JP2001147786A - 情報処理装置、印刷システムおよび記憶媒体 - Google Patents

情報処理装置、印刷システムおよび記憶媒体

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JP2001147786A
JP2001147786A JP33198799A JP33198799A JP2001147786A JP 2001147786 A JP2001147786 A JP 2001147786A JP 33198799 A JP33198799 A JP 33198799A JP 33198799 A JP33198799 A JP 33198799A JP 2001147786 A JP2001147786 A JP 2001147786A
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Hideyuki Ayukawa
秀行 鮎川
Katsuhiko Kondo
克彦 近藤
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Canon Finetech Nisca Inc
Takumi KK
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Canon Marketing Japan Inc
Canon Aptex Inc
Takumi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが選択したデザインに対応する記録媒
体とプリンタにセットされた記録媒体とが一致しない場
合に、エラーを通知する。 【解決手段】 プリンタに印刷データを送信する情報処
理装置において、モニタ3とタッチパネル4を介した対
話型の操作により、ユーザの選択したデザインに従って
印刷データを作成する際に、プリンタの給紙ユニット6
にセットされた記録紙に関する情報をプリンタのバーコ
ードリーダ106から受信し、この情報と選択されたデ
ザインに対応する記録紙に関する情報とが一致するか否
かを判定し、2つの情報が一致しないと判定したとき
に、モニタ3にエラーメッセージを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置、印刷
システムおよび記憶媒体に関し、特に、給紙ユニットに
収容された記録媒体に関する情報を送信可能なプリンタ
に印刷データを送信する情報処理装置、印刷システムお
よび記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゲームセンター等に設置される遊戯装置
として、内蔵したカメラで撮影した自画像を適当な修飾
枠組み内に納めた画像付オリジナルシールを印刷・発行
する装置や、ユーザの選択したイラストや入力文字等を
合成し、寺社の柱や天井に張り付ける千社札に似たオリ
ジナルシールを作成・発行する装置が知られている。
【0003】また、選択されたフォームに従って入力さ
れた文字を組合わせた名刺を印刷・発行する名刺作成装
置が、ショッピングセンターなどに設置されている。
【0004】これらの装置はいずれも、予め定められた
サイズの専用の用紙を用いるものであり、操作に特別な
知識を必要とせずに、画面や音声による案内に従って文
字入力や選択等の操作を行うだけでよい。
【0005】上述のような装置で作成されるシール以外
に、例えば、調味料の容器に貼ったり、子供の学用品に
貼る等のより実用的な用途でもシールが使用される。
【0006】この場合、所定幅の長尺状の台紙に選択し
た文字を刻印または記録する装置等が使用されることが
多く、そのデザインはかなり限定されたものとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような実用的な用途で使用されるシールに対しても、視
認性の向上や識別を容易にするため、用途や好みに応じ
て大きさやデザインの異なるシールを作成したいという
要望がある。
【0008】これに応えるため、異なったサイズの記録
媒体を格納する複数の記録媒体格納部と、使用する記録
媒体に対応した記録媒体格納部を自動的に切り替える切
り替え機構とを有するカードプリンタを上述のシール作
成装置の記録部に使用することが考えられる。
【0009】しかしながら、このようなカードプリンタ
は、異なった記録媒体を格納する複数の記録媒体格納部
と、使用する記録媒体に対応した記録媒体格納部を自動
的に切り替える切り替え装置を有するため、装置全体が
大型化し構成が複雑になると共に、価格が高くなるとい
う欠点がある。
【0010】別の構成として、記録ユニットに給紙を行
う給紙ユニットを一つとし、ユーザが使用する記録媒体
を給紙ユニットにセットするタイプのカードプリンタも
考えられるが、作成した記録データとセットした記録媒
体のサイズが異なっている場合や、カードプリンタで対
応していないサイズの記録媒体等を誤ってセットした場
合に、予期した出力物が得られないばかりでなく、記録
ヘッドの走査領域をインク等で汚したり、記録ヘッドや
搬送系の破損の原因とさえなり得る。
【0011】従って、ゲームセンターやショッピングセ
ンター等に設置して、様々なユーザ自身が操作するよう
な使用形態には不適切である。
【0012】また、上述の画像付オリジナルシールを印
刷・発行する装置、千社札に似たオリジナルシールを作
成・発行する装置、および名刺作成装置は、互いに機能
が類似しているにもかかわらず異なった装置となるた
め、同時に設置すると費用がかかると共に大きな設置場
所が必要となる。
【0013】本発明は以上のような状況に鑑みてなされ
たものであり、複数種類の記録媒体に記録可能なプリン
タにセットされた記録媒体に関する情報を受信して、ユ
ーザが選択したデザインに対応する記録媒体とプリンタ
にセットされた記録媒体とが一致しない場合に、適切な
対応を可能とする情報処理装置、並びに関連する印刷シ
ステムおよび記憶媒体を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の情報処理装置は、プリンタに印刷データを
送信する情報処理装置であって、ユーザの指示に従って
前記印刷データを作成する作成手段と、前記プリンタに
セットされた記録媒体に関する情報を前記プリンタから
受信した場合、前記情報と前記作成手段にて作成する前
記印刷データにおける記録媒体に関する情報とが一致す
るか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が一致し
ないと判定したときに、ユーザにエラーを通知する通知
手段とを備えている。
【0015】上記目的を達成する本発明の印刷システム
は、上記の情報処理装置と、前記情報処理装置から送信
されたデータに基づいて印刷を行うプリンタであって、
シート状の記録媒体を複数枚収容する給紙ユニットと、
前記給紙ユニットに収容された前記記録媒体の最上に置
かれており、該記録媒体に関する情報が記録されたコン
トロールカードから、前記情報を読み取る読み取り手段
と、前記読み取り手段が読み取った前記情報を前記情報
処理装置に送信する送信手段とを備えているプリンタ
と、を含むことを特徴とする。
【0016】すなわち、プリンタに印刷データを送信す
る情報処理装置において、ユーザの指示に従って印刷デ
ータを作成する際に、プリンタにセットされた記録媒体
に関する情報をプリンタから受信し、この情報と作成す
る印刷データにおける記録媒体に関する情報とが一致す
るか否かを判定し、2つの情報が一致しないと判定した
ときに、ユーザにエラーを通知する。
【0017】これにより、複数種類の記録媒体に記録可
能なプリンタにセットされた記録媒体に関する情報を受
信して、ユーザが選択したデザインに対応する記録媒体
とプリンタにセットされた記録媒体とが一致しない場合
にエラーを通知して、ユーザが適切な対応をとることが
可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0019】本実施形態は、名刺、葉書及びシール用の
記録媒体(以下、記録紙と称する)に、ユーザが選択し
たデザインに従って入力された文字等を印刷するカード
プリンタであり、コンビニエンスストアなどの店舗内に
設置されて、記録紙を購入したユーザ自身が操作する形
態で使用される。
【0020】<装置の概要>図1は、実施形態としての
カードプリンタの外観を示す図である。
【0021】図中1はカードプリンタ全体を示し、2は
モニタ3を回動自在にキャビネットに固定するモニタ固
定部である。モニタ3はデモンストレーション画面およ
びガイド画面を表示するものであり、その前面には、ユ
ーザの入力インタフェースであるタッチパネル4が設け
られている。また、キャビネットには、操作を説明する
音声等を出力するスピーカ5、記録紙をセットするトレ
イを含む給紙ユニット6、及び、最終的に印刷された記
録紙が排出される排出口7が設けられている。
【0022】本実施形態のカードプリンタのキャビネッ
トのサイズは、店舗内に既に設置されているコピー装置
のリーダ部分の下部に入るような大きさとなっており、
コピー装置と組合わせることにより、新たな面積を占有
せずに設置することができる。この場合、モニタ3及び
タッチパネル4は、固定部2によってコピー装置の操作
に支障のない位置に固定される。
【0023】本装置のカードプリンタにおける操作の流
れは以下の通りである。
【0024】まず、操作者は、店舗内に別途用意された
専用の記録紙販売機または記録紙を陳列した棚より所望
の記録紙を購入する。この記録紙の種類は、葉書、名刺
サイズ記録紙、シール用シート(いずれも無地)の3種
類があり、葉書は5枚単位、名刺は10枚単位、シール
は1枚単位で個別に包装されている。購入する記録紙に
応じて販売価格は異なる。シール用シート自体のサイズ
は葉書のそれと同じであり、その上に剥離可能に設けら
れたシール片が設けられている。シール用シートの種類
は、いくつかあって、シール片の形状及び枚数の違いが
ある。
【0025】また、本実施形態の1つの特徴的な点は、
記録紙がバーコードカードとセットで販売されることで
ある。このバーコードカードとは、図2Aに20で示す
如く、記録紙の種類を示すバーコード21と給紙ユニッ
トにセットする方向および位置を示す矢印22が印刷さ
れており、販売時に記録紙の最上に位置するようになっ
ていて、プリンタの給紙ユニットにこの矢印を目安にセ
ットされ、このバーコードを読込むことで、如何なる記
録紙がその下に設置されたのかを判断できるようになっ
ている。
【0026】なお、葉書及びシール用シートは同サイズ
であるので、バーコードカード上に記録されたバーコー
ドの位置は同じである。名刺については、後述する如
く、プリンタ給紙ユニットの記録紙をセットするトレイ
に名刺用バーコード及び名刺用記録紙をセットしたと
き、そのバーコードの位置が、葉書もしくはシール用の
バーコードカードのバーコードの位置と同じ読み取り位
置になるようにしている。この結果、バーコードを読込
む際のバーコードリーダの読み取り位置の制御を不要に
することに成功している。
【0027】また、記録紙及びバーコードカードが何も
設置されていない場合に対処するため、バーコードが存
在するであろう記録紙を設置するトレイの底面位置に
は、記録紙無し判別するためのバーコードが印刷または
貼付されている。この結果、単一の検出手段(バーコー
ドリーダ)により、記録紙の種類の判別は勿論のこと、
記録紙の有無の判別をも可能としている。
【0028】図3は、この記録紙をセットする給紙ユニ
ット6のトレイ61の上面図であり、図示の如く、名刺
セット用領域62は葉書・シール用セット領域63内に
容易に判別可能に区切られており、記録紙セットの際に
記録紙の端部を揃えやすいように設けられた切り込み部
66および67が設けられている。また、その底部に
は、位置合わせ用矢印65と、記録紙が何もセットされ
ていない場合状態で、その底面の名刺用記録紙をセット
する領域62内に記録紙無しを判別するためのバーコー
ド64とが印刷または貼付されてある。
【0029】図示のトレイ61において、名刺用記録紙
及び葉書用記録紙(したがってシール用シートも同じ)
のバーコードカードは全て、図示の記録紙無し判別用バ
ーコード64と同じ位置になるようにしている。
【0030】さて、上記の様にして、購入した記録紙を
カードプリンタ給紙ユニット6のトレイ61にセットす
ると、後で詳述するように、画面や音声による案内と、
表示画面の前面に設けられたタッチパネルによる操作に
より、対話形式で作業を進め、所望する記録紙にユーザ
自身が入力/選択した文字や絵柄が印刷され、出力され
る。
【0031】なお、上述のようなゲームセンター等に設
置されるシール作成装置では、コインを投入することで
その遊技を開始することができるが、本装置の場合、記
録紙の購入がその操作権を有していることを示すもので
あるので、コイン投入に関する構成はない。また、記録
紙販売機自体は、通常の自動販売機の形態で良いので、
その説明は省略する。
【0032】<制御構成の説明>図4は、図1のカード
プリンタの制御構成を示すブロック図である。
【0033】図示されたように、本実施形態のカードプ
リンタは、電源11から電源を供給されるCPUを搭載
したマザーボード10によって装置全体を制御するよう
に構成され、E−IDE(Enhanced Integrated Drive E
lectronics)ポートにはCD−ROMドライブ12、R
GB出力端子にはモニタ3、COM1端子(RS−23
2Cの1つ)にはタッチパネル4、LPT端子にはプリ
ンタ13、COM2端子(RS−232Cのもう一方)
にはバーコードリーダ、Line Out端子にはスピ
ーカ5、I/Oコネクタには中継基板140を介して、
給紙ユニットのトレイの引き出し/収納状態を検出する
センサ707とトレイを収納状態に保持するソレノイド
706、及び、バーコードリーダ106がマザーボード
10にそれぞれのインタフェースを介して接続されてい
る。
【0034】この中継基板140は、メンテナンス等を
容易にするため、必要に応じて設けられるものである。
また、本実施形態では使用していないが、マザーボード
10はビデオ入力端子を備えており、カメラ等で撮影し
た画像を取り込むことができる。
【0035】このマザーボード10は、カードプリンタ
1のキャビネット内において、CD−ROMドライブ1
2及び中継基板140と同じ筐体内に納められて、一般
的なパーソナルコンピュータと同様な機能を有する制御
部を構成している。一方、プリンタ13、給紙ユニット
6およびバーコードリーダ106は同じ筐体内に納めら
れてプリンタ部を構成している。
【0036】次に、このマザーボード10の構成を、図
5を参照して詳述する。
【0037】全体的な部分として、メインスイッチに接
続された電源回路103と、各部にクロックを供給する
クロックジェネレータ102と、リセット信号を出力す
るリセット回路104と、装置全体の制御を行うCPU
101とがあり、CPUバスには、2次キャッシュ11
1、メインメモリ(主記憶)113、およびメモリコン
トローラ、キャッシュコントローラ、CPUバスとPC
I(Peripheral Component Interconnect)バスの変換な
どの機能を有する周辺LSIのチップセットA112が
接続されている。
【0038】メインメモリ113は後述するように、プ
ログラム(OSを含む)や実行データを格納する通常空
間113Aと、仮想ディスクとして扱われるRAMディ
スク領域113Bとに分割されて使用される。
【0039】チップセットA112によって制御されC
PU101に直結した外部バスとして扱われるPCIバ
スには、画像の表示データが記憶されるVRAMを備
え、モニタ3が接続されるRGB出力端子および液晶デ
ィスプレイへの出力端子を有するグラフィックスコント
ローラ121と、PCIとISA(Industry Standard A
rchitecture)とのブリッジ、CD−ROMドライブ12
などの外部記憶装置が接続されるE−IDEポートやU
SBの制御、割り込みやDMAの制御などの機能を有す
るチップセットB122と、オプションで接続されるカ
メラなどから画像データを取り込むビデオキャプチャー
123と、PCIバスとISAバスとに共通のPISA
バススロット124とが接続されている。
【0040】チップセットB122に制御されるISA
バスには、座標入力装置のタッチパネル4が接続される
COM1およびバーコードリーダが接続されるCOM2
端子、プリンタ13が接続されるLPT端子、およびキ
ーボード、マウス、フロッピーディスクとのインタフェ
ースを有するスーパーI/O131と、スピーカ5に出
力する音源およびMIDIインタフェースを有するサウ
ンドコントローラ132と、BIOS(基本入出力シス
テム)133と、照明器具などの外部機器が接続される
パラレルI/O134と、SIMMソケットを介してI
SAバスを出力するSIMM−ISA変換コネクタ13
5とが接続されている。
【0041】上記の通り、本実施形態のマザーボード1
0の構成は、米国IBM社のPC−ATで採用された一
般的なパーソナルコンピュータの構成を基本としている
(PC−ATコンパチブル)。ただし、このカードプリ
ンタで使用する外部記憶装置はCD−ROMドライブ1
2であって、一般に用いられている磁気記録型ハードデ
ィスクを備えていない。ただし、別のデータを格納する
意味でハードディスクを設けても良い。
【0042】<起動手順の説明>次に、このカードプリ
ンタの起動時の処理について、説明する。
【0043】カードプリンタのコンセントを商用電源に
接続し、プリンタ部の電源スイッチを投入し、制御部の
電源スイッチを投入する。最後に、モニタ3の背面上部
のソフトスイッチを押してカードプリンタが起動する。
【0044】ここで、本実施形態のカードプリンタ全体
を制御するマザーボード10を含む制御部における起動
処理を、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0045】最初にステップS41でメインスイッチが
オンされて電源が投入されると、ステップS42で電源
回路103から各部へ電源が供給され、クロックジェネ
レータ102が起動してクロックが生成され、リセット
回路104から装置の各部にリセット信号が入力され
る。次にステップS43でBIOS133が起動され、
CD−ROMドライブ12を最優先して起動するように
設定されているBIOSの設定に従って、CD−ROM
ドライブ12が起動され内部に格納された起動用CD−
ROMからデータが読み込まれ、メインメモリ113に
展開される。
【0046】図7は、起動用CD−ROMに記録されて
いるデータを概念的に示した図である。起動用CD−R
OM50には、1次OSであるMS−DOS(登録商
標)などのDOSのデータ(システムファイル)51
と、2次OSであるWindows(登録商標)のデー
タ52と、カードプリンタのアプリケーションのデータ
53との3種類のデータがあり、それぞれ領域を分けら
れて圧縮されて記録されている。
【0047】なお、起動用CD−ROM50に記録され
ているWindowsのデータ52は、一般に知られて
いるセットアップディスク等に格納されているインスト
ール用のデータではなく、インストールによって生成さ
れたファイル形式のデータである。そして、このWin
dowsのデータ52を、カードプリンタのアプリケー
ションに必要なファイルとすることによって、起動用C
D−ROM50に記録するデータ量が削減され、起動用
CD−ROMの製作が容易となると共に、CD−ROM
から読み込むデータ量が削減され、電源投入からアプリ
ケーションが起動されるまでの時間が短縮される。
【0048】ステップS44で起動用CD−ROM50
から最初にメインメモリ113に読み込まれるのは、C
D−ROMのブート領域に記録された1次OSであるD
OSのシステムデータ51であり、このデータが読み込
まれるとMS−DOSが自動的に立ち上がり、ステップ
S45でこのDOSによってメインメモリ113上に仮
想ディスクとして扱われるRAMディスク113Bが生
成される。
【0049】次に、ステップS46でDOSによって2
次OSであるWindowsの一部のファイルが、起動
用CD−ROM50からこのRAMディスク113B上
にコピーされる。ここでRAMディスク113Bにコピ
ーされるのは、2次OSによってアプリケーションの動
作中に必ず書き換え(更新)が行われるファイル、具体
的には、スワップ領域、ディスクキャッシュおよびレジ
ストリファイル等である。また、2次OS(本実施形態
ではWindows)の起動に必要な起動ファイル(wi
n.comm等)もコピーされる。
【0050】この場合、本カードプリンタの制御部で
は、書き換えは行われないがアプリケーションの動作中
に頻繁にアクセスされるファイル、具体的には、デバイ
スドライバ、ダイナミックリンクライブラリおよびフォ
ントなどもRAMディスク113B上にコピーする。こ
のようにすると、アプリケーションの動作中に、CD−
ROMをアクセスする回数が減るので、CD−ROMア
クセスの際の機械的動作で発生するエラーを減らすと共
に読み取り時間も著しく短縮されるので有利である。
【0051】RAMディスク113Bへのコピーが終了
すると、ステップS47へ進み、RAMディスク113
Bにコピーされた起動ファイルを実行させ、これ以降、
RAMディスク113Bおよび起動用CD−ROM50
を使用して2次OSであるWindowsが起動され
る。そしてステップS48へ進み、Windowsが立
ち上がると起動用CD−ROM50を使用してアプリケ
ーション53のデータが読み込まれて起動され、カード
プリンタとしての動作が開始される。
【0052】以上のような処理を行い、カードプリンタ
として動作中は、アプリケーションおよびWindow
sのファイルが、必要に応じて起動用CD−ROM50
から読み取られる。また、RAMディスク113B上に
コピーされたスワップ領域、ディスクキャッシュおよび
レジストリファイル等が上記のようにアプリケーション
の動作中に書き換えられる。
【0053】本カードプリンタの電源を遮断する際に
は、Windowsを搭載した通常のパーソナルコンピ
ュータのように特別な手順を必要とせず、単に制御部お
よびプリンタ部のパワースイッチをオフするのみでよ
い。このとき、RAMディスク113Bにコピーされ、
アプリケーションの動作中に書き換えられたスワップ領
域、ディスクキャッシュおよびレジストリファイル等は
保存されることなく消去される。そして、次回の起動の
際には、フレッシュな状態で上述のフローチャートに沿
った処理が行われるので、常に安定して装置を起動でき
る。RAMディスク113Bへの書き込みは、コピーで
はなく、プログラムによるデータ生成を書き込んでもよ
い。
【0054】このようにできるのは、Windowsのアクセ
スについて、本カードプリンタが読み取りおよび書き込
みの可能な磁気記録型ハードディスクなどの機械的なア
クセス機構を有する2次記憶装置に対してアクセスをし
ないようにしているので、起動時に安定して読み取りの
み可能なCD−ROMからデータを読み込むように構成
され、書き込みが行われるファイルを電気的な揮発性記
憶装置であるメインメモリ上に生成したRAMディスク
に保持するようにしたためである。しかし、磁気記憶型
ハードディスクに書き込みをしないなら、ハードディス
クを使用しても良い。つまり、記憶装置の物理的な形状
を問題にしているのではない。
【0055】以上説明したように、本実施形態のカード
プリンタでは、全体を制御する構成として上記のマザー
ボード10を用いたため、以下のような効果がある。
【0056】アプリケーションプログラムの開発を環境
の整った汎用OSのアプリケーションプログラミングイ
ンタフェース上で行えるので、アプリケーションプログ
ラムの開発にかかる時間が著しく短縮できると共にコス
トを大幅に低減できる。
【0057】また、アプリケーションの一部を修正・変
更する場合でも、従来はROMを変更する必要があった
ので、専門のメンテナンス要員が行う必要があったが、
本カードプリンタでは起動用CD−ROMを変更するだ
けでよいので、パーソナルコンピュータの専門的知識を
持っていないゲームセンター等の管理者でも問題なく行
える。
【0058】Windows等の汎用OSを搭載してい
るにもかかわらず、単にメインスイッチのオン/オフだ
けで装置の起動および遮断が安定して行える。
【0059】本実施形態のカードプリンタでは、1次O
Sのデータと、2次OSのデータと、カードプリンタの
アプリケーションのデータとの3種類のデータを格納す
る1次記憶媒体としてCD−ROMを使用したが、これ
らのデータが格納可能であり、安定して読み取りができ
る媒体であればCD−ROM以外の1次記憶媒体、例え
ば、DVD−RAM、ROM等を使用してもよい。ま
た、場合によってはハードディスクでも良い。
【0060】同様に、本実施形態のカードプリンタで
は、アプリケーションの動作中に必ず書き換えが行われ
るファイルをRAMディスクにコピーしてRAMディス
ク上で書換を行うように構成したが、CPUから高速に
アクセスできる2次記憶装置であれば他の媒体や構成を
使用してもよい。
【0061】上記実施形態では、1次OSに米国マイク
ロソフト社のMS−DOS、2次OSにWindows
を例にして説明したが、これに限定されるものではな
い。例えば、UNIX(登録商標)は、MS−DOSと
同様、基本的にはCUIのOSである。そして、上記実
施形態で説明した2次OSとして、X Window System
(GUIユーザインタフェース)を動作させても良い。
尚、Xは厳密にはOSではなく、UNIXのユーザイン
タフェースとなるシェルとして位置づけられている。
【0062】要するに、本実施形態においては、最終的
にアプリケーションを動作可能な環境を構築するにあた
り、そのアプリケーションの動作を補助するOSが、そ
のOS自身、或いは、アプリケーションからのリクエス
トで記憶装置に書き込みを行うので、その記憶装置とし
てRAMドライブ等の高速で、しかも、揮発性の記憶媒
体に行わせるようにしてしていることを特徴としている
ものである。
【0063】<プリンタ部の構成の説明>本実施形態の
プリンタ部は、給紙ユニット6およびバーコードリーダ
106に関する部分以外は、シート状の記録媒体にイン
クジェット方式等の周知の記録方式に従って記録を行う
一般的なプリンタとほぼ同様の構成を有しており、ここ
では給紙ユニット6およびバーコードリーダ106に関
する部分について説明する。
【0064】図8は、本実施形態の給紙ユニット6の側
断面図である。61は上記で図3に関して説明した名
刺、葉書、シール等の記録紙を積載するためのトレイで
あり、トレイ61を収容する給紙カセット104および
給紙カセット104をユーザーが記録媒体をセット可能
な位置まで引き出すためのカセットスライド機構105
と共に給紙ユニット6を構成する。
【0065】301はトレイに積載された記録媒体を1
枚ずつプリントユニットに給紙するための給紙ローラで
あり、703は給紙ローラ301と連動して給紙時にト
レイ61を上昇させるためのトレイ昇降駆動機構であ
る。カセットスライド機構105には、記録動作中にユ
ーザが給紙カセット104を引き出すのを禁止するため
のソレノイド706によるロック機構、および給紙カセ
ット104が給紙可能な位置にあるか否かの検出を行う
カセット位置検出センサ707等が設けられている。
【0066】また、給紙トレイ61の上方には、セット
された記録紙の最上にあるバーコードカードのバーコー
ドを、非接触で光学的に読み取るバーコードリーダ10
6が設けられており、記録開始時にセットされたバーコ
ードカードのバーコードを読み取り、その情報を制御部
に送信する。記録開始時や記録途中の給紙タイミング
で、バーコードリーダ106によりトレイ61底部のバ
ーコードが読み取られた場合には、記録紙が無いと判断
し、エラー処理が行われる。
【0067】<全体の処理フロー>以下、本実施形態の
カードプリンタを使用して所望のカードに記録を行う場
合の処理について説明する。
【0068】図9Aおよび9Bは、本実施形態のカード
プリンタの処理を示す全体フローチャートである。ここ
に示す処理は、ユーザの選択・入力に応じて制御部で制
御される。
【0069】カードプリンタの電源が投入されアプリケ
ーションが起動されると、モニタ3に本カードプリンタ
で印刷可能な名刺・葉書・シール等のサンプルを表示し
たり、操作方法を説明するデモンストレーション画面が
表示される(ステップS1001)。この場合、モニタ
3の画面の表示に合わせて、スピーカ5からは、効果音
やガイド音声が流される。以下の説明において、モニタ
3の画面の表示を中心に説明するが、画面の表示に合わ
せて、スピーカ5からは、効果音やガイド音声が流され
る。
【0070】ユーザがタッチパネル4に触れたか否かを
検出し(ステップS1002)、接触が検出されるまで
このデモ画面の表示はループ状に繰り返される。ステッ
プS1002でタッチパネルへの接触が検出されると、
デザイン選択処理に入る(ステップS1003)。ここ
では、始めに記録紙の種類を、名刺、葉書、シールの3
種類から選択し、次に、各記録紙毎に用意された複数種
類のデザインの中から所望のデザインを選択する。
【0071】図10は、名刺(a)、葉書(b)、シー
ル(c)それぞれの記録紙に対応したデザインパターン
の種類を示している。デザインの選択画面は、記録紙の
種類を選択すると、次に各記録紙のデザインの種類を複
数表示し、次にそのデザインの種類に対応した複数のデ
ザインパターンが表示されるというように、階層構造で
表示され、最終的には1つの具体的なデザインパターン
が選択される。
【0072】名刺(a)に対しては、スピード名刺のデ
ザイン、ビジネス用の名刺のデザイン、プライベート用
の名刺のデザインの3種類がある。スピード名刺では文
字のみのデザインであり、操作が簡単で入力できる項目
が限定されている。一方、ビジネス用およびプライベー
ト用のデザインは、イラストと組み合わされたデザイン
であり、コメントの入力、文字の形(フォント)や色を
指定できる。
【0073】葉書(b)に対しては、干支入り年賀状、
干支なし年賀状、引っ越し・転勤通知、お祝い通知、グ
リーティングカードの5種類があり、グリーティングカ
ードを選択すると、その中からお誕生日カード、お礼&
感謝状、メッセージカードのいずれかを選択する。
【0074】シール(c)に対しては、名前シール、ア
ドレスシール、E-mailシール、スペシャルシールの4種
類があり、名前シールを選択すると面数を40、20、
14の中から選択し、スペシャルシールを選択すると、
台所用シール、手帳シール、カレンダーシールのいずれ
かを選択する。
【0075】以上のようにしてデザインが選択された
ら、上述のようにプリンタ部のバーコードリーダ106
で記録紙の最上にあるべきバーコードカードの読み取り
を行い、読み取った情報を制御部に送信し、給紙ユニッ
ト6内のトレイ61に対応する記録紙が正しくセットさ
れているか否かを制御部で判定する(ステップS100
4)。
【0076】すなわち、本実施形態ではここまでの操作
を、記録紙がセットされていなくてもだれでも行えるよ
うに構成している。これは、デモンストレーション画面
による宣伝効果に加え、記録紙を購入していないユーザ
に対しても操作に応じて具体的なデザインパターンを各
種表示することにより、購買意欲を刺激することを意図
したものである。
【0077】ステップS1004で、記録紙およびバー
コードカードがセットされていない場合、すなわちトレ
イ61底部のバーコードを読み取った場合には、「用紙
がありません 正しく用紙を入れてください」等のメッ
セージを表示して記録紙のセットを促し、選択されたデ
ザインとセットされた記録紙とが対応していない場合に
は、「用紙が違います 正しく用紙を入れてください」
等のメッセージを表示するエラー処理を行い(ステップ
S1005)、ステップS1003へ戻る。
【0078】ステップS1004での記録紙のチェック
が問題なければ、ソレノイド706を移動させ、給紙ユ
ニット6のスライドカセット105の引き出しを禁止す
る(ステップS1006)。
【0079】次に、デザインの編集処理を行う(ステッ
プS1007)。ここでは後述するように、選択された
デザインパターンに対応したデータの入力、文字の形
(フォント)および色の指定等を行う。デザイン編集処
理が終了すると、選択されたデザインにユーザの入力・
選択したデータを組合わせて、印刷後のイメージをモニ
タ3に表示し、印刷を実行するか否かを確認する(ステ
ップS1008)。
【0080】ユーザが印刷をキャンセルした場合、ソレ
ノイドのロックを解除し(ステップS1009)、デザ
インの選択を再度行うべくステップS1003に戻る。
【0081】一方、印刷の実行が指定されたら、再度バ
ーコードリーダ106にて記録紙のチェックを行う(ス
テップS1010)。ここで記録紙が正しくセットされ
ていない場合には、ソレノイドのロックを解除し(ステ
ップS1011)、上記ステップS1005と同様なエ
ラー処理を行う。
【0082】ステップS1010での記録紙のチェック
がOKであれば、各記録紙にステップS1007で決定
されたデザインパターンに従って印刷を行う(ステップ
S1013)。この時、印刷実行中を示すメッセージを
モニタ3に表示する。
【0083】そして、印刷が正常終了したか否かを判定
する(ステップS1014)。ここで、上述の通り、記
録紙の各種類毎に1度にセットされる枚数は予め設定さ
れており、記録紙のチェックによりその種類は確認済み
であるので、印刷する記録紙の枚数は既知である。従っ
て、記録紙の種類に対応した枚数だけ正しく記録が行わ
れた場合には印刷が正常終了したと判定する。一方、記
録紙のジャム等により、印刷処理が一定時間以上途中で
停止した場合には異常終了と判定する。
【0084】異常終了の場合には、ソレノイドのロック
を解除し、「店員を呼んでください」等のメッセージを
表示し、ユーザではなく、店員または専門のメンテナン
ス要員によって対処する(ステップS1016)。この
場合には、既に印刷された記録紙を含む全ての記録紙を
一旦破棄し、再度記録紙をセットして印刷処理を最初か
ら行うこととなる。
【0085】印刷処理が正常終了したら、ソレノイドの
ロックを解除し(ステップS1017)、モニタ3に印
刷が終了した旨を表示し(ステップS1018)、イン
ク残量をチェックする(ステップS1019)。本実施
形態では、インクの残量が、あらゆる記録紙の販売単位
(1セット)に対しても印刷が可能な量より少ない場合
にインクなしと判定する。具体的には、最もインクを消
費する葉書5枚分の記録が可能な量のインクが各色のイ
ンクタンク内にあるか否かを判定する。
【0086】このように本実施形態では、最もインクを
消費する葉書5枚分の記録が可能な量を基準としてイン
ク残量を判定することにより、印刷処理途中でのインク
切れを防止している。
【0087】いずれかの色でインク残量が不足している
場合には、「店員を呼んでください」等のメッセージを
残量が不足するインクの色と共に表示し、ユーザではな
く、店員または専門のメンテナンス要員によって該当す
るインクタンクを交換する(ステップS1020)。
【0088】インク残量チェックで問題がなければ、モ
ニタ3に同じデザインでの印刷を継続するか否かを確認
するメッセージを表示し、ユーザの入力を待つ(ステッ
プS1021)。印刷を継続して行わない場合には、終
了メッセージがモニタに表示され(ステップS102
2)、ステップS1001に戻り、デモンストレーショ
ン画面が表示される。
【0089】一方、印刷を継続して行う場合には、ソレ
ノイドのロックが解除され(ステップS1023)、ユ
ーザに記録紙のセットを行わせ(ステップS102
4)、ステップS1010へ戻る。このように本実施形
態では同じデザインで多数の枚数を印刷する場合には、
デザインパターンの選択や文字の入力処理などを再度行
う必要がないように構成している。
【0090】なお、本実施形態のカードプリンタの動作
を終了させる際には、印刷処理を実行中以外の任意のタ
イミングで、制御部のパワースイッチをOFFにし、続
いてプリンタ部のパワースイッチをOFFにすればよ
い。
【0091】<デザイン編集画面>次に、ステップS1
007でのデザイン編集処理について詳細に説明する。
図11A〜11Fは、本実施形態で選択できる入力方式
に対応した、6種類の入力画面をそれぞれ示している。
【0092】図11Aは、手書き入力用の画面であり、
画面上部および右側のプレビューウィンドウ301、中
央の入力パレット302、下部の指示ウィンドウ303
の3つのウィンドウに大別される。
【0093】プレビューウィンドウ301は、選択され
たデザイン全体を表示すと共に、入力している項目をハ
イライト表示などで示すプレビュー表示部分301a
と、入力された文字を表示する部分301bと、入力す
る位置(図11Fのカーソル310参照)を左右に移動
させるキー301cおよび301gと、1文字削除キー
301dと、スペースキー301eと、入力項目が複数
行に渡る場合のみ有効となる改行キー301fと、編集
中の入力項目を示す301h〜301nのキーとを備え
ている。
【0094】入力パレット302は、入力方式を選択す
るためのキー302a〜302fを有し、選択された入
力方式に応じた表示を備えている。図11Aの手書き入
力用の入力パレット302は、ユーザが手書き入力を行
うための領域と、手書き入力された文字を漢字、カナ・
ひらがな、英字・数字、記号の変換候補を示し、ユーザ
が正しい候補を選択・確定するためのキーと、書き直し
を指示するためのキーとを備えている。
【0095】指示ウィンドウ303は、現在の入力項目
の内容全てを消去するためのキー303aと、ユーザの
操作方法の説明を表示するウィンドウ303bと、次の
項目へ進めるためのキー303cとを備えている。
【0096】図11B〜11Fに示す他の入力方式に対
応した入力画面は、図11Aの手書き入力用の画面と
は、入力パレット302のみが異なっている。以下では
この入力パレットについてのみ説明する。
【0097】図11Bは、かな変換入力用の画面であ
り、この入力パレット302は、50音および拗音等を
入力するためのキーと、入力されたかなの変換候補を示
し、ユーザに選択させるキーと、変換候補の表示を前後
に切り替えるためのキーと、入力取り消しを指示するた
めのキーとを備えている。
【0098】図11Cは、英数字入力用の画面であり、
この入力パレット302は、アルファベット、数字およ
び記号の一部を入力するためのキーと、アルファベット
の大文字・小文字を切り替えるためのキーとを備えてい
る。
【0099】図11Dは、数字・記号入力用の画面であ
り、数字キーと、連絡先などを入力する際に使用頻度が
高いと思われる記号を入力するためのキーとを備えてい
る。
【0100】図11Eは、絵文字入力用の画面であり、
マークやアクセントとして使用可能な様々な絵文字を入
力するためのキーを備えている。
【0101】図11Fは、住所入力用の画面であり、数
字キーと、該数字キーで入力された郵便番号に対応する
住所を示し、ユーザに選択させるための部分と、丁目や
番地等を入力するためのキーとを備えている。
【0102】<デザイン編集処理>以下、名刺用の記録
紙にビジネス用のデザインを選択した場合について、図
12のフローチャートを参照して説明する。
【0103】始めに、会社名を入力し(S1201)、
次に肩書きを入力し(ステップS1202)、その後で
名前を入力する(ステップS1203)。これらの入力
方式は手書き、かな、英数字の中から選択できる。
【0104】そして、住所の入力を行う(ステップS1
204)。ここでは、図11Fに示した住所入力用画面
で、郵便番号を最初に入力し、表示された住所候補から
選択する方法で入力する。表示された候補に入力したい
住所が無い場合には、他の入力方式で入力することがで
きる。
【0105】その後、ファックスや電話番号等の連絡先
の入力を行う(ステップS1205)。ここでは図11
Dの数字・記号入力用画面で入力する。名刺のデザイン
では2行まで入力可能となっており、各行に2つの連絡
先を入力することができる。
【0106】次に、コメントを入力する(ステップS1
206)。ここでは、手書き、かな、英数字の入力方式
が選択できる。
【0107】最後に、入力した文字の形(フォント)や
色を指定する。これらはいくつかの好捕からユーザが選
択するようになっている。
【0108】以上の処理にてデザインの編集が終了す
る。ここではビジネス用名刺のデザインに含まれる全て
の項目を入力するものとして説明したが、不要な項目は
指示ウィンドウ303のキー303cを押すことにより
処理をスキップできる。
【0109】ビジネス用名刺以外の他のデザインの編集
処理も、各デザインの入力項目を対応した入力パレット
を使用して入力することによって行う。
【0110】<バーコードカードの処理>上記のように
本実施形態のカードプリンタは、コンビニエンスストア
等の店舗内に設置される。このような店舗に設置される
記録装置においては、印刷にかかる代金を使用者から徴
収するために、印刷した枚数をカウントするカウンタを
設けたり、投入された硬貨をチェックして投入額に応じ
て記録装置を制御する機器を設けたりすることが一般的
である。
【0111】このような一般的な構成に対し、本実施形
態では、名刺、カード等の記録紙と、その記録紙に対応
した情報を予め記録したバーコードカードとをセットに
して販売することにより、前述したカウンタや特別な機
器を設ける必要をなくしている。
【0112】つまり、カードプリンタは1枚目に載置さ
れたバーコードカードのバーコードを読み取って制御部
にその情報を送信し、制御部は対応したバーコードが確
認されない場合はデザイン編集以降の動作を行わないよ
うに制御することで、カードプリンタを無償で使用され
ないようにすることが可能となる。
【0113】ところが、バーコードカードまたはそのコ
ピーを持参した記録紙と共にセットすると、無償で持参
した記録紙へ印刷される可能性がある。これを防止する
ため、本実施形態では、購入した記録紙を一旦外に出る
ことなく店舗内で印刷することを前提としていると共
に、最上にセットされたバーコードカードを再度使用す
ることを不可能とするべく、ステップS1013の印刷
実行処理において、記録紙の印刷に先立ってバーコード
カードに所定のパターンを上書きする。
【0114】図2Bは、図2Aに示したバーコードカー
ド20に、所定のパターンを上書きした例を示してい
る。この例ではバーコード21の読み取りができなくな
るようなバーコードの各線と同じ方向の縦線を書き込む
と共に、一見して使用済みと判別できるように「済」の
文字を例えば赤などの目立つ色で記入している。
【0115】上述のように、バーコードカードを再使用
できなくすることが目的であるので、バーコード部分に
上書きされるパターンは、ここで示したパターンに限定
されるものではない。
【0116】以上説明したように本実施形態のカードプ
リンタによれば、以下のような効果がある。
【0117】同一の装置で、ユーザの操作を複雑にする
ことなく、名刺や葉書、シール等の異なった複数種類の
記録紙に、選択されたデザインに従って入力したデータ
を印刷することができる。
【0118】記録紙がセットされているか否か、および
セットされた記録紙がユーザの選択したデザインに対応
しているか否かをバーコードカードの読み取りによって
容易にかつ正確に判定でき、用紙無しや用紙サイズの違
いによる印刷時のトラブルを未然に防ぐことができる。
【0119】記録紙とバーコードカードをセットで販売
し、1度使用したバーコードカードを無効化して再度の
使用をできなくすることにより、無償で印刷されること
を防止することができる。
【0120】[他の実施形態]上記実施形態において
は、バーコードを用いてセットされた記録紙の種類およ
び枚数の情報を得るものとしたが、バーコード以外の符
号を用いることもでき、記録紙のサイズおよび枚数以外
の情報を含めてもよい。
【0121】以上説明した実施形態では、記録媒体に記
録可能な画像は予め用意された画像データから選択され
たものであるが、フロッピーディスクのような磁気記憶
媒体あるいはデジタルカメラの記憶媒体として使用され
ているコンパクトフラッシュやスマートメディア等の半
導体記憶媒体からユーザの画像データを読み込み、入力
された文字データと組合わせて記録媒体に記録可能に構
成することも考えられる。
【0122】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0123】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0124】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0125】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0126】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0127】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図9A、図9Bおよび
/または図12に示す)フローチャートに対応するプロ
グラムコードが格納されることになる。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数種類の記録媒体に記録可能なプリンタにセットされた
記録媒体に関する情報を受信して、ユーザが選択したデ
ザインに対応する記録媒体とプリンタにセットされた記
録媒体とが一致しない場合にエラーを通知して、ユーザ
が適切な対応をとることが可能となるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のカードプリンタの外観を示
す斜視図である。
【図2A】図1のカードプリンタで使用されるバーコー
ドカードの例を示す図である。
【図2B】使用したバーコードカードを示す図である。
【図3】図1のカードプリンタの記録紙をセットするト
レイの上面図である。
【図4】図1のカードプリンタの制御構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】図4のマザーボードの構成を示すブロック図で
ある。
【図6】図1のカードプリンタの制御部における起動時
の処理を示すフローチャートである。
【図7】起動用CD−ROMに記録されたデータを説明
する図である。
【図8】図1のカードプリンタの給紙ユニットの側面図
である。
【図9A】図1のカードプリンタの処理を示すフローチ
ャートの第1の図である。
【図9B】図1のカードプリンタの処理を示すフローチ
ャートの第2の図である。
【図10】図1のカードプリンタで印刷可能なデザイン
を示す図である。
【図11A】図1のカードプリンタのデザイン編集画面
を示す第1の図である。
【図11B】図1のカードプリンタのデザイン編集画面
を示す第2の図である。
【図11C】図1のカードプリンタのデザイン編集画面
を示す第3の図である。
【図11D】図1のカードプリンタのデザイン編集画面
を示す第4の図である。
【図11E】図1のカードプリンタのデザイン編集画面
を示す第5の図である。
【図11F】図1のカードプリンタのデザイン編集画面
を示す第6の図である。
【図12】図1のカードプリンタのデザイン編集処理を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 カードプリンタ 2 固定部 3 モニタ 4 タッチパネル 5 スピーカ 6 給紙ユニット 7 排出口 10 マザーボード 12 CD−ROMドライブ 13 プリンタ 20 バーコードカード 21 バーコード 61 トレイ 104 給紙カセット 105 カセットスライド機構 106 バーコードリーダ 703 トレイ昇降駆動機構 706 カセットロック機構 707 カセット位置センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鮎川 秀行 東京都港区三田3−11−28 キヤノン販売 株式会社内 (72)発明者 近藤 克彦 千葉県船橋市若松2−7−1−304

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタに印刷データを送信する情報処
    理装置であって、 ユーザの指示に従って前記印刷データを作成する作成手
    段と、 前記プリンタにセットされた記録媒体に関する情報を前
    記プリンタから受信した場合、前記情報と前記作成手段
    にて作成する前記印刷データにおける記録媒体に関する
    情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段が一致しないと判定したときに、ユーザに
    エラーを通知する通知手段とを備えたことを特徴とする
    情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記情報は前記記録媒体のサイズおよび
    枚数に関する情報を含むことを特徴とする請求項1に記
    載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記通知手段は前記作成手段で作成され
    た印刷すべきデータを表示する画面でエラーメッセージ
    を表示する手段を含むことを特徴とする請求項1または
    2に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記通知手段は音声にてエラーを通知す
    る手段を含むことを特徴とする請求項1から2のいずれ
    かに記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の情報
    処理装置と、 前記情報処理装置から送信されたデータに基づいて印刷
    を行うプリンタであって、 シート状の記録媒体を複数枚収容する給紙ユニットと、 前記給紙ユニットに収容された前記記録媒体の最上に置
    かれており、該記録媒体に関する情報が記録されたコン
    トロールカードから、前記情報を読み取る読み取り手段
    と、 前記読み取り手段が読み取った前記情報を前記情報処理
    装置に送信する送信手段とを備えているプリンタと、を
    含むことを特徴とする印刷システム。
  6. 【請求項6】 前記情報は前記コントロールカードに符
    号で記録されていることを特徴とする請求項5に記載の
    印刷システム。
  7. 【請求項7】 前記符号はバーコードであり、前記読み
    取り手段はバーコードリーダであることを特徴とする請
    求項6に記載の印刷システム。
  8. 【請求項8】 プリンタに印刷データを送信する情報処
    理装置で実行されるプログラムを記憶する記憶媒体であ
    って、 ユーザの指示に従って前記印刷データを作成するステッ
    プと、 前記プリンタにセットされた記録媒体に関する情報を前
    記プリンタから受信したときに、前記情報と前記作成す
    る前記印刷データにおける記録媒体に関する情報とが一
    致するか否かを判定するステップと、 前記ステップで一致しないと判定されたときに、ユーザ
    にエラーを通知するステップと、を含むプログラムコー
    ドを格納したことを特徴とする記憶媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110618588A (zh) * 2018-06-19 2019-12-27 精工爱普生株式会社 图像处理装置及存储介质

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110618588A (zh) * 2018-06-19 2019-12-27 精工爱普生株式会社 图像处理装置及存储介质

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