JP2001121326A - コレットチャック開閉装置 - Google Patents

コレットチャック開閉装置

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JP2001121326A
JP2001121326A JP30916799A JP30916799A JP2001121326A JP 2001121326 A JP2001121326 A JP 2001121326A JP 30916799 A JP30916799 A JP 30916799A JP 30916799 A JP30916799 A JP 30916799A JP 2001121326 A JP2001121326 A JP 2001121326A
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chuck
chuck opening
closing
collet chuck
opening
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JP30916799A
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Kenji Sato
健二 佐藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主軸モータ回転中にコレットチャックを閉じ
ておくため、チャック開閉スリーブに推力を加え続ける
必要がないコレットチャック開閉装置を得る。 【解決手段】 コレットチャック3aの外周テーパ角度
θを、“2×tan-1(μ/2)<θ<2×tan-1μ”(但
し、μはテーパ面の摩擦係数)とし、且つ、該中空主軸
6aと回転直動変換機19の間、及びチャック開閉スリ
ーブ4aと回転直動変換機19の間に、それぞれ押しと
引きの両軸方向の力に対応するスラスト軸受22、23
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動旋盤等に使用
され、加工される被削材(棒材)を把持するコレットチ
ャックを開閉するコレットチャック開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コレットチャックで棒材を把持し加工す
る自動旋盤に使用される従来のコレットチャック開閉装
置について、図11〜図13を基に説明する。図11に
おいて、1は主軸枠体、2は被削材である棒材、3は棒
材2を把持するコレットチャック、4はチャック開閉ス
リーブ、5はコレットチャック3とチャック開閉スリー
ブ4を、棒材2の把持を解放する方向に附勢する圧縮コ
イルバネ、6は中空主軸、7はコレットチャック3を中
空主軸6の先端にねじで嵌挿するキャップ、8は中空主
軸6とコレットチャック3などを回転駆動する主軸モー
タ、9、10は中空主軸6とその他の回転部を回転可能
に支承する軸受、11は主軸モータ8の回転を検出する
検出器、12はチャック開閉スリーブ4の後端に当接
し、梃子機構によりチャック開閉スリーブ4を軸方向に
移動させるフィンガー、13は中空主軸6の後部外周に
軸方向移動自由に嵌込まれフィンガー12を外に押し開
くボビンである。
【0003】次に動作について説明する。中空主軸6の
後方に嵌挿されたボビン13を後方に摺動させる(機械
の大きさに左右されるが、一般的には、主軸停止状態に
於いて梃子または油圧機構を利用した装置によりボビン
13を作動させる)と、フィンガー12が押し開かれ、
フィンガー12の梃子作用によりチャック開閉スリーブ
4が軸方向前方に押し出される。この押し出されたチャ
ック開閉スリーブ4の先端の楔でコレットチャック3の
テーパ部を軸中心方向に圧縮することにより、主軸枠体
1の後端中心部に設けられた穴から挿入されている棒材
2を把持する。コレットチャック3によって把持された
棒材2は、コレットチャック3、キャップ7、チャック
開閉スリーブ4、中空主軸6、フィンガー12、ボビン
13と共に主軸モータ8によって回転駆動され、コレッ
トチャック3の前方に設けられた切削工具(図示せず)
により加工される。加工が完了し棒材2を前方に進める
には、ボビン13を前方に移動させてフィンガー12を
閉じることにより、チャック開閉スリーブ4に作用する
力を無くする。これにより圧縮コイルバネ5によってチ
ャック開閉スリーブ4が後方に押し戻され、コレットチ
ャック3のテーパ部に作用していた圧縮力が無くなり、
棒材2がコレットチャックから解放されるので、棒材2
を前方に押し進める。棒材2を必要量押し進めた後に、
再度ボビン13を軸方向後方に移動させ、コレットチャ
ック3に把持力を与えて棒材2を把持し、加工を繰り返
す。
【0004】次に前記従来装置の動作を加工工程に従い
記述する。 (1)主軸モータ8を停止させる。 (2)ボビン13を前方に摺動させ、フィンガー12を
閉じてチャック開閉スリーブ4に作用していた押し付け
力を無くす。 (3)コレットチャック3とチャック開閉スリーブ4の
間に設けられた圧縮コイルバネ5によってチャック開閉
スリーブ4が後方に押し戻され、コレットチャック3と
のテーパ嵌合が外れる。 (4)コレットチャック3の圧縮力が無くなり棒材2が
解放される。 (5)棒材2を必要量前方に押す。(棒材を前方に押す
供給装置の説明は省略する。) (6)ボビン13を後方に摺動させてフィンガー12を
押し開き、梃子機構で増幅した推力をチャック開閉スリ
ーブ4に作用させる。 (7)チャック開閉スリーブ4のテーパ部をコレットチ
ャック3のテーパ部に嵌合させ、コレットチャック3の
テーパ部を外周から圧縮し棒材2を把持する。 (8)主軸モータ8を起動し、所定の回転数に加速す
る。 (9)棒材2を加工し、加工完了後、突切り工具で切り
落とす。 (10)以後(1)から(9)の工程を繰り返す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、主軸
を停止状態にした後に人間が介在してボビン13を梃子
または油圧で作動させることにより、フィンガー12を
作動させてチャック開閉スリーブ4を前方に摺動させ、
コレットチャック3のテーパ部を圧縮して棒材2を把持
する構成であり、棒材2を把持している間はチャック開
閉スリーブ4に押付け力を作用し続けなければならなか
った。
【0006】また、チャック解放時には、チャック開閉
スリーブ4を後方に移動させる動力として圧縮コイルバ
ネ5を用いているため、コレットチャック3のテーパと
チャック開閉スリーブ4のテーパの嵌合が噛み込むこと
なく、圧縮コイルバネ5の力でテーパ嵌合が外れるよう
に、テーパ角度θを図12に示す如く“θ>2×tan- 1
μ”(但し、μはテーパ面の摩擦係数)の条件を満たす
角度(30度以上)としていた。“θ>2×tan-1μ”
はテーパの嵌合が噛み込まない条件であり、図13で、
θをテーパ角度、Pをテーパ面に作用する力、Qをコレ
ットチャック3の把持力、Fをチャック開閉スリーブ4
に作用させる推力(押し込み力)とすると、テーパ面に
作用する力Pによって生じるテーパ面の摩擦力はμPで
あり、テーパ嵌合を外そうとする力はPtan(θ/2)
である。テーパ嵌合が噛み込まないための条件は“μP
<Ptan(θ/2)”であり、この不等式をθについて
整理すると“θ>2×tan-1μ”が得られる。テーパ嵌
合面の摩擦係数μは材質、表面粗度、潤滑の有無などに
より異なるが、コレットチャック3のテーパ嵌合部の材
質は鋼と鋼で若干の潤滑が有る場合の摩擦係数は概ね
0.2なので、従来技術ではテーパ角度θを23度以上
とする必要があり、安全を見て30度以上としていた。
それ故、コレットチャック3を閉じた時に十分な把持力
を得るため、チャック開閉スリーブ4に作用させる力と
して大きな推力を必要としていた。必要な把持力Qは被
削材の材質、大きさ、加工時の回転数等により異なる
が、従来技術の場合、必要とする把持力Qを5000
N、テーパ角度θを30度とすると、チャック開閉スリ
ーブ4に作用させなければならない推力Fは F=50
00×tan(30/2)=約1340N となり、この
推力を常にチャック開閉スリーブ4に作用させ続ける必
要があった。
【0007】またこの推力を得るため、ボビン13とフ
ィンガー12による梃子機構を用いて力を増幅していた
ため、フィンガー部のアンバランスによる振動が発生
し、主軸モータ8を高速回転させることは困難であっ
た。更に、ワークとしての棒材2の供給は、ワークの加
工が終了して完成したワークが切り落とされた後に、主
軸モータ8を一旦停止させてからコレットチャック3を
開いて棒材2を所定量送り出し、棒材2をコレットチャ
ック3で把持した後に主軸モータ8を再び加速し、所定
の回転数に増速させて次のワークの加工を行っていた。
そのため主軸モータ8の加速減速に要する時間とエネル
ギーが無駄になっていた。
【0008】なお、チャック開閉スリーブ4を軸方向に
移動させるため、主軸モータ8とは別個のモータ等の駆
動手段を用い、且つこの駆動手段と主軸モータ8との間
に、主軸モータ8の回転駆動力が前記駆動手段へ伝達す
るのを阻止するとともに前記駆動手段の駆動力をチャッ
ク開閉スリーブ4へ伝達する伝達手段を、介在させる構
成を採ることが考えられる。この構成を採用すれば、棒
材2の送り出し時に主軸モータ8を停止させることが不
要になり、また主軸モータ8を高速回転させることが可
能となる。ところが、このような構成を採用したとして
も、コレットチャック3が閉じている時、チャック開閉
スリーブ4に対しその閉じる方向に押圧する力を常時与
えなけれならず、このため、チャック開閉スリーブ4と
機械的に連結されスラスト方向の負荷がかかる機構部
品、例えば前記伝達手段に相当の負荷がかかり、この機
構部品の寿命が短くなるという問題点がある。また前記
駆動手段として、コレットチャック3が上述のようなも
のであるので、このコレットチャック3を閉じるために
相当の推力を発生させるものを用いる必要があり、ひい
ては大型の駆動手段を用いる必要があり、また大型の駆
動手段となるので省エネルギーの点でも問題がある。
【0009】また従来のものは、上述のような構成であ
ったので、ワーク材質の違い等により、コレットチャッ
クの把持力を制御できないと言う問題点もあった。
【0010】本発明は上述の問題点を解決するためにな
されたもので、主軸モータ回転中にコレットチャックを
閉じておくため、チャック開閉スリーブに推力を加え続
ける必要がないコレットチャック開閉装置を得ることを
目的とする。
【0011】また本発明は、チャック開閉に要する動力
を減じ、省エネルギーと省スペースを図ることのできる
コレットチャック開閉装置を得ることを目的とする。
【0012】更に、ワーク材質の違い等により、ワーク
に対する把持力を制御できるコレットチャック開閉装置
を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコレットチ
ャック開閉装置は、主軸モータにて回転駆動される中空
主軸と、この中空主軸と一体的に回転し、且つ被削材を
把持するコレットチャックと、前記中空主軸の中空部に
軸方向移動自在に設けられ、前記コレットチャックの外
周部を押圧することにより前記コレットチャックを閉じ
るとともに、前記押圧を開放することにより前記コレッ
トチャックを開かせるチャック開閉スリーブと、このチ
ャック開閉スリーブを軸方向に移動させる駆動手段と、
前記中空主軸の回転駆動力が前記駆動手段へ伝達するの
を阻止するとともに、前記駆動手段の駆動力を前記チャ
ック開閉スリーブへ伝達する伝達手段とを備え、前記コ
レットチャックの外周テーパ角度を、前記チャック開閉
スリーブにて前記コレットチャックの外周部が押圧され
ることにより前記コレットチャックが閉じたとき、その
閉状態を主に前記チャック開閉スリーブとの間に発生す
る摩擦力で維持する角度としたものである。
【0014】また本発明に係るコレットチャック開閉装
置は、前記コレットチャック開閉装置において、前記コ
レットチャックの外周テーパ角度θを、“2×tan
-1(μ/2)<θ<2×tan-1μ”(但し、μはテーパ
面の摩擦係数)としたものである。
【0015】また本発明に係るコレットチャック開閉装
置は、前記コレットチャック開閉装置において、前記コ
レットチャックを閉状態に維持させる補助手段として、
ばねを設けたものである。
【0016】また本発明に係るコレットチャック開閉装
置は、前記コレットチャック開閉装置において、前記駆
動手段を回転子を有するモータとするとともに、このモ
ータの回転駆動力を前記チャック開閉スリーブに対する
軸方向推力に変換する回転直動変換機を設け、前記モー
タを一方向に回転させることにより、前記チャック開閉
スリーブを前記コレットチャックを閉める方向に移動さ
せるとともに、前記モータを逆方向に回転させることに
より、前記チャック開閉スリーブを前記コレットチャッ
クを開かせる方向に移動させるようにしたものである。
【0017】また本発明に係るコレットチャック開閉装
置は、主軸モータにて回転駆動される中空主軸と、この
中空主軸と一体的に回転し、且つ被削材を把持するコレ
ットチャックと、前記中空主軸の中空部に軸方向移動自
在に設けられ、前記コレットチャックの外周部を押圧す
ることにより前記コレットチャックを閉じるとともに、
前記押圧を開放することにより前記コレットチャックを
開かせるチャック開閉スリーブと、このチャック開閉ス
リーブを軸方向に移動させる駆動源となる、回転子を有
するチャック開閉モータと、このモータの回転駆動力を
前記チャック開閉スリーブに対する軸方向推力に変換す
る回転直動変換機とを備え、前記コレットチャックの外
周テーパ角度θを、“2×tan-1(μ/2)<θ<2×t
an-1μ”(但し、μはテーパ面の摩擦係数)とし、且
つ、該中空主軸と回転直動変換機の間、及びチャック開
閉スリーブと回転直動変換機の間に、それぞれ押しと引
きの両軸方向の力に対応するスラスト軸受を設けたもの
である。
【0018】また本発明に係るコレットチャック開閉装
置は、主軸モータにて回転駆動される中空主軸と、この
中空主軸と一体的に回転し、且つ被削材を把持するコレ
ットチャックと、前記中空主軸の中空部に軸方向移動自
在に設けられ、前記コレットチャックの外周部を押圧す
ることにより前記コレットチャックを閉じるとともに、
前記押圧を開放することにより前記コレットチャックを
開かせるチャック開閉スリーブと、このチャック開閉ス
リーブを軸方向に移動させる駆動源となる、回転子を有
するチャック開閉モータと、このモータの回転駆動力を
前記チャック開閉スリーブに対する軸方向推力に変換す
る回転直動変換機とを備え、前記コレットチャックの外
周テーパ角度θを、“2×tan-1(μ/2)<θ<2×t
an-1μ”(但し、μはテーパ面の摩擦係数)とし、且
つ、該チャック開閉スリーブと回転直動変換機の間、及
びコレットチャックと回転直動変換機の間に、それぞれ
押しと引きの両軸方向の力に対応するスラスト軸受を設
けたものである。
【0019】また本発明に係るコレットチャック開閉装
置は、主軸モータにて回転駆動される中空主軸と、この
中空主軸と一体的に回転し、且つ被削材を把持するコレ
ットチャックと、前記中空主軸の中空部に軸方向移動自
在に設けられ、前記コレットチャックの外周部を押圧す
ることにより前記コレットチャックを閉じるとともに、
前記押圧を開放することにより前記コレットチャックを
開かせるチャック開閉スリーブと、このチャック開閉ス
リーブを軸方向に移動させる駆動源となる、回転子を有
するチャック開閉モータと、このモータの回転駆動力を
前記チャック開閉スリーブに対する軸方向推力に変換す
る回転直動変換機とを備え、前記コレットチャックの外
周テーパ角度θを“2×tan-1(μ/2)<θ<2×tan
-1μ”(但し、μはテーパ面の摩擦係数)とし、且つ、
該チャック開閉スリーブと回転直動変換機の間に、押し
と引きの両軸方向の力に対応するスラスト軸受を設ける
とともに、前記主軸モータ及びチャック開閉モータの回
転部を、押しと引きの両軸方向の力に対応するアンギュ
ラースラスト軸受で支承したものである。
【0020】また本発明に係るコレットチャック開閉装
置は、前記コレットチャック開閉装置において、スラス
ト軸受を、つばの軸方向両側に所定の隙間を介してベア
リングが配置されている構成とし、該スラスト軸受に推
力の作用しない状態では摩擦が生じないようにしたもの
である。
【0021】また本発明に係るコレットチャック開閉装
置は、前記コレットチャック開閉装置において、スラス
ト軸受に作用する推力を検出する推力センサーを設け、
該推力センサーの出力を用いて前記チャック開閉モータ
の制御ループを構成し、前記チャック開閉スリーブに作
用する推力を制御するようにしたものである。
【0022】また本発明に係るコレットチャック開閉装
置は、前記コレットチャック開閉装置において、チャッ
ク開閉モータの駆動電流を検出する電流センサーを設
け、該電流センサーの出力を用いて前記チャック開閉モ
ータの電流制御ループを構成し、チャック開閉スリーブ
に作用する推力を制御するようにしたものである。
【0023】また本発明に係るコレットチャック開閉装
置は、前記コレットチャック開閉装置において、チャッ
ク開閉モータの駆動電流を、予め求められている電流−
トルク曲線から求められる電流値とし、対応するモータ
トルクでチャック開閉スリーブに作用する推力を間接的
に制御するようにしたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実
施の形態1を図1〜図6に基づいて説明する。図1は本
発明に係るコレットチャック開閉装置の側面断面を示
し、図において、1aは自動旋盤の主軸枠体、2は棒
材、3aは棒材2を把持するコレットチャックでその詳
細は後述する。4aは中空主軸6a内に軸方向移動自在
に設けられ、一方の端部がコレットチャック3aの外周
テーパに嵌合する中空円筒状のチャック開閉スリーブ、
5はチャック開閉スリーブ4aの外周部に形成された段
部と中空主軸6aの内壁に設けられた止め具との間に介
在され、チャック開閉スリーブ4aを常時前方(図の左
方向)に附勢してコレットチャック3aに把持力を保た
せる補助附勢手段としての圧縮コイルバネ、6aはその
外周部に回転子鉄心が固着された中空円筒状の中空主
軸、7はコレットチャック3aを中空主軸6aの先端に
ねじ固定するキャップ、8は主軸枠体1aの一部、主軸
枠体1aの内周部に固着された固定子鉄心、中空主軸6
a、この中空主軸6aの外周部に固着された回転子鉄
心、及び主軸枠体1aに中空主軸6aを回転自在に支持
する軸受9、10より構成される主軸モータで、中空主
軸6a、チャック開閉スリーブ4a、コレットチャック
3a、該コレットチャック3aで把持した棒材2等を一
体的に回転駆動する。
【0025】11は主軸モータ8の回転数、位置を検出
する検出器、14aは駆動手段であるチャック開閉モー
タ(サーボモータ)で、主軸枠体1aの一部、主軸枠体
1aの内周部に固着された固定子鉄心、主軸モータ8の
中空主軸6aと同一軸線上に設けられる中空円筒状のチ
ャック開閉モータ軸15a、このモータ軸15aの外周
部に固着された永久磁石、及び主軸枠体1aにモータ軸
15aを回転自在に支持する軸受16、17より構成さ
れている。なお、このチャック開閉モータ14aのチャ
ック開閉モータ軸15aは、軸方向に僅かに移動するよ
うに軸受16、17に支持されている。18はチャック
開閉モータ14aの回転角度を検出するエンコーダー、
19はチャック開閉モータ14aの回転駆動力を軸方向
推力に変換する回転直動変換機で、ナット20、ねじ2
1、ナット20とねじ21との間に介在されたボール、
チャック開閉モータ軸15a等より構成されている。な
お、ナット20は、内周部にボールの一部が嵌り込む溝
を有する中空円筒形状をなし、チャック開閉モータ軸1
5aの端部より挿入され、フランジ部がネジ等によりチ
ャック開閉モータ軸15aの端面に固着されることによ
り、チャック開閉モータ軸15aの内周部に固着されて
いる。またねじ21は、中空円筒形状をなし、且つ主軸
枠体1a内部に位置する外周部分にボールの一部が嵌り
込む螺旋状の溝を有するとともに、主軸枠体1aと対応
する外周部分が主軸枠体1aとスプライン機構により結
合することにより、軸方向には移動するが、回転が拘束
される構成となっている。
【0026】22は中空主軸6aとチャック開閉モータ
軸15aとの間に設置された、伝達手段を構成するスラ
スト軸受である。なお、このスラスト軸受22は、図3
にその詳細を示すように、中空主軸6aの外周部にはめ
込まれたつば22Aがつば固定ナット22Bで固定さ
れ、該つば22Bが、チャック開閉モータ軸15aの端
部に推力センサー24を介して固着された断面コ字状の
枠体22E内に回転自在に設けられたベアリング22
C、22Dに、挟まれることにより、押しと引きの両方
向に対応できる構成と成っている。また該スラスト軸受
22には、軸方向、つまりつば22Aとベアリング22
C、22Dとの間に、例えば0.1mmから3mmの、
つば22Aとベアリング22C、22Dとが接触しない
程度の隙間を設けている。これはスラスト軸受22が常
時高速回転した場合の寿命の問題を無くすため、コレッ
トチャック3aを開閉する時以外は無荷重状態で空転で
きるようにするためである。
【0027】23はチャック開閉スリーブ4aと回転直
動変換機19のねじ21との間に設置された、伝達手段
を構成するスラスト軸受で、図3で示すスラスト軸受2
2と同様の構成と成っている。なお、このスラスト軸受
23のつば23Aは、チャック開閉スリーブ4aに固定
ナット23Bで固定され、またベアリング23C、23
Dを内部に回転自在に保持する断面コ字状の枠体23E
は、回転直動変換機19のねじ21の端部に固着されて
いる。なおスラスト軸受22、23は、中空主軸6aの
回転駆動力が回転直動変換機19やチャック開閉モータ
14aへ伝達するのを阻止するとともに、チャック開閉
モータ14aの駆動力をチャック開閉スリーブ4aへ伝
達する伝達手段の役目をするものであるので、例えば電
磁クラッチでも代用することは可能である。しかしなが
ら、その伝達手段として、電磁クラッチを用いると、開
閉装置の構成が複雑になり、また加工時に伝達手段と主
軸モータとを切離す時であっても、またチャック開閉ス
リーブ4aの駆動時にチャック開閉スリーブ4aと駆動
手段とを接続する時であっても、常時通電する必要があ
ることから省エネルギーの問題があるので、この実施の
形態1では、伝達手段としてスラスト軸受22、23を
用いている。また、24はチャック開閉モータ軸15a
とスラスト軸受22の間に作用する力を検出する推力セ
ンサーである。
【0028】次に動作について説明する。即ち、図1に
示すように、コレットチャック3aにて棒材2を把持さ
せるとき、チャック開閉モータ14aを、チャック開閉
スリーブ4aを軸方向前方(図で左方向)に移動させる
方向に駆動する。なお、このとき、中空主軸6aとチャ
ック開閉モータ軸15aとの間にスラスト軸受22が、
またチャック開閉スリーブ4aと回転直動変換機19の
ねじ21との間にスラスト軸受23が配置されており、
主軸モータ8の回転駆動力がスラスト軸受22、23の
作用により、チャック開閉モータ軸15aや回転直動変
換機19のねじ21に伝達することはないので、主軸モ
ータ8を停止する必要はなく、主軸モータ8の加減速に
要する時間とエネルギーを節減できる。
【0029】チャック開閉モータ14aが駆動される
と、回転直動変換機19の機能によりチャック開閉モー
タ14aの回転駆動力が軸方向推力に変換され、スラス
ト軸受23を介してチャック開閉スリーブ4aを軸方向
前方(図で左方向)に移動させる。軸方向前方(図で左
方向)に移動させられた、コレットチャック3aの外周
テーパ部に嵌合するチャック開閉スリーブ4aは、コレ
ットチャック3aのテーパ部を径方向に圧縮する。この
結果、コレットチャック3aにて棒材2が把持される。
【0030】即ち、前記チャック開閉スリーブ4aへの
軸方向推力は、スラスト軸受22、23を介してチャッ
ク開閉スリーブ4aと中空主軸6aに作用、反作用とし
て作用する。チャック開閉モータ軸15aは、回転自在
であると共に軸方向にも少し移動自由に構成されている
が、スラスト軸受22によって軸方向には拘束されてい
る。またねじ21は、主軸枠体1aとスプライン機構に
より結合されており回転は拘束されているが、軸方向に
は自由に移動できるので、ナット20の回転によってね
じ21が軸方向前方(図で左方向)に移動し、スラスト
軸受23を介してチャック開閉スリーブ4aに軸方向前
方(図で左方向)の力を作用させる。ねじ21に生じた
推力と逆方向の推力がナット20に生じるが、この力は
チャック開閉モータ軸15aとスラスト軸受22を介し
て中空主軸6a及び中空主軸6aに取り付けられたコレ
ットチャック3aに作用する。そして、中空主軸6a及
びコレットチャック3aは軸方向に拘束されているの
で、チャック開閉スリーブ4aが相対的に軸方向に移動
し、コレットチャック3aを閉じる。
【0031】このとき、実施の形態1では、コレットチ
ャック3aのテーパ角度θを図2に示すように、“2×
tan-1(μ/2)<θ<2×tan-1μ”(但し、μはテー
パ面の摩擦係数)としているので、チャック開閉スリー
ブ4aに作用させる推力Fをほぼ従来の1/2以下に低
減できるとともに、チャック開閉スリーブ4aに作用す
る推力が無くともテーパ嵌合部の摩擦によってテーパ嵌
合が緩むことがなく、更にまた、コレットチャック3a
を開放するためにチャック開閉スリーブ4aをテーパ嵌
合から外す方向に作用させる引き抜き力を押し込み力以
下とすることができる。
【0032】以下この理由を説明する。即ち、“θ<2
×tan-1μ”はチャック開閉スリーブ4aに作用する推
力が無くともテーパ嵌合部の摩擦によってテーパ嵌合が
緩まないための条件である。図5で、θをテーパ角度、
Pをテーパ面に作用する力、Fをスリーブ4aに作用す
る推力、Qを把持力、μをテーパ面の摩擦係数とする
と、テーパ面に作用する力Pによって生じるテーパ面の
摩擦力はμPであり、テーパ嵌合を外そうとする力はP
tan(θ/2)である。テーパ嵌合が緩まないための条
件は“μP>Ptan(θ/2)”であり、この不等式を
θについて整理すると“θ<2×tan-1μ”が得られ
る。
【0033】また“2×tan-1(μ/2)<θ”はコレ
ットチャック3aを開放するためにチャック開閉スリー
ブ4aをテーパ嵌合から外す方向に作用させる引き抜き
力を押し込み力以下とするための条件である。同じく図
5で、スリーブ3aをテーパ嵌合から外すのに必要な引
き抜き力は(μP−Ptan(θ/2))×cos(θ/2)
であり、スリーブ4aをテーパ嵌合から外すのに必要な
引き抜き力を押し込み力以下とする条件は、(μP−P
tan(θ/2))×cos(θ/2)<F=Psin(θ/
2)である。この不等式を整理すると、(μ−tan(θ
/2))×cos(θ/2)<sin(θ/2)μ−tan(θ
/2)<tan(θ/2)μ<2tan(θ/2)2×tan-1
(μ/2)<θ が得られる。
【0034】摩擦係数μは、先に説明したが、摩擦面の
状況(材質、面の粗さ、潤滑の有無と種類、温度、速度
など)により異なるが、一般的なコレットチャック3a
では温度、速度の影響はほとんど無く、材質と面粗さ及
び潤滑の影響が大きい。一実施例として、材質を鋼、面
粗さを研削による良好な摩擦面、若干のグリースによる
潤滑が有る場合、テーパ面の摩擦係数μは大凡0.2で
ある。また、テーパ面を硬質カーボン皮膜で覆うなどテ
ーパ嵌合面の摩擦を少なくした場合の摩擦係数は約0.
1程度となる。摩擦係数μを0.2と仮定すると、テー
パ角度θは最大22.6度、最小11.4度となり、約
15度前後の角度が適当なテーパ角度となる。また、摩
擦係数μを0.1とすると、テーパ角度は最大11.4
度、最小5.7度となり、約8度前後の角度が適当なテ
ーパ角度となる。図6にテーパ面の摩擦係数μとテーパ
角度θの関係(計算値)を示す。
【0035】従来技術ではコレットチャック3aのテー
パ嵌合が噛み込まないようにテーパ角度を30度以上と
していたが、本発明では逆にテーパ嵌合を噛み込ませる
ようにしているので、テーパ角度は従来技術と比較して
約1/2以下の角度にできる。それゆえ、従来と同等な
把持力を得るためにチャック開閉スリーブ4aに作用さ
せる推力Fは F=Q×tan(θ/2)から、ほぼ従来
の1/2以下に低減できる。
【0036】また、チャック開閉スリーブ4aに作用す
る推力が無くともテーパ嵌合部の摩擦によってテーパ嵌
合が緩むことがないため、スラスト軸受22、23を介
してチャック開閉スリーブ4aをチャックが閉じる方向
に常時附勢する必要がなく、よってスラスト軸受22、
23等の部品にはスラスト方向の推力がかからないの
で、スラスト軸受22、23等の部品の長寿命化を図る
ことができる。
【0037】また、チャック開閉スリーブに作用する推
力が無くともテーパ嵌合部の摩擦によってテーパ嵌合が
緩むことは無いが、安全のために圧縮コイルバネ5がチ
ャック開閉スリーブ4aをチャックが閉じる方向に附勢
するように設けられているので、回転中の振動などによ
ってテーパ嵌合が緩み把持力が低下することは無い。
【0038】またこのとき、チャック開閉モータ14a
を、図4に示す制御ブロックにて制御する。即ち、図4
に於いて、コレットチャック3aに把持力を与えるため
に、図示しない演算部でトルク指令28が演算され、加
算点に入力される。加算点の出力はトルク−電流変換2
9によりモータ駆動電流に変換され、チャック開閉モー
タ14aを一方向に回転駆動する。チャック開閉モータ
14aの回転駆動力は、上述のように回転直動変換機1
9によって軸方向直線推力に変換され、スラスト軸受2
3等の推力伝達手段15を介してチャック開閉スリーブ
4aを軸方向駆動し、コレットチャック3aに把持力を
与える。チャック開閉モータ軸15aとスラスト軸受2
2の間に作用する力を検出する推力センサー24は、チ
ャック開閉スリーブ4aに加わる推力に応じた信号を出
力するので、信号変換器30でトルク信号に変換して加
算点に加え、トルク制御ループを構成する。また、コレ
ットチャック3aの把持力を開放させる場合には、チャ
ック開閉モータ14aを逆回転駆動する。
【0039】本制御により、コレットチャック3aには
設定された力で棒材2を把持するように圧縮力が加えら
れる。また、チャック開閉モータ14aを正・逆転する
ことにより、チャック開閉スリーブ4aを軸方向に移動
させているので、チャック開閉モータ14aの制御が簡
単である。また、エンコーダー18の出力及び一般的な
サーボ制御装置を用いて、把持完了後に推力センサー2
4の出力が0になるようにチャック開閉モータ14aの
位置を制御することで、スラスト軸受22、23に設け
た軸方向の隙間でスラスト軸受22、23が空転するよ
うにすれば、主軸モータ回転部と、チャック開閉モータ
14a及び回転直動変換機19との間の回転力を完全に
遮断できるので、切削加工中の回転摩擦が少なくエネル
ギー損失を低減できる。
【0040】そしてその後、棒材2、キャップ7、コレ
ットチャック3a及びチャック開閉スリーブ4aは、中
空主軸6aと共に回転し、図示しない切削工具にて棒材
2が加工されるが、主軸モータ部と、チャック開閉モー
タ軸15a及び回転直動変換機19のねじ21との間に
はスラスト軸受22、23が介在しているので、主軸モ
ータ8の回転駆動力がチャック開閉モータ軸15a及び
回転直動変換機19のねじ21に伝わることはない。即
ち、加工中はチャック開閉モータ14a及び回転直動変
換機19は主軸モータ部と完全に分離されているので、
主軸モータ8を高速回転させることができる。
【0041】一方、コレットチャック3aを開き棒材2
の把持を開放させるとき、チャック開閉モータ14a
を、チャック開閉スリーブ4aを軸方向後方(図で右方
向)に移動させる方向(把持時の回転方向とは逆方向)
に駆動する。なお、このときも、棒材2を把持させると
きと同様に、中空主軸6aとチャック開閉モータ軸15
aとの間にスラスト軸受22が、またチャック開閉スリ
ーブ4aと回転直動変換機19のねじ21との間にスラ
スト軸受23が配置されており、主軸モータ8の回転駆
動力がスラスト軸受22、23の作用により、チャック
開閉モータ軸15aや回転直動変換機19のねじ21に
伝達することはないので、主軸モータ8を停止する必要
はなく、主軸モータ8の加減速に要する時間とエネルギ
ーを節減できる。
【0042】チャック開閉モータ14aが駆動される
と、回転直動変換機19の機能によりチャック開閉モー
タ14aの回転駆動力が前記と同様に軸方向推力に変換
され、スラスト軸受23を介してチャック開閉スリーブ
4aを圧縮ばね5の弾性力に抗して軸方向後方(図で右
方向)に移動させる。軸方向後方(図で右方向)に移動
させられたチャック開閉スリーブ4aは、コレットチャ
ック3aのテーパ部を径方向に圧縮していた力を開放す
る。この結果、コレットチャック3aは自身のバネ力に
よって径方向に拡張復元するため、内径が拡がり棒材2
の把持力が無くなるので、棒材2を軸方向前方(図で左
方向)に所定量移動させ、再度上述の棒材把持動作を繰
返す。
【0043】実施の形態2.次に本発明の実施の形態2
について図7を用いて説明する。この実施の形態2は、
ねじ21、ナット20、ボール、チャック開閉モータ軸
15b等より成る回転直動変換機19によって生じた軸
方向推力を、コレットチャック3bとチャック開閉スリ
ーブ4bに作用させる構成とした例である。図7におい
て、コレットチャック3bは、実施の形態1に示したコ
レットチャックより後方に延長され、該コレットチャッ
ク3bの後方にはスラスト軸受23が設けられ、ねじ2
1に推力のみを伝達する構成で連結されている。ねじ2
1と主軸枠体1bとは、実施の形態1と同様に、スプラ
イン機構で連結されていて回転方向は拘束、軸方向には
移動可能となっているので、コレットチャック3bに連
結されたねじ21は、スラスト軸受23の軸方向隙間、
例えば0.1mmから3mm以上は移動せず、ナット2
0が軸方向に移動する。そのため、ナット20と一体に
構成されたチャック開閉モータ14bが、主軸枠体1b
に対して、キーにより回転方向は拘束され、軸方向に移
動可能に設けられていると共に、ナット20と一体にな
ったチャック開閉モータ軸15bが、スラスト軸受22
を介してチャック開閉スリーブ4bと連結される構成と
なっている。また、圧縮コイルバネ5が、コレットチャ
ック3bの外周部に固着された止め具と、チャック開閉
スリーブ4bの内周部に形成された段部との間に、介在
されている。なおその他の構成、及びチャック開閉モー
タ14bの制御ブロックは、実施の形態1と実質的に同
様であるので、説明を省略する。
【0044】次に動作について説明する。即ち、図7に
示すように、コレットチャック3bにて棒材2を把持さ
せるとき、チャック開閉モータ14bを、チャック開閉
スリーブ4bを軸方向前方(図で左方向)に移動させる
方向に駆動する。なおこのとき、チャック開閉スリーブ
4bとチャック開閉モータ軸15bとの間にスラスト軸
受22が、またコレットチャック3bと回転直動変換機
19のねじ21との間にスラスト軸受23が配置されて
おり、主軸モータ8の回転駆動力がスラスト軸受22、
23の作用により、チャック開閉モータ軸15bや回転
直動変換機19のねじ21に伝達することはないので、
主軸モータ8を停止する必要はない。
【0045】チャック開閉モータ14bが駆動される
と、回転直動変換機19の機能によりチャック開閉モー
タ14bの回転駆動力が軸方向推力に変換され、スラス
ト軸受22を介してチャック開閉スリーブ4bを軸方向
前方(図で左方向)に移動させる。軸方向前方(図で左
方向)に移動させられた、コレットチャック3bの外周
テーパ部に嵌合するチャック開閉スリーブ4bは、コレ
ットチャック3bのテーパ部を径方向に圧縮する。この
結果、コレットチャック3bにて棒材2が把持される。
【0046】即ち、前記チャック開閉スリーブ4bへの
軸方向推力は、スラスト軸受22、23を介してチャッ
ク開閉スリーブ4bとコレットチャック3bに作用、反
作用として作用する。チャック開閉モータ軸15bは、
ナット20と一体に構成されたチャック開閉モータ14
bが、主軸枠体1bに対して、キーにより回転方向は拘
束され、軸方向に移動可能に設けられていることによ
り、回転自在であると共に軸方向に移動自由に構成され
ている。またねじ21は、主軸枠体1bとスプライン機
構により結合されて回転が拘束されており、またコレッ
トチャック3bにスラスト軸受23を介して連結されて
いることにより、スラスト軸受23の軸方向隙間、例え
ば0.1mmから3mm以上は移動しない。このため、
チャック開閉モータ軸15bの回転によってチャック開
閉モータ軸15bが軸方向前方(図で左方向)に移動
し、スラスト軸受22を介してチャック開閉スリーブ4
bに軸方向前方(図で左方向)の力を作用させる。ナッ
ト20に生じた推力と逆方向の推力がねじ21に生じる
が、この力はスラスト軸受23を介してコレットチャッ
ク3bに作用する。即ち、コレットチャック3bは軸方
向に移動しない中空主軸6bにキャップ7にて固着さ
れ、軸方向に拘束されているので、チャック開閉スリー
ブ4bが相対的に軸方向に移動し、コレットチャック3
bを閉じる。
【0047】このとき、この実施の形態2においても、
コレットチャック3bのテーパ角度θを図2に示すよう
に、“2×tan-1(μ/2)<θ<2×tan-1μ”(但
し、μはテーパ面の摩擦係数)としているので、チャッ
ク開閉スリーブ4bに作用させる推力Fをほぼ従来の1
/2以下に低減できるとともに、チャック開閉スリーブ
4bに作用する推力が無くともテーパ嵌合部の摩擦によ
ってテーパ嵌合が緩むことがなく、更にまた、コレット
チャック3bを開放するためにチャック開閉スリーブ4
bをテーパ嵌合から外す方向に作用させる引き抜き力を
押し込み力以下とすることができる。
【0048】また、チャック開閉スリーブ4bに作用す
る推力が無くともテーパ嵌合部の摩擦によってテーパ嵌
合が緩むことは無いが、安全のために圧縮コイルバネ5
がチャック開閉スリーブ4bをチャック3bが閉じる方
向に附勢するように設けられているので、回転中の振動
などによってテーパ嵌合が緩み把持力が低下することは
無い。
【0049】また、この実施の形態2においても、実施
の形態1で説明した制御ブロック(図4)にて、チャック
開閉モータ14bにて制御しているので、コレットチャ
ック3bには設定された力で棒材2を把持するように圧
縮力が加えられる。また、チャック開閉モータ14bを
正・逆転することにより、チャック開閉スリーブ4bを
軸方向に移動させているので、チャック開閉モータ14
bの制御も簡単である。また、エンコーダー18の出力
及び一般的なサーボ制御装置を用いて、把持完了後に推
力センサー24の出力が0になるようにチャック開閉モ
ータ14aの位置を制御することで、スラスト軸受2
2、23に設けた軸方向の隙間でスラスト軸受22、2
3が空転するようにすれば、主軸モータ回転部と、チャ
ック開閉モータ14b及び回転直動変換機19との間の
回転力を完全に遮断できるので、切削加工中の回転摩擦
が少なくエネルギー損失を低減できる。
【0050】そしてその後、棒材2、キャップ7、コレ
ットチャック3b及びチャック開閉スリーブ4bは、中
空主軸6bと共に回転し、図示しない切削工具にて棒材
2が加工されるが、主軸モータ部と、チャック開閉モー
タ軸15b及び回転直動変換機19のねじ21との間に
はスラスト軸受22、23が介在しているので、主軸モ
ータ8の回転駆動力がチャック開閉モータ軸15b及び
回転直動変換機19のねじ21に伝わることはない。即
ち、加工中はチャック開閉モータ14b及び回転直動変
換機19は主軸モータ部と完全に分離されている。
【0051】一方、コレットチャック3bを開き棒材2
の把持を開放させるとき、チャック開閉モータ14b
を、チャック開閉スリーブ4bを軸方向後方(図で右方
向)に移動させる方向に駆動する。なお、このときも、
棒材2を把持させるときと同様に、チャック開閉スリー
ブ4bとチャック開閉モータ軸15bとの間にスラスト
軸受22が、またコレットチャック3bと回転直動変換
機19のねじ21との間にスラスト軸受23が配置され
ており、主軸モータ8の回転駆動力がスラスト軸受2
2、23の作用により、チャック開閉モータ軸15bや
回転直動変換機19のねじ21に伝達することはないの
で、主軸モータ8を停止する必要はない。
【0052】チャック開閉モータ14bが駆動される
と、回転直動変換機19の機能によりチャック開閉モー
タ14bの回転駆動力が前記と同様に軸方向推力に変換
され、スラスト軸受22を介してチャック開閉スリーブ
4bを圧縮コイルばね5の弾性力に抗して軸方向後方
(図で右方向)に移動させる。軸方向後方(図で右方
向)に移動させられたチャック開閉スリーブ4bは、コ
レットチャック3bのテーパ部を径方向に圧縮していた
力を開放する。この結果、コレットチャック3bは自身
のバネ力によって径方向に拡張復元するため、内径が拡
がり棒材2の把持力が無くなるので、棒材2を軸方向前
方(図で左方向)に所定量移動させ、再度上述の棒材把
持動作を繰返す。
【0053】実施の形態3.次に本発明の実施の形態3
について図8を用いて説明する。この実施の形態3は、
ねじ21に生じた推力をスラスト軸受23を介してチャ
ック開閉スリーブ4cに伝達し、ナット20に生じる逆
方向の推力を、チャック開閉モータ14cの回転部を支
承する軸受16、17、主軸枠体1c、及び主軸モータ
8の回転部を支承する軸受9、10を通じて中空主軸6
cに伝える構成としたものである。このため、本実施の
形態3では、チャック開閉スリーブ4cとねじ21との
間にスラスト軸受23を設け、またチャック開閉モータ
14cの回転部を支承する軸受16、17、及び主軸モ
ータ8の回転部を支承する軸受9、10に、アンギュラ
ースラスト軸受を用いている。また、中空主軸6cとチ
ャック開閉モータ軸15cとは、完全に分離されてい
る。なおその他の構成、及びチャック開閉モータ14b
の制御回路は、実施の形態1と実質的に同様であるの
で、説明を省略する。
【0054】次に動作について説明する。即ち、図8に
示すように、コレットチャック3cにて棒材2を把持さ
せるとき、チャック開閉モータ14cを、チャック開閉
スリーブ4cを軸方向前方(図で左方向)に移動させる
方向に駆動する。なおこのとき、チャック開閉スリーブ
4cと回転直動変換機19のねじ21との間にスラスト
軸受23が配置されており、主軸モータ8の回転駆動力
がスラスト軸受23の作用により、回転直動変換機19
のねじ21に伝達することはないので、主軸モータ8を
停止する必要はない。
【0055】チャック開閉モータ14cが駆動される
と、回転直動変換機19の機能によりチャック開閉モー
タ14cの回転駆動力が軸方向推力に変換され、スラス
ト軸受23を介してチャック開閉スリーブ4cを軸方向
前方(図で左方向)に移動させる。軸方向前方(図で左
方向)に移動させられた、コレットチャック3cの外周
テーパ部に嵌合するチャック開閉スリーブ4cは、コレ
ットチャック3cのテーパ部を径方向に圧縮する。この
結果、コレットチャック3cにて棒材2が把持される。
【0056】即ち、前記チャック開閉スリーブ4cへの
軸方向推力は、チャック開閉スリーブ4cと中空主軸6
cとに作用、反作用として作用する。チャック開閉モー
タ軸15cは、ナット20と一体に構成されたチャック
開閉モータ14cが、主軸枠体1cに対して、キーによ
り回転方向は拘束され、軸方向に移動可能に設けられて
いることにより、回転自在であると共に軸方向に移動自
由に構成されている。またねじ21は、主軸枠体1cと
スプライン機構により結合されて回転が拘束されてお
り、軸方向には自由に移動できるので、ナット20の回
転によってねじ21が軸方向前方(図で左方向)に移動
し、スラスト軸受23を介してチャック開閉スリーブ4
cに軸方向前方(図で左方向)の力を作用させる。ねじ
21に生じた推力と逆方向の推力がナット20に生じる
が、この力はチャック開閉モータ軸15c、軸受16、
17、主軸枠体1c、及び主軸モータ8の回転部を支承
する軸受9、10を介して中空主軸6cに作用し、そし
て中空主軸6cに取り付けられたコレットチャック3c
に作用する。即ち、中空主軸6c及びコレットチャック
3cは軸方向に拘束されているので、チャック開閉スリ
ーブ4cが相対的に軸方向に移動し、コレットチャック
3cを閉じる。
【0057】このとき、この実施の形態3においても、
コレットチャック3cのテーパ角度θを図2に示すよう
に、“2×tan-1(μ/2)<θ<2×tan-1μ”(但
し、μはテーパ面の摩擦係数)としているので、チャッ
ク開閉スリーブ4cに作用させる推力Fをほぼ従来の1
/2以下に低減できるとともに、チャック開閉スリーブ
4cに作用する推力が無くともテーパ嵌合部の摩擦によ
ってテーパ嵌合が緩むことがなく、更にまた、コレット
チャック3cを開放するためにチャック開閉スリーブ4
cをテーパ嵌合から外す方向に作用させる引き抜き力を
押し込み力以下とすることができる。
【0058】また、チャック開閉スリーブに作用する推
力が無くともテーパ嵌合部の摩擦によってテーパ嵌合が
緩むことは無いが、安全のために圧縮コイルバネ5がチ
ャック開閉スリーブ4cをチャックが閉じる方向に附勢
するように設けられているので、回転中の振動などによ
ってテーパ嵌合が緩み把持力が低下することは無い。
【0059】また、この実施の形態3においても、実施
の形態1で説明した制御ブロック(図4)にて、チャック
開閉モータ14cにて制御しているので、コレットチャ
ック3cには設定された力で棒材2を把持するように圧
縮力が加えられる。また、チャック開閉モータ14cを
正・逆転することにより、チャック開閉スリーブ4cを
軸方向に移動させているので、チャック開閉モータ14
cの制御も簡単である。また、エンコーダー18の出力
及び一般的なサーボ制御装置を用いて、把持完了後に推
力センサー24の出力が0になるようにチャック開閉モ
ータ14cの位置を制御することで、スラスト軸受23
に設けた軸方向の隙間でスラスト軸受23が空転するよ
うにすれば、主軸モータ回転部と、チャック開閉モータ
14c及び回転直動変換機19との間の回転力を完全に
遮断できるので、切削加工中の回転摩擦が少なくエネル
ギー損失を低減できる。
【0060】そしてその後、棒材2、キャップ7、コレ
ットチャック3c及びチャック開閉スリーブ4cは、中
空主軸6cと共に回転し、図示しない切削工具にて棒材
2が加工されるが、チャック開閉スリーブ4cと回転直
動変換機19のねじ21との間にはスラスト軸受23が
介在しているので、主軸モータ8の回転駆動力が回転直
動変換機19のねじ21に伝わることはない。即ち、加
工中はチャック開閉モータ14c及び、回転直動変換機
19は主軸モータ部と完全に分離されている。
【0061】一方、コレットチャック3cを開き棒材2
の把持を開放させるとき、チャック開閉モータ14c
を、チャック開閉スリーブ4cを軸方向後方(図で右方
向)に移動させる方向に駆動する。なお、このときも、
棒材2を把持させるときと同様に、チャック開閉スリー
ブ4cと回転直動変換機19のねじ21との間にスラス
ト軸受23が配置されており、主軸モータ8の回転駆動
力が、スラスト軸受23の作用により、回転直動変換機
19のねじ21に伝達することはないので、主軸モータ
8を停止する必要はない。
【0062】チャック開閉モータ14cが駆動される
と、回転直動変換機19の機能によりチャック開閉モー
タ14cの回転駆動力が前記と同様に軸方向推力に変換
され、スラスト軸受23を介してチャック開閉スリーブ
4cを圧縮コイルばね5の弾性力に抗して軸方向後方
(図で右方向)に移動させる。軸方向後方(図で右方
向)に移動させられたチャック開閉スリーブ4cは、コ
レットチャック3cのテーパ部を径方向に圧縮していた
力を開放する。この結果、コレットチャック3cは自身
のバネ力によって径方向に拡張復元するため、内径が拡
がり棒材2の把持力が無くなるので、棒材2を軸方向前
方(図で左方向)に所定量移動させ、再度上述の棒材把
持動作を繰返す。
【0063】実施の形態4.なお、上述した実施の形態
1〜3においては、図4に示す制御ブロックを用いてチ
ャック開閉モータ14a、14b、14cを制御するも
のについて説明したが、図9に示す制御ブロックを用い
てチャック開閉モータ14a、14b、14cを制御し
てもよい。即ち、図9に於いて、コレットチャック3
a、3b、3cに把持力を与えるために、図示しない演
算部で電流指令31が演算され、加算点に入力される。
加算点の出力電流はチャック開閉モータ14a、14
b、14cを一方向に回転駆動し、モータ駆動電流は電
流センサー32により検出される。電流センサーの出力
は信号変換器33により電流値に変換され、加算点で電
流指令値と加算されて電流制御ループを構成する。チャ
ック開閉モータ14a、14b、14cは設定された電
流値で駆動し、該電流値に対応するトルクで回転直動変
換機19を駆動する。チャック開閉モータ14a、14
b、14cの回転トルクは回転直動変換機19によって
軸方向直線推力に変換され、この軸方向直線推力にてス
ラスト軸受22、23等の推力伝達手段15を介してチ
ャック開閉スリーブ4a、4b、4cを軸方向に駆動
し、コレットチャック3a、3b、3cに把持力を与え
る。また、コレットチャック3a、3b、3cの把持力
を開放させる場合には、チャック開閉モータ14a、1
4b、14cを逆回転駆動する
【0064】本制御回路によりチャック開閉モータ14
a、14b、14cを制御する場合であっても、実施の
形態1〜3の制御ブロックと同様に、コレットチャック
3a、3b、3cには設定された力で棒材2を把持する
ように圧縮力を加えることができるようになる。また、
チャック開閉モータ14a、14b、14cを正・逆転
することにより、チャック開閉スリーブ4a、4b、4
cを軸方向に移動させているので、チャック開閉モータ
14a、14b、14cの制御が簡単となる。また、エ
ンコーダー18の出力及び一般的なサーボ制御装置を用
いて、把持完了後に推力センサー24の出力が0になる
ようにチャック開閉モータ14a、14b、14cの位
置を制御することで、スラスト軸受22、23に設けた
軸方向の隙間でスラスト軸受22、23が空転するよう
にすれば、主軸モータ回転部と、チャック開閉モータ1
4a、14b、14c及び回転直動変換機19間の回転
力を完全に遮断できるので切削加工中の回転摩擦が少な
くエネルー損失を低減できる。
【0065】実施の形態5.また、図10に示す制御ブ
ロックを用いてチャック開閉モータ14a、14b、1
4cを制御してもよい。即ち、図10(a)に示す制御
ブロックは、前記説明した図9の制御ブロックから電流
ループ制御を削除したものである。一般に図10(b)
に示すようにモータ電流とモータトルクの間には概ね比
例関係があるので、この特徴を利用して電流ループ制御
を省いた簡易トルク制御を行わせるものである。コレッ
トチャック3a、3b、3cに把持力を与えるために、
図示しない演算部で電流指令31が演算され、出力電流
はチャック開閉モータ14a、14b、14cに与えら
れ、チャック開閉モータ14a、14b、14cは指定
された電流値で駆動し、該電流値に対応するトルクで回
転直動変換機19を駆動する。チャック開閉モータ14
a、14b、14cの回転トルクは回転直動変換機19
によって軸方向直線推力に変換され、この軸方向直線推
力にてスラスト軸受22、23等の推力伝達手段15を
介してチャック開閉スリーブ4a、4b、4cを軸方向
に駆動し、コレットチャック3a、3b、3cに把持力
を与える。また、コレットチャック3a、3b、3cの
把持力を開放させる場合には、チャック開閉モータ14
a、14b、14cを逆回転駆動する
【0066】本制御ブロックによりチャック開閉モータ
14a、14b、14cを制御する場合であっても、実
施の形態1〜4の制御ブロックと同様に、コレットチャ
ック3a、3b、3cには設定された力で棒材2を把持
するように圧縮力を加えることができるようになる。ま
た、チャック開閉モータ14a、14b、14cを正・
逆転することにより、チャック開閉スリーブ4a、4
b、4cを軸方向に移動させているので、チャック開閉
モータ14a、14b、14cの制御が簡単となる。ま
た実施の形態1〜4で示す制御ブロックのような、制御
ループが存在せず、また特別なセンサを必要としないの
で、これらの実施の形態1〜4で示す制御ブロックに比
べ制御並びに回路が更に簡単となる。
【0067】実施の形態6.なお、上述した実施の形態
においては、チャック開閉モータ軸15a、15b、1
5cの内部に回転直動変換機19を組み込んだ構成のも
のについて説明したが、チャック開閉モータ14a、1
4b、14cと回転直動変換機19は軸方向に別々に設
置しても良く、また、両者をギヤー、タイミングベルト
などで連結しても同等の効果作用を得ることができる。
また、チャック開閉モータ15a、15b、15cはサ
ーボモータであることが望ましいが、パルスモータ、誘
導モータでも良く、ボールねじ等で構成される回転直動
変換機19を駆動する回転力を作用させることができれ
ば良いことは言うまでもない。また、回転直動変換機1
9としてボールねじを用いたが、チャック開閉モータ1
4a、14b、14cとして回転モータを使用せず、リ
ニアモータで直接軸方向推力を得ても良い。また、上述
した実施の形態においては、スラスト軸受22、23は
両軸方向(押し引きの両方向)に対応する一体構造とし
たが、押し方向と引き方向にそれぞれ対応するスラスト
軸受を組み合わせても、または別々に離れた位置に設置
しても良く、なおまた、スラスト軸受としてアンギュラ
ースラストタイプを使用しても良いことは言うまでもな
い。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、主
軸モータ回転中にコレットチャックを閉じておくため、
チャック開閉スリーブに推力を加え続ける必要がないの
で、チャック開閉スリーブと機械的に連結されスラスト
方向の負荷がかかる機構部品、例えばスラスト軸受等の
寿命を大幅に延ばすことができる。
【0069】また本発明によれば、コレットチャックの
外周テーパ角度θを、“2×tan-1(μ/2)<θ<2
×tan-1μ”(但し、μはテーパ面の摩擦係数)とした
ので、コレットチャックに必要な把持力を得るためにチ
ャック開閉スリーブに作用させる推力(押し込み力)は
従来の約1/2以下で十分となり、またコレットチャッ
クを開放するためにチャック開閉スリーブを引き抜く力
も押し込み力と同等以下で良いので、機械構成各部の歪
みが少なくなると共に、チャック開閉モータの容量も小
さくて良く、省エネ、省スペースが可能となる。また、
主軸モータ回転中にコレットチャックを閉じておくた
め、チャック開閉スリーブに推力を加え続ける必要がな
くなるので、チャック開閉スリーブと機械的に連結され
スラスト方向の負荷がかかる機構部品、例えばスラスト
軸受等の寿命を大幅に延ばすことができる。
【0070】また本発明によれば、チャック開閉スリー
ブに作用する推力がなくともテーパ嵌合部の摩擦によっ
てテーパ嵌合が緩むことはないが、安全のためにチャッ
ク開閉スリーブをチャックが閉じる方向に附勢するよう
に、ばねが設けられているので、回転中の振動などによ
ってテーパ嵌合が緩み把持力が低下するようなことがな
く、ワーク把持の信頼性が向上する。
【0071】またこの発明によれば、チャック開閉スリ
ーブを軸方向に駆動する駆動源となる、回転子を有する
モータを一方向に回転させることにより、前記チャック
開閉スリーブを前記コレットチャックを閉める方向に移
動させるとともに、前記モータを逆方向に回転させるこ
とにより、前記チャック開閉スリーブを前記コレットチ
ャックを開かせる方向に移動させるように構成したの
で、即ちチャック開閉スリーブの軸方向移動のためのモ
ータ制御として正・逆転制御だけで足りるので、このモ
ータの制御が簡単となる。
【0072】またこの発明によれば、中空主軸と回転直
動変換機の間、及びチャック開閉スリーブと回転直動変
換機の間にそれぞれ押しと引きに対応するスラスト軸受
を設けてチャック開閉スリーブに作用する押しと引きの
力の反力を中空主軸で受け止め、且つ、スラスト軸受で
軸方向に作用する力と回転力を分離したので、簡単な構
成でもって、機械構造に無理な力を掛けることなく主軸
モータを回転させたまま、チャック開閉モータにてコレ
ットチャックを開閉することができるようになる。
【0073】また本発明によれば、コレットチャクと回
転直動変換機の間、及びチャック開閉スリーブと回転直
動変換機の間にそれぞれ押しと引きに対応するスラスト
軸受を設けてチャック開閉スリーブに作用する押しと引
きの力の反力をコレットチャックで受け止めるようにし
たので、中空主軸及びコレットチャクを中空主軸に固定
するキャップ部分にチャック開閉のための推力が作用し
なくなり、中空主軸及びキャップ部分の強度の心配が無
く軽量化が図れる。また、簡単な構成でもって、機械構
造に無理な力を掛けることなく主軸モータを回転させた
ままチャック開閉モータの回転方向によりコレットチャ
ックを開放し、チャック開閉モータを逆方向に回転する
ことでコレットチャックを閉じ把持力を得ることができ
るようになる。
【0074】また本発明によれば、中空主軸及びチャッ
ク開閉モータ軸をアンギュラースラスト軸受で支承し、
チャック開閉スリーブと回転直動変換機の間に押しと引
きに対応するスラスト軸受を設けてチャック開閉スリー
ブに作用する押しと引きの力の反力をチャック開閉モー
タ軸を支承するアンギュラースラスト軸受と主軸枠体及
び中空主軸を支承するアンギュラースラスト軸受で受け
止め、且つ、チャック開閉スリーブと回転直動変換機の
間に設けたスラスト軸受で軸方向に作用する力と回転力
を分離したので、簡単な構成でもって、機械構造に加工
中に無理な力を掛けることなく主軸モータを回転させた
ままチャック開閉モータの回転方向によりコレットチャ
ックを開放し、チャック開閉モータを逆方向に回転する
ことでコレットチャックを閉じ把持力を得ることができ
るようになる。
【0075】また本発明によれば、スラスト軸受の軸方
向に例えば0.1mmから3mmの、つばとベアリング
が接触しない程度の隙間を設け、スラスト軸受に推力の
作用しない状態では摩擦を生じないようにしたので、主
軸が高速回転してもスラスト軸受は空転するので、スラ
スト軸受の寿命が長くできると共に、主軸モータ回転部
とチャック開閉モータ及び回転直動変換機間の回転力を
完全に遮断できるので切削加工中の回転摩擦が少なくエ
ネルギー損失を低減できる。
【0076】また本発明によれば、回転直動変換機とス
ラスト軸受の間に設けた推力センサーによってチャック
開閉スリーブに作用する推力を検出し、チャック開閉モ
ータの回転力を制御してコレットチャックの把持力を適
正な値にできる。
【0077】また本発明によれば、チャック開閉モータ
の駆動電流を検出する電流センサを備え、該電流センサ
ーの出力を用いて電流制御ループを構成し、チャック開
閉スリーブに作用する推力を制御できるようにしたの
で、特別な推力センサーなしでチャック開閉モータの回
転力を制御してコレットチャックの把持力を適正な値に
できる。
【0078】更にまた本発明によれば、チャック開閉モ
ータの駆動電流を、予め求められている電流−トルク曲
線から求められる電流値とすることにより、対応するモ
ータトルクでチャック開閉スリーブに作用する推力を間
接的に制御できるようにしたので、特別なセンサーや制
御ループ無しで、廉価にコレットチャックの把持力を適
正な値にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るコレットチャッ
ク開閉装置の側面断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係るコレットチャッ
クの側面断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係るスラスト軸受の
側面断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係るチャック開閉モ
ータの制御ブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態1に係る本発明のコレッ
トチャックのテーパ部の力関係を説明する図である。
【図6】 本発明の実施の形態1に係るコレットチャッ
クのテーパ部の摩擦係数と角度の関係を表わす図であ
る。
【図7】 本発明の実施の形態2に係るコレットチャッ
ク開閉装置の側面断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態3に係るコレットチャッ
ク開閉装置の側面断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態4に係るチャック開閉モ
ータの制御ブロック図である。
【図10】 本発明の実施の形態5に係るチャック開閉
モータの制御ブロック図である。
【図11】 従来のコレットチャック開閉装置の側面断
面図である。
【図12】 従来のコレットチャックの側面断面図であ
る。
【図13】 従来のコレットチャックのテーパ部の力関
係を説明する図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c 主軸枠体 2 棒材 3a,3b,3c コレットチャック 4a,4b,4c チャック開閉スリーブ 5 圧縮コイルバネ 6a,6b,6c 中空主軸 7 キャップ 8 主軸モータ 9,10 軸受 11 検出器 14a,14b,14c チャック開閉モータ 15a,15b,15c チャック開閉モータ軸 16,17 軸受 18 エンコーダー 19 回転直動変換機 20 ナット 21 ねじ 22,23 スラスト軸受 24 推力センサー 22A、23A つば 22B、23B つば固定ナット 22C、22D、23C、23D ベアリング

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸モータにて回転駆動される中空主軸
    と、この中空主軸と一体的に回転し、且つ被削材を把持
    するコレットチャックと、前記中空主軸の中空部に軸方
    向移動自在に設けられ、前記コレットチャックの外周部
    を押圧することにより前記コレットチャックを閉じると
    ともに、前記押圧を開放することにより前記コレットチ
    ャックを開かせるチャック開閉スリーブと、このチャッ
    ク開閉スリーブを軸方向に移動させる駆動手段と、前記
    中空主軸の回転駆動力が前記駆動手段へ伝達するのを阻
    止するとともに、前記駆動手段の駆動力を前記チャック
    開閉スリーブへ伝達する伝達手段とを備え、前記コレッ
    トチャックの外周テーパ角度を、前記チャック開閉スリ
    ーブにて前記コレットチャックの外周部が押圧されるこ
    とにより前記コレットチャックが閉じたとき、その閉状
    態を主に前記チャック開閉スリーブとの間に発生する摩
    擦力で維持する角度としたことを特徴とするコレットチ
    ャック開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記コレットチャックの外周テーパ角度
    θを、“2×tan-1(μ/2)<θ<2×tan-1μ”(但
    し、μはテーパ面の摩擦係数)としたことを特徴とする
    請求項1に記載のコレットチャック開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記コレットチャックを閉状態に維持さ
    せる補助手段として、ばねを設けたことを特徴とする請
    求項1または2に記載のコレットチャック開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段が回転子を有するモータで
    あるとともに、このモータの回転駆動力を前記チャック
    開閉スリーブに対する軸方向推力に変換する回転直動変
    換機を備え、前記モータを一方向に回転させることによ
    り、前記チャック開閉スリーブを前記コレットチャック
    を閉める方向に移動させるとともに、前記モータを逆方
    向に回転させることにより、前記チャック開閉スリーブ
    を前記コレットチャックを開かせる方向に移動させるこ
    とを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のコレット
    チャック開閉装置。
  5. 【請求項5】 主軸モータにて回転駆動される中空主軸
    と、この中空主軸と一体的に回転し、且つ被削材を把持
    するコレットチャックと、前記中空主軸の中空部に軸方
    向移動自在に設けられ、前記コレットチャックの外周部
    を押圧することにより前記コレットチャックを閉じると
    ともに、前記押圧を開放することにより前記コレットチ
    ャックを開かせるチャック開閉スリーブと、このチャッ
    ク開閉スリーブを軸方向に移動させる駆動源となる、回
    転子を有するチャック開閉モータと、このモータの回転
    駆動力を前記チャック開閉スリーブに対する軸方向推力
    に変換する回転直動変換機とを備え、前記コレットチャ
    ックの外周テーパ角度θを、“2×tan-1(μ/2)<
    θ<2×tan-1μ”(但し、μはテーパ面の摩擦係数)
    とし、且つ、該中空主軸と回転直動変換機の間、及びチ
    ャック開閉スリーブと回転直動変換機の間に、それぞれ
    押しと引きの両軸方向の力に対応するスラスト軸受を設
    けたことを特徴とするコレットチャック開閉装置。
  6. 【請求項6】 主軸モータにて回転駆動される中空主軸
    と、この中空主軸と一体的に回転し、且つ被削材を把持
    するコレットチャックと、前記中空主軸の中空部に軸方
    向移動自在に設けられ、前記コレットチャックの外周部
    を押圧することにより前記コレットチャックを閉じると
    ともに、前記押圧を開放することにより前記コレットチ
    ャックを開かせるチャック開閉スリーブと、このチャッ
    ク開閉スリーブを軸方向に移動させる駆動源となる、回
    転子を有するチャック開閉モータと、このモータの回転
    駆動力を前記チャック開閉スリーブに対する軸方向推力
    に変換する回転直動変換機とを備え、前記コレットチャ
    ックの外周テーパ角度θを、“2×tan-1(μ/2)<
    θ<2×tan-1μ”(但し、μはテーパ面の摩擦係数)
    とし、且つ、該チャック開閉スリーブと回転直動変換機
    の間、及びコレットチャックと回転直動変換機の間に、
    それぞれ押しと引きの両軸方向の力に対応するスラスト
    軸受を設けたことを特徴とするコレットチャック開閉装
    置。
  7. 【請求項7】 主軸モータにて回転駆動される中空主軸
    と、この中空主軸と一体的に回転し、且つ被削材を把持
    するコレットチャックと、前記中空主軸の中空部に軸方
    向移動自在に設けられ、前記コレットチャックの外周部
    を押圧することにより前記コレットチャックを閉じると
    ともに、前記押圧を開放することにより前記コレットチ
    ャックを開かせるチャック開閉スリーブと、このチャッ
    ク開閉スリーブを軸方向に移動させる駆動源となる、回
    転子を有するチャック開閉モータと、このモータの回転
    駆動力を前記チャック開閉スリーブに対する軸方向推力
    に変換する回転直動変換機とを備え、前記コレットチャ
    ックの外周テーパ角度θを“2×tan-1(μ/2)<θ
    <2×tan-1μ”(但し、μはテーパ面の摩擦係数)と
    し、且つ、該チャック開閉スリーブと回転直動変換機の
    間に、押しと引きの両軸方向の力に対応するスラスト軸
    受を設けるとともに、前記主軸モータ及びチャック開閉
    モータの回転部を、押しと引きの両軸方向の力に対応す
    るアンギュラースラスト軸受で支承したことを特徴とす
    るコレットチャック開閉装置。
  8. 【請求項8】 前記スラスト軸受は、つばの軸方向両側
    に所定の隙間を介してベアリングが配置されており、該
    スラスト軸受に推力の作用しない状態では摩擦を生じな
    いようにしたことを特徴とする請求項5〜7の何れかに
    記載のコレットチャック開閉装置。
  9. 【請求項9】 スラスト軸受に作用する推力を検出する
    推力センサーを備え、該推力センサーの出力を用いて前
    記チャック開閉モータの制御ループを構成し、前記チャ
    ック開閉スリーブに作用する推力を制御するようにした
    ことを特徴とする請求項5〜8の何れかに記載のコレッ
    トチャック開閉装置。
  10. 【請求項10】 チャック開閉モータの駆動電流を検出
    する電流センサーを備え、該電流センサーの出力を用い
    て前記チャック開閉モータの電流制御ループを構成し、
    チャック開閉スリーブに作用する推力を制御するように
    したことを特徴とする請求項5〜8の何れかに記載のコ
    レットチャック開閉装置。
  11. 【請求項11】 チャック開閉モータの駆動電流を、予
    め求められている電流−トルク曲線から求められる電流
    値とし、対応するモータトルクでチャック開閉スリーブ
    に作用する推力を間接的に制御するようにしたことを特
    徴とする請求項5〜8の何れかに記載のコレットチャッ
    ク開閉装置。
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