JP2001139909A - 感圧接着剤組成物およびそれを用いた感圧接着性シート - Google Patents

感圧接着剤組成物およびそれを用いた感圧接着性シート

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JP2001139909A
JP2001139909A JP32546999A JP32546999A JP2001139909A JP 2001139909 A JP2001139909 A JP 2001139909A JP 32546999 A JP32546999 A JP 32546999A JP 32546999 A JP32546999 A JP 32546999A JP 2001139909 A JP2001139909 A JP 2001139909A
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sheet
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JP32546999A
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Yoshihiko Sakanashi
嘉彦 坂梨
Tomohito Maruo
智史 丸尾
Emiko Tomon
恵美子 外門
Masami Ichikawa
雅己 市川
Manabu Shimizu
学 清水
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Emulsion Technology Co Ltd
Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
Emulsion Technology Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化層同士を対接させ所定の圧力を付与して
接着させた当初は勿論、接着後空気中で高温に加熱され
ても充分な接着力を有する感圧接着剤組成物およびこの
感圧接着剤組成物を用いた良好な隠ぺい性を有する感圧
接着性シートを提供する。 【解決手段】 非剥離性接着剤基剤に対し、難燃剤と、
酸化防止剤とを、好ましくは非剥離性接着剤基剤100
質量部に対し、難燃剤5〜20質量部と、酸化防止剤
0.5〜5質量部とを配合した感圧接着剤組成物を用い
る。基体シート面の少なくとも一部に、この感圧接着剤
組成物の塗布層を有する感圧接着性シートにより課題を
解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改良された感圧接
着剤組成物及びこれを塗布してなる接着層を有した感圧
接着性シートに関し、さらに詳しくは、耐空気酸化性能
が改良された感圧性接着剤組成物及びこれを塗布してな
る接着層を有した、一時的に接着するが、必要時に容易
に剥離できる見開き面を有する感圧接着性シートに関す
るものであり、折り畳みカード、重ね合わせカード、情
報隠ぺいシート等の親展性をもつ情報用シートや寸法拡
大可能な整理シート、印刷用紙、複写用紙等として好適
な感圧接着性シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、郵便法の改正に伴い、親展性をも
つハガキシステムが実用化され、普及しはじめている。
この親展性をもつハガキシステムは、例えば個人的用
件、あるいはプリント情報、印刷情報等の各種情報が記
載されたハガキを折り畳み、重ね合わせ部分を接着し
て、該情報を隠ぺいしたのち、郵送し、受取人が重ね部
分を再び剥離して隠ぺい情報を読み取るシステムであ
る。
【0003】従来、感圧接着性シートとしては、例え
ば、基体シートの重ね合わせ面に非剥離性接着剤基剤
と、その接着剤基剤に対して非親和性を示す微粒子充填
剤からなる接着剤組成物からなる接着層を設けたもの
(特開平4−59395号公報)、また、基体シート面
に予め印刷を施し、この面に接着層を設けたものが提案
された(実開昭57−147069号公報、特願平7−
188378号明細書)。しかしながら、従来の感圧接
着性シートは、剥離可能な接着剤として、天然ゴム系粘
着剤のみからなる接着剤基剤や、天然ゴム系粘着剤に合
成ゴム又は合成樹脂エマルションなどを配合した接着剤
基剤や、あるいはその接着剤基剤に対して非親和性を示
す微粒子充填剤からなる接着剤組成物を用いているた
め、硬化層同士を対接させ所定の圧力を付与して接着さ
せた当初は充分な接着力を有するので良好な隠ぺい性を
有するが、接着後空気中で高温に加熱されると耐空気酸
化性能が不十分で接着力が低下する問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、硬化層同士を対接させ所定の圧力を付与して接着さ
せた当初は勿論、接着後空気中で高温に加熱されても充
分な接着力を維持する感圧接着剤組成物を提供すること
であり、本発明の第2の目的は、この感圧接着剤組成物
を基体シート面へ塗布してなる接着層を有した、一時的
に接着するが、必要時に容易に剥離できる見開き面を有
する感圧接着性シートであって、硬化層同士を対接させ
所定の圧力を付与して接着させた当初は勿論、接着後空
気中で高温に加熱されても充分な接着力を維持し良好な
隠ぺい性を有する感圧接着性シートを提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、感圧接着
性シートのための感圧接着剤組成物について、鋭意研究
を重ねた結果、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム、合成樹脂
エマルションなどの非剥離性接着剤基剤に対し、難燃剤
と、酸化防止剤とを適宜配合することにより耐空気酸化
性能を改良できることを見いだし、本発明をなすに至っ
た。
【0006】本発明の請求項1は、非剥離性接着剤基剤
に対し、難燃剤と、酸化防止剤とを配合したことを特徴
とする感圧接着剤組成物に関するものである。
【0007】本発明の請求項2は、請求項1記載の感圧
接着剤組成物において、非剥離性接着剤基剤100質量
部に対し、難燃剤5〜20質量部と、酸化防止剤0.5
〜5質量部とを配合したことを特徴とするものである。
【0008】本発明の請求項3は、基体シート面の少な
くとも一部に、請求項1あるいは請求項2記載の感圧接
着剤組成物の塗布層を有する感圧接着性シートに関する
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の感圧接着剤組成物は、通
常状態では接着することがなく、加圧により接着し、か
つ必要時に剥離しうる接着層、いわゆる粘着層を形成す
る不透明性を有するかあるいは透明性を有するものであ
って、天然ゴム系粘着剤用基剤、合成ゴム、合成樹脂エ
マルションあるいはこれらの2種以上の混合物からなる
非剥離性接着剤基剤、あるいはこの非剥離性接着剤基剤
に必要に応じて非親和性を示す微粒状充填剤を配合して
なる非剥離性接着剤基剤に対して、難燃剤と、酸化防止
剤とを配合したものである。
【0010】本発明の感圧接着剤組成物において用いら
れる天然ゴム系粘着剤用基剤とは、従来、天然ゴム系粘
着剤の基剤として慣用されているものの中から任意に選
択することができる。このようなものとしては、天然ゴ
ムを主成分とするラテックス、それを変性したもの、例
えば、酸性ラテックス、解重合ラテックス、加硫ラテッ
クスあるいはグラフト化した天然ゴムラテックスなどが
あるが、特に耐ブロッキング性、耐熱性、耐摩耗性など
の点で、特に天然ゴムにスチレンとメタクリル酸メチル
とをグラフト共重合させて得た天然ゴムラテックスが好
ましい。
【0011】合成ゴムエマルションとしては、一般に接
着剤の成分として慣用されている合成ゴムラテックス、
例えばポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、スチ
レン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン
ゴム、メチルメタクリレート−ブタジエンゴム、クロロ
プレンゴム、ブチルゴム、ポリウレタンゴム、チオコー
ルゴム、アクリルゴムなどの合成ゴムを水性溶媒中に分
散させたエマルションが用いられる。この際、ラテック
ス粒子を分散安定化させるためには乳化剤が必要である
が、この乳化剤としては、一般にロジンセッケン、ナフ
タレンスルホン酸塩、脂肪酸セッケン、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩などのアニオン系界面活性剤が用いられ
る。
【0012】また、合成樹脂エマルションとしては、ポ
リ酢酸ビニル系エマルション、酢酸ビニル−エチレン共
重合体系エマルション、ポリアクリル酸エステル系エマ
ルション、ポリ塩化ビニル系エマルションなどが用いら
れる。これらの合成樹脂エマルションを分散安定化する
ためには、前記の合成ゴムラテックスで用いたものと同
じ乳化剤を用いることができる。
【0013】本発明において使用される難燃剤について
は、一般に難燃効果のあるとされる難燃剤を使用するこ
とができ、ハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤、無機系難
燃剤などの他に含リンポリオール、含ハロゲン有機化合
物などの反応型難燃剤などが挙げられる。上記ハロゲン
系難燃剤としては、例えば、テトラブロモビスフェノー
ルA(TBA)およびその誘導体、ヘキサブロモベンセ
ン、デカブロモジフェニルエーテル、テトラブロモエタ
ン(TBB)、テトラブロモブタン、ヘキサブロモシク
ロデカン(HBCD)等の臭素系および塩素化パラフィ
ン、塩化ジフェニル、パークロロペンタシクロデカン、
塩素化ナフタレン等の塩素系が挙げられる。これらは1
種でも2種以上併用してもよい。
【0014】また、上記リン系難燃剤としては、トリス
クロロエチルホスフェート(CLP)、トリスジクロロ
プロピルホスフェート(CRP)、トリクレジルホスフ
ェート(TCP)、トリ(β−クロロエチル)ホスフェ
ート、トリ(ジブロモプロピル)ホスフェート、2,3
−ジブロモプロピル−2,3−クロロプロピルホスフェ
ート等のリン酸エステルもしくはハロゲン化リン酸エス
テル等が主に挙げられる。
【0015】上記無機系難燃剤としては、水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウム、水酸化ジルコニウム、塩
基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、ハイドロタルサイ
ト、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、酸化スズの水
和物、硼砂などの無機金属水和物、ホウ酸亜鉛、メタホ
ウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、炭酸亜鉛、炭酸マグネ
シウム−カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、
酸化マグネシウム、酸化モリブデン、酸化ジルコニウ
ム、酸化スズ、酸化アンチモン、赤リン等が挙げられ
る。これらは1種でも2種以上を併用しても良い。
【0016】本発明の感圧接着剤組成物において用いら
れる酸化防止剤とは、一般に抗酸化剤、老化防止剤とい
われているものを包含するものであり、具体的には、例
えばアルキルフェノール、アルキレン・ビスフェノー
ル、アルキルフェノール・チオエーテル、β,β' −チ
オプロピオン酸エステル、有機亜りん酸エステル、亜り
ん酸塩(ノニル−およびジノニルフェノールの縮合トリ
亜りん酸塩)、芳香族アミン、フェノール・ニッケル複
合体、その他のアミン誘導体(ケトン−アミン縮合物、
ジアリルジアミン、ジアリルアミン、ケトン−ジアリル
アミン縮合物)、フェノール誘導体、ワックス、硫化物
(ジラウリルチオジプロピネート、ジステアリルチオジ
プロピオナート)、ジチオ酸の金属塩(ジチオ酸金属
塩)などを挙げることができる。これらは1種でも2種
以上を併用しても良い。
【0017】市販(大内新興化学工業社製)のポリフェ
ノール系老化防止剤として、ノクラックNS−7(2,
5−ジ−tert−ブチルハイドロキノン)、ノクラッ
クDAH(2,5−ジ−tert−アミルハイドロキノ
ン)、ベンツイミダゾール系老化防止剤として、ノクラ
ックMB(2−メルカプトベンツイミダゾール)、ノク
ラックMMB(2−メルカプトメチルベンツイミダゾー
ル)、ノクラックMBZ(2−メルカプトベンツイミダ
ゾールの亜鉛塩)、ビスフェノール系老化防止剤とし
て、ノクラックNS−5(2,2' −メチレンビス(4
−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、ノクラ
ックNS−6(2,2' −メチレンビス(4−メチル−
6−tert−ブチルフェノール)、ノクラックNS−
30(4,4' −ブチリデンビス(3−メチル−6−t
ert−ブチルフェノール)、ノクラックNS−300
(4,4' −チオビス(3−メチル−6−tert−ブ
チルフェノール)、ノクラックPBK(p−クレゾール
とジシクロペンタジエンのブチル化反応生成物)などを
挙げることができ、
【0018】市販(住友化学工業社製)のフェノール系
1次酸化防止剤として、スミライザーBHT、スミライ
ザーBHT−P(2,6−ジ−tert−ブチル−4−
メチルフェノール)、スミライザーS(スチレン化フェ
ノール)、スミライザーBP−76(n−オクタデシル
−3−(3' ,5' −ジ−tert−ブチル4' −ヒド
ロキシフェニル)−プロピオネート)、スミライザーM
DP−S(2,2' −メチレン−ビス−(4−メチル−
6−tert−ブチルフェノール)、スミライザーGM
(2−tert−ブチル−6−(3' −tert−ブチ
ル−5' −メチル−2' ヒドロキシベンジル)−4−メ
チルフェニルアクリレート)、スミライザーBBM−S
(4,4' −ブチリデン−ビス−(3−メチル−6−t
ert−ブチルフェノール)、スミライザーWX−R
(4,4' −チオ−ビス−(3−メチル−6−tert
−ブチルフェノール)、スミライザーBP−179、ス
ミライザーBP−101、スミライザーGA−80など
を挙げることができ、アミン系1次酸化防止剤として、
スミライザーMXA(混合N,N' −ジアリル−フェニ
レンジアミン)、スミライザー9A(アルキル化ジフェ
ニルアミン)などを挙げることができ、有機イオウ系2
次酸化防止剤として、スミライザーTPL−R(ジアリ
ル−3,3' −チオジプロピオネート)、スミライザー
TPM、スミライザーTPS、スミライザーTP−D、
スミライザーTL、スミライザーMBなどを挙げること
ができ、ホスファイト系2次酸化防止剤として、スミラ
イザーTNP(トリスノニルフェニルフォスファイ
ト)、スミライザーTPP−R、スミライザーP−16
などを挙げることができ、複合系酸化防止剤として、ス
ミライザーAZ、スミライザーMP−S、スミライザー
BP−225などを挙げることができる。
【0019】非剥離性接着剤基剤に対する難燃剤と酸化
防止剤の配合割合は特に限定されないが、好ましくは非
剥離性接着剤基剤100質量部に対し、難燃剤5〜20
質量部、より好ましくは8〜15質量部と、酸化防止剤
0.5〜5質量部、より好ましくは2〜4質量部であ
る。難燃剤が5質量部未満では耐空気酸化性能が改良さ
れない恐れがあり、20質量部を超えて配合しても耐空
気酸化性能の改良がそれ以上進まず不経済となる。酸化
防止剤が0.5質量部未満では耐空気酸化性能が改良さ
れない恐れがあり、5質量部を超えて配合しても耐空気
酸化性能の改良がそれ以上進まない。
【0020】本発明の感圧接着剤組成物には必要に応じ
て熱硬化性樹脂を配合することができる。熱硬化性樹脂
は、熱により硬化する樹脂であれば特に限定されず、代
表的なものとして、例えばフェノール樹脂(例:フェノ
ール樹脂エマルション、フェノライトPE−402、フ
ェノライトTD−2248、大日本インキ社製)、不飽
和ポリエステル樹脂、ポリウレタン系樹脂(例:ポリウ
レタン系樹脂エマルション、スーパーフレックス41
0、第1工業社製)、ユリア樹脂(例:プライセットT
D−2712S、プライセットP−364−BL、ベッ
カミンN−15C、大日本インキ社製)、メラミン樹脂
(例:ベッカミンJ−103、大日本インキ社製)、エ
ポキシ樹脂(例:エピクロン850、大日本インキ社
製)、ジアリルフタレート樹脂、ケイ素樹脂、ポリイミ
ド樹脂などを挙げることができる。
【0021】非剥離性接着剤基剤に対する熱硬化性樹脂
の配合割合は特に限定されないが、好ましくは非剥離性
接着剤基剤100質量部に対し、熱硬化性樹脂5〜40
質量部、より好ましくは15〜25質量部の範囲内にお
いて耐空気酸化性能の改良が行われる。
【0022】上記天然ゴムラテックスの加硫剤には、有
機過酸化物、金属酸化物、イオウ、金属ハロゲン化物、
アミン類が用いられるが、この中では、有機過酸化物が
好ましく使用される。本発明の感圧接着剤組成物には、
必要に応じて前記非剥離性接着剤基剤に対し非親和性を
示す微粒状充填剤を配合することができる。微粒状充填
剤としては、前記接着剤基剤との親和力が小さいもの例
えば酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリ
ン、活性白土、球状アルミナ、小麦デンプン、シリカ、
ガラス粉末、シラスバルーン等が用いられる。これらの
材料は、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよいが、特にシリカと他の充填剤との組み合
わせが好適である。また、粒径の異なる2種以上を組み
合わせて用いると接着剤層の表面を凹凸状に形成しやす
いので耐ブロッキング性、剥離性能の向上に有利であ
る。該シリカを添加することにより、接着剤の塗膜を強
化しうるとともに、シリカは多孔質であるため、接着剤
が表面に付着しやすく、接着力や剥離力を調整しやす
い。これらの微粒状充填剤は、平均粒子径が10nm〜
30μm、好ましくは1μm〜20μmの範囲にあるも
のが好適である。
【0023】本発明の感圧接着剤組成物には、必要に応
じてさらに水溶性高分子を配合してもよい。水溶性高分
子としては天然物でも合成物でもあるいはそれらの混合
物でもよく、例えばポリメチルメタクリレート、ポリビ
ニルアルコール(PVA)、カルボキシメチルセルロー
ス(CMC)、ヒドロキシエチルセルロール(HE
C)、カゼイン、でんぷん等を挙げることができる。水
溶性高分子を本発明の感圧接着剤組成物に添加する目的
は、接着剤の表面強度の向上が主であるが、それに付随
して、コーティング適性の改良、接着力の調整(添加す
ることにより低下する)や紙などの基体シートへの充填
剤の定着性向上の効果もある。
【0024】本発明の感圧接着剤組成物には、さらに本
発明の主旨を逸脱しない範囲において、他の合成樹脂や
ゴム、紫外線防止剤、顔料、染料、滑剤、発泡剤等の通
例の添加剤等を添加しても差し支えない。本発明の感圧
接着性シートは、三ツ折ハガキ、二ツ折ハガキ、一部を
折り畳むタイプのハガキ等の各種ハガキ、カード等に適
用される。これらのハガキ、カード等の1例として、例
えば図1に示す三ツ折ハガキの場合は、図5に示すよう
にまず、裏面に接着層2が設けられた部分を点線部3に
そって折り、4に重ね合わせた後、表面に接着層1が設
けられた部分を点線部3′にそって折り、該接着層1に
重ね合わせて接着させるものであり、また、図2に示す
二ツ折ハガキ及び図3の一部折り畳みタイプのハガキの
場合には、図6及び図7に示すように、片面に接着層1
が設けられた部分を点線部3′に沿って折り、接着層面
を重ね合わせて接着するものである。また、図4のタイ
プの場合は、重ね合わせ面に接着層1,2を設け、この
面を重ね合わせて接着するものである。
【0025】図1、図2において、接着層1や接着層2
はこの状態でもよいが、用紙移送用孔の周辺にわたって
本発明の感圧接着剤組成物を塗布して全面に接着層を設
けてもよい。
【0026】以上、本発明の感圧接着性シートをハガキ
として使用する場合を例として説明したが、その他各種
通知カード等にも広く適用できるものであり、例えばシ
ート裏面全体に接着層を設けて、表面側に情報を印字記
入した後、二ツ折りして接着層を接着して、表裏両面に
情報を有するシートを作成して、必要時に接着面を剥離
して、情報面を同一面上に展開して、整理、保存する
等、シートの折り畳み形態、使用目的に応じて接着層を
シートの表面と裏面の両面側あるいは片面側の全面ある
いは一部に適宜設ければよいものである。また、接着後
の剥離を容易に行うために、シートの折り部と反対側の
端部で重ね合わせたシートに段差が生じるように構成し
指掛り部を形成してもよく、あるいは、一端側に未接着
部を構成し指掛り部を形成してもよいものである。
【0027】本発明の感圧接着剤組成物を用い、基体シ
ート面にグラビアコータ、フレキソ、エアナイフコータ
ー、バーコーターなどの塗布手段により基体シート面に
塗布され、二つ折り、三つ折り、切り重ね、あるいは別
体同士の重ね合わせなど、各種の重ね合わせの形で、一
時的には接着するが、必要に応じて容易に剥離できる見
開き面を有するハガキ、各種帳票、通知書、各種カード
などに好適に利用できる。
【0028】本発明の感圧接着剤組成物が塗布される基
体シートは、通常紙の他に、合成紙、あるいはポリエチ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、
塩化ビニル等の合成フィルムであってもよく、これらを
用いる場合には、基体シートの表面をマット処理、コロ
ナ処理等の表面処理を施せばよい。また、基体シート面
への本発明の感圧接着剤組成物の塗布量は、接着層の接
着性、剥離性、あるいは透明性の維持のため、1〜30
g/m2 、好ましくは3〜20g/m2 、さらに好まし
くは5〜15g/m2 とするのがよい。さらにまた、形
成された剥離可能な接着層を加圧ローラにて約0.1〜
0.98Paで加圧することにより、耐ブロッキング性
をさらに向上させることができる。
【0029】また、本発明の感圧接着剤組成物により形
成される剥離可能な接着層は、それ自体印刷インキ及び
トナーの受容性をも有するため、必要に応じ、さらにそ
の表面に通常の印刷装置あるいはノンインパクトプリン
タで付加情報(図示せず)をプリントすることができ
る。
【0030】
【実施例】次に実施例および比較例により本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。なお、各例における感圧接着剤組成
物の物性は以下の方法により評価した。
【0031】(1)接着力;全面にわたって、ベタ印刷
したケント紙を、幅25mm、長さ100mmに裁断し
て試料を作成し、この試料2枚を25mmの長さで重ね
合わせ4.9Paの荷重を加えて圧着したのち、オート
グラフAGS50(島津製作所製)を用いて剥離接着力
(F1)(mN/25mm)を測定した。 (2)耐空気酸化性能;全面にわたって、ベタ印刷した
ケント紙を、幅25mm、長さ100mmに裁断して試
料を作成し、この試料を2枚を25mmの長さで重ね合
わせ4.9Paの荷重を加えて圧着したのち、40℃の
恒温槽にて風を当てながら、7日間保存後、オートグラ
フAGS50(島津製作所製)を用いて剥離接着力(F
2)(mN/25mm)を測定した。
【0032】(実施例1)メチルメタクリレート15質
量%をグラフト共重合させた天然ゴムラテックス100
質量部に、粘着付与剤、調整用合成ゴム、合成樹脂など
を混合して天然ゴム系非剥離性接着剤基剤を調製した。
この非剥離性接着剤基剤100質量部に対して、難燃剤
(アンフラーム3PX、トリスクロロエチルホスフェー
ト(CLP)系難燃剤、日本油脂社製)5質量部、酸化
防止剤(スミライザーGD、住友化学社製)0.5質量
部を配合して、本発明の感圧性接着剤組成物を調製し、
剥離接着力(F1)および剥離接着力(F2)を測定し
た結果を表1に示す。
【0033】(実施例2)表1に示す配合割合で実施例
1と同様にして本発明の感圧性接着剤組成物を調製し、
剥離接着力(F1)および剥離接着力(F2)を測定し
た結果を表1に示す。
【0034】(実施例3)難燃剤として難燃剤(アンフ
ラーム3PX、トリスクロロエチルホスフェート(CL
P)系難燃剤、日本油脂社製)の替わりにCR505
(大八化学工業社製)5質量部を用い、表1に示す配合
割合で実施例1と同様にして本発明の感圧性接着剤組成
物を調製し、剥離接着力(F1)および剥離接着力(F
2)を測定した結果を表1に示す。
【0035】(実施例4)表1に示す配合割合で実施例
1と同様にして本発明の感圧性接着剤組成物を調製し、
剥離接着力(F1)および剥離接着力(F2)を測定し
た結果を表1に示す。
【0036】(実施例5)酸化防止剤としてスミライザ
ーGD(住友化学社製)を用いる替わりにノクラックN
S30を3質量部用いた以外は表1に示す配合割合で実
施例1と同様にして本発明の感圧性接着剤組成物を調製
し、剥離接着力(F1)および剥離接着力(F2)を測
定した結果を表1に示す。
【0037】(実施例6)表1に示す配合割合で実施例
1と同様にして本発明の感圧性接着剤組成物を調製し、
剥離接着力(F1)および剥離接着力(F2)を測定し
た結果を表1に示す。
【0038】(比較例1)難燃剤および酸化防止剤を配
合せず、実施例1で調製した天然ゴム系非剥離性接着剤
基剤のみを用い、剥離接着力(F1)および剥離接着力
(F2)を測定した結果を表2に示す。
【0039】(比較例2〜3)表1に示す配合割合で実
施例1と同様にして比較のための感圧性接着剤組成物を
調製し、剥離接着力(F1)および剥離接着力(F2)
を測定した結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1から、実施例1〜6の本発明の感圧接
着剤組成物は、硬化層同士を対接させ所定の圧力を付与
して接着させた当初は勿論、接着後空気中で高温に加熱
されても充分な剥離接着力を有することが判る。表2か
ら、それに対して、比較例1〜3の比較の感圧接着剤組
成物は、硬化層同士を対接させ所定の圧力を付与して接
着させた当初は充分な剥離接着力があるが、接着後空気
中で高温に加熱されると接着力が低下することが判る。
【0042】
【発明の効果】本発明の感圧接着剤組成物は、硬化層同
士を対接させ所定の圧力を付与して接着させた当初は勿
論、接着後空気中で高温に加熱されても充分な剥離接着
力を有する。本発明の感圧接着剤組成物を基体シート面
へ塗布してなる接着層を有した、一時的に接着するが、
必要時に容易に剥離できる見開き面を有する感圧接着性
シートは、硬化層同士を対接させ所定の圧力を付与して
接着させた当初は勿論、接着後空気中で高温に加熱され
ても充分な剥離接着力を有するので良好な隠ぺい性を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 親展性をもつハガキシステムの例を示す説明
図。
【図2】 親展性をもつハガキシステムの他の態様の例
を示す説明図。
【図3】 親展性をもつハガキシステムの他の態様の例
を示す説明図。
【図4】 親展性をもつハガキシステムの他の態様の例
を示す説明図。
【図5】 図1の折り畳み状態説明図。
【図6】 図2の折り畳み状態説明図。
【図7】 図3の折り畳み状態説明図。
【符号の説明】
1 感圧接着剤組成物層 2 感圧接着剤組成物層 3,3′ 折り線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外門 恵美子 東京都調布市仙川町1−1−10 (72)発明者 市川 雅己 三重県四日市市大治田1−6−16 株式会 社イーテック内 (72)発明者 清水 学 三重県四日市市大治田1−6−16 株式会 社イーテック内 Fターム(参考) 4J040 BA182 CA011 CA021 CA051 CA061 CA071 CA081 CA101 CA151 DA141 DF041 DL031 EF001 EJ021 HA056 HA136 HA156 HA196 HA236 HA246 HA326 HA356 HB19 HB31 HB36 HC01 HC06 HC24 HD24 JA03 JA09 JB09 KA29 KA36 LA06 LA07 NA21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非剥離性接着剤基剤に対し、難燃剤と、
    酸化防止剤とを配合したことを特徴とする感圧接着剤組
    成物。
  2. 【請求項2】 非剥離性接着剤基剤100質量部に対
    し、難燃剤5〜20質量部と、酸化防止剤0.5〜5質
    量部とを配合したことを特徴とする請求項1記載の感圧
    接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 基体シート面の少なくとも一部に、請求
    項1あるいは請求項2記載の感圧接着剤組成物の塗布層
    を有する感圧接着性シート。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05105811A (ja) * 1991-10-16 1993-04-27 Daihachi Chem Ind Co Ltd ポリウレタン用難燃性組成物
JPH09255841A (ja) * 1996-03-26 1997-09-30 Daicel Chem Ind Ltd 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JPH11158440A (ja) * 1997-11-28 1999-06-15 Toppan Forms Co Ltd 情報担体用シート

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