JPH09212908A - 光情報記録媒体の記録再生用光学系、記録再生用対物レンズ、記録再生用カップリングレンズおよび光ピックアップ装置 - Google Patents

光情報記録媒体の記録再生用光学系、記録再生用対物レンズ、記録再生用カップリングレンズおよび光ピックアップ装置

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JPH09212908A
JPH09212908A JP8289815A JP28981596A JPH09212908A JP H09212908 A JPH09212908 A JP H09212908A JP 8289815 A JP8289815 A JP 8289815A JP 28981596 A JP28981596 A JP 28981596A JP H09212908 A JPH09212908 A JP H09212908A
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敬之 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高NA化の下で、樹脂製の対物レンズを用い
た場合でも、温度変化による波面収差の変化をレンズの
許容誤差を確保できる程度に抑えた光学系を得る。 【解決手段】 光情報記録媒体への情報の記録および/
または情報の再生を行う記録再生用光学系において、光
源と、前記光源からの発散光を収束光に変換するための
カップリング手段と、前記収束光をさらに収束させて前
記光情報記録媒体の情報記録面上に結像するための対物
レンズとを有し、前記対物レンズはマレシャル限界内で
の波面収差が最小となる場合における前記対物レンズ単
体の横倍率Mが以下の範囲にあることを特徴とする光情
報記録媒体の記録再生用光学系。 0<M<1

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光源から光ビー
ムを光情報記録媒体上に集光し、光情報を記録または再
生する光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のCD対応で要求される程度の精度
の光情報記録媒体の記録再生用光学系(本発明で云う記
録再生用とは、記録用、再生用、記録と再生との両用を
含む。)としては、無限共役型の特開昭57−7651
2号公報、有限共役型の特開昭61−56314号公報
等が見られる。また、樹脂製レンズを用いた場合の温度
変化による収差の発生を防ぐため、カップリングレンズ
を用いるものが特開平6−258573号公報に開示さ
れている。
【0003】しかし近年、光ディスク等の情報記録媒体
への記録の高密度化がさらに進んできており、これに伴
い光学系や対物レンズの高NA化が進められている。ま
た、これに加えて、波面収差(球面収差)等の性能面に
対する要求もさらに厳しくなってきている。
【0004】光源からの発散光を、球面収差、正弦条件
が補正された両面非球面対物レンズで光情報媒体の記録
面上に結像させる有限共役型の対物レンズが用いられる
光学系は周知であるが、この場合、それぞれの面の屈折
力が大きくなるため、開口数NAが大となった場合、 高NA化に限界がある。
【0005】 対物レンズを光軸方向に動かしてフォ
ーカシングする場合の球面収差発生量が大きい。
【0006】 対物レンズの屈折率変化による球面収
差の発生が大きい。
【0007】という問題がある。
【0008】このような高NA化、高精度化の要求に対
応しようとしたとき、ディスクのぶれ等に伴う物像間距
離の変化、また、対物レンズが樹脂製の場合は、温度変
化等の環境変化による屈折率の変化、などの原因による
波面収差変化が大きくなる。さらに、性能面での要求が
厳しくなることもあり、対物レンズに対する許容誤差が
従来に比して厳しくなり、場合によっては誤差が許され
なくなる可能性も出てくる。
【0009】特に、対物レンズが樹脂製の場合、有限共
役型の場合は、従来のCD対応で要求される精度のレベ
ルでは、特開平6−258573号に開示されたカップ
リングレンズを用いる方法によって対応することが出来
たが、最近の記録の高密度化に対応するために要求され
る性能には対応出来なくなる。
【0010】また、無限共役型の場合は、物像間距離の
変化による波面収差変化は無くなるが、NA0.60程
度まで高NA化すると、その温度変化による波面収差変
化でも記録の高密度化に対応するために要求される性能
では、許容誤差が厳しくなる。
【0011】例として、焦点距離F=3.36mm、N
A0.6の樹脂製のレンズで、無限共役型レンズ(光源
側から平行光が入射)の場合、30℃の温度変化に対し
て0.043λ(λ=635nm)程度、波面収差が変
化する。実際、現在発表されているDVD対応等の要求
精度では、この変化でもかなりの制約となる。
【0012】一方、現在発表されているDVDに対応す
る記録再生用光学系を搭載した光ピックアップ装置は、
従来から広く使用されているコンパクトディスク(C
D)の再生も可能となるものが望まれている。このよう
なDVDとCDの両方を再生可能な光情報媒体の光ピッ
クアップ装置の一例を図63に示す。図において、半導
体レーザ等の光源1から出射した光束はビームスプリッ
タ2を通ってコリメータレンズ3に入射し、平行光束と
なって絞り5で所定の光束に制限されて対物レンズ6に
入射する。この対物レンズ6は、平行光束が入射する
と、所定の厚みの透明基板7を通してほぼ無収差の光ス
ポットを情報記録面8上に結像する。
【0013】この情報記録面8で情報ピットによって変
調されて反射した光束は、対物レンズ6、コリメータレ
ンズ3を介してビームスプリッタ2に戻り、ここでレー
ザ光源1からの光路から分離され、光検出器9へ入射す
る。この光検出器9は多分割されたPINフォトダイオ
ードであり、各素子から入射光束の強度に比例した電流
を出力し、この電流を図には示さない検出回路に送り、
ここで情報信号、フォーカスエラー信号、トラックエラ
ー信号に基づき、磁気回路とコイル等で構成される2次
元アクチュエータで対物レンズ6を制御し、常に情報ト
ラック上に光スポット位置を合わせる。
【0014】このような光情報媒体の光ピックアップ装
置では、対物レンズ6で集光される光スポットを小さく
するため大NA(例えばNA0.6)であるので、この
ような集光光束中に置かれる透明基板の厚みが所定の厚
みからずれると大きな球面収差を発生させる。
【0015】例えば、NA0.6、レーザ光源から出射
されるレーザ光の波長635nm、透明基板の厚み0.
6mm、基板屈折率1.58の条件で最適化された対物
レンズで、基板厚みを変えた場合、図64にあるように
0.01mm基板の厚みがずれる毎に0.01λrms
程収差が増大する。従って、透明基板の厚みが±0.0
7mmずれると0.07λrmsの収差となり、読取り
が正常に行える目安となるマレシャル限界値(0.07
λrms)に達してしまう。
【0016】このため、図63に示した例においては、
透明基板7の厚みが0.6mmから1.2mmに替わっ
た場合には、0.6mm厚対応の対物レンズ6に替えて
1.2mm厚対応の対物レンズ111と絞り10を切り
換えて再生するようにしている。
【0017】また、透明基板の厚みが0.6mmから
1.2mmに替わった場合の他の対処の方法として、
0.6mm厚の基板用と1.2mm厚の基板用の2個の
光ピックアップ装置を装備することも考えられる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、これらの高NA化の下で、樹脂製の対物レンズを用
いた場合でも、温度変化による波面収差の変化をレンズ
の許容誤差を確保できる程度に抑えた光学系を得ようと
するものである。
【0019】その上、今後さらに記録を高密度化した規
格も出て来る見通しであり、さらに波長450nmまで
の使用光の短波長化、NA0.75程度までのレンズの
高NA化が求められることが予想される。NA0.65
以上の対物レンズとなると、無限共役型のガラスレンズ
でも、レンズ軸上厚を大きくしなければ性能を維持する
ことが難しくなるが、このような要求にも応えられる光
学系を得ようとするものである。
【0020】本発明の第2の目的は、上記の欠点を解決
し、一つの光ピックアップ装置で異なる基板厚を有する
光ディスクの記録および/または再生を可能とし、相互
に互換性を有し、しかも大NA化の下で、樹脂製の対物
レンズを用いた場合でも、温度変化による波面収差の変
化をレンズの許容誤差を確保できる程度に抑えた、構造
が簡単でコンパクトな光情報媒体の記録再生用光学系、
及び、光情報媒体の光ピックアップ装置、及び、それら
光情報媒体の記録再生用光学系や光情報媒体の光ピック
アップ装置に用いられる光情報記録再生用対物レンズ、
及び、光情報記録再生光学系用収束レンズを得ようとす
るものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するための光情報記録媒体の記録再生用光学系の構成
は、少なくとも光源、カップリング手段、対物レンズを
備え、光情報記録媒体への情報の記録および/または情
報の再生を行うための光学系において、上記カップリン
グ手段は光源から射出される発散光を収束光に変換し、
該収束光をさらに収束させて光情報媒体上に結像する上
記対物レンズは、収束光入射で波面収差が最小となりか
つマレシャル限界内となることを特徴とし、波面収差が
最小となりかつマレシャル限界内である横倍率Mは以下
の範囲にある。
【0022】 0<M<1 ・・・(1) ただしM:対物レンズ単体の横倍率 また望ましくは 0.05≦M<1 ・・・(1′) 上記対物レンズは、少なくとも光軸方向に可動であり、
上記カップリング手段の像側の面と上記対物レンズの光
源側面の間隔をDcoとすると、Fを対物レンズの焦点
距離としたとき、Dco/Fは 0.1≦Dco/F≦5.0 ・・・(2) の範囲にあればよいが、望ましくは 1.0≦Dco/F≦5.0 ・・・(3) より望ましくは 1.0≦Dco/F≦3.0 ・・・(4) を満足する。
【0023】上記対物レンズは、以下の条件を満足する
ことを特徴とする。
【0024】 0.05≦M≦0.23 ・・・(5) NA・(1−M)≦0.65 ・・・(6) 0.48≦NA ・・・(7) ただしNA:光学系の像側の開口数しかし、一般には 0.05≦M≦0.125 ・・・(8) 出あることが望ましいが、 0.65≦NA≦0.8 ・・・(9) である場合には 0.125≦M≦0.23 ・・・(10) であることが望ましい。
【0025】これらの対物レンズは、樹脂製であること
が望ましいが、ガラス製であってもよい。
【0026】また、コンパクト性の点から、対物レンズ
は (1−M)・F≦6.0mm ・・・(11) を満足することが望ましい。
【0027】カップリング手段は屈折光学系であるカッ
プリングレンズであることが望ましい。具体的には1枚
ないし複数枚の球面レンズで構成することができる。ま
た、場合により、少なくとも1面を非球面とすることが
望ましい。
【0028】また、上記対物レンズが樹脂製である場合
は、カップリングレンズも少なくとも1枚は正の屈折力
を持つ樹脂製レンズであることが望ましく、さらにその
少なくとも1面は非球面であること、更に望ましくは上
記カップリングレンズは少なくとも1面が非球面である
樹脂製単玉レンズとされるのがよい。
【0029】上記カップリングレンズは以下の条件を満
足することを特徴とする。
【0030】 −0.10≦Mt・M・Fcp/F≦−0.04 ・・・(12) ただしMt:光学系全体の横倍率 Fcp:カップリングレンズにおける樹脂レンズの焦点
距離 上記条件中、カップリングレンズが樹脂製単玉レンズの
場合には、カップリングレンズの焦点距離をFcとすれ
ば、当然Fc=Fcpとなる。
【0031】上記光学系は 0.06≦|Mt|・NA≦0.21 ・・・(13) の条件を満足するが、再生用光学系としては 0.06≦|Mt|・NA≦0.12 ・・・(14) 記録用光学系としては 0.12≦|Mt|・NA≦0.21 ・・・(15) を満足することが望ましい。
【0032】本発明の第1の目的を達成するための光情
報記録媒体の記録再生用対物レンズの構成は、収束光束
が入射したとき、波面収差が最小となり、かつマレシャ
ルの限界内である横倍率Mおよび開口数NAが 0<M<1 ・・・(1) 望ましくは 0.05≦M<1 ・・・(1′) 0.3≦NA ・・・(16) の範囲にあり、少なくとも光源側の面が非球面、望まし
くは両面非球面である単レンズであることを特徴とす
る。
【0033】上記収束光束は、上記対物レンズがないと
き、回折限界スポットで一点に集光する。
【0034】そして、上記対物レンズは −0.25≦F・(n−1)/r≦0.7 ・・・(17) ただしn:レンズを形成する素材の屈折率 r2:レンズの像側の面の頂点曲率半径 −0.045≦x2・(n−1)/{F・(NA)2}≦0.1 ・・・(18) ただしNA:対物レンズの像側の開口数x2:レンズの
像側の面の軸上光線の有効径最周辺(上記NAの周辺光
線が入射する像側の面上の位置)と該面の頂点との光軸
方向の差で、光軸から遠ざかるほど像側に変位している
方向を正とする −0.005≦Δ2・(n−1)3/{F・(NA)4}≦0.018 ・・・(19) ただしΔ2:レンズの像側の面の軸上光線の有効径最周
辺(上記NAの周辺光線が入射する像側の面上の位置)
における非球面と該面の頂点曲率半径r2を有する基準
球面との光軸方向の差で、光軸から遠ざかるほど像側に
変位している方向を正とするの条件を、すべてあるいは
幾つかを満足することが望ましい。
【0035】またさらに、この発明の光情報記録媒体の
記録再生用対物レンズは、 (1−M)・F≦6.0mm ・・・(11) 0.05≦M≦0.23 ・・・(5) NA・(1−M)≦0.65 ・・・(6) 0.48≦NA ・・・(7) の条件を満足するが、樹脂製の場合、 0.05≦M≦0.125 ・・・(8) NA・(1−M)≦0.65 ・・・(6) の条件を満足することが望ましく、 0.65≦NA≦0.8 ・・・(9) の場合は 0.125≦M≦0.23 ・・・(10) の条件を満足することが望ましい。これらの対物レンズ
は樹脂製であることが望ましいが、ガラス製であっても
よい。
【0036】本発明の記録再生用光学系のカップリング
レンズは、収束光が入射したとき波面収差が最小とな
り、かつ、マレシャル限界内で光情報記録媒体に結像す
る対物レンズと光源の間に配置されるカップリングレン
ズであり、光源から発する発散光束を収束光束に変換
し、さらに以下の条件を満足することを特徴とする。
【0037】 −7.0≦Mc≦−0.5 ・・・(20) 0.06≦NAo≦0.21 ・・・(21) ここでMc:カップリングレンズの像側の光源側に対す
る横倍率NAo:光源側の開口数そして、このカップリ
ングレンズに組み合わせられる対物レンズは 0<M<1 ・・・(1) 望ましくは 0.05≦M<1 ・・・(1′) 0.3≦NA ・・・(16) の条件を満足する。そして、このカップリングレンズ
は、1枚ないし複数枚の球面系からなるレンズ系であっ
てもよく、その少なくとも1面、望ましくは両面が非球
面である1枚のレンズからなるものであってもよい。
【0038】これらのカップリングレンズはガラス製で
あってもよく、樹脂製であってもよい。
【0039】このカップリングレンズが単玉レンズであ
る場合、両面が凸面、光源側の面が凸面であるメニスカ
スレンズ、あるいは光源側の面が凹面であるメニスカス
レンズであることができる。
【0040】次に、本発明の光学系の作用について説明
する。光源と対物レンズとの間に、カップリング手段と
して光源からの発散光の発散度を変える手段を設けるこ
とにより、対物レンズが分担する屈折力を軽減すること
が出来る。特に、カップリング手段に光源からの発散光
を収束光にする機能を持たせることにより、NAが大き
い場合に対物レンズが分担する屈折力を最適化すること
が出来る。
【0041】実際に横倍率M、開口数NAの有限共役型
対物レンズについての無限光入射に換算した開口数(以
後換算NAとよぶ。)NA∞は NA∞=(1−M)・NA ・・・(22) で表すことができる。この換算NAが大きくなると、レ
ンズ設計、性能維持の困難さ、温度特性等の環境変化の
影響が大きくなる。このとき、対物レンズをその横倍率
Mが条件式(1)の範囲、すなわち対物レンズに収束光
入射にすることにより、換算NAを小さくすることがで
きる。また屈折率変化等の影響も小さくすることができ
る。
【0042】条件式(1)の上限を越えると、カップリ
ング手段を従来の対物レンズ以上のパワーを有するもの
としなければならず、カップリング手段の製造が困難と
なる。
【0043】また、対物レンズ自体をその横倍率Mが条
件式(1′)の範囲の収束光入射で波面収差が最小とな
り、かつマレシャル限界内とすることで、カップリング
手段の光軸と対物レンズの光軸が偏心した場合の収差の
劣化が少なくなり、光情報記録再生用光学系として望ま
しい構成となる。
【0044】このようなカップリング手段としては、レ
ンズ、ミラー、透過型回折素子、反射型回折素子等が考
えられる。
【0045】対物レンズを少なくとも光軸方向に可動と
することで、可動部分の軽量化が可能となり、また、少
ない移動量で光情報媒体の記録面にフォーカシングする
ことが出来る。
【0046】なお、NAが大きくなると、ディスクのぶ
れ等による物像間距離変化、温度変化等による球面収差
の発生は大きくなるが、これに対応するために、対物レ
ンズだけではなく、光源やカップリング手段も対物レン
ズと同様に各独立にまたは対物レンズと一体として、移
動させることによりフォーカシングさせることも可能で
ある。
【0047】対物レンズの焦点距離でノーマライズした
カップリング手段と対物レンズの間隔についての条件式
(2)において、上限を越えるとカップリング手段の光
軸と垂直な方向の大きさが大きくなり、下限を越えると
対物レンズとカップリング素子が一体で動く可動機構で
も、機械的な干渉などで実現に問題が生じる。
【0048】また、条件式(3)の下限を越えると、対
物レンズのみが可動機構に取り付けられている場合、カ
ップリング素子は対物レンズまわりの可動機構と機械的
干渉が生じる可能性が出てくる。さらに、条件式(4)
式の上限内とすることにより、決められた倍率等の仕様
の中で光源から光情報記録媒体までの距離を短くするこ
とができる。
【0049】本発明の光学系は、NAが大きい、使用光
の波長が短い場合で、回折限界性能のスポットを光情報
記録媒体の記録面上に結像させるときに有利に使用で
き、NA0.48以上の場合に最適な光学系である。
【0050】そのとき、対物レンズ単体の横倍率Mが条
件式(5)を満足することが望ましく、上限を越える
と、カップリング手段の光軸と垂直な方向の大きさが大
きくなり、下限を越えると高NAとした場合の誤差、特
に対物レンズの屈折率誤差による球面収差が大きくな
る。
【0051】条件式(6)の上限を越えると対物レンズ
の厚さが厚くなり、したがって必要な作動距離を確保す
るためには、光学系全体を大きくする必要が出て来る。
【0052】条件式(8)の上限を越えると、光情報媒
体のぶれ等による物像間距離の変化等が生じたとき、対
物レンズを光軸方向に動かしてフォーカシングする場合
の球面収差の発生量が大きくなる。下限を越えると高N
Aとした場合の誤差、特に対物レンズの屈折率誤差に基
づく球面収差の発生量が大きくなる。
【0053】特に樹脂素材は温度変化による屈折率の変
化が大きい。樹脂の場合、温度変化をΔT、温度変化に
よる屈折率変化をΔnとし、 Δn/ΔT=α ・・・(23) と表すと、αは0℃から60℃近傍まで、同一素材であ
ればほぼ一定で負の値である。
【0054】また、屈折率変化Δnに対する波面収差
(球面収差)変化ΔWTは換算NAの4乗に比例し、ま
た焦点距離F、Δnに比例する。すなわち、 ΔWT=β・(NA∞)4・F・Δn ・・・(24) となる。ここでβは比例係数である。
【0055】(24)式に(22)式、(23)式を代
入すると、 ΔWT=β・{NA・(1−M)}4・F・α・ΔT ・・・(25) (25)式から、Mを正にすることにより、温度変化の
影響はMの4乗に対応して小さくなることがわかる。
【0056】したがって、上記条件式(8)を満足する
と共に条件式(6)を満足することによって、コンパク
トな光情報記録媒体の記録再生用光学系を、軽量でかつ
低コストな樹脂性の対物レンズによって実現できる。
【0057】条件式(9)のような、光情報記録媒体の
記録再生用の対物レンズとして従来にない高NAを実現
する場合には、条件式(10)を満たすことが望まし
い。上限を越えると、カップリング手段の光軸と垂直な
方向の大きさが大きくなり、下限を越えると、対物レン
ズの厚さが厚くなり、したがって必要な作動距離を確保
するためには、光学系全体を大きくする必要が出て来
る。また、この条件下で樹脂製のレンズを用いることに
より、軽量化と低コスト化が実現できる。
【0058】条件式(11)の上限を越えると、対物レ
ンズが大きくなり、光学系全体が大きくなってしまう。
【0059】カップリング手段としては種々の手段が考
えられるが、反射系は製造誤差に弱く、回折手段は、回
折効率の問題があり、光源のパワーを大きくする必要が
ある。屈折光学系であるカップリングレンズを用いるの
が、光情報記録媒体の記録再生用光学系としては望まし
い。
【0060】カップリングレンズを1枚ないしそれ以上
の球面レンズ系とすることで、カップリングレンズを従
来のコリメータと同様の製作法で製作することができ
る。
【0061】しかし、カップリングレンズは、光源から
射出される発散光を収束光にする機能を持つものである
ので、従来のコリメータと比較して屈折力が大きくな
り、また、光源の光量を多く取り込もうとすると、光源
側のNAを大きく取ることとなる。したがって、球面系
だけでは、使用するレンズ枚数が多くなってしまう。こ
のため非球面を少なくとも1面導入して、球面収差を補
正することが望ましい。
【0062】対物レンズが樹脂製の場合、屈折率の温度
変化に対する屈折率変化による球面収差の変化は、本発
明の光学系で軽減できるが、カップリングレンズを構成
する正の屈折力を有する少なくとも1枚のレンズを樹脂
製とすることにより、さらに温度変化に対する屈折率変
化による光学系全体の球面収差変化を補正することがで
きる。
【0063】これは、温度がΔT上昇したとき(0<Δ
T)カップリングレンズの屈折率変化Δncは負となる
(Δnc<0)。このためカップリングレンズの屈折力
は小さくなり、カップリングレンズから出射される光束
は温度上昇前に比べて収束度が小さくなる。このため対
物レンズ自体の横倍率Mは減る方向に変化(ΔM<0)
する。
【0064】対物レンズの波面収差が最小となる倍率M
に対してΔMが負の方向に変化すると球面収差はアンダ
ー側に動く。また、対物レンズ自身の屈折率変化Δn
は、温度が上昇すると屈折率は低下するためΔn<0と
なり、このとき球面収差はオーバー側に動く。
【0065】このため、カップリングレンズの屈折率変
化に伴う対物レンズの横倍率変化による球面収差への影
響と、対物レンズ自身の屈折率変化による影響が相殺さ
れるので、カップリングレンズを正の屈折力を持つ樹脂
製のレンズとすることにより、温度変化による影響をさ
らに小さくすることができる。
【0066】また、その補正効果は、従来のコリメータ
と樹脂製の単玉対物レンズの構成において、コリメータ
レンズの少なくとも1枚を正の屈折力を持つ樹脂製とす
る場合と比較して補正効果は大きい。これは、光源側の
NAが上記コリメータと同じでも、カップリングレンズ
は負の倍率を持っているため、カップリングレンズの換
算NAが大きくなり、対物レンズ自身の倍率変化ΔMの
絶対値が大きくなるためである。
【0067】またこの場合、カップリングレンズは光源
側のNAを大きくとっており、しかも負の倍率を持つの
で、非球面を用いることが望ましいことは上記のとおり
である。
【0068】また、カップリングレンズを樹脂製の単玉
非球面レンズとすることで、安価でかつ必要な性能を得
ることができる。カップリングレンズの結像倍率から、
少なくとも対物レンズ側の面が非球面であることが望ま
しい。
【0069】さらに、カップリングレンズの横倍率Mc
がさらに大きくなると、球面収差を良好に補正するには
両面を非球面とする必要が生じる。これは公知の有限共
役型対物レンズの設計・生産技術を応用することができ
る。
【0070】条件式(12)の上限を越えると、温度変
化に伴う樹脂カップリングレンズによる対物レンズ単体
の倍率変化が小さくなり、対物レンズの屈折率変化への
相殺効果が小さくなる。
【0071】また、下限を越えると温度変化に伴う樹脂
カップリングレンズによる対物レンズ単体の倍率変化は
小さくなるが、それ以上に樹脂カップリングレンズで生
じる屈折率変化による波面収差変化が無視出来なくな
り、相殺効果がなくなり、場合によってはカップリング
レンズがガラスの場合に比べて光学系全体の温度特性に
よる波面収差変化が大きくなる。
【0072】条件式(13)中の|Mt|・NAは、ほ
ぼ光学系の光源側の開口数NAoに対応する。もし、条
件式(13)の下限を越えると十分な光量を得ることが
出来ない。また、上限を越えるとレーザーの非点収差の
影響が大きくなり、さらに光量むらの影響も大きくな
る。
【0073】条件式(14)の上限を越えると再生光学
系に対して検出系に凹レンズなどが必要となりコストア
ップとなる。
【0074】また、記録用光学系を考えると、条件式
(15)の下限を越えると十分な光量が得られない。
【0075】次に本発明の対物レンズの作用について説
明する。対物レンズに対して収束光を入射させ、条件式
(1)を満足することで、レンズ厚を厚くしないでNA
を大きくすることができ、また屈折率変化等の影響も小
さくなる。これは上記(22)式に示されるように、0
<M(収束光入射)とすることにより換算NAが小さく
なるためである。
【0076】NAが0.3以上の場合、収束光入射側を
非球面化することで、正弦条件を保ちながら球面収差を
補正し、波面収差をマレシャル限界内とすることができ
る。
【0077】また、対物レンズ自体をその横倍率Mの条
件式(1)の範囲の収束光入射で波面収差をマレシャル
限界内とすることで、対物レンズが独立に性能を維持で
きるため、光源のから発散光を収束光とする手段との組
合せが容易となり、また、偏心を含む配置の誤差感度も
小さくできる。
【0078】上記対物レンズは、虚光源に対して収差補
正し、その波面収差をマレシャル限界内とすることで、
光源からの発散光を収束光とする手段との組合せが容易
になり、応用範囲の広いレンズとなる。虚光源は仮想的
なものであるが、実用的には、その入射光束が、回折限
界スポットで一点に集光することと同等である。
【0079】対物レンズを単レンズで両面を非球面とす
ることで、球面収差、正弦条件を補正することができ
る。したがって、例えば光情報記録媒体の記録再生用光
学系の対物レンズのように、対物レンズを光軸に垂直方
向に動かしてトラッキングするような場合にも、収差の
発生を少なくすることができる。
【0080】条件式(17)の上限を越えて単レンズで
構成された対物レンズの像側の面の屈折力が負で強くな
ると、収束光入射側の面での負の球面収差の発生が大き
く、収束光入射側の非球面量が大きくなってしまい、製
造しにくいレンズとなってしまう。下限を越えて単レン
ズで構成された対物レンズの像側の面の屈折力が正で強
くなると、像側の面での負の球面収差が大きく、収束光
入射側の非球面量が大きくなってしまい、製造しにくい
レンズとなってしまう。
【0081】条件式(18)の上限を越えた場合、球面
収差と正弦条件を補正するためには、像側の面も非球面
化し、さらに両面ともその非球面量が大きくなってしま
うため、製造しにくいレンズとなってしまう。下限を越
えた場合も同じく、球面収差と正弦条件を補正するため
には、像側の面も非球面化し、さらに両面ともその非球
面量が大きくなってしまうため、製造しにくいレンズと
なってしまう。
【0082】条件式(19)の上限を越えた場合、正弦
条件が補正過剰となり、下限を越えた場合、正弦条件が
補正不足となる。
【0083】このような収束光束に対して収差が補正さ
れている対物レンズを光情報記録媒体の記録再生用光学
系の対物レンズとして使う場合、光源からの発散光束を
収束光束に変換するカップリング手段が必要となる。そ
の場合、NAが0.48以上と大きく、また使用光の波
長が短い光学系においては、対物レンズ単体の横倍率M
が、条件式(5)を満たすのが良い。上限を越えると、
カップリング手段の光軸と垂直な方向の大きさが大きく
なり、下限を越えると、高NAとした場合の誤差、特に
対物レンズの屈折率誤差による球面収差の発生が大きく
なる。
【0084】また、条件式(6)の上限を越えると、対
物レンズの厚さが厚くなり、したがって必要な作動距離
を確保するためには、光学系全体を大きくする必要が出
て来る。
【0085】さらに、条件式(11)の上限を越える
と、対物レンズが大きくなり、光学系全体が大きくなっ
てしまう。
【0086】また、対物レンズを光軸方向に動かしてフ
ォーカシングする場合、対物レンズ単体の横倍率Mが条
件式(8)を満足することが望ましい。上限を越える
と、対物レンズを光軸方向に動かしてフォーカシングす
る場合の球面収差の発生量が大きい。下限を越えると、
高NAとした場合の誤差、特に対物レンズの屈折力誤差
による球面収差の発生が大きい。
【0087】樹脂素材は、屈折率の温度による変化が大
きい。したがって、条件式(8)を満たし、かつ条件式
(6)を満足することで、コンパクトな光情報記録媒体
の記録再生用光学系に必要な、軽量でかつ安価な対物レ
ンズとなる。条件式(6)の上限を越えると対物レンズ
の厚さが厚くなり、したがって必要な作動距離を確保す
るためには、光学系全体を大きくする必要が生じる。
【0088】条件式(16)を満たすような光情報記録
媒体の記録再生用対物レンズとして従来にない高NAを
実現する場合には、条件式(10)を満足することが望
ましい。上限を越えると、カップリング手段の光軸と垂
直な方向の大きさが大きくなり、下限を越えると、対物
レンズの厚さが厚くなり、したがって必要な作動距離を
確保するためには、光学系全体を大きくする必要が出て
来る。
【0089】また、この条件下で樹脂製のレンズを用い
ることにより、軽量化と低コスト化が実現できる。
【0090】収束光が入射したとき波面収差が最小とな
り、かつマレシャル限界内で光情報記録媒体に結像する
対物レンズを用いることにより、対物レンズの屈折力を
軽減できることは上に述べた。このような対物レンズを
用いた光学系を実現するためには、光源から出た発散光
を所定の収束光とする正の屈折力を持つカップリングレ
ンズを用いればよい。
【0091】次に、本発明のカップリングレンズの作用
について説明する。光学系の倍率Mtと対物レンズの倍
率Mからカップリングレンズの倍率Mcは Mc=Mt/M で決定されるが、このときの倍率Mcでカップリングレ
ンズ単体で波面収差が最小となり、かつマレシャル限界
内であることが望ましい。これにより、対物レンズが光
軸に対して偏芯した場合の収差の劣化を小さくすること
ができる。
【0092】カップリングレンズの倍率Mcは、条件式
(20)の範囲内であることが望ましい。上限を越える
とカップリングレンズの屈折力の負担が大きくなり、誤
差感度などの影響も大きくなり従来のコリメータレンズ
より取付けおよび製作精度の要求が厳しくなり、また、
対物レンズに比べてカップリングレンズの光軸に垂直方
向の大きさを大きくしなければならなくなる。
【0093】下限を越えると対物レンズの屈折力の負担
分が大きくなり、コリメータを用いた無限共役型対物レ
ンズと効果上大きな差異はなくなる。
【0094】また、光源側の開口数NAoについて、条
件式(21)を満足することが望ましい。下限を越える
と十分な光量を得ることができない。また、上限を越え
るとレーザの非点収差の影響が大きくなり、さらに光量
むらの影響も大きくなる。
【0095】このとき、対物レンズが条件式(1)を満
足することにより、レンズ厚を厚くしないで像側開口数
NAを大きくすることができる。また、NAが条件式
(16)の下限を超えると、このようなカップリングレ
ンズ、収束光が入射する対物レンズを用いずに、コリメ
ータと平行光入射の対物レンズのような公知の方法でも
十分性能を維持でき、また、樹脂レンズの場合でも温度
変化による性能変化も十分小さくすることができる。
【0096】カップリングレンズを1枚ないしそれ以上
の球面レンズ系とすることで、カップリングレンズを従
来のコリメータと同様の製作法で製作することができ
る。
【0097】しかし、カップリングレンズは、光源から
射出される発散光を収束光にする機能を持つものである
ので、従来のコリメータと比較して屈折力が大きくな
り、また、光源の光量を多く取り込もうとすると、光源
側のNAを大きく取ることとなる。したがって、球面系
だけでは、使用するレンズ枚数が多くなってしまう。こ
のため非球面を少なくとも1面導入して、球面収差を補
正することが望ましい。
【0098】対物レンズがガラス製の場合、カップリン
グレンズもガラス製とすることにより、温度変化による
性能変化は小さくでき、特にNA0.65以上の高NA
レンズに用いるのに有用である。
【0099】カップリングレンズの両面を凸面とするこ
とにより、成形性がよくなり、製造しやすい形状とな
る。また、正弦条件も満足する形状である。
【0100】カップリングレンズを光源側の面が凸面で
あるメニスカスレンズとすることにより、特にカップリ
ングレンズが樹脂製の場合、カップリングレンズと対物
レンズの間隔Dcoと対物レンズの倍率Mと光学系全体
の倍率Mtが同じ仕様では、他の形状に比べて温度変化
による対物レンズ単体の倍率を変化させる効果を大きく
することができ、対物レンズ自身の屈折率変化による性
能変化に対する相殺度が大きくなる。
【0101】また、カップリングレンズを光源側の面が
凹面であるメニスカスレンズとすることにより、カップ
リングレンズと対物レンズの間隔Dcoと対物レンズの
倍率Mと光学系全体の倍率Mtが同じ仕様では、主点位
置の関係から、他の形状に比べて光学系全体の長さを短
くすることができる。
【0102】本発明の第2の目的を達成するための第1
の構成は、光源からの光束を収束光に変換するカップリ
ングレンズと、該カップリングレンズよりの収束光をさ
らに収束させて透明基板を有する情報記録媒体の記録面
に前記透明基板を介して集光する対物レンズと、厚みの
異なる透明基板を有する少なくとも2種類の情報記録媒
体への情報の記録および/または再生を可能とするよう
に、前記対物レンズによる集光状態を前記少なくとも2
種類の情報記録媒体の透明基板の厚みに応じて可変とす
る可変手段とを有することを特徴とする光情報媒体の記
録再生用光学系、という構成にしたものである。
【0103】第2の構成は、前記第1の構成において、
前記可変手段は、前記カップリングレンズおよび対物レ
ンズを構成するレンズ面のうちの少なくとも一面に形成
した、光軸を中心とした同心の帯状に形成され隣合うレ
ンズ面の屈折力が異なる複数の輪帯状レンズ面で構成し
て、前記対物レンズから出射される光束は少なくとも2
種類の集光状態で集光される、ように構成する。また望
ましくは、前記第1の構成において、前記可変手段は、
前記対物レンズの少なくとも一面に形成した、光軸を中
心とした同心の帯状に形成され隣合うレンズ面の屈折力
が異なる複数の輪帯状レンズ面で構成して、前記対物レ
ンズは、入射される収束光を少なくとも2種類の集光状
態で集光する、ように構成する。なお、前記第1の構成
において、前記可変手段は、前記カップリングレンズの
少なくとも一面に形成した、光軸を中心とした同心の帯
状に形成され隣合うレンズ面の屈折力が異なる複数の輪
帯状レンズ面で構成して、前記対物レンズは、前記カッ
プリングレンズより出射される収束度合いの異なる少な
くとも2種類の収束光を少なくとも2種類の集光状態で
集光する、ように構成するようにしても良い。また第3
の構成は、前記第1の構成において、前記可変手段は、
前記カップリングレンズおよび対物レンズを構成するレ
ンズ面のうちの少なくとも一つのレンズ面に形成したホ
ログラムにより構成して、該ホログラムによる透過光と
回折光に対応して、前記対物レンズから出射される光束
は少なくとも2種類の集光状態で集光される、ように構
成したものである。
【0104】望ましくは、前記ホログラムは、前記対物
レンズの少なくとも1つのレンズ面上に形成する。な
お、第3の構成において、前記ホログラムは前記カップ
リングレンズの少なくとも1つのレンズ面上に形成する
ようにしても良い。
【0105】また、第4の構成は、前記第1の構成にお
いて、前記可変手段は、前記光源と前記対物レンズの光
路中に設けられたホログラム素子により構成して、該ホ
ログラム素子を透過する透過光と回折光に対応して、前
記対物レンズは、入射される収束光を少なくとも2種類
の集光状態で集光する、ように構成する。また第5構成
は、前記第1の構成において、前記可変手段は、前記光
源と前記対物レンズの光路中に設けられた光軸を中心と
した同心の帯状に形成され隣合うレンズ面の屈折力が異
なる複数の輪帯状レンズ面を有する光学素子により構成
する。
【0106】また、第6の構成は、可変手段を、カップ
リングレンズ、または、光源、またはカップリングレン
ズおよび光源を透明基板の厚みに応じて光軸上を移動さ
せる手段で構成したので、前記対物レンズによる集光状
態を少なくとも2種類の情報記録媒体の異なる透明基板
の厚みに応じた少なくとも2種類の集光状態として、厚
みの異なる透明基板を有する少なくとも2種類の情報記
録媒体への情報の記録および/または再生を行うことを
特徴とする光情報媒体の記録再生用光学系、という構成
にしたものである。
【0107】また、第7の構成は、可変手段を複数の光
源を光情報記録媒体の透明基板の厚みに応じて切り替え
る手段で構成したものである。
【0108】また、以上の構成において、前記対物レン
ズは、波面収差がマレシャル限界を満たしかつ最小とな
る横倍率が正であるように構成する。また、対物レンズ
の1面を輪帯状レンズ面で構成した場合、または1面に
ホログラムを形成した構成において、前記対物レンズ
は、前記少なくとも2種類の集光状態それぞれについて
波面収差がマレシャル限界を満たしかつ最小となる横倍
率が正である、ように構成する。
【0109】本発明の光ピックアップ装置は、少なくと
も光源と、該光源から出射される光束を透明基板を有す
る情報記録媒体の記録面に前記透明基板を介して集光す
る集光光学系と、前記情報記録媒体の記録面で反射した
光束を受けその光量に応じた電気信号を出力する光検出
器とを備えた光情報媒体の光ピックアップ装置であっ
て、前記集光光学系は、上記何れかの光情報媒体の記録
再生用光学系であることを特徴とする光情報媒体の光ピ
ックアップ装置、という構成にしたものである。
【0110】第1の構成に記載した本発明の光情報媒体
の記録再生用光学系は、対物レンズによる集光状態を少
なくとも2種類の情報記録媒体の透明基板の厚みに応じ
て少なくとも2種類の集光状態する可変手段を設けると
ともに、光源からの光束を収束光に変換するカップリン
グレンズを設けてその収束光を対物レンズに入射するよ
うにして、一つの光情報媒体の記録再生用光学系で、厚
みの異なる少なくとも2種類の情報記録媒体への情報の
記録および/または再生が可能となり、しかも、対物レ
ンズが分担する屈折力を低減することができ、対物レン
ズとして樹脂製の対物レンズを用いた場合にも、温度変
化による波面収差の変化をレンズの許容誤差を確保でき
る程度に抑えることが可能となる。
【0111】また、第2の構成に記載した本発明の光情
報媒体の記録再生用光学系は、可変手段を、カップリン
グレンズおよび対物レンズを構成するレンズ面のうちの
少なくとも一面、あるいは、対物レンズの少なくとも1
面、あるいは、カップリングレンズの少なくとも1面に
形成した、光軸を中心とした同心の帯状に形成され隣合
うレンズ面の屈折力が異なる複数の輪帯状レンズ面で構
成したので、光学素子の数を増やすことなく、しかも厚
みの異なる少なくとも2種類の情報記録媒体への情報の
記録および/または再生を行う際に、特別なレンズ移動
機構等を設けることなく、従来より用いられている対物
レンズのフォーカス調整機構の移動範囲内で、厚みの異
なる少なくとも2種類の情報記録媒体の2種類の透明基
板の厚みに対応した少なくとも2種類の集光状態を得る
ことができ、厚みの異なる少なくとも2種類の情報記録
媒体への情報の記録および/または再生を行うことがで
き、さらに、光束は複数の輪帯状レンズ面で少なくとも
2種類の集光状態を得るための光束として分割される構
成であるので、少なくとも2種類の情報記録媒体への情
報の記録および/または再生には全く使用することがで
きない無駄光束を少なくでき、光源からの光を有効に利
用できる。
【0112】また、第3の構成に記載した本発明の光情
報媒体の記録再生用光学系は、可変手段を、カップリン
グレンズおよび対物レンズを構成するレンズ面のうちの
少なくとも一つのレンズ面、あるいは、対物レンズの少
なくとも1つのレンズ面、あるいは、カップリングレン
ズの少なくとも1つのレンズ面に形成した、ホログラム
で構成したので、光学素子の数を増やすことなく、しか
も厚みの異なる少なくとも2種類の情報記録媒体への情
報の記録および/または再生を行う際に、特別なレンズ
移動機構等を設けることなく、従来より用いられている
対物レンズのフォーカス調整機構の移動範囲内で、厚み
の異なる少なくとも2種類の情報記録媒体の2種類の透
明基板の厚みに対応した少なくとも2種類の集光状態を
得ることができ、厚みの異なる少なくとも2種類の情報
記録媒体への情報の記録および/または再生を行うこと
ができ、さらにサイドローブによる影響の少ないビーム
スポットを得ることができる。
【0113】また、第4の構成に記載した本発明の光情
報媒体の記録再生用光学系は、可変手段を、光源から対
物レンズまでの光路中に設けたホログラム素子で構成し
たので、厚みの異なる少なくとも2種類の情報記録媒体
への情報の記録および/または再生を行う際に、特別な
レンズ移動機構等を設けることなく、従来より用いられ
ている対物レンズのフォーカス調整機構の移動範囲内
で、厚みの異なる少なくとも2種類の情報記録媒体の2
種類の透明基板の厚みに対応した少なくとも2種類の集
光状態を得ることができ、厚みの異なる少なくとも2種
類の情報記録媒体への情報の記録および/または再生を
行うことができ、しかもサイドローブによる影響の少な
いビームスポットを得ることができる。
【0114】また、第5の構成に記載した本発明の光情
報媒体の記録再生用光学系は、可変手段を、光源から対
物レンズまでの光路中に設けた光軸を中心とした同心の
帯状に形成され隣合うレンズ面の屈折力が異なる複数の
輪帯状レンズ面で構成したので、厚みの異なる少なくと
も2種類の情報記録媒体への情報の記録および/または
再生を行う際に、特別なレンズ移動機構等を設けること
なく、従来より用いられている対物レンズのフォーカス
調整機構の移動範囲内で、厚みの異なる少なくとも2種
類の情報記録媒体の透明基板の厚みに対応した少なくと
も2種類の集光状態を得ることができ、厚みの異なる少
なくとも2種類の情報記録媒体への情報の記録および/
または再生を行うことができ、しかも、光束は複数の輪
帯状レンズ面で少なくとも2種類の集光状態を得るため
の光束として分割される構成であるので、少なくとも2
種類の情報記録媒体への情報の記録および/または再生
には全く使用することができない無駄光束を少なくで
き、光源からの光を有効に利用できる。
【0115】また、第6の構成に記載した本発明の光情
報媒体の記録再生用光学系は、可変手段を、カップリン
グレンズ、または、光源またはカップリングレンズおよ
び光源を透明基板の厚みに応じて光軸上を移動させる手
段で構成し、また第9の構成においては、可変手段を複
数の光源を光情報記録媒体の透明基板の厚みに応じて切
り替える手段で構成したので、該カップリングレンズよ
り出射する光束の収束度合いを収束光を含む少なくとも
2種類選択可能として、前記対物レンズによる集光状態
を少なくとも2種類の情報記録媒体の異なる透明基板の
厚みに応じた少なくとも2種類の集光状態とすることに
より、厚みの異なる透明基板を有する少なくとも2種類
の情報記録媒体への情報の記録および/または再生を行
うようにしたので、一つの光情報媒体の記録再生用光学
系で、厚みの異なる少なくとも2種類の情報記録媒体へ
の情報の記録および/または再生が可能となり、しか
も、対物レンズが分担する屈折力を低減することがで
き、対物レンズとして樹脂製の対物レンズを用いた場合
にも、温度変化による波面収差の変化をレンズの許容誤
差を確保できる程度に抑えることが可能となり、さらに
光量ロスが少なく、厚みの異なる少なくとも2種類の情
報記録媒体への情報の記録および/または再生を行う際
の光量も最適な光量とすることができ、サイドローブに
よる影響の少ないビームスポットを得ることができる。
【0116】なお、選択する2種類の収束度合いとし
て、収束光と平行光、または、収束光と発散光を選択す
る場合は、対物レンズの出射側面のNAが大となる方に
収束光を使用する。
【0117】また、以上に記載した本発明の光情報媒体
の記録再生用光学系は、対物レンズを、波面収差がマレ
シャル限界を満たしかつ最小となる横倍率が正であるも
のとしたので、使用時における対物レンズの像側(光情
報記録媒体側)のNAを大NAとしても対物レンズが分
担する屈折力を低減することができ、対物レンズとして
樹脂製の対物レンズを用いた場合にも、温度変化による
波面収差の変化をレンズの許容誤差を確保できる程度に
抑えることが可能となる。
【0118】また、対物レンズの1面に輪帯状レンズ面
またはホログラムを形成した本発明の光情報媒体への記
録再生用光学系は、対物レンズを、少なくとも2種類の
集光状態それぞれについて波面収差がマレシャル限界を
満たしかつ最小となる横倍率が正であるものとしたで、
使用時における対物レンズの像側(光情報記録媒体側)
のNAを大NAとしても、対物レンズが分担する屈折力
を低減することができ、対物レンズとして樹脂製の対物
レンズを用いた場合にも、温度変化による波面収差の変
化をレンズの許容誤差を確保できる程度に抑えることが
可能となる。
【0119】本発明の光情報媒体の光ピックアップ装置
は、一つの光情報媒体の記録再生用光学系で、厚みの異
なる少なくとも2種類の情報記録媒体への情報の記録お
よび/または再生が可能となり、しかも、対物レンズが
分担する屈折力を低減することができ、対物レンズとし
て樹脂製の対物レンズを用いた場合にも、温度変化によ
る波面収差の変化をレンズの許容誤差を確保できる程度
に抑えることが可能となり、コンパクトで信頼性の高い
光ピックアップ装置を得ることができる。
【0120】
【実施例】以下第1の目的を達成するための実施例1か
ら実施例19を説明する。各実施例については、透明基
板を有する高密度光情報記録媒体の記録再生用光学系を
想定して、開口数NAが0.6以上のものを実施例とし
た。また、透明基板17の厚みを全て0.6mmとして
いる。
【0121】実施例1から実施例5および実施例8さら
に実施例19は対物レンズ16のみを示し、実施例6,
7は実施例1の対物レンズ16とさらにカップリングレ
ンズ13を用いた光学系の実施例を示す。また、実施例
9から実施例18は単玉カップリングレンズ13と、該
カップリングレンズ13と対物レンズ16を組み合わせ
た光学系とを示す。このとき実施例9から実施例16ま
では実施例1の対物レンズを、実施例17は実施例2の
対物レンズを、実施例18は実施例3の対物レンズを用
いている。
【0122】表中の記号は、対物レンズ16の焦点距離
をF(mm)、光源側11から順に第i番目の面の曲率
半径をri、第i番目の面と第i+1番目の面との光軸
上の厚み、間隔をdi、第i番目の面と第i+1番目の
面との間の媒質の光源波長での屈折率をni、対物レン
ズ16の横倍率をM、像側開口数をNA、使用波長をλ
で表す。
【0123】実施例6,7においてFtは光学系全体の
焦点距離、Mtは光学系全体の横倍率、Tは第1面から
見たときの光源11までの距離で、光の進方向を正とし
ている。Uは物像間距離を表し、実施例1から5および
実施例8は、対物レンズ16のみの実施例で入射光が収
束光束であるので、負の値となる。
【0124】実施例6,7および実施例9から実施例1
8において、Ftは光学系全体の焦点距離、Mtは光学
系全体の横倍率、Uは光学系の物像間距離、Tはカップ
リングレンズ13の第1面から見たときの光源までの距
離を表す。
【0125】また、実施例9から実施例18のカップリ
ングレンズ13単体において、Fcは単玉カップリング
レンズ単体の焦点距離、Mcはカップリングレンズ単体
の横倍率、Ucはそのときの配置におけるカップリング
レンズ単体の物像間距離、NAoは光源側の開口数を表
す。
【0126】また、温度特性に関しては、対物レンズあ
るいはカップリングレンズが樹脂製の場合は、1℃温度
が上昇すると−12×10-5変化することを想定してい
る。また、対物レンズあるいはカップリングレンズがガ
ラス製の場合、1℃温度が上昇すると39×10-7変化
することを想定している。
【0127】温度特性は波面収差rms値で評価してい
る。この波面収差は公知の方法で光線追跡によりrms
値を算出している。またマレシャル限界は波面収差rm
s値が0.07λであることをいう。また、波面収差に
関しては数値解析のできる干渉計等を用いて測定するこ
とができる。
【0128】なお、温度変化による素材の線膨張の波面
収差への影響は、屈折率変化による影響に比べてかなり
小さいので、ここでは計算に入れていない。
【0129】レンズ面の非球面形状は、面の頂点を原点
とし、光軸方向をX軸とした直交座標系において、κを
円錐係数、Aiを非球面係数、Pi(4≦Pi)を非球
面のべき数とするとき、
【0130】
【数1】
【0131】で表される。
【0132】実施例1
【0133】
【表1】
【0134】この実施例は、対物レンズ16が樹脂製の
場合の例である。この対物レンズ16の光路図を図1
に、その球面収差および正弦条件の収差図を図2に、温
度特性を図3に示す。
【0135】温度特性は30℃変化で波面収差は0.0
28λの変化を生じているに過ぎず、無限共役型の対物
レンズに比してかなり温度変化の影響が小さくなってい
る。この実施例において x2=−0.08606 Δ2= 0.04569 であり x2・(n−1) /{F・(NA)2}=−0.03160 Δ2・(n−1)3/{F・(NA)4}= 0.01156 である。
【0136】実施例2
【0137】
【表2】
【0138】この実施例は、実施例1と同様、対物レン
ズ16が樹脂製の場合である。この対物レンズ16の光
路図を図4に、その球面収差および正弦条件の収差図を
図5に、温度特性を図6に示す。実施例2は実施例1に
比べてMがさらに大きくなるため、効果が大きい。
【0139】この実施例においては、 x2= 0.01337 Δ2= 0.01894 であり x2・(n−1) /{F・(NA)2}= 0.00403 Δ2・(n−1)3/{F・(NA)4}= 0.00394 である。
【0140】実施例3
【0141】
【表3】
【0142】この実施例の対物レンズ16も樹脂製であ
り、その光路図を図7に、その球面収差および正弦条件
の収差図を図8(a),8(b)に、温度特性を図9に
示す。
【0143】この実施例においては、 x2=−0.08076 Δ2= 0.05734 であり x2・(n−1) /{F・(NA)2}=−0.03023 Δ2・(n−1)3/{F・(NA)4}= 0.01479 である。
【0144】実施例4
【0145】
【表4】
【0146】この実施例の対物レンズ16も樹脂製であ
り、NA0.7、使用光の波長450nmの例である。
その光路図を図10に、その球面収差および正弦条件の
収差図を図11(a),11(b)に、温度特性を図1
2に示す。Mが0.2倍であると、NA0.7の樹脂製
レンズであっても、温度30℃の変化に対して波面収差
の変化は0.028λ程度ですんでおり、また、設計に
おいても初期収差が良好に補正されている。
【0147】この実施例においては、 x2= 0.05248 Δ2= 0.03962 であり x2・(n−1) /{F・(NA)2}= 0.01182 Δ2・(n−1)3/{F・(NA)4}= 0.00471 である。
【0148】実施例5
【0149】
【表5】
【0150】この実施例の対物レンズ16はガラス製
で、NA0.75、波長450nmの例であり、NA
0.75でも初期収差が良好に補正されている。その光
路図を図13に、その球面収差および正弦条件の収差図
を図14(a),14(b)に、温度特性を図15に示
す。
【0151】この実施例においては、 x2= 0.25188 Δ2= 0.00660 であり x2・(n−1) /{F・(NA)2}= 0.06892 Δ2・(n−1)3/{F・(NA)4}= 0.00162 である。
【0152】実施例6
【0153】
【表6】
【0154】この実施例の光学系は、対物レンズ16は
実施例1のものを使用し、カップリングレンズ13はガ
ラス製の1群2枚レンズと組合せた例である。その光路
図を図16に、温度特性を図17に示す。
【0155】温度変化による波面収差変化量は実施例1
とほぼ同等で、対物レンズによるものである。
【0156】また、カップリングレンズによる収差を補
正するため、対物レンズの波面収差ベストの倍率が実施
例1の倍率と若干異なっている。
【0157】この実施例においてはDco=9.90で
ある。
【0158】実施例7
【0159】
【表7】
【0160】この実施例の光学系は、対物レンズ16は
樹脂製で、実施例1のものを使用し、カップリングレン
ズ13に樹脂製の両面非球面の単レンズを用いた光学系
の例である。その光路図を図18に、その温度特性を図
19に示す。
【0161】温度変化による波面収差変化は実施例1に
比べて半分以下とさらに小さくなっている。これは、温
度が上昇することにより、各レンズの屈折率が下がり、
カップリングレンズによる収束光の角度が小さくなり、
対物レンズの横倍率が小さくなる影響(この影響だけの
場合、対物レンズの球面収差はアンダー側に動く。)と
対物レンズ自身の屈折率が下がることによる影響(この
場合、球面収差はオーバー側に動く。)がキャンセルし
合っているためである。
【0162】この実施例においてはDco=10.0で
ある。
【0163】実施例8
【0164】
【表8】
【0165】この実施例は対物レンズ16のみの例で、
対物レンズ16は樹脂製で光源側の面は非球面、像側の
面は球面の例である。その光路図を図20に、その球面
収差および正弦条件の収差図を図21(a),21
(b)に、温度特性を図22に示す。
【0166】この実施例においては、 x2=−0.029622 Δ2= 0.00(球面であるため) であり x2・(n−1) /{F・(NA)2}=−0.00907 Δ2・(n−1)3/{F・(NA)4}= 0.00 である。
【0167】実施例9カップリングレンズ
【0168】
【表9】
【0169】全光学系
【0170】
【表10】
【0171】実施例9はカップリングレンズ13が樹脂
製で両面非球面の両凸レンズの例であり、その収差図を
図24(a),24(b)に示す。球面収差、正弦条件
も十分に満足している。これと組み合わせた対物レンズ
は実施例1の樹脂製対物レンズであり、全光学系の光路
図を図23に、その温度特性を図25に示す。
【0172】この実施例において Dco=3 Mt・M・Fcp/F=−0.05569 となる。ここで樹脂カップリングレンズは単玉レンズで
あるのでFc=Fcpとなる。
【0173】温度変化による波面収差変化は、基準設計
温度より30℃上昇したとき0.013λと実施例1の
対物レンズ単体のそれより約半分と小さくなっている。
これは温度が上昇することにより各レンズの屈折率が下
がり、カップリングレンズによる収束光の角度が小さく
なり、対物レンズ単体の横倍率が小さくなる影響(この
影響だけの場合、対物レンズの球面収差はアンダー側に
動く。)と対物レンズ自身の屈折率が下がることによる
影響(この場合、球面収差はオーバー側に動く。)が相
殺しあっているためである。
【0174】実施例10 カップリングレンズ
【0175】
【表11】
【0176】全光学系
【0177】
【表12】
【0178】実施例10はカップリングレンズ13が樹
脂製で両面非球面の両凸レンズの例であり、実施例9と
同じ倍率Mc=−2.0であるが、焦点距離Fcが若干
長いときの実施例で、その収差図を図27(a),27
(b)に示す。球面収差、正弦条件も十分満足してい
る。
【0179】また、全光学系は、このカップリングレン
ズと実施例1の樹脂製対物レンズを組み合わせたもので
あり、倍率M、Mtは実施例7,9と同じ仕様であり、
対物レンズとカップリングレンズの間隔Dcoも実施例
7と同じである。その光路図を図26に、温度特性を図
28に示す。
【0180】この実施例において Dco=10 Mt・M・Fcp/F=−0.06429 となる。ここで樹脂カップリングレンズは単玉レンズで
あるのでFc=Fcpとなる。
【0181】温度変化による波面収差変化は、基準設計
温度より30℃上昇したとき0.011λと実施例7と
ほぼ同等、実施例9より若干小さくなっている。これは
カップリングレンズの焦点距離Fcが実施例9より長く
なり、温度が上昇することによるカップリングレンズに
よる収束光の角度が小さくなる度合いが実施例9よりも
大きくなるためである。
【0182】実施例11 カップリングレンズ
【0183】
【表13】
【0184】全光学系
【0185】
【表14】
【0186】実施例11はカップリングレンズが樹脂製
で両面非球面、光源側の面が凹面のメニスカスレンズで
ある例であり、実施例9と同じ倍率Mc=−2.0であ
り、その収差図を図30(a),30(b)に示す。正
弦条件は補正過剰となっている。
【0187】また、全光学系は、このカップリングレン
ズと実施例1の樹脂製対物レンズを組み合わせたもので
あり、倍率M、Mtは実施例9と同じ仕様であり、対物
レンズとカップリングレンズの間隔Dcoも実施例9と
同じである。その光路図を図29に、温度特性を図31
に示す。
【0188】この実施例において Dco=3 Mt・M・Fcp/F=−0.05476 となる。ここで樹脂カップリングレンズは単玉レンズで
あるのでFc=Fcpとなる。
【0189】温度変化による波面収差変化は、基準設計
温度より30℃上昇したとき0.016λとほぼ同一仕
様の実施例9より若干大きいが、物像間距離は短くなっ
ている。これはカップリングレンズの光源側面が凹面の
メニスカスレンズのため、該レンズの主点位置が、両凸
カップリングレンズである実施例9に比べて対物レンズ
よりとなるためである。
【0190】実施例12 カップリングレンズ
【0191】
【表15】
【0192】全光学系
【0193】
【表16】
【0194】実施例12はカップリングレンズが樹脂製
で両面非球面、光源側の面が凸面のメニスカスレンズで
ある例であり、実施例9と同じ倍率Mc=−2.0であ
り、その収差図を図33(a),33(b)に示す。正
弦条件は補正不足となっている。
【0195】また、全光学系は、このカップリングレン
ズと実施例1の樹脂製対物レンズを組み合わせたもので
あり、倍率M、Mtは実施例9と同じ仕様であり、対物
レンズとカップリングレンズの間隔Dcoも実施例9と
同じである。その光路図を図32に、温度特性を図34
に示す。
【0196】この実施例において Dco=3 Mt・M・Fcp/F=−0.05703 となる。ここで樹脂カップリングレンズは単玉レンズで
あるのでFc=Fcpとなる。
【0197】温度変化による波面収差変化は、基準設計
温度より30℃上昇したとき0.010λとほぼ同一仕
様の実施例9より小さい。これはカップリングレンズの
光源側面が凸面のメニスカスレンズのため、該レンズの
主点位置が、両凸カップリングレンズである実施例9に
比べて光源よりとなるためで、このためカップリングレ
ンズの焦点距離Fcが長くなるためである。
【0198】実施例13 カップリングレンズ
【0199】
【表17】
【0200】全光学系
【0201】
【表18】
【0202】実施例13はカップリングレンズが樹脂製
で光源側の面は球面、像側の面は非球面である両凸レン
ズの例であり、実施例9と同じ倍率Mc=−2.0であ
り、その収差図を図36(a),36(b)に示す。正
弦条件は補正過剰となっている。
【0203】また、全光学系は、このカップリングレン
ズと実施例1の樹脂製対物レンズを組み合わせたもので
あり、倍率M、Mtは実施例9と同じ仕様であり、対物
レンズとカップリングレンズの間隔Dcoも実施例9と
同じである。その光路図を図35に、温度特性を図37
に示す。
【0204】この実施例において Dco=3 Mt・M・Fcp/F=−0.05512 となる。ここで樹脂カップリングレンズは単玉レンズで
あるのでFc=Fcpとなる。
【0205】温度変化による波面収差変化は、基準設計
温度より30℃上昇したとき0.015λとなる。
【0206】実施例14 カップリングレンズ
【0207】
【表19】
【0208】全光学系
【0209】
【表20】
【0210】実施例14はカップリングレンズが樹脂製
で両面非球面の両凸レンズの例であり、その収差図を図
39(a),39(b)に示す。
【0211】また、全光学系は、このカップリングレン
ズと実施例1の樹脂製対物レンズを組み合わせたもので
あり、その光路図を図38に、温度特性を図40に示
す。
【0212】この実施例において Dco=3 Mt・M・Fcp/F=−0.06666 となる。ここで樹脂カップリングレンズは単玉レンズで
あるのでFc=Fcpとなる。
【0213】温度変化による波面収差変化は、基準設計
温度より30℃上昇したとき0.008λと、実施例9
よりも小さい。また物像間距離もかなり短くなってい
る。
【0214】実施例15 カップリングレンズ
【0215】
【表21】
【0216】全光学系
【0217】
【表22】
【0218】実施例15はカップリングレンズが樹脂製
で両面非球面の両凸レンズの例である。実施例14と同
じ倍率Mcで焦点距離が長い。その収差図を図42
(a),42(b)に示す。
【0219】また、全光学系は、このカップリングレン
ズと実施例1の樹脂製対物レンズを組み合わせたもので
あり、倍率M、Mtは実施例14と同じ仕様である。そ
の光路図を図41に、温度特性を図43に示す。
【0220】この実施例において Dco=10 Mt・M・Fcp/F=−0.07697 となる。ここで樹脂カップリングレンズは単玉レンズで
あるのでFc=Fcpとなる。
【0221】温度変化による波面収差変化は、基準設計
温度より30℃上昇したとき0.006λと、かなり小
さくなっている。
【0222】実施例16 カップリングレンズ
【0223】
【表23】
【0224】全光学系
【0225】
【表24】
【0226】実施例16はカップリングレンズが樹脂製
で両面非球面の両凸レンズの例であり、その収差図を図
45(a),45(b)に示す。
【0227】また、全光学系は、このカップリングレン
ズと実施例1の樹脂製対物レンズを組み合わせたもので
あり、その光路図を図44に、温度特性を図46に示
す。
【0228】この実施例において Dco=3 Mt・M・Fcp/F=−0.04783 となる。ここで樹脂カップリングレンズは単玉レンズで
あるのでFc=Fcpとなる。
【0229】温度変化による波面収差変化は、基準設計
温度より30℃上昇したとき0.016λである。
【0230】実施例17 カップリングレンズ
【0231】
【表25】
【0232】全光学系
【0233】
【表26】
【0234】実施例17はカップリングレンズが樹脂製
で両面非球面の両凸レンズの例であり、その収差図を図
48(a),48(b)に示す。
【0235】また、全光学系は、このカップリングレン
ズと実施例2の樹脂製対物レンズを組み合わせたもので
あり、その光路図を図47に、温度特性を図49に示
す。
【0236】この実施例において Dco=3 Mt・M・Fcp/F=−0.08767 となる。ここで樹脂カップリングレンズは単玉レンズで
あるのでFc=Fcpとなる。
【0237】温度変化による波面収差変化は、基準設計
温度より30℃上昇したとき0.014λで、対物レン
ズ単体のそれより若干大きい。これはカップリングレン
ズのパワーが大きくなり、温度変化によるカップリング
レンズ自身の波面収差変化が無視できないくらいの大き
さとなるためである。
【0238】実施例18 カップリングレンズ
【0239】
【表27】
【0240】全光学系
【0241】
【表28】
【0242】実施例18はカップリングレンズが樹脂製
で両面非球面の両凸レンズの例であり、その収差図を図
51(a),51(b)に示す。
【0243】また、全光学系は、このカップリングレン
ズと実施例3の樹脂製対物レンズを組み合わせたもので
あり、その光路図を図50に、温度特性を図52に示
す。
【0244】この実施例において Dco=3 Mt・M・Fcp/F=−0.04776 となる。ここで樹脂カップリングレンズは単玉レンズで
あるのでFc=Fcpとなる。
【0245】温度変化による波面収差変化は、基準設計
温度より30℃上昇したとき0.017λである。
【0246】以上の実施例9から実施例18までのカッ
プリングレンズ13の実施例はすべて樹脂製としたが、
光学系の温度特性を除けば、ガラスの場合でも同様の結
果が得られる。
【0247】実施例19
【0248】
【表29】
【0249】この実施例は対物レンズのみの例で、対物
レンズは樹脂性で対物レンズを構成する面は両面ともに
非球面で対物レンズ単体の倍率が+1/30倍の例であ
る。この対物レンズの光路図を図53に、その球面収差
および正弦条件の収差図を図54(a),54(b)
に、温度特性を図55に示す。
【0250】この実施例においては x2=−0.10731 Δ2= 0.07064 であり x2・(n−1) /{F・(NA)2}=−0.0421 Δ2・(n−1)3/{F・(NA)4}= 0.01910 となる。
【0251】温度変化による波面収差変化は他の実施例
に比べて大きいが、同一焦点距離の無限対物レンズより
は小さい。
【0252】この実施例はある程度、無限光学系よりも
温度特性をおさえ、光学系全体において光軸方向に垂直
な方向の大きさをある程度小さくしたいときに有効であ
る。
【0253】本発明における第2の目的を達成するため
の光情報媒体の記録再生用光学系の実施例20から実施
例24について、図56(a),56(b),図57,
図58,図59,図60,図61及び図62に基づいて
説明する。
【0254】実施例の説明に入る前に、図56(a),
56(b)を用い、光情報媒体の記録再生用光学系の基
本的な構成を説明する図である。
【0255】図56(a)において、13は正の単レン
ズよりなるカップリングレンズ、16は対物レンズ、1
7は光情報記録媒体の透明基板、18は光情報記録媒体
の情報記録面である。光源11より出射した発散光束は
対物レンズ16に近接して配置したカップリングレンズ
13で収束光に変換された後、対物レンズ16に入射
し、透明基板17を介して情報記録面18上に集光され
る。
【0256】図56(b)は、図56(a)のカップリ
ングレンズ13を対物レンズ16から離して配置し、カ
ップリングレンズ13と対物レンズ16との間にミラー
等の光学素子の配置を可能とした例である。
【0257】図57は、対物レンズ16から出射する光
束が透明基板を介して記録面に集光した状態を説明する
図で、27は厚み0.6mmの透明基板、278は厚み
0.6mmの透明基板を有する光情報記録媒体の記録
面、28は厚み1.2mmの透明基板、288は厚み
1.2mmの透明基板を有する光情報記録媒体の記録面
を示し、対物レンズ16から出射される実線で示した光
束は、厚み0.6mmの透明基板27を有する光情報記
録媒体の記録面278に集光した状態を、破線で示した
光束は、厚み1.2mmの透明基板28を有する光情報
記録媒体の記録面288に集光した状態を示している。
【0258】実施例20 図58は、本発明に云う可変手段の1例である光軸を中
心とした同心の帯状に形成され隣合うレンズ面の屈折力
が異なる複数の輪帯状レンズ面を、図56(a)や56
(b)に示した対物レンズ16の光源側の面に形成した
場合の対物レンズ16の形状、および対物レンズ16に
入射した光束が輪帯状レンズ面により分割されて、厚み
0.6mmの透明基板27を有する光情報記録媒体の記
録面278に集光した状態(実線で記載)と、厚み1.
2mmの透明基板28を有する光情報記録媒体の記録面
288に集光した状態(破線で記載)を示している。
【0259】このように2つの集光状態での集光位置を
光軸方向に離しているので、1つの透明基板厚みに対応
した対物レンズの集光状態で再生を行っている場合に、
他の透明基板厚みに対応した集光状態の光は記録面上で
はデフォーカス状態となり、再生信号への影響を小さく
することができる。
【0260】この例の場合、複数の輪帯状レンズ面は、
最も外側に位置する第1の輪帯状レンズ面31(このレ
ンズ面は光源からみてドーナツ状である。)と、第1の
輪帯状レンズ面31の内側に隣接した第2の輪帯状レン
ズ面32(このレンズ面は光源からみてドーナツ状であ
る。)と、第2の輪帯状レンズ面32の内側に隣接した
第3の輪帯状レンズ面33(このレンズ面は光源からみ
てドーナツ状である。)と、第3の輪帯状レンズ面33
の内側に隣接した第4の輪帯状レンズ面34(このレン
ズ面は光源からみてドーナツ状である。)と、第4の輪
帯状レンズ面34の内側に隣接した対物レンズの中央に
位置する第5の輪帯状レンズ面35(この輪帯状レンズ
面は光軸を含むレンズ面であり、光源からみたレンズ面
の形状は円である。)と、の5つの輪帯状レンズ面によ
り構成されている。
【0261】そして、最外周に位置する第1の輪帯状レ
ンズ面31、第3の輪帯状レンズ面33および第5の輪
帯状レンズ面35を通過した光束が、厚み0.6mmの
透明基板27を有する光情報記録媒体の記録面278に
集光し、第2の輪帯状レンズ面32および第4の輪帯状
レンズ面34を通過した光束が厚み1.2mmの透明基
板28を有する光情報記録媒体の記録面288に集光す
るように構成している。
【0262】これは、厚み0.6mmの透明基板を介し
て集光する場合は、高密度に対応させるためのスポット
を得る必要があるので、最外周の輪帯状レンズ面(この
例の場合は第1の輪帯状レンズ面31)を使用して大N
Aの対物レンズとしての微小スポットを得、厚み1.2
mmの透明基板を介して集光する場合は、最外周に輪帯
状レンズ面の内側に隣接する輪帯状レンズ面(この例の
場合は第2の輪帯状レンズ面32)を使用して基板厚み
に応じた小さなNAの対物レンズとしての微小スポット
を得ている。
【0263】また、この例の場合は、高密度に対応させ
るためのスポットを得るために使用される輪帯状レンズ
面として第1の輪帯状レンズ面31、第3の輪帯状レン
ズ面33および第5の輪帯状レンズ面35の3つの輪帯
状レンズ面を使用しているが、これは、最外周に位置す
る輪帯状レンズ面1つで高密度に対応させるためのスポ
ットを得た場合には、サイドローブの強度が大きくなっ
てノイズの増大を招いてしまい、良好な情報記録や再生
に支障をきたす場合があるからである。このようなサイ
ドローブの影響を少なくするため、最外周に位置する輪
帯状レンズ面の内側に隣接する、厚み1.2mmの透明
基板に対応する輪帯状レンズ面の内側に隣接してさらに
厚み0.6mmの透明基板に対応する屈折力を有する第
3の輪帯状レンズ面を、その内側に厚み1.2mmの透
明基板に対応する第4の輪帯状レンズ面をさらにその内
側に厚み0.6mmの透明基板に対応する屈折力を有す
る第5の輪帯状レンズ面を形成する事により、基板厚み
0.6mm対応時に不要光を出射する第2の輪帯状レン
ズ面の面積を減少させ、サイドローブを減少させること
が出来る。さらにこれを繰り返し、すなわちレンズ面に
設ける屈折力の異なる輪帯状レンズ面を外周から一つお
きに複数構成することにより、基板厚みの異なる光情報
記録媒体の記録再生を行うに適した二つの光スポットを
得ることが可能となる。
【0264】しかし、輪帯状レンズ面の数を過度に増や
すと、最外周に位置する輪帯状レンズ面よりも内側に位
置する各輪帯状レンズ面の幅が小さくなり過ぎ、加工性
が悪くなるので、サイドローブを実用上問題ないレベル
にまで低減し、なおかつ加工性を良好に保つためには、
輪帯状レンズ面の数は最外周に位置する輪帯状レンズ面
を含めて3以上10以下、さらに望ましくは上限を6以
下とするすることが好ましい。
【0265】また、同一の透明基板に対応する輪帯状レ
ンズ面を複数設ける場合は、それら複数の各輪帯状レン
ズ面をそれぞれの輪帯状レンズ面を表す式(例えば、各
輪帯状レンズ面を同一形式の非球面の式として表す)に
従って光軸まで延長した際に、光軸上におけるレンズ厚
みを等しくすることが望ましい。
【0266】これは、レンズ厚みが等しくない場合に、
同一の透明基板に対応する各輪帯状レンズ面を通過する
光束に光路長差が生じてしまい、光路長差を有する波面
が重なりあって干渉が発生し、各輪帯状レンズ面を通過
する光束により得られる光の強度が干渉により小さくな
ってしまうおそれがあるからである。
【0267】このような場合は、隣接する輪帯状レンズ
面間に段差37が生じるが、少なくとも1か所の隣接す
る輪帯状レンズ面は段差なく(36)形成することも可
能であるので、1か所は隣接する輪帯状レンズ面は段差
なく形成することが加工上望ましい。
【0268】なお、同一の透明基板に対応する各輪帯状
レンズ面を光軸まで延長した際に、光軸上におけるレン
ズ厚みが等しくないものとして構成する場合には、光路
差長Δと波長λの間にΔ=mλ(mは整数)の関係がみ
たすように構成し、かつmを−10から10までの整数
とすることで、多少光源の波長λが変動しても本来の強
度の50%以上の強度を維持することができる。
【0269】なお、図58の例においては、対物レンズ
16の光源側の面に光軸を中心とした同心の帯状に形成
され隣合うレンズ面の屈折力が異なる複数の輪帯状レン
ズ面を設けているが、この例に限らず、本発明に云う可
変手段の1例であるこの複数の輪帯状レンズ面は、対物
レンズ16の像側の面や、カップリングレンズ13の何
れか1面に形成することもできる。また、複数の輪帯状
レンズ面を対物レンズ16およびカップリングレンズ1
3を構成するレンズ面の何れか2箇所以上に設けること
も可能である。
【0270】実施例21 図59は、本発明に云う可変手段の1例であるホログラ
ムを、図56(a),56(b)に示した対物レンズ1
6の光源側の面に形成した場合の対物レンズ16の形
状、および対物レンズ16に入射した光束がホログラム
41を透過する透過光43と回折光44に分けられて、
厚み0.6mmの透明基板27を有する光情報記録媒体
の記録面278に集光した状態(実線で記載)と、厚み
1.2mmの透明基板28を有する光情報記録媒体の記
録面288に集光した状態(破線で記載)を示してい
る。
【0271】このように2つの集光状態での集光位置を
光軸方向に離しているので、1つの透明基板厚みに対応
した対物レンズの集光状態で再生を行っている場合に、
他の透明基板厚みに対応した集光状態の光は記録面上で
はデフォーカス状態となり、再生信号への影響を小さく
することができる。
【0272】この例の場合は、ホログラムをレンズ面の
端部付近には形成せず、厚み1.2mmの透明基板28
を有する光情報記録媒体の記録面288に集光するのに
必要なNAが得られるレンズ面部分にのみホログラムを
形成し、ホログラムによる回折光を厚み1.2mmの透
明基板28を有する光情報記録媒体の記録面288に集
光するように構成し、ホログラム41を透過した光束お
よびホログラムが形成されていないレンズ面42を透過
した光束を厚み0.6mmの透明基板27を有する光情
報記録媒体の記録面278に集光するようにしている。
【0273】このように構成することで、高密度に対応
させるためのビームスポットを得る必要がある厚み0.
6mmの透明基板27を有する光情報記録媒体の記録面
278への記録および/または再生に必要なNAを得る
ことができ、しかも十分な光量を有するビームスポット
を得ることができる。
【0274】なお、図59の例においては、対物レンズ
16の光源側の面にホログラムを設けているが、この例
に限らず、本発明に云う可変手段の1例であるこのホロ
グラムは、対物レンズ16の像側の面や、カップリング
レンズ13の何れか1面に形成することもできる。ま
た、ホログラムを対物レンズ16およびカップリングレ
ンズ13を構成するレンズ面の何れか2箇所以上に設け
ることも可能である。
【0275】実施例22 図60は、本発明に云う可変手段の1例である光軸を中
心とした同心の帯状に形成され隣合うレンズ面の屈折力
が異なる複数の輪帯状レンズ面を有する光学素子を、図
56(a),56(b)に示した対物レンズ16とカッ
プリングレンズ13の間に配置した例で、光学素子50
の周囲部分に形成した第1の輪帯状レンズ面である平行
平面板部分51を透過して対物レンズ16に入射した光
束が、厚み0.6mmの透明基板27を有する光情報記
録媒体の記録面278に集光した状態(実線で記載)
と、光学素子50の中央部分に形成した第2の輪帯状レ
ンズ面である凹レンズ部分52を透過した光束が、厚み
1.2mmの透明基板28を有する光情報記録媒体の記
録面288に集光した状態(破線で記載)を示してい
る。
【0276】このように2つの集光状態での集光位置を
光軸方向に離しているので、1つの透明基板厚みに対応
した対物レンズの集光状態で再生を行っている場合に、
他の透明基板厚みに対応した集光状態の光は記録面上で
はデフォーカス状態となり、再生信号への影響を小さく
することができる。
【0277】この例においても図58の例に示したと同
様、サイドローブの影響を少なくするため、最外周に位
置する輪帯状レンズ面(この場合平行平面板)の内側に
隣接する、厚み1.2mmの透明基板に対応する輪帯状
レンズ面の内側に隣接してさらに厚み0.6mmの透明
基板に対応する第3の輪帯状レンズ面(この場合平行平
面板)を、その内側に厚み1.2mmの透明基板に対応
する第4の輪帯状レンズ面をさらにその内側に厚み0.
6mmの透明基板に対応する屈折力を有する第5の輪帯
状レンズ面(この場合平行平面板)を形成する事によ
り、基板厚み0.6mm対応時に不要光を出射する第2
の輪帯状レンズ面の面積を減少させ、サイドローブを減
少させることが出来る。さらにこれを繰り返し、すなわ
ちレンズ面に設ける屈折力の異なる輪帯状レンズ面を外
周から一つおきに複数構成することにより、基板厚みの
異なる光情報記録媒体の記録再生を行うに適した二つの
光スポットを得ることが可能となる。
【0278】この輪帯状レンズ面の数は最外周に位置す
る輪帯状レンズ面を含めて2以上10以下、さらに望ま
しくは3以上6以下とするすることが好ましい。
【0279】また、同一の透明基板に対応する輪帯状レ
ンズ面を複数設ける場合は、それら複数の各輪帯状レン
ズ面をそれぞれの輪帯状レンズ面を表す式(例えば、各
輪帯状レンズ面を同一形式の非球面の式として表す)に
従って光軸まで延長した際に、光軸上におけるレンズ厚
みを等しくすることが望ましい。
【0280】実施例23 また、本発明に云う可変手段の1例であるホログラム素
子は、図60の光学素子50を平行平面板で構成し、凹
レンズ部分52に替えて、光源側または像側の凹レンズ
部分52に対応する部分にホログラムを形成することで
構成することができ、その場合は、ホログラムによる回
折光を厚み1.2mmの透明基板28を有する光情報記
録媒体の記録面288に集光するように構成し、ホログ
ラム41を透過した光束およびホログラムが形成されて
いないレンズ面42を透過した光束を厚み0.6mmの
透明基板27を有する光情報記録媒体の記録面278に
集光するようにする。
【0281】この場合も2つの集光状態での集光位置を
光軸方向に離しているので、1つの透明基板厚みに対応
した対物レンズの集光状態で再生を行っている場合に、
他の透明基板厚みに対応した集光状態の光は記録面上で
はデフォーカス状態となり、再生信号への影響を小さく
することができる。
【0282】実施例24 図61,62は、図56(a),56(b)におけるカ
ップリングレンズ13を光軸方向に移動させることで、
厚み0.6mmの透明基板27を有する光情報記録媒体
の記録面278に集光した状態(図61)と、厚み1.
2mmの透明基板28を有する光情報記録媒体の記録面
288に集光した状態(図62)に切り換える光情報の
光ピックアップ装置の構成を示している。
【0283】図61において、11は半導体レーザ等の
光源、12はビームスプリッタ、13はカップリングレ
ンズ、14は第2の絞り、15は第1の絞り、16は対
物レンズ、17は厚み0.6mmの透明基板、18は厚
み0.6mmの透明基板を有する光情報記録媒体の情報
記録面、19は光検出器、20はカップリングレンズ1
3を保持する枠、21は枠20を光軸方向に移動させる
ためのレンズ移動手段、22は第2の絞り14を光路中
に挿入するために絞り手段である。
【0284】半導体レーザ等の光源11から出射した光
束はビームスプリッタ12を通ってカップリングレンズ
13に入射し、収束光束となって絞り15で所定の光束
に制限されて対物レンズ16に入射する。この対物レン
ズ16は、収束光束が入射すると、所定の厚みの透明基
板17を通してほぼ無収差の光スポットを情報記録面1
8上に結像する。
【0285】この情報記録面18で情報ピットによって
変調されて反射した光束は、対物レンズ16、カップリ
ングレンズ13を介してビームスプリッタ12に戻り、
ここでレーザ光源11の光路から分離され、光検出器1
9へ入射する。この光検出器19は多分割されたPIN
フォトダイオードであり、各素子から入射光束の温度に
比例した電流を出力し、この電流を図には示さない検出
回路に送り、ここで情報信号、フォーカスエラー信号、
トラックエラー信号に基づき、磁気回路とコイル等で構
成される2次元アクチュエータで対物レンズ16を制御
し、常に情報トラック上に光スポット位置を合わせる。
【0286】図62は、カップリングレンズ13をレン
ズ移動手段21より対物レンズ16から離れた、厚み
1.2mmの透明基板の記録または/再生を行う位置に
移動し、第2の絞り14を絞り手段により光路中に挿入
した図である。
【0287】この例のように、カップリングレンズを光
軸方向に移動するように構成するように構成すれば、厚
み0.6mmから1.2mmの透明基板を有する全ての
光情報記録媒体について記録および/または再生を行う
ことが可能となる。また、この例においては、カップリ
ングレンズを光軸方向に移動するようにしているが、カ
ップリングレンズは固定位置として光源を光軸方向に移
動する、あるいは、カップリングレンズと光源の両者を
光軸方向に移動するようにしても良い。また、カップリ
ングレンズは固定として、カップリングレンズとの光学
的距離が異なる2つの光源を用い、この2つの光源を選
択的に切りかえて用いるようにしても良い。
【0288】また、図62の例においては、カップリン
グレンズ13から出射する光束は、収束光としている
が、厚み1.2mmの透明基板を有する光情報媒体の場
合は、発散光または平行光を対物レンズ16に入射する
ことで、情報の再生が可能な場合は、厚み1.2mmの
透明基板を有する光情報記録媒体の場合はにおいては、
対物レンズ16に発散光または平行光を入射するように
しても良い。しかし収束光のほうが望ましことは言うま
でもない。
【0289】
【発明の効果】本発明により、各実施例でも見られるよ
うに、高NA化の下で、樹脂製の対物レンズを用いた場
合でも、温度変化による波面収差の変化をレンズの許容
誤差を確保できる程度に抑えた光学系が得られた。
【0290】その上、今後さらに記録を高密度化される
予想に対しても、波長450nmまでの使用光の短波長
化、NA0.75程度までのレンズの高NA化が可能で
あることが明らかとなった。
【0291】さらに、本発明によれば、一つの光ピック
アップ装置で異なる基板厚を有する光ディスクの記録再
生を可能とし、相互に互換性を有し、しかも大NA化の
下で、樹脂製の対物レンズを用いた場合でも、温度変化
による波面収差の変化をレンズの許容誤差を確保できる
程度に抑えた、構造が簡単でコンパクトな光情報媒体の
記録再生用光学系、及び、光情報記録再生用対物レンズ
が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系に
おける対物レンズの実施例1の光路図である。
【図2】上記実施例1の対物レンズの球面収差および正
弦条件の収差図である。
【図3】上記実施例1の対物レンズの温度特性図であ
る。
【図4】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系に
おける対物レンズの実施例2の光路図である。
【図5】上記実施例2の対物レンズの球面収差および正
弦条件の収差図である。
【図6】上記実施例2の対物レンズの温度特性図であ
る。
【図7】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系に
おける対物レンズの実施例3の光路図である。
【図8】上記実施例3の対物レンズの球面収差および正
弦条件の収差図である。
【図9】上記実施例3の対物レンズの温度特性図であ
る。
【図10】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系
における対物レンズの実施例4の光路図である。
【図11】上記実施例4の対物レンズの球面収差および
正弦条件の収差図である。
【図12】上記実施例4の対物レンズの温度特性図であ
る。
【図13】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系
における対物レンズの実施例5の光路図である。
【図14】上記実施例5の対物レンズの球面収差および
正弦条件の収差図である。
【図15】上記実施例5の対物レンズの温度特性図であ
る。
【図16】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系
の実施例6の光路図である。
【図17】上記実施例6の光学系の温度特性図である。
【図18】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系
の実施例7の光路図である。
【図19】上記実施例7の光学系の温度特性図である。
【図20】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系
における対物レンズの実施例8の光路図である。
【図21】上記実施例8の対物レンズの球面収差および
正弦条件の収差図である。
【図22】上記実施例8の対物レンズの温度特性図であ
る。
【図23】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系
における実施例9の光路図である。
【図24】上記実施例9のカップリングレンズの球面収
差および正弦条件の収差図である。
【図25】上記実施例9の光学系の温度特性図である。
【図26】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系
における実施例10の光路図である。
【図27】上記実施例10のカップリングレンズの球面
収差および正弦条件の収差図である。
【図28】上記実施例10の光学系の温度特性図であ
る。
【図29】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系
における実施例11の光路図である。
【図30】上記実施例11のカップリングレンズの球面
収差および正弦条件の収差図である。
【図31】上記実施例11の光学系の温度特性図であ
る。
【図32】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系
における実施例12の光路図である。
【図33】上記実施例12のカップリングレンズの球面
収差および正弦条件の収差図である。
【図34】上記実施例12の光学系の温度特性図であ
る。
【図35】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系
における実施例13の光路図である。
【図36】上記実施例13のカップリングレンズの球面
収差および正弦条件の収差図である。
【図37】上記実施例13の光学系の温度特性図であ
る。
【図38】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系
の実施例14の光路図である。
【図39】上記実施例14のカップリングレンズの球面
収差および正弦条件の収差図である。
【図40】上記実施例14の光学系の温度特性図であ
る。
【図41】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系
の実施例15の光路図である。
【図42】上記実施例15のカップリングレンズの球面
収差および正弦条件の収差図である。
【図43】上記実施例15の光学系の温度特性図であ
る。
【図44】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系
における実施例16の光路図である。
【図45】上記実施例16のカップリングレンズの球面
収差および正弦条件の収差図である。
【図46】上記実施例16の光学系の温度特性図であ
る。
【図47】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系
の実施例17の光路図である。
【図48】上記実施例17のカップリングレンズの球面
収差および正弦条件の収差図である。
【図49】上記実施例17の光学系の温度特性図であ
る。
【図50】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系
における実施例18の光路図である。
【図51】上記実施例18のカップリングレンズの球面
収差および正弦条件の収差図である。
【図52】上記実施例18の光学系の温度特性図であ
る。
【図53】本発明の光情報記録媒体の記録再生用光学系
の実施例19の光路図である。
【図54】上記実施例19の対物レンズの球面収差およ
び正弦条件の収差図を示す。
【図55】上記実施例19の対物レンズの温度特性を示
す。
【図56】本発明の光情報媒体の記録再生用光学系の基
本的な構成図である。
【図57】対物レンズから出射する光束の集光状態を示
す図である。
【図58】本発明の対物レンズの1例を示す図である。
【図59】本発明の対物レンズの1例を示す図である。
【図60】本発明の光学素子を使用した例を示す図であ
る。
【図61】本発明の光情報の光ピックアップ装置の説明
図である。
【図62】本発明の光情報の光ピックアップ装置の説明
図である。
【図63】従来例の説明図である。
【図64】対物レンズの波面収差の変化を示す図であ
る。
【符号の説明】
11 レーザ光源(光源) 12 ビームスプリッタ 13 カップリングレンズ 15 絞り(第1絞り) 16 対物レンズ 17 透明基板 18 情報記録面 19 光検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木林 宏至 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (56)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光情報記録媒体への情報の記録および/
    または情報の再生を行う記録再生用光学系において、光
    源と、前記光源からの発散光を収束光に変換するための
    カップリング手段と、前記収束光をさらに収束させて前
    記光情報記録媒体の情報記録面上に結像するための対物
    レンズとを有し、前記対物レンズはマレシャル限界内で
    の波面収差が最小となる場合における前記対物レンズ単
    体の横倍率Mが以下の範囲にあることを特徴とする光情
    報記録媒体の記録再生用光学系。 0<M<1
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の記録再生用光学系にお
    いて、前記対物レンズ単体の横倍率Mが以下の範囲にあ
    ることを特徴とする光情報記録媒体の記録再生用光学
    系。 0.05≦M<1
  3. 【請求項3】 上記対物レンズは、少なくとも光軸方向
    に可動であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の光情報記録媒体の記録再生用光学系。
  4. 【請求項4】 上記カップリング手段の像側の面と上記
    対物レンズの光源側面の間隔をDcoとすると、以下の
    条件を満足することを特徴とする請求項1,2,3のい
    ずれか1項に記載の光情報記録媒体の記録再生用光学
    系。 0.1≦Dco/F≦5.0 ただしF:対物レンズの焦点距離
  5. 【請求項5】 上記カップリング手段の像側の面と上記
    対物レンズの光源側面の間隔をDcoとすると、以下の
    条件を満足することを特徴とする請求項1,2,3のい
    ずれか1項に記載の光情報記録媒体の記録再生用光学
    系。 1.0≦Dco/F≦5.0
  6. 【請求項6】 上記カップリング手段の像側の面と上記
    対物レンズの光源側面の間隔をDcoとすると、以下の
    条件を満足することを特徴とする請求項1,2,3のい
    ずれか1項に記載の光情報記録媒体の記録再生用光学
    系。 1.0≦Dco/F≦3.0
  7. 【請求項7】 以下の条件を満足することを特徴とする
    請求項1,3,4,5,6のいずれか1項に記載の光情
    報記録媒体の記録再生用光学系。 0.05≦M≦0.23 NA・(1−M)≦0.65 0.48≦NA ただしNA:光学系の像側の開口数
  8. 【請求項8】 以下の条件を満足することを特徴とする
    請求項1から7のいずれか1項に記載の光情報記録媒体
    の記録再生用光学系。 0.05≦M≦0.125
  9. 【請求項9】 上記対物レンズは樹脂製であり、以下の
    条件を満足することを特徴とする請求項8に記載の光情
    報記録媒体の記録再生用光学系。 NA・(1−M)≦0.65 ただしNA:光学系の像側の開口数
  10. 【請求項10】 以下の条件を満足することを特徴とす
    る請求項1または請求項7に記載の光情報記録媒体の記
    録再生用光学系。 0.65≦NA≦0.8 0.125≦M≦0.23 ただしNA:光学系の像側の開口数
  11. 【請求項11】 上記対物レンズは樹脂製であることを
    特徴とする請求項10に記載の光情報記録媒体の記録再
    生用光学系。
  12. 【請求項12】 以下の条件を満足することを特徴とす
    る請求項1から11のいずれか1項に記載の光情報記録
    媒体の記録再生用光学系。 (1−M)・F≦6.0mm
  13. 【請求項13】 カップリング手段は屈折光学系である
    カップリングレンズであることを特徴とする請求項1か
    ら12のいずれか1項に記載の光情報記録媒体の記録再
    生用光学系。
  14. 【請求項14】 上記カップリングレンズは1枚ないし
    複数枚の球面レンズからなることを特徴とする請求項1
    3に記載の光情報記録媒体の記録再生用光学系。
  15. 【請求項15】 上記カップリングレンズは少なくとも
    1面は非球面であることを特徴とする請求項13に記載
    の光情報記録媒体の記録再生用光学系。
  16. 【請求項16】 上記対物レンズが樹脂製であり、かつ
    カップリングレンズも少なくとも1枚は正の屈折力を持
    つ樹脂製レンズであることを特徴とする請求項13に記
    載の光情報記録媒体の記録再生用光学系。
  17. 【請求項17】 上記カップリングレンズは少なくとも
    1面は非球面であることを特徴とする請求項16に記載
    の光情報記録媒体の記録再生用光学系。
  18. 【請求項18】 上記カップリングレンズは樹脂製単玉
    レンズであることを特徴とする請求項17に記載の光情
    報記録媒体の記録再生用光学系。
  19. 【請求項19】 上記カップリングレンズは以下の条件
    を満足することを特徴とする請求項16または請求項1
    8に記載の光情報記録媒体の記録再生用光学系。 −0.10≦Mt・M・Fcp/F≦−0.04 ただしMt:光学系全体の横倍率 Fcp:カップリングレンズにおける樹脂レンズの焦点
    距離
  20. 【請求項20】 上記光学系は以下の条件を満足するこ
    とを特徴とする請求項13に記載の光情報記録媒体の記
    録再生用光学系。 0.06≦|Mt|・NA≦0.21
  21. 【請求項21】 上記光学系は以下の条件を満足するこ
    とを特徴とする請求項13に記載の光情報記録媒体の記
    録再生用光学系。 0.06≦|Mt|・NA≦0.12
  22. 【請求項22】 上記光学系は以下の条件を満足するこ
    とを特徴とする請求項13に記載の光情報記録媒体の記
    録再生用光学系。 0.12≦|Mt|・NA≦0.21
  23. 【請求項23】 請求項13に記載の光情報媒体の記録
    再生用光学系において、さらに前記対物レンズによる前
    記収束光の収束状態を、前記光情報記録媒体の透明基板
    の厚みに応じて可変する可変手段を備えたことを特徴と
    する光情報記録媒体の記録再生用光学系。
  24. 【請求項24】 前記可変手段は、前記カップリングレ
    ンズまたは前記対物レンズの少なくとも1面に形成され
    た、光軸を中心とした同心の帯状に形成され隣り合うレ
    ンズ面の屈折力が異なる複数の輪帯状レンズ面であるこ
    とを特徴とする請求項23に記載の光情報記録媒体の記
    録再生用光学系。
  25. 【請求項25】 前記可変手段は、前記カップリングレ
    ンズ又は前記対物レンズの少なくとも1面に形成された
    ホログラムであることを特徴とする請求項23に記載の
    光情報記録媒体の記録再生用光学系。
  26. 【請求項26】 前記可変手段は、前記光源と前記対物
    レンズとの間に設けられ、通過する光束を透過光と回折
    光に分光するホログラム素子であることを特徴とする請
    求項23に記載の光情報記録媒体の記録再生用光学系。
  27. 【請求項27】 前記可変手段は、前記光源と前記対物
    レンズとの間に設けられ、光軸を中心として同心の帯状
    に形成され隣り合うレンズ面の屈折力が異なる複数の輪
    帯状レンズ面を有する光学素子であることを特徴とする
    請求項23に記載の光情報記録媒体の記録再生用光学
    系。
  28. 【請求項28】 前記可変手段は、前記カップリングレ
    ンズを前記光情報記録媒体の透明基板の厚みに応じて光
    軸上を移動させる手段であることを特徴とする請求項2
    3に記載の光情報記録媒体の記録再生用光学系。
  29. 【請求項29】 前記可変手段は、前記光源を前記光情
    報記録媒体の透明基板の厚みに応じて光軸上を移動させ
    る手段であることを特徴とする請求項23に記載の光情
    報記録媒体の記録再生用光学系。
  30. 【請求項30】 前記可変手段は、前記カップリングレ
    ンズ及び前記光源を前記光情報記録媒体の透明基板の厚
    みに応じて光軸上を移動させる手段であることを特徴と
    する請求項23に記載の光情報記録媒体の記録再生用光
    学系。
  31. 【請求項31】 前記可変手段は、複数の光源を前記光
    情報記録媒体の透明基板の厚みに応じて切り替える手段
    であることを特徴とする請求項23に記載の光情報記録
    媒体の記録再生用光学系。
  32. 【請求項32】 光情報記録媒体への情報の記録および
    /または情報の再生を行う記録再生用光学系に用いら
    れ、入射した収束光を前記光記録媒体の情報記録面上に
    結像する対物レンズであって、マレシャル限界内での波
    面収差が最小となる場合における前記対物レンズ単体の
    横倍率Mが以下の範囲を満足し、開口数NAが以下の範
    囲を満足し、前記対物レンズの光源側の面が非球面の単
    レンズであることを特徴とする記録再生用対物レンズ。 0<M<1 0.3≦NA
  33. 【請求項33】 請求項32に記載の記録再生用対物レ
    ンズであって、マレシャル限界内での波面収差が最小と
    なる場合における前記対物レンズ単体の横倍率Mが以下
    の範囲にあることを特徴とする記録再生用対物レンズ。 0.05≦M<1
  34. 【請求項34】 収束光束が入射したとき、波面収差が
    最小となり、かつマレシャルの限界内である横倍率Mお
    よび開口数NAが以下の範囲にあり、少なくとも光源側
    の面が非球面である単レンズであることを特徴とする対
    物レンズ。 0.05≦M 0.3≦NA
  35. 【請求項35】 上記収束光束は、上記対物レンズがな
    いとき、回折限界スポットで一点に集光することを特徴
    とする請求項32,33,34のいずれか1項に記載の
    対物レンズ。
  36. 【請求項36】 両面非球面単レンズであることを特徴
    とする請求項32,33,34,34,35のいずれか
    1項に記載の対物レンズ。
  37. 【請求項37】 以下の条件を満足することを特徴とす
    る請求項32から36のいずれか1項に記載の対物レン
    ズ。 −0.25≦F・(n−1)/r2≦0.7 ただしn:レンズを形成する素材の屈折率 F:対物レンズの焦点距離 r2:レンズの像側の面の頂点曲率半径
  38. 【請求項38】 以下の条件を満足することを特徴とす
    る請求項32から37のいずれか1項に記載の対物レン
    ズ。 −0.045≦x2・(n−1)/{F・(NA)2}≦
    0.1 ただしNA:対物レンズの像側の開口数 x2:レンズの像側の面の軸上光線の有効径最周辺(上
    記NAの周辺光線が入射する像側の面上の位置)と該面
    の頂点との光軸方向の差で、光軸から遠ざかるほど像側
    に変位している方向を正とする
  39. 【請求項39】 以下の条件を満足することを特徴とす
    る請求項32,33,34,37又は38に記載の対物
    レンズ。 −0.005≦Δ2・(n−1)3/{F・(NA)4
    ≦0.018 ただしΔ2:レンズの像側の面の軸上光線の有効径最周
    辺(上記NAの周辺光線が入射する像側の面上の位置)
    における非球面と該面の頂点曲率半径r2を有する基準
    球面との光軸方向の差で、光軸から遠ざかるほど像側に
    変位している方向を正とする
  40. 【請求項40】 以下の条件を満足することを特徴とす
    る請求項32から39のいずれか1項に記載の光情報記
    録媒体の記録再生用対物レンズ。 (1−M)・F≦6.0mm
  41. 【請求項41】 以下の条件を満足することを特徴とす
    る請求項34から40のいずれか1項に記載の光情報記
    録媒体の記録再生用対物レンズ。 0.05≦M≦0.23 NA・(1−M)≦0.65 0.48≦NA
  42. 【請求項42】 以下の条件を満足することを特徴とす
    る請求項32から41のいずれか1項に記載の光情報記
    録媒体の記録再生用対物レンズ。 0.05≦M≦0.125
  43. 【請求項43】 樹脂製であり、以下の条件を満足する
    ことを特徴とする請求項42に記載の光情報記録媒体の
    記録再生用対物レンズ。 NA・(1−M)≦0.65 0.48≦NA
  44. 【請求項44】 以下の条件を満足することを特徴とす
    る請求項42に記載の光情報記録媒体の記録再生用対物
    レンズ。 0.65≦NA≦0.8 0.125≦M≦0.23
  45. 【請求項45】 樹脂製であることを特徴とする請求項
    44に記載の光情報記録媒体の記録再生用対物レンズ。
  46. 【請求項46】 光情報記録媒体への情報の記録および
    /または情報の再生を行う記録再生用光学系に用いられ
    るカップリングレンズであって、光源と対物レンズの間
    に配置され、前記光源よりの発散光を収束光に変換して
    前記対物レンズに前記収束光を導き、像側の前記光源側
    に対する横倍率Mcが以下の範囲を満足し、前記光源側
    の開口数NAoが以下の範囲を満足することを特徴とす
    る光情報記録媒体の記録再生用カップリングレンズ。 −7.0≦Mc≦−0.5 0.06≦NAo≦0.21
  47. 【請求項47】 上記対物レンズは以下の条件を満足す
    ることを特徴とする請求項46に記載の光情報記録媒体
    の記録再生用カップリングレンズ。 0.05≦M 0.3≦NA
  48. 【請求項48】 1枚ないし複数枚の球面系からなるこ
    とを特徴とする請求項46に記載の光情報記録媒体の記
    録再生用カップリングレンズ。
  49. 【請求項49】 少なくとも1面は非球面を持つ1枚の
    レンズからなることを特徴とする請求項46に記載の光
    情報記録媒体の記録再生用カップリングレンズ。
  50. 【請求項50】 ガラス製であることを特徴とする請求
    項49に記載の光情報記録媒体の記録再生用カップリン
    グレンズ。
  51. 【請求項51】 樹脂製であることを特徴とする請求項
    49に記載の光情報記録媒体の記録再生用カップリング
    レンズ。
  52. 【請求項52】 両面が非球面であることを特徴とする
    請求項49に記載の光情報記録媒体の記録再生用カップ
    リングレンズ。
  53. 【請求項53】 両面が凸面であることを特徴とする請
    求項49に記載の光情報記録媒体の記録再生用カップリ
    ングレンズ。
  54. 【請求項54】 光源側の面が凸面であるメニスカスレ
    ンズであることを特徴とする請求項49または請求項5
    1に記載の光情報記録媒体の記録再生用カップリングレ
    ンズ。
  55. 【請求項55】 光源側の面が凹面であるメニスカスレ
    ンズであることを特徴とする請求項49に記載の光情報
    記録媒体の記録再生用カップリングレンズ。
  56. 【請求項56】 少なくとも光源と、該光源から出射さ
    れる光束を透明基板を有する情報記録媒体の記録面に前
    記透明基板を介して集光する集光光学系と、前記情報記
    録媒体の記録面で反射した光束を受けその光量に応じた
    電気信号を出力する光検出器とを備えた光情報媒体の光
    ピックアップ装置であって、前記集光光学系は、請求項
    1から31のいずれか1項に記載の光情報媒体の記録再
    生用光学系であることを特徴とする光情報記録媒体の光
    ピックアップ装置。
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