JP2001225215A - コレットチャック開閉装置および該コレットチャック開閉装置を備えた加工装置 - Google Patents

コレットチャック開閉装置および該コレットチャック開閉装置を備えた加工装置

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JP2001225215A
JP2001225215A JP2000033333A JP2000033333A JP2001225215A JP 2001225215 A JP2001225215 A JP 2001225215A JP 2000033333 A JP2000033333 A JP 2000033333A JP 2000033333 A JP2000033333 A JP 2000033333A JP 2001225215 A JP2001225215 A JP 2001225215A
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closing
collet chuck
motor
sleeve
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JP2000033333A
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Toshio Harada
敏夫 原田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主軸モータを回転させたままコレットチャッ
クを開閉でき、ワークの連続加工によって生産性の向上
が可能なコレットチャックを開閉装置を得る。 【解決手段】 内周面でワーク6を把持するコレットチ
ャック5を中空主軸3を介して主軸モータ2によって回
転駆動するとともに、コレットチャック5の外周面に
は、開閉モータ10によって回転駆動される筒状の開閉
スリーブ4を回転可能に嵌合させ、主軸モータ2と開閉
モータ10の回転数差によって開閉スリーブ4をコレッ
トチャック5に対して相対的に回転させることにより、
開閉スリーブ4の内周面に形成された周方向に沿って内
周半径が変化するスクロール状の内周カム部によってコ
レットチャック5の外周面の径方向の位置を変化させ、
コレットチャック5の内周面を径方向に移動させて、コ
レットチャック5の開閉を行なうよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コレットチャッ
クによってワークを把持し、加工する自動旋盤等に用い
られるコレットチャック開閉装置とこのコレットチャッ
ク開閉装置を備えた加工装置に関し、特に、主軸モータ
を回転させた状態でコレットチャックの開閉が可能なコ
レットチャック開閉装置とこのコレットチャック開閉装
置を備えた加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11に、従来の自動旋盤のコレットチ
ャック開閉装置の構成を表す側面断面図を示す。図にお
いて、1は開口部1aを有する自動旋盤の主軸枠体、2
は主軸枠体1の内部に収納され、固定子2aと回転子2
bとを有する主軸モータ、3は回転子2bの内周に結合
され、回転子2bとともに回転する円筒状の中空主軸、
30は中空主軸3の内周に軸方向に摺動可能に嵌挿さ
れ、一端の内周側にテーパ部30aが形成された円筒状
の開閉スリーブ、31は外周に形成されたテーパ部31
aがテーパ部30aと嵌合するよう開閉スリーブ30の
内側に挿入されたコレットチャック、6は主軸枠体1内
を貫通してコレットチャック5内に挿入され、コレット
チャック5の内周面によって把持されるワーク(被加工
物)である棒材、7は中空主軸3の先端部にねじ止めさ
れ、中空主軸3の端面とともにコレットチャック5のつ
ば部を挟持することにより軸方向の移動を制限するキャ
ップ、8aおよび8bは回転子2bや中空主軸3、コレ
ットチャック5、棒材6、キャップ7からなる回転部を
回転可能に支承する軸受、9は主軸モータ2の位相を検
出するエンコーダー、32はコレットチャック31と開
閉スリーブ30間に設けられ、コレットチャック31を
開放する方向に付勢する圧縮コイルバネ、33は開閉ス
リーブ30の後端に当接し、支点33aを支点とするて
こ機構により開閉スリーブ30を軸方向に移動させるL
字型のフィンガー、34は主軸枠体1内に回転可能に嵌
め込まれ、中空主軸3の後部外周に軸方向に移動可能に
嵌合された、フィンガー33を外側に押し開くボビンで
ある。
【0003】また、図12には、コレットチャック31
近傍の詳細な構成図を示す。図に示すように、一般的に
コレットチャック31の一端は円周方向に3分割されて
おり、開閉スリーブ30が軸方向に前後に移動すること
により、それぞれ片持ち梁構造を有するコレットチャッ
ク31の各片のテーパ部31aが開閉スリーブ30のテ
ーパ部30aの楔効果によって中心方向に狭められれた
り広がったりして、コレットチャック31が開閉され、
ワークである棒材6が把持・解放されるよう構成されて
いる。
【0004】次に,この従来装置の動作について説明す
る。まず、コレットチャック31を閉じる場合、中空主
軸3の後部外周に嵌挿されたボビン34を後方に摺動さ
せる(機械の大きさによるが、一般的には主軸の停止状
態において、てこまたは油圧機構を利用した装置により
開口部1aからボビン34を人間が操作して作動させ
る)。すると、フィンガー33が図中の破線の位置に押
し開かれ、支点33aを支点としたてこの作用により、
開閉スリーブ30は軸方向前方に押し出される。こうし
て、押し出された開閉スリーブ30の先端のテーパ部3
0aでコレットチャック31のテーパ部31aを軸の中
心方向に押圧することにより、コレットチャック31の
内周面が内側に変位し、主軸枠体1の後端中心に設けら
れた穴からコレットチャック31内に挿入されている棒
材6が把持される。
【0005】以上の動作により、コレットチャック31
によって把持された棒材6は開閉スリーブ30、中空主
軸3、フィンガー33、ボビン34とともに、主軸モー
タ2によって回転駆動され、コレットチャック31の前
方に設けられた切り刃(図示せず)により加工される。
【0006】一方、加工が完了した後、棒材6をコレッ
トチャック31から解放し、前方に進める場合には、主
軸モータ2および中空主軸3を一旦停止状態にした後、
ボビン34を前方に移動させてフィンガー33を閉じ、
開閉スリーブ30に作用する軸方向の力をなくする。こ
うすると、圧縮コイルバネ32によって開閉スリーブ3
0が後方に押し戻され、コレットチャック31のテーパ
部31aに作用していた圧縮力が無くなるため、コレッ
トチャック31が開いて棒材6が解放され、棒材6を前
方に押し進めることができる。
【0007】そして、棒材6を必要量前方に送った後、
ボビン34を軸方向後方に再度移動させ、上記と同じ動
作によって棒材6をコレットチャック31によって把持
した後、主軸モータ2を再起動することにより加工を繰
り返すことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
11および図12に示した従来のコレットチャック開閉
装置においては、主軸モータ2の停止状態で、人間が介
在してボビン34をてこまたは油圧で作動させることに
より、コレットチャック31の開閉を行なうよう構成し
ていたため、各加工工程間でワークを移動させるために
は、各ワークの加工完了毎に主軸モータ2を停止・再起
動する必要があり、棒材6を連続して加工することがで
きず、生産性の向上が困難であるといった問題点があっ
た。
【0009】また、各ワークの加工を完了する毎に、主
軸モータ2を一旦停止させ、コレットチャック31を開
いて棒材6を所定量送り出してから、棒材6をコレット
チャック31で把持した後に、再び主軸モータ10を加
速し、所定の回転数まで増速させて次のワークの加工を
行っていたため、主軸モータ2の加速、減速に要するエ
ネルギーが無駄になるといった問題点もあった。
【0010】また、ワークの加工中、コレットチャック
31を閉じた状態で十分な把持力を得るためには、開閉
スリーブ30に500N〜1500Nといった大きな推
力を作用させる必要があり、また、この大推力を得るた
め、ボビン34とフィンガー33によるてこ機構を用い
ていたため、フィンガー33のアンバランスによって振
動が発生し、主軸モータ2を高速回転させることが困難
であるといった問題点があった。
【0011】これに対して、特開平8−108303号
公報には、コレットチャックの開閉を行なう専用モータ
(第2のモータ)とこの専用モータの回転運動を軸方向
の駆動力に変換する送りねじ機構(回転直動変換機構)
を設け、専用モータの回転力を回転直動変換機構を介し
て開閉スリーブの軸方向の駆動力に変換し、開閉スリー
ブを軸方向に移動させることにより、主軸モータを回転
させながらコレットチャックの開閉を行ない、棒材の供
給を行なうよう構成したコレットチャック開閉装置が開
示されている。
【0012】しかしながら、この従来装置においては、
専用モータの回転力を送りねじ機構によって開閉スリー
ブの軸方向推力に変換しているため、回転直動変換機構
や開閉スリーブの押し引き時に発生する反力に抗して軸
方向の位置を維持するためのスラスト軸受が必要とな
り、構造が複雑になるといった問題点があった。
【0013】また、専用モータの回転力を送りねじ機構
によって開閉スリーブの軸方向推力に変換してしまって
いるため、専用モータの回転力をワークである棒材の回
転力として利用することができず、加工時に大きなトル
クが必要な場合には、主軸モータを大きくする必要があ
り、装置が大きくなるといった問題点があった。
【0014】この発明は、従来装置の上記のような問題
点を解決するためになされたもので、この発明の第1の
目的は、主軸モータを回転させたままワーク送りを行な
うことができ、ワークの連続加工による生産性の向上と
主軸モータの停止、起動回数の削減によるエネルギー効
率の向上が可能なコレットチャック開閉装置を得ること
を目的とする。
【0015】また、この発明の第2の目的は、コレット
チャックを開閉するための機構のアンバランスを少なく
することができ、ワーク加工中の回転部の振動が少な
く、主軸モータ等の高速回転が可能なコレットチャック
開閉装置を得ることを目的とする。
【0016】また、この発明の第3の目的は、回転直動
変換機構やスラスト軸受等が不要で、構成のシンプル化
とコスト低減が可能なコレットチャック開閉装置を得る
ことを目的とする。
【0017】また、この発明の第4の目的は、必要に応
じて主軸の回転力を増加させることができ、主軸モータ
の小型化が可能なコレットチャック開閉装置を得ること
を目的とする。
【0018】また、この発明の第5の目的は、上記のよ
うなコレットチャック開閉装置を備えることにより、主
軸モータを回転させたままワーク送りを行なうことが可
能で、ワークの連続加工による生産性の向上とエネルギ
ー効率の向上、および、必要に応じて主軸の回転力を増
加させることができ、主軸モータの小型化等が可能な加
工装置を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係るコレット
チャック開閉装置は、上記の目的を達成するために、主
軸モータと、前記主軸モータによって回転駆動される筒
状の中空主軸と、前記中空主軸と同期して回転駆動され
るとともに、その内周面でワークを把持する筒状のコレ
ットチャックと、内周面に周方向に沿って内周半径が変
化する内周カム部を形成するとともに、この内周カム部
が前記コレットチャックの外周面に当接するよう、前記
コレットチャックの外周に回転可能に嵌合された筒状の
開閉スリーブと、前記開閉スリーブを回転駆動する開閉
モータと、前記主軸モータの位相および回転数を検出す
る第1の回転情報検出器と、前記開閉モータの位相およ
び回転数を検出する第2の回転情報検出器と、前記主軸
モータと前記開閉モータを回転駆動するとともに、前記
第1の回転情報検出器および前記第2の回転情報検出器
によって検出された位相および回転数に基いて、前記主
軸モータと前記開閉モータの位相および回転数を制御す
るモータ制御駆動部とを備え、前記モータ制御駆動部が
前記主軸モータと前記開閉モータの位相および回転数を
制御し、前記開閉スリーブを前記コレットチャックに対
して相対的に回転させることにより、前記コレットチャ
ックの外周面の径方向の位置を前記内周カム部によって
変化させ、前記コレットチャックの内周面を径方向に移
動させて、前記コレットチャックの開閉を行なうよう構
成したものである。
【0020】また、この発明に係るコレットチャック開
閉装置は、前記開閉スリーブを前記開閉モータに一体に
結合するとともに、前記モータ制御駆動部が、前記コレ
ットチャックの開閉時を除き、前記開閉モータと前記主
軸モータとを同一回転数で同期運転させるよう制御する
ものである。
【0021】また、この発明に係るコレットチャック開
閉装置は、前記開閉スリーブを前記開閉モータと別体に
構成するとともに、前記開閉モータと前記開閉スリーブ
間に、前記開閉モータと前記開閉スリーブとを機械的に
接続、分離するクラッチ機構を備えたものである。
【0022】また、この発明に係るコレットチャック開
閉装置は、前記ワークの加工中、前記クラッチ機構が、
前記開閉モータと前記開閉スリーブとを分離するよう構
成したものである。
【0023】また、この発明に係るコレットチャック開
閉装置は、前記ワークの加工中、前記クラッチ機構が、
前記開閉モータと前記開閉スリーブとを接続するととも
に、前記モータ制御駆動部が、前記開閉モータと前記主
軸モータとを同一回転数で同期運転させるよう構成した
ものである。
【0024】また、この発明に係るコレットチャック開
閉装置は、前記開閉スリーブの前記内周カム部の形状
を、前記ワーク加工時の前記コレットチャックの回転方
向を正転方向とした時、前記開閉スリーブを前記コレッ
トチャックに対して正転方向に相対的に回転させること
により前記コレットチャックが締め付けられ、また、逆
転方向に回転させることにより前記コレットチャックが
開放されるよう構成したものである。
【0025】また、この発明に係るコレットチャック開
閉装置は、前記開閉スリーブの前記内周カム部を、その
内周半径が角度に対して直線的に変化するよう構成する
とともに、前記コレットチャックの外周面に、前記開閉
スリーブの前記内周カム部と同一の変化率で外周半径が
直線的に変化するチャック外周カム部を設けたものであ
る。
【0026】また、この発明に係るコレットチャック開
閉装置は、前記開閉スリーブと前記中空主軸を同心状に
配置するとともに、前記開閉スリーブの外周面に、周方
向に沿って外周半径が変化する外周カム部を形成し、前
記モータ制御駆動部が前記主軸モータと前記開閉モータ
の位相および回転数を制御して、前記開閉スリーブを前
記中空主軸に対して相対的に回転させることにより、前
記外周カム部が前記中空主軸の内周面を外径方向に押圧
して前記中空主軸と前記開閉スリーブとを連結し、前記
中空主軸の回転力を前記開閉スリーブを介して前記コレ
ットチャックに伝達するよう構成したものである。
【0027】また、この発明に係るコレットチャック開
閉装置は、前記開閉スリーブの前記外周カム部を、その
外周半径が角度に対して直線的に変化するよう構成する
とともに、前記中空主軸の内周面に、前記開閉スリーブ
の前記外周カム部と同一の変化率で内周半径が直線的に
変化する中空主軸内周カム部を設けたものである。
【0028】また、この発明に係るコレットチャック開
閉装置は、前記開閉スリーブを一方向に回転させること
により、前記コレットチャックの締め付けと前記開閉ス
リーブおよび前記中空主軸の連結が行われるよう構成し
たものである。
【0029】また、この発明に係るコレットチャック開
閉装置は、前記開閉モータに供給する電流を制限する電
流リミッタを備えたものである。
【0030】また、この発明に係るコレットチャック開
閉装置は、前記コレットチャックを締め付ける際、前記
モータ制御駆動部が、前記電流リミッタによって電流が
制限されるまで前記開閉モータを回転駆動し、前記電流
リミッタの制限電流に対応した所定トルク値まで前記開
閉スリーブを回転させるよう構成したものである。
【0031】また、この発明に係るコレットチャック開
閉装置は、前記電流リミッタが動作した時点での、前記
第1の回転情報検出器および前記第2の回転情報検出器
から出力される前記主軸モータと前記開閉モータの位相
または位相差を記憶する位相記憶手段を備えるととも
に、前記モータ制御駆動部が、次回の前記コレットチャ
ックの開閉動作時に、前記開閉スリーブの回転角を、こ
の前記電流リミッタが動作した時点での位相または位相
差に基いて設定するよう構成したものである。
【0032】また、この発明に係る加工装置は、上記の
いずれかに記載のコレットチャック開閉装置を備えたも
のである。
【0033】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1のコレットチャック開閉装置の構成を表
す断面図であり、この実施の形態1では、加工装置とし
てNC装置によって制御される自動旋盤の場合を例にと
って説明する。図において、1は自動旋盤の主軸枠体、
2は主軸枠体1の内部に収納され、固定子2aと回転子
2bとを有する主軸モータ、3は回転子2bの内周に結
合され、回転子2bとともに回転する円筒状の中空主
軸、4は中空主軸3の内側に所定の間隔を保って回転可
能に挿入された円筒状の開閉スリーブ、5は開閉スリー
ブ4の内周に嵌挿されたコレットチャック、6は主軸枠
体1内を貫通してコレットチャック5内に挿入され、コ
レットチャック5の内周面によって把持されるワーク
(被加工物)である棒材、7は中空主軸3の先端部にね
じ止めされ、中空主軸3の端面とともにコレットチャッ
ク5のつば部を挟持することにより軸方向の移動を制限
するキャップ、8aおよび8bは回転子2bや中空主軸
3、開閉スリーブ4、コレットチャック5、棒材6、キ
ャップ7からなる回転部を回転可能に支承する軸受、9
は主軸モータ2の位相を検出するエンコーダー(第1の
回転情報検出器)である。
【0034】また、10は主軸枠体1内の自動旋盤本体
寄りに収納された、固定子10aと回転子10bとを有
する開閉モータ、11は回転子10bの内周に結合さ
れ、回転子10bとともに回転する円筒状の開閉モータ
中空軸、12aおよび12bは、回転子10bおよび開
閉モータ中空軸11を回転可能に支承する軸受、13は
開閉モータ10の位相を検出するエンコーダー(第2の
回転情報検出器)である。
【0035】また、この開閉モータ中空軸11の開閉ス
リーブ4側の端部には、開閉モータ中空軸11の内周に
形成されたスプライン機構14を介して円周方向に拘束
されながら、軸方向(図中矢印方向)に移動可能に結合
されたトルク伝達スリーブ15が備えられ、主軸枠体1
の内部に固定されたコイル16に供給する電流を制御す
ることにより、トルク伝達スリーブ15の外周面上に設
けられた倒コの字形の磁路形成歯17が軸方向に駆動さ
れ、トルク伝達スリーブ15が軸方向に移動されるよう
構成されている。
【0036】また、開閉スリーブ4とトルク伝達スリー
ブ15の対向する端面には、爪状の噛み合いクラッチ溝
18a、18bが形成されており、こうして、トルク伝
達スリーブ15が開閉スリーブ4側に移動し、噛み合い
クラッチ溝18a、18bの凹部と凸部が互いに噛み合
うことにより開閉モータ中空軸11と開閉スリーブ4が
連結され、同期して回転されるよう構成されている。な
お、スプライン機構14、トルク伝達スリーブ15、コ
イル16、磁路形成歯17および噛み合いクラッチ溝1
8a、18bは、全体として、開閉モータ10と開閉ス
リーブ4間で回転力を伝達および分離するクラッチ機構
19を構成している。
【0037】図2には、この実施の形態1の中空主軸
3、開閉スリーブ4、コレットチャック5、棒材6およ
びキャップ7の詳細な構成を表す断面図を、また、図3
には、中空主軸3、開閉スリーブ4、コレットチャック
5を周方向に展開した場合の形状を模式的に示す。図2
において、(a)は側面断面図、(b)、(c)、
(d)は、それぞれ、(a)図のA1−A1、A2−A
2、A3−A3の切断面を矢印方向から見た場合の断面
図である。棒材6を把持するコレットチャック5の構造
は図12に示した従来装置とほぼ同様であるが、この実
施の形態1においては、図2(a)に示すように、従来
装置のような軸方向のテーパ部はなく、後述するよう
に、円周方向にスクロール状のカム部が形成されている
点に特徴がある。
【0038】また、図2(b)に示すように、円周方向
に3分割(5a、5b、5c)されたコレットチャック
5の各片5a、5b、5cのつば部の外周面中央には溝
状の回り止め切欠20a、20b、20cが形成され、
この回り止め切欠20a、20b、20cに中空主軸3
の端面に設けられた回り止めピン(図示せず)を嵌め合
わせることにより、主軸モータ2の回転力が中空主軸3
を介してコレットチャック5に伝達され、主軸モータ
2、中空主軸3、コレットチャック5およびコレットチ
ャック5によって把持された棒材6が同期して回転する
よう構成されている。
【0039】さらに、図2(c)および図3に示すよう
に、中空主軸3の内外周面、開閉スリーブ4の外周面お
よびコレットチャック5の内周面は周方向に一定の径を
有しており、この実施の形態1では、開閉スリーブ4の
外周面と中空主軸3の内周面とは所定の間隔を保って接
触しないよう構成されている。一方、コレットチャック
5の各片5a、5b、5cの側胴部外周面とこの外周面
に対応した開閉スリーブ4の内周面には、それぞれ、図
中、r1>r2およびr3>r4となるような同じ変化率で
周方向に直線的に半径が変化する(r=r0+a*θ:
r=半径、r0=定数、a=傾き、θ=角度)3つのス
クロール状のカム部21a、21b、21cおよび22
a、22b、22cが形成されており、開閉スリーブ4
を正転方向(図中矢印方向。以下、棒材6加工時の中空
主軸3の回転方向を正転方向とし、この図では左回転方
向とする)に回転させることにより、コレットチャック
5の各片5a、5b、5cの側胴部外周面と接触する開
閉スリーブ4の内周半径が徐々に小さくなり、コレット
チャック5を内周側に押圧(締める)して棒材6を把持
し、逆に、開閉スリーブ4を逆回転(右回転)させるこ
とによりコレットチャック5が外周側に拡がって、コレ
ットチャック5の把持力が緩み、棒材6が解放されるよ
う構成されている。
【0040】また、図2(d)に示すように、開閉スリ
ーブ4の開閉モータ10側の端面には、周方向に凹部と
凸部を交互に形成した爪状の噛み合いクラッチ溝18a
が形成されている。
【0041】また、図4には、この実施の形態1の主軸
モータ2および開閉モータ10を制御、駆動するモータ
制御駆動部のブロック構成図を示す。図において、10
1は、例えばNC装置等の演算制御部から出力される主
軸モータ2の主軸回転指令に基いて、主軸モータ2の回
転数を設定する主軸モータ回転数指令記憶部、102は
この主軸モータ2の回転数を対応する電流値に変換する
回転数→電流変換部であり、主軸モータ回転数指令記憶
部101と回転数→電流変換部102の間には加算点が
設けられ、後述するエンコーダから得られる位置信号を
微分して速度信号に変換したものをこの加算点にフィー
ドバックすることにより、主軸モータ2の速度制御ルー
プを構成している。また、103は回転数→電流変換部
102から出力された電流と後述する電流センサからの
出力に基いて主軸モータ2にモータ駆動電流を供給し、
主軸モータ2を駆動する主軸モータ駆動部、104は主
軸モータ2に供給されるモータ駆動電流を検出する電流
センサ、105は電流センサ104の検出信号を電流に
変換する信号変換器であり、主軸モータ駆動部103の
入力加算点に信号変換器105を介して電流センサ10
4の出力をフィードバックすることにより主軸モータ2
のモータ駆動電流制御ループが構成されている。
【0042】また、106は、例えば、NC装置等の演
算制御部から出力されるコレットチャック開閉指令に基
いて、開閉モータ10の回転数を設定する開閉モータ回
転数指令記憶部、107はこの開閉モータ10の回転数
を対応する電流値に変換する回転数→電流変換部、10
8は電流を制限する電流リミッタ、109は電流リミッ
タ108から出力された電流と後述する電流センサから
の出力に基いて開閉モータ10にモータ駆動電流を供給
し、開閉モータ10を駆動する開閉モータ駆動部、11
0は開閉モータ10に供給されるモータ駆動電流を検出
する電流センサ、111は電流センサ110の検出信号
を電流に変換する信号変換器であり、開閉モータ駆動部
109の入力加算点に信号変換器111を介して電流セ
ンサ110の出力をフィードバックすることにより開閉
モータ10のモータ駆動電流制御ループが構成されてい
る。
【0043】さらに、主軸モータ2および開閉モータ1
0には、上記したように、主軸モータ2および開閉モー
タ10の位相を検出するエンコーダ9、13が備えられ
ており、エンコーダ9、13によって検出された位相
が、回転数比較演算部112、位相差演算部113およ
び位相差→回転数指令記憶部114に入力され、開閉モ
ータ10の制御に利用される。また、116および11
7は微分回路であり、それぞれ、主軸モータ用エンコー
ダ9の出力信号である主軸モータ2の位相(位置)信号
および開閉モータ用エンコーダ13の出力信号である開
閉モータ10の位相(位置)信号を微分して速度信号に
変換し、主軸モータ回転数指令記憶部101の出力側の
加算点および開閉モータ回転数指令記憶部106と位相
差→回転数指令記憶部114の加算出力の加算点にフィ
ードバック信号として入力することにより、各モータの
速度制御ループを構成している。
【0044】なお、上記した主軸モータ回転数指令記憶
部101、回転数→電流変換部102、主軸モータ駆動
部103、信号変換器105、微分回路116、開閉モ
ータ回転数指令記憶部106、回転数→電流変換部10
7、電流リミッタ108、開閉モータ駆動部109、信
号変換器111、微分回路117、回転数比較演算部1
12、位相差演算部113および位相差→回転数指令記
憶部114は、全体として、主軸モータ2および開閉モ
ータ10の回転を駆動・制御するモータ制御駆動部11
5を構成している。
【0045】以下、この実施の形態1の動作について上
記図1〜図4を参照しつつ、図5、図6を用いて説明す
る。なお、図5は、主軸モータ2の起動後、ワークであ
る棒材6をコレットチャック5によって把持し、加工後
に、棒材6をコレットチャック5から解放して定寸送り
した後、再度、コレットチャック5によって把持するま
での主軸モータ2および開閉モータ10の回転数の時間
的変化を示したものであり、また、図6は、上記動作の
内、特に、図5中の(A)、(B)で示したコレットチ
ャック5の開閉およびワークの定寸送りの期間における
開閉モータ10の制御フローチャートを示している。ま
た、図5中の符号S1〜S14は、それぞれ、図6のス
テップS1〜ステップS14に対応した期間であること
を示している。
【0046】まず、自動旋盤を起動すると主軸モータ2
が起動され、ワークの加工に必要な回転数までコレット
チャック5が加速される。すなわち、ワークの加工が起
動されると、モータ制御駆動部115から主軸モータ2
にモータ駆動電流が供給され、軸受8a、8bによって
支えられた中空主軸3が主軸モータ2の回転子2bとと
もに回転し始める。一方、中空主軸3の回転数がモータ
制御駆動部115へフィードバックされているため、中
空主軸3および主軸モータ2はモータ制御駆動部115
によって指定された回転数まで増速された後、この回転
数を維持するよう制御される。また、回り止め切欠20
a、20b、20cと回り止めピンによって中空主軸3
に円周方向に連結されたコレットチャック5は、この中
空主軸3と同期して回転駆動される。
【0047】この間、図4に示した制御回路は以下のよ
うに動作する。NC装置等の演算制御部(図示せず)か
ら出力された主軸回転指令はモータ制御駆動部115の
主軸モータ回転数指令記憶部101に入力され、主軸モ
ータ回転数指令記憶部101に記憶されている主軸回転
数が読み出されて速度ループ加算点を介して回転数→電
流変換部102に入力される。次に、回転数→電流変換
部102では、この主軸回転数に応じた電流値が出力さ
れ、この電流を加算点を介して主軸モータ駆動部103
に入力することにより、主軸モータ駆動部103がこの
電流を電流増幅し、主軸モータ2を駆動して、中空主軸
3やコレットチャック5を回転させる。一方、主軸モー
タ2のモータ駆動電流が電流センサ104によって検出
され、信号変換器105がこの検出信号に基いて主軸モ
ータ2の回転数と駆動電流値に対応した電流信号を生成
するとともにこの電流信号を加算点にフィードバックす
ることにより、主軸モータ駆動部103は、主軸モータ
2に所定のトルクを発生させるように主軸モータ2に供
給する電流を制御する(モータの駆動電流とトルクは概
ね比例する)。また、エンコーダ9の出力信号である主
軸モータ位相信号は位置信号であるので、微分回路11
6を通して速度信号に変換した後、主軸モータ回転数指
令記憶部101の出力信号の加算点にフィードバック信
号として加算されることにより、主軸モータ2の回転数
が制御される。
【0048】こうして、主軸モータ2の回転数が主軸モ
ータ回転数指令記憶部101によって設定された回転数
に到達すると、以下、主軸モータ2の回転数をこの設定
値に維持しつつ、開閉モータ10が加工工程に合わせて
コレットチャック5を開閉することにより、ワークであ
る棒材6がコレットチャック5によって適宜把持、解放
され、棒材6の加工と定寸送りが行われる。以下では、
この加工および定寸送りの工程について、図6のフロー
チャートに沿って順に説明する。
【0049】まず、NC装置等の演算制御部が、加工プ
ログラム中に指令された命令コードによって前回の加工
工程の終了を検知すると、この演算制御部はモータ制御
駆動部115に対してコレットチャック5の開閉指令を
出力する。そして、このコレットチャック開閉指令を受
信したモータ制御駆動部115は、図6のステップS1
に移行し、開閉モータ10にモータ駆動電流を供給する
ことにより、軸受12a、12bによって支えられた開
閉モータ中空軸11を回転させるとともに、ステップS
2で、開閉モータ10と主軸モータ2の回転数を比較
し、主軸モータ2と同一回転数になるまでステップS1
に戻って開閉モータ10を加速する。
【0050】このステップS1およびステップS2の間
のモータ制御駆動部115の動作は以下のようである。
すなわち、コレットチャック開閉指令がモータ制御駆動
部115の開閉モータ回転数指令記憶部106に入力さ
れると、予め主軸モータ回転数指令記憶部101に記憶
されている主軸モータ2の主軸回転数が開閉モータ回転
数として開閉モータ回転数指令記憶部106に読み出さ
れ、位相差→回転数指令記憶部114の出力との加算点
および微分回路117からの速度フィードバック信号出
力との加算点を介して回転数→電流変換部107に入力
される。そして、回転数→電流変換部107でこの開閉
モータ回転数に応じた電流に変換され、電流リミッタ1
08によって予め設定された以上の電流が開閉モータ1
0に供給されないよう電流値(∝モータトルク)を制限
された後、加算点を介して開閉モータ駆動部109に入
力される。開閉モータ駆動部109は入力された電流を
電流増幅した後、開閉モータ10にモータ駆動電流とし
て供給し、開閉モータ10を駆動して開閉モータ中空軸
11およびトルク伝達スリーブ15を回転させる。ま
た、開閉モータ10のモータ駆動電流は電流センサ11
0によって検出され、信号変換器111がこの検出信号
に基いて開閉モータ10の回転数と駆動電流値に対応し
た電流信号を生成し、加算点に電流フィードバックする
ことにより、開閉モータ駆動部109は、開閉モータ1
0の回転数が開閉モータ回転数指令記憶部106によっ
て設定された回転数、すなわち、主軸モータ回転数指令
記憶部101によって設定された主軸モータ2の回転数
と等しくなるよう、開閉モータ10に供給する電流を制
御する。
【0051】こうして、主軸モータ2と開閉モータ10
の回転数が一致すると、図6のステップS3に移行し、
開閉モータ10の回転数をごくわずか変化させることに
よって両モータの位相を調整し、ステップS4でエンコ
ーダ9およびエンコーダ13によって検出された主軸モ
ータ2および開閉モータ10の位相または位相差が比較
され、これらの位相または位相差が所定の値、すなわ
ち、噛み合いクラッチ溝18aと噛み合いクラッチ溝1
8bとが互いに噛み合う位相になるまで、ステップS3
に戻って開閉モータ10の位相が制御され、位相合わせ
が行われる。なお、ここでは、便宜上、両モータの位相
が一致(位相差=0°)している場合に、噛み合いクラ
ッチ溝18aと噛み合いクラッチ溝18bが互いに噛み
合うものと仮定する。
【0052】このステップS3およびステップS4の間
のモータ制御駆動部115の動作は、図4において以下
のようになる。すなわち、主軸モータ2および開閉モー
タ10に設けられたエンコーダ9、13によって検出さ
れた各モータの位相から、所定時間当たりの位相変化量
に基づいて回転数が算出され、各モータの位相ととも
に、それぞれ、回転数比較演算部112および位相差演
算部113に入力される。同時に、エンコーダ9、13
の出力は、それぞれ、微分回路116、117によって
速度信号に変換された後、主軸モータ回転数指令記憶部
101の出力の加算点、および、開閉モータ回転数指令
記憶部106と位相差→回転数指令記憶部114の加算
出力の加算点に加えられ、指定回転数になるように速度
制御ループが動作する。また、回転数比較演算部112
は、両モータの回転数を比較し、回転数差が0になった
時点で、位相差→回転数指令記憶部114に位相差読み
取り信号を出力することにより、回転数が一致した時点
での主軸モータ2と開閉モータ10の位相差が位相差演
算部113から位相差→回転数指令記憶部114に読み
込まれる。そして、位相差→回転数指令記憶部114が
この位相差に応じた回転数指令を開閉モータ回転数指令
記憶部106から出力される回転数指令に加算すること
により、開閉モータ10の回転数がわずかに調整され、
両モータの位相が一致するよう開閉モータ10が駆動さ
れる。
【0053】こうして、ステップS4で、両モータの位
相が一致(噛み合いクラッチ溝18aと噛み合いクラッ
チ溝18bが互いに噛み合う位相になる)すると、次
に、ステップS5に移行し、開閉モータ10と主軸モー
タ2とを等速で回転させながらコイル16を接続励磁す
ることにより、トルク伝達スリーブ15の外周上に設け
られた磁路形成歯17が図1中で左側に吸着され、トル
ク伝達スリーブ15が開閉スリーブ4側に移動する。こ
の時、両モータの位相は一致しているので、トルク伝達
スリーブ15と開閉スリーブ4の噛み合いクラッチ溝1
8a、18bは接続され、開閉モータ10、開閉モータ
中空軸11、トルク伝達スリーブ15、開閉スリーブ4
は一体となって回転できる状態になる。なお、この間、
モータ制御駆動部115は、主軸モータ2と開閉モータ
10の位相を同期させたまま、同一回転数で駆動するよ
う制御する。
【0054】次に、ステップS6で、開閉モータ10を
一旦減速して主軸モータ2よりも遅い回転数で回転さ
せ、ステップS7で両モータの位相差が所定量(例えば
90度)になった時点で減速を止め、再び両モータを等
速で駆動するよう制御すると、この減速の間に、開閉モ
ータ10と同期して回転する開閉スリーブ4は、この回
転数差によって中空主軸3およびコレットチャック5に
対して、図2(c)において右方向(逆転方向)に相対
的に90度回転する。こうして、回転数差によって発生
したトルクにより、開閉スリーブ4が右回転すると、開
閉スリーブ4のカム部22a、22b、22cによって
コレットチャック5を内周側に押圧していた圧縮力は無
くなり、コレットチャック5が開いて、棒材6が解放さ
れ、送り出せる状態となる。
【0055】このステップS6およびステップS7の間
のモータ制御駆動部115の動作は、以下のようであ
る。すなわち、モータ制御駆動部115は、主軸モータ
回転数指令記憶部101に記憶された主軸回転数より低
い回転数を開閉モータ回転数指令記憶部106に設定す
ることにより、回転数→電流変換部107、電流リミッ
タ108および開閉モータ駆動部109を介して開閉モ
ータ10を減速させる。一方、主軸モータ2と開閉モー
タ10の位相差はエンコーダ9、13および位相差演算
部113によって監視されており、両モータの回転数差
によって生じた位相差が位相差→回転数指令記憶部11
4に記憶されている値(この場合、ステップS4で位相
が一致した状態での位相差が保持されているため、0°
となる)に所定値(例えば、この例では、90°)を加
算した値になった時点で、再度、開閉モータ回転数指令
記憶部106の設定値を主軸モータ回転数指令記憶部1
01に記憶された主軸回転数に戻し、主軸モータ2と開
閉モータ10を等速回転させる。
【0056】こうして、ステップS7で、棒材6がコレ
ットチャック5から解放されると、ステップS8に移行
し、両モータを引き続き等速で駆動しながら、棒材6を
軸方向に所定量移動し、ステップS9で棒材6の定寸送
りの完了を判断することによりワークの定寸送りが行わ
れる。
【0057】棒材6の定寸送りが完了すると、次に、コ
レットチャック5を締めるためにステップS10に移行
し、開閉モータ10を一旦加速して主軸モータ2よりも
速い回転数で回転させる。また、ステップS11では電
流リミッタ108によって開閉モータ10へ供給される
電流制限が発生していないかが監視され、電流制限が発
生していない場合には、ステップS12に移行して両モ
ータの位相を比較し、両モータの位相が元の位置(この
例では、位相差=0°)になった時点で加速を止めるよ
う制御する。こうして、この加速の間に、開閉モータ1
0と同期して回転する開閉スリーブ4は、この回転数差
によって中空主軸3およびコレットチャック5に対し
て、図2(c)において左方向(正転方向)に相対的に
90度回転し、コレットチャック5は開く前の元の位置
に戻る。こうして、回転数差によって発生したトルクに
より、開閉スリーブ4が左回転すると、開閉スリーブ4
のカム部22a、22b、22cによってコレットチャ
ック5の外周が内周側に押圧され、コレットチャック5
が閉められ、棒材6がコレットチャック5により再び把
持される。
【0058】また、ステップS11において、例えば、
棒材6の外径変化等により、主軸モータ2と開閉モータ
10の位相差が0°の位置まで戻らずに開閉モータ10
の電流値(モータトルク値)が設定値に達し、電流リミ
ッタ108が動作した場合には、機械的に限界位置にあ
るとみなし、ステップS12の条件を満たさない場合で
も、この位相差でステップS13に移行し、クラッチ機
構19を外すとともに、この時の主軸モータ2と開閉モ
ータ10の位相または位相差をモータ制御駆動部115
内のメモリに記憶する。こうして、次回のクラッチ接続
の際に、このメモリ内に記憶された位相差をクラッチ接
続のための初期位置として使用することにより、クラッ
チ機構19を確実に接続することが可能となる。
【0059】このステップS10〜ステップS12の間
のモータ制御駆動部115の動作は、以下のようにな
る。すなわち、モータ制御駆動部115は、主軸モータ
回転数指令記憶部101に記憶された主軸回転数より高
い回転数を開閉モータ回転数指令記憶部106に設定す
ることにより、回転数→電流変換部107、電流リミッ
タ108および開閉モータ駆動部109を介して開閉モ
ータ10を加速させる。一方、開閉モータ10を駆動す
るモータ駆動電流は電流リミッタ108によって監視さ
れ、電流リミッタ108が動作しない場合、エンコーダ
9、13から出力された主軸モータ2および開閉モータ
10の位相が位相差演算部113によって比較され、両
モータの位相が一致した時点で、再度、開閉モータ回転
数指令記憶部106の設定値を主軸モータ回転数指令記
憶部101に記憶された主軸回転数に戻すことにより、
主軸モータ2と開閉モータ10が、位相を元の位置に戻
した状態で等速回転される。
【0060】一方、開閉スリーブ4の回転中に開閉モー
タ10に供給される電流値(モータトルク値)が設定値
を超え、トルク制限手段である電流リミッタ108が動
作した場合、電流リミッタ108は位相差→回転数指令
記憶部114にリミッタ作動信号を出力し、その時の主
軸モータ2と開閉モータ10の位相差(位相差演算部1
13の出力)が位相差→回転数指令記憶部114内に初
期位置として記憶される。こうして、この位相差は、前
述したように、次回トルク伝達スリーブ15と開閉スリ
ーブ4の噛合いクラッチ溝18a、18bを結合・離脱
するときの両モータの位相差の初期値として使用される
とともに、コレットチャック5を開く場合には、この位
相差に所定の角度(この例では、90°)を加算した角
度だけ開閉スリーブ4を回転させるよう制御される。
【0061】ステップS11において開閉スリーブ5が
正転方向に回転され、コレットチャック5が締められる
と、ステップS13に移行し、コイル16を離脱励磁す
ることにより、トルク伝達スリーブ15の外周上に設け
られた磁路形成歯17が図1中の右側に駆動され、トル
ク伝達スリーブ15と開閉スリーブ4の噛み合いクラッ
チ溝18a、18bが分離される。こうして、開閉スリ
ーブ4はコレットチャック5を押圧した(締めた)状態
で固定され、主軸モータ2によって中空主軸3、コレッ
トチャック5、棒材6およびキャップ7とともに一体と
なって駆動、回転されることにより、棒材6の加工が行
なわれる。そして、棒材6の加工が完了し、加工を完了
した製品が切り離されると、次の加工のために、開閉モ
ータ10が次の開閉モータ制御期間に移行し、開閉モー
タ10が再度起動して棒材6の定寸送りが行われ、上記
と同様の動作が繰り返される。
【0062】また、ステップS13で開閉スリーブ4と
トルク伝達スリーブ15が分離されると、モータ制御駆
動部115はステップS14に移行し、開閉モータ回転
数指令記憶部106の設定回転数を0とすることによ
り、速度フィードバック信号と、回転数→電流変換部1
07、電流リミッタ108および開閉モータ駆動部10
9を介して、開閉モータ10に供給するモータ駆動電流
を減少させ、開閉モータ10を減速、停止させる。
【0063】以上説明したように、この実施の形態1に
よれば、内周面に、周方向に沿って内周半径が変化する
スクロール状のカム部22a、22b、22cを形成し
た開閉スリーブ4をコレットチャック5の外周に嵌合さ
せるとともに、主軸モータ2と開閉モータ10との回転
数差によって、開閉スリーブ4をコレットチャック5に
対して相対的に回転させ、カム部22a、22b、22
cによってコレットチャック5の外周を押圧することに
より、コレットチャック5の各片5a、5b、5cを径
方向に移動させて、コレットチャック5の開閉を行なう
よう構成したため、主軸モータ2を回転させたままコレ
ットチャック5を開閉でき、ワーク送りの自動化および
ワークの連続加工が可能となって生産性が向上するとと
もに、ワークの加工完了毎に主軸モータ2を停止・再起
動させる必要がなく、省エネルギー性に優れたコレット
チャック開閉装置が得られる効果がある。
【0064】また、コレットチャック5を開閉するため
の機構(開閉スリーブ4、トルク伝達スリーブ15、開
閉モータ中空軸11、開閉モータ10)を回転軸に対し
てほぼ軸対称に構成し、回転部のアンバランスを小さく
したため、アンバランスによる振動が少なくなって、回
転部の高速回転が可能になるとともに、ワーク加工中の
加工精度が向上する効果がある。
【0065】また、開閉スリーブ4を周方向に回転させ
ることによって、コレットチャック5の開閉を行なうよ
う構成したため、コレットチャック5の開閉時に軸方向
の力が作用せず、回転直動変換機構やスラスト軸受が不
要となってコスト低減が可能となる効果がある。
【0066】また、開閉スリーブ4の内周およびコレッ
トチャック5の外周の両方にカム部22a、22b、2
2cおよび21a、21b,21cを形成するととも
に、これらのカム部の変化率(a=半径の変化量/周方
向の角度変化量)を同一としたため、開閉スリーブ4の
回転に伴って、開閉スリーブ4の内周とコレットチャッ
ク5の外周が密着しながらコレットチャック5を内周側
に押圧するため、コレットチャック5による棒材6の把
持力が増大するとともに、把持力の分布が均一になり、
コレットチャック5によって把持した際の棒材6の変形
が小さくなって、加工精度が向上する効果がある。
【0067】また、コレットチャック5の外周および開
閉スリーブ4の内周のカム部21a、21b、21cお
よび22a、22b、22cの形状を、開閉スリーブ4
を正転方向(ワーク加工時のコレットチャック5の回転
方向)に回転した場合に、コレットチャック5が締まる
よう形成したため、ワーク加工時にコレットチャック5
に作用する反力によって開閉スリーブ4がコレットチャ
ック5をより強固に固定することとなり、棒材6がコレ
ットチャック5によって確実に把持される効果がある。
【0068】また、開閉スリーブ4と開閉モータ10と
の間にクラッチ機構19を設け、コレットチャック5の
開閉時以外はクラッチ機構19によって開閉スリーブ4
と開閉モータ10とを分離するよう構成したため、例え
ば、ワーク加工時に発生するワークのビビリ等による高
周波数の回転数変動に対して主軸モータ2と開閉モータ
10の回転数を一致させるよう制御する必要がなく、制
御系の構成がシンプルになる効果がある。また、棒材6
とともに回転する回転部の慣性モーメントが小さくなる
ため、応答性が向上するとともに主軸モータ2を小型化
できる効果がある。
【0069】また、開閉モータ10を駆動するモータ制
御駆動部115に開閉モータ10に供給される最大電流
を制限する電流リミッタ108を設けたため、例えば、
ワークの直径が増加したり、コレットチャック5と棒材
6との間に切削屑等を噛み込んだ場合にも、開閉スリー
ブ4を無理に回転させることがなく、過大な電流が開閉
モータ10に供給されて、過大な回転トルクによって装
置やワークが損傷することを防止できる効果がある。
【0070】また、電流リミッタ108が動作した時の
主軸モータ2および開閉モータ10の位相情報を位相差
→回転数指令記憶部114に記憶し、この位相情報に基
いて次回のクラッチ機構19の接続やコレットチャック
5の開時の位相差を調整するよう構成したため、クラッ
チ機構19の接続やコレットチャック5によるワークの
把持、解放が確実に行われる効果がある。
【0071】なお、上記実施の形態1では、カム部21
a、21b、21cおよび22a、22b、22cが角
度(θ)に関して直線的に変化するよう構成した例を示
したが、例えば、カム部21a、21b、21cおよび
22a、22b、22cのどちらか一方を直線または曲
線状にし、もう一方を突起状の曲線形状とする等、開閉
スリーブ4の回転によって両方のカム部が接触し、コレ
ットチャック5の動径方向の位置が変化するものであれ
ば直線以外の形状であってもよく、また、開閉スリーブ
4の内周側にのみカム部22a、22b、22cを形成
し、このカム部22a、22b、22cをコレットチャ
ック5の各片5a、5b、5cの周方向の肩部に当接す
るよう構成してもよい。
【0072】また、上記実施の形態1では、電流リミッ
タ108が開閉モータ10に供給される電流値を制限す
ることにより、例えば、棒材6の外径が太くなった場合
でも開閉スリーブ4に作用する回転トルクを所定値以下
に抑えられるよう構成した例を示したが、棒材6の外径
の変動等がなく、コレットチャック5の開時と閉時と
で、開閉スリーブ4を全く同一位置(位相)にすること
により棒材6が適切に把持される場合には、保護回路と
しての電流リミッタ108および図6中の電流制限の要
否の判定ステップであるステップS11を省略すること
ができる。
【0073】また、電流リミッタ108によって制限さ
れる電流の上限値をコレットチャック5が棒材6を把持
するのに適した開閉スリーブ4の回転トルクに対応した
電流値に設定するとともに、図6において、位相一致判
定のステップであるステップS12を削除し、ステップ
S11で「No」となった場合にステップS10に戻る
よう構成すれば、開閉スリーブ4に対して過大な回転ト
ルクが負荷されることを防止できるとともに、棒材6の
外径が細くなった場合に、開閉スリーブ4の回転角を初
期値(位相差=0°)より増加させてコレットチャック
5をより内周側に押し込むことができ、棒材6を確実に
把持することができるため、棒材6の外径の変動等に対
して柔軟に対応できる効果がある。
【0074】また、上記実施の形態1では、棒材6の加
工中は、クラッチ機構19によって開閉モータ10と開
閉スリーブ4とを分離するよう構成した例を示したが、
例えば、大きな回転力が必要な場合には、上記と同様の
手順によって主軸モータ2と開閉モータ10の位置を同
期させ、クラッチ機構19によって主軸モータ2と開閉
モータ10とを接続し、同期回転させるよう構成しても
よく、この場合、主軸モータ2に加えて開閉モータ10
によってもワークを回転駆動することができるため、必
要に応じて大きなトルクを発生でき、主軸モータ2およ
び加工装置の小型化が可能となる効果がある。
【0075】また、上記実施の形態1では、クラッチ機
構19として噛み合いクラッチ溝18a、18bを用い
た例を示したが、トルク伝達スリーブ15と開閉スリー
ブ4の端面に設けられた摩擦係数の大なる環状の盤を密
着させて回転力を伝達するよう構成してもよく、この場
合、図6のステップS3およびステップS4の位相合わ
せのステップが不要となる。また、噛み合いクラッチ溝
18a、18bの爪に面取りや爪の形状を台形にする等
しておけば、噛み合いクラッチ溝18a、18bの接続
が円滑になる効果もある。
【0076】また、上記実施の形態1では、開閉モータ
10側の回転数を変化させることにより、開閉スリーブ
4をコレットチャック5および中空主軸3に対して回転
させるよう構成した例を示したが、主軸モータ2の回転
数を変化させることにより開閉スリーブ4を回転させて
も、コレットチャック5の開閉を行なうことが可能であ
る。
【0077】実施の形態2.図7には、この発明の実施
の形態2である中空主軸3、開閉スリーブ4、コレット
チャック5、棒材6およびキャップ7の詳細な構成図
を、また、図8にはこれら中空主軸3、開閉スリーブ
4、コレットチャック5を周方向に展開した場合の形状
を示す。図7において、(a)は側断面図、(b)、
(c)、(d)は、それぞれ、(a)図のA1−A1、
A2−A2、A3−A3の切断面を矢印方向から見た場
合の断面図である。上記実施の形態1と比較し、この実
施の形態2においては、コレットチャック5の外周面と
開閉スリーブ4の内周面に加えて、開閉スリーブ4の外
周面と中空主軸3の内周面にも、円周方向にスクロール
状のカム部を形成した点に特徴がある。
【0078】以下、図7(c)および図8を用いて、こ
の実施の形態2の中空主軸3、開閉スリーブ4およびコ
レットチャック5の構造について説明する。なお、図2
および図3と同一符号は、同一または相当部分を表して
おり、説明を省略する。また、コレットチャック5の各
片5a、5b、5cについて同一の構造、形状を有する
ため、以下では、片5aについてのみ説明する。
【0079】図7(c)および図8に示すように、この
実施の形態2においては、上記実施の形態1と同様に、
コレットチャック5の各片5a、5b、5cの外周面と
この外周面に対応した開閉スリーブ4の内周面に、それ
ぞれ、周方向に同じ変化率で直線的に徐々に半径が変化
する3つのスクロール状のカム部21a、21b、21
cおよび22a、22b、22cが形成されており、開
閉スリーブ4を正転方向(図中矢印方向)に回転させる
ことにより、コレットチャック5の各片5a、5b、5
cの外周面と接触する開閉スリーブ4の内周半径が徐々
に小さくなり、コレットチャック5を内周側に押圧(締
める)して棒材6を把持し、逆に、開閉スリーブ4を逆
回転(右回転)させることによりコレットチャック5が
外周側に拡がって、コレットチャック5の把持力が緩
み、棒材6が解放されるよう構成されている。
【0080】さらに、この実施の形態2においては、開
閉スリーブ4の外周面と中空主軸3の内周面にも、それ
ぞれ、図中、r5<r6およびr7<r8となるような周方
向に同じ変化率で直線的に徐々に半径が変化する3つの
スクロール状のカム部23a、23b、23cおよび2
4a、24b、24cがコレットチャック5の各片5
a、5b、5cに対応して形成されており、開閉スリー
ブ4を正転方向に回転させることにより、開閉スリーブ
4の外周面が中空主軸3の内周面に接触、押圧し、開閉
スリーブ4が中空主軸3内で固定され、逆に、開閉スリ
ーブ4を逆転方向に回転させることにより、開閉スリー
ブ4の外周面が中空主軸3の内周面から離脱して、開閉
スリーブ4と中空主軸3が分離されるよう構成されてい
る。
【0081】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、開閉スリーブ4の外周面と中空主軸3の内周面に
も、スクロール状のカム部23a、23b、23cおよ
び24a、24b、24cを形成し、開閉スリーブ4を
正転方向に回転させることにより、開閉スリーブ4が中
空主軸3内で固定されるよう構成したため、中空主軸3
の回転力を開閉スリーブ4を介してコレットチャック5
に伝達することができ、より大きな回転力を伝達できる
効果がある。
【0082】また、開閉スリーブ4の外周面と中空主軸
3の内周面の両方にカム部23a、23b、23cおよ
び24a、24b、24cを形成し、これらのカム部の
変化率(傾き:半径の変化量/周方向の角度変化量)を
同一としたため、開閉スリーブ4の外周面と中空主軸3
の内周面とが広い面積で接触することができ、接触面全
体で主軸モータ2の回転力(トルク)を伝達するため、
伝達可能なトルクが増大する効果がある。
【0083】また、開閉スリーブ4を正転方向に回転す
ることにより、コレットチャック5によって棒材6が把
持されると同時に、開閉スリーブ4も中空主軸3に固定
され、また、逆転方向に回転することにより、コレット
チャック5が開放されるとともに、開閉スリーブ4と中
空主軸3が分離するよう構成したため、開閉スリーブ4
をどちらか一方向に回転するだけで、棒材6、コレット
チャック5、開閉スリーブ4および中空主軸3の一体化
と分離を行なうことができる効果がある。
【0084】なお、この実施の形態2において、主軸モ
ータ2と開閉モータ10の位相合わせを行なう場合の位
相(または位相差)の設定値としては、開閉スリーブ4
とトルク伝達スリーブ15が噛み合わされ、かつ、コレ
ットチャック5が閉じられた状態での各モータの位相
(または位相差)や開閉スリーブ4とトルク伝達スリー
ブ15が噛み合わされ、かつ、開閉スリーブ4の駆動電
流が設定値に達した状態での各モータの位相(または位
相差)を用いることができる。また、上記の駆動電流値
は開閉モータ10の駆動電流を検出する電流センサ11
0によっても、また、予め求められている電流−トルク
曲線から求められる電流値としてもよい。
【0085】また、上記実施の形態2では、カム部23
a、23b、23cおよび24a、24b、24cが角
度(θ)に関して直線的に変化するよう構成した例を示
したが、開閉スリーブ4の回転によって両方のカム部が
接触するものであれば直線以外のものであってもよく、
また、カム部23a、23b、23cおよび24a、2
4b、24cをコレットチャック5の各片5a、5b、
5cに対応した位置に設けなくとも同様の効果を奏する
ことができる。さらに、カム部の数も1つ以上であれば
よい。
【0086】実施の形態3.図9には、この発明による
実施の形態3であるコレットチャック開閉装置の構成を
表す側面断面図を示す。図において、4はコレットチャ
ック5の外周に嵌合する開閉スリーブ、11は開閉モー
タ10の回転子10bに結合された開閉モータ中空軸で
あり、この実施の形態3では、実施の形態1に示したク
ラッチ機構19が取り除かれ、開閉スリーブ4を開閉モ
ータ中空軸11に機械的に結合することにより、開閉ス
リーブ4が開閉モータ中空軸11を介して開閉モータ1
0によって常に駆動されるよう構成した点に特徴があ
る。なお、図中、図1と同一または相当部分は同一符号
を付し、説明を省略する。また、中空主軸3、開閉スリ
ーブ4、コレットチャック5および棒材6の構成は、図
7に示した実施の形態2と全く同様であるため、説明を
省略する。
【0087】以下、この実施の形態3の動作について説
明する。この実施の形態3では、上記したように、開閉
スリーブ4が開閉モータ中空軸11を介して開閉モータ
10によって常に駆動されるよう構成されているため、
開閉モータ10と主軸モータ2の回転数は、図10に示
すように、コレットチャック5を開閉するために開閉モ
ータ10の回転数を減速および加速する期間(図10の
斜線部)を除いて、常に同一回転数で同期して回転する
ようモータ制御駆動部115によって駆動される。な
お、開閉モータ10の減速および加速時のモータ制御駆
動部115等の動作はクラッチ機構19の入り切りを除
いて実施の形態1と同様であり、説明を省略する。
【0088】以上、この実施の形態3によれば、開閉ス
リーブ4を開閉モータ10に結合し、コレットチャック
5の開閉時を除いて、開閉モータ10によって開閉スリ
ーブ4を主軸モータ10と常に同期回転させるよう構成
したため、開閉モータ2と主軸モータ10の位相合わせ
の時間が不要となり、コレットチャック5による棒材6
の把持、解放、定寸送りに要する時間が短縮され、生産
性が向上する効果がある。
【0089】また、コレットチャック5および棒材6
が、主軸モータ2と開閉モータ10の2つのモータによ
って回転駆動されるため、加工時のワークである棒材6
の回転力(トルク)を大きくすることができ、主軸モー
タ2を小型化できる効果もある。
【0090】また、開閉スリーブ4と開閉モータ10と
を接続するクラッチ機構19が不要となり、コスト低減
が可能になるとともに、クラッチ機構19の入り切りに
伴って発生する塵埃の発生を抑制することができる効果
がある。
【0091】なお、上記実施の形態3においては、コレ
ットチャック5の開閉時を除いて、開閉モータ10が開
閉スリーブ4を常に主軸モータ2と同一回転数で駆動す
るよう構成した例を示したが、コレットチャック5の開
閉時以外の期間、開閉モータ10をOFF(モータ駆動
電流を0とする)としてもよい。
【0092】
【発明の効果】この発明に係るコレットチャック開閉装
置は、以上説明したように構成されているので、以下に
示すような効果を奏する。
【0093】主軸モータと、前記主軸モータによって回
転駆動される筒状の中空主軸と、前記中空主軸と同期し
て回転駆動されるとともに、その内周面でワークを把持
する筒状のコレットチャックと、内周面に周方向に沿っ
て内周半径が変化する内周カム部を形成するとともに、
この内周カム部が前記コレットチャックの外周面に当接
するよう、前記コレットチャックの外周に回転可能に嵌
合された筒状の開閉スリーブと、前記開閉スリーブを回
転駆動する開閉モータと、前記主軸モータの位相および
回転数を検出する第1の回転情報検出器と、前記開閉モ
ータの位相および回転数を検出する第2の回転情報検出
器と、前記主軸モータと前記開閉モータを回転駆動する
とともに、前記第1の回転情報検出器および前記第2の
回転情報検出器によって検出された位相および回転数に
基いて、前記主軸モータと前記開閉モータの位相および
回転数を制御するモータ制御駆動部とを備え、前記モー
タ制御駆動部が前記主軸モータと前記開閉モータの位相
および回転数を制御し、前記開閉スリーブを前記コレッ
トチャックに対して相対的に回転させることにより、前
記コレットチャックの外周面の径方向の位置を前記内周
カム部によって変化させ、前記コレットチャックの内周
面を径方向に移動させて、前記コレットチャックの開閉
を行なうよう構成したため、前記主軸モータを回転させ
たままワーク送りを行なうことができ、ワークの連続加
工による生産性の向上と主軸モータの停止、起動回数の
削減によるエネルギー効率の向上が可能となる効果があ
る。
【0094】また、前記開閉スリーブを前記開閉モータ
に一体に結合するとともに、前記モータ制御駆動部が、
前記コレットチャックの開閉時を除き、前記開閉モータ
と前記主軸モータとを同一回転数で同期運転させるよう
制御したため、前記開閉モータと前記主軸モータの位相
合わせの時間が不要となり、生産性が一層向上するとと
もに、前記コレットチャックおよび前記ワークが、前記
主軸モータと前記開閉モータの2つのモータによって回
転駆動されるため、回転力(トルク)を大きくすること
ができ、前記主軸モータを小型化できる効果がある。
【0095】また、前記開閉スリーブを前記開閉モータ
と別体に構成するとともに、前記開閉モータと前記開閉
スリーブ間に、前記開閉モータと前記開閉スリーブとを
機械的に接続、分離するクラッチ機構を備えたため、前
記クラッチ機構を入り切りすることにより必要に応じて
前記開閉モータを前記主軸モータの補助モータとして利
用することができ、前記主軸モータが小型化できる効果
がある。
【0096】また、前記ワークの加工中、前記クラッチ
機構が、前記開閉モータと前記開閉スリーブとを分離す
るよう構成したため、前記主軸モータと前記開閉モータ
の回転数を一致させるよう制御する必要がなく、制御系
の構成がシンプルになる効果がある。
【0097】また、前記ワークの加工中、前記クラッチ
機構が、前記開閉モータと前記開閉スリーブとを接続す
るとともに、前記モータ制御駆動部が、前記開閉モータ
と前記主軸モータとを同一回転数で同期運転させるよう
構成したため、前記コレットチャックが前記主軸モータ
と前記開閉モータの2つのモータによって回転駆動さ
れ、前記主軸モータが小型化できる効果がある。
【0098】また、前記開閉スリーブの前記内周カム部
の形状を、前記ワーク加工時の前記コレットチャックの
回転方向を正転方向とした時、前記開閉スリーブを前記
コレットチャックに対して正転方向に相対的に回転させ
ることにより前記コレットチャックが締め付けられ、ま
た、逆転方向に回転させることにより前記コレットチャ
ックが開放されるよう構成したため、ワーク加工時に、
前記ワークが前記コレットチャックによって確実に把持
される効果がある。
【0099】また、前記開閉スリーブの前記内周カム部
を、その内周半径が角度に対して直線的に変化するよう
構成するとともに、前記コレットチャックの外周面に、
前記開閉スリーブの前記内周カム部と同一の変化率で外
周半径が直線的に変化するチャック外周カム部を設けた
ため、前記コレットチャックによる前記ワークの把持力
が増大する効果がある。
【0100】また、前記開閉スリーブと前記中空主軸を
同心状に配置するとともに、前記開閉スリーブの外周面
に、周方向に沿って外周半径が変化する外周カム部を形
成し、前記モータ制御駆動部が前記主軸モータと前記開
閉モータの位相および回転数を制御して、前記開閉スリ
ーブを前記中空主軸に対して相対的に回転させることに
より、前記外周カム部が前記中空主軸の内周面を外径方
向に押圧して前記中空主軸と前記開閉スリーブとを連結
し、前記中空主軸の回転力を前記開閉スリーブを介して
前記コレットチャックに伝達するよう構成したため、伝
達可能なトルクが増大する効果がある。
【0101】また、前記開閉スリーブの前記外周カム部
を、その外周半径が角度に対して直線的に変化するよう
構成するとともに、前記中空主軸の内周面に、前記開閉
スリーブの前記外周カム部と同一の変化率で内周半径が
直線的に変化する中空主軸内周カム部を設けたため、前
記中空主軸から前記開閉スリーブに伝達可能なトルクが
増大する効果がある。
【0102】また、前記開閉スリーブを一方向に回転さ
せることにより、前記コレットチャックの締め付けと前
記開閉スリーブおよび前記中空主軸の連結が行われるよ
う構成したため、前記ワーク、前記コレットチャック、
前記開閉スリーブおよび前記中空主軸3一体化と分離が
容易になる効果がある
【0103】また、前記開閉モータに供給する電流を制
限する電流リミッタを備えたため、前記開閉モータに過
大な電流が供給され、過大な回転トルクによって装置や
ワークが損傷することを防止できる効果がある。
【0104】また、前記コレットチャックを締め付ける
際、前記モータ制御駆動部が、前記電流リミッタによっ
て電流が制限されるまで前記開閉モータを回転駆動し、
前記電流リミッタの制限電流に対応した所定トルク値ま
で前記開閉スリーブを回転させるよう構成したため、ワ
ークの外径等が変動しても、前記ワークを把持するため
に適切な回転力を前記開閉スリーブに与えることがで
き、前記ワークを確実に把持できる効果がある。
【0105】また、前記電流リミッタが動作した時点で
の、前記第1の回転情報検出器および前記第2の回転情
報検出器から出力される前記主軸モータと前記開閉モー
タの位相または位相差を記憶する位相記憶手段を備える
とともに、前記モータ制御駆動部が、次回の前記コレッ
トチャックの開閉動作時に、前記開閉スリーブの回転角
を、この前記電流リミッタが動作した時点での位相また
は位相差に基いて設定するよう構成したため、前記コレ
ットチャックによるワークの把持、解放が確実になる効
果がある。
【0106】また、この発明に係る加工装置は、上記の
いずれかに記載のコレットチャック開閉装置を備えたた
め、前記主軸モータを回転させたままワーク送りを行な
うことができ、ワークの連続加工による生産性の向上と
前記主軸モータの停止、起動回数の削減によるエネルギ
ー効率の向上が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のコレットチャック
開閉装置の構成を表す側面断面図。
【図2】 この発明の実施の形態1のコレットチャック
開閉装置のコレットチャック近傍の詳細な構造を表す部
分断面図。
【図3】 この発明の実施の形態1のコレットチャック
開閉装置の中空主軸、開閉スリーブ、コレットチャック
の形状を表す模式図。
【図4】 この発明の実施の形態1のコレットチャック
開閉装置のモータ制御駆動部の構成を表す制御ブロック
図。
【図5】 この発明の実施の形態1のコレットチャック
開閉装置の主軸モータおよび開閉モータの回転数の変化
を示す動作図。
【図6】 この発明の実施の形態1のコレットチャック
開閉装置の開閉モータの制御フローチャート。
【図7】 この発明の実施の形態2のコレットチャック
開閉装置のコレットチャック近傍の詳細な構造を表す部
分断面図。
【図8】 この発明の実施の形態2のコレットチャック
開閉装置の中空主軸、開閉スリーブ、コレットチャック
の形状を表す模式図。
【図9】 この発明の実施の形態3のコレットチャック
開閉装置の構成を表す側面断面図。
【図10】 この発明の実施の形態3のコレットチャッ
ク開閉装置の主軸モータおよび開閉モータの回転数の変
化を示す動作図。
【図11】 従来の自動旋盤の主軸の側面断面図。
【図12】 従来の自動旋盤のコレットチャックの動作
を表す動作説明図。
【符号の説明】
1 主軸枠体 2 主軸モータ 3 中空主軸 4 開閉スリーブ 5、5a、5b、5c コレットチャック 6 棒材(ワーク) 9 エンコーダ(第1の回転情報検出器) 10 開閉モータ 13 エンコーダ(第2の回転情報検出器) 14 スプライン機構(クラッチ機構) 15 トルク伝達スリーブ(クラッチ機構) 16 コイル(クラッチ機構) 17 磁路形成歯(クラッチ機構) 18a、18b 噛み合いクラッチ溝(クラッチ機構) 19 クラッチ機構 21a、21b、21c カム部(チャック外周カム
部) 22a、22b、22c カム部(内周カム部) 23a、23b、23c カム部(外周カム部) 24a、24b、24c カム部(中空主軸内周カム
部) 104 電流センサ 108 電流リミッタ(トルク制限手段) 110 電流センサ 114 位相差→回転数指令記憶部(位相記憶手段) 115 モータ制御駆動回路 116 微分回路 117 微分回路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸モータと、前記主軸モータによって
    回転駆動される筒状の中空主軸と、前記中空主軸と同期
    して回転駆動されるとともに、その内周面でワークを把
    持する筒状のコレットチャックと、内周面に周方向に沿
    って内周半径が変化する内周カム部を形成するととも
    に、この内周カム部が前記コレットチャックの外周面に
    当接するよう、前記コレットチャックの外周に回転可能
    に嵌合された筒状の開閉スリーブと、前記開閉スリーブ
    を回転駆動する開閉モータと、前記主軸モータの位相お
    よび回転数を検出する第1の回転情報検出器と、前記開
    閉モータの位相および回転数を検出する第2の回転情報
    検出器と、前記主軸モータと前記開閉モータを回転駆動
    するとともに、前記第1の回転情報検出器および前記第
    2の回転情報検出器によって検出された位相および回転
    数に基いて、前記主軸モータと前記開閉モータの位相お
    よび回転数を制御するモータ制御駆動部とを備え、前記
    モータ制御駆動部が前記主軸モータと前記開閉モータの
    位相および回転数を制御し、前記開閉スリーブを前記コ
    レットチャックに対して相対的に回転させることによ
    り、前記コレットチャックの外周面の径方向の位置を前
    記内周カム部によって変化させ、前記コレットチャック
    の内周面を径方向に移動させて、前記コレットチャック
    の開閉を行なうよう構成したことを特徴とするコレット
    チャック開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉スリーブを前記開閉モータに一
    体に結合するとともに、前記モータ制御駆動部が、前記
    コレットチャックの開閉時を除き、前記開閉モータと前
    記主軸モータとを同一回転数で同期運転させるよう制御
    することを特徴とする請求項1に記載のコレットチャッ
    ク開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記開閉スリーブを前記開閉モータと別
    体に構成するとともに、前記開閉モータと前記開閉スリ
    ーブ間に、前記開閉モータと前記開閉スリーブとを機械
    的に接続、分離するクラッチ機構を備えたことを特徴と
    する請求項1に記載のコレットチャック開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記ワークの加工中、前記クラッチ機構
    が、前記開閉モータと前記開閉スリーブとを分離するよ
    う構成したことを特徴とする請求項3に記載のコレット
    チャック開閉装置。
  5. 【請求項5】 前記ワークの加工中、前記クラッチ機構
    が、前記開閉モータと前記開閉スリーブとを接続すると
    ともに、前記モータ制御駆動部が、前記開閉モータと前
    記主軸モータとを同一回転数で同期運転させることを特
    徴とする請求項3に記載のコレットチャック開閉装置。
  6. 【請求項6】 前記開閉スリーブの前記内周カム部の形
    状を、前記ワーク加工時の前記コレットチャックの回転
    方向を正転方向とした時、前記開閉スリーブを前記コレ
    ットチャックに対して正転方向に相対的に回転させるこ
    とにより前記コレットチャックが締め付けられ、また、
    逆転方向に回転させることにより前記コレットチャック
    が開放されるよう構成したことを特徴とする請求項1な
    いし請求項3のいずれかに記載のコレットチャック開閉
    装置。
  7. 【請求項7】 前記開閉スリーブの前記内周カム部を、
    その内周半径が角度に対して直線的に変化するよう構成
    するとともに、前記コレットチャックの外周面に、前記
    開閉スリーブの前記内周カム部と同一の変化率で外周半
    径が直線的に変化するチャック外周カム部を設けたこと
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    のコレットチャック開閉装置。
  8. 【請求項8】 前記開閉スリーブと前記中空主軸を同心
    状に配置するとともに、前記開閉スリーブの外周面に、
    周方向に沿って外周半径が変化する外周カム部を形成
    し、前記モータ制御駆動部が前記主軸モータと前記開閉
    モータの位相および回転数を制御して、前記開閉スリー
    ブを前記中空主軸に対して相対的に回転させることによ
    り、前記外周カム部が前記中空主軸の内周面を外径方向
    に押圧して前記中空主軸と前記開閉スリーブとを連結
    し、前記中空主軸の回転力を前記開閉スリーブを介して
    前記コレットチャックに伝達するよう構成したことを特
    徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコ
    レットチャック開閉装置。
  9. 【請求項9】 前記開閉スリーブの前記外周カム部を、
    その外周半径が角度に対して直線的に変化するよう構成
    するとともに、前記中空主軸の内周面に、前記開閉スリ
    ーブの前記外周カム部と同一の変化率で内周半径が直線
    的に変化する中空主軸内周カム部を設けたことを特徴と
    する請求項8に記載のコレットチャック開閉装置。
  10. 【請求項10】 前記開閉スリーブを一方向に回転させ
    ることにより、前記コレットチャックの締め付けと前記
    開閉スリーブおよび前記中空主軸の連結が行われるよう
    構成したことを特徴とする請求項8に記載のコレットチ
    ャック開閉装置。
  11. 【請求項11】 前記開閉モータに供給する電流を制限
    する電流リミッタを備えたことを特徴とする請求項1な
    いし請求項3のいずれかに記載のコレットチャック開閉
    装置。
  12. 【請求項12】 前記コレットチャックを締め付ける
    際、前記モータ制御駆動部が、前記電流リミッタによっ
    て電流が制限されるまで前記開閉モータを回転駆動し、
    前記電流リミッタの制限電流に対応した所定トルク値ま
    で前記開閉スリーブを回転させるよう構成したことを特
    徴とする請求項11に記載のコレットチャック開閉装
    置。
  13. 【請求項13】 前記電流リミッタが動作した時点で
    の、前記第1の回転情報検出器および前記第2の回転情
    報検出器から出力される前記主軸モータと前記開閉モー
    タの位相または位相差を記憶する位相記憶手段を備える
    とともに、前記モータ制御駆動部が、次回の前記コレッ
    トチャックの開閉動作時に、前記開閉スリーブの回転角
    を、この前記電流リミッタが動作した時点での位相また
    は位相差に基いて設定するよう構成したことを特徴とす
    る請求項12に記載のコレットチャック開閉装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし請求項13のいずれか
    に記載のコレットチャック開閉装置を備えたことを特徴
    とする加工装置。
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