JP2001121774A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001121774A
JP2001121774A JP30764699A JP30764699A JP2001121774A JP 2001121774 A JP2001121774 A JP 2001121774A JP 30764699 A JP30764699 A JP 30764699A JP 30764699 A JP30764699 A JP 30764699A JP 2001121774 A JP2001121774 A JP 2001121774A
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Japan
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sheet
image forming
unit
image
sheets
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JP30764699A
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Akihiko Sakai
明彦 酒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再給紙されるシートに横レジずれが生じた場
合でも、画像品位が低下することなく、またシートから
はみ出すことなく画像形成を行うことのできる画像形成
装置を提供する。 【解決手段】 シートSに画像を形成すると共に、シー
トSの搬送方向と直交する方向の画像形成位置補正が可
能な画像形成部317〜320に対して片面に画像が形
成されたシートSを再度搬送する再搬送路363に位置
ずれ検知手段367を設け、この位置ずれ検知手段36
7により、画像形成部317〜320に再搬送されるシ
ートSの搬送方向と直交する方向の位置ずれ幅を検知す
る。そして、再搬送されたシートSに対する画像形成の
際、位置ずれ検知手段367からの位置ずれ幅情報に基
づき、画像形成部317〜320の画像形成動作を制御
し、シートSの搬送方向と直交する方向の画像形成位置
を位置ずれ幅分だけ補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成部により
片面に画像が形成されたシートを再度画像形成部に搬送
して画像を形成する画像形成装置に関し、特に画像形成
部にずれた状態でシートが再搬送された際の画像形成位
置の補正に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置においては、画像形
成部により片面に画像が形成されたシートを再度画像形
成部に搬送して画像を形成するようにしたものがあり、
このような画像形成装置の一例として電子写真画像形成
装置がある。
【0003】ここで、この電子写真画像形成装置におい
て、普通紙等のシートの表裏両面に画像形成を行う場合
は、最初にシートの表面に対して画像形成部にて画像形
成を行い、続いて同一のシートの表裏を反転した後に同
じ画像形成部へ再度給紙させ、改めて裏面に対して画像
形成を行うという構成のものが一般的である。なお、こ
のような構成の場合、シートの表面に画像形成を行う場
合の搬送経路に対し、裏面に画像形成を行う場合の搬送
経路は比較的長くなる傾向にあることが常であった。
【0004】一方、多種多様なサイズ及び種別のシート
へ画像形成を行いたいというユーザの要求に対して、操
作者のシート交換などの手間を極力軽減させるという目
的により、シートを画像形成部へ自動給紙するための給
紙カセットや手差し給紙ユニット等の、所謂給紙段を複
数個備えることは装置構成上必須であり、また近年益々
多段化する傾向にある。このため、同一の画像形成部へ
給紙されるシートは複数の給紙段から給紙され得るとい
う状況が至極当然のこととなってきている。
【0005】ところで、このような場合において、異な
る給紙段より給紙される際、シートの搬送方向と直交す
る方向(以下、幅方向という)の位置が、例え同じ幅を
持つシートであったとしても適切に画像形成できる位置
からずれている場合がある。また、例え同一の給紙段で
あったとしても、操作者がシートを給紙段にセットする
際に若干の位置ずれが生じると、適切に画像形成できる
位置からずれる、所謂横レジずれが生じてしまう場合が
あり、同一の給紙段だからといって常に同じ位置にて給
紙されるとは必ずしも言えなかった。
【0006】ここで、こうした給紙段の違いや給紙段へ
のシートのセット時の影響によるシートの横レジずれ
は、とりもなおさず画像形成時におけるシート上の画像
位置ずれの原因となるが、片面に対する画像形成におい
ては給紙されてから画像形成されるまでの搬送経路が比
較的短いためそれほど問題にはならなかった。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、このよう
な従来の画像形成装置において、シートの裏面に画像形
成を行なう場合は、搬送経路が片面の画像形成の場合に
比べて大変長く、また反転等の特殊な搬送動作が行われ
ること及び複数枚数のシートに対して連続で画像形成を
行なう際、全体のスループットを低下させないことを考
慮に入れた場合には反転通路上の搬送は画像形成速度に
比してより高速に行なければならないこと等、片面の画
像形成動作に比べて搬送動作上困難な点が多い。このた
め、片面の画像形成のためのシートの搬送動作に対して
裏面の画像形成のための搬送動作の方が比較的、斜行等
が発生しやすい。
【0008】一方、既述したように複数の給紙段を備え
た場合、異なる給紙段より給紙された場合、または同一
の給紙段であったとしても、操作者がシートを給紙段に
セットする際に若干の位置ずれが生じると、横レジずれ
を生じる可能性がある。
【0009】このため、複数の給紙段から給紙されたシ
ートの裏面に画像形成を行う場合には、片面の画像形成
時の場合に比べると、給紙開始時の若干の位置ずれが最
終的にはかなり大きな横レジずれの原因となってしまう
ことが多々あり、その場合には裏面の画像形成時におい
て大きな画像位置ずれが発生し、画像品位が低下する可
能性がある。
【0010】そして、このような画像位置ずれが極端に
大きい場合には、形成された画像がシート上に入りきれ
ずにシートからはみ出し、シートの外、例えばシートを
搬送するシート搬送体に書き込まれることがある。この
結果、シートに汚損が生じ、この後、別のシートへの画
像形成を行う場合に、このシートの残画像が別なシート
の裏に写ってしまいシートが汚れてしまうという恐れも
あった。
【0011】そこで、本発明は、このような現状に鑑み
てなされたものであり、再給紙されるシートに横レジず
れが生じた場合でも、画像品位が低下することなく、ま
たシートからはみ出すことなく画像形成を行うことので
きる画像形成装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、搬送手段によ
り搬送されたシートに画像を形成すると共に、前記シー
トの搬送方向と直交する方向の画像形成位置補正が可能
な画像形成部と、前記画像形成部により片面に画像が形
成されたシートを再度前記画像形成部に搬送する再搬送
路と、前記再搬送路に設けられ、前記画像形成部に再搬
送されるシートの搬送方向と直交する方向の位置ずれ幅
を検知する位置ずれ検知手段と、前記再搬送されたシー
トに対する画像形成の際、前記位置ずれ検知手段からの
位置ずれ幅情報に基づき、前記シートの搬送方向と直交
する方向の画像形成位置を前記位置ずれ幅分だけ補正す
るように前記画像形成部の画像形成動作を制御する制御
手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0013】また本発明は、前記制御手段は、前記位置
ずれ検知手段により検知された位置ずれ幅が基準値以上
となった場合に、前記画像形成位置の補正を行うことを
特徴とするものである。
【0014】また本発明は、前記制御手段は、複数枚の
シートに連続して画像形成を行なう場合、1枚目のシー
トに対して前記位置ずれ幅の検知を行い、前記位置ずれ
検知手段からの位置ずれ幅情報に基づき、前記1枚目の
シート及び以後のシートに対して前記画像形成位置の補
正を行うことを特徴とするものである。
【0015】また本発明は、前記制御手段は、前記位置
ずれ検知手段により検知された前記1枚目のシートの位
置ずれ幅が基準値以上となった場合に、該1枚目のシー
ト及び以後のシートに対して前記画像形成位置の補正を
行うことを特徴とするものである。
【0016】また本発明は、前記シートを収納するシー
ト収納部と、前記シート収納部に対するシート収納動作
が行われたことを検知する収納動作検知手段と、を備
え、前記制御手段は、前記収納動作検知手段からの検知
信号に基づきシート収納動作が行われたと判断すると、
シート収納動作後の1枚目のシートに対して前記位置ず
れ幅の検知を行い、前記位置ずれ検知手段からの位置ず
れ幅情報に基づき、前記1枚目のシート及び以後のシー
トに対して前記画像形成位置の補正を行うことを特徴と
するものである。
【0017】また本発明は、前記シートを収納する複数
のシート収納部と、前記複数のシート収納部にそれぞれ
設けられ、該シート収納部に収納されたシートを給送す
る複数の給送手段と、前記複数の給送手段のうちの任意
の給送手段を選択的に駆動させ、シートを給送する前記
シート収納部の切替えを行う給送切替え手段と、を備
え、前記制御手段は、前記給送切替え手段による前記シ
ート収納部の切替えが行なわれた場合、1枚目のシート
に対して前記位置ずれ幅の検知を行い、前記位置ずれ検
知手段からの位置ずれ幅情報に基づき、前記1枚目のシ
ート及び以後のシートに対して前記画像形成位置の補正
を行うことを特徴とするものである。
【0018】また本発明は、前記制御手段は、前記位置
ずれ検知手段により検知された前記1枚目のシートの位
置ずれ幅が基準値以上となった場合に、該1枚目のシー
ト及び以後のシートに対して前記画像形成位置の補正を
行うことを特徴とするものである。
【0019】また本発明は、前記制御手段は、前記画像
形成位置の補正を行った場合、前記シートの外に画像形
成が行われると判断すると、該シートに収まらない分の
画像形成を行わないように前記画像形成部の画像形成動
作を制御することを特徴とするものである。
【0020】また本発明は、前記制御手段は、複数枚の
シートに連続して画像形成を行なう場合、1枚目のシー
トに対して前記位置ずれ幅の検知を行うと共に、前記位
置ずれ検知手段からの位置ずれ幅情報に基づき、前記1
枚目のシート及び以後のシートに対して前記画像形成位
置の補正を行った場合、前記シートの外に画像形成が行
われると判断すると、該シートに収まらない分の画像形
成を行わないように前記画像形成部の画像形成動作を制
御することを特徴とするものである。
【0021】また本発明は、前記シートを収納するシー
ト収納部と、前記シート収納部に対するシート収納動作
が行われたことを検知する収納動作検知手段と、を備
え、前記制御手段は、前記収納動作検知手段からの検知
信号に基づきシート収納動作が行われたと判断すると、
シート収納動作後の1枚目のシートに対して前記位置ず
れ幅の検知を行うと共に、前記位置ずれ検知手段からの
位置ずれ幅情報に基づき、前記1枚目のシート及び以後
のシートに対して前記画像形成位置の補正を行った場
合、前記シートの外に画像形成が行われると判断する
と、該シートに収まらない分の画像形成を行わないよう
に前記画像形成部の画像形成動作を制御することを特徴
とするものである。
【0022】また本発明は、前記シートを収納する複数
のシート収納部と、前記複数のシート収納部にそれぞれ
設けられ、該シート収納部に収納されたシートを給送す
る複数の給送手段と、前記複数の給送手段のうちの任意
の給送手段を選択的に駆動させ、シートを給送する前記
シート収納部の切替えを行う給送切替え手段と、を備
え、前記制御手段は、前記給送切替え手段による前記シ
ート収納部の切替えが行なわれた場合、1枚目のシート
に対して前記位置ずれ幅の検知を行うと共に、前記位置
ずれ検知手段からの位置ずれ幅情報に基づき、前記1枚
目のシート及び以後のシートに対して前記画像形成位置
の補正を行った場合、前記シートの外に画像形成が行わ
れると判断すると、該シートに収まらない分の画像形成
を行わないように前記画像形成部の画像形成動作を制御
することを特徴とするものである。
【0023】また本発明は、シートに画像を形成すると
共に、シートの搬送方向と直交する方向の画像形成位置
補正が可能な画像形成部に対して片面に画像が形成され
たシートを再度搬送する再搬送路に位置ずれ検知手段を
設け、この位置ずれ検知手段により、画像形成部に再搬
送されるシートの搬送方向と直交する方向の位置ずれ幅
を検知する。そして、再搬送されたシートに対する画像
形成の際、制御手段は、位置ずれ検知手段からの位置ず
れ幅情報に基づき、画像形成部の画像形成動作を制御
し、シートの搬送方向と直交する方向の画像形成位置を
位置ずれ幅分だけ補正する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明の実施の形態に係る画像形
成装置の全体構成を示す図であり、同図において、10
0は画像形成装置であり、この画像形成装置100は、
カラーリーダ部100Aと、プリンタ部100Bと、給
紙部100Cと、制御部300とを備えている。
【0026】次に、これらカラーリーダ部100A、プ
リンタ部100B、給紙部100C及び制御部300に
ついて説明する。
【0027】まず、カラーリーダ部100Aの構成につ
いて説明する。
【0028】カラーリーダ部100Aは、画像形成装置
本体(以下、装置本体という)100Dの上部に配され
ると共に、原稿台ガラス(プラテン)301、原稿給紙
装置(DF)302、原稿台ガラス上に載置された不図
示の原稿を照明するハロゲンランプ又は蛍光灯等の光源
303,304、光源303,304の光を原稿に集光
する反射傘305,306、ミラー307〜309、原
稿からの反射光又は投影光を基板311に実装されたC
CD101上に集光するレンズ310、光源303,3
04と反射傘305,306及びミラー307を収容す
る第1キャリッジ314、ミラー308,309を収容
する第2キャリッジ315等を備えている。
【0029】ここで、第1キャリッジ314は速度V
で、また第2キャリッジ315は速度V/2でそれぞれ
CCD101の電気的走査(主走査)方向に対して垂直
方向に機械的に移動することにより、原稿の全面を走査
(副走査)するようになっている。なお、CCD101
としては、RGBのカラーフィルタが1ラインCCD上
にRGB順にインラインに乗ったもの、或は3ラインC
CDで、それぞれRフィルタ・Gフィルタ・Bフィルタ
をそれぞれのCCDごとに並べたものを使用することが
でき、さらにフィルタがオンチップ化、又はフィルタが
CCDと別構成になったものを使用してもよい。また、
原稿給紙装置302の代わりに鏡面圧板を装着してもよ
い。
【0030】次に、制御部300について説明する。
【0031】制御部300は、画像形成装置全体を制御
するものであり、この制御部300は、図2に示すディ
ジタル画像処理部312と、外部インターフェイス(以
下、外部I/Fという)313と、プリンタ制御I/F
353とに対してそれぞれ制御を行うための情報をやり
取りする制御手段であるCPU401と、操作部40
2、メモリ403によって構成されている。
【0032】ここで、外部I/F313は、画像情報や
コード情報などを画像形成装置外部とやり取りするため
のインターフェースであり、具体的にはパソコン端末装
置やLANインターフェース装置などを接続することが
可能である。なお、パソコン端末装置やLANインター
フェース装置との画像情報及びコード情報のやり取り手
続き制御については、各接続装置とCPU401との相
互通信により行われる。
【0033】また、操作部402は操作者による処理実
行内容の入力や操作者に対する処理に関する情報及び警
告等の通知のためのタッチパネル付き液晶により構成さ
れる。さらに、プリンタ制御I/F353は、CPU4
01からの制御信号をプリンタ部100Bに入力するた
めの受け口となるものである。
【0034】一方、ディジタル画像処理部312は、図
3に示す構成部を備えたものであり、光源303,30
4から原稿に照射された後、反射した光を画像処理して
プリンタ部100Bに供給するものである。
【0035】次に、このディジタル画像処理部312の
処理動作について説明する。まず光源303,304か
ら原稿台ガラス上の原稿に向かって照射された後、反射
した光はCCD101に導かれて電気信号に変換され
る。そして、その電気信号(アナログ画像信号)はディ
ジタル画像処理部312のクランプ&Amp&S/H&
A/D部102に入力され、ここでサンプルホールド
(S/H)されると共に、例えばアナログ画像信号のダ
ークレベルが基準電位にクランプされ、さらに所定量に
増幅された後、A/D変換されて例えばRGB各8ビッ
トのディジタル信号に変換される。
【0036】次に、このRGB信号はシェーディング部
103で、シェーディング補正及び黒補正が施される。
なお、本実施の形態では、後述するプリンタ部100B
の画像形成部においてLEDアレーを発光させることで
感光ドラムへの潜像形成を行なうため、通常のシェーデ
ィング補正の他にLEDシェーディング補正を併せて行
なう必要がある。
【0037】次に、補正後のRGB信号は、つなぎ&M
TF補正&原稿検知部104において、つなぎ処理及び
MTF補正が行われる。さらに、このつなぎ&MTF補
正&原稿検知部104において、原稿サイズの認識が行
われ、読取位置タイミングの補正を行う。即ち、CCD
101が3ラインCCDの場合、ライン間の読取位置が
異なるため、つなぎ処理として読取速度に応じてライン
毎の遅延量を調整すると共に3ラインの読取位置が同じ
になるように信号タイミングを補正し、また読取速度や
変倍率によって読取のMTFが変るためMTF補正とし
てその変化を補正する。さらに、原稿台ガラス上の原稿
を走査することにより原稿サイズを認識する。
【0038】次に、このように読取位置タイミングが補
正されたRGB信号は入力マスキング部105によっ
て、CCD101の分光特性、光源303,304及び
反射傘305,306の分光特性の補正が行われる。そ
して、この入力マスキング部105からの出力は、外部
I/F信号との切り換え可能なセレクタ106に入力さ
れる。さらに、このセレクタ106から出力された信号
は色空間圧縮&下地除去&LOG変換部107と、下地
除去部115に入力される。
【0039】ここで、この下地除去部115に入力され
た信号は下地除去された後、原稿中の文字が黒い文字か
どうかを判定する黒文字判定部116に入力され、原稿
から黒文字信号を生成する。また、色空間圧縮&下地除
去&LOG変換部107では、色空間圧縮により読み取
った画像信号がプリンタで再現できる範囲に入っている
かどうかを判断し、入っている場合はそのまま、入って
いない場合は画像信号をプリンタで再現できる範囲に入
るように補正し、この後、下地除去処理を行い、LOG
変換でRGB信号からCMY信号に変換する。
【0040】そして、黒文字判定部116で生成された
信号とタイミングを補正するため色空間圧縮&下地除去
&LOG変換部107の出力信号は遅延108でタイミ
ングを調整される。なお、この2種類の信号はモワレ除
去部109でモワレが除去され、変倍処理部110で、
主走査方向に変倍処理される。
【0041】次に、この変倍処理部110で処理された
CMY信号は、UCR&マスキング&黒文字反映部11
1で、まずUCR処理されてCMYK信号が生成され、
この後、マスキング処理部でプリンタの出力にあった信
号に補正されると共に黒文字判定部116で生成された
判定信号がCMYK信号にフィードバックされる。さら
に、このUCR&マスキング&黒文字反映部111で処
理された信号はγ補正部112で濃度調整された後、フ
ィルタ部113でスムージング又はエッジ処理される。
【0042】そして、以上のように処理されたCMYK
の画像信号は、後述するシート先端センサ347からの
検知信号に基づき、図4に示すプリンタ処理部の2値変
換部201で8ビットの多値信号から2値信号に変換さ
れた後、遅延部202〜205でシート先端センサ34
7と、後述するそれぞれの画像形成部との距離の違いを
調整することにより4色を所定の位置に印字することが
可能となる。
【0043】なお、この変換方法としては、ディザ法・
誤差拡散法・誤差拡散の改良したものいずれでもかまわ
ない。また、同図において、206〜209はLED駆
動部であり、このLED駆動部206〜209は遅延部
202〜205を経て入力された2値信号に基づき後述
するLEDアレー210〜213を駆動するための信号
を生成するものである。
【0044】次に、プリンタ部100Bについて説明す
る。
【0045】プリンタ部100Bは、図1に示すように
M、C、Y、K各色の画像形成部317〜320を備え
ており、これら各画像形成部317〜320は、感光ド
ラム342〜345、LEDアレー210〜213、一
次帯電器321,324,327,330、現像器32
2,325,328,331、転写帯電器323,32
6,329,322等を備えている。なお、現像器32
2,325,328,331には、現像バイアスを印加
して後述するトナー像を現像するためのスリーブ345
〜348が含まれている。
【0046】そして、このような構成のプリンタ部10
0Bは、プリンタ制御I/F353を介して伝達される
CPU401からの制御信号に基づいて次のようなプリ
ント動作を行う。なお、各画像形成部317〜320の
構成は全て同一なので以下ではM画像形成部317を詳
細に説明し、他の画像形成部の説明は省略する。
【0047】まず、LEDアレー210にカラーリーダ
部101Aにて原稿をスキャンすることにより得られた
RGB信号に基づきディジタル画像処理部312にて生
成された2値の画像信号(以下、スキャナ画像信号とい
う)、或は外部I/F313を介して画像形成装置外部
より入力された2値の画像信号のどちらかを入力し、こ
の画像信号に応じてLEDアレー210を発光させる。
【0048】一方、感光ドラム342の表面は、一次帯
電器321により所定の電位に帯電されて潜像形成の準
備がなされており、この感光ドラム342にLEDアレ
ー210から光が照射されると、感光ドラム342の表
面に潜像が形成される。ところで先にも述べたように、
スキャナ画像信号は予めLEDアレー210を構成する
個々のLED素子の特性に対応するLEDシェーディン
グ補正を行なった信号である。そのため或る画像信号に
基づいて発光させるLED素子は画像信号生成時に予め
決められており、最適な画像形成を行なうためにはそれ
を変更することはできない。但し、外部I/F313か
らの画像信号についてはLEDシェーディング補正を行
なう必要がないためその限りではない。
【0049】次に、現像器322により感光ドラム34
2上の潜像を現像してトナー像を形成した後、転写帯電
器323により転写ベルト333の背面から放電を行う
ことにより感光ドラム342上のトナー像を、後述する
ようなタイミングで転写ベルト333により搬送された
シートに転写する。なお、本実施の形態は転写効率がよ
いため、クリーナ部が配置されていない。(クリーナ部
を装着しても問題ないことは言うまでもない。) 次に、給紙部100Cについて説明する。
【0050】この給紙部100Cは、装置本体100D
の側部に設けられたシート収納部であるカセット34
0,341及び手差し給紙部353に格納されたシート
Sをプリンタ部100Bに搬送するためのものであり、
カセット340,341及び手差し給紙部353に格納
されたシートSは、給送手段であるピックアップローラ
339,338,354により1枚毎に給紙パス上に搬
送される。そして、この給紙パス上のシートSは給紙ロ
ーラ336,337により、停止しているレジローラ3
55へと搬送される。なお、このシートSの通過は、レ
ジローラ355の直前に配されたレジセンサ356によ
り検知される。
【0051】ここで、このレジセンサ356からの検知
信号は、図2に示すようにCPU401に入力され、C
PU401は、このレジセンサ356からの検知信号に
基づき所定時間経過後、一旦搬送動作を中断する。この
結果、シートSは停止しているレジローラ355に突き
当たり搬送が停止されるが、その際シートSの進行方向
端部が搬送経路に対して直交するように位置固定がなさ
れる。
【0052】これにより、シートSの搬送方向が搬送経
路に対してずれることにより斜行が発生している場合の
給紙パス搬送方向補正がなされる。なお、このような所
謂、給紙レジ取りは、以降のシートSに対する画像形成
方向の傾きを最小化するために必須のものである。
【0053】次に、このような給紙レジ取り後、レジロ
ーラ355を起動させることにより、シートSは転写ベ
ルト333上へ供給される。さらに、この後、給紙され
たシートSは、吸着帯電器346で帯電させられる。な
お、図1において、348は転写ベルト333を駆動す
る転写ベルトローラであり、この転写ベルトローラ34
8は、吸着帯電器346と対になって普通紙等のシート
Sを帯電させ、転写ベルト333にシートSを吸着させ
るためのものである。
【0054】また、347は転写ベルト333上のシー
トSの先端を検知するシート先端センサであり、このシ
ート先端センサ347の検出信号は図2に示すようにC
PU401に入力され、CPU401は、この検出信号
に基づきカラーリーダ部100Aからプリンタ部101
Bにビデオ信号を送る際の副走査同期信号として用いら
れる。
【0055】一方、この転写ベルト333に吸着された
シートSは転写ベルト333によって搬送され、画像形
成部317〜320においてMCYKの順にその表面に
トナー像が形成される。そして、最後の画像形成部であ
るK画像形成部320を通過したシートSは、転写ベル
ト333からの分離を容易にするため、除電帯電器34
9で除電された後、転写ベルト333から分離される。
なお、350は剥離帯電器であり、シートSが転写ベル
ト333から分離する際の剥離放電による画像乱れを防
止するものである。
【0056】次に、分離されたシートSは、トナーの吸
着力を補って画像乱れを防止するために、定着前帯電器
351,352で帯電され、さらに定着器334でトナ
ー像が熱定着された後、表面のみの画像形成であれば、
排紙フラッパ357により排紙パス358側に搬送パス
を切替えられ、そのまま排紙トレー335に排紙され
る。
【0057】一方、引き続いてシートSの裏面に画像形
成を行なう場合には、排続フラッパ357により裏面パ
ス359側に搬送パスが切替えられ、それに併せた反転
ローラ360の回転駆動によってシートSは、まず反転
パス361内に一旦搬送される。
【0058】次に、シートSの送り方向幅の分だけ反転
パス361内に搬送された後、反転ローラ360の逆回
転駆動及び両面パス搬送ローラ362の駆動により、画
像形成された面を下向きにして再搬送路である両面パス
363に搬送される。さらに、両面パス363上を、停
止している再給紙ローラ364に向って搬送された後、
この再給紙ローラ364に突き当たって停止する。
【0059】なお、このように再給紙ローラ364に突
き当る前、シートSは再給紙ローラ364の直前に設け
られた再給紙センサ365により通過が検知される。そ
して、この再給紙センサ365からの検知信号は図2に
示すようにCPU401に入力され、CPU401は、
この検知信号に基づき所定時間経過後、一旦搬送動作を
中断する。その結果、シートSは停止している再給紙ロ
ーラ364に突き当たり搬送が一時停止されるが、その
際シートSの進行方向端部が搬送経路に対して直交する
ように位置固定がなされる。
【0060】これにより、シートSの搬送方向が再給紙
パス内の搬送経路に対してずれることにより斜行が発生
している場合の再給紙パス搬送方向補正がなされる。な
お、この所謂、再給紙レジ取りは以降のシートS裏面に
対する画像形成方向の傾きを最小化するために必須とな
る。
【0061】次に、このような再給紙レジ取り後、再給
紙ローラ364を起動させることによりシートSは、表
裏が逆転した状態で再給紙パス366及び給紙パス上に
搬送される。なお、この後の画像形成動作については先
に述べた表面の画像形成動作と同じであるため、ここで
は省略する。こうして表裏両面に画像形成がなされたシ
ートSはそのまま排紙フラッパ357により排紙パス3
58側に搬送パスを切替えられ、そのまま排紙トレー3
35に排紙される。
【0062】ところで、このように両面裏面に画像形成
を行なう場合のシートSの搬送動作については、搬送経
路自体が図1にも示すように表面の画像形成の場合に比
べて大変長いため、既述したよう斜行が発生しやすい。
また、カセット340,341及び手差し給紙部353
という異なる給紙段よりシートSを給送する場合も、既
述したように搬送経路と直交する横レジずれが生じる可
能性がある。
【0063】なお、既述したように搬送経路上の再給紙
ローラ364の直前において通常再給紙レジ取りが実行
されるため搬送経路に対してシートSが斜行されたまま
画像形成されることはない。しかしながら、この再給紙
レジ取りによる斜行補正はあくまでも搬送されてきたシ
ートSの給紙パスへの進行方向を補正するだけに過ぎ
ず、シートSの横レジずれを解決するものではない。
【0064】そして、このようにシートSの横レジずれ
が生じた場合、既述したように形成された画像がシート
からはみ出す可能性があるので、本発明においては、横
レジずれ幅に基づいてシートSの幅方向方向の画像形成
位置を横レジずれ幅分だけ補正するようにしている。
【0065】このため、本実施の形態では、再給紙セン
サ365の上流に再給紙レジ取りにより一時停止してい
るシートSにおける横レジずれを検知するための検知手
段である横レジずれ検知ユニット367を設け、この横
レジずれ検知ユニット367により、裏面への画像形成
のために再給紙されるシートSの横レジずれ幅を予め検
知するようにしている。そして、このように横レジずれ
幅を予め検知し、この横レジずれ幅に応じて画像形成
時、補正を加えることにより、画像ずれによって生じる
画像品位の低下や、シートの汚れの発生を防ぐようにし
ている。
【0066】次に、この横レジずれ検知ユニット367
における横レジ検知動作について説明する。
【0067】図5は、このような横レジずれ検知ユニッ
ト367の構成を示す図であり、横レジずれ検知ユニッ
ト367は、同図の(a)に示すように搬送経路幅以上
の長さを持つレールガイド501と、レールガイド50
1に沿って直線移動可能なセンサユニット502と、セ
ンサユニット502を移動させるステッピングモータ5
03とにより構成されている。
【0068】ここで、このセンサユニット502は、
(b)及び(c)に示すようにフラグ504と、フラグ
504によって遮光されることでON/OFFするフォ
トインタラプタ505とで構成されている。そして、こ
のフラグ504は通常時にはフォトインタラプタ505
を遮光するように配置されており、この場合フォトイン
タラプタ505の出力はOFFであるが、後述するよう
にフラグ504が矢印1若しくは矢印2の方向に揺動
し、フォトインタラプタ505の遮光が解除されると、
出力はONとなる。
【0069】また、ステッピングモータ503はセンサ
ユニット502と一体化されており、ステッピングモー
タ503の回転駆動力は、回転軸に装着された歯車50
3a及びレールガイド501の下面に刻まれた直線歯5
01aによりセンサユニット502を直線駆動させるた
めの直線駆動力に変換される。
【0070】さらに、センサユニット502はステッピ
ングモータ503の回転方向を切替えることにより左右
どちらにも駆動可能であり、またステッピングモータ5
03に与える駆動相信号パルスのステップ数をカウント
することによりセンサユニット502の直線移動距離を
正確に算出することが出来る。
【0071】一方、横レジずれ検知ユニット367は、
図6に示すように両面パス363上の用紙搬送経路60
1にシート搬送方向と直交するように形成された細いス
リット602から、センサユニット502のフラグ50
5の先端が下方から突出した状態で矢印603、604
に示す方向にスライドすることが出来るように設けられ
ている。
【0072】なお、同図において、607はスリット6
02の一端部に設けられたホームポジションガイドであ
り、センサユニット502が矢印603の方向に進む場
合、センサユニット502のフラグ505の先端は、こ
のホームポジションガイド607により当接した後、揺
動し、これによりフォトインタラプタ505の出力はO
FFからONに切り替わるようになっている。
【0073】なお、このセンサユニット502(フォト
インタラプタ505)からの検知信号(ON信号)は、
CPU401に入力され、CPU401は、この検知信
号に基づきステッピングモータ503を停止させるよう
にしている。これにより、センサユニット502はホー
ムポジションガイド607の位置までしか移動せず、ホ
ームポジションに位置するようになる。
【0074】一方、両面画像形成の際、シートSは両面
パス363上の用紙搬送経路601上を矢印605の方
向に搬送されるが、その際、既述したように再給紙レジ
取りを行うために用紙搬送経路601上を一時停止す
る。そして、この際の停止位置は先に述べた再給紙セン
サ365を用いた停止位置決め制御がなされるため、図
中の斜線で示した領域605にほぼ固定される。
【0075】次に、このような構成のレジずれ検知ユニ
ット367による横レジずれ検知動作について詳細に説
明する。
【0076】なお、この横レジずれ検知動作の説明の前
に、画像形成動作を開始する前に最低一度は必ず実行さ
れる横レジずれ検知ユニット367のホームポジション
検知動作について図7に示すフローチャートを用いて説
明する。
【0077】まず、操作部402において両面画像形成
のための設定操作が行われ、これに伴い操作部402か
ら所定の信号が入力されると、CPU401はステッピ
ングモータ503を駆動し、図8(a)に示す矢印60
4の方向への、即ちホームポジションへのセンサユニッ
ト502の移動を開始する(S701)。またこれと同
時に、フォトインタラプタ505の出力の監視を開始す
る(S702)。なお、このようにセンサユニット50
2が移動する際、フラグ504は搬送経路上のスリット
507に沿って同方向に移動していく。
【0078】そして、この後、図8(b)に示すように
センサユニット502がスリット507の端部に到達
し、フラグ504がホームポジションガイド607に当
接して揺動すると、フォトインタラプタ505の遮光が
解除されてセンサ出力はONに切り替わる。ここで、こ
のようにセンサ出力がONに切り替わると(S703の
Y)、CPU401はセンサユニット502がスリット
507の端部のホームポジションに到達したと判断し、
ステッピングモータ503を停止させる。これにより、
センサユニット502はホームポジションで停止し(S
704)、位置決めされる。
【0079】次に、横レジずれ検知ユニット367の横
レジずれ検知動作について図9に示すフローチャートを
用いて説明する。
【0080】まず、裏面に画像形成を行なうためのシー
トSの搬送動作において、既述した再給紙レジ取りが行
われ、両面パス363上でシートSが一時停止すると、
CPU401は再給紙センサ365からの検知信号に基
づき、ステッピングモータ503を駆動し、図10
(a)における矢印603で示す方向への、即ちシート
Sの端部へのセンサユニット502の移動を開始し(S
801)、またこれと同時にフォトインタラプタ505
の出力の監視を開始する(S802)。なお、CPU4
01はステッピングモータ503を駆動させる前に、ス
テッピングモータ503のステップ数をカウントする不
図示のカウンタの、ステップ数カウンタ積算値(Nst
ep)を0にリセットする。
【0081】一方、センサユニット502が移動を開始
すると、フラグ504のホームポジションガイド607
との当接が解除され、これに伴いフォトインタラプタ5
05が遮光されてセンサ出力はOFFに切り替わる。そ
して、この後さらにセンサユニット502が移動し、こ
れに伴いスリット507に沿って同方向に移動するフラ
グ504がシートSに当接して揺動すると、フォトイン
タラプタ505の遮光が解除されてセンサ出力はONに
切り替わる。
【0082】ここで、このようにセンサ出力がONに切
り替わると(S803のY)、CPU401はセンサユ
ニット502がシートSの再給紙直前の位置に到達した
と判断し、ステッピングモータ503を停止させる。こ
れにより、センサユニット502は、図10(b)に示
すようにシートSの端部の位置で停止し(S804)、
位置決めされる。
【0083】さらにこのとき、CPU401は、センサ
ユニット502が停止した時のカウンタのステップ数カ
ウンタ積算値Nstepを読み取ることにより、センサ
ユニット502のホームポジションからの移動距離、即
ちホームポジションからシートSの一側端までの距離l
1 を算出する。
【0084】ここで、シートSと、シートSの幅方向の
画像形成開始位置との相対的な関係により、シートSの
側端が本来位置すべき理想的な位置は、任意に決定する
ことできる。そして、本実施の形態においては、この側
端の理想位置からホームポジションまでの距離は図10
(b)に示すようにl0 で与えられるため、この距離差
分dであるl1 −l0 が本実施の形態における横レジず
れ幅となる。
【0085】なお、S801〜S804の処理を行なっ
た後に改めてS701〜S704の処理を実行し、横レ
ジずれ検知ユニット367をホームポジション位置に戻
しておくことで、次に搬送されるシートSの横レジずれ
検知を迅速に行なうことが可能となる。
【0086】そして、以上のようにして得られた横レジ
ずれ幅は、結局画像形成時におけるシートSの幅方向の
画像形成位置のずれ幅と等価になることから、シートS
の裏面に画像を形成する場合において、画像形成位置を
横レジずれ幅分ずらすようにすれば、シートSの画像形
成位置補正を行なうことができる。
【0087】なお、本実施の形態において、既述した各
画像形成部317〜320の画像形成範囲はシートSの
横幅よりも広くなっている。このため、CPU401は
横レジずれ幅に応じて各画像形成部317〜320の発
光させる各LEDアレー210〜213のLEDを選択
するようにすれば、画像形成位置を横レジずれ幅分ずら
すことができ、シートSの画像形成位置補正を行なうこ
とができる。
【0088】ところで、こうした画像形成位置補正は、
全てのシートSに対してそのずれ幅分の補正を常時行な
うことも可能であるが、横レジ検知動作を行なうために
は、S801〜S804及びS701〜S704で詳細
に説明した動作を連続的に繰り返す必要があり、特にS
801〜S804の横レジずれ検知動作はシートSが再
給紙レジ取りによって一時停止した後に開始するという
制約があることから、その処理に掛かる時間は、即ちシ
ートSが再給紙を開始するための待ち時間となる。
【0089】そして、S801〜S804の処理に掛か
る時間が比較的長い場合には再給紙動作を行なう上での
低速原因となってしまい、ひいては全体としてのプロダ
クティビティの低下を引き起こす恐れがある。また単純
に横レジ検知動作自体をシートS毎に行なうことは処理
の煩雑さを増大させるという問題もある。また一方、横
レジずれが発生する主な原因としては、先にも述べたよ
うに給紙段の違いや給紙段への用紙のセット時の影響に
よるシートSの給紙時の位置ずれが影響していると考え
られる。
【0090】このことから、裏面画像形成時における搬
送経路上の搬送動作が比較的安定している場合には、横
レジずれ幅が画像形成上問題となることは希である。そ
こで本実施の形態においては処理の簡略化のため、画像
形成位置補正を常時行わず、横レジずれ幅が予め定めら
れた基準値を越えた場合に限って画像補正を行なうよう
に設定をするようにしている。
【0091】さらに、本実施の形態では、次に示す
(a)〜(c)の事象が発生した場合に限って横レジず
れ検知動作を行い、この結果得られた横レジずれ幅に基
づいて画像形成位置補正を行うようにしている。なお、
この画像形成位置補正は、次の横レジずれ検知動作が行
われるまでは、最初に検知された横レジずれ幅に基づい
て行われる。 (a)複数枚のシートSに連続して画像形成を行う場
合、1枚目のシートSが再給紙レジ取り停止している。
【0092】なお、複数枚のシートSに連続して画像形
成を行う場合、操作部402からCPU401に、連続
画像形成動作が選択されたことを示す信号が入力される
ようになっており、この信号に基づきCPU401は、
1枚目のシートSに対して横レジずれ幅の検知を行い、
この横レジずれ幅に基づいて1枚目のシート及び以後の
シートに対して画像形成位置補正を行うようにしてい
る。 (b)カセット等の給紙段にシートが収納され、シート
収納動作後の1枚目のシートSが再給紙レジ取り停止し
ている。
【0093】なお、カセット340,341及び手差し
給紙部353にシートが収納されると、CPU401に
カセット340,341及び手差し給紙部353にそれ
ぞれ設けられた図2に示す収納動作検知手段410から
シート収納動作が行われたことを示す検知信号が入力さ
れるようになっており、この信号に基づきCPU401
は、1枚目のシートSに対して横レジずれ幅の検知を行
い、この横レジずれ幅に基づいて1枚目のシート及び以
後のシートに対して画像形成位置補正を行うようにして
いる。 (c)シートを給送するカセット340,341及び手
差し給紙部353の切り替えが行われ、切替え後の1枚
目のシートSが再給紙レジ取り停止している。
【0094】なお、このカセット340,341及び手
差し給紙部353の切り替えは、操作者により図2に示
す操作部402に設けられた給送切替え手段402aが
操作されると、この給送切替え手段402aからの切替
え信号に応じてCPU401が、カセット340,34
1及び手差し給紙部353の設けられたピックアップロ
ーラ354,338,339のうちの任意の1つを選択
的に駆動させることにより、行われるようになってい
る。
【0095】また、CPU401は、給送切替え手段4
02aからの切替え信号が入力されると、この信号に基
づき1枚目のシートSに対して横レジずれ幅の検知を行
い、この横レジずれ幅に基づいて1枚目のシート及び以
後のシートに対して画像形成位置補正を行うようにして
いる。
【0096】なお、上記事象(a)〜(c)の条件は、
ひとつ若しくは複数の設定を重複して行なうことが可能
であり、また既述したように上記事象(a)〜(c)に
関わらず全てのシートSに対して常に横レジずれ検知動
作を行なうようにするように設定することも可能であ
る。
【0097】一方、本実施の形態では、既述したように
カラーリーダ部100Aからのスキャナ画像信号に対し
て画像形成を行なう場合、この画像信号は個々のLED
素子の特性に対応するLEDシェーディング補正を行な
った信号であるために、予め定められたLED素子以外
で画像形成することは事実上不可能である。従ってLE
Dシェーディング補正がなされていない外部I/F31
3からの画像信号に基づき画像形成を行なう場合には既
述した画像ずれ補正動作を実行することが出来るもの
の、スキャナ画像信号については画像ずれ補正動作を実
行することはできない。
【0098】しかしながら、もし何らかの不測の事態に
より裏面画像形成時におけるシートSの搬送において大
きな横レジずれが発生すると、既述したように形成され
た画像がシートS上に入りきれず、画像形成中にシート
Sを搬送している転写ベルト333上に画像の書き込み
が行われてしまうことがある。そして、このようにな
り、結果として転写ベルト333の汚損が生じてしまう
可能性がある。
【0099】そこで、本実施の形態では、このような事
態を避けるために、例えば上記事象(a)〜(c)にお
ける横レジずれ検知動作において検知された横レジずれ
幅が、予め定められた画像形成時の幅方向余白幅を越え
てしまう基準値以上となった場合には、その部分の画像
形成用の画像信号をマスクすることにより転写ベルト3
33上に画像の書き込みが行われてしまうことを未然に
防いでいる。
【0100】そして、このように画像形成位置の補正を
行った場合、シートSの外に画像形成が行われると判断
すると、シートSに収まらない分の画像形成を行わない
ように画像形成動作を制御することにより、シートから
はみ出すことなく画像形成を行うことができ、シートの
汚れを防ぐことができる。
【0101】ところで、これまでの説明においては、横
レジずれ検知ユニット367で用いられるセンサユニッ
ト502をフォトインタラプラ505とフラグ504を
組み合わせたユニットにて構成していたが、ここで使用
するセンサユニットとしては特に同方式に限定するもの
ではなく、例えば発光部と受光部を同一ユニット上に持
つ反射型センサユニットとし、搬送経路の上若しくは下
に配置することももちろん可能である。また、例えば発
光部と受光部を別ユニットとし、それを搬送経路の上下
に挟み込むように配置したいわゆる透過型センサを用い
ることももちろん可能である。
【0102】一方、本実施の形態では、カラーリーダ部
100Aからのスキャナ画像信号に対して画像形成を行
なう場合に、この画像信号は個々のLED素子の特性に
対応するLEPシェーディング補正を行なった信号であ
るために、予め定められたLED素子以外で画像形成で
きず、従って横レジずれ幅検知結果に応じて画像ずれ補
正動作を実行することはできないとした。
【0103】しかし、本発明は、これに限らずレーザー
系のようにLEDアレイ以外の書き込み系を利用したプ
リンタ部であれば、カラーリーダ部のスキャナ信号にお
いてLED素子の特性に対応するLEDシェーディング
補正を行なう必要がなく、その場合にはカラーリーダ部
100Aからのスキャナ画像信号に対して画像形成を行
なう場合であっても、横レジずれ幅検知結果に応じて画
像ずれ補正動作を実行することももちろん可能である。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように本発明のように、位
置ずれ検知手段により画像形成部に再搬送されるシート
の搬送方向と直交する方向の位置ずれ幅を検知し、この
位置ずれ幅分だけシートの搬送方向と直交する方向の画
像形成位置を補正することにより、横レジずれが生じた
場合でも、画像品位を低下させることなく画像を形成す
ることができる。
【0105】さらに、画像形成上の制約により形成画像
がシートに収まらない場合には、シートに収まらない分
の画像を形成しないようにすることにより、シートから
はみ出すことなく画像形成を行うことができ、これによ
りシートが汚れるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体
構成を示す図。
【図2】上記画像形成装置の制御部の構成を示すブロッ
ク図。
【図3】上記画像形成装置の画像デジタル画像処理部の
構成を示すブロック図。
【図4】上記画像形成装置のプリンタ処理部の構成を示
すブロック図。
【図5】上記画像形成装置の横レジずれ検知ユニットの
構成を示す図。
【図6】上記横レジずれ検知ユニットの配置を説明する
ための図。
【図7】上記横レジずれ検知ユニットのホームポジショ
ン検知処理シーケンスを示すフローチャート。
【図8】上記横レジずれ検知ユニットのホームポジショ
ン検知処理における動作を説明するための図。
【図9】上記横レジずれ検知ユニットの横レジずれ検知
処理シーケンスを示すフローチャート。
【図10】上記横レジずれ検知ユニットの横レジずれ検
知処理における動作を説明するための図。
【符号の説明】
100 画像形成装置 100A カラーリーダ部 100B プリンタ部 100C 給紙部 300 制御部 312 ディジタル画像処理部 317〜320 画像形成部 339,338,354 ピックアップローラ 340,341 カセット 353 手差し給紙部 363 両面パス 365 再給紙センサ 367 横レジずれ検知ユニット 401 CPU 402 操作部 402a 給送切替え手段 410 収納動作検知手段 502 センサユニット 504 フラグ 505 フォトインタラプタ 607 ホームポジションガイド S シート

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送手段により搬送されたシートに画像
    を形成すると共に、前記シートの搬送方向と直交する方
    向の画像形成位置補正が可能な画像形成部と、 前記画像形成部により片面に画像が形成されたシートを
    再度前記画像形成部に搬送する再搬送路と、 前記再搬送路に設けられ、前記画像形成部に再搬送され
    るシートの搬送方向と直交する方向の位置ずれ幅を検知
    する位置ずれ検知手段と、 前記再搬送されたシートに対する画像形成の際、前記位
    置ずれ検知手段からの位置ずれ幅情報に基づき、前記シ
    ートの搬送方向と直交する方向の画像形成位置を前記位
    置ずれ幅分だけ補正するように前記画像形成部の画像形
    成動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記位置ずれ検知手段
    により検知された位置ずれ幅が基準値以上となった場合
    に、前記画像形成位置の補正を行うことを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、複数枚のシートに連続
    して画像形成を行なう場合、1枚目のシートに対して前
    記位置ずれ幅の検知を行い、前記位置ずれ検知手段から
    の位置ずれ幅情報に基づき、前記1枚目のシート及び以
    後のシートに対して前記画像形成位置の補正を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記位置ずれ検知手段
    により検知された前記1枚目のシートの位置ずれ幅が基
    準値以上となった場合に、該1枚目のシート及び以後の
    シートに対して前記画像形成位置の補正を行うことを特
    徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記シートを収納するシート収納部と、 前記シート収納部に対するシート収納動作が行われたこ
    とを検知する収納動作検知手段と、 を備え、 前記制御手段は、前記収納動作検知手段からの検知信号
    に基づきシート収納動作が行われたと判断すると、シー
    ト収納動作後の1枚目のシートに対して前記位置ずれ幅
    の検知を行い、前記位置ずれ検知手段からの位置ずれ幅
    情報に基づき、前記1枚目のシート及び以後のシートに
    対して前記画像形成位置の補正を行うことを特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記シートを収納する複数のシート収納
    部と、 前記複数のシート収納部にそれぞれ設けられ、該シート
    収納部に収納されたシートを給送する複数の給送手段
    と、 前記複数の給送手段のうちの任意の給送手段を選択的に
    駆動させ、シートを給送する前記シート収納部の切替え
    を行う給送切替え手段と、 を備え、 前記制御手段は、前記給送切替え手段による前記シート
    収納部の切替えが行なわれた場合、1枚目のシートに対
    して前記位置ずれ幅の検知を行い、前記位置ずれ検知手
    段からの位置ずれ幅情報に基づき、前記1枚目のシート
    及び以後のシートに対して前記画像形成位置の補正を行
    うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記位置ずれ検知手段
    により検知された前記1枚目のシートの位置ずれ幅が基
    準値以上となった場合に、該1枚目のシート及び以後の
    シートに対して前記画像形成位置の補正を行うことを特
    徴とする請求項5又は6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記画像形成位置の補
    正を行った場合、前記シートの外に画像形成が行われる
    と判断すると、該シートに収まらない分の画像形成を行
    わないように前記画像形成部の画像形成動作を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、複数枚のシートに連続
    して画像形成を行なう場合、1枚目のシートに対して前
    記位置ずれ幅の検知を行うと共に、前記位置ずれ検知手
    段からの位置ずれ幅情報に基づき、前記1枚目のシート
    及び以後のシートに対して前記画像形成位置の補正を行
    った場合、前記シートの外に画像形成が行われると判断
    すると、該シートに収まらない分の画像形成を行わない
    ように前記画像形成部の画像形成動作を制御することを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記シートを収納するシート収納部
    と、 前記シート収納部に対するシート収納動作が行われたこ
    とを検知する収納動作検知手段と、 を備え、 前記制御手段は、前記収納動作検知手段からの検知信号
    に基づきシート収納動作が行われたと判断すると、シー
    ト収納動作後の1枚目のシートに対して前記位置ずれ幅
    の検知を行うと共に、前記位置ずれ検知手段からの位置
    ずれ幅情報に基づき、前記1枚目のシート及び以後のシ
    ートに対して前記画像形成位置の補正を行った場合、前
    記シートの外に画像形成が行われると判断すると、該シ
    ートに収まらない分の画像形成を行わないように前記画
    像形成部の画像形成動作を制御することを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記シートを収納する複数のシート収
    納部と、 前記複数のシート収納部にそれぞれ設けられ、該シート
    収納部に収納されたシートを給送する複数の給送手段
    と、 前記複数の給送手段のうちの任意の給送手段を選択的に
    駆動させ、シートを給送する前記シート収納部の切替え
    を行う給送切替え手段と、 を備え、 前記制御手段は、前記給送切替え手段による前記シート
    収納部の切替えが行なわれた場合、1枚目のシートに対
    して前記位置ずれ幅の検知を行うと共に、前記位置ずれ
    検知手段からの位置ずれ幅情報に基づき、前記1枚目の
    シート及び以後のシートに対して前記画像形成位置の補
    正を行った場合、前記シートの外に画像形成が行われる
    と判断すると、該シートに収まらない分の画像形成を行
    わないように前記画像形成部の画像形成動作を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006301191A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US9769327B2 (en) 2014-06-05 2017-09-19 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and method of positional adjustment in image formation

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