JP3366465B2 - コレットチャックの開閉方法とそのための装置 - Google Patents

コレットチャックの開閉方法とそのための装置

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JP3366465B2 JP24572294A JP24572294A JP3366465B2 JP 3366465 B2 JP3366465 B2 JP 3366465B2 JP 24572294 A JP24572294 A JP 24572294A JP 24572294 A JP24572294 A JP 24572294A JP 3366465 B2 JP3366465 B2 JP 3366465B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動旋盤のコレットチ
ャックの開閉方法とそのための装置に関するものであ
り、より詳細には、自動旋盤のコレットチャックを主軸
の回転中に開閉させる方法及びそのための装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動旋盤、特に、先端部に設けられたコ
レットチャックによってワークを把持して所要の回転数
で回転駆動される中空の主軸と、主軸の中心を貫通して
軸方向に移動することによってコレットチャックを開閉
させるチャック開閉スリーブと、チャック開閉スリーブ
を軸方向に移動させるチャック開閉スリーブの駆動手段
とを有する棒材加工用の自動旋盤においては、ワークの
加工が終了して完成したワークが切り落とされた後に、
次のワークとして棒材を供給するために、主軸を一旦停
止してからチャックを開いて棒材を供給し、供給された
棒材をチャックで把持した後に主軸を再び回転させて次
のワークの切削を行っていた。
【0003】また、小径のワークを加工する際には、小
径のワークの切削に必要な周速を与えるために主軸を高
速回転させなければならないが、従来のボビンとチャッ
ク開閉爪によるチャック開閉機構では、1対のチャック
開閉爪のバランスを完全に一致させることは非常に困難
であり、チャック開閉爪のアンバランスによる振動が発
生しやすく、小径のワークを加工するために充分な周速
となるような高速回転にすることが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのために、小径のワ
ークにわずかな加工のみを行うような場合には、小径の
ワークの切削に必要な周速を与えるために主軸を高速回
転させるので、振動が発生して加工精度が悪くなりやす
く、また、次のワークを供給するために主軸を停止して
から棒材を供給し、主軸を再起動して必要な回転数に増
速させるための時間がワークの加工時間に対して無視で
きない程度の時間を要すると共に、主軸を加減速するた
めの動力負荷も、ワークを加工するための負荷に匹敵
し、又はこれを越えるようなことも生じていた。
【0005】本発明は、このような振動による加工精度
の劣化及び非切削時における時間と動力の無駄を省くこ
とを目的とするものであって、振動の原因となりやすい
チャック開閉爪を除いて、アンバランスになり難いねじ
でチャック開閉スリーブの駆動し、且つ、主軸を高速で
回転させたままで棒材を供給可能にすることによって加
工精度の劣化を防止し、非切削時における時間と動力の
無駄を省くことが可能な自動旋盤のコレットチャックの
開閉方法とそのための装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの課題
を解決するために、先端部に設けられたコレットチャッ
クによってワークを把持し、第1のサーボモータによっ
て所要の回転数で回転駆動される中空の主軸と、該中空
の主軸の中心を貫通し、軸方向に移動することによって
コレットチャックを開閉させるチャック開閉スリーブ
と、該チャック開閉スリーブを軸方向に移動させるチャ
ック開閉スリーブの駆動手段を有する自動旋盤におい
て、チャック開閉スリーブの駆動手段は、ねじによる回
転直動変換機構を有し、ねじの回転駆動をチャック開閉
スリーブの軸方向移動に変換し、通常は第1のサーボモ
ータによって所要の回転数で回転駆動される主軸の回転
数と第2のサーボモータによって所要の回転数で回転駆
動される回転直動変換機構のねじの回転数を一致させ、
チャック開閉時にのみ所定の回転数差にすることによっ
て主軸の回転中にチャックを開閉することを特徴とする
コレットチャックの開閉方法を採用したものである。
【0007】そして、先端部にコレットチャックが配設
され、該コレットチャックでワークを把持して回転する
中空の主軸と、該主軸を所要の回転数で回転駆動する第
1のサーボモータと、主軸の中心を貫通し、軸方向に移
動することによってコレットチャックを開閉させるチャ
ック開閉スリーブと、第2のサーボモータの回転駆動を
チャック開閉スリーブの軸方向移動に変換するねじを有
する回転直動変換機構と、主軸の回転数に対して、回転
直動変換機構のねじの回転数が所定の回転数差になるよ
うに第1のサーボモータに対して第2のサーボモータ
回転制御する制御手段とを有することを特徴とするコレ
ットチャックの開閉装置によって課題を解決したもので
ある。
【0008】また、その実施態様として、2のサーボ
モータと回転直動変換機構との間にクラッチ機構を有
し、チャック開閉時のみ第2のサーボモータと回転直動
変換機構とが連結されるものとして構成したものであ
る。
【0009】
【作用】本発明では、先端部に設けられたコレットチャ
ックによってワークを把持し、第1のモータによって所
要の回転数で回転駆動される中空の主軸と、この中空の
主軸の中心を貫通し、軸方向に移動することによってコ
レットチャックを開閉させるチャック開閉スリーブと、
該チャック開閉スリーブを軸方向に移動させるチャック
開閉スリーブの駆動手段とを有する自動旋盤において、
切削加工中等の主軸の通常回転時には、主軸の回転数と
回転直動変換機構のねじの回転数とが一致しているの
で、チャック開閉スリーブが軸方向に移動することはな
く、チャックは確実に閉じられたままであり、チャック
開閉時のみに主軸の回転数と回転直動変換機構のねじの
回転数とを所定の回転数差にすることによって、この回
転数差によって定まる回転直動変換機構の送り速さでチ
ャック開閉スリーブが軸方向に移動し、このチャック開
閉スリーブの軸方向の移動によってコレットチャックが
開閉し、主軸の回転中に棒材の供給が可能となり、アン
バランスとなりやすいチャック開閉爪を使用せず、バラ
ンスの保ちやすいねじ送り機構によってチャック開閉ス
リーブを軸方向に移動するので、高速回転時における振
動の発生も減少する。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図1に示す実施例に基づいて
説明する。図において、1は棒材加工用自動旋盤の主軸
台であって、主軸2が軸受3、4によって回転可能に支
承されている。そして、本実施例の自動旋盤は、主軸2
を高速で回転させるために、主軸駆動用の第1の駆動源
である第1のモータ5が主軸2の中央部に直結されてい
る。
【0011】主軸2は、棒材Wを貫通して供給するため
に、中心軸に沿って中空の貫通孔が設けてあり、この主
軸2の貫通孔の先端部には、棒材Wを把持する周知のコ
レットチャック機構が配置されている。本実施例のコレ
ットチャック機構では、コレットチャック6のテーパ面
がチャックスリーブ7の前端のテーパ面に当接するよう
に嵌入して主軸2の中空穴に挿入されており、コレット
チャック6とチャックスリーブ7とは、圧縮ばね8によ
ってコレットチャック6がチャックスリーブ7から抜け
出す方向に付勢されている。この圧縮ばね8による付勢
力は、コレットチャック6の前端面が主軸2に固定され
たキャップナット9に当接して係止されている。従っ
て、チャックスリーブ7は常時後退してコレットチャッ
ク6のテーパ面とチャックスリーブ7のテーパ面とが離
れる方向、即ちコレットチャック6が開く方向に付勢さ
れている。
【0012】チャックスリーブ7の後端にはチャック開
閉スリーブ10が配置されていて、チャック開閉スリー
ブ10の後端には、チャック開閉機構である回転直動変
換機構11が主軸2の後端部に配置されている。ここ
で、通常の自動旋盤では、チャック開閉機構として、ボ
ビンとチャック開閉爪によるチャック開閉機構を採用し
ていることは前述の通りである。
【0013】本発明の回転直動変換機構11は、従来の
ボビンとチャック開閉爪によるチャック開閉機構とは全
く異なったものであり、回転軸に対して対称な形状の部
材のみで構成された送りねじ機構を採用したものであ
る。即ち、本実施例の回転直動変換機構11は、チャッ
ク開閉スリーブ10のねじ送り装置であって、主軸2と
共に回転するチャック開閉スリーブ10を軸方向に移動
させることによってコレットチャック6を開閉させるも
のであり、チャック開閉スリーブ10の後端部に設けら
れたねじ部10aと螺合するナット12を回転させるこ
とによってチャック開閉スリーブ10を主軸に対して相
対的に軸方向移動させ、且つナット12が主軸2に対し
て軸方向に相対的に移動しないようにスラスト軸受19
で支承されている。
【0014】主軸2の後端部には、ナット12が固定さ
れた中間回転体13を連結、解離する電磁クラッチ14
が固定されており、ナット12はチャック開閉スリーブ
10後端のねじ部10aと螺合している。中間回転体1
3は、主軸2に対して回転可能で且つ軸方向に相対移動
しないようにスラスト軸受19を介して主軸2に設けら
れている。また、中間回転体13と第2の駆動源である
第2のモータ15の軸16との間には、中間回転体13
と軸16とを連結、解離する電磁クラッチ17が設けら
れており、電磁クラッチ14、17の電源としてスリッ
プリング18が中間回転体13の外周面に設けられてい
る。
【0015】電磁クラッチ14、17の連結、解離及び
第1のモータ5、第2のモータ15の起動、停止及び回
転数の設定は、図示しない制御手段によって行われる。
この制御手段は、自動旋盤を制御する制御装置の一部と
して設けられるものであって、電磁クラッチ14、17
及び第1のモータ5、第2のモータ15を次のように制
御する。
【0016】切削加工中等の通常の主軸2の回転時に
は、第1のモータ5は切削加工等の制御に従い、常時電
磁クラッチ14をONに、電磁クラッチ17をOFFに
して、第2のモータ15は停止しておく。ワークWの加
工が完了して突切り加工が終了したとき、棒材供給工程
となり、本発明の制御手段によって次のように制御され
る。 (1) 突切り加工終了の信号で第2のモータ15を起動し
て、軸16が主軸2と同期して回転するまで加速する。
第2のモータ15が起動して主軸2と同期する回転数に
達するまでに時間が掛かる場合には、突切り加工の開始
の信号と同時に第2のモータ15を起動して、突切り加
工の加工中に主軸2と同期して回転するまで加速するよ
うにしてもよい。 (2) 第2のモータ15が加速され、主軸2と同期する回
転数に達したことが検出されると、電磁クラッチ17を
ONにし、次に電磁クラッチ14をOFFにする。 (3) 第2のモータ15を減速して、主軸2と軸16との
回転数の差でナット12とチャック開閉スリーブ10の
ねじ部10aからなる送りねじ装置の相対的な移動量が
コレットチャック6を開放させる量になるまでチャック
開閉スリーブ10を後退させ、再び第2のモータ15を
主軸2と同期して回転させ、チャック開の信号を出力し
て、自動旋盤で棒材供給の工程を行う。 (4) 自動旋盤から棒材供給終了の信号が入力すると、第
2のモータ15を増速して、コレットチャック6が閉じ
るまでチャック開閉スリーブ10を前進させ、コレット
チャック6を閉じてワークをしっかりと把持する。 (5) 電磁クラッチ14をONに、電磁クラッチ17をO
FFにして、第2のモータ15を停止し、自動旋盤に加
工開始の信号を出力し、自動旋盤で次のワークの加工を
開始する。
【0017】次に本発明の動作を説明する。主軸2の先
端部に設けられたコレットチャック機構は周知の構成で
あって、チャックスリーブ7に嵌入されたコレットチャ
ック6は、圧縮ばね8の付勢力によって前方に押圧され
ており、キャップナット9で係止されている。ここで、
チャック開閉スリーブ10が前方(図では左側)に押さ
れると、チャックスリーブ7も前方に押され、チャック
スリーブ7の先端内径のテーパ部でコレットチャック6
の外径のテーパ部を押圧し、コレットチャック6の内径
が縮径してワークWを把持する構成である。コレットチ
ャック6を開くときには、チャック開閉スリーブ10が
後退するとチャックスリーブ7も圧縮ばね8の付勢力に
よって後退し、コレットチャック6外径のテーパ部がチ
ャックスリーブ7の内径のテーパ部から開放され、コレ
ットチャック6が開くことになる。従って、チャック開
閉スリーブ10を後退、前進させることによってコレッ
トチャック6が開閉する。
【0018】本発明の回転直動変換機構11で主軸2の
回転中にコレットチャック6を開閉させる方法を説明す
る。切削加工中等の通常の主軸2の回転時には、電磁ク
ラッチ14で主軸2とねじ送り装置のナット12とを連
結し、電磁クラッチ17は解離しているので、第2のモ
ータ15の回転の有無に関係なく主軸2とナット12と
は常に同じ回転数で回転し、コレットチャック6が開閉
することはない。従って、第2のモータ15は停止して
おくことが望ましい。
【0019】切削加工が終了してワークWを供給する際
には、第2のモータ15を起動して主軸2と同期して回
転させ、電磁クラッチ17でスリーブ13と第2のモー
タ15の軸16とを連結する。次に、電磁クラッチ14
を解離すると、主軸2は第1のモータ5によって回転さ
れ、ナット12は第2のモータ15によって回転させら
れるので、相対的な回転数の差を生じさせることが可能
となり、この回転数の差でナット12とチャック開閉ス
リーブ10の雄ねじ部10aからなる送りねじ装置によ
ってチャック開閉スリーブ10を前進、後退させ、コレ
ットチャック6を開閉させる。
【0020】棒材の供給は、周知のスイス型自動旋盤等
と全く同様にして行うことができるので、ここでは、そ
の詳細の説明は省略する。
【0021】尚、以上の説明では、第1のモータ5と第
2のモータ15とを主軸2と軸16に直結した構成とし
て説明したが、これらの構成は、歯車、タイミングベル
ト等の滑りを生じない伝導機構を使用し、又は主軸2と
軸16にエンコーダを取り付けてその回転数を制御する
ことによって、本実施例のように軸にモータを直結した
構成でなくてもよいことは自明である。そして、第1の
モータ5と主軸2、第2のモータ15と軸16とを変速
して伝導することも当然可能であり、この場合には、本
明細書に記載された第1のモータ5と第2のモータ15
の同期回転との説明は、主軸2とナット12が同期回転
するように第1のモータ5と第2のモータ15とを回転
させるとの意味になる。
【0022】また、回転直動変換機構11は、ナット1
2とチャック開閉スリーブ10の雄ねじ部10aからな
る送りねじ装置を有すれば足りるもので、例えば、電磁
クラッチ17又は14を使用せず、ナット12のスリー
ブ13と第2のモータ15の軸16、又は主軸2とナッ
ト12を相対的な回転を可能にしてもよい。即ち、電磁
クラッチ17のみを使用するときには、主軸2とナット
12は常時解離されているので、電磁クラッチ17を常
時連結しておき、第1のモータ5と第2のモータ15と
を同期回転させることによってコレットチャック6を閉
じた状態に保持し、チャック開閉時にのみ第2のモータ
15の回転数を変更することによってチャックを開閉さ
せることができる。通常は電磁クラッチ17を解離して
おき、チャック開閉時にのみ第2のモータ15とナット
12のスリーブ13とを連結して、第1のモータ5と回
転数差を与えて回転することも可能であるが、この場合
には、ナット12のスリーブ13が主軸2に対して回転
可能な状態で解放され、送りねじ装置等の摩擦のみによ
って保持されることになるので、主軸の加減速の際等に
慣性で相対回転してコレットチャック6が緩む危険性が
ある。
【0023】電磁クラッチ14のみを使用するときに
は、通常は電磁クラッチ14で主軸2とナット12とを
連結して第1のモータ5のみで回転駆動(第2のモータ
15は空転)し、チャックの開閉時のみ第2のモータ1
5を回転して一旦第1のモータ5と同期させ、その後電
磁クラッチ14を解離して第2のモータ15を送りねじ
装置に回転数差が生じるように回転させることによって
チャックを開閉させることができる。
【0024】電磁クラッチ17、14の双方を使用しな
いときには、第1のモータ5と第2のモータ15とを常
時同期回転させ、チャックの開閉時のみ第2のモータ1
5を送りねじ装置に回転差が生じるように回転させるこ
とによってチャックを開閉させることができる。
【0025】最も簡単な構成としては、主軸2とチャッ
ク開閉スリーブ10とを直接螺合して送りねじ装置とす
ることも可能である。この場合には、第2のモータ15
の軸16をチャック開閉スリーブ10に直結又は一体と
すれば良いので、構成としては最も簡単なものになる。
しかし、チャック開閉スリーブ10に直結又は一体とな
った軸16も、チャック開閉スリーブ10と共に軸方向
に移動するので、第2のモータ15の軸受に軸方向に移
動可能な工夫が必要となる。動作は、第1のモータ5と
第2のモータ15とを常時同期回転させ、チャックの開
閉時のみ第2のモータ15を回転差が生じるように回転
させることによってチャックを開閉させることができ
る。
【0026】但し、以上の構成では、いずれも第1のモ
ータ5と第2のモータ15とを常時同期回転させること
によってコレットチャック6を閉じた状態に保持し、或
いは連結した状態で始動して同期回転させ、チャック開
閉時にのみ第2のモータ15の回転数を変更することに
よってチャックを開閉させるものなので、チャックに緩
みを生じさせないためには、第1のモータ5と第2のモ
ータ15の回転数を完全に同期させることが必要であ
る。このためには、第1のモータ5と第2のモータ15
に指令信号を同時に与え、それぞれのモータは位置制御
ループによるサーボループによって制御する必要があ
る。
【0027】
【発明の効果】本願発明は、以上のように構成されてい
るので、主軸を回転させたままで棒材の供給が可能とな
り、小径のワークを加工する際にも、主軸を高速回転さ
せるために、主軸を停止してから棒材を供給し主軸を再
起動して必要な回転数に増速させるための時間が不要と
なり、主軸を加減速するための動力負荷も不要なので、
非切削時における時間と動力の無駄を大幅に減少するこ
とが可能となったものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例をしめす自動旋盤の主軸台の
断面図である。
【符号の説明】
1 主軸台 2 主軸 3 軸受 4 軸受 5 第1のモータ 6 コレットチャック 7 チャックスリーブ 8 圧縮ばね 9 キャップナット 10 チャック開閉スリーブ 10aねじ部 11 回転直動変換機構 12 ナット 13 スリーブ 14 電磁クラッチ 15 第2のモータ 16 軸 17 電磁クラッチ 18 スリップリング 19 スラスト軸受
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−199307(JP,A) 特開 昭63−62603(JP,A) 実公 昭51−16062(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 31/24 B23B 31/28 B23B 31/20 B23B 31/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に設けられたコレットチャックに
    よってワークを把持し、第1のサーボモータによって所
    要の回転数で回転駆動される中空の主軸と、該中空の主
    軸の中心を貫通し、軸方向に移動することによってコレ
    ットチャックを開閉させるチャック開閉スリーブと、該
    チャック開閉スリーブを軸方向に移動させるチャック開
    閉スリーブの駆動手段を有する自動旋盤において、チャ
    ック開閉スリーブの駆動手段は、ねじによる回転直動変
    換機構を有し、ねじの回転駆動をチャック開閉スリーブ
    の軸方向移動に変換し、通常は第1のサーボモータによ
    って所要の回転数で回転駆動される主軸の回転数と第2
    のサーボモータによって所要の回転数で回転駆動される
    回転直動変換機構のねじの回転数を一致させ、チャック
    開閉時にのみ所定の回転数差にすることによって主軸の
    回転中にチャックを開閉することを特徴とするコレット
    チャックの開閉方法。
  2. 【請求項2】 先端部にコレットチャックが配設され、
    該コレットチャックでワークを把持して回転する中空の
    主軸と、該主軸を所要の回転数で回転駆動する第1の
    ーボモータと、主軸の中心を貫通し、軸方向に移動する
    ことによってコレットチャックを開閉させるチャック開
    閉スリーブと、第2のサーボモータの回転駆動をチャッ
    ク開閉スリーブの軸方向移動に変換するねじを有する回
    転直動変換機構と、主軸の回転数に対して、回転直動変
    換機構のねじの回転数が所定の回転数差になるように第
    1のサーボモータに対して第2のサーボモータを回転制
    御する制御手段とを有することを特徴とするコレットチ
    ャックの開閉装置。
  3. 【請求項3】 2のサーボモータと回転直動変換機構
    との間にクラッチ機構を有し、チャック開閉時のみ第2
    サーボモータと回転直動変換機構とが連結されること
    を特徴とする請求項2記載のコレットチャック開閉装
    置。
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