JPH04130072U - 振り子式加速度センサ - Google Patents

振り子式加速度センサ

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JPH04130072U
JPH04130072U JP4592391U JP4592391U JPH04130072U JP H04130072 U JPH04130072 U JP H04130072U JP 4592391 U JP4592391 U JP 4592391U JP 4592391 U JP4592391 U JP 4592391U JP H04130072 U JPH04130072 U JP H04130072U
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JP
Japan
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pendulum
magnetic
acceleration sensor
damper
type acceleration
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Application number
JP4592391U
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English (en)
Inventor
博 飯山
和之 田村
Original Assignee
ジエコー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ダンパが装着された振り子式加速度セン
サにおいて、加速時と減速時とで異なる応答特性をもた
せる。 【構成】 磁気ダンパの磁気回路を、振り子2の揺動軸
を通る鉛直線Aに対して振り子の揺動方向に非対称とし
た。振り子2が揺動するときに生じる渦電流は振り子2
の揺動方向によってその値が異なるようになる。このた
め、渦電流値が小さくなる方へ揺動したときのダンパ効
果は、それとは反対側へ揺動したときに較べて小さくな
る。したがって、振り子2の変位方向に応じてダンパ効
果に違いをもたせることができ、加速時と減速時とで応
答特性を変えることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、渦電流ブレーキによって振り子が制動される振り子式加速度センサ に関し、特に渦電流ブレーキが作用する振り子の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、加速度(傾斜角)を検出するセンサとしては、振り子式,板ばね式等の 傾斜角検知器によって構成されたものがある。それらはいずれも加速度あるいは 重力による振り子の振動,板ばねの曲がりなどの変位量を光センサ,磁気センサ あるいは静電容量の変化などにより電気信号に変換し、この電気信号に基づき被 測定体の加速度(傾斜角)を検出するものである。これらの加速度(傾斜角)検 知器には、外部からの振動による振り子,板ばねなど可動体の共振(あばれ)を 防止する目的や、適正な応答特性を与える目的でダンパ機構が付設されている。 そのダンパ機構としては、例えば、シリコンオイルや不凍液などの液体を用いた ものがある。このように液体を用いてダンパ機構を構成した場合、その密閉構造 にコストがかかるという問題がある。さらに、温度変化に起因して液体の粘性が 変化することによってダンピング特性が変化してしまう。すなわち、液体を用い たダンパ機構では、温度変化によって応答特性が変化してしまうという避けられ ない問題がある。このため、液体を用いたダンパ機構のこれらの欠点を解消する 目的で、磁気を利用したダンパ機構が採用されるようになってきた。この磁気ダ ンパ機構は、非磁性導電材製の振り子を挟んで永久磁石を対向配置した構造で、 振り子が揺動することに伴って生じる渦電流により振り子に制動をかけるように 構成されていた。すなわち、この磁気ダンパ機構は温度変化に影響を受けないた め、温度特性に優れている。この従来の磁気ダンパ機構を備えた加速度センサを 図6ないし図9によって説明する。
【0003】 図6は従来の振り子式加速度センサの概略構成を示す斜視図、図7は従来の振 り子式加速度センサの正面図、図8は従来の振り子式加速度センサの側面図、図 9は従来の振り子式加速度センサの平面図である。これらの図において、1は振 り子式加速度センサで、この加速度センサ1は、揺動体としての振り子2が支軸 3を中心として揺動する構造のものである。前記振り子2は非磁性導電材によっ て扇形に形成されている。なお、図6〜図9においては、振り子2を揺動自在に 支持する加速度センサ1の支持台や、振り子2の変位量を検出して電気信号に変 換する検出手段等は省略してある。
【0004】 4は磁気ダンパで、この磁気ダンパ4は、断面コ字状のヨーク5と、このヨー ク5に固着された永久磁石6とを備え、ヨーク5および永久磁石6を振り子2の 両側に対向配置させて構成されている。前記断面コ字状のヨーク5は、両端の磁 極部5aが振り子2側を向くように支持台(図示せず)に固定され、永久磁石6 はヨーク5の幅方向中央部に取付けられている。すなわち、前記磁極部5aの先 端の磁極面5bは振り子2の側面と対向することになる。なお、永久磁石6は振 り子2の軸方向と平行な方向へ着磁されている。また、前記ヨーク5の設置位置 は、永久磁石6が支軸3の真下に位置づけられ、しかも振り子2の外周部に対向 するように設定されている。
【0005】 次に、このように構成された従来の振り子式加速度センサの動作を説明する。 外部からの加速度が振り子2に加えられたり、振り子用支持台が傾斜したりする と、振り子2は支軸3を中心として揺動する。そして、その振り子2は、対向す る永久磁石6間およびヨーク5間の磁束を横切ることになる。この磁束を図8お よび図9中に矢印Φで示す。このように振り子2が磁束を横切ることで、振り子 2内に渦電流が発生し、渦電流ブレーキとなって振り子2に制動がかかることに なる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに、このように磁気を利用したダンパ機構を備えた振り子式加速度セン サでは、振り子の変位方向に応じてダンパ効果に違いをもたせることは困難であ った。言い換えれば、振り子は、加速度が加えられて振れるときと、加速度が加 えられなくなって戻るときとで等しいダンパ効果をもって制動される関係から、 応答性が低くなってしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る振り子式加速度センサは、磁気ダンパの磁気回路を、振り子の揺 動軸を通る鉛直線に対して振り子の揺動方向に非対称としたものである。
【0008】
【作用】
振り子が揺動するときに生じる渦電流は振り子の揺動方向によってその値が異 なるから、渦電流値が小さくなる方へ揺動したときのダンパ効果は、それとは反 対側へ揺動したときに較べて小さくなる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1によって詳細に説明する。 図1は本考案に係る振り子式加速度センサの正面図である。同図において前記 図6ないし図9で説明したものと同一もしくは同等部材については、同一符号を 付し詳細な説明は省略する。なお、図1では振り子の一部を破断して示した。図 1において、11は本考案に係る振り子式加速度センサで、この振り子式加速度 センサ11は、磁気ダンパ4の位置が変えてある以外は従来のものと同等に構成 されている。
【0010】 前記磁気ダンパ4は、振り子2の揺動軸を通る鉛直線(図1中一点鎖線Aで示 す)に対して振り子2の揺動方向片側へ遍在されている。また、この磁気ダンパ 4は、静止状態の振り子2に対してヨーク5の磁極面5bが全面にわたって対向 するように、全体が僅かに傾けられている。すなわち、磁気ダンパ4の磁気回路 は、振り子2の揺動軸を通る鉛直線Aに対して振り子2の揺動方向に非対称とな る。
【0011】 上述したように構成された振り子式加速度センサでは、外部からの加速度等に より振り子2が図1中矢印A方向へ揺動すると、振り子2は、対向する永久磁石 6およびヨーク5間の全磁束を横切るが、B方向へ(左側へ)揺動したときには 振り子2の端部(図1における右側端部)がヨーク5の図1における右側の磁極 部5aから外れるため、磁気ダンパ4の一部の磁束しか横切らなくなる。
【0012】 したがって、振り子2が揺動するときに生じる渦電流は振り子の揺動方向によ ってその値が異なるから、B方向へ揺動したとき(渦電流値が小さくなる方へ揺 動したとき)のダンパ効果は、それとは反対側のA方向へ揺動したときに較べて 小さくなる。
【0013】 本考案に係る振り子式加速度センサは、例えば自動車に搭載されてタイヤが空 転するのを制御するシステムや、アンチロックブレーキシステムに使用される。 この種のシステムは、車両の車軸に配設された回転センサ等によりタイヤの回転 速度を検出すると共に、本考案の加速度センサで車両の加速度を検出し、タイヤ の回転速度と車両の加速度とから常にタイヤが路面をグリップするようにエンジ ンの回転数やブレーキ力を制御するように構成されている。すなわち、タイヤの 回転速度が増加しているいるにも係わらず車両が加速していない状態のときは、 タイヤが空転していると判断してエンジンの回転数を下げるように制御し、また 、タイヤの回転速度が減少しているにも係わらず車両が減速していない場合はタ イヤがロックしていると判断してブレーキを緩めるように制御する。
【0014】 このようなシステムにおいて従来の加速度センサを使用すると、通常車両の減 速度(ブレーキ力)は加速時より急激に大きく変動するため、減速時に合わせて 加速度検出器の応答特性を早くすると、路面からの振動等により振り子があばれ てしまう。本考案の振り子式加速度センサを使用すると、通常走行時や加速時に は応答を遅らせ、減速時のみ応答を早めることができるので、車両の最適制御が できるようになる。
【0015】 なお、上記実施例では磁気ダンパ4の磁気回路を鉛直軸Aに対して非対称とす るために磁気ダンパ4自体の配置位置をずらした例を示したが、本考案はこのよ うな限定にとらわれることなく、図2〜図5に示すように構成することもできる 。 図2は磁気ダンパのヨークの位置を非対称にした他の実施例を示す正面図、図 3はヨークの磁極部の厚みを非対称にした他の実施例を示す正面図、図4は同じ く平面図、図5は振り子を挟んで対向するヨークの磁極部どうしの間隔を非対称 にした他の実施例を示す平面図である。これらの図において前記図1で説明した ものと同一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略する 。図2において、12はヨーク5の一方の磁極部で、この磁極部12は、静止状 態の振り子2の一方の(図2中右側の)揺動端部と対向する位置に位置づけられ ている。 このように構成すると、振り子2が図中矢印B方向へ揺動したときには振り子 2の端部(図2における右側端部)がヨーク5の磁極部12から速やかに外れる から、そのときには磁気ダンパ4の一部の磁束しか振り子2は横切らなくなる。 このため、このように構成しても振り子2が揺動するときに生じる渦電流は振り 子の揺動方向によってその値が異なることになる。
【0016】 図3および図4において、13および14はヨーク5の磁極部で、図において 左側に位置する磁極部13の厚みT1は、右側に位置する磁極部14の厚みT2よ り小さく設定されている。なお、この実施例で使用する振り子2は前記各実施例 で示した振り子より揺動用扇部分が幅狭に形成されており、前記磁極部13,1 4は静止状態の振り子2の揺動端部と対向する位置に位置づけられている。 このように構成すると、磁極部13側と磁極部14側とでは磁束密度が異なる ようになるので、振り子2が揺動するときに生じる渦電流は振り子2の揺動方向 によってその値が異なることになる。
【0017】 図5において、15および16はヨーク5の磁極部で、図において左側に位置 する磁極部15の突出寸法L1は、右側に位置する磁極部16の突出寸法L2より 小さく設定されている。そして、これらの磁極部15,16を備えたヨーク5は 、右側の磁極部16を振り子2に接近させるようにして振り子2の両側に対向配 置されている。 このように構成すると、磁極部15どうしの間隔が磁極部16どうしの間隔よ り広くなって磁極部15側と磁極部16側4とでは磁界の強さが異なるようにな るので、振り子2が揺動するときに生じる渦電流は振り子の揺動方向によってそ の値が異なることになる。 図2〜図4に示すように構成しても、振り子2が図中B方向へ揺動したときの ダンパ効果は、A方向へ揺動したときに較べて小さくなる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る振り子式加速度センサは、磁気ダンパの磁気 回路を、振り子の揺動軸を通る鉛直線に対して振り子の揺動方向に非対称とした ため、振り子が揺動するときに生じる渦電流は振り子の揺動方向によってその値 が異なるから、渦電流値が小さくなる方へ揺動したときのダンパ効果は、それと は反対側へ揺動したときに較べて小さくなる。したがって、振り子の変位方向に 応じてダンパ効果に違いをもたせることができるから、加速時と減速時とで異な る応答特性をもった振り子式加速度センサを得ることができる。また、磁気ダン パの磁気回路の構造を振り子の揺動方向に対して変えることで、加速時あるいは 減速時のいずれか一方へ振り子が揺動しているときに、任意の所で応答特性を変 化させることもできるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る振り子式加速度センサの正面図で
ある。
【図2】磁気ダンパのヨークの位置を非対称にした他の
実施例を示す正面図である。
【図3】ヨークの磁極部の厚みを非対称にした他の実施
例を示す正面図である。
【図4】ヨークの磁極部の厚みを非対称にした他の実施
例を示す平面図である。
【図5】振り子を挟んで対向するヨークの磁極部どうし
の間隔を非対称にした他の実施例を示す平面図である。
【図6】従来の振り子式加速度センサの概略構成を示す
斜視図である。
【図7】従来の振り子式加速度センサの正面図である。
【図8】従来の振り子式加速度センサの側面図である。
【図9】従来の振り子式加速度センサの平面図である。
【符号の説明】
2 振り子 4 磁気ダンパ 5 ヨーク 6 永久磁石 11 振り子式加速度センサ 12 磁極部 13 磁極部 14 磁極部 15 磁極部 16 磁極部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扇形振り子の側方に、振り子側を向く断
    面コ字状のヨークおよび永久磁石からなり振り子を渦電
    流ブレーキによって制動する磁気ダンパが配設され、前
    記振り子の変位量から加速度を検出する振り子式加速度
    センサにおいて、前記磁気ダンパの磁気回路を、振り子
    の揺動軸を通る鉛直線に対して振り子の揺動方向に非対
    称としたことを特徴とする振り子式加速度センサ。
JP4592391U 1991-05-23 1991-05-23 振り子式加速度センサ Pending JPH04130072U (ja)

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JP4592391U JPH04130072U (ja) 1991-05-23 1991-05-23 振り子式加速度センサ

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