JP2005294342A - 電子部品の冷却・シールド構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】デコードICで代表される電子部品の良好な電磁シールドを確保しつつ、放熱効率を高めることができる簡単な構造の冷却・シールド構造を提供する。
【解決手段】電子部品を電磁的に遮蔽するシールドケースに窓孔状の開口部を設けるとともに、該開口部を覆うごとくシールドケース上に熱放出部材を固定し、シールドケース内に納めた電気部品を、前記開口部において、面状の熱伝導部材を介して前記熱放出部材に密接させることにより電磁シールドと放熱冷却を図る。
【選択図】図2
【解決手段】電子部品を電磁的に遮蔽するシールドケースに窓孔状の開口部を設けるとともに、該開口部を覆うごとくシールドケース上に熱放出部材を固定し、シールドケース内に納めた電気部品を、前記開口部において、面状の熱伝導部材を介して前記熱放出部材に密接させることにより電磁シールドと放熱冷却を図る。
【選択図】図2
Description
本発明はデコードICで代表される電子部品類の冷却・シールド構造に関する。
デコードICは符号化された映像/音声などのデータを復元してもとの状態に戻す電子素子ないし電子部品(以下電子部品と称す)としてきわめて重要であるが、こうしたデコードICは外部の磁界に敏感で、この磁界の影響を低減しノイズを少なくするためには、シールドケースで囲むことがマウント構成上適切である。
しかし、デコードICをシールドケースで囲むことは、反面、デコードICの発熱を外部に放散しにくいことを意味し、シールドケース内に熱がこもってデコードICの性能劣化を招く。そのため、従来では、シールドしてないデコードICをファンの付近に置き、冷却を行っていたのが実情であった。
しかし、この構造では、デコードICをシールドしていないため、外来ノイズの影響を受けやすく、また、デコードICの配置部位がファンの近くに限られるので、機器のレイアウトが困難ないしは制約されるという問題があった。
本発明は前記のような問題点を解消するためになされたもので、その目的とするところは、デコードICで代表される電子部品の良好な電磁シールドを確保しつつ、放熱効率を高めることができる簡単な構造の冷却・シールド構造を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、電子部品を電磁的に遮蔽するシールドケースに開口部を設けるとともに、該開口部を覆うごとくシールドケース上に熱放出部材を固定し、シールドケース内に納めた電気部品を、前記開口部において、面状の熱伝導部材を介して熱放出部材に密接させたことを特徴としている。
電子部品がシールドケース内に納められ、シールドケースに開口があっても、シールドケースの一部を構成する熱放出部材で塞がれて密閉状のシールドケースを構成しているので、適切な電磁シールド効果が得られ、ノイズの発生を抑制できる。
しかも、シールドケースの開口部において、電子部品を面状の熱伝導部材を介して熱放出部材に密接させ、電子部品の発熱を直接熱放出部材に伝えるので、熱効率がよく、効果的な冷却を図ることができる。
また、電子部品の配置部位の制約がなくなるので、機器のレイアウト自由度を増すことができる。さらに、電子部品をシールド化する事によって、機械的な機構の下に配置することができるので、セットとして高密度設計が可能になる。
しかも、シールドケースの開口部において、電子部品を面状の熱伝導部材を介して熱放出部材に密接させ、電子部品の発熱を直接熱放出部材に伝えるので、熱効率がよく、効果的な冷却を図ることができる。
また、電子部品の配置部位の制約がなくなるので、機器のレイアウト自由度を増すことができる。さらに、電子部品をシールド化する事によって、機械的な機構の下に配置することができるので、セットとして高密度設計が可能になる。
シールドケースが、底壁部とこれを囲み上方が開口した囲壁部を有する箱状のアッパー部体、と、該アッパー部体よりも大きさが小さい天壁部とこれを囲み下方が開口した囲壁部を有する箱状のロワー部体とから構成され、ロワー部体の天壁部には開口部が設けられ、電子部品を搭載した基板が前記アッパー部体とロワー部体で画成された空間内で支持されるとともに、電子部品の上面に固定した面状の熱伝導部材が前記ロワー部体の天壁部に設けられた開口部に突出し、天壁部を覆っている熱放出部材に密接させられている。
これによれば、電子部品のシールド機構と放熱機構を簡単な構造と組立て作業で実現できる効果が得られる。
これによれば、電子部品のシールド機構と放熱機構を簡単な構造と組立て作業で実現できる効果が得られる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1ないし図3は本発明をデコードICの冷却・シールドに適用した実施態様を示している。
図1において、1は電子部品としてのデコードICであり、基板10上にマウントされており、上面には面状の熱伝導部材4が貼られている。2はシールドケース、3は熱放出部材である。
図2の組立て状態において、5はメイン基板、6はメイン基板5に固定されたブラケット6aに取り付けられたファン、7はDVD再生用メカニズムなどの各種機械的部品を取り付けるとともに熱放出部材3を固定するメカブラケットである。
図1ないし図3は本発明をデコードICの冷却・シールドに適用した実施態様を示している。
図1において、1は電子部品としてのデコードICであり、基板10上にマウントされており、上面には面状の熱伝導部材4が貼られている。2はシールドケース、3は熱放出部材である。
図2の組立て状態において、5はメイン基板、6はメイン基板5に固定されたブラケット6aに取り付けられたファン、7はDVD再生用メカニズムなどの各種機械的部品を取り付けるとともに熱放出部材3を固定するメカブラケットである。
前記シールドケース2は、アッパー部体2aとロワー部体2bとからなり、いずれも、銅、パーマロイ、金属粉複合樹脂などの透磁性の高い材料で構成され、アッパー部体2aは底壁部20とこれを囲む囲壁部21を有しかつ上方が開口した箱状をなし、ロワー部体2bは、天壁部22とこれを囲む囲壁部23を有し、下方が開口した箱状をなしている。
前記ロワー部体2bは、アッパー部体2aと相似形をなすとともに、囲壁部23が囲壁部21に内嵌するように縮尺されている。そして、囲壁部21の上端と囲壁部23(天壁部22)には、数箇所に突片210,230が形成され、これらに設けた取り付け穴にビス8をねじ込むことでロワー部体2bとアッパー部体2aが合体され、閉ざされた箱が構成されるようになっている。
前記デコードIC1を搭載した基板10は、ロワー部体2bに納められる形状寸法を有しており、前記ロワー部体2bには、図3のように囲壁部23の数箇所の下端から内方に延びる支持用片24が設けられている。前記基板10はこれら支持用片24に載置され、基板10に設けた通孔100に合致する取り付け穴にビス8’をねじ込むことでシールドケース2内で固定されている。
前記ロワー部体2bの天壁部22には、前記デコードIC1の熱伝導部材4に対応した輪郭形状の開口部220が形成されている。
熱放出部材3はアルミニウムなど高い熱伝導性を持つ材料からなり、シールドケース2よりも大きな面積の面板部3aに放熱面部3bが屈曲形成されており、面板部3aがロワー部体2bの天壁部22の上に重ね合わされ、接着、溶接あるいは図2のようにビス止めなどにより一体化されている。したがってロワー部体2bの開口部220は熱放出部材3の面板部3aで上面側が閉じられている。
熱放出部材3はアルミニウムなど高い熱伝導性を持つ材料からなり、シールドケース2よりも大きな面積の面板部3aに放熱面部3bが屈曲形成されており、面板部3aがロワー部体2bの天壁部22の上に重ね合わされ、接着、溶接あるいは図2のようにビス止めなどにより一体化されている。したがってロワー部体2bの開口部220は熱放出部材3の面板部3aで上面側が閉じられている。
前記デコードIC1上の熱伝導部材4は、熱伝導性の高い硬質な材料で構成されていてもよいが、好ましくは軟質で弾性を有するもの、代表的にはシリコンゴムなどの合成高分子系熱伝導材料からなり、適度に開口部220の厚さと同等あるいは若干厚く構成されている。
本発明は、組立てにあたって、たとえばロワー部体2bを反転して上向きにし、デコードIC1を搭載した基板10を反転してロワー部体2bの各支持用片24に載置し、ビス8’でねじ止めすることによりアッセンブリとする。前記アッセンブリをアッパー部体2aに組付ければ、デコードIC1を内装したシールドユニットが出来上がる。
そこでこのユニットに熱放出部材3を重ねて固定すればよく、デコードIC1上の熱伝導部材4は、ロワー部体2bの開口部220において上面40が熱放出部材3の面板部3aに接する。熱伝導部材4がシリコンゴムなどの合成高分子系熱伝導材料からなる場合には、適度に圧縮されるので熱放出部材3の面板部3aに高度に密着され、同時に弾性により緩衝作用も発揮するので、機器に衝撃が加わってもデコードIC1への伝達を減衰できる。
そこでこのユニットに熱放出部材3を重ねて固定すればよく、デコードIC1上の熱伝導部材4は、ロワー部体2bの開口部220において上面40が熱放出部材3の面板部3aに接する。熱伝導部材4がシリコンゴムなどの合成高分子系熱伝導材料からなる場合には、適度に圧縮されるので熱放出部材3の面板部3aに高度に密着され、同時に弾性により緩衝作用も発揮するので、機器に衝撃が加わってもデコードIC1への伝達を減衰できる。
以上の構成から、デコードIC1は、シールドケース2とこれの一部を構成する熱放出部材3による密閉状のシールド空間内に納められるので、外部磁界が作用してもその影響を受けることが確実に抑制される。
しかも、デコードIC1上の熱伝導部材4が熱放出部材3の面板部3aに密接し、シールドケースにヒートシンクの機能をもたせているので、デコードIC1の作動に伴って発生した熱が熱伝導部材4から熱放出部材3に効率よく伝達され、熱放出部材3から放散される。したがって、デコードIC1の熱による性能低下も防止される。さらに、熱放出部材3がファン6により冷やされるので、デコードIC1の冷却を促進することができる。
しかも、デコードIC1上の熱伝導部材4が熱放出部材3の面板部3aに密接し、シールドケースにヒートシンクの機能をもたせているので、デコードIC1の作動に伴って発生した熱が熱伝導部材4から熱放出部材3に効率よく伝達され、熱放出部材3から放散される。したがって、デコードIC1の熱による性能低下も防止される。さらに、熱放出部材3がファン6により冷やされるので、デコードIC1の冷却を促進することができる。
なお、熱伝導部材4は必ずしもデコードIC1に貼り付けられる場合に限られない。すなわち、熱放出部材3の面板部3a特に開口部220に対応する部位に貼り付けられていてもよい。
また、本発明において対象とする電子部品は、映像/音声のデコードICに限られず、冷却を必要とする各種デバイス類が含まれることは言うまでもない。
また、本発明において対象とする電子部品は、映像/音声のデコードICに限られず、冷却を必要とする各種デバイス類が含まれることは言うまでもない。
1 電子部品
2 シールドケース
2a アッパー部体
2b ロワー部体
3 熱放出部材
4 熱伝導部材
20 底壁部
21 囲壁部
22 天壁部
23 囲壁部
220 開口部
2 シールドケース
2a アッパー部体
2b ロワー部体
3 熱放出部材
4 熱伝導部材
20 底壁部
21 囲壁部
22 天壁部
23 囲壁部
220 開口部
Claims (2)
- 電子部品を電磁的に遮蔽するシールドケースに開口部を設けるとともに、該開口部を覆うごとくシールドケース上に熱放出部材を固定し、シールドケース内に納めた電気部品を、前記開口部において、面状の熱伝導部材を介して前記熱放出部材に密接させたことを特徴とする電子部品の冷却・シールド構造。
- 前記シールドケースが、底壁部とこれを囲み上方が開口した囲壁部を有する箱状のアッパー部体、と、該アッパー部体よりも大きさが小さい天壁部とこれを囲み下方が開口した囲壁部を有する箱状のロワー部体とから構成され、ロワー部体の天壁部には開口部が設けられ、電子部品を搭載した基板が前記アッパー部体とロワー部体で画成された空間内で支持されるとともに、電子部品の上面に固定した面状の熱伝導部材が前記ロワー部体の天壁部に設けられた開口部に突出し、天壁部を覆っている熱放出部材に密接させられていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品の冷却・シールド構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004103722A JP2005294342A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 電子部品の冷却・シールド構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004103722A JP2005294342A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 電子部品の冷却・シールド構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005294342A true JP2005294342A (ja) | 2005-10-20 |
Family
ID=35326976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004103722A Pending JP2005294342A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 電子部品の冷却・シールド構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005294342A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100878027B1 (ko) | 2007-09-06 | 2009-01-13 | 주식회사 피플웍스 | 냉각 기능을 가지는 전자기기 수납용 함체 |
WO2010117570A2 (en) * | 2009-03-31 | 2010-10-14 | Motorola, Inc. | Thermal-electrical assembly for a portable communication device |
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WO2020235647A1 (ja) * | 2019-05-23 | 2020-11-26 | 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント | 電子機器 |
-
2004
- 2004-03-31 JP JP2004103722A patent/JP2005294342A/ja active Pending
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JP7107766B2 (ja) | 2018-06-26 | 2022-07-27 | デクセリアルズ株式会社 | 電子機器 |
WO2020235647A1 (ja) * | 2019-05-23 | 2020-11-26 | 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント | 電子機器 |
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