JP2001127487A - プリント基板実装システムを対象とした部品管理装置および部品管理方法 - Google Patents

プリント基板実装システムを対象とした部品管理装置および部品管理方法

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JP2001127487A
JP2001127487A JP31025299A JP31025299A JP2001127487A JP 2001127487 A JP2001127487 A JP 2001127487A JP 31025299 A JP31025299 A JP 31025299A JP 31025299 A JP31025299 A JP 31025299A JP 2001127487 A JP2001127487 A JP 2001127487A
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Tadashi Yokomori
正 横森
Koichi Kanematsu
宏一 兼松
Keiji Hanada
恵二 花田
Takuya Harada
琢也 原田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストを低く抑えつつ精度の高い部品管理を
行うことのできるプリント基板実装システムを提供す
る。 【解決手段】 カセット21に識別情報を記録したバー
コードを貼付しておき、システムサーバ1は、カセット
21のバーコードに記録された識別情報と、当該カセッ
トに搭載される部品リール36に貼付されたバーコード
に記録された情報(部品種類情報および初期部品数情
報)とを組み合わせて交換履歴情報を生成し、交換履歴
情報を用いて部品管理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はプリント基板実装工
程を管理する部品管理装置および部品管理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリント実装基板は、プリント処理で配
線パターンを設けたプリント基板上に多くの電子回路部
品が実装されて成るものである。プリント基板上に電子
回路部品を実装する工程をプリント基板実装工程とい
う。プリント基板実装工程は、プリント基板上に配線を
設ける装置、プリント基板上に電子回路部品を実装する
実装設備、完成したプリント実装基板の検査装置など、
複数の装置を連ねた「ライン」に、部品の在庫を保管す
る部品在庫棚や、実装工程全般の管理を行うサーバなど
を加えたシステム(実装システム)によって実行され
る。1つのシステムは1以上のラインを含む。
【0003】実装システムを構成する装置のうち、中心
となるのは実装設備である。実装設備は、各々が特定の
1種類の部品を供給するカセットを多数、そして、前記
カセットから供給される部品を1つずつ吸着して、コン
ベア上を送られてくるプリント基板上に、位置を確認し
ながら実装していく複数のノズルからなるロータリヘッ
ドを備える。なお、ロータリヘッドは、部品の種類をカ
セットの位置を元に判定する(例えば、「部品Aは先頭
位置にあるカセットで、部品Bは3番目のカセット」な
ど)。
【0004】カセットは基板に実装される部品の種類の
数だけ使用される。カセットには、千単位の数の部品を
納めた部品リールが装着されている。部品リール上の部
品を全部使いきってしまった場合は、カセットから空と
なった部品リールを取り外し、新しい部品リールと交換
する(以下、「リール交換」という)。また、製造する
プリント基板の種類(機種)によって使用される部品の
種類は異なるので、機種切替え時に、実装設備では部品
種類の切替えに伴なって一部の部品(カセット)の交換
が行われる(以下、「カセット交換」という)。
【0005】プリント基板実装工程に対しては高い生産
性が要求されるが、生産性を高めるにはラインの休止時
間をできるだけ短くする必要がある。休止なしで連続し
て動作させることができれば理想的だが、上記のリール
交換や、カセット交換に伴なっての休止は避けられな
い。ただし、これらによる休止は、部品を使いきるタイ
ミングや機種切替えのタイミングを予測して、あらかじ
め交換用の部品リールやカセットを用意をしておくこと
で短縮できる。
【0006】また、在庫管理に不備があると、部品在庫
が切れてしまい、実装設備への部品補充ができないとい
う事態が起こる。部品在庫切れの場合、メーカへ部品を
注文して納入を待つことになるのでラインは長時間休止
せざるをえず、生産性は甚だしく低下する。在庫切れの
時期をあらかじめ予測し、在庫補充を促すなどの部品在
庫管理が求められる。
【0007】また、生産性の問題とは別にプリント基板
実装工程には「掛け違い」という問題がある。掛け違い
は、カセットを部品実装設備に装着する際、装着位置を
間違えた結果、本来使われないはずの部品がプリント基
板に実装されたり、部品がプリント基板上の誤った位置
に実装されてしまうことである。掛け違いが発生する
と、完成したプリント実装基板は不良品となり商品価値
はない。また、その生産のために使われた部品や時間、
人的工数も無駄となり、生産性の面でも大きなマイナス
である。掛け違いはリール交換、カセット交換、いずれ
の場合でも発生しうる。
【0008】従来、プリント基板実装工程に関しては、
上記のリール交換やカセット交換の時期予測、部品在庫
切れ防止、および掛け違い防止などをまとめて「部品管
理処理」と言っている。そして、部品管理の手段の一つ
として、IPC(Intelligent Parts Cassette)という
技術がある。IPCは、カセットの一種であり、半導体
メモリを備えている点を特徴とする。このメモリには、
当該カセットが保持するリールに搭載された部品の種類
および部品残数などの情報が管理されている。IPCを
採用した実装システムでは、サーバが各IPCからこれ
らの情報を読み出して、各カセット(IPC)ごとに、
搭載した部品の種類が間違っていないかどうかの判定と
リール交換時期の予測を行うとともに、全IPCの情報
を総合して実装システム全体での部品消費量を求めて、
その結果を部品在庫管理にも利用する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、IPC
を用いて部品管理を行う場合、数多いカセット(IP
C)全てにメモリ及びメモリ用電源電池を装備する必要
があるため、実装システム全体として見ると、非常にコ
ストが高くなってしまう。また、電池についても、電池
切れの際には交換のためにラインが休止すると共に交換
作業に人的工数が発生し、生産性およびコストの点で問
題がある。
【0010】さらに、IPCの管理する情報のうち消費
部品数の情報においては、正常にプリント基板上に実装
された部品数とノズルの吸着エラーなどによって失われ
た部品数とでの仕損数とが区別されていないために、I
PCの管理する情報を用いて行われる部品切れ(リール
交換)時期の予測や部品在庫切れ時期の予測は精度が高
くない。
【0011】本発明は上記課題に鑑み、低コストで精度
の高い部品管理を行うことのできる部品管理装置および
部品管理方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の部品管理装置は、特定の種類の部品を保
持する部品リールを交換可能に搭載したカセットが複数
装着され、各カセットから供給される部品をカセットの
装着位置によって部品種類を識別しつつプリント基板上
に実装するプリント基板実装システム、を対象とした部
品管理装置であって、部品リールの搭載されたカセット
の各々について、前記カセットに直接に、あるいは貼付
されたシール体上に印刷されているカセット識別情報
と、前記部品リールに直接に、あるいは貼付されたシー
ル体上に印刷されている部品種類情報および初期部品数
情報とを読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段が
読み取った、前記カセット識別情報と、前記部品種類情
報および前記初期部品数情報とを組み合わせて部品リー
ル交換履歴情報を生成する生成手段と、前記生成手段が
生成した個々の部品リール交換履歴情報を保持する保持
手段と、前記保持手段が保持する部品リール交換履歴情
報からカセットと部品種類との対応関係およびカセット
ごとの初期部品数を把握して、部品管理処理を行う実行
手段と、前記実行手段による部品管理処理の結果を出力
する出力手段と、を有する構成を特徴とする。
【0013】この構成によれば、従来は電源付きのメモ
リに保持していた情報を、バーコードから取得して部品
管理処理に用いるので、メモリをバーコードに置き換え
ることができ、低コストでの部品管理が実現できる。ま
た、上記の目的を達成するために、本発明の部品管理方
法は、特定の種類の部品を保持する部品リールを交換可
能に搭載したカセットが複数装着され、各カセットから
供給される部品をカセットの装着位置によって部品種類
を識別しつつプリント基板上に実装するプリント基板実
装システム、を対象とした部品管理方法であって、部品
リールの搭載されたカセットの各々について、前記カセ
ットに直接に、あるいは貼付されたシール体上に印刷さ
れているカセット識別情報と、前記部品リールに直接
に、あるいは貼付されたシール体上に印刷されている部
品種類情報および初期部品数情報とを読み取る読み取り
ステップと、前記読み取り手段が読み取った、前記カセ
ット識別情報と、前記部品種類情報および前記初期部品
数情報とを組み合わせて部品リール交換履歴情報を生成
する生成ステップと、前記生成手段が生成した個々の部
品リール交換履歴情報を保持する保持ステップと、前記
保持手段が保持する部品リール交換履歴情報からカセッ
トと部品種類との対応関係およびカセットごとの初期部
品数を把握して、部品管理処理を行う実行ステップと、
前記実行手段による部品管理処理の結果を出力する出力
ステップと、を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関わる部品管理装
置を備えるプリント基板実装システムの実施の形態を、
図面を参照しながら説明する。先ず、実装システムの構
成と、構成各部が部品実装に関して行う一般的な処理と
について説明し、その後、部品管理処理について詳しく
説明する。 1. 実装システムの構成 1.1 実装システムの概要 図1は本実施の形態における部品実装システムAの概要
を示す模式図である。
【0015】実装システムAは、大きく分けてシステム
サーバ1、実装ライン2、部品在庫棚3から成る。シス
テムサーバ1と実装ライン2、システムサーバ1と部品
在庫棚3、はそれぞれ回線Nで接続されている。システ
ムサーバ1は、実装システムAにおけるプリント基板製
造の工程を管理するものであり、その管理作業の中に部
品管理を含む。システムサーバ1は、本実施の形態にお
ける部品管理装置の実体である。
【0016】実装ライン2は、システムサーバ1の管理
下でプリント基板製造処理を実行する。実装ライン2
は、ベルトコンベア25に沿って、プリント基板上に配
線を設ける装置(図外)、プリント基板上に電子回路部
品を実装する装置(以下「実装設備」)20a〜20
n、基板上に実装された電子回路部品を固定する装置
(図外)、完成したプリント実装基板の検査装置(図
外)など、複数の装置が連ねられて成る。実装ライン2
を構成する実装設備20a〜20nはそれぞれコントロ
ーラ23を有し、コントローラ23は回線Nを介してシ
ステムサーバ1と接続されている。実装システムAにお
いて実装ラインは1つだが、実装システムは複数のライ
ンを有することもある。
【0017】実装設備20a〜20nはそれぞれ、部品
供給手段であるカセット21を着脱可能な多数のカセッ
トポジションZ1〜Znと、カセット21から供給され
る部品を吸着して基板上に搬送、実装するロータリヘッ
ド22とを有し、1つのカセットからは特定の1種類の
部品がロータリヘッド22に供給される。実装設備を複
数備えるのは、プリント基板の部品の種類が多く、1台
の実装設備に装着できる数のカセットでは全ての部品を
実装することができないからである。実装設備の台数は
最も部品の種類の多いプリント基板を基準に決められる
ので、部品の種類の少ないプリント基板の場合は、一部
の実装設備が使用されないこともある。
【0018】部品在庫棚3は、システム全体で使用する
部品の在庫を管理するものである。以下、上記システム
サーバ1、実装ライン2、部品在庫棚3について、順
次、構成や処理内容、部品管理を含む管理処理のために
生成する情報について説明する。 1.2 システムサーバの構成 システムサーバ1は、実装システムAのプリント基板製
造を管理するものだが、その管理の基本となる情報は生
産計画情報である。生産計画情報は、どの機種のプリン
ト基板を何台製造するか(生産計画)を示すものであ
る。通常、1つの生産計画の実行は1週間ほどの期間に
渡る。
【0019】図2は、生産計画情報の構成と内容の一例
とを示す図である。生産計画情報200は、基板機種名
欄210と生産予定台数欄220とからなる。基板機種
名欄210には、製造しようとするプリント基板の機種
の名称が格納されている。
【0020】生産予定台数220には、各機種ごとに製
造しようとする台数が格納されている。図2の生産計画
情報200によれば、システムAは、先ず機種「ABC
−1」のプリント基板を5000台、次に機種「ABC
−2」のプリント基板を2000台、最後に機種「AB
C−3」のプリント基板を3000台、順次製造してい
くことになる。
【0021】生産計画情報200は、生産計画の実施に
先立って、管理者の手でシステムサーバ1に入力され
る。また、システムサーバ1は、各実装設備ごとの作業
分担(各機種のプリント基板について、どの実装設備が
どの部品の実装を担当するか)を示す実装情報を保持し
ている。
【0022】図3は、実装情報300の構成と内容の一
例とを示す図である。情報量が大きいので一部情報のみ
示している。実装情報300は、基板機種名欄310、
設備名欄320、カセットポジション欄330、部品品
番欄340、部品員数欄350とから成る。基板機種名
欄310には、どの機種のプリント基板に関する実装情
報かを示す機種名が格納される。
【0023】設備名欄320には、どの実装設備に関す
る情報かを示す実装設備名が格納される。カセットポジ
ション欄330には、設備名欄320で示す実装設備に
おけるどのカセットポジションに関する情報かを示すカ
セットポジションID(図1で示す「Z1」、「Z2」
など)が格納されている。
【0024】部品品番欄340には、カセットポジショ
ン欄330が示すカセットポジションについて、担当す
る部品の種類を示す部品品番が格納される。ある機種の
プリント基板製造中、各部品はいずれかのカセットポジ
ションに装着されたカセットによって供給されるが、こ
のカセットポジションと部品の種類との対応関係が、部
品品番欄340とカセットポジション欄330とで規定
されるのである。例えば、機種「ABC−1」の基板製
造時には、実装設備「HK−1」のカセットポジション
「Z1」に装着されるカセットからは部品品番「V1C
154」の部品が供給される。このように、実装情報3
00によってカセットポジションと部品品番とを厳密に
対応づけするのは、前述の通り、部品実装を行うロータ
リヘッドが、部品の種類をカセットポジションで判定す
るためである。
【0025】部品員数欄350には、基板機種名欄31
0に示す機種の基板における部品品番欄340で示す種
類の部品の使用個数が格納される。例えば、機種「AB
C−1」の基板については、品番「V1C154」の部
品が1個使用される。実装情報300は、生産計画情報
200と同様に、生産計画の実施に先立って、管理者の
手でシステムサーバ1に入力される。
【0026】さらに、システムサーバ1は、前記生産計
画の実際の実施状況を管理するための情報として生産実
績情報を生成・保持する。これは、実際に製造したプリ
ント基板の台数を示す情報である。図4は、生産実績情
報の構成と内容の一例とを示す図である。生産実績情報
400は、基板機種名欄410、設備名欄420、生産
実績台数欄430とからなる。
【0027】基板機種名欄410には、生産計画情報2
00における基板機種名欄210と同じ基板の機種名称
が格納されている。設備名欄420には、基板機種名欄
410で示した各機種の基板の製造に関わる実装設備の
名称が格納されている。生産実績台数欄430には、製
造し終えたプリント基板の台数が格納される。
【0028】システムサーバ1は、管理者から生産計画
情報200および実装情報300の入力を受け付ける
と、これらの情報から、生産実績情報400を生成する
(この時点では、生産実績台数欄430はすべて
「0」)。そして、プリント基板実装作業開始後は、実
装ライン2からプリント基板1台の製造が完了するたび
に送信されてくる生産通知をもとに、生産実績台数欄4
30の内容を更新する。そして、生産実績台数欄430
の値をもとに、生産計画の完了を機種ごとに判定して、
機種切替えの指示あるいは生産計画の完了通知を管理者
に提示する。
【0029】システムサーバ1は、上記の情報に加え
て、実装ライン2の実装設備20a〜20nおよび部品
在庫棚3から送信されてくる情報をもとに、部品管理を
含む実装処理管理用の情報を生成・保持する。これらの
情報に関しては、ライン2および部品在庫棚3に関する
説明の中で述べる。また、システムサーバ1は、生産計
画にある各機種のプリント基板ごとに生産開始時間と生
産完了時間とをチェックして生産所要時間を求める。そ
して、生産所要時間を生産台数で割って、機種ごとに
「1台当たりの製造所要時間」を求めて保持しておく。
この1台当たりの機種別製造所要時間のデータは、次の
生産計画実行時において部品管理に用いられる。詳細
は、後述する部品管理の説明のところで述べる。 1.3 実装ライン2 基板実装ライン2は、複数の実装設備20a〜20nが
基板材の搬送手段であるベルトコンベア25に沿って並
んだ構成であり、ベルトコンベア25上を搬送される基
板材の上に、実装設備20a〜20nが順次、部品を実
装していき、プリント基板を完成させるものである。実
装設備20a〜20nの構成は同じであるので、以下、
各実装設備に共通の事項について記す場合は、「実装設
備20」とする。
【0030】図1に示す通り、実装設備20は、部品管
理のためのコントローラ23と、バーコード読み取り用
のバーコードリーダ24とを有しコントローラ23は回
線Nを介してシステムサーバ1に接続されている。実装
設備20は、カセットを着脱可能なカセットポジション
Z1〜Znを複数の有しており、カセットポジションに
装着されたカセットから供給される部品をロータリヘッ
ド22で吸着し、吸着した部品をプリント基板上の実装
位置まで運んで実装する。各カセットポジションには、
カセットポジション識別情報(図3、実装情報300の
実装設備名欄320、カセットポジション欄330の内
容に対応)をバーコードおよび文字の形式で印刷したバ
ーコードシートが貼付されている。各カセットポジショ
ンへのカセットの着脱は、センサを介してコントローラ
23に監視されている。
【0031】カセット21には部品リールを搭載でき、
部品リールから1つずつ部品を取出してはロータリヘッ
ド22に供給する。カセット21上の部品リールは交換
可能であり、部品を使い切った場合、製造する基板機種
の切替えの場合にリール交換が行われる。部品リールに
は、部品品番などの情報が文字およびバーコードの形式
で印刷されたバーコードシートが貼付されている。
【0032】カセット21は、機種切替えに伴なうカセ
ット交換に備えて、実装設備20a〜20nのカセット
ポジションの数の合計を上回る数だけ用意されている。
また、各カセットには固有の識別情報(以下「カセット
ID」という)を文字とバーコードとで印刷されたバー
コードシートが貼付されている。実装設備20は、部品
の実装作業を実行すると共に、部品管理に必要な情報
を、システムサーバ1に提供する。こうした情報につい
ては、管理者がバーコードリーダ24を用いてコントロ
ーラ23に入力したり、コントローラ23が実装設備2
0各部から直接取得したりする。以下、こうした情報の
内容を、生産計画の開始から終了までの流れに沿って説
明する。
【0033】生産計画が決まると、必要な部品の種類
(部品品番)が決まるので、管理者は部品在庫棚3から
当該部品品番の部品リール36を取出し、取出した部品
リールをカセット21に搭載する。とりあえずは、生産
計画において最初に製造される機種のプリント基板(こ
こでは基板「ABC−1」)用の部品品番(実装情報3
00に示されたもの)の部品リールをカセットに搭載す
る。
【0034】この時、管理者は部品リールおよびカセッ
トのバーコードをバーコードリーダ24で読み取る。こ
のバーコードの情報は、コントローラ23経由でシステ
ムサーバ1に送信され、システムサーバ1は、この情報
をもとに、部品管理用の情報である交換履歴情報を生成
する。交換履歴情報は、カセットと部品リールとの組合
せを管理するための情報である。この時、管理者は、コ
ントローラ23から交換履歴情報生成のための操作であ
ることを入力した上で、バーコードの読み取りを行う。
【0035】図5は交換履歴情報の構成と内容の一例と
を示す図である。交換履歴情報500は、カセットID
欄510、部品品番欄520、初期部品数欄530、装
着ポジション情報欄540とから成る。カセットID欄
510にはカセットの識別情報が格納される。この識別
情報は各カセットのバーコードに記録されているカセッ
トIDである。
【0036】部品品番欄520には、カセットID欄5
10で示すカセットに搭載されている部品リールの種類
(部品品番)が格納される。この欄の情報は、部品リー
ルのバーコードから読み取られた情報である。カセット
ID欄510および部品品番欄520によって、カセッ
トと部品品番とは1対1で対応づけされ、この対応関係
は生産計画が完了するまで保持される。例えば、図5の
カセットID「C−001」のカセットには部品品番
「V1C154」以外の部品リールを搭載することはで
きなくなる。これは、部品管理の一部である「掛け違い
防止」のためである。
【0037】初期部品数欄530には、カセットに部品
リールを搭載した時点での部品リール上の部品の数が格
納される。この欄の情報は、部品リールのバーコードか
ら読み取られた情報であり、後述するように、部品管理
処理(部品リールの部品切れ予測)に用いられる。装着
ポジション欄540には、カセットが装着された実装設
備およびカセットポジションの情報を格納される。交換
履歴情報生成直後は、当欄はまだ空欄である。
【0038】次いで、管理者は、部品リールを搭載した
カセットを実装設備20に装着する。管理者は、先ず、
カセットポジション識別情報が記録されたカセットポジ
ション用バーコードをバーコードリーダ24で読み取
る。すると、コントローラ23が読み取られた情報(実
装設備名およびカセットポジション)をシステムサーバ
1に送り、システムサーバ1は送られてきたカセットポ
ジション識別情報をキーにして交換履歴情報500の装
着ポジション欄540を検索し、当該カセットポジショ
ンに装着されているカセットのカセットID(カセット
ID欄510)を求める。カセットIDはコントローラ
23に送られ、コントローラ23のモニタに表示され
る。管理者はモニタに表示されたIDのカセットを探し
て、当該カセットポジションに装着する。装着を確認し
たシステムサーバ1は、上記のカセットポジション識別
情報を当該カセット対応の交換履歴情報の装着ポジショ
ン欄540に設定する。
【0039】以上の処理は、全カセットの装着が終わる
まで繰り返される。システムサーバ1は機種「ABC−
1」用の実装情報300をもとにカセットの装着状況を
監視し、全てのカセットの装着が正しく完了した時点
で、管理者から実装ライン2の起動指示を受け付ける。
実装ライン2が起動すると、実装設備20は部品実装処
理を開始する。処理開始後、実装設備20は、吸着エラ
ー(カセットが供給した部品をロータリヘッドが正しく
吸着できず、部品を基板材上に実装できないこと)に関
する情報をシステムサーバ1に通知し、システムサーバ
1はこの吸着エラー情報をもとに「カセット稼動情報」
を生成する。
【0040】カセット稼動情報は本来、カセットが正常
動作しているかどうかを判断するためのものであるが、
本実施形態の実装システムAでは、吸着エラーによる部
品仕損を考慮することで部品管理(部品切れ予測)の精
度を上げるためにも利用される。吸着エラーに関する情
報をシステムサーバ1に送るのはコントローラ23であ
る。コントローラ23は、ロータリヘッド22が部品吸
着を行うたびに、その結果(正常終了か吸着エラー発生
か)を、部品を供給したカセットのカセットポジション
および実装設備の識別子とともにシステムサーバ1に通
知する。
【0041】図6はカセット稼動情報の構成と内容の一
例とを示す図である。カセット稼動情報600は、基板
機種名欄610、実装設備名欄620、カセットポジシ
ョン欄630、吸着回数欄640、吸着エラー回数欄6
50を有する。基板機種名欄610は、どの機種のプリ
ント基板を製造中の吸着処理に関する情報かを示す機種
名が格納されている。
【0042】実装設備名欄620、カセットポジション
欄630には、どの実装設備のどのカセットポジション
に関する情報かを示す情報が格納される。これらの欄の
内容は、基板機種名欄610が示す機種に対応する実装
情報300の実装設備名欄320、カセットポジション
欄330の内容をもとに設定される。基板機種名欄61
0、実装設備名欄620、カセットポジション欄630
の内容は、実装ライン2の起動前にシステムサーバ1が
あらかじめ設定しておく。
【0043】吸着回数欄640、吸着エラー回数欄65
0の内容はそれぞれ、基板機種名欄610で示す機種の
プリント基板製造中に、実装設備名欄620およびカセ
ットポジション欄630の内容で特定されるカセットに
よって実行された吸着処理の回数、そのうちエラーとな
った回数を示す。これらの欄の内容は、生産計画開始時
には0であり、その後は、各実装設備のコントローラ2
3からの通知を受けるたびにシステムサーバ1が更新す
る。吸着が正常終了した場合は吸着回数欄640の値の
みカウントアップ(+1)され、吸着エラーの場合は、
吸着回数欄640および吸着エラー回数欄650の値を
カウントアップ(+1)される。
【0044】また、部品実装を行っているうちに、カセ
ット21上の部品リールの部品を使い切ってしまうと、
部品リールの交換が必要となる。部品リールに部品がな
くなると、この部品リールが搭載されている実装設備の
コントローラ23がシステムサーバ1に部品切れ(実装
設備名、カセットポジションの情報を含む)を通知し、
システムサーバ1は実装ライン2を停止させると共に、
管理者への部品リール交換指示を出す。交換指示には部
品切れとなったカセットポジション(実装設備名を含
む)と、当該カセットポジションに対応する部品品番
(実装情報300から得られる)との情報が含まれる。
【0045】指示を受けた管理者は、当該カセットポジ
ションに装着されたカセットを取り外し、搭載されてい
る空の部品リールを新しい部品リールと交換する。交換
の際にはバーコードリーダ24で、カセットのバーコー
ド、交換前後の2つの部品リールのバーコードを読み取
って、「掛け違い」がないことをシステムサーバ1に確
認する。また、この読み取りの結果に応じて、当該カセ
ットの交換履歴情報500のうち初期部品数欄530
が、交換後部品リールの部品数情報の値に更新される。
【0046】システムサーバ1は、部品切れの時間を予
測し、管理者に対して、実際に部品切れとなる前に交換
の用意をさせる。この「部品切れ予測」および「掛け違
い防止」は部品管理処理であり、詳しい内容は、後述す
るシステムサーバ1による部品管理のところで詳しく述
べる。実装設備20は、生産計画情報200で予定され
た台数だけ、ある機種のプリント基板を製造し終える
と、機種切替え作業(具体的には実装情報300に応じ
てのカセット交換(部品交換))のために停止する。プ
リント基板は機種ごとに部品構成が異なるので、機種切
替えにともなって部品の種類が代わるカセットポジショ
ンについてはカセットを交換するのである。
【0047】ただし、異なる機種のプリント基板で共通
する部品も多いので、全てのカセットポジションで交換
を行うことはない。例えば実装情報300(図3)を見
ると、機種「ABC−1」から「ABC−2」への切替
えの場合、実装設備「HK−1」のカセットポジション
「Z1」の部品品番は、機種「ABC−1」、「ABC
−2」のいずれでも「V1C154」で同じなので、カ
セット交換は不要である。一方、実装設備「HK−1」
のカセットポジション「Z2」は、機種「ABC−1」
での部品品番が「V1C201」であるのに対し、機種
「ABC−2」では部品品番が「V1C223」なの
で、カセット交換が必要となる。
【0048】カセット交換は管理者が行うが、その際、
管理者はシステムサーバ1が出力した交換リストをもと
に作業を行う。交換リストは、機種切替えにともなって
カセット交換を行う必要のあるカセットポジション一覧
や交換するカセットに搭載する部品リールの部品品番を
示すもので、システムサーバ1が、機種切替え作業の迅
速化と「掛け違い」防止のために生成するものである。
交換リストについては後述のシステムサーバ1による部
品管理処理の説明箇所で詳しく述べる。
【0049】管理者は、交換リストに従って交換用カセ
ットを機種切り換え前に用意しておく。これは、カセッ
ト交換作業を速やかに行うためである。交換用カセット
に部品リールを搭載する際には、既に述べたバーコード
読み取りを行って、交換用カセット用の交換履歴情報5
00(図5参照)を生成しておく。以上の作業は、生産
計画200に示された機種と台数だけプリント基板の製
造が完了するまで繰り返される。 1.4 在庫部品棚 在庫部品棚3は実装システムA全体で使用する部品の在
庫を管理するものである。在庫部品棚3は部品棚31を
多数有して成り、部品棚31にはそれぞれ特定の1種類
の部品品番を有する部品リール36が複数格納されてい
る。
【0050】また、各部品棚31には棚バーコードシー
ト32が貼付されており、これには、部品棚の番号、お
よび当該部品棚に格納される部品リールの部品品番が、
バーコードと文字の両形式で印刷されている。さらに、
各部品棚31は通知ランプ33を備えている。通知ラン
プ33はシステムサーバ1の制御により点灯させられ
る。システムサーバ1は、部品管理処理の一部として、
近い時期に部品切れに伴なう部品取出しが行われると予
測した部品棚について、通知ランプ33を点灯させる。
前記システムサーバ1の予測の詳細は、後述する部品管
理の説明のところで述べる。
【0051】部品リール36は、ある種類の部品を千単
位で搭載したテープをリール状に巻いたもので、カセッ
ト21に搭載されると、カセット21は部品リール36
から1つずつ部品を取出し、ロータリヘッド22に供給
する。部品リール36にはバーコードシートが貼付され
ており、ここには、部品品番およびリールに格納された
部品の数とが、バーコードと文字との両形式で印刷され
ている。在庫部品棚3に格納されている各部品リール
は、いずれも特定の1種類の部品を保持しているが、同
じ種類の部品を保持する部品リールであっても、保持す
る部品の数はかならずしも同じではない。
【0052】在庫部品棚3は、部品在庫の補充/取出し
に関する情報を取得してシステムサーバ1に伝えるため
の棚コントローラ35を備えている。棚コントローラ3
5はバーコードリーダ34を備えるとともに、回線Nを
介してシステムサーバ1に接続されている。在庫部品棚
3に格納されている部品在庫の量については、棚コント
ローラ35から送られてくる情報をもとにシステムサー
バ1が生成・保持する部品在庫管理情報によって管理さ
れる。
【0053】図7は、部品在庫管理情報500の構成お
よび内容の一例を示す図である。部品在庫管理情報70
0は、部品棚ID欄710、部品品番欄720、部品在
庫数欄730から成る。部品棚ID欄710には、部品
在庫棚3中のいずれの部品棚に関する情報であるかを示
す識別情報が格納されている。この欄の内容は、部品棚
31に貼付された棚バーコードシート32に記録された
部品棚番号に対応している。
【0054】部品品番欄720には、部品棚ID欄71
0で示す部品棚に格納すべき部品の部品品番が格納され
る。当欄に格納される部品品番は、リールバーコードに
含まれる部品品番に対応している。部品在庫数欄730
には、部品棚31に収められている部品在庫数の情報が
格納されている。部品在庫数欄730の内容は部品の取
出し/補充のたびに更新される。
【0055】以下、管理者による在庫部品棚3からの部
品リール36の取出し、または在庫部品棚3への部品リ
ール36の格納(補充)によって部品在庫管理情報70
0の内容がどのように更新されるか、図面を参照しなが
ら説明する。図8は、部品棚31への部品リールの補充
/取出しの概要を示す模式図である。
【0056】管理者は、在庫部品棚3からの部品リール
36の取出し、または在庫部品棚3への部品リール36
の格納(補充)を行う際、バーコードリーダ34で棚バ
ーコードシート32を読み取った後に部品棚31を開け
る。そして、キー操作で棚コントローラ35に取出し/
補充の別を指定したうえで、部品リール36のバーコー
ドの読み取りを行う。システムサーバ1は、読み取られ
たバーコードに記録された情報を用いて部品在庫管理情
報700の更新を行う。
【0057】取出しの場合、システムサーバ1は当該部
品リール36の部品数分だけ対応する部品在庫数欄73
0の値を減らす。補充の場合、システムサーバ1は、先
に読み取った棚バーコードシート32に記録された部品
棚番号で部品在庫管理情報700を検索し、この部品棚
に対応する部品品番を求める。そして、求めた部品品番
と部品リール36のバーコードに含まれる部品品番とを
比較する。両者が不一致なら、システムサーバ1は部品
棚と部品リールの組合わせが間違っていると判断し、棚
コントローラ35にエラーを通知する。その場合、管理
者は補充の作業を最初からやり直す。両者の部品品番が
一致すれば、部品リールと部品棚の組合わせは正しいの
で、システムサーバ1は当該部品リールの部品数分だけ
対応する部品在庫数欄730の値を増やす。
【0058】このように取出し/補充が管理されるの
で、部品在庫管理情報700の内容は正しく部品在庫棚
3における部品在庫の状況を示すことになる。 1.5 システムAの動作 上記の構成を有する実装システムAについて、以下、図
面に従って、1つの生産計画の開始から終了までの動作
の流れを説明する。
【0059】図9は、システムAのプリント基板製造の
動作を示すフローチャートである。先ず、システムサー
バ1は、管理者から生産計画に関する情報(生産計画情
報200、実装情報300)の入力を受け付けるととも
に、これを用いて他の生産実績情報400を初期設定す
る(S901)。次に、管理者が実装情報300に基づ
いてカセットに部品リールを装着するのにともなって、
システムサーバ1は、両者に貼付されたバーコードの情
報から交換履歴情報500を生成する(S902)。次
いで、管理者が最初に製造する機種のプリント基板用の
カセットを実装設備に装着するのに対して、システムサ
ーバ1は、カセット稼動情報600(初期状態)を生成
する(S903)。
【0060】次いで、実装ライン2が起動し、生産計画
における最初の機種のプリント基板への部品実装を行う
(S904)。実装設備20は部品を1つ吸着するたび
に、部品の実装が正しく行えたかどうか(吸着エラーの
有無)をシステムサーバ1に通知し、システムサーバ1
はこの通知をもとにカセット稼動情報600の内容を更
新する(S905)。
【0061】また、実装ライン2は、1つのプリント基
板を完成させるたびにシステムサーバ1に通知する(S
909:Yes)。システムサーバ1は、この通知をもと
に生産実績情報400を更新し(S910)、製造中機
種のプリント基板製造実績をチェックする。そして、実
績が予定に達すると(S914:Yes)、システムサー
バ1は実装ライン2を停止させて、管理者に機種切替え
のための作業を行わせる(S916)。この時、システ
ムサーバ1は、バーコードの情報をもとに掛け違いチェ
ックを行う。
【0062】また、上記実装処理の途中でカセットの部
品切れが発生すると(S907:Yes)、システムサー
バ1は実装ライン2を停止させると共に、管理者に部品
リール交換を行わせる(S908)。この時、システム
サーバ1は、管理者によって入力されるバーコード情報
に基づいて掛け違いチェックを行う。なお、システムサ
ーバ1は、定期的に部品切れ予測処理を行い、部品切れ
の近いカセット(カセットポジション)を管理者に通知
する(S906)。
【0063】なお、システムサーバ1は、プリント基板
が1台製造完了するごとに(S909:Yes)機種切替
え時期予測を行い(S911)、機種切替え時期が近い
と判定すると(S912:Yes)、交換リストを出力し、
管理者に交換用カセットの用意を行わせる(S91
3)。機種切替え後は、上記の処理(ステップS904
〜S916)を、生産計画にある全ての機種のプリント
基板を予定台数製造するまで繰り返す(S915:Ye
s)。
【0064】また、システムサーバ1は、部品リール交
換(ステップS908)、機種切替え準備(ステップS
913)に伴なって部品在庫棚3から部品リールが取出
されるタイミングで部品在庫切れ予測を行い、部品在庫
の切れそうな部品があると、これを管理者に通知する。 2.管理処理の内容 上述の通り、実装システムAにおいては、プリント基板
の生産性を上げるために部品管理を行っている。具体的
には、実装設備20において発生するカセットへの部品
補充(リール交換)や、プリント基板の機種切替え時の
部品の取り換え(カセット交換)の時期を予測して管理
者に通知し、あらかじめ準備をさせておく。また、部品
在庫量を監視して、部品在庫切れが発生しないようにし
ている。
【0065】部品管理の主体はシステムサーバ1であ
り、部品管理処理は、上述の各種情報(生産計画情報2
00、実装情報300、生産実績情報400、カセット
稼動情報600、交換履歴情報500、部品在庫情報7
00)をもとに行われる。以下、システムサーバ1が行
う部品管理処理、すなわち、部品切れ予測(リール交換
時期予測)、機種切替え予測(カセット交換時期予
測)、棚在庫管理(部品在庫切れ予測)について順次説
明する。また、これら部品管理に関連して行われる「掛
け違い」防止処理および端数管理処理についても併せて
説明する。 2.1 部品切れ予測処理 部品切れ予測処理は、部品実装に使用中のカセットに搭
載されているリールの部品残数がゼロとなる時刻を予測
して管理者に通知し、リール交換の準備を促すものであ
る。図9のフローチャートに示す通り(ステップS90
7)、部品切れ予測処理は実装処理中に所定の時間間隔
で行われる。
【0066】以下、部品切れ予測処理の手順を、図面を
参照しながら説明する。図10は、システムサーバ1の
うち部品切れ予測処理に関わる構成と共に、部品切れ予
測処理における処理の流れおよび処理に用いられる情報
の流れを示す模式図である。システムサーバ1は、制御
部11、メモリ12、予測部13、送受信部14、入出
力部15とを有する。
【0067】制御部11は、入出力部15が管理者から
受け付けた情報(生産計画情報200、実装情報30
0)や、送受信部14が実装ライン2や部品在庫棚3か
ら受信した通知をもとに、メモリ12に各種情報(生産
計画情報200、実装情報300、生産実績情報40
0、カセット稼動情報600、交換履歴情報500、部
品在庫情報700)を格納し、また更新する。さらに、
メモリ12には、過去のプリント基板実装処理の結果を
もとに制御部11が求めた機種別製造所用時間1000
が格納されている。
【0068】また、制御部11は、部品切れ予測処理の
タイミングを決定し、予測部13に処理実行を指示す
る。そして、予測部13による予測処理の結果を、入出
力部15を介して管理者に、送受信部14を介して実装
システム2、部品在庫棚3に、それぞれ通知する。予測
部13は、メモリ12内の各種情報の一部を参照してカ
セット(カセットポジション)ごとに部品切れ時期を予
測し、その結果を制御部11に出力する。
【0069】予測部13による予測処理は以下の順序で
行われる: (1)実装ライン2上で稼働中の(実際に部品実装を行
っている)カセットとそのカセットポジションとを特定
し、各カセットの1つ1つについて、(2)〜(5)を
繰り返す; (2)当該カセットに装備されている部品リールが現在
保持している部品残数を求める; (3)(2)で求めた部品残数であと何個のプリント基
板(現在製造中の機種)が製造できるかを求める; (4)(3)で求めた数のプリント基板を製造するまで
にかかる時間(部品切れ予測時間)を求める; (5)(4)で求めた部品切れ予測時間を管理部11に
出力する。(1)については、生産実績情報400をも
とに製造中のプリント基板機種を特定し、特定した機種
をキーに実装情報300を参照する。それによって、当
該機種のプリント基板の実装処理を行うカセットのカセ
ットポジション(実装設備名欄320およびカセットポ
ジション欄330)と部品品番(部品品番欄340)と
が特定できる。(2)については、以下の計算で求め
る。 部品残数 = 部品リールの初期部品数 −(当該生
産計画において現在までに当該部品リールからプリント
基板に実装された部品の数 + 吸着失敗部品数) は、(1)で特定したカセットについて、実装情報3
00から当該カセットの装着された実装設備およびカセ
ットポジションを得て、これをキーに交換履歴情報50
0の装着ポジション欄540を検索し、ヒットした情報
の「初期部品数欄530」の値を読み出すことで得られ
る。
【0070】は「生産実装情報400」において、こ
れまでに製造されたプリント基板機種とその製造実績台
数(生産実績欄430)とを得る。ついで、各機種のプ
リント基板ごとに、当該機種のプリント基板製造に用い
られる当該部品品番の部品の数(実装情報300の「部
品員数欄340」)を得る。そして、機種ごとに「生産
実績台数 × 部品員数」を計算してその合計を求めれ
ば、は得られる。
【0071】は、現在までに製造した機種プリント基
板の実装処理において、当該カセットで発生した吸着エ
ラー回数である。吸着エラー回数については、各機種ご
とにカセット稼動情報600をプリント基板機種名とカ
セットポジションとをキーに検索し、機種ごとの吸着エ
ラー回数(吸着エラー回数欄650より)を合計すれば
得られる。(3)については、以下の手順で求める: 先ず、現在製造中のプリント基板機種に対応する実
装情報300を当該カセットの装着されたカセットポジ
ションをキーに検索して、当該機種のプリント基板製造
において、当該カセットが消費する部品の員数(部品員
数欄350((2)で求めたのと同じもの))を得
る。
【0072】 製造中のプリント基板機種に対応する
カセット稼動情報600を当該カセットのカセットポジ
ションで検索して、当該カセットの吸着エラー率を求め
る(吸着エラー回数欄650の値 ÷ 吸着回数欄640
の値)。 で得た部品員数、で得た吸着エラー率、(2)
で求めた部品残数を用いて以下の計算を行う: 製造できるプリント基板の数 = 部品残数 ÷(1+ 吸
着エラー率)÷ 部品員数 (4)については、(3)で求めた「製造できる基板の
数」に「当該機種基板の1台当たりの製造所要時間10
00」(システムサーバ1が今回までの生産計画実行時
に算出、保持している情報)を乗じることで求められ
る。管理部11は、予測部13が算出した部品切れ予測
時間を、実装設備ごとにグラフの形式にまとめ、システ
ムサーバ1のモニタに表示し、管理者に示す。
【0073】図11は、システムサーバ1のモニタに表
示される「部品切れ予測グラフ」(実装設備1台分)1
100である。グラフ1100は横軸がカセットポジシ
ョン、縦軸が上記の計算で求められた部品切れ予測時間
である。グラフ1100には、カセットポジションは部
品切れ予測時間をもとにソートされており、部品切れ予
測時間の短いものほど左側にくるようになっている。ま
た、グラフにはリール交換の準備開始の目安として警告
ライン1110が表示される。ここでは、90分という
部品切れ予測時間を警告ラインとしている。
【0074】管理者は、部品切れ予測時間が警告ライン
を下回っているカセットポジションをチェックし、当該
カセットポジションのカセットに搭載される部品の種類
(部品品番)を実装情報300から調べると、当該部品
品番の部品リールを部品在庫棚3から取出しておき、部
品切れとなりしだいリール交換を行う。また、システム
サーバ1は、管理者が部品在庫棚3から補充用の部品リ
ールを取出す際の便宜のために、部品切れ予測時間が警
戒ラインを下回ったカセットポジション上のカセットに
搭載されている部品リールと同じ部品品番の部品リール
が格納された部品棚31の警告ランプ33を点灯させて
おく。
【0075】ランプ33を点灯させるべき部品棚につい
ては、部品切れ時間予測の処理の過程で既に部品品番が
特定されているので、部品品番をキーに部品在庫管理情
報700を検索すれば求められる。このように、システ
ムサーバ1が部品切れの近いカセットポジションを予測
し、しかも、補充すべき部品を格納した部品棚の位置ま
でランプを点灯させておくので、管理者は、実際に部品
切れとなる前にリール交換の準備を済ませておくことが
でき、部品補充(リール交換)を速やかに行うことがで
きる。よって、実装設備の休止時間は最低限に抑えられ
る。また、部品切れ時間の算出には吸着エラーによる部
品仕損も考慮されているので、部品切れ予測の精度は高
い。2.2 部品切れ時の掛け違い防止処理上記の部品
リール交換処理において、管理者は、カセットポジショ
ン用バーコード、カセット用バーコード、交換前後の部
品リールのバーコードをバーコードリーダ24で読み取
り、交換後の部品リールが正しいか、部品リール交換後
のカセットを正しいカセットポジションに戻したかかど
うか、システムサーバ1による掛け違い防止チェック
(3点照合チェック)を受ける。その手順を、以下に図
面を参照しながら説明する。
【0076】図12は、部品切れ時の部品リール交換の
処理を示す模式図である。管理者は、部品切れ予測グラ
フ1100を参照し、予測時間が警告ライン1110を
下回るカセットポジションがあれば、システムサーバ1
の端末から当該カセットポジション1210のカセット
1220に関する交換履歴情報500を表示させ、当該
カセットに補充すべき部品の部品品番を確認すると、当
該部品品番を有する部品リール1240を部品在庫棚3
から取出しておく。
【0077】そして、実際に部品切れとなった時点で、
当該カセットポジション1210からカセット1220
を取り外し、搭載されている部品リール1230を新し
い部品リール1240に交換する。その際、管理者は、
カセットポジション1210のバーコード1211(又
はカセット1220のバーコード1221)、新旧部品
リールのバーコード1231,1241をバーコードリ
ーダで読み取り、読み取られた情報は、システムサーバ
1に通知される。
【0078】上記の部品リール交換処理に対して、シス
テムサーバ1は先ず、カセットポジション1210の情
報をチェックし、当該カセットポジション1210が実
際に部品切れとなっているかどうか、部品切れ予測グラ
フ1100の情報を元に確認する。部品切れとなってい
なければ、間違ったカセットポジションのカセットを取
り外したことになるので、当該実装設備のコントローラ
23に警告メッセージを表示させる。次いで、システム
サーバ1は、新旧部品リールのバーコード1231、1
241に含まれる部品品番が一致することを確認する。
両者が不一致であれば、誤った部品リールを装着しよう
としていることになるので、システムサーバ1は、当該
実装設備のコントローラ23に警告メッセージを表示さ
せる。
【0079】こうして、読み込まれたバーコード情報を
もとにシステムサーバ1が掛け違いのチェックを行うの
で、リール交換時の掛け違いは防止できる。2.3 機
種切替え予測カセット交換予測処理は、製造するプリン
ト基板の機種切替え(ある機種の基板を生産計画分の台
数製造し終わり、次機種のプリント基板製造準備を開始
すること)の時間を予測し、実際の切替え時間がくる前
に管理者に予測時間と交換の必要なカセットとを通知
し、機種切替え処理の準備を促すものである。図9のフ
ローチャートに示す通り(ステップS912)、切替え
予測処理は実装処理中、1台のプリント基板が完成する
たびに行われる。
【0080】以下、機種切替え予測処理の手順を、図面
を参照しながら説明する。図13は、システムサーバ1
の構成と、機種切替え予測処理における処理の流れ、お
よび処理に用いられる情報の流れを示す模式図である。
構成については比較部16を有する点以外、図10(部
品切れ予測処理における場合)と同じである。ただし、
図10の場合とは、予測部13の行う計算処理の内容が
異なるとともに制御部11の動作も一部異なる。以下、
図10と共通の内容については説明を省略し、異なる部
分のみ説明する。
【0081】制御部11は、実装ライン2からプリント
基板を1台製造した旨の通知を受ける度に、予測部13
に機種切替え時間予測の実行を指示する。そして、予測
部13が算出した予測時間が所定値を下回ると、比較部
16に指示して交換リストを生成させる。そして、比較
部16の生成した交換リストを、入出力部15を介して
管理者に提示し、機種切替えの準備を促す。また、制御
部11はタイマ111を内蔵し、これを用いて、各機種
プリント基板の製造開始時刻と製造完了時刻とを計測、
保持し、機種別製造所要時間1100算出に使用する。
【0082】予測部13は、メモリ12内の各種情報の
一部を参照して機種切替え時間(現在製造中の機種のプ
リント基板を生産計画の予定台数製造し終えるまでの時
間)を予測し、その結果を制御部11に出力する。機種
切替え時間予測は以下の順序で行われる: (1)現在製造中の機種のプリント基板を、あと何台製
造するか求める; (2)現在製造中の機種のプリント基板について、1台
当たりの製造に要する所要時間を求める; (3)現在製造中の機種のプリント基板を予定台数製造
し終えるまでにかかる時間を求める; (1)については、生産実績情報400の生産実績台数
欄430の情報と、生産計画情報200の生産予定台数
欄220の情報とから求められる。(生産予定台数 −
生産実績台数)(2)については、システムサーバ1が
前回の生産計画実行時に算出・保持している、当該機種
プリント基板1台当たりの製造所要時間1100の情報
から得られる。ただし、当該機種について、この所要時
間の情報が存在しない場合には、現在時刻(制御部11
の内蔵タイマで得られる)から当該機種プリント基板の
製造開始時刻(制御部11が保持している)を差し引い
た値を、生産実績情報400の生産台数欄430の値で
除算すれば求められる。
【0083】(3)については、(1)の結果に(2)
の結果を乗じて求める。比較部16は、上記の予測部1
3が算出した機種切替え予測時間が所定値を下回った場
合に、制御部11の指示で処理を開始する。比較部16
は、生産実績情報400を参照して、現在製造中のプリ
ント基板の機種を確認した後、実装情報300を参照す
る。そして、現在製造中の機種のプリント基板と次に製
造する機種のプリント基板とについて、それぞれ、実装
設備名欄320、カセットポジション欄330、部品品
番欄340の情報を取得する。
【0084】そして、これら2種類の機種のプリント基
板に使われる部品品番を、実装設備ごと、カセットポジ
ションごとに比較し、機種切替え前後で部品品番欄34
0の内容の変わるカセットポジションを洗い出すと、そ
の結果を元に交換リストを実装設備別に生成し、管理部
11に出力する。図14は、交換リストの構成と内容の
一例とを示す図である。
【0085】交換リスト1400は、設備情報欄141
0、準備開始時刻欄1420、次基板機種名欄143
0、交換情報テーブル1440とからなり、交換情報テ
ーブル1440はさらに、カセットポジション欄144
1、部品品番欄1442、交換要否欄1443、交換確
認欄1444とから成る。設備情報欄1410は、当該
実装設備の名称を示す欄で、この情報は実装情報300
の実装設備欄320から得られるものである。
【0086】準備開始時刻欄1420は、機種切り換え
の準備作業(交換用カセットの用意など)を開始するタ
イミングの目安を示すものであり、この欄の情報は、予
測部13が求めた「機種切り換え予測時間」をもとに得
られるものである。次基板機種名欄1430は、切り換
え後の基板機種を示す情報であり、実装情報300から
得られる。
【0087】交換情報テーブル1440のうち、カセッ
トポジション欄1441、部品品番欄1442は実装情
報300のうち次機種のプリント基板に対応するカセッ
トポジション欄330および部品品番欄340の情報の
うち、当該実装設備に関する部分をそのまま引き写した
ものである。交換要否欄1443には、カセットポジシ
ョンごとにカセット交換の要否を示す情報が設定され
る。この欄の情報は、製造中の機種のプリント基板に関
する部品品番の情報と次機種のプリント基板に関する部
品品番の情報とをカセットポジションごとに比較して、
結果が不一致であったものについてのみ「交換要」と設
定される。
【0088】交換確認欄1444は、交換要否欄144
3で「交換要」となったカセットポジションでの部品交
換を実際に行ったかどうかを管理者が確認するために用
いられる欄であり、比較部16が生成した段階では、全
て空欄となっている。2.4 カセット交換時の掛け違
い防止処理上記の交換リストに従って、管理者は機種切
替え作業(カセット交換)を行う。その際、管理者は、
カセットポジション用バーコード、交換後カセットのバ
ーコードをバーコードリーダ24で読み取り、交換カセ
ットを正しいカセットポジションに装着したかどうかシ
ステムサーバ1のチェックを受ける。その手順を以下に
図面を参照しながら説明する。
【0089】図15は、機種切替え時のカセット交換の
処理を示す模式図である。先ず、管理者は、交換リスト
1400が出力されると、これに従って必要な部品品番
の部品リールを搭載した交換用カセット1550を用意
する。その際、管理者はカセット1540のバーコード
1541と部品リール1550のバーコード1551を
バーコードリーダで読み取る。システムサーバ1は、こ
の情報をもとに交換カセット1540用に交換履歴情報
500を生成する。
【0090】そして、システムサーバ1から機種切替え
の指示が出ると、管理者は、用意した交換用カセット1
540を実装設備20の対象カセットポジション151
0に装着する。その際、管理者は、先ず、交換リストの
交換要否欄1443において「要交換」となっているカ
セットポジション1510のバーコード1511をバー
コードリーダ24で読み取る。すると、システムサーバ
1は、内蔵する交換リストの情報と、交換用カセットの
交換履歴情報500とを元に、当該カセットポジション
1510に装着すべきカセットのカセットIDを当該実
装設備のコントローラ23に表示させる。
【0091】管理者は、当該カセットポジション151
0から旧カセット1520を取り外し、コントローラ2
3が表示したカセットIDを有する交換カセット154
0を当該カセットポジション1510に装着するその
際、管理者は交換カセット1540上の部品リール15
50のバーコード1551をバーコードリーダ24で読
み取る。システムサーバ1は、このバーコード1551
に含まれる部品品番情報と交換リストの情報のうち当該
カセットポジション1510に対応する部品品番(部品
品番欄1442の内容)とが一致することを確認する。
両者が不一致であれば、誤った交換カセットを装着しよ
うとしていることになるので、システムサーバ1は、当
該実装設備のコントローラ23に警告メッセージを表示
させる。
【0092】一方、2つの部品品番が一致すれば、正し
い交換カセットが装着されたこととなり、システムサー
バ1は交換リスト情報の交換確認欄1444に交換完了
を示す「完」という内容を設定する。以上の処理は、当
該実装設備において、交換要否欄1443の内容が「交
換要」となった全てのカセットポジションについて確認
欄1444の内容が「完」となるまで繰り返される。
【0093】このように、管理者は交換リストを参照し
ながらカセット交換を行い、その際にはバーコードの情
報に基づいてシステムサーバ1が掛け違いチェックを行
うので、掛け違いなしに速やかにカセット交換ができ
る。 2.5 端数管理 上記の機種切替え処理を実行すると、交換によってカセ
ットポジションから取り外された方のカセット(図15
の場合、カセット1520)には、使いかけ(部品の一
部が未使用)の部品リール(図15の場合、部品リール
1530)が搭載されている。こうした部品リール(以
下「端数リール」という)は、生産計画における以降の
機種切り替え時に再び使用されるのであれば、当該カセ
ットにそのまま搭載したままで、次の機種切替えまで実
装設備20に一時保存されるのだが、生産計画において
以後使用される予定がなければ、カセットから取り外さ
れ、以降の生産計画での使用に備えて部品在庫棚3に戻
されることになる(この時、交換履歴情報500からは
当該カセットおよび部品リールに対応するデータが消去
される)。
【0094】しかし、こうした端数リールに貼付されて
いるリールバーコードの内容(部品員数)は、部品メー
カー出荷時の情報がそのままである。つまり、出荷時5
000個の部品を搭載したリールを、2000個使用後
に機種切り替えで取り外して部品在庫棚3に戻してしま
うと、以降の生産計画において、この端数リールを再び
部品在庫棚3から取出して使用する際、実際は3000
個の部品しか残っていないのに、バーコードの部品員数
情報は5000個のままという事態が生じる。そうする
と、再使用時に生成される交換履歴情報500の初期部
品数欄530には不正確な値(実際は3000なのに値
は5000)が設定されてしまい、交換履歴情報500
の員数情報をもとに行われる各種予測処理の結果も不正
となって、適切な部品管理ができなくなってしまう。
【0095】そこで、機種切り替え時に端数リールを部
品在庫棚に戻す場合は、バーコードの部品員数の内容を
更新する必要がある。つまり、出荷時のバーコードを、
使用済み部品数の値を考慮して作成した新バーコードに
交換するのである。これを「端数管理」という。新バー
コードの作成は、システムサーバ1が求めた新バーコー
ド用情報(新しい部品員数情報)を元に、各実装設備の
コントローラ23に接続されたバーコードターミナル
(図示せず)が行う。
【0096】システムサーバ1による新バーコード情報
生成処理は、管理者が、端数リールの処理であることを
実装設備20のコントローラ23から指定した上で、取
り外したカセット上の部品リールのバーコードをバーコ
ードリーダ24で読み取ることによって開始される。図
16は、システムサーバ1による、新バーコード情報生
成処理の流れを示す模式図である。この処理に関係する
システムサーバ1の構成部分は、図10(部品切れ予測
処理における場合)の場合と同じである。
【0097】システムサーバ1は、新バーコードの初期
部品数を以下の計算で求める。 新初期部品数 = 部品リールの初期部品員数 −(
当該生産計画において現在までに当該部品リールからプ
リント基板に実装された部品の数 + 吸着失敗部品
数) これは、2.1の「部品切れ予測処理」における手順
(2)の「カセットの残部品員数」算出の計算と全く同
じであるので、詳しい説明は省略する。
【0098】システムサーバ1は、上記の計算で求めた
新バーコード用「初期部品員数」を、処理を要求してき
た実装設備20のコントローラ23に通知する。する
と、コントローラ23は、最初管理者が読み込んだ部品
リールのバーコードに記録された部品品番情報と、この
新らしい初期部品数情報とを組み合わせて記録した新し
いバーコード情報をバーコードサーバに出力し、新しい
バーコードシートを製造させる。管理者はこのバーコー
ドシートを当該端数リールに貼りつけた上で、部品在庫
棚3に格納する(格納時には、通常の在庫補充と同じよ
うに、部品在庫管理情報700更新の処理が行われ
る)。また、管理者は、新バーコードシートの貼り付け
後、コントローラ23から端数処理の完了をシステムサ
ーバ1に通知し、これを受けてシステムサーバ1は、交
換履歴情報500から当該端数リールに関するデータを
消去する。
【0099】このように、端数リールについては、正し
い残部品員数を記録した新しいバーコードシートを生
成、交換したうえで、部品在庫棚3に戻すので、以降の
部品管理処理における各種予測処理の結果の精度が、端
数リールのために低下することはないまた、端数リール
については、機種切替えに伴なって発生するだけでな
く、ある生産計画が終了して次の生産計画に切り替える
際にも発生する。生産計画切替え時に発生する端数リー
ルについても、上記の処理で端数管理が実現可能であ
る。 2.6 棚在庫管理 部品在庫棚管理は、部品在庫切れによる実装ライン休止
を防ぐために、部品在庫棚3内の部品在庫量を管理する
もので、システムサーバ1が、既に説明した部品在庫管
理情報700を元に行う。システムサーバ1は、部品補
充または機種切替えなどの目的で部品在庫棚3から部品
リールが取出されるタイミングで、部品在庫棚3内の部
品在庫切れ予測を行い、結果を管理者に通知する。
【0100】部品在庫切れ予測とは、システムサーバ1
が、部品在庫管理情報700や生産実績情報400など
をもとに、部品リールの在庫補充がなかった場合に、現
在の生産計画実行中に部品在庫棚3内の当該部品の在庫
がゼロになるタイミング(在庫ゼロ予測時刻)を計算し
て、その結果をリストとして管理者に提示するものであ
る。
【0101】図17は、システムサーバ1による在庫ゼ
ロ予測時刻の算出処理の流れおよび、算出に用いられる
情報の流れを示す模式図である。在庫ゼロ予測時刻の算
出に関わるシステムサーバ1の構成は、図10で示した
部品切れ予測処理における構成と同じである。予測部1
3の計算処理内容、制御部11の一部処理のみが異な
る。
【0102】予測部13は、以下の手順を実行して、部
品在庫棚3内の全品番の部品について在庫ゼロ予測時刻
を求める。 (1)ある部品品番の部品について、現在の在庫数量を
求める; (2)当該部品品番の部品について、(1)で得た在庫
数量で、実行中の生産計画をどこまで製造できるか(
全て製造できるか、あるいは、生産計画におけるn番
目の機種のm台目までしか製造できないか)を求める; (3)(2)においてのパターンとなった部品に限っ
て、部品在庫を消費するまでの時間(在庫ゼロ予測時
間)を求める; (1)については、部品在庫管理情報700から求めら
れる。ただし、部品在庫管理情報700から求められる
のは部品在庫棚3にある部品の数で、既に部品在庫棚3
から取出されてカセットに搭載された部品の数は含まれ
ない。カセット搭載分の部品の数も含めた方が在庫切れ
予測の精度は当然高い。カセット搭載分の部品数につい
ては、交換履歴情報500を部品品番で検索し、カセッ
ト上の初期部品数を求めた後、部品切れ予測における部
品残数算出と同じ計算をすれば、求めることができる。
【0103】(2)については、(1)で得られた部品
在庫数量から、生産計画情において今後製造するプリン
ト基板1台ごとの「部品消費数」を差し引いていくこと
で求める。その際、「部品消費数」は、機種ごとの部品
員数(実装情報300における部品員数欄340)に、
(1 + 吸着エラー率)を乗じた値である。(3)につ
いては、製造可能な機種および台数が(2)の手順にお
いて求められているので、各機種ごとに、「製造可能台
数 × 機種別製造所要時間1100」という計算を行
い、その合計を求めればよい。管理部11は、予測部1
3が求めた在庫ゼロ予測時間を元に、部品在庫切れ予測
日時を求め、これをリストとして入出力部15経由で管
理者に提示する。
【0104】図18は、部品在庫切れ日時予測リスト1
800を示す。部品在庫切れ日時予測リスト1800
は、部品棚番号欄1810、部品品番欄1820、部品
在庫切れ予測時刻欄1830から成る。部品棚番号欄1
810、部品品番欄1820の内容は、部品在庫管理情
報700における部品棚番号欄710、部品品番欄72
0の内容から得られる。
【0105】部品在庫切れ予測時刻欄1830の内容
は、予測部13が上記の手順で求めた部品在庫切れ予測
時間を元に設定される。予測部13が求めるのは在庫切
れまでの時間なので、管理部11は、この在庫切れまで
の時間に加えて、現在時刻、1日当たりの実装ライン2
の稼働時間長、機種切替え作業の所要時間(予測)、カ
レンダー(休日は何日か)などの情報を元に部品在庫切
れの日時を求め、部品在庫切れ予測時刻欄1830に設
定する。
【0106】なお、予想部13の予想処理の(2)にお
いて、パターンとなった部品については、部品在庫切
れ日時予測リスト1800には表示されない。このよう
に、部品在庫が切れる時期を日時まで予想して管理者に
示し、在庫補充を促すので、部品在庫切れによってシス
テムAが停止することはない。また、在庫切れ予測にお
いては、吸着エラーによる部品仕損まで考慮しているの
で、予測の精度が高い。
【0107】上記の通り、本実施の形態におけるプリン
ト基板実装システムAは、カセットのバーコードに記録
された情報と部品リールのバーコードに記録された情報
とから交換履歴情報500を生成し、この情報と、他の
各種管理情報(生産計画情報200、実装情報300、
生産実績情報400、カセット稼動情報600、部品管
理在庫700)とを用いて各種部品管理処理を行う。交
換履歴情報500については、カセットごとにメモリに
設けて保持させておくのでなく、システムサーバ1のメ
モリに、全カセット分の内容を一括管理しているので、
部品管理に要するコストを低く抑えることができる。ま
た、部品管理に関して行われる各種予測処理において吸
着エラーによる部品仕損(カセット稼動情報600よ
り)を算入することで予測結果の精度を上げている。さ
らに、カセット、部品リールの部品品番、実装設備別カ
セットポジションを交換履歴情報500と実装情報30
0とによって対応づけしたうえで、リール交換およびカ
セット交換時にはバーコード読み取りによる掛け違い防
止チェックを行うので、部品の掛け違いも確実に防止で
きる。
【0108】なお、部品管理のための各種予測処理につ
いて、本実施の形態では、ある生産計画の範囲内に限っ
て予測を行っている。しかし、実行中の生産計画に加え
て次回実行予定の生産計画についてもシステムサーバ1
に入力しておけば、複数の生産計画にまたがって各種予
測処理を行うことができる。また、本実施の形態におい
ては、実装システムAは1つの実装ラインしか備えてい
ないが、実装システムが複数の実装ラインを備える場合
もある。実装ラインが複数ある場合でも、個々のカセッ
トIDがシステム全体でユニークであれば、本実施の形
態に示した形での部品管理処理は実現できる。
【0109】また、本実施の形態においては、カセット
の実装設備への装着時に交換履歴情報にカセットポジシ
ョンの情報を設定することでカセットとカセットポジシ
ョンとを1対1に対応づけているが、カセットポジショ
ンと部品品番とが1対1で対応している場合(同じ部品
品番の部品リールが複数のカセットに搭載されることが
ない)には、カセットとカセットポジションとの対応づ
けは、部品品番を介して間接的に行うことができるの
で、交換履歴情報にカセットポジションの情報を設定す
る必要はない。
【0110】また、本実施の形態においては、バーコー
ドはシートに印刷され、そのシートがカセットあるいは
部品リールに貼付されていることとしたが、シートを用
いずカセットあるいは部品リール本体に直接バーコード
を印刷することも可能である。また、本実施の形態にお
いて、交換履歴情報を生成する際、カセットと部品リー
ルとの対応づけは、管理者がコントローラに指定した上
でバーコード読み取りを行うことでシステムサーバ1に
認識させていたが、対応づけの方法はこれに限らない。
例えば、所定の時間間隔内に連続してカセットと部品リ
ールとのバーコードが読み取られた場合には、両者の情
報を組合せて交換履歴情報を生成することにしてもよ
い。また、実装装置にバーコード読み取り用センサを設
けて、カセットポジションに装着された部品リール搭載
カセットから、両方のバーコードをまとめて読み取っ
て、交換履歴情報を生成する方法も考えられる。
【0111】また、本実施の形態において、部品リール
上の部品残数は、各種予測処理実行のタイミングで計算
によって求めることとしているが、例えば、交換履歴情
報に部品残数欄を設定しておけば計算は不要となる。そ
の場合、部品残数欄には、交換履歴情報生成時に初期部
品数の値を設定し、その後は部品1個消費するたびに値
を更新していけばよい。部品の消費については、カセッ
ト稼動情報の更新に用いられる情報(実装設備からの部
品吸着処理結果の通知)で把握できる。
【0112】また、本実施の形態において、カセットの
バーコードに記録する情報はカセットの識別情報のみで
あったが、カセットのバーコードに記録する情報および
これを用いた交換履歴情報の内容はこれに限らず、各種
予測処理、掛け違い防止処理において必要な情報(カセ
ット稼動情報、実装情報、生産実績情報など)の検索に
利用できる内容であればよい。カセットと部品品番ある
いはカセットポジションとを予め対応させておき、対応
する部品品番あるいはカセットポジションの情報を記録
することにしてもよい。
【0113】そして、本実施の形態では、過去の生産計
画実行結果の情報として機種別製造所要時間を保持する
としているが、これ以外にも、リール交換の所要時間、
機種切替え処理の所要時間、吸着エラー率などについて
も過去の計画実行結果の情報を保持して、部品管理に利
用することとしてもよい。
【0114】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のプリント基板実装システムは、特定の種類の部品を保
持する部品リールを交換可能に搭載したカセットが複数
装着され、各カセットから供給される部品をカセットの
装着位置によって部品種類を識別しつつプリント基板上
に実装するプリント基板実装システム、を対象とした部
品管理装置であって、部品リールの搭載されたカセット
の各々について、前記カセットに直接に、あるいは貼付
されたシール体上に印刷されているカセット識別情報
と、前記部品リールに直接に、あるいは貼付されたシー
ル体上に印刷されている部品種類情報および初期部品数
情報とを読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段が
読み取った、前記カセット識別情報と、前記部品種類情
報および前記初期部品数情報とを組み合わせて部品リー
ル交換履歴情報を生成する生成手段と、前記生成手段が
生成した個々の部品リール交換履歴情報を保持する保持
手段と、前記保持手段が保持する部品リール交換履歴情
報からカセットと部品種類との対応関係およびカセット
ごとの初期部品数を把握して、部品管理処理を行う実行
手段と、前記実行手段による部品管理処理の結果を出力
する出力手段と、を有する構成をとることを特徴とす
る。それによって、メモリ管理される情報でなく、印刷
された情報を元に部品管理処理が行われるので、低コス
トでの部品管理が実現できる。
【0115】また、部品管理装置を用いて部品管理処理
を行いつつプリント基板を製造するプリント基板実装シ
ステムであって、上記の部品管理装置を備えることとす
れば、低コストで精度の高い部品管理処理を行うことの
できるプリント基板実装システムを実現することができ
る。また、前記カセット識別情報、前記部品種類情報お
よび前記初期部品数情報は、いずれもバーコード形式で
印刷されており、前記読み取り手段はバーコードを読み
取ること、とすることもできる。それによって、バーコ
ードを用いて部品管理を行うことができる。
【0116】また、前記プリント基板実装システムは、
システム稼動の基準となる計画情報に従いシステムの稼
動状況を示す稼動情報を参照しながらプリント基板に部
品を実装するものであり、前記計画情報は、製造すべき
プリント基板の機種および台数を示す生産計画情報と、
プリント基板の機種ごとの部品構成およびカセット装着
位置と部品種類との対応関係を示す実装情報とを含み、
前記稼動情報は、機種ごとのプリント基板製造実績を示
す製造実績情報と、カセットごとの部品実装エラーに関
する情報であるカセット稼動情報とを含み、前記実行手
段は、前記計画情報および前記稼動情報のうち少なくと
も一部を前記部品管理処理において参照すること、とす
ることもできる。それによって、計画情報や稼動情報を
参照しての部品管理処理が可能となる。
【0117】また、前記実行手段は、前記部品管理処理
として、前記部品リール交換履歴情報、前記実装情報、
前記生産実績情報、前記カセット稼動情報から部品リー
ル上の部品残数を、前記実装情報、前記カセット稼動情
報から将来の部品消費を、それぞれ求めて、前記カセッ
トに装着されている部品リールの部品切れ時期を予測す
る前記部品切れ予測処理を行うこと、とすることもでき
る。それによって、部品リールの交換時期を、吸着エラ
ーによる部品仕損数まで含めて予測することができ、精
度の高い部品切れ予測処理が可能となる。
【0118】また、前記管理手段は、前記部品管理処理
として、前記生産計画情報および前記生産実績情報から
は機種切換えまでの時間に関する情報を、前記実装情報
からはプリント基板の機種ごとのカセット装着位置と装
着されるカセットに搭載された部品リールの部品種類と
の対応関係の情報を、それぞれ取得し、生産するプリン
ト基板の機種の切替え以前に、装着されるカセットに搭
載された部品リールの部品種類が変更されるカセット装
着位置をあらかじめ予測する機種切替え予測処理を行う
こと、とすることもできる。それによって、精度の高い
機種切換え予測処理が可能となる。
【0119】また、プリント基板実装システムが部品リ
ールの在庫を部品種類ごとに位置を分けて保持する部品
在庫保持手段を更に有し、前記実行手段は、前記部品管
理処理として、前記部品在庫保持手段が部品種類ごとに
保持する部品在庫数量を示す在庫量情報、前記部品リー
ル交換履歴情報、前記実装情報、前記生産実績情報、前
記カセット稼動情報から部品残数の情報を、前記生産計
画情報、前記実装情報、前記カセット稼動情報から将来
の部品消費の情報を、それぞれ取得し、これら情報を元
に前記部品在庫保持手段が保持する部品の在庫切れの時
期を予測する部品在庫切れ予測処理を行うこと、とする
こともできる。それによって、部品の将来の消費量を、
吸着エラーによる部品仕損数まで含めて予測することが
でき、精度の高い部品在庫切れ予測処理が可能となる。
【0120】また、前記実行手段は、前記部品在庫保持
手段における部品リール在庫の部品種類ごとの格納位置
情報を取得し、前記部品切れ予測の結果、部品切れ時期
が近いと予測した部品リールと部品種類が共通である在
庫部品リールの前記部品在庫保持手段における格納位置
を前記出力手段に出力させること、とすることもでき
る。それによって、管理者は、補充すべき部品リールの
在庫棚における格納位置を知ることができるので、速や
かな部品リール交換が可能となる。
【0121】また、前記実行手段は、前記部品管理処理
として、前記カセットにおける部品リールの交換または
前記カセット装着位置におけるカセットの交換が行われ
る場合に、前記部品リール交換履歴情報、前記実装情報
を用いて、カセット装着位置とカセットに搭載された部
品リールの部品種類との組み合わせの妥当性を判定する
掛け違い防止チェックを行うこと、とすることもでき
る。それによって、部品リールの交換やカセットの交換
に伴なって、掛け違いが発生することを防止できる。
【0122】また、前記実行手段は、前記部品管理処理
として、前記部品リール交換履歴情報、前記実装情報、
前記生産実績情報、前記カセット稼動情報からは部品リ
ール上の部品残数を求めて、その結果を元に、一部の部
品を消費した後カセットから取り外された部品リールに
ついて前記部品情報を更新する端数リール管理処理を行
うこととし、また、更には、前記部品管理装置が前記端
数リール管理処理によって更新された部品情報をバーコ
ードとして記録したシール体を生成するシール体生成手
段を有することとすることもできる。それによって、部
品の一部を消費した後、いったんカセットから取り外さ
れ、さらに再使用される部品リールについても、実際の
部品数を反映して部品情報が更新されるので、正しい部
品リール交換履歴情報が生成され、部品管理処理の結果
が不正になることは防止できる。
【0123】そして、プリント基板実装システムにおい
て部品リールの搭載されたカセットについて、前記カセ
ットに貼付されたバーコードに記録された情報と、前記
部品リールに貼付されたバーコードに記録された情報と
を対応づけるリンク方法であって、前記カセットに貼付
されたバーコードの読み取りと前記部品リールに貼付さ
れたバーコードの読み取りとを所定時間以上の間隔をあ
けずに連続して行われた場合に両者に記録された情報を
対応づけすること、を特徴とするリンク方法によれば、
カセットとこれに搭載された部品リールとのバーコード
に記録された情報を対応づけすることができる。
【0124】そして、特定の種類の部品を保持する部品
リールを交換可能に搭載したカセットが複数装着され、
各カセットから供給される部品をカセットの装着位置に
よって部品種類を識別しつつプリント基板上に実装する
プリント基板実装システム、を対象とした部品管理方法
であって、部品リールの搭載されたカセットの各々につ
いて、前記カセットに直接に、あるいは貼付されたシー
ル体上に印刷されているカセット識別情報と、前記部品
リールに直接に、あるいは貼付されたシール体上に印刷
されている部品種類情報および初期部品数情報とを読み
取る読み取りステップと、前記読み取り手段が読み取っ
た、前記カセット識別情報と、前記部品種類情報および
前記初期部品数情報とを組み合わせて部品リール交換履
歴情報を生成する生成ステップと、前記生成手段が生成
した個々の部品リール交換履歴情報を保持する保持ステ
ップと、前記保持手段が保持する部品リール交換履歴情
報からカセットと部品種類との対応関係およびカセット
ごとの初期部品数を把握して、部品管理処理を行う実行
ステップと、前記実行手段による部品管理処理の結果を
出力する出力ステップと、を有することを特徴とする部
品管理方法によれば、バーコードによって保持される情
報を元に部品管理処理が行うことができるので、低コス
トで高精度の部品管理が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたプリント基板実装システム
の実施の形態における部品実装システムAの概要を示す
模式図である。
【図2】同実施の形態における生産計画情報の構成と内
容の一例とを示す図である。
【図3】同実施の形態における実装情報の構成と内容の
一例とを示す図である。
【図4】同実施の形態における生産実績情報の構成と内
容の一例とを示す図である。
【図5】同実施の形態における交換履歴情報の構成と内
容の一例とを示す図である。
【図6】同実施の形態におけるカセット稼動情報の構成
と内容の一例とを示す図である。
【図7】同実施の形態における部品在庫管理情報の構成
および内容の一例を示す図である。
【図8】同実施の形態における部品棚への部品リールの
補充/取出しの概要を示す模式図である。
【図9】同実施の形態における実装システムのプリント
基板製造の処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】同実施の形態において、システムサーバのう
ち部品切れ予測処理に関わる構成と、同処理の流れおよ
び同処理に用いられる情報の流れとを示す模式図であ
る。
【図11】同実施の形態における部品切れ予測グラフの
一例を示す図である。
【図12】同実施の形態において部品切れ時に行われる
部品リール交換の処理の概要を示す模式図である。
【図13】同実施の形態ににおいて、システムサーバの
うち機種切替え予測処理に関わる構成と、同処理の流れ
および同処理に用いられる情報の流れを示す模式図であ
る。
【図14】同実施の形態における交換リストの構成と内
容の一例とを示す図である。
【図15】同実施の形態において機種切替え時に行われ
るカセット交換の処理の概要を示す模式図である。
【図16】同実施の形態における新バーコード情報生成
処理について、システムサーバにおいて関係する構成部
と、同処理の流れおよび同処理に用いられる情報の流れ
とを示す模式図である。
【図17】同実施の形態において、在庫ゼロ予測処理に
関わるシステムサーバの構成部と、在庫ゼロ予測時刻の
算出処理の流れおよび算出に用いられる情報の流れをと
示す模式図である。
【図18】同実施の形態における部品在庫切れ日時予測
リストを示す図である。
【符号の説明】
A 実装システム 1 システムサーバ 11 制御部 12 メモリ 13 予測部 2 実装ライン 20 実装設備 21 カセット 22 ロータリヘッド 23 コントローラ 24 バーコードリーダ 3 部品在庫棚 31 部品棚 32 棚バーコードシート 33 通知ランプ 34 バーコードリーダ 35 棚コントローラ 36 部品リール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花田 恵二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 原田 琢也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E313 AA01 AA11 AA15 CC04 DD02 DD03 DD15 DD32 DD50 EE02 EE03 EE24 FG01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の種類の部品を保持する部品リール
    を交換可能に搭載したカセットが複数装着され、各カセ
    ットから供給される部品をカセットの装着位置によって
    部品種類を識別しつつプリント基板上に実装するプリン
    ト基板実装システム、を対象とした部品管理装置であっ
    て、 部品リールの搭載されたカセットの各々について、前記
    カセットに直接に、あるいは貼付されたシール体上に印
    刷されているカセット識別情報と、前記部品リールに直
    接に、あるいは貼付されたシール体上に印刷されている
    部品種類情報および初期部品数情報とを読み取る読み取
    り手段と、 前記読み取り手段が読み取った、前記カセット識別情報
    と、前記部品種類情報および前記初期部品数情報とを組
    み合わせて部品リール交換履歴情報を生成する生成手段
    と、 前記生成手段が生成した個々の部品リール交換履歴情報
    を保持する保持手段と、 前記保持手段が保持する部品リール交換履歴情報からカ
    セットと部品種類との対応関係およびカセットごとの初
    期部品数を把握して、部品管理処理を行う実行手段と、 前記実行手段による部品管理処理の結果を出力する出力
    手段と、 を有することを特徴とする部品管理装置。
  2. 【請求項2】 前記カセット識別情報、前記部品種類情
    報および前記初期部品数情報は、いずれもバーコード形
    式で印刷されており、 前記読み取り手段はバーコードを読み取ること、 を特徴とする請求項1に記載の部品管理装置。
  3. 【請求項3】 前記プリント基板実装システムは、シス
    テム稼動の基準となる計画情報に従いシステムの稼動状
    況を示す稼動情報を参照しながらプリント基板に部品を
    実装するものであり、 前記計画情報は、製造すべきプリント基板の機種および
    台数を示す生産計画情報と、プリント基板の機種ごとの
    部品構成およびカセット装着位置と部品種類との対応関
    係を示す実装情報とを含み、 前記稼動情報は、機種ごとのプリント基板製造実績を示
    す製造実績情報と、カセットごとの部品実装エラーに関
    する情報であるカセット稼動情報とを含み、 前記実行手段は、前記計画情報および前記稼動情報のう
    ち少なくとも一部を前記部品管理処理において参照する
    こと、 を特徴とする請求項1または2に記載の部品管理装置。
  4. 【請求項4】 前記実行手段は、前記部品管理処理とし
    て、 前記部品リール交換履歴情報、前記実装情報、前記生産
    実績情報、前記カセット稼動情報から部品リール上の部
    品残数を、前記実装情報、前記カセット稼動情報から将
    来の部品消費を、それぞれ求めて、前記カセットに装着
    されている部品リールの部品切れ時期を予測する前記部
    品切れ予測処理を行うこと、 を特徴とする請求項3に記載の部品管理装置。
  5. 【請求項5】 前記管理手段は、前記部品管理処理とし
    て、前記生産計画情報および前記生産実績情報からは機
    種切換えまでの時間に関する情報を、前記実装情報から
    はプリント基板の機種ごとのカセット装着位置と装着さ
    れるカセットに搭載された部品リールの部品種類との対
    応関係の情報を、それぞれ取得し、生産するプリント基
    板の機種の切替え以前に、装着されるカセットに搭載さ
    れた部品リールの部品種類が変更されるカセット装着位
    置をあらかじめ予測する機種切替え予測処理を行うこ
    と、 を特徴とする請求項3または4に記載の部品管理装置。
  6. 【請求項6】 プリント基板実装システムが部品リール
    の在庫を部品種類ごとに位置を分けて保持する部品在庫
    保持手段を更に有し、 前記実行手段は、前記部品管理処理として、前記部品在
    庫保持手段が部品種類ごとに保持する部品在庫数量を示
    す在庫量情報、前記部品リール交換履歴情報、前記実装
    情報、前記生産実績情報、前記カセット稼動情報から部
    品残数の情報を、前記生産計画情報、前記実装情報、前
    記カセット稼動情報から将来の部品消費の情報を、それ
    ぞれ取得し、これら情報を元に前記部品在庫保持手段が
    保持する部品の在庫切れの時期を予測する部品在庫切れ
    予測処理を行うこと、 を特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の部品管
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記実行手段は、前記部品在庫保持手段
    における部品リール在庫の部品種類ごとの格納位置情報
    を取得し、前記部品切れ予測の結果、部品切れ時期が近
    いと予測した部品リールと部品種類が共通である在庫部
    品リールの前記部品在庫保持手段における格納位置を前
    記出力手段に出力させること、 を特徴とする請求項6に記載の部品管理装置。
  8. 【請求項8】 前記実行手段は、前記部品管理処理とし
    て、前記カセットにおける部品リールの交換または前記
    カセット装着位置におけるカセットの交換が行われる場
    合に、前記部品リール交換履歴情報、前記実装情報を用
    いて、カセット装着位置とカセットに搭載された部品リ
    ールの部品種類との組み合わせの妥当性を判定する掛け
    違い防止チェックを行うこと、 を特徴とする請求項3乃至7のいずれかに記載の部品管
    理装置。
  9. 【請求項9】 前記実行手段は、前記部品管理処理とし
    て、前記部品リール交換履歴情報、前記実装情報、前記
    生産実績情報、前記カセット稼動情報からは部品リール
    上の部品残数を求めて、その結果を元に、一部の部品を
    消費した後カセットから取り外された部品リールについ
    て前記部品情報を更新する端数リール管理処理を行うこ
    と、 を特徴とする請求項3乃至8のいずれかに記載の部品管
    理装置。
  10. 【請求項10】 更に、前記端数リール管理処理によっ
    て更新された部品情報をバーコードとして記録したシー
    ル体を生成するシール体生成手段を有すること、 を特徴とする請求項9に記載の部品管理装置。
  11. 【請求項11】 部品管理装置を用いて部品管理処理を
    行いつつプリント基板を製造するプリント基板実装シス
    テムであって、 請求項1に記載の部品管理装置を備えること、 を特徴とするプリント基板実装システム。
  12. 【請求項12】 プリント基板実装システムにおいて部
    品リールの搭載されたカセットについて、前記カセット
    に貼付されたバーコードに記録された情報と、前記部品
    リールに貼付されたバーコードに記録された情報とを対
    応づけるリンク方法であって、 前記カセットに貼付されたバーコードの読み取りと前記
    部品リールに貼付されたバーコードの読み取りとを所定
    時間以上の間隔をあけずに連続して行われた場合に両者
    に記録された情報を対応づけすること、を特徴とするリ
    ンク方法。
  13. 【請求項13】 特定の種類の部品を保持する部品リー
    ルを交換可能に搭載したカセットが複数装着され、各カ
    セットから供給される部品をカセットの装着位置によっ
    て部品種類を識別しつつプリント基板上に実装するプリ
    ント基板実装システム、を対象とした部品管理方法であ
    って、 部品リールの搭載されたカセットの各々について、前記
    カセットに直接に、あるいは貼付されたシール体上に印
    刷されているカセット識別情報と、前記部品リールに直
    接に、あるいは貼付されたシール体上に印刷されている
    部品種類情報および初期部品数情報とを読み取る読み取
    りステップと、 前記読み取り手段が読み取った、前記カセット識別情報
    と、前記部品種類情報および前記初期部品数情報とを組
    み合わせて部品リール交換履歴情報を生成する生成ステ
    ップと、 前記生成手段が生成した個々の部品リール交換履歴情報
    を保持する保持ステップと、 前記保持手段が保持する部品リール交換履歴情報からカ
    セットと部品種類との対応関係およびカセットごとの初
    期部品数を把握して、部品管理処理を行う実行ステップ
    と、 前記実行手段による部品管理処理の結果を出力する出力
    ステップと、 を有することを特徴とする部品管理方法。
  14. 【請求項14】 特定の種類の部品を保持する部品リー
    ルを交換可能に搭載したカセットが複数装着され、各カ
    セットから供給される部品をカセットの装着位置によっ
    て部品種類を識別しつつプリント基板上に実装するプリ
    ント基板実装システム、を対象とした部品管理に用いら
    れるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体であって、 前記プログラムは、 部品リールの搭載されたカセットの各々について、前記
    カセットに直接に、あるいは貼付されたシール体上に印
    刷されているカセット識別情報と、前記部品リールに直
    接に、あるいは貼付されたシール体上に印刷されている
    部品種類情報および初期部品数情報とを読み取る読み取
    りステップと、 前記読み取り手段が読み取った、前記カセット識別情報
    と、前記部品種類情報および前記初期部品数情報とを組
    み合わせて部品リール交換履歴情報を生成する生成ステ
    ップと、 前記生成手段が生成した個々の部品リール交換履歴情報
    を保持する保持ステップと、 前記保持手段が保持する部品リール交換履歴情報からカ
    セットと部品種類との対応関係およびカセットごとの初
    期部品数を把握して、部品管理処理を行う実行ステップ
    と、 前記実行手段による部品管理処理の結果を出力する出力
    ステップとを含むこと、 を特徴とする記録媒体。
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