JP2001124550A - 傾斜センサ - Google Patents

傾斜センサ

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JP2001124550A
JP2001124550A JP30930199A JP30930199A JP2001124550A JP 2001124550 A JP2001124550 A JP 2001124550A JP 30930199 A JP30930199 A JP 30930199A JP 30930199 A JP30930199 A JP 30930199A JP 2001124550 A JP2001124550 A JP 2001124550A
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pendulum
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tilt sensor
permanent magnet
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JP30930199A
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Masaharu Ushihara
正晴 牛原
Nobuharu Katsuki
暢晴 香月
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • G01C9/12Measuring inclination, e.g. by clinometers, by levels by using a single pendulum plumb lines G01C15/10
    • GPHYSICS
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  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車などの車両に搭載でき、振動や外部磁
界などの外乱に強く、検知角度の温度特性も良くかつ小
型・低背化が可能である傾斜センサを提供することにあ
る。 【解決手段】 振り子本体2aの外周近傍に設けた永久
磁石3と、この永久磁石3の磁力の大半を集めて通す略
コの字のヨーク4と、回動軸6とで振り子アセンブリ2
を構成し、回動軸6の軸方向と永久磁石3の磁極方向と
を一致させるとともに、永久磁石3の磁極の一方とヨー
ク4の一端部との間および磁石の磁極の他方とヨーク4
の他端部との間に各々渦電流ブレーキ5を挿入すること
で、地磁気や他の磁界や振動等の外乱に強くかつ、小型
・低背で温度変化にも検知精度が安定させたことを特徴
とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両や産業用機械の
傾きを検出するための傾斜センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の安全機構の一つとして正
面衝突や側面衝突時の事故発生時に動作するエアバッグ
システムが普及してきているが、そのような事故の発生
時には横転を伴うことも考えられ、その回転挙動を検知
し安全機構を動作させる傾斜センサが有用と考えられ
る。
【0003】従来、傾斜センサには特開昭60−154
108号公報に記載されたものが知られている。図21
に従来の傾斜センサの構造を示す。平板状の振り子部材
101は自動車の傾斜角度に応じて基板102に対して
角度が変化する。その角度検出は振り子部材101の外
周部に設けられたスリットを挟むようにその外周部に設
置された透過型インタラプタ104の光の透過の有無で
行なう。また、基板102上には磁石103が設けられ
ており、振り子部材101は磁石103の磁束を横切る
方向に回転する。振り子部材101が速度Vで回転する
と、振り子部材101には回転する方向と直角方向に誘
起電圧によって渦電流が生じる。この渦電流によって振
り子部材101の回転方向と逆向きに速度Vに比例した
力が発生し、この力が制動力となって振り子部材101
の回転を安定させる。
【0004】このような自動車などの車両に搭載される
傾斜センサは、転覆に至る過程で危険な傾きを検知して
サイドエアバッグを開くため、インフレータに流れる1
0A近い電流を直接開閉する必要があり、また、コント
ロールユニット内部に装着されるため小型でかつ動きが
滑らかで外部振動にも強いといった回転性能が要求され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の傾斜センサにおいては、検出信号は微弱であるため
増幅することが必要で、回路の部品が増える分信頼性が
低下することになるとともに、回転軸径の寸法、振り子
部材の重心位置に影響される回転性能や、振り子部材の
外周部に光インタラプタを設置しなければならないとい
った構造的制約により、小型化、低背化が困難であると
いう課題を有していた。
【0006】本発明はこの様な課題を解決するためのも
のであり、自動車などの車両に搭載でき、小型かつ信頼
性に優れた傾斜センサを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本発明の傾斜センサは、被取付体に固着される固定
体内に設けたベースと、このベースに設けた1対のサポ
ート部材と、この1対のサポート部材間に支持される回
動軸が一体に成形された非磁性の材料よりなる振り子本
体を有し、この振り子本体に一体に設けられ、前記振り
子本体の外周近傍に位置して磁極方向が前記回動軸に平
行である磁束発生手段および前記振り子本体に一体に設
けられ、両端部が前記磁束発生手段の両磁極面にそれぞ
れ対向して当該磁束発生手段の磁束の一部を短絡する略
コの字状のヨークを含み、上記1対のサポート部材に対
して前記磁束発生手段および前記ヨークが共回り可能な
振り子アセンブリと、前記ベースに固定して設けられ、
前記ヨークの端部と前記磁束発生手段の磁極面との間の
隙間の少なくとも片方に挿入された渦電流ブレーキ部材
と、前記振り子アセンブリの回動軌跡の外側に位置する
ように前記ベースに対して固定されたリードスイッチと
を備え、前記振り子アセンブリの回動に応じ前記磁束発
生手段の磁束を前記リードスイッチに作用させることに
より、当該リードスイッチを開閉するように構成したも
のである。
【0008】この構成により、小型で振動などの外乱に
も強く、また外部への磁界の影響が少ない信頼性の高い
傾斜センサが得られるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、被取付体に固着される固定体内に設けたベースと、
このベースに設けた1対のサポート部材と、この1対の
サポート部材間に支持される回動軸が一体に成形された
非磁性の材料よりなる振り子本体を有し、この振り子本
体に一体に設けられ、前記振り子本体の外周近傍に位置
して磁極方向が前記回動軸に平行である磁束発生手段お
よび前記振り子本体に一体に設けられ、両端部が前記磁
束発生手段の両磁極面にそれぞれ対向して当該磁束発生
手段の磁束の一部を短絡する略コの字状のヨークを含
み、上記1対のサポート部材に対して前記磁束発生手段
および前記ヨークが共回り可能な振り子アセンブリと、
前記ベースに固定して設けられ、前記ヨークの端部と前
記磁束発生手段の磁極面との間の隙間の少なくとも片方
に挿入された渦電流ブレーキ部材と、前記振り子アセン
ブリの回動軌跡の外側に位置するように前記ベースに対
して固定されたリードスイッチとを備え、前記振り子ア
センブリの回動に応じ前記磁束発生手段の磁束を前記リ
ードスイッチに作用させることにより、当該リードスイ
ッチを開閉するように構成した傾斜センサであり、この
構成により小型で、振動などの外乱や地磁気の影響にも
強く、信頼性が高いといった特長を持つ。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記磁束発生手段および前記振り子本
体を前記略コの字状のヨークの内側に包含した傾斜セン
サであり、前記ヨークが構成する磁路を前記磁束発生手
段から遠ざけて配置することができるので、前記磁束発
生手段から出た磁束の多くが前記渦電流ブレーキを通過
するように構成し得てブレーキ力を有効に発生させるこ
とができるという利点を有する。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記ヨークを板材で構成した傾斜セン
サであり、略コの字形状に成形しやすく量産性に優れる
という利点を持つ。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記磁束発生手段が永久磁石にて構成
した傾斜センサであり、振り子アセンブリの構造をコン
パクトにし小型化できるという利点を有する。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記永久磁石の断面形状を長方形と
し、その長手方向を振り子本体の移動方向に一致させた
傾斜センサであり、前記永久磁石の磁力中心を振り子本
体の外周部に配置できるので、渦電流によるブレーキ力
を有効に発生させうるという利点を有する。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記永久磁石の長方形の縦横の比率を
1:1.5〜4とした傾斜センサであり、永久磁石の形
状を最適化できるという利点を有する。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記永久磁石の材質をサマリウム・コ
バルトとした傾斜センサであり、温度変化に対する磁力
変化を最小限に抑えることができるので、温度特性に優
れた傾斜センサを得ることができるという利点を有す
る。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記渦電流ブレーキが前記磁束発生手
段の磁極面の回動軌跡に沿って設けられた傾斜センサで
あり、振り子アセンブリの動きに対して広範囲に対応出
来るという利点を有する。
【0017】請求項9に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記ヨークの端部と前記磁束発生手段
の磁極面との間の隙間寸法から前記渦電流ブレーキの厚
みを引いた残り寸法を0.1〜2mmとする傾斜センサ
であり、渦電流ブレーキ力を有効に発生させることがで
きるという利点を有する。
【0018】請求項10に記載の発明は、請求項1に記
載の発明において、前記渦電流ブレーキをコの字断面を
有する傾斜センサであり、構造をシンプルにしかつコの
字の端部間の距離を一定に保てるので量産性が有利であ
るという利点を有する。
【0019】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図20を用いて説明する。
【0020】(実施の形態1)図1は本発明の傾斜セン
サの第1の実施形態を説明する蓋を取った状態の正面図
を示し、図2は図1の側面図を示している。図3は図1
の一部を破断して部品の順序関係が分かるようにしたも
のである。図4は本実施の形態における振り子アセンブ
リを説明する正面図、図5はその側面図である。図6は
本実施の形態における振り子アセンブリと渦電流ブレー
キとの関係を示す正面図、図7は図6の側面図である。
図8は振り子アセンブリ内での磁束の流れを示したもの
である。図9は振り子アセンブリを上から見たところで
地磁気の影響を示す。図10は地磁気の垂直成分の影響
を示すものである。図11は図6に軸受部分を加えた関
係を示す正面図、図12は図11の側面図である。図1
3は本実施の形態における振り子アセンブリと渦電流ブ
レーキとの相対運動の関係を示す図である。図14は本
実施の形態における傾斜センサが左回りに傾いた状態を
示す図、図15は同じく右回りに傾いた状態を示す図で
ある。
【0021】図16は本実施の形態における傾斜センサ
が左回りに回って転覆した状態を示す図である。図1
7、図18は本実施の形態における振り子アセンブリの
磁石の形状を説明するものである。
【0022】図1から図3において、1は車両等の被取
付体に固着される固定体としてのベース、2は振り子ア
センブリであり、振り子本体2a、磁束発生手段として
の永久磁石3、永久磁石3の磁束を通すヨーク4、振り
子本体2aの回動軸6より構成されている。5は渦電流
ブレーキ、7a,7bは軸受、8a,8bは軸受7a,
7bを保持するサポート部材、9a,9b,9c,9d
は端子電極、10a,10bはリードスイッチ、鎖線で
示す11はケースを示す。本実施の形態1においては、
渦電流ブレーキ5、サポート部材8a,8bおよび端子
電極9a,9b,9c,9dはベース1に一体に成形さ
れている。
【0023】図4、図5に振り子アセンブリ2を示す。
振り子本体2aは樹脂等の成形しやすい非磁性の材料か
らなっており、永久磁石3、略コの字状のヨーク4、回
動軸6が一体に成形されている。振り子本体2aは略T
字状をなし、回動軸6を中心とする外周近傍に永久磁石
3が配置され、その磁極方向が回動軸6と平行した状態
にある。そして、永久磁石3の両磁極面が板材を略コの
字状の折曲したヨーク4の両端部4a,4bにそれぞれ
対向しており、永久磁石3の磁極面3aとヨークの端部
4aとの間及び永久磁石3の磁極面3bとヨークの端部
4bとの間には空間部を有する。この振り子アセンブリ
2はその回動軸6が1対のサポート部材8a,8bに設
けた軸受7a,7b間に支持されており、永久磁石3と
ヨーク4とが共回り可能である。そして、この空間部に
図6、図7に示すようにコの字状の断面を持ち、銅やア
ルミのような非磁性でかつ導電性の良い材料からなる渦
電流ブレーキ5の端部5a,5bが挿入されている。ヨ
ーク4は透磁率のよい材料でできており、図8に示すよ
うに永久磁石3のN極から出た磁力線の一部は空中を通
ってS極へ戻るが、大半の磁力線はヨーク4を通って流
れることになる。渦電流ブレーキ5にはヨーク4に流れ
る磁力線の多くが通っており、図13に示すように振り
子アセンブリ2と渦電流ブレーキ5とが相対運動をする
ときには、その相対速度に応じた渦電流を発生し、振り
子アセンブリ2と渦電流ブレーキ5との間にブレーキを
かけて相対速度を遅くする働きがある。そして、ヨーク
4以外の外側の空中を通った磁力線は永久磁石3がリー
ドスイッチ10aまたは10bに近接するときにリード
スイッチ10a,10bの接点を閉じる作用をなす。
【0024】図11、図12はさらに回動軸6が軸受7
a,7bに支承され、また軸受7a,7bはサポート部
材8a,8bに保持されているところを示す。
【0025】次に本発明の実施の形態1の動作を説明す
る。
【0026】図1、図2、図3に示す状態はほとんど水
平状態であり、振り子アセンブリ2の永久磁石3はリー
ドスイッチ10a,10bからは十分遠ざかっており、
リードスイッチ10a,10bは作動せず開状態であ
る。図14のように車両等の被取付体が左回りに角度θ
傾いて永久磁石3とリードスイッチ10aとが接近して
くると、リードスイッチ10aは永久磁石3の磁力によ
り作動して閉状態となり、端子電極9a,9b間が導通
状態となり、たとえばエアバッグを作動させたりする。
θの値は例えば50度といったようなものである。図1
6は被取付体が転覆している状態であるが、リードスイ
ッチ10aは閉状態のままである。図15に示す右回り
についても同様の作用をなす。
【0027】永久磁石3は磁力を発生するものなら何で
もよく、電磁石でもよい。永久磁石3を用いて傾斜セン
サとして広い温度範囲に亘って精度良い検知をしたい場
合には希土類系の特にサマリウム・コバルト磁石を用い
るのが有効である。
【0028】傾斜センサが水平状態で走行中に車両に加
わる振動によって振り子アセンブリ2が揺れてたまたま
角度θを超えてしまうと、リードスイッチ10aまたは
10bを閉状態とし誤動作することになるが、渦電流ブ
レーキ5によって振り子アセンブリ2の勝手な挙動は抑
制されて小さな動きしかできないので、リードスイッチ
10a,10bを閉状態にすることはできず、従って誤
動作することはない。
【0029】振り子アセンブリ2に永久磁石3がついて
いると、外部の磁力や鉄板等の強磁性体の影響を受けや
すいものであるが、本発明の実施の形態1における振り
子アセンブリ2は永久磁石3の磁力線のうちの大半がヨ
ーク4を通っており、その分、外部の影響を受けないの
で、振り子アセンブリ2の動きは安定しているものであ
る。それに対し、渦電流ブレーキ5はヨーク4に流入す
る磁力線の大半を切ることになるので、有効なブレーキ
力を生み出すことができるものである。ブレーキ力を大
きくできる分、振り子アセンブリ2の重量を大きくとる
こともできるので、リードスイッチ10a,10bを作
動させるために空中にでている磁力の影響も相対的に小
さいものとなり、外部の磁界や強磁性体の影響をさらに
受け難くすることができるものである。
【0030】また、本発明の実施の形態1では永久磁石
3の磁極の向きと振り子本体2aの回動軸6の方向とを
一致させているので、図9に示すように振り子アセンブ
リ2を上から見た場合に地磁気の水平成分によって永久
磁石3が受ける回転モーメントを回動軸6の両端の軸受
部分で打ち消してしまい、また図10に示すように地磁
気の垂直成分によって永久磁石3が受ける回転モーメン
トも回動軸6の両端の軸受部分で打ち消してしまうの
で、地磁気の影響をなんら受けないという利点をもって
いる。
【0031】また、本発明の実施の形態1では図17の
ように磁石断面を長方形とし、振り子本体2aの移動方
向に長くなるようにしている。これは永久磁石3は振り
子アセンブリ2の極力外側にあった方が振り子アセンブ
リ2が揺れる際の永久磁石3と渦電流ブレーキ5との相
対速度が大となり、ブレーキ力が有効に発生するからで
ある。図18のように正方形に近いものより図17のよ
うに長方形になっている方が有利であるが、薄くなりす
ぎても磁力が低下するので限度があり、長方形の縦、横
の比率が1:1.5〜4の範囲が有効である。
【0032】一般に振り子の半径が小さくなると渦電流
ブレーキ力が効きにくくなるが、本発明の実施の形態1
では永久磁石3の断面形状の最適化及び振り子アセンブ
リ2内の閉磁力の有効利用が図れるので、渦電流ブレー
キ力を大きく取り、振り子アセンブリ2の半径を小さく
することができ、従って傾斜センサ自体の高さを低くす
ることができる、すなわち低背化が図れるものである。
【0033】本発明の実施の形態1では渦電流ブレーキ
5の形状をコの字型としているが、これはN極、S極両
方の磁力を有効に使うためであり、ブレーキ力が小さく
てもよい場合には片方のみでもかまわないものである。
【0034】(実施の形態2)図19、図20は本発明
の傾斜センサの第2の実施の形態を説明する正面図およ
び側面図である。図19、図20において、52は振り
子アセンブリであり、回動軸56を一体に成形した振り
子本体52aに磁束発生手段としての永久磁石53と略
コの字状のヨーク54を共回り可能に取付けてある。第
2の実施の形態は、回動軸56がヨーク54の外側に設
けられている例であり、第1の実施の形態と同様の効果
をもつものであるが、永久磁石53とヨーク54の中央
部との距離が近いので、コの字の端部54a,54bに
向かう磁力線がやや減少し、直接ヨーク54の中央部に
向かう磁力線の成分が増加する分だけ渦電流ブレーキ
(図示せず)を切る磁力線が減り、ブレーキ力は低下す
ることになる。しかし、振り子アセンブリ52の低背化
には有利になるものである。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は、振り子アセンブ
リを構成する磁束発生手段の磁極の方向と振り子本体の
回動軸の方向が一致しているので、地磁気による影響を
受けにくく、振り子アセンブリ内にヨークを持ち、大半
の磁力線をヨークに導いて外部に出にくくしているの
で、外部の磁界や強磁性によって受ける影響を少なくし
得て、ヨークに流れる磁束を有効にブレーキ力として利
用しているので、外部から加わる振動をも有効に消し去
り、誤動作のない傾斜センサを得ることができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の傾斜センサの第1の実施の形態を説明
するための蓋を取り外した正面図
【図2】同側面図
【図3】同センサの一部切欠正面図
【図4】同センサの振り子アセンブリのみを取り出した
正面図
【図5】同側面図
【図6】同センサにおける振り子アセンブリと渦電流ブ
レーキとの関係のみを説明する正面図
【図7】同側面図
【図8】同センサにおける振り子アセンブリと渦電流ブ
レーキとの間の磁力線の分布を示す正面図
【図9】同センサにおける振り子アセンブリの地磁気に
よるモーメントの作用を説明する図
【図10】同センサにおける振り子アセンブリの地磁気
によるモーメントの作用を説明する図
【図11】同センサにおける振り子アセンブリと渦電流
ブレーキに軸受及びサポートを加えた関係を示す正面図
【図12】同側面図
【図13】同センサにおける振り子アセンブリと渦電流
ブレーキとの相対運動の関係を示す正面図
【図14】同センサが左回りに作動する状態を説明する
正面図
【図15】同センサが右回りに作動する状態を説明する
正面図
【図16】同センサが左回りに傾斜を続けて転覆に至っ
た状態を示す正面図
【図17】同センサにおける振り子アセンブリの磁石の
形態を示す正面図
【図18】同センサにおける振り子アセンブリの磁石の
形態を示す正面図
【図19】本発明の傾斜センサの第2の実施形態におけ
る振り子アセンブリを示す正面図
【図20】同側面図
【図21】従来の傾斜センサを説明するための構成図
【符号の説明】
1 ベース 2 振り子アセンブリ 2a 振り子本体 3 永久磁石 4 ヨーク 4a,4b 端部 5 渦電流ブレーキ 5a,5b 端部 6 回動軸 7a,7b 軸受 8a,8b サポート部材 9a,9b,9c,9d 端子電極 10a,10b リードスイッチ 11 ケース 52 振り子アセンブリ 52a 振り子本体 53 永久磁石 54 ヨーク 54a,54b 端部 56 回動軸

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付体に固着される固定体内に設けた
    ベースと、このベースに設けた1対のサポート部材と、
    この1対のサポート部材間に支持される回動軸が一体に
    成形された非磁性の材料よりなる振り子本体を有し、こ
    の振り子本体に一体に設けられ、前記振り子本体の外周
    近傍に位置して磁極方向が前記回動軸に平行である磁束
    発生手段および前記振り子本体に一体に設けられ、両端
    部が前記磁束発生手段の両磁極面にそれぞれ対向して当
    該磁束発生手段の磁束の一部を短絡する略コの字状のヨ
    ークを含み、上記1対のサポート部材に対して前記磁束
    発生手段と前記ヨークとが共回り可能な振り子アセンブ
    リと、前記ベースに固定して設けられ、前記ヨークの端
    部と前記磁束発生手段の磁極面との間の隙間の少なくと
    も片方に挿入された渦電流ブレーキ部材と、前記振り子
    アセンブリの回動軌跡の外側に位置するように前記ベー
    スに対して固定されたリードスイッチとを備え、前記振
    り子アセンブリの回動に応じ前記磁束発生手段の磁束を
    前記リードスイッチに作用させることにより、当該リー
    ドスイッチを開閉するように構成した傾斜センサ。
  2. 【請求項2】 前記磁束発生手段および前記振り子本体
    を前記略コの字状のヨークの内側に包含するようにした
    請求項1に記載の傾斜センサ。
  3. 【請求項3】 前記ヨークが板材よりなる請求項1に記
    載の傾斜センサ。
  4. 【請求項4】 前記磁束発生手段が永久磁石である請求
    項1に記載の傾斜センサ。
  5. 【請求項5】 前記永久磁石の磁極方向直角断面が略長
    方形であり、その長手方向を振り子本体の移動方向に一
    致させた請求項4に記載の傾斜センサ。
  6. 【請求項6】 前記永久磁石の断面の長方形の縦横の比
    率が1:1.5〜4である請求項4に記載の傾斜セン
    サ。
  7. 【請求項7】 前記永久磁石はサマリウム・コバルト磁
    石である請求項4に記載の傾斜センサ。
  8. 【請求項8】 前記渦電流ブレーキは前記磁束発生手段
    の磁極面の回動軌跡に沿って配置された請求項1に記載
    の傾斜センサ。
  9. 【請求項9】 前記ヨークの端部と前記磁束発生手段の
    磁極面との間の隙間寸法から前記渦電流ブレーキの厚み
    を引いた残り寸法が0.1〜2mmである請求項1に記
    載の傾斜センサ。
  10. 【請求項10】 前記渦電流ブレーキがコの字の断面を
    有する請求項1に記載の傾斜センサ。
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