JP2000304221A - 廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理装置

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JP2000304221A
JP2000304221A JP11113402A JP11340299A JP2000304221A JP 2000304221 A JP2000304221 A JP 2000304221A JP 11113402 A JP11113402 A JP 11113402A JP 11340299 A JP11340299 A JP 11340299A JP 2000304221 A JP2000304221 A JP 2000304221A
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JP
Japan
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gas
chamber
combustion
waste
combustion chamber
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JP11113402A
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English (en)
Inventor
Munemasa Nozawa
宗巨 野沢
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

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  • Air Supply (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却過程で、ガス発生室16内の廃棄物から
まだガスが発生しているうちにガス燃焼室31の温度が
下がるとガス燃焼室31内で不完全燃焼が起こって悪臭
が発生することを防止するために、ガス発生室16及び
加熱室17を冷却する際にはガス燃焼室31の温度を低
下させないような構造にする。 【解決手段】 冷却過程では、加熱室17とガス燃焼室
31とを連通して加熱室17からガス燃焼室31へ助燃
空気を供給可能にする補助給気通路36を閉止するとと
もに加熱室17を外気に連通させ、他の過程では、補助
給気通路36を開放するとともに加熱室17を外気から
遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物を蒸し焼き
にして減量処理する廃棄物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、廃棄物を蒸し焼きにして炭化さ
せ、廃棄物を蒸し焼きにしたときに発生するガスを燃焼
させるようにした廃棄物処理装置が提案されており、例
えば、特開平7−280236号公報に記載されたもの
が知られている。
【0003】この特許公開公報に記載されたものやこれ
に類する廃棄物処理装置の一例について、図4及び図5
に基づいて説明する。廃棄物処理装置1は、一次燃焼室
2と二次燃焼室3とを有している。一次燃焼室2は、ガ
ス発生室4とこのガス発生室4を囲む加熱室5とからな
る二重構造になっている。加熱室5及び二次燃焼室3に
は、加熱手段及び燃焼手段として、バーナー等が設けら
れている。廃棄物は、ガス発生室4に収納され、加熱室
5が加熱されることにより蒸焼にされ、ガスを発して炭
化する。ガス発生室4で廃棄物から発生したガスは、ガ
ス燃焼室である二次燃焼室3で燃焼され、ここで完全に
燃焼されると、無臭になる。
【0004】このような廃棄物処理装置1は、生ゴミな
どの水分の多い廃棄物の処理にも用いられる。
【0005】ここで、処理過程中の廃棄物からガスが多
量に発生する段階では、二次燃焼室3に助燃空気を給気
する必要があり、助燃空気としては、二次燃焼室3の温
度を低下させないために、冷たい外気でなく温めた空気
を送り込むのが望ましい。なぜなら、二次燃焼室3の温
度が低下すると、廃棄物から発生したガスが不完全燃焼
し、臭いガスが排気されてしまうからである。
【0006】そのため、助燃空気としては、加熱室5内
の空気を引き込む構造とされている。具体的には、内連
通管6とこの内連通管6を囲む外連通管7とからなる二
重連通管8で一次燃焼室2と二次燃焼室3とが連通され
ており、ガス発生室4と二次燃焼室3とが内連通管6
で、加熱室5と二次燃焼室3とが外連通管7で、連通さ
れている。
【0007】加熱室5には、冷却用弁9が設けられてい
る。この冷却用弁9は、一次燃焼室2を冷却する冷却過
程で、図5に示すように開放される。冷却過程では、冷
却ブロワ10(図4参照)により加熱室5に外気を取り
込み、開放された冷却用弁9から排気することにより、
一次燃焼室2を冷却している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図4及び図5に示すよ
うな従来の廃棄物処理装置では、一次燃焼室を冷却する
際に加熱室5中に外気を取り込むと、取り込まれた外気
が外連通管7を通って二次燃焼室3内まで入ってしま
い、二次燃焼室3内の温度まで低下させてしまう。一次
燃焼室2の温度が200〜100℃程度に低下するまで
は、廃棄物から僅かながらガスが発せられているので、
二次燃焼室3内の温度が低下すると、ガス発生室4内の
廃棄物が発して内連通管7を通って二次燃焼室3に入る
ガスが不完全燃焼のまま排気されてしまうという不都合
がある。
【0009】本発明は、加熱室及びガス発生室(一次燃
焼室)を冷却する際にガス燃焼室(二次燃焼室)の温度
を低下させない構造とすることによりガス燃焼室での不
完全燃焼を防止して、冷却過程での悪臭発生を防止する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の廃
棄物処理装置は、収納した廃棄物から熱によりガスを発
生させるガス発生室と、前記ガス発生室の周りを囲み加
熱手段により加熱される加熱室と、前記ガス発生室に接
続された前記ガスを燃焼させるガス燃焼室と、前記ガス
燃焼室内の前記ガスが燃焼する温度まで上昇させる燃焼
手段と、前記加熱室と前記ガス燃焼室とを連通し前記加
熱室から前記ガス燃焼室へ助燃空気を供給する補助給気
通路と、冷却過程では前記補助給気通路を閉止するとと
もに前記加熱室を外気に連通させ、他の過程では前記補
助給気通路を開放するとともに前記加熱室を外気から遮
断する開閉手段とを備える。
【0011】したがって、冷却過程以外の過程では、加
熱室内で温められた空気が補助給気通路を通って助燃空
気としてガス燃焼室へ供給され、冷却過程では、加熱室
が外気に連通されて加熱室からの排気が可能となると同
時に、ガス燃焼室への補助給気通路が塞がれるため、ガ
ス燃焼室に外気が入り込むのを防ぎ、ガス燃焼室の温度
低下を防止できる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の廃
棄物処理装置であって、前記補助給気通路は、前記ガス
燃焼室における前記ガス発生室との接続位置の近傍へ助
燃空気を供給する。
【0013】したがって、ガス発生室内の廃棄物から発
生したガスに助燃空気が充分供給され、また、ガスと助
燃空気とが混合され易いため、ガスが完全燃焼し易くな
る。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の廃棄物処理装置であって、前記補助給気通路は、少
なくとも下流側が前記ガス発生室と前記ガス燃焼室とを
接続する連通管の外周を囲んで形成されている。
【0015】したがって、ガス発生室内の廃棄物から発
生したガスが助燃空気で囲まれるため、ガス発生室内の
廃棄物から発生したガスに助燃空気が充分供給され、ま
た、ガスと助燃空気とが混合され易いため、ガスが完全
燃焼し易くなる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の廃棄物処理装置であって、冷却過程で稼動して
前記加熱室に外気を取り込む冷却用給気機構と、前記冷
却過程で前記加熱手段を停止させてその後に前記開閉手
段により前記補助給気通路を閉止するとともに前記加熱
室を外気に連通させてその後に前記冷却用給気機構を稼
動させる冷却制御手段とを備える。
【0017】したがって、誤って加熱室を外気に連通さ
せる前に冷却用給気機構を稼動させてしまうことにより
加熱室内の気圧を不必要に上昇させてしまうことによる
危険を回避でき、また、加熱室内の気圧上昇によりガス
燃焼室内の気圧がガス発生室内の気圧よりも高くなって
しまうことによって、ガス燃焼室からガス発生室へ気流
が逆流してしまうことを防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の廃棄物処理装置の実施の
一形態について、図1〜図3に基づいて説明する。ま
ず、図1は、本実施の形態の廃棄物処理装置11の概略
的構造を示す縦断正面図である。廃棄物処理装置11
は、下部タンク12と上部タンク13とを有し、下部タ
ンク12内には内側タンク14が収納されている。内側
タンク14は下部タンク12の片面に片持ち状態で支持
されている。この内側タンク14には、廃棄物投入口1
5が形成され、内側タンク14の内部は廃棄物を収納し
てこの廃棄物を蒸し焼きにするガス発生室である蒸焼室
16とされている。廃棄物投入口15には、図示しない
開閉扉が設けられている。
【0019】下部タンク12の内周面と内側タンク14
の外周面との間には空間が形成されており、この空間
が、蒸焼室16を内側タンク14の外側から加熱する加
熱室17とされている。下部タンク12には、加熱手段
である蒸焼用バーナー18と、外気を取り込む冷却用給
気機構としての冷却ファン19とが設けられている。
【0020】蒸焼室16内には、この蒸焼室16内に収
納した廃棄物を撹拌するための撹拌体20が回転自在に
設けられている。この撹拌体20は、一対の支持板21
と、これらの支持板21を連結する撹拌棒22とから構
成されている。一方の支持板21の中心部には支軸23
が固定され、この支軸23が内側タンク14の一端を閉
止する端板24に軸受25を介して保持されている。端
板24から突出した支軸23の先端部にはスプロケット
26が固定され、このスプロケット26と撹拌モータ2
7のモータ軸に固定されたスプロケット28との間にチ
ェーン29が懸け渡されている。端板24の下部には、
蒸し焼きした廃棄物を取り出す取出口30が設けられて
いる。
【0021】上部タンク13内にはガス燃焼室31が形
成され、このガス燃焼室31の内周面には断熱材32が
設けられている。蒸焼室16とガス燃焼室31とは、内
側タンク14から立ち上げられた連通管である内管33
で連通されており、蒸焼室16内で廃棄物を蒸し焼きに
することに伴って発生したガスがこの内管33内を通っ
てガス燃焼室31内に流入する。
【0022】加熱室17とガス燃焼室31とは、内管3
3の上半分の外周を囲む外管34と、下部タンク12の
上面から立ち上げられて外管34に連結されているバイ
パス管35とにより、連通されている。ここで、バイパ
ス管35と外管34とにより、補助給気通路36が構成
されている。バイパス管35には、バイパス管35の外
壁の一部となる給気用位置(図2参照)とこの給気用位
置よりも下流側(ガス燃焼室31に近い側)でバイパス
管35の中空管部分を塞ぐ冷却用位置(図3参照)との
間で移動可能な開閉弁37が設けられている。
【0023】ガス燃焼室31内には、燃焼空間31aと
緩衝空間31bとが形成されている。燃焼空間31a
は、内管33及び外管34が連通された領域であり、ガ
ス燃焼室31内の底面部から天井付近まで延出したスリ
ーブ38により囲まれている。また、スリーブ38の外
周部には燃焼手段である燃焼用バーナー39が対向して
配置されている。燃焼空間31aの容積は、燃焼用バー
ナー39の容量に合わせた大きさとされ、燃焼用バーナ
ー39からの熱と外管34内を通って流入する蒸焼用バ
ーナー18からの熱とにより燃焼空間31a内の温度を
約900℃に維持できるようにするために、緩衝空間3
1bの容積に比べて小さく形成されている。
【0024】ここで、燃焼用バーナー39の容量が小さ
い場合には、それに応じて燃焼空間31aの容積を小さ
くする。逆に、容量の小さい燃焼用バーナー39を用い
ることにより燃料消費量を少なくしようとする場合に
は、燃焼空間31aの容積を小さくすることによって、
容量の小さい燃焼用バーナー39を用いても燃焼空間3
1a内の温度を少なくとも約900℃に維持することが
できるようにする。
【0025】上部タンク13の上部には、緩衝空間31
bと大気中とを連通する排気塔40が形成されている。
緩衝空間31b内には、上部タンク13の内周面から互
い違いに相反する方向へ互い違いに突出した隔壁41が
設けられている。そして、緩衝空間31b内には、これ
らの隔壁41により仕切られ、燃焼空間31aを通過し
たガスが排気塔40に至るまでの時間が少なくとも2秒
間かかるようにした流路が形成されている。また、ガス
燃焼室31の内周面に断熱材32を設けることにより、
この流路を流れるガスの温度が約900℃に維持されて
いる。ガス燃焼室31内の温度が所望の温度に達する
と、バーナーの消火・点火が繰り返されることによっ
て、温度が許容範囲内に保たれる。
【0026】蒸焼用バーナー18及び燃焼用バーナー3
9は、燃料を燃焼させる酸素を得るために外気を取り込
むファン(図示せず)を備えている。これらのファン
は、バーナーの点火・消火に連動してON・OFFされ
る。
【0027】廃棄物処理装置11は、各種の制御用にマ
イクロコンピュータ(図示せず)を備えており、また、
廃棄物処理を開始するスタートキー等を有する操作パネ
ル(図示せず)を備えている。廃棄物処理の一連の各工
程は、操作者がスタートキーを操作することにより、マ
イクロコンピュータがプログラムに従って制御して、自
動的に進められる。そして、このマイクロコンピュータ
が、開閉弁37を、冷却過程では冷却用位置に位置さ
せ、他の過程では給気用位置に位置させることにより、
開閉手段が実現されている。さらに、このマイクロコン
ピュータが、プログラムに従って、冷却過程では、まず
蒸焼用バーナー18を停止させ、その次に開閉弁37を
冷却用位置に位置させ、その次に冷却ファン19を稼動
させることにより、冷却制御手段が実現されている。
【0028】このような構成において、まず、処理する
廃棄物が廃棄物投入口15から蒸焼室16内へ投入され
て、スタートキーが操作されると、廃棄物処理装置11
は廃棄物処理を開始し、開閉弁37を図2に示す給気用
位置に位置させ、蒸焼用バーナー18と燃焼用バーナー
39とを点火する。また、必要に応じて撹拌モータ27
を駆動させ、撹拌体20を支軸23の周りに回転させる
ことにより蒸焼室16内の廃棄物を撹拌する。
【0029】ここまでの段階では、加熱室17内の温度
が上昇し、加熱室17内の温度上昇に伴い蒸焼室16内
の温度も上昇し、蒸焼室16内に収納されている廃棄物
が蒸し焼きにされる。廃棄物からは、始めに水分が蒸発
してから、ガスが発生する。このガスは、内管33内を
通ってガス燃焼室31内における燃焼空間31a内に流
入する。また、蒸焼用バーナー18が備えるファンによ
り加熱室17内へ取り込まれた外気は、加熱室17内で
予熱され、この予熱された温かい空気が、バイパス管3
5及び外管34を通って、助燃空気としてガス燃焼室3
1の燃焼空間31aに供給される。
【0030】燃焼空間31aは、燃焼用バーナー39か
らの熱により加熱されるとともに、加熱室17内からの
熱気が流入することにより、内部の温度が約900℃に
上昇している。このため、蒸焼室16内の廃棄物から発
生し内管33を通って燃焼空間31a内に流入したガス
は、最も温度が高くなっているスリーブ38の内周面に
接する個所から自然発火し、スムーズに燃焼が開始され
る。ここで、外管34が内管33を囲んでいるので、加
熱室17から外管34を通って供給される助燃空気が、
内管33から前記ガスを吸い出す働きをするため、蒸焼
室16からのガスの排出が促進される。燃焼空間31a
内で燃焼が開始されたガスは、燃焼しつつ燃焼空間31
a内を通過して緩衝空間31b内に流入し、隔壁41に
より仕切られて形成された流路内を流れて排気塔40か
ら排気される。緩衝空間31bのガスは、燃焼空間31
aで燃焼が開始されているため、温度が上昇している。
【0031】緩衝空間31bを含むガス燃焼室31の内
周面には断熱材32が設けられているために緩衝空間3
1b内の熱が上部タンク13の外周側へ伝わりにくく、
さらに、緩衝空間31b内が隔壁41で仕切られている
ために緩衝空間31b内の熱が排気塔40から逃げにく
い。このため、緩衝空間31b内に流入した燃焼中のガ
スの温度が約900℃に維持される。しかも、緩衝空間
31b内に流入した燃焼中のガスは隔壁41により仕切
られた流路に沿って流れるため、この燃焼中のガスが流
れる距離が長くなるとともに排気塔40に到達するまで
の時間が少なくとも2秒間かかるようになる。従って、
燃焼空間31aを通過して緩衝空間31b内に流入した
燃焼中のガスが約900℃の温度で少なくとも2秒間維
持されることにより完全燃焼し、未燃焼ガスが大気中に
排出されることがなくなり、異臭の発生が防止される。
【0032】廃棄物の処理を開始してから所定時間が経
過し、蒸焼室16内に投入した廃棄物からガスが発生し
なくなった時点で、蒸焼用バーナー18と燃焼用バーナ
ー39とを停止させ、そして、下部タンク12を冷却す
る。その際には、開閉弁37を図3に示す冷却用位置に
位置させてから、冷却ファン19を稼動させて、加熱室
17内に外気を取り込むとともに加熱室17内の空気を
排気する。このとき、ガス燃焼室31への助燃空気の通
路は開閉弁37により塞がれているので、ガス燃焼室3
1へ外気が入り込むことがなく、ガス燃焼室31内の温
度を低下させない。これにより、蒸焼室12の温度が1
00℃程度に低下するまでに廃棄物から発生するガスも
ガス燃焼室31で燃焼するので、悪臭が発生しない。
【0033】冷却後、廃棄物投入口15から、蒸焼室1
6内に残留している炭化した廃棄物を掻き出し、廃棄物
処理を終了する。
【0034】本実施の形態によれば、助燃空気を加熱室
17で予熱してからガス燃焼室31へ送り込むことを可
能にするとともに、冷却時には外気がガス燃焼室31に
入らないようにしたので、ガス燃焼室31に冷たい空気
が入り込んでガス燃焼室31内の気体の温度が低下する
ことを防止でき、これにより、廃棄物を処理したときに
発生したガスを完全に燃焼させ、異臭の発生を確実に防
止することができる。
【0035】また、本実施の形態によれば、冷却過程で
は、開閉弁37を冷却用位置に位置させてから冷却ファ
ン19を稼動させるようにしたので、この順を誤ること
により加熱室17内の気圧を不必要に上昇させたりガス
燃焼室31から蒸焼室16へ気流を逆流させたりするこ
とを防止できる。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、加熱室とガス
燃焼室とが連通される状態と、加熱室とガス燃焼室とが
連通されずに加熱室が外気に対して開放される状態とを
切り換えるようにしたので、冷却過程以外の過程では、
加熱室内で温められた空気を助燃空気としてガス燃焼室
へ供給し、冷却過程では、加熱室からの排気を可能にす
ると同時に、補助給気通路を塞いでガス燃焼室に外気が
入り込むのを防ぐことができるため、ガス燃焼室の温度
低下を防止できる。したがって、ガス発生室内の廃棄物
の温度が下がりきってガスが発生しなくなるまでの間に
発生するガスを完全燃焼させることができ、不完全燃焼
による悪臭の発生を防止できる。
【0037】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、補助給気通路は、ガス燃焼室におけるガ
ス発生室との接続位置の近傍へ助燃空気を供給するの
で、ガス発生室内の廃棄物から発生したガスに助燃空気
を充分供給でき、また、ガスと助燃空気とが混合され易
くなるため、ガスを完全燃焼させることができ、悪臭の
発生を防止できる。
【0038】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明において、補助給気通路は、少なくとも下流
側がガス発生室とガス燃焼室とを接続する連通管の外周
を囲んで形成されているので、ガス発生室内の廃棄物か
ら発生したガスが助燃空気で囲まれるため、ガス発生室
内の廃棄物から発生したガスに助燃空気を充分供給で
き、また、ガスと助燃空気とが混合され易くなるため、
ガスを完全燃焼させることができ、悪臭の発生を防止で
きる。また、補助給気通路の少なくとも下流側が連通管
を囲んでいるので、加熱室から補助給気通路を通って供
給される助燃空気が、連通管から前記ガスを吸い出す働
きをするため、ガス発生室からのガスの排出を促進して
処理を速くすることができる。
【0039】請求項4記載の発明では、請求項1,2又
は3記載の発明において、冷却過程では、加熱手段を停
止させて、その後に、補助給気通路を閉止するとともに
加熱室を外気に連通させ、その後に、加熱室に外気を取
り込む冷却用給気機構を稼動させるので、誤って加熱室
を外気に連通させる前に冷却用給気機構を稼動させてし
まうことにより加熱室内の気圧を不必要に上昇させてし
まうことによる危険を回避でき、また、加熱室内の気圧
上昇によりガス燃焼室内の気圧がガス発生室内の気圧よ
りも高くなってしまうことを防止できるため、ガス発生
室からのガスの流入を妨げず、廃棄物処理を捗らせるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄物処理装置の実施の一形態の概略
的構造を示す縦断正面図である。
【図2】廃棄物処理中の補助給気通路の状態を部分的に
拡大して示す縦断正面図である。
【図3】冷却過程での補助給気通路の状態を部分的に拡
大して示す縦断正面図である。
【図4】従来の廃棄物処理装置の一例を示す縦断正面図
である。
【図5】冷却過程での給気・排気の状態を部分的に拡大
して示す縦断正面図である。
【符号の説明】
11 廃棄物処理装置 16 ガス発生室 17 加熱室 18 加熱手段 19 冷却用給気機構 31 ガス燃焼室 33 連通管 36 補助給気通路 39 燃焼手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23L 13/02 F23L 15/00 A 15/00 17/00 G 17/00 B09B 3/00 302F 302C Fターム(参考) 3K023 PD00 QA12 QB09 QB14 QB18 QC05 3K061 AA07 AB02 AC01 BA03 BA05 CA07 ND03 3K065 AA07 AB02 AC01 BA05 GA02 GA12 GA22 GA27 GA32 GA53 3K078 AA05 BA03 BA22 CA02 CA09 CA12 CA13 CA22 4D004 AA03 AA46 CA15 CA27 CA28 CA32 CA48 CB28 CB34 CC02 DA02 DA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納した廃棄物から熱によりガスを発生
    させるガス発生室と、 前記ガス発生室の周りを囲み加熱手段により加熱される
    加熱室と、 前記ガス発生室に接続された前記ガスを燃焼させるガス
    燃焼室と、 前記ガス燃焼室内の前記ガスが燃焼する温度まで上昇さ
    せる燃焼手段と、 前記加熱室と前記ガス燃焼室とを連通し前記加熱室から
    前記ガス燃焼室へ助燃空気を供給する補助給気通路と、 冷却過程では前記補助給気通路を閉止するとともに前記
    加熱室を外気に連通させ、他の過程では前記補助給気通
    路を開放するとともに前記加熱室を外気から遮断する開
    閉手段と、を備える廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記補助給気通路は、前記ガス燃焼室に
    おける前記ガス発生室との接続位置の近傍へ助燃空気を
    供給する請求項1記載の廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】 前記補助給気通路は、少なくとも下流側
    が前記ガス発生室と前記ガス燃焼室とを接続する連通管
    の外周を囲んで形成されている請求項1又は2記載の廃
    棄物処理装置。
  4. 【請求項4】 前記冷却過程で稼動して前記加熱室に外
    気を取り込む冷却用給気機構と、前記冷却過程で前記加
    熱手段を停止させてその後に前記開閉手段により前記補
    助給気通路を閉止するとともに前記加熱室を外気に連通
    させてその後に前記冷却用給気機構を稼動させる冷却制
    御手段とを備える請求項1,2又は3記載の廃棄物処理
    装置。
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