JP2001131501A - 三層接着フィルム、半導体チップ搭載用基板及び半導体装置 - Google Patents

三層接着フィルム、半導体チップ搭載用基板及び半導体装置

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JP2001131501A
JP2001131501A JP31338499A JP31338499A JP2001131501A JP 2001131501 A JP2001131501 A JP 2001131501A JP 31338499 A JP31338499 A JP 31338499A JP 31338499 A JP31338499 A JP 31338499A JP 2001131501 A JP2001131501 A JP 2001131501A
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Yoichi Hosokawa
羊一 細川
Yoshihiro Nomura
好弘 野村
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打ち抜き時の作業性に優れ、半導体用接着フ
ィルムに好適な三層接着フィルム、これを接着した半導
体チップ搭載用基板及びこのフィルムを用いた半導体装
置。 【解決手段】 基材フィルムの両面に接着剤層を形成し
た三層フィルムにおいて、接着剤層は全硬化発熱量の1
0〜40%の発熱を終えた半硬化状態で、硬化後の貯蔵
弾性率が25℃で10〜2000MPaであり、260
℃で3〜50MPaであり、基材フィルムは全硬化発熱
量の40%以上の発熱を終えた状態で、硬化後の貯蔵弾
性率が25℃で10〜2000MPaであり、260℃
で3〜50MPaである三層接着フィルム、このフィル
ムを接着してなる半導体チップ搭載用基板及びこのフィ
ルムを用いて製造される半導体装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップの接
着及び半導体チップ搭載用基板の接着に用いられる絶縁
性を有する三層接着フィルム、半導体チップ搭載用基板
及びこのフィルムを用いて製造される半導体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、高周波数動作
化の動向に伴い、これに搭載する半導体パッケージは基
板に高密度で実装することが要求され、小型・軽量化が
進むとともに、外部端子がパッケージ下部に格子状に配
置されたマイクロBGA(ボールグリッドアレイ)やC
SP(チップサイズパッケージ)と呼ばれる小型のパッ
ケージの開発が進められている。
【0003】これらのパッケージは、2層配線構造を有
するガラスエポキシ基板や1層配線構造のポリイミド基
板などの有機基板の上に絶縁性接着剤を介してチップを
搭載し、チップ側の端子と配線板側端子とがワイヤボン
ドないしはTAB(テープオートメーテッドボンディン
グ)のインナーボンディング方式で接続され、接続部と
チップ上面部ないしは端面部とがエポキシ系樹脂封止材
ないしはエポキシ系液体封止材で封止され、配線基板裏
面にはんだボールなど金属端子が格子状に配置された構
造が採用されている。そして、これらのパッケージの複
数個が電子機器の基板にはんだリフロー方式で高密度面
付け一括実装する方式が採用されつつある。
【0004】しかし、これらのパッケージに用いられる
絶縁性接着剤の一例としては、動的粘弾性装置で測定さ
れる25℃での貯蔵弾性率が3000MPa以上の液状
のエポキシダイボンド材が用いられ、パッケージを実装
後のはんだボール接続部の接続信頼性が悪く、耐温度サ
イクル信頼性に劣っていた。接続信頼性を向上する方法
として、絶縁性接着剤に液状の低弾性シリコン系エラス
トマをコーティングして用いる技術が提案されている。
しかしながら、シリコン系エラストマを用いる方法で
は、耐温度サイクル性には優れるものの作業性や配線基
板表面に対する高温時の接着性に劣り耐リフロー性に劣
るという問題があった。これらの問題を解決する方法と
して、作業性に優れた低弾性接着フィルムが開発されて
実用されている(国際公開公報WO98/1597
5)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接着フ
ィルムの接着剤は有機基板への接着性や配線間の段差埋
め込みを満たすために半硬化状態の熱硬化性樹脂が用い
られており、接着フィルム単体としては柔らかく、有機
基板に圧着する場合の切断や打ち抜き等の作業性が悪
く、カバーフィルムや基材フィルムが必要とされてい
る。カバーフィルムごと基板に接着させると、接着後に
カバーフィルムを取り除く作業が必要となり、また、基
材フィルムを用いた三層構造のフィルムでは、カバーフ
ィルムの必要性はないものの、打ち抜き時の基材と接着
剤間の界面剥離等の問題があり、作業性の改善が求めら
れている。本発明は、上記の問題を解決し、かつ半導体
チップと実装用基板間の接着信頼性を高く維持できる作
業性の優れた三層接着フィルム、この三層接着フィルム
を接着した半導体チップ搭載用基板及びこのフィルムを
用いて製造される半導体装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、硬化が進
んだ低弾性基材フィルムと半硬化状態の低弾性接着剤層
より成る三層フィルムが上記の問題を解決し、耐熱性、
耐食性、耐湿性に優れ、かつ、取扱い性、及び作業にも
優れていることを見出し本発明に至った。すなわち本発
明は、基材フィルムの両面に接着剤層を形成した三層フ
ィルムにおいて、接着剤層は全硬化発熱量の10〜40
%の発熱を終えた半硬化状態で、硬化後の貯蔵弾性率が
25℃で10〜2000MPaであり、260℃で3〜
50MPaであり、基材フィルムは全硬化発熱量の40
%以上の発熱を終えた状態で、硬化後の貯蔵弾性率が2
5℃で10〜2000MPaであり、260℃で3〜5
0MPaである三層接着フィルム(請求項1の発明)、
この三層接着フィルムを接着した半導体チップ搭載用基
板及びこのフィルムを用いて製造される半導体装置に関
する。
【0007】本発明はまた、接着剤層及び基材フィルム
が、エポキシ樹脂又はエポキシ基含有アクリル共重合体
とエポキシ樹脂を用いた上記の三層接着フィルム(請求
項2の発明)、この三層接着フィルムを接着した半導体
チップ搭載用基板及びこのフィルムを用いて製造される
半導体装置に関する。本発明はまた、接着剤層及び基材
フィルムの少なくとも1方が、(1)エポキシ樹脂及び
その硬化剤100重量部に対し、(2)グリシジル(メ
タ)アクリレート2〜6重量%を含むTg(ガラス転移
温度)が−10℃以上でかつ重量平均分子量が8000
00以上であるエポキシ基含有アクリル系共重合体10
0〜300重量部を含む組成である上記の三層接着フィ
ルム(請求項3の発明)、このフィルムを接着した半導
体チップ搭載用基板及びこのフィルムを用いて製造され
る半導体装置に関する。
【0008】本発明はまた、接着剤層及び基材フィルム
の少なくとも1方が、(1)エポキシ樹脂及びその硬化
剤100重量部に対し、(2)グリシジル(メタ)アク
リレート2〜6重量%を含むTgが−10℃以上でかつ
重量平均分子量が800000以上であるエポキシ基含
有アクリル系共重合体100〜300重量部及び(3)
エポキシ樹脂と相溶性がありかつ重量平均分子量が30
000以上の高分子量樹脂10〜40重量部を含む組成
である上記の三層接着フィルム(請求項4の発明)、こ
のフィルムを接着した半導体チップ搭載用基板及びこの
フィルムを用いて製造される半導体装置に関する。
【0009】本発明はまた、接着剤層及び基材フィルム
の少なくとも1方が、(1)エポキシ樹脂及びその硬化
剤100重量部に対し、(2)フェノキシ樹脂10〜4
0重量部及び(3)グリシジル(メタ)アクリレート2
〜6重量%を含むTgが−10℃以上でかつ重量平均分
子量が800000以上であるエポキシ基含有アクリル
系共重合体100〜300重量部を含む組成である上記
の三層接着フィルム(請求項5の発明)、このフィルム
を接着した半導体チップ搭載用基板及びこのフィルムを
用いて製造される半導体装置に関する。
【0010】本発明はまた、接着剤層及び基材フィルム
の少なくとも1方が、無機フィラー以外の組成100体
積部に対して無機フィラー2〜20体積部を含む上記の
三層接着フィルム(請求項6の発明)、このフィルムを
接着した半導体チップ搭載用基板及びこのフィルムを用
いて製造される半導体装置に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明になる三層フィルムは、フ
レキシブル基板又はポリイミドテープ上に配線が施され
たTABテープと半導体チップを貼り合わせるため、接
着剤層は半硬化状態とされ、DSC(示差走査熱分析)
を用いて測定した全硬化発熱量の10〜40%の発熱を
終えた状態とされる。接着剤層が全硬化発熱量の10%
未満の発熱を終えた半硬化状態であると、三層フィルム
の貼り付け時や、硬化時に接着剤層にボイドが入り、4
0%を越えるとTABテープ上の配線の埋め込み性が低
下する。
【0012】基材フィルムはDSC(示差走査熱分析)
を用いて測定した全硬化発熱量の40%以上の発熱を終
えた状態とされ、反応が終わった100%の状態が好ま
しい。基材フィルムが全硬化発熱量の40%未満の発熱
を終えた状態であると三層フィルムが柔らかく、カバー
フィルムが無いと打ち抜き等の作業性が悪くなる。DS
Cは、測定温度範囲内で、発熱、吸熱の無い標準試料と
の温度差をたえず打ち消すように熱量を供給又は除去す
るゼロ位法を測定原理とするものであり、測定装置が市
販されておりそれを用いて測定できる。樹脂組成物の反
応は、発熱反応であり、一定の昇温速度で試料を昇温し
ていくと、試料が反応し熱量が発生する。その発熱量を
チャートに出力し、ベースラインを基準として発熱曲線
とベースラインで囲まれた面積を求め、これを発熱量と
する。室温から250℃まで5〜10℃/分の昇温速度
で測定し、前記した発熱量を求める。コア材となる基材
フィルムに塗布し、乾燥して得た接着剤の発熱量は、つ
ぎのようにして求める。まず、接着剤成分のみを取り出
し、25℃で真空乾燥器を用いて溶剤を乾燥させた未硬
化試料の全発熱量を測定し、これをA(J/g)とす
る。つぎに、塗工、乾燥した試料の発熱量を測定し、こ
れをBとする。試料の硬化度C(%)(加熱、乾燥によ
り発熱を終えた状態)は、つぎの式で与えられる。
【0013】
【数1】C(%)=(A−B)×100/A
【0014】本発明の接着剤及び基材フィルムの硬化後
の貯蔵弾性率は、25℃で10〜2000MPaで、2
60℃で3〜50MPaとされる。貯蔵弾性率は動的粘
弾性測定装置で測定され、接着剤硬化物に引張り荷重を
かけて、周波数10Hz、昇温速度5〜10℃/分で−
50℃から300℃まで測定する温度依存性測定モード
で行われる。25℃での貯蔵弾性率が2000MPa、
260℃での貯蔵弾性率が50MPaを超えるもので
は、半導体チップとプリント配線板の熱膨張係数の差に
よってリフロー時に発生する応力を緩和させる効果が小
さくなるためクラックを発生させる。25℃での貯蔵弾
性率が10MPa未満、260℃での貯蔵弾性率が3M
Pa未満ではリードの接続等の後加工時の作業性が悪く
なる。上記の範囲の発熱量及び硬化後の貯蔵弾性率を有
する組成は、使用材料について前以てこれらの数値を測
定し、選択することで得ることができる。
【0015】本発明に用いられる基材フィルム及び接着
剤層中の熱硬化樹脂としてはエポキシ樹脂が好ましい。
エポキシ樹脂は、硬化して接着作用を呈するものであれ
ばよい。二官能以上で、好ましくは分子量又は重量平均
分子量(ポリスチレン換算値、以下同様)が5000未
満、より好ましくは3000未満のエポキシ樹脂が使用
される。特に、分子量が500以下のビスフェノールA
型又はビスフェノールF型液状樹脂を用いると積層時の
流動性を向上することができて好ましい。分子量が50
0以下のビスフェノールA型又はビスフェノールF型液
状樹脂は、油化シェルエポキシ株式会社から、エピコー
ト807、エピコート827、エピコート828の商品
名で市販されている。また、ダウケミカル日本株式会社
からは、D.E.R.330、D.E.R.331、
D.E.R.361の商品名で市販されている。さら
に、東都化成株式会社から、YD128、YDF17
0、YD8125の商品名で市販されている。
【0016】エポキシ樹脂としては、高Tg化を目的に
多官能エポキシ樹脂を加えてもよく、多官能エポキシ樹
脂としては、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ク
レゾールノボラック型エポキシ樹脂等が例示される。フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂は、日本化薬株式会
社から、EPPN−201という商品名で市販されてい
る。また、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂は、住
友化学工業株式会社から、ESCN−001、ESCN
−195の商品名で、また、前記日本化薬株式会社か
ら、EOCN1012、EOCN1025、EOCN1
027の商品名で市販されている。さらに、東都化成株
式会社からYDCN−703の商品名で市販されてい
る。
【0017】エポキシ樹脂の硬化剤は、通常用いられて
いるものを使用でき、アミン、ポリアミド、酸無水物、
ポリスルフィド、三弗化硼素及びフェノール性水酸基を
1分子中に2個以上有する化合物であるビスフェノール
A、ビスフェノールF、ビスフェノールS等が挙げられ
る。特に硬化物の吸湿時の耐電食性に優れるためフェノ
ールノボラック樹脂、ビスフェノールノボラック樹脂又
はクレゾールノボラック樹脂を用いるのが好ましい。
【0018】このような硬化剤は、大日本インキ化学工
業株式会社から、フェノライトLF2882、フェノラ
イトLF2822、フェノライトTD−2090、フェ
ノライトTD−2149、フェノライトVH4150、
フェノライトVH4170の商品名で市販されている。
エポキシ樹脂と硬化剤の好ましい割合は、エポキシ樹脂
に含まれるエポキシ基と硬化剤に含まれるエポキシ基と
反応可能な反応性基の比(反応性基/エポキシ基)が
0.5から1.5になるような配合が好ましい。エポキ
シ樹脂と硬化剤の比がこの範囲外では、架橋反応が不十
分となり、耐熱性が劣る硬化物となる。
【0019】硬化剤とともに硬化促進剤を用いるのが好
ましく、硬化促進剤としては、各種イミダゾール類を用
いるのが好ましい。イミダゾールとしては、2−メチル
イミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、
1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、1−シ
アノエチル−2−フェニルイミダゾリウムトリメリテー
ト等が挙げられる。
【0020】イミダゾール類は、四国化成工業株式会社
から、2E4MZ、2PZ−CN、2PZ−CNS等の
商品名で市販されている。硬化促進剤は、エポキシ樹脂
及びその硬化剤100重量部に対して0.1〜5重量部
用いるのが好ましい。エポキシ樹脂と相溶性がありかつ
重量平均分子量が30000以上の高分子量樹脂として
は、フェノキシ樹脂、高分子量エポキシ樹脂、超高分子
量エポキシ樹脂、極性の大きい官能基含有ゴム、極性の
大きい官能基含有反応性ゴムなどが挙げられる。
【0021】Bステージにおける接着剤のタック性の低
減や硬化時の可撓性を向上させるため重量平均分子量が
30000以上とされる。前記極性の大きい官能基含有
反応性ゴムは、アクリルゴムにカルボキシル基のような
極性が大きい官能基を付加したゴムが挙げられる。ここ
で、エポキシ樹脂と相溶性があるとは、硬化後にエポキ
シ樹脂と分離して二つ以上の相に分かれることなく、均
質混和物を形成する性質を言う。
【0022】フェノキシ樹脂は、東都化成株式会社か
ら、フェノトートYP−40、フェノトートYP−5
0、フェノトートYP−60等の商品名で市販されてい
る。高分子量エポキシ樹脂は、分子量が30000〜8
0000の高分子量エポキシ樹脂、さらには、分子量が
80000を超える超高分子量エポキシ樹脂があり、い
ずれも日立化成工業株式会社により製造され、特公平7
−59617号、特公平7−59618号、特公平7−
59619号、特公平7−59620号、特公平7−6
4911号、特公平7−68327号公報等に記載され
る。極性の大きい官能基含有反応性ゴムとして、カルボ
キシル基含有アクリルゴムは、帝国化学産業株式会社か
ら、HTR−860Pの商品名で市販されている。
【0023】前記エポキシ樹脂と相溶性がありかつ重量
平均分子量が30000以上の高分子量樹脂の添加量
は、エポキシ樹脂及びその硬化剤100重量部に対して
エポキシ樹脂を主成分とする相(以下エポキシ樹脂相と
いう)の可撓性の不足、タック性の低減やクラック等に
よる絶縁性の低下を防止するため10重量部以上、エポ
キシ樹脂相のTgの低下を防止するため40重量部以下
とされる。
【0024】グリシジル(メタ)アクリレート2〜6重
量%を含むTgが−10℃以上でかつ重量平均分子量が
800000以上であるエポキシ基含有アクリル系共重
合体は、帝国化学産業株式会社から市販されている商品
名HTR−860P−3を使用することができる。官能
基モノマーが、カルボン酸タイプのアクリル酸や、水酸
基タイプのヒドロキシメチル(メタ)アクリレートを用
いると、架橋反応が進行しやすく、ワニス状態でのゲル
化、Bステージ状態での硬化度の上昇による接着力の低
下等の問題があるため好ましくない。また、官能基モノ
マーとして用いるグリシジル(メタ)アクリレートの量
は、2〜6重量%の共重合体比とする。接着力を得るた
め、2重量%以上とし、ゴムのゲル化を防止するために
6重量%以下とされる。残部はエチル(メタ)アクリレ
ートやブチル(メタ)アクリレート又は両者の混合物を
用いることができるが、混合比率は、共重合体のTgを
考慮して決定する。Tgが−10℃未満であるとBステ
ージ状態での接着フィルムのタック性が大きくなり取扱
い性が悪化するので、−10℃以上とされる。重合方法
はパール重合、溶液重合等により得ることができる。
【0025】エポキシ基含有アクリル系共重合体の重量
平均分子量は、800000以上とされ、この範囲で
は、シート状、フィルム状での強度や可撓性の低下やタ
ック性の増大が少ないからである。前記エポキシ基含有
アクリル系共重合体の添加量は、エポキシ樹脂及びその
硬化剤100重量部に対しフィルムの強度の低下やタッ
ク性が大きくなるのを防止するため100重量部以上と
され、エポキシ基含有アクリルゴムの添加量が増える
と、ゴム成分の相が多くなり、エポキシ樹脂相が少なく
なるため、高温での取扱い性の低下が起こるため、30
0重量部以下とされる。
【0026】接着剤には、異種材料間の界面結合をよく
するために、カップリング剤を配合することもできる。
カップリング剤としては、シランカップリング剤が好ま
しい。シランカップリング剤としては、γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、
N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン等が挙げられる。
【0027】前記したシランカップリング剤は、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシランがNCU A−
187、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランが
NCU A−189、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シランがNCU A−1100、γ−ウレイドプロピル
トリエトキシシランがNCU A−1160、N−β−
アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン
がNCU A−1120という商品名で、いずれも日本
ユニカー株式会社から市販されており、好適に使用する
ことができる。カップリング剤の配合量は、添加による
効果や耐熱性およびコストから、エポキシ樹脂及びその
硬化剤100重量部に対し0.1〜10重量部用いるの
が好ましい。
【0028】さらに、イオン性不純物を吸着して、吸湿
時の絶縁信頼性をよくするために、イオン捕捉剤を配合
することができる。イオン捕捉剤の配合量は、添加によ
る効果や耐熱性、コストよりエポキシ樹脂及びその硬化
剤100重量部に対し5〜10重量部が好ましい。イオ
ン捕捉剤としては、銅がイオン化して溶け出すのを防止
するため銅害防止剤として知られる化合物例えば、トリ
アジンチオール化合物、ビスフェノール系還元剤を配合
することもできる。ビスフェノール系還元剤としては、
2,2′−メチレン−ビス−(4−メチル−6−第3−
ブチルフェノール)、4,4′−チオ−ビス−(3−メ
チル−6−第3−ブチルフェノール)等が挙げられる。
【0029】トリアジンチオール化合物を成分とするイ
オン捕捉剤は、三協製薬株式会社から、ジスネットDB
の商品名で市販されている。またビスフェノール系還元
剤を成分とするイオン捕捉剤は、吉富製薬株式会社か
ら、ヨシノックスBBの商品名で市販されている。さら
に、取扱い性や熱伝導性をよくすること、難燃性を与え
ること、溶融粘度を調整すること、チクソトロピック性
を付与すること、表面硬度の向上などを目的として、無
機フィラーを無機フィラー以外の組成100体積部に対
して2〜20体積部配合することもできる。貯蔵弾性
率、接着性、電気特性等からこの範囲が好ましい。
【0030】無機フィラーとしては、三酸化アンチモ
ン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ
酸マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、
アルミナ粉末、窒化アルミニウム粉末、ほう酸アルミウ
イスカ、窒化ホウ素粉末、結晶性シリカ、非晶性シリカ
などが挙げられる。
【0031】熱伝導性をよくするためには、アルミナ、
窒化アルミニウム、窒化ホウ素、結晶性シリカ、非晶性
シリカ等が好ましい。このうち、アルミナは、放熱性が
良く、耐熱性、絶縁性が良好な点で好適である。また、
結晶性シリカ又は非晶性シリカは、放熱性の点ではアル
ミナより劣るが、イオン性不純物が少ないため、PCT
処理時の絶縁性が高く、銅箔、アルミ線、アルミ板等の
腐食が少ない点で好適である。
【0032】難燃性を与えるためには、三酸化アンチモ
ン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等が好ま
しい。溶融粘度の調整やチクソトロピック性の付与の目
的には、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、
ケイ酸マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウ
ム、アルミナ、結晶性シリカ、非晶性シリカ等が好まし
い。表面硬度の向上に関しては、短繊維アルミナ、ほう
酸アルミウイスカ等が好ましい。
【0033】ワニス化の溶剤は、比較的低沸点の、メチ
ルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、
2−エトキシエタノール、トルエン、ブチルセルソル
ブ、メタノール、エタノール、2−メトキシエタノール
などを用いるのが好ましい。また、塗膜性を向上するな
どの目的で、高沸点溶剤を加えても良い。高沸点溶剤と
しては、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミ
ド、メチルピロリドン、シクロヘキサノンなどが挙げら
れる。
【0034】ワニスの製造は、無機フィラーの分散を考
慮した場合には、らいかい機、3本ロール及びビーズミ
ル等により、またこれらを組み合わせて行うことができ
る。フィラーと低分子量物をあらかじめ混合した後、高
分子量物を配合することにより、混合に要する時間を短
縮することも可能となる。また、ワニスとした後、真空
脱気によりワニス中の気泡を除去することが好ましい。
【0035】上記接着剤ワニスを耐熱性フィルム上に塗
布し、加熱乾燥し、溶剤を除去して基材フィルム、及び
接着フィルムを得ることができる。耐熱性フィルムの材
質としては、ポリエチレンテレフタレート(以下PE
T)、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルエーテル
ケトン、ポリスチレン等が挙げられる。また、耐熱性フ
ィルムは剥がして使用するため、その表面に例えばシリ
コーン等で離型処理することが好ましい。
【0036】塗工方法には特に制限はないが、例えば、
ロールコート、リバースロールコート、グラビアコー
ト、バーコート等が挙げられる。上記で得られた、基材
フィルムと接着剤フィルムを熱ラミネーションで貼り合
わせることにより、基材フィルムの両面に接着剤層を形
成した三層フィルムを得ることができる。ラミネートの
圧力は接着フィルムの変形が起こらない圧力で行うこと
が好ましい。
【0037】本発明では、フィラーを添加することによ
り、溶融粘度が大きくでき、さらにチクソトロピック性
を発現できるために、前記効果をさらに大きくすること
が可能となる。さらに、前記の効果に加えて、接着剤の
放熱性向上、接着剤への難燃性の付与、接着時の温度に
おいて適正な粘度をもたせること、表面硬度の向上等の
特性も付与できる。
【0038】本発明になる三層接着フィルムは、被着体
の熱膨張係数違いにより発生する応力を接着剤で緩和す
る働きがある。本発明になる三層接着フィルムを所定の
配線と外部接続用端子が形成されている有機系支持基板
に接着して半導体チップ搭載用基板とされ、これを用い
て半導体装置が製造される。以下実施例により本発明を
さらに詳しく説明する。
【0039】
【実施例】(実施例1)離型処理を施した、50μmの
PETフィルム(帝人株式会社製のピューレックス)の
離型処理面に、エポキシ樹脂としてビスフェノールA型
エポキシ樹脂(エポキシ当量200、油化シェルエポキ
シ株式会社製のエピコート828)30重量部、クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量220、
住友化学工業株式会社製のESCN001)10重量
部、エポキシ樹脂の硬化剤としてフェノールノボラック
樹脂(大日本インキ化学工業株式会社製のプライオーフ
ェンLF2882)25重量部、エポキシ樹脂と相溶性
がありかつ重量平均分子量が30000以上の高分子量
樹脂としてフェノキシ樹脂(分子量50000、東都化
成株式会社製のフェノトートYP−50)10重量部、
エポキシ基含有アクリルゴムとしてエポキシ基含有アク
リルゴム(分子量1000000、帝国化学産業株式会
社製のHTR−860P−3)100重量部、硬化促進
剤2PZ−CN0.5重量部、シランカップリング剤と
してγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(日
本ユニカー株式会社製のNUC A−187)0.5重
量部からなる樹脂組成物に、シクロヘキサノンを加えて
撹拌混合し、真空脱気して得られたワニスを塗布し、1
40℃で5分間加熱乾燥して、膜厚が75μmのBステ
ージ状態の接着剤フィルムを2枚得た。更に50μmの
PETフィルムに同じワニスを塗布し、180℃で5分
間加熱乾燥して、膜厚が25μmの基材フィルムを得
た。次に、80℃の熱ラミネーションで接着剤フィルム
を基材フィルムの両面に貼り合わせることにより、三層
フィルムを得た。なお、三層フィルムの接着剤層の硬化
度は、DSC(デュポン社製912型DSC)を用いて
測定(昇温速度、10℃/分)した結果、全硬化発熱量
の15%の発熱を終えた状態であった。また、基材フィ
ルムの硬化後は、全硬化発熱量の70%の発熱を終えた
状態であった。接着剤及び基材フィルムの硬化物の貯蔵
弾性率を動的粘弾性測定装置((株)レオロジー社製D
VEレオスペクトラ)を用いて測定した結果、両フィル
ムとも25℃で360MPa、260℃で4MPaであ
った。
【0040】(実施例2)実施例1で用いたフェノキシ
樹脂を、カルボキシル基含有アクリロニトリルブタジエ
ンゴム(分子量400000、日本合成ゴム株式会社製
のPNR−1)に変更したほかは実施例1と同様のワニ
スを使用して三層フィルムを作製した。なお、この三層
フィルムの接着剤層の硬化度は、全硬化発熱量の20%
の発熱を終えた状態であった。また、基材フィルムの硬
化度は、全硬化発熱量の80%の発熱を終えた状態であ
った。接着剤及び基材フィルムの硬化物の貯蔵弾性率を
動的粘弾性測定装置を用いて測定した結果、両フィルム
とも25℃で300MPa、260℃で3MPaであっ
た。
【0041】(比較例1)実施例1で得たワニスを50
μmの実施例1で用いたPETフィルム上に塗布し、1
40℃で5分加熱乾燥して、膜厚が75μmのBステー
ジ状態の接着剤フィルム2枚を得た。更に同じワニスを
塗布し、130℃で5分間加熱乾燥して、膜厚が25μ
mの基材フィルムを得た。次に、80℃の熱ラミネーシ
ョンで接着剤フィルムを基材フィルムの両面に貼り合わ
せることにより、三層フィルムを得た。
【0042】なお、三層フィルムの接着剤層の硬化度
は、DSC(デュポン社製912型DSC)を用いて測
定(昇温速度、10℃/分)した結果、全硬化発熱量の
20%の発熱を終えた状態であった。また、基材フィル
ムの硬化度は、全硬化発熱量の30%の発熱を終えた状
態であった。接着剤及び基材フィルムの硬化物の貯蔵弾
性率を動的粘弾性測定装置を用いて測定した結果、両フ
ィルムとも25℃で360MPa、260℃で4MPa
であった。
【0043】(比較例2)実施例2で得たワニスを50
μmの実施例1で用いたPETフィルム上に塗布し、1
40℃で5分加熱乾燥して、膜厚が75μmのBステー
ジ状態の接着剤フィルム2枚を得た。更に同じワニスを
塗布し、130℃で5分間加熱乾燥して、膜厚が25μ
mの基材フィルムを得た。次に、80℃の熱ラミネーシ
ョンで接着剤フィルムを基材フィルムの両面に貼り合わ
せることにより、三層フィルムを得た。
【0044】なお、三層フィルムの接着剤層の硬化度
は、DSC(デュポン社製912型DSC)を用いて測
定(昇温速度、10℃/分)した結果、全硬化発熱量の
15%の発熱を終えた状態であった。また、基材フィル
ムの硬化度は、全硬化発熱量の20%の発熱を終えた状
態であった。接着剤及び基材フィルムの硬化物の貯蔵弾
性率を動的粘弾性測定装置を用いて測定した結果、両フ
ィルムとも25℃で300MPa、260℃で3MPa
であった。
【0045】(比較例3)実施例1で得たワニスを50
μmの実施例1で用いたPETフィルム上に塗布し、1
70℃で5分加熱乾燥して、膜厚が75μmのBステー
ジ状態の接着剤フィルム2枚を得た。更に同じワニスを
塗布し、180℃で5分間加熱乾燥して、膜厚が25μ
mの基材フィルムを得た。次に、80℃の熱ラミネーシ
ョンで接着剤フィルムを基材フィルムの両面に貼り合わ
せることにより、三層フィルムを得た。
【0046】なお、三層フィルムの接着剤層の硬化度
は、DSC(デュポン社製912型DSC)を用いて測
定(昇温速度、10℃/分)した結果、全硬化発熱量の
60%の発熱を終えた状態であった。また、基材フィル
ムの硬化度は、全硬化発熱量の70%の発熱を終えた状
態であった。接着剤及び基材フィルムの硬化物の貯蔵弾
性率を動的粘弾性測定装置を用いて測定した結果、両フ
ィルムとも25℃で300MPa、260℃で3MPa
であった。
【0047】得られた三層フィルムをPETフィルムか
ら剥がし、金型で打ち抜きながらTABテープに130
℃、0.3MPa、5秒で貼り合わせた時の作業性と、
TABテープの段差埋め込み性について調べた。作業性
の評価は、三層フィルムにテンションをかけながら打ち
抜けたものを良好とし、三層フィルムが伸びてうまく打
ち抜けなかったものを不良とした。段差埋め込み性の評
価は、TABテープの配線間の段差を完全に埋め込んで
いるものを良好とし、不完全なものを不良とした。
【0048】また、得られた三層フィルム付きTABテ
ープに半導体チップを接着し、耐リフロークラック性、
耐湿性を調べた。耐リフロークラック性の評価は、サン
プルを温度85℃、湿度85%RHで168時間放置
後、サンプル表面の最高温度が240℃でこの温度を2
0秒間保持するように温度を設定したIRリフロー炉に
サンプルを通し、室温で放置することにより冷却する処
理を2回繰り返したサンプルの接着フィルムの剥離を観
察した。剥離の発生していないものを良好とし、発生し
たものを不良とした。また、耐湿性の評価は、耐熱性の
評価サンプルをプレッシャークッカーテスター中で96
時間処理(PCT処理)後接着フィルムの剥離及び変色
を観察することにより行った。接着フィルムの剥離及び
変色の認められなかったものを良好とし、剥離又は変色
のあったものを不良とした。その結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】実施例1,2については、作業性、段差埋
め込み性に優れていた。また、耐リフロークラック性、
耐PCT性が良好であった。比較例1,2については、
打ち抜き貼り付け時の作業性が劣っており、比較例3は
TABの配線間の段差埋め込みが悪く、耐リフロー性、
耐湿性試験において、三層フィルムとTAB界面で剥離
が発生した。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明である三層接着フィルム
は、打ち抜き時の作業性に優れ、半導体用接着フィルム
に好適である。請求項2の発明である三層フィルムは、
請求項1の発明の効果を奏し、さらに耐熱性が優れる。
請求項3の発明である三層フィルムは、請求項2の発明
の効果を奏し、さらに回路への埋め込み性が優れる。請
求項4,5の発明である三層フィルムは、請求項2の発
明の効果を奏し、さらにフィルムの可とう性が優れてい
る。請求項6の発明である三層フィルムは、請求項1の
発明の効果を奏し、さらに熱伝導性や難燃性に優れる。
請求項7の発明である半導体チップ搭載用基板は、耐熱
性、耐リフロー性、耐PCT性に優れ、半導体用基板に
好適である。請求項8の発明である半導体装置は、耐熱
性、耐リフロー性、耐PCT性に優れる半導体装置であ
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムの両面に接着剤層を形成し
    た三層フィルムにおいて、接着剤層は全硬化発熱量の1
    0〜40%の発熱を終えた半硬化状態で、硬化後の貯蔵
    弾性率が25℃で10〜2000MPaであり、260
    ℃で3〜50MPaであり、基材フィルムは全硬化発熱
    量の40%以上の発熱を終えた状態で、硬化後の貯蔵弾
    性率が25℃で10〜2000MPaであり、260℃
    で3〜50MPaである三層接着フィルム。
  2. 【請求項2】 接着剤層及び基材フィルムが、エポキシ
    樹脂又はエポキシ基含有アクリル共重合体とエポキシ樹
    脂を用いた請求項1記載の三層接着フィルム。
  3. 【請求項3】 接着剤層及び基材フィルムの少なくとも
    1方が、(1)エポキシ樹脂及びその硬化剤100重量
    部に対し、(2)グリシジル(メタ)アクリレート2〜
    6重量%を含むTg(ガラス転移温度)が−10℃以上
    でかつ重量平均分子量が800000以上であるエポキ
    シ基含有アクリル系共重合体100〜300重量部を含
    む組成である請求項1又は2記載の三層接着フィルム。
  4. 【請求項4】 接着剤層及び基材フィルムの少なくとも
    1方が、(1)エポキシ樹脂及びその硬化剤100重量
    部に対し、(2)グリシジル(メタ)アクリレート2〜
    6重量%を含むTgが−10℃以上でかつ重量平均分子
    量が800000以上であるエポキシ基含有アクリル系
    共重合体100〜300重量部及び(3)エポキシ樹脂
    と相溶性がありかつ重量平均分子量が30000以上の
    高分子量樹脂10〜40重量部を含む組成である請求項
    1又は2記載の三層接着フィルム。
  5. 【請求項5】 接着剤層及び基材フィルムの少なくとも
    1方が、(1)エポキシ樹脂及びその硬化剤100重量
    部に対し、(2)フェノキシ樹脂10〜40重量部及び
    (3)グリシジル(メタ)アクリレート2〜6重量%を
    含むTgが−10℃以上でかつ重量平均分子量が800
    000以上であるエポキシ基含有アクリル系共重合体1
    00〜300重量部を含む組成である請求項1又は2記
    載の三層接着フィルム。
  6. 【請求項6】 接着剤層及び基材フィルムの少なくとも
    1方が、無機フィラー以外の組成100体積部に対して
    無機フィラー2〜20体積部を含む請求項1〜5のいず
    れかに記載の三層接着フィルム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜7のいずれかに記載の三層接
    着フィルムを接着してなる半導体チップ搭載用基板。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の三層接
    着フィルムを用いて製造される半導体装置。
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