JP2001132917A - 廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理装置

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JP2001132917A
JP2001132917A JP31251499A JP31251499A JP2001132917A JP 2001132917 A JP2001132917 A JP 2001132917A JP 31251499 A JP31251499 A JP 31251499A JP 31251499 A JP31251499 A JP 31251499A JP 2001132917 A JP2001132917 A JP 2001132917A
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Japan
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waste
heating
gas
drying
temperature
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JP31251499A
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English (en)
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Masatoshi Kawashima
昌利 川嶋
Minoru Imai
稔 今井
Toshihiro Yamaguchi
利広 山口
Kazunori Mine
和範 峰
Hiroshi Sugiyama
浩 杉山
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が、廃棄物を炭化させるか、或いは、
乾燥の段階で処理を終了するかを選択できる廃棄物処理
装置を得る。 【解決手段】 廃棄物を収納する廃棄物収納部を加熱用
バーナーで加熱することによって廃棄物を熱し、加熱さ
れた廃棄物から発生するガスをガス燃焼室へ引き込んで
燃焼用バーナーで燃焼させる廃棄物処理装置に、廃棄物
の加熱開始後、廃棄物が乾燥したと判断された時点で廃
棄物の加熱を終了する乾燥処理モードと、廃棄物が炭化
したと判断された時点で廃棄物の加熱を終了する炭化処
理モードとを設け、乾燥処理モードと炭化処理モードと
のいずれか一方を選択するようにした。これにより、使
用者が炭化処理モードと乾燥処理モードとのいずれかを
選択することによって、廃棄物を炭化させるか乾燥させ
るかを選択することを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼又は蒸し焼き
することにより廃棄物を減量処理し、その際に廃棄物か
ら発生したガスを燃焼させる廃棄物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、廃棄物の処理方法としては、廃棄
物を蒸し焼きにして炭化させ、廃棄物を蒸し焼きにした
ときに発生するガスを燃焼させるようにした廃棄物処理
装置が提案されている。そのような廃棄物処理装置は一
次処理室と二次処理室とを有している。一次処理室は、
廃棄物収納部とこの廃棄物収納部を囲む加熱室とからな
る二重構造になっている。廃棄物は、廃棄物収納部に収
納され、加熱室が加熱されることにより蒸し焼きにされ
る。二次燃焼室での燃焼が完全に行われると、二次燃焼
室から大気中にガスを発して炭化する。廃棄物収納部で
廃棄物から発生したガスは、二次処理室で燃焼され、こ
こで完全に燃焼されると、無臭になる。
【0003】廃棄物は、炭化が完全であるほど容積が減
少し、また、炭としての利用価値が生まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような廃棄物処理
装置は、生ゴミなどの水分の多い廃棄物の処理にも用い
られる。
【0005】廃棄物の処理過程は、大まかに分けて、廃
棄物の水分が蒸発して乾燥するまでの第一段階と、乾燥
した廃棄物が炭化するまでの第二段階とに分けられてい
る。従来の廃棄物処理装置では、第一段階と第二段階と
を連続して行っており、廃棄物が乾燥する第一段階まで
で処理を終了することは行っていない。
【0006】しかし、廃棄物処理装置の使用者が、廃棄
物を炭化させた炭の利用を考えず、ある程度の減量化、
或いは乾燥させることによって腐敗の進行を遅らせるこ
とを目的とし、その後廃棄するという場合においては、
廃棄物を炭化させるまで処理を続行することは、燃料を
無駄遣いすることになる。
【0007】また、廃棄物は処理が進行するほど減量化
するのが一般的であるが、廃棄物の種類によっては、乾
燥させた状態と炭化させた状態との体積の差が少ないこ
とがあり、このような種類の廃棄物は、炭化するまで処
理を続行しても、減量効果は少なく、処理後すぐに廃棄
するのであれば、炭化させるまで処理を続行すること
は、燃料を無駄遣いすることになってしまう。
【0008】本発明は、使用者が、廃棄物を炭化させる
か、或いは、乾燥の段階で処理を終了するかを選択でき
る廃棄物処理装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
廃棄物を収納する廃棄物収納部と、この廃棄物収納部に
収納された廃棄物を熱する加熱用バーナーと、加熱され
た廃棄物から発生するガスが引き込まれるガス燃焼室
と、このガス燃焼室に引き込まれたガスを燃焼させる燃
焼用バーナーとを備える廃棄物処理装置において、廃棄
物の乾燥が終了したと判断された時点で廃棄物の処理を
終了する乾燥処理モードと、廃棄物が乾燥した後に炭化
したと判断された時点で廃棄物の処理を終了する炭化処
理モードとを有し、前記乾燥処理モードと前記炭化処理
モードとのいずれか一方を選択するようにした。
【0010】したがって、廃棄物処理装置の使用者は、
廃棄物処理を開始するときに乾燥処理モード又は炭化処
理モードのいずれか一方を選択することができる。
【0011】乾燥処理モードを選択した場合には、廃棄
物が乾燥したと判断された時点で廃棄物の加熱処理が終
了し、乾燥した廃棄物の温度が低下した後にその廃棄物
を廃棄物収納部内から取り出すことにより一連の廃棄物
処理が終了する。
【0012】炭化処理モードを選択した場合には、廃棄
物が乾燥した後に炭化したと判断された時点で廃棄物の
加熱が終了し、炭化した廃棄物の温度が低下した後にそ
の廃棄物を廃棄物収納部内から取り出すことにより一連
の廃棄物処理が終了する。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の廃
棄物処理装置であって、排気温度を測定する温度センサ
を備え、前記乾燥処理モードでは、前記温度センサの測
温値が設定温度に到達した時点で廃棄物が乾燥したと判
断して加熱を終了する。
【0014】ここで、排気温度には、乾燥が終了すると
上昇するという特性がある。したがって、排気温度が設
定温度まで上昇すると、廃棄物が乾燥したと判断され
て、加熱が終了される。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1記載の廃
棄物処理装置であって、排気中の水分量を測定する水分
量センサを備え、前記乾燥処理モードでは、前記水分量
センサの測定値が設定水分量まで低下した時点で廃棄物
が乾燥したと判断して加熱を終了する。
【0016】ここで、排気中の水分量には、乾燥が終了
すると低下するという特性がある。したがって、排気中
の水分量が設定水分量まで低下すると、廃棄物が乾燥し
たと判断されて加熱が終了される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の廃棄物処理装置の第一の
実施の形態について、図1〜図4に基づいて説明する。
まず、図1は、本実施の形態の廃棄物処理装置1の概略
構造を示す縦断正面図である。廃棄物処理装置1は、直
方体形状の外ケース2を有し、その内部に、廃棄物を蒸
し焼きにするとともにその際に発生するガスを燃焼させ
る燃焼機構部3が収納されている。
【0018】燃焼機構部3は、内部が一次処理室4であ
る円筒形状の第一タンク5と、内部がガス燃焼室として
の二次処理室6である直方体形状の第二タンク7とを有
しており、第一タンク5は、各端部から第二タンク7ま
での距離が異なるように傾斜している。第一タンク5に
は、廃棄物を収納する内側タンク8が収納されている。
この内側タンク8には、廃棄物投入口9が形成されてお
り、廃棄物投入口9には、図示しない開閉扉が設けられ
ている。
【0019】第一タンク5内の一次処理室4は、内側タ
ンク8内の廃棄物収納部である蒸焼室10と内側タンク
8外の加熱室11とに分けられている。加熱室11に
は、加熱用バーナー12が備えられており、加熱用バー
ナー12で加熱室11が加熱されることにより、蒸焼室
10内の廃棄物が蒸し焼きにされる。
【0020】蒸焼室10内の廃棄物が蒸し焼きにされる
際、廃棄物からガスが発生するが、このガスを二次処理
室6へ導く内管13が、内側タンク8から立ち上げられ
ている。また、加熱用バーナー12は、加熱室11に外
気を取り込む給気ファン(図示せず)を備えている。そ
して、加熱用バーナー12で温められた加熱室11の空
気を、前記ガスを燃焼させるのに必要な酸素を取り入れ
るための助燃空気として二次処理室6へ導くため、第一
タンク5と第二タンク7との間には、第一タンク5と第
二タンク7とを連結する外管14を設けて、加熱室11
と二次処理室6とを連通させている。ここで、外管14
は内管13を囲んで設けられている。そして、これらの
内管13と外管14とから、連通管15が構成されてい
る。
【0021】蒸焼室10には、廃棄物を撹拌するための
撹拌体16が回転自在に設けられている。この撹拌体1
6は、三角形状に形成された一対の支持板17と、これ
らの支持板17を連結する三本の撹拌棒18とから構成
されている。一方の支持板17の中心部には、支軸19
が固定され、この支軸19が内側タンク8の一端を閉止
する端板20に軸受21を介して保持されている。端板
20から突出した支軸19の先端部にはスプロケット2
2が固定され、このスプロケット22と撹拌モータ23
の軸に固定されたスプロケット24との間にチェーン2
5が掛け渡されている。また、端板20の下部には、処
理終了後に、炭化した廃棄物を蒸焼室10から掻き出す
ための取出口26が設けられている。
【0022】二次処理室6は、燃焼空間27と、緩衝空
間28とに分けられている。燃焼空間27は、内管13
及び外管14により一次処理室4と連通された領域であ
り、二次処理室6の底面部から天井付近まで延出したス
リーブ29で囲まれている。燃焼空間27の容積は、緩
衝空間28の容積に比べて小さく形成されている。ま
た、このスリーブ29の外周面に対面させて燃焼用バー
ナー30が配置されており、燃焼用バーナー30からの
熱と、外管14を通って流入する加熱用バーナー12か
らの熱とにより、燃焼空間27の燃焼時の温度は約90
0℃に上昇する。
【0023】第二タンク7の上部には、緩衝空間28と
大気中とを連通する二次排気口である排気口31aを有
する排気塔31が形成されている。緩衝空間28には、
第二タンク7の内周面から相反する方向へ上下から互い
違いに突出した隔壁32が設けられることにより、燃焼
空間27を通過したガスが排気塔31に至るまでの時間
が少なくとも2秒間かかるように蛇行した流路33が形
成されている。また、二次処理室6の内周面に断熱材3
4が貼り付けられていることにより、流路33を流れる
ガスの温度が約900℃に維持される。
【0024】外ケース2の上面には、排気塔31の上方
を覆う排気塔屋根35が設けられている。この排気塔屋
根35は、屋根部36と側壁部37とから形成され、側
壁部37には、排気塔31から排気された排気ガスが吹
き出す吹出口38が形成されている。この排気塔屋根3
5を設けることにより、二次処理室6内に雨水や木葉な
どが入り込むことが防止される。そして、排気塔31に
は、排気される排気ガスの温度を測定する温度センサ3
9が設けられている。
【0025】第一タンク5には、装置内を冷却する際に
外気を取り込む冷却ブロワ40が設けられている。ま
た、第一タンク5の上部には、装置を冷却する際に冷却
ブロワ40が取り込んだ空気を排気する排気口41が設
けられ、この排気口41には、排気口41を開閉する排
気弁42が設けられている。
【0026】さらに、外ケース2の天板2aには、外ケ
ース2内と外部とを連通し、外ケース2内の気体を吸い
出して燃焼機構部3の周囲全体を冷却するための冷却フ
ァン43が設けられている。
【0027】外ケース2には、操作ボックス(図示せ
ず)が設けられており、この操作ボックス内には、廃棄
物処理を開始するスタートキー等の各種のスイッチが設
けられた操作パネル(図示せず)が備えられている。外
ケース2にはまた、制御基板(図示せず)等を収納した
制御ボックス(図示せず)が設けられている。制御基板
は、図示しないCPUやROM、RAMを備えている。
ROMには各種プログラムが格納されており、CPUは
そのプログラムに従って各部を制御する。RAMは、各
種情報を一次的に記憶し、一部領域は各種カウンタ等と
して利用される。廃棄物処理の一連の各工程は、操作者
がスタートキーを操作することにより、CPUがプログ
ラムに従って制御して、自動的に進められる。
【0028】本実施の形態では、廃棄物処理の運転モー
ドを2つ設けている。一つは、廃棄物を乾燥させる乾燥
処理モードで、もう一つは、廃棄物を炭化させる炭化処
理モードである。乾燥処理モードでは、廃棄物を熱し、
乾燥した時点で処理を終了する。炭化処理モードでは、
廃棄物を熱して乾燥させ、更に、炭化するまで加熱を続
行する。乾燥処理モードでは、温度センサ39の測温値
が設定温度に到達した時点で、廃棄物が乾燥したと判断
する。炭化処理モードでは、廃棄物の量に応じて加熱時
間の設定がなされる。そして、外ケース2に設けられて
いる操作ボックス内の操作パネルには、運転モードを炭
化処理モードか乾燥処理モードかを選択するための切替
スイッチ(図示せず)が設けられている。この切替スイ
ッチで操作者による操作を受け付けて、運転モードを切
り替える。
【0029】このような構成において、まず、運転モー
ドとして炭化処理モードが選択されている場合、図示し
ない開閉扉が開放されて処理する廃棄物が廃棄物投入口
9から蒸焼室10内へ投入され、開閉扉が閉じられ、ス
タートキーが操作されることにより、廃棄物の処理が開
始され、すなわち、各バーナー12,30が点火されて
加熱が開始される。ここで、図2のグラフに、温度セン
サ39の測温値の時間的推移を示す。
【0030】加熱室11が加熱されることにより、蒸焼
室10内が間接的に加熱され、蒸焼室10内の温度が図
2に示すように上昇してゆき、廃棄物が蒸し焼きされ
る。加熱中は、必要に応じて撹拌モータ23を駆動さ
せ、撹拌体16を支軸19の周りに回転させることによ
り蒸焼室10内の廃棄物を撹拌する。
【0031】廃棄物の温度が上昇してゆくと温度センサ
39の測温値も上昇してゆき、廃棄物からガスが発生し
始める。廃棄物から発生したガスは、蒸焼室10から内
管13内を通って二次処理室6に流入する。そして、こ
のガスが燃焼用バーナー30からの熱により加熱され、
さらに、外管14内を通って二次処理室6内へ流入する
加熱用バーナー12からの熱により加熱されて、燃焼す
る。
【0032】加熱用バーナー12が備える給気ファンに
よって加熱室11に取り込まれた外気は、加熱室11に
おいて予熱されてから二次処理室6へと供給されて、廃
棄物から発生したガスを燃焼させる際の助燃空気とな
る。外管14が内管13を囲んでいるので、外管14を
通って二次処理室6内へ流入する助燃空気の流れが、廃
棄物から発生したガスを内管13から引き出す働きをす
るため、処理が促進される。
【0033】廃棄物から発生したガスは、蒸焼室10か
ら内管13を経て二次処理室6の燃焼空間27内に流入
して燃焼が開始される。この燃焼空間27は、容積が小
さく形成され、且つ、燃焼用バーナー30からの熱によ
り充分に加熱されるとともに加熱室11内からの熱及び
助燃空気が流入することにより、内部の温度が約900
℃に上昇している。このため、この燃焼空間27内に流
入したガスは最も温度が高くなっているスリーブ29の
内周面に接する個所から自然発火し、スムーズに燃焼が
開始される。
【0034】燃焼空間27の容積については、燃焼用バ
ーナー30の容量に合わせた大きさにし、廃棄物処理時
の燃焼空間27内の温度を約900℃に維持できるよう
にする。燃焼用バーナー30の容量が小さい場合にはそ
れに応じて燃焼空間27の容積を小さくする。そして、
燃焼空間27の容積を小さくすることにより、容量の小
さい燃焼用バーナー30を用いても燃焼空間27内の温
度を少なくとも約900℃に維持することができ、容量
の小さい燃焼用バーナー30を用いることにより燃料消
費量を少なくすることができる。
【0035】燃焼空間27内で燃焼が開始されたガス
は、燃焼しつつ燃焼空間27内を通過して緩衝空間28
内に流入し、隔壁32により仕切られて形成された流路
33内を流れて排気塔31から排気される。この緩衝空
間28のガスは、燃焼空間27で燃焼が開始されている
ため、温度が上昇している。
【0036】緩衝空間28を含む二次処理室6の内周面
には断熱材34が設けられているために緩衝空間28内
の熱が第二タンク7の外周面へ伝わりにくく、さらに、
緩衝空間28内が隔壁32で仕切られているために緩衝
空間28内の熱が排気塔31から逃げにくい。このた
め、緩衝空間28内に流入した燃焼中のガスの温度が約
900℃に維持される。しかも、緩衝空間28内に流入
した燃焼中のガスは隔壁32により仕切られた流路33
に沿って流れるため、この燃焼中のガスが流れる距離が
長くなるとともに排気塔31に到達するまでの時間が少
なくとも2秒間かかるようになる。従って、燃焼空間2
7を通過して緩衝空間28内に流入した燃焼中のガスが
約900℃の温度で少なくとも2秒間維持されることに
より完全燃焼し、未燃焼ガスが大気中に排出されること
がなくなり、異臭の発生が防止される。
【0037】ここで、緩衝空間28内で約900℃であ
った気体は、排気塔31から排気される際に、他の空気
と混ぜられて、これによりその温度を低下させられてい
る。二次処理室6から排気される気体の温度は、高くな
りすぎると火災の原因になる恐れがあるため、本実施の
形態では上限を650℃程度と定められている。廃棄物
処理中に、温度センサ39により排気塔31から排気さ
れる燃焼後のガスの温度が高くなりすぎたことが検知さ
れると、加熱用バーナー12を止め、排気弁42を開放
し、冷却ブロワ40を作動させて、加熱室11を冷却す
ることにより蒸焼室10の温度を下げて廃棄物から発生
するガス量を低下させる。これにより、二次処理室6へ
流入するガス量が低下するので、二次処理室6内での燃
焼が抑制されるため、二次処理室6の温度を下げること
ができる。
【0038】そして、温度センサ39により排気温度が
適正温度まで下がったことが検知されると、冷却ブロワ
40が停止され、排気弁42が閉じられて、加熱用バー
ナー12が再着火される。このようにして、温度センサ
39による測温値が略一定になるように制御される。
【0039】燃焼後のガスは、排気塔31から排気され
る。廃棄物の処理を開始した後に所定時間が経過し、蒸
焼室10内に投入した廃棄物からガスが発生しなくなっ
た時点で加熱用バーナー12と燃焼用バーナー30とを
停止させる。そして、排気弁42を開放し、冷却ブロワ
40及び冷却ファン43を稼動させて、冷却風を送風し
て内側タンク8を冷却する。これにより、図2のグラフ
に示すように、温度センサ39で検知される温度が低下
してゆく。冷却後に、取出口26を開けて、蒸焼室10
内に残留している炭化した廃棄物を取り出し、廃棄物処
理を終了する。
【0040】次に、運転モードとして乾燥処理モードが
選択されている場合について、図3に示す温度センサ3
9の測温値の時間的推移を示すグラフに基づいて説明す
る。乾燥処理モードでの運転制御は、加熱用バーナー1
2及び燃焼用バーナー30による廃棄物の加熱開始か
ら、温度センサ39の測温値が650℃になるまでの間
は、炭化処理モードと同じであるが、廃棄物に含まれて
いる水分は、温度センサ39の測温値が650℃になる
までの間に蒸発するので、乾燥処理モードでは、温度セ
ンサ39で排気塔31からの排気温度が650℃に達し
たことを検知すると、加熱用バーナー12と燃焼用バー
ナー30とを停止させる。そして、排気弁42を開放
し、冷却ブロワ40及び冷却ファン43を稼動させて、
冷却風を送風して内側タンク8を冷却する。これによ
り、図3のグラフに示すように、温度センサ39で検知
される温度が低下してゆく。冷却後に、取出口26を開
けて、蒸焼室10内に残留している乾燥した廃棄物を取
り出し、廃棄物処理を終了する。
【0041】本実施の形態によれば、使用者が、廃棄物
を炭化させたいのか、或いは、廃棄物を乾燥させるだけ
にしたいのかに合わせて、廃棄物を炭化させる炭化処理
モードと、廃棄物を乾燥させる乾燥処理モードとから、
使用者の目的に適する方の運転モードを選択することが
できる。そして、乾燥処理モードでは、廃棄物が乾燥し
たかどうかを排気温度から判断する。
【0042】次に、本発明の第二の実施の形態につい
て、図4に基づいて説明する。なお、第一の実施の形態
で説明した部分と同じ部分については同じ符号を用い、
詳細な説明を省略する。本実施の形態では、排気塔31
に、気体の含水量を検出する水分量センサ(図示せず)
を設け、この水分量センサにより、排気塔31からの排
気に含まれる水分量を検出する。図4は、水分量センサ
が検出する排気に含まれる水分量の時間的推移を示すグ
ラフである。廃棄物の加熱開始後は、廃棄物の温度が上
昇するにしたがって廃棄物に含まれていた水分が蒸発し
やすくなり、このため、グラフは右上がりになる。そし
て、徐々に廃棄物に含まれている水分の量が減ってくる
ため、グラフは右下がりに変化してくる。
【0043】本実施の形態では、乾燥処理モードの場
合、加熱用バーナー12及び燃焼用バーナー30による
廃棄物の加熱開始後、水分量センサが、排気に含まれる
水分量が所定値以下まで低下したことを検知すると、加
熱用バーナー12と燃焼用バーナー30とを停止させ、
排気弁42を開放し、冷却ブロワ40及び冷却ファン4
3を稼動させて、冷却風を送風して内側タンク8を冷却
する。そして、冷却後に取出口26を開けて蒸焼室10
内に残留している乾燥した廃棄物を取り出し、廃棄物処
理を終了する。
【0044】炭化処理モードの場合、上記の乾燥処理モ
ードでの処理に加えて、温度制御を行いながら更に加熱
を続行し、廃棄物を炭化させる。
【0045】本発明によれば、使用者が、廃棄物を炭化
させたいのか、或いは、廃棄物を乾燥させたいのかに合
わせて、廃棄物を炭化させる炭化処理モードか廃棄物を
乾燥させる乾燥処理モードかのどちらかを選択して実行
させることができるので、炭化させる必要がない廃棄物
を炭化させることによる燃料の無駄遣いを無くすことが
できる。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、使用者が炭化
処理モードと乾燥処理モードとのいずれかを選択するこ
とによって、廃棄物を炭化させるか乾燥させるかを選択
することができるので、炭化させる必要のない廃棄物を
炭化させるまで処理を続行したために燃料が無駄遣いさ
れる不都合を無くすことができる。
【0047】請求項2記載の発明では、排気温度が設定
温度まで上昇すると、廃棄物が乾燥したと判断されて、
加熱が終了されるので、加熱しすぎることを防止でき
る。
【0048】請求項3記載の発明では、排気中の水分量
が設定水分量まで低下すると、廃棄物が乾燥したと判断
されて加熱が終了されるので、廃棄物の含水量を確実に
減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の廃棄物処理装置の
概略構造を示す縦断正面図である。
【図2】炭化処理モードでの温度センサの測温値の時間
的推移を示すグラフである。
【図3】乾燥処理モードでの温度センサの測温値の時間
的推移を示すグラフである。
【図4】水分量センサが検出する排気に含まれる水分量
の時間的推移を示すグラフである。
【符号の説明】
1 廃棄物処理装置 6 ガス燃焼室 10 廃棄物収納部 12 加熱用バーナー 30 燃焼用バーナー 39 温度センサ
フロントページの続き (72)発明者 山口 利広 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 (72)発明者 峰 和範 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 (72)発明者 杉山 浩 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 Fターム(参考) 3K061 AA23 AB02 AC01 BA05 CA01 FA21 3K062 AA23 AB02 AC01 DA01 DA27 DB12 3K065 AA23 AB02 AC01 BA05 CA11 3K078 AA05 BA03 BA06 CA02 CA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を収納する廃棄物収納部と、この
    廃棄物収納部に収納された廃棄物を熱する加熱用バーナ
    ーと、加熱された廃棄物から発生するガスが引き込まれ
    るガス燃焼室と、このガス燃焼室に引き込まれたガスを
    燃焼させる燃焼用バーナーとを備える廃棄物処理装置に
    おいて、 廃棄物の乾燥が終了したと判断された時点で廃棄物の処
    理を終了する乾燥処理モードと、廃棄物が乾燥した後に
    炭化したと判断された時点で廃棄物の処理を終了する炭
    化処理モードとを有し、前記乾燥処理モードと前記炭化
    処理モードとのいずれか一方を選択するようにしたこと
    を特徴とする廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 排気温度を測定する温度センサを備え、
    前記乾燥処理モードの選択時では、前記温度センサの測
    温値が設定温度に到達した時点で廃棄物が乾燥したと判
    断して加熱を終了することを特徴とする請求項1記載の
    廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】 排気中の水分量を測定する水分量センサ
    を備え、前記乾燥処理モードの選択時では、前記水分量
    センサの測定値が設定水分量まで低下した時点で廃棄物
    が乾燥したと判断して加熱を終了することを特徴とする
    請求項1記載の廃棄物処理装置。
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