JP2001136982A - N−アセチルノイラミン酸の製造法 - Google Patents
N−アセチルノイラミン酸の製造法Info
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Abstract
の高価な原料を添加することなく、安価にN−アセチル
ノイラミン酸を製造する方法を提供する。 【解決手段】 水性媒体中に、N−アセチルノイラミ
ン酸アルドラーゼ活性またはN−アセチルノイラミン酸
シンセターゼ活性を有する微生物の培養液または該培養
液の処理物、ピルビン酸の生成能を有する微生物の培
養液または該培養液の処理物またはホスホエノールピル
ビン酸の生成能を有する微生物の培養液または該培養液
の処理物、N−アセチルマンノサミン、およびピル
ビン酸またはホスホエノールピルビン酸の生成に必要な
エネルギー源、を存在せしめ、該水性媒体中でN−アセ
チルノイラミン酸を生成蓄積させ、該水性媒体中からN
−アセチルノイラミン酸を採取することを特徴とするN
−アセチルノイラミン酸の製造法に関する。
Description
ラミン酸アルドラーゼ活性またはN−アセチルノイラミ
ン酸シンセターゼ活性を有する微生物を用いたN−アセ
チルノイラミン酸の製造法に関する。
て、抽出法、分解法、酵素を利用した方法等が知られて
いる。抽出法としては、ウミツバメの巣などからの抽出
する方法〔Carbohydrate Research, 56, 423 (1977)〕
等が知られている。
−アセチルノイラミン酸ポリマーであるコロミン酸を分
解する方法〔J. Biochem., 82, 1425 (1977)〕等が知ら
れている。酵素を利用した方法としては、N−アセチル
ノイラミン酸アルドラーゼ、ピルビン酸およびN−アセ
チルマンノサミンを用いて製造する方法〔J. Am. Chem.
Soc., 110, 6481 (1988)、J. Am. Chem. Soc., 110, 7
159 (1988)〕、アルカリ条件下で、N−アセチルノイラ
ミン酸アルドラーゼ、ピルビン酸およびN−アセチルグ
ルコサミンを用いて製造する方法(米国特許第5,665,57
4号)、N−アセチルノイラミン酸アルドラーゼ、N−
アセチルグルコサミン2−エピメラーゼ、ピルビン酸お
よびN−アセチルグルコサミンを用いて製造する方法
〔Angew. Chem.Int. Ed. Eng., 30, 827 (1991)、Carbo
hydrate Research, 306, 575 (1998)〕、N−アセチル
ノイラミン酸シンセターゼ、ホスホエノールピルビン酸
およびN−アセチルマンノサミンを用いて製造する方法
〔特開平10-4961、Glycobiology,7, 697 (1997)〕が知
られている。
いずれの方法においても、操作が煩雑あるいは、高価な
原料であるピルビン酸またはホスホエノールピルビン酸
を必要とするため、N−アセチルノイラミン酸の安価な
製造法は確立されていない。
物の処理物を利用してN−アセチルノイラミン酸を製造
することが可能であることに関する記載あるいは示唆さ
れるものはない。N−アセチルノイラミン酸アルドラー
ゼに関しては、動植物由来のものが知られており、微生
物ではエシェリヒア属に属する微生物にその活性のある
ことが知られている。エシェリヒア属に属する微生物で
あるエシェリヒア・コリにおいては、該酵素をコードす
る遺伝子nanAも知られている〔Nucleic Acids Re
s.,13, 8843 (1985)〕。
関しては、エシェリヒア属、ナイセリア属、ストレプト
コッカス属に属する微生物等において存在が知られてお
り、エシェリヒア・コリにおいて該酵素をコードする遺
伝子neuBが知られている〔J. Bacteriol., 177, 31
2 (1995)〕。
ゼに関しては、ブタおよびラットで該酵素の存在が知ら
れており、ブタ由来の該酵素に関しては性質が調べられ
〔Biochemistry, 17, 3363 (1970)〕、該酵素をコード
する遺伝子〔J. Biol. Chem.,271, 16294 (1996)〕が取
得されている。これまで、該酵素の活性を有する微生物
は知られていない。
ア・コリの変異株を用いたピルビン酸の製造法が知られ
ている〔Biosci. Biotech. Biochem., 58, 2164 (199
4)〕。ホスホエノールピルビン酸の製造法としては、サ
ッカロマイセス属などに属する微生物を用いたホスホエ
ノールピルビン酸の製造法が知られている(特開平6-197
778)。
ビン酸、ホスホエノールピルビン酸などの高価な原料を
添加することなく、安価にN−アセチルノイラミン酸を
製造する方法を提供することにある。また、本発明の目
的は、高価なN−アセチルマンノサミンを用いることな
くN−アセチルノイラミン酸を製造する方法を提供する
ことにある。
解決するために鋭意研究を行い、ピルビン酸またはホス
ホエノールピルビン酸の生成能を有する微生物を利用す
ることにより、安価な原料から効率的にN−アセチルノ
イラミン酸が生成することを見出し本発明を完成するに
至った。
関する。 (1) 水性媒体中に、N−アセチルノイラミン酸ア
ルドラーゼ活性またはN−アセチルノイラミン酸シンセ
ターゼ活性を有する微生物の培養物または該培養物の処
理物、上記においてN−アセチルノイラミン酸アル
ドラーゼ活性を有する微生物を用いた場合にはピルビン
酸の生成能を有する微生物の培養物または該培養物の処
理物、上記においてN−アセチルノイラミン酸シンセ
ターゼ活性を有する微生物を用いた場合にはホスホエノ
ールピルビン酸の生成能を有する微生物の培養物または
該培養物の処理物、N−アセチルマンノサミン、およ
びピルビン酸またはホスホエノールピルビン酸の生成
に必要なエネルギー源、を存在せしめ、該水性媒体中で
N−アセチルノイラミン酸を生成蓄積させ、該水性媒体
中からN−アセチルノイラミン酸を採取することを特徴
とするN−アセチルノイラミン酸の製造法。
−アセチルグルコサミン2−エピメラーゼ活性を有する
微生物の培養物または該培養物の処理物、およびN−ア
セチルグルコサミンを水性媒体中に存在せしめ、該水性
媒体中でN−アセチルマンノサミンを生成蓄積させるこ
とにより得られるN−アセチルマンノサミンである、上
記(1)の製造法。
ピメラーゼ活性を有する微生物が、N−アセチルグルコ
サミン2−エピメラーゼをコードするDNAを含むDN
A断片とベクターとの組換え体DNAを保有する微生物
である、上記(2)の製造法。
ピメラーゼをコードするDNAがシネコシスティス(Syn
echocystis)属に属する微生物由来のDNAである、上
記(3)の製造法。 (5) N−アセチルグルコサミン2−エピメラーゼを
コードするDNAが、以下の(a)または(b)のDN
Aである、上記(3)または(4)の製造法。
らなる蛋白質をコードするDNA (b) 配列番号2記載の塩基配列を有するDNA (6) N−アセチルノイラミン酸アルドラーゼ活性を
有する微生物がエシェリヒア属またはコリネバクテリウ
ム属に属する微生物である、上記(1)〜(5)のいず
れか一つに記載の製造法。
ターゼ活性を有する微生物がエシェリヒア属、ナイセリ
ア属およびストレプトコッカス属から選ばれる属に属す
る微生物である、上記(1)〜(6)のいずれか一つに
記載の製造法。 (8) ピルビン酸の生成能を有する微生物が、エシェ
リヒア属、コリネバクテリウム属およびサッカロマイセ
ス属から選ばれる属に属する微生物である、上記(1)
〜(7)のいずれか一つに記載の製造法。
能を有する微生物が、エシェリヒア属、コリネバクテリ
ウム属およびサッカロマイセス属から選ばれる属に属す
る微生物である、上記(1)〜(8)のいずれか一つに
記載の製造法。 (10) エシェリヒア属に属する微生物がエシェリヒ
ア・コリである、上記(6)〜(9)のいずれか一つに
記載の製造法。
微生物がコリネバクテリウム・アンモニアゲネス、コリ
ネバクテリウム・グルタミクムおよび、コリネバクテリ
ウム・アセトアシドフィラムである、上記(6)、
(8)または(9)の製造法。 以下、本発明を詳細に説明する。
ノイラミン酸アルドラーゼ活性を有する微生物として
は、該酵素活性を有する微生物であればいずれの微生物
も用いることができ、例えばエシェリヒア属またはコリ
ネバクテリウム属に属する微生物をあげることができ
る。
シェリヒア・コリ等をあげることができる。コリネバク
テリウム属に属する微生物としてはコリネバクテリウム
・アンモニアゲネス、コリネバクテリウム・グルタミク
ム、コリネバクテリウム・アセトアシドフィラム等をあ
げることができる。
より増強した形質転換体を用いることもできる。該形質
転換体として、エシェリヒア・コリ由来のnanA遺伝
子〔Nucleic Acids Res., 13, 8843 (1985)〕を含む組
換え体DNAを有する微生物をあげることができ、具体
的な例として、エシェリヒア・コリNM522/pTA3株等をあ
げることができる。エシェリヒア・コリNM522/pTA3株
は、平成12年8月28日付けで工業技術院生命工学工
業技術研究所、日本国茨城県つくば市東1丁目3番(郵
便番号305−8566)にFERM BP-7284として寄託さ
れている。
ン酸シンセターゼ活性を有する微生物としては、該酵素
活性を有する微生物であればいずれの微生物も用いるこ
とができ、例えばエシェリヒア属、ナイセリア属、スト
レプトコッカス属に属する微生物をあげることができ
る。
シェリヒア・コリ等をあげることができる。また、該酵
素の活性を遺伝子組換え技術により増強した形質転換体
を用いることもできる。該形質転換体として、エシェリ
ヒア・コリ由来のneuB遺伝子〔J. Bacteriol., 17
7, 312 (1995)〕を含む組換え体DNAを有する微生物
をあげることができ、具体的な例として、エシェリヒア
・コリNM522/pYP18株等をあげることができる。エシェ
リヒア・コリNM522/pYP18株は、平成12年8月28日
付けで工業技術院生命工学工業技術研究所にFERM BP-72
83として寄託されている。
は、該生成活性を有する微生物であればいずれの微生物
も用いることができ、エシェリヒア・コリ、コリネバク
テリウム・アンモニアゲネス、コリネバクテリウム・グ
ルタミクム、コリネバクテリウム・アセトアシドフィラ
ム、サッカロマイセス・セレビシエなどを例示すること
ができる。また、変異手法あるいは遺伝子組換え手法に
より、該活性を増強した微生物を用いることもできる。
エシェリヒア・コリの変異株としては、Biosci.Biotec
h. Biochem., 58, 2164 (1994)記載の株をあげることが
できる。
微生物としては、該生成活性を有する微生物であればい
ずれの微生物も用いることができ、エシェリヒア・コ
リ、コリネバクテリウム・アンモニアゲネス、コリネバ
クテリウム・グルタミクム、コリネバクテリウム・アセ
トアシドフィラム、サッカロマイセス・セレビシエなど
を例示することができる。サッカロマイセス・セレビシ
エとしては、特開平6-197778に記載の株をあげることが
できる。また、変異手法あるいは遺伝子組換え手法によ
り、該活性を増強した微生物を用いることもできる。
ゼ活性を有する微生物としては、該酵素活性を有する微
生物であればいずれの微生物も用いることができ、例え
ば該酵素の活性を遺伝子組換え手法により増強した形質
転換体をあげることができる。該形質転換体の具体例と
して、ブタ由来のN−アセチルグルコサミン2−エピメ
ラーゼ遺伝子を含む組換え体DNA(pEPI1)を保
有するエシェリヒア・コリ(FERM BP-4602:米国特許第
5,795,767号)またはシネコシスティス属に属する微生
物由来のN−アセチルグルコサミン2−エピメラーゼ遺
伝子を含む組換え体DNAを保有するエシェリヒア・コ
リNM522/pYP16株等をあげることができる。エシェリヒ
ア・コリNM522/pYP16株は、平成12年8月28日付け
で工業技術院生命工学工業技術研究所にFERM BP-7282と
して寄託されている。
N−アセチルグルコサミン2−エピメラーゼ遺伝子とし
ては、Synechocystis sp. PCC6803株の染色体に存在す
る、配列番号1で示されるアミノ酸配列を有するポリペ
プチドをコードしている遺伝子をあげることができる。
より具体的には、配列番号2で示される塩基配列を有す
る遺伝子(slr1975)をあげることができる。配列番号1
で示されるアミノ酸配列を有するポリペプチドおよび配
列番号2で示される塩基配列を有するDNAは、後述実
施例に従い、本発明者らが初めて取得したものである。
性およびピルビン酸生成能を有する微生物においては、
該微生物1種のみを用い、N−アセチルマンノサミンよ
りN−アセチルノイラミン酸を製造することができる。
上記活性あるいは生産能のいずれかが弱いあるいは欠失
している微生物においては、弱いあるいは欠失している
活性あるいは生産能を補うことのできる微生物と適宜組
み合わせることにより、N−アセチルノイラミン酸を製
造することができる。
用いることのできるN−アセチルマンノサミンとして
は、市販品等の標品をあげることができる。また、N−
アセチルグルコサミンから、アルカリ条件下で化学的
に、あるいはN−アセチルグルコサミン2−エピメラー
ゼを用い酵素的に変換することにより得られるN−アセ
チルマンノサミンを用いることができる。更に、N−ア
セチルグルコサミン2−エピメラーゼ活性を有する微生
物の培養物または該培養物の処理物、およびN−アセチ
ルグルコサミンを水性媒体中に存在せしめ、生成蓄積さ
れたN−アセチルマンノサミンを含む標品、または該標
品から精製されたN−アセチルマンノサミンを用いるこ
とができる。
性およびN−アセチルグルコサミン2−エピメラーゼ活
性、並びにピルビン酸生成能を有する微生物において
は、該微生物1種のみを用い、N−アセチルグルコサミ
ンよりN−アセチルノイラミン酸を製造することができ
る。上記活性あるいは生産能のいずれかが弱いあるいは
欠失している微生物においては、弱いあるいは欠失して
いる活性あるいは生産能を補うことのできる微生物と適
宜組み合わせることにより、N−アセチルノイラミン酸
を製造することができる。
用いることのできるN−アセチルグルコサミンとして
は、市販品等の標品をあげることができる。N−アセチ
ルノイラミン酸シンセターゼ活性およびホスホエノール
ピルビン酸生成能を有する微生物においては、該微生物
1種のみを用い、N−アセチルマンノサミンよりN−ア
セチルノイラミン酸を製造することができる。上記活性
あるいは生産能のいずれかが弱いあるいは欠失している
微生物においては、弱いあるいは欠失している活性ある
いは生産能を補うことのできる微生物と適宜組み合わせ
ることにより、N−アセチルノイラミン酸を製造するこ
とができる。
性およびN−アセチルグルコサミン2−エピメラーゼ活
性、並びにホスホエノールピルビン酸生成能を有する微
生物においては、該微生物1種のみを用い、N−アセチ
ルグルコサミンよりN−アセチルノイラミン酸を製造す
ることができる。上記活性あるいは生産能のいずれかが
弱いあるいは欠失している微生物においては、弱いある
いは欠失している活性あるいは生産能を補うことのでき
る微生物と適宜組み合わせることにより、N−アセチル
ノイラミン酸を製造することができる。
−アセチルマンノサミンの生成に際して用いる微生物
は、増殖を伴なった状態で生成反応に供してもよいし、
培養終了後の微生物の培養物またはその処理物を生成反
応に供してもよい。上述のように、N−アセチルノイラ
ミン酸またはN−アセチルマンノサミンの製造におい
て、遺伝子組換え微生物を利用することも可能である
が、該遺伝子を含むプラスミドを保有する微生物からの
プラスミドDNAの単離精製、プラスミドDNAの制限
酵素による切断、切断したDNA断片の単離精製、DN
A断片の酵素的結合、組換え体DNAを用いた形質転換
等、遺伝子組換えに関する種々の操作は公知の方法〔例
えば、Molecular Cloning, A Laboratory Manual, Seco
ndEdition, Cold Spring Harbor Laboratory Press (19
89)(以下、モレキュラー・クローニング第2版と略
す)、Current Protocols in Molecular Biology, John
Wiley & Sons (1987-1997)(以下、カレント・プロトコ
ールズ・イン・モレキュラー・バイオロジーと略す)〕
に準じて行うことができる。また、ポリメラーゼ・チェ
イン・リアクション(以下PCRと略す)は公知の方法
〔PCR Protocols,Academic Press (1990)〕に従って行
うことができる。
チルマンノサミンの製造に関与する遺伝子を宿主内で発
現させるためには、該遺伝子を含むDNA断片を、制限
酵素類あるいはPCRで該遺伝子を含む適当な長さのD
NA断片とした後に、適当な発現ベクターのプロモータ
ーの下流に挿入し、次いで上記DNAを挿入した発現ベ
クターを、発現ベクターに適合した宿主細胞に導入する
ことにより達成できる。
する遺伝子を発現できるものであればいずれも用いるこ
とができる。発現ベクターとしては、上記宿主細胞にお
いて自立複製可能ないしは染色体への組込が可能で、目
的とするDNAを転写できる位置にプロモーターを含有
しているものが用いられる。
場合は、遺伝子の発現ベクターは原核生物中で自立複製
可能であると同時に、プロモーター、リボソーム結合配
列、目的とするDNA、転写終結配列、より構成された
組換え体DNAであることが好ましい。プロモーターを
制御する遺伝子が含まれていてもよい。
pBTac2、pHelix1(いずれもロシュ・ダイアグノスティ
ス社製)、pKK233-2、pKK223-3、pGEX-2T(いずれもア
マシャム・ファルマシア・バイオテク社製)、pSE280
(インビトロジェン社製)、pGEMEX-1(プロメガ社
製)、pQE-8、pQE-30(いずれもキアゲン社製)、pET-3
(ノバジェン社製)、pKYP10(特開昭58-110600)、pKY
P200〔Agric. Biol. Chem.,48, 669 (1984)〕、pLSA1
〔Agric. Biol. Chem., 53, 277 (1989)〕、pGEL1〔Pro
c. Natl. Acad. Sci., USA, 82, 4306 (1985)〕、pBlue
scriptII SK+(ストラタジーン社製)、pBluescript II
SK-(ストラタジーン社製)、pTrS30〔大腸菌JM109/pT
rS30(FERM BP-5407)より調製〕、pTrS32〔大腸菌JM109/
pTrS32(FERM BP-5408)より調製〕、pUC19〔Gene, 33, 1
03 (1985)〕、pSTV28(宝酒造社製)、pUC118(宝酒造社
製)、pPAC31(WO98/12343)、pPA1(特開昭63-23379
8)等を例示することができる。
胞中で発現できるものであればいかなるものでもよい。
例えば、trpプロモーター(Ptrp)、lacプロモーター
(Plac)、PLプロモーター、PRプロモーター、PSE
プロモーター等の、大腸菌やファージ等に由来するプロ
モーター、SPO1プロモーター、SPO2プロモータ
ー、penPプロモーター等をあげることができる。ま
たPtrpを2つ直列させたプロモーター、tacプロモータ
ー、lacT7プロモーター、let Iプロモーターのように人
為的に設計改変されたプロモーター等も用いることがで
きる。
ガノ(Shine-Dalgarno)配列と開始コドンとの間を適当
な距離(例えば6〜18塩基)に調節したプラスミドを用
いることが好ましい。本発明の組換え体DNAにおいて
は、目的とするDNAの発現には転写終結配列は必ずし
も必要ではないが、構造遺伝子の直下に転写終結配列を
配置することが好ましい。
チア属、バチルス属、ブレビバクテリウム属、コリネバ
クテリウム属、ミクロバクテリウム属、シュードモナス
属等に属する微生物、例えば、Escherichia coli XL1-B
lue、Escherichia coli XL2-Blue、Escherichia coli D
H1、Escherichia coli MC1000、Escherichia coli W148
5、Escherichia coli NM522、Escherichia coli JM10
9、Escherichia coli HB101、Escherichia coli No.4
9、Escherichia coli W3110、Escherichia coli NY49、
Serratia ficaria、Serratia fonticola、Serratia liq
uefaciens、Serratia marcescens、Bacillus subtili
s、Bacillus amyloliquefaciens、Brevibacterium imma
riophilum ATCC14068、Brevibacterium saccharolyticu
m ATCC14066、Corynebacterium ammoniagenes、Coryneb
acterium glutamicum ATCC13032、Corynebacterium glu
tamicum ATCC14067、Corynebacterium glutamicum ATCC
13869、Corynebacterium acetoacidophilum ATCC1387
0、Microbacterium ammoniaphilumATCC15354、Pseudomo
nas sp. D-0110等をあげることができる。
宿主細胞へDNAを導入する方法であればいずれも用い
ることができ、例えば、カルシウムイオンを用いる方法
〔Proc. Natl. Acad. Sci., USA, 69, 2110 (1972)〕、
プロトプラスト法(特開昭63-248394)、エレクトロポ
レーション法〔Nucleic Acids Research, 16, 6127 (19
88)〕等をあげることができる。
は、発現ベクターとして、例えば、YEp13(ATCC3711
5)、YEp24(ATCC37051)、YCp50(ATCC37419)、pHS1
9、pHS15等を用いることができる。プロモーターとして
は、酵母菌株中で発現できるものであればいずれのもの
を用いてもよく、例えば、PHO5プロモーター、PGKプロ
モーター、GAPプロモーター、ADHプロモーター、gal 1
プロモーター、gal 10プロモーター、ヒートショックポ
リペプチドプロモーター、MFα1 プロモーター、CUP 1
プロモーター等のプロモーターをあげることができる。
シゾサッカロマイセス属、クルイベロミセス属、トリコ
スポロン属、シワニオミセス属、ピチア属、キャンディ
ダ属等に属する酵母菌株をあげることができ、具体的に
は、Saccharomyces cerevisi ae、Schizosaccharomyces
pombe、Kluyveromyces lactis、Trichosporon pullulan
s、Schwanniomyces alluvius、Pichia pastoris、Candi
da utilis等をあげることができる。 組換え体DNAの導入方法としては、酵母にDNAを導
入する方法であればいずれも用いることができ、例え
ば、エレクトロポレーション法〔Methods in Enzymol.,
194, 182 (1990)〕、スフェロプラスト法〔Proc. Nat
l. Acad. Sci., USA, 81, 4889 (1984)〕、酢酸リチウ
ム法〔J. Bacteriol., 153, 163 (1983)〕等をあげるこ
とができる。
は、宿主の培養に用いられる通常の方法に従って行うこ
とができる。大腸菌等の原核生物あるいは酵母等の真核
生物を宿主として得られた形質転換体を培養する培地と
しては、該生物が資化し得る炭素源、窒素源、無機物等
を含有し、形質転換体の培養を効率的に行える培地であ
れば天然培地、合成培地のいずれを用いてもよい。
であればよく、グルコース、フラクトース、シュークロ
ース、これらを含有する糖蜜、デンプンあるいはデンプ
ン加水分解物等の炭水化物、酢酸、プロピオン酸等の有
機酸、エタノール、プロパノール等のアルコール類等を
用いることができる。
ニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、リン酸
アンモニウム等の無機酸もしくは有機酸のアンモニウム
塩、その他の含窒素化合物、並びに、ペプトン、肉エキ
ス、酵母エキス、コーンスチープリカー、カゼイン加水
分解物、大豆粕および大豆粕加水分解物、各種発酵菌
体、およびその消化物等を用いることができる。
ン酸第二カリウム、リン酸マグネシウム、硫酸マグネシ
ウム、塩化ナトリウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、硫
酸銅、炭酸カルシウム等を用いることができる。培養
は、通常振盪培養または深部通気攪拌培養等の好気的条
件下で行う。培養温度は15〜40℃がよく、培養時間
は、通常5時間〜7日間である。培養中pHは3.0〜
9.0に保持する。pHの調整は、無機または有機の
酸、アルカリ溶液、尿素、炭酸カルシウム、アンモニア
等を用いて行う。
やテトラサイクリン等の抗生物質を培地に添加してもよ
い。プロモーターとして誘導性のプロモーターを用いた
発現ベクターで形質転換した微生物を培養するときに
は、必要に応じてインデューサーを培地に添加してもよ
い。例えば、lacプロモーターを用いた発現ベクターで
形質転換した微生物を培養するときにはイソプロピル−
β−D−チオガラクトピラノシド等を、trpプロモータ
ーを用いた発現ベクターで形質転換した微生物を培養す
るときにはインドールアクリル酸等を培地に添加しても
よい。
物、培養物の乾燥物、培養物を遠心分離して得られる菌
体、該菌体の乾燥物、該菌体の凍結乾燥物、該菌体の界
面活性剤処理物、該菌体の超音波処理物、該菌体の機械
的摩砕処理物、該菌体の溶媒処理物、該菌体の酵素処理
物、該菌体の蛋白質分画物、該菌体の固定化物あるいは
該菌体より抽出して得られる酵素標品などをあげること
ができる。
チルマンノサミンの生成において用いられる微生物の量
は、用いる各微生物各々について、湿菌体として1〜5
00g/lであり、好ましくは1〜300g/lであ
る。ピルビン酸またはホスホエノールピルビン酸の生成
に必要なエネルギー源としては、生成を促すものであれ
ばいずれも用いることができるが、好適にはグルコース
やフラクトースなどをあげることができる。これらエネ
ルギー源は、通常10〜300g/lの濃度で用いられ
る。
チルマンノサミンの生成において用いられる水性媒体と
しては、水、りん酸塩、炭酸塩、酢酸塩、ほう酸塩、ク
エン酸塩、トリスなどの緩衝液、メタノール、エタノー
ルなどのアルコール類、酢酸エチルなどのエステル類、
アセトンなどのケトン類、アセトアミドなどのアミド類
などをあげることができる。また、N−アセチルノイラ
ミン酸またはN−アセチルマンノサミンの生成において
用いられる微生物の培地、培養物等を水性媒体として用
いることができる。
チルマンノサミンの生成において、必要に応じてフィチ
ン酸等のキレート剤、界面活性剤あるいは有機溶媒を添
加してもよい。界面活性剤としては、ポリオキシエチレ
ン・オクタデシルアミン(例えばナイミーンS-215、日
本油脂社製)などの非イオン界面活性剤、セチルトリメ
チルアンモニウム・ブロマイドやアルキルジメチル・ベ
ンジルアンモニウムクロライド(例えばカチオンF2-40
E、日本油脂社製)などのカチオン系界面活性剤、ラウ
ロイル・ザルコシネートなどのアニオン系界面活性剤、
アルキルジメチルアミン(例えば三級アミンFB、日本油
脂社製)などの三級アミン類など、N−アセチルノイラ
ミン酸またはN−アセチルマンノサミンの生成を促進す
るものであればいずれでもよく、1種または数種を混合
して使用することもできる。界面活性剤は、通常0.1
〜50g/lの濃度で用いられる。
脂肪族アルコール、アセトン、酢酸エチルなどがあげら
れ、通常0.1〜50ml/lの濃度で用いられる。N
−アセチルノイラミン酸またはN−アセチルマンノサミ
ンの生成反応は、水性媒体中、pH5〜10、好ましく
はpH6〜8、20〜50℃の条件で1〜96時間行
う。該生成反応を促進させるために、アデニン、アデノ
シン−5’−一リン酸(AMP)、アデノシン−5’−
三リン酸(ATP)、硫酸マグネシウム、塩化マグネシ
ウムなどを添加することができる。アデニン、AMP、
ATPは、通常0.01〜100mmol/lの濃度で
用いられる。
ミン酸またはN−アセチルマンノサミンの定量はDionex
社製の糖分析装置などを用いて行うことができる〔Ana
l. Biochem., 189, 151 (1990)〕。反応液中に生成した
N−アセチルノイラミン酸またはN−アセチルマンノサ
ミンの採取は、活性炭やイオン交換樹脂などを用いる通
常の方法によって行うことができる。以下に本発明の実
施例を示すが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
アセチルノイラミン酸アルドラーゼ遺伝子発現株の造成Escherichia coli W3110(ATCC27325)株をカレント・プ
ロトコールズ・イン・モレキュラー・バイオロジーに記
載の方法により培養後、該微生物の染色体DNAを単離
精製した。
番号4記載のDNAプライマーをパーセプティブ・バイ
オシステムズ社製8905型DNA合成機を用いて合成し
た。
Escherichia coli W3110(ATCC27325)株の染色体DNA
を鋳型としてPCRを行った。PCRは染色体DNA
0.1μg、プライマー各0.5μmol/l、Pfu
DNAポリメラーゼ(STRATAGENE社製) 2.5unit
s、Pfu DNAポリメラーゼ用×10緩衝液(STRATA
GENE社製) 4μl、deoxyNTP各200μmol/l
を含む反応液40μlを用い、94℃-1分間、42℃-
2分間、72℃-3分間の工程を1サイクルとして30
サイクル繰り返すことにより行った。
気泳動し、目的の断片が増幅していることを確認後、残
りの反応液と等量のTE〔10mmol/l Tris
−HCl(pH8.0)、1mmol/l EDTA〕飽
和フェノール/クロロホルム(1vol/1vol)を
添加し、混合した。該混合液を遠心分離後、得られた上
層に2倍容量の冷エタノールを加えて混合し、−80℃
に30分間放置した。該放置液を遠心分離しDNAの沈
殿を得た。該DNAの沈殿を20μlのTEに溶解し
た。該溶解液5μlを用い、DNAを制限酵素Hind
IIIおよびBamHIで切断し、アガロースゲル電気泳
動によりDNA断片を分離した後、ジーンクリーンIIキ
ット(バイオ101社製)により1.2kbの断片を回収
した。pUC19 DNA〔Gene, 33, 103 (1985)〕
0.2μgを制限酵素HindIIIおよびBamHIで
切断後、アガロースゲル電気泳動によりDNA断片を分
離し、同様に2.7kbの断片を回収した。
イゲーションキットを用いて、16℃、16時間、連結
反応を行った。該連結反応液を用いて、ピルビン酸生産
能を有するEscherichia coli NM522株を前述の公知の方
法に従って形質転換し、該形質転換体をアンピシリン5
0μg/mlを含むLB寒天培地に塗布後、30℃で一
晩培養した。
N−アセチルノイラミン酸アルドラーゼ遺伝子nanA
を保有する形質転換体Escherichia coli NM522/pTA3を
取得した。該菌株より、公知の方法に従ってプラスミド
を抽出し、N−アセチルノイラミン酸アルドラーゼ遺伝
子発現プラスミドであるpTA3を得た。該プラスミド
の構造を制限酵素消化により確認した(図1)。
産 実施例1で得たEscherichia coli NM522/pTA3株をアン
ピシリン 50μg/mlを含むLB培地125mlの
入った1L容バッフル付き三角フラスコに接種し、28
℃で220rpmの条件で17時間培養した。該培養液
125mlをグルコース 10g/l、バクトトリプト
ン(ディフコ社製)12g/l、酵母エキス(ディフコ
社製)24g/l、KH2PO4 2.3g/l、K2HP
O4 12.5g/l、アンピシリン 50μg/mlの
組成からなる液体培地(pH無調整)2.5Lの入った
5L容培養槽に接種し、37℃で6時間、600rp
m、通気量2.5L/分の条件で培養を行った。培養
中、28%アンモニア水を用いて、培養液のpHを7.
0に維持した。また、培養途中で必要に応じてグルコー
スを添加した。該培養液を遠心分離し湿菌体を取得し
た。該湿菌体は必要に応じて−20℃で保存することが
可能で、使用前に解凍して用いることができた。
0g/l、フラクトース 65g/l、N−アセチルマ
ンノサミン 40g/l、KH2PO4 25g/l、Mg
SO 4・7H2O 5g/l、フィチン酸 5g/l、ナイ
ミーンS−215 4g/l、キシレン 10ml/lの
組成からなる反応液30mlを200ml容ビーカーに
入れ、該反応液をマグネティック・スターラーにて攪拌
(900rpm)し、32℃で25時間反応を行った。
反応中、4N NaOHを用いて、該反応液のpHを
7.2に維持し、必要に応じてフラクトース、KH2P
O4を添加した。
社製糖分析装置(DX-500)を用いて分析し、反応液中に
0.34g/lのN−アセチルノイラミン酸が生成蓄積
していることを確認した。
アセチルノイラミン酸シンセターゼ遺伝子発現株の造成Escherichia coli K235(ATCC13027)株をカレント・プロ
トコールズ・イン・モレキュラー・バイオロジーに記載
の方法により培養後、該微生物の染色体DNAを単離精
製した。
番号6記載のDNAプライマーをパーセプティブ・バイ
オシステムズ社製8905型DNA合成機を用いて合成し
た。
Escherichia coli K235(ATCC13027)株の染色体DNAを
鋳型としてPCRを行った。PCRは染色体DNA
0.1μg、プライマー各0.5μmol/l、Pfu
DNAポリメラーゼ(STRATAGENE社製) 2.5unit
s、Pfu DNAポリメラーゼ用×10緩衝液(STRATA
GENE社製) 4μl、deoxyNTP各200μmol/l
を含む反応液40μlを用い、94℃-1分間、42℃-
2分間、72℃-3分間の工程を1サイクルとして30
サイクル繰り返すことにより行った。
気泳動し、目的の断片が増幅していることを確認後、残
りの反応液と等量のTE飽和フェノール/クロロホルム
(1vol/1vol)を添加し、混合した。該混合液
を遠心分離後、得られた上層に2倍容量の冷エタノール
を加えて混合し、−80℃に30分間放置した。該放置
液を遠心分離しDNAの沈殿を得た。
た。該溶解液5μlを用い、DNAを制限酵素ClaI
およびBamHIで切断し、アガロースゲル電気泳動に
よりDNA断片を分離した後、ジーンクリーンIIキット
(バイオ101社製)により1.1kbの断片を回収し
た。pPAC31 DNA(WO98/12343)0.2μgを
制限酵素ClaIおよびBamHIで切断後、アガロー
スゲル電気泳動によりDNA断片を分離し、同様に5.
5kbの断片を回収した。
イゲーションキットを用いて、16℃、16時間、連結
反応を行った。該連結反応液を用いてホスホエノールピ
ルビン酸生産能を有するEscherichia coli NM522株を前
述の公知の方法に従って形質転換し、該形質転換体をア
ンピシリン50μg/mlを含むLB寒天培地に塗布
後、30℃で一晩培養した。
N−アセチルノイラミン酸シンセターゼ遺伝子neuB
を保有する形質転換体Escherichia coli NM522/pYP18を
取得した。該菌株より、公知の方法に従ってプラスミド
を抽出し、N−アセチルノイラミン酸シンセターゼ遺伝
子発現プラスミドであるpYP18を得た。該プラスミ
ドの構造を制限酵素消化により確認した(図2)。
産 実施例3で得たEscherichia coli NM522/pYP18株をアン
ピシリン 50μg/mlを含むLB培地125mlの
入った1L容バッフル付き三角フラスコに接種し、28
℃で220rpmの条件で17時間培養した。該培養液
125mlをグルコース 10g/l、バクトトリプト
ン(ディフコ社製)12g/l、酵母エキス(ディフコ
社製)24g/l、KH2PO4 2.3g/l、K2HP
O4 12.5g/l、アンピシリン 50μg/mlの
組成からなる液体培地(pH無調整)2.5Lの入った
5L容培養槽に接種し、37℃で4時間培養した後、4
0℃で3時間、600rpm、通気量2.5L/分の条
件で培養を行った。培養中、28%アンモニア水を用い
て、培養液のpHを7.0に維持した。また、培養途中
で必要に応じてグルコースを添加した。該培養液を遠心
分離し湿菌体を取得した。該湿菌体は必要に応じて−2
0℃で保存することが可能で、使用前に解凍して用いる
ことができた。
50g/l、フラクトース 65g/l、N−アセチル
マンノサミン 40g/l、KH2PO4 25g/l、M
gSO 4・7H2O 5g/l、フィチン酸 5g/l、ナ
イミーンS−215 4g/l、キシレン10ml/l
の組成からなる反応液30mlを200ml容ビーカー
に入れ、該反応液をマグネティック・スターラーにて攪
拌(900rpm)し、32℃で19時間反応を行っ
た。反応中、4N NaOHを用いて、該反応液のpH
を7.2に維持し、必要に応じてフラクトース、KH2
PO4を添加した。
社製糖分析装置(DX-500)を用いて分析し、反応液中に
1.4g/lのN−アセチルノイラミン酸が生成蓄積し
ていることを確認した。
産 実施例3で得たEscherichia coli NM522/pYP18株を実施
例2記載の方法により培養し、遠心分離により湿菌体を
取得した。該湿菌体は必要に応じて−20℃で保存する
ことが可能で、使用前に解凍して用いることができた。
株をグルコース 50g/l、ポリペプトン(日本製薬
社製)10g/l、酵母エキス(オリエンタル酵母社
製)10g/l、尿素 5g/l、(NH4)2SO4 5g
/l、KH2PO4 1g/l、K 2HPO4 3g/l、M
gSO4・7H2O 1g/l、CaCl2・2H2O 0.
1g/l、FeSO4・7H2O 10mg/l、ZnS
O4・7H2O 10mg/l、MnSO4・4〜6H2O
20mg/l、L−システイン 20mg/l、D−パ
ントテン酸カルシウム 10mg/l、ビタミンB1 5
mg/l、ニコチン酸 5mg/l、およびビオチン 3
0μg/l(10N NaOHでpH7.2に調整)の
組成からなる液体培地25mlの入った300ml容バ
ッフル付き三角フラスコに接種し、28℃、220rp
mの条件で、24時間培養した。
培地250mlの入った2L容バッフル付き三角フラス
コに接種し、28℃、220rpmの条件で、24時間
培養した。得られた培養液を種培養液として用いた。該
種培養液250mlを、グルコース 150g/l、肉
エキス(極東製薬社製) 5g/l、KH2PO4 10g
/l、K2HPO4 10g/l、MgSO4・7H2O 1
0g/l、CaCl2・2H2O 0.1g/l、FeS
O4・7H2O20mg/l、ZnSO4・7H2O 10
mg/l、MnSO4・4〜6H2O 20mg/l(別
殺菌)、β−アラニン 15mg/l(別殺菌)、L−
システイン 20mg/l、ビオチン 100μg/l、
尿素 2g/l、およびビタミンB1 5mg/l(別殺
菌)(10N NaOHでpH7.2に調整)の組成か
らなる液体培地2.25Lの入った5L容培養槽に接種
し、32℃、600rpm、通気量2.5L/分の条件
で24時間培養を行った。培養中、28%アンモニア水
を用いて、培養液のpHを6.8に維持した。
た。該湿菌体は必要に応じて−20℃で保存することが
可能で、使用前に解凍して用いることができた。Escher
ichia coli NM522/pYP18株湿菌体 50g/l、Coryneb
acterium ammoniagenes ATCC21170株湿菌体 150g/
l、フラクトース 65g/l、N−アセチルマンノサ
ミン 40g/l、KH2PO4 25g/l、MgSO4
・7H2O5g/l、フィチン酸 5g/l、ナイミーン
S−215 4g/l、キシレン10ml/lの組成か
らなる反応液30mlを200ml容ビーカーに入れ、
該反応液をマグネティック・スターラーにて攪拌(90
0rpm)し、32℃で6時間反応を行った。反応中、
4N NaOHを用いて、該反応液のpHを7.2に維
持し、必要に応じてフラクトース、KH2PO4を添加し
た。
社製糖分析装置(DX-500)を用いて分析し、反応液中に
3.1g/lのN−アセチルノイラミン酸が生成蓄積し
ていることを確認した。
セチルグルコサミン2−エピメラーゼ遺伝子発現株の造
成 ブタ由来のN−アセチルグルコサミン2−エピメラーゼ
のアミノ酸配列〔J. Biol. Chem., 271, 16294 (199
6)〕をQueryとして、GenbankのBlast SearchおよびSyne
chocystis sp.(PCC6803)株のゲノム配列のデータベース
であるCyanoBase(http://www.kazusa.or.jp/cyano/)に
おいて相同性検索(Similarity Search)を行った結
果、該アミノ酸配列はrenin-binding proteinとの記載
のあるSynechocystis sp.(PCC6803)由来の配列(slr197
5)と高い相同性を示した。
Microbiol., 111, 1 (1979)に記載の方法で培養後、カ
レント・プロトコールズ・イン・モレキュラー・バイオ
ロジーに記載の方法により、該微生物の染色体DNAを
単離精製した。パーセプティブ・バイオシステムズ社製
8905型DNA合成機を用いて合成した配列番号7および
8に記載のDNAをプライマーとして用いて、Synechoc
ystissp.(PCC6803)株の染色体DNAを鋳型として実施
例1記載の方法に従ってPCR反応を行った。
気泳動し、目的の断片が増幅していることを確認後、残
りの反応液と等量のTE飽和フェノール/クロロホルム
(1vol/1vol)を添加し、混合した。
倍容量の冷エタノールを加えて混合し、−80℃に30
分放置した。該放置液を遠心分離しDNAの沈殿を得
た。該DNAの沈殿を20μlのTEに溶解した。該溶
解液5μlを用い、DNAを制限酵素ClaIおよびB
amHIで切断し、アガロースゲル電気泳動によりDN
A断片を分離した後、ジーンクリーンIIキット(バイオ
101社製)により1.2kbのDNA断片を回収した。
素ClaIおよびBamHIで切断後、アガロースゲル
電気泳動によりDNA断片を分離し、同様に5.5kb
のDNA断片を回収した。該1.2kbおよび5.5k
bの断片をライゲーションキットを用いて、16℃、1
6時間、連結反応を行った。
M522株を前述の公知の方法に従って形質転換し、該形質
転換体をアンピシリン50μg/mlを含むLB寒天培
地に塗布後、30℃で一晩培養した。生育してきた形質
転換体のコロニーより、Synechocystis sp.由来のN−
アセチルグルコサミン2−エピメラーゼをコードするD
NAを保有する形質転換体Escherichia coli NM522/pYP
16を取得した。該菌株より、公知の方法に従ってプラス
ミドを抽出し、発現プラスミドであるpYP16を得
た。該プラスミドの構造を制限酵素消化により確認した
(図3)。
産 実施例1で得たEscherichia coli NM522/pTA3株を実施
例2記載の方法により培養し、遠心分離により湿菌体を
取得した。該湿菌体は必要に応じて−20℃で保存する
ことが可能で、使用前に解凍して用いることができた。
YP16株をアンピシリン 50μg/mlを含むLB培地
125mlの入った1L容バッフル付き三角フラスコに
接種し、28℃で220rpmの条件で17時間培養し
た。該培養液125mlをグルコース 10g/l、バ
クトトリプトン(ディフコ社製)12g/l、酵母エキ
ス(ディフコ社製)24g/l、KH2PO4 2.3g
/l、K2HPO4 12.5g/l、アンピシリン 50
μg/mlの組成からなる液体培地(pH無調整)2.
5Lの入った5L容培養槽に接種し、30℃で4時間培
養した後、40℃で3時間、600rpm、通気量2.
5L/分の条件で培養を行った。培養中、28%アンモ
ニア水を用いて、培養液のpHを7.0に維持した。ま
た、培養途中で必要に応じてグルコースを添加した。該
培養液を遠心分離し湿菌体を取得した。該湿菌体は必要
に応じて−20℃で保存することが可能で、使用前に解
凍して用いることができた。
株を、実施例5記載の方法で培養し、遠心分離により湿
菌体を取得した。該湿菌体は必要に応じて−20℃で保
存することが可能で、使用前に解凍して用いることがで
きた。Escherichia coli NM522/pTA3株湿菌体 50g/
l、Escherichia coli NM522/pYP16株湿菌体 50g/
l、Corynebacterium ammoniagenes ATCC21170株湿菌体
150g/l、フラクトース 65g/l、N−アセチ
ルグルコサミン 180g/l、KH2PO4 25g/
l、MgSO4・7H2O 5g/l、フィチン酸5g/
l、ナイミーンS−215 4g/l、キシレン 10m
l/lの組成からなる反応液30mlを200ml容ビ
ーカーに入れ、該反応液をマグネティック・スターラー
にて攪拌(900rpm)し、32℃で24時間反応を
行った。反応中、4N NaOHを用いて、該反応液の
pHを7.2に維持し、必要に応じてフラクトース、K
H2PO4を添加した。
社製糖分析装置(DX-500)を用いて分析し、反応液中に
1.0g/lのN−アセチルノイラミン酸が生成蓄積し
ていることを確認した。
産 実施例3で得たEscherichia coli NM522/pYP18株および
実施例6で得たEscherichia coli NM522/pYP16株を実施
例4および7記載の方法に準じてそれぞれ培養し、遠心
分離により湿菌体を取得した。該湿菌体は必要に応じて
−20℃で保存することが可能で、使用前に解凍して用
いることができた。
50g/l、Escherichia coli NM522/pYP18株湿菌体
50g/l、フラクトース 65g/l、N−アセチル
グルコサミン 180g/l、KH2PO4 25g/l、
MgSO4・7H2O 5g/l、フィチン酸 5g/l、
ナイミーンS−215 4g/l、キシレン 10ml/
lの組成からなる反応液30mlを200ml容ビーカ
ーに入れ、該反応液をマグネティック・スターラーにて
攪拌(900rpm)し、32℃で11時間反応を行っ
た。反応中、4N NaOHを用いて、該反応液のpH
を7.2に維持し、必要に応じてフラクトース、KH2
PO4を添加した。
社製糖分析装置(DX-500)を用いて分析し、反応液中に
1.3g/lのN−アセチルノイラミン酸が生成蓄積し
ていることを確認した。
産 実施例3で得たEscherichia coli NM522/pYP18株および
実施例6で得たEscherichia coli NM522/pYP16株を実施
例4および7記載の方法に準じてそれぞれ培養し、遠心
分離により湿菌体を取得した。該湿菌体は必要に応じて
−20℃で保存することが可能で、使用前に解凍して用
いることができた。
株を実施例5記載の方法により培養し、遠心分離により
湿菌体を取得した。該湿菌体は必要に応じて−20℃で
保存することが可能で、使用前に解凍して用いることが
できた。Escherichia coli NM522/pYP16株湿菌体 50
g/l、Escherichia coli NM522/pYP18株湿菌体 50
g/l、Corynebacterium ammoniagenes ATCC21170株湿
菌体 150g/l、フラクトース 65g/l、N−ア
セチルグルコサミン 180g/l、KH2PO4 25g
/l、MgSO4・7H2O 5g/l、フィチン酸5g
/l、ナイミーンS−215 4g/l、キシレン 10
ml/lの組成からなる反応液30mlを200ml容
ビーカーに入れ、該反応液をマグネティック・スターラ
ーにて攪拌(900rpm)し、32℃で24時間反応
を行った。反応中、4N NaOHを用いて、該反応液
のpHを7.2に維持し、必要に応じてフラクトース、
KH2PO4を添加した。
社製糖分析装置(DX-500)を用いて分析し、反応液中に
4.3g/lのN−アセチルノイラミン酸が生成蓄積し
ていることを確認した。
生産 実施例3で得たEscherichia coli NM522/pYP18株および
実施例6で得たEscherichia coli NM522/pYP16株を実施
例4および7記載の方法に準じてそれぞれ培養し、遠心
分離により湿菌体を取得した。該湿菌体は必要に応じて
−20℃で保存することが可能で、使用前に解凍して用
いることができた。
株を実施例5記載の方法により培養し、遠心分離により
湿菌体を取得した。該湿菌体は必要に応じて−20℃で
保存することが可能で、使用前に解凍して用いることが
できた。Escherichia coli NM522/pYP16株湿菌体 50
g/l、Escherichia coli NM522/pYP18株湿菌体 50
g/l、Corynebacterium ammoniagenes ATCC21170株湿
菌体 150g/l、グルコース 100g/l、N−ア
セチルグルコサミン 180g/l、アデニン 5g/
l、KH2PO4 15g/l、MgSO4・7H2O5g
/l、フィチン酸 5g/l、ナイミーンS−215 4
g/l、キシレン10ml/lの組成からなる反応液3
0mlを200ml容ビーカーに入れ、該反応液をマグ
ネティック・スターラーにて攪拌(900rpm)し、
32℃で22時間反応を行った。反応中、4N NaO
Hを用いて、該反応液のpHを7.2に維持し、必要に
応じてグルコース、KH2PO4を添加した。
社製糖分析装置(DX-500)を用いて分析し、反応液中に1
2.3g/lのN−アセチルノイラミン酸が生成蓄積し
ていることを確認した。
原料を添加することなくN−アセチルノイラミン酸を効
率的に製造できる。
プラスミドpTA3の造成工程を示す。
プラスミドpYP18の造成工程を示す。
発現プラスミドpYP16の造成工程を示す。
ラーゼ遺伝子 nanA:N−アセチルノイラミン酸アルドラーゼ遺伝
子 neuB:N−アセチルノイラミン酸シンセターゼ遺伝
子
Claims (11)
- 【請求項1】 水性媒体中に、N−アセチルノイラミ
ン酸アルドラーゼ活性またはN−アセチルノイラミン酸
シンセターゼ活性を有する微生物の培養物または該培養
物の処理物、上記においてN−アセチルノイラミン
酸アルドラーゼ活性を有する微生物を用いた場合にはピ
ルビン酸の生成能を有する微生物の培養物または該培養
物の処理物、上記においてN−アセチルノイラミン酸
シンセターゼ活性を有する微生物を用いた場合にはホス
ホエノールピルビン酸の生成能を有する微生物の培養物
または該培養物の処理物、N−アセチルマンノサミ
ン、およびピルビン酸またはホスホエノールピルビン
酸の生成に必要なエネルギー源、を存在せしめ、該水性
媒体中でN−アセチルノイラミン酸を生成蓄積させ、該
水性媒体中からN−アセチルノイラミン酸を採取するこ
とを特徴とするN−アセチルノイラミン酸の製造法。 - 【請求項2】 N−アセチルマンノサミンが、N−アセ
チルグルコサミン2−エピメラーゼ活性を有する微生物
の培養物または該培養物の処理物、およびN−アセチル
グルコサミンを水性媒体中に存在せしめ、該水性媒体中
でN−アセチルマンノサミンを生成蓄積させることによ
り得られるN−アセチルマンノサミンである、請求項1
記載の製造法。 - 【請求項3】 N−アセチルグルコサミン2−エピメラ
ーゼ活性を有する微生物が、N−アセチルグルコサミン
2−エピメラーゼをコードするDNAを含むDNA断片
とベクターとの組換え体DNAを保有する微生物であ
る、請求項2記載の製造法。 - 【請求項4】 N−アセチルグルコサミン2−エピメラ
ーゼをコードするDNAがシネコシスティス(Synechocy
stis)属に属する微生物由来のDNAである、請求項3
記載の製造法。 - 【請求項5】 N−アセチルグルコサミン2−エピメラ
ーゼをコードするDNAが、以下の(a)または(b)
のDNAである、請求項3または4記載の製造法。 (a) 配列番号1記載のアミノ酸配列からなる蛋白質
をコードするDNA (b) 配列番号2記載の塩基配列を有するDNA - 【請求項6】 N−アセチルノイラミン酸アルドラーゼ
活性を有する微生物がエシェリヒア属またはコリネバク
テリウム属に属する微生物である、請求項1〜5のいず
れか一項に記載の製造法。 - 【請求項7】 N−アセチルノイラミン酸シンセターゼ
活性を有する微生物がエシェリヒア属、ナイセリア属お
よびストレプトコッカス属から選ばれる属に属する微生
物である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の製造
法。 - 【請求項8】 ピルビン酸の生成能を有する微生物が、
エシェリヒア属、コリネバクテリウム属およびサッカロ
マイセス属から選ばれる属に属する微生物である、請求
項1〜7のいずれか一項に記載の製造法。 - 【請求項9】 ホスホエノールピルビン酸の生成能を有
する微生物が、エシェリヒア属、コリネバクテリウム属
およびサッカロマイセス属から選ばれる属に属する微生
物である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の製造
法。 - 【請求項10】 エシェリヒア属に属する微生物がエシ
ェリヒア・コリである、請求項6〜9のいずれか一項に
記載の製造法。 - 【請求項11】 コリネバクテリウム属に属する微生物
が、コリネバクテリウム・アンモニアゲネス、コリネバ
クテリウム・グルタミクムおよび、コリネバクテリウム
・アセトアシドフィラムである、請求項6、8または9
記載の製造法。
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