JP2002203331A - 光ピックアップ装置及び対物レンズ - Google Patents

光ピックアップ装置及び対物レンズ

Info

Publication number
JP2002203331A
JP2002203331A JP2000365554A JP2000365554A JP2002203331A JP 2002203331 A JP2002203331 A JP 2002203331A JP 2000365554 A JP2000365554 A JP 2000365554A JP 2000365554 A JP2000365554 A JP 2000365554A JP 2002203331 A JP2002203331 A JP 2002203331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
objective lens
optical surface
recording medium
information recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000365554A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4775610B2 (ja
JP2002203331A5 (ja
Inventor
Shinichiro Saito
真一郎 斉藤
Katsuya Sakamoto
勝也 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2000365554A priority Critical patent/JP4775610B2/ja
Priority to TW090126199A priority patent/TW556178B/zh
Priority to AU2002210932A priority patent/AU2002210932A1/en
Priority to CA002426072A priority patent/CA2426072A1/en
Priority to MXPA03003211A priority patent/MXPA03003211A/es
Priority to PCT/JP2001/009327 priority patent/WO2002035537A2/en
Priority to US09/983,682 priority patent/US7102980B2/en
Priority to KR1020010065960A priority patent/KR100837944B1/ko
Priority to CN01137537A priority patent/CN1351270A/zh
Priority to EP01309126A priority patent/EP1202260A3/en
Priority to EP10011847A priority patent/EP2287841A3/en
Publication of JP2002203331A publication Critical patent/JP2002203331A/ja
Priority to US11/355,220 priority patent/US7333416B2/en
Priority to US12/000,783 priority patent/US7639589B2/en
Publication of JP2002203331A5 publication Critical patent/JP2002203331A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4775610B2 publication Critical patent/JP4775610B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】透明基板厚さの異なる複数の光情報記録媒体に
対して、光源からの発散光を対物レンズに入射させて、
それぞれの情報の記録又は再生を可能としつつ、使用環
境の温度変化に対しての十分な性能を満足する実用的な
対物レンズ及び光ピックアップ装置を提供する。 【解決手段】有限共役光学系で構成される対物レンズ1
60を用いたときに、CD使用時においては、最外周領
域A1を通過した光束はフレアー成分となるだけであ
り、CDスポットに寄与するのは、中間光学面領域A2
と光軸近傍光学面領域A3を通過した光束のみである。
これらはまったくの無収差状態ではないが、実使用上可
能な球面収差量(0.04λrms程度)は実現可能で
ある。また、DVD使用時においては、スポット形成に
は最外周領域A1と光軸近傍光学面領域A3とを通過し
た光束を利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ピックアップ装置の
対物レンズ及び光ピックアップ装置に関する。又、特
に、透明基板厚さの異なる少なくとも2つの光情報記録
媒体の記録又は再生に対して、有限倍率でありながら温
度特性の良い対物レンズ及び光ピックアップ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のCD再生装置において要求される
精度を有する光情報記録媒体の記録再生用光学系(尚、
本明細書中で云う記録再生用光学系あるいは記録再生装
置とは記録用光学系、再生用光学系、記録と再生との両
用の光学系あるいはそれらを用いた装置を含む)として
は、無限共役型の光学系が特開昭57−76512号公
報に開示され、有限共役型の光学系が特開昭61−56
314号公報等に開示されている。また、樹脂製対物レ
ンズを用いた場合の温度変化による収差の発生を減じる
ため、カップリングレンズを用いたものが特開平6−2
58573号公報に開示されている。しかるに、近年に
おいては低コスト化などの要求から、記録再生用光学
系、特にその対物レンズに関しては、樹脂(プラスチッ
ク)材料を用いて形成されたレンズが広く使用されてい
る。
【0003】しかし、樹脂材料から形成された対物レン
ズにおいては、温度変化に伴う屈折率の変化によって発
生する収差が、ガラス材料から形成されたレンズより大
きくなるという問題がある。一般的には、この屈折率の
変化は樹脂材料とガラス材料とで一桁以上異なってい
る。ここで、基準設計温度と実際の使用環境との温度差
を△Tとしたとき、この温度差△Tによって変化する収
差は主に3次球面収差である。波面収差の3次球面収差
成分をrms値で表したものをSAとし、ここでは球面
収差が正の場合(オーバー)をSA>0、負(アンダ
ー)の場合をSA<0と符号を定義する。温度変化ΔT
によって変化する3次球面収差ΔSA(λrms)は、
対物レンズの光情報記録媒体側(像側)開口数NA、焦
点距離f、結像倍率m、比例係数k、光の波長λを用い
て、 ΔSA/ΔT=k・f(1−m)4(NA)4/λ (1) と表すことができる。尚、樹脂材料から形成されたレン
ズが正の屈折力を有する場合、温度が上昇すると3次の
球面収差がよりオーバーになる。すなわち、上式(1)
において、係数kは正の値となる。また、樹脂材料から
形成された単レンズを対物レンズとした場合、係数kは
より大きな正の値となる。
【0004】現在広く用いられているコンパクトディス
ク用の対物レンズでは、NAが0.45程度であるた
め、使用環境の温度変化に伴って発生する収差は問題と
なるほどの水準には至らないといえる。しかし、光情報
記録媒体の高密度化が推進されつつある。
【0005】具体的には、光情報記録媒体としてCD
(記憶容量:640MB)と同程度の大きさで記録密度
を高めたDVD(記憶容量:4.7GB)が開発され、
急速に普及が進んでいる。DVDを再生するためには、
光源の波長が635nmから660nmの範囲内にある
所定の波長のレーザ光を使用することが一般的である。
また、一般的にはレーザ光源からの発散光束は、コリメ
ートレンズで平行光束にされてからDVD側のNAが
0.6又はそれ以上の対物レンズに入射され、DVDの
透明基板を介して情報記録面に集光される。
【0006】これを波面収差より考察するに、上記式
(1)において、例えばNAが0.45から0.6へと
増大したとき、波面収差Wrmsは、(0.6/0.4
5)4=3.16倍に増大する。
【0007】ここで、式(1)に基づき波面収差を小さ
く抑えるために、焦点距離fを小さくすることが考えら
れるが、現実には、フォーカシング作動距離を確保する
必要があるためにfを現在以上に小さくすることは困難
である。
【0008】そこで、従来、透明基板厚さの異なる複数
の光情報記録媒体の記録又は再生を、1つの集光光学系
を用いて行うための対物レンズ及び光ピックアップ装置
が種々提案されている。また、そのような対物レンズに
は、プラスチックレンズを用いることがフォーカシング
やトラッキング時のアクチュエータに対する負荷を軽減
でき、対物レンズの高速な移動や、光ピックアップ装置
の軽量化、低コスト化にも有利であることが知られてい
る。例えば、情報の記録密度が異なるDVD(透明基板
厚さ0.6mm)とCD(透明基板厚さ1.2mm)に
対して、それぞれの記録又は再生を行うのに必要なスポ
ット径が異なり、対物レンズの像側の必要開口数が異な
ることを利用し、更に透明基板厚さの違いによる球面収
差の発生を抑えるために、CDの記録又は再生の際には
対物レンズに発散光を入射させるようにしたプラスチッ
ク製の対物レンズ及びその光ピックアップ装置が知られ
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような光ピックア
ップ装置において、DVDの記録又は再生の際にも、C
Dの記録又は再生の際にも共に、対物レンズを光源から
の発散光束が入射されるに適した有限共役型の対物レン
ズとし、またそのような対物レンズを用いた光ピックア
ップ装置とすれば、光ピックアップ装置全体をコンパク
トにできる、また光源からの発散光を平行光束とするた
めのコリメータレンズを不要とできる、等の利点が得ら
れるが、プラスチック製の対物レンズで、光ピックアッ
プ装置に必要な種々の性能を満足する対物レンズ及びそ
のようなプラスチック製対物レンズを用いた光ピックア
ップ装置は、きわめて実用的なレベルでの実現はされて
おらず、その検討もされていないのが実状であった。
【0010】一方、樹脂材料で形成された従来の対物レ
ンズを用いたレンズ系では温度変化により生じる樹脂材
料の屈折率変化△nを原因とする、対物レンズの像側の
開口数NAの4乗に比例した収差の発生によって、十分
な光学性能の対物レンズ及び光ピックアップ装置を実現
させることは困難であった。
【0011】これに対し、本発明者は、そのような対物
レンズ及び光ピックアップ装置を実現するために試行錯
誤を繰り返し、その実現には、対物レンズの温度特性の
改善が重要であることを見出したのである。より具体的
には、特に、対物レンズの少なくとも一面の少なくとも
周辺側の領域に、温度変化に対して球面収差が良好な回
折構造を備えた対物レンズ及び光ピックアップ装置によ
り実現できることを見出したのである。
【0012】本発明は、光源からの発散光を対物レンズ
に入射させて、使用環境の温度変化に対しての十分な性
能を満足する実用的な対物レンズ及び光ピックアップ装
置を提供することを目的とする。又、透明基板厚さの異
なる複数の光情報記録媒体に対して、光源からの発散光
束を対物レンズに入射させて、それぞれの情報の記録又
は再生を可能としつつ、使用環境の温度変化に対しての
十分な性能を満足する実用的な対物レンズ及び光ピック
アップ装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】対物レンズに回折部を設
けると、単玉レンズであっても回折母非球面の屈折パワ
ーと回折部分の回折パワーとに分散が可能であり、屈折
だけでレンズを構成する場合に比べて設計自由度が増え
る。この屈折パワーと回折パワーとのパワー配分を上手
く割り振ると、温度特性を補正することが可能となる。
まずは、有限光学系におけるプラスチック対物レンズを
導入する際のこの温度特性の補正に関して説明する。
【0014】光情報記録媒体の記録再生に多く使われて
いる回折パターンのない非球面樹脂製対物単レンズのよ
うな球面収差の補正された樹脂製正レンズの温度変化に
対する3次の球面収差量の変化を∂SA/∂Tとする
と、以下の式で表せる。 ∂SA/∂T= (∂SA/∂n)・(∂n/∂T) +(∂SA/∂n)・(∂n/∂λ)・(∂λ/∂T) =(∂SA/∂n){(∂n/∂T)+(∂n/∂λ)・(∂λ/∂T)} (4) ここで、樹脂材料は、(∂n/∂T)<0、(∂n/∂
λ)<0である。ガラス材料は、(∂n/∂T)=0、
(∂n/∂λ)<0である。半導体レーザは、(∂λ/
∂T)>0、SHGレーザ、固体レーザ、ガスレーザ等
は(∂λ/∂T)=0である。
【0015】尚、ここでガラス材料の(∂n/∂T)を
0、SHGレーザ、固体レーザ、ガスレーザ等の(∂λ
/∂T)を0としたが、実際これらの値は厳密に0では
ない。しかしながら、本発明の利用分野においては実用
上0と考えられ、またそれにより説明を単純化できるの
で、以下これらの値を0として説明を進める。
【0016】さて、光源かSHGレーザ、固体レーザ、
ガスレーザ等であり(∂λ/∂T)=0の場合、 ∂SA/∂T=(∂SA/n)・(∂n/∂T) (5) となる。
【0017】このレンズがガラス製であれば、(∂n/
∂T)=0であるから、∂SA/∂T=0となる。一
方、レンズが樹脂製であれば、(∂n/∂T)<0であ
り、この種のレンズは∂SA/∂T>0であることか
ら、(∂SA/∂n)<0である。また、光源が半導体
レーザの場合は、(∂λ/∂T)>0である。
【0018】このときレンズがガラス製である場合にお
いても ∂SA/∂T =(∂SA/∂n)・(∂n/∂λ)・(∂λ/∂T) (6) であり、(∂n/∂λ)<0、(∂SA/∂n)<0で
あるから∂SA/∂T>0となる。
【0019】また、ガラス材料、樹脂材料を問わず、入
射する光がより短被長になると、(∂n/∂λ)の絶対
値が大きくなる。したがって短波長の半導体レーザを利
用する場合、たとえガラス材料であっても球面収差の温
度変化に留意する必要がある。
【0020】一方、回折パターンを有する非球面樹脂製
単レンズについて、温度変化に対する3次の球面収差量
の変化量を∂SA/∂Tについて定式化すると以下のよ
うになる。この場合、屈折パワーの特性と回折パワーの
特性の双方を取り入れる必要がある。屈折レンズ部分が
寄与する球面収差量の変化量∂SAに添え字R、回折パ
ワーが寄与する球面収差量の変化量∂SAに漆え字Dを
付けて示すと、以下のように表せる。 ∂SA/∂T=(∂SAR/∂n)・(∂n/∂T) +(∂SAR/∂n)・(∂n/∂λ)・(∂λ/∂T) +(∂SAD/∂λ)・(∂λ/∂T) (7) ここで、光源がSHGレーザ、固体レーザ、ガスレーザ
等であり、(∂λ/∂T)=0の場合には、 ∂SA/∂T=(∂SAR/∂n)・(∂n/∂T) (8) が成立する。
【0021】ここで、もちろんガラス製レンズの場合に
は、(∂n/∂T)=0であり、(∂SAR/∂n)の
値によらず、∂SA/∂T=0となる。一方、レンズが
樹脂製であれば、(∂n/∂T)<0であるが、(∂S
R/∂n)=0であれば、∂SA/∂T=0とでき
る。
【0022】そこで、本発明においては、屈折パワーに
関して(∂SAR/∂n)=0とすべく、非球面樹脂製
単レンズに回折パワーを導入している。但しこの場合屈
折パワー部だけでは球面収差が残留してしまうが、回折
パワー部を用いて一方の光情報記録媒体の球面収差補正
が可能となる。
【0023】一方、光源が半導体レーザの場合は(∂λ
/∂T)>0であり、上記の(∂SAR/∂n)=0の
特性を持つ対物レンズの場合、上式(7)より ∂SA/∂T=(∂SAD/∂λ)・(∂λ/∂T) (9) となるが、一般に(∂SAD/∂λ)≠0であり、3次
の球面収差量が温度により変化してしまうことがわか
る。
【0024】更に、上式(7)は、以下の式のように変
形できる。 ∂SA/∂T=(∂SAR/∂n)・{(∂n/∂T) +(∂n/∂λ)・(∂λ/∂T)} +(∂SAD/∂λ)・(∂λ/∂T) (10)
【0025】ここで、樹脂製レンズの場合、(∂SA/
∂T)<0であり、また光源が半導体レーザであるか
ら、(∂λ/∂T)>0となるので、 (∂n/∂T)+(∂n/∂λ)・(∂λ/∂T)<0 (11) である。
【0026】前提として、(∂SAR/∂n)<0とす
ると、(11)より(10)の第1項は正の値となる。
∂SA/∂T=0とするためには、第2項が負の値をと
る必要があるが、(∂λ/∂T)>0なので、(∂SA
D/∂λ)<0が条件となる。
【0027】このような特性の回折パワーを持つ非球面
樹脂製単レンズにおいては、(∂λ/∂T)=0の場
合、上式(8)において(∂SAR/∂n)<0でかつ
(∂n/∂T)<0なので∂SA/∂T>0となる。
【0028】また、温度が一定で、波長のみが変化する
場合の球面収差∂SA/∂λは、 ∂SA/∂λ=(∂SAR/∂n)・(∂n/∂λ)+(∂SAD/∂λ) (12) で表せるが、第1項は正、第2項は負であるが、良く知
られているように、回折パワーを持つ非球面単レンズの
色収差は、主に回折パワーからの寄与が大きいことか
ら、上式(12)の第2項により∂SA/∂λの符号が
きまり、∂SA/∂λ<0となるのが一般的である。
【0029】すなわち、回折パワーを導入した樹脂製単
レンズでは、∂SAR/∂T>0でかつ∂SAD/∂λ<
0とすることで、光源が半導体レーザの場合においても
∂SA/∂T=0とできる。
【0030】逆に(∂SAR/∂n)>0とすると、計
算は省略するが∂SAR/∂T<0でかつ∂SAD/∂λ
>0とすることで、光源が半導体レーザの場合において
も∂SA/∂T=0とできる。
【0031】すなわち∂SAR/∂Tと∂SAD/∂λの
符号が逆であればよい。このとき、 (∂SAR/∂T)・(∂SAD/∂λ)<0 (13) となる関係が成立する。本発明によれば、使用環境の温
度変化に対しても十分な性能を確保できる対物レンズが
提供されることとなる。ここで、(∂SA/∂T)>0
とした場合の方が、回折パワーのない非球面樹脂製単レ
ンズの特性に近いため、回折パワーの負担が少なくより
好ましい。本発明によれば、使用環境の温度変化に対し
ても十分な性能を確保できる対物レンズが提供されるこ
ととなる。
【0032】上記構成の対物レンズで一方の光情報記録
媒体に対する球面収差補正と温度補正とが可能となる。
更に、他方の光情報記録媒体の記録/再生を行なうに
は、対物レンズに入射する光束をいくつかの領域に分割
定義できる光学面領域を対物レンズの少なくとも一方の
面に形成させる。そして、分割した光束の中間部のある
光束を他方ディスクの透明基板厚さに対応する球面収差
設計とする。これら分割光束を上手く割り振ることによ
り、一方の光情報記録媒体の球面収差と温度補正と、他
方の光情報記録媒体の球面収差補正とが可能となる。
【0033】請求項1に記載の光ピックアップ装置は、
光源と、前記光源から出射された光束を光情報記録媒体
の情報記録面に集光させるための対物レンズを含む集光
光学系とを有し、透明基板の厚さがt1である第1の光
情報記録媒体と、透明基板の厚さがt2(t1<t2)で
ある第2の光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又
は再生を行うことをが可能な光ピックアップ装置におい
て、前記対物レンズはプラスチックレンズであり、前記
第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際および前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記
録又は再生を行う際に、前記光源からの発散光束が前記
対物レンズに入射され、前記光源の波長をλ、物像間距
離変化δU(│δU│≦0.5mm)に対する球面収差
の変化をδSA1/δU、温度変化δT(│δT│≦3
0℃)に対する球面収差の変化をδSA2/δTとした
とき、下記条件式を満たすことを特徴とする。 │δSA1/δU│・│δU│+│δSA2/δT│・│δT│ ≦0.07λrms (14)
【0034】請求項1に記載の光ピックアップ装置にお
いて、例えば対物レンズに回折構造を設けるなどして、
│δSA1/δU│・│δU│と│δSA2/δT│・│
δT│との和に着目し、その和を0.07λrms以下
とすることで、前記対物レンズに単一光源波長の発散光
束を入射させた状態でも、2つの光情報記憶媒体に対し
て情報の記録又は再生を適切に行うことができ、対物レ
ンズに入射させる平行光束を形成するためのコリメータ
レンズなどを省略でき、コスト低減を図れると共に、光
ピックアップ装置の構成をコンパクト化できる。
【0035】請求項2に記載の光ピックアップ装置は、
前記対物レンズの少なくとも一方の面は、有効径内の少
なくとも周辺側の領域に、回折構造を備え、前記光源か
ら出射された光束のうち、前記周辺側の領域の回折構造
を通過した光束における、温度変化δTに対する球面収
差の変化をδSA1/δTとしたとき、下記条件式を満
たすので、前記対物レンズに発散光束を入射させた状態
でも2つの光情報記憶媒体に対して情報の記録又は再生
を適切に行うことができる。 │δSA1/δT│≦0.002λrms/℃ (15)
【0036】請求項3に記載の光ピックアップ装置は、
前記光源から出射された光束のうち、前記周辺側の領域
の回折構造を通過した光束における、温度変化δTに対
する球面収差の変化をδSA1/δTが、下記条件式を
満たすので、前記対物レンズに発散光束を入射させた状
態でも2つの光情報記憶媒体に対して情報の記録又は再
生をより適切に行うことができる。 │δSA1/δT│≦0.0005λrms/℃ (16)
【0037】請求項4に記載の光ピックアップ装置は、
前記対物レンズの前記周辺側の領域の回折構造は回折輪
帯であり、前記光源から出射された光束のうち、前記対
物レンズの前記周辺側の領域の回折構造を通過する光束
が、前記回折構造によって発生する最大光量の回折光を
n次光とし、前記対物レンズの焦点距離をfとしたとき
に、前記回折輪帯の平均ピッチPoutが、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.00×10-2 (17) を満たすことを特徴とする。
【0038】請求項5に記載の光ピックアップ装置は、
前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.00×10-3 (18) を満たすことを特徴とする。
【0039】請求項6に記載の光ピックアップ装置は、
前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 3.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦8.00×10-3 (19) を満たすことを特徴とする。
【0040】請求項7に記載の光ピックアップ装置は、
前記対物レンズの光学面は、光軸に直交する方向に並ん
だ3種類以上の光学面領域で構成され、前記3種類の光
学面領域を光軸側から光軸側の光学面領域、中間の光学
面領域、外側の光学面領域としたとき、前記外側の光学
面領域が前記周辺側の領域であることを特徴とする。
【0041】請求項8に記載の光ピックアップ装置は、
前記光軸側の光学面領域と前記中間の光学面領域との境
界、及び前記中間の光学面領域と前記外側の光学面領域
との境界の少なくとも一方において、球面収差に関し不
連続としたことを特徴とする。
【0042】請求項9に記載の光ピックアップ装置は、
前記光軸側の光学面領域に、回折輪帯を形成した回折部
が形成されており、前記光源から出射された光束のう
ち、前記光源側の光学面領域の回折構造を通過する光束
が、該回折構造によって発生する最大光量の回折光をn
次光とし、前記対物レンズの焦点距離をfとしたとき
に、その回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0×10-2 (20) を満たすことを特徴とする。
【0043】請求項10に記載の光ピックアップ装置
は、前記外側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒
体に対して情報の記録又は再生を行う際に球面収差を補
正する機能を有することを特徴とする。
【0044】請求項11に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際には、前記外側の光学面領域を通過する光
束の球面収差に対して、前記中間の光学面領域を通過す
る光束の球面収差を不連続としフレア成分とすると共
に、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際には、前記中間の光学面領域を通過する光
束を用いることを特徴とする。
【0045】尚、フレア成分とは、中間の光学面領域を
通過した光束に、ある球面収差量を与えて、正規の光情
報記録媒体の合焦位置で非結像状態にさせたものをい
い、球面収差量としては大きい方が望ましい。また、光
学面の境界位置における球面収差の段差量も大きい方が
好ましい。
【0046】請求項12に記載の光ピックアップ装置
は、前記中間の光学面領域は、透明基板の厚さt(t1
<t<t2)に対して球面収差を補正する機能を有する
ことを特徴とする。
【0047】請求項13に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際には、主に前記光軸側の光学面領域と前記
外側の光学面領域とを通過する光束を用い、前記第2の
光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に
は、主に前記光軸側の光学面領域と前記中間の光学面領
域を通過する光束を用いることを特徴とする。
【0048】請求項14に記載の光ピックアップ装置
は、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際に、必要開口数をNA2、及び前記対物レ
ンズの焦点距離をf2とした場合に、前記中間の光学面
領域は、光軸からの最短距離NAH(mm)からNAL
(mm)の範囲に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (21) (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.04)f2 (22) が満たされることを特徴とする。
【0049】請求項15に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際には、前記中間の光学面領域を通過する光
束にアンダーな球面収差を持たせることを特徴とする。
【0050】請求項16に記載の光ピックアップ装置
は、前記光軸側の光学面領域は、前記第1の光情報記録
媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に球面収差を
補正する機能を有することを特徴とする。
【0051】請求項17に記載の光ピックアップ装置
は、前記光軸側の光学面領域は、前記第1の光情報記録
媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に温度特性を
補正する機能を有することを特徴とする。
【0052】請求項18に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズの光学面は、光軸に直交する方向に
並んだ2種類以上の光学面領域で構成され、前記2種類
の光学面領域を光軸側から光軸側の光学面領域、外側の
光学面領域としたとき、前記外側の光学面領域が前記周
辺側の領域であることを特徴とする。
【0053】請求項19に記載の光ピックアップ装置
は、前記光軸側の光学面領域に、回折輪帯を形成した回
折部が形成されており、前記光源から出射された光束の
うち、前記光源側の光学面領域の回折構造を通過する光
束が、該回折構造によって発生する最大光量の回折光を
n次光とし、前記対物レンズの焦点距離をfとしたとき
に、その回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0×10-2 (23) を満たすことを特徴とする。
【0054】請求項20に記載の光ピックアップ装置
は、前記外側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒
体に対して情報の記録又は再生を行う際に球面収差を補
正する機能を有することを特徴とする。
【0055】請求項21に記載の光ピックアップ装置
は、前記光軸側の光学面領域は、透明基板の厚さt(t
1<t<t2)に対して球面収差を補正する機能を有する
ことを特徴とする。
【0056】請求項22に記載の光ピックアップ装置
は、前記光軸側の光学面領域は、前記第1の光情報記録
媒体に対して情報の記録又は再生を行う際には、そこを
通過する光束にアンダーな球面収差を持たせ、前記第2
の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
には、そこを通過する光束にオーバーな球面収差を持た
せることを特徴とする。
【0057】請求項23に記載の光ピックアップ装置
は、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際に、必要開口数をNA2、及び前記対物レ
ンズの焦点距離をf2とした場合に、前記光軸側の光学
面領域が、光軸から、光軸からの最短距離NAH(m
m)の範囲内に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (24) が満たされることを特徴とする。
【0058】請求項24に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際における前記対物レンズの結像倍率m1
が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 (25) を満たすことを特徴とする。
【0059】請求項25に記載の光ピックアップ装置
は、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際における前記対物レンズの結像倍率m2
が、m2≒m1であることを特徴とする。
【0060】請求項26に記載の光ピックアップ装置
は、互いに波長が異なる第1光源及び第2光源と、前記
第1及び第2光源から出射された光束を光情報記録媒体
の情報記録面に集光させるための対物レンズを含む集光
光学系とを有し、前記第1光源と前記集光光学系とを用
いて、透明基板の厚さがt1である第1の光情報記録媒
体に対して情報の記録及び/又は再生を行うことをが可
能であると共に、前記第2光源と前記集光光学系とを用
いて、透明基板の厚さがt2(t1<t2)である第2の
光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行
うことが可能な光ピックアップ装置において、前記対物
レンズはプラスチックレンズであり、前記第1の光情報
記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際には、前
記第1光源からの発散光束が前記対物レンズに入射さ
れ、前記第1光源の波長をλ1、物像間距離変化δU
(│δU│≦0.5mm)に対する球面収差の変化をδ
SA3/δU、温度変化δT(│δT│≦30℃)に対
する球面収差の変化をδSA4/δTとしたとき、下記
条件式を満たすとともに、 │δSA3/δU│・│δU│+│δSA4/δT│・│δT│ ≦0.07λ1rms (26) 前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生
を行う際には、前記第2光源からの発散光束が前記対物
レンズに入射され、前記第2光源の波長をλ2、物像間
距離変化δU(│δU│≦0.5mm)に対する球面収
差の変化をδSA5/δU、温度変化δT(│δT│≦
30℃)に対する球面収差の変化をδSA6/δTとし
たとき、下記条件式を満たすことを特徴とする。 │δSA5/δU│・│δU│+│δSA6/δT│・│δT│ ≦0.07λ2rms (27)
【0061】請求項26に記載の光ピックアップ装置に
おいて、例えば対物レンズに回折構造を設けるなどし
て、│δSA3/δU│・│δU│と│δSA4/δT│
・│δT│との和、及び│δSA5/δU│・│δU│
と│δSA6/δT│・│δT│との和に着目し、かか
る和をそれぞれ0.07λ1rms、0.07λ2rm
s以下とすることで、前記対物レンズに異なる光源波長
の発散光束を入射させた状態でも、2つの光情報記憶媒
体に対して情報の記録又は再生を適切に行うことがで
き、対物レンズに入射させる平行光束を形成するための
コリメータレンズなどを省略でき、コスト低減を図れる
と共に、光ピックアップ装置の構成をコンパクト化でき
る。
【0062】請求項27に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズの少なくとも一方の面は、有効径内
の少なくとも周辺側の領域に、回折構造を備え、前記第
1光源から出射された光束のうち、前記周辺側の領域の
回折構造を通過した光束における、温度変化δTに対す
る球面収差の変化をδSA1/δTとし、第1光源の光
源波長をλ1としたとき、下記条件式を満たすことを特
徴とする。 │δSA1/δT│≦0.002λ1rms/℃ (28)
【0063】請求項28に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1光源から出射された光束のうち、前記周辺
側の領域の回折構造を通過した光束における、温度変化
δTに対する球面収差の変化をδSA1/δTが、下記
条件式を満たすことを特徴とする。 │δSA1/δT│≦0.0005λ1rms/℃ (29)
【0064】請求項29に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズの前記周辺側の領域の回折構造は回
折輪帯であり、前記第1光源から出射された光束のう
ち、前記対物レンズの前記周辺側の領域の回折構造を通
過する光束が、前記回折構造によって発生する最大光量
の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦点距離をf
としたときに、前記回折輪帯の平均ピッチPoutが、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.00×10-2 (30) を満たすことを特徴とする。
【0065】請求項30に記載の光ピックアップ装置
は、前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.00×10-3 (31) を満たすことを特徴とする。
【0066】請求項31に記載の光ピックアップ装置
は、前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 3.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦8.00×10-3 (32) を満たすことを特徴とする。
【0067】請求項32に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズの光学面は、光軸に直交する方向に
並んだ3種類以上の光学面領域で構成され、前記3種類
の光学面領域を光軸側から光軸側の光学面領域、中間の
光学面領域、外側の光学面領域としたとき、前記外側の
光学面領域が前記周辺側の領域であることを特徴とす
る。
【0068】請求項33に記載の光ピックアップ装置
は、前記光軸側の光学面領域と前記中間の光学面領域と
の境界、及び前記中間の光学面領域と前記外側の光学面
領域との境界の少なくとも一方において、球面収差に関
し不連続としたことを特徴とする。
【0069】請求項34に記載の光ピックアップ装置
は、前記光軸側の光学面領域に、回折輪帯を形成した回
折部が形成されており、前記第2光源から出射された光
束のうち、前記第2光源側の光学面領域の回折構造を通
過する光束が、該回折構造によって発生する最大光量の
回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦点距離をfと
したときに、その回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0×10-2 (33) を満たすことを特徴とする。
【0070】請求項35に記載の光ピックアップ装置
は、前記外側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒
体に対して情報の記録又は再生を行う際に球面収差を補
正する機能を有することを特徴とする。
【0071】請求項36に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際には、前記外側の光学面領域を通過する光
束の球面収差に対して、前記中間の光学面領域を通過す
る光束の球面収差を不連続としフレア成分とすると共
に、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際には、前記中間の光学面領域を通過する光
束を用いることを特徴とする。
【0072】請求項37に記載の光ピックアップ装置
は、前記中間の光学面領域は、透明基板の厚さt(t1
<t<t2)に対して球面収差を補正する機能を有する
ことを特徴とする。
【0073】請求項38に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際には、主に前記光軸側の光学面領域と前記
外側の光学面領域とを通過する光束を用い、前記第2の
光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に
は、主に前記光軸側の光学面領域と前記中間の光学面領
域を通過する光束を用いることを特徴とする。
【0074】請求項39に記載の光ピックアップ装置
は、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際に、必要開口数をNA2、及び前記対物レ
ンズの焦点距離をf2とした場合に、前記中間の光学面
領域は、光軸からの最短距離NAH(mm)からNAL
(mm)の範囲に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (34) (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.04)f2 (35) が満たされることを特徴とする。
【0075】請求項40に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際には、前記中間の光学面領域を通過する光
束にオーバーな球面収差を持たせることを特徴とする。
【0076】請求項41に記載の光ピックアップ装置
は、前記光軸側の光学面領域は、前記第1の光情報記録
媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に球面収差を
補正する機能を有することを特徴とする。
【0077】請求項42に記載の光ピックアップ装置
は、前記光軸側の光学面領域は、前記第1の光情報記録
媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に温度特性を
補正する機能を有することを特徴とする。
【0078】請求項43に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズの光学面は、光軸に直交する方向に
並んだ2種類以上の光学面領域で構成され、前記2種類
の光学面領域を光軸側から光軸側の光学面領域、外側の
光学面領域としたとき、前記外側の光学面領域が前記周
辺側の領域であることを特徴とする。
【0079】請求項44に記載の光ピックアップ装置
は、前記光軸側の光学面領域に、回折輪帯を形成した回
折部が形成されており、前記第2光源から出射された光
束のうち、前記第2光源側の光学面領域の回折構造を通
過する光束が、該回折構造によって発生する最大光量の
回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦点距離をfと
したときに、その回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0×10-2 (35) を満たすことを特徴とする。
【0080】請求項45に記載の光ピックアップ装置
は、前記外側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒
体に対して情報の記録又は再生を行う際に球面収差を補
正する機能を有することを特徴とする。
【0081】請求項46に記載の光ピックアップ装置
は、前記光軸側の光学面領域は、透明基板の厚さt1
対して球面収差を補正する機能を有することを特徴とす
る。
【0082】請求項47に記載の光ピックアップ装置
は、前記光軸側の光学面領域は、前記第2の光情報記録
媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に、そこを通
過する光束に対して球面収差を補正する機能を有し、前
記外側の光学面領域は、前記第2の光情報記録媒体に対
して情報の記録又は再生を行う際には、そこを通過する
光束をフレア成分とする機能を有することを特徴とす
る。
【0083】請求項48に記載の光ピックアップ装置
は、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際に、必要開口数をNA2、及び前記対物レ
ンズの焦点距離をf2とした場合に、前記光軸側の光学
面領域が、光軸から、光軸からの最短距離NAH(m
m)の範囲内に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (36) が満たされることを特徴とする。
【0084】請求項49に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際における前記対物レンズの結像倍率m1
が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 (37) を満たすことを特徴とする。
【0085】請求項50に記載の光ピックアップ装置
は、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際における前記対物レンズの結像倍率m2
が、m2≒m1であることを特徴とする。
【0086】請求項51に記載の光ピックアップ装置
は、光源と、前記光源から出射された発散光束が対物レ
ンズに入射され、光情報記録媒体の情報記録面に集光さ
せるための前記対物レンズを含む集光光学系とを有し、
透明基板の厚さがt1である第1の光情報記録媒体と、
透明基板の厚さがt2(t1<t2)である第2の光情報
記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行うこと
が可能な光ピックアップ装置の対物レンズであって、前
記対物レンズはプラスチックレンズであり、前記対物レ
ンズの少なくとも一方の面は、有効径内の少なくとも周
辺側の領域に、回折構造を備え、前記光源から出射され
た光束のうち、前記周辺側の領域の回折構造を通過した
光束における、温度変化δTに対する球面収差の変化を
δSA1/δT、前記光源の波長をλとしたとき、下記
条件式を満たすことを特徴とする。 │δSA1/δT│≦0.002λrms/℃ (38)
【0087】請求項51に記載の対物レンズは、前記周
辺側の領域に上記(38)式を満足する回折構造を設け
ることで、その対物レンズを光ピックアップ装置に配置
して光源からの発散光束を対物レンズに入射させた状態
でも、2つの光情報記憶媒体に対して情報の記録又は再
生を適切に行うことができ、対物レンズに入射させる平
行光束を形成するためのコリメータレンズなどを省略で
き、コスト低減を図れると共に、光ピックアップ装置の
構成をコンパクト化できる。
【0088】請求項52に記載の対物レンズは、前記光
源から出射された光束のうち、前記周辺側の領域の回折
構造を通過した光束における、温度変化δTに対する球
面収差の変化をδSA1/δTが、下記条件式を満たす
ことを特徴とする。 │δSA1/δT│≦0.0005λrms/℃ (39)
【0089】請求項53に記載の対物レンズは、前記対
物レンズの前記周辺側の領域の回折構造は回折輪帯であ
り、前記光源から出射された光束のうち、前記対物レン
ズの前記周辺側の領域の回折構造を通過する光束が、前
記回折構造によって発生する最大光量の回折光をn次光
とし、前記対物レンズの焦点距離をfとしたときに、前
記回折輪帯の平均ピッチPoutが、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.00×10-2 (40) を満たすことを特徴とする。
【0090】請求項54に記載の対物レンズは、前記回
折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.00×10-3 (41) を満たすことを特徴とする。
【0091】請求項55に記載の対物レンズは、前記回
折輪帯の平均ピッチPoutが 3.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦8.00×10-3 (42) を満たすことを特徴とする。
【0092】請求項56に記載の対物レンズは、前記対
物レンズの光学面は、光軸に直交する方向に並んだ3種
類以上の光学面領域で構成され、前記3種類の光学面領
域を光軸側から光軸側の光学面領域、中間の光学面領
域、外側の光学面領域としたとき、前記外側の光学面領
域が前記周辺側の領域であることを特徴とする。
【0093】請求項57に記載の対物レンズは、前記光
軸側の光学面領域と前記中間の光学面領域との境界、及
び前記中間の光学面領域と前記外側の光学面領域との境
界の少なくとも一方において、球面収差に関し不連続と
したことを特徴とする。
【0094】請求項58に記載の対物レンズは、前記光
軸側の光学面領域に、回折輪帯を形成した回折部が形成
されており、前記光源から出射された光束のうち、前記
光源側の光学面領域の回折構造を通過する光束が、該回
折構造によって発生する最大光量の回折光をn次光と
し、前記対物レンズの焦点距離をfとしたときに、その
回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0×10-2 (43) を満たすことを特徴とする。
【0095】請求項59に記載の対物レンズは、前記外
側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対して
情報の記録又は再生を行う際に球面収差を補正する機能
を有することを特徴とする。
【0096】請求項60に記載の対物レンズは、前記第
1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
際には、前記外側の光学面領域を通過する光束の球面収
差に対して、前記中間の光学面領域を通過する光束の球
面収差を不連続としフレア成分とすると共に、前記第2
の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
には、前記中間の光学面領域を通過する光束を用いるこ
とを特徴とする。
【0097】請求項61に記載の対物レンズは、前記中
間の光学面領域は、透明基板の厚さt(t1<t<t2
に対して球面収差を補正する機能を有することを特徴と
する。
【0098】請求項62に記載の対物レンズは、前記第
1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
際には、主に前記光軸側の光学面領域と前記外側の光学
面領域とを通過する光束を用い、前記第2の光情報記録
媒体に対して情報の記録又は再生を行う際には、主に前
記光軸側の光学面領域と前記中間の光学面領域を通過す
る光束を用いることを特徴とする。
【0099】請求項63に記載の対物レンズは、前記第
2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
際に、必要開口数をNA2、及び前記対物レンズの焦点
距離をf2とした場合に、前記中間の光学面領域は、光
軸からの最短距離NAH(mm)からNAL(mm)の
範囲に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (44) (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.04)f2 (45) が満たされることを特徴とする。
【0100】請求項64に記載の対物レンズは、前記第
1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
際には、前記中間の光学面領域を通過する光束にアンダ
ーな球面収差を持たせることを特徴とする。
【0101】請求項65に記載の対物レンズは、前記光
軸側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対し
て情報の記録又は再生を行う際に球面収差を補正する機
能を有することを特徴とする。
【0102】請求項66に記載の対物レンズは、前記光
軸側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対し
て情報の記録又は再生を行う際に温度特性を補正する機
能を有することを特徴とする。
【0103】請求項67に記載の対物レンズは、前記対
物レンズの光学面は、光軸に直交する方向に並んだ2種
類以上の光学面領域で構成され、前記2種類の光学面領
域を光軸側から光軸側の光学面領域、外側の光学面領域
としたとき、前記外側の光学面領域が前記周辺側の領域
であることを特徴とする。
【0104】請求項68に記載の対物レンズは、前記光
軸側の光学面領域に、回折輪帯を形成した回折部が形成
されており、前記光源から出射された光束のうち、前記
光源側の光学面領域の回折構造を通過する光束が、該回
折構造によって発生する最大光量の回折光をn次光と
し、前記対物レンズの焦点距離をfとしたときに、その
回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0×10-2 (46) を満たすことを特徴とする。
【0105】請求項69に記載の対物レンズは、前記外
側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対して
情報の記録又は再生を行う際に球面収差を補正する機能
を有することを特徴とする。
【0106】請求項70に記載の対物レンズは、前記光
軸側の光学面領域は、透明基板の厚さt(t1<t<
2)に対して球面収差を補正する機能を有することを
特徴とする。
【0107】請求項71に記載の対物レンズは、前記光
軸側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対し
て情報の記録又は再生を行う際には、そこを通過する光
束にアンダーな球面収差を持たせ、前記第2の光情報記
録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際には、そこ
を通過する光束にオーバーな球面収差を持たせることを
特徴とする。
【0108】請求項72に記載の対物レンズは、前記第
2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
際に、必要開口数をNA2、及び前記対物レンズの焦点
距離をf2とした場合に、前記光軸側の光学面領域が、
光軸から、光軸からの最短距離NAH(mm)の範囲内
に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (47) が満たされることを特徴とする。
【0109】請求項73に記載の対物レンズは、前記第
1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
際における前記対物レンズの結像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 (48) を満たすことを特徴とする。
【0110】請求項74に記載の対物レンズは、前記第
2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
際における前記対物レンズの結像倍率m2が、m2≒m
1であることを特徴とする。
【0111】請求項75に記載の対物レンズは、互いに
波長が異なる第1光源及び第2光源と、前記第1及び第
2光源から出射された発散光束が対物レンズに入射さ
れ、光情報記録媒体の情報記録面に集光させるための前
記対物レンズを含む集光光学系とを用いて、透明基板の
厚さがt1である第1の光情報記録媒体に対して情報の
記録及び/又は再生を行うことが可能であるとともに、
透明基板の厚さがt2(t1<t2)である第2の光情報
記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行うこと
が可能な光ピックアップ装置の対物レンズであって、前
記対物レンズはプラスチックレンズであり、前記対物レ
ンズの少なくとも一方の面は、有効径内の少なくとも周
辺側の領域に、回折構造を備え、前記第1光源から出射
された光束のうち、前記周辺側の領域の回折構造を通過
した光束における、温度変化δTに対する球面収差の変
化をδSA1/δT、前記第1光源の波長をλ1とした
とき、下記条件式を満たすことを特徴とする。 │δSA1/δT│≦0.002λ1rms/℃ (49)
【0112】請求項75に記載の対物レンズは、前記周
辺側の領域に上記(49)式を満足する回折構造を設け
ることで、その対物レンズを光ピックアップ装置に配置
して波長が異なるそれぞれの光源からの発散光束を対物
レンズに入射させた状態でも、2つの光情報記憶媒体に
対して情報の記録又は再生を適切に行うことができ、対
物レンズに入射させる平行光束を形成するためのコリメ
ータレンズなどを省略でき、コスト低減を図れると共
に、光ピックアップ装置の構成をコンパクト化できる。
【0113】請求項76に記載の対物レンズは、前記第
1光源から出射された光束のうち、前記周辺側の領域の
回折構造を通過した光束における、温度変化δTに対す
る球面収差の変化をδSA1/δTが、下記条件式を満
たすことを特徴とする。 │δSA1/δT│≦0.0005λ1rms/℃ (50)
【0114】請求項77に記載の対物レンズは、前記対
物レンズの前記周辺側の領域の回折構造は回折輪帯であ
り、前記第1光源から出射された光束のうち、前記対物
レンズの前記周辺側の領域の回折構造を通過する光束
が、前記回折構造によって発生する最大光量の回折光を
n次光とし、前記対物レンズの焦点距離をfとしたとき
に、前記回折輪帯の平均ピッチPoutが、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.00×10-2 (51) を満たすことを特徴とする。
【0115】請求項78に記載の対物レンズは、前記回
折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.00×10-3 (52) を満たすことを特徴とする。
【0116】請求項79に記載の対物レンズは、前記回
折輪帯の平均ピッチPoutが 3.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦8.00×10-3 (53) を満たすことを特徴とする。
【0117】請求項80に記載の対物レンズは、前記対
物レンズの光学面は、光軸に直交する方向に並んだ3種
類以上の光学面領域で構成され、前記3種類の光学面領
域を光軸側から光軸側の光学面領域、中間の光学面領
域、外側の光学面領域としたとき、前記外側の光学面領
域が前記周辺側の領域であることを特徴とする。
【0118】請求項81に記載の対物レンズは、前記光
軸側の光学面領域と前記中間の光学面領域との境界、及
び前記中間の光学面領域と前記外側の光学面領域との境
界の少なくとも一方において、球面収差に関し不連続と
したことを特徴とする。
【0119】請求項82に記載の対物レンズは、前記光
軸側の光学面領域に、回折輪帯を形成した回折部が形成
されており、前記第2光源から出射された光束のうち、
前記第2光源側の光学面領域の回折構造を通過する光束
が、該回折構造によって発生する最大光量の回折光をn
次光とし、前記対物レンズの焦点距離をfとしたとき
に、その回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0×10-2 (54) を満たすことを特徴とする。
【0120】請求項83に記載の対物レンズは、前記外
側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対して
情報の記録又は再生を行う際に球面収差を補正する機能
を有することを特徴とする。
【0121】請求項84に記載の対物レンズは、前記第
1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
際には、前記外側の光学面領域を通過する光束の球面収
差に対して、前記中間の光学面領域を通過する光束の球
面収差を不連続としフレア成分とすると共に、前記第2
の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
には、前記中間の光学面領域を通過する光束を用いるこ
とを特徴とする。
【0122】請求項85に記載の対物レンズは、前記中
間の光学面領域は、透明基板の厚さt(t1<t<t2
に対して球面収差を補正する機能を有することを特徴と
する。
【0123】請求項86に記載の対物レンズは、前記第
1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
際には、主に前記光軸側の光学面領域と前記外側の光学
面領域とを通過する光束を用い、前記第2の光情報記録
媒体に対して情報の記録又は再生を行う際には、主に前
記光軸側の光学面領域と前記中間の光学面領域を通過す
る光束を用いることを特徴とする。
【0124】請求項87に記載の対物レンズは、前記第
2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
際に、必要開口数をNA2、及び前記対物レンズの焦点
距離をf2とした場合に、前記中間の光学面領域は、光
軸からの最短距離NAH(mm)からNAL(mm)の
範囲に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (55) (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.04)f2 (56) が満たされることを特徴とする。
【0125】請求項88に記載の対物レンズは、前記第
1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
際には、前記中間の光学面領域を通過する光束にオーバ
ーな球面収差を持たせることを特徴とする。
【0126】請求項89に記載の対物レンズは、前記光
軸側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対し
て情報の記録又は再生を行う際に球面収差を補正する機
能を有することを特徴とする。
【0127】請求項90に記載の対物レンズは、前記光
軸側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対し
て情報の記録又は再生を行う際に温度特性を補正する機
能を有することを特徴とする。
【0128】請求項91に記載の対物レンズは、前記対
物レンズの光学面は、光軸に直交する方向に並んだ2種
類以上の光学面領域で構成され、前記2種類の光学面領
域を光軸側から光軸側の光学面領域、外側の光学面領域
としたとき、前記外側の光学面領域が前記周辺側の領域
であることを特徴とする。
【0129】請求項92に記載の対物レンズは、前記光
軸側の光学面領域に、回折輪帯を形成した回折部が形成
されており、前記第2光源から出射された光束のうち、
前記第2光源側の光学面領域の回折構造を通過する光束
が、該回折構造によって発生する最大光量の回折光をn
次光とし、前記対物レンズの焦点距離をfとしたとき
に、その回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0×10-2 (57) を満たすことを特徴とする。
【0130】請求項93に記載の対物レンズは、前記外
側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対して
情報の記録又は再生を行う際に球面収差を補正する機能
を有することを特徴とする。
【0131】請求項94に記載の対物レンズは、前記光
軸側の光学面領域は、透明基板の厚さt1に対して球面
収差を補正する機能を有することを特徴とする。
【0132】請求項95に記載の対物レンズは、前記光
軸側の光学面領域は、前記第2の光情報記録媒体に対し
て情報の記録又は再生を行う際に、そこを通過する光束
に対して球面収差を補正する機能を有し、前記外側の光
学面領域は、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の
記録又は再生を行う際には、そこを通過する光束をフレ
ア成分とする機能を有することを特徴とする。
【0133】請求項96に記載の対物レンズは、前記第
2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
際に、必要開口数をNA2、及び前記対物レンズの焦点
距離をf2とした場合に、前記光軸側の光学面領域が、
光軸から、光軸からの最短距離NAH(mm)の範囲内
に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (58) が満たされることを特徴とする。
【0134】請求項97に記載の対物レンズは、前記第
1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
際における前記対物レンズの結像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 (59) を満たすことを特徴とする。
【0135】請求項98に記載の対物レンズは、前記第
2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
際における前記対物レンズの結像倍率m2が、m2≒m
1であることを特徴とする。
【0136】請求項99に記載の対物レンズは、光源
と、前記光源から出射された発散光束が対物レンズに入
射され、光情報記録媒体の情報記録面に集光させるため
の前記対物レンズを含む集光光学系とを有し、透明基板
の厚さがt1である第1の光情報記録媒体と、透明基板
の厚さがt2(t1/t2)である第2の光情報記録媒体
に対して情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な
光ピックアップ装置の対物レンズであって、前記対物レ
ンズはプラスチックレンズであり、前記対物レンズの少
なくとも一方の面は、有効径内に、前記対物レンズの光
軸から周辺に向かって少なくとも2種類の領域を備え、
前記有効径内の少なくとも周辺側の領域に、回折構造を
備え、前記光源から出射された光束のうち、前記周辺側
の領域の回折構造を通過した光束における、温度変化δ
Tに対する球面収差の変化をδSA1/δT、前記光源
の波長をλとしたとき、下記条件式を満たすと共に、 │δSA1/δT│≦0.002λrms/℃ 前記周辺側の領域よりも内側の領域は、前記第2の光情
報記録媒体に対する情報の記録又は再生用に球面収差を
補正するよう設計されていることを特徴とする。
【0137】請求項99に記載の対物レンズは、前記周
辺側の領域の回折構造によって、前記第1の光情報記録
媒体に対する情報の記録又は再生時に、温度変化に対す
る球面収差の変化δSA1/δTを補正し、一方、前記
周辺側の領域よりも内側の領域で、前記第2の光情報記
録媒体に対する情報の記録又は再生時に球面収差を補正
するので、前記対物レンズを光ピックアップ装置に配置
して光源からの発散光束を対物レンズに入射させた状態
でも、双方の光情報記憶媒体に対して情報の記録又は再
生を適切に行うことができ、対物レンズに入射させる平
行光束を形成するためのコリメータレンズなどを省略で
き、コスト低減を図れると共に、光ピックアップ装置の
構成をコンパクト化できる。
【0138】請求項100に記載の対物レンズは、前記
光源から出射された光束のうち、前記周辺側の領域の回
折構造を通過した光束における、温度変化δTに対する
球面収差の変化をδSA1/δTが、下記条件式を満た
すことを特徴とする。 │δSA1/δT│≦0.0005λrms/℃ (60)
【0139】請求項101に記載の対物レンズは、前記
対物レンズの前記周辺側の領域の回折構造は回折輪帯で
あり、前記光源から出射された光束のうち、前記対物レ
ンズの前記周辺側の領域の回折構造を通過する光束が、
前記回折構造によって発生する最大光量の回折光をn次
光とし、前記対物レンズの焦点距離をfとしたときに、
前記回折輪帯の平均ピッチPoutが、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.00×10-2 (61) を満たすことを特徴とする。
【0140】請求項102に記載の対物レンズは、前記
回折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.00×10-3 (62) を満たすことを特徴とする。
【0141】請求項103に記載の対物レンズは、前記
回折輪帯の平均ピッチPoutが 3.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦8.00×10-3 (63) を満たすことを特徴とする。
【0142】請求項104に記載の対物レンズは、前記
対物レンズの光学面は、光軸に直交する方向に並んだ3
種類以上の光学面領域で構成され、前記3種類の光学面
領域を光軸側から光軸側の光学面領域、中間の光学面領
域、外側の光学面領域としたとき、前記外側の光学面領
域が前記周辺側の領域であることを特徴とする。
【0143】請求項105に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域と前記中間の光学面領域との境界、
及び前記中間の光学面領域と前記外側の光学面領域との
境界の少なくとも一方において、球面収差に関し不連続
としたことを特徴とする。
【0144】請求項106に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域に、回折輪帯を形成した回折部が形
成されており、前記光源から出射された光束のうち、前
記光源側の光学面領域の回折構造を通過する光束が、該
回折構造によって発生する最大光量の回折光をn次光と
し、前記対物レンズの焦点距離をfとしたときに、その
回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0×10-2 (64) を満たすことを特徴とする。
【0145】請求項107に記載の対物レンズは、前記
外側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対し
て情報の記録又は再生を行う際に球面収差を補正する機
能を有することを特徴とする。
【0146】請求項108に記載の対物レンズは、前記
第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際には、前記外側の光学面領域を通過する光束の球面
収差に対して、前記中間の光学面領域を通過する光束の
球面収差を不連続としフレア成分とすると共に、前記第
2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
際には、前記中間の光学面領域を通過する光束を用いる
ことを特徴とする。
【0147】請求項109に記載の対物レンズは、前記
中間の光学面領域は、透明基板の厚さt(t1<t<
2)に対して球面収差を補正する機能を有することを
特徴とする。
【0148】請求項110に記載の対物レンズは、前記
第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際には、主に前記光軸側の光学面領域と前記外側の光
学面領域とを通過する光束を用い、前記第2の光情報記
録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際には、主に
前記光軸側の光学面領域と前記中間の光学面領域を通過
する光束を用いることを特徴とする。
【0149】請求項111に記載の対物レンズは、前記
第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際に、必要開口数をNA2、及び前記対物レンズの焦
点距離をf2とした場合に、前記中間の光学面領域は、
光軸からの最短距離NAH(mm)からNAL(mm)
の範囲に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (65) (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.04)f2 (66) が満たされることを特徴とする。
【0150】請求項112に記載の対物レンズは、前記
第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際には、前記中間の光学面領域を通過する光束にアン
ダーな球面収差を持たせることを特徴とする。
【0151】請求項113に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対
して情報の記録又は再生を行う際に球面収差を補正する
機能を有することを特徴とする。
【0152】請求項114に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対
して情報の記録又は再生を行う際に温度特性を補正する
機能を有することを特徴とする。
【0153】請求項115に記載の対物レンズは、前記
対物レンズの光学面は、光軸に直交する方向に並んだ2
種類以上の光学面領域で構成され、前記2種類の光学面
領域を光軸側から光軸側の光学面領域、外側の光学面領
域としたとき、前記外側の光学面領域が前記周辺側の領
域であることを特徴とする。
【0154】請求項116に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域に、回折輪帯を形成した回折部が形
成されており、前記光源から出射された光束のうち、前
記光源側の光学面領域の回折構造を通過する光束が、該
回折構造によって発生する最大光量の回折光をn次光と
し、前記対物レンズの焦点距離をfとしたときに、その
回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0×10-2 (67) を満たすことを特徴とする。
【0155】請求項117に記載の対物レンズは、前記
外側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対し
て情報の記録又は再生を行う際に球面収差を補正する機
能を有することを特徴とする。
【0156】請求項118に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域は、透明基板の厚さt(t1<t<
2)に対して球面収差を補正する機能を有することを
特徴とする。
【0157】請求項119に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対
して情報の記録又は再生を行う際には、そこを通過する
光束にアンダーな球面収差を持たせ、前記第2の光情報
記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際には、そ
こを通過する光束にオーバーな球面収差を持たせること
を特徴とする。
【0158】請求項120に記載の対物レンズは、前記
第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際に、必要開口数をNA2、及び前記対物レンズの焦
点距離をf2とした場合に、前記光軸側の光学面領域
が、光軸から、光軸からの最短距離NAH(mm)の範
囲内に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (68) が満たされることを特徴とする。
【0159】請求項121に記載の対物レンズは、前記
第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際における前記対物レンズの結像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 (69) を満たすことを特徴とする。
【0160】請求項122に記載の対物レンズは、前記
第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際における前記対物レンズの結像倍率m2が、m2≒
m1であることを特徴とする。
【0161】請求項123に記載の対物レンズは、互い
に波長が異なる第1光源及び第2光源と、前記第1及び
第2光源から出射された発散光束が対物レンズに入射さ
れ、光情報記録媒体の情報記録面に集光させるための前
記対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記第1光源
と前記集光光学系とを用いて、透明基板の厚さがt1で
ある第1の光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又
は再生を行うことが可能であるとともに、前記第2光源
と前記集光光学系とを用いて、透明基板の厚さがt
2(t1<t2)である第2の光情報記録媒体に対して情
報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピックア
ップ装置の対物レンズであって、前記対物レンズはプラ
スチックレンズであり、前記対物レンズの少なくとも一
方の面は、有効径内に、前記対物レンズの光軸から周辺
に向かって少なくとも2種類の領域を備え、前記有効径
内の少なくとも周辺側の領域に、回折構造を備え、前記
第1光源から出射された光束のうち、前記周辺側の領域
の回折構造を通過した光束における、温度変化δTに対
する球面収差の変化をδSA1/δT、前記第1光源の
波長をλとしたとき、下記条件式を満たすと共に、 │δSA1/δT│≦0.002λrms/℃ (70) 前記周辺側の領域よりも内側の領域は、前記第2の光情
報記録媒体に対する情報の記録又は再生用に球面収差を
補正するよう設計されていることを特徴とする。
【0162】請求項123に記載の対物レンズは、前記
周辺側の領域の回折構造によって、前記第1の光情報記
録媒体に対する情報の記録又は再生時に、温度変化に対
する球面収差の変化δSA1/δTを補正し、一方、前
記周辺側の領域よりも内側の領域で、前記第2の光情報
記録媒体に対する情報の記録又は再生時に球面収差を補
正するので、前記対物レンズを光ピックアップ装置に配
置して、それぞれ異なる光源波長の発散光束をそれぞれ
対物レンズに入射させた状態でも、双方の光情報記憶媒
体に対して情報の記録又は再生を適切に行うことがで
き、対物レンズに入射させる平行光束を形成するための
コリメータレンズなどを省略でき、コスト低減を図れる
と共に、光ピックアップ装置の構成をコンパクト化でき
る。
【0163】請求項124に記載の対物レンズは、前記
第1光源から出射された光束のうち、前記周辺側の領域
の回折構造を通過した光束における、温度変化δTに対
する球面収差の変化をδSA1/δTが、下記条件式を
満たすことを特徴とする。 │δSA1/δT│≦0.0005λ1rms/℃ (71)
【0164】請求項125に記載の対物レンズは、前記
対物レンズの前記周辺側の領域の回折構造は回折輪帯で
あり、前記第1光源から出射された光束のうち、前記対
物レンズの前記周辺側の領域の回折構造を通過する光束
が、前記回折構造によって発生する最大光量の回折光を
n次光とし、前記対物レンズの焦点距離をfとしたとき
に、前記回折輪帯の平均ピッチPoutが、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.00×10-2 (72) を満たすことを特徴とする。
【0165】請求項126に記載の対物レンズは、前記
回折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.00×10-3 (73) を満たすことを特徴とする。
【0166】請求項127に記載の対物レンズは、前記
回折輪帯の平均ピッチPoutが 3.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦8.00×10-3 (74) を満たすことを特徴とする。
【0167】請求項128に記載の対物レンズは、前記
対物レンズの光学面は、光軸に直交する方向に並んだ3
種類以上の光学面領域で構成され、前記3種類の光学面
領域を光軸側から光軸側の光学面領域、中間の光学面領
域、外側の光学面領域としたとき、前記外側の光学面領
域が前記周辺側の領域であることを特徴とする。
【0168】請求項129に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域と前記中間の光学面領域との境界、
及び前記中間の光学面領域と前記外側の光学面領域との
境界の少なくとも一方において、球面収差に関し不連続
としたことを特徴とする。
【0169】請求項130に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域に、回折輪帯を形成した回折部が形
成されており、前記第2光源から出射された光束のう
ち、前記第2光源側の光学面領域の回折構造を通過する
光束が、該回折構造によって発生する最大光量の回折光
をn次光とし、前記対物レンズの焦点距離をfとしたと
きに、その回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0×10-2 (75) を満たすことを特徴とする。
【0170】請求項131に記載の対物レンズは、前記
外側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対し
て情報の記録又は再生を行う際に球面収差を補正する機
能を有することを特徴とする。
【0171】請求項132に記載の対物レンズは、前記
第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際には、前記外側の光学面領域を通過する光束の球面
収差に対して、前記中間の光学面領域を通過する光束の
球面収差を不連続としフレア成分とすると共に、前記第
2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
際には、前記中間の光学面領域を通過する光束を用いる
ことを特徴とする。
【0172】請求項133に記載の対物レンズは、前記
中間の光学面領域は、透明基板の厚さt(t1<t<
2)に対して球面収差を補正する機能を有することを
特徴とする。
【0173】請求項134に記載の対物レンズは、前記
第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際には、主に前記光軸側の光学面領域と前記外側の光
学面領域とを通過する光束を用い、前記第2の光情報記
録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際には、主に
前記光軸側の光学面領域と前記中間の光学面領域を通過
する光束を用いることを特徴とする。
【0174】請求項135に記載の対物レンズは、前記
第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際に、必要開口数をNA2、及び前記対物レンズの焦
点距離をf2とした場合に、前記中間の光学面領域は、
光軸からの最短距離NAH(mm)からNAL(mm)
の範囲に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (76) (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.04)f2 (77) が満たされることを特徴とする。
【0175】請求項136に記載の対物レンズは、前記
第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際には、前記中間の光学面領域を通過する光束にオー
バーな球面収差を持たせることを特徴とする。
【0176】請求項137に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対
して情報の記録又は再生を行う際に球面収差を補正する
機能を有することを特徴とする。
【0177】請求項138に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対
して情報の記録又は再生を行う際に温度特性を補正する
機能を有することを特徴とする。
【0178】請求項139に記載の対物レンズは、前記
対物レンズの光学面は、光軸に直交する方向に並んだ2
種類以上の光学面領域で構成され、前記2種類の光学面
領域を光軸側から光軸側の光学面領域、外側の光学面領
域としたとき、前記外側の光学面領域が前記周辺側の領
域であることを特徴とする。
【0179】請求項140に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域に、回折輪帯を形成した回折部が形
成されており、前記第2光源から出射された光束のう
ち、前記第2光源側の光学面領域の回折構造を通過する
光束が、該回折構造によって発生する最大光量の回折光
をn次光とし、前記対物レンズの焦点距離をfとしたと
きに、その回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0×10-2 (78) を満たすことを特徴とする。
【0180】請求項141に記載の対物レンズは、前記
外側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に対し
て情報の記録又は再生を行う際に球面収差を補正する機
能を有することを特徴とする。
【0181】請求項142に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域は、透明基板の厚さt1に対して球
面収差を補正する機能を有することを特徴とする。
【0182】請求項143に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域は、前記第2の光情報記録媒体に対
して情報の記録又は再生を行う際に、そこを通過する光
束に対して球面収差を補正する機能を有し、前記外側の
光学面領域は、前記第2の光情報記録媒体に対して情報
の記録又は再生を行う際には、そこを通過する光束をフ
レア成分とする機能を有することを特徴とする。
【0183】請求項144に記載の対物レンズは、前記
第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際に、必要開口数をNA2、及び前記対物レンズの焦
点距離をf2とした場合に、前記光軸側の光学面領域
が、光軸から、光軸からの最短距離NAH(mm)の範
囲内に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (80) が満たされることを特徴とする。
【0184】請求項145に記載の対物レンズは、前記
第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際における前記対物レンズの結像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 (81) を満たすことを特徴とする。
【0185】請求項146に記載の対物レンズは、前記
第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際における前記対物レンズの結像倍率m2が、m2≒
m1であることを特徴とする。
【0186】請求項147に記載の対物レンズは、光源
と、前記光源から出射された発散光束が対物レンズに入
射され、光情報記録媒体の情報記録面に集光させるため
の前記対物レンズを含む集光光学系とを有し、透明基板
の厚さがt1である光情報記録媒体に対して情報の記録
及び/又は再生を行うことが可能な光ピックアップ装置
の対物レンズであって、前記対物レンズはプラスチック
レンズであり、前記対物レンズの少なくとも一方の面
は、有効径内の少なくとも周辺側の領域に、回折構造を
備え、前記光源から出射された光束のうち、前記周辺側
の領域の回折構造を通過した光束における、温度変化δ
Tに対する球面収差の変化をδSA1/δT、前記光源
の波長をλとしたとき、下記条件式を満たすことを特徴
とする対物レンズ。 │δSA1/δT│≦0.002λrms/℃ (82)
【0187】請求項147に記載の対物レンズは、前記
周辺側の領域の回折構造によって、前記光情報記録媒体
に対する情報の記録又は再生時に、温度変化に対する球
面収差の変化δSA1/δTを適切に補正するので、前
記対物レンズを光ピックアップ装置に配置して光源から
の発散光束を対物レンズに入射させた状態でも、双方の
光情報記憶媒体に対して情報の記録又は再生を適切に行
うことができ、対物レンズに入射させる平行光束を形成
するためのコリメータレンズなどを省略でき、コスト低
減を図れると共に、光ピックアップ装置の構成をコンパ
クト化できる。
【0188】請求項148に記載の対物レンズは、前記
光源から出射された光束のうち、前記周辺側の領域の回
折構造を通過した光束における、温度変化δTに対する
球面収差の変化をδSA1/δTが、下記条件式を満た
すことを特徴とする。 │δSA1/δT│≦0.0005λrms/℃ (83)
【0189】請求項149に記載の対物レンズは、前記
対物レンズの前記周辺側の領域の回折構造は回折輪帯で
あり、前記光源から出射された光束のうち、前記対物レ
ンズの前記周辺側の領域の回折構造を通過する光束が、
前記回折構造によって発生する最大光量の回折光をn次
光とし、前記対物レンズの焦点距離をfとしたときに、
前記回折輪帯の平均ピッチPoutが、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.00×10-2 (84) を満たすことを特徴とする。
【0190】請求項150に記載の対物レンズは、前記
回折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.00×10-3 (85) を満たすことを特徴とする。
【0191】請求項151に記載の対物レンズは、前記
回折輪帯の平均ピッチPoutが 3.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦8.00×10-3 (86) を満たすことを特徴とする。
【0192】請求項152に記載の対物レンズは、前記
対物レンズの光学面は、光軸に直交する方向に並んだ3
種類以上の光学面領域で構成され、前記3種類の光学面
領域を光軸側から光軸側の光学面領域、中間の光学面領
域、外側の光学面領域としたとき、前記外側の光学面領
域が前記周辺側の領域であることを特徴とする。
【0193】請求項153に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域と前記中間の光学面領域との境界、
及び前記中間の光学面領域と前記外側の光学面領域との
境界の少なくとも一方において、球面収差に関し不連続
としたことを特徴とする。
【0194】請求項154に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域に、回折輪帯を形成した回折部が形
成されており、前記光源から出射された光束のうち、前
記光源側の光学面領域の回折構造を通過する光束が、該
回折構造によって発生する最大光量の回折光をn次光と
し、前記対物レンズの焦点距離をfとしたときに、その
回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0×10-2 (87) を満たすことを特徴とする。
【0195】請求項155に記載の対物レンズは、前記
外側の光学面領域は、球面収差を補正する機能を有する
ことを特徴とする。
【0196】請求項156に記載の対物レンズは、前記
光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
に、必要開口数をNA2、及び前記対物レンズの焦点距
離をf2とした場合に、前記中間の光学面領域は、光軸
からの最短距離NAH(mm)からNAL(mm)の範
囲に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (88) (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.04)f2 (89) が満たされることを特徴とする。
【0197】請求項157に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域は、球面収差を補正する機能を有す
ることを特徴とする。
【0198】請求項158に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域は、温度特性を補正する機能を有す
ることを特徴とする。
【0199】請求項159に記載の対物レンズは、前記
対物レンズの光学面は、光軸に直交する方向に並んだ2
種類以上の光学面領域で構成され、前記2種類の光学面
領域を光軸側から光軸側の光学面領域、外側の光学面領
域としたとき、前記外側の光学面領域が前記周辺側の領
域であることを特徴とする。
【0200】請求項160に記載の対物レンズは、前記
光軸側の光学面領域に、回折輪帯を形成した回折部が形
成されており、前記光源から出射された光束のうち、前
記光源側の光学面領域の回折構造を通過する光束が、該
回折構造によって発生する最大光量の回折光をn次光と
し、前記対物レンズの焦点距離をfとしたときに、その
回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0×10-2 (90) を満たすことを特徴とする。
【0201】請求項161に記載の対物レンズは、前記
外側の光学面領域は、球面収差を補正する機能を有する
ことを特徴とする。
【0202】請求項162に記載の対物レンズは、前記
光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
に、必要開口数をNA2、及び前記対物レンズの焦点距
離をf2とした場合に、前記光軸側の光学面領域が、光
軸から、光軸からの最短距離NAH(mm)の範囲内に
形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (91) が満たされることを特徴とする。
【0203】請求項163に記載の対物レンズは、前記
第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際における前記対物レンズの結像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 (92) を満たすことを特徴とする。
【0204】請求項164に記載の対物レンズは、前記
第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際における前記対物レンズの結像倍率m2が、m2≒
m1であることを特徴とする。
【0205】請求項165に記載の光ピックアップ装置
は、請求項51乃至164のいずれかに記載の対物レン
ズを用いたことを特徴とする。
【0206】請求項166に記載の対物レンズは、光源
から出射された光を、光情報記録媒体の透明基板を介し
て、その情報記録面に集光させることにより、前記光情
報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行うた
めの対物レンズにおいて、前記対物レンズの少なくとも
一方の面は、前記対物レンズの有効径内において、少な
くとも2種類以上の光学面領域で構成され、光軸直角方
向において最も外側の光学面領域、もしくは最も外側の
光学面領域を通過した光束が通過する他方の面の領域に
は回折輪帯を形成したn次光を利用する回折部が形成さ
れており、前記対物レンズの焦点距離をfとしたとき
に、前記回折輪帯の平均ピッチPoutが、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.50×10-3 (93) を満たすことを特徴とする。
【0207】ここで、例えば発散光束を入射される対物
レンズの場合、(1)式に示すmが0ではなくなるの
で、温度変化に対する球面収差の変化量が大きくなって
しまう。そこで、請求項166に記載の対物レンズのよ
うに、回折輪帯を設け、かつその平均ピッチPoutを
(93)式を満たすようにすることで、温度変化に対す
る球面収差の変化を押さえ、発散光束を入射された場合
でも、良好な特性を得ることができるので、コリメータ
レンズなどを省略可能であり、その場合はコンパクト化
・低コスト化が図れる。
【0208】請求項167に記載の対物レンズは、前記
回折輪帯の平均ピッチPoutが、 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.00×10-3 (94) を満たすことを特徴とする。
【0209】請求項168に記載の対物レンズは、前記
対物レンズの少なくとも一方の光学面は、光軸に直交す
る方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成され、中
間の光学面領域に、その外側及び内側の少なくとも一方
の光学面領域に対して、球面収差に関し不連続部分を設
けたことを特徴とする。
【0210】請求項169に記載の対物レンズは、前記
中間の光学面領域には、屈折部と回折部の少なくとも一
方が形成されていることを特徴とする。
【0211】請求項170に記載の対物レンズは、前記
中間の光学面領域を除いた光軸を含む光学面領域に、回
折輪帯を形成した回折部が形成されており、その回折輪
帯の平均ピッチPinが、 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦ 6.0×10-2 (95) を満たすことを特徴とする。
【0212】請求項171に記載の対物レンズは、前記
対物レンズの少なくとも一方の面が2種類の光学面で形
成され、光軸を含む光学面領域に回折輪帯を形成した回
折部が形成されており、その回折輪帯の平均ピッチPin
が、 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦ 6.0×10-2 (96) を満たすことを特徴とする。
【0213】請求項172に記載の対物レンズは、プラ
スチック材料からなることを特徴とする。
【0214】請求項173に記載の対物レンズは、透明
基板の厚さがt1である第1の光情報記録媒体と、透明
基板の厚さがt2(t1<t2)である第2の光情報記録
媒体に対して光束を出射する光源と、前記光源から出射
された光束を、前記第1及び前記第2の光情報記録媒体
の透明基板を介して情報記録面に集光させる対物レンズ
を含む集光光学系と、を有し、各光情報記録媒体に対し
て情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置
の対物レンズにおいて、前記対物レンズの少なくとも一
方の面は、前記対物レンズの有効径内において、少なく
とも2種類以上の光学面領域で構成され、光軸直角方向
において最も外側の光学面領域、もしくは最も外側の光
学面領域を通過した光束が通過する他方の面の領域には
回折輪帯を形成したn次光を利用する回折部が形成され
ており、前記対物レンズの焦点距離をfとしたときに、
前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.50×10-3 (97) を満たすことを特徴とする。
【0215】上述したように、発散光束を入射される対
物レンズの場合、(1)式に示すmが0ではなくなるの
で、温度変化に対する球面収差の変化量が大きくなって
しまう。そこで、請求項173に記載の対物レンズのよ
うに、回折輪帯を設け、かつその平均ピッチPoutを
(97)式を満たすようにすることで、温度変化に対す
る球面収差の変化を押さえ、発散光束を入射された場合
でも、良好な特性を得ることができる。尚、請求項17
3に記載の対物レンズが用いられる光ピックアップ装置
は、複数の種類の光情報記録媒体に対して情報の記録又
は再生を行えるものであり、それ故発散光束を用いてコ
リメータレンズを省略可能であり、その場合は装置のコ
ンパクト化・低コスト化が図れるので好ましい。
【0216】請求項174に記載の対物レンズは、前記
回折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.00×10-3 (98) を満たすことを特徴とする。
【0217】請求項175に記載の対物レンズは、光源
から前記対物レンズに発散光が入射する構成であること
を特徴とする。
【0218】請求項176に記載の対物レンズは、前記
第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際における前記対物レンズの結像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 (99) を満たすことを特徴とする。
【0219】請求項177に記載の対物レンズは、前記
第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際における前記対物レンズの結像倍率m2が、m2≒
m1であることを特徴とする。
【0220】請求項178に記載の対物レンズは、前記
最も外側の光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に
対して情報の記録/又は再生を行う際に球面収差を補正
する機能を有することを特徴とする。
【0221】請求項179に記載の対物レンズは、前記
対物レンズの少なくとも一方の光学面は、光軸に直交す
る方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成され、そ
の中間の光学面領域を通過する光束に持たせた球面収差
を、最も外側の光学面領域の球面収差に関して前記第1
の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
には不連続としてフレア成分とすると共に、前記第2の
光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に
は、前記中間の光学面領域を通過する光束を用いること
を特徴とする。
【0222】請求項180に記載の対物レンズは、前記
中間の光学面領域は、透明基板の厚さt(t1<t<
2)に対して球面収差を補正する機能を有することを
特徴とする。
【0223】請求項181に記載の対物レンズは、前記
第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際には、主に光軸を含む光学面領域と最も外側の光学
面領域とを通過する光束を用い、前記第2の光情報記録
媒体に対して情報の記録又は再生を行う際には、主に光
軸を含む光学面領域と前記中間の光学面領域を通過する
光束を用いることを特徴とする。
【0224】請求項182に記載の対物レンズは、前記
第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際に、必要開口数NA2、及び前記対物レンズの焦点
距離をf2とした場合に、前記中間の光学面領域が光軸
からの距離NAH(mm)からNAL(mm)の範囲に
形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (100 ) (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.04)f2 (101 ) が満たされることを特徴とする。
【0225】請求項183に記載の対物レンズは、前記
第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録
又は再生を行う際に、同一光源波長にかかる光束が用い
られ、前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又
は再生を行う際には、前記中間の光学面領域を通過する
光束にアンダーな球面収差を持たせることを特徴とす
る。
【0226】請求項184に記載の対物レンズは、前記
第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録
又は再生を行う際に、異なる光源波長にかかる光束が用
いられ、前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録
又は再生を行う際には、前記中間の光学面領域を通過す
る光束にオーバーな球面収差を持たせることを特徴とす
る。
【0227】請求項185に記載の対物レンズは、前記
光軸を含む光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に
対して情報の記録又は再生を行う際に球面収差を補正す
る機能を有することを特徴とする。
【0228】請求項186に記載の対物レンズは、前記
光軸を含む光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に
対して情報の記録又は再生を行う際に温度特性を補正す
る機能を有することを特徴とする。
【0229】請求項187に記載の対物レンズは、前記
第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録
又は再生を行う際に、同一光源波長にかかる光束が用い
られ、少なくとも一方の面が2種類以上の光学面で構成
され、前記光軸を含む光学面領域は、透明基板の厚さt
(t1<t<t2)に対して球面収差を補正する機能を有
することを特徴とする。
【0230】請求項188に記載の対物レンズは、前記
光軸を含む光学面領域は、前記第1の光情報記録媒体に
対して情報の記録又は再生を行う際には、そこを通過す
る光束にアンダーな球面収差を持たせ、前記第2の光情
報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際には、
そこを通過する光束にオーバーな球面収差を持たせるこ
とを特徴とする。
【0231】請求項189に記載の対物レンズは、前記
第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際に、必要開口数NA2、及び前記対物レンズの焦点
距離をf2とした場合に、前記透明基板の厚さtに対し
て球面収差を補正した領域が光軸からの距離NAH(m
m)の範囲に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (102 ) が満たされることを特徴とする。
【0232】請求項190に記載の対物レンズは、透明
基板の厚さがt1である第1の光情報記録媒体と、透明
基板の厚さがt2(t1<t2)である第2の光情報記録
媒体に対して光束を出射する光源と、前記光源から出射
された光束を、前記第1及び前記第2の光情報記録媒体
の透明基板を介して情報記録面に集光させる対物レンズ
を含む集光光学系と、を有し、各光情報記録媒体に対し
て情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置
において、前記対物レンズの少なくとも一方の面は、前
記対物レンズの有効径内において、少なくとも2種類以
上の光学面領域で構成され、光軸直角方向において最も
外側の光学面領域、もしくは最も外側の光学面領域を通
過した光束が通過する他方の面の領域には回折輪帯を形
成したn次光を利用する回折部が形成されており、前記
対物レンズの焦点距離をfとしたときに、前記回折輪帯
の平均ピッチPoutが 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.50×10-3 (103 ) を満たすことを特徴とする。
【0233】請求項191に記載の光ピックアップ装置
は、前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.00×10-3 (104 ) を満たすことを特徴とする。
【0234】請求項192に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズに発散光が入射する構成であること
を特徴とする。
【0235】請求項193に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際における前記対物レンズの結像倍率m1
が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 (105 ) を満たすことを特徴とする。
【0236】請求項194に記載の光ピックアップ装置
は、前記光源と、前記対物レンズもしくは前記光情報記
録媒体の情報記録面との距離を調整する距離調整手段を
有することを特徴とする。
【0237】請求項195に記載の光ピックアップ装置
は、前記距離調整手段は、前記光源の室温における波長
に応じて、前記距離を調整することを特徴とする。
【0238】請求項196に記載の光ピックアップ装置
は、雰囲気温度を調整する温度調整手段を有することを
特徴とする。
【0239】請求項197に記載の光ピックアップ装置
は、前記光源が半導体レーザであり、前記温度調整手段
は、前記半導体レーザの温度を調整することを特徴とす
る。
【0240】請求項198に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズは、前記結像倍率を実質的に一定と
する状態で、フォーカシング駆動されることを特徴とす
る。
【0241】請求項199に記載の光ピックアップ装置
は、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際における前記対物レンズの結像倍率m2
が、m2≒m1であることを特徴とする。
【0242】請求項200に記載の光ピックアップ装置
は、前記最も外側の光学面領域は、前記第1の光情報記
録媒体に対して情報の記録/又は再生を行う際に球面収
差を補正する機能を有することを特徴とする。
【0243】請求項201に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズの少なくとも一方の光学面は、光軸
に直交する方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成
され、その中間の光学面領域を通過する光束に持たせた
球面収差を、最も外側の光学面領域の球面収差に関して
前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生
を行う際には不連続としてフレア成分とすると共に、前
記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を
行う際には、前記中間の光学面領域を通過する光束を用
いることを特徴とする。
【0244】請求項202に記載の光ピックアップ装置
は、前記中間の光学面領域は、透明基板の厚さt(t1
<t<t2)に対して球面収差を補正する機能を有する
ことを特徴とする。
【0245】請求項203に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際には、主に光軸を含む光学面領域と最も外
側の光学面領域とを通過する光束を用い、前記第2の光
情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に
は、主に光軸を含む光学面領域と前記中間の光学面領域
を通過する光束を用いることを特徴とする。
【0246】請求項204に記載の光ピックアップ装置
は、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際に、必要開口数NA2、及び前記対物レン
ズの焦点距離をf2とした場合に、前記中間の光学面領
域が光軸からの距離NAH(mm)からNAL(mm)
の範囲に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (106 ) (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.04)f2 (107 ) が満たされることを特徴とする。
【0247】請求項205に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して情
報の記録又は再生を行う際に、同一光源波長にかかる光
束が用いられ、前記第1の光情報記録媒体に対して情報
の記録又は再生を行う際には、前記中間の光学面領域を
通過する光束にアンダーな球面収差を持たせることを特
徴とする。
【0248】請求項206に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して情
報の記録又は再生を行う際に、異なる光源波長にかかる
光束が用いられ、前記第1の光情報記録媒体に対して情
報の記録又は再生を行う際には、前記中間の光学面領域
を通過する光束にオーバーな球面収差を持たせることを
特徴とする。
【0249】請求項207に記載の光ピックアップ装置
は、前記光軸を含む光学面領域は、前記第1の光情報記
録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に球面収差
を補正する機能を有することを特徴とする。
【0250】請求項208に記載の光ピックアップ装置
は、前記光軸を含む光学面領域は、前記第1の光情報記
録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に温度特性
を補正する機能を有することを特徴とする。
【0251】請求項209に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して情
報の記録又は再生を行う際に、同一光源波長にかかる光
束が用いられ、少なくとも一方の面が2種類以上の光学
面で構成され、前記光軸を含む光学面領域は、前記透明
基板の厚さt(t1<t<t2)に対して球面収差を補正
する機能を有することを特徴とする。
【0252】請求項210に記載の光ピックアップ装置
は、前記光軸を含む光学面領域は、前記第1の光情報記
録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際には、そこ
を通過する光束にアンダーな球面収差を持たせ、前記第
2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
際には、そこを通過する光束にオーバーな球面収差を持
たせることを特徴とする。
【0253】請求項211に記載の光ピックアップ装置
は、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際に、必要開口数NA2、及び前記対物レン
ズの焦点距離をf2とした場合に、前記中間の光学面領
域が光軸からの距離NAH(mm)の範囲内に形成され
るものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.03)f2 (107 ) が満たされることを特徴とする。
【0254】請求項212に記載の光ピックアップ装置
は、前記最も外側の光学面領域を通過した光束におけ
る、温度変化に対する球面収差の変化は、光源波長をλ
1としたときに、以下の範囲内にあることを特徴とす
る。 | δSA1/δT | ≦ 0.0005λ1rms/℃ (108 )
【0255】請求項213に記載の対物レンズは、透明
基板の厚さがt1である第1の光情報記録媒体と、透明
基板の厚さがt2(t1<t2)である第2の光情報記録
媒体に対して光束を出射する光源と、前記光源から出射
された光束を、前記第1及び前記第2の光情報記録媒体
の透明基板を介して情報記録面に集光させる対物レンズ
を含む集光光学系と、を有し、各光情報記録媒体に対し
て情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置
の対物レンズにおいて、前記対物レンズの少なくとも一
方の面は、前記対物レンズの有効径内において、少なく
とも2種類以上の光学面領域で構成され、光軸直角方向
において最も外側の光学面領域、もしくは最も外側の光
学面領域を通過した光束が通過する他方の面の領域には
回折輪帯を形成することで、前記第1の光情報記録媒体
の情報の記録又は再生を行う際に、前記最も外側の光学
面領域を通過する光束に対して温度特性の補正を行うよ
うになっており、一方、外側の光学面領域より内側の領
域を通過する光束に対して、前記第2の光情報記録媒体
の情報の記録又は再生用の球面収差の設計が行われるこ
とを特徴とする。
【0256】請求項213に記載の対物レンズによれ
ば、前記回折輪帯を用いることで、前記第1の光情報記
録媒体の情報の記録又は再生を行う際に、前記最も外側
の光学面領域を通過する光束に対して温度特性の補正を
行うようになっており、外側の光学面領域より内側の領
域を通過する光束に対して、前記第2の光情報記録媒体
の情報の記録又は再生用の球面収差の設計が行われるよ
うになっているので、温度特性の補正と球面収差の設計
とをバランスよく行うことができる。
【0257】請求項214に記載の対物レンズは、前記
第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際における前記対物レンズの結像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 (109 ) を満たすことを特徴とする。
【0258】請求項215に記載の対物レンズは、前記
第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際における前記対物レンズの結像倍率m2が、m2≒
m1であることを特徴とする。
【0259】請求項216に記載の対物レンズは、前記
対物レンズの少なくとも一方の光学面は、光軸に直交す
る方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成され、前
記第2の光情報記録媒体の情報の記録又は再生用の光学
面領域の内側に、前記第1の光情報記録媒体の情報の記
録又は再生を行う光束に対して球面収差の補正を行う光
学面領域が配置されていることを特徴とする。
【0260】請求項217に記載の対物レンズは、前記
対物レンズの少なくとも一方の光学面は、光軸に直交す
る方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成され、前
記第2の光情報記録媒体の情報の記録又は再生用の光学
面領域の内側に、前記第1の光情報記録媒体の情報の記
録又は再生を行う光束に対して温度特性の補正を行う光
学面領域が配置されていることを特徴とする。
【0261】請求項218に記載の対物レンズは、透明
基板の厚さがt1である第1の光情報記録媒体に対して
光束を出射する波長λ1の第1の光源と、透明基板の厚
さがt2(t1<t2)である第2の光情報記録媒体に対
して光束を出射する波長λ2(λ1<λ2)である第2の
光源と、前記第1及び前記第2の光源から出射された光
束を、前記第1及び前記第2の光情報記録媒体の透明基
板を介して情報記録面に集光させる対物レンズを含む集
光光学系と、を有し、各光情報記録媒体に対して情報の
記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置の対物レ
ンズにおいて、前記対物レンズの少なくとも一方の面
は、前記対物レンズの有効径内において、少なくとも2
種類以上の光学面領域で構成され、光軸直角方向におい
て最も外側の光学面領域、もしくは最も外側の光学面領
域を通過した光束が通過する他方の面の領域には回折輪
帯を形成することで、前記第1の光情報記録媒体の情報
の記録又は再生を行う際に、前記最も外側の光学面領域
を通過する光束に対して温度特性の補正を行うようにな
っており、一方、外側の光学面領域より内側の領域を通
過する光束に対して、前記第2の光情報記録媒体の情報
の記録又は再生用の球面収差設計を行ったことを特徴と
する。
【0262】請求項219に記載の対物レンズは、前記
第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際における前記対物レンズの結像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 (110 ) を満たすことを特徴とする。
【0263】請求項220に記載の対物レンズは、前記
第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
う際における前記対物レンズの結像倍率m2が、m2≒
m1であることを特徴とする。
【0264】請求項221に記載の対物レンズは、前記
対物レンズの少なくとも一方の光学面は、光軸に直交す
る方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成され、中
間の光学面領域で波長λ2の前記第2の光源使用時にの
み利用する光学面領域を形成し、その中間の光学面領域
の内側に波長λ1の前記第1の光源からの光束に対して
球面収差の補正を行う光学面領域が配置されていること
を特徴とする。
【0265】請求項222に記載の対物レンズは、前記
対物レンズの少なくとも一方の光学面は、光軸に直交す
る方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成され、中
間の光学面領域で波長λ2の前記第2の光源使用時にの
み利用する光学面領域を形成し、その中間の光学面領域
の内側に波長λ1の前記第1の光源からの光束に対して
温度特性の補正を行う光学面領域が配置されていること
を特徴とする。
【0266】請求項223に記載の対物レンズは、前記
第2の光源からの光束専用の光学面領域と最も外側の光
学面領域とは、隣接していることを特徴とする。
【0267】請求項224に記載の対物レンズは、前記
対物レンズの焦点距離をfとしたときに、n次光を利用
する前記回折輪帯の平均ピッチPoutが、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.50×10-3 (111 ) を満たすことを特徴とする。
【0268】請求項225に記載の対物レンズは、前記
最も外側の光学面領域と、それに隣接する前記中間の光
学面領域とを通過した光束における球面収差は不連続で
あることを特徴とする。
【0269】請求項226に記載の対物レンズは、前記
中間の光学面領域には、回折部と屈折部の少なくとも一
方が配置されていることを特徴とする。
【0270】請求項227に記載の対物レンズは、プラ
スチック材料からなることを特徴とする。
【0271】請求項228に記載の光ピックアップ装置
は、透明基板の厚さがt1である第1の光情報記録媒体
と、透明基板の厚さがt2(t1<t2)である第2の光
情報記録媒体に対して光束を出射する光源と、前記光源
から出射された光束を、前記第1及び前記第2の光情報
記録媒体の透明基板を介して情報記録面に集光させる対
物レンズを含む集光光学系と、を有し、各光情報記録媒
体に対して情報の記録及び/又は再生を行う光ピックア
ップ装置において、前記対物レンズの少なくとも一方の
面は、前記対物レンズの有効径内において、少なくとも
2種類以上の光学面領域で構成され、前記対物レンズの
光軸直角方向において最も外側の光学面領域、もしくは
最も外側の光学面領域を通過した光束が通過する他方の
面の領域には回折輪帯を形成することで、前記第1の光
情報記録媒体の情報の記録又は再生を行う際に、前記最
も外側の光学面領域を通過する光束に対して温度特性の
補正を行うようになっており、一方、外側の光学面領域
より内側の領域を通過する光束に対して、前記第2の光
情報記録媒体の情報の記録又は再生用の球面収差の設計
が行われることを特徴とする。
【0272】請求項229に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際における前記対物レンズの結像倍率m1
が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 (112 ) を満たすことを特徴とする。
【0273】請求項230に記載の光ピックアップ装置
は、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際における前記対物レンズの結像倍率m2
が、m2≒m1であることを特徴とする。
【0274】請求項231に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズの少なくとも一方の光学面は、光軸
に直交する方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成
され、前記第2の光情報記録媒体の情報の記録又は再生
用の光学面領域の内側に、前記第1の光情報記録媒体の
情報の記録又は再生を行う光束に対して球面収差の補正
を行う光学面領域が配置されていることを特徴とする。
【0275】請求項232に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズの少なくとも一方の光学面は、光軸
に直交する方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成
され、前記第2の光情報記録媒体の情報の記録又は再生
用の光学面領域の内側に、前記第1の光情報記録媒体の
情報の記録又は再生を行う光束に対して温度特性の補正
を行う光学面領域が配置されていることを特徴とする。
【0276】請求項233に記載の光ピックアップ装置
は、透明基板の厚さがt1である第1の光情報記録媒体
に対して光束を出射する波長λ1の第1の光源と、透明
基板の厚さがt2(t1<t2)である第2の光情報記録
媒体に対して光束を出射する波長λ2(λ1<λ2)であ
る第2の光源と、前記第1及び前記第2の光源から出射
された光束を、前記第1及び前記第2の光情報記録媒体
の透明基板を介して情報記録面に集光させる対物レンズ
を含む集光光学系と、を有し、各光情報記録媒体に対し
て情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置
において、前記対物レンズの少なくとも一方の面は、前
記対物レンズの有効径内において、少なくとも2種類以
上の光学面領域で構成され、前記対物レンズの光軸直角
方向において最も外側の光学面領域、もしくは最も外側
の光学面領域を通過した光束が通過する他方の面の領域
には回折輪帯を形成することで、前記第1の光情報記録
媒体の情報の記録又は再生を行う際に、前記最も外側の
光学面領域を通過する光束に対して温度特性の補正を行
うようになっており、一方、外側の光学面領域より内側
の領域を通過する光束に対して、前記第2の光情報記録
媒体の情報の記録又は再生用の球面収差の設計が行われ
ることを特徴とする。
【0277】請求項234に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際における前記対物レンズの結像倍率m1
が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 (113 ) を満たすことを特徴とする。
【0278】請求項235に記載の光ピックアップ装置
は、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う際における前記対物レンズの結像倍率m2
が、m2≒m1であることを特徴とする。
【0279】請求項236に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズの少なくとも一方の光学面は、光軸
に直交する方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成
され、波長λ2の前記第2の光源からの光束用の光学面
領域の内側に、波長λ1の前記第1の光源からの光束に
対して球面収差の補正を行う光学面領域が配置されてい
ることを特徴とする。
【0280】請求項237に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズの少なくとも一方の光学面は、光軸
に直交する方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成
され、波長λ2の前記第2の光源からの光束用の光学面
領域の内側に、波長λ1の前記第1の光源からの光束に
対して温度特性の補正を行う光学面領域が配置されてい
ることを特徴とする。
【0281】請求項238に記載の光ピックアップ装置
は、前記第2光源からの光束用の光学面領域と最も外側
の光学面領域とは、隣接していることを特徴とする。
【0282】請求項239に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズの焦点距離をfとしたときに、n次
光を利用する前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.50×10-3 (114 ) を満たすことを特徴とする。
【0283】請求項240に記載の光ピックアップ装置
は、前記最も外方の光学面領域と、前記第2の光源から
の光束用の光学面領域における球面収差は不連続である
ことを特徴とする。
【0284】請求項241に記載の光ピックアップ装置
は、前記第2の光源からの光束専用の光学面領域には、
回折部と屈折部の少なくとも一方が配置されていること
を特徴とする。
【0285】請求項242に記載の光ピックアップ装置
は、前記最も外側の光学面領域を通過した光束におけ
る、温度変化に対する球面収差の変化は、室温における
光源波長をλ1としたときに、以下の範囲内にあること
を特徴とする。 | δSA1/δT | ≦ 0.0005λ1rms/℃ (115 )
【0286】請求項243に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズが、プラスチック材料からなること
を特徴とする。
【0287】請求項244に記載の対物レンズは、前記
回折次数nが|n|=1であることを特徴とする。
【0288】請求項245に記載の光ピックアップ装置
は、前記回折次数nが|n|=1であることを特徴とす
る。
【0289】本明細書中、「光学面領域」について、球
面収差で表した時、(a)hを境にして不連続である場
合(図1(a))、(b)hで連続であるが、1次微分
が不連続である場合(図1(b))、(c)ある波長に
おいて、hで不連続である場合(図1(c))、のいず
れかが該当すると、hを境にして異なる光学面領域が存
在するものとする。
【0290】又、上記条件で分割される各光束が通過す
る領域を、それぞれ1つの「光学面領域」と見なす。そ
のため、レンズの1つの面に着目した時、屈折部分と回
折部分とが存在する場合には、屈折部分と回折部分との
境界部を境にして別々の「光学面領域」とする(図2
(a)及び(c)参照)。更に、回折部分が全面にわた
って形成されていても、異なる目的で設計された回折部
分の混在である場合にも、上記(c)の条件から、別々
の光学面領域と見なすものとする(図2(b)参照)。
又、例えばレンズの片方の面に同一の非球面係数で表さ
れた非球面が形成されていても、もう一方の面に不連続
となる部分を形成した場合にも、別々の光学面領域と見
なすものとする。
【0291】又、本明細書中、「周辺側の領域」とは、
上記「光学面領域」の一つの光学面領域であり、複数の
光学面領域のうち光軸を含む光学面領域よりも周辺側の
光学面領域を指す。又、「周辺側の領域」は、対物レン
ズの像側(光情報記録媒体側)の開口数との関係では、
以下の領域(a)〜(f)のいずれかの領域において、
その領域中の一部に存在する領域である。以下の領域
(a)〜(f)のいずれかの領域において、その領域
中、80%以上が「周辺側の領域」に相当することが好
ましく、100%であることが好ましい。次に、各領域
(a)〜(f)について説明する。
【0292】一般に、現在普及している光ディスクにつ
いては使用波長と光ディスクに入射する光束の開口数を
規定した規格書が発行されている。光ディスクの評価
は、規格書に基づいた波長の光源と開口数をもった集光
光学系を有す光ピックアップ装置を搭載した光ディスク
評価機により行われる。しかしながら、実際の光ディス
ク装置に搭載されている光ピックアップ装置の光源波長
は必ずしも上記規格書どおりとは限らない。
【0293】一例として、CDの測定のための光ピック
アップ装置についての規定は、波長が780±10nm
であり、開口数0.45±0.01とされている。
【0294】しかしながら、実際のCDプレーヤーに搭
載されている光ピックアップ装置においては、波長をと
ってしてもレーザの寿命、コスト等により、常温で発振
波長が790nmより長い半導体レーザを光源として使
用したりしている。一方、開口数に関しても、誤差の影
響を回避するためにNA0.43 としたり、基本性能
を向上するためにNA0.47としたりしている場合も
ある。
【0295】また、DVDの再生とCDの再生の機能を
あわせ持つDVDプレーヤーに搭載されている光ピック
アップ装置においては、DVDの再生には、波長が65
0nmの光源を使用しているが、CDの再生も同じ光源
を使用している。このような場合、収差のない集光光学
系の結像スポットの直径が、波長に比例し、光ディスク
に入射する光束の開口数に反比例することから、780
nmでNA0.45と同じ直径の結像スポットを650
nmで得るためのNAが0.375となることから、開
口数としては0.38前後の値が使用される。このよう
に光ディスクの規格とは異なった光ピックアップ装置が
実用化されている背景としては、開発当初より市場ニー
ズが変化し、また周辺技術が進歩した結果と考えられ
る。
【0296】現在DVDとCDの互換装置には、以下の
6種類が存在する。 (1)波長略655nmの光源だけを持つ光ピックアッ
プ装置を使用したDVDの再生、CD、CD−ROMの
いずれかを再生する光ディスク装置。 (2)波長略655nm の第1の光源と波長略785
nmの第2の光源の二つの光源を持つ光ピックアップ装
置でDVDの再生、CD、CD−ROMのいずれかおよ
びCD−R、CD−RWのいずれかを再生する光ディス
ク装置。 (3)波長略655nmの第1の光源と波長略785n
mの第2の光源の二つの光源を持つ光ピックアップ装置
でDVDの再生、CD、CD−ROMのいずれかの再生
及びCD−R、CD−RWのいずれかの記録再生を行う
光ディスク装置。 (4)波長略655nm光源だけを持つ光ピックアップ
装置を使用したDVD再生かつDVD−RAM、DVD
−RW、DVD+RW、DVD−R、MMVFのいずれ
かを記録再生し、CD、CD−ROMのいずれかを再生
する光ディスク装置。 (5)波長略655nmの第1の光源と波長略785n
mの第2の光源の二つの光源を持つ光ピックアップ装置
でDVD再生かつDVD−RAM、DVD−RW、DV
D+RW、DVD−R、MMVFのいずれかを記録再生
し、CD、CD−ROMのいずれかおよびCD−R、C
D−RWのいずれかを再生する光ディスク装置。 (6)波長略655nmの第1の光源と波長略785n
mの第2の光源の二つの光源を持つ光ピックアップ装置
でDVD再生かつDVD−RAM、DVD−RW、DV
D+RW、DVD−R、MMVFのいずれかを記録再生
し、CD、CD−ROMのいずれかの再生およびCD−
R、CD−RWのいずれかの記録再生を行う光ディスク
装置。
【0297】それぞれの光ディスク装置において、各種
ディスクの記録、再生に必要な開口数が異なるため、本
発明でいう周辺側の領域も異なってくる。そのため光デ
ィスク装置の種類に従って、ここでは下記のように周辺
側の領域を定める。 (a)上記(1)の装置における対物レンズの周辺側の
領域は、第1の光源からの出射光束が光ディスクに入射
する際の最大開口数(通常0.6ないし0.63)か
ら、開口数が0.38となる領域。 (b)上記(2)の装置における対物レンズの周辺側の
領域は、第1の光源からの出射光束が光ディスクに入射
する際の開口数(通常0.6ないし0.63)から、第
2の光源からの出射光束が光ディスクに入射する際の開
口数が0.45となる領域。 (c)上記(3)の装置における対物レンズの周辺側の
領域は、第1の光源からの出射光束が光ディスクに入射
する際の最大開口数(通常0.6ないし0.63)か
ら、第2の光源からの出射光束が光ディスクに入射する
際の開口数が0.50となる領域。 (d)上記(4)の装置における対物レンズの周辺側の
領域は、第1の光源からの出射光束が光ディスクに入射
する際の最大開口数(通常0.6ないし0.65)か
ら、開口数が0.38となる領域。 (e)上記(5)の装置における対物レンズの周辺側の
領域は、第1の光源からの出射光束が光ディスクに入射
する際の最大開口数(通常0.6ないし0.65)か
ら、第2の光源からの出射光束が光ディスクに入射する
際の開口数が0.45となる領域。 (f)上記(6)の装置における対物レンズの周辺側の
領域は、第1の光源からの出射光束が光ディスクに入射
する際の最大開口数(通常0.6ないし0.65)か
ら、第2の光源からの出射光束が光ディスクに入射する
際の開口数が0.50となる領域。
【0298】又、「周辺側の領域」に設けられた回折構
造(回折部分)は、対物レンズの光源側の面に設けられ
ても良く、又、光情報記録媒体側の面に設けられていて
も良く、さらにまた、それらの両面に設けられていても
良く、その周辺側の領域を通過した所定の光束に対して
温度特性を補正する機能を少なくとも備えるものであ
る。
【0299】尚、「最も外側の光学面領域」又は「最外
周光学面領域」とは、有効径内で最も外側の光学面領域
であることを指し、そこに回折構造が設けられているこ
とが最も好ましいが、必要開口数が相対的に大きい光情
報記録媒体(例えばCDと比較し場合のDVD)に対し
て適したスポット径や光強度が得られ、本発明の技術思
想及び効果を逸脱しない範囲で、有効径内の最も外側の
光学面領域内に、回折構造がない屈折部分を一部に設け
ることは、本発明に影響を与えるものではない。一方、
有効径の最も外側の光学面領域に、光情報記録媒体の記
録又は再生に実質上影響のない光学面領域を設けること
は、本発明の影響を与えるものではなく、たとえそのよ
うな光学面領域が有効径内に存在していたとしても、そ
の光学面領域は無視し、ないものとして考えるべきであ
る。
【0300】更に、「温度特性を補正する」とは、温度
変化により光源波長変化及び対物レンズ屈折率変化が生
じても、温度変化に対する球面収差の変化(SA1/δ
T)が、| δSA1/δT | ≦ 0.002λrms
/℃(ここで、λは光源波長)を満たしていることを指
す。
【0301】又、「平均のピッチ」とは、(光軸を含む
断面形状で見たときの光軸と垂直な方向での回折輪帯の
形成された領域の幅)÷(回折輪帯の本数)とする。更
に、「球面収差を補正」するとは、回折限界性能以下に
補正することをいい、波面収差を求めたとき、0.07
λrms以下(ここでは、λは光源波長)を満たしてい
ることを指す。又、「m2≒m1」とは、前記第1光情
報記録媒体と前記第2光情報記録媒体とで、同一のセン
サーサイズで各光情報記録媒体の記録/再生が可能であ
る程度の倍率関係のことをいう。より好ましくは、1つ
のセンサーで両光情報記録媒体の記録/再生が許容でき
る程度の倍率関係である。
【0302】「アンダーな球面収差もしくは/オーバー
な球面収差」については、図3に示すように、近軸像点
位置を原点とする球面収差において、近軸像点よりも手
前側で光軸と交わる場合を「アンダー」、近軸像点より
も遠い位置で光軸と交わる場合を「オーバー」とする。
【0303】本明細書中で用いる「回折面」、「回折部
分」、「回折構造」又は「回折輪帯」とは、対物レンズ
の表面に、レリーフを設けて、回折によって光束を集光
あるいは発散させる作用を持たせた部分のことをいう。
レリーフの形状としては、例えば、図4(b)に示すよ
うに、対物レンズOLの表面に、光軸を中心とする略同
心円状の輪帯として形成され、光軸を含む平面でその断
面をみれば各輪帯は鋸歯のような形状が知られている
が、そのような形状を含むものであり、そのような形状
を特に「回折輪帯」という。
【0304】本明細書中において、対物レンズとは、狭
義には光ピックアップ装置に光情報記録媒体を装填した
状態において、最も光情報記録媒体側の位置で、これと
対向すべく配置される集光作用を有するレンズを指し、
広義にはそのレンズと共に、アクチュエータによって少
なくともその光軸方向に作動可能なレンズ群を指すもの
とする。ここで、かかるレンズ群とは、少なくとも1枚
以上(例えば2枚)のレンズを指すものである。従っ
て、本明細書中において、対物レンズの光情報記録媒体
側(像側)の開口数NAとは、対物レンズの最も光情報
記録媒体側に位置するレンズ面の開口数NAを指すもの
である。また、本明細書中では必要開口数NAは、それ
ぞれの光情報記録媒体の規格で規定されている開口数、
あるいはそれぞれの光情報記録媒体に対して、使用する
光源の波長に応じ、情報の記録または再生をするために
必要なスポット径を得ることができる回折限界性能の対
物レンズの開口数を示す。
【0305】本明細書中において、第2の光情報記録媒
体とは、例えば、CD-R, CD-RW, CD-Video, CD-ROM等の
各種CD系の光ディスクをいい、第1の光情報記録媒体
とは、DVD-ROM, DVD-RAM, DVD-R, DVD-RW,DVD-Video等
の各種DVD系の光ディスクを意味するものである。更
に、本明細書中で透明基板の厚さtといった時は、t=
0を含むものである。又、「DVD(CD)使用時」と
は、「DVD(CD)に対して情報の記録又は再生を行
う際」を意味するものである。
【0306】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明をさ
らに詳細に説明する。 (第1の実施の形態)第1の実施の形態について説明す
る。図5は光ピックアップ装置の概略構成図である。図
5に示す光ピックアップ装置100において、光源であ
る半導体レーザ111からの光束は、光合波手段である
ビームスプリッタ120を透過し、絞り17により所定
開口数に絞られ、回折一体型対物レンズ160を介し
て、光情報記録媒体である高密度記録用光ディスク20
0の透明基板210を介して情報記録面220上にスポ
ットを形成する。半導体レーザ光の波長(基準波長)
は、650nmである。
【0307】情報記録面220で情報ビットにより変調
された反射光束は、再び回折一体型対物レンズ160を
介して収束光となり、更に絞り17を通過してビームス
プリッタ120で反射され、シリンドリカルレンズ18
0を経て、非点収差と倍率変換がなされ、光検出器30
0の受光面に収束する。尚、図中の150は、フォーカ
ス制御およびトラッキング制御のための距離調整手段と
してのアクチュエ―タである。後述する実施の形態を含
めて、アクチュエータ150は、対物レンズ160を、
結像倍率が実質的に一定な状態でフォーカシング駆動す
ると好ましい。
【0308】尚、後述する実施の形態を含めて、アクチ
ュエータ150により、対物レンズ160は、その光軸
に垂直な方向にトラッキング駆動されることで光源であ
る半導体レーザ111との相対位置が変化し、かかる場
合対物レンズ160を出射した光束の波面収差の非点収
差成分が最小となる位置は、対物レンズ160の光軸と
半導体レーザ111の光束中心とがずれている位置であ
るため、非点収差が所定値より小さい範囲をより拡大さ
せることが出来る。また、半導体レーザと光情報記録媒
体の情報記録面との距離を、10mmより大きく40m
mより小さくすると、光ピックアップ装置100をコン
パクトに出来るため好ましい。
【0309】更に、絞り17も実施例の対物レンズの仕
様に合わせて、ディスク16側の開口数が所定の値とな
るように適宜設定した。本実施の形態において、絞り1
7の直前に液晶シャッタを設けることも出来る。尚、本
実施の形態及び後述する別の実施の形態において、光源
である半導体レーザの温度を検出する温度センサを設
け、かかる温度センサからの出力信号を用いて、ペルチ
ェ素子などを含む温度調整手段により半導体レーザの温
度(又は雰囲気温度)を調整することも考えられる。
【0310】図6は、対物レンズ160の断面概略図で
ある。対物レンズの光源側の面S1には、3つの光学面
領域A1,A2,A3が形成されている。光軸Xからの
高さh1とh2との間の光学面領域A2は、非球面から
なる屈折部分から形成され、その両隣の光学面領域A
1,A3は回折部分から形成されている。
【0311】高さh1よりも外側の光学面領域A1は、
DVD使用時における球面収差補正と温度特性補正を主
眼とするべく、最外周の回折部分の屈折パワーと回折パ
ワーとのパワー配分を決定する。
【0312】ここで、CDを使用する場合には、透明基
板厚さがDVDよりも厚いため、DVDの透明基板厚さ
(t1=0.6mm)で球面収差補正してある設計で
は、オーバーの球面収差が発生する。従って通常、この
ままでは記録/再生が不可能である。そこで、互換性を
実現させるため、中間光学面領域A2に対してCDの記
録/再生用の設計を行なう。具体的には、CD(t2
1.2mm)において完全に球面収差をゼロにするので
はなく、t1とt2との間のある厚さの基板(例t=0.
9mm)を仮想し、これに対して球面収差を補正するよ
うな設計とする。
【0313】また、光軸近傍光学面領域A3は、最外周
領域A1と同様に回折部分が形成され、DVD使用時に
おける球面収差補正と温度特性補正を主眼とするべく、
回折部分の屈折パワーと回折パワーとのパワー配分を決
定する。ここで、透明基板厚さの違いによる球面収差の
発生は、NAの4乗に比例するが、逆に低NA領域では
設計基板厚さからズレた場合にも球面収差の発生の度合
いは少なくなる。従って、このDVD用の透明基板厚t
1に設計された光軸近傍領域A3と中間の光学面領域A
2とを上手く設計することで、CD使用時でも、近軸像
点からオーバー側のあるデフォーカス位置において、光
軸を含む光学面領域A3と中間光学面領域A2とにより
形成される光スポットが回折限界以下(0.07λrm
s以下:ここでλは光源波長)とすることが可能であ
る。
【0314】CD使用時においては、最外周領域A1を
通過した光束はフレアー成分となるだけであり、CDス
ポットに寄与するのは、中間光学面領域A2と光軸近傍
光学面領域A3を通過した光束のみである。これらはま
ったくの無収差状態ではないが、実使用上特に好ましい
球面収差量(0.04λrms程度)は実現可能であ
る。また、DVD使用時においては、中間の光学面領域
A2を通過した光束は、フレアー成分となるので、スポ
ット形成には最外周領域A1と光軸近傍光学面領域A3
とを通過した光束を利用する。そのため、DVD使用時
における球面収差補正と温度補正とは保たれた状態のま
まである。
【0315】なお本発明は上記実施施の形態に限定され
るものではない。中間の光学面領域A2を屈折部分で構
成したが、同様の球面収差を有する回折部分で形成して
も効果は同じである。更に、中間の光学面領域A2に回
折部分と屈折部分とを混在させても実現可能であること
は言うまでもない。また、光軸方向両側の面に回折部分
を形成しても良い。更にまた、光軸近傍光学面領域A3
はDVD使用時において完全に無収差に設定する必要は
なく、後述する第2の実施の形態に示すようにCDの残
留収差を少なくしても良い。この場合には光軸に近い部
分で球面収差を発生させてよい。
【0316】また、対物レンズの光学面を、厳密に3つ
の光学面領域で構成する必要はなく、それ以上の光学面
領域で構成してもよい。その場合はCDの必要開口数N
Aの外側の光学面領域で、DVD使用時における基板厚
と温度特性補正用の光学面領域が少なくとも1つ存在
し、CDの必要開口数NA内の少なくとも1つの領域で
CDスポット形成用の光学面領域が少なくとも1つ存在
し、且つ、光軸近傍の領域でDVD使用時における基板
厚と温度特性補正用の光学面領域が少なくとも1つ存在
するようにしても良い。
【0317】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態について説明する。本実施の形態は、DVDとCDと
で異なる光源波長で使用するものであり、第1の実施の
形態との重複箇所については説明を省略する。図7に示
す本実施の形態にかかる光ピックアップ装置(2光源1
検出器タイプ)においては、第1の光ディスク(DV
D)再生用の第1光源である半導体レーザ111(設計
波長λ1=650nm)と、第2の光ディスク(CD)
再生用の第2光源である半導体レーザ112(設計波長
λ1=780nm)とを有している。
【0318】まず第1の光ディスクを再生する場合、第
1半導体レーザ111からビームを出射し、出射された
光束は、両半導体レーザ111、112からの出射光の
光合波手段であるビームスプリッタ190を透過し、更
にビームスプリッタ120を透過し、絞り17によって
絞られ、対物レンズ160により第1の光ディスク20
0の透明基板210を介して情報記録面220に集光さ
れる。
【0319】そして、情報記録面220で情報ビットに
より変調されて反射した光束は、再び対物レンズ16
0、絞り17を透過して、ビームスプリッタ120に入
射し、ここで反射してシリンドリカルレンズ180によ
り非点収差が与えられ、光検出器300上へ入射し、そ
の出力信号を用いて、第1の光ディスク200に記録さ
れた情報の読み取り信号が得られる。
【0320】また、光検出器300上でのスポットの形
状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦検出
やトラック検出を行う。この検出に基づいて距離調整手
段としての2次元アクチュエータ150が第1の半導体
レーザ111からの光束を第1の光ディスク200の記
録面220上に結像するように対物レンズ160を移動
させると共に、半導体レーザ111からの光束を所定の
トラックに結像するように対物レンズ160を移動させ
る。
【0321】第2の光ディスクを再生する場合、第2半
導体レーザ112からビームを出射し、出射された光束
は、光合波手段であるビームスプリッタ190で反射さ
れ、上記第1半導体111からの光束と同様、ビームス
プリッタ120、絞り17、対物レンズ160を介して
第2の光ディスク200の透明基板210を介して情報
記録面220に集光される。
【0322】そして、情報記録面220で情報ピットに
より変調されて反射した光束は、再び対物レンズ16
0、絞り17、ビームスプリッタ120、シリンドリカ
ルレンズ180を介して、光検出器300上へ入射し、
その出力信号を用いて、第2の光ディスク200に記録
された情報の読み取り信号が得られる。
【0323】また、第1の光ディスクの場合と同様、光
検出器300上でのスポットの形状変化、位置変化によ
る光量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行
い、2次元アクチュエータ150により、合焦、トラッ
キングのために対物レンズ160を移動させるようにな
っている。
【0324】対物レンズの断面概略図を図8に示す。対
物レンズ160の光源側の面S1には、3つの光学面領
域A1,A2,A3が形成されている。各々の光学面領
域は回折部分で構成されているが、最外周光学面領域A
1と光軸近傍光学面領域A3とは同じ設計思想の回折面
であり、光軸からの高さh1とh2との間の中間光学面
領域A2は両隣の回折部分とは異なる観点から設計され
た回折部分である。
【0325】最外周光学面領域A1と光軸近傍光学面領
域A3は、DVD使用時における基板厚さ補正と温度特
性補正とを行なっている。ここでCD使用時には、光源
波長がDVDに比べて長くなる分の色の球面収差とし
て、前記回折部分を通過する光束にはアンダーの球面収
差が発生する。ここでは、CDの再生/記録を可能とす
るために中間光学面領域A2の光学設計を、両隣の回折
部分とは異なった球面収差を与えるようにしている。本
実施の形態でもCD(t2=1.2mm)において完全
に球面収差をゼロにするのではなく、厚さt1とt2との
間のある厚さの基板(例t=0.9mm)を仮想して、
それに対して球面収差を補正するような設計とする。D
VD使用時においては該当部分はアンダーの球面収差と
なるが、メインスポットからは遠いフレアー光となる。
【0326】一方、CD使用時においては、最外周領域
部分A1を通過した光束は、フレアー成分となるだけで
あり、CDスポットに寄与するのは中間光学面領域A2
と光軸近傍光学面領域A3を通過した光束のみである
(図8(b)参照)。これらはまったくの無収差状態で
はないが、実使用上可能な球面収差量(0.04λrm
s程度)は実現可能である。また、DVD使用時におい
ては、中間の光学面領域A2を通過した光束はフレアー
成分であり(図8(a)参照)、スポット形成には最外
周領域A1と光軸近傍光学面領域A3とを利用する。そ
のため、DVD使用時における球面収差補正と温度補正
とは保たれた状態のままでCDとの互換性が実現され
る。
【0327】なお本発明は上記実施の形態に限定される
ものではない。中間光学面領域A2を回折部分で構成し
たが、同様の球面収差を有する屈折部分で形成しても効
果は同じである。更に、中間の光学面領域A2を回折部
分と屈折部分とを混在させても実現可能であることは言
うまでもない。また、光軸方向両側の面に回折部分を形
成しても良い。更にまた、光軸近傍光学面領域A3はD
VD使用時において完全に無収差に設定する必要はな
く、CDの残留収差を少なくしても良い。この場合には
光軸に近い部分で球面収差を発生させてよい。
【0328】また、対物レンズの光学面を、厳密に3つ
の光学面領域で構成する必要はなく、それ以上の光学面
領域で構成してもよい。その場合はCDの必要開口数N
Aの外側の光学面領域で、DVD使用時における基板厚
と温度特性補正用の光学面領域が少なくとも1つ存在
し、CDの必要開口数NA内の少なくとも1つの領域で
CDスポット形成用の光学面領域が少なくとも1つ存在
し、且つ、光軸近傍の領域でDVD使用時における基板
厚と温度特性補正用の光学面領域が少なくとも1つ存在
するようにしても良い。
【0329】(第3の実施の形態)次に第3の実施の形
態について説明する。本実施の形態は、DVDとCDと
で同じ光源波長で使用するものであり、上記の実施の形
態との重複箇所については説明を省略する。光ピックア
ップ装置は、図5の構成と同じである。又、対物レンズ
の概略構成図を図9に示す。
【0330】対物レンズ160の光源側の面S1には、
3つの光学面領域A1,A2,A3が形成されており、
各々の光学面領域は異なった思想で光学設計されたもの
である。しかしながら、光束の利用という観点からは既
に述べた実施の形態と同様に、DVD使用時においては
最外側の光学面領域A1と最も内側の光学面領域A3を
通る光束を用いて光スポットを記録面上に形成し、CD
使用時においては中間の光学面領域A2と最内側の光学
面領域A3を通る光束を用いて光スポットを形成するも
のである。
【0331】光軸Xからの高さh1より外側の光学面領
域A1の回折面は、やはり第1の実施の形態と同様にD
VD使用時における基板厚と温度特性補正用に設計され
ており、CD使用時はオーバーのフレアー光となる。中
間の光学面領域A2は、CD互換を可能にする目的でt
1とt2との間のある厚さの基板(例t=0.9mm)を
仮想して、それに対して球面収差を補正するような設計
としており、CD使用時においてはスポット光形成に利
用し、DVD使用時においてはアンダーのフレアー光と
なる。内側の光学面領域A3では、基本的にはDVDの
基板厚補正用に設計された屈折面であるが、CD使用時
における残留収差を少なくするために光軸に近い部分で
球面収差の形を工夫した。この領域もDVD/CDのメ
インスポット光を形成する際に利用していることは既に
述べたとおりである。
【0332】なお本発明は上記実施の形態に限定される
ものではない。中間光学面領域A2を回折部分で構成し
たが、同様の球面収差を有する屈折部分で形成しても効
果は同じである。更に、中間の光学面領域A2を回折部
分と屈折部分とを混在させても実現可能であることは言
うまでもない。また、光軸方向両側の面に回折部分を形
成しても良い。更にまた、光軸近傍光学面領域A3はD
VD使用時において完全に無収差に設定する必要はな
く、CDの残留収差を少なくしても良い。この場合には
光軸に近い部分で球面収差を発生させてよい。
【0333】また、対物レンズの光学面を、厳密に3つ
の光学面領域で構成する必要はなく、それ以上の光学面
領域で構成してもよい。その場合はCDの必要開口数N
Aの外側の光学面領域で、DVD使用時における基板厚
と温度特性補正用の光学面領域が少なくとも1つ存在
し、CDの必要開口数NA内の少なくとも1つの領域で
CDスポット形成用の光学面領域が少なくとも1つ存在
し、且つ、光軸近傍の領域でDVD使用時における基板
厚と温度特性補正用の光学面領域が少なくとも1つ存在
するようにしても良い。
【0334】(第4の実施の形態)次に第4の実施の形
態について説明する。本実施の形態は、DVDとCDと
で異なる光源波長で使用するものであり、光ピックアッ
プ装置は図7の構成と同じである。対物レンズの断面概
略図は図9に示すものと同じである。
【0335】対物レンズの光源側の面には、3つの光学
面領域A1,A2,A3が形成されており、各々の光学
面領域は異なった思想で光学設計されたものである。し
かしながら、光束の利用という観点からは既に述べた実
施の形態と同様に、DVD使用時においては外側と内側
を通る光束を用いてスポット光を記録面上に形成し、C
D使用時においては中間と内側を通る光束を用いてスポ
ット光を形成するものである。
【0336】光軸Xからの高さh1より外側の光学面領
域A1の回折面は、やはり第1の実施の形態と同様にD
VD使用時における基板厚と温度特性補正用に設計され
ており、CD使用時はアンダーのフレアー光となる。中
間の光学面領域A2は、CD互換を可能にする目的でt
1とt2との間のある厚さの基板(例t=0.9mm)を
仮想して、それに対して球面収差を補正するような設計
としており、CD使用時においてはスポット光形成に利
用し、DVD使用時においてはオーバーのフレアー光を
形成している。内側の光学面領域A3では、基本的には
DVDの基板厚補正用に設計された屈折面であるが、C
D使用時における残留収差を少なくするために光軸に近
い部分で球面収差の形を工夫した。この領域のCD使用
時における球面収差の発生が第3の実施の形態とは逆の
アンダー球面収差である。この領域もDVD/CDのメ
インスポット光を形成する際に利用していることは既に
述べたとおりである。
【0337】なお本発明は上記実施の形態に限定される
ものではない。中間光学面領域A2を回折部分で構成し
たが、同様の球面収差を有する屈折部分で形成しても効
果は同じである。更に、中間の光学面領域A2を回折部
分と屈折部分とを混在させても実現可能であることは言
うまでもない。また、光軸方向両側の面に回折部分を形
成しても良い。更にまた、光軸近傍光学面領域A3はD
VD使用時において完全に無収差に設定する必要はな
く、CDの残留収差を少なくしても良い。この場合には
光軸に近い部分で球面収差を発生させてよい。
【0338】また、対物レンズの光学面を、厳密に3つ
の光学面領域で構成する必要はなく、それ以上の光学面
領域で構成してもよい。その場合はCDの必要開口数N
Aの外側の光学面領域で、DVD使用時における基板厚
と温度特性補正用の光学面領域が少なくとも1つ存在
し、CDの必要開口数NA内の少なくとも1つの領域で
CDスポット形成用の光学面領域が少なくとも1つ存在
し、且つ、光軸近傍の領域でDVD使用時における基板
厚と温度特性補正用の光学面領域が少なくとも1つ存在
するようにしても良い。
【0339】(第5の実施の形態)次に第5の実施の形
態について説明する。本実施の形態は、DVDとCDと
で同じ光源波長で使用するものであり、光ピックアップ
装置は図5の構成と同じである。対物レンズの断面概略
図を図10に示す。
【0340】対物レンズ160の光源側の面S1には、
2つの光学面領域A1,A2が形成されており、各々の
光学面領域は異なった思想で光学設計されたものであ
る。光束の利用という観点からは、DVD使用時におい
ては外側と内側を通る光束を用いてスポット光を記録面
上に形成し、CD使用時においては内側を通る光束を用
いて記録面上にスポット光を形成するものである。
【0341】光軸Xからの高さh1より外側の光学面領
域A1の回折面は、やはり第1の実施の形態と同様にD
VD使用時における基板厚と温度特性補正用に設計され
ており、CD使用時はオーバーのフレアー光となる。内
側の光学面領域A2は、CD互換を可能にする目的でt
1とt2との間のある厚さの基板(例t=0.9mm)を
仮想し、それに対して球面収差を補正するような設計と
しており、CD使用時においてはスポット光形成に利用
し、DVD使用時においてはスポット光形成に寄与する
ように利用される。又、CD使用時における残留収差を
少なくするために光軸に近い部分で球面収差の形を工夫
した。この領域のCD使用時における球面収差の発生が
第3の実施の形態とは逆のアンダー球面収差である。こ
の領域もDVD/CDのメインスポット光を形成する際
に利用していることは既に述べたとおりである。なお本
発明は本実施の形態に限定されるものではない。内側の
光学面領域A2を屈折部分で構成したが、同様の球面収
差を有する回折部分で形成しても効果は同じである。更
に、中間の光学面領域A2を回折部分と屈折部分とを混
在させても実現可能であることは言うまでもない。ま
た、光軸方向両側の面に回折部分を形成しても良い。
【0342】(第6の実施の形態)次に、第6の実施の
形態について説明する。本実施の形態は、DVDとCD
とで異なる光源波長を使用するものであり、光ピックア
ップ装置は図7の構成と同じである。対物レンズの断面
概略図を図15に示す。
【0343】対物レンズ160の光源側の面S1には、
2つの光学面領域A1,A2が形成されており、各々の
光学面領域は異なった思想で光学設計されたものであ
る。光束の利用という観点からは、DVD使用時におい
ては、外側と内側を通る光束を用いてスポット光を情報
記録面上に形成し、CD使用時においては、内側を通る
光束を用いて情報記録面上にスポット光を形成するもの
である。
【0344】光軸Xからの高さh1より外側の光学面領
域A1の回折面は、やはり第1の実施の形態と同様にD
VD使用時における基板厚と温度特性補正用に設計され
ており、CD使用時はオーバーのフレアー光となる。中
間の光学面領域A2は、CD互換を可能にする目的で、
CD使用時には、光源波長がDVDに比べて長くなる分
の色の球面収差を利用しつつ、t1とt2との間のある厚
さの基板(例t=0.9mm)を仮想し、それに対して
球面収差を補正するような設計としており、CD使用時
においてはスポット光形成に利用し、DVD使用時にお
いてはスポット光形成に寄与するように利用される。従
って、CD使用時においては、外側の光学面領域A1を
通過した光束は、フレアー成分となるだけであり、CD
用のスポット光の形成に寄与するのは、内側の光学面領
域A2を通過した光束であり、又、DVD使用時におい
ては、スポット光の形成に、外側の光学面領域A1を通
過した光束と内側の光学面領域A2を通過した光束を利
用する。そのため、DVD使用時における球面収差補正
と温度特性補正とは保たれた状態のままでCDとの互換
性が実現される。
【0345】更に、現実の光ピックアップ装置として
は、発光点と各ディスク表面までの間隔が一定となるも
のが多く、現実の結像倍率はDVDとCDとでは異なる
可能性が高い。しかしながら、発明の本質からはそこの
部分の厳密さは問わないので、以下に述べる実施例で
は、発光点とレンズ表面までの距離を、DVDとCDと
で同じにしている。
【0346】尚、本発明は本実施の形態に限定されるも
のではない。内側の光学面領域A2を回折部分で構成し
たが、同様の球面収差を有する屈折部分で形成しても効
果は同じである。更に、内側の光学面領域A2を回折部
分と屈折部分とを混在させても実現可能であることは言
うまでもない。また、光軸方向両側の面に回折部分を形
成しても良い。
【0347】以下、上述した実施の形態の光ピックアッ
プ装置に用いられると好適な対物レンズの実施例につい
て説明する。
【0348】一般に回折面の回折輪帯ピッチは、位相差
関数もしくは光路差関数を使って定義される。具体的に
は、位相差関数Φbは単位をラジアンとして以下の[数
1]で表され、光路差関数ΦBは単位をmmとして[数
2]で表される。
【数1】
【数2】
【0349】これら2つの表現方法は、単位は異なる
が、回折輪帯のピッチを表す意味では同等である。即
ち、主波長λ(単位mm)に対し、位相差関数の係数b
にλ/2πを掛ければ光路差関数の係数Bに換算でき、
また逆に光路差関数の係数Bをλ/2πで割れば位相差
関数の係数bに換算できる。
【0350】上記の定義を基にした場合、位相差関数も
しくは光路差関数の2次係数を零でない値にすることに
より、レンズにパワーを持たせることができる。また、
位相差関数もしくは光路差関数の2次以外の係数、例え
ば、4次係数、6次係数、8次係数、10次係数等を零
でない値とすることにより、球面収差を制御できる。こ
こで制御するということは、屈折部分が有する球面収差
を回折部分で逆の球面収差を持たせトータルとして球面
収差を補正したり、回折部分の球面収差を操作してトー
タルの球面収差を所望のフレアー量にすることを意味す
る。
【0351】そして、少なくとも一方の面に上記回折面
を形成すると共に、次の[数3]で表される非球面形状
を有している。
【数3】 ただし、Zは光軸方向の軸、hは光軸と垂直方向の軸
(光軸からの高さ:光の進行方向を正とする)、R0は
近軸曲率半径、κは円錐係数、Aは非球面係数、Pは非
球面のべき数である。
【0352】尚、これ以降(表のレンズデータ含む)お
いて、10のべき乗数(例えば 2.5×10-3)を、
E(例えば 2.5×E―3)を用いて表している。
【0353】(実施例1)上述した第1の実施の形態に
用いることができる対物レンズの実施例について、表1
に対物レンズデータを示す。図11,12がDVD/C
Dそれぞれに関する球面収差図である。DVDの必要開
口数NAは0.60であり、CDの必要開口数NAは
0.45である。
【表1】
【0354】(実施例2)上述した第2の実施の形態に
用いることができる対物レンズの実施例について、表2
に対物レンズデータを示す。図13,14がDVD/C
Dそれぞれに関する球面収差図である。DVDの必要開
口数NAは0.60であり、CDの必要開口数NAは
0.45である。
【表2】
【0355】(実施例3)上述した第6の実施の形態に
用いることができる対物レンズの実施例について、表2
に対物レンズデータを示す。図16,17がDVD/C
Dそれぞれに関する球面収差図である。DVDの必要開
口数NAは0.60であり、CDの必要開口数NAは
0.45である。
【表3】
【0356】(実施例4)上述した第6の実施の形態に
用いることができる対物レンズの他の実施例について、
表2に対物レンズデータを示す。図18,19がDVD
/CDそれぞれに関する球面収差図である。DVDの必
要開口数NAは0.60であり、CDの必要開口数NA
は0.45である。
【表4】
【0357】(実施例5)上述した第6の実施の形態に
用いることができる対物レンズの他の実施例について、
表2に対物レンズデータを示す。図20,21がDVD
/CDそれぞれに関する球面収差図である。DVDの必
要開口数NAは0.60であり、CDの必要開口数NA
は0.45である。
【表5】
【0358】(実施例6)上述した第6の実施の形態に
用いることができる対物レンズの他の実施例について、
表2に対物レンズデータを示す。図22,23がDVD
/CDそれぞれに関する球面収差図である。DVDの必
要開口数NAは0.60であり、CDの必要開口数NA
は0.45である。
【表6】
【0359】表7に、本実施の形態で用いた対物レンズ
及び光情報記録媒体の透明基板の波長に対する屈折率、
及び半導体レーザ(光源)の温度特性データを示す。
【表7】
【0360】以上の実施例においては、実施例1では図
6に示したように最外周光学面領域A1を回折部分、中
間光学面領域A2を屈折部分、光軸近傍光学面領域A3
を回折部分で構成した対物レンズを例示し、実施例2で
は図8に示したように最外周光学面領域A1を回折部分
で構成した対物レンズを例示したが、実施の形態として
前述したように、図24に示したような最外周光学面領
域A1を回折部分、中間光学面領域A2を回折部分と屈
折部分との混在、光軸近傍光学面領域A3を回折部分で
構成してもよい。また、図9に示したように最外周光学
面領域A1を回折部分、中間光学面領域A2を回折部
分、光軸近傍光学面領域A3を屈折部分で構成してもよ
く、図25に示したように最外周光学面領域A1を回折
部分、中間光学面領域A2を屈折部分、光軸近傍光学面
領域A3を屈折部分で構成してもよいし、図26に示し
たように最外周光学面領域A1を回折部分、中間光学面
領域A2を回折部分と屈折部分の混在、光軸近傍光学面
領域A3を屈折部分で構成してもよい。
【0361】さらに、実施例3〜6では、図15に示し
たように外側の光学面領域A1を回折部分、内側の光学
面領域A2を回折部分で構成した対物レンズを例示した
が、図10に示したように外側の光学面領域A1を回折
部分、内側の光学面領域A2を屈折部分で構成してもよ
い。又、内側の光学面領域A2を回折部分と屈折部分と
の混在で構成しても良い。
【0362】これら個々の具体的な構成例の説明は省略
するが、本発明の主旨に沿えば容易に実施することがで
きる。また、本発明の主旨を逸脱しない範囲で更に種々
の変更が可能である。例えば、これら2領域や3領域の
光学面領域で機能を分割可能なものに限らず、上述のよ
うに4領域以上で構成されてもよいものである。
【0363】尚、回折部分は、その該当する領域の光源
側の面に設けても、像側の面に設けてもよく、両面に設
けてもよいことは勿論である。
【0364】又、以上において「混在」とは、図示した
ように回折部分と屈折部分とが略半々に形成されたもの
に限定されるものではなく、種々の混在態様をとること
もできる。
【0365】更に、光ピックアップ装置の態様も、以上
の実施の態様に限定されるものではなく、例えば2光源
2光検出器タイプ、等々にも適用可能である。
【0366】又、本発明は、DVDとCDの情報記録及
び/又は再生可能な光ピックアップ装置のみならず、透
明基板厚さが互いに異なる少なくとも2つの光情報記録
媒体に対して適用が可能であることは勿論である。特
に、透明基板厚さが互いに異なると共に、必要開口数が
互いに異なる光情報記録媒体に対して適用することが特
に有益である。又、例えば、DVDのみの情報記録及び
/又は再生可能な光ピックアップ装置に適用しても良
く、発散光束入射用の対物レンズとして、又、その対物
レンズを用いた光情報記録媒体として適用可能である。
【0367】更に、本発明においては、対物レンズに入
射される発散光束は、光源から出射された発散光束が直
接対物レンズに入射される場合に限定されるものではな
く、光源と対物レンズの間に、光源からの発散光束の発
散角を変更するカップリングレンズ等を介在させても良
く、対物レンズに発散光束が入射されれば良いものであ
る。
【0368】
【発明の効果】本発明によれば、透明基板厚さの異なる
複数の光情報記録媒体に対して、光源からの発散光を対
物レンズに入射させて、それぞれの情報の記録又は再生
を可能としつつ、使用環境の温度変化に対しての十分な
性能を満足する実用的な対物レンズ及び光ピックアップ
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】球面収差が不連続な状態を示す図である。
【図2】光学面領域を説明するための対物レンズの断面
図である。
【図3】収差がアンダーかオーバーかを示す図である。
【図4】回折部の回折輪帯を示す図である。
【図5】光ピックアップ装置の概略構成図である。
【図6】第1の実施の形態の対物レンズの概略構成を示
す断面図である。
【図7】光ピックアップ装置の概略構成図である。
【図8】第2の実施の形態の対物レンズの概略構成を示
す断面図である。
【図9】第3、4の実施の形態の対物レンズの概略構成
を示す断面図である。
【図10】第5の実施の形態の対物レンズの概略構成を
示す断面図である。
【図11】実施例1の対物レンズにかかるDVD使用時
の収差図である。
【図12】実施例1の対物レンズにかかるCD使用時の
収差図である。
【図13】実施例2の対物レンズにかかるDVD使用時
の収差図である。
【図14】実施例2の対物レンズにかかるCD使用時の
収差図である。
【図15】変形例にかかる対物レンズの概略構成を示す
断面図である。
【図16】実施例3の対物レンズにかかるDVD使用時
の収差図である。
【図17】実施例3の対物レンズにかかるCD使用時の
収差図である。
【図18】実施例4の対物レンズにかかるDVD使用時
の収差図である。
【図19】実施例4の対物レンズにかかるCD使用時の
収差図である。
【図20】実施例5の対物レンズにかかるDVD使用時
の収差図である。
【図21】実施例5の対物レンズにかかるCD使用時の
収差図である。
【図22】実施例6の対物レンズにかかるDVD使用時
の収差図である。
【図23】実施例6の対物レンズにかかるCD使用時の
収差図である。
【図24】他の変形例にかかる対物レンズの概略構成を
示す断面図である。
【図25】他の変形例にかかる対物レンズの概略構成を
示す断面図である。
【図26】他の変形例にかかる対物レンズの概略構成を
示す断面図である。
【符号の説明】
111 第1の半導体レーザ 112 第2の半導体レーザ 120 合成手段(ビームスプリッタ) 160 対物レンズ 180 シリンドリカルレンズ 200 光情報記録媒体(DVD、CD) 300 光検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA13 LA01 NA08 PA01 PA17 PB01 QA02 QA07 QA14 QA34 RA05 RA07 RA12 RA13 RA41 RA45 RA46 5D119 AA05 AA41 BA01 BB01 BB03 DA01 DA05 EC01 EC45 EC47 FA05 JA09 JA44 JA47 JA64 JB05 JC06

Claims (245)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源から出射された光束を
    光情報記録媒体の情報記録面に集光させるための対物レ
    ンズを含む集光光学系とを有し、透明基板の厚さがt1
    である第1の光情報記録媒体と、透明基板の厚さがt2
    (t1<t2)である第2の光情報記録媒体に対して情報
    の記録及び/又は再生を行うことをが可能な光ピックア
    ップ装置において、 前記対物レンズはプラスチックレンズであり、 前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生
    を行う際および前記第2の光情報記録媒体に対して情報
    の記録又は再生を行う際に、前記光源からの発散光束が
    前記対物レンズに入射され、 前記光源の波長をλ、物像間距離変化δU(│δU│≦
    0.5mm)に対する球面収差の変化をδSA1/δ
    U、温度変化δT(│δT│≦30℃)に対する球面収
    差の変化をδSA2/δTとしたとき、下記条件式を満
    たすことを特徴とする光ピックアップ装置。 │δSA1/δU│・│δU│+│δSA2/δT│・│
    δT│≦0.07λrms
  2. 【請求項2】 前記対物レンズの少なくとも一方の面
    は、有効径内の少なくとも周辺側の領域に、回折構造を
    備え、前記光源から出射された光束のうち、前記周辺側
    の領域の回折構造を通過した光束における、温度変化δ
    Tに対する球面収差の変化をδSA1/δTとしたと
    き、下記条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記
    載の光ピックアップ装置。 │δSA1/δT│≦0.002λrms/℃
  3. 【請求項3】 前記光源から出射された光束のうち、前
    記周辺側の領域の回折構造を通過した光束における、温
    度変化δTに対する球面収差の変化をδSA1/δT
    が、下記条件式を満たすことを特徴とする請求項2に記
    載の光ピックアップ装置。 │δSA1/δT│≦0.0005λrms/℃
  4. 【請求項4】 前記対物レンズの前記周辺側の領域の回
    折構造は回折輪帯であり、前記光源から出射された光束
    のうち、前記対物レンズの前記周辺側の領域の回折構造
    を通過する光束が、前記回折構造によって発生する最大
    光量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦点距離
    をfとしたときに、前記回折輪帯の平均ピッチPout
    が、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.0
    0×10-2 を満たすことを特徴とする請求項2又は3に記載の光ピ
    ックアップ装置。
  5. 【請求項5】 前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.0
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項4に記載の光ピックア
    ップ装置。
  6. 【請求項6】 前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 3.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦8.0
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項4に記載の光ピックア
    ップ装置。
  7. 【請求項7】 前記対物レンズの光学面は、光軸に直交
    する方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成され、
    前記3種類の光学面領域を光軸側から光軸側の光学面領
    域、中間の光学面領域、外側の光学面領域としたとき、
    前記外側の光学面領域が前記周辺側の領域であることを
    特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の光ピック
    アップ装置。
  8. 【請求項8】 前記光軸側の光学面領域と前記中間の光
    学面領域との境界、及び前記中間の光学面領域と前記外
    側の光学面領域との境界の少なくとも一方において、球
    面収差に関し不連続としたことを特徴とする請求項7に
    記載の光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】 前記光軸側の光学面領域に、回折輪帯を
    形成した回折部が形成されており、前記光源から出射さ
    れた光束のうち、前記光源側の光学面領域の回折構造を
    通過する光束が、該回折構造によって発生する最大光量
    の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦点距離をf
    としたときに、その回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0
    ×10-2 を満たすことを特徴とする請求項7又は8に記載の光ピ
    ックアップ装置。
  10. 【請求項10】 前記外側の光学面領域は、前記第1の
    光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に
    球面収差を補正する機能を有することを特徴とする請求
    項7乃至9のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際には、前記外側の光学面領域
    を通過する光束の球面収差に対して、前記中間の光学面
    領域を通過する光束の球面収差を不連続としフレア成分
    とすると共に、前記第2の光情報記録媒体に対して情報
    の記録又は再生を行う際には、前記中間の光学面領域を
    通過する光束を用いることを特徴とする請求項7乃至1
    0のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  12. 【請求項12】 前記中間の光学面領域は、透明基板の
    厚さt(t1<t<t2)に対して球面収差を補正する機
    能を有することを特徴とする請求項7乃至11のいずれ
    かに記載の光ピックアップ装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際には、主に前記光軸側の光学
    面領域と前記外側の光学面領域とを通過する光束を用
    い、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
    再生を行う際には、主に前記光軸側の光学面領域と前記
    中間の光学面領域を通過する光束を用いることを特徴と
    する請求項7乃至12のいずれかに記載の光ピックアッ
    プ装置。
  14. 【請求項14】 前記第2の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際に、必要開口数をNA2、及
    び前記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前記
    中間の光学面領域は、光軸からの最短距離NAH(m
    m)からNAL(mm)の範囲に形成されるものとする
    と、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.0
    4)f2 が満たされることを特徴とする請求項7乃至13のいず
    れかに記載の光ピックアップ装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際には、前記中間の光学面領域
    を通過する光束にアンダーな球面収差を持たせることを
    特徴とする請求項7乃至14のいずれかに記載の光ピッ
    クアップ装置。
  16. 【請求項16】 前記光軸側の光学面領域は、前記第1
    の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
    に球面収差を補正する機能を有することを特徴とする請
    求項7乃至15のいずれかに記載の光ピックアップ装
    置。
  17. 【請求項17】 前記光軸側の光学面領域は、前記第1
    の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
    に温度特性を補正する機能を有することを特徴とする請
    求項7乃至16のいずれかに記載の光ピックアップ装
    置。
  18. 【請求項18】 前記対物レンズの光学面は、光軸に直
    交する方向に並んだ2種類以上の光学面領域で構成さ
    れ、前記2種類の光学面領域を光軸側から光軸側の光学
    面領域、外側の光学面領域としたとき、前記外側の光学
    面領域が前記周辺側の領域であることを特徴とする請求
    項2乃至6のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  19. 【請求項19】 前記光軸側の光学面領域に、回折輪帯
    を形成した回折部が形成されており、前記光源から出射
    された光束のうち、前記光源側の光学面領域の回折構造
    を通過する光束が、該回折構造によって発生する最大光
    量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦点距離を
    fとしたときに、その回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0
    ×10-2 を満たすことを特徴とする請求項18に記載の光ピック
    アップ装置。
  20. 【請求項20】 前記外側の光学面領域は、前記第1の
    光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に
    球面収差を補正する機能を有することを特徴とする請求
    項18又は19に記載の光ピックアップ装置。
  21. 【請求項21】 前記光軸側の光学面領域は、透明基板
    の厚さt(t1<t<t2)に対して球面収差を補正する
    機能を有することを特徴とする請求項18乃至20のい
    ずれかに記載の光ピックアップ装置。
  22. 【請求項22】 前記光軸側の光学面領域は、前記第1
    の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
    には、そこを通過する光束にアンダーな球面収差を持た
    せ、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
    再生を行う際には、そこを通過する光束にオーバーな球
    面収差を持たせることを特徴とする請求項18乃至21
    のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  23. 【請求項23】 前記第2の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際に、必要開口数をNA2、及
    び前記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前記
    光軸側の光学面領域が、光軸から、光軸からの最短距離
    NAH(mm)の範囲内に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 が満たされることを特徴とする請求項21又は22に記
    載の光ピックアップ装置。
  24. 【請求項24】 前記第1の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの結
    像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 を満たすことを特徴とする請求項1乃至23のいずれか
    に記載の光ピックアップ装置。
  25. 【請求項25】 前記第2の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの結
    像倍率m2が、m2≒m1であることを特徴とする請求
    項1乃至24のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  26. 【請求項26】 互いに波長が異なる第1光源及び第2
    光源と、前記第1及び第2光源から出射された光束を光
    情報記録媒体の情報記録面に集光させるための対物レン
    ズを含む集光光学系とを有し、前記第1光源と前記集光
    光学系とを用いて、透明基板の厚さがt1である第1の
    光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行
    うことをが可能であると共に、前記第2光源と前記集光
    光学系とを用いて、透明基板の厚さがt2(t1<t2
    である第2の光情報記録媒体に対して情報の記録及び/
    又は再生を行うことが可能な光ピックアップ装置におい
    て、 前記対物レンズはプラスチックレンズであり、 前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生
    を行う際には、前記第1光源からの発散光束が前記対物
    レンズに入射され、 前記第1光源の波長をλ1、物像間距離変化δU(│δ
    U│≦0.5mm)に対する球面収差の変化をδSA3
    /δU、温度変化δT(│δT│≦30℃)に対する球
    面収差の変化をδSA4/δTとしたとき、下記条件式
    を満たすとともに、 │δSA3/δU│・│δU│+│δSA4/δT│・│
    δT│≦0.07λ1rms 前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生
    を行う際には、前記第2光源からの発散光束が前記対物
    レンズに入射され、前記第2光源の波長をλ2、物像間
    距離変化δU(│δU│≦0.5mm)に対する球面収
    差の変化をδSA5/δU、温度変化δT(│δT│≦
    30℃)に対する球面収差の変化をδSA6/δTとし
    たとき、下記条件式を満たすことを特徴とする光ピック
    アップ装置。 │δSA5/δU│・│δU│+│δSA6/δT│・│
    δT│≦0.07λ2rms
  27. 【請求項27】 前記対物レンズの少なくとも一方の面
    は、有効径内の少なくとも周辺側の領域に、回折構造を
    備え、前記第1光源から出射された光束のうち、前記周
    辺側の領域の回折構造を通過した光束における、温度変
    化δTに対する球面収差の変化をδSA1/δTとし、
    第1光源の光源波長をλ1としたとき、下記条件式を満
    たすことを特徴とする請求項26に記載の光ピックアッ
    プ装置。 │δSA1/δT│≦0.002λ1rms/℃
  28. 【請求項28】 前記第1光源から出射された光束のう
    ち、前記周辺側の領域の回折構造を通過した光束におけ
    る、温度変化δTに対する球面収差の変化をδSA1/
    δTが、下記条件式を満たすことを特徴とする請求項2
    7に記載の光ピックアップ装置。 │δSA1/δT│≦0.0005λ1rms/℃
  29. 【請求項29】 前記対物レンズの前記周辺側の領域の
    回折構造は回折輪帯であり、前記第1光源から出射され
    た光束のうち、前記対物レンズの前記周辺側の領域の回
    折構造を通過する光束が、前記回折構造によって発生す
    る最大光量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦
    点距離をfとしたときに、前記回折輪帯の平均ピッチP
    outが、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.0
    0×10-2 を満たすことを特徴とする請求項27又は28に記載の
    光ピックアップ装置。
  30. 【請求項30】 前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.0
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項29に記載の光ピック
    アップ装置。
  31. 【請求項31】 前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 3.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦8.0
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項29に記載の光ピック
    アップ装置。
  32. 【請求項32】 前記対物レンズの光学面は、光軸に直
    交する方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成さ
    れ、前記3種類の光学面領域を光軸側から光軸側の光学
    面領域、中間の光学面領域、外側の光学面領域としたと
    き、前記外側の光学面領域が前記周辺側の領域であるこ
    とを特徴とする請求項27乃至31のいずれかに記載の
    光ピックアップ装置。
  33. 【請求項33】 前記光軸側の光学面領域と前記中間の
    光学面領域との境界、及び前記中間の光学面領域と前記
    外側の光学面領域との境界の少なくとも一方において、
    球面収差に関し不連続としたことを特徴とする請求項3
    2に記載の光ピックアップ装置。
  34. 【請求項34】 前記光軸側の光学面領域に、回折輪帯
    を形成した回折部が形成されており、前記第2光源から
    出射された光束のうち、前記第2光源側の光学面領域の
    回折構造を通過する光束が、該回折構造によって発生す
    る最大光量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦
    点距離をfとしたときに、その回折輪帯の平均ピッチP
    inが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0
    ×10-2 を満たすことを特徴とする請求項32又は33に記載の
    光ピックアップ装置。
  35. 【請求項35】 前記外側の光学面領域は、前記第1の
    光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に
    球面収差を補正する機能を有することを特徴とする請求
    項32乃至34のいずれかに記載の光ピックアップ装
    置。
  36. 【請求項36】 前記第1の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際には、前記外側の光学面領域
    を通過する光束の球面収差に対して、前記中間の光学面
    領域を通過する光束の球面収差を不連続としフレア成分
    とすると共に、前記第2の光情報記録媒体に対して情報
    の記録又は再生を行う際には、前記中間の光学面領域を
    通過する光束を用いることを特徴とする請求項32乃至
    35のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  37. 【請求項37】 前記中間の光学面領域は、透明基板の
    厚さt(t1<t<t2)に対して球面収差を補正する機
    能を有することを特徴とする請求項32乃至36のいず
    れかに記載の光ピックアップ装置。
  38. 【請求項38】 前記第1の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際には、主に前記光軸側の光学
    面領域と前記外側の光学面領域とを通過する光束を用
    い、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
    再生を行う際には、主に前記光軸側の光学面領域と前記
    中間の光学面領域を通過する光束を用いることを特徴と
    する請求項32乃至37のいずれかに記載の光ピックア
    ップ装置。
  39. 【請求項39】 前記第2の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際に、必要開口数をNA2、及
    び前記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前記
    中間の光学面領域は、光軸からの最短距離NAH(m
    m)からNAL(mm)の範囲に形成されるものとする
    と、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.0
    4)f2 が満たされることを特徴とする請求項32乃至38のい
    ずれかに記載の光ピックアップ装置。
  40. 【請求項40】 前記第1の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際には、前記中間の光学面領域
    を通過する光束にオーバーな球面収差を持たせることを
    特徴とする請求項32乃至39のいずれかに記載の対物
    レンズ。
  41. 【請求項41】 前記光軸側の光学面領域は、前記第1
    の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
    に球面収差を補正する機能を有することを特徴とする請
    求項32乃至40のいずれかに記載の光ピックアップ装
    置。
  42. 【請求項42】 前記光軸側の光学面領域は、前記第1
    の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
    に温度特性を補正する機能を有することを特徴とする請
    求項32乃至41のいずれかに記載の光ピックアップ装
    置。
  43. 【請求項43】 前記対物レンズの光学面は、光軸に直
    交する方向に並んだ2種類以上の光学面領域で構成さ
    れ、前記2種類の光学面領域を光軸側から光軸側の光学
    面領域、外側の光学面領域としたとき、前記外側の光学
    面領域が前記周辺側の領域であることを特徴とする請求
    項27乃至31のいずれかに記載の光ピックアップ装
    置。
  44. 【請求項44】 前記光軸側の光学面領域に、回折輪帯
    を形成した回折部が形成されており、前記第2光源から
    出射された光束のうち、前記第2光源側の光学面領域の
    回折構造を通過する光束が、該回折構造によって発生す
    る最大光量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦
    点距離をfとしたときに、その回折輪帯の平均ピッチP
    inが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0
    ×10-2 を満たすことを特徴とする請求項43に記載の光ピック
    アップ装置。
  45. 【請求項45】 前記外側の光学面領域は、前記第1の
    光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に
    球面収差を補正する機能を有することを特徴とする請求
    項43又は44に記載の光ピックアップ装置。
  46. 【請求項46】 前記光軸側の光学面領域は、透明基板
    の厚さt1に対して球面収差を補正する機能を有するこ
    とを特徴とする請求項43乃至45のいずれかに記載の
    光ピックアップ装置。
  47. 【請求項47】 前記光軸側の光学面領域は、前記第2
    の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
    に、そこを通過する光束に対して球面収差を補正する機
    能を有し、前記外側の光学面領域は、前記第2の光情報
    記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際には、そ
    こを通過する光束をフレア成分とする機能を有すること
    を特徴とする請求項43乃至46のいずれかに記載の光
    ピックアップ装置。
  48. 【請求項48】 前記第2の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際に、必要開口数をNA2、及
    び前記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前記
    光軸側の光学面領域が、光軸から、光軸からの最短距離
    NAH(mm)の範囲内に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 が満たされることを特徴とする請求項46又は47に記
    載の光ピックアップ装置。
  49. 【請求項49】 前記第1の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの結
    像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 を満たすことを特徴とする請求項26乃至48のいずれ
    かに記載の光ピックアップ装置。
  50. 【請求項50】 前記第2の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの結
    像倍率m2が、m2≒m1であることを特徴とする請求
    項26乃至49のいずれかに記載の光ピックアップ装
    置。
  51. 【請求項51】 光源と、前記光源から出射された発散
    光束が対物レンズに入射され、光情報記録媒体の情報記
    録面に集光させるための前記対物レンズを含む集光光学
    系とを有し、透明基板の厚さがt1である第1の光情報
    記録媒体と、透明基板の厚さがt2(t1<t2)である
    第2の光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再
    生を行うことが可能な光ピックアップ装置の対物レンズ
    であって、 前記対物レンズはプラスチックレンズであり、 前記対物レンズの少なくとも一方の面は、有効径内の少
    なくとも周辺側の領域に、回折構造を備え、前記光源か
    ら出射された光束のうち、前記周辺側の領域の回折構造
    を通過した光束における、温度変化δTに対する球面収
    差の変化をδSA1/δT、前記光源の波長をλとした
    とき、下記条件式を満たすことを特徴とする対物レン
    ズ。 │δSA1/δT│≦0.002λrms/℃
  52. 【請求項52】 前記光源から出射された光束のうち、
    前記周辺側の領域の回折構造を通過した光束における、
    温度変化δTに対する球面収差の変化をδSA1/δT
    が、下記条件式を満たすことを特徴とする請求項51に
    記載の対物レンズ。 │δSA1/δT│≦0.0005λrms/℃
  53. 【請求項53】 前記対物レンズの前記周辺側の領域の
    回折構造は回折輪帯であり、前記光源から出射された光
    束のうち、前記対物レンズの前記周辺側の領域の回折構
    造を通過する光束が、前記回折構造によって発生する最
    大光量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦点距
    離をfとしたときに、前記回折輪帯の平均ピッチPout
    が、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.0
    0×10-2 を満たすことを特徴とする請求項51又は52に記載の
    対物レンズ。
  54. 【請求項54】 前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.0
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項53に記載の対物レン
    ズ。
  55. 【請求項55】 前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 3.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦8.0
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項53に記載の対物レン
    ズ。
  56. 【請求項56】 前記対物レンズの光学面は、光軸に直
    交する方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成さ
    れ、前記3種類の光学面領域を光軸側から光軸側の光学
    面領域、中間の光学面領域、外側の光学面領域としたと
    き、前記外側の光学面領域が前記周辺側の領域であるこ
    とを特徴とする請求項51乃至55のいずれかに記載の
    対物レンズ。
  57. 【請求項57】 前記光軸側の光学面領域と前記中間の
    光学面領域との境界、及び前記中間の光学面領域と前記
    外側の光学面領域との境界の少なくとも一方において、
    球面収差に関し不連続としたことを特徴とする請求項5
    6に記載の対物レンズ。
  58. 【請求項58】 前記光軸側の光学面領域に、回折輪帯
    を形成した回折部が形成されており、前記光源から出射
    された光束のうち、前記光源側の光学面領域の回折構造
    を通過する光束が、該回折構造によって発生する最大光
    量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦点距離を
    fとしたときに、その回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0
    ×10-2 を満たすことを特徴とする請求項56又は57に記載の
    対物レンズ。
  59. 【請求項59】 前記外側の光学面領域は、前記第1の
    光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に
    球面収差を補正する機能を有することを特徴とする請求
    項56乃至58のいずれかに記載の対物レンズ。
  60. 【請求項60】 前記第1の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際には、前記外側の光学面領域
    を通過する光束の球面収差に対して、前記中間の光学面
    領域を通過する光束の球面収差を不連続としフレア成分
    とすると共に、前記第2の光情報記録媒体に対して情報
    の記録又は再生を行う際には、前記中間の光学面領域を
    通過する光束を用いることを特徴とする請求項56乃至
    59のいずれかに記載の対物レンズ。
  61. 【請求項61】 前記中間の光学面領域は、透明基板の
    厚さt(t1<t<t2)に対して球面収差を補正する機
    能を有することを特徴とする請求項56乃至60のいず
    れかに記載の対物レンズ。
  62. 【請求項62】 前記第1の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際には、主に前記光軸側の光学
    面領域と前記外側の光学面領域とを通過する光束を用
    い、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
    再生を行う際には、主に前記光軸側の光学面領域と前記
    中間の光学面領域を通過する光束を用いることを特徴と
    する請求項56乃至61のいずれかに記載の対物レン
    ズ。
  63. 【請求項63】 前記第2の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際に、必要開口数をNA2、及
    び前記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前記
    中間の光学面領域は、光軸からの最短距離NAH(m
    m)からNAL(mm)の範囲に形成されるものとする
    と、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.0
    4)f2 が満たされることを特徴とする請求項56乃至62のい
    ずれかに記載の対物レンズ。
  64. 【請求項64】 前記第1の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際には、前記中間の光学面領域
    を通過する光束にアンダーな球面収差を持たせることを
    特徴とする請求項56乃至63のいずれかに記載の対物
    レンズ。
  65. 【請求項65】 前記光軸側の光学面領域は、前記第1
    の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
    に球面収差を補正する機能を有することを特徴とする請
    求項56乃至64のいずれかに記載の対物レンズ。
  66. 【請求項66】 前記光軸側の光学面領域は、前記第1
    の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
    に温度特性を補正する機能を有することを特徴とする請
    求項56乃至65のいずれかに記載の対物レンズ。
  67. 【請求項67】 前記対物レンズの光学面は、光軸に直
    交する方向に並んだ2種類以上の光学面領域で構成さ
    れ、前記2種類の光学面領域を光軸側から光軸側の光学
    面領域、外側の光学面領域としたとき、前記外側の光学
    面領域が前記周辺側の領域であることを特徴とする請求
    項51乃至55のいずれかに記載の対物レンズ。
  68. 【請求項68】 前記光軸側の光学面領域に、回折輪帯
    を形成した回折部が形成されており、前記光源から出射
    された光束のうち、前記光源側の光学面領域の回折構造
    を通過する光束が、該回折構造によって発生する最大光
    量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦点距離を
    fとしたときに、その回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0
    ×10-2 を満たすことを特徴とする請求項67に記載の対物レン
    ズ。
  69. 【請求項69】 前記外側の光学面領域は、前記第1の
    光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に
    球面収差を補正する機能を有することを特徴とする請求
    項67又は68に記載の対物レンズ。
  70. 【請求項70】 前記光軸側の光学面領域は、透明基板
    の厚さt(t1<t<t2)に対して球面収差を補正する
    機能を有することを特徴とする請求項67乃至69のい
    ずれかに記載の対物レンズ。
  71. 【請求項71】 前記光軸側の光学面領域は、前記第1
    の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
    には、そこを通過する光束にアンダーな球面収差を持た
    せ、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
    再生を行う際には、そこを通過する光束にオーバーな球
    面収差を持たせることを特徴とする請求項67乃至70
    のいずれかに記載の対物レンズ。
  72. 【請求項72】 前記第2の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際に、必要開口数をNA2、及
    び前記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前記
    光軸側の光学面領域が、光軸から、光軸からの最短距離
    NAH(mm)の範囲内に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 が満たされることを特徴とする請求項70又は71に記
    載の対物レンズ。
  73. 【請求項73】 前記第1の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの結
    像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 を満たすことを特徴とする請求項51乃至72のいずれ
    かに記載の対物レンズ。
  74. 【請求項74】 前記第2の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの結
    像倍率m2が、m2≒m1であることを特徴とする請求
    項51乃至73のいずれかに記載の対物レンズ。
  75. 【請求項75】 互いに波長が異なる第1光源及び第2
    光源と、前記第1及び第2光源から出射された発散光束
    が対物レンズに入射され、光情報記録媒体の情報記録面
    に集光させるための前記対物レンズを含む集光光学系と
    を用いて、透明基板の厚さがt1である第1の光情報記
    録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行うことが
    可能であるとともに、透明基板の厚さがt2(t1
    2)である第2の光情報記録媒体に対して情報の記録
    及び/又は再生を行うことが可能な光ピックアップ装置
    の対物レンズであって、 前記対物レンズはプラスチックレンズであり、 前記対物レンズの少なくとも一方の面は、有効径内の少
    なくとも周辺側の領域に、回折構造を備え、前記第1光
    源から出射された光束のうち、前記周辺側の領域の回折
    構造を通過した光束における、温度変化δTに対する球
    面収差の変化をδSA1/δT、前記第1光源の波長を
    λ1としたとき、下記条件式を満たすことを特徴とする
    対物レンズ。 │δSA1/δT│≦0.002λ1rms/℃
  76. 【請求項76】 前記第1光源から出射された光束のう
    ち、前記周辺側の領域の回折構造を通過した光束におけ
    る、温度変化δTに対する球面収差の変化をδSA1/
    δTが、下記条件式を満たすことを特徴とする請求項7
    5に記載の対物レンズ。 │δSA1/δT│≦0.0005λ1rms/℃
  77. 【請求項77】 前記対物レンズの前記周辺側の領域の
    回折構造は回折輪帯であり、前記第1光源から出射され
    た光束のうち、前記対物レンズの前記周辺側の領域の回
    折構造を通過する光束が、前記回折構造によって発生す
    る最大光量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦
    点距離をfとしたときに、前記回折輪帯の平均ピッチP
    outが、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.0
    0×10-2 を満たすことを特徴とする請求項75又は76に記載の
    対物レンズ。
  78. 【請求項78】 前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.0
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項77に記載の対物レン
    ズ。
  79. 【請求項79】 前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 3.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦8.0
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項77に記載の対物レン
    ズ。
  80. 【請求項80】 前記対物レンズの光学面は、光軸に直
    交する方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成さ
    れ、前記3種類の光学面領域を光軸側から光軸側の光学
    面領域、中間の光学面領域、外側の光学面領域としたと
    き、前記外側の光学面領域が前記周辺側の領域であるこ
    とを特徴とする請求項75乃至79のいずれかに記載の
    対物レンズ。
  81. 【請求項81】 前記光軸側の光学面領域と前記中間の
    光学面領域との境界、及び前記中間の光学面領域と前記
    外側の光学面領域との境界の少なくとも一方において、
    球面収差に関し不連続としたことを特徴とする請求項8
    0に記載の対物レンズ。
  82. 【請求項82】 前記光軸側の光学面領域に、回折輪帯
    を形成した回折部が形成されており、前記第2光源から
    出射された光束のうち、前記第2光源側の光学面領域の
    回折構造を通過する光束が、該回折構造によって発生す
    る最大光量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦
    点距離をfとしたときに、その回折輪帯の平均ピッチP
    inが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0
    ×10-2 を満たすことを特徴とする請求項80又は81に記載の
    対物レンズ。
  83. 【請求項83】 前記外側の光学面領域は、前記第1の
    光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に
    球面収差を補正する機能を有することを特徴とする請求
    項80乃至82のいずれかに記載の対物レンズ。
  84. 【請求項84】 前記第1の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際には、前記外側の光学面領域
    を通過する光束の球面収差に対して、前記中間の光学面
    領域を通過する光束の球面収差を不連続としフレア成分
    とすると共に、前記第2の光情報記録媒体に対して情報
    の記録又は再生を行う際には、前記中間の光学面領域を
    通過する光束を用いることを特徴とする請求項80乃至
    83のいずれかに記載の対物レンズ。
  85. 【請求項85】 前記中間の光学面領域は、透明基板の
    厚さt(t1<t<t2)に対して球面収差を補正する機
    能を有することを特徴とする請求項80乃至84のいず
    れかに記載の対物レンズ。
  86. 【請求項86】 前記第1の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際には、主に前記光軸側の光学
    面領域と前記外側の光学面領域とを通過する光束を用
    い、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
    再生を行う際には、主に前記光軸側の光学面領域と前記
    中間の光学面領域を通過する光束を用いることを特徴と
    する請求項80乃至85のいずれかに記載の対物レン
    ズ。
  87. 【請求項87】 前記第2の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際に、必要開口数をNA2、及
    び前記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前記
    中間の光学面領域は、光軸からの最短距離NAH(m
    m)からNAL(mm)の範囲に形成されるものとする
    と、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.0
    4)f2 が満たされることを特徴とする請求項80乃至86のい
    ずれかに記載の対物レンズ。
  88. 【請求項88】 前記第1の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際には、前記中間の光学面領域
    を通過する光束にオーバーな球面収差を持たせることを
    特徴とする請求項80乃至87のいずれかに記載の対物
    レンズ。
  89. 【請求項89】 前記光軸側の光学面領域は、前記第1
    の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
    に球面収差を補正する機能を有することを特徴とする請
    求項80乃至88のいずれかに記載の対物レンズ。
  90. 【請求項90】 前記光軸側の光学面領域は、前記第1
    の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
    に温度特性を補正する機能を有することを特徴とする請
    求項80乃至89のいずれかに記載の対物レンズ。
  91. 【請求項91】 前記対物レンズの光学面は、光軸に直
    交する方向に並んだ2種類以上の光学面領域で構成さ
    れ、前記2種類の光学面領域を光軸側から光軸側の光学
    面領域、外側の光学面領域としたとき、前記外側の光学
    面領域が前記周辺側の領域であることを特徴とする請求
    項75乃至79のいずれかに記載の対物レンズ。
  92. 【請求項92】 前記光軸側の光学面領域に、回折輪帯
    を形成した回折部が形成されており、前記第2光源から
    出射された光束のうち、前記第2光源側の光学面領域の
    回折構造を通過する光束が、該回折構造によって発生す
    る最大光量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦
    点距離をfとしたときに、その回折輪帯の平均ピッチP
    inが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0
    ×10-2 を満たすことを特徴とする請求項91に記載の対物レン
    ズ。
  93. 【請求項93】 前記外側の光学面領域は、前記第1の
    光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に
    球面収差を補正する機能を有することを特徴とする請求
    項91又は92に記載の対物レンズ。
  94. 【請求項94】 前記光軸側の光学面領域は、透明基板
    の厚さt1に対して球面収差を補正する機能を有するこ
    とを特徴とする請求項91乃至93のいずれかに記載の
    対物レンズ。
  95. 【請求項95】 前記光軸側の光学面領域は、前記第2
    の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
    に、そこを通過する光束に対して球面収差を補正する機
    能を有し、前記外側の光学面領域は、前記第2の光情報
    記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際には、そ
    こを通過する光束をフレア成分とする機能を有すること
    を特徴とする請求項91乃至94のいずれかに記載の対
    物レンズ。
  96. 【請求項96】 前記第2の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際に、必要開口数をNA2、及
    び前記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前記
    光軸側の光学面領域が、光軸から、光軸からの最短距離
    NAH(mm)の範囲内に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 が満たされることを特徴とする請求項94又は95に記
    載の対物レンズ。
  97. 【請求項97】 前記第1の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの結
    像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 を満たすことを特徴とする請求項75乃至96のいずれ
    かに記載の対物レンズ。
  98. 【請求項98】 前記第2の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの結
    像倍率m2が、m2≒m1であることを特徴とする請求
    項75乃至97のいずれかに記載の対物レンズ。
  99. 【請求項99】 光源と、前記光源から出射された発散
    光束が対物レンズに入射され、光情報記録媒体の情報記
    録面に集光させるための前記対物レンズを含む集光光学
    系とを有し、透明基板の厚さがt1である第1の光情報
    記録媒体と、透明基板の厚さがt2(t1/t2)である
    第2の光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再
    生を行うことが可能な光ピックアップ装置の対物レンズ
    であって、 前記対物レンズはプラスチックレンズであり、 前記対物レンズの少なくとも一方の面は、有効径内に、
    前記対物レンズの光軸から周辺に向かって少なくとも2
    種類の領域を備え、前記有効径内の少なくとも周辺側の
    領域に、回折構造を備え、 前記光源から出射された光束のうち、前記周辺側の領域
    の回折構造を通過した光束における、温度変化δTに対
    する球面収差の変化をδSA1/δT、前記光源の波長
    をλとしたとき、下記条件式を満たすと共に、 │δSA1/δT│≦0.002λrms/℃ 前記周辺側の領域よりも内側の領域は、前記第2の光情
    報記録媒体に対する情報の記録又は再生用に球面収差を
    補正するよう設計されていることを特徴とする対物レン
    ズ。
  100. 【請求項100】 前記光源から出射された光束のう
    ち、前記周辺側の領域の回折構造を通過した光束におけ
    る、温度変化δTに対する球面収差の変化をδSA1/
    δTが、下記条件式を満たすことを特徴とする請求項9
    9に記載の対物レンズ。 │δSA1/δT│≦0.0005λrms/℃
  101. 【請求項101】 前記対物レンズの前記周辺側の領域
    の回折構造は回折輪帯であり、前記光源から出射された
    光束のうち、前記対物レンズの前記周辺側の領域の回折
    構造を通過する光束が、前記回折構造によって発生する
    最大光量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦点
    距離をfとしたときに、前記回折輪帯の平均ピッチPou
    tが、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.0
    0×10-2 を満たすことを特徴とする請求項99又は100に記載
    の対物レンズ。
  102. 【請求項102】 前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.0
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項101に記載の対物レ
    ンズ。
  103. 【請求項103】 前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 3.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦8.0
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項101に記載の対物レ
    ンズ。
  104. 【請求項104】 前記対物レンズの光学面は、光軸に
    直交する方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成さ
    れ、前記3種類の光学面領域を光軸側から光軸側の光学
    面領域、中間の光学面領域、外側の光学面領域としたと
    き、前記外側の光学面領域が前記周辺側の領域であるこ
    とを特徴とする請求項99乃至103のいずれかに記載
    の対物レンズ。
  105. 【請求項105】 前記光軸側の光学面領域と前記中間
    の光学面領域との境界、及び前記中間の光学面領域と前
    記外側の光学面領域との境界の少なくとも一方におい
    て、球面収差に関し不連続としたことを特徴とする請求
    項104に記載の対物レンズ。
  106. 【請求項106】 前記光軸側の光学面領域に、回折輪
    帯を形成した回折部が形成されており、前記光源から出
    射された光束のうち、前記光源側の光学面領域の回折構
    造を通過する光束が、該回折構造によって発生する最大
    光量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦点距離
    をfとしたときに、その回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0
    ×10-2 を満たすことを特徴とする請求項104又は105に記
    載の対物レンズ。
  107. 【請求項107】 前記外側の光学面領域は、前記第1
    の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
    に球面収差を補正する機能を有することを特徴とする請
    求項104乃至106のいずれかに記載の対物レンズ。
  108. 【請求項108】 前記第1の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際には、前記外側の光学面領
    域を通過する光束の球面収差に対して、前記中間の光学
    面領域を通過する光束の球面収差を不連続としフレア成
    分とすると共に、前記第2の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際には、前記中間の光学面領域
    を通過する光束を用いることを特徴とする請求項104
    乃至107のいずれかに記載の対物レンズ。
  109. 【請求項109】 前記中間の光学面領域は、透明基板
    の厚さt(t1<t<t2)に対して球面収差を補正する
    機能を有することを特徴とする請求項104乃至108
    のいずれかに記載の対物レンズ。
  110. 【請求項110】 前記第1の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際には、主に前記光軸側の光
    学面領域と前記外側の光学面領域とを通過する光束を用
    い、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
    再生を行う際には、主に前記光軸側の光学面領域と前記
    中間の光学面領域を通過する光束を用いることを特徴と
    する請求項104乃至109のいずれかに記載の対物レ
    ンズ。
  111. 【請求項111】 前記第2の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際に、必要開口数をNA2
    及び前記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前
    記中間の光学面領域は、光軸からの最短距離NAH(m
    m)からNAL(mm)の範囲に形成されるものとする
    と、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.0
    4)f2 が満たされることを特徴とする請求項104乃至110
    のいずれかに記載の対物レンズ。
  112. 【請求項112】 前記第1の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際には、前記中間の光学面領
    域を通過する光束にアンダーな球面収差を持たせること
    を特徴とする請求項104乃至111のいずれかに記載
    の対物レンズ。
  113. 【請求項113】 前記光軸側の光学面領域は、前記第
    1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
    際に球面収差を補正する機能を有することを特徴とする
    請求項104乃至112のいずれかに記載の対物レン
    ズ。
  114. 【請求項114】 前記光軸側の光学面領域は、前記第
    1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
    際に温度特性を補正する機能を有することを特徴とする
    請求項104乃至113のいずれかに記載の対物レン
    ズ。
  115. 【請求項115】 前記対物レンズの光学面は、光軸に
    直交する方向に並んだ2種類以上の光学面領域で構成さ
    れ、前記2種類の光学面領域を光軸側から光軸側の光学
    面領域、外側の光学面領域としたとき、前記外側の光学
    面領域が前記周辺側の領域であることを特徴とする請求
    項99乃至103のいずれかに記載の対物レンズ。
  116. 【請求項116】 前記光軸側の光学面領域に、回折輪
    帯を形成した回折部が形成されており、前記光源から出
    射された光束のうち、前記光源側の光学面領域の回折構
    造を通過する光束が、該回折構造によって発生する最大
    光量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦点距離
    をfとしたときに、その回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0
    ×10-2 を満たすことを特徴とする請求項115に記載の対物レ
    ンズ。
  117. 【請求項117】 前記外側の光学面領域は、前記第1
    の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
    に球面収差を補正する機能を有することを特徴とする請
    求項115又は116に記載の対物レンズ。
  118. 【請求項118】 前記光軸側の光学面領域は、透明基
    板の厚さt(t1<t<t2)に対して球面収差を補正す
    る機能を有することを特徴とする請求項115乃至11
    7のいずれかに記載の対物レンズ。
  119. 【請求項119】 前記光軸側の光学面領域は、前記第
    1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
    際には、そこを通過する光束にアンダーな球面収差を持
    たせ、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又
    は再生を行う際には、そこを通過する光束にオーバーな
    球面収差を持たせることを特徴とする請求項115乃至
    118のいずれかに記載の対物レンズ。
  120. 【請求項120】 前記第2の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際に、必要開口数をNA2
    及び前記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前
    記光軸側の光学面領域が、光軸から、光軸からの最短距
    離NAH(mm)の範囲内に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 が満たされることを特徴とする請求項118又は119
    に記載の対物レンズ。
  121. 【請求項121】 前記第1の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 を満たすことを特徴とする請求項99乃至120のいず
    れかに記載の対物レンズ。
  122. 【請求項122】 前記第2の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m2が、m2≒m1であることを特徴とする請
    求項99乃至121のいずれかに記載の対物レンズ。
  123. 【請求項123】 互いに波長が異なる第1光源及び第
    2光源と、前記第1及び第2光源から出射された発散光
    束が対物レンズに入射され、光情報記録媒体の情報記録
    面に集光させるための前記対物レンズの対物レンズを含
    む集光光学系とを有し、前記第1光源と前記集光光学系
    とを用いて、透明基板の厚さがt1である第1の光情報
    記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行うこと
    が可能であるとともに、前記第2光源と前記集光光学系
    とを用いて、透明基板の厚さがt2(t1<t2)である
    第2の光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再
    生を行うことが可能な光ピックアップ装置の対物レンズ
    であって、 前記対物レンズはプラスチックレンズであり、 前記対物レンズの少なくとも一方の面は、有効径内に、
    前記対物レンズの光軸から周辺に向かって少なくとも2
    種類の領域を備え、前記有効径内の少なくとも周辺側の
    領域に、回折構造を備え、 前記第1光源から出射された光束のうち、前記周辺側の
    領域の回折構造を通過した光束における、温度変化δT
    に対する球面収差の変化をδSA1/δT、前記第1光
    源の波長をλとしたとき、下記条件式を満たすと共に、 │δSA1/δT│≦0.002λrms/℃ 前記周辺側の領域よりも内側の領域は、前記第2の光情
    報記録媒体に対する情報の記録又は再生用に球面収差を
    補正するよう設計されていることを特徴とする対物レン
    ズ。
  124. 【請求項124】 前記第1光源から出射された光束の
    うち、前記周辺側の領域の回折構造を通過した光束にお
    ける、温度変化δTに対する球面収差の変化をδSA1
    /δTが、下記条件式を満たすことを特徴とする請求項
    123に記載の対物レンズ。 │δSA1/δT│≦0.0005λ1rms/℃
  125. 【請求項125】 前記対物レンズの前記周辺側の領域
    の回折構造は回折輪帯であり、前記第1光源から出射さ
    れた光束のうち、前記対物レンズの前記周辺側の領域の
    回折構造を通過する光束が、前記回折構造によって発生
    する最大光量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの
    焦点距離をfとしたときに、前記回折輪帯の平均ピッチ
    Poutが、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.0
    0×10-2 を満たすことを特徴とする請求項123又は124に記
    載の対物レンズ。
  126. 【請求項126】 前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.0
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項125に記載の対物レ
    ンズ。
  127. 【請求項127】 前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 3.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦8.0
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項125に記載の対物レ
    ンズ。
  128. 【請求項128】 前記対物レンズの光学面は、光軸に
    直交する方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成さ
    れ、前記3種類の光学面領域を光軸側から光軸側の光学
    面領域、中間の光学面領域、外側の光学面領域としたと
    き、前記外側の光学面領域が前記周辺側の領域であるこ
    とを特徴とする請求項123乃至127のいずれかに記
    載の対物レンズ。
  129. 【請求項129】 前記光軸側の光学面領域と前記中間
    の光学面領域との境界、及び前記中間の光学面領域と前
    記外側の光学面領域との境界の少なくとも一方におい
    て、球面収差に関し不連続としたことを特徴とする請求
    項128に記載の対物レンズ。
  130. 【請求項130】 前記光軸側の光学面領域に、回折輪
    帯を形成した回折部が形成されており、前記第2光源か
    ら出射された光束のうち、前記第2光源側の光学面領域
    の回折構造を通過する光束が、該回折構造によって発生
    する最大光量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの
    焦点距離をfとしたときに、その回折輪帯の平均ピッチ
    Pinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0
    ×10-2 を満たすことを特徴とする請求項128又は129に記
    載の対物レンズ。
  131. 【請求項131】 前記外側の光学面領域は、前記第1
    の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
    に球面収差を補正する機能を有することを特徴とする請
    求項128乃至130のいずれかに記載の対物レンズ。
  132. 【請求項132】 前記第1の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際には、前記外側の光学面領
    域を通過する光束の球面収差に対して、前記中間の光学
    面領域を通過する光束の球面収差を不連続としフレア成
    分とすると共に、前記第2の光情報記録媒体に対して情
    報の記録又は再生を行う際には、前記中間の光学面領域
    を通過する光束を用いることを特徴とする請求項128
    乃至131のいずれかに記載の対物レンズ。
  133. 【請求項133】 前記中間の光学面領域は、透明基板
    の厚さt(t1<t<t2)に対して球面収差を補正する
    機能を有することを特徴とする請求項128乃至132
    のいずれかに記載の対物レンズ。
  134. 【請求項134】 前記第1の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際には、主に前記光軸側の光
    学面領域と前記外側の光学面領域とを通過する光束を用
    い、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
    再生を行う際には、主に前記光軸側の光学面領域と前記
    中間の光学面領域を通過する光束を用いることを特徴と
    する請求項128乃至133のいずれかに記載の対物レ
    ンズ。
  135. 【請求項135】 前記第2の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際に、必要開口数をNA2
    及び前記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前
    記中間の光学面領域は、光軸からの最短距離NAH(m
    m)からNAL(mm)の範囲に形成されるものとする
    と、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.0
    4)f2 が満たされることを特徴とする請求項128乃至134
    のいずれかに記載の対物レンズ。
  136. 【請求項136】 前記第1の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際には、前記中間の光学面領
    域を通過する光束にオーバーな球面収差を持たせること
    を特徴とする請求項128乃至135のいずれかに記載
    の対物レンズ。
  137. 【請求項137】 前記光軸側の光学面領域は、前記第
    1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
    際に球面収差を補正する機能を有することを特徴とする
    請求項128乃至136のいずれかに記載の対物レン
    ズ。
  138. 【請求項138】 前記光軸側の光学面領域は、前記第
    1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
    際に温度特性を補正する機能を有することを特徴とする
    請求項128乃至137のいずれかに記載の対物レン
    ズ。
  139. 【請求項139】 前記対物レンズの光学面は、光軸に
    直交する方向に並んだ2種類以上の光学面領域で構成さ
    れ、前記2種類の光学面領域を光軸側から光軸側の光学
    面領域、外側の光学面領域としたとき、前記外側の光学
    面領域が前記周辺側の領域であることを特徴とする請求
    項123乃至127のいずれかに記載の対物レンズ。
  140. 【請求項140】 前記光軸側の光学面領域に、回折輪
    帯を形成した回折部が形成されており、前記第2光源か
    ら出射された光束のうち、前記第2光源側の光学面領域
    の回折構造を通過する光束が、該回折構造によって発生
    する最大光量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの
    焦点距離をfとしたときに、その回折輪帯の平均ピッチ
    Pinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0
    ×10-2 を満たすことを特徴とする請求項139に記載の対物レ
    ンズ。
  141. 【請求項141】 前記外側の光学面領域は、前記第1
    の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際
    に球面収差を補正する機能を有することを特徴とする請
    求項139又は140に記載の対物レンズ。
  142. 【請求項142】 前記光軸側の光学面領域は、透明基
    板の厚さt1に対して球面収差を補正する機能を有する
    ことを特徴とする請求項139乃至141のいずれかに
    記載の対物レンズ。
  143. 【請求項143】 前記光軸側の光学面領域は、前記第
    2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
    際に、そこを通過する光束に対して球面収差を補正する
    機能を有し、前記外側の光学面領域は、前記第2の光情
    報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う際には、
    そこを通過する光束をフレア成分とする機能を有するこ
    とを特徴とする請求項139乃至142のいずれかに記
    載の対物レンズ。
  144. 【請求項144】 前記第2の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際に、必要開口数をNA2
    及び前記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前
    記光軸側の光学面領域が、光軸から、光軸からの最短距
    離NAH(mm)の範囲内に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 が満たされることを特徴とする請求項142又は143
    に記載の対物レンズ。
  145. 【請求項145】 前記第1の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 を満たすことを特徴とする請求項123乃至144のい
    ずれかに記載の対物レンズ。
  146. 【請求項146】 前記第2の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m2が、m2≒m1であることを特徴とする請
    求項123乃至145のいずれかに記載の対物レンズ。
  147. 【請求項147】 光源と、前記光源から出射された発
    散光束が対物レンズに入射され、光情報記録媒体の情報
    記録面に集光させるための前記対物レンズを含む集光光
    学系とを有し、透明基板の厚さがt1である光情報記録
    媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行うことが可
    能な光ピックアップ装置の対物レンズであって、 前記対物レンズはプラスチックレンズであり、 前記対物レンズの少なくとも一方の面は、有効径内の少
    なくとも周辺側の領域に、回折構造を備え、前記光源か
    ら出射された光束のうち、前記周辺側の領域の回折構造
    を通過した光束における、温度変化δTに対する球面収
    差の変化をδSA1/δT、前記光源の波長をλとした
    とき、下記条件式を満たすことを特徴とする対物レン
    ズ。 │δSA1/δT│≦0.002λrms/℃
  148. 【請求項148】 前記光源から出射された光束のう
    ち、前記周辺側の領域の回折構造を通過した光束におけ
    る、温度変化δTに対する球面収差の変化をδSA1/
    δTが、下記条件式を満たすことを特徴とする請求項1
    47に記載の対物レンズ。 │δSA1/δT│≦0.0005λrms/℃
  149. 【請求項149】 前記対物レンズの前記周辺側の領域
    の回折構造は回折輪帯であり、前記光源から出射された
    光束のうち、前記対物レンズの前記周辺側の領域の回折
    構造を通過する光束が、前記回折構造によって発生する
    最大光量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦点
    距離をfとしたときに、前記回折輪帯の平均ピッチPou
    tが、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.0
    0×10-2 を満たすことを特徴とする請求項147又は148に記
    載の対物レンズ。
  150. 【請求項150】 前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.0
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項149に記載の対物レ
    ンズ。
  151. 【請求項151】 前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 3.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦8.0
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項149に記載の対物レ
    ンズ。
  152. 【請求項152】 前記対物レンズの光学面は、光軸に
    直交する方向に並んだ3種類以上の光学面領域で構成さ
    れ、前記3種類の光学面領域を光軸側から光軸側の光学
    面領域、中間の光学面領域、外側の光学面領域としたと
    き、前記外側の光学面領域が前記周辺側の領域であるこ
    とを特徴とする請求項147乃至151のいずれかに記
    載の対物レンズ。
  153. 【請求項153】 前記光軸側の光学面領域と前記中間
    の光学面領域との境界、及び前記中間の光学面領域と前
    記外側の光学面領域との境界の少なくとも一方におい
    て、球面収差に関し不連続としたことを特徴とする請求
    項152に記載の対物レンズ。
  154. 【請求項154】 前記光軸側の光学面領域に、回折輪
    帯を形成した回折部が形成されており、前記光源から出
    射された光束のうち、前記光源側の光学面領域の回折構
    造を通過する光束が、該回折構造によって発生する最大
    光量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦点距離
    をfとしたときに、その回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0
    ×10-2 を満たすことを特徴とする請求項152又は153に記
    載の対物レンズ。
  155. 【請求項155】 前記外側の光学面領域は、球面収差
    を補正する機能を有することを特徴とする請求項152
    乃至153のいずれかに記載の対物レンズ。
  156. 【請求項156】 前記光情報記録媒体に対して情報の
    記録又は再生を行う際に、必要開口数をNA2、及び前
    記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前記中間
    の光学面領域は、光軸からの最短距離NAH(mm)か
    らNAL(mm)の範囲に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.0
    4)f2 が満たされることを特徴とする請求項152乃至155
    のいずれかに記載の対物レンズ。
  157. 【請求項157】 前記光軸側の光学面領域は、球面収
    差を補正する機能を有することを特徴とする請求項15
    2乃至156のいずれかに記載の対物レンズ。
  158. 【請求項158】 前記光軸側の光学面領域は、温度特
    性を補正する機能を有することを特徴とする請求項15
    2乃至157のいずれかに記載の対物レンズ。
  159. 【請求項159】 前記対物レンズの光学面は、光軸に
    直交する方向に並んだ2種類以上の光学面領域で構成さ
    れ、前記2種類の光学面領域を光軸側から光軸側の光学
    面領域、外側の光学面領域としたとき、前記外側の光学
    面領域が前記周辺側の領域であることを特徴とする請求
    項147乃至151のいずれかに記載の対物レンズ。
  160. 【請求項160】 前記光軸側の光学面領域に、回折輪
    帯を形成した回折部が形成されており、前記光源から出
    射された光束のうち、前記光源側の光学面領域の回折構
    造を通過する光束が、該回折構造によって発生する最大
    光量の回折光をn次光とし、前記対物レンズの焦点距離
    をfとしたときに、その回折輪帯の平均ピッチPinが 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦8.0
    ×10-2 を満たすことを特徴とする請求項159に記載の対物レ
    ンズ。
  161. 【請求項161】 前記外側の光学面領域は、球面収差
    を補正する機能を有することを特徴とする請求項159
    又は160に記載の対物レンズ。
  162. 【請求項162】 前記光情報記録媒体に対して情報の
    記録又は再生を行う際に、必要開口数をNA2、及び前
    記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前記光軸
    側の光学面領域が、光軸から、光軸からの最短距離NA
    H(mm)の範囲内に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 が満たされることを特徴とする請求項159又は161
    のいずれかに記載の対物レンズ。
  163. 【請求項163】 前記第1の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 を満たすことを特徴とする請求項147乃至162のい
    ずれかに記載の対物レンズ。
  164. 【請求項164】 前記第2の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m2が、m2≒m1であることを特徴とする請
    求項147乃至163のいずれかに記載の対物レンズ。
  165. 【請求項165】 請求項51乃至164のいずれかに
    記載の対物レンズを用いたことを特徴とする光ピックア
    ップ装置。
  166. 【請求項166】 光源から出射された光を、光情報記
    録媒体の透明基板を介して、その情報記録面に集光させ
    ることにより、前記光情報記録媒体に対して情報の記録
    及び/又は再生を行うための対物レンズにおいて、 前記対物レンズの少なくとも一方の面は、前記対物レン
    ズの有効径内において、少なくとも2種類以上の光学面
    領域で構成され、光軸直角方向において最も外側の光学
    面領域、もしくは最も外側の光学面領域を通過した光束
    が通過する他方の面の領域には回折輪帯を形成したn次
    光を利用する回折部が形成されており、 前記対物レンズの焦点距離をfとしたときに、前記回折
    輪帯の平均ピッチPoutが、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.5
    0×10-3 を満たすことを特徴とする対物レンズ。
  167. 【請求項167】 前記回折輪帯の平均ピッチPout
    が、 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.0
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項166に記載の対物レ
    ンズ。
  168. 【請求項168】 前記対物レンズの少なくとも一方の
    光学面は、光軸に直交する方向に並んだ3種類以上の光
    学面領域で構成され、中間の光学面領域に、その外側及
    び内側の少なくとも一方の光学面領域に対して、球面収
    差に関し不連続部分を設けたことを特徴とする請求項1
    66又は167に記載の対物レンズ。
  169. 【請求項169】 前記中間の光学面領域には、屈折部
    と回折部の少なくとも一方が形成されていることを特徴
    とする請求項168に記載の対物レンズ。
  170. 【請求項170】 前記中間の光学面領域を除いた光軸
    を含む光学面領域に、回折輪帯を形成した回折部が形成
    されており、その回折輪帯の平均ピッチPinが、 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦ 6.
    0×10-2 を満たすことを特徴とする請求項168又は169に記
    載の対物レンズ。
  171. 【請求項171】 前記対物レンズの少なくとも一方の
    面が2種類の光学面で形成され、光軸を含む光学面領域
    に回折輪帯を形成した回折部が形成されており、その回
    折輪帯の平均ピッチPinが、 3.00×10-3 ≦ Pin/(|n|・f) ≦ 6.
    0×10-2 を満たすことを特徴とする請求項166又は167に記
    載の対物レンズ。
  172. 【請求項172】 プラスチック材料からなることを特
    徴とする請求項166乃至171のいずれかに記載の対
    物レンズ。
  173. 【請求項173】 透明基板の厚さがt1である第1の
    光情報記録媒体と、透明基板の厚さがt2(t1<t2
    である第2の光情報記録媒体に対して光束を出射する光
    源と、前記光源から出射された光束を、前記第1及び前
    記第2の光情報記録媒体の透明基板を介して情報記録面
    に集光させる対物レンズを含む集光光学系と、を有し、
    各光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を
    行う光ピックアップ装置の対物レンズにおいて、 前記対物レンズの少なくとも一方の面は、前記対物レン
    ズの有効径内において、少なくとも2種類以上の光学面
    領域で構成され、光軸直角方向において最も外側の光学
    面領域、もしくは最も外側の光学面領域を通過した光束
    が通過する他方の面の領域には回折輪帯を形成したn次
    光を利用する回折部が形成されており、 前記対物レンズの焦点距離をfとしたときに、前記回折
    輪帯の平均ピッチPoutが 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.5
    0×10-3 を満たすことを特徴とする対物レンズ。
  174. 【請求項174】 前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.0
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項173に記載の対物レ
    ンズ。
  175. 【請求項175】 光源から前記対物レンズに発散光が
    入射する構成であることを特徴とする請求項173又は
    174に記載の対物レンズ。
  176. 【請求項176】 前記第1の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 を満たすことを特徴とする請求項173乃至175のい
    ずれかに記載の対物レンズ。
  177. 【請求項177】 前記第2の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m2が、m2≒m1であることを特徴とする請
    求項173乃至176のいずれかに記載の対物レンズ。
  178. 【請求項178】 前記最も外側の光学面領域は、前記
    第1の光情報記録媒体に対して情報の記録/又は再生を
    行う際に球面収差を補正する機能を有することを特徴と
    する請求項173乃至177のいずれかに記載の対物レ
    ンズ。
  179. 【請求項179】 前記対物レンズの少なくとも一方の
    光学面は、光軸に直交する方向に並んだ3種類以上の光
    学面領域で構成され、その中間の光学面領域を通過する
    光束に持たせた球面収差を、最も外側の光学面領域の球
    面収差に関して前記第1の光情報記録媒体に対して情報
    の記録又は再生を行う際には不連続としてフレア成分と
    すると共に、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の
    記録又は再生を行う際には、前記中間の光学面領域を通
    過する光束を用いることを特徴とする請求項173乃至
    178のいずれかに記載の対物レンズ。
  180. 【請求項180】 前記中間の光学面領域は、透明基板
    の厚さt(t1<t<t2)に対して球面収差を補正する
    機能を有することを特徴とする請求項179に記載の対
    物レンズ。
  181. 【請求項181】 前記第1の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際には、主に光軸を含む光学
    面領域と最も外側の光学面領域とを通過する光束を用
    い、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
    再生を行う際には、主に光軸を含む光学面領域と前記中
    間の光学面領域を通過する光束を用いることを特徴とす
    る請求項179又は180に記載の対物レンズ。
  182. 【請求項182】 前記第2の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際に、必要開口数NA2、及
    び前記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前記
    中間の光学面領域が光軸からの距離NAH(mm)から
    NAL(mm)の範囲に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.0
    4)f2 が満たされることを特徴とする請求項179乃至181
    のいずれかに記載の対物レンズ。
  183. 【請求項183】 前記第1及び前記第2の光情報記録
    媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に、同一光源
    波長にかかる光束が用いられ、前記第1の光情報記録媒
    体に対して情報の記録又は再生を行う際には、前記中間
    の光学面領域を通過する光束にアンダーな球面収差を持
    たせることを特徴とする請求項179乃至182のいず
    れかに記載の対物レンズ。
  184. 【請求項184】 前記第1及び前記第2の光情報記録
    媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に、異なる光
    源波長にかかる光束が用いられ、前記第1の光情報記録
    媒体に対して情報の記録又は再生を行う際には、前記中
    間の光学面領域を通過する光束にオーバーな球面収差を
    持たせることを特徴とする請求項179乃至182のい
    ずれかに記載の対物レンズ。
  185. 【請求項185】 前記光軸を含む光学面領域は、前記
    第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
    う際に球面収差を補正する機能を有することを特徴とす
    る請求項179乃至184のいずれかに記載の対物レン
    ズ。
  186. 【請求項186】 前記光軸を含む光学面領域は、前記
    第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
    う際に温度特性を補正する機能を有することを特徴とす
    る請求項179乃至185のいずれかに記載の対物レン
    ズ。
  187. 【請求項187】 前記第1及び前記第2の光情報記録
    媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に、同一光源
    波長にかかる光束が用いられ、少なくとも一方の面が2
    種類以上の光学面で構成され、前記光軸を含む光学面領
    域は、透明基板の厚さt(t1<t<t2)に対して球面
    収差を補正する機能を有することを特徴とする請求項1
    73乃至178に記載の対物レンズ。
  188. 【請求項188】 前記光軸を含む光学面領域は、前記
    第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
    う際には、そこを通過する光束にアンダーな球面収差を
    持たせ、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録
    又は再生を行う際には、そこを通過する光束にオーバー
    な球面収差を持たせることを特徴とする請求項187に
    記載の対物レンズ。
  189. 【請求項189】 前記第2の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際に、必要開口数NA2、及
    び前記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前記
    透明基板の厚さtに対して球面収差を補正した領域が光
    軸からの距離NAH(mm)の範囲に形成されるものと
    すると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 が満たされることを特徴とする請求項187又は188
    に記載の対物レンズ。
  190. 【請求項190】 透明基板の厚さがt1である第1の
    光情報記録媒体と、透明基板の厚さがt2(t1<t2
    である第2の光情報記録媒体に対して光束を出射する光
    源と、前記光源から出射された光束を、前記第1及び前
    記第2の光情報記録媒体の透明基板を介して情報記録面
    に集光させる対物レンズを含む集光光学系と、を有し、
    各光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を
    行う光ピックアップ装置において、 前記対物レンズの少なくとも一方の面は、前記対物レン
    ズの有効径内において、少なくとも2種類以上の光学面
    領域で構成され、光軸直角方向において最も外側の光学
    面領域、もしくは最も外側の光学面領域を通過した光束
    が通過する他方の面の領域には回折輪帯を形成したn次
    光を利用する回折部が形成されており、 前記対物レンズの焦点距離をfとしたときに、前記回折
    輪帯の平均ピッチPoutが 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.5
    0×10-3 を満たすことを特徴とする光ピックアップ装置。
  191. 【請求項191】 前記回折輪帯の平均ピッチPoutが 1.00×10-3 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.0
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項190に記載の光ピッ
    クアップ装置。
  192. 【請求項192】 前記対物レンズに発散光が入射する
    構成であることを特徴とする請求項190又は191に
    記載の光ピックアップ装置。
  193. 【請求項193】 前記第1の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 を満たすことを特徴とする請求項190乃至192のい
    ずれかに記載の光ピックアップ装置。
  194. 【請求項194】 前記光源と、前記対物レンズもしく
    は前記光情報記録媒体の情報記録面との距離を調整する
    距離調整手段を有することを特徴とする請求項190乃
    至193のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  195. 【請求項195】 前記距離調整手段は、前記光源の室
    温における波長に応じて、前記距離を調整することを特
    徴とする請求項194に記載の光ピックアップ装置。
  196. 【請求項196】 雰囲気温度を調整する温度調整手段
    を有することを特徴とする請求項193乃至195のい
    ずれかに記載の光ピックアップ装置。
  197. 【請求項197】 前記光源は半導体レーザであり、前
    記温度調整手段は、前記半導体レーザの温度を調整する
    ことを特徴とする請求項196に記載の光ピックアップ
    装置。
  198. 【請求項198】 前記対物レンズは、前記結像倍率を
    実質的に一定とする状態で、フォーカシング駆動される
    ことを特徴とする請求項193乃至197のいずれかに
    記載の光ピックアップ装置。
  199. 【請求項199】 前記第2の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m2が、m2≒m1であることを特徴とする請
    求項190乃至198のいずれかに記載の光ピックアッ
    プ装置。
  200. 【請求項200】 前記最も外側の光学面領域は、前記
    第1の光情報記録媒体に対して情報の記録/又は再生を
    行う際に球面収差を補正する機能を有することを特徴と
    する請求項190乃至199のいずれかに記載の光ピッ
    クアップ装置。
  201. 【請求項201】 前記対物レンズの少なくとも一方の
    光学面は、光軸に直交する方向に並んだ3種類以上の光
    学面領域で構成され、その中間の光学面領域を通過する
    光束に持たせた球面収差を、最も外側の光学面領域の球
    面収差に関して前記第1の光情報記録媒体に対して情報
    の記録又は再生を行う際には不連続としてフレア成分と
    すると共に、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の
    記録又は再生を行う際には、前記中間の光学面領域を通
    過する光束を用いることを特徴とする請求項190乃至
    200のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  202. 【請求項202】 前記中間の光学面領域は、透明基板
    の厚さt(t1<t<t2)に対して球面収差を補正する
    機能を有することを特徴とする請求項201に記載の光
    ピックアップ装置。
  203. 【請求項203】 前記第1の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際には、主に光軸を含む光学
    面領域と最も外側の光学面領域とを通過する光束を用
    い、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
    再生を行う際には、主に光軸を含む光学面領域と前記中
    間の光学面領域を通過する光束を用いることを特徴とす
    る請求項201又は202に記載の光ピックアップ装
    置。
  204. 【請求項204】 前記第2の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際に、必要開口数NA2、及
    び前記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前記
    中間の光学面領域が光軸からの距離NAH(mm)から
    NAL(mm)の範囲に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 (NA2−0.20)f2≦NAL≦(NA2−0.0
    4)f2 が満たされることを特徴とする請求項201乃至203
    のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  205. 【請求項205】 前記第1及び前記第2の光情報記録
    媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に、同一光源
    波長にかかる光束が用いられ、前記第1の光情報記録媒
    体に対して情報の記録又は再生を行う際には、前記中間
    の光学面領域を通過する光束にアンダーな球面収差を持
    たせることを特徴とする請求項201乃至204のいず
    れかに記載の光ピックアップ装置。
  206. 【請求項206】 前記第1及び前記第2の光情報記録
    媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に、異なる光
    源波長にかかる光束が用いられ、前記第1の光情報記録
    媒体に対して情報の記録又は再生を行う際には、前記中
    間の光学面領域を通過する光束にオーバーな球面収差を
    持たせることを特徴とする請求項201乃至205のい
    ずれかに記載の光ピックアップ装置。
  207. 【請求項207】 前記光軸を含む光学面領域は、前記
    第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
    う際に球面収差を補正する機能を有することを特徴とす
    る請求項201乃至205のいずれかに記載の光ピック
    アップ装置。
  208. 【請求項208】 前記光軸を含む光学面領域は、前記
    第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
    う際に温度特性を補正する機能を有することを特徴とす
    る請求項201乃至207のいずれかに記載の光ピック
    アップ装置。
  209. 【請求項209】 前記第1及び前記第2の光情報記録
    媒体に対して情報の記録又は再生を行う際に、同一光源
    波長にかかる光束が用いられ、少なくとも一方の面が2
    種類以上の光学面で構成され、前記光軸を含む光学面領
    域は、透明基板の厚さt(t1<t<t2)に対して球面
    収差を補正する機能を有することを特徴とする請求項1
    90乃至200に記載の光ピックアップ装置。
  210. 【請求項210】 前記光軸を含む光学面領域は、前記
    第1の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行
    う際には、そこを通過する光束にアンダーな球面収差を
    持たせ、前記第2の光情報記録媒体に対して情報の記録
    又は再生を行う際には、そこを通過する光束にオーバー
    な球面収差を持たせることを特徴とする請求項209に
    記載の光ピックアップ装置。
  211. 【請求項211】 前記第2の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際に、必要開口数NA2、及
    び前記対物レンズの焦点距離をf2とした場合に、前記
    中間の光学面領域が光軸からの距離NAH(mm)の範
    囲内に形成されるものとすると、 (NA2−0.03)f2≦NAH≦(NA2+0.0
    3)f2 が満たされることを特徴とする請求項209又は210
    に記載の光ピックアップ装置。
  212. 【請求項212】 前記最も外側の光学面領域を通過し
    た光束における、温度変化に対する球面収差の変化は、
    光源波長をλ1としたときに、以下の範囲内にあること
    を特徴とする請求項190乃至210のいずれかに記載
    の光ピックアップ装置。 | δSA1/δT | ≦ 0.0005λ1rms/℃
  213. 【請求項213】 透明基板の厚さがt1である第1の
    光情報記録媒体と、透明基板の厚さがt2(t1<t2
    である第2の光情報記録媒体に対して光束を出射する光
    源と、前記光源から出射された光束を、前記第1及び前
    記第2の光情報記録媒体の透明基板を介して情報記録面
    に集光させる対物レンズを含む集光光学系と、を有し、
    各光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を
    行う光ピックアップ装置の対物レンズにおいて、 前記対物レンズの少なくとも一方の面は、前記対物レン
    ズの有効径内において、少なくとも2種類以上の光学面
    領域で構成され、 光軸直角方向において最も外側の光学面領域、もしくは
    最も外側の光学面領域を通過した光束が通過する他方の
    面の領域には回折輪帯を形成することで、前記第1の光
    情報記録媒体の情報の記録又は再生を行う際に、前記最
    も外側の光学面領域を通過する光束に対して温度特性の
    補正を行うようになっており、 一方、外側の光学面領域より内側の領域を通過する光束
    に対して、前記第2の光情報記録媒体の情報の記録又は
    再生用の球面収差の設計が行われることを特徴とする対
    物レンズ。
  214. 【請求項214】 前記第1の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 を満たすことを特徴とする請求項213に記載の対物レ
    ンズ。
  215. 【請求項215】 前記第2の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m2が、m2≒m1であることを特徴とする請
    求項213又は214に記載の対物レンズ。
  216. 【請求項216】 前記対物レンズの少なくとも一方の
    光学面は、光軸に直交する方向に並んだ3種類以上の光
    学面領域で構成され、前記第2の光情報記録媒体の情報
    の記録又は再生用の光学面領域の内側に、前記第1の光
    情報記録媒体の情報の記録又は再生を行う光束に対して
    球面収差の補正を行う光学面領域が配置されていること
    を特徴とする請求項213乃至215のいずれかに記載
    の対物レンズ。
  217. 【請求項217】 前記対物レンズの少なくとも一方の
    光学面は、光軸に直交する方向に並んだ3種類以上の光
    学面領域で構成され、前記第2の光情報記録媒体の情報
    の記録又は再生用の光学面領域の内側に、前記第1の光
    情報記録媒体の情報の記録又は再生を行う光束に対して
    温度特性の補正を行う光学面領域が配置されていること
    を特徴とする請求項213乃至216のいずれかに記載
    の対物レンズ。
  218. 【請求項218】 透明基板の厚さがt1である第1の
    光情報記録媒体に対して光束を出射する波長λ1の第1
    の光源と、透明基板の厚さがt2(t1<t2)である第
    2の光情報記録媒体に対して光束を出射する波長λ
    2(λ1<λ2)である第2の光源と、前記第1及び前記
    第2の光源から出射された光束を、前記第1及び前記第
    2の光情報記録媒体の透明基板を介して情報記録面に集
    光させる対物レンズを含む集光光学系と、を有し、各光
    情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行う
    光ピックアップ装置の対物レンズにおいて、 前記対物レンズの少なくとも一方の面は、前記対物レン
    ズの有効径内において、少なくとも2種類以上の光学面
    領域で構成され、 光軸直角方向において最も外側の光学面領域、もしくは
    最も外側の光学面領域を通過した光束が通過する他方の
    面の領域には回折輪帯を形成することで、前記第1の光
    情報記録媒体の情報の記録又は再生を行う際に、前記最
    も外側の光学面領域を通過する光束に対して温度特性の
    補正を行うようになっており、 一方、外側の光学面領域より内側の領域を通過する光束
    に対して、前記第2の光情報記録媒体の情報の記録又は
    再生用の球面収差設計を行ったことを特徴とする対物レ
    ンズ。
  219. 【請求項219】 前記第1の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 を満たすことを特徴とする請求項218に記載の対物レ
    ンズ。
  220. 【請求項220】 前記第2の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m2が、m2≒m1であることを特徴とする請
    求項218又は219に記載の対物レンズ。
  221. 【請求項221】 前記対物レンズの少なくとも一方の
    光学面は、光軸に直交する方向に並んだ3種類以上の光
    学面領域で構成され、中間の光学面領域で波長λ2の前
    記第2の光源使用時にのみ利用する光学面領域を形成
    し、その中間の光学面領域の内側に波長λ1の前記第1
    の光源からの光束に対して球面収差の補正を行う光学面
    領域が配置されていることを特徴とする請求項218乃
    至220のいずれかに記載の対物レンズ。
  222. 【請求項222】 前記対物レンズの少なくとも一方の
    光学面は、光軸に直交する方向に並んだ3種類以上の光
    学面領域で構成され、中間の光学面領域で波長λ2の前
    記第2の光源使用時にのみ利用する光学面領域を形成
    し、その中間の光学面領域の内側に波長λ1の前記第1
    の光源からの光束に対して温度特性の補正を行う光学面
    領域が配置されていることを特徴とする請求項218乃
    至221のいずれかに記載の対物レンズ。
  223. 【請求項223】 前記第2の光源からの光束専用の光
    学面領域と最も外側の光学面領域とは、隣接しているこ
    とを特徴とする請求項221又は222に記載の対物レ
    ンズ。
  224. 【請求項224】 前記対物レンズの焦点距離をfとし
    たときに、n次光を利用する前記回折輪帯の平均ピッチ
    Poutが、 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.5
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項213乃至223のい
    ずれかに記載の対物レンズ。
  225. 【請求項225】 前記最も外側の光学面領域と、それ
    に隣接する前記中間の光学面領域とを通過した光束にお
    ける球面収差は不連続であることを特徴とする請求項2
    21乃至224のいずれかに記載の対物レンズ。
  226. 【請求項226】 前記中間の光学面領域には、回折部
    と屈折部の少なくとも一方が配置されていることを特徴
    とする請求項221乃至225のいずれかに記載の対物
    レンズ。
  227. 【請求項227】 プラスチック材料からなることを特
    徴とする請求項213乃至226のいずれかに記載の対
    物レンズ。
  228. 【請求項228】 透明基板の厚さがt1である第1の
    光情報記録媒体と、透明基板の厚さがt2(t1<t2
    である第2の光情報記録媒体に対して光束を出射する光
    源と、前記光源から出射された光束を、前記第1及び前
    記第2の光情報記録媒体の透明基板を介して情報記録面
    に集光させる対物レンズを含む集光光学系と、を有し、
    各光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を
    行う光ピックアップ装置において、 前記対物レンズの少なくとも一方の面は、前記対物レン
    ズの有効径内において、少なくとも2種類以上の光学面
    領域で構成され、 前記対物レンズの光軸直角方向において最も外側の光学
    面領域、もしくは最も外側の光学面領域を通過した光束
    が通過する他方の面の領域には回折輪帯を形成すること
    で、前記第1の光情報記録媒体の情報の記録又は再生を
    行う際に、前記最も外側の光学面領域を通過する光束に
    対して温度特性の補正を行うようになっており、 一方、外側の光学面領域より内側の領域を通過する光束
    に対して、前記第2の光情報記録媒体の情報の記録又は
    再生用の球面収差の設計が行われることを特徴とする光
    ピックアップ装置。
  229. 【請求項229】 前記第1の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 を満たすことを特徴とする請求項228に記載の光ピッ
    クアップ装置。
  230. 【請求項230】 前記第2の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m2が、m2≒m1であることを特徴とする請
    求項228又は229に記載の光ピックアップ装置。
  231. 【請求項231】 前記対物レンズの少なくとも一方の
    光学面は、光軸に直交する方向に並んだ3種類以上の光
    学面領域で構成され、前記第2の光情報記録媒体の情報
    の記録又は再生用の光学面領域の内側に、前記第1の光
    情報記録媒体の情報の記録又は再生を行う光束に対して
    球面収差の補正を行う光学面領域が配置されていること
    を特徴とする請求項228乃至230のいずれかに記載
    の光ピックアップ装置。
  232. 【請求項232】 前記対物レンズの少なくとも一方の
    光学面は、光軸に直交する方向に並んだ3種類以上の光
    学面領域で構成され、前記第2の光情報記録媒体の情報
    の記録又は再生用の光学面領域の内側に、前記第1の光
    情報記録媒体の情報の記録又は再生を行う光束に対して
    温度特性の補正を行う光学面領域が配置されていること
    を特徴とする請求項228乃至231のいずれかに記載
    の光ピックアップ装置。
  233. 【請求項233】 透明基板の厚さがt1である第1の
    光情報記録媒体に対して光束を出射する波長λ1の第1
    の光源と、透明基板の厚さがt2(t1<t2)である第
    2の光情報記録媒体に対して光束を出射する波長λ
    2(λ1<λ2)である第2の光源と、前記第1及び前記
    第2の光源から出射された光束を、前記第1及び前記第
    2の光情報記録媒体の透明基板を介して情報記録面に集
    光させる対物レンズを含む集光光学系と、を有し、各光
    情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行う
    光ピックアップ装置において、 前記対物レンズの少なくとも一方の面は、前記対物レン
    ズの有効径内において、少なくとも2種類以上の光学面
    領域で構成され、 前記対物レンズの光軸直角方向において最も外側の光学
    面領域、もしくは最も外側の光学面領域を通過した光束
    が通過する他方の面の領域には回折輪帯を形成すること
    で、前記第1の光情報記録媒体の情報の記録又は再生を
    行う際に、前記最も外側の光学面領域を通過する光束に
    対して温度特性の補正を行うようになっており、 一方、外側の光学面領域より内側の領域を通過する光束
    に対して、前記第2の光情報記録媒体の情報の記録又は
    再生用の球面収差の設計が行われることを特徴とする光
    ピックアップ装置。
  234. 【請求項234】 前記第1の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m1が、 −1/2 ≦ m1 ≦ −1/7.5 を満たすことを特徴とする請求項233に記載の光ピッ
    クアップ装置。
  235. 【請求項235】 前記第2の光情報記録媒体に対して
    情報の記録又は再生を行う際における前記対物レンズの
    結像倍率m2が、m2≒m1であることを特徴とする請
    求項233又は234に記載の光ピックアップ装置。
  236. 【請求項236】 前記対物レンズの少なくとも一方の
    光学面は、光軸に直交する方向に並んだ3種類以上の光
    学面領域で構成され、波長λ2の前記第2の光源からの
    光束用の光学面領域の内側に、波長λ1の前記第1の光
    源からの光束に対して球面収差の補正を行う光学面領域
    が配置されていることを特徴とする請求項233乃至1
    35のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  237. 【請求項237】 前記対物レンズの少なくとも一方の
    光学面は、光軸に直交する方向に並んだ3種類以上の光
    学面領域で構成され、波長λ2の前記第2の光源からの
    光束用の光学面領域の内側に、波長λ1の前記第1の光
    源からの光束に対して温度特性の補正を行う光学面領域
    が配置されていることを特徴とする請求項233乃至2
    36のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  238. 【請求項238】 前記第2光源からの光束用の光学面
    領域と最も外側の光学面領域とは、隣接していることを
    特徴とする請求項236又は237に記載の光ピックア
    ップ装置。
  239. 【請求項239】 前記対物レンズの焦点距離をfとし
    たときに、n次光を利用する前記回折輪帯の平均ピッチ
    Poutが 2.00×10-4 ≦ Pout/(|n|・f) ≦3.5
    0×10-3 を満たすことを特徴とする請求項228乃至238のい
    ずれかに記載の光ピックアップ装置。
  240. 【請求項240】 前記最も外方の光学面領域と、前記
    第2の光源からの光束用の光学面領域における球面収差
    は不連続であることを特徴とする請求項228乃至23
    9に記載の光ピックアップ装置。
  241. 【請求項241】 前記第2の光源からの光束専用の光
    学面領域には、回折部と屈折部の少なくとも一方が配置
    されていることを特徴とする請求項228乃至240の
    いずれかに記載の光ピックアップ装置。
  242. 【請求項242】 前記最も外側の光学面領域を通過し
    た光束における、温度変化に対する球面収差の変化は、
    室温における光源波長をλ1としたときに、以下の範囲
    内にあることを特徴とする請求項228乃至241のい
    ずれかに記載の光ピックアップ装置。 | δSA1/δT | ≦ 0.0005λ1rms/℃
  243. 【請求項243】 前記対物レンズは、プラスチック材
    料からなることを特徴とする請求項228乃至242の
    いずれかに記載の光ピックアップ装置。
  244. 【請求項244】 前記回折次数nが|n|=1である
    ことを特徴とする請求項166,167,170,17
    1,188,189,224のいずれかに記載の対物レ
    ンズ。
  245. 【請求項245】 前記回折次数nが|n|=1である
    ことを特徴とする請求項190,191,239のいず
    れかに記載の光ピックアップ装置。
JP2000365554A 2000-10-26 2000-11-30 対物レンズ及び光ピックアップ装置 Expired - Lifetime JP4775610B2 (ja)

Priority Applications (13)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000365554A JP4775610B2 (ja) 2000-10-26 2000-11-30 対物レンズ及び光ピックアップ装置
TW090126199A TW556178B (en) 2000-10-26 2001-10-23 Optical pickup apparatus and objective lens
AU2002210932A AU2002210932A1 (en) 2000-10-26 2001-10-24 Optical pickup apparatus and objective lens
CA002426072A CA2426072A1 (en) 2000-10-26 2001-10-24 Optical pickup apparatus and objective lens
MXPA03003211A MXPA03003211A (es) 2000-10-26 2001-10-24 Aparato captador optico y objetivo.
PCT/JP2001/009327 WO2002035537A2 (en) 2000-10-26 2001-10-24 Optical pickup apparatus and objective lens
KR1020010065960A KR100837944B1 (ko) 2000-10-26 2001-10-25 광 픽업 장치 및 대물 렌즈
US09/983,682 US7102980B2 (en) 2000-10-26 2001-10-25 Optical pickup apparatus and objective lens
CN01137537A CN1351270A (zh) 2000-10-26 2001-10-26 光拾波装置的物镜及光拾波装置
EP01309126A EP1202260A3 (en) 2000-10-26 2001-10-26 Optical pickup apparatus and objective lens
EP10011847A EP2287841A3 (en) 2000-10-26 2001-10-26 Optical pickup apparatus and objective lens
US11/355,220 US7333416B2 (en) 2000-10-26 2006-02-16 Optical pickup apparatus for recording or reproducing information for an optical information recording medium and objective lens for optical pickup apparatus
US12/000,783 US7639589B2 (en) 2000-10-26 2007-12-17 Optical pickup apparatus for recording or reproducing information for an optical information recording medium and objective lens for optical pickup apparatus

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000326822 2000-10-26
JP2000326822 2000-10-26
JP2000-326822 2000-10-26
JP2000365554A JP4775610B2 (ja) 2000-10-26 2000-11-30 対物レンズ及び光ピックアップ装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002203331A true JP2002203331A (ja) 2002-07-19
JP2002203331A5 JP2002203331A5 (ja) 2008-01-17
JP4775610B2 JP4775610B2 (ja) 2011-09-21

Family

ID=26602820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000365554A Expired - Lifetime JP4775610B2 (ja) 2000-10-26 2000-11-30 対物レンズ及び光ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4775610B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004040563A1 (ja) * 2002-10-31 2004-05-13 Konica Minolta Opto, Inc. 対物光学素子および光ピックアップ装置
US7260048B2 (en) 2002-08-07 2007-08-21 Nalux Co., Ltd. Object lens for optical pickup and method for designing the same
CN100367383C (zh) * 2002-10-31 2008-02-06 柯尼卡美能达精密光学株式会社 物镜光学元件和光学拾取设备
JPWO2009057415A1 (ja) * 2007-10-30 2011-03-10 コニカミノルタオプト株式会社 対物レンズ及び光ピックアップ装置
US8003049B2 (en) 2004-09-30 2011-08-23 Arkray, Inc. Analyzer
JP2012198985A (ja) * 2003-03-31 2012-10-18 Konica Minolta Holdings Inc 光ピックアップ装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09212908A (ja) * 1995-11-02 1997-08-15 Konica Corp 光情報記録媒体の記録再生用光学系、記録再生用対物レンズ、記録再生用カップリングレンズおよび光ピックアップ装置
WO2000043997A2 (en) * 1999-01-22 2000-07-27 Konica Corporation Optical pickup apparatus

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09212908A (ja) * 1995-11-02 1997-08-15 Konica Corp 光情報記録媒体の記録再生用光学系、記録再生用対物レンズ、記録再生用カップリングレンズおよび光ピックアップ装置
WO2000043997A2 (en) * 1999-01-22 2000-07-27 Konica Corporation Optical pickup apparatus

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7260048B2 (en) 2002-08-07 2007-08-21 Nalux Co., Ltd. Object lens for optical pickup and method for designing the same
WO2004040563A1 (ja) * 2002-10-31 2004-05-13 Konica Minolta Opto, Inc. 対物光学素子および光ピックアップ装置
CN100367383C (zh) * 2002-10-31 2008-02-06 柯尼卡美能达精密光学株式会社 物镜光学元件和光学拾取设备
JP2012198985A (ja) * 2003-03-31 2012-10-18 Konica Minolta Holdings Inc 光ピックアップ装置
US8003049B2 (en) 2004-09-30 2011-08-23 Arkray, Inc. Analyzer
JPWO2009057415A1 (ja) * 2007-10-30 2011-03-10 コニカミノルタオプト株式会社 対物レンズ及び光ピックアップ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4775610B2 (ja) 2011-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4775674B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP4131366B2 (ja) 対物レンズ、光ピックアップ装置及び記録・再生装置
US7957231B2 (en) Optical pickup apparatus and objective optical element
JPWO2005101393A1 (ja) 光ピックアップ装置用の対物光学系、光ピックアップ装置、光情報記録媒体のドライブ装置、集光レンズ、及び光路合成素子
JPWO2005083694A1 (ja) 対物光学系、光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置
JP5071883B2 (ja) 光ピックアップ装置及び対物光学素子
JP2002109775A (ja) 光ピックアップ装置及び対物レンズ
JP2005259332A (ja) 光ピックアップ装置及び光ピックアップ装置用回折光学素子
JPWO2006115081A1 (ja) 光ピックアップ装置用対物光学素子、光ピックアップ装置用光学素子、光ピックアップ装置用対物光学素子ユニット及び光ピックアップ装置
JP3864755B2 (ja) 光ピックアップ装置用対物レンズ、及び光ピックアップ装置
JP2004145907A (ja) 光ピックアップ装置、集光光学素子及び補正素子
KR20070012785A (ko) 대물 광학 소자 및 광픽업 장치
JP4400342B2 (ja) 対物レンズ及び光ピックアップ装置
JP2005122087A (ja) Dvd/cd互換型の光ピックアップ用対物レンズ
JP4807258B2 (ja) 対物レンズ及び光ピックアップ装置
JP2002203331A (ja) 光ピックアップ装置及び対物レンズ
JPWO2005088625A1 (ja) 対物光学素子及び光ピックアップ装置
JP4789169B2 (ja) 色収差補正用光学素子、光学系、光ピックアップ装置及び記録・再生装置
JP4958022B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP4359894B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2009037719A (ja) 光ピックアップ装置及び対物光学素子
JP2001283459A (ja) 光ピックアップ装置および光ピックアップ装置用対物レンズ
JP4279485B2 (ja) 対物レンズおよび光ピックアップ装置
JP3937239B2 (ja) 光ピックアップ装置用対物レンズ及び光ピックアップ装置
JPWO2005098839A1 (ja) 対物レンズ及び光ピックアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071122

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100720

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110307

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4775610

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term