JP2001174697A - 対物レンズ及び光ピックアップ装置 - Google Patents

対物レンズ及び光ピックアップ装置

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JP2001174697A
JP2001174697A JP35578899A JP35578899A JP2001174697A JP 2001174697 A JP2001174697 A JP 2001174697A JP 35578899 A JP35578899 A JP 35578899A JP 35578899 A JP35578899 A JP 35578899A JP 2001174697 A JP2001174697 A JP 2001174697A
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wavelength
thickness
transparent substrate
numerical aperture
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English (en)
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Kohei Ota
耕平 大田
Norikazu Arai
則一 荒井
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2枚構成の高NA対物レンズであって、レンズ
間隔を変化させずとも厚みの異なる情報記録媒体に対応
できる対物レンズ、及びその対物レンズを搭載した光ピ
ックアップ装置を提供する。 【解決手段】対物レンズにおいて、波長λ1と透明基板
の厚さt1と像側開口数NA1の組み合わせに対して、
その波面収差が0.07λ1rms以下であり、かつ波
長λ2と透明基板の厚さt2と像側開口数NA2の組み
合わせに対して、その波面収差が0.07λ2rms以
下であるようにしているので、異なる波長の光源を用い
て、異なる基板厚さの光ディスクに対して情報の記録及
び/又は再生を適切に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる波長の光源
及び異なる透明基板厚さを有する光ディスクの再生/記
録を行なうことが可能な光ピックアップ装置に使用され
る対物レンズ、特に1つの対物レンズで、透明基板の厚
さが異なる2つの情報記録媒体に用いることのできる2
枚構成の対物レンズ及び、これを用いた光ピックアップ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、短波長赤色半導体レーザ実用化に
伴い、従来の光ディスクであるCD(コンパクトディス
ク)と同程度の大きさで大容量化させた高密度の光ディ
スクであるDVD(デジタルビデオディスク)の開発が
進んでいる。このような光ディスクなどを媒体とした光
情報記録再生装置の光学系において、記録信号の高密度
化を図るため、対物レンズが記録媒体上に集光するスポ
ットを小さくすることが要求されている。このため、光
源であるレーザの短波長化と対物レンズの高NA化とが
図られているという実情がある。
【0003】例えば、DVDに対して情報の記録及び/
又は再生を行う光ピックアップ装置においては、635
nmの短波長半導体レーザを光源として使用したとき、
かかるレーザ光を集光させる対物レンズの光ディスク側
の開口数NAを約0.6としている。なお、CD、DV
Dの他に、種々の規格の光ディスク、例えばCD−R
(追記型コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)
なども商品化されて普及している。
【0004】一方、CD−Rに対して情報の記録及び/
又は再生を行う光ピックアップ装置においては、光源の
波長λ=780nmである必要があるが、他の光ディス
クにおいては、特定の光源波長以外の波長の光源を使用
することができ、かかる場合、使用する光源波長λに応
じて必要開口数NAが変わるようになっている。例え
ば、CDの場合は必要開口数NA=λ(μm)/1.7
3、DVDの場合は必要開口数NA=λ(μm)/1.
06で近似される。本明細書でいう開口数(必要開口
数)は、光ディスク側から見た集光光学系の開口数のこ
とであり、必要開口数とは光ディスクの記録面上で要求
されるスポットサイズdと使用波長λとから算出される
開口数であり、一般的にはNA=0.83×λ÷dであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように市場には透
明基板厚さ、記録密度、使用波長などが異なる様々な光
ディスクが存在するが、個々の光ディスクに対して、情
報の記録及び/又は再生を行うことができる専用の情報
記録再生装置を購入することはユーザーにとって大きな
負担となる。そこで、様々な光ディスクに対応できる互
換性のある光ピックアップ装置を備えた情報記録再生装
置が提案されている。
【0006】このような光ピックアップ装置として、異
なる光ディスクそれぞれに対応した集光光学系を備え、
再生する光ディスクにより集光光学系を切り換えるよう
にしたものが提案されている。しかしながら、この光ピ
ックアップ装置では、集光光学系が複数必要となるため
構成が複雑となり、高コストとなって好ましくない。
【0007】そこで、1つの集光光学系を用いて複数の
光ディスクを再生する光ピックアップ装置が提案されて
いる。例えば特開平7−302437号公報には、対物
レンズの屈折面をリング状複数領域に分割し、各々の分
割面が厚さの異なる光ディスクのうち1つにビームを結
像させることにより再生する光ピックアップ装置が開示
されている。
【0008】しかしながら、特開平7−302437号
公報に開示された光ピックアップ装置は、1つの対物レ
ンズで同時に2つ以上の焦点を有するが故、1つあたり
の焦点のスポット光量が減少するので、レーザ出力を大
きくする必要があるという問題がある。
【0009】一方、特開平10−142494号では、
透明基板厚が異なる2種類の情報記録媒体に対応でき
る、2枚構成のピックアップ用高NAレンズが示されて
いる。しかし、前記の出願に開示された技術では、2枚
のレンズの間隔を変化させて厚みの異なる透明基板に対
応させるため、構造が複雑となってしまうという問題が
ある。
【0010】本発明は、2枚構成の高NA対物レンズで
あって、レンズ間隔を変化させずとも厚みの異なる情報
記録媒体に対応できる対物レンズ、及びその対物レンズ
を搭載した光ピックアップ装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の対物レ
ンズは、波長の異なる光源からの光束を光ディスクの記
録面に集光するための対物レンズを含む集光光学系と、
前記記録面からの反射光を検出するための受光手段とを
有し、透明基板厚さが異なる第1及び第2の光ディスク
(但し、第1の光ディスクの方が第2の光ディスクより
も対物レンズに対する必要開口数が大きいとする)に対
して、情報の記録又は再生が可能な情報記録再生用の光
ピックアップ装置に使用される対物レンズにおいて、レ
ーザ光源側から順に、正屈折力の第1レンズと正屈折力
の第2レンズとからなり、少なくとも一つの面が、回折
輪帯をもつ回折面であり、互いに異なる2つの波長をλ
1、λ2(λ1<λ2)とし、互いに異なる2つの情報記録
媒体の透明基板の厚さをt1、t2(t1<t2)と
し、波長λ1の光束により、透明基板の厚さt1の情報
記録媒体に記録または再生を行うのに必要な所定の像側
開口数をNA1とし、波長λ2の光束により、透明基板
の厚さt2の情報記録媒体に記録または再生を行うのに
必要な所定の像側開口数をNA2(NA1≧NA2)と
した時、波長λ1と透明基板の厚さt1と像側開口数N
A1の組み合わせに対して、その波面収差が0.07λ
1rms以下であり、かつ波長λ2と透明基板の厚さt2
と像側開口数NA2の組み合わせに対して、その波面収
差が0.07λ2rms以下であることを特徴とする。
【0012】請求項1に記載の対物レンズは、波長λ1
と透明基板の厚さt1と像側開口数NA1の組み合わせ
に対して、その波面収差が0.07λ1rms以下であ
り、かつ波長λ2と透明基板の厚さt2と像側開口数N
A2の組み合わせに対して、その波面収差が0.07λ
2rms以下であるようにしているので、異なる波長の
光源を用いて、異なる基板厚さの光ディスクに対して情
報の記録及び/又は再生を適切に行うことができる。
【0013】請求項2に記載の対物レンズは、波長λ2
と透明基板の厚さt2と像側開口数NA1の組み合わせ
に対して、その波面収差が0.07λ2rms以下であ
るので、光源波長と基板厚さの組み合わせを変えた場合
でも、波面収差を抑えることができ、情報の記録及び/
又は再生を適切に行うことができる。
【0014】ただし、請求項3に記載の対物レンズのご
とく、波長λ2と透明基板の厚さt2と像側開口数NA
1の組み合わせに対して、その波面収差が0.07λ2
rms以上であっても良い。
【0015】請求項4に記載の対物レンズは、所定位置
の物点と波長λ1と透明基板の厚さt1の組み合わせに
対して、その波面収差が0.07λ1rms以下であ
り、かつ前記所定位置と光学的に等しい距離にある物点
と波長λ2と透明基板の厚さt2の組み合わせに対し
て、その波面収差が0.07λ2rms以下であること
を特徴とするものである。
【0016】請求項5に記載の対物レンズは、所定位置
の物点と波長λ1と透明基板の厚さt1の組み合わせに
対して、その波面収差が0.07λ1rms以下であ
り、かつ前記所定位置と光学的に等しくない距離にある
物点と波長λ2と透明基板の厚さt2の組み合わせに対
して、その波面収差が0.07λ2rms(λはそれぞ
れの波長)以下であることを特徴とするものである。
【0017】請求項6に記載の対物レンズは、次式を満
たすことを特徴とする。 0.4≦│(Ph/Pf)−2|≦25 (1) ただし、Pf:透明基板の厚さt1の情報記録媒体に記
録または再生を行うのに必要な像側開口数NA1におけ
る回折輪帯のピッチPh:NA1の1/2の開口数にお
ける回折輪帯のピッチ
【0018】(1)式は、回折輪帯のピッチすなわち光
軸に垂直な方向の輪帯間の間隔に関する。光路差関数が
hの2乗の項しか有しないならば、(Ph/Pf)−2
=0となるが、本発明では二つの基板厚の違いによって
生じる球面収差の差を、回折を利用して良好に補正する
ために、光路差関数の高次の項を用いることが望まし
く、このとき(Ph/Pf)−2が0からある程度離れ
た値を取ることが望ましい。(1)式で下限を外れる
と、高次の球面収差を補正する回折の作用が弱まり、基
板厚の違いによって生じる2波長間の球面収差の差を回
折の作用で補正することが難しくなる。(1)式で上限
を外れると回折輪帯のピッチが過小となる箇所が生じ、
回折効率の高いレンズを製造することが難しくなる。
【0019】請求項7に記載の対物レンズの如く、次式
を満たすようにすれば好ましい。 0.8≦|(Ph/Pf)−2|≦6.0 (2)
【0020】請求項8に記載の対物レンズの如く、次式
を満たすようにすればより好ましい。 1.2≦|(Ph/Pf)−2l≦2.0 (3)
【0021】請求項9に記載の対物レンズの如く、次式
を満たすようにすればより好ましい。 0.70≦d1/f≦1.70 (4) 0.60≦r1/(n1・f)≦1.10 (5) 0.3≦(r2+r1)/(r2−r1)≦2.0 (6) ただし、 d1:第1レンズの軸上レンズ厚 f:焦点距離 ri:各面の近軸曲率半径 n1:第1レンズの屈折率
【0022】(4)式は第1レンズの中心厚に関し、そ
の下限を外れると像高特性が劣化する。一方、その上限
を外れるとレンズが厚肉になってピックアップのサイズ
が大きくなる。(5)式は第1レンズの曲率半径に関
し、その下限を外れてr1が小さくなると、第1レンズ
面のシフト感度あるいはティルト感度が増大する。一
方、上限を外れてr1が大きくなると、第2レンズのパ
ワー負担が増加し、第2レンズのレンズ厚に対する誤差
感度が増大する。(6)式は第1レンズの形状に関し、
その下限を外れて両凸対称形状に近くなると球面収差の
補正が難しい。一方、その上限を外れてメニスカスの度
合いが大きくなると、第1レンズの第1面と第2面との
間の軸ずれによる収差劣化が大きい。
【0023】請求項10に記載の対物レンズの如く、次
式を満たすようにすればより好ましい。 1.00≦d1/f≦1.40 (7) 0.70≦r1/(n1・f)≦0.90 (8) 0.4≦(r2+r1)/(r2−r1)≦1.4 (9)
【0024】請求項11に記載の光ピックアップ装置
は、波長の異なる光源からの光束を光ディスクの記録面
に集光するための対物レンズを含む集光光学系と、前記
記録面からの反射光を検出するための受光手段とを有
し、透明基板厚さが異なる第1及び第2の光ディスク
(但し、第1の光ディスクの方が第2の光ディスクより
も対物レンズに対する必要開口数が大きいとする)に対
して、情報の記録又は再生が可能な情報記録再生用の光
ピックアップ装置において、前記対物レンズが、レーザ
光源側から順に、正屈折力の第1レンズと正屈折力の第
2レンズとからなり、少なくとも一つの面が、回折輪帯
をもつ回折面であり、互いに異なる2つの波長をλ1
λ2(λ1<λ2)とし、互いに異なる2つの情報記録媒
体の透明基板の厚さをt1、t2(t1<t2)とし、
波長λ1の光束により、透明基板の厚さt1の情報記録
媒体に記録または再生を行うのに必要な所定の像側開口
数をNA1とし、波長λ2の光束により、透明基板の厚
さt2の情報記録媒体に記録または再生を行うのに必要
な所定の像側開口数をNA2(NA1≧NA2)とした
時、波長λ1と透明基板の厚さt1と像側開口数NA1
の組み合わせに対して、その波面収差が0.07λ1
ms以下であり、かつ波長λ2と透明基板の厚さt2と
像側開口数NA2の組み合わせに対して、その波面収差
が0.07λ2rms以下であることを特徴とする。
【0025】請求項11に記載の光ピックアップ装置の
対物レンズは、波長λ1と透明基板の厚さt1と像側開
口数NA1の組み合わせに対して、その波面収差が0.
07λ1rms以下であり、かつ波長λ2と透明基板の厚
さt2と像側開口数NA2の組み合わせに対して、その
波面収差が0.07λ2rms以下であるようにしてい
るので、異なる波長の光源を用いて、異なる基板厚さの
光ディスクに対して情報の記録及び/又は再生を適切に
行うことができる。
【0026】請求項12に記載の光ピックアップ装置の
対物レンズは、波長λ2と透明基板の厚さt2と像側開
口数NA1の組み合わせに対して、その波面収差が0.
07λ2rms以下であるので、光源波長と基板厚さの
組み合わせを変えた場合でも、波面収差を抑えることが
でき、情報の記録及び/又は再生を適切に行うことがで
きる。
【0027】ただし、請求項13に記載の光ピックアッ
プ装置の対物レンズの如く、波長λ 2と透明基板の厚さ
t2と像側開口数NA1の組み合わせに対して、その波
面収差が0.07λ2rms以上であっても良い。
【0028】請求項14に記載の光ピックアップ装置の
対物レンズは、所定位置の物点と波長λ1と透明基板の
厚さt1の組み合わせに対して、その波面収差が0.0
7λ1rms以下であり、かつ前記所定位置と光学的に
等しい距離にある物点と波長λ 2と透明基板の厚さt2
の組み合わせに対して、その波面収差が0.07λ2
ms以下であることを特徴とするものである。
【0029】請求項15に記載の光ピックアップ装置の
対物レンズは、所定位置の物点と波長λ1と透明基板の
厚さt1の組み合わせに対して、その波面収差が0.0
7λ1rms以下であり、かつ前記所定位置と光学的に
等しくない距離にある物点と波長λ2と透明基板の厚さ
t2の組み合わせに対して、その波面収差が0.07λ
2rms(λはそれぞれの波長)以下であることを特徴
とするものである。
【0030】請求項16に記載の光ピックアップ装置の
対物レンズは、次式を満たすことを特徴とする。 0.4≦│(Ph/Pf)−2|≦25 (1’) ただし、 Pf:透明基板の厚さt1の情報記録媒体に記録または
再生を行うのに必要な像側開口数NA1における回折輪
帯のピッチ Ph:NA1の1/2の開口数における回折輪帯のピッ
【0031】(1’)式は、回折輪帯のピッチすなわち
光軸に垂直な方向の輪帯間の間隔に関する。光路差関数
がhの2乗の項しか有しないならば、(Ph/Pf)−
2=0となるが、本発明では二つの基板厚の違いによっ
て生じる球面収差の差を、回折を利用して良好に補正す
るために、光路差関数の高次の項を用いることが望まし
く、このとき(Ph/Pf)−2が0からある程度離れ
た値を取ることが望ましい。(1’)式で下限を外れる
と、高次の球面収差を補正する回折の作用が弱まり、基
板厚の違いによって生じる2波長間の球面収差の差を回
折の作用で補正することが難しくなる。(1)式で上限
を外れると回折輪帯のピッチが過小となる箇所が生じ、
回折効率の高いレンズを製造することが難しくなる。
【0032】請求項17に記載の光ピックアップ装置の
対物レンズの如く、次式を満たすようにすれば好まし
い。 0.8≦|(Ph/Pf)−2|≦6.0 (2’)
【0033】請求項18に記載の光ピックアップ装置の
対物レンズの如く、次式を満たすようにすればより好ま
しい。 1.2≦|(Ph/Pf)−2l≦2.0 (3’)
【0034】請求項19に記載の光ピックアップ装置の
対物レンズの如く、次式を満たすようにすればより好ま
しい。 0.70≦d1/f≦1.70 (4’) 0.60≦r1/(n1・f)≦1.10 (5’) 0.3≦(r2+r1)/(r2−r1)≦2.0 (6’) ただし、 d1:第1レンズの軸上レンズ厚 f:焦点距離 ri:各面の近軸曲率半径 n1:第1レンズの屈折率
【0035】(4’)式は第1レンズの中心厚に関し、
その下限を外れると像高特性が劣化する。一方、その上
限を外れるとレンズが厚肉になってピックアップのサイ
ズが大きくなる。(5’)式は第1レンズの曲率半径に
関し、その下限を外れてr1が小さくなると、第1レン
ズ面のシフト感度あるいはティルト感度が増大する。一
方、上限を外れてr1が大きくなると、第2レンズのパ
ワー負担が増加し、第2レンズのレンズ厚に対する誤差
感度が増大する。(6’)式は第1レンズの形状に関
し、その下限を外れて両凸対称形状に近くなると球面収
差の補正が難しい。一方、その上限を外れてメニスカス
の度合いが大きくなると、第1レンズの第1面と第2面
との間の軸ずれによる収差劣化が大きい。
【0036】請求項20に記載の光ピックアップ装置の
対物レンズの如く、次式を満たすようにすればより好ま
しい。 1.00≦d1/f≦1.40 (7’) 0.70≦r1/(n1・f)≦0.90 (8’) 0.4≦(r2+r1)/(r2−r1)≦1.4 (9’)
【0037】本明細書中で用いる回折パターン(又は回
折面)とは、光学素子の表面、例えばレンズの表面に、
レリーフを設けて、回折によって光束を集光あるいは発
散させる作用を持たせた形態(又は面)のことをいい、
一つの光学面に回折を生じる領域と生じない領域がある
場合は、回折を生じる領域をいう。レリーフの形状とし
ては、例えば、光学素子の表面に、光軸を中心とする略
同心円状の輪帯として形成され、光軸を含む平面でその
断面をみれば各輪帯は鋸歯のような形状が知られている
が、そのような形状を含むものである。
【0038】本明細書中において、対物レンズとは、狭
義には光ピックアップ装置に光情報記録媒体を装填した
状態において、最も光情報記録媒体側の位置で、これと
対向すべく配置される集光作用を有するレンズを指し、
広義にはそのレンズと共に、アクチュエータによって少
なくともその光軸方向に作動可能なレンズ群を指すもの
とする。ここで、かかるレンズ群とは、少なくとも1枚
以上(例えば2枚)のレンズを指すものである。従っ
て、本明細書中において、対物レンズの光情報記録媒体
側の開口数NAとは、対物レンズの最も光情報記録媒体
側に位置するレンズ面の開口数NAを指すものである。
また、本明細書中では開口数NAは、それぞれの光情報
記録媒体の規格で規定されている開口数、あるいはそれ
ぞれの光情報記録媒体に対して、使用する光源の波長に
応じ、情報の記録または再生をするために必要なスポッ
ト径を得ることができる回折限界性能の対物レンズの開
口数を示す。
【0039】本明細書中において、光情報記録媒体(光
ディスク)としては、例えば、CD-R, CD-RW, CD-Video,
CD-ROM等の各種CD、DVD-ROM, DVD-RAM, DVD-R, DVD-
RW,DVD-Video等の各種DVD、或いはMD等のディスク
状の現在の光情報記録媒体および次世代の記録媒体など
も含まれる。多くの光情報記録媒体の情報記録面上には
透明基板が存在する。しかしながら、透明基板の厚さが
殆どゼロに近いもの、あるいは透明基板が全くないもの
も存在もしくは提案されている。説明の都合上、本明細
書中「透明基板を介して」と記載することがあるが、か
かる透明基板は厚さがゼロである、すなわち透明基板が
全くない場合も含むものである。
【0040】本明細書中において、情報の記録および再
生とは、上記のような情報記録媒体の情報記録面上に情
報を記録すること、情報記録面上に記録された情報を再
生することをいう。本発明の光ピックアップ装置は、記
録だけ或いは再生だけを行うために用いられるものであ
ってもよいし、記録および再生の両方を行うために用い
られるものであってもよい。また、或る情報記録媒体に
対しては記録を行い、別の情報記録媒体に対しては再生
を行うために用いられるものであってもよいし、或る情
報記録媒体に対しては記録または再生を行い、別の情報
記録媒体に対しては記録及び再生を行うために用いられ
るものであってもよい。なお、ここでいう再生とは、単
に情報を読み取ることを含むものである。
【0041】本発明の光ピックアップ装置は、各種のプ
レーヤまたはドライブ等、あるいはそれらを組み込んだ
AV機器、パソコン、その他の情報端末等の音声および
/または画像の記録および/または再生装置に搭載する
ことができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。
【0043】一般に、回折輪帯(各輪帯の位置)のピッ
チは、後述の実施例で詳述する光路差関数を使って定義
される。具体的には、回折面は光路差関数Φ(h)で表
し、光路差関数は基準波長の1次回折光に対し回折面に
よって付加される光路差をあらわすものとする。光路差
関数の値がmλ(mは回折次数)変わるごとに回折輪帯
を設ける。 Φ(h)=b2*h2+b4*h4+b6*h6+・・・ (10) ただし、 h:光軸からの距離 b2、b4、b6、...:光路差関数の係数
【0044】上記の定義を基にした場合、光路差関数の
2次係数を零でない値とすることにより、レンズにパワ
ーを持たせることができる。また、光路差関数の2次以
外の係数、例えば、4次係数、6次係数、8次係数、1
0次係数等を零でない値とすることにより、球面収差を
制御することができる。尚、ここで、制御するというこ
とは、屈折パワーを有する部分が持つ球面収差を、逆の
球面収差を発生させて補正したり、全体の球面収差を所
望な値にすることを意味する。
【0045】図1は、本実施の形態にかかる光ピックア
ップ装置の概略構成図である。図1において、第1の光
情報記録媒体(光ディスク)に対して記録および/また
は再生を行う第1光源11と、第2の光情報記録媒体
(光ディスク)に対して記録および/または再生を行う
第1光源11とは波長の異なる第2光源12とを備え、
それぞれの光源から射出される発散光束の発散角を所望
の発散角に変換するカップリングレンズ21,22と、
上記光束をほぼ一つの方向に進むように合成する光合成
手段であるビームスプリッタ62と、ビームスプリッタ
62からの光束を光情報記録媒体の情報記録面5に集光
する対物レンズ光学系3と光情報記録媒体からの反射光
を受光する光検出器41、42を備えている。図中、8
は絞り、9はシリンドリカルレンズ、71,72は1/
4波長版、15は光源11からの発散光速の発散度を小
さくするためのカップリングレンズ、16は凹レンズ、
17は反射光束を分離するためのホログラムである。
【0046】第1光源11は波長λ1=400nm程度
のレーザ光を射出し、このとき透明基板厚t1=0.1
mmの記録媒体に対して記録および/または再生を行う
のに必要な対物レンズの開口数をNA1=0.85とす
る。第2光源12は波長λ2=650nm程度のレーザ
光を射出し、このとき透明基板厚t2=0.6mmの記
録媒体に対して記録および/または再生を行うのに必要
な対物レンズの開口数をNA2=0.65とする。
【0047】本実施の形態における2枚構成の高NA対
物レンズで、厚みの異なる情報記録媒体に対応できる対
物レンズを得るための、回折面の役割は、球面収差の補
正であるが、球面収差の補正について、以下のような場
合がある。
【0048】[1]透明基板の厚さt1の記録媒体に対
する物点の位置と、透明基板の厚さt2の記録媒体に対
する物点の位置とが等しい場合、例えば対物レンズには
いずれもコリメートされた平行光が入射する場合。この
とき回折面だけの作用によって基板厚の違いによる球面
収差を補正する。透明基板の厚さt2の記録媒体に対し
て、(イ)透明基板の厚さt1の記録媒体に対して必要
な開口数NA1まで球面収差を小さくする場合と、
(ロ)透明基板の厚さt2の記録媒体に対して必要な開
口数NA2の範囲まで球面収差を小さくし、開口数NA
1から開口数NA2までの範囲は球面収差を大きくする
場合がある。(イ)の場合は、いずれの記録媒体に対し
ても、大きい側の開口数NA1に対して、小さなスポッ
トを得ることができる。(ロ)の場合は、厚さt2の記
録媒体に対して、開口数NA2に相当する必要なスポッ
トサイズ以下に、スポットが小さく絞られすぎることを
防ぐことができる。
【0049】[2]透明基板の厚さt1の記録媒体に対
する物点の位置と、透明基板の厚さt2の記録媒体に対
する物点の位置とが異なる場合、例えば厚さt1の記録
媒体に対しては対物レンズに平行光が入射し、厚さt2
の記録媒体に対しては対物レンズに発散光が入射する場
合。このとき基板厚の違いによる球面収差を、物点位置
の違いによってある程度補正することができる。しかし
前述の[1]の場合における(イ)、(ロ)のように球
面収差を任意の形状に制御することは難しく、そのため
には回折面が必要となる。物点位置の違いと回折面の作
用とにより、球面収差をより精緻に補正したり、あるい
は回折面の形状を製造しやすいように制御することがで
きる。
【0050】従って、上述したように、対物レンズにお
いては次式を満たすことが好ましい。 0.4≦│(Ph/Pf)−2|≦25 (1) ただし、 Pf:透明基板の厚さt1の情報記録媒体に記録または
再生を行うのに必要な像側開口数NA1における回折輪
帯のピッチ Ph:NA1の1/2の開口数における回折輪帯のピッ
【0051】(1)式は、回折輪帯のピッチすなわち光
軸に垂直な方向の輪帯間の間隔に関する。光路差関数が
hの2乗の項しか有しないならば、(Ph/Pf)−2
=0となるが、本発明では二つの基板厚の違いによって
生じる球面収差の差を、回折を利用して良好に補正する
ために、光路差関数の高次の項を用いることが望まし
く、このとき(Ph/Pf)−2が0からある程度離れ
た値を取ることが望ましい。(1)式で下限を外れる
と、高次の球面収差を補正する回折の作用が弱まり、基
板厚の違いによって生じる2波長間の球面収差の差を回
折の作用で補正することが難しくなる。(1)式で上限
を外れると回折輪帯のピッチが過小となる箇所が生じ、
回折効率の高いレンズを製造することが難しくなる。
【0052】尚、対物レンズは、次式を満たすようにす
れば好ましい。 0.8≦|(Ph/Pf)−2|≦6.0 (2)
【0053】又、対物レンズは、次式を満たすようにす
ればより好ましい。 1.2≦|(Ph/Pf)−2l≦2.0 (3)
【0054】更に、対物レンズは、次式を満たすように
すればより好ましい。 0.70≦d1/f≦1.70 (4) 0.60≦r1/(n1・f)≦1.10 (5) 0.3≦(r2+r1)/(r2−r1)≦2.0 (6) ただし、 d1:第1レンズの軸上レンズ厚 f:焦点距離 ri:各面の近軸曲率半径 n1:第1レンズの屈折率
【0055】(4)式は第1レンズの中心厚に関し、そ
の下限を外れると像高特性が劣化する。一方、その上限
を外れるとレンズが厚肉になってピックアップのサイズ
が大きくなる。(5)式は第1レンズの曲率半径に関
し、その下限を外れてr1が小さくなると、第1レンズ
面のシフト感度あるいはティルト感度が増大する。一
方、上限を外れてr1が大きくなると、第2レンズのパ
ワー負担が増加し、第2レンズのレンズ厚に対する誤差
感度が増大する。(6)式は第1レンズの形状に関し、
その下限を外れて両凸対称形状に近くなると球面収差の
補正が難しい。一方、その上限を外れてメニスカスの度
合いが大きくなると、第1レンズの第1面と第2面との
間の軸ずれによる収差劣化が大きい。
【0056】尚、対物レンズは、次式を満たすようにす
ればより好ましい。 1.00≦d1/f≦1.40 (7) 0.70≦r1/(n1・f)≦0.90 (8) 0.4≦(r2+r1)/(r2−r1)≦1.4 (9)
【0057】
【実施例】以下に、本発明の対物レンズの実施例1から
5を示す。尚、各実施例とも、 λ1=400nm、λ2=650nm t1=0.1mm、t2=0.6mm NA1=0.85、NA2=0.65 としている。
【0058】実施例1〜5の光ピックアップ用光学系を
構成する各レンズは、次の式で表される非球面形状を光
学面に有している。
【0059】 X=(h2/r2)/(1+√(1−(1+K)h2/r2)) +A22+A44+A66+・・・ (11) ただし A2,A4,A6,・・・:非球面係数 K:円錐係数 r:近軸曲率半径 d:面間隔 n:基準波長での屈折率 νd:アッベ数
【0060】表1は、各実施例の条件値をまとめたもの
である。
【表1】
【0061】表2は、実施例1の対物レンズにかかるレ
ンズデータであり、表3は、実施例1の対物レンズにか
かる非球面データである。図2(a)は、実施例1の対
物レンズに対し光源波長が400nmの光束が入射した
場合における光路図であり、図2(b)は、実施例1の
対物レンズに対し光源波長が650nmの光束が入射し
た場合における光路図である。図3(a)は、実施例1
の対物レンズに対し光源波長が400nm近傍の光束が
入射した場合における球面収差図であり、図3(b)
は、実施例1の対物レンズに対し光源波長が650nm
近傍の光束が入射した場合における球面収差図である。
【表2】
【表3】
【0062】表4は、実施例2の対物レンズにかかるレ
ンズデータであり、表5は、実施例2の対物レンズにか
かる非球面データである。図4(a)は、実施例2の対
物レンズに対し光源波長が400nmの光束が入射した
場合における光路図であり、図4(b)は、実施例2の
対物レンズに対し光源波長が650nmの光束が入射し
た場合における光路図である。図5(a)は、実施例2
の対物レンズに対し光源波長が400nm近傍の光束が
入射した場合における球面収差図であり、図5(b)
は、実施例2の対物レンズに対し光源波長が650nm
近傍の光束が入射した場合における球面収差図である。
【表4】
【表5】
【0063】表6は、実施例3の対物レンズにかかるレ
ンズデータであり、表7は、実施例3の対物レンズにか
かる非球面データである。図6(a)は、実施例3の対
物レンズに対し光源波長が400nmの光束が入射した
場合における光路図であり、図6(b)は、実施例3の
対物レンズに対し光源波長が650nmの光束が入射し
た場合における光路図である。図7(a)は、実施例3
の対物レンズに対し光源波長が400nm近傍の光束が
入射した場合における球面収差図であり、図7(b)
は、実施例3の対物レンズに対し光源波長が650nm
近傍の光束が入射した場合における球面収差図である。
【表6】
【表7】
【0064】表8は、実施例4の対物レンズにかかるレ
ンズデータであり、表9は、実施例4の対物レンズにか
かる非球面データである。図8(a)は、実施例4の対
物レンズに対し光源波長が400nmの光束が入射した
場合における光路図であり、図8(b)は、実施例4の
対物レンズに対し光源波長が650nmの光束が入射し
た場合における光路図である。図9(a)は、実施例4
の対物レンズに対し光源波長が400nm近傍の光束が
入射した場合における球面収差図であり、図9(b)
は、実施例4の対物レンズに対し光源波長が650nm
近傍の光束が入射した場合における球面収差図である。
【表8】
【表9】
【0065】表10は、実施例5の対物レンズにかかる
レンズデータであり、表11は、実施例5の対物レンズ
にかかる非球面データである。図10(a)は、実施例
5の対物レンズに対し光源波長が400nmの光束が入
射した場合における光路図であり、図10(b)は、実
施例5の対物レンズに対し光源波長が650nmの光束
が入射した場合における光路図である。図11(a)
は、実施例5の対物レンズに対し光源波長が400nm
近傍の光束が入射した場合における球面収差図であり、
図11(b)は、実施例5の対物レンズに対し光源波長
が650nm近傍の光束が入射した場合における球面収
差図である。
【表10】
【表11】
【0066】このように、いずれの実施例の対物レンズ
においても、球面収差を小さく抑えることができるのが
わかる。
【0067】尚、実施例1,2,3においては、第1の
情報記録媒体、第2の情報記録媒体いずれに対しても物
点位置は無限遠である。実施例4,5は第1の情報記録
媒体に対して物点位置は無限遠であり、第2の情報記録
媒体に対して物点位置は有限である。また実施例1,5
は、第2の情報記録媒体に対してNA2からNA1まで
の開口に対する球面収差をフレアとしている。更に、実
施例2,3,4は、第2の情報記録媒体に対してNA2
からNA1までの開口に対する球面収差を小さな量に補
正している。
【0068】対物レンズの使用状態において、対物レン
ズから射出される光束の像側開口数が、各情報記録媒体
の記録再生に必要な開口数NA1、NA2というように
異なっていてもよい。
【0069】各実施例において、収差図上のNAは、第
1面の接平面上に設けた所定の開口径の絞りで定まるN
Aを示したが、絞りは別の位置に設けてもよいし、第2
の情報記録媒体に対して、絞り径を小さくしてもよい。
なお波面収差の計算に用いた各波長での最大NAは、上
記の所定の開口径の絞りで定まるNAであって、第1の
情報記録媒体の記録再生に必要な開口数NA1とは少し
異なるが、波面収差の値に大差はない。
【0070】
【発明の効果】本発明によると、2枚構成の高NA対物
レンズであって、レンズ間隔を変化させずとも厚みの異
なる情報記録媒体に対応できる対物レンズ、及びその対
物レンズを搭載した光ピックアップ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる光ピックアップ装置の概
略構成図である。
【図2】図2(a)は、実施例1の対物レンズに対し光
源波長が400nmの光束が入射した場合における光路
図であり、図2(b)は、実施例1の対物レンズに対し
光源波長が650nmの光束が入射した場合における光
路図である。
【図3】図3(a)は、実施例1の対物レンズに対し光
源波長が400nm近傍の光束が入射した場合における
球面収差図であり、図3(b)は、実施例1の対物レン
ズに対し光源波長が650nm近傍の光束が入射した場
合における球面収差図である。
【図4】図4(a)は、実施例2の対物レンズに対し光
源波長が400nmの光束が入射した場合における光路
図であり、図4(b)は、実施例2の対物レンズに対し
光源波長が650nmの光束が入射した場合における光
路図である。
【図5】図5(a)は、実施例2の対物レンズに対し光
源波長が400nm近傍の光束が入射した場合における
球面収差図であり、図5(b)は、実施例2の対物レン
ズに対し光源波長が650nm近傍の光束が入射した場
合における球面収差図である。
【図6】図6(a)は、実施例3の対物レンズに対し光
源波長が400nmの光束が入射した場合における光路
図であり、図6(b)は、実施例3の対物レンズに対し
光源波長が650nmの光束が入射した場合における光
路図である。
【図7】図7(a)は、実施例3の対物レンズに対し光
源波長が400nm近傍の光束が入射した場合における
球面収差図であり、図7(b)は、実施例3の対物レン
ズに対し光源波長が650nm近傍の光束が入射した場
合における球面収差図である。
【図8】図8(a)は、実施例4の対物レンズに対し光
源波長が400nmの光束が入射した場合における光路
図であり、図8(b)は、実施例4の対物レンズに対し
光源波長が650nmの光束が入射した場合における光
路図である。
【図9】図9(a)は、実施例4の対物レンズに対し光
源波長が400nm近傍の光束が入射した場合における
球面収差図であり、図9(b)は、実施例4の対物レン
ズに対し光源波長が650nm近傍の光束が入射した場
合における球面収差図である。
【図10】図10(a)は、実施例5の対物レンズに対
し光源波長が400nmの光束が入射した場合における
光路図であり、図10(b)は、実施例5の対物レンズ
に対し光源波長が650nmの光束が入射した場合にお
ける光路図である。
【図11】図11(a)は、実施例5の対物レンズに対
し光源波長が400nm近傍の光束が入射した場合にお
ける球面収差図であり、図11(b)は、実施例5の対
物レンズに対し光源波長が650nm近傍の光束が入射
した場合における球面収差図である。
【符号の説明】
8 絞り 9 シリンドリカルレンズ 11 第1光源 12 第2光源 15 カップリングレンズ 16 凹レンズ 17 ホログラム 21、22 カップリングレンズ 41,42 光検出器 62 ビームスプリッタ 71,72 1/4波長板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA13 LA01 PA02 PA17 PB02 QA02 QA06 QA07 QA12 QA14 QA21 QA32 QA34 QA41 RA05 RA12 RA13 RA42 RA46 5D119 AA05 AA38 AA41 BA01 CA15 DA01 DA05 EC45 EC47 FA08 JA44 JB02 9A001 BB04 BB06 KK16

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長の異なる光源からの光束を光ディス
    クの記録面に集光するための対物レンズを含む集光光学
    系と、前記記録面からの反射光を検出するための受光手
    段とを有し、透明基板厚さが異なる第1及び第2の光デ
    ィスクに対して、情報の記録又は再生が可能な情報記録
    再生用の光ピックアップ装置に使用される対物レンズに
    おいて、 レーザ光源側から順に、正屈折力の第1レンズと正屈折
    力の第2レンズとからなり、 少なくとも一つの面が、回折輪帯をもつ回折面であり、 互いに異なる2つの波長をλ1、λ2(λ1<λ2)とし、 互いに異なる2つの情報記録媒体の透明基板の厚さをt
    1、t2(t1<t2)とし、 波長λ1の光束により、透明基板の厚さt1の情報記録
    媒体に記録または再生を行うのに必要な所定の像側開口
    数をNA1とし、波長λ2の光束により、透明基板の厚
    さt2の情報記録媒体に記録または再生を行うのに必要
    な所定の像側開口数をNA2(NA1≧NA2)とした
    時、波長λ1と透明基板の厚さt1と像側開口数NA1
    の組み合わせに対して、その波面収差が0.07λ1
    ms以下であり、かつ波長λ2と透明基板の厚さt2と
    像側開口数NA2の組み合わせに対して、その波面収差
    が0.07λ2rms以下であることを特徴とする対物
    レンズ。
  2. 【請求項2】 波長λ2と透明基板の厚さt2と像側開
    口数NA1の組み合わせに対して、その波面収差が0.
    07λ2rms以下であることを特徴とする請求項1に
    記載の対物レンズ。
  3. 【請求項3】 波長λ2と透明基板の厚さt2と像側開
    口数NA1の組み合わせに対して、その波面収差が0.
    07λ2rms以上であることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の対物レンズ。
  4. 【請求項4】 所定位置の物点と波長λ1と透明基板の
    厚さt1の組み合わせに対して、その波面収差が0.0
    7λ1rms以下であり、かつ前記所定位置と光学的に
    等しい距離にある物点と波長λ2と透明基板の厚さt2
    の組み合わせに対して、その波面収差が0.07λ2
    ms以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の対物レンズ。
  5. 【請求項5】 所定位置の物点と波長λ1と透明基板の
    厚さt1の組み合わせに対して、その波面収差が0.0
    7λ1rms以下であり、かつ前記所定位置と光学的に
    等しくない距離にある物点と波長λ2と透明基板の厚さ
    t2の組み合わせに対して、その波面収差が0.07λ
    2rms(λはそれぞれの波長)以下であることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載の対物レンズ。
  6. 【請求項6】 次式を満たすことを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれかに記載の対物レンズ。 0.4≦│(Ph/Pf)−2|≦25 ただし、 Pf:透明基板の厚さt1の情報記録媒体に記録または
    再生を行うのに必要な像側開口数NA1における回折輪
    帯のピッチ Ph:NA1の1/2の開口数における回折輪帯のピッ
  7. 【請求項7】 次式を満たすことを特徴とする請求項6
    に記載の対物レンズ。 0.8≦|(Ph/Pf)−2|≦6.0
  8. 【請求項8】 次式を満たすことを特徴とする請求項6
    に記載の対物レンズ。 1.2≦|(Ph/Pf)−2l≦2.0
  9. 【請求項9】 次式を満たすことを特徴とする請求項1
    乃至8のいずれかに記載の対物レンズ。 0.70≦d1/f≦1.70 0.60≦r1/(n1・f)≦1.10 0.3≦(r2+r1)/(r2−r1)≦2.0 ただし、 d1:第1レンズの軸上レンズ厚 f:焦点距離 ri:各面の近軸曲率半径 n1:第1レンズの屈折率
  10. 【請求項10】 次式を満たすことを特徴とする請求項
    9に記載の対物レンズ。 1.00≦d1/f≦1.40 0.70≦r1/(n1・f)≦0.90 0.4≦(r2+r1)/(r2−r1)≦1.4
  11. 【請求項11】 波長の異なる光源からの光束を光ディ
    スクの記録面に集光するための対物レンズを含む集光光
    学系と、前記記録面からの反射光を検出するための受光
    手段とを有し、透明基板厚さが異なる第1及び第2の光
    ディスクに対して、情報の記録又は再生が可能な情報記
    録再生用の光ピックアップ装置において、 前記対物レンズが、レーザ光源側から順に、正屈折力の
    第1レンズと正屈折力の第2レンズとからなり、 少なくとも一つの面が、回折輪帯をもつ回折面であり、 互いに異なる2つの波長をλ1、λ2(λ1<λ2)とし、 互いに異なる2つの情報記録媒体の透明基板の厚さをt
    1、t2(t1<t2)とし、 波長λ1の光束により、透明基板の厚さt1の情報記録
    媒体に記録または再生を行うのに必要な所定の像側開口
    数をNA1とし、波長λ2の光束により、透明基板の厚
    さt2の情報記録媒体に記録または再生を行うのに必要
    な所定の像側開口数をNA2(NA1≧NA2)とした
    時、波長λ1と透明基板の厚さt1と像側開口数NA1
    の組み合わせに対して、その波面収差が0.07λ1
    ms以下であり、かつ波長λ2と透明基板の厚さt2と
    像側開口数NA2の組み合わせに対して、その波面収差
    が0.07λ2rms以下であることを特徴とする光ピ
    ックアップ装置。
  12. 【請求項12】 前記対物レンズにおいて、波長λ2
    透明基板の厚さt2と像側開口数NA1の組み合わせに
    対して、その波面収差が0.07λ2rms以下である
    ことを特徴とする請求項11に記載の光ピックアップ装
    置。
  13. 【請求項13】 前記対物レンズにおいて、波長λ2
    透明基板の厚さt2と像側開口数NA1の組み合わせに
    対して、その波面収差が0.07λ2rms以上である
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の光ピック
    アップ装置。
  14. 【請求項14】 前記対物レンズにおいて、所定位置の
    物点と波長λ1と透明基板の厚さt1の組み合わせに対
    して、その波面収差が0.07λ1rms以下であり、
    かつ前記所定位置と光学的に等しい距離にある物点と波
    長λ2と透明基板の厚さt2の組み合わせに対して、そ
    の波面収差が0.07λ2rms以下であることを特徴
    とする請求項11乃至13のいずれかに記載の光ピック
    アップ装置。
  15. 【請求項15】 前記対物レンズにおいて、所定位置の
    物点と波長λ1と透明基板の厚さt1の組み合わせに対
    して、その波面収差が0.07λ1rms以下であり、
    かつ前記所定位置と光学的に等しくない距離にある物点
    と波長λ2と透明基板の厚さt2の組み合わせに対し
    て、その波面収差が0.07λ2rms(λはそれぞれ
    の波長)以下であることを特徴とする請求項11乃至1
    4のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  16. 【請求項16】 前記対物レンズにおいて、次式を満た
    すことを特徴とする請求項11乃至15のいずれかに記
    載の光ピックアップ装置。 0.4≦│(Ph/Pf)−2|≦25 ただし、 Pf:透明基板の厚さt1の情報記録媒体に記録または
    再生を行うのに必要な像側開口数NA1における回折輪
    帯のピッチ Ph:NA1の1/2の開口数における回折輪帯のピッ
  17. 【請求項17】 前記対物レンズにおいて、次式を満た
    すことを特徴とする請求項16に記載の光ピックアップ
    装置。 0.8≦|(Ph/Pf)−2|≦6.0
  18. 【請求項18】 前記対物レンズにおいて、次式を満た
    すことを特徴とする請求項16に記載の光ピックアップ
    装置。 1.2≦|(Ph/Pf)−2l≦2.0
  19. 【請求項19】 前記対物レンズにおいて、次式を満た
    すことを特徴とする請求項11乃至18のいずれかに記
    載の光ピックアップ装置。 0.70≦d1/f≦1.70 0.60≦r1/(n1・f)≦1.10 0.3≦(r2+r1)/(r2−r1)≦2.0 ただし、 d1:第1レンズの軸上レンズ厚 f:焦点距離 ri:各面の近軸曲率半径 n1:第1レンズの屈折率
  20. 【請求項20】 前記対物レンズにおいて、次式を満た
    すことを特徴とする請求項19に記載の光ピックアップ
    装置。 1.00≦d1/f≦1.40 0.70≦r1/(n1・f)≦0.90 0.4≦(r2+r1)/(r2−r1)≦1.4
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