JP2002372416A - センサユニット - Google Patents

センサユニット

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JP2002372416A
JP2002372416A JP2002002251A JP2002002251A JP2002372416A JP 2002372416 A JP2002372416 A JP 2002372416A JP 2002002251 A JP2002002251 A JP 2002002251A JP 2002002251 A JP2002002251 A JP 2002002251A JP 2002372416 A JP2002372416 A JP 2002372416A
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sensor unit
magnetic
permanent magnet
sensor
case
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JP2002002251A
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Michiko Endou
みち子 遠藤
Katsuya Funakoshi
勝也 船越
Takashi Arita
隆 有田
Masayuki Kato
誠之 加藤
Shinichiro Akieda
真一郎 秋枝
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Nagano Fujitsu Component Ltd
Original Assignee
Nagano Fujitsu Component Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は磁性球体と永久磁石と磁気センサと
を有し、傾斜角又は加速度等を測定するのに使用される
センサユニットに関し、高さを低くして小型化を図るこ
とを課題とする。 【解決手段】 プリント基板31と、ブロック32と、
ブロック32の凹部内のスチールボール33と、カバー
34と、永久磁石35と、GaAsホール素子36Y
1、36Y2等と、下側ハーフケース38と、上側ハー
フケース39とを有する。ホール素子36Y1、36Y
2等はプリント基板31上に実装してある。ブロック3
2はプリント基板31の上面に固定してあり、永久磁石
35はプリント基板31の下面に固定してある。GaA
sホール素子36Y1、36Y2等は、所定寸法離間し
て対向して配されるスチールボール33と永久磁石35
との間の部分を利用して配置してある。GaAsホール
素子36Y1、36Y2等を配するためにだけに使用さ
れる空間は必要でない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は永久磁石と磁性材よ
りなる球体と磁気センサとを備えたセンサユニットに係
り、特に、傾斜及び加速度等の計測に利用されるセンサ
ユニットに関する。
【0002】センサユニットは、自動車、ゲームのコン
トローラ、プロジェクタ等に組み込まれている。このセ
ンサユニットは、小型であり、機器に組み込みやすい構
成であることが望ましい。
【0003】
【従来の技術】図1は特開2000−180160号公
報に示されているセンサユニット10を示す。センサユ
ニット10は、容器11の中央の球面凹状の隔壁12上
に磁性材よりなる球体13を支持し、容器11の底板1
4上に永久磁石15を固定してあり、容器11の天板1
6の下面にホール素子17が固定してある構成である。
永久磁石15は磁力線18で示す磁界を発生する。この
磁界によって磁性球体13が磁化され、この磁性球体1
3から磁力線19で示す磁界が発生する。この磁界がホ
ール素子17に作用し、ホール素子17は電圧を出力す
る。
【0004】このセンサユニット10は、高さ方向上、
磁性球体13が中央に位置し、永久磁石15が磁性球体
13の下側に位置し、ホール素子17が磁性球体13の
上側に位置する構成である。
【0005】センサユニット10は、例えば、車輌、プ
ロジェクタ等の電子機器に実装される。装置が傾斜され
ると、磁性球体13が隔壁12上を転がって移動し、磁
性球体13の永久磁石15及びホール素子17に対する
位置が変化する。これによって、ホール素子17に作用
する磁界が変動し、ホール素子17が出力する電圧が変
動する。ホール素子17が出力する電圧の変動に基い
て、電子機器等の傾斜の角度及び方向等が検出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このセンサユニット1
0は、隔壁12上に支持されている磁性球体13を覆う
天板16の下面にホール素子17が固定してあり、ホー
ル素子17が磁性球体13の上方に配置された構成であ
る。特に、ホール素子17が配置される位置が磁性球体
13の上方であるため、磁性球体13の上方の部分20
が嵩張り、センサユニット10は高さ寸法h0が長くな
ってしまい、小型化が難しかった。
【0007】また、通常、センサユニットは、ホール素
子をプリント基板上のパッドと電気的に接続させて、プ
リント基板の上に実装される。上記のセンサユニット1
0は、ホール素子17がセンサユニット10の上部に配
置してあるため、ホール素子17からの配線の引き出し
の経路が複雑となってしまう。
【0008】そこで、本発明は、上記課題を解決したセ
ンサユニットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、凹状
の面を有する支持体と、該支持体の凹状の面上に自由に
転がるように置かれた磁性材よりなる球体と、該磁性球
体に作用する磁界を発生させる永久磁石と、該磁性球体
が移動することによって変動される磁界の変動を検出す
る磁気センサとを有し、該磁気センサの検出に応じた出
力をするセンサユニットにおいて、高さ方向上、上記磁
性球体と上記永久磁石とが所定寸法離間して対向して配
置され、該磁性球体と該永久磁石との間の部分に、上記
磁気センサが配置してある構成とした構成としたもので
ある。
【0010】本発明によれば、磁気センサが、所定寸法
離間して対向して配される磁性球体と永久磁石との間の
部分を利用して配置してあり、磁気センサを配するため
にだけに使用される空間が必要でない。
【0011】よって、高さ寸法を短くして、小型化が可
能となる。
【0012】請求項2の発明は、凹状の面を有する支持
体と、該支持体の凹状の面上に自由に転がるように置か
れた磁性材よりなる球体と、該磁性球体に作用する磁界
を発生させる永久磁石と、該磁性球体が移動することに
よって変動される磁界の変動を検出する磁気センサとを
有し、該磁気センサの検出に応じた出力をするセンサユ
ニットにおいて、上面に上記磁気センサが実装してある
プリント基板を有し、該プリント基板の上面に上記支持
体が固定してあり、該プリント基板の下面に上記永久磁
石が固定してある構成としたものである。
【0013】プリント基板が基準となる構造となり、組
立てが簡単な構成となる。
【0014】磁気センサが、所定寸法離間して対向して
配される磁性球体と永久磁石との間の部分を利用して配
置してあり、磁気センサを配するためにだけに使用され
る空間が必要でない。よって、高さ寸法を短くして、小
型化が可能となる。
【0015】請求項3の発明は、凹状の面を有する支持
体と、該支持体の凹状の面上に自由に転がるように置か
れた磁性材よりなる球体と、該磁性球体に作用する磁界
を発生させる永久磁石と、該磁性球体が移動することに
よって変動される磁界の変動を検出する磁気センサとを
有し、該磁気センサの検出に応じた出力をするセンサユ
ニットにおいて、下面に上記磁気センサが実装してある
プリント基板を有し、該プリント基板の下面に上記支持
体が固定してあり、該プリント基板の上面に上記永久磁
石が固定してある構成としたものである。
【0016】プリント基板が基準となる構造となり、組
立てが簡単な構成となる。
【0017】磁気センサが、所定寸法離間して対向して
配される磁性球体と永久磁石との間の部分を利用して配
置してあり、磁気センサを配するためにだけに使用され
る空間が必要でない。よって、高さ寸法を短くして、小
型化が可能となる。
【0018】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
記載のセンサユニットにおいて、上記永久磁石の下面に
温度補償用のホール素子を有する構成としたものであ
る。
【0019】磁気センサ及び永久磁石について温度補償
がなされ、検出の精度が向上する。
【0020】請求項5の発明は、請求項2又は請求項3
記載のセンサユニットにおいて、上記プリント基板は、
該磁気センサを囲むキャリブレーション用コイルパター
ンを有する構成としたものである。
【0021】磁気センサがキャリブレーションされて、
複数の磁気センサ間の感度のばらつきが補正され、検出
の精度が向上する。
【0022】請求項6の発明は、請求項2又は請求項3
記載のセンサユニットにおいて、上記永久磁石を覆う磁
性材料製のケースを有する構成としたものである。
【0023】ケースは、磁束の通路として機能して、磁
束がセンサユニット外部への漏れ出すことを制限する。
よって、センサユニットは周囲への磁界の影響が及ばな
い状態で実装される。
【0024】請求項7の発明は、請求項2又は請求項3
記載のセンサユニットにおいて、上記永久磁石及び上記
支持体を覆う磁性材料製のケースを有する構成としたも
のである。
【0025】ケースは、磁束の通路として機能して、磁
束が支持体側からもセンサユニット外部への漏れ出すこ
とを制限する。よって、センサユニットは周囲への磁界
の影響が及ばない状態で実装される。
【0026】請求項8の発明は、凹状の面を有する支持
体と、該支持体の凹状の面上に自由に転がるように置か
れた磁性材よりなる球体と、該磁性球体に作用する磁界
を発生させる永久磁石と、該磁性球体が移動することに
よって変動される磁界の変動を検出する磁気センサとを
有し、該磁気センサの検出に応じた出力をするセンサユ
ニットにおいて、高さ方向上、上記磁性球体と上記永久
磁石とが所定寸法離間して対向して配置され、該磁性球
体と該永久磁石との間の部分に、上記磁気センサが配置
してあり、上記永久磁石の磁力の強さは、上記センサユ
ニットを傾斜されても上記磁性球体が動かない程度の強
さであり、且つ、上記磁気センサは、上記センサユニッ
トの周囲に近い位置に配置してある構成としたものであ
る。
【0027】加速度の検出に適した構成となる。
【0028】請求項9の発明は、ケースと、磁気センサ
が実装してあるプリント基板と、永久磁石を有する吊り
部材と、該吊り部材を、該ケースの内部に、揺れ動き可
能に吊り下げて支持する吊り支持機構とを有し、該吊り
部材が変位し該永久磁石が移動することによって変動さ
れる磁界の変動を上記磁気センサが検出し、該磁気セン
サの検出に応じた出力をするセンサユニットであって、
該吊り支持機構は、該吊り部材の上下の変位を制限した
状態で揺れ動き可能に吊り下げて支持する構成としたも
のである。
【0029】本発明の請求項9によれば、吊り支持機構
の吊り部材の上下の変位を制限する構成は、センサユニ
ットが上下方向の振動及び衝撃を作用された場合でも、
出力が変化しないようにする。よって、耐衝撃性に優れ
た構成となる。
【0030】請求項10は、請求項9のセンサユニット
において、前記永久磁石の一部を磁気シールドする磁気
シールド部材を有することを特徴とする。
【0031】請求項10によれば、永久磁石を磁気シー
ルドすることにより、永久磁石と外部に配置された磁性
材料との磁気的な相互作用を低減できるため、加速度を
正確に検出できる。
【0032】請求項11は、請求項9のセンサユニット
において、センサユニット本体周囲を磁気シールドする
磁気シールド部材を有することを特徴とする。
【0033】請求項11によれば、センサユニット本体
周囲を磁気シールドすることにより、永久磁石と外部に
配置された磁性材料との磁気的な相互作用を低減できる
ため、加速度を正確に検出できる。
【0034】請求項12は、請求項9のセンサユニット
において、前記ケース内面を、前記吊り部材の揺動中心
を略中心とした球面状に形成し、前記ケース内面に、磁
性体材料を設けたことを特徴とする。
【0035】請求項12によれば、球面上に形成された
ケース内面に磁性体材料を設けることにより、永久磁石
と磁性体材料との距離を常に一定に保持できる。
【0036】請求項13は、請求項9のセンサユニット
において、前記吊り部材に弾性力を付与する弾性力付与
手段を有することを特徴とする。
【0037】請求項14は、前記弾性力付与手段を、前
記永久磁石に磁気的に相互作用させることにより前記吊
り部材に弾性力を付与する構成としたことを特徴とす
る。
【0038】請求項15は、前記弾性力付与手段を、前
記吊り部材に弾性力を付与する弾性部材から構成したこ
とを特徴とする。
【0039】本発明の請求項13乃至15によれば、吊
り部材に弾性力を付与することにより、加速度に対する
吊り部材の変位が小さくなるので、検出可能な加速度の
範囲を大きくすることができる。
【0040】請求項16の発明は、ケースと、磁気セン
サが実装してあるプリント基板と、永久磁石を有するや
じろべい型の釣り合い組立体と、該釣り合い組立体を、
該ケースの内部に、揺れ動き可能に支持するピボット支
持機構とを有し、該釣り合い組立体が上記プリント基板
に対して変位し該永久磁石が移動することによって変動
される磁界の変動を上記磁気センサが検出し、該磁気セ
ンサの検出に応じた出力をする構成としたものである。
【0041】小型に構成することが出来、かつ、組立て
もし易い。
【0042】請求項17の発明は、請求項16記載のセ
ンサユニットにおいて、上記ケースは、上記釣り合い組
立体を覆う構成であり、該ケースの内面と上記釣り合い
組立体の頂上部とがその間に隙間を介在させて対向する
構成とし、上記釣り合い組立体の上方への変位が該ケー
スによって制限される構成としたものである。
【0043】センサユニットが上下方向の振動及び衝撃
を作用された場合でも、釣り合い組立体がピボット支持
機構から外れないようになり、耐衝撃性に優れた構成と
なる。
【0044】請求項18の発明は、請求項16記載のセ
ンサユニットにおいて、該ケースに、上記釣り合い組立
体の頂上部と対向して検知スイッチを設けてなり、該検
知スイッチが、該釣り合い組立体が上方へ変位したこと
を検知し、この場合に該センサユニットの出力を無効と
する構成としたものである。
【0045】釣り合い組立体が上方へ変位した状態で
は、センサユニットの検出の精度が低下する。検知スイ
ッチが検出の精度の低いデータは無効とし、センサユニ
ットからは精度の高いデータだけ出力されるようにな
る。
【0046】請求項19の発明は、請求項16記載のセ
ンサユニットにおいて、上記釣り合い組立体の永久磁石
に作用して、上記釣り合い組立体に磁気的に浮上力を作
用させる手段を有する構成としたものである。
【0047】釣り合い組立体に浮上力が作用されている
ため、釣り合い組立体が揺れ動いた場合の支持機構の箇
所での摩擦力が低減され、釣り合い組立体の揺れ動きの
感度が向上する。
【0048】請求項20は、請求項16記載のセンサユ
ニットにおいて、前記永久磁石の一部を磁気シールドす
る磁気シールド部材を有することを特徴とする。
【0049】請求項20によれば、永久磁石を磁気シー
ルドすることにより、永久磁石と外部に配置された磁性
材料との磁気的な相互作用を低減できるため、加速度を
正確に検出できる。
【0050】請求項21によれば、請求項16のセンサ
ユニットにおいて、センサユニット本体周囲を磁気シー
ルドする磁気シールド部材を有することを特徴とする。
【0051】請求項21によれば、センサユニット本体
周囲を磁気シールドすることにより、永久磁石と外部に
配置された磁性材料との磁気的な相互作用を低減できる
ため、加速度を正確に検出できる。
【0052】請求項22は、請求項16のセンサユニッ
トにおいて、前記釣り合い組立体に、弾性力を付与する
弾性力付与手段を有することを特徴とする。
【0053】請求項23は、請求項22のセンサユニッ
トにおいて、前記弾性力付与手段が、前記永久磁石に磁
気的に相互作用させることにより前記釣り合い組立体に
弾性力を付与する構成とされたことを特徴とする。
【0054】請求項24は、請求項22のセンサユニッ
トにおいて、前記弾性力付与手段が、前記釣り合い組立
体に弾性力を付与する弾性部材を有することを特徴とす
る。
【0055】請求項22乃至24に記載のセンサユニッ
トによれば、釣り合い組立体に弾性力を付与することに
より、加速度に対する釣り合い組立体の変位が小さくな
るので、検出可能な加速度の範囲を大きくすることがで
きる。
【0056】請求項25は、揺動可能な磁石を含む揺動
部と、前記磁石の磁気を検出する電磁変換素子とを有す
るセンサユニットであって、前記磁石への磁気的作用を
遮断する磁気シールド部材を有することを特徴とする。
【0057】請求項26は、前記磁気シールド部材を、
前記揺動部に設けたことを特徴とする。
【0058】請求項27は、前記磁気シールド部材によ
り、前記磁石の前記電磁変換素子との対向面以外の面を
覆うことを特徴とする。
【0059】請求項28は、前記磁気シールド部材によ
り、ユニット全体を被覆することを特徴とする。
【0060】請求項25乃至28によれば、永久磁石を
磁気シールドすることにより、永久磁石と外部に配置さ
れた磁性材料との磁気的な相互作用を低減できるため、
加速度を正確に検出できる。
【0061】請求項29は、揺動可能な磁石を含む揺動
部と、前記磁石の磁気を検出する電磁変換素子と、前記
揺動部を収容するケースとを有するセンサユニットであ
って、前記ケースは、内面形状が前記揺動部の揺動中心
を略中心とした球面状とされ、前記ケース内面に磁気シ
ールド部材を設けたことを特徴とする。
【0062】請求項29によれば、球面上に形成された
ケース内面に磁性体材料を設けることにより、永久磁石
と磁性体材料との距離を常に一定にした状態で永久磁石
を磁気シールドすることができる。
【0063】請求項30は、揺動可能な磁石を含む揺動
部と、前記磁石の磁気を検出する電磁変換素子と、前記
揺動部を収容するケースとを有するセンサユニットであ
って、前記揺動部に、その揺動中心から外側への弾性力
を付与する弾性力付与手段を有することを特徴とする。
【0064】請求項31は、前記弾性力付与手段によ
り、前記永久磁石に磁気的に相互作用させることにより
弾性力を付与することを特徴とする。
【0065】請求項32は、前記弾性力付与手段が、前
記揺動部に弾性力を付与する弾性部材を有することを特
徴とする。
【0066】請求項30乃至32によれば、揺動部に弾
性力を付与することにより、加速度に対する揺動部の変
位が小さくなるので、検出可能な加速度の範囲を大きく
することができる。
【0067】
【発明の実施の形態】[第1実施例]図2及び図3は本
発明の第1実施例のセンサユニット30を示す。このセ
ンサユニット30は傾斜を検出するのに適した構造であ
る。図4はセンサユニット30に設けてある電気回路5
0を、センサユニット30が実装される被実装用プリン
ト基板70に設けてある信号処理回路60と併せて示
す。
【0068】図2及び図3中、X1−X2は幅方向、Y
1−Y2は長手方向、Z1−Z2は高さ方向であり、互
いに直交している。CLはZ1−Z2方向の中心線であ
る。
【0069】センサユニット30は、プリント基板31
と、支持体としてのブロック32と、スチールボール3
3と、カバー34と、永久磁石35と、4つのGaAs
ホール素子36X1、36X2、36Y1、36Y2
と、温度補償用のGaAsホール素子37と、下側ハー
フケース38と、上側ハーフケース39と、図4に示す
電気回路50とを有する構成であり、高さ寸法h1を有
する。
【0070】スチールボール33と、永久磁石35と、
GaAsホール素子36X1、36X2、36Y1、3
6Y2とは、高さ方向上、GaAsホール素子36X
1、36X2、36Y1、36Y2が中央であり、この
下側に永久磁石35、上側にスチールボール33が配さ
れた配置となっている。スチールボール33と永久磁石
35との間は、所定寸法q離す必要がある。スチールボ
ール33に余りに強い磁束が作用しないようにして、セ
ンサユニット30が傾斜した場合にスチールボール33
が転がって移動するようにするためである。GaAsホ
ール素子36X1、36X2、36Y1、36Y2はこ
の所定寸法qの部分を利用して組み込まれている。即
ち、GaAsホール素子36X1、36X2、36Y
1、36Y2は、元々必要とされている部分を利用して
組み込まれており、組み込むための特別の空間は必要で
ない。このため、スチールボール33より上方の部分9
0が薄型になって嵩張らなくなり、センサユニット30
は高さ寸法h1が小さくなる。
【0071】ブロック32の半球状の凹部32aの中
心、GaAsホール素子36X1、36X2、36Y
1、36Y2の中心、及び永久磁石35の中心と、温度
補償用GaAsホール素子37は、中心線CL上に整列
している。
【0072】プリント基板31は、中央に4つのGaA
sホール素子36X1、36X2、36Y1、36Y2
が実装してあり、且つ、Y1端の近くに差動増幅器4
0,41,42がIC化されているICチップ43が実
装してあり、図4に示す電気回路50に対応する配線パ
ターン44が形成してあり、且つ、GaAsホール素子
36X1、36X2、36Y1、36Y2の部分に図5
に示すキャリブレーション用コイルパターン55が形成
してあり、Y1端に、X信号ピン端子45、Y信号ピン
端子46、温度信号ピン端子47、Vccピン端子4
8、グランドピン端子49を有する構成である。
【0073】GaAsホール素子36X1、36X2は
X1−X2方向上に配置してあり、GaAsホール素子
36Y1、36Y2はY1−Y2方向上に配置してあ
り、中心線CLを中心とする半径1.5mmの円上に9
0度間隔で配置してある。
【0074】ブロック32は、非磁性体製の略直方体形
状体であり、上面に直径が12mmの半球状の凹部32
aが形成してあり、下面に凹部32bが形成してあり、
凹部32bが4つのGaAsホール素子36X1、36
X2、36Y1、36Y2を覆った状態で、プリント基
板31の上面に固定してある。
【0075】スチールボール33は、磁性体であり、直
径が4mmのサイズであり、ブロック32の半球状の凹
部32a内に入っている。
【0076】カバー34は、非磁性体製であり、ブロッ
ク32を覆っており、半球状の凹部32aの上面開口を
塞いでいる。このカバー34の天板部34aの下面は、
中央に、略半球状の凸部34bが形成してある。
【0077】半球状の凹部32aと略半球状の凸部34
bとによって、高さ寸法aが4mmより若干長い凹状の
湾曲空間51が形成してある。この凹状湾曲空間51内
に、スチールボール33が凹状の面32c上を自由に転
がる状態で収まっている。
【0078】永久磁石35は、直径が7mmで、厚さが
2.5mmの薄い円柱形のフェライト磁石であり、厚さ
方向に着磁してあり、上面がN極、下面がS極の向き
で、プリント基板31の下面に固定してある。
【0079】温度補償用GaAsホール素子37は、帯
状のフレキシブル基板52の先端に固定してある。フレ
キシブル基板52は、永久磁石35の下面に接着してあ
り、且つ、一端側がプリント基板31の下面に接続して
ある。
【0080】下側ハーフケース38は、鉄板製であり、
プリント基板31の下面に固定してあり、永久磁石3
5、フレキシブル基板52及び温度補償用GaAsホー
ル素子37を覆っている。
【0081】上側ハーフケース39は、鉄板製であり、
カバー34を覆っており、下側ハーフケース38と突き
合わされている。なお、上側ハーフケース39は場合に
よっては、省略してもよい。
【0082】ハーフケース38、39は、磁束の通路と
して機能して、磁束がセンサユニット30の外側に漏れ
出すことを制限する役割を有する。
【0083】上記構成のセンサユニット30は、図2に
示すように、ピン端子45〜49の下端を被実装用プリ
ント基板70上のパッドの箇所の貫通孔に嵌合させ半田
付けされて、且つ、下側ハーフケース38が被実装用プ
リント基板70上に載った状態で、被実装用プリント基
板70上に実装される。センサユニット30は被実装用
プリント基板70上の信号処理回路60と電気的に接続
される。
【0084】信号処理回路60は、図4に示すように、
A/D変換器61とCPU62とを有する。CPU62
は、演算部63と、記憶部64と、クロック部65と、
インターフェイス部66とを有する。演算部63は、電
圧値より傾斜角度を算出する。図8中の線IIは、電圧値
と算出された傾斜角度との関係を示す。
【0085】次に、センサユニット30の動作について
説明する。
【0086】ホール素子36X1、36X2、36Y
1、36Y2、37には、電圧Vccによって電流が流
れている。
【0087】スチールボール33には、重力Gと、永久
磁石35による磁気吸引力Mとが作用している。
【0088】センサユニット30が図2に示す水平の状
態にある場合には、重力Gと磁気吸引力Mが同じ方向で
あるため、スチールボール33は図2に示すように中心
線CL上に位置している。永久磁石35の磁力の作用に
よって、スチールボール33には、下端側にS極、上端
側にN極が現われる。永久磁石35のN極とスチールボ
ール33の下端側との間には、磁力線80で示す磁界8
1が形成してあり、スチールボール33の上端側と上側
ハーフケース39と間には磁力線82で示す磁界83が
形成してあり、永久磁石35のS極と下側ハーフケース
38との間には磁力線84で示す磁界85が形成してあ
る。ホール素子36X1、36X2、36Y1、36Y
2、37は、上記の磁界81の内部に配置している。
【0089】ホール素子36X1、36X2、36Y
1、36Y2の部分に作用する磁界81についてみてみ
る。
【0090】スチールボール33が中心線CL上に位置
しているため、磁界81は中心線CLを中心として対称
な状態になり、ホール素子36X1、36X2、36Y
1、36Y2には等しい強さの磁界が作用し、ホール素
子36X1、36X2、36Y1、36Y2は等しい電
圧を出力する。よって、図7に示すようにY信号ピン端
子46の出力電圧は零である。X信号ピン端子45の出
力電圧も零である。
【0091】センサユニット30が図6(A)に示すよ
うにY1側が低くなるように角度+θ1傾斜した場合に
は、スチールボール33は凹状の面32c上をY1方向
に転がって、重力Gと磁気吸引力Mが釣り合った位置に
到り、垂直中心線CLからY1方向にずれた状態とな
る。
【0092】よって、磁力線82が符号82aで示すよ
うになり、磁界83が符号83aで示すように変化す
る。ホール素子36Y1に作用する磁界の強さが増え、
ホール素子36Y2に作用する磁界の強さが減り、ホー
ル素子36Y1の出力電圧が増え、ホール素子36Y2
の出力電圧が減り、Y信号ピン端子46からは、図7に
示すように、正の電圧V1が出力する。X信号ピン端子
45の出力電圧は零のままである。
【0093】センサユニット30が上記とは逆に図6
(B)に示すようにY2側が低くなるように角度−θ2
傾斜した場合には、スチールボール33は凹状の面32
c上をY2方向に転がって、重力Gと磁気吸引力Mが釣
り合った位置に到り、中心線CLからY2方向にずれた
状態となる。
【0094】よって、磁力線82が符号82bで示すよ
うになり、磁界83が符号83bで示すように変化す
る。ホール素子36Y2に作用する磁界の強さが増え、
ホール素子36Y1に作用する磁界の強さが減り、ホー
ル素子36Y2の出力電圧が増え、ホール素子36Y1
の出力電圧が減り、差動増幅器41で両出力の差動がと
られ、Y信号ピン端子46からは、図7に示すように、
負の電圧V1が出力する。X信号ピン端子45の出力電
圧は零のままである。
【0095】よって、Y信号ピン端子46からは、図6
に線Iで示すように、センサユニット30のY1−Y2
方向の傾斜に対応した電圧が出力される。
【0096】センサユニット30がX1−X2方向に傾
斜した場合には、X信号ピン端子45から、傾斜に応じ
た電圧が出力される。
【0097】センサユニット30がY1−Y2方向とX
1−X2方向のとの間の方向に傾斜した場合には、Y信
号ピン端子46からY1−Y2方向の傾斜成分に応じた
電圧が出力され及びX信号ピン端子45からX1−X2
方向の傾斜成分に応じた電圧が出力される。
【0098】センサユニット30が被実装用プリント基
板70上に実装された状態では、被実装用プリント基板
70を有する電子装置が傾斜した場合に、センサユニッ
ト30が電子装置と一体的に傾斜し、X信号ピン端子4
5及びY信号ピン端子46に電圧を出力する。この電圧
は信号処理回路60に送られる。図4に示すように、先
ず、A/D変換器61でデジタル信号に変換され、CP
U62内の演算部63で演算が行われて、傾斜角度が算
出され、出力端子67から傾斜角度信号が出力され、端
子68から傾斜角度が所定値を越えた場合に警報信号が
出力される。
【0099】次に、上記のセンサユニット30の特徴に
ついて説明する。
【0100】(1) 高さ寸法h1が小さく、小型であ
る。
【0101】スチールボール33と、永久磁石35と、
GaAsホール素子36X1、36X2、36Y1、3
6Y2とは、高さ方向上、GaAsホール素子36X
1、36X2、36Y1、36Y2が中央であり、この
下側に永久磁石35、上側にスチールボール33が配さ
れた配置となっている。
【0102】図1に示すように、ホール素子17を磁性
球体13の上方に配置した場合には、磁性球体13の上
方に比較的広いスペースが必要となり、よって、センサ
ユニット10の高さ寸法を短くすることは困難であっ
た。
【0103】これに対して、上記のセンサユニット30
においては、GaAsホール素子36X1、36X2、
36Y1、36Y2は、永久磁石35とスチールボール
33との間の元々必要とされる部分を利用して配置して
あり、スチールボール33の上方には特別のスペースが
必要でなくなり、スチールボール33から上方の部分9
0の高さ寸法が短くて足りるようになる。よって、セン
サユニット30は、高さ寸法h1が小さく、小型とな
る。
【0104】(2) 組立てがしやすい。
【0105】図2及び図3に示すように、センサユニッ
ト30は、高さ方向上、ホール素子36X1等が実装し
てあるプリント基板31を中央として、この上面にブロ
ック32を固定し、この下面に永久磁石35を固定して
なる構成であるため、ホール素子36X1等から外部の
端子までの引き出しは、プリント基板31上の配線パタ
ーン44でまかなわれている。よって、リード線を配線
する面倒な作業は不要であり、センサユニット30は、
組立てがしやすい (3) 実装がしやすい。
【0106】図2及び図3に示すように、ピン端子45
〜49は、下側ハーフケース38の横側に並んでおり、
且つ、下側ハーフケース38の寸法bに対応する寸法c
である。
【0107】よって、センサユニット30は、被実装用
プリント基板70上に置いて、ピン端子45〜49の下
端を被実装用プリント基板70上のパッドに半田付けす
ることによって、簡単に実装される。
【0108】なお、下側ハーフケース38がセンサユニ
ット30の重さを支え、ピン端子45〜49にはセンサ
ユニット30の重さを支えるための力は作用せず、好都
合である。
【0109】(4) 耐衝撃性が高い。
【0110】スチールボール33は上方への跳ね上がる
と誤った電圧が出力されてしまう。カバー34の天板部
34aの下面の略半球状の凸部34bによって、スチー
ルボール33は上方への跳ね上がることを制限されてい
る。よって、センサユニット30に下方から衝撃が作用
した場合に、誤った電圧が出力されてしまうことが起き
ない。
【0111】(5) 磁束が外部に漏れない。
【0112】センサユニット30は、鉄板製の下側ハー
フケース38と上側ハーフケース39は、磁束の通路と
して機能して、磁束がセンサユニット30の外側に漏れ
出すことが制限されている。よって、センサユニット3
0は、センサユニット30が実装された場所の周囲の部
品に磁界の影響を及ぼさない。
【0113】(6) 検出の精度が高い。
【0114】以下の4つの理由1.2.3.4.によ
る。
【0115】1.キャリブレーションを行う。
【0116】図5に示すように、キャリブレーション用
コイルパターン55は、ホール素子36X1、36Y1
を囲むコイルパターン部55aと、ホール素子36X
2、36Y2を囲むコイルパターン部55bとよりな
る。コイルパターン部55aとコイルパターン部55b
とは巻き方向が逆であり、コイルパターン55にキャリ
ブレーション用電流を流すと、ホール素子36X1、3
6Y1とホール素子36X2、36Y2とには互いに逆
方向の同じ強さの磁界が印加される。
【0117】コイルパターン55にキャリブレーション
用端子(図示せず)を通してキャリブレーション用電流
を流し、このときのX信号ピン端子45及びY信号ピン
端子46からの出力電圧を測定し、キャリブレーション
値として記憶させる。X信号ピン端子45及びY信号ピ
ン端子46からの出力電圧がホール素子36X1、36
X2、36Y1、36Y2の感度のばらつきである。
【0118】実際の測定によって得たX信号ピン端子4
5及びY信号ピン端子46の出力電圧値に上記のキャリ
ブレーション操作で得た出力電圧を適宜加算又は減算し
て、キャリブレーション操作で得た出力電圧を基準とす
る出力電圧値を求める。この出力電圧値は、キャリブレ
ーション済みの出力電圧値となる。このキャリブレーシ
ョン済みの出力電圧値に基いて、傾斜角度が精度良く求
める。
【0119】なお、上記のキャリブレーションは、電源
投入の時に行う。
【0120】2.温度補償を行う。
【0121】フェライト永久磁石35は、図9(A)
中、線IIIで示す温度特性を有する。残留磁束密度Br
の温度係数はマイナスである。GaAsホール素子36
X1、36X2、36Y1、36Y2は、図9(B)
中、線IVで示す温度特性を有する。温度係数はマイナス
である。
【0122】このため、センサユニット30をプロジェ
クタ等の使用中に温度が上昇する電子機器に実装した場
合には、電子機器の温度が上昇することによって、セン
サユニット30の温度が上昇し、傾斜角度が変化しない
のも拘わらず、センサユニット30のX信号ピン端子4
5及びY信号ピン端子46からの出力電圧が低下し、正
確な傾斜角度の測定が困難となってしまう。
【0123】そこで、温度補償用GaAsホール素子3
7が永久磁石35の下面に固定してある。温度補償用G
aAsホール素子37の種類は、磁界の変動を検出する
GaAsホール素子36X1、36X2、36Y1、3
6Y2と同じくGaAsホール素子である。
【0124】温度補償用GaAsホール素子37の出力
電圧は、図9(C)中、線Vで示すように、周囲の温度
の上昇に伴なって低下する。この低下は、フェライト永
久磁石35の温度特性と、温度補償用GaAsホール素
子37の温度特性との両方に起因する。
【0125】プロジェクタ等の動作を開始させる前の初
期状態で、温度信号ピン端子47の出力電圧Voを測定
し、記憶させておく。また、温度信号ピン端子47の出
力電圧を測定し続ける。センサユニット30でもって傾
斜角度を測定しようとするときの温度信号ピン端子47
の出力電圧をVpとする。
【0126】図4中のCPU62は、センサユニット3
0のX信号ピン端子45及びY信号ピン端子46の出力
電圧Vx、Vyに係数Vp/Voを掛ける以下の処理を
行う。
【0127】Vx×Vp/Vo Vy×Vp/Vo よって、図4中の端子67には、温度変動に起因する出
力変動分がキャンセルされた温度補償がなされた傾斜角
度信号が出力される。
【0128】ここで、温度補償用GaAsホール素子3
7が永久磁石35の下面に固定してある。よって、温度
補償用GaAsホール素子37は、GaAsホール素子
36X1、36X2、36Y1、36Y2自体の温度特
性に加えてフェライト永久磁石35の温度特性を考慮し
た温度補償、即ち、より正確な温度補償がなされてい
る。
【0129】また、温度補償用GaAsホール素子37
の位置は、永久磁石35の下面側であり、スチールボー
ル33とは永久磁石35に対して反対側に位置してお
り、スチールボール33の位置が移動しても温度補償用
GaAsホール素子37に作用する磁界は変化しない。
このことによっても、温度補償は正確になされる。
【0130】3.ホール素子36X1、36X2、36
Y1、36Y2は、永久磁石35とスチールボール33
との間に配置してあり、強い磁界を受けており、且つ、
スチールボール33が移動したときの磁界の強さの変動
の程度が大きい。
【0131】4.鉄板製のハーフケース38、39が設
けてあることによって、磁束がセンサユニット30の外
側に漏れ出すことが制限されており、その分、ホール素
子36X1、36X2、36Y1、36Y2に強い磁界
が作用する。
【0132】なお、図2のセンサユニット30は、後述
するように加速度の測定にも適用可能である。
【0133】[第2実施例]図10(A)、(B)は本
発明の第2実施例のセンサユニット30Aを示す。
【0134】図2のセンサユニット30とは、ブロック
32の半球状の凹部32a内に、径が3mmのスチール
ボール100を花の花びらのように7個設けてある構成
が相違する。
【0135】センサユニット30Aが傾斜すると、7個
のスチールボール100が移動し、図2のセンサユニッ
ト30における1個のスチールボール33が移動する構
成に比べて、ホール素子36X1、36X2、36Y
1、36Y2に作用している磁界の変動の程度が大き
い。よって、センサユニット30Aは図2のセンサユニ
ット30に比べて感度が高い。
【0136】[第3実施例]図11(A)、(B)は本
発明の第3実施例のセンサユニット30Bを示す。
【0137】センサユニット30Bは、上記のセンサユ
ニット30Aの変形例的なものであり、スチールボール
33を取り囲むように径が1mmのスチールボール10
1を複数個配置してある。センサユニット30Bは図2
のセンサユニット30に比べて感度が高い。
【0138】[第4実施例]図12(A)、(B)は本
発明の第4実施例のセンサユニット30Cを示す。
【0139】図2のセンサユニット30とは、円柱形状
の永久磁石35に代えて、リング形状の永久磁石103
を設けてある構成が相違する。永久磁石103はZ1―
Z2方向に着磁してある。
【0140】[第5実施例]図13(A)、(B)は本
発明の第4実施例のセンサユニット30Dを示す。
【0141】センサユニット30Dは、上記のセンサユ
ニット30Cの変形例的なものであり、リング形状の永
久磁石103に代えて電磁石104を設けてある。電磁
石104は、中央の鉄芯105と、これを取り囲むコイ
ル106とよりなる。
【0142】センサユニット30Dを動作させるとき
に、コイル106に通電される。
【0143】[第6実施例]図14は本発明の第6実施
例のセンサユニット30Eを示す。
【0144】センサユニット30Eは、図2及び図3に
示すセンサユニット30とは、上下逆の配置とした構成
であり、高さ方向上、GaAsホール素子36Y1、3
6Y2等が中央であり、この下側にスチールボール33
が配され、上側に永久磁石35が配された配置となって
いる。
【0145】プリント基板31Eには、その下面にGa
Asホール素子36Y1、36Y2等が実装してあり、
上面に永久磁石35が固定してある。ブロック32は、
プリント基板31Eの下面に固定してあり、半球状の凹
部32aの上側開口はプリント基板31Eによって塞が
れている。スチールボール33は、半球状の凹部32a
内に収まっている。ブロック32は下側ハーフケース3
8Eにより、永久磁石35は上側ハーフケース39によ
って覆われている。
【0146】センサユニット30Eは、図2及び図3に
示すセンサユニット30と同じく、高さ寸法h2が小さ
く、小型であり、且つ、リード線の配線作業が不要であ
り、製造がし易い構造を有する。
【0147】センサユニット30Eが傾斜すると、スチ
ールボール33は凹状の面32c上を転がって図14に
示す位置からずれ、GaAsホール素子36Y1、36
Y2等に作用する磁界の強さが変化して、ピン端子4
5,46からセンサユニット30Eの傾斜角及び傾斜方
向に応じた電圧が出力される。
【0148】ここで、永久磁石35は上方に位置してい
るため、永久磁石35によってスチールボール33に作
用する磁気吸引力Mは上向きとなる。よって、センサユ
ニット30Eの傾斜に対するスチールボール33の移動
の程度は、図2及び図3に示すセンサユニット30に比
べて、大きくなる。よって、センサユニット30Eは、
図2及び図3に示すセンサユニット30に比べて、高い
感度を有する。
【0149】[第7実施例]図15(A)、(B)は本
発明の第7実施例のセンサユニット30Fを示す。
【0150】センサユニット30Fは、加速度及び衝撃
の検出に適した構造を有する。図4中のCPU62に
は、加速度の大きさと方向を求める演算プログラムがイ
ンストールされている。
【0151】永久磁石35Fは図2に示すセンサユニッ
ト30の永久磁石35よりも強力な磁石である。GaA
sホール素子36X1、36X2、36Y1、36Y2
は、図2に示すセンサユニット30の場合よりもX1―
X2方向及びY1―Y2方向に離散して配置してある。
【0152】スチールボール33は、永久磁石35Fに
よって強力に磁気吸引されており、センサユニット30
Fを傾斜させても、更には逆さまにしても、スチールボ
ール33は殆ど動かない。また、GaAsホール素子3
6X1、36X2、36Y1、36Y2はスチールボー
ル33から離れている。このため、センサユニット30
Fを傾斜させても、GaAsホール素子36X1、36
X2、36Y1、36Y2に作用する磁界は変化せず、
センサユニット30Fの出力電圧は零のままである。
【0153】センサユニット30Fに重力加速度より大
きい加速度が作用すると、スチールボール33は、その
慣性力によって、永久磁石35Fによる磁気吸引力に抗
して半球状の凹部32aの凹状の面32c上を転がって
図15に示す位置からずれ、GaAsホール素子36X
1、36X2、36Y1、36Y2に作用する磁界の強
さが変化して、ピン端子45,46からセンサユニット
30Fに作用した加速度の大きさ及び方向に応じた電圧
が出力される。
【0154】加速度の大きさと出力電圧とは、図16に
線VIで示すように比例する。また、図4中のCPU62
内の演算部63が、出力電圧の単位時間当りの変化を計
算して加速度の大きさと方向を求める演算を行い、加速
度の大きさと方向とが算出され、出力端子67から加速
度信号が出力される。端子68から加速度が所定値を越
えた場合に警報信号が出力される。
【0155】加速度の作用しなくなると、スチールボー
ル33は、永久磁石35Fの磁気吸引力によって、図1
5に示す位置に戻される。スチールボール33の戻しは
永久磁石35Fの磁気吸引力を利用しており、スチール
ボール33を戻すためのばね部材等は不要であり、この
点でも、センサユニット30Fは小型となっている。
【0156】[第8実施例]図17は本発明の第8実施
例のセンサユニット30Gを示す。本実施例は、吊り下
げ型である。
【0157】センサユニット30Gは、中央に円形開口
110aが形成してあり、下面に4つのGaAsホール
素子36Y1、36Y2等が実装してあるプリント基板
110と、リング形状のホルダ部111aを有し、プリ
ント基板110の下面に固定してある軸受板部材111
と、Z方向に着磁してある薄い円柱形状の永久磁石11
2と、この永久磁石112が組み込まれており、上端に
球部113aを有し、この球部113aがホルダ部11
1aに支持されて吊り下がっている吊り部材113と、
上下のケース114,115と、ピン端子45〜49と
を有する構成である。
【0158】球部113aは、一部が円形開口110a
に嵌合した状態で、ホルダ部111a内に、自由に回動
するように支持されている。
【0159】センサユニット30Gが傾斜されると、永
久磁石112の重量によって吊り部材113がプリント
基板110に対して傾斜し、永久磁石112のGaAs
ホール素子36Y1、36Y2等に対する位置が変化
し、GaAsホール素子36Y1、36Y2等に対する
磁界が変化し、ピン端子45、46からセンサユニット
30Gの傾斜に応じた電圧が出力される。
【0160】球部113aのZ方向の変位は、プリント
基板110の円形開口110aの縁110bとホルダ部
111aとによって制限されている。よって、センサユ
ニット30GがZ方向の振動を受けた場合に、吊り部材
113はプリント基板110と一体的に変位し、永久磁
石112のGaAsホール素子36Y1、36Y2等に
対する位置が変化することは起きない。よって、センサ
ユニット30GがZ方向に振動しても、この振動に起因
する電圧は出力されない。よって、センサユニット30
Gは耐振動性が良好である。
【0161】また、図17中、永久磁石112の箇所に
錘を設け、永久磁石を球部113aの内部に組み込んだ
構成とすることも出来る。
【0162】[第9実施例]図18及び図19は本発明
の第9実施例のセンサユニット30Hを示す。第9乃至
第13実施例は、やじろべい型の釣り合い型である。
【0163】センサユニット30Hは、上面に4つのG
aAsホール素子36X1、36X2、36Y1、36
Y2が実装してあるプリント基板120と、ケ−ス12
1と、釣り合いフレーム部材122と、Z方向に着磁し
てある薄い円柱形状の永久磁石123と、ピボット支持
板部材124と、ピボットピン部材125と、底板12
6と、ピン端子45、46,48、49とを有する。
【0164】釣り合いフレーム部材122は、ベル形状
を有し、下部の円筒部122aと、上部の逆U字形のフ
レーム部122bとよりなる。円筒部122aに永久磁
石123が組み込まれている。フレーム部122bの頂
上部に、ピボットピン部材125が下向きに固定してあ
る。フレーム部材122にピボットピン部材125が固
定してあり、且つ永久磁石123が固定されたものが、
やじろべい型の釣り合い組立体130を構成する。
【0165】ケ−ス121は、上記の釣り合いフレーム
部材122の逆U字形のフレーム部122bに対応して
略円錐形状のドーム部121aを有する。ケ−ス121
には、ドーム部121aの内部のX1―X2方向側から
Z2方向に延びている柱部121b、121cを有す
る。
【0166】ピボット支持板部材124は、中央に略逆
円錐形状のピボット部124aを有し、長手方向の両端
側を柱部121b、121cの下端に固定されて、X1
―X2方向に延在している。ピボット支持板部材124
のY1―Y2方向の端には、フレーム部122bの移動
を可能とするための、切欠124bを有する。
【0167】やじろべい型の釣り合い組立体130は、
その中心を垂直線VLと一致させた縦向きの姿勢の状態
において、重心Gが、垂直線VL上であって、且つピボ
ットピン部材125の下端部より更に下方の位置に位置
する構成である。
【0168】この釣り合い組立体130は、ピボットピ
ン部材125の下端部をピボット部124aに支持され
ている。点O1は、ピボットピン部材125の下端部が
ピボット部124aに当っている点である。釣り合い組
立体130は、重心Gが点O1の真下に位置する、図1
8及び図19に示す安定位置に安定している。釣り合い
組立体130は、点O1を中心に回動して揺れ動き得
る。また、点O1はドーム部121aの略中央である。
【0169】逆U字形のフレーム部122bは点O1を
中心とする円弧であり、ドーム部121aの頂上部12
1dsは同じく点O1を中心とする球面であり、逆U字
形のフレーム部122bはドーム部121aの頂上部1
21dの内面に沿っており、フレーム部122bとドー
ム部121aの頂上部121bとの間には、隙間127
を有する。よって、フレーム部122bとドーム部12
1aとは非接触の状態にあり、フレーム部122bとド
ーム部121aとの間には摩擦は無い。よって、センサ
ユニット30Hが傾斜した場合に、釣り合い組立体13
0は垂直の安定位置を維持する。
【0170】プリント基板120は、ケ−ス121内に
組み込まれている。底板126がスペーサ128をプリ
ント基板120と底板126との間に挟んだ状態で、ね
じ129が、下面から、底板126、スペーサ128、
プリント基板120を通ってケ−ス121にねじ込まれ
ており、プリント基板120及び底板126がケ−ス1
21に固定してある。ピン端子45、46,48、49
はプリント基板120に固定してあり、底板126の開
口を通って底板126より下側に突き出している。
【0171】センサユニット30Hが傾斜されると、永
久磁石123の重量によって釣り合い組立体130がプ
リント基板110に対して相対的に傾斜し、永久磁石1
23のGaAsホール素子36Y1、36Y2等に対す
る位置が変化し、GaAsホール素子36Y1、36Y
2等に対する磁界が変化し、ピン端子45、46からセ
ンサユニット30Gの傾斜に応じた電圧が出力される。
【0172】このセンサユニット30Gは、高さ寸法が
小さくなる。また、センサユニット30Gは組立てもし
易い。
【0173】ドーム部121aの頂上部121bは、フ
レーム部122bを受け止めてやじろべい型の釣り合い
組立体130がケ−ス121に対してZ1方向に大きく
変位することを制限する。よって、ピボットピン部材1
25の下端部がピボット部124aから抜けて外れる事
故は起きない。よって、センサユニット30Hは耐振動
性が良好である。
【0174】なお、特に、センサユニット30Hが急に
傾斜された場合には、釣り合い組立体130が振れて、
出力電圧が変動しこれが収束するのに時間がかかる場合
がある。この場合に対応すべく、図4中のCPU62
に、一定時間計測した出力電圧の平均を求めてこの値を
傾斜角とするプログラム、或いは、一定時間計測した出
力電圧の最大値と最小値の平均を求めてこの値を傾斜角
とするプログラムをインストールしておいてもよい。こ
れによって、傾斜角は素早く求まる。この構成は、以下
に記載する実施例のセンサユニット30I〜30Lにも
適用される。
【0175】[第10実施例]図20は本発明の第10
実施例のセンサユニット30Iを示す。
【0176】センサユニット30Iは、図18及び図1
9に示すセンサユニット30にマイクロスイッチ135
を加えた構成である。図20に拡大して示すように、マ
イクロスイッチ135は、ドーム部121Iaの頂上部
121Ibに形成されている凹部121Ic内に組みこ
まれており、ピンプランジャ135aがドーム部121
Iaの内部に露出している。やじろべい型の釣り合い組
立体130のピボットピン部材125の頭部125aと
ピンプランジャ135aとの間には、隙間137が存在
している。マイクロスイッチ135は、通常はオフであ
る。釣り合い組立体130がZ1方向に変位されたとき
に、ピンプランジャ135aが押されて、マイクロスイ
ッチ135がオンとされる。このマイクロスイッチ13
5は、釣り合い組立体130がZ1方向に変位されたこ
とを検出して、センサユニット30Iの出力を無効とす
る役割を有する。
【0177】センサユニット30Iが傾斜されて、釣り
合い組立体130がそのピボットピン部材125の下端
部をピボット部124aに支持されつつ点O1を中心に
揺れてプリント基板110に対して相対的に傾斜した場
合には、センサユニット30Iは、センサユニット30
Iの傾斜に応じた電圧を、図21中、線Xで示すよう
に、出力する。
【0178】しかし、釣り合い組立体130がZ1方向
に変位され、ピボットピン部材125の下端部がピボッ
ト部124aから若干浮いて、この状態でプリント基板
110に対して相対的に傾斜した場合には、センサユニ
ット30Iからの出力電圧は、図21中、線XIで示すよ
うになり、本来の電圧値より若干低下してしまう。よっ
て、線XIのデータを利用すると、傾斜角度の測定の精度
が低下してしまう。
【0179】そこで、釣り合い組立体130がZ1方向
に変位されてマイクロスイッチ135がオンとされた状
態では、センサユニット30Iの出力を無効とするよう
にしている。よって、このセンサユニット30Iを使用
することによって、傾斜角度を精度良く測定することが
可能となる。
【0180】上記のマイクロスイッチ135に代えて、
他の種類の検知スイッチを設けてもよい。
【0181】[第11実施例]図22は本発明の第11
実施例のセンサユニット30Jを示す。
【0182】センサユニット30Jは、図18及び図1
9に示すセンサユニット30Hとは、釣り合い組立体1
30Jの支持の仕方が相違する。
【0183】ケ−ス121のドーム部121a内には、
水平の桟部材140が固定してある。桟部材140より
上方にピン141が突き出している。
【0184】釣り合い組立体130Jは、上部の逆U字
形のフレーム部122Jbの頂上部の下面にピボット受
け部122Jbを有する。
【0185】釣り合い組立体130Jは、ピボット受け
部122Jbをピン141の先端に支持されて、点O2
を中心に揺れ動くように支持されている。
【0186】[第12実施例]図23及び図24は本発
明の第12実施例のセンサユニット30Kを示す。
【0187】センサユニット30Kは、上面に4つのG
aAsホール素子36X1、36X2、36Y1、36
Y2が実装してあるプリント基板150と、筒状のケ−
ス151と、釣り合いフレーム部材152と、Z方向に
着磁してある薄い円柱形状の永久磁石153と、ピボッ
ト支持板部材154と、ピボットピン部材155と、蓋
板156と、ピン端子45、46,48、49とを有す
る。
【0188】ピボット支持板部材154は、略U字形状
であり、ケ−ス151の上部に固定してあり、ケ−ス1
51を横切っており、中央に略逆円錐形状のピボット部
154aを有する。
【0189】フレーム部材152には永久磁石153が
固定してある。フレーム部材52の上部の逆U字形のフ
レーム部152bの頂上部には、ピボットピン部材15
5が下向きに固定してある。フレーム部材152にピボ
ットピン部材155が固定してあり、且つ永久磁石15
3が固定されたものが、やじろべい型の釣り合い組立体
160を構成する。
【0190】やじろべい型の釣り合い組立体160は、
ピボットピン部材155の下端をピボット部154aに
支持されて、図23及び図24に示す安定位置に安定し
ており、点O3を中心に揺れ動くことが可能である。
【0191】センサユニット30Kが傾斜されると、永
久磁石123の重量によって釣り合い組立体160がプ
リント基板150に対して傾斜し、永久磁石153のG
aAsホール素子36X1、36X2、36Y1、36
Y2に対する位置が変化し、GaAsホール素子36X
1、36X2、36Y1、36Y2に対する磁界が変化
し、ピン端子45、46からセンサユニット30Kの傾
斜に応じた電圧が出力される。
【0192】ピボット部154aと永久磁石153との
間に存在するのは、隙間157である。このため、永久
磁石153が固定してある釣り合い組立体160のケ−
ス121に対するZ1方向への変位は、永久磁石153
がピボット部154aに当ることによって制限される。
よって、センサユニット30KがZ方向に振動しても、
ピボットピン部材155の下端部がピボット部154a
から抜けて外れる事故は起きない。よって、センサユニ
ット30Kは耐振動性が良好である。
【0193】[第13実施例]図25は本発明の第13
実施例のセンサユニット30Lを示す。
【0194】センサユニット30Lは、図23に示すセ
ンサユニット30Kのプリント基板150の下面の中央
に、永久磁石170を固定した構成である。
【0195】この永久磁石170の磁極の向きは、釣り
合い組立体160の永久磁石123と同じである。永久
磁石170と永久磁石123との間には反発力が作用し
ている。永久磁石170の磁力は適当に定めてあり、ピ
ボットピン部材155の下端はピボット部154aより
僅かに浮いている。符号175は浮き部を示す。よっ
て、吊り部材153が振れた場合に、ピボットピン部材
155の下端とピボット部154aとの間に摩擦力が発
生せず、釣り合い組立体160は、センサユニット30
Kの場合に比べて感度良く振れる。
【0196】永久磁石170の磁力によっては、ピボッ
トピン部材155の下端がピボット部154aから浮か
ない場合がある。この場合でも、ピボットピン部材15
5の下端のピボット部154aに対して押し当る力は、
永久磁石170を設けていない場合に比べて弱くなって
おり、釣り合い組立体160は、センサユニット30K
の場合に比べて感度良く振れる。
【0197】図4中のCPU62に一定時間計測した出
力電圧の平均を求めるプログラムをインストールしてお
くことは、特にこのセンサユニット30Lの場合に有効
である。
【0198】上記の各実施例において、ホール素子に代
えて、磁気抵抗素子を設けてもよい。
【0199】[第14実施例]図26は本発明の第14実
施例になるセンサユニットを示す図である。同図中、図
17と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0200】本実施例のセンサユニット30Mは、図1
7に示すセンサユニット30Lの永久磁石112の下面
及び側面に磁性薄板201を設けた構成である。磁性薄
板201は、特許請求の範囲の磁気シールド部材に相当
する。
【0201】永久磁石112の下面及び側面に磁性薄板
201を設けることにより、永久磁石112の下面及び
側面を磁気シールドできる。永久磁石112の下面及び
側面を磁気シールドすることにより、例えば、センサユ
ニット30Mが搭載される回路基板に設けられたシール
ド部材202と永久磁石112とが相互作用して、永久
磁石112がシールド部材202の方向、すなわち、矢
印Y2方向に引き寄せられるのを防止できる。
【0202】よって、永久磁石112が傾斜に関係なく
変位することを防止できるため、正確に傾斜を検出でき
る。
【0203】[第15実施例]図27は本発明の第15実
施例になるセンサユニットを示す図である。同図中、図
17と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0204】本実施例のセンサユニット30Nは、図1
7に示すセンサユニット30Lの上下ケース114、1
15の周囲を磁性薄板211で被覆した構成とされてい
る。磁性薄板211は、特許請求の範囲の磁気シールド
部材に相当する。
【0205】上下ケース114、115の周囲を磁性薄
板211で被覆することにより、永久磁石112を磁気
シールドできる。永久磁石112を磁気シールドするこ
とにより、例えば、センサユニット30Nが搭載される
回路基板に設けられたシールド部材202と永久磁石1
12とが相互作用して、永久磁石112がシールド部材
202の方向、すなわち、矢印Y2方向に引き寄せられ
るのを防止できる。
【0206】よって、永久磁石112が傾斜に関係なく
変位することを防止できるため、正確に傾斜を検出でき
る。
【0207】[第16実施例]図28は本発明の第16実
施例になるセンサユニットを示す図である。同図中、図
26と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0208】本実施例のセンサユニット30Pは、図2
6に示すセンサユニット30Mのプリント基板110の
上面に永久磁石221を永久磁石112の極性とは逆の
磁極性となるように配置した構成とされている。永久磁
石221は、特許請求の範囲の弾性力付与手段に相当し
ている。永久磁石221は、上面及び側面が磁性薄板2
22により被覆されている。
【0209】永久磁石221と永久磁石112とは、互
いに逆の磁極性となるように配置されているため、永久
磁石112には、矢印Z2方向に力が働く。このため、
永久磁石112は、傾斜、力、加速度に対して矢印Y
1、Y2方向に変位しにくくなる。これにより、大きな傾
斜、力、加速度を検出可能となる。
【0210】図29は傾斜に対する出力特性を示す。図
29で実線は永久磁石221を設けた場合、破線は永久
磁石221を設けない場合の特性を示す。
【0211】出力の範囲がVout1〜−Vout1である場合
に、永久磁石221を設けない場合には、加速度の測定
範囲−α1〜α1となる。永久磁石221を配置するこ
とにより、加速度に対する永久磁石112の変位が小さ
くなるため、加速度の測定範囲を−α2〜α2に拡大で
きる。
【0212】[第17実施例]図30は本発明の第17実
施例になるセンサユニットを示す図である。同図中、図
26と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0213】本実施例のセンサユニット30Qは、図2
6に示すセンサユニット30Mの吊り部材113とホル
ダ部111aとの間にコイルバネ231を設けた構成と
されている。吊り部材113とホルダ部111aとの間
にコイルバネ231を設けることにより、吊り部材11
3には、矢印Z2方向に力が働く。このため、吊り部材
113、すなわち、永久磁石112は、傾斜、力、加速
度に対して矢印Y1、Y2方向に変位しにくくなる。これ
により、第16実施例と同様に大きな傾斜、力、加速度
を検出可能となる。
【0214】なお、弾性力付与手段は、永久磁石22
1、コイルバネ231に限定されるものではなく、永久
磁石112を基準位置に弾性的に付勢するものであれば
これに限定されるものではない。
【0215】[第18実施例]図31は本発明の第18実
施例になるセンサユニットを示す図である。同図中、図
24と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0216】本実施例のセンサユニット30Rは、図2
4に示すセンサユニット30Kの永久磁石153の上面
及び側面に磁性薄板241を設けた構成である。磁性薄
板241は、特許請求の範囲の磁気シールド部材に相当
する。
【0217】永久磁石153の上面及び側面に磁性薄板
241を設けることにより、永久磁石153の上面及び
側面を磁気シールドできる。永久磁石153の上面及び
側面を磁気シールドすることにより、例えば、センサユ
ニット30Rが搭載される回路基板に設けられたシール
ド部材242と永久磁石153とが相互作用して、永久
磁石153がシールド部材242の方向、すなわち、矢
印Y2方向に引き寄せられるのを防止できる。
【0218】よって、永久磁石153が傾斜、加速度に
関係なく変位することを防止できるため、正確に傾斜を
検出できる。
【0219】[第19実施例]図32は本発明の第19実
施例になるセンサユニットを示す図である。同図中、図
24と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0220】本実施例のセンサユニット30Sは、図2
4に示すセンサユニット30Kのプリント基板150、
ケース151、蓋板156の周囲を磁性薄板251で被
覆した構成とされている。磁性薄板251は、特許請求
の範囲の磁気シールド部材に相当する。
【0221】プリント基板150、ケース151、蓋板
156の周囲を磁性薄板251で被覆することにより、
永久磁石153を磁気シールドできる。永久磁石153
を磁気シールドすることにより、例えば、センサユニッ
ト30Sが搭載される回路基板に設けられたシールド部
材252と永久磁石153とが相互作用して、永久磁石
153がシールド部材252の方向、すなわち、矢印Y
2方向に引き寄せられるのを防止できる。
【0222】よって、永久磁石153が傾斜に関係なく
変位することを防止できるため、正確に傾斜を検出でき
る。
【0223】[第20実施例]図33は本発明の第20実
施例になるセンサユニットを示す図である。同図中、図
26と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0224】本実施例のセンサユニット30Tは、図3
1に示すセンサユニット30Rのプリント基板150の
下面に永久磁石261を設けて成る。永久磁石261
は、特許請求の範囲の弾性力付与手段に相当する。永久
磁石261は、永久磁石153の極性とは同じ磁極性と
なるように配置した構成とされている。永久磁石261
は、下面及び側面が磁性薄板262により被覆されてい
る。
【0225】永久磁石261と永久磁石153とは、互
いに同磁極性となるように配置されているため、互いに
吸引され、永久磁石153は矢印Z2方向に吸引され
る。このため、永久磁石153は、傾斜、力、加速度に
対して矢印Y1、Y2方向に変位しにくくなる。これによ
り、第16実施例と同様に大きな傾斜、力、加速度を検
出可能となる。
【0226】〔第21実施例〕図34は本発明の第21
実施例になるセンサユニットを示す図である。同図中、
図26と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は
省略する。
【0227】本実施例のセンサユニット30Uは、図2
6に示すセンサユニット30Mのピボット支持板部材1
54と釣り合いフレーム部材152との間にコイルバネ
271を設けた構成とされている。コイルバネ271
は、特許請求の範囲の弾性部材に相当する。
【0228】ピボット支持板部材154と釣り合いフレ
ーム部材152との間にコイルバネ271を設けること
により、釣り合いフレーム部材152には、矢印Z2方
向に力が働く。このため、釣り合いフレーム部材152
は、傾斜、力、加速度に対して矢印Y1、Y2方向に変位
しにくくなる。これにより、第20実施例と同様に大き
な傾斜、力、加速度を検出可能となる。
【0229】[第22実施例]図35は本発明の第22実
施例になるセンサユニットを示す図である。同図中、図
17と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0230】本実施例のセンサユニット30Vは、図1
7に示すセンサユニット30Gとはケース281の形状
が異なる。本実施例のケース281は、内面形状が吊り
部材113の回動中心を中心とした球面形状とされてい
る。このため、吊り部材113の回動範囲を大きくでき
る。
【0231】なお、ケース281の内面には、ニッケル
などを成分とする磁性薄膜282が形成される。磁性薄
膜282は、特許請求の範囲の磁気シールド部材に相当
する。磁性薄膜282により永久磁石112が磁気シー
ルドされる。永久磁石112を磁気シールドすることに
より、例えば、センサユニット30Vが搭載される回路
基板に設けられたシールド部材283と永久磁石112
とが相互作用して、永久磁石112がシールド部材28
3の方向、すなわち、矢印Y2方向に引き寄せられるの
を防止できる。
【0232】[第23実施例]図36は本発明の第23実
施例になるセンサユニットを示す図である。同図中、図
35と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0233】本実施例のセンサユニット30Wは、図3
5に示すセンサユニット30Vのケース281の底面に
永久磁石291を配置した構成とされている。永久磁石
291は、特許請求の範囲の弾性力付与手段に相当す
る。
【0234】永久磁石291と永久磁石112の極性と
は同じ磁極性となるように配置した構成とされている。
永久磁石291と永久磁石112とは、互いに同磁極性
となるように配置されているため、互いに吸引され、永
久磁石112は矢印Z2方向に吸引される。このため、
永久磁石112は、傾斜、力、加速度に対して矢印Y
1、Y2方向に変位しにくくなる。これにより、第16実
施例と同様に揺動部に弾性力を付与することにより、加
速度に対する揺動部の変位が小さくなるので、検出可能
な加速度の範囲を大きくすることができる。
【0235】〔第24実施例〕図37は本発明の第24
実施例になるセンサユニットを示す図である。同図中、
図35と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は
省略する。
【0236】本実施例のセンサユニット30Xは、図3
5に示すセンサユニット30Vの吊り部材113とホル
ダ部111aとの間にコイルバネ301を設けた構成と
されている。コイルバネ301は、特許請求の範囲の弾
性部材に相当する。
【0237】吊り部材113とホルダ部111aとの間
にコイルバネ301を設けることにより、吊り部材11
3には、矢印Z2方向に力が働く。このため、吊り部材
113は、傾斜、力、加速度に対して矢印Y1、Y2方向
に変位しにくくなる。これにより、第16実施例と同様
に大きな傾斜、力、加速度を検出可能となる。また、球
面上に形成されたケース281の内面に磁性薄膜を形成
することにより、永久磁石112と磁性薄膜282との
距離を常に一定にした状態で永久磁石112を磁気シー
ルドすることができる。
【0238】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、磁性球体と永久磁石と磁気センサとを有し、磁性球
体が移動することによって変動される磁界の変動を磁気
センサが検出し、磁気センサの検出に応じた出力をする
センサユニットにおいて、高さ方向上、上記磁性球体と
上記永久磁石とが所定寸法離間して対向して配置され、
該磁性球体と該永久磁石との間の部分に、上記磁気セン
サが配置してある構成であるため、磁気センサは、所定
寸法離間して対向して配される磁性球体と永久磁石との
間の部分を利用して配置してあり、磁気センサを配する
ためにだけに使用される空間が必要でなく、よって、高
さ寸法を短くして、小型化を図ることが出来る。
【0239】請求項2の発明は、磁性球体と永久磁石と
磁気センサとを有し、磁性球体が移動することによって
変動される磁界の変動を磁気センサが検出し、磁気セン
サの検出に応じた出力をするセンサユニットにおいて、
上面に上記磁気センサが実装してあるプリント基板を有
し、該プリント基板の上面に上記支持体が固定してあ
り、該プリント基板の下面に上記永久磁石が固定してあ
る構成としたものであるため、プリント基板が基準とな
る構造となり、組立てが簡単な構造を実現することが出
来る。また、磁気センサは、所定寸法離間して対向して
配される磁性球体と永久磁石との間の部分を利用して配
置してあり、磁気センサを配するためにだけに使用され
る空間が必要でなく、よって、高さ寸法を短くして、小
型化を図ることが出来る。
【0240】請求項3の発明は、磁性球体と永久磁石と
磁気センサとを有し、磁性球体が移動することによって
変動される磁界の変動を磁気センサが検出し、磁気セン
サの検出に応じた出力をするセンサユニットにおいて、
下面に上記磁気センサが実装してあるプリント基板を有
し、該プリント基板の下面に上記支持体が固定してあ
り、該プリント基板の上面に上記永久磁石が固定してあ
る構成としたものであるため、プリント基板が基準とな
る構造となり、組立てが簡単な構造を実現することが出
来る。また、磁気センサは、所定寸法離間して対向して
配される磁性球体と永久磁石との間の部分を利用して配
置してあり、磁気センサを配するためにだけに使用され
る空間が必要でなく、よって、高さ寸法を短くして、小
型化を図ることが出来る。
【0241】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
記載のセンサユニットにおいて、永久磁石の下面に温度
補償用のホール素子を有する構成としたものであるた
め、磁気センサ及び永久磁石について温度補償がなさ
れ、検出の精度の向上を図ることが出来る。
【0242】請求項5の発明は、請求項2又は請求項3
記載のセンサユニットにおいて、プリント基板は、該磁
気センサを囲むキャリブレーション用コイルパターンを
有する構成としたものであるため、磁気センサがキャリ
ブレーションされて、複数の磁気センサ間の感度のばら
つきが補正され、検出の精度の向上を図ることが出来
る。
【0243】請求項6の発明は、請求項2又は請求項3
記載のセンサユニットにおいて、永久磁石を覆う磁性材
料製のケースを有する構成としたものであるため、ケー
スが磁束の通路として機能して、磁束がセンサユニット
外部への漏れ出すことが制限され、よって、センサユニ
ットを周囲への磁界の影響が及ばない状態で実装するこ
とが出来る。
【0244】請求項7の発明は、請求項2又は請求項3
記載のセンサユニットにおいて、永久磁石及び支持体を
覆う磁性材料製のケースを有する構成としたものである
ため、ケースが磁束の通路として機能して、磁束が支持
体側からもセンサユニットの外部への漏れ出すことが制
限され、よって、センサユニットを周囲への磁界の影響
が及ばない状態で実装することが出来る。
【0245】請求項8の発明は、磁性球体と永久磁石と
磁気センサとを有し、磁性球体が移動することによって
変動される磁界の変動を磁気センサが検出し、磁気セン
サの検出に応じた出力をするセンサユニットにおいて、
高さ方向上、上記磁性球体と上記永久磁石とが所定寸法
離間して対向して配置され、該磁性球体と該永久磁石と
の間の部分に、上記磁気センサが配置してあり、上記永
久磁石の磁力の強さは、上記センサユニットを傾斜され
ても上記磁性球体が動かない程度の強さであり、且つ、
上記磁気センサは、上記センサユニットの周囲に近い位
置に配置してある構成としたものであるため、加速度の
検出に適した構成を実現することが出来る。
【0246】請求項9の発明は、ケースと、磁気センサ
が実装してあるプリント基板と、永久磁石を有する吊り
部材と、該吊り部材を、該ケースの内部に、揺れ動き可
能に吊り下げて支持する吊り支持機構とを有し、該吊り
部材が変位し該永久磁石が移動することによって変動さ
れる磁界の変動を上記磁気センサが検出し、該磁気セン
サの検出に応じた出力をするセンサユニットであって、
該吊り支持機構は、該吊り部材の上下の変位を制限した
状態で揺れ動き可能に吊り下げて支持する構成としたも
のであるため、センサユニットが上下方向の振動及び衝
撃を作用された場合でも、吊り部材はセンサユニットと
一体的に変位し、永久磁石と磁気センサとの相対位置関
係は変化せず、出力が変化しないようになり、よって、
耐衝撃性に優れた構成を実現することが出来る。
【0247】本発明の請求項10によれば、永久磁石を
磁気シールドすることにより、永久磁石と外部に配置さ
れた磁性材料との磁気的な相互作用を低減できるため、
加速度を正確に検出できる。
【0248】本発明の請求項11によれば、センサユニ
ット本体周囲を磁気シールドすることにより、永久磁石
と外部に配置された磁性材料との磁気的な相互作用を低
減できるため、加速度を正確に検出できる。
【0249】本発明の請求項12によれば、球面上に形
成されたケース内面に磁性体材料を設けることにより、
永久磁石と磁性体材料との距離を常に一定に保持でき
る。よって、磁性体材料を低減できる。
【0250】本発明の請求項13乃至15によれば、吊
り部材に弾性力を付与することにより、加速度に対する
吊り部材の変位が小さくなるので、検出可能な加速度の
範囲を大きくすることができる。
【0251】請求項16の発明は、ケースと、磁気セン
サが実装してあるプリント基板と、永久磁石を有するや
じろべい型の釣り合い組立体と、該釣り合い組立体を、
該ケースの内部に、揺れ動き可能に支持するピボット支
持機構とを有し、該釣り合い組立体が上記プリント基板
に対して変位し該永久磁石が移動することによって変動
される磁界の変動を上記磁気センサが検出し、該磁気セ
ンサの検出に応じた出力をする構成としたものであるた
め、小型に構成することが出来、かつ、組立てもし易い
構造を実現出来る。
【0252】請求項17の発明は、請求項16記載のセ
ンサユニットにおいて、上記ケースは、上記釣り合い組
立体を覆う構成であり、該ケースの内面と上記釣り合い
組立体の頂上部とがその間に隙間を介在させて対向する
構成とし、上記釣り合い組立体の上方への変位が該ケー
スによって制限される構成としたものであるため、セン
サユニットが上下方向の振動及び衝撃を作用された場合
でも、釣り合い組立体がピボット支持機構から外れない
ようになり、耐衝撃性に優れた構成を実現することが出
来る。
【0253】請求項18の発明は、請求項16記載のセ
ンサユニットにおいて、該ケースに、上記釣り合い組立
体の頂上部と対向して検知スイッチをもうけてなり、該
検知スイッチが、該釣り合い組立体が上方へ変位したこ
とを検知し、この場合に該センサユニットの出力を無効
とする構成としたものであるため、釣り合い組立体が上
方へ変位した状態では、センサユニットの検出の精度が
低下する。検知スイッチが検出の精度の低いデータは無
効とし、センサユニットからは精度の高いデータだけ出
力されるように出来る。
【0254】請求項19の発明は、請求項17記載のセ
ンサユニットにおいて、上記釣り合い組立体の永久磁石
に作用して、上記釣り合い組立体に磁気的に浮上力を作
用させる手段を有する構成としたものであるため、釣り
合い組立体に浮上力が作用されていることによって、釣
り合い組立体が揺れ動いた場合の支持機構の箇所での摩
擦力が低減され、釣り合い組立体の揺れ動きの感度が向
上したセンサユニットを実現することが出来る。
【0255】請求項20によれば、永久磁石を磁気シー
ルドすることにより、永久磁石と外部に配置された磁性
材料との磁気的な相互作用を低減できるため、加速度を
正確に検出できる。
【0256】請求項21によれば、センサユニット本体
周囲を磁気シールドすることにより、永久磁石と外部に
配置された磁性材料との磁気的な相互作用を低減できる
ため、加速度を正確に検出できる。
【0257】請求項22乃至24に記載のセンサユニッ
トによれば、釣り合い組立体に弾性力を付与することに
より、加速度に対する釣り合い組立体の変位が小さくな
るので、検出可能な加速度の範囲を大きくすることがで
きる。
【0258】請求項25乃至28によれば、永久磁石を
磁気シールドすることにより、永久磁石と外部に配置さ
れた磁性材料との磁気的な相互作用を低減できるため、
加速度を正確に検出できる。
【0259】請求項29によれば、球面上に形成された
ケース内面に磁性体材料を設けることにより、永久磁石
と磁性体材料との距離を常に一定にした状態で永久磁石
を磁気シールドすることができる。
【0260】請求項30乃至32によれば、揺動部に弾
性力を付与することにより、加速度に対する揺動部の変
位が小さくなるので、検出可能な加速度の範囲を大きく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のセンサユニットを示す図である。
【図2】本発明の第1実施例になるセンサユニットの断
面図である。
【図3】図2のセンサユニットの分解斜視図である。
【図4】図2のセンサユニットの回路図を、センサユニ
ットが実装される機器側の電子回路と併せて示す図であ
る。
【図5】キャリブレーション用コイルパターンを示す図
である。
【図6】図2のセンサユニットが傾斜したときの状態を
示す図である。
【図7】傾斜角と出力電圧との関係を示す図である。
【図8】電圧値と算出された傾斜角度との関係を示す図
である。
【図9】温度補償を説明するための図である。
【図10】本発明の第2実施例になるセンサユニットを
示す図である。
【図11】本発明の第3実施例になるセンサユニットを
示す図である。
【図12】本発明の第4実施例になるセンサユニットを
示す図である。
【図13】本発明の第5実施例になるセンサユニットを
示す図である。
【図14】本発明の第6実施例になるセンサユニットを
示す図である。
【図15】本発明の第7実施例になるセンサユニットを
示す図である。
【図16】加速度と出力電圧との関係を示す図である。
【図17】本発明の第8実施例になるセンサユニットを
示す図である。
【図18】本発明の第9実施例になるセンサユニットを
一部切截して示す斜視図である。
【図19】図18に示すセンサユニットの断面図であ
る。
【図20】本発明の第10実施例になるセンサユニット
を示す図である。
【図21】図20中、釣り合い組立体が正常である場合
と異常である場合とでの、傾斜角と出力電圧との関係を
示す図である。
【図22】本発明の第11実施例になるセンサユニット
を示す図である。
【図23】本発明の第12実施例になるセンサユニット
の一部切截斜視図である。
【図24】図23に示すセンサユニットの断面図であ
る。
【図25】本発明の第13実施例になるセンサユニット
を示す図である。
【図26】本発明の第14実施例になるセンサユニット
を示す図である。
【図27】本発明の第15実施例になるセンサユニット
を示す図である。
【図28】本発明の第16実施例になるセンサユニット
を示す図である。
【図29】加速度に対する出力の特性を示す図である。
【図30】本発明の第17実施例になるセンサユニット
を示す図である。
【図31】本発明の第18実施例になるセンサユニット
を示す図である。
【図32】本発明の第19実施例になるセンサユニット
を示す図である。
【図33】本発明の第20実施例になるセンサユニット
を示す図である。
【図34】本発明の第21実施例になるセンサユニット
を示す図である。
【図35】本発明の第22実施例になるセンサユニット
を示す図である。
【図36】本発明の第23実施例になるセンサユニット
を示す図である。
【図37】本発明の第24実施例になるセンサユニット
を示す図である。
【符号の説明】
30,30A〜30X センサユニット 50 電気回路 31 プリント基板 32 ブロック 33 スチールボール 34 カバー 35 永久磁石 36X1、36X2、36Y1、36Y2 GaAsホ
ール素子 37 温度補償用のGaAsホール素子 38 下側ハーフケース 39 上側ハーフケース 45 X信号ピン端子 46 Y信号ピン端子 47 温度信号ピン端子 48 Vccピン端子 49 グランドピン端子 55 キャリブレーション用コイルパターン 113 吊り部材 113a 球部 130、160 やじろべい型の釣り合い組立体 170、221、261、291 永久磁石 201、211、241、251、 磁性薄板 231、271、301 コイルバネ 281 ケース 282 磁性薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有田 隆 東京都品川区東五反田2丁目3番5号 富 士通コンポーネント株式会社内 (72)発明者 加藤 誠之 東京都品川区東五反田2丁目3番5号 富 士通コンポーネント株式会社内 (72)発明者 秋枝 真一郎 東京都品川区東五反田2丁目3番5号 富 士通コンポーネント株式会社内

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹状の面を有する支持体と、該支持体の
    凹状の面上に自由に転がるように置かれた磁性材よりな
    る球体と、該磁性球体に作用する磁界を発生させる永久
    磁石と、該磁性球体が移動することによって変動される
    磁界の変動を検出する磁気センサとを有し、該磁気セン
    サの検出に応じた出力をするセンサユニットにおいて、 高さ方向上、上記磁性球体と上記永久磁石とが所定寸法
    離間して対向して配置され、 該磁性球体と該永久磁石との間の部分に、上記磁気セン
    サが配置してある構成とした構成としたことを特徴とす
    るセンサユニット。
  2. 【請求項2】 凹状の面を有する支持体と、該支持体の
    凹状の面上に自由に転がるように置かれた磁性材よりな
    る球体と、該磁性球体に作用する磁界を発生させる永久
    磁石と、該磁性球体が移動することによって変動される
    磁界の変動を検出する磁気センサとを有し、該磁気セン
    サの検出に応じた出力をするセンサユニットにおいて、 上面に上記磁気センサが実装してあるプリント基板を有
    し、 該プリント基板の上面に上記支持体が固定してあり、 該プリント基板の下面に上記永久磁石が固定してある構
    成としたことを特徴とするセンサユニット。
  3. 【請求項3】 凹状の面を有する支持体と、該支持体の
    凹状の面上に自由に転がるように置かれた磁性材よりな
    る球体と、該磁性球体に作用する磁界を発生させる永久
    磁石と、該磁性球体が移動することによって変動される
    磁界の変動を検出する磁気センサとを有し、該磁気セン
    サの検出に応じた出力をするセンサユニットにおいて、 下面に上記磁気センサが実装してあるプリント基板を有
    し、 該プリント基板の下面に上記支持体が固定してあり、 該プリント基板の上面に上記永久磁石が固定してある構
    成としたことを特徴とするセンサユニット。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載のセンサユニ
    ットにおいて、 上記永久磁石の下面に温度補償用のホール素子を有する
    構成としたことを特徴とするセンサユニット。
  5. 【請求項5】 請求項2又は請求項3記載のセンサユニ
    ットにおいて、 上記プリント基板は、該磁気センサを囲むキャリブレー
    ション用コイルパターンを有する構成としたことを特徴
    とするセンサユニット。
  6. 【請求項6】 請求項2又は請求項3記載のセンサユニ
    ットにおいて、 上記永久磁石を覆う磁性材料製のケースを有する構成と
    したことを特徴とするセンサユニット。
  7. 【請求項7】 請求項2又は請求項3記載のセンサユニ
    ットにおいて、 上記永久磁石及び上記支持体を覆う磁性材料製のケース
    を有する構成としたことを特徴とするセンサユニット。
  8. 【請求項8】 凹状の面を有する支持体と、該支持体の
    凹状の面上に自由に転がるように置かれた磁性材よりな
    る球体と、該磁性球体に作用する磁界を発生させる永久
    磁石と、該磁性球体が移動することによって変動される
    磁界の変動を検出する磁気センサとを有し、該磁気セン
    サの検出に応じた出力をするセンサユニットにおいて、 高さ方向上、上記磁性球体と上記永久磁石とが所定寸法
    離間して対向して配置され、 該磁性球体と該永久磁石との間の部分に、上記磁気セン
    サが配置してあり、 上記永久磁石の磁力の強さは、上記センサユニットを傾
    斜されても上記磁性球体が動かない程度の強さであり、 且つ、上記磁気センサは、上記センサユニットの周囲に
    近い位置に配置してある構成としたことを特徴とするセ
    ンサユニット。
  9. 【請求項9】 ケースと、 磁気センサが実装してあるプリント基板と、 永久磁石を有する吊り部材と、 該吊り部材を、該ケースの内部に、揺れ動き可能に吊り
    下げて支持する吊り支持機構とを有し、 該吊り部材が変位し該永久磁石が移動することによって
    変動される磁界の変動を上記磁気センサが検出し、該磁
    気センサの検出に応じた出力をするセンサユニットであ
    って、 該吊り支持機構は、該吊り部材の上下の変位を制限した
    状態で揺れ動き可能に吊り下げて支持する構成であるこ
    とを特徴とするセンサユニット。
  10. 【請求項10】 前記永久磁石の一部を磁気シールドす
    る磁気シールド部材を有することを特徴とする請求項9
    記載のセンサユニット。
  11. 【請求項11】 センサユニット本体周囲を磁気シール
    ドする磁気シールド部材を有することを特徴とする請求
    項9記載のセンサユニット。
  12. 【請求項12】 前記ケース内面は、前記吊り部材の揺
    動中心を略中心とした球面状に形成され、 前記ケース内面又は外面に磁性体材料が設けられたこと
    を特徴とする請求項11記載のセンサユニット。
  13. 【請求項13】 前記吊り部材に弾性力を付与する弾性
    力付与手段を有することを特徴とする請求項9記載のセ
    ンサユニット。
  14. 【請求項14】 前記弾性力付与手段は、前記永久磁石
    に磁気的に相互作用させることにより前記吊り部材に弾
    性力を付与することを特徴とする請求項14記載のセン
    サユニット。
  15. 【請求項15】 前記弾性力付与手段は、前記吊り部材
    に弾性力を付与する弾性部材を有することを特徴とする
    請求項13記載のセンサユニット。
  16. 【請求項16】 ケースと、 磁気センサが実装してあるプリント基板と、 永久磁石を有するやじろべい型の釣り合い組立体と、 該釣り合い組立体を、該ケースの内部に、揺れ動き可能
    に支持するピボット支持機構とを有し、 該釣り合い組立体が上記プリント基板に対して変位し該
    永久磁石が移動することによって変動される磁界の変動
    を上記磁気センサが検出し、該磁気センサの検出に応じ
    た出力をする構成としたことを特徴とするセンサユニッ
    ト。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のセンサユニットにお
    いて、 上記ケースは、上記釣り合い組立体を覆う構成であり、 該ケースの内面と上記釣り合い組立体の頂上部とがその
    間に隙間を介在させて対向する構成とし、 上記釣り合い組立体の上方への変位が該ケースによって
    制限される構成としたことを特徴とするセンサユニッ
    ト。
  18. 【請求項18】 請求項16記載のセンサユニットにお
    いて、 該ケースに、上記釣り合い組立体の頂上部と対向して検
    知スイッチを設けてなり、 該検知スイッチが、該釣り合い組立体が上方へ変位した
    ことを検知し、この場合に該センサユニットの出力を無
    効とする構成としたことを特徴とするセンサユニット。
  19. 【請求項19】 請求項16記載のセンサユニットにお
    いて、 上記釣り合い組立体の永久磁石に作用して、上記釣り合
    い組立体に磁気的に浮上力を作用させる手段を有する構
    成としたことを特徴とするセンサユニット。
  20. 【請求項20】 前記永久磁石の一部を磁気シールドす
    る磁気シールド部材を有することを特徴とする請求項1
    6記載のセンサユニット。
  21. 【請求項21】 センサユニット本体周囲を磁気シール
    ドする磁気シールド部材を有することを特徴とする請求
    項16記載のセンサユニット。
  22. 【請求項22】 前記釣り合い組立体に、弾性力を付与
    する弾性力付与手段を有することを特徴とする請求項1
    6記載のセンサユニット。
  23. 【請求項23】 前記弾性力付与手段は、前記永久磁石
    に磁気的に相互作用させることにより前記釣り合い組み
    立て体に弾性力を付与することを特徴とする請求項22
    記載のセンサユニット。
  24. 【請求項24】 前記弾性力付与手段は、前記釣り合い
    組立体に弾性力を付与する弾性部材を有することを特徴
    とする請求項22記載のセンサユニット。
  25. 【請求項25】 揺動可能な磁石を含む揺動部と、前記
    磁石の磁気を検出する電磁変換素子とを有するセンサユ
    ニットであって、 前記磁石への磁気的作用を遮断する磁気シールド部材を
    有することを特徴とするセンサユニット。
  26. 【請求項26】 前記磁気シールド部材は、前記揺動部
    に設けられたことを特徴とする請求項26記載のセンサ
    ユニット。
  27. 【請求項27】 前記磁気シールド部材は、前記磁石の
    前記電磁変換素子との対向面以外の面を覆うことを特徴
    とする請求項27記載のセンサユニット。
  28. 【請求項28】 前記磁気シールド部材は、ユニット全
    体を被覆することを特徴とする請求項26記載のセンサ
    ユニット。
  29. 【請求項29】 揺動可能な磁石を含む揺動部と、前記
    磁石の磁気を検出する電磁変換素子と、前記揺動部を収
    容するケースとを有するセンサユニットであって、 前記ケースは、内面形状が前記揺動部の揺動中心を略中
    心とした球面状とされ、 前記ケース内面に磁気シールド部材を設けたことを特徴
    とするセンサユニット。
  30. 【請求項30】 揺動可能な磁石を含む揺動部と、前記
    磁石の磁気を検出する電磁変換素子と、前記揺動部を収
    容するケースとを有するセンサユニットであって、 前記揺動部に、弾性力を付与する弾性力付与手段を有す
    ることを特徴とするセンサユニット。
  31. 【請求項31】 前記弾性力付与手段は、前記永久磁石
    に磁気的に相互作用させることにより前記揺動部に弾性
    力を付与することを特徴とする請求項30記載のセンサ
    ユニット。
  32. 【請求項32】 前記弾性力付与手段は、前記揺動部に
    弾性力を付与する弾性部材を有することを特徴とする請
    求項30記載のセンサユニット。
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