JP2001147367A - 対物レンズ及び光ピックアップ装置 - Google Patents
対物レンズ及び光ピックアップ装置Info
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Abstract
て、十分に収差が補正された対物レンズと、かかる対物
レンズを用いた光ピックアップ装置を提供する。 【解決手段】対物レンズ16は、少なくとも2面の回折
面を有し、カバーガラス厚の異なる2つの光ディスク2
0と、それぞれに対応する2つの異なる波長に対し、同
じ次数の回折光によって、ほぼ回折限界の結像性能を有
するので、異なる波長と異なる基板厚に対し収差を良好
に補正できる。
Description
情報記録媒体に、情報を記録もしくは再生する光学式記
録再生装置の光ピックアップ装置、及びその対物レンズ
に関し、特に波長の異なる2つの光源を用いて、基板厚
の異なる2つの情報記録媒体に情報を記録もしくは再生
する光学式記録再生装置に好適な光ピックアップ装置、
及びその対物レンズに関する。
と同程度の大きさで、記録密度を大幅に高めたDVDが
開発され、その普及が急速に進んでいる。DVDを再生
するためには、光源の波長が635nmないし660nm
のレーザを使用し、レーザからの発散光束はコリメート
レンズで一度平行光束にされてから光情報記録媒体側の
開口数(NA)が0.6の対物レンズに入射され、光情
報記録媒体の透明基板を介して情報記録面に集光され
る。
装置は、既に情報が記録されているCDやCD−Rから
情報を読み取って再生も行えるものでなくては実用性に
乏しい。ところが、DVDとCDとでは、透明基板の厚
さが異なっており、又再生用ピックアップ装置の対物レ
ンズにおける光情報記録媒体側の開口数NAが異なって
いるという実情がある。またCD−Rはそれに加えて、
波長が635nmないし660nmの光を吸収してしま
うため、DVDとCD−Rの互換性を有する光ピックア
ップ装置には、波長が635nmないし660nmのレ
ーザと、波長が780nmのレーザの二つを搭載する必
要があるという実情もある。
においても、コストダウンとコンパクト化のために、D
VDの再生及びCDやCD−Rの再生において、一つの
対物レンズで兼用する様々な技術が開発され実用化され
ている(例えば特開平11−96585号公報参照)。
いDVDに対しては、波長が635nmないし660n
mのレーザ光を用いて再生し、透明基板厚の厚いCDや
CD−Rに対しては波長が780nmのレーザ光を用い
て再生できるように、各レーザ光について、球面収差及
びコマ収差が良好に補正されている必要がある。
2つのレーザ光を射出できるレーザ光源が開発されてい
る。かかるレーザ光源をDVDとCD等の互換再生装置
において用いれば、レーザ光源を複数個設ける必要がな
くなり、スペースやコストの削減を図れる。ところが、
かかるレーザ光源を、一方の波長のレーザ光を対物レン
ズの光軸に沿って入射させるように配置した場合、他方
の波長のレーザ光は対物レンズの光軸に対しわずかなが
ら傾いて入射するという特性がある。かかる特性によれ
ば、光軸に対し傾いて入射するレーザ光にコマ収差が発
生するという問題がある。従って、このようなレーザ光
源に対して用いる対物レンズにおいては、特にコマ収差
を実用可能なレベルまで小さくさせることができるかが
問題となる。
の表面に位相差を与えるレリーフ状の輪帯を設けた回折
レンズが開発されている。かかる回折レンズを、上述し
たDVDとCD等の互換再生装置にかかる光学系に用い
れば、回折による偏向角が波長によって変わるという特
性を利用して、レーザ光の波長と基板厚とが異なる条件
においても、球面収差を良好に補正することができる。
うな回折レンズを用いたとしても、レーザ光の波長と基
板厚とが異なる条件においてコマ収差を良好に補正する
ことは、設計上の制約から困難であった。
の波長と基板厚とが異なる条件において、十分に収差が
補正された対物レンズと、かかる対物レンズを用いた光
ピックアップ装置を提供することを目的とする。
る2つのレーザ光を射出できるレーザ光源を用いた光ピ
ックアップ装置に適した対物レンズを提供することを目
的とする。
ンズは、光ピックアップ装置に用いられる対物レンズで
あって、少なくとも2面の回折面を有し、かつ前記回折
面のうち少なくとも一面の回折面が次式を満たすことを
特徴とする。 0.4≦│(ph/pf)−2│≦25 (1) ただし、 pf:最大開口数における回折輪帯のピッチ ph:最大開口数の1/2の開口数における回折輪帯の
ピッチ
も2面の回折面を設けることによって、DVDなどの第
1の情報記録媒体と、CDなどの第2の情報記録媒体の
双方に対し、情報の記録又は再生が可能となるように、
対物レンズの収差補正を行うようにしている。より具体
的には、情報記録媒体の基板厚が異なることによる球面
収差及び正弦条件の差を、回折面における回折による偏
向角が波長によって変わることを利用して補正しようと
するものである。
ピッチすなわち光軸に垂直な方向の輪帯の間隔を規定す
ることができる。回折面光路差関数がhの2乗の項しか
有しないならば、(ph/pf)−2=0となる。これ
に対し、2つの基板厚が異なることによる球面収差の差
を、回折を利用して良好に補正するためには、光路差関
数の高次の項を用いることが望ましいので、従って、
(ph/pf)−2は、0からある程度離れた値とする
と良い。ここで、0.4≦(ph/pf)−2としたの
は、かかる下限値を下回ると高次の球面収差を補正する
回折の作用が弱まり、基板厚及び波長が異なることによ
る球面収差の差を回折の作用で補正することが困難とな
るからである。
は、かかる上限値を上回ると回折輪帯のピッチが過小と
なる部分が生じ、回折効率の高いレンズを製造すること
が困難となるからである。
レンズの表面に、さらに回折のための微細構造(レリー
フ)を形成したものであってよい。このとき、回折のた
めの微細構造の包絡面がレンズの屈折面形状となる。例
えば、非球面単玉対物レンズの少なくとも一方の面に、
いわゆるブレーズ型の回折面が設けられたものであっ
て、子午断面が鋸歯状となる輪帯が全面に設けられたレ
ンズであってよい。
は、光学素子の表面、例えばレンズの表面に、レリーフ
を設けて、回折によって光束を集光あるいは発散させる
作用を持たせる面のことをいい、同一光学面に回折を生
じる領域と生じない領域がある場合は、回折を生じる領
域をいう。レリーフの形状としては、例えば、光学素子
の表面に、光軸を中心とする略同心円状の輪帯として形
成され、光軸を含む平面でその断面をみれば各輪帯は鋸
歯のような形状が知られているが、そのような形状を含
むものである。本発明において、上記の回折面を少なく
とも2面以上対物レンズに設けたものである。好ましく
は2面である。
ぞれの次数の回折光の光量の割合を回折面の形状(レリ
ーフの形状)に基づき、また照射する光の波長を所定の
波長に設定したシュミレーションによる計算で求めるこ
とができる。
せるとは、2つの波長の光のそれぞれに対しての発生す
る回折光の中で最も回折光率が高い次数が一致している
ことをいう。ここで次数が一致とは、回折光の次数が符
号を含めて同じであることをいう。
アップ装置に用いられる対物レンズであって、2つの波
長のそれぞれの光に対して同じ次数の回折光を発生させ
る回折面を少なくとも2面有し、最良像点上での波面収
差が、それぞれ0.07λrms以下であるので、異な
る波長の光を用いた光ピックアップ装置に好適である。
アップ装置に用いられる対物レンズであって、透明基板
の厚さの異なる2つの情報記録媒体にそれぞれ対応する
2つの波長の各光に対して同じ次数の回折光を発生させ
る回折面を少なくとも2面有し、かつ前記情報記録媒体
の情報記録面上の波面収差が0.07λrms以下であ
るので、異なる厚さの透明基板を有する情報記録媒体に
情報の記録又は再生を行うための光ピックアップ装置に
好適である。
面のうち少なくとも一面の回折面が次式を満たすことを
特徴とするものである。 0.4≦│(ph/pf)−2│≦25 ただし、 pf:最大開口数における回折輪帯のピッチ ph:最大開口数の1/2の開口数における回折輪帯の
ピッチ
くとも一面の回折面が次式を満たすことを特徴とするも
のである。 0.7≦│(ph/pf)−2│≦6.0 (2) ただし、 pf:最大開口数における回折輪帯のピッチ ph:最大開口数の1/2の開口数における回折輪帯の
ピッチ
物レンズであるので、安価に製造することができる。
互いに異なる波長の光を出力する少なくとも2つの光源
と、前記光源からの光を情報記録媒体上に集光するため
の対物レンズと、前記情報記録媒体からの透過光或いは
反射光を検出する光検出器とを有する光ピックアップ装
置において、前記対物レンズは少なくとも2面の回折面
を有し、かつ前記回折面のうち少なくとも一面の回折面
が次式を満たすことを特徴とするものである。 0.4≦│(ph/pf)−2│≦25 ただし、 pf:最大開口数における回折輪帯のピッチ ph:最大開口数の1/2の開口数における回折輪帯の
ピッチ
互いに異なる波長の光を出力する少なくとも2つの光源
と、前記光源からの光を情報記録媒体上に集光するため
の対物レンズと、前記情報記録媒体からの透過光或いは
反射光を検出する光検出器とを有する光ピックアップ装
置において、前記対物レンズは前記互いに異なる波長の
それぞれの光に対して同じ次数の回折光を発生させる回
折面を少なくとも2面有し、かつ最良像点上での波面収
差が、それぞれ0.07λrms以下であるので、異な
る波長の光を用いて情報記録媒体に対して情報の記録又
は再生を行うことができる。
互いに異なる波長の光を出力する少なくとも2つの光源
と、前記光源からの光情報記録媒体上に集光する対物レ
ンズと、前記情報記録媒体からの透過光或いは反射光を
検出する光検出器とを有する光ピックアップ装置におい
て、前記対物レンズは透明基板の厚さの異なる2つの情
報記録媒体にそれぞれ対応する互いに異なる波長の各光
に対して同じ次数の回折光を発生させる回折面を少なく
とも2面有し、かつ前記情報記録媒体の情報記録面上の
波面収差がそれぞれ0.07λrms以下であるので、
異なる厚さの透明基板を有する情報記録媒体に情報の記
録又は再生を行うことができる。
は、前記回折面のうち少なくとも一面の回折面が次式を
満たすことを特徴とするものである。 0.4≦│(ph/pf)−2│≦25 ただし、 pf:最大開口数における回折輪帯のピッチ ph:最大開口数の1/2の開口数における回折輪帯の
ピッチ
は、前記少なくとも一面の回折面が次式を満たすことを
特徴とするものである。 0.7≦│(ph/pf)−2│≦6.0 pf:最大開口数における回折輪帯のピッチ ph:最大開口数の1/2の開口数における回折輪帯の
ピッチ
は、単玉の対物レンズを有するので、安価に製造するこ
とができる。
用いて情報の記録あるいは情報の再生が行える前記情報
記録媒体の一方の透明基板の厚さは、0.6±0.1m
mであり、他方の透明基板の厚さは1.2±0.1mm
であることを特徴とするものである。
は、前記対物レンズの光軸と、前記光源から前記対物レ
ンズに入射する主光線とのなす角θが、少なくとも1つ
の情報記録媒体に対して次式を満たすことを特徴とする
ものである。 0.1°≦θ≦1.0° (3)
プで波長の異なる2つのレーザ光を射出できるレーザ光
源を便用する場合に、少なくとも一方の情報記録媒体に
対して、対物レンズの光軸と対物レンズに入射する主光
線とのなす角θについての望ましい範囲を定めることが
できる。ここで、2つの発光点が所定の間隔、例えば
0.1mm程度離れたレーザ光を用いるとき、0.1°
≦θとしたのは、かかる下限値を下回ると光学系が長く
なって、光ピックアップ装置が大きくなりすぎるからで
ある。一方、θ≦1.0°としたのは、かかる上限値を
上回ると、対物レンズの軸外特性の補正が難しくなるか
らである。
は、狭義には光情報記録媒体に最も近い位置においてこ
れと対向配置される集光作用を有するレンズを指し、広
義には光情報記録媒体に対向する位置に配置され、アク
チュエータによって少なくともその光軸方向に作動可能
なレンズを指すものとする。
用上の開口数のうち最大のものを意味する。すなわち、
複数の光情報記録媒体に対して互換的に用いる光ピック
アップ装置の場合、複数の実使用上の開口数が定義され
るが、この最大のものを最大開口数とする。ここで、実
使用上の開口数とは、それぞれの光情報記録媒体の規格
で規定されている開口数を意味し、それぞれの光情報記
録媒体に対して情報の記録または再生をするための必要
なスポット径を得ることができる回折限界性能の対物レ
ンズの開口数に相当する。
数を光情報記録媒体の規格で規定するので、ピックアッ
プ装置の対物レンズを通る実際の光束の光記録情報媒体
側の開口数が、実使用上の開口数より大きくてもよい。
ては、例えば、CD, CD-R, CD-RW, CD-Video, CD-ROM等
の各種CD、DVD, DVD-ROM, DVD-RAM, DVD-R, DVD-RW等
の各種DVD、或いはMD等のディスク状の現在の光情
報記録媒体のみならず、次世代の記録媒体なども含まれ
る。多くの光情報記録媒体の情報記録面上には透明基板
が存在する。
生とは、上記のような情報記録媒体の情報記録面上に情
報を記録すること、情報記録面上に記録された情報を再
生することをいう。本発明の光学系は、記録だけ或いは
再生だけを行うために用いられるものであってもよい
し、記録および再生の両方を行うために用いられるもの
であってもよい。また、或る情報記録媒体に対しては記
録を行い、別の情報記録媒体に対しては再生を行うため
に用いられるものであってもよいし、或る情報記録媒体
に対しては記録または再生を行い、別の情報記録媒体に
対しては記録及び再生を行うために用いられるものであ
ってもよい。なお、ここでいう再生とは、単に情報を読
み取ることを含むものである。
D、CD−R、CD−RW、CD−Video、CD−
ROM、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、D
VD−R、DVD−RW、MD等の光情報記録媒体に対
してコンパチブルなプレーヤまたはドライブ等、あるい
はそれらを組み込んだAV機器、パソコン、その他の情
報端末等の音声および/または画像の記録および/また
は再生装置に搭載することができる。
光源からの発散光束をほぼ平行光に変換するためのコリ
メータと該平行光を光情報記録面に集光するための対物
レンズで構成しても良く、また光源からの発散光束の角
度を発散光束または収束光束に変換するための変換レン
ズ(カップリングレンズ)と変換レンズからの光束を光
情報記録面に集光するための対物レンズで構成してもよ
く、または光源からの発散光束を光情報記録面に集光す
るための対物レンズ(有限共役型対物レンズ)のみで構
成してもよい。
について、図面を参照しつつ説明する。
例で詳述する位相差関数若しくは光路差関数を使って定
義される。具体的には、光路差関数Φ(h)は単位をm
mとして〔数1〕で表される。
いる回折レンズについて述べることにすると、光路差関
数において、関数値が主波長λの整数倍を超える毎に輪
帯が刻まれる。
の物体側面に回折輪帯を刻んだレンズを想定し、主波長
を0.5μ=0.0005mm、光路差関数の2次係数
(2乗項)を−0.05、他の次数の係数を全て零とす
ると、第1輪帯の半径はh=0.1mmであり、第2輪
帯の半径はh=0.141mmということになる。ま
た、この回折レンズの焦点距離fについては、光路差関
数の2次係数b2=−0.05に対して、f=−1/
(2・b2)=10mmとなることが知られている。
数の2次係数を零でない値とすることにより、光軸に近
い、いわゆる近軸領域での色収差を補正することができ
る。また、光路差関数の2次以外の係数、例えば、4次
係数、6次係数、8次係数、10次係数等を零でない値
とすることにより、2波長間での球面収差を制御するこ
とができる。尚、ここで、制御するということは、2波
長間で、球面収差の差を極めて小さくすることもできる
し、光学的仕様に必要な差を設けることも可能であると
いうことを意味する。
ピックアップ装置の構成例を具体的に説明する。図1
は、本発明の一実施の形態に係る光ピックアップ用光学
系を含む光ピックアップ装置の構成を概略的に示す図で
ある。図1に示す光ピックアップ装置は、第1の光ディ
スク(情報記録媒体)再生用の第1光源である半導体レ
ーザ111と、第2の光ディスク(情報記録媒体)再生
用の第2光源である半導体レーザ112とを有してお
り、すなわち、互いに波長の異なるレーザ光を射出する
ことができる。なお光ディスクの一方の基板厚さは、
0.6±0.1mmであり、他方の基板厚さは1.2±
0.1mmである。
1半導体レーザ111からビームを出射し、出射された
光束は、両半導体レーザ111、112からの出射光の
合成手段であるビームスプリッタ19を透過し、偏光ビ
ームスプリッタ12、コリメータ13、1/4波長板1
4を透過して円偏光の平行光束となる。この光束は絞り
17によって絞られ、対物レンズ16により第1の光デ
ィスク20の透明基板21を介して情報記録面22に集
光される。
れて反射した光束は、再び対物レンズ16、絞り17、
1/4波長板14、コリメータ13を透過して、偏光ビ
ームスプリッタ12に入射し、ここで反射してシリンド
リカルレンズ18により非点収差が与えられ、光検出器
30上ヘ入射し、その出力信号を用いて、第1光ディス
ク20に記録された情報の読み取り信号が得られる。
変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦検出や
トラック検出を行う。この検出に基づいて2次元アクチ
ュエータ15が第1の半導体レーザ111からの光束を
第1光ディスク20の記録面22上に結像するように対
物レンズ16を移動させると共に、半導体レーザ111
からの光束を所定のトラックに結像するように対物レン
ズ16を移動させる。
第2半導体レーザ112からビームを出射し、出射され
た光束は、光合成手段であるビームスプリッタ19で反
射され、上記第1半導体111からの光束と同様、偏光
ビームスプリッタ12、コリメータ13、1/4波長板
14、絞り17、対物レンズ16を介して第2の光ディ
スク20の透明基板21を介して情報記録面22に集光
される。
れて反射した光束は、再び対物レンズ16、絞り17、
1/4波長板14、コリメータ13、偏光ビームスプリ
ッタ12、シリンドリカルレンズ18を介じて、光検出
器30上へ入射し、その出力情号を用いて、第2光ディ
スク20に記録された情報の読み取り信号が得られる。
検出器30上でのスポットの形状変化、位置変化による
光量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行い、
2次元アクチュエータ15により、合焦、トラッキング
のために対物レンズ16を移動させる。
ズの実施例を以下に記す。回折面を形成するベースとな
る非球面を次式で表す。
0...:非球面係数 以下の実施例では、それぞれの2つの光源波長に対し
て、1次光を用いて収差補正をしている。
を用いた。
チ θ:一方の光ディスクに対して、対物レンズ16の光軸
と、半導体レーザ111又は112から対物レンズ16
に入射する主光線とのなす角
0 無限仕様 光源波長λ=780nmのとき 焦点距離f=3.35mm 像側開口数 NA=0.6
0 無限仕様 非球面係数 非球面1 κ=−1.3288 A4=9.9467×10-3 A6=−5.8215×10-4 A8=3.0109×10-5 A10=1.8463×10-5 非球面2 κ=−1.2440 A4=1.3576×10-2 A6=−4.1835×10-3 A8=6.0407×10-4 A10=−5.0173×10-5 回折面係数1(基準波長650nm) b2=1.5582×10-3 b4=−5.3404×10-4 b6=−3.6998×10-4 b8=3.0218×10-5 b10=1.3126×10-5 回折面係数2 b2=−4.0970×10-3 b4=3.9086×10-4 b6=−1.7170×10-4 b8=−1.7387×10-5 b10=1.2680×10-5
2に示し、第1の波長(640〜660nm)のレーザ
光に対する球面収差及び正弦条件の収差図を図2に示
し、第2の波長(770〜790nm)のレーザ光に対
する球面収差及び正弦条件の収差図を図3に示す。本実
施例によれば、収差が良好に補正されている。
0 無限仕様 光源波長λ=780nmのとき 焦点距離f=3.27mm 像側開口数 NA=0.6
0 無限仕様 非球面係数 非球面1 κ=−1.5293 A4=1.0321×10-2 A6=−5.3397×10-5 A8=−3.2761×10-4 A10=7.8834×10-5 非球面2 κ=74.939 A4=3.9789×10-3 A6=−2.2715×10-3 A8=1.0556×10-3 A10=−2.0714×10-4 回折面係数1(基準波長650nm) b2=1.4712×10-4 b4=−1.4518×10-3 b6=−1.9859×10-5 b8=−1.1282×10-4 b10=3.5793×10-5 回折面係数2 b2=−2.6815×10-2 b4=5.8050×10-3 b6=−8.6149×10-4 b8=−3.0260×10-4 b10=1.0334×10-4
5に示し、第1の波長(640〜660nm)のレーザ
光に対する球面収差及び正弦条件の収差図を図6に示
し、第2の波長(770〜790nm)のレーザ光に対
する球面収差及び正弦条件の収差図を図7に示す。本実
施例によれば、収差が良好に補正されている。
1つのチップで波長の異なる2つのレーザ光を射出でき
るレーザ光源を用いた光ピックアップ装置、及びそれに
適した対物レンズを提供できる。
光学系を含む光ピックアップ装置の構成を概略的に示す
図である。
る。
(640〜660nm)のレーザ光に対する球面収差及
び正弦条件の収差図である。
(770〜790nm)のレーザ光に対する球面収差及
び正弦条件の収差図である。
る。
(640〜660nm)のレーザ光に対する球面収差及
び正弦条件の収差図である。
(770〜790nm)のレーザ光に対する球面収差及
び正弦条件の収差図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 光ピックアップ装置に用いられる対物レ
ンズであって、少なくとも2面の回折面を有し、かつ前
記回折面のうち少なくとも一面の回折面が次式を満たす
ことを特徴とする対物レンズ。 0.4≦│(ph/pf)−2│≦25 ただし、 pf:最大開口数における回折輪帯のピッチ ph:最大開口数の1/2の開口数における回折輪帯の
ピッチ - 【請求項2】 光ピックアップ装置に用いられる対物レ
ンズであって、2つの波長のそれぞれの光に対して同じ
次数の回折光を発生させる回折面を少なくとも2面有
し、最良像点上での波面収差が、それぞれ0.07λr
ms以下であることを特徴とする対物レンズ。 - 【請求項3】 光ピックアップ装置に用いられる対物レ
ンズであって、透明基板の厚さの異なる2つの情報記録
媒体にそれぞれ対応する2つの波長の各光に対して同じ
次数の回折光を発生させる回折面を少なくとも2面有
し、かつ前記情報記録媒体の情報記録面上の波面収差が
0.07λrms以下であることを特徴とする対物レン
ズ。 - 【請求項4】 前記回折面のうち少なくとも一面の回折
面が次式を満たすことを特徴とする請求項2又は3に記
載の対物レンズ。 0.4≦│(ph/pf)−2│≦25 ただし、 pf:最大開口数における回折輪帯のピッチ ph:最大開口数の1/2の開口数における回折輪帯の
ピッチ - 【請求項5】 前記少なくとも一面の回折面が次式を満
たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
載の対物レンズ。 0.7≦│(ph/pf)−2│≦6.0 ただし、 pf:最大開口数における回折輪帯のピッチ ph:最大開口数の1/2の開口数における回折輪帯の
ピッチ - 【請求項6】 前記対物レンズは、単玉の対物レンズで
あることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記
載の対物レンズ。 - 【請求項7】 互いに異なる波長の光を出力する少なく
とも2つの光源と、前記光源からの光を情報記録媒体上
に集光するための対物レンズと、前記情報記録媒体から
の透過光或いは反射光を検出する光検出器とを有する光
ピックアップ装置において、前記対物レンズは少なくと
も2面の回折面を有し、かつ前記回折面のうち少なくと
も一面の回折面が次式を満たすことを特徴とする光ピッ
クアップ装置。 0.4≦│(ph/pf)−2│≦25 ただし、 pf:最大開口数における回折輪帯のピッチ ph:最大開口数の1/2の開口数における回折輪帯の
ピッチ - 【請求項8】 互いに異なる波長の光を出力する少なく
とも2つの光源と、前記光源からの光を情報記録媒体上
に集光するための対物レンズと、前記情報記録媒体から
の透過光或いは反射光を検出する光検出器とを有する光
ピックアップ装置において、前記対物レンズは前記互い
に異なる波長のそれぞれの光に対して同じ次数の回折光
を発生させる回折面を少なくとも2面有し、かつ最良像
点上での波面収差が、それぞれ0.07λrms以下で
あることを特徴とする光ピックアップ装置。 - 【請求項9】 互いに異なる波長の光を出力する少なく
とも2つの光源と、前記光源からの光情報記録媒体上に
集光する対物レンズと、前記情報記録媒体からの透過光
或いは反射光を検出する光検出器とを有する光ピックア
ップ装置において、前記対物レンズは透明基板の厚さの
異なる2つの情報記録媒体にそれぞれ対応する互いに異
なる波長の各光に対して同じ次数の回折光を発生させる
回折面を少なくとも2面有し、かつ前記情報記録媒体の
情報記録面上の波面収差がそれぞれ0.07λrms以
下であることを特徴とする光ピックアップ装置。 - 【請求項10】 前記回折面のうち少なくとも一面の回
折面が次式を満たすことを特徴とする請求項8又は9の
いずれか1項に記載の光ピックアップ装置。 0.4≦│(ph/pf)−2│≦25 ただし、 pf:最大開口数における回折輪帯のピッチ ph:最大開口数の1/2の開口数における回折輪帯の
ピッチ - 【請求項11】 前記少なくとも一面の回折面が次式を
満たすことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に
記載の光ピックアップ装置。 0.7≦│(ph/pf)−2│≦6.0 pf:最大開口数における回折輪帯のピッチ ph:最大開口数の1/2の開口数における回折輪帯の
ピッチ - 【請求項12】 前記対物レンズは、単玉の対物レンズ
であることを特徴とする請求項7〜11のいずれかに1
項に記載の対物レンズ。 - 【請求項13】 前記情報記録媒体の一方の透明基板の
厚さは、0.6±0.1mmであり、他方の透明基板の
厚さは1.2±0.1mmであることを特徴とする請求
項9に記載の光ピックアップ装置。 - 【請求項14】 前記対物レンズの光軸と、前記光源か
ら前記対物レンズに入射する主光線とのなす角θが、少
なくとも1つの情報記録媒体に対して次式を満たすこと
を特徴とする請求項7〜13のいずれか1項に記載の光
ピックアップ装置。 0.1°≦θ≦1.0°
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