JPH11311407A - 廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理装置

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Publication number
JPH11311407A
JPH11311407A JP10120488A JP12048898A JPH11311407A JP H11311407 A JPH11311407 A JP H11311407A JP 10120488 A JP10120488 A JP 10120488A JP 12048898 A JP12048898 A JP 12048898A JP H11311407 A JPH11311407 A JP H11311407A
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JP
Japan
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gas
waste
exhaust
exhaust tower
combustion
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Application number
JP10120488A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sugiyama
浩 杉山
Munemasa Nozawa
宗巨 野沢
Toshihiro Yamaguchi
利広 山口
Kazuhiko Endo
一彦 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物処理装置から排気される排気ガスの温
度を所定の温度以下に下げる。 【解決手段】 廃棄物を収納してこの廃棄物を燃焼又は
蒸し焼きにするガス発生室12と、このガス発生室12
に連通管33を介して接続され燃焼手段37を備えたガ
ス燃焼室30と、このガス燃焼室30から排気ガスを排
気する排気塔38とを有する廃棄物処理装置において、
排気塔38内へ空気を供給する空気供給手段48を設け
た。空気供給手段48で排気塔38内へ空気を供給する
ことにより、排気塔38から排気される排気ガスの温度
が下がり、排気塔38から高温の排気ガスが排気される
ことによる火災の発生が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物を燃焼又は
蒸し焼きにして減量処理する廃棄物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、廃棄物の処理方法としては、焼却
装置で焼却することが広く行われている。しかし、焼却
処理をした場合、粉塵や煤塵などの排出により環境汚染
の問題が発生する。また、含水量の多い生ゴミなどの廃
棄物を焼却処理する場合には、焼却の前処理としてその
廃棄物を乾燥させる必要があり、処理時間が長くなると
ともに燃料費がかかる。
【0003】そこで、廃棄物を蒸し焼きにして炭化さ
せ、廃棄物を蒸し焼きにしたときに発生するガスを燃焼
させるようにした廃棄物処理装置が提案されており、例
えば、特開平7−280236号公報や、特開平9−1
84611号公報に記載されたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した公報に記載さ
れた構造の廃棄物処理装置、及び、廃棄物を直接燃焼す
る構造の廃棄物処理装置では、廃棄物から発生したガス
及び廃棄物を完全燃焼させるためには、燃焼温度を75
0℃以上に上げる必要がある。このように燃焼温度を上
昇させた場合には、高温の排気ガスをそのまま排気する
と、火災の発生原因などになり、大変危険である。
【0005】そこで本発明は、廃棄物処理装置から排気
される排気ガスの温度を火災の発生原因などにならない
温度まで下げるようにした廃棄物処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
廃棄物を収納してこの廃棄物を燃焼又は蒸し焼きにする
ガス発生室と、このガス発生室に連通管を介して接続さ
れ燃焼手段を備えたガス燃焼室と、このガス燃焼室から
排気ガスを排気する排気塔とを有する廃棄物処理装置に
おいて、前記排気塔内へ空気を供給する空気供給手段を
設けた。
【0007】従って、ガス燃焼室内に流入したガスをこ
のガス燃焼室内で燃焼させ、完全燃焼させるためにその
燃焼温度を高くした場合でも、空気供給手段で排気塔内
へ空気を供給することにより排気塔から排気される排気
ガスの温度が下がり、排気塔から高温の排気ガスが排気
されることによる火災の発生が防止される。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の廃棄物処理装置において、通気穴を有する一対の仕
切板を排気塔の入口側と出口側とに取り付け、前記仕切
板の間の空間へ空気供給手段により空気を供給した。
【0009】従って、一対の仕切板の間の空間内におい
て排気ガスと空気とが十分に混ざり合い、排気塔から排
気される排気ガスの温度が十分に低くなる。また、この
仕切板を設けることにより、ガス燃焼室内の圧力損失が
少なくなり、ガス燃焼室内の圧力が高くなるとともにガ
ス燃焼室内における燃焼中のガスの滞留時間が長くな
り、ガス燃焼室内でのガスの完全燃焼が達成される。さ
らに、仕切板に形成された通気穴の径と空気供給手段に
よる空気の供給量とを調整することにより、各廃棄物処
理装置における内部圧力や燃焼温度などのバラツキをな
くすことができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明の廃棄物処理装置において、排気等の排出側でこの排
気塔の出口に対向する位置に天板を設け、この天板を前
記排気塔の出口に対して接離する方向へ位置調節自在に
設けた。
【0011】従って、天板を排気塔の出口に近付けるこ
とにより、ガス燃焼室内の圧力が高くなるとともにガス
燃焼室内における燃焼中のガスの滞留時間が長くなり、
ガス燃焼室内でのガスの完全燃焼が達成される。そし
て、仕切板の位置と空気供給手段による空気の供給量と
を調整することにより、各廃棄物処理装置における内部
圧力や燃焼温度などのバラツキをなくすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
ないし図4に基づいて説明する。図1は廃棄物処理装置
の全体構造の外観を示す斜視図である。この廃棄物処理
装置は直方体形状の外ケース1を有し、その内部に廃棄
物を蒸し焼きにするとともにそのときに発生するガスを
燃焼させる燃焼機構部2(図2及び図3参照)が収納さ
れている。前記外ケース1の正面中央には、両開きの投
入口扉3が開閉自在に設けられており、その右隣には操
作ボックス4が設けられている。この操作ボックス4
は、開閉自在な扉5と、この扉5の内側に位置して各種
のスイッチが設けられた操作パネル(図示せず)とを備
えている。外ケース1の正面側であって操作ボックス4
の上部には、制御基板などを収納した制御ボックス6が
設けられている。外ケース1の右側面下部には、蒸し焼
きにされて炭化された廃棄物を取り出す処理物排出扉7
が設けられている。
【0013】前記燃焼機構部2について詳しく説明す
る。この燃焼機構部2は、図2及び図3に示すように、
下部タンク8と上部タンク9とを有し、下部タンク8内
には内側タンク10が収納されている。内側タンク10
は下部タンク8の片面に片持ち状態で支持されている。
この内側タンク10には、前記投入口扉3に対向して位
置する廃棄物投入口11が形成され、内側タンク10の
内部は廃棄物投入口11から投入された廃棄物を収納し
てこの廃棄物を蒸し焼きにするガス発生室である蒸焼室
12とされている。廃棄物投入口11には開閉扉13が
設けられている。
【0014】前記下部タンク8の内周面と前記内側タン
ク10の外周面との間には空間が形成されており、この
空間が、前記蒸焼室12を内側タンク10の外側から加
熱する加熱室14とされている。前記下部タンク8に
は、蒸焼用バーナー15と、冷却用の空気を送る冷却ブ
ロワ16とが設けられている。下部タンク8の上部に
は、冷却ブロワ16で送り込んだ空気を排気させるため
の排気弁17が設けられている。
【0015】前記蒸焼室12内には、この蒸焼室12内
に収納した廃棄物を撹拌するための撹拌体18が回転自
在に設けられている。この撹拌体18は、図4に示すよ
うに、三角形状に形成された一対の支持板19と、これ
らの支持板19を連結する3本の撹拌棒20とから構成
されている。一方の支持板19の中心部には支軸21が
固定され、この支軸21が前記内側タンク10の一端を
閉止する端板22に軸受23を介して保持されている。
前記端板22から突出した前記支軸21の先端部にはス
プロケット24が固定され、このスプロケット24と撹
拌モータ25のモータ軸に固定されたスプロケット26
との間にチェーン27が懸け渡されている。前記端板2
2の下部には、開閉蓋28を備えた取出口29が設けら
れ、この取出口29は前記処理物排出扉7に対向して位
置している。
【0016】前記上部タンク9内にはガス燃焼室30が
形成され、このガス燃焼室30の内周面には断熱材31
が設けられている。前記下部タンク8と前記上部タンク
9とは外管32により連結され、この外管32により前
記加熱室14と前記ガス燃焼室30とが連通されてい
る。前記外管32内には前記内側タンク10から立ち上
げられた連通管である内管33が配置されており、この
内管33により前記蒸焼室12と前記ガス燃焼室30と
が連通され、蒸焼室12内で廃棄物を蒸し焼きにするこ
とに伴って発生したガスがこの内管33内を通ってガス
燃焼室30内に流入する。内管33の前記ガス燃焼室3
0への開口部には、多数の小孔34が形成された通気部
材35が取り付けられている。
【0017】前記ガス燃焼室30内には、燃焼空間30
aと緩衝空間30bとが形成されている。前記燃焼空間
30aは、前記外管32と前記内管33とが連通された
領域であり、ガス燃焼室30内の底面部から天井付近ま
で延出したスリーブ36により囲まれている。この燃焼
空間30aの容積は前記緩衝空間30bの容積に比べて
小さく形成されている。また、このスリーブ36の外周
部には燃焼手段である燃焼用バーナー37が対向して配
置され、この燃焼用バーナー37からの熱と前記外管3
2内を通って流入する前記蒸焼用バーナー15からの熱
とにより、前記燃焼空間30a内の温度が約900℃に
上昇する。
【0018】上部タンク9の上部には、緩衝空間30b
内から排気ガスを排気する排気塔38が形成されてい
る。前記緩衝空間30b内には、上部タンク9の内周面
から互い違いに相反する方向へ互い違いに突出した隔壁
39が設けられている。そして、緩衝空間30b内に
は、これらの隔壁39により仕切られ、前記燃焼空間3
0aを通過したガスが前記排気塔38に至るまでの時間
が少なくとも2秒間かかるようにした流路40が形成さ
れている。
【0019】前記外ケース1の上面部には、前記排気塔
38の上方を覆う排気塔屋根41が設けられている。こ
の排気塔屋根41は、屋根部42と側壁部43とから形
成され、側壁部43には、排気塔38から排気された排
気ガスが吹き出す吹出口44が形成されている。また、
外ケース1の上面部には、前記燃焼機構部2の周囲全体
を冷却するための冷却ファン45が設けられている。
【0020】前記排気塔38には、その入口側(緩衝空
間30b側)と出口側(吹出口44側)とに仕切板4
6,47が取り付けられている。これらの仕切板46,
47にはそれぞれ通気穴46a,47aが形成され、通
気穴47aは通気穴46aよりも大径に形成されてい
る。
【0021】この廃棄物処理装置には、前記排気塔38
における仕切板46,47に挾まれた空間内へ空気を供
給する空気供給手段48が設けられている。この空気供
給手段48は、冷却ブロワ49と、この冷却ブロワ49
で送風される空気を導く送風管50とにより形成され、
送風管50の一端が排気塔38における仕切板46,4
7に挾まれた空間に連通されている。
【0022】このような構成において、まず、この廃棄
物処理装置による廃棄物処理の概略を説明する。外ケー
ス1の投入口扉3と内側タンク10の開閉扉13とを開
き、処理する廃棄物を廃棄物投入口11から蒸焼室12
内へ投入する。そして、開閉扉13と投入口扉3とを閉
じた後、蒸焼用バーナー15と燃焼用バーナー37とに
点火する。また、必要に応じて撹拌モータ25を駆動さ
せ、撹拌体18を支軸21の周りに回転させることによ
り蒸焼室12内の廃棄物を撹拌する。
【0023】蒸焼用バーナー15を点火することにより
加熱室14内の温度が上昇し、加熱室14内の温度上昇
に伴い蒸焼室12内の温度も上昇し、蒸焼室12内に収
納されている廃棄物が蒸し焼きにされる。そして、廃棄
物が蒸し焼きにされることに伴いこの廃棄物からガスが
発生し、このガスが内管33内を通ってガス燃焼室30
内に流入する。そして、このガスが焼却用バーナー37
からの熱、及び、外管32内を通ってガス燃焼室30内
へ流入する蒸焼用バーナー15からの熱により加熱さ
れ、燃焼する。
【0024】ここで、蒸焼室12内で発生したガスは、
ガス燃焼室30内における燃焼空間30a内に流入して
燃焼が開始される。この燃焼空間30aは、容積が小さ
く形成され、かつ、燃焼用バーナー15からの熱により
十分に加熱されるとともに加熱室14内からの熱気が流
入することにより、内部の温度が約900℃に上昇して
いる。このため、この燃焼空間30a内に流入したガス
は最も温度が高くなっているスリーブ36の内周面に接
する個所から自然発火し、スムーズに燃焼が開始され
る。
【0025】燃焼空間30a内で燃焼が開始されたガス
は、燃焼しつつ燃焼空間30a内を通過して緩衝空間3
0b内に流入し、隔壁39により仕切られて形成された
流路40内を流れながら完全燃焼し、完全燃焼した排気
ガスが排気塔38から排気され、排気塔屋根41の吹出
口44から大気中に吹き出す。
【0026】緩衝空間30bを含むガス燃焼室30の内
周面には断熱材31が設けられているために緩衝空間3
0b内の熱が上部タンク9の外周側へ伝わりにくく、さ
らに、緩衝空間30b内が隔壁39で仕切られているた
めに緩衝空間30b内の熱が排気塔38から逃げにく
い。このため、緩衝空間30b内に流入した燃焼中のガ
スの温度が約900℃に維持される。しかも、緩衝空間
30b内に流入した燃焼中のガスは隔壁39により仕切
られた流路40に沿って流れるため、この燃焼中のガス
が流れる距離が長くなるとともに排気塔38に到達する
までの時間が少なくとも2秒間かかるようになる。従っ
て、燃焼空間30aを通過して緩衝空間30b内に流入
した燃焼中のガスが約900℃の温度で少なくとも2秒
間維持されることにより完全燃焼し、未燃焼ガスが大気
中に排出されることがなくなり、異臭の発生が防止され
る。
【0027】排気塔38における仕切板46,47に挾
まれた空間内には、冷却ブロワ49の駆動により空気が
送り込まれている。従って、排気塔38から排気される
排気ガスは、冷却ブロワ49の駆動により送り込まれた
空気と混合されて冷却され、650〜700℃に温度が
下げられた後に排気される。しかも、ガス燃焼室30内
の高温の排気ガスと空気との混合が、排気塔38内にお
ける仕切板46,47で挾まれた空間内で行われるた
め、その混合が十分に行われ、排気塔38から排気され
る排気ガスの温度が650〜700℃へ確実に下がる。
このため、高温の排気ガスをそのまま排気した場合に起
こりえる火災の発生を防止できる。
【0028】また、排気塔38に仕切板46,47を取
り付けることにより、排気ガスがガス燃焼室30から一
気に排気されることが抑えられ、ガス燃焼室30内の圧
力損失が少なくなる。そして、ガス燃焼室30内の圧力
が高くなるとともにガス燃焼室30内における燃焼中の
ガスの滞留時間が長くなり、ガス燃焼室30内でのガス
の完全燃焼がより一層確実に達成される。
【0029】また、仕切板46,47に形成した通気穴
46a,47aの径と冷却ブロワ49で供給する空気の
供給量とを調整することにより、各廃棄物処理装置にお
けるガス燃焼室30の内部圧力や燃焼温度のバラツキを
なくすことができ、個々の廃棄物処理装置の性能アップ
を図ることができる。
【0030】廃棄物の処理を開始した後に所定時間が経
過し、蒸焼室12内に投入した廃棄物からガスが発生し
なくなった時点で蒸焼用バーナー15と燃焼用バーナー
37とを停止させる。そして、冷却ブロワ16により冷
却風を送風して内側タンク10を冷却し、この冷却後
に、処理物排出扉7と開閉蓋28とを開き、蒸焼室12
内に残留している炭化した廃棄物を取り出し、廃棄物処
理が終了する。
【0031】なお、本実施の形態では、仕切板46の通
気穴46aを通過するのは排気ガスのみであり、仕切板
47の通気穴47aを通過するのは排気ガスと空気とが
混合されたものであり、通気穴47aを通過する量が多
いために通気穴47aの径を大きくしているが、ガス燃
焼室30内の圧力損失をさらに少なくするということを
達成するためには、通気穴46a,47aの径をほぼ同
じにしてもよい。
【0032】つぎに、本発明の第2の実施の形態を図5
に基づいて説明する。なお、図1ないし図4において説
明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略す
る。本実施の形態の廃棄物処理装置は、基本的な構造は
図1ないし図4において説明した廃棄物処理装置と同じ
であり、排気塔38の周辺構造が異なる。
【0033】排気塔屋根41には、排気塔38の出口に
対向する位置に天板51が取り付けられており、この天
板51は、排気塔38の出口に対して接離する方向へ位
置調節自在に設けられている。また、排気塔38内に
は、空気供給手段48の送風管50が連通されている。
【0034】このような構成において、排気塔38から
排気ガスが排気されるとき、冷却ブロワ49の駆動によ
り排気塔38内へ空気が供給されるため、排気ガスの温
度が650〜700℃へ下がり、高温の排気ガスをその
まま排気した場合に起こりえる火災の発生を防止でき
る。
【0035】また、天板51を上下方向へ位置調節し、
排気塔38に近付けることにより、燃焼ガスがガス燃焼
室から一気に排気されることが抑えられ、ガス燃焼室3
0内の圧力損失が少なくなる。そして、ガス燃焼室30
内の圧力が高くなるとともにガス燃焼室30内における
燃焼中のガスの滞留時間が長くなり、ガス燃焼室30内
でのガスの完全燃焼がより一層確実に達成される。
【0036】そして、天板51と排気塔38の出口との
距離を調節したり、冷却ブロワ49で供給する空気の供
給量を調整することにより、各廃棄物処理装置における
ガス燃焼室30の内部圧力や燃焼温度のバラツキをなく
すことができ、個々の廃棄物処理装置の性能アップを図
ることができる。
【0037】なお、上述した第1及び第2の形態におい
ては、廃棄物を蒸焼室12で蒸し焼きにしてそのときに
発生するガスをガス燃焼室30内で燃焼する方式の廃棄
物処理装置を例に挙げて説明したが、本発明が適用でき
る廃棄物処理装置はこのような方式のものに限定されな
い。例えば、廃棄物を1次燃焼室で燃焼させ、その燃焼
に伴って発生するガスを2次燃焼室で完全燃焼させるよ
うにした廃棄物処理装置にも本発明を適用することがで
きる。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、廃棄物を収納し
てこの廃棄物を燃焼又は蒸し焼きにするガス発生室と、
このガス発生室に連通管を介して接続され燃焼手段を備
えたガス燃焼室と、このガス燃焼室から排気ガスを排気
する排気塔とを有する廃棄物処理装置において、前記排
気塔内へ空気を供給する空気供給手段を設けたので、空
気供給手段で排気塔内へ空気を供給することにより、こ
の排気塔から排気される排気ガスの温度を下げることが
できる。このため、ガス燃焼室内での完全燃焼を図った
ためにガス燃焼室内における排気ガスの温度が高くなっ
た場合でも、排気塔から排気される排気ガスの温度を下
げることができ、高温の排気ガスがそのまま排気される
ことによる火災の発生を防止できる。
【0039】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の廃棄物処理装置において、通気穴を有する一対の仕
切板を排気塔の入口側と出口側とに取り付け、前記仕切
板の間の空間へ空気供給手段により空気を供給したの
で、排気塔内における一対の仕切板の間の空間内におい
て、高温の排気ガスと空気供給手段により供給された空
気とを十分に混合させることができ、これにより、排気
塔から排気される排気ガスの温度を十分に下げることが
できる。また、この仕切板を設けることにより、ガス燃
焼室内の圧力損失が少なくなり、ガス燃焼室内の圧力が
高くなるとともにガス燃焼室内における燃焼中のガスの
滞留時間が長くなり、ガス燃焼室内でのガスの完全燃焼
を達成することができる。さらに、仕切板に形成された
通気穴の径と空気供給手段による空気の供給量とを調整
することにより、各廃棄物処理装置における内部圧力や
燃焼温度などのバラツキをなくすことができ、個々の廃
棄物異処理装置の性能アップを図ることができる。
【0040】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明の廃棄物処理装置において、排気塔の排出側でこの排
気塔の出口に対向する位置に天板を設け、この天板を前
記排気塔の出口に対して接離する方向へ位置調節自在に
設けたので、この天板を排気塔の出口に近付けることに
より、ガス燃焼室内の圧力を高くするとともにガス燃焼
室内における燃焼中のガスの滞留時間を長くすることが
でき、ガス燃焼室内でのガスの完全燃焼が達成すること
ができる。そして、仕切板の位置と空気供給手段による
空気の供給量とを調整することにより、各廃棄物処理装
置における内部圧力や燃焼温度などのバラツキをなくす
ことができ、個々の廃棄物異処理装置の性能アップを図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の廃棄物処理装置の
外観を示す斜視図である。
【図2】燃焼機構部の構造を示す縦断正面図である。
【図3】燃焼機構部の構造を示す縦断側面図である。
【図4】下部タンクの内部構造を示す分解斜視図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態の廃棄物処理装置の
燃焼機構部の構造を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
12 ガス発生室 30 ガス燃焼室 33 連通管 37 燃焼手段 38 排気塔 46,47 仕切板 46a,47a 通気穴 48 空気供給手段 51 天板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 一彦 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 株式会 社テック大仁事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を収納してこの廃棄物を燃焼又は
    蒸し焼きにするガス発生室と、このガス発生室に連通管
    を介して接続され燃焼手段を備えたガス燃焼室と、この
    ガス燃焼室から排気ガスを排気する排気塔とを有する廃
    棄物処理装置において、 前記排気塔内へ空気を供給する空気供給手段を設けたこ
    とを特徴とする廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 通気穴を有する一対の仕切板を排気塔の
    入口側と出口側とに取り付け、前記仕切板の間の空間へ
    空気供給手段により空気を供給したことを特徴とする請
    求項1記載の廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】 排気塔の排出側でこの排気塔の出口に対
    向する位置に天板を設け、この天板を前記排気塔の出口
    に対して接離する方向へ位置調節自在に設けたことを特
    徴とする請求項1記載の廃棄物処理装置。
JP10120488A 1998-04-30 1998-04-30 廃棄物処理装置 Pending JPH11311407A (ja)

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JP10120488A JPH11311407A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 廃棄物処理装置

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