JP2001135967A - 高周波ユニットのシールド構造 - Google Patents
高周波ユニットのシールド構造Info
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- JP2001135967A JP2001135967A JP31555199A JP31555199A JP2001135967A JP 2001135967 A JP2001135967 A JP 2001135967A JP 31555199 A JP31555199 A JP 31555199A JP 31555199 A JP31555199 A JP 31555199A JP 2001135967 A JP2001135967 A JP 2001135967A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】部品数が少なく組み立てが簡単で、遮蔽がより
確実である高周波ユニットのシールド構造を提供するこ
と。 【解決手段】高周波信号を発生する回路が形成された基
板1収納する筐体2は、本体3と蓋体4とシールド部材
5,6からなる。本体3の開口端面7の内側には開口部
8を介して収納部9が開口している。開口部8内には段
部10がある。蓋体4は蓋部11と開口部8内に挿入さ
れる遮蔽突起12を有する。本体3の収納部9内の段部
10に基板1を載置し、シールド部材5,6をおいて本
体3の開口部8を蓋体4で閉止し、両者を固定する。遮
蔽突起12が開口部8に挿入されて基板1を段部10と
の間に挟み、確実に保持するので部品間の隙間が少な
い。高周波が漏洩しやすい基板1の端面側と、蓋体4及
び本体3の継ぎ目が同一平面内に位置しない。また、シ
ールド部材5は二重構造である。これら構成の相乗効果
により高周波の漏洩が少ない。
確実である高周波ユニットのシールド構造を提供するこ
と。 【解決手段】高周波信号を発生する回路が形成された基
板1収納する筐体2は、本体3と蓋体4とシールド部材
5,6からなる。本体3の開口端面7の内側には開口部
8を介して収納部9が開口している。開口部8内には段
部10がある。蓋体4は蓋部11と開口部8内に挿入さ
れる遮蔽突起12を有する。本体3の収納部9内の段部
10に基板1を載置し、シールド部材5,6をおいて本
体3の開口部8を蓋体4で閉止し、両者を固定する。遮
蔽突起12が開口部8に挿入されて基板1を段部10と
の間に挟み、確実に保持するので部品間の隙間が少な
い。高周波が漏洩しやすい基板1の端面側と、蓋体4及
び本体3の継ぎ目が同一平面内に位置しない。また、シ
ールド部材5は二重構造である。これら構成の相乗効果
により高周波の漏洩が少ない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波の各種信号
を発生出力させる高周波ユニットに係り、特に該高周波
ユニットを外部に対して電磁波遮蔽するためのシールド
構造に関する。
を発生出力させる高周波ユニットに係り、特に該高周波
ユニットを外部に対して電磁波遮蔽するためのシールド
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の高周波ユニットの断面図で
ある。高周波信号を発生する回路が形成された基板10
0は、筐体101の内部に収納されて外界に対して電磁
波遮蔽されている。この筐体101は、本体102と蓋
体103からなる。本体102の一面には周状の端面1
04によって囲まれた開口が形成されており、開口内の
収納空間105には段部106が形成されて基板100
が載置されている。蓋部103は平板状であり、本体1
02の開口の端面104の上に載置される。蓋体103
と基板100の間には略コ字状の保持部材107が適宜
間隔で複数個設けられている。これら保持部材107は
金属からなる板ばね部材であり、蓋体103と基板10
0の間に若干撓んだ状態で設けられ、蓋体103を本体
102に固定手段で取り付けることによって基板100
を段部106上に保持するとともに、基板100の複数
領域の間を遮蔽している。蓋体103と本体102の取
り付け部分には外界に対するシールドのためにシールド
部材108が設けられている。
ある。高周波信号を発生する回路が形成された基板10
0は、筐体101の内部に収納されて外界に対して電磁
波遮蔽されている。この筐体101は、本体102と蓋
体103からなる。本体102の一面には周状の端面1
04によって囲まれた開口が形成されており、開口内の
収納空間105には段部106が形成されて基板100
が載置されている。蓋部103は平板状であり、本体1
02の開口の端面104の上に載置される。蓋体103
と基板100の間には略コ字状の保持部材107が適宜
間隔で複数個設けられている。これら保持部材107は
金属からなる板ばね部材であり、蓋体103と基板10
0の間に若干撓んだ状態で設けられ、蓋体103を本体
102に固定手段で取り付けることによって基板100
を段部106上に保持するとともに、基板100の複数
領域の間を遮蔽している。蓋体103と本体102の取
り付け部分には外界に対するシールドのためにシールド
部材108が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の高周波ユニット
における前述したシールド構造によれば、多数の部品を
組み立ててねじなどの締結手段で固定する構造であるた
めに部品間の隙間が多く、この隙間から電磁波が漏洩し
やすく、一基板内の互いに遮蔽しようとする異なる領域
間や外界に対して遮蔽が不完全であるという問題があっ
た。また筐体101内に基板100をシールド状態で保
持するための部品が多く、組み立てが面倒であった。
における前述したシールド構造によれば、多数の部品を
組み立ててねじなどの締結手段で固定する構造であるた
めに部品間の隙間が多く、この隙間から電磁波が漏洩し
やすく、一基板内の互いに遮蔽しようとする異なる領域
間や外界に対して遮蔽が不完全であるという問題があっ
た。また筐体101内に基板100をシールド状態で保
持するための部品が多く、組み立てが面倒であった。
【0004】本発明はこれらの問題点に鑑みてなされた
ものであり、遮蔽がより確実かつ部品数が少なく組み立
てが簡単である高周波ユニットのシールド構造を提供す
ることを目的としている。
ものであり、遮蔽がより確実かつ部品数が少なく組み立
てが簡単である高周波ユニットのシールド構造を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された高
周波ユニットのシールド構造は、高周波信号を発生する
回路が形成された基板(1)を電磁波遮蔽する高周波ユ
ニットのシールド構造であって、ケース本体(3)とケ
ース蓋体(4)と第1及び第2のシールド部材(5,
6)を有している。まず、ケース本体(3)は、その一
面に形成された周状の開口端面(7)と、前記開口端面
の内側に設けられた開口部(8)を介して開口した収納
部(9)と、前記収納部内に設けられて前記基板の端面
と前記開口端面との間に前記基板の厚さ方向について所
定の寸法差が生じるように前記基板を前記収納部内に保
持する段部(10)とを備えている。ケース蓋体(4)
は、前記ケース本体の前記開口端面に接して前記開口部
を閉止する蓋部(11)と、前記蓋部の内面側に設けら
れて前記開口部の内部に挿入される遮蔽突起(12)と
を有している。第1のシールド部材(5)は、前記ケー
ス蓋体の前記蓋部と前記ケース本体の前記開口端面との
間に設けられる。第2のシールド部材(6)は、前記ケ
ース蓋体の前記遮蔽突起と前記ケース本体内に収納され
た前記基板との間に設けられる。
周波ユニットのシールド構造は、高周波信号を発生する
回路が形成された基板(1)を電磁波遮蔽する高周波ユ
ニットのシールド構造であって、ケース本体(3)とケ
ース蓋体(4)と第1及び第2のシールド部材(5,
6)を有している。まず、ケース本体(3)は、その一
面に形成された周状の開口端面(7)と、前記開口端面
の内側に設けられた開口部(8)を介して開口した収納
部(9)と、前記収納部内に設けられて前記基板の端面
と前記開口端面との間に前記基板の厚さ方向について所
定の寸法差が生じるように前記基板を前記収納部内に保
持する段部(10)とを備えている。ケース蓋体(4)
は、前記ケース本体の前記開口端面に接して前記開口部
を閉止する蓋部(11)と、前記蓋部の内面側に設けら
れて前記開口部の内部に挿入される遮蔽突起(12)と
を有している。第1のシールド部材(5)は、前記ケー
ス蓋体の前記蓋部と前記ケース本体の前記開口端面との
間に設けられる。第2のシールド部材(6)は、前記ケ
ース蓋体の前記遮蔽突起と前記ケース本体内に収納され
た前記基板との間に設けられる。
【0006】請求項2に記載された高周波ユニットのシ
ールド構造は、高周波信号を発生する回路が形成された
基板(1,1a)を電磁波遮蔽する高周波ユニットのシ
ールド構造であって、ケース本体(3a)と、第1及び
第2ケース蓋体(4,4)と、第1及び第2のシールド
部材(5,6)を有している。ケース本体(3a)は、
第1の面に形成された周状の第1開口端面(7)と、前
記第1開口端面の内側に設けられた第1開口部(8)を
介して開口した第1収納部(9)と、前記第1収納部内
に設けられて第1基板(1)の端面と前記第1開口端面
との間に前記第1基板の厚さ方向について所定の寸法差
が生じるように前記第1基板を前記第1収納部内に保持
する第1段部(10)と、第1の面と反対側である第2
の面に形成された周状の第2開口端面(7a)と、前記
第2開口端面の内側に設けられた第2開口部(8a)を
介して開口した第2収納部(9a)と、前記第2収納部
内に設けられて第2基板(1a)の端面と前記第2開口
端面との間に前記第2基板の厚さ方向について所定の寸
法差が生じるように前記第2基板を前記第2収納部内に
保持する第2段部(10a)と、前記第1収納部(9)
と前記第2収納部(9a)を遮蔽する隔壁(15)とを
有し、前記第1収納部内で前記第1段部において前記第
1基板を収納するとともに、前記第2収納部内で前記第
2段部において前記第2基板を収納する。第1ケース蓋
体(4)は、前記ケース本体の前記第1開口端面に接し
て前記第1開口部を閉止する第1蓋部(11)と、前記
第1蓋部の内面側に設けられて前記第1開口部の内部に
挿入される第1遮蔽突起(12)とを有している。第2
ケース蓋体(4)は、前記ケース本体の前記第2開口端
面に接して前記第2開口部を閉止する第2蓋部(11)
と、前記第2蓋部の内面側に設けられて前記第2開口部
の内部に挿入される第2遮蔽突起(12)とを有してい
る。第1のシールド部材(5)は、前記第1及び第2ケ
ース蓋体の前記第1及び第2蓋部と前記ケース本体の前
記第1及び第2開口端面との間に設けられる。第2のシ
ールド部材(6)は、前記第1及び第2ケース蓋体の前
記第1及び第2遮蔽突起と前記ケース本体内に収納され
た前記第1及び第2基板との間に設けられる。
ールド構造は、高周波信号を発生する回路が形成された
基板(1,1a)を電磁波遮蔽する高周波ユニットのシ
ールド構造であって、ケース本体(3a)と、第1及び
第2ケース蓋体(4,4)と、第1及び第2のシールド
部材(5,6)を有している。ケース本体(3a)は、
第1の面に形成された周状の第1開口端面(7)と、前
記第1開口端面の内側に設けられた第1開口部(8)を
介して開口した第1収納部(9)と、前記第1収納部内
に設けられて第1基板(1)の端面と前記第1開口端面
との間に前記第1基板の厚さ方向について所定の寸法差
が生じるように前記第1基板を前記第1収納部内に保持
する第1段部(10)と、第1の面と反対側である第2
の面に形成された周状の第2開口端面(7a)と、前記
第2開口端面の内側に設けられた第2開口部(8a)を
介して開口した第2収納部(9a)と、前記第2収納部
内に設けられて第2基板(1a)の端面と前記第2開口
端面との間に前記第2基板の厚さ方向について所定の寸
法差が生じるように前記第2基板を前記第2収納部内に
保持する第2段部(10a)と、前記第1収納部(9)
と前記第2収納部(9a)を遮蔽する隔壁(15)とを
有し、前記第1収納部内で前記第1段部において前記第
1基板を収納するとともに、前記第2収納部内で前記第
2段部において前記第2基板を収納する。第1ケース蓋
体(4)は、前記ケース本体の前記第1開口端面に接し
て前記第1開口部を閉止する第1蓋部(11)と、前記
第1蓋部の内面側に設けられて前記第1開口部の内部に
挿入される第1遮蔽突起(12)とを有している。第2
ケース蓋体(4)は、前記ケース本体の前記第2開口端
面に接して前記第2開口部を閉止する第2蓋部(11)
と、前記第2蓋部の内面側に設けられて前記第2開口部
の内部に挿入される第2遮蔽突起(12)とを有してい
る。第1のシールド部材(5)は、前記第1及び第2ケ
ース蓋体の前記第1及び第2蓋部と前記ケース本体の前
記第1及び第2開口端面との間に設けられる。第2のシ
ールド部材(6)は、前記第1及び第2ケース蓋体の前
記第1及び第2遮蔽突起と前記ケース本体内に収納され
た前記第1及び第2基板との間に設けられる。
【0007】請求項3に記載された高周波ユニットのシ
ールド構造は、請求項1又は2記載の高周波ユニットの
シールド構造において、前記シールド部材が、シールド
ワイヤと導電接着剤からなる群から選択されたことを特
徴としている。
ールド構造は、請求項1又は2記載の高周波ユニットの
シールド構造において、前記シールド部材が、シールド
ワイヤと導電接着剤からなる群から選択されたことを特
徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の高周波ユニットは、スペ
クトラムアナライザー、ネットワークアナライザーのよ
うに試験・基準信号を発生させるための装置に用いられ
る。
クトラムアナライザー、ネットワークアナライザーのよ
うに試験・基準信号を発生させるための装置に用いられ
る。
【0009】第1の実施の形態を図1を参照して説明す
る。又、図2は本例の斜視図、図3〜図5は本例の部分
拡大断面図である。図1に示すこの高周波ユニットは、
微細な隙間でも漏洩を生じてしまう例えば数百メガHz〜
数GHz の高周波信号を発生する回路が形成された基板1
を筐体2の内部に収納し、これを確実に電磁波遮蔽する
シールド構造となっている。その筐体2はケース本体3
とケース蓋体4に分かれ、ケース本体3とケース蓋体4
と基板1の間には、それぞれシールド部材5,6を有し
ている。ケース本体3とケース蓋体4は抵抗値がある一
定の範囲にある材料であって、さらに好ましくは軽量な
材質、例えばアルミニウム、真鍮などが好適であり、一
般的にはダイキャスト成形によって形成される。
る。又、図2は本例の斜視図、図3〜図5は本例の部分
拡大断面図である。図1に示すこの高周波ユニットは、
微細な隙間でも漏洩を生じてしまう例えば数百メガHz〜
数GHz の高周波信号を発生する回路が形成された基板1
を筐体2の内部に収納し、これを確実に電磁波遮蔽する
シールド構造となっている。その筐体2はケース本体3
とケース蓋体4に分かれ、ケース本体3とケース蓋体4
と基板1の間には、それぞれシールド部材5,6を有し
ている。ケース本体3とケース蓋体4は抵抗値がある一
定の範囲にある材料であって、さらに好ましくは軽量な
材質、例えばアルミニウム、真鍮などが好適であり、一
般的にはダイキャスト成形によって形成される。
【0010】まず、ケース本体3の一面には、周状の開
口端面7の内側に開口部8が開口形成されている。開口
部8の内部は基板1を収納するための空洞である収納部
9とされている。収納部9の側壁には基板1を支持載置
するための段部10が設けられている。この段部10の
位置及び高さは、基板1の端面と前記開口端面7との間
に前記端面の厚さ方向について所定の寸法差が生じるよ
うに設定されている。
口端面7の内側に開口部8が開口形成されている。開口
部8の内部は基板1を収納するための空洞である収納部
9とされている。収納部9の側壁には基板1を支持載置
するための段部10が設けられている。この段部10の
位置及び高さは、基板1の端面と前記開口端面7との間
に前記端面の厚さ方向について所定の寸法差が生じるよ
うに設定されている。
【0011】ケース蓋体4は、ケース本体3の開口端面
7に接して開口部8を閉止する蓋部11と、蓋部11の
内面側に設けられて開口部8の内部に挿入される遮蔽突
起12とを有している。遮蔽突起12をケース本体3の
開口部8に挿入した時に、遮蔽突起12は段部10上の
基板1に略当接する。
7に接して開口部8を閉止する蓋部11と、蓋部11の
内面側に設けられて開口部8の内部に挿入される遮蔽突
起12とを有している。遮蔽突起12をケース本体3の
開口部8に挿入した時に、遮蔽突起12は段部10上の
基板1に略当接する。
【0012】第1のシールド部材5は、ケース蓋体4と
ケース本体3の開口端面7との間に設けられる。第2の
シールド部材6は、ケース蓋体4の遮蔽突起12とケー
ス本体3内に収納された基板1との間に設けられる。本
例ではシールド部材としてシールドワイヤを用いてお
り、このためシールド部分に溝を設けて溝の内部にシー
ルドワイヤを設置している。
ケース本体3の開口端面7との間に設けられる。第2の
シールド部材6は、ケース蓋体4の遮蔽突起12とケー
ス本体3内に収納された基板1との間に設けられる。本
例ではシールド部材としてシールドワイヤを用いてお
り、このためシールド部分に溝を設けて溝の内部にシー
ルドワイヤを設置している。
【0013】シールドワイヤの代わりに例えばシリコン
系等の導電接着剤を用いればケースの肉厚を1mm程度
の幅で設けられ薄くすることが可能となり装置全体を一
層軽量化でき、従来のシールドワイヤを使用した場合と
比較すると1/3程度の重量で済む。また、上述の如く
シールドワイヤを用いる場合はケースの開口端面7やケ
ース蓋体4の遮蔽突起12には溝を形成するだけの相当
の厚みが必要であるが、接着剤は1mm程度の幅で設け
られるのでこれらの厚さを小さくできる。従って収納部
9に収納される基板1の有効面積が増えるという効果が
ある。
系等の導電接着剤を用いればケースの肉厚を1mm程度
の幅で設けられ薄くすることが可能となり装置全体を一
層軽量化でき、従来のシールドワイヤを使用した場合と
比較すると1/3程度の重量で済む。また、上述の如く
シールドワイヤを用いる場合はケースの開口端面7やケ
ース蓋体4の遮蔽突起12には溝を形成するだけの相当
の厚みが必要であるが、接着剤は1mm程度の幅で設け
られるのでこれらの厚さを小さくできる。従って収納部
9に収納される基板1の有効面積が増えるという効果が
ある。
【0014】以上の構成において、ケース本体3の収納
部9内の段部10に基板1を載置し、前述の位置にシー
ルド部材5,6をおいてケース本体3の開口部8をケー
ス蓋体4で閉止する。詳細は図示しないが、本体の数ヶ
所にはねじ孔が形成されており、これに対応した蓋体の
数ヶ所の位置には貫通孔があり、組み立て後に貫通孔に
ねじを通してねじ穴にねじ込んで両者を固定する。
部9内の段部10に基板1を載置し、前述の位置にシー
ルド部材5,6をおいてケース本体3の開口部8をケー
ス蓋体4で閉止する。詳細は図示しないが、本体の数ヶ
所にはねじ孔が形成されており、これに対応した蓋体の
数ヶ所の位置には貫通孔があり、組み立て後に貫通孔に
ねじを通してねじ穴にねじ込んで両者を固定する。
【0015】図1に加え図2〜図5も参照して本例のさ
らに詳細な構造を説明する。図1及び図2に示すよう
に、本例の筐体2の内部には、分割された別々の2つの
ユニットを構成する2枚の基板1,1aが収納されてい
る。図3に示すように、一方の基板1aは筐体内部でケ
ース本体3の突起20とケース蓋体4の遮蔽突起12に
よって固定され、ピンとハウジングを有するコネクタ2
1とともにケース蓋体4とケース本体3でその外縁部を
挟持される。基板1aの第1層22と最終層23は、ケ
ース蓋体4の遮蔽突起12とケース本体3の突起20に
対してそれぞれベタアース25で接触している。図4及
び図5に示すように、他方の基板1は筐体内部でケース
本体3の突起20とケース蓋体4の遮蔽突起12によっ
て固定されている。基板の第1層22と最終層23は、
ケース蓋体4の遮蔽突起12とケース本体3の突起20
に対してそれぞれベタアース25で接触している。
らに詳細な構造を説明する。図1及び図2に示すよう
に、本例の筐体2の内部には、分割された別々の2つの
ユニットを構成する2枚の基板1,1aが収納されてい
る。図3に示すように、一方の基板1aは筐体内部でケ
ース本体3の突起20とケース蓋体4の遮蔽突起12に
よって固定され、ピンとハウジングを有するコネクタ2
1とともにケース蓋体4とケース本体3でその外縁部を
挟持される。基板1aの第1層22と最終層23は、ケ
ース蓋体4の遮蔽突起12とケース本体3の突起20に
対してそれぞれベタアース25で接触している。図4及
び図5に示すように、他方の基板1は筐体内部でケース
本体3の突起20とケース蓋体4の遮蔽突起12によっ
て固定されている。基板の第1層22と最終層23は、
ケース蓋体4の遮蔽突起12とケース本体3の突起20
に対してそれぞれベタアース25で接触している。
【0016】以上の構成によれば、図1に示すように、
ケース蓋体4の遮蔽突起12がケース本体3の開口部8
に挿入されて基板1を段部10との間に挟み、これを確
実に保持するという部品間の隙間の少ない組み立て構造
が得られる。このため、最も高周波が漏洩しやすい基板
1の端面側と、ケース蓋体4及びケース本体3の継ぎ目
が同一平面内に位置することがなく、高周波が漏れにく
い。そして、基板1と遮蔽突起12の間にシールド部材
6が設けられ、さらにケース蓋体4及びケース本体3の
継ぎ目にもシールド部材5が設けられるという二重構造
になっている。これら構成の相乗効果により、本例によ
れば従来の構造に比べてシールドはさらに確実であり高
周波の漏洩が少ない。
ケース蓋体4の遮蔽突起12がケース本体3の開口部8
に挿入されて基板1を段部10との間に挟み、これを確
実に保持するという部品間の隙間の少ない組み立て構造
が得られる。このため、最も高周波が漏洩しやすい基板
1の端面側と、ケース蓋体4及びケース本体3の継ぎ目
が同一平面内に位置することがなく、高周波が漏れにく
い。そして、基板1と遮蔽突起12の間にシールド部材
6が設けられ、さらにケース蓋体4及びケース本体3の
継ぎ目にもシールド部材5が設けられるという二重構造
になっている。これら構成の相乗効果により、本例によ
れば従来の構造に比べてシールドはさらに確実であり高
周波の漏洩が少ない。
【0017】筐体2内においても、基板1のシールドす
べき隣接する領域間は、ケース蓋体4と一体に形成され
た遮蔽突起12が基板1にシールド部材6を介して当接
してシールドしているので、従来のようにシールドが不
完全であるという問題はない。よって、回路各部間の遮
蔽の問題の解決のために基板を複数枚に分割し、ひとつ
のシールドケース内を遮蔽された複数の空間に分割し、
各基板を各空間内に別々に収納して結線するという複雑
な構造をとる必要がない。
べき隣接する領域間は、ケース蓋体4と一体に形成され
た遮蔽突起12が基板1にシールド部材6を介して当接
してシールドしているので、従来のようにシールドが不
完全であるという問題はない。よって、回路各部間の遮
蔽の問題の解決のために基板を複数枚に分割し、ひとつ
のシールドケース内を遮蔽された複数の空間に分割し、
各基板を各空間内に別々に収納して結線するという複雑
な構造をとる必要がない。
【0018】第2の実施の形態を図6を参照して説明す
る。この高周波ユニットは、高周波信号を発生する回路
が形成された二枚の基板1,1aを筐体2aの内部に互
いに遮蔽状態で別々に収納するシールド構造となってお
り、その筐体2aは二カ所が開口したケース本体3a
と、各開口を閉じる二枚のケース蓋体4,4に分かれ、
ケース本体3aとケース蓋体4,4と二枚の基板1,1
aの間には、それぞれシールド部材5,6を有してい
る。
る。この高周波ユニットは、高周波信号を発生する回路
が形成された二枚の基板1,1aを筐体2aの内部に互
いに遮蔽状態で別々に収納するシールド構造となってお
り、その筐体2aは二カ所が開口したケース本体3a
と、各開口を閉じる二枚のケース蓋体4,4に分かれ、
ケース本体3aとケース蓋体4,4と二枚の基板1,1
aの間には、それぞれシールド部材5,6を有してい
る。
【0019】即ち、ケース本体とケース蓋体によって基
板が収納保持されて遮蔽される構造は第1の例と基本的
に同一である。ただし、一つのケース本体3aの対向す
る上下2つの面にそれぞれ第1及び第2開口端面7,7
aに囲まれた第1及び第2開口部8,8aが形成され、
これら開口部8,8aの内部は隔壁15で仕切られた2
つの第1及び第2収納部9,9aとされ、これら収納部
9,9aにはそれぞれ第1及び第2段部10,10aが
形成されている。そして、第1及び第2開口部8,8a
は、第1及び第2ケース蓋体4,4で閉じられる構造に
なっている。
板が収納保持されて遮蔽される構造は第1の例と基本的
に同一である。ただし、一つのケース本体3aの対向す
る上下2つの面にそれぞれ第1及び第2開口端面7,7
aに囲まれた第1及び第2開口部8,8aが形成され、
これら開口部8,8aの内部は隔壁15で仕切られた2
つの第1及び第2収納部9,9aとされ、これら収納部
9,9aにはそれぞれ第1及び第2段部10,10aが
形成されている。そして、第1及び第2開口部8,8a
は、第1及び第2ケース蓋体4,4で閉じられる構造に
なっている。
【0020】本例によれば、第1の例と同様の簡単な構
造及び優れた組立性を有し、さらに略一体型の筐体2a
によって二枚の基板1,1aが遮蔽状態でコンパクトに
収納できるという効果が得られる。
造及び優れた組立性を有し、さらに略一体型の筐体2a
によって二枚の基板1,1aが遮蔽状態でコンパクトに
収納できるという効果が得られる。
【0021】なお、第1の例において、ケース蓋体4の
下面にあるような遮蔽突起12をケース本体3の下面に
も形成し、このケース本体3をもう一つのケース本体3
の開口部8に載せて積層させていく構造としてもよい。
このような構造であれば、必要に応じて遮蔽された収納
空間を何層にも積層構成していくことができ、必要な枚
数の基板を収納遮蔽できる。
下面にあるような遮蔽突起12をケース本体3の下面に
も形成し、このケース本体3をもう一つのケース本体3
の開口部8に載せて積層させていく構造としてもよい。
このような構造であれば、必要に応じて遮蔽された収納
空間を何層にも積層構成していくことができ、必要な枚
数の基板を収納遮蔽できる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、高周波信号を発生する
回路が形成された基板を電磁波遮蔽する高周波ユニット
のシールド構造において、ケース本体に開口した収納部
内の段部に基板を載置し、この開口部を覆う蓋部と開口
部に挿入される遮蔽突起を備えたケース蓋体で開口を塞
ぎ、しかも蓋部とケース本体の間と、遮蔽突起と基板の
間の2ヶ所にシールド部材を設けている。
回路が形成された基板を電磁波遮蔽する高周波ユニット
のシールド構造において、ケース本体に開口した収納部
内の段部に基板を載置し、この開口部を覆う蓋部と開口
部に挿入される遮蔽突起を備えたケース蓋体で開口を塞
ぎ、しかも蓋部とケース本体の間と、遮蔽突起と基板の
間の2ヶ所にシールド部材を設けている。
【0023】即ち、ケース本体とケース蓋体の接合部
と、このケース内に設けられている基板との距離が基板
の厚さ方向にオフセットされており、さらに前記接合部
と、ケースと基板の間の2ヶ所でシールドされているの
で、従来に比べて顕著な減衰効果を得ることができる。
と、このケース内に設けられている基板との距離が基板
の厚さ方向にオフセットされており、さらに前記接合部
と、ケースと基板の間の2ヶ所でシールドされているの
で、従来に比べて顕著な減衰効果を得ることができる。
【図1】本発明の実施の形態の第1の例を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の実施の形態の第1の例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】本発明の実施の形態の第1の例における部分拡
大断面図である。
大断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の第1の例における部分拡
大断面図である。
大断面図である。
【図5】本発明の実施の形態の第1の例における部分拡
大断面図である。
大断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の第2の例を示す断面図で
ある。
ある。
【図7】従来の高周波ユニットのシールド構造の一例を
示す断面図である。
示す断面図である。
1,1a…基板、2…筐体、3…ケース本体、4…ケー
ス蓋体、5…シールド部材、6…シールド部材、7,7
a…開口端面、8,8a…開口部、9,9a …収納部、
10,10a…段部、11…蓋部、12…遮蔽突起、1
5…隔壁。
ス蓋体、5…シールド部材、6…シールド部材、7,7
a…開口端面、8,8a…開口部、9,9a …収納部、
10,10a…段部、11…蓋部、12…遮蔽突起、1
5…隔壁。
Claims (3)
- 【請求項1】 高周波信号を発生する回路が形成された
基板を電磁波遮蔽する高周波ユニットのシールド構造に
おいて、 その一面に形成された周状の開口端面と、前記開口端面
の内側に設けられた開口部を介して開口した収納部と、
前記収納部内に設けられて前記基板の端面と前記開口端
面との間に前記基板の厚さ方向について所定の寸法差が
生じるように前記基板を前記収納部内に保持する段部と
を備えたケース本体と、 前記ケース本体の前記開口端面に接して前記開口部を閉
止する蓋部と、前記蓋部の内面側に設けられて前記開口
部の内部に挿入される遮蔽突起とを有するケース蓋体
と、 前記ケース蓋体の前記蓋部と前記ケース本体の前記開口
端面との間に設けられる第1のシールド部材と、 前記ケース蓋体の前記遮蔽突起と前記ケース本体内に収
納された前記基板との間に設けられる第2のシールド部
材とを有する高周波ユニットのシールド構造。 - 【請求項2】 高周波信号を発生する回路が形成された
基板を電磁波遮蔽する高周波ユニットのシールド構造に
おいて、 第1の面に形成された周状の第1開口端面と、前記第1
開口端面の内側に設けられた第1開口部を介して開口し
た第1収納部と、前記第1収納部内に設けられて第1基
板の端面と前記第1開口端面との間に前記第1基板の厚
さ方向について所定の寸法差が生じるように前記第1基
板を前記第1収納部内に保持する第1段部と、第1の面
と反対側である第2の面に形成された周状の第2開口端
面と、前記第2開口端面の内側に設けられた第2開口部
を介して開口した第2収納部と、前記第2収納部内に設
けられて第2基板の端面と前記第2開口端面との間に前
記第2基板の厚さ方向について所定の寸法差が生じるよ
うに前記第2基板を前記第2収納部内に保持する第2段
部と、前記第1収納部と前記第2収納部を遮蔽する隔壁
とを有し、前記第1収納部内で前記第1段部において前
記第1基板を収納するとともに、前記第2収納部内で前
記第2段部において前記第2基板を収納するケース本体
と、 前記ケース本体の前記第1開口端面に接して前記第1開
口部を閉止する第1蓋部と、前記第1蓋部の内面側に設
けられて前記第1開口部の内部に挿入される第1遮蔽突
起とを有する第1ケース蓋体と、 前記ケース本体の前記第2開口端面に接して前記第2開
口部を閉止する第2蓋部と、前記第2蓋部の内面側に設
けられて前記第2開口部の内部に挿入される第2遮蔽突
起とを有する第2ケース蓋体と、 前記第1及び第2ケース蓋体の前記第1及び第2蓋部と
前記ケース本体の前記第1及び第2開口端面との間にそ
れぞれ設けられる第1のシールド部材と、 前記第1及び第2ケース蓋体の前記第1及び第2遮蔽突
起と前記ケース本体内に収納された前記第1及び第2基
板との間にそれぞれ設けられる第2のシールド部材とを
有する高周波ユニットのシールド構造。 - 【請求項3】 前記シールド部材が、シールドワイヤと
導電接着剤からなる群から選択された請求項1又は2記
載の高周波ユニットのシールド構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31555199A JP2001135967A (ja) | 1999-11-05 | 1999-11-05 | 高周波ユニットのシールド構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31555199A JP2001135967A (ja) | 1999-11-05 | 1999-11-05 | 高周波ユニットのシールド構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001135967A true JP2001135967A (ja) | 2001-05-18 |
Family
ID=18066715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31555199A Pending JP2001135967A (ja) | 1999-11-05 | 1999-11-05 | 高周波ユニットのシールド構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001135967A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004040100A (ja) * | 2002-06-28 | 2004-02-05 | Automotive Lighting Reutlingen Gmbh | 電磁遮蔽装置 |
JP2006086445A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-03-30 | Ntt Docomo Inc | 平面回路用筐体 |
WO2024157448A1 (ja) * | 2023-01-27 | 2024-08-02 | 日立Astemo株式会社 | 電子制御装置 |
-
1999
- 1999-11-05 JP JP31555199A patent/JP2001135967A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004040100A (ja) * | 2002-06-28 | 2004-02-05 | Automotive Lighting Reutlingen Gmbh | 電磁遮蔽装置 |
JP2006086445A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-03-30 | Ntt Docomo Inc | 平面回路用筐体 |
JP4536467B2 (ja) * | 2004-09-17 | 2010-09-01 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 平面回路用筐体 |
WO2024157448A1 (ja) * | 2023-01-27 | 2024-08-02 | 日立Astemo株式会社 | 電子制御装置 |
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