JP2001126740A - リチウム電池 - Google Patents
リチウム電池Info
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Abstract
しての内部抵抗が大きくなり、充放電特性が劣るという
問題があった。 【解決手段】 主として活物質から成る正負一対の電極
間に固体電解質を配設したリチウム電池であって、上記
活物質粉末の空隙にシロキサン結合(Si−O)を主骨
格とする化合物を介在させるとともに、上記固体電解質
をリチウムイオン伝導性結晶化ガラスの焼結体で形成し
た。
Description
し、特に電極を改良したリチウム電池に関する。
である特性を活かし、携帯電話やノートパソコンなどの
電源として広く用いられている。
型があるが、いずれも正極と負極がセパレータを介して
倦回された極群を電槽缶内に挿入して、有機電解液を注
入し封口された構造となっている。この有機電解液は、
プロピレンカーボネート(PC)、ジメチルエタン(D
ME)、ジエチルカーボネート(DME)、エチレンカ
ーボネート(EC)などが単独もしくは混合されたもの
を溶媒として、これにリチウム塩としてLiClO4、
LiPF6、LiBF4などが溶解されたものである。
携帯電話などの携帯用情報端末機器に代表される各種電
子応用機器の薄型かつ軽量小型化の要求に伴い、前述の
ような有機電解液に代えて、正負一対の電極間に高分子
電解質と有機電解液を混合して配設したポリマー電解質
電池が注目されている。
ポリマー電池は、有機電解液を含むため、漏液や発煙な
どの問題を起す可能性がある。
機系の固体電解質を用いたリチウム電池の開発が盛んに
行われている。
チウム電池では、硫化物系のガラスから成るリチウムイ
オン伝導性の無機固体電解質を用いたリチウム電池が上
げられる。この無機固体電解質は、有機電解液に匹敵す
るリチウムイオン伝導度を有している。しかしながら、
硫化物系のガラスは反応性に富み、特に水分や空気と反
応し易いという問題がある。
では、ナトリウムイオン伝導性固体電解質(NASIC
ON系材料)と同様の結晶構造を有するリチウムイオン
伝導性結晶質固体電解質は、近年では1×10-3〜1×
10-4S・cm-1のリチウムイオン伝導率を有する固体
電解質が提案されている。
は、Li1+(4-n)xMxTi2-x(PO4)3(Mは1価また
は2価の陽イオン、Mが1価のときn=1、Mが2価の
ときn=2、xは0.1〜0.5)で表わされる粒状電
解質などを焼結させることにより、1×10-3〜1×1
0-4S・cm-1のリチウムイオン伝導率を得ることがで
きている。
は、所定の組成比のP2O5、SiO2、TiO2、Al2
O3、Li2Oなどを溶融して成形した後、熱処理によっ
てLi 1+x+yAlxTi2-yP3-yO12(0≦x≦0.
4、0<y≦0.6)を析出させることにより、1.0
×10-3〜2.0×10-3S・cm-1のリチウムイオン
伝導度を有する固体電解質を提案している。
は、MnO2またはアルカリ金属とマンガンとの複合酸
化物からなる正極と固体電解質とが一体形成されてなる
固体電解質で、固体電解質がMnO2またはアルカリ金
属とマンガンとの複合酸化物にリチウム化合物を反応さ
せて正極の表面にLi2MnO3層を形成することによ
り、正極と固体電解質との界面の接触面積を大きくし
て、電池の内部抵抗を小さくし、充放電特性を向上させ
ることを提案している。
は、固体電解質層、もしくは正極活物質粉末と固体電解
質粉末の混合物から成る正極と負極活物質粉末と固体電
解質粉末の混合物から成る負極とによって固体電解質粉
末を加圧成形して得られた固体電解質層を挟持した後、
前記固体電解質の軟化点以上でガラス転移点以下の温度
で加圧することにより、面接触になり粒界抵抗が小さい
固体電解質層が得られることを提案している。
いる電池の場合、電極と固体電解質の接合は、圧接のみ
で形成される場合が多く、電極と固体電解質の接触面積
が小さくて接合強度が弱くなり、これらの界面における
抵抗が大きくなって、電池としての内部抵抗が大きくな
り、充放電特性が劣るという欠点があった。特に充放電
電流が大きくなるに従い、電池の内部抵抗に起因する電
圧降下が大きくなり、電流密度が制限されるという問題
があった。
経路に異方性を有しているものが多いため、固体電解質
内の粒界抵抗が問題となる。従って、結晶質の固体電解
質は、焼結体を用いることが多く、特開平5−2991
01号公報は、この問題を改善する提案となっている。
しかしながら、このイオン伝導経路の問題は、電極と固
体電解質界面に関しても該当し、圧接のみによる接触で
は界面の抵抗が大きくなるという問題が残されている。
固体電解質の界面抵抗を改善する提案であるが、この方
法は、MnO2の形成をスパッタリングで行ったり、L
i2MnO3の形成を前述のMnO2とLiOHとを反応
させるなどプロセスが煩雑であるという問題がある。
解質の軟化点以上でガラス転移点以下の温度で加圧成形
するものであるが、この場合、固体電解質内の粒界が低
減され、固体電解質としてのリチウムイオン伝導度は向
上するものの、加熱処理の工程において、電極と固体電
解質の界面に反応層を形成し、その反応層がリチウムイ
オン伝導を阻害するという問題がある。
みてなされたものであり、電極と固体電解質の接合強度
が弱くて電池としての内部抵抗が大きくなり、充放電特
性が劣るという従来の問題点を解消した固体電解質電池
を提供することを目的とする。
に、請求項1に係るリチウム電池では、主として活物質
から成る正負一対の電極間に固体電解質を配設したリチ
ウム電池において、前記活物質粉末の空隙にシロキサン
結合(Si−O)を主骨格とする化合物を介在させると
ともに、前記固体電解質をリチウムイオン伝導性結晶化
ガラスの焼結体で形成したことを特徴とする。
合を主骨格とする化合物に、RuO 2、Sb2O3をドー
プしたSnO2、またはSnO2をドープしたIn2O3の
うちのいずれか一種以上を添加することが望ましい。
池の実施形態について説明する。図1は、請求項1に係
るリチウム電池の構成例を示す断面図である。図1にお
いて、1はパッケージ、2は一対の電極、2aは正極、
2bは負極、3は固体電解質層、4は正極集電体、5は
負極集電体である。
質には限定されず、例えばアルミニウム製ラミネート
材、ニッケル、アルミニウムなどの金属、あるいはシュ
リンクケースなどを用いることができる。
2aまたは負極2bの集電のために設けられ、例えばア
ルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)な
どの金属箔を用いることができる。
ばリチウムマンガン複合酸化物、二酸化マンガン、リチ
ウムニッケル複合酸化物、リチウムコバルト複合酸化
物、リチウムニッケルコバルト複合酸化物、リチウムバ
ナジウム複合酸化物、リチウムチタン複合酸化物、酸化
チタン、酸化ニオブ、酸化バナジウム、酸化タングステ
ンなどとそれらの誘動体がある。さらに固体電解質3を
用いたリチウム電池では、セパレータや有機電解液を用
いないために、充放電に伴う電極の膨張収縮を許容する
制限がある。したがって、電極2(2a、2b)に用い
る活物質としては、特にLi1+xMn2-xO4(0≦x≦
0.2)、LiMn2-yMeyO4(Me=Ni、Cr、
Cu、Zn、0<y≦0.6)、Li4Ti5O12、また
はLi4Mn5O12のいずれかが選択されることが望まし
い。ここで、正極活物質と負極活物質には明確な区別は
なく、2種類の化合物の充放電電位を比較して貴な電位
を示すものを正極に、卑な電位を示すものを負極にそれ
ぞれ用いて任意の電圧の電池を構成することができる。
(Si−O)を主骨格とする化合物を介在させる。シロ
キサン結合を形成する化合物としては、シラン化合物が
上げられる。シラン化合物では、テトラメトキシシラ
ン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシ
ラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメト
キシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリエトキ
シシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリエ
トキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ヘキシル
トリメトキシシランなどが挙げられる。
応層によるものではなく、活物質紛体の空隙に介在させ
るシロキサン結合を主骨格とする化合物によって形成す
る。このシロキサン結合は、熱処理により形成されるの
もであると同時に、活物質紛体および電極と固体電解質
の接合を形成する。シロキサン結合を形成する場合、過
度に温度を上昇させる必要もなく、電極2と固体電解質
3の反応を抑えられ、またシロキサン結合を主骨格とす
る化合物も電極活物質との反応を抑えることができる。
サン結合を主骨格とする化合物は、リチウムイオン伝導
性結晶化ガラスとも強固な結合を形成し、電極2と固体
電解質3の接合を強固にすることができる。したがっ
て、界面の接触面積が大きくなることにより、電池の内
部抵抗を低減することができる。
と酸化物系に分類される。硫化物系の固体電解質では室
温でのリチウムイオン伝導度は、1×10-3S・cm-1
と有機電解液に匹敵する特性を有しているが、吸湿性が
あるなどの問題がある。したがって、固体電解質3は、
酸化物系を用いる方が望ましい。その中で、非晶質系の
固体電解質は、リチウムイオン伝導度が室温で1×10
-6S・cm-1程度であり、十分に特性を満たすことが難
しい。それに対して、結晶質の固体電解質は、リチウム
イオン伝導度が室温で1×10-3S・cm-1〜1×10
-4S・cm-1程度である。したがって、用いる固体電解
質3は、結晶質の固体電解質であることがより望まし
く、特に、リチウム(Li)、チタン(Ti)、リン
(P)および酸素(O)元素を含むリチウムイオン伝導
性を有する結晶質の固体電解質であることが望ましく、
Li1+xMxTi2-x(PO4)3(ここでMはAl、S
c、Y、La)、Li1+xTi2-x(PO4)3、Li
0.5-3xR0.5+xTiO3(ここでRはLa、Pr、Nd、
Sm)、Li1+x+yMxTi2-xSiyP3-yO12(ここで
MはAl、Ga、0≦x≦0.4、0<y≦0.6)、
Li1+(4-n)MxTi2-x(PO4)3(Mは1価または2
価の陽イオン)、などが挙げられる。
が添加される。電子伝導助剤としては、例えば酸化物と
してSnO2やIn2O3、TiO2-x、ZnO、Fe
3O4、ReO3、MoO2、RuO2、VO、WO2、また
炭素材料としてカーボンブラックや黒鉛などが挙げられ
るが、安定した低抵抗率を得るためには、RuO2、S
b2O3をドープしたSnO2、またはSnO2をドープし
たIn2O3のうちのいずれか一種以上を含むことが望ま
しい。また、電子伝導助剤としての添加量は、酸化物を
用いる場合、活物質に対して10〜50wt%であるこ
とが望ましい。電子伝導助剤がこれらの添加量よりも少
ない場合、電子伝導性の付与が十分でなく、これらの添
加量よりも多い場合、電子伝導は確保できるものの、電
子伝導助剤が電極活物質間に介在し、リチウムイオンの
伝導を阻害する可能性があり好ましくない。
は、正極および負極活物質粉末と、必要であれば、電子
伝導助剤粉末をあらかじめ混合してシラン化合物に分散
させた後、80〜150℃の条件で乾燥させることによ
り、シラン中のメチル基もしくはエチル基がアルコール
として蒸発して乾燥した混合粉末が得られる。得られた
混合粉末は、水もしくは溶媒と成型用助剤と共にスラリ
ーを調整し、このスラリーを基材フィルム上に塗布して
乾燥させた後に裁断したものを熱処理する。もしくは、
得られた混合粉末を直接あるいは造粒して金型に投入し
てプレス機で加圧成形した後に熱処理する。もしくは、
造粒した混合粉末をロールプレス機で加圧成形してシー
ト状に加工した後、そのシートを裁断して熱処理する方
法などが挙げられる。
的なセラミックスの造粒用の有機バインダーを用いるこ
とができる。
エチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、テトラフルオロエチレンなどの樹脂フィルム、アル
ミニウム、ステンレス、銅などの金属箔が使用可能であ
る。
(2a、2b)と同じ方法で作製される。固体電解質の
熱処理の温度は、組成および粉末の粒径にも依存する
が、概ね800℃〜1200℃であることが望ましい。
解質3は、単独で熱処理するだけでなく、焼結させた固
体電解質3を生成形体の正極2aおよび負極2bで挟持
した状態で積層した後に処理する方法でも構わない。
する熱処理の方法としては、常圧による熱処理、加圧を
伴う熱処理が挙げられる。特に加圧による熱処理は、電
極活物質の充填率が向上し、粒子の接触面積が大きくな
ることに伴い、リチウムイオンの伝導経路がより広く確
保でき、電池の内部抵抗を低減することができる。
650℃が適切であり、加圧を行なう場合、3〜30M
Paが適切である。
次電池であっても二次電池であってもよい。電池形状は
円筒型、角型、ボタン型、コイン型および扁平型などに
限定されるものではない。
ンをLiとMnのモル比が1.1:1.9となるように
混合し、この混合物を大気中の650℃で15時間加熱
焼成することによってリチウムマンガン複合酸化物(L
i1.1Mn1.9O4)を合成し、これを正極活物質とし
た。次に水酸化リチウムと二酸化マンガンをLiとMn
のモル比が4:5となるように混合し、この混合物を大
気中の600℃で15時間加熱焼成することによってリ
チウムマンガン複合酸化物(Li4Mn5O12)を合成
し、これを負極活物質とした。
O2と共にテトラメトキシシランに分散させ、120℃
の温度で約3時間乾燥して混合粉末を得た。このときの
活物質粉末、RuO2、テトラメトキシシランの混合比
は重量比で1:1:2とした。
せた溶剤に分散させてスラリーを調整した。次いでこの
スラリーをドクターブレード法でグリーンテープ状に成
形し、さらにこのグリーンテープを25mm×25mm
のサイズに裁断し、電極の生成形体を得た。このときの
厚みは約60μmであった。
1+x+yAlxTi2-xSiyP3-yO12で表わせられる結晶
質の固体電解質を用いた。粉末状の固体電解質を成形用
助剤を溶解させた溶剤に分散させスラリーを調整した。
このスラリーをドクターブレード法でグリーンテープ状
に成形し、固体電解質の生成形体を得た。このときの厚
みは約60μmであった。さらにこのグリーンテープを
35mm×35mmのサイズに裁断し、1250℃の温
度で2時間焼成して固体電解質3の焼結体を得た。この
ときの焼結体の厚みは約46μmであり、29mm×2
9mmのサイズであった。
成形体で固体電解質の焼結体を挟持する形で積層して加
圧熱処理を行い、正極2a−固体電解質3−負極2bの
積層体を得た。加圧熱処理は、350℃の温度で3時間
の脱バインダーを行った後、600℃の温度で20分、
加圧荷重50MPaで行った。このときの積層体の厚み
は約130μmであり、厚み方向のみの収縮が確認され
た。
ると共に、同様に負極2bに負極集電体5を接合してパ
ッケージ1のアルミ製ラミネートに装着した。アルミ製
ラミネートは35mm×35mmのサイズに切断したも
のを2枚準備し、集電体を接合した積層体を挟んでアル
ミ製ラミネートの外周部を熱圧着することで、図1に示
した35mm×35mmの角型固体電解質電池を組み立
てた。
の合成は実施例1と同様に行なった。
られた正極および負極活物質とカーボンブラックをポリ
フッ化ビニリデンを溶解させたN−メチル−2−ピロリ
ドンに各々分散させてスラリーを調整した。このとき、
電極活物質、カーボンブラックおよびポリフッ化ビニリ
デンの混合比は重量比で85:12:7とした。
アルミ箔上に塗付して、N−メチル−2−ピロリドンを
除去することで正極および負極の電極を得た。更に得ら
れた電極活物質の紛体充填率を向上させる目的でロール
加圧し、さらに得られた電極シートを25mm×25m
mのサイズに裁断して電極を得た。得られた電極の厚み
は各々40μmであった。
ビニリデンを溶解させたN−メチル−2−ピロリドンに
分散させてスラリーを調整した。このとき、固体電解質
とポリフッ化ビニリデンの混合比は重量比で93:7と
した。
塗付して、N−メチル−2−ピロリドンを除去すること
で正極−固体電解質の積層体を得た。さらに、この積層
体の固体電解質側に、先に得られた負極を重ね、密着性
を向上させる目的で160℃の温度で加圧した。このと
きの加圧荷重は80MPaとした。得られた正極−固体
電解質−負極の積層体の厚みは、集電体となるアルミ箔
の厚みを除くと105μmであった。
して角型の固体電解質電池を組み立てた。
の合成は実施例1と同様に行なった。
られた正極および負極活物質と焼成助剤としてB2O3−
SiO2−Li2O−ZnO2−Al2O3の組成で表わさ
れる低融点ガラス(ガラス転移点約480℃)粉末とさ
らに電子伝導剤としてRuO 2と共に、成形用助剤を溶
解させた溶剤に分散させてスラリーを調整した。このと
き、電極活物質、低融点ガラス、RuO2の混合比は、
重量比で60:10:30とした。このスラリーをドク
ターブレード法でグリーンテープ状に成形した。このと
きの厚みは約65μmであった。さらにこのグリーンテ
ープを35mm×35mmのサイズに裁断して正極およ
び負極の生成形体を得た。
1と同様に行なった。ついで、先に得られた正極および
負極の生成形体で固体電解質の焼結体を挟持する形で積
層して熱処理を行い、正極2a−固体電解質3−負極2
bの積層体を得た。熱処理は、350℃の温度で3時間
の脱バインダーを行った後、580℃の温度で30分行
い、正極−固体電解質−負極の積層体を得た。このとき
の積層体の厚みは約125μmであった。
して角型の固体電解質電池を組み立てた。
電池を用いて、充放電装置により、充電条件として10
0μA/cm2、200μA/cm2、500μA/cm
2の電流で前述の角型固体電解質電池に1.5Vまで充
電を行い、電圧が1.5Vに到達後、充電を停止して5
分間保持し、その後0.5Vの電圧まで充電時と同じ電
流で放電し、次に再度1.5Vまで充電し、この電圧に
到達後、充電を停止して5分間保持する充放電サイクル
評価を行った。
は各放電電流に対する放電容量を示し、単位はmAhで
ある。
は、充放電特性に優れていることがわかる。特に放電電
流が大きくなっても放電容量の低下が小さいことが顕著
である。
ロキサン結合を主骨格とする化合物を介在させることに
より、電極と固体電解質の接合を可能とし、さらに界面
の抵抗が低減されたためと考えられる。さらに、本発明
によれば、熱処理の過程においてシロキサン結合を形成
するため、電極活物質との反応が起こりにくく、電極活
物質本来の特性を保ちつつ電極活物質粉末の接合および
電極と固体電解質の接合を行なっていると考えられる。
質電池によれば、電極を構成する活物質粉末の空隙にシ
ロキサン結合(Si−O)を主骨格とする化合物を介在
させるとともに、固体電解質をリチウムイオン伝導性結
晶化ガラスの焼結体で形成したことにより、電極と固体
電解質の接合が強固になり、もって界面の接触面積が大
きくなって電池の内部抵抗を低減することができ、充放
電特性に優れたリチウム電池を得ることができる。
す断面図である。
正極、2b・・・負極、3・・・固体電解質層、4・・
・正極集電体、5・・・負極集電体
Claims (2)
- 【請求項1】 主として活物質から成る正負一対の電極
間に固体電解質を配設したリチウム電池において、前記
活物質粉末の空隙にシロキサン結合(Si−O)を主骨
格とする化合物を介在させるとともに、前記固体電解質
をリチウムイオン伝導性結晶化ガラスの焼結体で形成し
たことを特徴とするリチウム電池。 - 【請求項2】 前記シロキサン結合を主骨格とする化合
物に、RuO2、Sb2O3をドープしたSnO2、または
SnO2をドープしたIn2O3のうちのいずれか一種以
上を添加したことを特徴とする請求項1に記載のリチウ
ム電池。
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