JP2002175639A - 光ヘッドの光学系および光ヘッド用対物レンズ - Google Patents

光ヘッドの光学系および光ヘッド用対物レンズ

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JP2002175639A JP2001259255A JP2001259255A JP2002175639A JP 2002175639 A JP2002175639 A JP 2002175639A JP 2001259255 A JP2001259255 A JP 2001259255A JP 2001259255 A JP2001259255 A JP 2001259255A JP 2002175639 A JP2002175639 A JP 2002175639A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動距離を確保しつつ対物レンズの焦点距離
を短くし、独立の絞りを設けることなく開口数を適切に
設定することが可能な光ヘッドの光学系を提供するこ
と。 【解決手段】 保護層が薄い光ディスクD1の使用時、
第1のレーザーモジュール21から発した短波長のレー
ザー光は、コリメートレンズ24を介して平行光として
対物レンズ10に入射し、記録面に集光される。保護層
が厚い光ディスクD2の使用時、第2のレーザーモジュ
ール22から発した長波長のレーザー光は、発散光とし
て対物レンズ10に入射し、記録面に集光される。対物
レンズ10の高NA専用領域REに形成された回折レンズ構
造は、短波長のレーザー光を光ディスクD1に集光させ
る際には球面収差を良好に補正するため開口数が大きく
なり、長波長のレーザー光を光ディスクD2に集光させ
る際には球面収差を発生させるため開口数が小さくな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録密度が異な
る2種類の光ディスクに対して利用可能な光ヘッドの光
学系、およびこのような光ヘッドに用いられる対物レン
ズに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクには、記録面をカバーする保
護層の厚さや記録密度が異なる複数の規格がある。例え
ば、CD(コンパクトディスク)やCD−R(CDレコー
ダブル)は、厚さ1.20mmの保護層を有し、記録密度が低
い。これに対して、DVD(デジタルバーサタイルディ
スク)は、厚さ0.60mmの保護層を有し、記録密度が高
い。
【0003】光ディスクの記録・再生に用いられる光ヘ
ッドの光学系は、半導体レーザーと、この半導体レーザ
ーから発したレーザー光を光ディスクの記録面上に収束
させる対物レンズと、光ディスクからの反射光を受光す
るセンサとを備えている。装置の小型化のためには、単
一の対物レンズを異なる規格の光ディスクに対して兼用
することが望ましく、さらには、装置の薄型化のため、
対物レンズの焦点距離は短い方が望ましい。
【0004】ただし、対物レンズに入射するレーザー光
が平行光である場合には、焦点距離を短くすると、保護
層の厚さが厚いCD,CD−Rに対して必要な作動距離
を確保することが難しくなる。
【0005】一方、光ディスクの記録/再生に必要な開
口数(NA)は、光ディスクの記録密度に応じて異なる。
記録密度が高いDVDについては小さいスポットを形成
するために0.60程度のNAが必要となるのに対し、
記録密度の低いCDについては0.45程度のNAが要
求される。トラック幅に対してスポット径が小さすぎる
と、特にCD(コンパクトディスク)のように光の回折を
利用して信号を再生する方式では、十分な回折効果が得
られずに信号を読み落とす可能性があるため、CD使用
時には開口数を小さくするためにDVD使用時より対物
レンズに入射する光束径を絞る必要がある。
【0006】そこで、従来の光ヘッドは、NAを変化さ
せるために機械的に開口径を変化させる可変絞りを対物
レンズの入射側に設け、あるいは、CD使用時とDVD
使用時とで光源部の発光波長が異なることを利用して、
波長選択性の絞りを設けている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ヘッドのように、対物レンズの入射側に絞りを設ける
場合には、絞りを配置するスペースが必要となるために
光学系の小型化を妨げるという問題がある。
【0008】この発明は、上述した従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、保護層の厚い光ディスクに
対しても作動距離を確保しつつ対物レンズの焦点距離を
短くすることができ、かつ、対物レンズの手前に独立の
絞りを設けることなく開口数を適切に設定することが可
能な光ヘッドの光学系を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる光ヘッ
ドの光学系は、上記の目的を達成させるため、対物レン
ズの高NA専用領域に、短波長の第1のレーザー光を保護
層が薄く記録密度が高い第1の光ディスクに集光させる
際の収差を補正すると共に、長波長の第2のレーザー光
を保護層が厚く記録密度が低い第2の光ディスクに集光
させる際には収差を発生させる回折レンズ構造を形成し
たことを特徴とする。
【0010】すなわち、この発明にかかる光ヘッドの光
学系は、第1のレーザー光と第2のレーザー光とを選択
的に発する光源部と、第1のレーザー光を第1の光ディ
スクの保護層を介して記録面上に集光させると共に、第
2のレーザー光を第2の光ディスクの記録面上に集光さ
せる上記の対物レンズとを備える。光源部は、第2のレ
ーザー光を発散光として対物レンズに対して入射させ、
第1のレーザー光を第2のレーザー光より発散度の弱い
光束として対物レンズに入射させる。第1のレーザー光
は、平行光、弱い収束光、あるいは、第2のレーザー光
より弱い発散光とすることができる。対物レンズのレン
ズ面は、第2の光ディスクに必要充分な低NAの光束が透
過する共用領域と、第1の光ディスクに対してのみ必要
な高NAの光束が透過する高NA専用領域とに区分され、こ
の高NA専用領域には、微細な段差を有する複数の同心の
輪帯から成る回折レンズ構造が形成されている。回折レ
ンズ構造は、上記のように第1のレーザー光を第1の光
ディスクの記録面に集光させる際には収差を補正すると
共に、第2のレーザー光を第2の光ディスクの記録面に
集光させる際には収差を発生させることにより、共用領
域を透過した光束により形成されるスポットに対し、高
NA専用領域を透過した光束を拡散させる。
【0011】記録密度の高い第1の光ディスクの記録・
再生時には、波長の短い第1のレーザー光が用いられ
る。回折レンズ構造は、第1のレーザー光を第1の光デ
ィスクに集光させる際の収差を補正するため、第1のレ
ーザー光に対しては対物レンズのNAが比較的大きくな
り、スポット径を小さく絞ることができる。記録密度の
低い第2の光ディスクの記録・再生時には、波長の長い
第2のレーザー光が用いられる。回折レンズ構造は、第
2のレーザー光を第2の光ディスクに集光させる際には
収差を発生させるため、高NA専用領域に入射した第2の
レーザー光は拡散し、スポットの形成には寄与しない。
したがって、第2のレーザー光に対しては対物レンズの
NAが実質的に比較的小さくなり、そのスポット径を第
1のレーザー光によるスポット径より大きくすることが
できる。
【0012】対物レンズの共用領域は、段差のない連続
面として形成してもよいし、回折レンズ構造を形成して
もよい。共用領域に回折レンズ構造を形成する場合に
は、主として色収差の補正機能を持たせることが望まし
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる光ヘッド
の光学系の実施形態を説明する。最初に光学系の全体構
成について説明し、続いて対物レンズの実施例を説明す
る。実施形態の光ヘッドは、記録密度の異なる2種類の
光ディスク、この例では記録密度の高いDVD(デジタ
ルバーサタイルディスク)と記録密度の低いCD(コンパ
クトディスク)、CD−R(CDレコーダブル)に対して
記録あるいは再生が可能である。
【0014】図1は実施形態にかかる光ヘッドの光学系
の説明図である。この光学系は、第1レーザーモジュー
ル21、第2レーザーモジュール22、ビームコンバイ
ナ23、コリメートレンズ24、対物レンズ10で構成
されている。各モジュール21,22は、半導体レーザ
ーとセンサーとを一体化した素子である。対物レンズ1
0は、図示しない公知のフォーカシング機構によりその
光軸方向に移動可能であり、かつ、トラッキング機構に
より光ディスクの半径方向にも移動可能である。
【0015】DVD等の0.6mmの保護層を有する高記録
密度の第1の光ディスクD1を使用するためには、小さ
いビームスポットを作るために波長635〜665nmの赤色光
が必要とされ、CD,CD−R等の1.2mmの保護層を有
する低記録密度の第2の光ディスクD2のうち、少なく
ともCD−Rを使用するためには、その分光反射率の関
係で近赤外光が必要となる。そこで、第1のレーザーモ
ジュール21は、発振波長650nmの半導体レーザーを備
え、第2のレーザーモジュール22は、発振波長780nm
の半導体レーザーを備える。
【0016】なお、第1レーザーモジュール21は、コ
リメートレンズ24から発した第1のレーザー光が平行
光として対物レンズ10に入射するように、すなわち、
対物レンズの物体距離が無限遠となるように、コリメー
トレンズ24の前側焦点に一致して配置されている。こ
れに対して、第2のレーザーモジュール22は、コリメ
ートレンズ24から発した第2のレーザー光が発散光と
して対物レンズ10に入射するように、すなわち、対物
レンズの物体距離が有限となるように、コリメートレン
ズ24の前側焦点よりコリメートレンズ24側に接近し
て配置されている。図1では、第1レーザーモジュール
21から発した第1のレーザー光が平行光として対物レ
ンズ10に入射する例について説明しているが、第1の
レーザー光は第2のレーザー光より発散度の弱い光束で
あれば足り、平行光の他、弱い収束光としてもよいし、
第2のレーザー光より弱い発散光としてもよい。
【0017】第1の光ディスクD1(図中実線で示す)の
使用時には、第1のレーザーモジュール21を作動させ
る。対物レンズ10は図2中に実線で示した位置に配置
され、第1のレーザーモジュール21の半導体レーザー
から発した波長650nmの第1のレーザー光は、図中実線
で示したように平行光として対物レンズ10に入射し、
対物レンズ10により集光されて第1の光ディスクD1
の記録面にビームスポットを形成する。他方、第2の光
ディスクD2(図中破線で示す)の使用時には、第2のレ
ーザーモジュール22を作動させる。対物レンズ10は
図中破線で示したように、光ディスクに近づいた位置に
配置される。第2のレーザーモジュール22の半導体レ
ーザーから発した波長780nmの第2のレーザー光は、図
中破線で示したように発散光として対物レンズ10に入
射し、対物レンズ10により集光されて第2の光ディス
クD2の記録面にビームスポットを形成する。
【0018】各光ディスクからの反射光は、各モジュー
ルに設けられた受光素子により受光され、フォーカシン
グエラー信号、トラッキングエラー信号、そして再生時
には記録された情報の再生信号が検出される。
【0019】このように第2の光ディスクの使用時に発
散光を入射させることにより、平行光を入射させるより
ビームスポットの位置を対物レンズ10から離すことが
でき、対物レンズの焦点距離を短くして第1の光ディス
ク使用時の作動距離を短くした場合にも、第2の光ディ
スクD2に対する作動距離を十分に確保することが可能
となる。したがって、装置全体を薄型化することができ
る。
【0020】次に、図2に基づいて対物レンズ10の構
造について詳細に説明する。図2は、実施形態にかかる
対物レンズ10を示す説明図であり、(A)は正面図、
(B)は縦断面図、(C)は縦断面の一部拡大図である。
【0021】対物レンズ10は、非球面である2つのレ
ンズ面11,12を有する両凸の樹脂製単レンズであ
る。対物レンズ10の第1面11は、図2(A)に示すよ
うに、記録密度の低い第2の光ディスクD2に必要充分
な低NAの光束が透過する共用領域RCと、この共用領域RC
の周囲に位置し、記録密度の高い第1の光ディスクD1
に対してのみ必要な高NAの光束が透過する高NA専用領域
REとに区分される。共用領域RCは、NA0.45〜0.50程度の
光束が透過する位置より内側の領域であり、高NA専用領
域REは、それより外側でおおよそNA0.60の光束が透過す
る位置より内側の領域である。
【0022】第1面11の高NA専用領域REには、図2
(A)に示したように光軸を中心とする同心輪帯状の回折
レンズ構造が形成されている。回折レンズ構造は、図2
(C)に示す通り、フレネルレンズのように各輪帯の境界
に光軸方向の段差を持つ。第1面11の共用領域RCと、
第2面12の全域とは、回折レンズ構造を持たない連続
面である。
【0023】高NA専用領域REに形成される回折レンズ構
造は、波長により球面収差を変化させる特性を有し、第
1のレーザー光を第1の光ディスクに集光させる際には
球面収差を良好に補正し、第2のレーザー光を第2の光
ディスクに集光させる際には球面収差を発生させる。し
たがって、第1の光ディスクD1の使用時には、共用領
域RC、高NA専用領域REに入射した第1のレーザー光が共
に同一の位置に集光し、NAが比較的大きくなるために
スポット径を小さく絞ることができる。他方、第2の光
ディスクD2の使用時には、高NA専用領域REに入射した
第2のレーザー光は拡散し、共用領域RCに入射したレー
ザー光のみがビームスポットを形成するため、NAが実
質的に小さくなり、スポット径が第1のレーザー光によ
るスポット径より大きくなる。
【0024】なお、図2の例では、対物レンズ10の第
1面11の高NA専用領域REにのみ回折レンズ構造を形成
しているが、共用領域RCにも例えば色収差を補正するた
めの回折レンズ構造を形成してもよい。また、回折レン
ズ構造を形成するのは第1面11に限られず、第2面1
2に形成してもよい。次に、上述した実施形態に基づく
対物レンズ10の具体的な実施例を5例提示する。
【0025】
【実施例1】図3は、実施例1にかかる対物レンズ10
と第1の光ディスクD1、第2の光ディスクD2とを示す
レンズ図である。実施例1の対物レンズ10の具体的な
数値構成は、表1に示されている。実施例1の対物レン
ズ10の第1面11は、光軸からの高さhが0≦h<1.50
を満たす共用領域RCと1.50≦hとなる高NA専用領域REと
に区分され、共用領域RCは段差のない連続面、高NA専用
領域REには波長により球面収差を変化させる回折レンズ
構造が形成されている。共用領域ECと高NA専用領域REの
ベースカーブ(回折レンズ構造を除く屈折レンズとして
の形状)とは別個の係数で定義される独立した非球面で
ある。また、第2面12は回折レンズ構造を有さない回
転対称非球面である。
【0026】第1面11の共用領域RCの非球面、高NA専
用領域のベースカーブ、および第2面12の非球面の形
状は、光軸からの高さがhとなる非球面上の座標点の非
球面の光軸上での接平面からの距離(サグ量)をX(h)、
非球面の光軸上での曲率(1/r)をC、円錐係数をK、4
次、6次、8次、10次、12次の非球面係数をA4,A6,
A8,A10,A12として、以下の式で表される。 X(h)=Ch2/(1+√(1-(1+K)C2h2))+A4h4+A6h6+A8h8+A10h
10+A12h12
【0027】また、回折レンズ構造による光路長の付加
量は、光軸からの高さh、n次(偶数次)の光路差関数係
数Pn、回折次数m、波長λを用いて、 φ(h)=(P2h2+P4h4+P6h6+…)×m×λ により定義される光路差関数φ(h)により表すことがで
きる。光路差関数φ(h)は、回折面上での光軸からの高
さhの点において、回折レンズ構造により回折されなか
った場合の仮想的な光線と、回折レンズ構造により回折
された光線との光路差を示す。付加量は、軸上の光路に
対して光路が長くなる方向を正として表す。
【0028】実際の回折レンズ構造の微細形状は、上記
の光路差関数で表わされる光路長から波長の整数倍の成
分を消去することにより決定される。すなわち、輪帯幅
は、例えば1次回折光を用いる場合には、輪帯の内周と
外周とで光路差関数が一波長分の差を持つように決定さ
れ、輪帯間の段差は、入射光に1波長の光路長差を与え
るように決定される。
【0029】表1では、第1面11の共用領域RCの非球
面形状を定義する各係数、第1面11の高NA専用領域RE
のベースカーブと回折レンズ構造とを定義する各係数、
面間隔、d線の屈折率、アッベ数νd、そして、第2面
の非球面形状を定義する各係数が示されている。表中、
NA1、f1、λ1、WD1、OD1は、それぞれ第1の光ディスク
1使用時の開口数、対物レンズの焦点距離(単位:mm)、
波長(単位:nm)、作動距離(単位:mm)、物体距離(単位:m
m)であり、NA2、f2、λ2、WD2、OD2は、それぞれ第2の
光ディスクD2使用時の開口数、対物レンズの焦点距離
(単位:mm)、波長(単位:nm) 、作動距離(単位:mm)、物体
距離(単位:mm)である。
【0030】
【表1】 NA1=0.60 f1=3.00 λ1=650nm WD1=1.61 OD1=∞ NA2=0.46 f2=3.02 λ2=780nm WD2=1.43 OD2=−52.0 第1面 共用領域(0≦h<1.50) 近軸曲率半径 r 1.870 非球面係数 κ −0.500 A4 −2.12×10-4 A6 1.47×10-4 A8 −8.23×10-5 A10 6.09×10-5 A12 −1.92×10-5 高NA専用領域(1.50≦h) ベースカーブ 近軸曲率半径 r 1.915 非球面係数 κ −0.500 A4 −3.00×10-4 A6 1.14×10-3 A8 −8.30×10-4 A10 3.20×10-4 A12 −5.14×10-5 回折レンズ構造 光路差関数係数 P2 −5.23 P4 0.00 P6 0.00 P8 0.00 P10 0.00 P12 0.00 第1面第2面間隔 d 1.80 レンズ屈折率 nd 1.5436 レンズアッベ数 νd 55.7 ディスク屈折率 nd 1.5855 ディスクアッベ数 νd 29.9 第2面 近軸曲率半径 r -8.109 非球面係数 κ 0.00 A4 1.68×10-2 A6 −2.57×10-3 A8 2.20×10-4 A10 −1.68×10-4 A12 2.93×10-5
【0031】図4(A)は、実施例1の対物レンズ10の
第1の光ディスクD1に対する波長650nmにおける球面収
差SAおよび正弦条件SCを示し、図4(B)は、波長650
nm,645nm,655nmにおける球面収差により表される色収差
を示す。各グラフ(A),(B)の横軸は収差の発生量を示し
(単位:mm)、縦軸は開口数NAを示す。第1の光ディ
スクD1を使用する際には、第1のレーザー光(波長650n
m)を平行光(物体距離∞)として入射させる。このとき、
高NA専用領域REは収差補正機能を発揮するため、共用領
域RCを透過したレーザー光と、高NA専用領域を透過した
レーザー光とが共に一点に集光し、第1の光ディスクの
記録・再生に十分なサイズの小径のビームスポットを形
成する。
【0032】また、図5(A)は、実施例1の対物レンズ
10の第2の光ディスクD2に対する波長780nmにおける
球面収差SAおよび正弦条件SCを示し、図5(B)は、
波長780nm,775nm,785nmにおける球面収差により表され
る色収差を示す。第2の光ディスクD2を使用する際に
は、第2のレーザー光(波長780nm)を発散光(物体距離−
52.0mm)として入射させる。このとき、高NA専用領域RE
は図5(A)に示すように球面収差を発生させるため、図
6(A)のスポットダイアグラムおよび図6(B)の強度分布
グラフに示されるように、共用領域RCを透過したレーザ
ー光のみが中心部に第2の光ディスクD2の利用に適し
たサイズのビームスポットを形成し、高NA専用領域REを
透過したレーザー光はビームスポットから離れた位置で
リング状に拡散する。なお、図3では、第2のレーザー
光は共用領域RCのみに入射する光束径で表されている
が、これは第2の光ディスクD2上で有効にスポットを
形成する部分のみを示している。実際には、第2のレー
ザー光も第1のレーザー光と同様に高NA専用領域REにも
入射するが、上記のように高NA専用領域REに形成された
回折レンズ構造の作用により拡散され、スポット形成に
は寄与しないため、この部分の図示を省略している(以
下の実施例でも同様)。
【0033】
【実施例2】表2は、実施例2の対物レンズの具体的な
数値構成を示す。実施例2の対物レンズは、基本形状が
実施例1の対物レンズと同一であり、第1面の高NA専用
領域REに形成された回折レンズ構造の構成が異なるのみ
であるため、この領域の数値のみ表示する。また、外形
は図3と同一であるため、レンズ図は省略する。
【0034】
【表2】第1面 高NA専用領域(1.50≦h) ベースカーブ 近軸曲率半径 r 1.904 非球面係数 κ −0.500 A4 1.92×10-3 A6 1.49×10-3 A8 −1.02×10-3 A10 3.95×10-4 A12 −6.14×10-5 回折レンズ構造 光路差関数係数 P2 −3.97 P4 2.00 P6 0.00 P8 0.00 P10 0.00 P12 0.00
【0035】図7(A)は、実施例2の対物レンズの第1
の光ディスクD1に対する波長650nmにおける球面収差S
Aおよび正弦条件SCを示し、図7(B)は、波長650nm,6
45nm,655nmにおける球面収差により表される色収差を示
す。第1の光ディスクD1を使用する際には、第1のレ
ーザー光(波長650nm)を平行光(物体距離∞)として入射
させる。このとき、高NA専用領域REは収差補正機能を発
揮するため、共用領域RCを透過したレーザー光と、高NA
専用領域REを透過したレーザー光とが共に一点に集光
し、第1の光ディスクの記録・再生に十分なサイズの小
径のビームスポットを形成する。
【0036】また、図8(A)は、実施例2の対物レンズ
の光ディスクD2に対する波長780nmにおける球面収差S
Aおよび正弦条件SCを示し、図8(B)は、波長780nm,7
75nm,785nmにおける球面収差により表される色収差を示
す。第2の光ディスクD2を使用する際には、第2のレ
ーザー光(波長780nm)を発散光(物体距離−52.0mm)とし
て入射させる。このとき、高NA専用領域REは図8(A)に
示すように球面収差を発生させるため、図9(A)のスポ
ットダイアグラムおよび図9(B)の強度分布グラフに示
されるように、共用領域RCを透過したレーザー光のみが
中心部に第2の光ディスクD2の利用に適したサイズの
ビームスポットを形成し、高NA専用領域REを透過したレ
ーザー光はビームスポットから離れた位置で外側に向け
て発散する。
【0037】
【実施例3】図10は、実施例3にかかる対物レンズ1
0と第1,第2の光ディスクD1,D2とを示すレンズ図
である。実施例3の対物レンズ10の具体的な数値構成
は、表3に示されている。実施例3の対物レンズ10の
第1面12は、光軸からの高さhが0≦h<1.50を満たす
共用領域RCと1.50≦hとなる高NA専用領域REとに区分さ
れ、共用領域RCには色収差補正用の回折レンズ構造が形
成され、高NA専用領域REには波長により球面収差を変化
させる回折レンズ構造が形成されている。また、第2面
12は回折レンズ構造を有さない回転対称非球面であ
る。
【0038】
【表3】 NA1=0.60 f1=3.00 λ1=650nm WD1=1.63 OD1=∞ NA2=0.46 f2=3.02 λ2=780nm WD2=1.45 OD2=−52.0 第1面 共用領域(0≦h<1.50) ベースカーブ 近軸曲率半径 r 1.935 非球面係数 κ −0.500 A4 −5.14×10-4 A6 6.75×10-4 A8 −1.36×10-4 A10 4.17×10-5 A12 −2.00×10-5 回折レンズ構造 光路差関数係数 P2 −2.00 P4 −1.54 P6 3.70×10-18 0.00 P10 0.00 P12 0.00 高NA専用領域(1.50≦h) ベースカーブ 近軸曲率半径 r 1.926 非球面係数 κ −0.500 A4 7.55×10-4 A6 3.00×10-6 A8 −3.27×10-4 A10 8.90×10-5 A12 −2.68×10-5 回折レンズ構造 光路差関数係数 P2 −9.97×10-14 −3.60×10-16 −4.00×10-18 0.00 P10 0.00 P12 0.00 第1面第2面間隔 d 1.80 レンズ屈折率 nd 1.5436 レンズアッベ数 νd 55.7 ディスク屈折率 nd 1.5855 ディスクアッベ数 νd 29.9 第2面 近軸曲率半径 r −7.075 非球面係数 κ 0.00 A4 2.61×10-2 A6 −7.19×10-3 A8 4.83×10-4 A10 7.91×10-5 A12 −1.50×10-5
【0039】図11(A)は、実施例3の対物レンズ10
の第1の光ディスクD1に対する波長650nmにおける球面
収差SAおよび正弦条件SCを示し、図11(B)は、波
長650nm,645nm,655nmにおける球面収差により表される
色収差を示す。第1の光ディスクD1を使用する際に
は、第1のレーザー光(波長650nm)を平行光(物体距離
∞)として入射させる。このとき、高NA専用領域REは収
差補正機能を発揮するため、共用領域RCを透過したレー
ザー光と、高NA専用領域REを透過したレーザー光とが共
に一点に集光し、第1の光ディスクの記録・再生に十分
なサイズの小径のビームスポットを形成する。
【0040】また、図12(A)は、実施例3の対物レン
ズ10の第2の光ディスクD2に対する波長780nmにおけ
る球面収差SAおよび正弦条件SCを示し、図12(B)
は、波長780nm,775nm,785nmにおける球面収差により表
される色収差を示す。第2の光ディスクD2を使用する
際には、第2のレーザー光(波長780nm)を発散光(物体距
離−52.0mm)として入射させる。このとき、高NA専用領
域REは図12(A)に示すように球面収差を発生させるた
め、図13(A)のスポットダイアグラムおよび図13(B)
の強度分布グラフに示されるように、共用領域RCを透過
したレーザー光のみが中心部に第2の光ディスクD2の
利用に適したサイズのビームスポットを形成し、高NA専
用領域REを透過したレーザー光はビームスポットから離
れた位置で外側に向けて発散する。
【0041】
【実施例4】図14は、実施例4にかかる対物レンズ1
0と第1,第2の光ディスクD1,D2とを示すレンズ図
である。実施例4の対物レンズ10の具体的な数値構成
は、表4に示されている。実施例4の対物レンズ10の
第1面11は回折レンズ構造を有さない回転対称非球面
である。また、第2面12は、光軸からの高さhが0≦h
<1.20を満たす共用領域と1.20≦hとなる高NA専用領域R
Eとに区分され、共用領域RCは段差のない連続面とさ
れ、高NA専用領域REには波長により球面収差を変化させ
る回折レンズ構造が形成されている。
【0042】
【表4】 NA1=0.60 f1=3.00 λ1=650nm WD1=1.61 OD1=∞ NA2=0.46 f2=3.02 λ2=780nm WD2=1.44 OD2=−52.0 第1面 近軸曲率半径 r 1.882 非球面係数 κ −0.50 A4 −3.53×10-4 A6 2.62×10-5 A8 −1.04×10-4 A10 3.05×10-5 A12 −1.56×10-5 第1面第2面間隔 d 1.80 レンズ屈折率 nd 1.5436 レンズアッベ数 νd 55.7 ディスク屈折率 nd 1.5855 ディスクアッベ数 νd 29.9 第2面 共用領域(0≦h<1.20) 近軸曲率半径 r −7.816 非球面係数 κ 0.00 A4 1.66×10-2 A6 −3.35×10-3 A8 −1.18×10-4 A10 1.48×10-4 A12 −2.83×10-5 高NA専用領域(1.20≦h) ベースカーブ 近軸曲率半径 r −7.439 非球面係数 κ −0.500 A4 1.76×10-2 A6 −1.94×10-3 A8 −2.73×10-4 A10 1.50×10-4 A12 −1.69×10-5 回折レンズ構造 光路差関数係数 P2 2.70 P4 −5.00×10-16 −1.23 P8 0.00 P10 0.00 P12 0.00
【0043】図15(A)は、実施例4の対物レンズ10
の第1の光ディスクD1に対する波長650nmにおける球面
収差SAおよび正弦条件SCを示し、図15(B)は、波
長650nm,645nm,655nmにおける球面収差により表される
色収差を示す。第1の光ディスクD1を使用する際に
は、第1のレーザー光(波長650nm)を平行光(物体距離
∞)として入射させる。このとき、高NA専用領域REは収
差補正機能を発揮するため、共用領域RCを透過したレー
ザー光と、高NA専用領域REを透過したレーザー光とが共
に一点に集光し、第1の光ディスクの記録・再生に十分
なサイズの小径のビームスポットを形成する。
【0044】また、図16(A)は、実施例4の対物レン
ズ10の第2の光ディスクD2に対する波長780nmにおけ
る球面収差SAおよび正弦条件SCを示し、図16(B)
は、波長780nm,775nm,785nmにおける球面収差により表
される色収差を示す。第2の光ディスクD2を使用する
際には、第2のレーザー光(波長780nm)を発散光(物体距
離−52.0mm)として入射させる。このとき、高NA専用領
域REは図16(A)に示すように球面収差を発生させるた
め、図17(A)のスポットダイアグラムおよび図17(B)
の強度分布グラフに示されるように、共用領域RCを透過
したレーザー光のみが中心部に第2の光ディスクD2の
利用に適したサイズのビームスポットを形成し、高NA専
用領域REを透過したレーザー光はビームスポットから離
れた位置で広い範囲に拡散する。
【0045】
【実施例5】図18は、実施例5にかかる対物レンズ1
0と第1,第2の光ディスクD1,D2とを示すレンズ図
である。実施例5では、第1のレーザー光は弱い収束光
として対物レンズ10に入射している。実施例5の対物
レンズ10の具体的な数値構成は、表5に示されてい
る。実施例5の対物レンズ10の第1面11は、光軸か
らの高さhが0≦h<1.18を満たす共用領域RCと1.18≦hと
なる高NA専用領域REとに区分され、共用領域RCは段差の
ない連続面とされ、高NA専用領域REには波長により球面
収差を変化させる回折レンズ構造が形成されている。ま
た、第2面12は回折レンズ構造を有さない回転対称非
球面である。
【0046】
【表5】 NA1=0.60 f1=2.33 λ1=650nm WD1=1.14 OD1=260.0 NA2=0.47 f2=2.35 λ2=780nm WD2=0.94 OD2=−40.3 第1面 共用領域(0≦h<1.18) 近軸曲率半径 r 1.453 非球面係数 κ −0.500 A4 −2.74×10-4 A6 1.03×10-3 A8 −1.19×10-3 A10 7.79×10-4 A12 −4.18×10-4 高NA専用領域(1.18≦h) ベースカーブ 近軸曲率半径 r 1.437 非球面係数 κ −0.500 A4 −6.58×10-4 A6 −1.95×10-3 A8 −5.34×10-4 A10 2.19×10-4 A12 −3.10×10-4 回折レンズ構造 光路差関数係数 P2 3.19 P4 −1.60×10-16 −1.87 P8 0.00 P10 0.00 P12 0.00 第1面第2面間隔 d 1.40 レンズ屈折率 nd 1.5436 レンズアッベ数 νd 55.7 ディスク屈折率 nd 1.5855 ディスクアッベ数 νd 29.9 第2面 近軸曲率半径 r −6.28 非球面係数 κ 0.00 A4 3.43×10-2 A6 −6.43×10-3 A8 −6.84×10-3 A10 3.75×10-3 A12 −6.28×10-4
【0047】図19(A)は、実施例5の対物レンズ10
の第1の光ディスクD1に対する波長650nmにおける球面
収差SAおよび正弦条件SCを示し、図19(B)は、波
長650nm,645nm,655nmにおける球面収差により表される
色収差を示す。第1の光ディスクD1を使用する際に
は、第1のレーザー光(波長650nm)を弱い収束光(物体距
離260.0mm)として入射させる。このとき、高NA専用領域
REは収差補正機能を発揮するため、共用領域RCを透過し
たレーザー光と、高NA専用領域REを透過したレーザー光
とが共に一点に集光し、第1の光ディスクの記録・再生
に十分なサイズの小径のビームスポットを形成する。
【0048】また、図20(A)は、実施例5の対物レン
ズ10の第2の光ディスクD2に対する波長780nmにおけ
る球面収差SAおよび正弦条件SCを示し、図20(B)
は、波長780nm,775nm,785nmにおける球面収差により表
される色収差を示す。第2の光ディスクD2を使用する
際には、第2のレーザー光(波長780nm)を発散光(物体距
離−40.3mm)として入射させる。このとき、高NA専用領
域REは図20(A)に示すように球面収差を発生させるた
め、図21(A)のスポットダイアグラムおよび図21(B)
の強度分布グラフに示されるように、共用領域RCを透過
したレーザー光のみが中心部に第2の光ディスクD2の
利用に適したサイズのビームスポットを形成し、高NA専
用領域REを透過したレーザー光はビームスポットから離
れた位置で広い範囲に発散する。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、光ディスクの保護層の厚さに応じて対物レンズに入
射するレーザー光の発散度合いを変化させることによ
り、保護層の厚い光ディスクに対しても十分な作動距離
を確保することができるため、対物レンズの焦点距離を
短くして装置の薄型化を図ることができる。
【0050】また、対物レンズの高NA専用領域に、波長
に応じて収差が変化する回折レンズ構造を設けることに
より、大きな開口数が必要な光ディスクに対しては共用
領域と高NA専用領域とを透過したレーザー光を共に一点
に集光させ、小さな開口数で十分な光ディスクに対して
は、高NA専用領域を透過したレーザー光を拡散させるこ
とができる。したがって、絞り等の別部品を設けること
なく、記録密度の異なるそれぞれの光ディスクに応じて
波長を切り替えることにより、各光ディスクに適した開
口数を得ることができ、適正なサイズのスポットを形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態にかかる光ヘッドの光学系を示す説
明図。
【図2】 実施形態にかかる光ヘッド用対物レンズの
(A)正面図、(B)縦断面図、(C)縦断面の一部拡大図。
【図3】 実施例1の光ヘッド用対物レンズと光ディス
クとを示すレンズ図。
【図4】 実施例1の対物レンズの第1の光ディスク使
用時の(A)球面収差、(B)色収差をそれぞれ示すグラフ。
【図5】 実施例1の対物レンズの第2の光ディスク使
用時の(A)球面収差、(B)色収差をそれぞれ示すグラフ。
【図6】 実施例1の対物レンズの第2の光ディスク使
用時の(A)スポットダイアグラム、(B)強度分布グラフ。
【図7】 実施例2の対物レンズの第1の光ディスク使
用時の(A)球面収差、(B)色収差をそれぞれ示すグラフ。
【図8】 実施例2の対物レンズの第2の光ディスク使
用時の(A)球面収差、(B)色収差をそれぞれ示すグラフ。
【図9】 実施例2の対物レンズの第2の光ディスク使
用時の(A)スポットダイアグラム、(B)強度分布グラフ。
【図10】 実施例3の光ヘッド用対物レンズと光ディ
スクとを示すレンズ図。
【図11】 実施例3の対物レンズの第1の光ディスク
使用時の(A)球面収差、(B)色収差をそれぞれ示すグラ
フ。
【図12】 実施例3の対物レンズの第2の光ディスク
使用時の(A)球面収差、(B)色収差をそれぞれ示すグラ
フ。
【図13】 実施例3の対物レンズの第2の光ディスク
使用時の(A)スポットダイアグラム、(B)強度分布グラ
フ。
【図14】 実施例4の光ヘッド用対物レンズと光ディ
スクとを示すレンズ図。
【図15】 実施例4の対物レンズの第1の光ディスク
使用時の(A)球面収差、(B)色収差をそれぞれ示すグラ
フ。
【図16】 実施例4の対物レンズの第2の光ディスク
使用時の(A)球面収差、(B)色収差をそれぞれ示すグラ
フ。
【図17】 実施例4の対物レンズの第2の光ディスク
使用時の(A)スポットダイアグラム、(B)強度分布グラ
フ。
【図18】 実施例5の光ヘッド用対物レンズと光ディ
スクとを示すレンズ図。
【図19】 実施例5の対物レンズの第1の光ディスク
使用時の(A)球面収差、(B)色収差をそれぞれ示すグラ
フ。
【図20】 実施例5の対物レンズの第2の光ディスク
使用時の(A)球面収差、(B)色収差をそれぞれ示すグラ
フ。
【図21】 実施例5の対物レンズの第2の光ディスク
使用時の(A)スポットダイアグラム、(B)強度分布グラ
フ。
【符号の説明】
10 対物レンズ 11 第1面 12 第2面 D1 第1の光ディスク D2 第2の光ディスク 21 DVD用モジュール 22 CD用モジュール 23 ビームコンバイナ 24 コリメートレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 13/00 G02B 13/00 13/18 13/18 Fターム(参考) 2H049 AA04 AA18 AA57 2H087 KA13 LA01 PA01 PA17 PB01 QA02 QA07 QA14 QA34 RA05 RA12 RA13 RA42 RA46 5D119 AA01 AA03 AA41 BA01 BB01 BB02 BB04 EC45 EC47 FA08 JA44

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のレーザー光と該第1のレーザー光
    より波長が長い第2のレーザー光とを選択的に発する光
    源部と、前記第1のレーザー光を第1の光ディスクの保
    護層を介して記録面上に集光させると共に、前記第2の
    レーザー光を前記第1の光ディスクより保護層が厚く記
    録密度が低い第2の光ディスクの記録面上に集光させる
    対物レンズとを備える光ヘッドの光学系において、 前記光源部は、前記第2のレーザー光を発散光として前
    記対物レンズに対して入射させ、前記第1のレーザー光
    を前記第2のレーザー光より発散度の弱い光束として前
    記対物レンズに入射させ、 前記対物レンズのレンズ面は、前記第2の光ディスクに
    必要充分な低NAの光束が透過する共用領域と、前記第1
    の光ディスクに対してのみ必要な高NAの光束が透過する
    高NA専用領域とに区分され、該高NA専用領域には、微細
    な段差を有する複数の同心の輪帯から成る回折レンズ構
    造が形成され、該回折レンズ構造は、前記第1のレーザ
    ー光を前記第1の光ディスクの記録面に集光させる際に
    は収差を補正すると共に、前記第2のレーザー光を前記
    第2の光ディスクの記録面に集光させる際には収差を発
    生させることにより、前記共用領域を透過した光束によ
    り形成されるスポットに対し、前記高NA専用領域を透過
    した光束を拡散させることを特徴とする光ヘッドの光学
    系。
  2. 【請求項2】 前記対物レンズの高NA専用領域に形成さ
    れた回折レンズ構造は、波長により球面収差を変化させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の光ヘッドの光学
    系。
  3. 【請求項3】 前記対物レンズの共用領域は、段差のな
    い連続面として形成されていることを特徴とする請求項
    1または2に記載の光ヘッドの光学系。
  4. 【請求項4】 前記対物レンズの共用領域には、微細な
    段差を有する複数の同心の輪帯から成る回折レンズ構造
    が形成されていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の光ヘッドの光学系。
  5. 【請求項5】 第1のレーザー光を第1の光ディスクの
    保護層を介して記録面上に集光させると共に、前記第1
    のレーザー光より長波長の第2のレーザー光を前記第1
    の光ディスクより厚い保護層を有し記録密度が低い第2
    の光ディスクの保護層を介して記録面上に集光させる単
    レンズであって、 いずれか一方のレンズ面が前記第2の光ディスクに必要
    充分な低NAの光束が透過する共用領域と、前記第1の光
    ディスクに対してのみ必要な高NAの光束が透過する高NA
    専用領域とに区分され、前記高NA専用領域には、微細な
    段差を有する複数の同心の輪帯から成る回折レンズ構造
    が形成され、該回折レンズ構造は、前記第1の光ディス
    クに対する収差を補正すると共に、前記第2の光ディス
    クに対しては収差を発生させて光束を拡散させることを
    特徴とする光ヘッド用対物レンズ。
  6. 【請求項6】 前記対物レンズの高NA専用領域に形成さ
    れた回折レンズ構造は、波長により球面収差を変化させ
    ることを特徴とする請求項5に記載の光ヘッド用対物レ
    ンズ。
  7. 【請求項7】 前記共用領域は、段差のない連続面とし
    て形成されていることを特徴とする請求項5または6に
    記載の光ヘッド用対物レンズ。
  8. 【請求項8】 前記共用領域には、微細な段差を有する
    複数の同心の輪帯から成る回折レンズ構造が形成されて
    いることを特徴とする請求項5または6に記載の光ヘッ
    ド用対物レンズ。
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