JP2005114641A - 加速度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型且つ低コストとしつつ小さな加速度が検出可能な加速度センサを得る。
【解決手段】 蓋材12Bに弾性変形し得るゴム材16の基端側が固定されて、ケース12A内にこのゴム材16が配置される。ゴム材16の先端側に直方体状に形成されたマグネット18が接着され、マグネット18がゴム材16の弾性変形に伴って変位可能となる。マグネット18の両端部となる上下の端面18Aの中心部分にそれぞれNSの磁極中心部分を有している。パッケージ24がケース12Aの他端に固定されることで、マグネット18の下側の端面18Aの中心部分と対向した位置に、マグネット18の磁束方向の変化を検出し得るスピンバルブ型GMR素子22の感応部22Aが配置される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、小型且つ低コストとしつつ小さな加速度が検出可能な加速度センサに関し、特に携帯電話やノート型パーソナルコンピュータ等の携帯用機器に好適なものである。
例えば携帯電話やノート型パーソナルコンピュータ等の携帯用機器では、ハードディスクドライブ(以下HDDと言う)が記憶装置として近年内蔵されるようになった。しかし、携帯用機器中のHDDは、携帯用機器が手振れなどで揺動したり、或いは落下した場合等に故障することがあるので、この時の加速度を初期段階で検出し、HDDの磁気ヘッドの退避や磁気ヘッドに加わる衝撃を打ち消す制御を行なう必要がある。従って、この携帯用機器に加わる加速度を初期段階で検出する為に小さな加速度を検出し得る加速度センサが必要となるが、以下に加速度センサの従来例を具体的に挙げて、背景技術を説明する。
第1の従来例の加速度センサとして、特許文献1に記載されているように角速度が加わるのに伴って、それぞれコイルバネとされる4つの支持部に支持された振動質量がこれら支持部の変形で移動する構造として、この振動質量の変位を駆動電極及び検出電極等で検知するものがあった。
第2の従来例の加速度センサとして、特許文献2に記載されているように加速度が加わるのに伴って、シリコン基板の中央に配置された中央厚肉部が変位する構造とし、この中央厚肉部の変位を電極膜が接点に接触することで、検出するものがあった。
特開平9−42973号公報 特開2000−106070号公報
例えば、携帯用機器に内蔵されるHDDに加速度センサを取り付けて小さな加速度を検出するには、加速度センサの取り付け空間が余り無い為、2mm×3mm×1mm程度の大きさにまでこの加速度センサを小型化することが要求される。
しかし、第1の従来例では、小型化するのに伴って振動質量が軽量になる為、コイルバネとされる支持部が変形し難くなる結果、この振動質量の変位を確実に検出するのは困難であった。また、支持部が4つ必要なこと等から部品点数が多く製造コストを低減することも困難であった。
さらに、第2の従来例でも、支持部分の剛性が高いので、小型化に伴って中央厚肉部が変位し難くなる結果、電極膜が接点に接触することでこの中央厚肉部の変位を確実に検出するのは困難であった。
つまり、これら第1及び第2の従来例は、小型且つ低コストとしつつ小さな加速度の検出を可能にするには不向きな構造となっていた。
本発明は上記事実を考慮し、小型且つ低コストとしつつ小さな加速度が検出可能な加速度センサを提供することを目的とする。
請求項1による加速度センサは、両端部にそれぞれ磁極を有するマグネットと、
このマグネットが一端側に支持される弾性体と、
弾性体の他端側が固定された保持部材と、
保持部材に取り付けられてこのマグネットの磁極中心部分と対向して配置される磁化方向感応素子と、
を有したことを特徴とする。
請求項1に係る加速度センサでは、弾性変形し得る弾性体の他端側である基端側が保持部材に固定されていて、両端部にそれぞれ磁極を有するマグネットが、この弾性体の一端側である先端側に支持されている。また、この保持部材に取り付けられた磁化方向感応素子が、このマグネットの磁極中心部分と対向して配置された構成になっている。
つまり、本請求項では、片持ち状に弾性体が支持されて変形し易い構造になっているので、所定の質量を有するマグネットに微小な加速度が加わった場合でも、マグネットの重量で弾性体が容易に弾性変形するのに伴い、このマグネットが変位する。この為、磁束方向の変化が特に大きい位置となる磁極中心部分が存在することになるマグネットの端部の中心部分と対向する位置に配置された磁化方向感応素子が、マグネットの変位に伴う磁束方向の変化を検出することができる。
以上より、本請求項によれば、単にマグネット、弾性体、磁化方向感応素子及び保持部材のみの簡単な構造の加速度センサにより、磁束方向の変化の形で微小な加速度を検出できるので、加速度センサを小型化できると共に低コストで製作できるだけでなく、この加速度センサにより小さな加速度を検出可能になる。
ここで、加速度センサの小型化を可能とする磁化方向感応素子としてスピンバルブ巨大磁気抵抗素子(以下、スピンバルブ型GMR素子という)を用いることが考えられる。つまり、このスピンバルブ型GMR素子は、磁気の強弱を検出する他の素子とは違って、微少な磁束方向と電流方向の角度変化でインピーダンスが変化する素子である。そして、この微少な磁束方向と電流方向の角度変化によりインピーダンスが変化する特性を応用し、マグネットの周囲における磁束の角度変化が大きい個所に、このスピンバルブ型GMR素子の感応部を小型のマグネットの磁束方向の変化を捕らえられる向きに適切に配置することで、小型のマグネットの微少変位をも検出可能となる。
請求項2に係る加速度センサによれば、請求項1の加速度センサと同様の構成の他に、弾性体の硬さが、JIS−A(shore A)のゴム硬度で2以下とされるという構成を有している。従って、弾性体がJIS−Aのゴム硬度で2以下の物性を有したことで、微小な加速度が加わった場合でも弾性体が大きく変形するようになる。つまり、本請求項によれば、小さな加速度がより確実に検出可能な小型の加速度センサとなる。
請求項3に係る加速度センサによれば、請求項1の加速度センサと同様の構成の他に、保持部材が、筒状に形成されたケース及びこのケースの一端に取り付けられた蓋材により構成され、一体成形により弾性体がマグネットと蓋材との間に形成されたという構成を有している。
従って、保持部材の一部を構成する蓋材とマグネットとの間に、一体成形により弾性体が形成されてこれら蓋材及びマグネットと接合されていることから構造が簡素化され、加速度センサを構成する各部材がそれぞれ極端に小さくなった場合であっても組立が容易となり、加速度センサの製造コストが低減されるようになる。
請求項4に係る加速度センサによれば、請求項1の加速度センサと同様の構成の他に、蓋材をケースの一端に取り付けると共に磁化方向感応素子をケースの他端に取り付けることで、マグネットと磁化方向感応素子とを相互に対向して配置するという構成を有している。
従って、筒状に形成されたケースの両端に、蓋材及び磁化方向感応素子をそれぞれ取り付けるという単純な動作で、マグネットと磁化方向感応素子とを相互に対向して配置できるようになるので、組立がより一層容易となるだけでなく、組立て精度が高まって歩留りが向上する結果として、加速度センサの製造コストがさらに低減される。
請求項5に係る加速度センサによれば、請求項1の加速度センサと同様の構成の他に、磁化方向感応素子が、スピンバルブ型GMR素子の感応部とされるという構成を有している。従って、本請求項によれば、磁化方向感応素子がスピンバルブ型GMR素子の感応部とされたことで、マグネットの変位に伴う磁束方向の変化を確実に検出可能となり、請求項1の作用効果がより確実に達成できるようになる。
請求項6に係る加速度センサによれば、請求項1から請求項3の加速度センサと同様の構成の他に、磁化方向感応素子が、保持部材の一部を構成するケースと一体成形されたという構成を有している。従って、本請求項によれば、保持部材の一部を構成するケースに磁化方向感応素子が一体成形されていることから構造が簡素化され、加速度センサを構成する各部材がそれぞれ極端に小さくなった場合であっても、請求項3と同様に組立が容易となり、加速度センサの製造コストが低減されるようになる。
本発明によれば、小型且つ低コストとしつつ小さな加速度が検出可能な加速度センサが得られることになる。例えば加速度センサの中でも携帯用機器の揺動又は落下を検出する加速度センサは、±1G以内の小さな加速度を検出しなければならない。つまり、加速度が小さいのに伴って可動部の変位が非常に少ない上、小さな空間内に配置して使用しなければならない為に重りとなる例えばマグネットの重量が軽量になるが、本発明によればこれらの問題点を解決することが可能となる。
以下、本発明に係る加速度センサの一実施の形態を図1から図5に示し、これらの図面に基づきこの一実施の形態を説明する。
本実施の形態に係る加速度センサ10の外枠部分を角筒状に形成されたケース12Aが構成しており、内部に空間を有したこのケース12Aの一端には、板状に形成された蓋材12Bが取り付けられている。そして、これら加速度センサ10の保持部材12を構成するケース12A及び蓋材12Bは、それぞれ合成樹脂材により形成されていて、図1に示すように、例えばこの保持部材12の長さ寸法Lは約2.3mmとされ、縦寸法Wは約1mmとされ、横寸法Hは約2.2mmとされている。
さらに、この蓋材12Bには、弾性変形し得る弾性体であるゴム材16の基端側が固定されて、ケース12A内にこのゴム材16が配置されている。このゴム材16は、JIS−Aのゴム硬度を2以下としたシリコンゴム製とされ、大きさを例えば長さ寸法L1が0.4mmとされ、縦寸法W1が0.5mmとされ、横寸法H1が0.4mmとされた直方体状に形成されている。
このゴム材16の先端側には、直方体状に形成されたマグネット18が接着されている。つまり、蓋材12Bに片持ち状に取り付けられたゴム材16の先端側に、周囲をゴム材16により包まれる形で接着されたマグネット18が支持されていて、このゴム材16の弾性変形に伴い、図1に示すゴム材16の長手方向Zに対して直交する方向に沿って、このマグネット18が変位可能となっている。
また、このマグネット18は、大きさを例えば長さ寸法L2が0.5mmとされ、縦寸法W2が0.5mmとされ、横寸法H2が1.0mmとされた直方体状に形成されているが、直方体の両端部となる図1及び図2における上下の端面18Aの中心部分にそれぞれNSの磁極中心部分を、このマグネット18は有していて、図2に示すように上下の端面18Aの中心から磁束Bが広がるように存在している。尚、マグネット18の比重は6〜7程度とされると共に上記の寸法との関係から、本実施の形態のマグネット18の重量は1ミリグラム程度となる。
一方、図3に示すように、マグネット18の磁束方向の変化を検出し得る磁化方向感応素子となるスピンバルブ型GMR素子22の感応部22Aが、基板22Bに搭載された形で設けられている。この感応部22Aは、基板22B上をジグザグに延びる形で形成されていて、一対の端子22Cがこの感応部22Aにそれぞれ繋がった構造になっている。
さらに、図1及び図2に示すように、このスピンバルブ型GMR素子22は、合成樹脂製のパッケージ24内に封入されると共に、基板22B上の一対の端子22Cと一対のリードフレーム26との間が配線28を介して繋がった形で、これらリードフレーム26に接続されるような構造とされている。
そして、図1に示すようにこのパッケージ24がケース12Aの他端に取り付けられて固定されることで、このマグネット18の下側の端面18Aの中心部分と対向した位置に、このスピンバルブ型GMR素子22の感応部22Aが配置されている。以上より、感応部22Aにそれぞれ繋がる一対の端子22Cが一対のリードフレーム26を介して外部の図示しない回路に接続されることになり、これに伴い必要な検出データがこれらリードフレーム26を介して取り出せるようになっている。
この際、微少な磁束方向の角度変化でインピーダンスが変化するスピンバルブ型GMR素子22の感応部22Aが磁化方向感応素子とされているが、この感応部22Aの特に磁束方向の変化に敏感な方向が、図1(C)の矢印Aで示す方向とされている。つまり、加速度の検出が本来必要な2軸である相互に直交するX軸方向及びY軸方向それぞれに対して45°の角度で傾くように、磁束方向の変化に敏感な方向が向く形で感応部22Aは配置されている。
尚、図3に示すスピンバルブ型GMR素子22の感応部22Aは、図4(A)に示すように、磁化方向が固定されている強磁性体のピン層31、非磁性体の中間層32及び、磁化方向がその面内で自由に変化する強磁性体のフリー層33が、積層されて形成されている。
そして、このフリー層33の磁化方向Eは外部の磁化方向に合わせて変化するようなっていて、図4(B)に示すようにピン層31の磁化方向Dに対してフリー層33の磁化方向Eが逆向きとなるようにフリー層33の面内で変化した場合には、抵抗が最大となり、また、図4(C)に示すようにピン層31の磁化方向Dに対してフリー層33の磁化方向Eが一致するようにフリー層33の面内で変化した場合には、抵抗が最小となる。このことから、スピンバルブ型GMR素子22の感応部22Aが、周囲の磁化方向の変化を検出できるようになる。
他方、この加速度センサ10を組み立てる際には、予めスピンバルブ型GMR素子22を作製して図2に示すようにパッケージ24内に封入し、さらにマグネット18、蓋材12B及びケース12A等を形成しておくことにする。次に、図示しない成形金型内にこれらの内のマグネット18及び蓋材12Bを入れて、一体成形によってマグネット18と蓋材12Bとの間に配置する形で、図2に示すゴム材16を形成する。
最後に、このようにゴム材16及びマグネット18が取り付けられた蓋材12Bをケース12Aの一端に取り付けると共に、スピンバルブ型GMR素子22が内蔵されたパッケージ24をケース12Aの他端に取り付けることで、図1に示すように加速度センサ10が完成する。
次に、本実施の形態に係る加速度センサ10の作用を説明する。
本実施の形態に係る加速度センサ10では、小さな加速度でも弾性変形し得るようにJIS−Aのゴム硬度を2以下とした物性を有するゴム材16が、その基端側で蓋材12Bに固定されていて、両端部にそれぞれNSの磁極を有するマグネット18の一端部が、このゴム材16の先端側に支持されている。そして、この蓋材12Bが角筒状に形成されたケース12Aの一端に取り付けられた構造になっている。
また、このケース12Aの他端に、スピンバルブ型GMR素子22が内蔵されたパッケージ24がはめ込まれて取り付けられることで、このスピンバルブ型GMR素子22の感応部22Aが、このマグネット18の他端部の中心部分となる磁極中心部分と対向して配置された構造になっている。
つまり、本実施の形態では、JIS−Aのゴム硬度を2以下とした物性を有するゴム材16が片持ち状に支持されて変形し易い構造になっているので、マグネット18に微小な加速度が加わった場合でも、マグネット18の重量でゴム材16が容易に弾性変形するのに伴い、このマグネット18がゴム材16の長手方向Zに対して直交する方向である図1(C)においてX軸方向及びY軸方向に変位する。従って、磁束方向の変化が特に大きい位置となる磁極中心部分が存在することになるマグネット18の端部の中心部分と対向する位置に配置されたスピンバルブ型GMR素子22の感応部22Aが、マグネット18の変位に伴う磁束方向の変化を検出することができる。
以上より、本実施の形態によれば、単に小型のマグネット18、ゴム材16、スピンバルブ型GMR素子22及び保持部材12のみの簡単な構造の加速度センサ10により、それぞれ磁束方向の変化の形でX軸方向及びZ軸方向の微小な加速度を検出できるようになる。この為、加速度センサ10を小型化できると共に低コストで製作できるだけでなく、この加速度センサ10により小さな加速度を2軸方向に沿って検出可能になる。
一方、本実施の形態では、ケース12A及び蓋材12Bにより保持部材12が構成され、この保持部材12の一部を構成する蓋材12Bとマグネット18との間に、一体成形によってゴム材16が形成されて、これら蓋材12B及びマグネット18と接合されていることから構造が簡素化される。この為、加速度センサ10を構成する各部材がそれぞれ極端に小さくなった場合であっても組立が容易となり、加速度センサ10の製造コストが低減されるようになる。
さらにこの後、本実施の形態では、この蓋材12Bをケース12Aの一端に取り付けると共にスピンバルブ型GMR素子22をケース12Aの他端に取り付けるようにして、加速度センサ10が組み立てられることになる。
つまり、本実施の形態によれば、角筒状に形成されたケース12Aの両端に、蓋材12B及びスピンバルブ型GMR素子22をそれぞれ取り付けるという単純な動作で、マグネット18とスピンバルブ型GMR素子22とを相互に対向して配置できるようになるので、組立がより一層容易となるだけでなく、組立て精度が高まって歩留りが向上する結果として、加速度センサ10の製造コストがさらに低減されるようになる。
他方、上記実施の形態では、弾性体をシリコンゴム製のゴム材16としたが、具体的にはポッティング用液状シリコンゴムの内のJIS−Aのゴム硬度を2以下としたTSE3254(東芝シリコン社製)や、shore C硬度11程度のYE5623(東芝シリコン社製)が考えられる。この一方、弾性体をポリウレタン樹脂とし、このポリウレタン樹脂の内のJIS−Aのゴム硬度が2以下に相当するshore Cの硬度が27のエイムフレックスH−7767(第一工業製薬社製)を採用しても良い。さらに、弾性体は、シリコンゴム以外のゴム材や、ポリウレタン樹脂以外の樹脂材料であっても良く、またゲル状のゴム材や樹脂材料であっても良い。
次に、上記実施の形態の加速度センサ10の構造で、弾性体としてエイムフレックスH−7767のポリウレタン樹脂を採用した場合と、弾性体としてポッティング用液状シリコンゴムの内のTSE3254を採用した場合とに関し、加速度と出力特性との関係を比較した試験結果を図5のグラフに基づき説明する。
つまり、この図5に示すグラフよりH−7767及びTSE3254は、1G以下の微小な加速度であっても、スピンバルブ型GMR素子22の感応部22Aが加速度を検出してそれぞれ出力の変化が得られるが、特にH−7767の出力の変化が大きいことが理解できる。尚、この図5に示すグラフにおいて、横軸は加速度であり、縦軸は出力電圧の最大幅の値であり、また加速度の周波数は2Hzとした。
さらに、上記実施の形態においては、一体成形によって弾性体がマグネットと蓋材との間に形成されているが、磁化方向感応素子をケースと一体成形するような構造として、構造を一層簡素化して加速度センサの製造コストを低減するようにしても良い。また、上記実施の形態において、磁化方向感応素子をスピンバルブ型GMR素子としたが、超格子型GMR素子又はグラニュラ型GMR素子等の磁化方向検出素子を採用しても同様の結果が得られる。
本発明の一実施の形態に係る加速度センサを示す図であって、(A)は正面から見た断面図であり、(B)は側面から見た断面図であり、(C)は底面から見た断面図である。 本発明の一実施の形態に係る加速度センサを示す分解断面図である。 本発明の一実施の形態に適用されるスピンバルブ型GMR素子を示す平面図である。 本発明の一実施の形態に適用されるスピンバルブ型GMR素子の感応部の構造を示す説明図であって、(A)は積層構造を示す説明図であり、(B)はピン層の磁化方向に対してフリー層の磁化方向が逆向きとされた状態を示す説明図であり、(C)はピン層の磁化方向に対してフリー層の磁化方向が一致する状態を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る加速度センサの構造で弾性体の材質を変えて試験した結果を表すグラフを示す図である。
符号の説明
10 加速度センサ
12 保持部材
12A ケース
12B 蓋材
16 ゴム材(弾性体)
18 マグネット
22 スピンバルブ型GMR素子
22A 感応部(磁化方向感応素子)

Claims (6)

  1. 両端部にそれぞれ磁極を有するマグネットと、
    このマグネットが一端側に支持される弾性体と、
    弾性体の他端側が固定された保持部材と、
    保持部材に取り付けられてこのマグネットの磁極中心部分と対向して配置される磁化方向感応素子と、
    を有したことを特徴とする加速度センサ。
  2. 弾性体の硬さが、JIS−Aのゴム硬度で2以下とされることを特徴とする請求項1記載の加速度センサ。
  3. 保持部材が、筒状に形成されたケース及びこのケースの一端に取り付けられた蓋材により構成され、一体成形により弾性体がマグネットと蓋材との間に形成されたことを特徴とする請求項1記載の加速度センサ。
  4. 蓋材をケースの一端に取り付けると共に磁化方向感応素子をケースの他端に取り付けることで、マグネットと磁化方向感応素子とを相互に対向して配置することを特徴とする請求項1記載の加速度センサ。
  5. 磁化方向感応素子が、スピンバルブ型GMR素子の感応部とされたことを特徴とする請求項1記載の加速度センサ。
  6. 磁化方向感応素子が、保持部材の一部を構成するケースと一体成形されたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の加速度センサ。
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