JP2019113386A - 回転検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置サイズの小型化を可能にした回転検出装置を提供する。【解決手段】回転検出装置2は、ステアリングシャフトと一体回転する主動歯車40と、主動歯車40に噛合する第1従動歯車41及び第2従動歯車42とを備える。第1従動歯車41及び第2従動歯車42にそれぞれ第1磁石43及び第2磁石44を組み込んだ第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体は、第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52に接触可能となっており、回転軸方向への移動が制限される。【選択図】図2
Description
本発明は、回転体の回転を検出する回転検出装置に関するものである。
従来、車両のステアリングホイール等の回転体の回転有無や、回転角度情報を生成する回転検出装置が知られている。
例えば、特許文献1の回転検出装置は、回転体と一体回転する主動歯車と、この主動歯車に噛合する従動歯車とを備える。前記従動歯車には、従動歯車と同一軸心上で一体回転する磁石が組み付けられている。このように、前記従動歯車は、歯車と磁石とが一体となった従動歯車組立体として形成されている。そして、前記回転検出装置は、従動歯車とともに回転する磁石を、磁石に対して対向配置されたセンサ部で検出し、そのセンサ部の出力から回転体の回転有無や回転角度情報を求める。
例えば、特許文献1の回転検出装置は、回転体と一体回転する主動歯車と、この主動歯車に噛合する従動歯車とを備える。前記従動歯車には、従動歯車と同一軸心上で一体回転する磁石が組み付けられている。このように、前記従動歯車は、歯車と磁石とが一体となった従動歯車組立体として形成されている。そして、前記回転検出装置は、従動歯車とともに回転する磁石を、磁石に対して対向配置されたセンサ部で検出し、そのセンサ部の出力から回転体の回転有無や回転角度情報を求める。
前記センサ部は、回転検出装置のケース内に収納された基板に実装されている。この基板には、前述のセンサ部の他に、マイクロコンピュータ等複数の電子部品が実装されている。
従動歯車組立体において、従動歯車の底面には、筒状の凹部が形成されている。磁石は、従動歯車の凹部に組み込まれている。従動歯車組立体は、この筒状の端面を基板に押し当てることによって、回転軸方向への移動が制限されている。
ところで、前記回転検出装置においては、基板の実装面に従動歯車組立体と接触する箇所があるので、その部分には、マイクロコンピュータ等を実装することができない。このため、前記基板の電子部品の配置に制限がかかるという問題があった。よって、基板が大きくなり易いという課題があり、それは回転検出装置全体の小型化や、製造コストに支障をきたす。
本発明は、上記問題点を解決するためのものであって、その目的は、装置サイズの小型化を可能にした回転検出装置を提供することにある。
前記問題点を解決する回転検出装置は、回転体と一体回転する主動歯車に、少なくとも1つの従動歯車を噛合させ、当該従動歯車の回転を検出するセンサ部の出力を基に、前記回転体の回転を検出する構成において、少なくとも前記従動歯車を備える従動歯車組立体を前記センサ部に接触可能にして、当該従動歯車組立体の回転軸方向への移動を制限する。
本構成によれば、従動歯車の抜けを防止するにあたって、従動歯車を基板に接触させる必要がなくなる。このため、基板において電子部品の配置に制限が生じにくくなるので、基板の小型化が可能となる。よって、回転検出装置において装置サイズの小型化に寄与する。
前記回転検出装置において、前記従動歯車組立体は、前記センサ部によって検知される被検知部を一体に備え、前記回転体の回転は、前記被検知部の回転に応じて変化する前記センサ部の出力を基に検出される構成であって、前記被検知部は磁石であり、前記センサ部は磁気センサであることが好ましい。
この構成によれば、広く一般的に使用される磁石および磁気センサを用いて従動歯車組立体の回転角度を求めることが可能となる。
前記回転検出装置において、前記磁石は、前記従動歯車の歯部より回転軸方向に突出した突出部を備え、前記従動歯車組立体は、前記磁石の前記突出部を前記磁気センサに接触可能とすることにより、前記回転軸方向への移動が制限されていることが好ましい。
前記回転検出装置において、前記磁石は、前記従動歯車の歯部より回転軸方向に突出した突出部を備え、前記従動歯車組立体は、前記磁石の前記突出部を前記磁気センサに接触可能とすることにより、前記回転軸方向への移動が制限されていることが好ましい。
この構成によれば、基板は、突出部によって従動歯車から十分に離間される。よって、基板において部品配置スペースの確保に寄与する。
前記回転検出装置において、前記従動歯車組立体は、前記磁石が内蔵されることにより、前記従動歯車の歯部よりも回転軸方向に突出した突出部を備え、前記従動歯車組立体は、前記従動歯車の一部をなす前記突出部を前記磁気センサに接触可能とすることにより、前記回転軸方向の移動が制限されていることが好ましい。
前記回転検出装置において、前記従動歯車組立体は、前記磁石が内蔵されることにより、前記従動歯車の歯部よりも回転軸方向に突出した突出部を備え、前記従動歯車組立体は、前記従動歯車の一部をなす前記突出部を前記磁気センサに接触可能とすることにより、前記回転軸方向の移動が制限されていることが好ましい。
この構成によれば、基板は、突出部によって従動歯車から十分に離間される。よって、基板において部品配置スペースの確保に寄与する。また、前記センサ部に接触するのが、被検知部ではなく従動歯車であるので、被検知部やセンサ部を回転摺動による磨耗等から保護することが可能となる。
本発明の回転検出装置では、装置サイズの小型化を可能にする。
以下、本発明の第1実施形態として車両におけるステアリングの回転を検出する回転検出装置を図1、2に従って説明する。
<全体構造>
図1に示すように、図示しない車両のステアリングに連結されたステアリングシャフト1には、回転検出装置2が取り付けられている。回転検出装置2は、ステアリングシャフト1を回動可能に支持する側に固定された箱形状のケース3を備える。ケース3内部には、ステアリングシャフト1に一体回転可能に外嵌された主動歯車40と、また主動歯車40に噛合する第1従動歯車41及び第2従動歯車42がそれぞれ回動可能に支持されている。従って、ステアリングシャフト1が回転すると、主動歯車40も一体的に回転し、それに伴って第1従動歯車41及び第2従動歯車42も回転する。
<全体構造>
図1に示すように、図示しない車両のステアリングに連結されたステアリングシャフト1には、回転検出装置2が取り付けられている。回転検出装置2は、ステアリングシャフト1を回動可能に支持する側に固定された箱形状のケース3を備える。ケース3内部には、ステアリングシャフト1に一体回転可能に外嵌された主動歯車40と、また主動歯車40に噛合する第1従動歯車41及び第2従動歯車42がそれぞれ回動可能に支持されている。従って、ステアリングシャフト1が回転すると、主動歯車40も一体的に回転し、それに伴って第1従動歯車41及び第2従動歯車42も回転する。
<ケースと歯車>
ケース3は、上面が開口した有底箱形状のロアケース31と、ロアケース31の開口を閉じるアッパーケース32とを備えている。ステアリングシャフト1は、ロアケース31及びアッパーケース32に各々貫設された挿通孔33,34に挿通されている。ケース3の収容部には、主動歯車40、第1従動歯車41及び第2従動歯車42が配置されている。
ケース3は、上面が開口した有底箱形状のロアケース31と、ロアケース31の開口を閉じるアッパーケース32とを備えている。ステアリングシャフト1は、ロアケース31及びアッパーケース32に各々貫設された挿通孔33,34に挿通されている。ケース3の収容部には、主動歯車40、第1従動歯車41及び第2従動歯車42が配置されている。
<ロアケース>
ロアケース31の底面において、挿通孔33の周縁には、主動歯車40の回動を案内する円環状の軸受け部35が周方向一帯に形成されている。また、ロアケース31の底面においては、第1従動歯車41及び第2従動歯車42の回動を案内する円環状の軸受け部37,39がそれぞれ形成されている。
ロアケース31の底面において、挿通孔33の周縁には、主動歯車40の回動を案内する円環状の軸受け部35が周方向一帯に形成されている。また、ロアケース31の底面においては、第1従動歯車41及び第2従動歯車42の回動を案内する円環状の軸受け部37,39がそれぞれ形成されている。
<アッパーケース>
アッパーケース32の挿通孔34の周縁には、主動歯車40の回動を案内する円環状の軸受け部36が形成されている。
アッパーケース32の挿通孔34の周縁には、主動歯車40の回動を案内する円環状の軸受け部36が形成されている。
<主動歯車>
主動歯車40は、ロアケース31の軸受け部35とアッパーケース32の軸受け部36とによって、回動可能に支持されている。また、主動歯車40は、ステアリングシャフト1に係合されることにより、これと同一軸心で回転する。すなわち、主動歯車40は、ステアリングシャフト1と一体回転する。
主動歯車40は、ロアケース31の軸受け部35とアッパーケース32の軸受け部36とによって、回動可能に支持されている。また、主動歯車40は、ステアリングシャフト1に係合されることにより、これと同一軸心で回転する。すなわち、主動歯車40は、ステアリングシャフト1と一体回転する。
<第1従動歯車>
第1従動歯車41は、主動歯車40と噛合するようにロアケース31の軸受け部37に回動可能に支持されている。第1従動歯車41は、第2従動歯車42とは歯数が異なるように形成されている。第1従動歯車41の中心に形成された凹部47には、第1磁石43が嵌め込むように取り付け固定されている。第1磁石43は、例えば接着や溶着等の2次成形や圧入等によって第1従動歯車41に形成される。第1磁石43は第1従動歯車41と同軸で一体回転する。
第1従動歯車41は、主動歯車40と噛合するようにロアケース31の軸受け部37に回動可能に支持されている。第1従動歯車41は、第2従動歯車42とは歯数が異なるように形成されている。第1従動歯車41の中心に形成された凹部47には、第1磁石43が嵌め込むように取り付け固定されている。第1磁石43は、例えば接着や溶着等の2次成形や圧入等によって第1従動歯車41に形成される。第1磁石43は第1従動歯車41と同軸で一体回転する。
図2に示すように、第1磁石43は、第1磁気センサ51と対向するように配置されている。第1磁石43は、第1従動歯車41の歯部よりも上方に突出した突出部43aを有する。なお、本例の場合、第1従動歯車41と第1磁石43とで第1従動歯車組立体45を構成する。
<第2従動歯車>
図1に戻り、第2従動歯車42は、主動歯車40と噛合するようにロアケース31の軸受け部39に回動可能に支持されている。第2従動歯車42の凹部48には、第2磁石44が同軸で一体回転するように組み込まれている。第2磁石44は、第2磁気センサ52と対向するように配置されている。なお、第2磁石44は、第1磁石43と同様に突出部44aを備える。なお、本例の場合、第2従動歯車42と第2磁石44とで第2従動歯車組立体46を構成する。
図1に戻り、第2従動歯車42は、主動歯車40と噛合するようにロアケース31の軸受け部39に回動可能に支持されている。第2従動歯車42の凹部48には、第2磁石44が同軸で一体回転するように組み込まれている。第2磁石44は、第2磁気センサ52と対向するように配置されている。なお、第2磁石44は、第1磁石43と同様に突出部44aを備える。なお、本例の場合、第2従動歯車42と第2磁石44とで第2従動歯車組立体46を構成する。
<基板>
基板50は、第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46と対向するように配置されている。基板50は、アッパーケース32の内頂面の突起38によって位置決めされている。基板50には、第1磁石43の磁界(磁束)を検出する第1磁気センサ51と、第2磁石44の磁界(磁束)を検出する第2磁気センサ52とが実装されている。また、基板50には、マイクロコンピュータ等の電子部品(図示略)が形成されている。
基板50は、第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46と対向するように配置されている。基板50は、アッパーケース32の内頂面の突起38によって位置決めされている。基板50には、第1磁石43の磁界(磁束)を検出する第1磁気センサ51と、第2磁石44の磁界(磁束)を検出する第2磁気センサ52とが実装されている。また、基板50には、マイクロコンピュータ等の電子部品(図示略)が形成されている。
<回転検出機能>
ステアリング操作時、ステアリングシャフト1が回転すると、それと一体に主動歯車40が回転し、第1従動歯車41及び第2従動歯車42も回転する。本例の場合、第1従動歯車41及び第2従動歯車42は歯数が異なるので、これらは異なる回転数で回転する。このとき、第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52は、第1従動歯車41及び第2従動歯車42の回転を、第1磁石43及び第2磁石44の磁界(磁束)によって検出し、これら回転に応じた検出信号を出力する。回転検出装置2のコントローラ(図示略)は、第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52から入力した検出信号を基に、中立位置から左右方向に各々複数回転操作されるステアリングシャフト1の回転位置(回転角度)を演算する。そして、コントローラ(図示略)は、演算した回転位置の情報を他の機器に出力する。
ステアリング操作時、ステアリングシャフト1が回転すると、それと一体に主動歯車40が回転し、第1従動歯車41及び第2従動歯車42も回転する。本例の場合、第1従動歯車41及び第2従動歯車42は歯数が異なるので、これらは異なる回転数で回転する。このとき、第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52は、第1従動歯車41及び第2従動歯車42の回転を、第1磁石43及び第2磁石44の磁界(磁束)によって検出し、これら回転に応じた検出信号を出力する。回転検出装置2のコントローラ(図示略)は、第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52から入力した検出信号を基に、中立位置から左右方向に各々複数回転操作されるステアリングシャフト1の回転位置(回転角度)を演算する。そして、コントローラ(図示略)は、演算した回転位置の情報を他の機器に出力する。
<従動歯車の上下動の規制について>
回転検出装置2は、第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52を用いて第1従動歯車41及び第2従動歯車42の抜けを抑制する抜け防止構造を備える。本例の場合、第1従動歯車組立体45は、裏面側がロアケース31によって支持されることにより、第1従動歯車組立体45の回転軸方向において裏面側への移動がロアケース31によって制限されている。また、第1従動歯車組立体45は、表面側が第1磁気センサ51と接触可能とすることにより、表面側への移動が第1磁気センサ51によって制限されている。また、第2従動歯車組立体46も、第1従動歯車組立体45と同様の抜け防止構造が適用されている。
回転検出装置2は、第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52を用いて第1従動歯車41及び第2従動歯車42の抜けを抑制する抜け防止構造を備える。本例の場合、第1従動歯車組立体45は、裏面側がロアケース31によって支持されることにより、第1従動歯車組立体45の回転軸方向において裏面側への移動がロアケース31によって制限されている。また、第1従動歯車組立体45は、表面側が第1磁気センサ51と接触可能とすることにより、表面側への移動が第1磁気センサ51によって制限されている。また、第2従動歯車組立体46も、第1従動歯車組立体45と同様の抜け防止構造が適用されている。
<第1実施形態の作用>
次に、図3を用いて、本実施例の回転検出装置2の作用及び効果を説明する。
図3に示すように、第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46は、第1磁石43及び第2磁石44が第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52と接触可能となっていることにより、例えば上方(図3の矢印K方向)に移動する動きをとっても表面側への移動が制限される。このように、本例の場合、第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46の表面側への移動制限が、第1磁石43及び第2磁石44と第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52とによって実現されている。
次に、図3を用いて、本実施例の回転検出装置2の作用及び効果を説明する。
図3に示すように、第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46は、第1磁石43及び第2磁石44が第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52と接触可能となっていることにより、例えば上方(図3の矢印K方向)に移動する動きをとっても表面側への移動が制限される。このように、本例の場合、第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46の表面側への移動制限が、第1磁石43及び第2磁石44と第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52とによって実現されている。
従って、基板50は、第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46と接触する箇所が存在しない。このため、基板50は、電子部品の配置に制限がかからない。すなわち、基板50が、第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46と接触する場合と比較して、基板50には、自由に電子部品(いずれも図示略)を形成するスペースを設けることができたり、効率的な配置にすることができたりする。その結果、基板50ひいては回転検出装置2を小型化することができる。
また、本例の場合、第1磁石43及び第2磁石44の突出部43a,44aを設けたことにより、基板50を第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46から十分に離間することが可能となる。すなわち、第1従動歯車41及び第2従動歯車42を基板50から十分離した位置に配置することが可能となり、基板50において、高さ方向の部品配置スペースが確保される。よって、例えば基板50に第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52よりも大きい電子部品を配置することも可能となり、これは小型化に一層有利となる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1従動歯車41及び第2従動歯車42への第1磁石43及び第2磁石44の装着方法の点で、前記第1実施形態と主に異なる。従って、第1実施形態と同一の部材構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1従動歯車41及び第2従動歯車42への第1磁石43及び第2磁石44の装着方法の点で、前記第1実施形態と主に異なる。従って、第1実施形態と同一の部材構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図4に示すように、第1磁石43及び第2磁石44は、第1従動歯車41及び第2従動歯車42に内蔵されることにより、これらが第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46として形成されている。第1磁石43及び第2磁石44は、例えばインサート成形によって第1従動歯車41及び第2従動歯車42に形成される。また、第1従動歯車41及び第2従動歯車42は、磁石を内蔵した部分の上側に、歯部より上方に突出した、突出部41a,42aを備える。
さて、本例の場合、第1磁石43及び第2磁石44が各々組み込まれた第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46を、第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52と接触可能とすることにより、第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46の上側への移動を制限する。よって、基板50には、第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46と接触する箇所が存在しないので、基板50ひいては回転検出装置2を小型化することができる。
また、第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52に接触するのが第1磁石43及び第2磁石44ではなく第1従動歯車41及び第2従動歯車42となるので、第1磁石43及び第2磁石44や第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52を回転摺動による磨耗等から保護することができる。特に、例えば第1従動歯車41及び第2従動歯車42に摩擦係数の低い材質を使用したり、突出部41a,42aの接触面を平滑にしたりすれば、第1磁石43及び第2磁石44や第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52の保護に一層有利となる。
<第3実施形態>
次に、第2実施形態と同様の効果をもつものとして、以下の第3実施形態について説明する。
次に、第2実施形態と同様の効果をもつものとして、以下の第3実施形態について説明する。
第3実施形態は、第1及び第2実施形態において、第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46と第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52との間に、中間部材61,62を介装させる点で、第1及び第2実施形態と主に異なる。従って、上記実施形態と同一の部材構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図5に示すように、第1従動歯車組立体45の表面には、上側が開口した筒状部63が形成されている。この筒状部63には、第1磁気センサ51に接触可能な中間部材61が取り付け固定されている。中間部材61は、第1従動歯車組立体45の歯部よりも上方に突出した突出部61aを備える。なお、第2従動歯車組立体46も、第1従動歯車組立体45と同様の筒状部64が形成され、ここに、中間部材62が取り付け固定されている。中間部材62は、第1従動歯車組立体45の歯部よりも上方に突出した突出部62aを備える。
さて、本例の場合、第1磁石43及び第2磁石44が各々組み込まれた第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46を、中間部材61,62を介して第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52と接触可能とすることより、第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46の上側への移動を制限する。よって、基板50には、第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46と接触する箇所が存在しないので、基板50ひいては回転検出装置2を小型化することができる。
また、第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52に接触するのが第1磁石43及び第2磁石44ではなく中間部材61,62となるので、第1磁石43及び第2磁石44や第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52を回転摺動による磨耗等から保護することができる。特に、例えば中間部材61,62に摩擦係数の低い材質を使用したり、突出部61a,62aの接触面を平滑にしたりすれば、第1磁石43及び第2磁石44や第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52の保護に一層有利となる。
なお、本実施形態において、中間部材61,62は、下面が第1磁石43及び第2磁石44に接触しているが、この配置に限定されない。例えば第1磁石43及び第2磁石44が第1従動歯車41及び第2従動歯車42に内蔵されている構成の場合には、中間部材61,62の下面が第1従動歯車41及び第2従動歯車42に接触していてもよい。
なお、上述した実施形態は、以下のように変更して実施することができる。実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・各実施形態において、回転検出は磁気を用いることに限定されない。例えば、光学式などの他の原理に基づく検出手段としてもよい。
・各実施形態において、回転検出用の被検知部及びセンサ部は、従動歯車に設けたが主動歯車に設けてもよい。
・各実施形態において、回転検出用の被検知部及びセンサ部は、従動歯車に設けたが主動歯車に設けてもよい。
・各実施形態において、従動歯車の個数は2つに限定されず、少なくとも1つあれば、いくつでもよい。
・各実施形態において、第1従動歯車41及び第2従動歯車42は、それぞれ主動歯車40に噛合しているが、この配置に限定されない。例えば、第1従動歯車41が主動歯車40に噛合し、第2従動歯車42が第1従動歯車41に噛合する配置としてもよい。
・各実施形態において、第1従動歯車41及び第2従動歯車42は、それぞれ主動歯車40に噛合しているが、この配置に限定されない。例えば、第1従動歯車41が主動歯車40に噛合し、第2従動歯車42が第1従動歯車41に噛合する配置としてもよい。
・各実施形態において、第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46には突出部43a,44a(または41a,42a、61a,62a)を設けたが、この構造に限定されない。例えば、第1従動歯車組立体45及び第2従動歯車組立体46の表面が突出部のない平面になっていても、第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52と接触可能になっていればよい。
・各実施形態において、ロアケース31側に第1従動歯車41及び第2従動歯車42が支持されていたが、この配置に限定されない。例えば、基板50がロアケース31の内底面に配置され、その上に第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52、さらに上方に第1磁石43及び第2磁石44と第1従動歯車41及び第2従動歯車42という順に配置されてもよい。
・各実施形態において、電子部品(図示略)はどのような配置としてもよい。例えば、基板50のアッパーケース32側に電子部品が配置されていてもよい。
・第3実施形態において、中間部材の個数や形状については限定されない。例えば、第1従動歯車41及び第2従動歯車42について共通のひとつの中間部材を配置してもよい。
・第3実施形態において、中間部材の個数や形状については限定されない。例えば、第1従動歯車41及び第2従動歯車42について共通のひとつの中間部材を配置してもよい。
・また、中間部材の固定方法については限定されない。例えば、第1磁気センサ51及び第2磁気センサ52側に取り付け固定されるのでもよい。
・各実施形態において、回転検出装置2の搭載場所は、特に限定されない。
・各実施形態において、回転検出装置2の搭載場所は、特に限定されない。
次に、上述した実施形態やその変形例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に記載する。
(イ)回転体と一体回転する主動歯車に、少なくとも1つの従動歯車を噛合させ、当該従動歯車の回転を検出するセンサ部の出力を基に、前記回転体の回転を検出する回転検出装置において、少なくとも前記従動歯車を備える従動歯車組立体が、前記センサ部に接触可能で、当該従動歯車組立体の回転軸方向への移動を制限し、且つ、前記従動歯車組立体は、前記センサ部によって検知される被検知体を一体に備え、前記回転体の回転は、前期被検知部の回転に応じて変化する前記センサ部の出力を基に検出される回転検出装置。
(イ)回転体と一体回転する主動歯車に、少なくとも1つの従動歯車を噛合させ、当該従動歯車の回転を検出するセンサ部の出力を基に、前記回転体の回転を検出する回転検出装置において、少なくとも前記従動歯車を備える従動歯車組立体が、前記センサ部に接触可能で、当該従動歯車組立体の回転軸方向への移動を制限し、且つ、前記従動歯車組立体は、前記センサ部によって検知される被検知体を一体に備え、前記回転体の回転は、前期被検知部の回転に応じて変化する前記センサ部の出力を基に検出される回転検出装置。
(ロ)回転検出装置において、従動歯車組立体と、センサ部との間に中間部材が介装され、前記従動歯車組立体は、当該中間部材を介して、回転軸方向の移動が制限されている回転検出装置。この構成によれば、基板は、中間部材によって従動歯車から十分に離間して配置される。よって基板において部品スペースの確保に寄与する。また、センサ部に接触するのが被検知部ではなく中間部材となるので、被検知部やセンサ部を回転摺動による磨耗等から保護することが可能になる。
1…ステアリングシャフト(被検出物)、2…回転検出装置、3…ケース、31…ロアケース、32…アッパーケース、40…主動歯車、41…第1従動歯車、42…第2従動歯車、43…第1磁石、44…第2磁石、50…基板、51…第1磁気センサ、52…第2磁気センサ。
Claims (4)
- 回転体と一体回転する主動歯車に、少なくとも1つの従動歯車を噛合させ、当該従動歯車の回転を検出するセンサ部の出力を基に、前記回転体の回転を検出する回転検出装置において、
少なくとも前記従動歯車を備える従動歯車組立体を前記センサ部に接触可能にして、当該従動歯車組立体の回転軸方向への移動を制限する回転検出装置。 - 前記従動歯車組立体は、前記センサ部によって検知される被検知部を一体に備え、
前記回転体の回転は、前記被検知部の回転に応じて変化する前記センサ部の出力を基に検出され、
前記被検知部は磁石であり、前記センサ部は磁気センサである請求項1に記載の回転検出装置。 - 前記磁石は、前記従動歯車の歯部より回転軸方向に突出した突出部を備え、前記従動歯車組立体は、前記磁石の前記突出部を前記磁気センサに接触可能とすることにより、前記回転軸方向の移動が制限されている請求項2に記載の回転検出装置。
- 前記従動歯車組立体は、前記磁石が内蔵されることにより、前記従動歯車の歯部よりも回転軸方向に突出した突出部を備え、
前記従動歯車組立体は、前記従動歯車の一部をなす前記突出部を前記磁気センサに接触可能とすることにより、前記回転軸方向の移動が制限されている請求項2に記載の回転検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017246312A JP2019113386A (ja) | 2017-12-22 | 2017-12-22 | 回転検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017246312A JP2019113386A (ja) | 2017-12-22 | 2017-12-22 | 回転検出装置 |
Publications (1)
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JP2019113386A true JP2019113386A (ja) | 2019-07-11 |
Family
ID=67221391
Family Applications (1)
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JP2017246312A Pending JP2019113386A (ja) | 2017-12-22 | 2017-12-22 | 回転検出装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019113386A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4001852A1 (de) * | 2020-11-20 | 2022-05-25 | Sick Ag | Drehgeber |
-
2017
- 2017-12-22 JP JP2017246312A patent/JP2019113386A/ja active Pending
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