上述の課題を解決するために、本開示の一態様に係る部品テープ管理装置は、部品テープに含まれる1つ以上の部品に関する部品情報を受け付ける入力部と、収容体に付されている収容コード、および部品供給装置に付されている供給コードを読み取るコードリーダと、前記入力部によって受け付けられた前記部品情報、前記コードリーダによって読み取られた前記収容コードおよび前記供給コードを互いに関連付けて記録媒体に登録する登録部とを備え、前記収容コードは、前記部品テープに含まれる1つ以上の部品を収容するために用いられる前記収容体を識別するための識別情報であって、前記供給コードは、前記部品テープに含まれる1つ以上の部品を部品実装装置のヘッドに供給する前記部品供給装置を識別するための識別情報である。例えば、前記収容体は、前記部品テープを包んで収容してもよい。
例えば、実装基板の少量生産などでは、部品テープの一部が部品リールから切り取られて短冊状の部品テープとして提供される。このような場合であっても、本開示の一態様に係る部品テープ管理装置では、部品情報、収容コードおよび供給コードが互いに関連付けて登録されるため、部品供給装置(すなわちフィーダ)から供給される部品を適切に管理することができる。つまり、その短冊状の部品テープが収容体に収容された状態で提供されても、その収容体に付されている収容コードと共に供給コード(すなわちフィーダID)と部品情報(すなわち部品ID)とが関連付けて記録媒体に登録されている。したがって、部品供給装置から供給される部品がどのような部品であるのかが不明になってしまうことを抑えることができる。その結果、部品の誤実装の発生を抑制することができる。
また、前記部品テープ管理装置は、さらに、表示部と、前記表示部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記コードリーダによって読み取られた前記収容コードが前記記録媒体に既に登録されているか否かを判定し、既に登録されていると判定する場合には、前記収容コードに関連付けて登録されている前記部品情報を前記表示部に表示させてもよい。
これにより、オペレータは、収容コードに既に関連付けて登録されている部品情報を容易に確認することができる。
また、前記制御部は、さらに、前記部品供給装置に取り付けられている前記部品テープの取り外しが検出された場合には、前記入力部への部品情報の入力と、前記コードリーダによる収容コードの読み取りとを促す画像またはメッセージを前記表示部に表示させてもよい。
これにより、部品供給装置に取り付けられていた短冊状の部品テープが取り外された場合でも、再び、収容コードを介した供給コードと部品情報との関連付けが行うことができる。したがって、部品供給装置と、その部品供給装置に取り付けられる短冊状の部品テープの部品との間で不整合が生じることを抑制することができる。
また、前記制御部は、さらに、前記部品供給装置に取り付けられている前記収容体の取り外しが検出された場合には、前記コードリーダによる収容コードの読み取りを促す画像またはメッセージを前記表示部に表示させてもよい。例えば、前記収容体は、前記部品テープの少なくとも一部と組み合わされることによって前記1つ以上の部品を収容して前記部品供給装置に取り付けられてもよい。
これにより、部品供給装置に取り付けられていた収容体が取り外された場合でも、再び、収容コードを介した供給コードと部品情報との関連付けが行うことができる。したがって、部品供給装置と、その部品供給装置から供給される部品との間で不整合が生じることを抑制することができる。
また、本開示の一態様に係る部品テープ管理システムは、部品テープに含まれる1つ以上の部品に関する部品情報を受け付ける入力部と、部品供給装置に付されている供給コードを読み取るコードリーダと、前記入力部によって受け付けられた前記部品情報に関連付けられた識別コードを発行するコード発行部と、前記入力部によって受け付けられた前記部品情報、前記コード発行部によって発行された識別コード、および前記コードリーダによって読み取られた前記供給コードを互いに関連付けて記録媒体に登録する登録部とを備え、前記供給コードは、前記部品テープに含まれる1つ以上の部品を部品実装装置のヘッドに供給する前記部品供給装置を識別するための識別情報である。
例えば、実装基板の少量生産などでは、部品テープの一部が部品リールから切り取られて短冊状の部品テープとして提供される。このような場合であっても、本開示の一態様に係る部品テープ管理システムでは、部品情報、識別コードおよび供給コードが互いに関連付けて登録されるため、部品供給装置(すなわちフィーダ)から供給される部品を適切に管理することができる。つまり、その短冊状の部品テープが提供されても、その部品テープの部品の部品情報(すなわち部品ID)に関連付けられた識別コードが発行されて、その識別コードに供給コード(すなわちフィーダID)が関連付けて記録媒体に登録されている。したがって、例えば、その識別コードを部品供給装置に貼り付けておけば、その部品供給装置から供給される部品がどのような部品であるのかが不明になってしまうことを抑えることができる。その結果、部品の誤実装の発生を抑制することができる。
また、前記部品テープ管理システムは、さらに、表示部と、前記表示部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記入力部によって受け付けられた前記部品情報が前記記録媒体に既に登録されているか否かを判定し、既に登録されていると判定する場合には、前記部品情報を前記表示部に表示させてもよい。
これにより、オペレータは、既に登録されている部品情報を容易に確認することができる。
また、前記制御部は、さらに、前記部品供給装置に取り付けられている前記部品テープの取り外しが検出された場合には、前記コードリーダによる識別コードおよび供給コードの読み取りを促す画像またはメッセージを前記表示部に表示させてもよい。
これにより、部品供給装置に取り付けられていた短冊状の部品テープが取り外された場合でも、再び、識別コードを介した供給コードと部品情報との関連付けが行うことができる。したがって、部品供給装置と、その部品供給装置に取り付けられる短冊状の部品テープの部品との間で不整合が生じることを抑制することができる。
また、前記部品テープ管理システムは、さらに、前記部品供給装置を備え、前記部品供給装置は、前記コード発行部によって発行された前記識別コードを表示するコード表示部を備えてもよい。
これにより、識別コードを部品供給装置に貼り付ける手間を省くことができ、短冊状の部品テープの管理を適切に行うことができる。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。また、記録媒体は、非一時的な記録媒体であってもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
(実施の形態)
[生産システム]
図1は、部品実装ラインを含む生産システムの構成の一例を示す図である。
この生産システムは、部品実装ラインL1と、部品テープ管理装置100とを備える。
部品実装ラインL1は、実装基板の生産設備の一例であって、上流側から搬入された基板Bに少なくとも1つの部品を実装することによって実装基板を生産し、その生産された実装基板を下流側に搬出する。なお、本実施の形態では、基板の搬送方向をX軸方向と称し、そのX軸方向と垂直な方向をY軸方向と称する。なお、X軸方向およびY軸方向は水平面に沿う方向である。さらに、X軸方向およびY軸方向に垂直な方向を、Z軸方向と称する。X軸方向プラス側およびマイナス側は、それぞれ実装基板の搬送方向における下流側および上流側であって、Y軸方向プラス側およびマイナス側は、それぞれ前後方向における後側(または奥側)および前側(または手前側)である。Z軸方向プラス側およびマイナス側は、それぞれ上下方向における上側および下側である。図1では、部品実装ラインL1の上面が示されている。
部品実装ラインL1は、はんだ印刷装置M1と、印刷検査装置M2と、部品実装装置M3~M6と、実装検査装置M7と、リフロー装置M8とを備える。なお、これらの装置は、搬送方向上流側から下流側に向けて、はんだ印刷装置M1、印刷検査装置M2、部品実装装置M3~M6、実装検査装置M7、リフロー装置M8の順に配列され、直列に連結されている。
はんだ印刷装置M1、印刷検査装置M2、部品実装装置M3~M6、実装検査装置M7、およびリフロー装置M8は、通信ネットワーク2を介して部品テープ管理装置100の端末装置200に接続されている。はんだ印刷装置M1は、上流側から搬入された基板Bにはんだを印刷する。印刷検査装置M2は、はんだ検査カメラによって基板Bに印刷されたはんだの状態を検査する。
部品実装装置M3~M6は、基板Bに部品Pを実装する部品実装作業を実行する。なお、部品実装ラインL1は、4台の部品実装装置M3~M6を備えるが、その台数は4台に限定されることなく、1~3台であってもよく、5台以上であってもよい。
実装検査装置M7は、部品検査カメラによって基板Bに搭載された部品Pの状態を検査する。リフロー装置M8は、この装置内に搬入された基板Bを加熱して、基板B上のはんだを硬化させ、基板Bの電極部と部品Pとを接合する。
部品テープ管理装置100は、端末装置200と、コードリーダ300とを備える。
例えば、端末装置200は、部品実装ラインL1と同じ建屋に配置され、部品実装ラインL1に含まれるはんだ印刷装置M1、印刷検査装置M2、部品実装装置M3~M6、実装検査装置M7、およびリフロー装置M8と通信する。なお、端末装置200は、無線または有線を介してそれらの装置と通信してもよい。無線は、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、または特定小電力無線であってもよい。また、端末装置200は、部品実装ラインL1に含まれる各装置から、その装置の稼働率などを示す情報を取得し、それらの情報に基づいてその各装置を管理してもよい。また、このような端末装置200は、パーソナルコンピュータとして構成されていてもよく、タブレット端末、またはスマートフォンなどとして構成されていてもよい。
コードリーダ300は、端末装置200に有線または無線によって接続されている。また、コードリーダ300は、バーコードまたは二次元コードなどのコードを読み取り、その読み取られたコードを端末装置200に出力する。また、コードリーダ300は、端末装置200に備えられていてもよい。
[部品実装装置]
図2は、部品実装装置M3の構成の一例を示す図である。なお、部品実装装置M4~M6も、部品実装装置M3と同様の構成を有する。
部品実装装置M3は、基台4と、基板搬送機構5と、2つの部品供給部6と、2つのX軸ビーム9と、Y軸ビーム8と、2つの実装ヘッド10と、2つの部品認識カメラ11と、2つの基板認識カメラ12とを備える。
基板搬送機構5は、X軸方向に沿う2つのレールを備え、基台4の中央には配設される。基板搬送機構5は、上流側から搬入された基板Bを搬送し、部品実装作業を実行するための位置にその基板Bを位置決めして保持する。
2つの部品供給部6は、基板搬送機構5をY軸方向に挟むように配置されている。それぞれの部品供給部6には、複数のフィーダ7がX軸方向に沿って並列に配置されている。フィーダ7は、部品Pを収納した部品テープをテープ送り方向にピッチ送りすることにより、実装ヘッド10によって部品の取り出しが行われる位置(以下、部品取り出し位置という)に、その部品Pを供給する。なお、部品供給部6には、フィーダ7以外に、部品Pを収納したトレイから部品供給を行うトレイフィーダや、部品Pを収納したスティックケースから部品供給を行うスティックフィーダや、部品Pを収納したバルクケースから部品供給を行うバルクフィーダ等が配置されてもよい。
Y軸ビーム8は、基台4上面におけるX軸方向の一方側(図2では右側)の端に、Y軸方向に沿うように配設されている。
2つのX軸ビーム9は、X軸方向に沿った状態で、Y軸方向に移動自在にY軸ビーム8に結合されている。
実装ヘッド10は、2つのX軸ビーム9のそれぞれに、X軸方向に移動自在に装着されている。実装ヘッド10は、部品Pを吸着して保持し昇降可能な複数の吸着ユニット10aを備える。吸着ユニット10aのそれぞれの先端には、吸着ノズル10bが設けられている(図3参照)。
2つの実装ヘッド10のそれぞれは、Y軸ビーム8およびX軸ビーム9の駆動によって、X軸方向およびY軸方向に移動する。これにより、2つの実装ヘッド10のそれぞれは、その実装ヘッド10に対応する部品供給部6に配置されたフィーダ7の部品取り出し位置から部品Pを吸着ノズル10bによって吸着して取り出し、基板搬送機構5に位置決めされた基板Bの実装点に実装する。
2つの部品認識カメラ11のそれぞれは、2つの部品供給部6のうちの一方と基板搬送機構5との間に配設されている。部品認識カメラ11は、部品供給部6から部品Pを取り出した実装ヘッド10が部品認識カメラ11の上方を移動する際に、その部品Pを撮像する。つまり、部品認識カメラ11は、実装ヘッド10に保持された状態の部品Pを撮像することによって、その部品Pの保持姿勢を認識する。
基板認識カメラ12は、実装ヘッド10が取着されているプレート9aに取り付けられている。したがって、基板認識カメラ12は、実装ヘッド10と一体的に移動する。このような基板認識カメラ12は、実装ヘッド10の移動に伴って、基板搬送機構5に位置決めされた基板Bの上方に移動し、基板Bに設けられた基板マーク(図示せず)を撮像して基板Bの位置を認識する。実装ヘッド10による基板Bへの部品Pの実装では、部品認識カメラ11による部品Pの認識結果と、基板認識カメラ12による基板Bの位置の認識結果とに基づいて、実装位置の補正が行われる。
図3は、図2におけるA-A断面の一例を部分的に示す図である。部品実装装置M3は、部品Pを基板Bに実装する機能を有している。
部品供給部6は、図3に示すように、フィーダベース13aと、そのフィーダベース13aに装着された複数のフィーダ7と、フィーダベース13aを支持する台車13とを備える。
台車13は、基台4に対して着脱自在に構成され、さらに、カセットホルダ15を備えている。カセットホルダ15は、部品リールCを複数個保持可能に構成されている。部品リールCは、部品テープ14を巻回状態で収納する。複数の部品リールCのそれぞれは、カセットホルダ15の上方保持位置Huまたは下方保持位置Hdに保持される。カセットホルダ15が保持する部品リールCから引き出された部品テープ14は、フィーダ7に装着される。なお、フィーダ7は台車13ではなく、基台4上にフィーダベースを設けて配置してもよい。
図4は、実装ヘッド10とフィーダ7との位置関係を示す模式図である。
この実装ヘッド10には、例えば最大10個の吸着ノズル10bを取り付けることが可能である。10個の吸着ノズル10bが取り付けられた実装ヘッド10は、最大10個のフィーダ7のそれぞれから部品Pを同時に(1回の上下動作で)吸着することができる。
なお、部品供給部6におけるフィーダ7(部品テープ)のX軸方向の位置は、番地とも呼ばれる。
図5は、装着の対象となる部品Pの外観を示す外観図である。図6は、部品Pを収めた部品テープ14および部品リールCの例を示す図である。
部品Pは、例えば図5の(a)~(d)に示すようなチップ形電子部品P1~P4の何れかである。このような部品Pは、図6に示すキャリアテープ14aに一定間隔で複数個連続的に形成された収納凹部14cに収納されて、この上面にカバーテープ14bを貼付けて包装される。そしてこのようにカバーテープ14bが貼り付けられたキャリアテープ14aは、部品リールCに所定の数量分だけ巻回されたテーピング形態でユーザに供給される。また、このようなキャリアテープ14aおよびカバーテープ14bによって部品テープ14が構成される。なお、部品テープの構成は、図6に示す構成以外の他の構成であってもよい。
ここで、実装基板の少量生産などでは、部品テープ14は、例えば袋などの収容体に収容されてベンダから提供される場合がある。例えば、部品リールCに巻き付けられている部品テープ14の一部が切り取られ、その切り取られた一部の部品テープ14が収容体に収容されている。なお、このように切り取られた一部の部品テープ14は、短い部品テープ14であって、短冊状の部品テープ14ともいう。
[部品テープ管理装置]
図7は、部品テープ管理装置100に含まれる端末装置200の構成を説明するための図である。
端末装置200は、入力部201、表示部202、登録部203、取得部204、制御部205、通信部206、紐付け記憶部207、および生産記憶部208を備える。
この端末装置200は、コードリーダ300に有線または無線によって接続されている。コードリーダ300は、収容体30に付されている収容コード、およびフィーダ7に付されている供給コード(以下、フィーダIDという)を読み取る。その収容体30は、例えば袋であって、短冊状の部品テープ14に含まれる1つ以上の部品Pを収容するために用いられる。収容コードは、その収容体30を識別するための識別情報である。フィーダIDは、短冊状の部品テープ14に含まれる1つ以上の部品Pを部品実装装置M3の実装ヘッド10に供給するフィーダ7を識別するための識別情報である。収容コードおよびフィーダIDは、例えばバーコードまたは二次元コードなどであって、コードリーダ300によって読み取られた収容コードおよびフィーダIDは、電気信号として端末装置200の取得部204に出力される。
入力部201は、例えばキーボード、タッチセンサ、タッチパッドまたはマウスなどとして構成されている。このような入力部201は、オペレータなどによって操作されることにより、短冊状の部品テープ14に含まれる1つ以上の部品Pに関する部品情報を受け付ける。部品情報は、その部品Pを識別するための情報、すなわち部品IDであってもよい。また、部品情報は、その部品IDと、その部品Pの種類またはサイズなどを示す情報とを含んでいてもよい。
表示部202は、液晶ディスプレイまたは有機EL(electro-luminescence)ディスプレイなどとして構成され、制御部205によって制御される。
取得部204は、入力部201によって受け付けられた部品IDをその入力部201から取得する。さらに、取得部204は、コードリーダ300によって読み取られた収容コードおよびフィーダIDをそのコードリーダ300から取得する。
登録部203は、入力部201によって受け付けられた部品ID、コードリーダ300によって読み取られた収容コードおよびフィーダIDを、取得部204を介して取得し、それらを互いに関連付けて紐付け記憶部207に登録する。
紐付け記憶部207は、紐付けデータD1を格納するための記録媒体である。なお、記録媒体は、ハードディスク、RAM(Read Only Memory)、ROM(Random Access Memory)、または半導体メモリなどである。また、このような記録媒体は、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
紐付けデータD1は、登録部203によって互いに関連付けて登録された部品ID、収容コード、およびフィーダIDを示す。
通信部206は、部品実装装置M3~M6のそれぞれと通信する。そして、通信部206は、部品実装装置M3~M6のそれぞれから、その部品実装装置の番地フィーダIDリストD3を取得する。番地フィーダIDリストD3は、部品実装装置に取り付けられている複数のフィーダ7のそれぞれについて、そのフィーダ7の部品実装装置における位置(すなわち、番地)と、そのフィーダ7のフィーダIDとを対応付けて示す。
生産記憶部208は、生産データD2を格納するための記録媒体である。この記録媒体も、紐付け記憶部207と同様、ハードディスク、RAM(Read Only Memory)、ROM(Random Access Memory)、または半導体メモリなどである。生産データD2は、例えば、部品実装装置M3~M6のそれぞれの部品実装で用いられる、各部品Pに関する部品情報と、各フィーダ7のフィーダIDおよび番地とを示す。
制御部205は、端末装置200に含まれる各構成要素を制御する。さらに、制御部205は、紐付けデータD1および番地フィーダIDリストD3と、生産データD2とを照合する。そして、制御部205は、その照合結果に応じた制御を実行する。例えば、制御部205は、その照合結果に応じて表示部202を制御する。
また、本実施の形態におけるフィーダ7は、フィーダID出力部71と、取り外し検出部72とを備える。
フィーダID出力部71は、そのフィーダID出力部71を有するフィーダ7に付されているフィーダIDを電気信号または光信号などによって出力する。例えば、フィーダ7が部品実装装置M3に取り付けられたときに、そのフィーダ7のフィーダID出力部71は、フィーダIDを部品実装装置M3に出力する。
取り外し検出部72は、フィーダ7から部品テープ14が取り外されたか否かを検出する。このような取り外し検出部72は、部品テープ14の全体または一部にかかるテンションの変化に応じて、その部品テープ14の取り外しを検出してもよく、赤外線によって部品テープ14の取り外しを検出してもよい。そして、取り外し検出部72は、部品テープ14が取り外されたことを検出すると、その検出結果を端末装置200の通信部206に通知する。取り外し検出部72は、その取り外し検出部72を有するフィーダ7が取り付けられている部品実装装置を介して上述の検出結果を通信部206に通知してもよく、無線または有線によって通信部206に直接通知してもよい。
図8は、紐付けデータD1、生産データD2および番地フィーダIDリストD3の一例を示す図である。
紐付けデータD1は、部品実装のために実際に準備されているフィーダ7および部品Pなどを示す情報であって、フィーダIDと、収容コードと、部品IDとをそれぞれ互いに関連付けて示す。例えば、紐付けデータD1は、フィーダID「F5491」と、収容コード「C2543」と、部品ID「P1021」とをそれぞれ互いに関連付けて示す。なお、フィーダIDおよび収容コードは、バーコードまたは二次元コードなどのコードであるが、電気的なデータとして記録または処理される場合には、例えば文字列からなるデータとして扱われる。
生産データD2は、実装基板の生成のために必要とされる部材または条件などを示す情報であって、番地と、フィーダIDと、部品情報とを互いに関連付けて示す。つまり、生産データD2は、フィーダ7ごとに、そのフィーダ7が取り付けられる部品実装装置の位置である番地と、そのフィーダ7のフィーダIDと、そのフィーダ7によって供給される部品Pの部品情報とを示す。部品情報は、部品IDを含む。また、部品情報は、部品Pに関するその他の情報を含んでいてもよい。その他の情報は、例えば、部品Pのベンダの識別情報、および部品Pの種別を示す情報などである。
例えば、生産データD2は、番地「M3001」と、その番地に取り付けられるフィーダ7のフィーダID「F5491」と、そのフィーダ7によって供給される部品Pの部品情報とを示す。その部品情報は、例えば、部品Pの部品ID「P1021」と、その部品Pのベンダの識別情報「B123x」と、その部品Pの種別を示す情報「T01」とを含む。
番地フィーダIDリストD3は、部品実装装置M3~M6のそれぞれで生成されるリストであって、上述の番地ごとに、その番地と、その番地に取り付けられているフィーダ7のフィーダIDとを示す。例えば、部品実装装置M3で生成される番地フィーダIDリストD3は、番地「M3001」と、その番地に取り付けられているフィーダ7のフィーダID「F5491」とを示す。なお、番地は、部品実装装置におけるフィーダ7の位置を示すだけなく、その部品実装装置を示してもよい。例えば、番地「M3001」は、「M3」によって識別される部品実装装置M3と、その部品実装装置M3における「001」によって識別される位置とを示していてもよい。
端末装置200の制御部205は、紐付けデータD1と生産データD2とを照合し、番地フィーダIDリストD3と生産データD2とを照合する。つまり、制御部205は、紐付けデータD1において関連付けられているフィーダIDおよび部品IDと、生産データD2において関連付けられているフィーダIDおよび部品IDとを照合する。さらに、制御部205は、番地フィーダIDリストD3において関連付けられている番地およびフィーダIDと、生産データD2において関連付けられている番地およびフィーダIDとを照合する。
制御部205は、それらの照合の結果、2つのデータまたはリストの間で不一致が生じている場合には、その不一致が生じていることを示す画像またはメッセージを表示部202に表示させる。これにより、部品Pの誤実装の発生を抑制することができる。
図9は、本実施の形態における部品テープ管理装置100を用いた全体的な処理を示すフローチャートである。
まず、部品テープ管理装置100は、オペレータによる操作に応じて短冊状の部品テープ14をフィーダ7に取り付けるための処理であるテープ取り付け処理を実行する(ステップS100)。このテープ取り付け処理は、複数のフィーダ7のそれぞれに対して実施される。また、このテープ取り付け処理によって、紐付けデータD1が生成される。
次に、オペレータは、それぞれテープ取り付け処理が行われた複数のフィーダ7を部品実装装置M3~M6に取り付ける(ステップS201)。
次に、部品テープ管理装置100の端末装置200は、紐付けデータD1と生産データD2との照合を行う。つまり、端末装置200の制御部205は、部品実装装置M3~M6に取り付けられたフィーダ7からフィーダIDを取得する。次に、制御部205は、生産データD2から取得したフィーダIDを選択し、そのフィーダIDを紐付けデータD1から検索する。そして、制御部205は、紐付けデータD1にそのフィーダIDがあれば、紐付けデータD1および生産データD2のそれぞれでそのフィーダIDに対して関連付けられている部品IDが一致するか否かを判定する。言い換えれば、制御部205は、生産データD2によって予め定められたフィーダ7、および、そのフィーダ7によって供給される部品Pの情報と、部品実装装置M3~M6に取り付けられたフィーダ7、および、そのフィーダ7によって供給される部品Pの情報とが、一致するか否かを判定する(ステップS202)。なお、部品Pの判定に加えてフィーダ7の取付位置も判定してもよい。言い換えると、取得したフィーダIDの番地と、番地フィーダIDリストD3によって示されるそのフィーダIDの番地とが一致するか否かを判定してもよい。
ここで、制御部205は、一致しないと判定すると(ステップS202のNo)、誤装着が行われていることを示す画像またはメッセージを表示部202に表示させる(ステップS203)。つまり、表示部202によって誤装着が報知される。この報知に応じて、オペレータは、ステップS201の処理を繰り返し実行する。なお、ここでの報知は誤装着を報知するだけでもよいが、取得したフィーダIDからフィーダ7の装着位置に誤りがあるのか(番地およびフィーダIDが不一致)、部品IDに誤りがあるのか(部品IDが不一致)を合わせて報知させてもよい。
次に、制御部205は、生産データD2に示される全てのフィーダ7(すなわちフィーダID)に対してステップS202の照合が行われたか否かを判定する(ステップS204)。ここで、制御部205は、全てのフィーダ7に対して照合が行われていないと判定すると(ステップS204のNo)、その照合が行われていないフィーダ7に対してステップS202の処理を実行する。一方、制御部205は、全てのフィーダ7に対して照合が行われたと判定すると(ステップS204のYes)、生産準備が完了したことを示す画像またはメッセージを表示部202に表示させる(ステップS205)。つまり、表示部202によって生産準備完了が報知される。
[テープ取り付け処理]
図10は、収容体30の一例を示す図である。
収容体30は、例えば図10に示すように収容袋31として構成されている。つまり、収容体30は、短冊状の部品テープ14を包んで収容する袋である。このような収容袋31は、例えば、1つ以上の短冊状の部品テープ14を包んで収容し、その部品テープ14に含まれる部品Pのベンダから提供される。その短冊状の部品テープ14は、例えば部品リールCに巻回されている部品テープ14の一部であって、その巻回されている部品テープ14から切り取られて収容袋31に収められている。
このような収容袋31には、収容コードが貼り付けられている。テープ取り付け処理では、コードリーダ300は、その収容袋31に貼り付けられている収容コードを読み取って、端末装置200に出力する。なお、収容袋31に複数の短冊状の部品テープ14が収容されている場合、複数のフィーダIDに複数の同様の収容コードを紐付けてもよいし、収容コードを読み取る際に読み取った収容コードに枝番を付与することで、複数の短冊状の部品テープ14のそれぞれを特定できるようにしてもよい。
図11は、テープ取り付け処理の一例を示すフローチャートである。
このテープ取り付け処理では、短冊状の部品テープ14がフィーダ7に取り付けられる。そして、そのフィーダ7のフィーダIDが、その部品テープ14を収容していた収容袋31の収容コードを介して、その部品テープ14に含まれる部品Pの部品IDに関連付けられる。短冊状の部品テープ14がフィーダ7に取り付けられるたびに、このような関連付け(紐付けともいう)が行われることによって、上述の紐付けデータD1が生成される。
具体的には、まず、オペレータは、ベンダから提供された収容袋31から短冊状の部品テープ14を取り出す(ステップS101)。このとき、オペレータは、その取り出された部品テープ14に含まれる部品Pを例えば目視で確認する。
次に、コードリーダ300は、オペレータによる操作により、その収容袋31に付されている収容コードを読み取る(ステップS102)。
端末装置200の制御部205は、取得部204を介してコードリーダ300から収容コードを取得し、その収容コードを紐付け記憶部207の紐付けデータD1と照合する。つまり、制御部205は、その取得された収容コードが紐付けデータD1に示されているか否か、言い換えれば、紐付けデータD1に示されていない新規のコードであるか否かを判定する(ステップS103)。なお、初期状態の紐付けデータD1は、フィーダID、収容コードおよび部品IDの何れも示していない、または、互に関連付けられた部品IDと収容体IDとの組を少なくとも1つ示している。
ここで、制御部205によって、収容コードが新規であると判定されると(ステップS103のYes)、オペレータは、ステップS101で取り出された短冊状の部品テープ14に含まれる部品Pの部品IDを入力する。つまり、オペレータは、入力部201を操作することによって、その部品IDの入力を行う(ステップS105)。これにより、その部品IDは、入力部201によって受け付けられ、取得部204を介して制御部205に取得される。
制御部205は、ステップS102で読み取られた収容コードと、ステップS105での入力によって取得された部品IDとを関連付ける(ステップS106)。つまり、登録部203は、制御部205による制御に応じて、その収容コードと部品IDとを互いに関連付けて紐付けデータD1に書き込む。
一方、制御部205は、収容コードが新規でないと判定すると(ステップS103のNo)、紐付けデータD1においてその収容コードに関連付けられている部品IDを表示部202に表示させる(ステップS104)。つまり、本実施の形態では、制御部205は、コードリーダ300によって読み取られた収容コードが記録媒体に既に登録されているか否かを判定する。そして、制御部205は、既に登録されていると判定する場合には、収容コードに関連付けて登録されている部品情報を表示部202に表示させる。これにより、オペレータは、収容コードに既に関連付けて登録されている部品情報を容易に確認することができる。
次に、オペレータは、ステップS101で取り出された短冊状の部品テープ14をフィーダ7に取り付ける(ステップS107)。コードリーダ300は、オペレータによる操作により、その短冊状の部品テープ14が取り付けられたフィーダ7に付されているフィーダIDを読み取る(ステップS108)。
制御部205は、取得部204を介してコードリーダ300から、その読み取られたフィーダIDを取得し、そのフィーダIDをステップS102で読み取られた収容コードを介して部品IDに関連付ける(ステップS109)。つまり、登録部203は、制御部205による制御に応じて、ステップS102で読み取られた収容コードを紐付けデータD1から検索する。そして、登録部203は、その収容コードを見つけると、ステップS108で読み取られたフィーダIDをその収容コードに関連付けて紐付けデータD1に書き込む。ここで、紐付けデータD1では、その収容コードに部品IDが予め関連付けられている。したがって、上述の紐付けデータD1へのフィーダIDの書き込みによって、そのフィーダIDは、収容コードを介して部品IDに関連付けられる。言い換えれば、フィーダIDと収容コードと部品IDとからなる組が紐付けデータD1に登録される。
このように、本実施の形態では、登録部203は、部品ID、収容コードおよびフィーダIDを互いに関連付けて紐付けデータD1に登録する。これにより、部品テープ14の一部が部品リールCから切り取られて短冊状の部品テープ14として提供される場合であっても、フィーダ7に取り付けられている短冊状の部品テープ14の部品Pを適切に管理することができる。つまり、フィーダ7に取り付けられている短冊状の部品テープ14の部品Pがどのような部品であるのかが不明になってしまうことを抑えることができる。その結果、部品Pの誤実装の発生を抑制することができる。
次に、制御部205は、ステップS107で取り付けられた短冊状の部品テープ14がフィーダ7から取り外されたか否かを判定する(ステップS110)。つまり、制御部205は、フィーダ7の取り外し検出部72からの通知によって、短冊状の部品テープ14が取り外されたか否かを判定する。ここで、制御部205は、部品テープ14が取り外されたことを検出すると(ステップS110のYes)、部品IDの入力と、収容コードの読み取りとを促す画像またはメッセージを表示部202に表示させる(ステップS111)。つまり、本実施の形態では、制御部205は、フィーダ7に取り付けられている短冊状の部品テープ14の取り外しが検出された場合には、入力部201への部品情報の入力と、コードリーダ300による収容コードの読み取りとを促す画像またはメッセージを表示部202に表示させる。オペレータは、表示部202に表示されるその画像またはメッセージを見ると、ステップS102からの処理が繰り返し行われるように作業を行う。これにより、フィーダ7に取り付けられていた短冊状の部品テープ14が取り外された場合でも、再び、収容コードを介したフィーダIDと部品IDとの関連付けが行われる。したがって、フィーダ7と、そのフィーダ7に取り付けられる短冊状の部品テープ14の部品Pとの間で不整合が生じることを抑制することができる。
図12は、収容体30の他の例を示す図である。
収容体30は、例えば図12に示すように収容カバー32として構成されている。この収容カバー32は、短冊状の部品テープ14の少なくとも一部と組み合わされることによって1つ以上の部品Pを収容してフィーダ7に取り付けられる。なお、図12の(a)は、収容カバー32の斜視図を示し、図12の(b)は、その収容カバー32がキャリアテープ14aに取り付けられている状態を示し、図12の(c)は、収容カバー32が取り付けられたキャリアテープ14aの断面図を示す。
例えば、収容カバー32は、柔軟性のある合成樹脂の一体成型品として構成されている。このような収容カバー32は、図12の(a)に示すように、長尺状の平板である本体32aと、その本体32aの長手方向に沿う両縁のそれぞれから突出する爪部32bとを有する。本体32aの表面の長手方向一端側には、収容コードが付されている。また、2つの爪部32bのそれぞれの先端側は、本体32aの裏面と離間して対向する。
このような収容カバー32が用いられるときには、短冊状の部品テープ14のキャリアテープ14aからカバーテープ14bが剥がされる。そして、図12の(b)および(c)に示すように、そのキャリアテープ14aに収容カバー32が取り付けられる。具体的には、キャリアテープ14aの長手方向に沿う両縁のそれぞれが、収容カバー32の本体32aの裏面と爪部32bとの間の隙間に挿入される。これにより、キャリアテープ14aに設けられている各収納凹部14cの開口は、その収容カバー32の本体32aに塞がれる。その結果、収納凹部14c内の部品Pが、その収納凹部14cから飛び出すことが抑制される。
このような収容カバー32が取り付けられたキャリアテープ14aは、部品Pを保管するための容器として用いられ、その状態でフィーダ7に取り付けることも可能である。なお、このような収容カバー32が取り付けられたキャリアテープ14aを、以下、収容カバー付きテープという。
図13は、収容カバー付きテープがフィーダ7に取り付けられた状態を示す図である。具体的には、図13の(a)は、フィーダ7の斜視図を示し、図13の(b)は、フィーダ7の一部を上(すなわちZ軸方向プラス側)から見た状態を示す。図13の(c)は、フィーダ7に取り付けられている収容カバー付きテープをX軸方向プラス側から見た状態を示す。
収容カバー付きテープは、図13の(a)に示すフィーダ7の挿入口7cから挿入される。そして、その収容カバー付きテープの先端側は、フィーダ7のテープ押さえ7a側に送られる。テープ押さえ7aは、部品テープ14を上側から押さえる機能を有する。このテープ押さえ7aには、図13の(b)に示すように、部品取り出し口7bが形成されている。なお、フィーダ7における部品取り出し口7bの位置は、上述の部品取り出し位置である。
ここで、収容カバー付きテープの先端がテープ押さえ7a側に送り出されてそのテープ押さえ7aに到達すると、そのキャリアテープ14aに取り付けられている収容カバー32は、図13の(b)および(c)に示すように、そのテープ押さえ7aに当接する。その結果、テープ押さえ7aに付されているフィーダIDと、収容カバー32に付されている収容コードとは、互に近い位置に配置される。したがって、図13の(c)に示すように、コードリーダ300は、そのフィーダIDと収容コードとを同時に読み取ることができる。なお、コードリーダ300の代わりに基板認識カメラ12を用いてフィーダIDと収容コードを同時に読み取ってもよい。
また、このようなフィーダ7が例えば部品実装装置M3に取り付けられた場合には、キャリアテープ14aだけがテープ押さえ7aの部品取り出し口7b側に送り出される。つまり、収容カバー32は、テープ押さえ7aによって係止され、キャリアテープ14aは、その収容カバー32から引き出されるように部品取り出し口7b側に送り出される。その結果、テープ押さえ7aの部品取り出し口7bからは、キャリアテープ14aの各収納凹部14cにある部品Pが順に露出される。部品実装装置M3の吸着ノズル10bは、その露出している部品Pを吸着して基板Bに実装する。
なお、上述の例では、収容カバー32は、カバーテープ14bが剥がされているキャリアテープ14aに取り付けられる。しかし、収容カバー32は、カバーテープ14bが貼り付けられているキャリアテープ14aに取り付けられてもよい。つまり、収容カバー32は、短冊状の部品テープ14に取り付けられてもよい。このように収容カバー32が付けられた短冊状の部品テープ14であっても、その状態のままフィーダ7に取り付けられてもよい。この場合には、部品テープ14がフィーダ7の奥側(すなわちY軸方向プラス側)に送り出される際に、カバーテープ14bは、キャリアテープ14aから引き剥がされる。つまり、カバーテープ14bは、テープ押さえ7aにおける部品取り出し口7bの手前(すなわちY軸方向マイナス側)に形成されている開口部(図示せず)から繰り出される。また、フィーダIDは、フィーダ7に付されていれば、テープ押さえ7aに付されていなくてもよい。
図14は、テープ取り付け処理の他の例を示すフローチャートである。
このテープ取り付け処理では、収容カバー付きテープがフィーダ7に取り付けられる。そして、そのフィーダ7のフィーダIDが、その収容カバー付きテープの収容コードを介して、その収容カバー付きテープに含まれる部品Pの部品IDに関連付けられる。短冊状の部品テープ14がフィーダ7に取り付けられるたびに、このような関連付け(紐付けともいう)が行われることによって、上述の紐付けデータD1が生成される。
具体的には、まず、オペレータは、ベンダから提供された袋から短冊状の部品テープ14を取り出す(ステップS101a)。このとき、オペレータは、その取り出された部品テープ14に含まれる部品Pを例えば目視で確認する。
次に、コードリーダ300は、オペレータによる操作により、その短冊状の部品テープ14に対応する収容カバー32に付されている収容コードを読み取る(ステップS102a)。
端末装置200の制御部205は、取得部204を介してコードリーダ300から収容コードを取得し、その収容コードを紐付け記憶部207の紐付けデータD1と照合する。つまり、制御部205は、その取得された収容コードが紐付けデータD1に示されているか否か、言い換えれば、紐付けデータD1に示されていない新規のコードであるか否かを判定する(ステップS103)。なお、初期状態の紐付けデータD1は、上述のように、フィーダID、収容コードおよび部品IDの何れも示していない、または、互に関連付けられた部品IDと収容体IDとの組を少なくとも1つ示している。
ここで、制御部205によって、収容コードが新規であると判定されると(ステップS103のYes)、オペレータは、ステップS101aで取り出された短冊状の部品テープ14に含まれる部品Pの部品IDを入力する。つまり、オペレータは、入力部210を操作することによって、その部品IDの入力を行う(ステップS105)。これにより、その部品IDは、入力部210によって受け付けられ、取得部204を介して制御部205に取得される。
制御部205は、ステップS102aで読み取られた収容コードと、ステップS105での入力によって取得された部品IDとを関連付ける(ステップS106)。つまり、登録部203は、制御部205による制御に応じて、その収容コードと部品IDとを互いに関連付けて紐付けデータD1に書き込む。そして、オペレータは、その収容コードが付された収容カバー32を、その短冊状の部品テープ14に取り付ける。このときには、オペレータは、短冊状の部品テープ14のカバーテープ14bを外し、そのカバーテープ14bが外された部品テープ14、すなわちキャリアテープ14aに収容カバー32を取り付ける。これにより、収容カバー付きテープが構成される。
一方、制御部205は、収容コードが新規でないと判定すると(ステップS103のNo)、紐付けデータD1においてその収容コードに関連付けられている部品IDを表示部202に表示させる(ステップS104a)。そして、上述のように、オペレータは、その収容コードが付された収容カバー32を、その部品テープ14に取り付ける。これにより、収容カバー付きテープが構成される。
次に、オペレータは、その収容カバー付きテープをフィーダ7に取り付ける(ステップS107a)。コードリーダ300は、オペレータによる操作により、その収容カバー付きテープが取り付けられたフィーダ7に付されているフィーダIDを読み取る(ステップS108a)。このとき、コードリーダ300は、図13の(c)に示すように、フィーダIDと収容コードとを同時に読み取ってもよい。
制御部205は、取得部204を介してコードリーダ300から、その読み取られたフィーダIDおよび収容コードを取得し、その収容コードを介してそのフィーダIDを部品IDに関連付ける(ステップS109)。つまり、登録部203は、制御部205による制御に応じて、ステップS102aまたはS108aで読み取られた収容コードを紐付けデータD1から検索する。そして、登録部203は、その収容コードを見つけると、ステップS108aで読み取られたフィーダIDをその収容コードに関連付けて紐付けデータD1に書き込む。ここで、紐付けデータD1では、その収容コードに部品IDが予め関連付けられている。したがって、上述の紐付けデータD1へのフィーダIDの書き込みによって、そのフィーダIDは、収容コードを介して部品IDに関連付けられる。言い換えれば、フィーダIDと収容コードと部品IDとからなる組が紐付けデータD1に登録される。
このように、収容袋31の代わりに収容カバー32を用いる場合であっても、登録部203は、部品ID、収容コードおよびフィーダIDを互いに関連付けて紐付けデータD1に登録する。これにより、部品テープ14の一部が部品リールCから切り取られて短冊状の部品テープ14として提供される場合であっても、フィーダ7に取り付けられている収容カバー付きテープの部品Pを適切に管理することができる。つまり、フィーダ7に取り付けられている収容カバー付きテープの部品Pがどのような部品であるのかが不明になってしまうことを抑えることができる。その結果、部品Pの誤実装の発生を抑制することができる。
次に、制御部205は、ステップS107aで取り付けられた収容カバー付きテープがフィーダ7から取り外されたか否かを判定する(ステップS110a)。つまり、制御部205は、フィーダ7の取り外し検出部72からの通知によって、収容カバー付きテープが取り外されたか否かを判定する。ここで、制御部205は、収容カバー付きテープが取り外されたことを検出すると(ステップS110aのYes)、コードリーダ300による収容コードの読み取りを促す画像またはメッセージを表示部202に表示させる。つまり、制御部205は、フィーダ7に取り付けられている収容体30(具体的には収容カバー32)の取り外しが検出された場合には、コードリーダ300による収容コードの読み取りを促す画像またはメッセージを表示部202に表示させる。
オペレータは、その画像またはメッセージを見ると、フィーダ7から収容カバー付きテープが取り外されているか否かを目視で確認する。そして、フィーダ7に収容カバー付きテープが取り付けられていれば、オペレータは、その収容カバー付きテープの収容カバー32に付されている収容コードと、その近くにあるフィーダIDとをコードリーダ300に読み取らせる。制御部205は、そのコードリーダ300から取得部204を介して、読み取られた収容コードおよびフィーダIDを取得し、その収容コードおよびフィーダIDと紐付けデータD1とを照合して、照合結果を表示部202に表示させる(ステップS112)。つまり、制御部205は、読み取られたフィーダIDを紐付けデータD1から検索し、紐付けデータD1においてそのフィーダIDに関連付けられている収容コードが、読み取られ収容コードに一致するか否かを判定する。そして、制御部205は、その判定結果を上述の照合結果として表示部202に表示させる。
一方、オペレータによる目視によって、フィーダ7から収容カバー付きテープが取り外されていることが確認された場合、または、ステップS112によって表示される照合結果が否定的な場合には、オペレータは、ステップS102aからの処理が繰り返し行われるように作業を行う。これにより、誤った収容カバー付きテープが取り付けられたフィーダ7による部品実装を抑制することができる。
(変形例)
上述の実施の形態では、収容袋31または収容カバー32などの収容体30に収容コードが付されているが、収容コードはその収容体30に付されていなくてもよい。本変形例では、その収容コードの代わりに用いられる識別コードが発行される。
図15は、本変形例に係る部品テープ管理システムの構成を説明するための図である。
本変形例に係る部品テープ管理システムは、端末装置200およびコードリーダ300と、コード発行部400とを備える。
コード発行部400は、制御部205による制御に応じて、入力部201で受け付けられた部品IDに関連付けられた識別コードを発行する。つまり、コード発行部400は、制御部205から電気信号として出力される識別コードを取得し、その識別コードを発行する。識別コードは、バーコードまたは二次元コードであって、例えばシートまたはシールなどに印刷されて発行される。このように発行された識別コードは、例えば、収容袋31の収容コードのように、短冊状の部品テープ14を収容する袋に貼り付けられてもよく、フィーダ7や短冊状の部品テープ14に貼り付けられてもよい。
つまり、本変形例における部品テープ管理システムは、入力部201と、コードリーダ300と、コード発行部400と、登録部203とを備える。入力部201は、部品テープ14に含まれる1つ以上の部品Pに関する部品情報を受け付ける。コードリーダ300は、フィーダ7に付されているフィーダIDを読み取る。コード発行部400は、入力部201によって受け付けられた部品情報に関連付けられた識別コードを発行する。登録部203は、入力部201によって受け付けられた部品情報、コード発行部400によって発行された識別コード、およびコードリーダ300によって読み取られたフィーダIDを互いに関連付けて記録媒体に登録する。フィーダIDは、供給コードであって、部品テープ14に含まれる1つ以上の部品Pを部品実装装置M3などの実装ヘッド10に供給するフィーダ7を識別するための識別情報である。
このような変形例であっても、登録部203は、部品ID、識別コードおよびフィーダIDを互いに関連付けて紐付けデータD1に登録する。これにより、部品テープ14の一部が部品リールCから切り取られて短冊状の部品テープ14として提供される場合であっても、フィーダ7に取り付けられている短冊状の部品テープ14の部品Pを適切に管理することができる。つまり、フィーダ7に取り付けられている短冊状の部品テープ14の部品Pがどのような部品であるのかが不明になってしまうことを抑えることができる。その結果、部品Pの誤実装の発生を抑制することができる。
図16は、フィーダIDおよび識別コードが付されたフィーダ7を示す図である。
例えば、複数のフィーダ7は、図3に示すように、フィーダベース13aを介して台車13に装着される。これらの複数のフィーダ7は、図16に示すように、X軸方向に沿って配置される。さらに、これらの複数のフィーダ7のそれぞれは、テープ押さえ7aが後側(すなわちY軸方向プラス側)に向くように、前後方向(すなわちY軸方向)に沿うように配置される。
本変形例に係るフィーダ7は、コード貼付台40を有する。このコード貼付台40は、フィーダ7の上面における手前側(すなわちY軸方向マイナス側)に配置される。また、コード貼付台40は、平板状のベース41と、2つの凸部42および43とからなる。2つの凸部42および43は、ベース41の前後方向の両端から上向きに突出している。そして、ベース41の上面には、識別コードとフィーダIDとが前後方向に配列された状態で貼り付けられる。
図17は、各フィーダ7のコード貼付台40の使用例を示す図である。
コードリーダ300は、各フィーダ7のコード貼付台40に付されている識別コードとフィーダIDとを読み取る。このとき、コード貼付台40の2つの凸部42および43は、コードリーダ300をガイドする。つまり、コードリーダ300は、2つの凸部42および43に挟み込まれるように配置され、コードリーダ300の前後方向の動きが、それらの凸部42および43によって制限される。その結果、コードリーダ300は、コード貼付台40のベース41に付されている識別コードとフィーダIDとを、位置ずれすることなく読み取ることができる。また、複数のコード貼付台40がX軸方向に沿って配列されている。したがって、コードリーダ300は、それらの複数のコード貼付台40のそれぞれに貼り付けられている識別コードとフィーダIDとの組を、位置ずれすることなく簡単に、連続して読み取ることができる。
図18は、本変形例に係るテープ取り付け処理の一例を示すフローチャートである。
このテープ取り付け処理では、短冊状の部品テープ14がフィーダ7に取り付けられる。そして、そのフィーダ7のフィーダIDが、フィーダ7に貼り付けられた識別コードを介して、その部品テープ14に含まれる部品Pの部品IDに関連付けられる。短冊状の部品テープ14がフィーダ7に取り付けられるたびに、このような関連付け(紐付けともいう)が行われることによって、上述の紐付けデータD1が生成される。
具体的には、まず、オペレータは、ベンダから提供された袋から短冊状の部品テープ14を取り出す(ステップS101a)。このとき、オペレータは、その取り出された短冊状の部品テープ14に含まれる部品Pを例えば目視で確認する。
次に、オペレータは、その取り出された短冊状の部品テープ14に含まれる部品Pの部品IDが新規であるか否かを判定する(ステップS121)。ここで、その部品IDが新規である場合には(ステップS121のYes)、オペレータは、入力部201を操作することによって、その新規の部品IDを入力する(ステップS122)。つまり、入力部201は、その部品IDを受け付け、制御部205は、入力部201から取得部204を介してその新規の部品IDを取得する。
一方、その部品IDが新規でない場合には(ステップS121のNo)、オペレータは、入力部201を操作することによって、紐付けデータD1に示されている少なくとも1つの部品IDから、ステップS101aで取り出された短冊状の部品テープ14に含まれる部品Pの部品IDを選択する(ステップS123)。つまり、制御部205は、入力部201の操作に応じて、紐付けデータD1に示される少なくとも1つの部品IDから1つの既存の部品IDを選択する。なお、本変形例では、初期状態の紐付けデータD1は、フィーダID、収容コードおよび部品IDの何れも示していない、または、少なくとも1つの部品IDを示している。
なお、制御部205は、ステップ121でのオペレータによる判定の代わりに、部品IDが新規か否かを判定してもよい。この場合には、オペレータは、部品IDが新規か否かに関わらず、入力部201を操作することによって、その部品IDを入力する。これにより、部品IDが入力部201に受け付けられる。制御部205は、その入力部201によって受け付けられた部品IDが記録媒体(すなわち紐付け記憶部207)に既に登録されているか否かを判定する。そして、制御部205は、既に登録されていると判定する場合には、その部品IDを表示部202に表示させる。オペレータは、入力部201を操作することによって、その表示されている部品IDを選択してもよい。これにより、フィーダIDに関連付けられる対象とされる部品IDを明確に決定することができる。
次に、制御部205は、その取得された新規の部品ID、または選択された既存の部品IDに関連付けられた識別コードを決定する。登録部203は、制御部205による制御に応じて、その決定された識別コードを上述の部品IDに関連付けて紐付けデータD1に書き込む。そして、制御部205は、その決定された識別コードをコード発行部400に出力する。その結果、コード発行部400は、ステップS122で入力された部品ID、または、ステップS123で選択された部品IDに関連付けられた識別コードを発行する(ステップS124)。
次に、オペレータは、ステップS101aで取り出された短冊状の部品テープ14をフィーダ7に取り付ける(ステップS107)。さらに、ステップS124で発行された識別コードをフィーダ7に貼り付ける(ステップS125)。これにより、コード貼付台40のベース41には、識別コードとフィーダIDとが並んで貼り付けられる。
コードリーダ300は、オペレータによる操作により、その部品テープ14が取り付けられたフィーダ7に付されているフィーダIDを読み取る(ステップS108b)。このとき、コードリーダ300は、図17に示すように、フィーダIDと識別コードとを同時に読み取ってもよい。
制御部205は、取得部204を介してコードリーダ300から、その読み取られたフィーダIDと、読み取られた識別コード、または決定された識別コードとを取得し、その識別コードを介してそのフィーダIDを部品IDに関連付ける(ステップS109b)。つまり、登録部203は、制御部205による制御に応じて、ステップS124で決定された識別コード、またはステップS108bで読み取られた識別コードを紐付けデータD1から検索する。そして、登録部203は、その識別コードを見つけると、ステップS108bで読み取られたフィーダIDをその識別コードに関連付けて紐付けデータD1に書き込む。ここで、紐付けデータD1では、その識別コードに部品IDが予め関連付けられている。したがって、上述の紐付けデータD1へのフィーダIDの書き込みによって、そのフィーダIDは、識別コードを介して部品IDに関連付けられる。言い換えれば、フィーダIDと識別コードと部品IDとからなる組が紐付けデータD1に登録される。
このように、本変形例では、上記実施の形態と同様、登録部203は、部品ID、識別コードおよびフィーダIDを互いに関連付けて紐付けデータD1に登録する。これにより、部品テープ14の一部が部品リールCから切り取られて短冊状の部品テープ14として提供される場合であっても、フィーダ7に取り付けられている短冊状の部品テープ14の部品Pを適切に管理することができる。つまり、フィーダ7に取り付けられている短冊状の部品テープ14の部品Pがどのような部品であるのかが不明になってしまうことを抑えることができる。その結果、部品Pの誤実装の発生を抑制することができる。
次に、制御部205は、ステップS107で取り付けられた短冊状の部品テープ14がフィーダ7から取り外されたか否かを判定する(ステップS110)。つまり、制御部205は、フィーダ7の取り外し検出部72からの通知によって、短冊状の部品テープ14が取り外されたか否かを判定する。ここで、制御部205は、部品テープ14が取り外されたことを検出すると(ステップS110のYes)、コードリーダ300による識別コードおよびフィーダIDの読み取りを促す画像またはメッセージを表示部202に表示させる。つまり、制御部205は、フィーダ7に取り付けられている短冊状の部品テープ14の取り外しが検出された場合には、コードリーダ300による識別コードおよびフィーダIDの読み取りを促す画像またはメッセージを表示部202に表示させる。
オペレータは、その画像またはメッセージを見ると、フィーダ7から短冊状の部品テープ14が取り外されているか否かを目視で確認する。そして、フィーダ7に短冊状の部品テープ14が取り付けられていれば、オペレータは、そのフィーダ7のコード貼付台40に付されている識別コードとフィーダIDとをコードリーダ300に読み取らせる。制御部205は、そのコードリーダ300から取得部204を介して、読み取られた識別コードおよびフィーダIDを取得し、その識別コードおよびフィーダIDと紐付けデータD1とを照合して、照合結果を表示部202に表示させる(ステップS112b)。つまり、制御部205は、読み取られたフィーダIDを紐付けデータD1から検索し、紐付けデータD1においてそのフィーダIDに関連付けられている識別コードが、読み取られ識別コードに一致するか否かを判定する。そして、制御部205は、その判定結果を上述の照合結果として表示部202に表示させる。
一方、オペレータによる目視によって、フィーダ7から部品テープ14が取り外されていることが確認された場合、または、ステップS112bによって表示される照合結果が否定的な場合には、オペレータは、ステップS121からの処理が繰り返し行われるように作業を行う。これにより、誤った部品テープ14が取り付けられたフィーダ7による部品実装を抑制することができる。
(その他の変形例)
以上、一つまたは複数の態様に係る部品テープ管理装置および部品テープ管理システムなどについて、実施の形態およびその変形例に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態およびその変形例に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態またはその変形例に施したものや、実施の形態および変形例における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の範囲内に含まれてもよい。
例えば、上記実施の形態における変形例では、コード発行部400によって発行された識別コードは、フィーダ7のコード貼付台40に貼り付けられる。しかし、そのフィーダ7は、コード発行部400によって発行された識別コードを表示するコード表示部を備えてもよい。例えば、コード表示部は、識別コードをバーコードまたは二次元コードとして表示してもよく、その識別コードによって示される文字列を表示してもよい。これにより、識別コードをフィーダ7に貼り付ける手間を省くことができ、短冊状の部品テープ14の管理を適切に行うことができる。また、コード表示部は、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイとして構成されていてもよく、7セグメントディスプレイとして構成されていてもよい。また、フィーダ7がコード表示部を備えている場合、そのフィーダ7は、コード発行部400を備えていてもよい。
また、上記実施の形態における変形例では、フィーダ7のコード貼付台40に識別コードとフィーダIDとがそれぞれ独立して貼り付けられる。しかし、識別コードとフィーダIDとが一体化されたコードが、コード貼付台40に貼り付けられてもよい。これにより、コードリーダ300は、識別コードおよびフィーダIDを簡単に同時に読み取ることができる。
また、上記実施の形態およびその変形例では、収容コード、識別コード、およびフィーダIDは、バーコードまたは二次元コードであるが、コードリーダ300によって読み取り可能なコードであれば、どのようなコードであってもよい。
また、上記実施の形態およびその変形例では、短冊状の部品テープ14を用いたが、その形状は短冊状に限定されず、どのような形状であってもよい。また、収容コードは、部品テープ14のカバーテープ14b(トップテープともいう)の先端側に付されていてもよい。この場合、例えばフィーダ7のテープ押さえ7aでキャリアテープ14aから引き剥がされたカバーテープ14bの先端側は、フィーダ7の手前側(Y軸方向マイナス側)まで引き出される。そして、その引き出されたカバーテープ14bの先端側に付されている収容コードが、コードリーダ300によって読み取られる。
また、上記実施の形態において、収容カバー32が用いられる場合でも、コード貼付台40における2つの凸部42および43のようなコードリーダ300の動きを制限する部材がフィーダ7に配置されていてもよい。
また、上記実施の形態および変形例におけるステップS112およびS112bでは、表示部202が照合結果を表示するが、フィーダ7がその照合結果を表示してもよい。この場合、フィーダ7は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイまたは7セグメントディスプレイなどの表示部を備え、その表示部に照合結果を表示する。
なお、上記実施の形態およびその変形例において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記実施の形態およびその変形例の端末装置およびサーバなどを実現するソフトウェアは、図9、図11、図14または図18に示すフローチャートに含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラムである。
なお、以下のような場合も本開示に含まれる。
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカードまたは前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカードまたは前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカードまたは前記モジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(4)本開示は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本開示は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、DVD-ROM、DVD-RAM、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本開示は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本開示は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
また、前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、または前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。