JP2006177924A - 変位検出装置 - Google Patents

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辰也 沼沢
Kiyobumi Sato
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Abstract

【課題】磁界の変化を検出する検出手段が搭載された変位検出装置に関し、簡単な構成で、回転変位、及び、直線変位を検出可能な変位検出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、周囲の磁気を検出する磁気検出手段(111)と、回転中心が磁気検出手段(111)に直交するように配置され、磁気検出手段(111)に対して回転自在となるように保持された回転軸(112)と、回転軸(112)の磁気検出手段(111)に対向する面に固定された磁気発生手段(113)と、磁気検出手段(113)が固定されると共に、回転軸(112)が回転自在に保持する収納ケース(114)とを有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は変位検出装置に係り、特に、磁界の変化を検出する検出手段が搭載された変位検出装置に関する。
変位には、例えば、回転変位及び直線変位がある。
図17は従来の回転変位検出装置の一例を説明するための図を示す。図17(A)が断面構成図、図17(B)は回転角度に対する検知電圧の特性を示している。
回転変位検出装置1は、図17(A)に示されるように回転変位を検出する回転範囲が180°以内に角度規制された操作軸2と、この操作軸2に連動して回転し、外周面が180°ずつに2極着磁された円盤状の磁性体3と、この磁性体の外周面に所定ギャップを保って配置されたホール素子4とを備えた構成とされている。回転変位検出装置1は、図17(B)に示すように操作軸2の回転角度に応じてホール素子4から正弦波状の出力波形が出力される。
図18は従来の直線変位検出装置の一例を説明するための図を示す。図18(A)が断面構成図、図18(B)は直線変位量に対する出力電圧の特性を示している。
直線変位を検出する直線変位検出装置11は、図18(A)に示されるように本体枠12、と、本体枠12に内装され永久磁石13を装着して本体枠12内を軸方向に可動するスライダ14と、スライダ14に近接して取り付け台に固定された磁電変換部15とを備えた構成とされている。直線変位検出装置11は、図18(B)に示すように永久磁石13の変位量に対して電磁変換部15の出力電圧が略直線的に変化する。
特開平08−122011号公報 特開平11−108605号公報
しかるに、従来の変位検出装置は、回転変位検出装置と直線変位検出装置とが図17(A)、図18(A)に示すように各々独自の構成とされており、図17(B)、図18(B)に示されるように出力信号も異なるため、信号処理側の設定を検出する変位に応じて異ならせる必要があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、回転変位、及び、直線変位を同じ検出信号で検出可能な変位検出装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
本発明は、周囲の磁気を検出する磁気検出手段(111)と、回転中心が磁気検出手段(111)に直交するように配置され、磁気検出手段(111)に対して回転自在となるように保持された回転軸(112)と、回転体(112)の磁気検出手段(111)に対向する面に固定された磁気発生手段(113)と、磁気検出手段(111)が固定されると共に、回転体(112)が回転自在に保持する収納ケース(114)とを有することを特徴とする。
回転体(112)は、収納ケース(114)から外部に突出して設けられた回転変位検出用の回転軸(112)を有することを特徴とする。
回転体(112)にピニオン(161)を設け、ピニオン(161)に噛合するラック(213)が形成されており、収納ケース(114)にスライド自在に保持された直線変位検出用レバー(181)とを有することを特徴とする。
収納ケース(114)内に設けられ、操作が解除された状態で直線変位検出用レバー(181)を所定の復帰位置に復帰させる復帰手段(311)を有することを特徴とする。
また、収納ケース(114)に移動可能に設けられたレバー(181)と、このレバー(181)と一体的に移動するラック(213)と、このラック(213)の第1の移動範囲にて噛合する第1のピニオン(411)と、第1の移動範囲に連続したラック(213)の第2の移動範囲にて噛合する第2のピニオン(412)と、第1のピニオン(411)または/及び第2のピニオン(412)により前記回転体(112)が駆動される構成としたことを特徴とする。
また、第1のピニオン(411)と第2のピニオン(412)の回転軸中心間の距離が、ラック(213)の長さと等しいか、それよりも短く設定されていることを特徴とする。また、第1のピニオン(411)と第2のピニオン(412)との間に中継ギヤ(413)を設けたことを特徴とする。更に、レバー(181)の収納ケース(114)から外側に延出する長さに対し、ラック(213)の長さを短くしたことを特徴とする。
上述の如く本発明によれば、単な構成で、回転変位、及び、直線変位を同じ検出信号で検出することができ、よって、安価に変位検出装置を提供できると共に、回転変位、及び、直線変位で信号処理系を共通化することができるため、信号処理系の構成も簡略可能となる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
図1は本発明の第1実施例である変位検出装置100の分解斜視図であり、図2は変位検出装置100の断面図である。本実施例に係る変位検出装置100は、直線変位を検出する直線変位検出装置として用いたものであり、大略すると磁気検出手段111、回転体112、磁気発生手段113、収納ケース114から構成されている。
磁気検出手段111は、周囲の磁気を検出する手段であり、プリント配線板121、磁気抵抗素子IC122から構成されている。図3は磁気抵抗素子IC122の要部の回路構成図、図4は磁気抵抗素子IC122の動作説明図、図5は磁気抵抗素子IC122の出力特性図を示す。
磁気抵抗素子IC122は、第1相の検出信号を生成するための4個の磁気抵抗素子131−1〜131−4及び第2相の検出信号を生成するための4個の磁気抵抗素子132−1〜132−4を同一チップ上に搭載した構成とされている。磁気抵抗素子131−1〜131−4は、中心に対して90度の角度で配置されている。また、磁気抵抗素子132−1〜132−4は、磁気抵抗素子131−1〜131−4に対して45度ずれた角度で配置されている。
磁気抵抗素子131−1〜131−4は、図3に示すように磁気抵抗素子131−1と磁気抵抗素子131−2、及び、磁気抵抗素子131−3と磁気抵抗素子131−4が各々電源端子と接地端子との間に直列に接続されている。また、磁気抵抗素子131−1と磁気抵抗素子131−2との接続点が正極性出力端子に、磁気抵抗素子131−3と磁気抵抗素子131−4との接続点が負極性出力端子に接続されており、正極性出力端子と負極性出力端子との差動信号によって第1相の検出信号が得られる。
また、第2相の検出信号を生成する磁気抵抗素子132−1〜132−4も、磁気抵抗素子131−1〜131−4と同様な接続とされ、磁気抵抗素子132−1と磁気抵抗素子132−2との接続点が接続された正極性出力端子と磁気抵抗素子132−3と磁気抵抗素子132−4との接続点が接続された負極性出力端子との差動信号によって第1相の検出信号とは位相が45度遅れた第2相の検出信号が得られる。
図4に示すように磁気抵抗素子IC122上に磁石133を配置し、回転させると、磁石133の回転角度αに対応して第1相の検出信号が図5に実線で示すように出力され、第2相の検出信号が図5に破線で示すように出力される。
磁気抵抗素子IC122は、プリント配線板121に搭載される。プリント配線板121には、矢印X2方向の端部にリード線141が半田付けされている。プリント配線板121は、磁気抵抗素子IC122の第1相及び第2相の電源端子、接地端子、正極性出力端子、負極性出力端子のリードをプリント配線によって、リード線141に導き、接続する。
回転体112は、樹脂などをモールド成形して形成されており、回転中心が磁気検出手段111を構成する磁気抵抗素子IC122に直交するように配置されており、磁気検出手段111を構成する磁気抵抗素子IC122に対して回転自在となるように収納ケース114を構成する上ケース151に保持されている。また、回転体112には、ピニオン161及び鍔部162が一体に形成されている。
ピニオン161は、直線変位検出時にレバーに形成されたラック213と噛合して、レバーの直線運動を回転運動に変更して、回転体112を回転させる。鍔部162は、直線変位検出時にレバーと係合して、回転体112を磁気抵抗素子IC122とのギャップを一定に保持する。
磁気発生手段113は、例えば、永久磁石から構成されており、図4に示す永久磁石133と同様に、回転体112に直交する方向に着磁されており、回転体112の磁気検出手段111を構成する磁気抵抗素子IC122に対向する面に固定されている。
収納ケース114は、上ケース151及び下ケース152から構成されている。上ケース151には、矢印Z2方向側の面の矢印Y2方向側に、直線変位検出時の変位方向となる矢印X1、X2方向に溝部171が形成されている。溝部171には、直線変位検出時にレバー181が係合する。また、上ケース151の周縁部には、上ケース151と下ケース152とを係止するための爪部172が複数箇所にわたって形成されている。更に、上ケース151には、磁気抵抗素子IC122に対向する部分に、回転体112を回転自在に保持するための貫通孔173が形成されている。
下ケース152には、矢印Z1方向側の面の矢印Y2方向側に、直線変位検出時の変位方向となる矢印X1、X2方向に溝部191が形成されている。また、下ケース152の周縁部には、上ケース151の爪部172に係合し、下ケース152と上ケース151とを係止するための凹部192が形成されている。更に、下ケース152には、磁気検出手段111を構成するプリント配線板121を位置決めするための凸部193、及び、ネジ201を螺入することにより、プリント配線板121を固定するためのネジ孔194が設けられている。
下ケース152は、矢印X2方向の端面に開口部195が設けられている。開口部195は、プリント配線板121を下ケース152に配置したときにリード線141を下ケース152の外部に延出させる。
また、本実施例では変位検出装置100を直線変位検出装置として用いているため、直線変位検出を行なうレバー181を設けた構成としている。このレバー181は、収納ケース114を構成する上ケース151及び下ケース152に形成された溝部171、及び、溝部191に係合した構成とされている。
また、レバー181には上ケース151に対向する矢印Z1方向の端面に溝部171に係合する凸部211が形成され、下ケース152に対向する矢印Z2方向の端面に溝部191に係合する凸部212が形成されている(図2(B)参照)。凸部211及び凸部212が上ケース151の溝部171及び下ケース152の溝部191に係合することにより、レバー181の変位方向がその直線変位検出方向である矢印X1、X2方向にガイドされる。
また、レバー181のピニオン161に対向する方向、矢印Y1方向の端面の、収納ケース113に収納される方向側、矢印X2方向側にはラック213が形成されている。ラック213は、レバー181を上ケース151の溝部171及び下ケース152の溝部191に係合させたときに、回転体112に設けられたピニオン161に噛合する。
レバー181をその変位方向である矢印X1、X2方向に変位させると、ラック213が矢印X1、X2方向に変位する。これによって、ピニオン161が矢印A1、A2方向に回転変位し、回転体112が矢印A1、A2方向に回転する。回転体112が矢印A1、A2方向に回転することにより、磁気発生手段113が矢印A1、A2方向に回転する。
すなわち、図4において永久磁石133が回転角度α、−αだけ回転することになり、これによって、図5に示すような2相の検出信号が出力される。変位検出手段111から出力される第1相及び第2相の2相からなる検出信号は、レバー181の直線変位量に応じたレベルとなる。
次に、本発明の第2実施例について説明する。本実施例では、変位検出装置100を回転変位検出装置として用いる構成としたことを特徴とするものである。図6は変位検出装置100を回転変位検出装置として用いたときの分解斜視図であり、図7は変位検出装置100を回転変位検出装置として用いるときの断面図である。尚、図6及び図8において、図1乃至図5に示した構成と対応する構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
変位検出装置100を回転変位検出用に用いる場合には、回転体112を矢印Z1方向に延長して、収納ケース114を構成する上ケース151に形成された貫通孔173から矢印Z1方向に突出させる。このとき、レバー181は不要であり、収納ケース114内部に収納されないので、回転体112の鍔部162がレバー181により保持されることがなくなる。よって、回転体112を上ケース151の貫通孔173を貫通させた後に、係止部材221を回転体112に装着して、回転体112が矢印Z2方向に脱落することを防止している。
上ケース151から矢印Z1方向に突出した回転体112を被回転変位検出部に係合させる。被回転変位検出部が回転変位することにより、回転体112が矢印A1、A2方向に回転する。回転体112が矢印A1、A2方向に回転することにより、磁気発生手段113が矢印A1、A2方向に回転する。すなわち、図4において永久磁石133が回転角度α、−αだけ回転することになり、これによって、図5に示すような2相の検出信号が出力される。また、変位検出手段111から出力される第1相及び第2相の2相からなる検出信号は、回転体112の回転変位量に応じたレベルとなる。
次に、本発明の第3実施例について説明する。図8は本実施例に係る変位検出装置100の分解斜視図であり、図9は本実施例に係る変位検出装置100の断面図である。尚、本実施例の説明に用いる図8及び図9においても、図1乃至図5に示した構成と対応する構成については、同一符号を付してその説明を省略するものとする。
本実施例に係る変位検出装置100は、図1及び図2に示すような収納ケース114内にレバー181を有した変位検出装置100において、操作が解除された後にレバー181が操作前の位置に復帰させる復帰手段を設けたことを特徴とするものである。
このため本実施例では、収納ケース114の内部に復帰手段311を内蔵した構成としている。復帰手段311は、ねじりコイルバネから構成されており、ねじりコイルバネ部321、保持部322、押圧部323から構成されている。ねじりコイルバネ部321は、下ケース152の内面から矢印Z1方向に突出して設けられた凸部331に係合され、収納ケース114内部に位置決めされる。
保持部322は、ねじりコイルバネ部321の一端を延出させたものであり、下ケース152に設けられたストッパ332に突き当たり、ねじりコイルバネ部321が矢印A2方向に回転するのを防止している。押圧部323は、ねじりコイルバネ部321から延出して設けられており、その先端がレバー181の矢印X2方向の端面に当接している。
押圧部323は、レバー181が矢印X2方向に変位すると、矢印X2方向に変位し、ねじりコイルバネ部321が矢印A1方向にねじられる。これによって、レバー181には押圧部323により矢印X1方向の押圧力が与えられる。レバー181は、押圧部323により矢印X1方向に押圧される。レバー181は矢印X1方向に押圧されると、レバー181の収納ケース114からの延出口周縁部に収納ケース114の内側からラック213もしくはレバー181の凸部211、212が突き当たり、レバー181が収納ケース114から脱落することが防止されている。
レバー181が開放状態の時には、レバー181は、復帰手段311により矢印X1方向に押圧されており、収納ケース114から矢印X1方向への延出量が最大値となっている。また、レバー181が矢印X2方向に操作されると、レバー181が復帰手段311の弾性力に抗して矢印X2方向に変位する。レバー181が矢印X2方向に変位すると、ラック213によってピニオン161が矢印A2方向に回転し、磁気発生手段113が回転する。これによって、図5に示すような2相の検出信号が出力される。変位検出手段111から出力される第1相及び第2相の2相からなる検出信号は、回転体112の回転変位量に応じたレベルとなる。
次に、本発明の第4実施例について説明する。図10は本実施例に係る変位検出装置100の分解斜視図であり、図11は本実施例に係る変位検出装置100の断面図である。尚、本実施例の説明に用いる図10及び図11においても、図1乃至図5に示した構成と対応する構成については、同一符号を付してその説明を省略するものとする。
前記した各実施例では、直線変位或いは回転変位のいずれか一方のみを検出するようにしたが、本実施例に係る変位検出装置100は、直線変位と回転変位の両方を検出可能な構成としたことを特徴とするものである。本実施例では、図1、図2の変位検出装置100の回転体112を矢印Z1方向に延出させた構成とされている。
本実施例によれば、レバー181を矢印X1、X2方向に直線的に変位させることにより直線変位を検出することができる。また、回転体112を矢印A1、A2方向に回転変位させることにより回転変位を検出できる。このように、本実施例の構成によれば、直線変位及び回転変位の両方を一つの装置で検出することが可能となる。
ここで、変位検出装置100を直線変位検出装置として用いた場合における、レバー181の直線変位量(ストローク)と、収納ケース114の大きさの関係について、図12を用いて説明する。図12に示す変位検出装置100は、先に説明した第1実施例の構成を有するものである。
図12では、レバー181が図中矢印X1方向限まで変位した状態を示している。この状態において、レバー181に設けられているラック213の矢印X2方向端部はピニオン161と噛合した構成とされている。
この状態より、レバー181が矢印X2方向に変位すると、これに伴いラック213も矢印X2方向に移動し、これに伴いラック213に噛合しているピニオン161を回動付勢し、これにより回転体112も回転する。よって、磁気発生手段113も回転体112の回転に伴い回転子、磁気検出手段111により直線変位が検出されることは前述した通りである。
いま、図12に示す変位検出装置100の直線変位の検出範囲がLであるとすると、レバー181は収納ケース114よりも外側に長さLだけ延出している必要がある。また、ラック213の長さも、検出範囲Lと同等の長さとしておく必要がある。
更に、変位検出に伴いレバー181は図中矢印X2方向に変位するため、収納ケース114の回転体112の配設位置よりも図中左側(X2方向側)には、進行するレバー181(ラック213)を収納する収納空間部115を設ける必要がある。この収納空間部115の長さも、上記したレバー181の収納ケース114よりも外側延出した延出さL(検出範囲L)となる。
このように、第1実施例に係る変位検出装置100では、収納ケース114のレバー181の進行方向(X1,X2方向)に対する長さは、少なくとも2L以上の長さが必要であった。しかしながら、変位検出装置100に対しても、他の検出装置と同様に小型化が要求されており、検出範囲Lを維持しつつ、変位検出装置100の小型化を図ることが必要となる。以下に述べる第5実施例に係る変位検出装置100は、この検出範囲を低減することなく、変位検出装置100の小型化を図れるようにしたものである。
図13乃至図16は、本発明の第5実施例である変位検出装置100を説明するための図である。尚、本実施例の説明に用いる図13及び図16においても、図1乃至図5に示した構成と対応する構成については、同一符号を付してその説明を省略するものとする。
先ず、図13及び図14を用いて本実施例に係る変位検出装置100の構成について説明する。各図に示すように、本実施例では収納ケース114の内部に第1のピニオン411、第2のピニオン412、中間ギヤ413を設けると共に、回転体112が第2のピニオン412の回転に伴い回転するよう構成したことを特徴とするものである。
本実施例では、レバー181がコイルバネ部341により図中矢印X1方向に付勢された構成とされている。そして、変位検出装置100による変位測定がされていない状態、即ち検出処理前の状態(以下、この状態を変位前状態という)において、レバー181は収納ケース114より、検出範囲Lに対応した長さだけ図中矢印X1方向に延出した状態となっている。
この検出処理前状態における、レバー181が収納ケース114からX1方向に延出した長さ、即ち変位検出装置100の直線変位の検出範囲はL(以下、この長さを検出可能長さLという)とされており、図12に示したものと同じ検出範囲とされている。これに対し、本実施例ではレバー181に設けられたラック213の長さは、検出可能長さLよりも短い長さ(本実施例では(2/3)Lの長さ)とされている。
また、第1のピニオン411及び第2のピニオン412は、図中矢印X1,X2方向に移動するラック213と噛合する構成とされている。また、本実施例では第1のピニオン411と第2のピニオン412との間に中間ギヤ413が設けられており、この中間ギヤ413により各ピニオン411,412は同一方向に同一の回転速度で回転する。
従って、ラック213が第1のピニオン411と噛合することにより、ラック213により第1のピニオン411が回転付勢されているとき、中間ギヤ413により第2のピニオン412も第1のピニオン411と同一方向に同一の回転速度で回転する。また、ラック213が第2のピニオン412と噛合して回転付勢されているときには、中間ギヤ413により第1のピニオン411は第2のピニオン412と同一方向に同一の回転速度で回転する。
尚、この中間ギヤ413は、ラック213と噛合することはない。また、本実施例では各ピニオン411,412を同期して回転させる手段として中間ギヤ413を用いているが、この中間ギヤ413に代えてタイミングベルト等の他の伝達手段を用いる構成とすることも可能である。
回転体112は、上ケース151から上方に延出形成された延出ケース153に回転自在に取り付けられている。この回転体112は外周にギヤ部415が形成されており、このギヤ部415は第2のピニオン412に同心円的に形成されたギヤ部414に噛合するよう構成されている。また、磁気抵抗素子IC122の上面には磁石13が配設されており、よって回転体112が回転することにより磁石113も一体的に回転する構成とされている。
延出ケース153の上端部には、天板部154が配設されている。この天板部154の内側にはプリント配線基板121が配設されており、このプリント配線基板121の磁石113と対向する位置には磁気抵抗素子IC122が配設されている。このプリント配線基板121及び磁気抵抗素子IC122は、磁気検出手段111を構成する。
上記のように、本実施例では第1のピニオン411と第2のピニオン412は、中間ギヤ413により接続された構成とされている。従って、ラック213が第1のピニオン411のみと噛合してこれを回転している場合、及びラック213が第2のピニオン412のみと噛合してこれを回転している場合のいずれにおいても、回転体112は回転を行う。即ち、ラック213が第1のピニオン411或いは第2のピニオン412のいずれか一方に噛合して回転付勢がされていれば、この回転に基づき回転体112(磁石113)は回転し、よって変位検出を行なうことができる。
次に、第1のピニオン411、第2のピニオン412、及びラック213の配置に注目すると共に、図14乃至図16を用いてレバー181が変位したときの変位検出装置100の動作について説明する。
第1のピニオン411の回転中心位置と、第2のピニオン412の回転中心位置との離間距離は、ラック213の長さと同じか、それよりも若干短く設定されている。即ち、各ピニオン411,412の離間距離は、ラック213が移動した際に、各ピニオン411,412に同時に噛合しうる範囲に設定されている。本実施例では、各ピニオン411,412間の離間距離は、ラック213の長さと等しい(2/3)Lとされている。また、図14に示す変位前状態においては、レバー181の図中矢印X2方向端部が第1のピニオン411と噛合した状態となっている。
図14に示す変位前状態から変位検出が開始され、レバー181が図中矢印X2方向に変位すると、これに伴いラック213も変位し、よって第1のピニオン411は回転する。この第1のピニオン411の回転力は中間ギヤ413、第2のピニオン412、ギヤ部414の順で伝達されてゆき、よって回転体112は回転する。前記したように、回転体112には磁石113が配設されており、この磁石113がレバー181の変位に対応して回転することにより、磁気検出手段111で変位検出が行なわれる。
図15は、レバー181が変位前状態から矢印X2方向に(2/3)Lの距離だけ変位した状態(以下、この状態を中間状態という)を示している。中間状態では、レバー181は収納ケース114が(1/3)Lだけ矢印X1方向に延出している。また、この中間状態では、ラック213は第1のピニオン411と第2のピニオン412の双方に噛合した状態となっている。
レバー181が、図15に葉雌中間状態より更に矢印X2方向に変位すると、ラック213は第1のピニオン411から離間し、第2のピニオン412のみと噛合した状態となる。よって、レバー181が図中矢印X2方向に変位し、これに伴いラック213が変位すると第2のピニオン412は回転し、この回転力はギヤ部414を介して回転体112に伝達される。これにより回転体112は回転し、磁気検出手段111により変位検出が行なわれる。尚、本実施例では、ラック213が第1のピニオン411から離間した後も、中間ギヤ413を介して第1のピニオン411は回転している。
図16は、レバー181が検出可能長さLだけ矢印X2方向に移動した状態、即ちレバー181が検出限界まで移動した状態(以下、この状態を検出限状態という)まで移動した状態を示している。この検出限状態では、ラック213のX2方向端部(レバー181のX2方向端部でもある)は、第2のピニオン412の回転中心位置よりも、図中矢印X2方向に距離(1/3)Lだけ変位した状態となっている。
よって、本実施例に係る変位検出装置100では、図16に示すように、収納ケース114の内部の図中矢印X1,X2方向の長さを(5/3)Lとすることができる。これは、ラック213と噛合するピニオンを第1のピニオン411と第2のピニオン412の二つのピニオンにより構成し、ラック213がこの第1及び第2のピニオン411,412に噛合するよう構成したことによる。
これにより、本実施例によるラック213の長さを変位前状態におけるレバー181の収納ケース114からの延出長さLよりも短くすることが可能となる。即ち、本実施例によるラック213の長さ(2/3)Lは、図12に示す構成のラック213の長さLよりも短くすることができる。
従って、図12に示す構成の変位検出装置では、収納ケース114の矢印X1,X2方向長さが2L必要であったものが、本実施例では(5/3)Lの長さでよくなり、よって(1/3)Lだけ短くすることができた。このように本実施例に係る変位検出装置100では、図12に示した構成の変位検出装置に比べ、収納ケース114の小型化(特に、矢印X1,X2方向の小型化)を図ることが可能となる。
尚、上記した実施例では、第1のピニオン411と第2のピニオン412との離間距離(回転中心位置間の離間距離)をラック213の長さと等しい長さに設定した例を示した。しかしながら、第1及び第2のピニオン411,412の離間距離は必ずしも等しくする構成に限定されるものではなく、ラック213の長さよりも短くすることによっても同じ効果を実現できる。
図1は、本発明の第1実施例である変位検出装置の分解斜視図である。 図2は、本発明の第1実施例である変位検出装置の断面図である。 図3は、磁気抵抗素子ICの要部の回路構成図である。 図4は、磁気抵抗素子ICの動作説明図である。 図5は、磁気抵抗素子ICの出力特性図である。 図6は、本発明の第2実施例である変位検出装置の分解斜視図である。 図7は、本発明の第2実施例である変位検出装置の断面図である。 図8は、本発明の第3実施例である変位検出装置の分解斜視図である。 図9は、本発明の第3実施例である変位検出装置の断面図である。 図10は、本発明の第4実施例である変位検出装置の分解斜視図である。 図11は、本発明の第4実施例である変位検出装置の断面図である。 図12は、レバーのストロークと収納ケースの大きさとの関係を説明するための図である。 図13は、本発明の第5実施例である変位検出装置の平面図及び断面図である。 図14は、本発明の第5実施例である変位検出装置の動作を説明するための図である(その1)。 図15は、本発明の第5実施例である変位検出装置の動作を説明するための図である(その2)。 図16は、本発明の第5実施例である変位検出装置の動作を説明するための図である(その3)。 従来の回転変位検出装置の一例を説明するための図である。 従来の直線変位検出装置の一例を説明するための図である。
符号の説明
100 変位検出装置
111 磁気検出手段
112 回転体
113 磁気発生手段
114 収納ケース
122 磁気抵抗素子IC
141 リード線
151 上ケース
152 下ケース
161 ピニオン
181 レバー
213 ラック
321 ねじりコイルバネ部
341 コイルバネ部
411 第1のピニオン
412 第2のピニオン
413 中間ギヤ

Claims (8)

  1. 周囲の磁気を検出する磁気検出手段と、
    回転中心が前記磁気検出手段に直交するように配置され、前記磁気検出手段に対して回転自在となるように保持された回転体と、
    前記回転体の前記磁気検出手段に対向する面に固定された磁気発生手段と、
    前記磁気検出手段が固定されると共に、前記回転体が回転自在に保持する収納ケースとを有することを特徴とする変位検出装置。
  2. 前記回転体は、前記収納ケースから外部に突出して設けられた回転変位検出用の回転軸を有することを特徴とする請求項1記載の変位検出装置。
  3. 前記回転体にピニオンを設け、
    前記ピニオンに噛合するラックが形成されており、前記収納ケースにスライド自在に保持された直線変位検出用レバーとを有することを特徴とする請求項1または2記載の変位検出装置。
  4. 前記収納ケース内に設けられ、操作が解除された状態で前記直線変位検出用レバーを所定の復帰位置に復帰させる復帰手段を有することを特徴とする請求項3記載の変位検出装置。
  5. 請求項1記載の変位検出装置であって、
    前記収納ケースに移動可能に設けられたレバーと、
    該レバーと一体的に移動するラックと、
    該ラックの第1の移動範囲にて噛合する第1のピニオンと、
    前記第1の移動範囲に連続した前記ラックの第2の移動範囲にて噛合する第2のピニオンと、
    前記第1のピニオンまたは/及び第2のピニオンにより前記回転軸が駆動される構成としたことを特徴とする変位検出装置。
  6. 請求項5記載の変位検出装置において、
    前記第1のピニオンと前記第2のピニオンの回転軸中心間の距離が、前記ラックの長さと等しいか、それよりも短く設定されていることを特徴とする変位検出装置。
  7. 請求項5または6記載の変位検出装置において、
    前記第1のピニオンと前記第2のピニオンとの間に中継ギヤを設けたことを特徴とする
  8. 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の変位検出装置において、
    前記レバーの前記収納ケースから外側に延出する長さに対し、前記ラックの長さを短くしたことを特徴とする変位検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010520458A (ja) * 2007-02-28 2010-06-10 コンティネンタル オートモーティブ システムズ ユーエス, インコーポレイティッド 直線位置センサ
JP2011173209A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Kashifuji:Kk 歯車加工機
WO2023080387A1 (ko) * 2021-11-02 2023-05-11 삼성전자 주식회사 모터의 회전 양을 감지하기 위한 구조를 포함하는 전자 장치

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