JP2000346320A - 廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理装置

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JP2000346320A
JP2000346320A JP11159160A JP15916099A JP2000346320A JP 2000346320 A JP2000346320 A JP 2000346320A JP 11159160 A JP11159160 A JP 11159160A JP 15916099 A JP15916099 A JP 15916099A JP 2000346320 A JP2000346320 A JP 2000346320A
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chamber
steaming
heating
tank
temperature
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Munemasa Nozawa
宗巨 野沢
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Toshiba TEC Corp
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸焼室の内部温度を正しく検出する。 【解決手段】 加熱タンク8に蒸焼タンク10を収納保
持し、加熱タンク8と蒸焼タンク10との間の加熱室1
4を加熱して蒸焼タンク10内の蒸焼室12に収納され
た廃棄物を燃焼又は蒸し焼きにし、蒸焼室12で発生し
たガスをガス燃焼室30で燃焼させる。このような蒸焼
室12における廃棄物の蒸焼処理に際し、加熱室14以
外の場所であって遮断部材46を介して蒸焼室12の内
部に連絡する位置に配置された温度センサ47で蒸焼室
12の温度を検出するようにした。温度センサ47は加
熱室14での加熱の影響を受けることなく遮断部材46
を介して蒸焼室12の温度を直接検出することができ、
また、加熱タンク8や蒸焼タンク10に熱変形が生じて
も、温度センサ47による蒸焼室12の温度の検出状態
が変化しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物を燃焼又は
蒸し焼きにして減量処理し、その際に廃棄物から発生し
たガスを燃焼させる廃棄物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、廃棄物の処理方法としては、焼却
装置で焼却することが広く行われている。しかし、焼却
処理をした場合、粉塵や煤塵などの排出により環境汚染
の問題が発生する。このようなことから、廃棄物を蒸し
焼きにして炭化させ、廃棄物を蒸し焼きにしたときに発
生するガスを燃焼させるようにした廃棄物処理装置が提
案されている。このような廃棄物処理装置は、例えば、
特開平7−280236号公報や、特開平9−1846
11号公報に記載されている。
【0003】ここで、廃棄物を蒸し焼きにして炭化さ
せ、廃棄物を蒸し焼きにしたときに発生するガスを燃焼
させるようにした廃棄物処理装置では、廃棄物を蒸し焼
きにして炭化させる構造として、例えば図9及び図10
に示すように、加熱タンク101の内部一側壁に蒸焼タ
ンク102を収納固定し、これらの加熱タンク101と
蒸焼タンク102との間に形成された加熱室103内を
加熱するようにしたものがある。このような構造のもの
では、加熱タンク101の外部に連通する廃棄物投入部
104から蒸焼タンク102内の蒸焼室105に廃棄物
を投入して収納し、加熱室103内を加熱することによ
って蒸焼室105に収納された廃棄物を燃焼又は蒸し焼
きにして廃棄物を減量処理する。そして、蒸焼室105
に収納された廃棄物を燃焼又は蒸し焼きにすることによ
って生じたガスを連通管106(図9参照)から図示し
ないガス燃焼室に導き入れ、このガス燃焼室内でガスを
燃焼処理するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】廃棄物処理装置におい
ては、廃棄物の燃焼・蒸焼処理が終了し、蒸焼室の内部
温度が危険のない温度まで下がった時に廃棄物処理装置
の動作終了処理を行う。具体的には、廃棄物の燃焼・蒸
焼処理が終了すると冷却ファン等による内部の冷却処理
が実行され、この際に監視している蒸焼室の内部温度が
所定の温度まで下がったタイミングで冷却処理を終了
し、これによって廃棄物処理装置における全ての動作が
終了することになる。このため、廃棄物処理装置におい
ては、蒸焼室の内部温度を検出することが必要となる。
蒸焼室の内部温度を検出するためには、蒸焼室の内部に
温度センサを配設することが考えられるが、蒸焼室の内
部に温度センサを直接配置すると蒸焼室内部で生ずるガ
スによって温度センサが腐食し、温度センサが破損して
しまう可能性がある。このため、蒸焼室の内部温度を直
接検出することは困難である。
【0005】そこで、従来、図10に示すように、加熱
タンク101に蒸焼タンク102の方向に延出させてセ
ンサパイプ107を溶接固定し、このセンサパイプ10
7内に温度検出用の温度センサ108を挿入固定するよ
うにした温度検出構造が実施されている。ここで、セン
サパイプ107は、その先端部が蒸焼タンク102に接
触するように配置された非貫通構造のものである。した
がって、温度センサ108は直接的に蒸焼タンク102
に接触することがない。ただし、蒸焼タンク102の内
部温度、つまり、蒸焼室105の温度をより正しく検出
しようとする場合には、蒸焼タンク102の外周面にセ
ンサパイプ107の先端部が接触していることが不可欠
である。
【0006】ところが、蒸焼タンク102は加熱室10
3内の加熱動作によって高温が加えられるため、熱変形
してしまうことがあり、これによってセンサパイプ10
7の先端部が蒸焼タンク102に対して非接触状態とな
ってしまうことがある。このような事態が生ずると、蒸
焼タンク102の内部温度である蒸焼室105の温度が
正しく検出されなくなってしまうという問題がある。こ
こで、図8は、廃棄物処理の開始から終了までに至る蒸
焼室105の実際の温度と温度センサ108による測定
温度との時間推移を比較して示すためのグラフである。
図8に示す温度センサ108による測定温度の時間推移
は一例であるが、センサパイプ107の先端部が蒸焼タ
ンク102に対して非接触状態となった場合、実際の温
度の時間推移を示す実線に対し、温度センサ108によ
る測定温度は点線のような時間推移を示してしまうこと
がある。このような点線のような測定温度の時間推移の
一例は、センサパイプ107の先端部が蒸焼タンク10
2に対して非接触状態になった場合、温度センサ108
は加熱室103での加熱に強い影響を受けるために生ず
る。つまり、加熱室103での加熱時、蒸焼室105は
加熱室103よりも低温であるため、センサパイプ10
7の先端部が蒸焼タンク102に対する接触状態を維持
している限り、温度センサ108による測定温度は図8
のグラフ中の実線部分に近似することになる。ところ
が、センサパイプ107の先端部が蒸焼タンク102に
対して非接触状態になると、温度センサ108は加熱室
103での加熱に強い影響を受け、実線で示される蒸焼
室105の温度よりも高温となってしまう。
【0007】本発明の目的は、蒸焼室の内部温度を正し
く検出することである。
【0008】本発明の目的は、蒸焼室の内部温度を正し
く検出する温度センサの破損を防止することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の廃棄物処
理装置の発明は、加熱タンクと、前記加熱タンクに収納
され、この加熱タンクの外部に連通する廃棄物投入部を
有し、この廃棄物投入部から投入された廃棄物を収納す
る蒸焼室を内部に形成する蒸焼タンクと、前記加熱タン
クと前記蒸焼タンクとの間に形成される加熱室内を加熱
して前記蒸焼室に収納された前記廃棄物を燃焼又は蒸し
焼きにする加熱手段と、前記蒸焼室で発生したガスが導
入されるガス燃焼室と、前記ガス燃焼室内を加熱してこ
のガス燃焼室内に導入されたガスを燃焼させる燃焼手段
と、前記加熱室以外の場所であって遮断部材を介して前
記蒸焼室の内部に連絡する位置に配置され、前記蒸焼室
の温度を検出する温度センサと、を備える。
【0010】したがって、温度センサは、加熱室での加
熱手段による加熱の影響を受けることなく、遮断部材を
介して蒸焼室の温度を直接検出することができる。しか
も、加熱タンクや蒸焼タンクに熱変形が生じても、温度
センサによる蒸焼室の温度の検出状態が変化しない。よ
って、温度センサによって蒸焼室の内部温度が正しく検
出される。また、温度センサは遮断部材によって蒸焼室
から遮断され保護されるため、温度センサの破損が防止
される。
【0011】ここで、温度センサが配置される「加熱室
以外の場所であって遮断部材を介して蒸焼室の内部に連
絡する位置」というのは、例えば、加熱室の外部に位置
させて廃棄物投入部に取り付けられたような温度センサ
の位置である(請求項2)。つまり、請求項2記載の発
明は、請求項1記載の廃棄物処理装置において、前記温
度センサは、前記加熱室の外部に位置させて前記廃棄物
投入部に取り付けられている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図8に基づいて説明する。
【0013】図1は廃棄物処理装置の全体構造の外観を
示す斜視図である。この廃棄物処理装置は直方体形状の
外ケース1を有し、その内部に廃棄物を蒸し焼きにする
とともにそのときに発生するガスを燃焼させる燃焼機構
部2(図2及び図3参照)が収納されている。外ケース
1の正面中央には、両開きの投入口扉3が開閉自在に設
けられており、その右隣には操作ボックス4が設けられ
ている。この操作ボックス4は、開閉自在な扉5と、こ
の扉5の内側に位置して各種のスイッチが設けられた操
作パネル(図示せず)とを備えている。外ケース1の正
面側であって操作ボックス4の上部には、制御基板など
を収納した制御ボックス6が設けられている。外ケース
1の右側面下部には、蒸し焼きにされて炭化された廃棄
物を取り出す処理物排出扉7が設けられている。
【0014】燃焼機構部2について詳しく説明する。こ
の燃焼機構部2は、図2及び図3に示すように、加熱タ
ンク8とガス燃焼タンク9とを有し、加熱タンク8内に
は蒸焼タンク10が収納されている。蒸焼タンク10は
加熱タンク8の片面に片持ち状態で支持されている。こ
の蒸焼タンク10には、投入口扉3に対向して位置する
廃棄物投入口11aを備えた廃棄物投入部11が形成さ
れ、蒸焼タンク10の内部は廃棄物を収納してこの廃棄
物を蒸し焼きにする蒸焼室12とされている。廃棄物投
入部11と蒸焼室12とは連通している。また、廃棄物
投入口11aには開閉扉13が設けられている。
【0015】加熱タンク8の内周面と蒸焼タンク10の
外周面との間には空間が形成されており、この空間が、
蒸焼室12を蒸焼タンク10の外側から加熱する加熱室
14とされている。加熱タンク8には、加熱手段として
の蒸焼用バーナー15と、冷却用の空気を送る冷却ブロ
ワ16とが設けられている。加熱タンク8の上部には、
冷却ブロワ16で送り込んだ空気を排気させるための排
気弁17が設けられている。
【0016】蒸焼室12内には、この蒸焼室12内に収
納した廃棄物を撹拌するための撹拌体18が回転自在に
設けられている。この撹拌体18は、図4に示すよう
に、三角形状に形成された一対の支持板19と、これら
の支持板19を連結する3本の撹拌棒20とから構成さ
れている。一方の支持板19の中心部には支軸21が固
定され、この支軸21が蒸焼タンク10の一端を閉止す
る端板22に軸受23を介して保持されている。端板2
2から突出した支軸21の先端部にはスプロケット24
が固定され、このスプロケット24と撹拌モータ25の
モータ軸に固定されたスプロケット26との間にチェー
ン27が懸け渡されている。端板22の下部には、開閉
蓋28を備えた取出口29が設けられ、この取出口29
は処理物排出扉7に対向して位置している。
【0017】ガス燃焼タンク9内にはガス燃焼室30が
形成され、このガス燃焼室30の内周面には断熱材31
が設けられている。加熱タンク8とガス燃焼タンク9と
は外管32により連結され、この外管32により加熱室
14とガス燃焼室30とが連通されている。外管32内
には蒸焼タンク10から立ち上げられた連通管である内
管33が配置されており、この内管33により蒸焼室1
2とガス燃焼室30とが連通され、蒸焼室12内で廃棄
物を蒸し焼きにすることに伴って発生したガスがこの内
管33内を通ってガス燃焼室30内に流入する。内管3
3のガス燃焼室30への開口部には、多数の小孔34が
形成された通気部材35が取り付けられている(図4参
照)。
【0018】ガス燃焼室30内には、燃焼空間30aと
緩衝空間30bとが形成されている。燃焼空間30a
は、外管32と内管33とが連通された領域であり、ガ
ス燃焼室30内の底面部から天井付近まで延出したスリ
ーブ36により囲まれている。この燃焼空間30aの容
積は緩衝空間30bの容積に比べて小さく形成されてい
る。また、このスリーブ36の外周部には燃焼手段であ
る燃焼用バーナー37が対向して配置され、この燃焼用
バーナー37からの熱と外管32内を通って流入する蒸
焼用バーナー15からの熱とにより、燃焼空間30a内
の温度が約900℃に上昇する。
【0019】ガス燃焼タンク9の上部には、緩衝空間3
0bと大気中とを連通する排気口である排気塔38が形
成されている。緩衝空間30b内には、ガス燃焼タンク
9の内周面から互い違いに相反する方向へ互い違いに突
出した隔壁39が設けられている。そして、緩衝空間3
0b内には、これらの隔壁39により仕切られ、燃焼空
間30aを通過したガスが排気塔38に至るまでの時間
が少なくとも2秒間かかるようにした流路40が形成さ
れている。また、ガス燃焼室30の内周面に断熱材31
を設けることにより、この流路40を流れるガスの温度
が約900℃に維持される。
【0020】外ケース1の上面部には、排気塔38の上
方を覆う排気塔屋根41が設けられている。この排気塔
屋根41は、屋根部42と側壁部43とから形成され、
側壁部43には、排気塔38から排気された排気ガスが
吹き出す吹出口44が形成されている。また、外ケース
1の上面部には、燃焼機構部2の周囲全体を冷却するた
めの冷却ファン45が設けられている。
【0021】さらに、蒸焼タンク10に形成された廃棄
物投入部11には、加熱室14の外側に位置させて、遮
断部材としてのセンサパイプ46に覆われた状態で温度
センサ47が取り付けられている(図3ないし図6参
照)。この温度センサ47は、図5に示すように、棒状
をしており、その先端3mm程度の部分で温度検出を行
うことができる。そして、このような温度センサ47
は、一端が閉鎖された非貫通構造を持ち、廃棄物投入部
11に溶接固定された円筒形のセンサパイプ46のセン
サ孔48に圧入されている。センサパイプ46は、廃棄
物投入部11の挿通孔49に先端部が挿通された状態で
廃棄物投入部11に溶接固定され、これによって温度セ
ンサ47の先端部を蒸焼室12に連通する廃棄物投入部
11の内部に位置付けている。ここで、センサパイプ4
6の肉厚は均一であり、これにより、温度センサ47は
その周面のどの部分でも同一条件で温度を検出すること
が可能となっている。
【0022】そして、本実施の形態の廃棄物処理装置
は、制御ボックス6に内蔵された各種制御用の図示しな
いマイクロコンピュータを備えている。このマイクロコ
ンピュータは、図示しないCPUやROM、RAM等か
ら構成されており、ROMには各種の動作プログラムが
格納され、CPUはその動作プログラムに従って各部を
駆動制御する。RAMは、各種の情報を一時的に記憶
し、その一部領域はワークエリア等として使用される。
廃棄物処理の一連の各工程は、操作者が操作ボックス4
における操作パネル上で廃棄物処理のスタートスイッチ
をオンにすることにり、マイクロコンピュータがROM
に格納された動作プログラムに従い所定の処理を実行す
ることによって自動的に進められる。
【0023】このような構成において、まず、この廃棄
物処理装置による廃棄物処理の概略を説明する。本実施
の形態の廃棄物処理装置では、概略的に、蒸焼室12内
において廃棄物を蒸し焼き又は燃焼させ、この際に生ず
る燃焼ガスをガス燃焼室30で完全燃焼させて有害物質
を燃焼させ、燃焼後のガスを排気塔38から排気する。
以下、このような廃棄物処理を詳細に説明する。
【0024】まず、外ケース1の投入口扉3と蒸焼タン
ク10の開閉扉13とを開き、処理する廃棄物を廃棄物
投入口11aから蒸焼室12内へ投入する。そして、開
閉扉13と投入口扉3とを閉じた後、操作者が操作ボッ
クス4における操作パネル上で廃棄物処理のスタートス
イッチをオンにすることにり、蒸焼用バーナー15と燃
焼用バーナー37とが点火される。この際、必要に応じ
て撹拌モータ25が駆動され、これによって撹拌体18
が支軸21の周りに回転することにより蒸焼室12内の
廃棄物が撹拌される。
【0025】こうして、蒸焼用バーナー15が点火され
ることにより加熱室14内の温度が上昇し、加熱室14
内の温度上昇に伴い蒸焼室12内の温度も上昇し、蒸焼
室12内に収納されている廃棄物が蒸し焼きにされる
(図6参照)。これに伴い、廃棄物からガスが発生し、
このガスは内管33内を通ってガス燃焼室30内に流入
する。そして、このガスは、燃焼用バーナー37からの
熱と外管32内を通ってガス燃焼室30内へ流入する蒸
焼用バーナー15からの熱とによって加熱され、燃焼す
る。
【0026】ここで、蒸焼室12内で発生したガスは、
ガス燃焼室30内における燃焼空間30a内に流入して
燃焼が開始される。この燃焼空間30aは、容積が小さ
く形成され、かつ、燃焼用バーナー37からの熱により
十分に加熱されるとともに加熱室14内からの熱気が流
入することにより、内部の温度が約900℃に上昇して
いる。このため、この燃焼空間30a内に流入したガス
は最も温度が高くなっているスリーブ36の内周面に接
する個所から自然発火し、スムーズに燃焼が開始され
る。
【0027】燃焼空間30aの容積については、燃焼用
バーナー37の容量に合わせた大きさにし、廃棄物処理
時の燃焼空間30a内の温度を約900℃に維持できる
ようにする。燃焼用バーナー37の容量が小さい場合に
はそれに応じて燃焼空間30aの容積を小さくする。そ
して、燃焼空間30aの容積を小さくすることにより、
容量の小さい燃焼用バーナー37を用いても燃焼空間3
0a内の温度を少なくとも約900℃に維持することが
でき、容量の小さい燃焼用バーナー37を用いることに
より燃料消費量を少なくすることができる。
【0028】また、蒸焼室12から燃焼空間30aに入
るガスは、多数の小孔34を通るため、ガスの表面積が
大きくなり、この燃焼空間30aのガスが完全燃焼され
やすくなる(図4及び図7参照)。
【0029】燃焼空間30a内で燃焼が開始されたガス
は、燃焼しつつ燃焼空間30a内を通過して緩衝空間3
0b内に流入し、隔壁39により仕切られて形成された
流路40内を流れて排気塔38から排気される。この緩
衝空間30bのガスは、燃焼空間30aで燃焼が開始さ
れているため、温度が上昇している。
【0030】緩衝空間30bを含むガス燃焼室30の内
周面には断熱材31が設けられているために緩衝空間3
0b内の熱がガス燃焼タンク9の外周側へ伝わりにく
く、さらに、緩衝空間30b内が隔壁39で仕切られて
いるために緩衝空間30b内の熱が排気塔38から逃げ
にくい。このため、緩衝空間30b内に流入した燃焼中
のガスの温度が約900℃に維持される。しかも、緩衝
空間30b内に流入した燃焼中のガスは隔壁39により
仕切られた流路40に沿って流れるため、この燃焼中の
ガスが流れる距離が長くなるとともに排気塔38に到達
するまでの時間が少なくとも2秒間かかるようになる。
従って、燃焼空間30aを通過して緩衝空間30b内に
流入した燃焼中のガスが約900℃の温度で少なくとも
2秒間維持されることにより完全燃焼し、未燃焼ガスが
大気中に排出されることがなくなり、異臭の発生が防止
される。もっとも、ガスを完全燃焼させるためには、理
論値としては750℃の燃焼温度を2秒間維持できれば
よい。
【0031】廃棄物の処理を開始した後に所定時間が経
過し、蒸焼室12内に投入した廃棄物からガスが発生し
なくなった時点で蒸焼用バーナー15と燃焼用バーナー
37とが停止される。続いて、冷却ブロワ16が駆動さ
れて動作を開始し、これにより冷却風が送風されて蒸焼
タンク10が冷却される。この時、制御ボックス6に内
蔵されたマイクロコンピュータは、温度センサ47から
の出力に基づいて蒸焼室12内の温度を監視している。
そこで、温度センサ47によって検出された蒸焼室12
内の温度が所定温度を下回ったタイミングで冷却ブロワ
16による冷却処理を終了する。つまり、冷却ブロワ1
6を停止処理し、全ての処理を終了する。これにより、
操作者は、処理物排出扉7と開閉蓋28とを開くことが
可能となるため、これらの処理物排出扉7と開閉蓋28
とを開いて蒸焼室12内に残留している炭化した廃棄物
を取り出し、これによって廃棄物処理が終了する。
【0032】図8は、廃棄物処理の開始から終了までに
至る蒸焼室12の実際の温度と温度センサ47による測
定温度との時間推移を比較して示すためのグラフであ
る。蒸焼室12の実際の温度の時間推移を示す実線の値
は、本実施の形態の温度センサ47と同一の場所にセン
サパイプ46を設けることなく温度センサ47を取り付
けて計測した値である。つまり、図8中の実線の値は、
温度センサ47を蒸焼室12の内部に連通する廃棄物投
入部11の内部における雰囲気中に直接配置して得た値
である。このようにして得られた蒸焼室12の実際の温
度に対し、センサパイプ46内に温度センサ47を圧入
した本実施の形態の温度検出構成における測定温度は、
図8中の一点鎖線で示す通りである。このように、図8
のグラフで示すように、蒸焼室12の実際の温度と温度
センサ47による測定温度とは、廃棄物処理の開始から
終了までに至る温度変化の時間推移が略一致している。
なお、図8のグラフ中、温度センサ47による測定温度
の方が蒸焼室12の実際の温度よりも低いのは、センサ
パイプ46の影響である。
【0033】図8のグラフからも明らかなように、温度
センサ47は、加熱室14での加熱の影響を受けること
なく、遮断部材としてのセンサパイプ46を介して蒸焼
室12の温度を直接検出することができる。しかも、加
熱タンク8や蒸焼タンク10に熱変形が生じても、温度
センサ47による蒸焼室12の温度の検出状態は変化し
ない。よって、温度センサ47によって蒸焼室12の内
部温度が正しく検出される。また、温度センサ47はセ
ンサパイプ46によって蒸焼室12から遮断され保護さ
れるため、温度センサ47の破損が防止される。
【0034】なお、実施にあたっは、センサパイプ46
を円筒形とせずに、その先端部を球状に形成しても良
い。これにより、温度センサ47の先端部に位置する温
度検出部分に対するセンサパイプ46の肉厚を、温度セ
ンサ47の周面だけでなく温度検出部分の全体に渡り均
一にすることが可能となる。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の廃棄物処理装置の発明
は、加熱タンクと、前記加熱タンクに収納され、この加
熱タンクの外部に連通する廃棄物投入部を有し、この廃
棄物投入部から投入された廃棄物を収納する蒸焼室を内
部に形成する蒸焼タンクと、前記加熱タンクと前記蒸焼
タンクとの間に形成される加熱室内を加熱して前記蒸焼
室に収納された前記廃棄物を燃焼又は蒸し焼きにする加
熱手段と、前記蒸焼室で発生したガスが導入されるガス
燃焼室と、前記ガス燃焼室内を加熱してこのガス燃焼室
内に導入されたガスを燃焼させる燃焼手段と、前記加熱
室以外の場所であって遮断部材を介して前記蒸焼室の内
部に連絡する位置に配置され、前記蒸焼室の温度を検出
する温度センサと、を備えるので、温度センサは加熱室
での加熱手段による加熱の影響を受けることなく遮断部
材を介して蒸焼室の温度を直接検出することができ、ま
た、加熱タンクや蒸焼タンクに熱変形が生じても、温度
センサによる蒸焼室の温度の検出状態が変化しないよう
にすることができ、したがって、温度センサによって蒸
焼室の内部温度を正しく検出することができる。また、
温度センサは遮断部材によって蒸焼室から遮断され保護
されるので、温度センサの破損を防止することができ
る。
【0036】請求項2記載の発明は、請求項1記載の廃
棄物処理装置において、前記温度センサは、前記加熱室
の外部に位置させて前記廃棄物投入部に取り付けられて
いるので、請求項1記載の発明の効果を確実に奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態として、廃棄物処理装置
の外観を示す斜視図である。
【図2】燃焼機構部の構造を示す縦断正面図である。
【図3】燃焼機構部の構造を示す縦断側面図である。
【図4】加熱タンクの内部構造を示す分解斜視図であ
る。
【図5】(a)は温度センサと遮断部材との分解斜視
図、(b)は温度センサと遮断部材との平面図、(c)
は温度センサと遮断部材との正面図である。
【図6】動作中の加熱タンク及び蒸焼タンクの状態を例
示する縦断正面図である。
【図7】その斜視図である。
【図8】廃棄物処理の開始から終了までに至る蒸焼室の
実際の温度と温度センサによる測定温度との時間推移を
比較して示すためのグラフである。
【図9】加熱タンク及び蒸焼タンクの従来の一例を示す
縦断正面図である。
【図10】その縦断側面図である。
【符号の説明】
8 加熱タンク 10 蒸焼タンク 11 廃棄物投入部 12 蒸焼室 14 加熱室 15 加熱手段(蒸焼用バーナー) 30 ガス燃焼室 37 燃焼手段(燃焼用バーナー) 46 遮断部材(センサパイプ) 47 温度センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱タンクと、 前記加熱タンクに収納され、この加熱タンクの外部に連
    通する廃棄物投入部を有し、この廃棄物投入部から投入
    された廃棄物を収納する蒸焼室を内部に形成する蒸焼タ
    ンクと、 前記加熱タンクと前記蒸焼タンクとの間に形成される加
    熱室内を加熱して前記蒸焼室に収納された前記廃棄物を
    燃焼又は蒸し焼きにする加熱手段と、 前記蒸焼室で発生したガスが導入されるガス燃焼室と、 前記ガス燃焼室内を加熱してこのガス燃焼室内に導入さ
    れたガスを燃焼させる燃焼手段と、 前記加熱室以外の場所であって遮断部材を介して前記蒸
    焼室の内部に連絡する位置に配置され、前記蒸焼室の温
    度を検出する温度センサと、を備える廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記温度センサは、前記加熱室の外部に
    位置させて前記廃棄物投入部に取り付けられている請求
    項1記載の廃棄物処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200454139Y1 (ko) * 2008-12-11 2011-06-17 안진만 소각장치

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