JP2001131247A - 熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物

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JP2001131247A
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JP
Japan
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acid
thermosetting resin
resin
resin composition
ethylenically unsaturated
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English (en)
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Yukinori Harada
幸規 原田
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法安定性、光沢および耐水性に優れる人造
大理石を高温圧縮成形法で得ることができる熱硬化性樹
脂組成物を提供する。 【解決手段】 ビスフェノール型エポキシ樹脂(a)と
α,β−エチレン性不飽和二塩基酸(b)とを反応して
得られる末端にエポキシ基を有する樹脂(c)に(メ
タ)アクリル酸を反応して得られる樹脂(A)及び重合
性単量体(B)を含有してなる熱硬化性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化性樹脂組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】水酸化アルミニウム、ガラス粉末などの
充てん材と熱硬化性樹脂よりなる人造大理石に、深み
感、透明感を持たせるためには、熱硬化性樹脂の高屈折
率化により、充てん材と熱硬化性樹脂の屈折率差を小さ
くする必要がある。このため、ビスフェノール型エポキ
シ樹脂と(メタ)アクリル酸を反応させて得られるビニ
ルエステル樹脂や多価グリコールとα,β−エチレン性
不飽和二塩基酸を反応して得られる不飽和ポリエステル
樹脂では、多価グリコールにビスフェノールAアルキレ
ンオキサイド付加物を用いたり、α,β−エチレン性不
飽和二塩基酸の一部をベンゼン環を有する飽和二塩基酸
を用いている。
【0003】従来の前記ビニルエステル樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂を用いて、高温圧縮成形法で人造大理石
を得ようとした場合、低収縮化が困難なため寸法安定性
や光沢に劣る。さらに、α,β−エチレン性不飽和二塩
基酸の一部をベンゼン環を有する飽和二塩基酸とした不
飽和ポリエステル樹脂は、耐水性に劣る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】請求項1記載の発明
は、寸法安定性、光沢および耐水性に優れる人造大理石
を高温圧縮成形法で得ることができる熱硬化性樹脂組成
物を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ビスフェノー
ル型エポキシ樹脂(a)とα,β−エチレン性不飽和二
塩基酸(b)とを反応して得られる末端にエポキシ基を
有する樹脂(c)に(メタ)アクリル酸を反応して得ら
れる樹脂(A)及び重合性単量体(B)を含有してなる
熱硬化性樹脂組成物に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明におけるビスフェノール型
エポキシ樹脂(a)は、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールF、ビスフェノールADなどとエピクロルヒドリン
とを反応させて得られるものであり、コスト、合成時の
撹拌の容易さより、ビスフェノールの平均繰り返し単位
が1〜3のものが好ましい。ビスフェノールの平均繰り
返し単位が3を越えると合成時の粘度が高くなる傾向が
あり、α,β−エチレン性不飽和二塩基酸(b)との反
応、前記反応で得られた樹脂(c)と(メタ)アクリル
酸との反応が困難となる傾向がある。
【0007】本発明におけるα,β−エチレン性不飽和
二塩基酸(b)としては、例えば、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸が挙げられ、合成の容易さよりフマル酸
が好ましい。また、目的とする特性により、α,β−エ
チレン性不飽和二塩基酸の一部を飽和二塩基酸に置き換
えてもよい。飽和二塩基酸としては、イソフタル酸、テ
レフタル酸、アジピン酸等が挙げられる。
【0008】本発明における重合性単量体(B)は、
α,β−エチレン性不飽和二塩基酸、(メタ)アクリル
酸と共重合可能なものであれば特に制限はなく、例え
ば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、
クロルスチレン、ジクロルスチレン、ジビニルベンゼ
ン、tert−ブチルスチレン等の芳香族ビニル単量体、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
ブチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸ブチル等のメタクリル酸又はアクリル酸(以下、
(メタ)アクリル酸と略す)のアルキルエステル、β−
ヒドロキシメタクリル酸エチル、β−ヒドロキシアクリ
ル酸エチル等の(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキ
ルエステル、エチレングリコールジメタクリレート、ネ
オペンチルグリコールジメタクリレート、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトール
テトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ
メタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタク
リレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
などの多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステル、
ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、アクリ
ロニトリルなどが挙げられる。これらは単独で又は2種
以上組み合わせ用いることができる。
【0009】本発明におけるビスフェノール型エポキシ
樹脂(a)とα,β−エチレン性不飽和二塩基酸(b)
の配合比率は、α,β−エチレン性不飽和二塩基酸
(b)の全てのカルボン酸が、ビスフェノール型エポキ
シ樹脂(a)のエポキシ基を反応した時の理論重合度
が、1.2〜4.0となる配合比率とされることが好ま
しく、1.5〜3.0となる配合比率とされることがよ
り好ましい。理論重合度が4.0を越える配合比率だと
合成時の粘度が高くなる傾向があり、合成時の撹拌が困
難となる傾向があり、さらにα,β−エチレン性不飽和
二塩基酸(b)、(メタ)アクリル酸との反応が困難と
なる傾向がある。理論重合度が1.2未満の配合比率だ
と、本発明の熱硬化性樹脂組成物を使用して得られる人
造大理石の寸法安定性、光沢が低下する傾向がある。
【0010】本発明における(メタ)アクリル酸の配合
量は、α,β−エチレン性不飽和二塩基酸(b)の全て
のカルボン酸がビスフェノール型エポキシ樹脂(a)の
エポキシ基と反応した時の残存エポキシ当量に対して、
0.7〜1.2当量とすることが好ましい。(メタ)ア
クリル酸の配合量が0.7未満だと得られる人造大理石
の寸法安定性、光沢が低下する傾向があり、1.2を越
えると得られる人造大理石の耐水性が低下する傾向があ
る。
【0011】本発明の熱硬化性樹脂組成物は、所定量の
ビスフェノール型エポキシ樹脂(a)、α,β−エチレ
ン性不飽和二塩基酸(b)および公知の触媒を80℃か
ら180℃で反応させ樹脂(c)を生成させ、酸価が5
以下となったら、所定量の(メタ)アクリル酸を仕込
み、80℃から150℃で樹脂(c)に反応させ、酸価
が25以下となったら必要により冷却して熱硬化性樹脂
(A)を得、これを重合性単量体(B)に溶解すること
により製造できる。
【0012】重合性単量体(B)の配合量は、耐水性、
光沢、寸法安定性等の点から、熱硬化性樹脂組成物の2
5重量%〜75重量%とされることが好ましく、30重
量%〜60重量%とされることがより好ましい。
【0013】なお、必要に応じてビスフェノール型エポ
キシ樹脂(a)の有するエポキシ基とカルボキシル基と
が反応することにより生成する2級の水酸基に、無水マ
レイン酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸等
の酸無水物を80℃〜150℃で付加させることによ
り、熱硬化性樹脂(A)にカルボキシル基を導入でき
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。
【0015】実施例1 エピコート828(油化シェル株式会社製、ビスフェノ
ール型エポキシ樹脂、エポキシ当量187)150重量
部、フマル酸10重量部、トリエチルベンジルアンモニ
ウムクロライド5重量部およびナフトキノン0.5重量
部を反応釜に入れ130℃で撹拌しながら反応を進め、
酸価3となったら、110℃に冷却し、メタクリル酸を
31重量部を加え撹拌しながら反応を進め、酸価が6と
なったら、さらに無水マレイン酸10重量部を加え撹拌
しながら反応を進め、酸価21となったら、スチレン6
50重量部に溶解し、熱硬化性樹脂組成物を得た。表1
に示した配合で公知の方法でバルクモールディングコン
パウンドを作製し、金型温度140℃/125℃、圧力
8MPa、加圧時間8分の条件で高温圧縮成形したとこ
ろ、光沢、寸法安定性に優れた成型品(人造大理石)が
得られた。
【0016】比較例1 エピコート828(油化シェル株式会社製、ビスフェノ
ール型エポキシ樹脂、エポキシ当量187)690重量
部、メタクリル酸310重量部、トリエチルベンジルア
ンモニウムクロライド5重量部、ナフトキノン0.5重
量部を反応釜に入れ110℃で撹拌しながら反応を進
め、酸価が7となったら、さらに無水マレイン酸10重
量部を加え撹拌しながら反応を進め、酸価22となった
ら、スチレン650重量部に溶解し、ビニルエステル樹
脂を得た。表1に示した配合で実施例1と同様に高温圧
縮成形したところ、得られた成型品(人造大理石)は、
光沢、寸法安定性に劣るものであった。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】請求項1記載の熱硬化性樹脂組成物は、
寸法安定性、光沢および耐水性に優れる人造大理石を高
温圧縮成形法で得ることができるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビスフェノール型エポキシ樹脂(a)と
    α,β−エチレン性不飽和二塩基酸(b)とを反応して
    得られる末端にエポキシ基を有する樹脂(c)に(メ
    タ)アクリル酸を反応して得られる樹脂(A)及び重合
    性単量体(B)を含有してなる熱硬化性樹脂組成物。
JP31898899A 1999-11-10 1999-11-10 熱硬化性樹脂組成物 Pending JP2001131247A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114395089A (zh) * 2022-01-14 2022-04-26 东莞市比翼新材料科技有限公司 模压型乙烯基树脂及其制备方法
CN116143997A (zh) * 2023-03-14 2023-05-23 山东凯威尔新材料有限公司 力学性能增强的环氧乙烯基树脂的制备方法

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