JP2005257520A - 傾斜センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】ケース本体を可能な限り小さくするとともに、このようにケース本体を小さく構成した場合であっても、傾斜状態を精度良く検出できるような傾斜センサを提供することを目的とする。
【解決手段】略U字状に構成され、錘部22および磁石部21を有する回転部材2と、この回転部材2を内側空間S内に収納するケース本体1と、この回転部材2の回転軸における円周上に一の磁束検出領域Vを有する一個の磁気検出部材3とを具備してなり、ケース本体1を傾斜させることによって相対的に磁石部21を回転させ、磁気検出部材3によってケース本体1の傾斜状態を検出するものにおいて、回転部材2の回転軸をケース本体1の内側空間の中心に設けるとともに、回転部材2における回転軸の円周上に独立し複数の磁石部21を設ける。この磁石部21は、磁性体で構成された回転部材2の両端を着磁させて設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、デジタルカメラなどに取り付けられる傾斜センサの構造に関するものであり、より詳しくは、外形寸法や厚み寸法をできる限り小さくすることができるようにした傾斜センサに関するものである。
現在、デジタルカメラなどには傾斜センサなるものが取り付けられている。この傾斜センサは、水平状態で撮影される場合や、右方向に90度、もしくは、左方向に90度傾けて撮影する場合に、その傾斜の状態を検出し、デジタルカメラによって撮影された画像をパーソナルコンピュータなどで表示出力する際に、その検出された傾斜状態に対応して画像を回転させるようにしたものである。
ところで、このような傾斜センサの構造に関しては、下記の特許文献1に記載されるようなものが提案されている。
この特許文献1に記載されている傾斜センサは、ホールICを背面側に取り付けたケース本体と、このケース本体における内側空間の上端部に回転軸を設けた振り子と、この振り子の回転軸の下方に取り付けられたマグネットとを具備してなるもので、ケース本体を傾斜させることに伴ってマグネットを有する振り子を揺動させ、ホールICを用いてその傾斜状態を検出できるようにしたものである。
特開平10―122857号公報
ところで、このような傾斜センサは、近年のデジタルカメラの小型化に対応して、例えば、数ミリ単位に構成する必要性が出てきている。しかしながら、上記特許文献1に記載されている構成では、ケース本体の小型化には限界があった。すなわち、上記特許文献1に記載されている傾斜センサは、ケース本体における内側空間の上端部に回転軸を設け、その回転軸に振り子を吊り下げるような構成であるため、振り子が揺動すると、振り子の下端部分がケース本体の内壁面に当接してしまうことになる。このため、ケース本体の内側空間を大きくしなければ、振り子の揺動角度を大きく確保することができない。また、上述の構成では、振り子の微少の揺動角度に対応して、マグネットの微少な変位を検出しなければならなくなるが、このように微少な変位を検出しようとすると、ケース本体を若干傾斜させてしまったような場合や、もしくは、ケース本体の外部から振動や衝撃が加えられたような場合、誤検出を起こさせてしまう可能性がある。このため、従来の傾斜センサでは、振り子の揺動角度を大きく確保するとともに傾斜の検出精度を高めるべく、ケース本体を大きく構成しなければならないという問題を有していた。
そこで、本発明は上記課題に着目してなされたもので、ケース本体を可能な限り小さくするとともに、このようにケース本体を小さく構成した場合であっても、傾斜状態を精度良く検出できるような傾斜センサを提供することを目的とする。
すなわち、本発明の傾斜センサは、錘部および磁石部を有する回転部材と、この回転部材を内側空間内に収納するケース本体と、この回転部材の回転軸における円周上に一の磁束検出領域を有する一個の磁気検出部材とを具備してなり、ケース本体を傾斜させることによって相対的に磁石部を回転させ、前記磁気検出部材によってケース本体の傾斜状態を検出するものにおいて、前記回転部材の回転軸をケース本体の内側空間の中心に設けるとともに、前記回転部材における回転軸の円周上に前記磁石部を独立して複数設けるようにしたものである。
このように構成すれば、回転部材の端部をケース本体の内壁面に当接させることなく回転部材を回転させることができるため、ケース本体を大きくしなくてもその回転角度を大きく確保することができる。また、このように回転角度を大きく確保することができることに伴って、ホールICやホール素子などのような磁気検出部材を用いて磁石部の微少な変位を検出する必要がなくなり、小さな傾斜や振動、衝撃に対しても誤検出を生じさせないようにすることができる。さらに、回転部材上に独立した複数の磁石部を設けるようにしたため、ケース本体を大きく傾斜させなくてもいずれかの磁石部を一の磁束検出領域にくるように変位させることができ、一個の磁気検出部材で確実に傾斜状態を検出することができるようになる。
また、このような発明において、好ましくは、前記磁石部を、回転部材の少なくとも一部を着磁させて構成する。
このように構成すれば、別途新たに小さな磁石を設けて回転部材に取り付けるようにする場合に比べて、回転部材の厚み寸法を小さくすることができるようになる。さらに、磁石の取り付け作業が不要になるため、製造工程の簡略化や部品点数の減少を図ることができるようになる。
さらに、前記磁石部を設ける場合、回転部材の左右二カ所を独立して着磁させ、しかも、それぞれの磁極を異ならせるように設ける。
このように構成すれば、異なる磁極を検出することによって容易に傾斜方向を検出することができるようになる。また、左右に独立した磁石部を設けるようにしたので、その着磁部分に小さな閉じた磁界領域を生成することができ、この磁界が存在する領域と磁界が存在しない領域の区別を明確に検出することができて誤検出を防止することができるようになる。
加えて、このような回転部材を、厚みを有する錘部と、この錘部の両側に設けられ、この錘部よりも相対的に薄く構成される磁石部とを設けて構成し、また、ケース本体を、前記錘部の回転を許容する錘回転領域と、前記薄く構成された磁石部の回転を許容し、前記錘部の回転領域よりも薄底に構成された磁石回転領域とを有して構成する。そして、この薄底に構成された磁石回転領域のケース本体裏側に磁気検出部材を埋設するように構成する。
このように構成すれば、磁石回転領域を薄底にすることによって形成されたケース本体裏側のスペース部分に磁気検出部材を埋設させることができるので、傾斜センサの厚み寸法を小さく抑えることができる。また、磁石部回動領域側に磁気検出部材を埋設するので、磁石部と磁気検出部材との距離が近づくようになり、これにより、磁石部の変位に基づく磁束変化を精度良く検出することができるようになる。
また、錘部と磁石部の厚み寸法の違いによって形成された段差面と、前記錘部の回転領域と磁石部の回転領域の奥行き寸法の違いによって形成された段差面とを当接させることによって回転部材の回転角度を規制する。
このように構成すれば、厚み寸法や奥行き寸法の違いによって形成された段差面を利用して回転部材の回転角度を規制することができるため、別途新たな回転規制部材などを設けることなく簡単な構成で回転部材の回転角度を規制することができるようになる。これにより、例えば、錘部の慣性によって回転部材が回転し過ぎてしまうというようなことがなくなり、誤検出を防止することができるようになる。
また、ケース本体に、磁気検出部材の端子を接続する内側接続端子を設け、この内側接続端子に導接された外側接続端子をケース本体から突出させるように設ける。
このように構成すれば、傾斜センサが数ミリ単位に構成されるような場合であっても、その外側接続端子をケース本体の外部から認識することができ、基板への取り付け作業やリペア作業などを容易に行うことができるようになる。
また、ケース本体を、ケースとカバー体とで構成し、このカバーの中心にケースの内側空間側へ突出する突起を設けるようにする。
このように構成すれば、ケース内に収納された回転部材の抜けやがたつきなどを防止することができるようになる。また、中心部分に突起を設けるようにしているため、この突起を回転部材に接触させた場合であっても、その接触部分が一点となるため、大きな摩擦を生じることなく回転部材の回転を許容することができる。
本発明では、錘部および磁石部を有する回転部材と、この回転部材を内側空間内に収納するケース本体と、この回転部材の回転軸における円周上に一の磁束検出領域を有する一個の磁気検出部材とを具備してなり、ケース本体を傾斜させることによって相対的に磁石部を回転させ、前記磁気検出部材によってケース本体の傾斜状態を検出する傾斜センサにおいて、前記回転部材の回転軸をケース本体の内側空間の中心に設けるようにしたので、ケース本体を大きくすることなくその回転角度を大きく確保することができ、これにより、小さな傾斜や振動、衝撃に対しても誤検出を起こさせないようにすることができる。また、このような発明において、回転部材における回転軸の円周上に独立した複数の磁石部を設けるようにしたので、ケース本体を大きく傾斜させなくても、いずれかの磁石部を一の磁束検出領域に回転変位させることができ、一個の磁気検出部材で確実に傾斜状態を検出することができるようになる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態における傾斜センサ100の分解斜視図を示したものであり、図2は、その傾斜センサ100を組み立てた状態の斜視図を示したものである。また、図3は、図2におけるA−A断面図を示し、図4は、その傾斜センサ100の背面図を示したものである。また、図5は、磁気検出部材3としてホールIC30を用いた場合の動作原理図を示したものであり、図6は、磁気検出部材3としてホール素子31を用いた場合の動作原理図を示したものである。そして、図7は、傾斜センサ100の動作状態を示したものであり、この図7のうち、図7(a)は、ケース本体1を右側に傾斜させた動作状態を示し、図7(b)は、ケース本体1を水平にした状態を示し、および、図7(c)はケース本体1を左側に傾斜させた動作状態を示す。
この実施の形態における傾斜センサ100は、一個の磁気検出部材3を取り付けたケース本体1と、このケース本体1の内側空間Sに収納される回転部材2とを具備してなるもので、ケース本体1を傾斜させることによってケース本体1の対角中心部分に設けられた軸受15を中心として回転部材2を回転させ、回転部材2に設けられた磁石部21を磁気検出部材3によって検出してケース本体1の傾斜状態を検出できるようにしたものである。以下、本実施の形態における傾斜センサ100の具体的構成について詳細に説明する。
ケース本体1は、ケース10とカバー体19とを具備して構成されるもので、その大きさとして、拡大鏡などを用いて細かい構成を視認することができる大きさ、例えば、奥行き寸法約2.0mm、縦長寸法約5.5mm、横長寸法約5.5mm程度の大きさに構成される。
このうちケース10は、LCP樹脂などによって略正方形状に形成され、その内側空間Sの対角中心部分に、回転部材2を回転可能に保持するための軸受15を設ける。この軸受15は、回転部材2のがたつきを防止するために、比較的軸孔の長さを長く設定し、また、軸受15の内壁については、断面を多角形状として回転部材2の軸部27との摩擦を小さくするようにしている。
この回転部材2は、略U字状に構成される回転部20と、この回転部20をケース10の軸受15に保持させるための保持部26を有する。
このうち回転部材2を構成する回転部20は、磁性体金属によって略U字状に設けられ、この略U字状をなす左右両側の上端部分に磁石部21が設けられる。この磁石部21は、左右の上端部分のみを独立に着磁させて設けられ、それぞれの磁化方向が異なるように設定される。この実施の形態においては、図1における左側の磁石部21の裏面側の磁極をS極(表面側がN極)とし、また右側の磁石部21については、これと逆方向に裏面側の磁極をN極(表面側がS極)と設定している。また、略U字状をなす下方部分には錘部22が設けられる。この錘部22は、その厚み寸法が磁石部21の厚み寸法より厚くなるように設定され、これによって厚みの存在する部分を相対的に重くすることで錘として作用させるようにしている。そして、その錘部22と磁石部21との境界部分には、その厚み寸法の違いによって形成された段差面たる当接面23が設けられ、この当接面23を後述するケース10の規制面16に当接させる。また、その錘部22の中央部分に、上下方向の溝部24および、その溝部24の中央部分に形成される貫通孔25を設け、その溝部24およびその溝部24内に形成された貫通孔25に保持部26を嵌合させるようにする。
この保持部26は、軸部27、腕部28、かしめ部29を有するように構成される。この軸部27は、ケース10の軸受15に内接しうる外径寸法を有するピン状に構成され、また、腕部28は、回転部20に形成された溝部24に嵌合されるような断面矩形形状に構成される。また、かしめ部29は、貫通孔25に挿入しうる外径寸法に設定され、図3に示すように、貫通孔25に挿入された後、裏側から熱でかしめることによって取り付けられる。なお、この保持部26はLCP樹脂などによって形成される。このようにLCP樹脂で形成するのは、傾斜センサ100の大きさを数ミリ単位に構成すると、保持部26の軸部27なども同様に非常に小さく構成しなければならず、例えば、この軸部27を金属などで形成する場合、その金属部分が脆くなって破損する可能性があるからである。このため、この実施の形態では、保持部26をLCP樹脂などのように比較的弾力性を有するような材料で形成するようにしている。
そして、このように構成された回転部材2は、ケース10の軸受15に取り付けられて内側空間S内での回転が許容される。
この内側空間Sは、ケース10の内壁面12や底面13および開口部11で囲まれる領域によって構成され、回転部材2に設けられた錘部22の回転を許容するための錘回転領域Saと、磁石部21の回転を許容するための磁石回転領域Sbを設ける。このうち錘回転領域Saは、錘部22の厚み寸法に対応すべく開口部11からの奥行き寸法が大きく設定される。また、磁石回転領域Sbは、磁石部21の厚み寸法に対応すべく開口部11から底面13までの奥行き寸法を小さく設定している。そして、この錘回転領域Saと磁石回転領域Sbとの境界部分に、その奥行き寸法の違いによって形成された段差面である規制面16を設け、この規制面16に、回転部材2の錘部22に設けられた当接面23を当接さて回転部材2の回転角度を規制する。この回転角度は、傾斜センサ100を最大に回転させた状態で磁石部21とホールIC30の磁束検出領域Vとが対向する位置になるように設定され、正面からケース10を見た場合、約45度のV字をなすように設けられる。
一方、この磁石回転領域Sbを薄底にすることによってできたケース裏側のスペース部分には、磁気検出部材3を取り付けるための埋設部17が設けられる。この埋設部17の近傍には、図4に示すように、磁気検出部材3の端子を溶接するための内側接続端子18aが設けられ、さらに、この内側接続端子18aに導接された外側接続端子18bがケース本体1から突出するようにして設けられる。このように外側接続端子18bをケース10から突出させるようにするのは、数ミリ単位に構成された傾斜センサ100を基板などに取り付ける場合や、基板に取り付けられた傾斜センサ100をリペア作業する場合に、その取り付け作業やリペア作業などを容易ならしめるようにするためである。この内側接続端子18aや外側接続端子18bからなる部材は、インサート成形して設けられる。
埋設部17に設けられる磁気検出部材3は、図5や図6に示すホールIC30やホール素子31などによって構成され、その中央部分に一の磁束検出領域Vを有するようなものが用いられる。このホールIC30は磁束を検出してOUT端子から所定の信号を出力する。また、ホール素子31は、磁束を検出してその磁束密度に対応した電力を出力する。このホールIC30やホール素子31の動作状態を図5および図6に説明する。
まず、ホールIC30は、図5に示すように、その中央部分に円形の破線で示すような磁束検出領域Vを有するものが用いられ、その外側にVDD端子、VSS端子、OUT1端子、OUT2端子を有するものが用いられる。そして、ケース本体1を左側に傾斜させた場合、OUT1の出力信号をLowに変化させる。そして、傾斜センサ100を元に戻した場合、そのOUT1の出力信号を復帰させ、そこから、同方向に傾斜センサ100を傾けた場合、今度はOUT2からの出力信号をLowに変化させる。そして、このようにして、ケース本体1の傾斜状態に対応した信号を出力する。
また、ホール素子31は、図6に示すように、その中央部分に円形の破線で示すような磁束検出領域Vを有するものが用いられ、その外側にプラス入力端子、プラス出力端子、マイナス入力端子およびマイナス出力端子を有するものが用いられる。そして、ケース本体1を垂直状態から左側に回転させた場合、S極側の高い磁束密度を検出してマイナス側の電圧を出力する。また、逆に、ケース本体1を右側に回転させた場合、N極側の高い磁束密度を検出してプラス側の電圧を出力する。このようにして、ケース本体1の傾斜状態に対応した信号を出力する。
そして、このようにホールIC30やホール素子31を取り付けたケース10は、カバー体19によってその開口部11が覆われる。このカバー体19は、ガイド片19aと係止部19bとを有してなるもので、そのガイド片19aをケース10の外壁面14にガイドさせ、また、係止部19bをケース10の外側面14の爪部14aに係止させて固定させる。また、このカバー体19には、図3に示すように、その中心部分に突起部19cを設ける。この突起部19cは、内側空間S側へ突出するように成形されるものであり、内側空間Sに設けられた回転部材2の回転軸(軸部27の中心軸)上に小さなクリアランスをもって当接させうるように設けられる。そして、この突起部19cにより、回転部材2の抜けを防止するとともに、回転時におけるがたつきを防止する。なお、このカバー体19は、燐青銅などの非磁性体の金属で形成される。このように金属で形成するのは、ケース10と同様に樹脂で形成すると厚みが増大してしまい、厚み寸法を小さくすることができないからである。また、非磁性体を用いるようにしたのは、磁性体で構成すると磁石部21がカバー体19に磁着してしまい、回転できなくなってしまうからである。このため、本実施の形態では、カバー体19を非磁性体の金属で形成するようにしている。
次に、このように構成された傾斜センサ100の動作状態について説明する。
まず、図7(b)に示すように傾斜センサ100を垂直な状態にした場合、軸部27を支点として回転部材2が真下に吊り下げられる。この状態では左右の磁石部21が磁束検出領域Vから離れた位置に存在するため、磁石部21からの磁束は磁束検出領域Vに到達せず、図5に示すように、OUT1およびOUT2の端子からHighの信号が出力される。また、磁気検出部材3としてホール素子31が用いられている場合は、図6に示すように、ゼロの電圧が出力される。
そして、この状態からケース本体1を左側に回転させていくと、錘部22の自重によって相対的に回転部材2は左方向に回転し、磁石部21と磁気検出部材3の磁束検出領域Vとの距離が近づいていく。そして、磁気検出部材3としてホールIC30が用いられている場合は、所定の閾値を超える磁束が検出されることを条件に、図5に示すように、OUT1の端子からLowの信号を出力する。また、ホール素子31が用いられている場合は、図6に示すように磁石部21との距離に対応したマイナス側の高い電圧を出力する。
そして、今度は逆に、この図7(a)の状態からケース本体1を垂直な状態に戻すと、磁石部21と磁束検出領域Vとの距離が離れていくため、所定の閾値を下回る磁束が検出され、ホールIC30のOUT1の端子からのHighの信号が出力される。また、ホール素子31が用いられている場合は、ゼロの電圧を出力する。
そして、この垂直状態から図7(c)に示すように右側にケース本体1を回転させていくと、同様に、右側の磁石部21が磁気検出部材3の磁束検出領域Vに近づく。そして、磁気検出部材3としてホールIC30が用いられている場合は、所定の閾値を超える磁束が検出されることを条件に、OUT2の端子からLowの信号を出力する。また、磁気検出部材3としてホール素子31が用いられている場合は、磁石部21の接近に対応したプラス側の電圧を出力する。そして、錘部22の当接面23とケース10の規制面16が当接した状態で、ホールIC30の信号やホール素子31の電圧を維持して出力する。
このように上記実施の形態によれば、錘部22および磁石部21を有する回転部材2と、この回転部材2を内側空間S内に収納するケース本体1と、この回転部材2の回転軸における円周上に一の磁束検出領域Vを有する一個の磁気検出部材3とを具備してなり、ケース本体1を傾斜させることによって相対的に磁石部21を回転させ、磁気検出部材3によってケース本体1の傾斜状態を検出するものにおいて、回転部材2の回転軸をケース本体1の内側空間の中心に設けるようにしたので、ケース本体1を大きく構成しなくても回転部材2の回転角度を大きく確保することができる。これにより、磁石部21の微少な変位を検出する必要がなくなり、小さな傾斜や衝撃、振動に対しても誤検出を起こさせることがなくなる。また、回転部材2上に独立した複数の磁石部21を設けるようにしたため、ケース本体1を大きく傾斜させなくても、いずれかの磁石部21を一の磁束検出領域Vに回転変位させることができ、一個のホール素子30で確実に傾斜状態を検出することができるようになる。
また、回転部材2を磁性体で構成して、その磁性体を着磁させることによって磁石部21を設けるようにしたので、別途新たな磁石を設けて回転部材に取り付ける場合に比べて、回転部材の厚み寸法を小さくすることができるようになる。また、磁石の取り付けが不要になるため、部品点数の減少や製造工程の簡略化を図ることができるようになる。
また、このように磁石部21を設ける場合、略U字状に構成された回転部材2の左右二カ所を独立して着磁させ、その際、左側がS極、右側がN極となるように磁極を異ならせるようにしたので、簡単な構成で傾斜状態を検出することができるようになる。
さらに、その回転部材2を、厚みを有する錘部22と、この錘部22の左右両端に設けられ、この錘部22よりも相対的に薄く構成される磁石部21とを設け、また、ケース本体1を、錘部22の回転を許容する錘回転領域Saと、磁石部21の回転を許容し、その錘部22の回転領域Saよりも薄底に構成された磁石回転領域Sbとを有して構成し、この薄底に構成された磁石回転領域Sbにおけるケース本体1の裏側に磁気検出部材3を埋設する埋設部17を設けるようにしたので、傾斜センサ100の厚み寸法を小さく抑えることができる。また、このように磁石回動領域Sb側に磁気検出部材3を埋設するので、磁石部21と磁気検出部材3との距離を近づけることができ、磁石部21の変位に基づく磁束の変化を精度良く検出することができるようになる。
加えて、錘部22と磁石部21の厚み寸法の違いによって形成された当接面23と、その錘部22の回転領域Saと磁石部21の回転領域Sbの奥行き寸法の違いによって形成された規制面16とを当接させることによって回転部材2の回転角度を規制するようにしたので、別途新たな回転規制部材などを設けることなく簡単な構成で回転部材の回転角度を規制することができるようになる。そして、これにより、例えば、錘部22の慣性によって回転部材2が回転し過ぎるということがなくなり、誤検出を防止することができるようになる。
また、この実施の形態では、ケース本体1の背面側に、ホールIC30またはホール素子31の端子を接続する内側接続端子18aを設け、この内側接続端子18aに導接された外側接続端子18bをケース本体1から突出させるようにしたので、数ミリ単位に構成された傾斜センサ100を基板などに取り付ける場合、溶接作業やリペア作業などを容易に行わせることができるようになる。
また、ケース本体1を構成するカバー体19の中心にケース10の内側空間S側へ突出する突起を設け、その突起を回転部材2の回転軸に当接させうるようにしたので、回転部材2の抜けやがたつきなどを防止することができる。また、仮に、この突起を回転部材に接触させた場合であっても、その接触部分が一点とすることができるため、大きな摩擦を生じさせることなく回転部材の回転を許容することができるようになる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、上記実施の形態では、ケース本体1を略正方形状に設け、この対角中心部分に回転軸を設けるようにしているが、必ずしも対角中心部分に回転軸を設ける必要はなく、回転部材2がケース本体1の内壁面12に当接しないような位置であれば、対角中心部分から若干離れた位置に設けるようにしても良い。そして、この場合、本発明との関係において、「中心」とは、回転部材がケースの内壁に当接することなく回転できるような位置を意味する。
また、上記実施の形態では、回転部材2を略U字状としているが、このような形状に限らず、円盤状や棒状のものなど、どのような形状のものを用いても良い。
さらに、上記実施の形態では、回転部材2を着磁して磁石部21を設けるようにしているが、これに限らず、独立した磁石を回転部に取り付けるようにしても良い。
本発明の一実施の形態を示す傾斜センサの分解斜視図 図1における傾斜センサを組み立てた状態の斜視図 図2におけるA−A断面を示す図 本実施の形態における傾斜センサの背面図 磁気検出部材としてホールICを用いた場合の動作原理図 磁気検出部材としてホール素子を用いた場合の動作原理図 同形態の傾斜センサの動作状態を示す図
符号の説明
1・・・ケース本体
2・・・回転部材
3・・・磁気検出部材
10・・・ケース
15・・・軸受
16・・・規制面
17・・・埋設部
18a・・・内側接続端子
18b・・・外側接続端子
19・・・カバー体
19c・・・突起部
20・・・回転部
21・・・磁石部
22・・・錘部
23・・・当接面
27・・・軸部
30・・・ ホールIC
31・・・ ホール素子
100・・・傾斜センサ
S・・・内側空間
Sa・・・錘回転領域
Sb・・・磁石回転領域
V・・・ 磁束検出領域

Claims (7)

  1. 錘部および磁石部を有する回転部材と、この回転部材を内側空間内に収納するケース本体と、この回転部材の回転軸における円周上に一の磁束検出領域を有する一個の磁気検出部材とを具備してなり、ケース本体を傾斜させることによって相対的に磁石部を回転させ、前記磁気検出部材によってケース本体の傾斜状態を検出する傾斜センサにおいて、
    前記回転部材の回転軸をケース本体の内側空間の中心に設けるとともに、前記回転部材における回転軸の円周上に前記磁石部を独立して複数設けたことを特徴とする傾斜センサ。
  2. 前記磁石部が、回転部材の少なくとも一部を着磁して構成されるものである請求項1に記載の傾斜センサ。
  3. 前記磁石部が、回転部材の左右二カ所を独立して着磁して構成されるものであり、それぞれの磁極を異ならせるようにしたものである請求項1に記載の傾斜センサ。
  4. 前記回転部材が、厚みを有する錘部と、この錘部の両側に設けられ、この錘部よりも相対的に薄く構成される磁石部とを有してなり、前記ケース本体が、前記錘部の回転を許容する錘回転領域と、前記薄く構成された磁石部の回転を許容し、前記錘部の回転領域よりも薄底に構成された磁石回転領域とを有してなるものであり、前記薄底に構成された磁石回転領域のケース本体裏側に磁気検出部材を埋設した請求項1に記載の傾斜センサ。
  5. 前記錘部と磁石部の厚み寸法の違いによって形成された段差面と、前記錘部の回転領域と磁石部の回転領域の奥行き寸法の違いによって形成された段差面とを当接させることによって回転部材の回転角度を規制するようにした請求項4に記載の傾斜センサ。
  6. ケース本体に、磁気検出部材の端子を接続する内側接続端子を設け、この内側接続端子に導接された外側接続端子をケース本体から突出させるようにした請求項1に記載の傾斜センサ。
  7. ケース本体が、ケースとカバー体とから構成されるものであり、当該カバーの中心に前記ケースの内側空間側へ突出する突起を設けた請求項1に記載の傾斜センサ。
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