向に
僅かに傾斜するように振ることが可能である。
【0017】図6はハートカム22とホルダー5に立設
したピン21との係合の様子を説明する斜視図である。
ホルダー5を手指で閉じる方向にハウジングボデイ2の
中に押し込んでいくと、図6(A)に示すように、ピン
21はその円弧状の軌跡101に従って移動し、ピン2
1がハートカム22の曲面受部22Bに当接するように
なる。さらにホルダー5を閉じる方向に押し込んでいく
と、ピン21はハートカム22を押圧し、ハートカム2
2はコイルバネ26の付勢力に抗して矢印104の方向
すなわち図面時計回転方向に回転を始める。このとき、
ピン21はハートカム22の曲面受部22Bに摺接して
滑走し、曲面先端22Cに至る。曲面先端22Cを乗り
超えるとハートカム22はコイルバネ26の付勢力によ
り図面反時計方向に急激に逆転し、ピン21はハートカ
ム22の二股部の狭まった係止点22D近傍の壁部に衝
突する。図6(B)に示す状態である。このとき、ピン
21とハートカム22が衝突する「カチ」という小気味
よい音がする。
【0018】その状態でホルダー5から手指を離すと、
ホルダー5を回転付勢しているねじりコイルバネ25
(図4参照)の付勢力により、ホルダー5が開く方向に
少し戻りピン21は円弧状軌跡101に沿って矢印10
5の方向に少し戻る。それに従ってハートカム22も図
面反時計回転方向に少し回転する。そして、段付きねじ
24の円柱段部24Bの中心を回転中心とするハートカ
ム22の係止点22Dの回転軌跡と、ピン21の円弧状
回転軌跡101とが交差する位置で静止する。つまり、
ピン21がハートカム22を引っ張っている状態であ
る。この状態がホルダー5が閉じてロックされ係止され
た状態である。(図6(B)参照)。
【0019】ホルダー5が閉じてロックされた状態から
再度ホルダー5の端部を手指で押圧すると、ピン21は
円弧状回転軌跡101を矢印105と逆の方向に移動す
る。このとき、ピン21はハートカム22の係止点22
D近傍の壁部を押圧しハートカム22を図面時計回転方
向に回転させる。そして、ピン21が壁部先端22Eを
乗り超えるとハートカム22はコイルバネ26の付勢力
により図面反時計方向に急激に逆転し、ピン21は斜面
溝部22Fに入り込む。図6(C)に示す状態である。
このとき、ピン21とハートカム22が衝突する「カ
チ」という小気味よい音がする。
【0020】そして、手指をホルダー5から離すと、ピ
ン21は斜面溝部22Fを通過し矢印106のようにハ
ートカム22から離脱する。勿論、ピン21は円弧状回
転軌跡101に沿って移動するからハートカム22が若
干反時計回転方向に回転することになる。このとき、ピ
ン21の先端が斜面溝部22Fの底の傾斜面に摺接する
から、ピン21の先端がハートカム22を押圧し、ハー
トカム22は僅かに厚さ方向に振られることになる。こ
のような運動はコイルバネ26が圧縮バネとしても作用
すること、ハートカム22の孔22Aがテーパー形状に
してあることから可能になる。
【0021】ピン21がハートカム22から離脱する
と、ハートカム22及びホルダー5は共に自由になり、
ハートカム22はコイルバネ26の付勢力により反時計
回転方向に回転して待機位置に戻り、ホルダー5及びピ
ン21はねじりコイルバネ25の付勢力で時計回転方向
に回転してホルダー5が開いた状態になる。このよう
に、ホルダー5の一端を手指で押圧することによりホル
ダー5を閉じたロック状態にすることができ、また、閉
じた状態のホルダー5はその一端を手指で押圧すること
によりホルダー5を開いた状態にすることができる。ハ
ートカム機構を応用したプッシュプッシュ機構と称する
所以である。この開閉機構は手指でホルダー5の一端を
押圧するだけで開閉できるから、ホルダー開閉の操作感
がとても良いという特徴がある。
【0022】以上の構成に基づき、作動について説明す
る。図7はホルダー5とハートカム22との位置関係を
示す縦断面図である。軸11を中心にして回転し開閉す
るホルダー5の閉じた状態のロック位置は、ホルダー5
に立設されたピン21がハートカム22に係止され、ピ
ン21がハートカム22を引っ張った状態の位置であ
る。ロック位置でのピン21の位置が僅かでも狂うと閉
じた状態でのホルダー5の角度姿勢が狂い、図7に想像
線で示すように、ホルダー5の先端部5Aが隣接するホ
ルダー6やハウジングボデイ2の表面と面一にならず段
差が生じてしまう。しかしながら、本実施の形態では、
ハートカム22を支承する段付きねじ24がその円柱段
部24Bを偏心して形成してある。したがって、段付き
ねじ24を柱状部23にねじ止めし、ねじを締め切って
ハートカム22等を組み付けた状態から、段付きねじ2
4を僅かに(最大180°)、巻き戻すことにより、ハ
ートカム22の回転中心位置を微調整することができ
る。ハートカム22の回転中心位置を微調整すればロッ
ク位置でのピン21の位置を微調整することができる。
【0023】円柱段部24Bの偏心量ΔXは0.5mm
であったから、最大180°の巻き戻しにより最大1m
mハートカム22の位置を微調整することができる。ハ
ートカム22の位置すなわちピン21の位置を最大1m
m微調整できれば、ホルダー5の先端部5Aの回転半径
はピン21の位置の回転半径の約2倍であるから、ホル
ダー5が閉じた状態での先端部5Aの位置を最大約2m
mまで調整することができる。したがって、段付きねじ
24を僅かに回転し調整することにより、ホルダー5の
先端部5Aが隣接するホルダー6やハウジングボデイ2
の表面と面一になり段差が無くなった状態に調整するこ
とができる。
【0024】図8は偏心した段付きねじ24の回転とホ
ルダー5の角度姿勢との関係を示す説明図である。ホル
ダー5は軸11を回転中心として回動し、ホルダー5に
植設固定されたピン21は円弧状の軌跡101上を移動
する。一方、段付きねじ24の円柱段部24Bに回動自
在に支承されたハートカム22の係止点22Dは円柱段
部24Bを回転中心として回動し、円弧軌跡205上を
移動する。したがって、円弧軌跡101と円弧軌跡20
5が交わった点が、ハートカム22がピン21を係止し
ホルダー5を閉じた位置でロックするピン21の位置で
ある。
【0025】ここで、円柱段部24Bの中心線103は
ねじ部24Aの中心線102に対してΔXだけ偏心して
いるから、段付きねじ24を±90°回転させると円柱
段部24Bの中心線103は半円状の軌跡201上を移
動する。したがって、±90°の回転により円柱段部2
4Bの外周円は円202から円203まで移動する。そ
れに従い、ハートカム22の係止点22Dの円弧軌跡2
05も、円弧軌跡206から円弧軌跡207まで移動す
る。それ故、段付きねじ24の±90°の回転によりピ
ン21の係止位置は、円弧軌跡206と円弧軌跡101
が交わる点から円弧軌跡207と円弧軌跡101が交わ
る点まで角度Δθだけ移動する。この角度Δθのピン2
1の移動によりホルダー5はホルダー5−206の角度
姿勢からホルダー5−207の角度姿勢まで微調整する
ことができる。これがホルダー5を閉じた状態での角度
姿勢を微調整する原理である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、偏心した段付きねじによりハートカ
ムを支承するようにしたものであるから、オーバーヘッ
ドコンソールを組み立てる際にホルダーの閉位置での角
度姿勢を微調整することができるという優れた効果があ
る。このため、オーバーヘッドコンソールを構成する各
部品に特別に高い寸法精度を要求しなくても、閉位置で
のホルダーをハウジングボデイの表面と面一となるよう
に組み立てることができ、使用時に車室内の温度が高温
になったとしてもホルダーが開いてきて段差が生じると
いった見栄えの悪くなることを防止することができると
いう効果を奏する。しかも、構造としては段付きねじに
偏心した部分を設けたのみであるから、ホルダーの閉位
置での角度調整をするために特別の部品の追加を必要と
しない。このため、コストの上昇が殆ど無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】下から見たオーバーヘッドコンソールを示す斜
視図である。
【図2】ホルダー及び第2のホルダーを開いた状態を示
す下から見た斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面を示す要部縦断面図であ
る。
【図4】ハートカム機構を示す分解斜視図である。
【図5】段付きねじを示す図であり、(A)は斜視図、
(B)は正面図である。
【図6】ハートカムとホルダーに立設したピンとの係合
の様子を説明する斜視図である。
【図7】ホルダーとハートカムとの位置関係を示す縦断
面図である。
【図8】偏心した段付きねじの回転とホルダーの角度姿
勢との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 オーバーヘッドコンソール 2 ハウジングボデイ 11 軸 21 ピン 22 ハートカム 23 柱状部 24 段付きねじ 24B 円柱段部 26 コイルバネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングボデイに回動可能に軸支され
    たハートカムとホルダーに植設固定されたピンとの係合
    離脱により、ハウジングボデイに回動自在に軸支され開
    閉自在なホルダーを、ホルダーが閉じた状態で係止する
    こととホルダーが開いた状態となることとを可能とする
    ハートカム機構を応用したプッシュプッシュ機構による
    ホルダー開閉構造を備えたオーバーヘッドコンソールに
    おいて、 前記ハートカムは、ハウジングボデイに締着される段付
    きねじの円柱段部に軸支されていることと、 前記段付きねじは、ねじの中心線に対して円柱段部の中
    心線が偏心するように円柱段部が形成されていること
    と、を特徴とするオーバーヘッドコンソール。
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