JP2005083957A - 傾斜角センサ - Google Patents

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敏生 大森
Masahiro Sato
雅浩 佐藤
Toshinori Takatsuka
俊徳 高塚
Rikihiro Yamada
力大 山田
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Abstract

【課題】 地磁気の影響を受けず、かつ、傾斜角を精度よく検出することの可能な小型・軽量化された傾斜角センサの提供を目的とする。
【解決手段】 筐体である基板2,3と、この基板2,3に取り付けられた軸受ユニット4と、この軸受ユニット4に軸支された回転軸5と、この回転軸5に取り付けられ、永久磁石6とアーム7からなる振り子体9と、永久磁石6からの磁束を検出する磁気センサ8とを備え、磁気センサ8を回転軸5の上方に設け、かつ、磁束発生手段10を振り子体9の重心9aより上方に設けた構成としてある。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両,船舶,航空機等の移動体やロボット,工作機械等の産業機械等に取り付けられ、これらの傾斜角を検出する傾斜角センサに関し、特に、磁気センサを回転軸の上方に設け、かつ、磁束発生手段を振り子体の重心より上方に設けることにより、磁気センサの検出精度を向上させることができ、かつ、小型・軽量化可能な傾斜角センサに関する。
従来から、車両,船舶,航空機等の移動体やロボット,工作機械等の産業機械等(以下、車両等と記載する)の傾斜を検出する傾斜角センサとして、磁石及び磁気センサを備えた振り子型のものが様々開発されてきた。
たとえば、特許文献1には、回転可能に支持された磁石と、この磁石に対向して配置された磁気センサとを備え、磁石の回転による磁束の変化で磁気センサの出力を変化させる検出器において、磁石が、回転自在に支持されることにより、その一定部分が常に鉛直方向を向くことを特徴とする移動検出器の技術が開示されている。
また、特許文献2には、被取付体に固着される固定体に、相対的かつ回動可能に取り付けられた振り子と、この振り子に取り付けられた磁束発生手段と、この磁束発生手段の回動軌跡に対応する固定体の一部に取り付けられたリードスイッチと、磁束発生手段の回動軌跡に沿って固定体に配設された非磁性かつ導電性を有する制動体とを備えた傾斜センサの技術が開示されている。
特開2002−221530号公報(請求項1,2、図1,2) WO99/30110号公報(請求項1,21、図39,42)
しかしながら、特許文献1に開示された移動検出器は、磁石板に回転軸と直交するように対をなすS極とN極が配設されており、地磁気の影響を受ける構造となっている。このため、磁石板を小型・軽量化すると地磁気に反応して磁石板が回転し、傾斜角を精度よく検出することができないといった問題があった。
また、特許文献2に開示された傾斜センサは、傾斜センサが所定の角度で傾斜したとき、固定体の一部に取り付けられたリードスイッチがオンすることにより、傾斜センサが所定の角度で傾斜したことを検出することができるものの、任意の傾斜角を検出する角度検出センサとしての機能を有していない。
本発明は、上記諸問題を解決すべく、地磁気の影響を受けず、かつ、傾斜角を精度よく検出することの可能な小型・軽量化された傾斜角センサの提供を目的とする。
この目的を達成するために、本発明の傾斜角センサは、筐体と、この筐体に取り付けられた軸受と、この軸受に軸支された回転軸と、この回転軸に取り付けられ、磁束発生手段を有する振り子体と、前記磁束発生手段からの磁束を検出する磁気センサとを備えた傾斜角センサであって、前記磁気センサを前記回転軸の上方に設け、かつ、前記磁束発生手段を前記振り子体の重心より上方に設けた構成としてある。
また、本発明の傾斜角センサは、前記磁束発生手段として、前記回転軸の一側に、一方をN極及び他方をS極をとした磁石を前記回転軸と平行に配設した第一の磁束発生手段と、前記回転軸の他側に、一方をS極及び他方をN極とした磁石を前記回転軸と平行に配設した第二の磁束発生手段を設けた構成としてある。
また、本発明の傾斜角センサは、前記磁束発生手段としての永久磁石の圧入孔に、圧入固着される前記回転軸の圧入部の長さを、前記永久磁石の厚さの1/4〜1/2とした構成としてある。
また、本発明の傾斜角センサは、前記永久磁石の圧入孔と前記回転軸の圧入部との圧入代を、5μm〜10μmとした構成としてある。
また、本発明の傾斜角センサは、前記回転軸のピボット部の軸径を50μm〜200μmとした構成としてある。
また、本発明の傾斜角センサは、前記回転軸のビッカース硬度をHv450〜650とした構成としてある。
また、本発明の傾斜角センサは、前記筐体に、前記振り子体を収納する収納室を設け、前記振り子体と前記収納室との隙間を、100μm〜200μmとした構成としてある。
また、本発明の傾斜角センサは、前記収納室に通気孔を設けた構成としてある。
また、本発明の傾斜角センサは、前記振り子体と当接して傾斜角の最大検出範囲を規制するストッパーを設け、前記傾斜角の最大検出範囲を±90°とした構成としてある。
本発明における傾斜角センサによれば、磁束発生手段と磁気センサとの距離を短くすることができ、磁気センサの検出精度を向上させることができるとともに、傾斜角センサを小型・軽量化することができる。
また、N極及びS極からなる一対の磁束発生手段を、回転軸と平行にかつ極性の向きが逆向きとなるように配設することにより、傾斜角センサを小型・軽量化しても、外部磁界(たとえば、地磁気)の影響を受けることなく精度よく傾斜角を検出することができる。
また、回転軸の圧入部の長さを調整することにより、接着剤等を使用しなくても、小型化された永久磁石に回転軸を圧入固着することができる。
さらに、永久磁石の圧入孔と回転軸の圧入部の圧入代を調整することにより、永久磁石が滑って回転軸に対して相対的に回転するといった不具合を防止することができる。
また、回転軸のピボット部の軸径を細くすることにより、軸受として腕時計用の貴石を使用することができる。
さらに、回転軸を硬くすることにより、ピボット部の軸径を細くしても軸受と良好に摺動することができ、また、耐衝撃性を向上させることができる。
また、振り子体を収納する所定の収納室を設けることにより、振り子体によって収納室が仕切られ、エアーダンパ効果が発生し、振り子体の振動減衰を早くすることができる。
さらに、収納室に通気孔を設けることにより、振り子体の振動減衰特性を容易に調整することができる。
また、ストッパーを設けることにより、振り子体の回動範囲を容易に規制することができ、用途に応じて±90°以内の回動範囲を自由に設定することができる。
図1は、本発明にかかる傾斜角センサの概略正面図を示している。
また、図2は、図1における概略A−A拡大断面図を示している。
さらに、図3は、図2における概略B−B断面図を示している。
図1,2,3において、傾斜角センサ1は、筐体としての左基板2と右基板3,この左右両基板2,3に装着された一対の軸受ユニット4,この軸受ユニット4に軸支された回転軸5,この回転軸5が圧入固着される磁束発生手段としての永久磁石6,この永久磁石6に取り付けられるアーム7,及び,永久磁石6からの磁界を検出する磁気センサ8とからなっている。なお、永久磁石6にアーム7を取り付けると振り子体9となる。
左基板2と右基板3は、非磁性の樹脂からなる成形品であり、上部中央に凹部24が形成されたほぼ矩形板状の形状としてある。
また、基板2,3は、外側のほぼ中央部に軸受ユニット4が装着される、ざぐり穴を有する軸受取付孔21が形成してある。
さらに、内側のほぼ中央部に振り子体9が回動自在に収納される収納室22が形成してある。この収納室22は、回転軸5を介して軸受ユニット4に軸支された振り子体9が回動可能な形状としてある。
ここで、好ましくは、回動する振り子体9と収納室22との隙間W1,W2(径方向の隙間W2及び軸方向の隙間W1)を、100μm〜200μmとするとよい(図2参照)。このようにすると、振り子体9が回動するには、上記隙間を空気が移動する必要があり、このときエアーダンパ効果が発生し、振り子体9の振動減衰を早くすることができる。
また、好ましくは、各収納室22に通気孔23を設けた構成としてある。本実施形態では、各収納室22の正面側,背面側及びこれらの中間位置に三個の通気孔23を配設してある。このようにすると、振り子体9の振動減衰特性を容易に調整することができる。さらに、大きな振動減衰特性を求める場合は、すべての通気孔23を別部品で塞ぐ等して、封止すれば良い。
また、この通気孔23にピンを挿入することにより振り子体9を係止でき、振り子体9を所望の位置に停止させることができるので、容易に磁気センサ8の校正を行なうことができる。
なお、本実施形態では、通気孔23を、基板2,3にそれぞれ三個ずつ配設してあるが、この構成に限定されるものではなく、たとえば、一個,二個又は四個以上配設してもよい。
また、基板2,3の各収納室22に振り子体9と当接して傾斜角の最大検出範囲を規制するストッパー25を設け、傾斜角の最大検出範囲を±90°とするとよい。このようにすると、振り子体9の回動範囲を容易に規制することができ、用途に応じて±90°以内の回動範囲を自由に設定することができる。
軸受ユニット4は、図2に示すように、軸受取付孔21に嵌入される枠41と、この枠41に装入される渦巻きばね42と、この渦巻きばね42の中央部に連結されたラジアル軸受43と、渦巻きばね42を振り子体9の方向に押さえつけるとともに枠41内に収納されるばね押え44と、このばね押え44に装着されるスラスト軸受45と、ばね押え44を振り子体9の方向に付勢した状態で保持する止め輪46とからなっている。
この軸受ユニット4は、ラジアル軸受43とスラスト軸受45が回転軸5と摺動し、回転軸5を軸支する。そして、傾斜角センサ1に衝撃が加えられると、渦巻きばね42がラジアル方向の衝撃を吸収・緩衝し、止め輪46がスラスト方向の衝撃を吸収・緩衝する。
なお、軸受ユニット4は、上記構成に限定されるものではなく、衝撃が加えられても、衝撃を吸収し回転軸5を軸支できる構成の軸受ユニットであればよい。
永久磁石6は、NdFeBプラマグ磁石であり、図4に示すように、側面中央に圧入孔61が形成された円筒状の形状としてある。
また、本実施形態の永久磁石6は、NdFeBプラマグ磁石としてあるが、これに限定されるものではなく、たとえば、フェライト磁石、希土類磁石等の永久磁石を用いることができる。
また、永久磁石6は、圧入孔61の両側を、圧入孔61と平行に、かつ、極性が逆転するように着磁されている。すなわち、圧入孔61の右側領域は、第一の磁束発生部62であり、正面側がS極となり背面側がN極となっており、また、圧入孔61の左側領域は、第二の磁束発生部63であり、正面側がN極となり背面側がS極となっている。そして、第一の磁束発生部62と第二の磁束発生部63とにより磁束発生手段10が構成されている。
このようにすると、従来の傾斜角センサで生じていた、「地磁気の伏角の影響による永久磁石6の回転に伴う振り子体9の重心方向と重力の方向のずれ」という欠点を解消することができる。すなわち、第一の磁束発生部62に発生する回転力の方向と第二の磁束発生部63に発生する回転力の方向とを異ならせることにより、第一の磁束発生部62に発生する回転力と第二の磁束発生部63に発生する回転力とを相殺できる為、小型・軽量化された永久磁石6が傾斜していないのに地磁気に反応して回動してしまうといった不具合を防止することができる。
アーム7は、最上部にすり割71が加工された円環72と、円環72の最下部に矩形板状の錘73が突設された形状としてあり、円環72が磁石6に固着され(図2,3参照)、このとき振り子体9の重心は9aとなる。このようにすり割71を形成することにより、円環72の曲げ応力に対する復元力によって、アーム7が永久磁石6に固着されるので、容易に圧入することができる。
また、アーム7は、非磁性の材料、たとえば、黄銅等を用い、永久磁石6の磁力線を外周方向に放射する構造としてある。
図5は、本発明にかかる傾斜角センサの回転軸の概略拡大正面図を示している。
同図において、回転軸5は、永久磁石6の圧入孔61に圧入固着される圧入部51と、この圧入部51の両端に形成されたいんろう部52と、いんろう部52から突設された小径のピボット部53とから構成されている。
また、いんろう部52とピボット部53との間の形状変化部分は、応力集中を緩和するために、円弧状の曲面として形成されている。
ここで、圧入部51の長さtを、永久磁石6の厚さTに対して、t=T/4〜T/2となるようにするとよく、このようにすると、脆くて割れやすい永久磁石6に、回転軸5を圧入固着することができる。この理由は、永久磁石6が小型・軽量化され、たとえば、外径約1300μm,内径約300μm,厚さ約600μmであるような場合、tがT/2より長いと、圧入する際永久磁石6が割れてしまうからであり、また、tがT/4より短いと十分な固着力を得ることができないからである。
また、好ましくは、永久磁石6の圧入孔61に対する回転軸5の圧入部51の圧入代を、5μm〜10μmとするとよく、このようにすると、磁石6を回転軸5に強固に固着することができる。この理由は、圧入代が5μmより小さいと十分な固着力を得ることができず、圧入代が10μmより大きいと、圧入する際永久磁石6が割れてしまう危険性が高くなるからである。
なお、接着剤を用いて回転軸5を永久磁石6に固着する方法も想定されるが、接着作業が困難であること,及び,圧入孔61と圧入部51の間に隙間があると、永久磁石6が回転軸5に対し、偏心した状態で固着される心配がある。
回転軸5は、ピボット部53の軸径を50μm〜200μmとするとよく、このようにすると、腕時計用の貴石(一般的に、軸径が50μm〜200μmである。)をラジアル軸受43やスラスト軸受45として使用することができる。
また、回転軸5のビッカース硬度を、Hv450〜Hv650とするとよく、このようにするとピボット部53の軸径を細くしても、軸受43,45との良好な摺動性を維持することができ、さらに、耐衝撃性を向上させることができる。この理由は、ビッカース硬度がHv450より低いと摺動性や耐衝撃性が不足するからであり、ビッカース硬度がHv650より高いと弾性が低下し脆くなりすぎるからである。
なお、上記ビッカース硬度を実現する上で、回転軸5の材質を、焼入可能な工具鋼又はマルテンサイト系ステンレス、たとえば、SK材やSUS420などを使用するとよい。
各基板2,3は、振り子体9が装着された状態で、二本の止めねじ31によって接合される。このため、左基板2には、止めねじ31が挿入される貫通孔32が形成され、右基板3には、止めねじ31が締め込まれる雌ねじ(図示せず)が形成されている。
なお、本実施形態では、各基板2,3は、止めねじ31によって接合される構成としてあるが、この構成に限定されるものではない。たとえば、図示してないが、一方の基板2(3)にノッチを突設し、他方の基板3(2)にノッチが嵌入される貫通孔を形成し、基板2,3を接合する。そして、貫通孔から突き出たノッチ先端を溶解させて、この溶解部によって基板3(2)を係止する構造としてもよい。
磁気センサ8は、組み立てられた基板2,3の凹部24に接着剤により固定されている。
すなわち、傾斜角センサ1は、磁気センサ8が回転軸5の上方に設けられ(回転軸5が磁気センサ8と振り子体9の重心9aとの間に位置するように配設され)、かつ、振り子体9の重心9aより上方に(磁気センサ8側に)磁束発生手段10としての磁化された第一の磁束発生部62及び第二の磁束発生部63を配設した構成としてある(図3参照)。このようにすると、永久磁石6の各磁束発生部62,63と磁気センサ8との距離を短くすることができ、磁気センサ8の検出精度を向上させることができるとともに、傾斜角センサ1を小型・軽量化することができる。
また、傾斜角センサ1は、磁束発生手段10である第一の磁束発生部62及び第二の磁束発生部63を、回転軸5とほぼ同じ高さの両側にそれぞれ配設してある。このようにすると、磁気センサ8が検出可能な回動角度が大きくなり、傾斜角の最大検出範囲を±90°とすることができる。
また、磁気センサ8は、ホール素子82が埋設された構造としてあり、振り子体9の傾斜角を検出する。なお、本実施形態では、ホール素子82を使用しているが、磁気センサ8は、ホール素子82を使用する構成に限定されるものではない。
また、磁気センサ8は、四本の入出力端子81を備えており、二本の入出力端子81を介して制御電流がホール素子82に供給され、他の二本の入出力端子81を介して、磁界(磁束密度)に応じた出力電圧を出力する。
また、上記ホール素子82は、永久磁石6の中央面64よりいずれか一方の側に位置している。仮に、ホール素子82が、永久磁石6の中央面64に位置していると、振り子体9が傾いて、たとえば、磁束発生部62が磁気センサ8に接近しても、磁束発生部62の対をなすS極及びN極の磁界が相殺しあい、磁気センサ8は、磁界を検出することができず傾斜角を検出することができない。
このように、ホール素子82は、振り子体9が傾いていない状態では、第一の磁束発生部62のS極と第二の磁束発生部63のN極が相殺し、出力電圧0Vを出力する。また、ホール素子82は、振り子体9が傾いて、たとえば、第一の磁束発生部62がホール素子82に接近すると、S極の磁界を検出し負の出力電圧を出力する。これに対し、たとえば、第二の磁束発生部63がホール素子82に接近すると、N極の磁界を検出し正の出力電圧を出力する。
また、磁気センサ8の四本の入出力端子81を車両等の実装基板(図示せず)に半田付けすることにより、傾斜角センサ1を車両等に容易に取り付けることができる。
なお、磁気センサ8は、基板2,3に接着される構成としてあるが、この構成に限定されるものではなく、たとえば、基板2,3に係止部(図示せず)を設け、磁気センサ8を係止部に係止する構造としてもよい。
このように、傾斜角センサ1は、小型・軽量化され、かつ、地磁気の影響を受けることなく精度よく傾斜角を検出することができる。
また、回転軸5の圧入部51の長さや圧入代を調整することにより、脆くて割れやすい永久磁石6に回転軸5を圧入固着することができる。
さらに、振り子体9を収納する収納室22を設け、振り子体9と収納室22との隙間を調整したり、収納室22に通気孔23を設けることにより、振り子体9の回動速度を容易に調整することができる。
なお、本発明の振り子体9は、上記構成に限定されるものではない。
図6は、本発明にかかる傾斜角センサの振り子体における応用例の概略図であり、(a)は上面図を、(b)は正面図を示している。
同図において、振り子体90は、ほぼ矩形板状の振り子体本体91と、この振り子体本体91に嵌入した二本の棒磁石92,93とからなっている。
振り子体本体91は、黄銅等の非磁性金属材料からなり、上部が半円状に形成され、この半円の中心に回転軸5aが圧入固着されている。
また、棒磁石92は、回転軸5aの両側に、回転軸5aと平行に磁極の向きを逆にした状態で圧入固着してある。すなわち、振り子体本体91の右側に、第一の磁束発生手段としての棒磁石92を正面側がS極、背面側がN極となるように固着し、かつ、左側は、第二の磁束発生手段としての棒磁石93を正面側がN極、背面側がS極となるように固着している。
上記構成の振り子体90は、重心90aが回転軸5aの下方に位置し、さらに、棒磁石92,93が振り子体90の重心90aより上方に位置する。
したがって、振り子体9の代わりに、この振り子体90を用いても、上記実施形態とほぼ同様の効果を奏することができる。
また、本発明の傾斜角センサについて、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
本発明の傾斜角センサは、傾斜角に応じた検出信号を出力するセンサとしてあるが、これに限定されるものではなく、たとえば、車両等に力が作用したことを検出する加速度センサや、車両等に振動が加えられたことを検出する振動センサ等にも適用が可能である。
本発明にかかる傾斜角センサの概略正面図を示している。 図1における概略A−A拡大断面図を示している。 図2における概略B−B断面図を示している。 本発明にかかる傾斜角センサの永久磁石の概略図であり、(a)は上面図を、(b)は正面図を、(c)は背面図を示している。 本発明にかかる傾斜角センサの回転軸の概略拡大正面図を示している。 本発明にかかる傾斜角センサの振り子体における応用例の概略図であり、(a)は上面図を、(b)は正面図を示している。
符号の説明
1 傾斜角センサ
2 左基板
3 右基板
4 軸受ユニット
5,5a 回転軸
6 永久磁石
7 アーム
8 磁気センサ
9,90 振り子体
9a,90a 振り子体の重心
10 磁束発生手段
21 軸受取付孔
22 収納室
23 通気孔
24 凹部
25 ストッパー
31 止めねじ
32 貫通孔
41 枠
42 渦巻きばね
43 ラジアル軸受
44 ばね押え
45 スラスト軸受
46 止め輪
51 圧入部
52 いんろう部
53 ピボット部
61 圧入孔
62 第一の磁束発生部
63 第二の磁束発生部
64 中央面
71 すり割
72 円環
73 錘
81 入出力端子
82 ホール素子
91 振り子体本体
92,93 棒磁石

Claims (9)

  1. 筐体と、この筐体に取り付けられた軸受と、この軸受に軸支された回転軸と、この回転軸に取り付けられ、磁束発生手段を有する振り子体と、前記磁束発生手段からの磁束を検出する磁気センサとを備えた傾斜角センサであって、
    前記磁気センサを前記回転軸の上方に設け、かつ、前記磁束発生手段を前記振り子体の重心より上方に設けたことを特徴とする傾斜角センサ。
  2. 前記磁束発生手段として、前記回転軸の一側に、一方をN極及び他方をS極をとした磁石を前記回転軸と平行に配設した第一の磁束発生手段と、前記回転軸の他側に、一方をS極及び他方をN極とした磁石を前記回転軸と平行に配設した第二の磁束発生手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の傾斜角センサ。
  3. 前記磁束発生手段としての永久磁石の圧入孔に、圧入固着される前記回転軸の圧入部の長さを、前記永久磁石の厚さの1/4〜1/2としたことを特徴とする請求項1又は2記載の傾斜角センサ。
  4. 前記永久磁石の圧入孔と前記回転軸の圧入部との圧入代を、5μm〜10μmとしたことを特徴とする請求項3記載の傾斜角センサ。
  5. 前記回転軸のピボット部の軸径を50μm〜200μmとしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の傾斜角センサ。
  6. 前記回転軸のビッカース硬度をHv450〜650としたことを特徴とする請求項5記載の傾斜角センサ。
  7. 前記筐体に、前記振り子体を収納する収納室を設け、前記振り子体と前記収納室との隙間を、100μm〜200μmとしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の傾斜角センサ。
  8. 前記収納室に通気孔を設けたことを特徴とする請求項7記載の傾斜角センサ。
  9. 前記振り子体と当接して傾斜角の最大検出範囲を規制するストッパーを設け、前記傾斜角の最大検出範囲を±90°としたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の傾斜角センサ。
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JP2010286486A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Taiwan Misaki Electronics Co Ltd 傾斜センサー
CN110926424A (zh) * 2019-12-20 2020-03-27 安徽信息工程学院 一种三维角度测量仪

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