JP2001148586A - 電磁波シールドケース - Google Patents

電磁波シールドケース

Info

Publication number
JP2001148586A
JP2001148586A JP32829299A JP32829299A JP2001148586A JP 2001148586 A JP2001148586 A JP 2001148586A JP 32829299 A JP32829299 A JP 32829299A JP 32829299 A JP32829299 A JP 32829299A JP 2001148586 A JP2001148586 A JP 2001148586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic wave
wave shielding
shield case
shielding case
electronic component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32829299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3313682B2 (ja
Inventor
Hideo Yumi
英雄 由見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kitagawa Industries Co Ltd
Original Assignee
Kitagawa Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kitagawa Industries Co Ltd filed Critical Kitagawa Industries Co Ltd
Priority to JP32829299A priority Critical patent/JP3313682B2/ja
Publication of JP2001148586A publication Critical patent/JP2001148586A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3313682B2 publication Critical patent/JP3313682B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】内部の温度上昇を防ぐことが可能な電磁波シー
ルドケースを提供する。 【解決手段】電磁波シールドケース21は、導電性弾性
薄板の打ち抜き加工または折り曲げ加工によって一体成
形され、その下部が開口された箱形を成し、その上部に
は矩形の通気孔3が複数個穿設され、各通気孔3には放
熱用フィン4が突設されている。各放熱用フィン4は、
各通気孔3の周囲一辺から電磁波シールドケース21の
上方に向けて、各通気孔3を覆うように山形を成して折
り曲げられて折曲加工薄板バネを構成し、各放熱用フィ
ン4と各通気孔3との間には間隙が形成されている。電
磁波シールドケース21と電子部品12の上面との間に
は、熱伝導部材として板状部材22が挟設されている。
電磁波シールドケース21を使用するには、プリント回
路基板11上に実装された電子部品12にケース21を
被着した状態で、ケース21をプリント回路基板11に
固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁波シールドケー
スに係り、詳しくは、電子部品を覆設して電磁波を遮蔽
する電磁波シールドケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、IC等の電子部品や電子部品の実装された回路基
板から放射される電磁波や外部から当該電子部品や回路
基板に入射される電磁波を遮蔽するために、当該電子部
品や回路基板を覆設する金属のケースが使用されてい
る。
【0003】しかし、電子部品や回路基板を金属のケー
スで覆設すると、電子部品から発生した熱が金属のケー
ス内にこもり、電子部品や回路基板の温度を不要に上昇
させるおそれがあった。本発明は上記問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的は、内部の温度
上昇を防ぐことが可能な電磁波シールドケースを提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段および発明の効果】かかる
目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明
は、導電性薄板にて形成され、当該導電性薄板に穿設さ
れた少なくとも1つ以上の通気孔と、当該通気孔の縁部
から突設された放熱用フィンとを備え、電子部品を覆設
する電磁波シールドケースであって、前記放熱用フィン
は、前記電磁波シールドケースが収容される電子機器の
筐体に当接され、前記電磁波シールドケースを形成する
前記導電性薄板と前記電子部品との間に挟設された熱伝
導部材を備え、当該熱伝導部材は前記電磁波シールドケ
ースの内側より前記放熱用フィンを付勢する電磁波シー
ルドケースをその要旨とする。
【0005】従って、請求項1に記載の発明によれば、
導電性薄板にて形成された電磁波シールドケースが電子
部品を覆設するため、電子部品から放射される電磁波
や、外部から電子部品に入射される電磁波は、電磁波シ
ールドケースにて遮蔽される。また、電子部品から熱が
発生した場合、その熱は熱伝導部材を介して電磁波シー
ルドケースの導電性薄板へ伝導され、導電性薄板から放
熱用フィンに当接される筐体を伝導して筐体の外部に放
出されるため、高い放熱効果を得ることができる。加え
て、電子部品から電磁波シールドケースの外部に放出さ
れた熱が電子機器の筐体内にこもるおそれがないことか
ら、電子機器の小型化に伴い筐体が小型化した場合で
も、筐体の内部の温度上昇を防ぐことができる。従っ
て、温度上昇によって発生するおそれのある電子部品の
誤動作や故障を確実に防ぐことができる。
【0006】そして、熱伝導部材が電磁波シールドケー
スの内側より放熱用フィンを付勢しているため、筺体か
ら放熱用フィンにかかる圧力に対して、熱伝導部材から
の付勢力が抗することから、放熱用フィンが過度に押し
つぶされて不要に変形するのを防止することができる。
【0007】尚、通気孔および放熱用フィンの個数およ
び寸法形状については、前記放熱性を十分に確保した上
で電磁波が通過しないように、実験的に適宜設定する必
要がある。また、電磁波シールドケースは、導電性薄板
の打ち抜き加工(プレス加工)または折り曲げ加工によ
り、通気孔および放熱用フィンを含めて一体成形すれば
よく、その製造は極めて容易である。
【0008】次に、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の電磁波シールドケースにおいて、前記熱伝導部
材は導電性を有し、前記熱伝導部材により前記通気孔が
塞がれていることをその要旨とする。従って、請求項2
に記載の発明によれば、熱伝導部材により通気孔が塞が
れていることから、通気孔を通過しようとする電磁波は
導電性を有する熱伝導部材にて遮蔽されるため、電磁波
遮蔽効果をより一層高めることができる。
【0009】次に、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載の電磁波シールドケースにおい
て、前記熱伝導部材は磁性材料を含むことをその要旨と
する。従って、請求項3に記載の発明によれば、熱伝導
部材が磁性材料を含むため、磁界における電磁波遮蔽効
果を向上させることができる。
【0010】次に、請求項4に記載の発明は、請求項1
〜3のいずれか1項に記載の電磁波シールドケースにお
いて、前記電磁波シールドケースは、前記電子部品が実
装される回路基板に取り付けられる第1の部分と、前記
通気孔および前記放熱用フィンを備えた第2の部分とに
分割されることをその要旨とする。
【0011】従って、請求項4に記載の発明によれば、
電磁波シールドケースを使用する際に、まず、回路基板
上に実装された電子部品を囲むように第1の部分を回路
基板に搭載して、第1の部分と回路基板とを取付固定
し、次に、電子部品に熱伝導部材を載置した状態で、第
1の部分に第2の部分を取り付けて一体化させることに
より、熱伝導部材を電磁波シールドケースと電子部品と
の間に容易に挟設することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態を図面と共に説明する。本第1
実施形態の電磁波シールドケース1について、図1に斜
視図、図2に使用状態における断面図を示す。尚、図2
は、図1に示すA−A線方向にて切断した状態に相当す
る。
【0013】電磁波シールドケース1は、下部が開口さ
れた箱形を成し、その側壁には円形の通気孔2が複数個
穿設され、その上部には矩形の通気孔3が複数個穿設さ
れ、各通気孔3の縁部から放熱用フィン4が突設されて
いる。各放熱用フィン4は、各通気孔3の周囲一辺から
電磁波シールドケース1の上方(外側)に向けて、各通
気孔3を覆うように山形を成して折り曲げられており、
各放熱用フィン4と各通気孔3との間には間隙が形成さ
れている。
【0014】この電磁波シールドケース1は、導電性弾
性薄板の打ち抜き加工(プレス加工)または折り曲げ加
工によって一体成形されており、その製造は極めて容易
である。尚、当該導電性弾性薄板は導電性と弾性とを有
する適宜な材料から成り、そのような材料としては、弾
性に富んだ金属材料(例えば、アルミニウム合金、ベリ
リウム銅、ステンレスバネ材、燐青銅、等)や、弾性を
有する導電性プラスチック材料などがある。また、金属
材料を用いて当該導電性弾性薄板を形成した場合、その
表面に各種防錆メッキ処理を施せば、耐腐食性を向上さ
せることができる。
【0015】そして、電磁波シールドケース1は、プリ
ント回路基板11上に実装されたIC等の電子部品12
に被着される。そのため、電磁波シールドケース1の寸
法形状は、電子部品12の外形寸法形状に合わせて形成
されており、電子部品12と電磁波シールドケース1と
の間には間隙が形成されている。
【0016】次に、電磁波シールドケース1の使用方法
について説明する。 [使用方法](図2(a)参照) プリント回路基板11上に実装された電子部品12に電
磁波シールドケース1を被せ、電子部品12を電磁波シ
ールドケース1にて覆設する。そして、電磁波シールド
ケース1をプリント回路基板11に固定する。尚、その
固定方法としては、接着固定(例えば、電磁波シールド
ケース1の下端周縁に接着剤を塗布し、当該下端周縁と
プリント回路基板11の表面とを当該接着剤にて接着固
定する方法。または、電磁波シールドケース1の下端周
縁とプリント回路基板11の表面とを両面テープ等の接
着材にて接着固定する方法)や、螺着固定(電磁波シー
ルドケース1およびプリント回路基板11または電子部
品12の適宜な箇所にネジ孔(図示略)を形成してお
き、当該ネジ孔に雄ネジを螺合させることで両者を固定
する方法)など、どのような方法を用いてもよい。
【0017】この状態において、電磁波シールドケース
1の下端周縁は、プリント回路基板11の表面に対して
ほとんど隙間なく密着される。そのため、電子部品12
から放射される電磁波や、外部から電子部品12に入射
される電磁波は、電磁波シールドケース1にて遮蔽され
る。
【0018】また、電子部品12の側方および上方と電
磁波シールドケース1との間には間隙が形成されてい
る。そのため、電子部品12から熱が発生した場合、そ
の熱により、図2(a)の矢印Bに示すように、電磁波
シールドケース1の外部→各通気孔2→電磁波シールド
ケース1と電子部品12との間隙→各通気孔3と各放熱
用フィン4との間隙→電磁波シールドケース1の外部、
という経路で空気の流れが起こり、その空気の流れによ
り電子部品12が冷却されると共に電磁波シールドケー
ス1の内部に熱がこもるのが防止される。
【0019】そして、電子部品12の発熱により電磁波
シールドケース1を形成する前記導電性弾性薄板が加熱
された場合、各放熱用フィン4の表面側だけでなく裏面
側(電磁波シールドケース1の内部を向く側)について
も電磁波シールドケース1の外部に露出されているた
め、前記導電性弾性薄板の熱は各放熱用フィン4の表裏
両面側から空気を伝導して外部に放出される。
【0020】従って、各通気孔2,3および各放熱用フ
ィン4を設けることにより、電子部品12から発生した
熱が電磁波シールドケース1の内部にこもらなくなるこ
とから、電子部品12の温度が不要に上昇するのを防止
することが可能になり、温度上昇によって発生するおそ
れのある電子部品12の誤動作や故障を確実に防ぐこと
ができる。尚、各通気孔2の個数および寸法形状、ま
た、各通気孔3の個数および各通気孔3と各放熱用フィ
ン4との間隙の寸法形状については、前記放熱性を十分
に確保した上で電磁波が通過しないように、実験的に適
宜設定する必要がある。
【0021】[使用方法](図2(b)参照) この使用方法において、図2(a)に示した使用方法
と異なるのは、電子部品12および電磁波シールドケ
ース1が実装されたプリント回路基板11を電子機器の
導電性筐体13の内部に収容する点である。
【0022】各放熱用フィン4は、各通気孔3の周囲一
辺から電磁波シールドケース1の上方に向けて、各通気
孔3を覆うように山形を成して折り曲げられているた
め、折曲加工薄板バネを構成している。そのため、プリ
ント回路基板11と導電性筐体13との間隙の幅Tを適
宜設定すると、プリント回路基板11と導電性筐体13
との間で各放熱用フィン4が押圧され、薄板バネによる
バネ力により、各放熱用フィン4の山形の頂部が導電性
筐体13に当接され、電磁波シールドケース1と導電性
筐体13とが導通可能に接続される。
【0023】そのため、電子部品12から放射される電
磁波や、外部から電子部品12に入射される電磁波は、
電磁波シールドケース1にて遮蔽されると共に、導電性
筐体13によっても遮蔽される。従って、この使用方法
によれば、前記使用方法よりもさらに電磁波遮蔽効
果を高めることができる。
【0024】また、電子部品12の発熱により電磁波シ
ールドケース1を形成する前記導電性弾性薄板が加熱さ
れた場合、その熱は各放熱用フィン4に接触する導電性
筐体13を伝導して導電性筐体13の外部に放出され
る。そのため、この使用方法によれば、前記使用方法
よりもさらに放熱効果を高めることができる。
【0025】そして、前記使用方法では、電子部品1
2から電磁波シールドケース1の外部に放出された熱が
電子機器の筐体内にこもるおそれがあったのに対して、
この使用方法では電子部品12からの熱が各放熱用フ
ィン4を介して導電性筐体13の外部に放出されるた
め、電子機器の小型化に伴い導電性筐体13が小型化し
た場合でも、導電性筐体13の内部の温度上昇を防ぐこ
とができる。
【0026】(第2実施形態)以下、本発明を具体化し
た第2実施形態を図面と共に説明する。尚、本第2実施
形態において、図1および図2に示した第1実施形態と
同じ構成部材については符号を等しくしてその詳細な説
明を省略する。
【0027】本第2実施形態の電磁波シールドケース2
1について、図3に斜視図、図4に使用状態における断
面図を示す。尚、図4は、図3に示すA−A線方向にて
切断した状態に相当する。電磁波シールドケース21に
おいて、第1実施形態の電磁波シールドケース1と異な
るのは、各通気孔2が省かれている点と、電磁波シール
ドケース21と電子部品12の上面との間に熱伝導部材
としての板状部材22が挟設されている点である。
【0028】板状部材22は、熱伝導性および導電性に
富んだ弾性材料から成り、そのような弾性材料として
は、高分子材料(例えば、クロロプレン、ネオプレン、
サンプトプレン、ポリウレタン、等)をスポンジ状に発
泡させた発泡材料や、シリコンゴムなどの各種弾性ゴム
を含むエラストマー等に、導電材料(例えば、金属材
料、炭素、等)の微粒子またはファイバーを分散混入さ
せたものなどがある。
【0029】次に、電磁波シールドケース21の使用方
法について説明する。 [使用方法](図4(a)参照) プリント回路基板11上に実装された電子部品12に板
状部材22を載置した状態で、電子部品12および板状
部材22に電磁波シールドケース21を被せ、電子部品
12および板状部材22を電磁波シールドケース21に
て覆設する。そして、電磁波シールドケース21をプリ
ント回路基板11に固定する。
【0030】この状態において、電磁波シールドケース
21の下端周縁は、プリント回路基板11の表面に対し
てほとんど隙間なく密着される。また、電子部品12の
上方と電磁波シールドケース21との間には板状部材2
2が挟設されるため、各通気孔3から電磁波シールドケ
ース21の外部に向けて弾性を有する板状部材22が膨
出し、各通気孔3が板状部材22にて塞がれると共に、
その膨出した板状部材22の一部が各放熱用フィン4の
裏面側(電磁波シールドケース21の内部を向く側)に
当接する。
【0031】そのため、電子部品12から放射される電
磁波や、外部から電子部品12に入射される電磁波は、
電磁波シールドケース21にて遮蔽され、各通気孔3を
通過する電磁波は導電性を有する板状部材22にて遮蔽
される。従って、本第2実施形態の使用方法によれ
ば、各通気孔2,3を電磁波が通過するおそれのある第
1実施形態の使用方法に比べて、電磁波遮蔽効果をよ
り一層高めることができる。
【0032】また、電子部品12から熱が発生した場
合、その熱は熱伝導性を有する板状部材22を介して電
磁波シールドケース21へ伝導される。そのため、電子
部品12から発生した熱が電磁波シールドケース21の
内部にこもらなくなることから、電子部品12の温度が
不要に上昇するのを防止することが可能になり、温度上
昇によって発生するおそれのある電子部品12の誤動作
や故障を確実に防ぐことができる。
【0033】[使用方法](図4(b)参照) この使用方法において、図4(a)に示した使用方法
と異なるのは、電子部品12および電磁波シールドケ
ース21が実装されたプリント回路基板11を電子機器
の導電性筐体13の内部に収容する点である。
【0034】各放熱用フィン4は折曲加工薄板バネを構
成しているため、プリント回路基板11と導電性筐体1
3との間隙の幅Tを適宜設定すると、プリント回路基板
11と導電性筐体13との間で各放熱用フィン4が押圧
され、薄板バネによるバネ力により、各放熱用フィン4
の山形の頂部が導電性筐体13に当接され、電磁波シー
ルドケース21と導電性筐体13とが導通可能に接続さ
れる。そのため、本第2実施形態の使用方法によれ
ば、第1実施形態の使用方法と同様の作用・効果を得
ることができる。
【0035】このとき、各放熱用フィン4の裏面側に
は、各通気孔3から膨出した板状部材22が当接してい
るため、各放熱用フィン4は電磁波シールドケース21
の内側より付勢され、導電性筺体13から各放熱用フィ
ン4にかかる圧力に当該付勢力が抗することから、各放
熱用フィン4が過度に押しつぶされて不要に変形するの
を防止することができる。そのため、各放熱用フィン4
のバネ特性が失われることはなく、導電性筺体13から
プリント回路基板11を取り出せば、各放熱用フィン4
は元の形状に復元される。従って、各放熱用フィン4の
恒常的な変形や破損を防止することができる。
【0036】(第3実施形態)以下、本発明を具体化し
た第3実施形態を図面と共に説明する。尚、本第3実施
形態において、図3および図4に示した第2実施形態と
同じ構成部材については符号を等しくしてその詳細な説
明を省略する。
【0037】本第3実施形態の電磁波シールドケース3
1について、図5に使用状態における断面図を示す。電
磁波シールドケース31において、第2実施形態の電磁
波シールドケース21と異なるのは、プリント回路基板
11に取付固定される第1の部分31aと、各通気孔3
および各放熱用フィン4が形成された第2の部分31b
とに分割される点である。
【0038】第1の部分31aは、上下部が開口された
枠形を成し、その側壁には複数の凹部32が形成されて
いる。また、第2の部分31bは、第2実施形態の電磁
波シールドケース21と同じ形状を成し、その側壁には
複数の突起33が形成されている。そして、第1の部分
31aに第2の部分31bを嵌合すると、各凹部32に
各突起33が係合し、各部分31a,31bが分離不能
に一体化される。
【0039】電磁波シールドケース31を使用するに
は、図5(a)に示すように、まず、プリント回路基板
11上に実装された電子部品12を囲むように第1の部
分31aをプリント回路基板11に搭載し、第1の部分
31aとプリント回路基板11のアース配線とを半田付
けにて接続固定する。次に、図5(b)に示すように、
第1の部分31aの上部開口から露出している電子部品
12に板状部材22を載置した状態で、第1の部分31
aに第2の部分31bを嵌合させ、各凹部32に各突起
33を係合させることにより、各部分31a,31bを
分離不能に一体化させる。
【0040】従って、本第3実施形態によれば、弾性材
料から成る板状部材22を電磁波シールドケース31と
電子部品12との間に挟設するのが容易になる。尚、本
発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下
のように変更してもよく、その場合でも、上記各実施形
態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることがで
きる。
【0041】(1)電磁波シールドケース1,21の形
状は、箱形に限らず、電子部品12の形状に合わせて適
宜な形状に形成すればよい。 (2)各通気孔2,3の形状はそれぞれ、円形,矩形状
に限らず、放熱効果と電磁波遮蔽効果とを勘案して適宜
な形状に形成すればよい。
【0042】(3)電磁波シールドケース1,21をプ
リント回路基板11のアース配線に接続するか又は導電
性筐体13に接続してアースすれば、電磁波遮蔽効果を
より一層高めることができる。 (4)第1実施形態において、電磁波シールドケース1
の内部の熱が十分に放出されるならば、各通気孔2を省
いてもよい。
【0043】(5)第2実施形態において、板状部材2
2が通気性を有する場合(例えば、連続気泡を備えた発
泡材を用いた場合など)には、第1実施形態と同様に各
通気孔2を設けることで空気の流れを生じさせて放熱効
果を高めるようにしてもよい。
【0044】(6)第2実施形態において、絶縁材料に
て板状部材22を形成してもよく、その場合は第1実施
形態と同等の電磁波遮蔽効果を得ることができる。 (7)第2実施形態において、板状部材22の形成材料
に磁性材料(例えば、フェライト、パーマロイ、アモル
ファス金属などの金属磁性材料、等)の微粒子またはフ
ァイバーを分散混入させて含ませてもよく、その場合は
磁界における電磁波遮蔽効果を向上させることができ
る。
【0045】(8)第3実施形態において、第1の部分
31aに突起33を形成し、第2の部分31bに凹部3
2を形成するようにしてもよい。 (9)第3実施形態において、第2の部分31bの裏側
に予め板状部材22を固定しておいてもよい。
【0046】(10)上記各実施形態は電子部品12に
対して電磁波を遮蔽するものであるが、プリント回路基
板11の配線パターン(図示略)に対して電磁波を遮蔽
する場合は、電磁波シールドケース1,21にて電磁波
を遮蔽したい配線パターンを覆設すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施形態の電磁波シー
ルドケースを示す斜視図。
【図2】第1実施形態の電磁波シールドケースの使用状
態を示す断面図。
【図3】本発明を具体化した第2実施形態の電磁波シー
ルドケースを示す斜視図。
【図4】第2実施形態の電磁波シールドケースの使用状
態を示す断面図。
【図5】本発明を具体化した第3実施形態の電磁波シー
ルドケースの使用状態を示す断面図。
【符号の説明】
1,21,31…電磁波シールドケース 2,3…通
気孔 4…放熱用フィン 11…プリント回路基板 12
…電子部品 13…導電性筐体 22…板状部材 31a…第1
の部分 31b…第2の部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性薄板にて形成され、当該導電性薄
    板に穿設された少なくとも1つ以上の通気孔と、当該通
    気孔の縁部から突設された放熱用フィンとを備え、電子
    部品を覆設する電磁波シールドケースであって、 前記放熱用フィンは、前記電磁波シールドケースが収容
    される電子機器の筐体に当接され、 前記電磁波シールドケースを形成する前記導電性薄板と
    前記電子部品との間に挟設された熱伝導部材を備え、当
    該熱伝導部材は前記電磁波シールドケースの内側より前
    記放熱用フィンを付勢することを特徴とする電磁波シー
    ルドケース。
  2. 【請求項2】 前記熱伝導部材は導電性を有し、前記熱
    伝導部材により前記通気孔が塞がれていることを特徴と
    する請求項1に記載の電磁波シールドケース。
  3. 【請求項3】 前記熱伝導部材は磁性材料を含むことを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の電磁波シー
    ルドケース。
  4. 【請求項4】 前記電磁波シールドケースは、前記電子
    部品が実装される回路基板に取り付けられる第1の部分
    と、前記通気孔および前記放熱用フィンを備えた第2の
    部分とに分割されることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の電磁波シールドケース。
JP32829299A 1999-11-18 1999-11-18 電磁波シールドケース Expired - Fee Related JP3313682B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32829299A JP3313682B2 (ja) 1999-11-18 1999-11-18 電磁波シールドケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32829299A JP3313682B2 (ja) 1999-11-18 1999-11-18 電磁波シールドケース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001148586A true JP2001148586A (ja) 2001-05-29
JP3313682B2 JP3313682B2 (ja) 2002-08-12

Family

ID=18208610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32829299A Expired - Fee Related JP3313682B2 (ja) 1999-11-18 1999-11-18 電磁波シールドケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3313682B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005075049A1 (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Nec Corporation 放熱構造を備えた密閉型装置並びにそれに用いる筐体および複合シート
JP2007201144A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Hosiden Corp シールド端子
JP2007244798A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Toshiba Corp X線ct装置
CN100373116C (zh) * 2003-05-22 2008-03-05 乐金电子(天津)电器有限公司 因特网电冰箱主控制器的散热和电磁波遮蔽结构
US9125294B2 (en) 2008-12-12 2015-09-01 Bae Systems Plc Shield
JP2017135368A (ja) * 2015-12-22 2017-08-03 トムソン ライセンシングThomson Licensing 開口窓熱伝達経路を用いた電子回路基板の遮蔽
JP2018026831A (ja) * 2012-03-27 2018-02-15 ローム株式会社 無線モジュール、led照明装置、太陽光発電システム、自動作動システム、及び検知装置
JP2018530894A (ja) * 2015-11-30 2018-10-18 エルジー・ケム・リミテッド 電池パック
JP2019533602A (ja) * 2016-11-01 2019-11-21 ジェンテックス コーポレイション バックミラーアセンブリ用電磁シールド
CN110494029A (zh) * 2019-08-27 2019-11-22 山东浪潮人工智能研究院有限公司 用于任意波形发生器的板卡的屏蔽罩及任意波形发生器
JP2019220614A (ja) * 2018-06-21 2019-12-26 デクセリアルズ株式会社 半導体装置及び半導体装置の製造方法
WO2020110261A1 (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 三菱電機株式会社 電動駆動装置
US11178799B2 (en) 2017-03-28 2021-11-16 Samsung Electronics Co., Ltd Electronic device
CN116761413A (zh) * 2023-08-24 2023-09-15 深圳市九洲卓能电气有限公司 一种汽车的电路板屏蔽罩组件

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101283615B1 (ko) 2011-12-12 2013-07-08 주식회사 유라코퍼레이션 정션박스 방열장치
CN104602469B (zh) * 2015-01-15 2017-09-26 华为技术有限公司 机柜

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100373116C (zh) * 2003-05-22 2008-03-05 乐金电子(天津)电器有限公司 因特网电冰箱主控制器的散热和电磁波遮蔽结构
WO2005075049A1 (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Nec Corporation 放熱構造を備えた密閉型装置並びにそれに用いる筐体および複合シート
JP2007201144A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Hosiden Corp シールド端子
JP4616775B2 (ja) * 2006-01-26 2011-01-19 ホシデン株式会社 シールド端子
JP2007244798A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Toshiba Corp X線ct装置
US9125294B2 (en) 2008-12-12 2015-09-01 Bae Systems Plc Shield
JP2018026831A (ja) * 2012-03-27 2018-02-15 ローム株式会社 無線モジュール、led照明装置、太陽光発電システム、自動作動システム、及び検知装置
JP2018530894A (ja) * 2015-11-30 2018-10-18 エルジー・ケム・リミテッド 電池パック
JP2017135368A (ja) * 2015-12-22 2017-08-03 トムソン ライセンシングThomson Licensing 開口窓熱伝達経路を用いた電子回路基板の遮蔽
JP2019533602A (ja) * 2016-11-01 2019-11-21 ジェンテックス コーポレイション バックミラーアセンブリ用電磁シールド
US11178799B2 (en) 2017-03-28 2021-11-16 Samsung Electronics Co., Ltd Electronic device
JP2019220614A (ja) * 2018-06-21 2019-12-26 デクセリアルズ株式会社 半導体装置及び半導体装置の製造方法
US11329005B2 (en) 2018-06-21 2022-05-10 Dexerials Corporation Semiconductor device and method of producing the same
JP7208720B2 (ja) 2018-06-21 2023-01-19 デクセリアルズ株式会社 半導体装置及び半導体装置の製造方法
WO2020110261A1 (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 三菱電機株式会社 電動駆動装置
JPWO2020110261A1 (ja) * 2018-11-29 2021-04-30 三菱電機株式会社 電動駆動装置
CN110494029A (zh) * 2019-08-27 2019-11-22 山东浪潮人工智能研究院有限公司 用于任意波形发生器的板卡的屏蔽罩及任意波形发生器
CN116761413A (zh) * 2023-08-24 2023-09-15 深圳市九洲卓能电气有限公司 一种汽车的电路板屏蔽罩组件
CN116761413B (zh) * 2023-08-24 2023-12-26 深圳市九洲卓能电气有限公司 一种汽车的电路板屏蔽罩组件

Also Published As

Publication number Publication date
JP3313682B2 (ja) 2002-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3313682B2 (ja) 電磁波シールドケース
US5053924A (en) Electromagnetic shield for electrical circuit
JP3703976B2 (ja) シールドされたpcカード
JP2006229046A5 (ja)
US6094343A (en) Heat dissipation structure for electronic equipment including two heat dissipation block assemblies and a heat conductive coupler
JP2006237149A (ja) 電子機器の放熱装置
JP5698894B2 (ja) 電子部品の放熱構造
US5965937A (en) Thermal interface attach mechanism for electrical packages
JP2008028106A (ja) 電子機器及びプリント基板のgnd接続方法
US20210068311A1 (en) Host computer and computer system for vehicle
JP2006303374A (ja) 電子機器における放熱装置
JP2586389B2 (ja) Lsiケースのシールド構造
JP2002368481A (ja) 電子機器
CN111149440A (zh) 用在电子设备中的装置
WO2016051720A1 (ja) シールドカバーおよび電子機器
JPH06326151A (ja) 回路部品の実装構造
JPH1041679A (ja) 電磁波シールド材及び電子部品用筐体
JP2859563B2 (ja) 電子機器の放熱装置
CN209767906U (zh) 印刷电路板和电子设备
JPH08116195A (ja) 回路ユニットのシールド装置
JP3892189B2 (ja) 電子回路基板の電磁波遮蔽構造
JP2005294342A (ja) 電子部品の冷却・シールド構造
JPH0555781A (ja) 電子装置のシールド構造
JPH11145655A (ja) 電子機器の冷却構造
JPH10145079A (ja) 電子機器筐体の不要輻射電磁波のシールド構造

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080531

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100531

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100531

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110531

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120531

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120531

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130531

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130531

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees