JP4344442B2 - チャック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械,スピニング装置等加工機械に設けられて、被加工物や加工工具を保持するチャック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のチャック装置は、例えば、被加工物を保持させるために旋盤,円筒研削盤等の主軸に取り付けられ、あるいは、加工工具を保持させるためにフライス盤,ボール盤等の主軸に取り付けられる。この種のチャック装置には種々のものがあるが、代表的なものは、チャック本体と、そのチャック本体に半径方向に移動可能に設けられた3個の保持爪とを備えた三つ爪チャックと、概して筒状をなし、軸方向に延びる複数の割り溝を備えたコレットと、そのコレットに形成された外周テーパ面と内周テーパ面との一方に対応するテーパ面を備えたチャック本体とを含むコレットチャックとである。
【0003】
これらチャック装置は、被加工物,加工工具等の対象物を保持する保持状態と、対象物を解放する解放状態とに切り換える状態切換装置を含むものとされ、この状態切換装置に手動操作されるものと、動力により作動させられるものとがある。チャック装置が回転しないものである場合には、状態切換装置が多少大形であっても差し支えない場合が多いのであるが、主軸に取り付けられ、主軸と共に回転させられるものである場合には、小形化の要求が強い。特に、動力により作動させられる状態切換装置は大形になり易く、種々の不都合が生じる。例えば、主軸と共に回転するチャック装置が大形になれば、回転部の慣性モーメントが大きくなって、主軸の回転開始,回転停止を迅速に行うことができず、加工能率向上の妨げになる。また、加工機械において大形のチャック装置を配設するためのスペースを確保することが困難になる。この問題は、加工機械全体が比較的小形である場合や、1台の加工機械に複数本の主軸が設けられ、それぞれにチャック装置が設けられる場合に特に深刻となる。
【0004】
また、状態切換装置が動力により作動するものである場合、従来は動力源として油圧シリンダが一般的に使用されていたが、油圧シリンダは作動をきめ細かに制御すること、特に作動ストロークを精度よく制御することが困難であるという問題や、加工機械に油圧を発生させる油圧スタンドを設けることが必要となり、加工機械が大形化し、コストが増大する等の問題が生じる。さらに、油圧スタンドは、加工機械の作動中は継続して作動させられるのが普通であり、そのためにエネルギ効率が低くなるという問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果】
本発明は、以上の事情を背景とし、上記従来技術の不都合ないし問題の少なくとも1つを解消ないし軽減することを課題としてなされたものであり、本発明によって、(a)チャック本体と、そのチャック本体に互いに接近離間可能に保持され、互いに共同して対象物を保持する複数の保持部とを備えたチャックと、(b)前記チャック本体の軸方向に移動可能な軸方向移動部材と、(c)その軸方向移動部材の軸方向の運動を前記複数の保持部の前記互いに接近離間する運動に変換する第1運動変換機構と、(d)前記軸方向移動部材の軸線のまわりに回転可能に設けられた回転部材と、(e)その回転部材を回転駆動する電動モータと、(f)前記回転部材の回転運動を前記軸方向移動部材の軸方向の運動に変換する第2運動変換機構と、(g)前記回転部材を軸方向に付勢することにより、前記第2運動変換機構を介して前記軸方向移動部材を、当該チャック装置を前記対象物を保持する状態とする向きに付勢するとともに、前記回転部材と前記軸方向移動部材との前記軸方向の相対移動に伴って付勢力が変化する弾性部材とを含むことを特徴とするチャック装置が得られる。
本発明によって、さらに、下記各態様のチャック装置および加工機械も得られる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解釈されるべきではない。また、一つの項に複数の事項が記載されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用しなければならないわけではない。一部の事項のみを選択して採用することも可能なのである。
なお、下記発明の中には補正によって特許請求の範囲に記載の発明ではなくなったものもあるが、本発明を理解する上で有用な記載を含んでいるため、そのまま残すこととする。
【0006】
(1)動力作動装置により、対象物を保持する保持状態と対象物を解放する解放状態とに切り換えられるチャック装置において、
前記動力作動装置の駆動源を電動モータとしたことを特徴とするチャック装置。
このように、チャック装置を保持状態と解放状態とに切り換えるための動力作動装置を、電動モータを駆動源とするものとすれば、油圧シリンダを駆動源とする場合の前記不都合ないし問題点を解消することができる。
(2)前記電動モータがサーボモータである (1)項に記載のチャック装置。
電動モータとしてサーボモータを使用すれば、回転角度,回転トルク,回転速度等を精度よく制御することができるため、チャック装置の作動量や作動力をきめ細かに制御することが可能となる。
(3)当該チャック装置の半径方向に移動することにより前記保持状態と前記解放状態とになる保持部材と、
当該チャック装置の軸方向に移動可能な軸方向移動部材と、
その軸方向移動部材の軸方向の運動を前記保持部材の半径方向の運動に変換する第1運動変換機構と
を含み、前記電動モータが前記軸方向移動部材に軸方向の運動を生じさせる (1)項または (2)項に記載のチャック装置。
(4)前記軸方向移動部材が、張力の伝達により当該チャック装置を前記保持状態とするドローバを含む (3)項に記載のチャック装置。
チャック装置を、ドローバを備えたものとすれば、例えば、チャックを主軸等回転軸の先端に取り付け、回転軸の後端側に動力作動装置の駆動源を設けることが可能となり、動力作動装置全体あるいはそれの駆動源の配設が容易となる。チャックの周辺には、加工工具や被加工物を保持して移動する工具台,ワークテーブル等が配設されるため、動力作動装置をチャック近傍に配設することが困難な場合が多いのであるが、本態様によればその問題が解消されるのである。
(5)前記軸方向移動部材の軸線のまわりに回転可能にかつ軸方向の移動を規制された状態で設けられた第1回転部材と、
その第1回転部材の回転運動を前記軸方向移動部材の軸方向の運動に変換する第2運動変換機構と
を含み、前記第1回転部材が前記電動モータにより回転駆動される (3)項または (4)項に記載のチャック装置。
本態様によれば、第1回転部材を回転させることにより軸方向移動部材を軸方向に移動させることができ、回転形の電動モータを動力作動装置の駆動源として採用することが容易となる。
(6)前記第2運動変換機構が、前記軸方向移動部材と一体的に設けられた第1ねじ部材と、その第1ねじ部材と螺合された第2ねじ部材とを含み、第2ねじ部部材が前記第1回転部材と一体的に構成された (5)項に記載のチャック装置。
第2運動変換機構を、互いに螺合された第1,第2ねじ部材を含むものとすれば、構成の簡単化を図ることが容易となる。
(7)前記電動モータと前記第1回転部材との間に、常には断状態に保たれ、前記保持状態と解放状態との切り換え時に接状態とされるクラッチを含む (5)項または (6)項に記載のチャック装置。
チャックが回転軸と共に回転させられるものである場合でも、通常はクラッチを断状態としておけば、動力作動装置の、少なくとも電動モータをチャックから切り離すことができ、電動モータを回転軸と共に回転させる必要がない。このことによって、電動モータの配設位置の自由度が増し、あるいは、回転軸と共に回転する回転部の慣性モーメントが小さくなる効果が得られる。なお、本項の特徴は動力作動装置の駆動源が油圧揺動モータである場合にも有効である。
(8)前記第1回転部材が、弾性部材の弾性力により前記軸方向移動部材を当該チャック装置を前記保持状態とする向きに付勢された (5)項ないし (7)項のいずれか1つに記載のチャック装置。
弾性部材の弾性力を第1回転部材に加えれば、その弾性力が第1回転部材および第2運動変換機構を介して軸方向移動部材に伝達され、チャック装置が安定して保持状態に保たれる。この効果は、電動モータと第1回転部材との間にクラッチが設けられ、回転軸の回転中はクラッチが断状態にされる場合に特に有効である。
(9)当該チャック装置がチャック本体を含み、前記保持部材がそのチャック本体に半径方向に移動可能に設けられた3個の保持爪であり、前記第1運動変換機構が、前記軸方向移動部材の軸方向の運動を前記3個の保持爪のチャック本体の軸線を対称軸とする軸対称運動に変換する機構である (3)項ないし (8)項のいずれか1つに記載のチャック装置。
保持爪は、対象物の外周面に接触して対象物を保持するものでも、対象物の内周面に接触して保持するものでもよい。
(10)前記保持部材が、概して筒状をなし、軸方向に延びる複数の割り溝を備えたコレットであり、前記第1運動変換機構が、そのコレットに形成された外周テーパ面と内周テーパ面との一方と、その一方に対応するテーパ面を備えたチャック本体とを含む (3)項ないし (8)項のいずれか1つに記載のチャック装置。
コレットは内周面で対象物に接触して対象物を保持するものでも、外周面で対象物を保持するものでもよい。
(11)当該チャック装置がチャック本体を含み、そのチャック本体が回転軸の先端部に固定的に設けられて回転軸と共に回転する (1)項ないし(10)項のいずれか1つに記載のチャック装置。
(12)前記電動モータが、前記回転軸を回転可能に支持しているフレームに取り付けられた(11)項に記載のチャック装置。
(13)前記回転軸を回転駆動する主駆動装置を含む(11)項または(12)項に記載のチャック装置。
(14)前記主駆動装置が電動モータを含み、その電動モータが
前記フレームに固定されたステータと、
そのステータの内側に同軸に配置され、前記回転軸に固定されて回転軸と共に回転するロータと
を含む(13)項に記載のチャック装置。
このようにすれば、ロータの回転が直接回転軸に伝達され、回転軸と共に回転する回転部の慣性モーメントが小さくて済む。
(15)前記クラッチが、
前記第1回転部材と固定的に設けられた第1クラッチ部材と、
前記回転軸と同軸にかつその回転軸と相対回転可能かつ軸方向に相対移動可能に設けられ、軸方向の移動により前記第1クラッチ部材と係合,離脱する第2クラッチ部材と
を含む (7)項に記載のチャック装置。
本項のチャック装置に、 (8)項ないし(14)項のいずれかの特徴を適用することができる。
(16)フレームと、
そのフレームに回転可能に支持された回転軸と、
その回転軸の先端部に固定的に設けられたチャック本体と、
前記フレームに回転可能に支持され、前記第2クラッチ部材と相対回転不能かつ軸方向に相対移動可能に係合させられた第2回転部材と、
その第2回転部材に前記電動モータの回転を伝達する回転伝達部材と
を含む(15)項に記載のチャック装置。
例えば、第2回転部材をプーリとし、回転伝達部材をそのプーリに巻き掛けられたベルト,チェーン等の巻掛伝導部材としてもよく、第2回転部材を歯車とし、回転伝達部材をその歯車とかみ合う別の歯車としてもよい。
(17)フレームと、
そのフレームに回転可能に支持された回転軸と、
その回転軸に固定されたロータと、
そのロータの外側に同軸に配設され、前記フレームに回転不能に支持されたステータと、
前記回転軸の先端部に設けられ、対象物を保持,解放するチャック装置と
を含む加工機械。
対象物は被加工物でも加工工具でもよい。対象物が被加工物である場合には、回転不能に設けられて加工工具を保持する工具保持装置が設けられ、対象物が加工工具である場合には、回転不能に設けられて被加工物を保持する被加工物保持装置が設けられる。本項の加工機械には、 (1)項ないし(16)項のいずれかの特徴を採用することができる。
(18)動力駆動源を備え、前記チャック装置を、対象物を保持する保持状態と対象物を解放する解放状態とに切り換える状態切換装置を含み、かつ、前記動力駆動源が前記回転軸から分離されて、回転不能に設けられた(17)項に記載の加工機械。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態であるチャック装置を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に本実施形態におけるチャック装置を備える加工機械の一種である旋盤の要部を示す。チャック装置は、旋盤のフレームに回転可能に支持される回転軸としての主軸10に同軸にかつ着脱可能に取り付けられたチャック本体14と、チャック本体14に等角度間隔に、かつ、半径方向に移動可能に設けられた保持部材としての3個の保持爪16(図1にはそのうちの1つのみ図示)とを備えるチャック18と、保持爪16を対象物としての被加工物を保持する状態と、解放する状態とに切り換える動力作動装置20とを備えている。本実施形態におけるチャック18は三つ爪チャックなのである。動力作動装置20は、駆動源としてのサーボモータ22を含むものである。保持爪14は、軸方向移動部材としてのドローバ24に第1運動変換機構としての運動変換機構26を介して連結されており、ドローバ24の軸方向の直線運動が、運動変換機構26によりチャック本体12の軸線を対象軸とする軸対称運動に変換され、3つの保持爪14が半径方向に互いに接近,離間する方向に移動させられることにより、被加工物をその外周面に接触して保持する状態と、解放する状態とに切り換えられる。ドローバ24の軸方向の運動は、上記サーボモータ22により生じさせられる。本実施形態における動力作動装置20は、動力駆動源としてのサーボモータ22を備える状態切換装置でもある。動力作動装置20の詳しい構成については、後に説明する。
【0008】
チャック18は被加工物を保持した状態で主軸10とともに回転させられる。主軸10は、複数の部材が組み付けられることにより一体の主軸10を構成し、チャック本体14が取り付けられる先端部28より後端部29が大径となる中空円筒状をなしている。主軸10は、旋盤のフレーム30において概して中空円筒状をなす部分の内部に複数の軸受32を介して回転可能に支持される。フレーム30は、複数の部材が組み付けられることにより一体のフレーム30として機能する。
【0009】
主軸10は、主駆動装置を構成する電動モータ36により回転駆動される。本実施形態における電動モータ36は、同期形電動モータであり、フレーム30に固定のステータ40と、主軸10の後端部29の外周面に、ステータ40の内側に同軸に近接する状態で固定されたロータ44とを備えている。ロータ44は永久磁石である。電動モータ36の起動によりロータ44と共に主軸10が回転させられる。電動モータ36の回転量は、主軸10の後端側に設けられたエンコーダ48によって検出されるようになっている。
【0010】
ステータ40の外周側には、冷却装置60が設けられている。本実施形態における冷却装置60は、液冷式であり、中空円筒状のジャケット62を備えるものである。ジャケット62には、その内周面に開口する螺旋状の液通路66と、ジャケット62の外周面に開口し、上記液通路66に連通する開口68,70とが形成されている。ジャケット62がステータ40の外周面に液密に嵌合されるとともに、フレーム30に固定されている。供給口として機能する一方の開口68(70)から冷却液が供給され、液通路66を通過して排出口として機能する他方の開口70(68)から排出されることにより、電動モータ36の駆動により発生した熱が除去される。
【0011】
主軸10内部には、前記ドローバ24が同軸にかつ軸方向に移動可能に嵌合されている。主軸10の後端部29の内周側にボルト等適宜の固定手段により固定された回転防止部材としてのキー80が半径方向内向きに突出し、ドローバ24の後端部82の外周面に形成されたキー溝84に係合することにより、ドローバ24の主軸10に対する軸方向の移動が許容されるとともに、回転が防止される。これらキー80およびキー溝84が回転防止装置として機能するのである。ドローバ24は、先端部86と後端部82とをそれぞれ構成する2つの部材が組み付けられて一体のドローバ24として機能し、後端部82は運動変換機構26に連結される先端部86より大径とされている。
【0012】
ドローバ24の後端部82の外周側には、中空円筒状の回転部材90が設けられている。回転部材90は、主軸10の後端部29の半径方向内向きに突出する保持部94において、保持部94に固定的に設けられた軸受メタル96を介してドローバ24の軸線まわりに回転可能に、かつ、軸方向の移動を弾性部材の一種である一対の皿ばね100,102により規制された状態で支持されている。これら皿ばね100,102は、互いに軸方向逆向きに弾性力が作用する状態で設けられ、それぞれリテーナ104,106に保持されている。皿ばね100,102は、保持部90の前端面110と回転部材90との間と、保持部94の後端面112と回転部材90との間とに配設され、回転部材90とリテーナ104,106との間にはそれぞれ軸受114,116が配設されている。したがって、回転部材90の回転は皿ばね100,102および主軸10には伝達されないようになっている。
【0013】
ドローバ24の後端部82のキー溝84より後端側には、雄ねじ120が一体に設けられ、回転部材90の内周面に形成された雌ねじ122にドローバ24の雄ねじ120が螺合している。ドローバ24の雄ねじ120が第1ねじ部材を、回転部材90の雌ねじ122が第2ねじ部材をそれぞれ構成し、これら第1,第2ねじ部材が回転部材90の回転運動をドローバ24の直線運動に変換する第2運動変換機構として機能する。
【0014】
回転部材90は、前記サーボモータ22により回転駆動される。回転部材90は、後述するクラッチ130を介してサーボモータ22に接続されている。サーボモータ22は、フレーム30に取り付けられている。本実施形態におけるサーボモータ22は、ACサーボモータであり、駆動源の一種である電動モータとしての電動回転モータであって、回転角度および回転速度の精度のよい制御が可能なモータである。サーボモータ22の回転量は、図示しないエンコーダにより検出される。
【0015】
クラッチ130は、回転部材90に一体的に設けられた第1クラッチ部材134と、軸方向の移動により第1クラッチ部材134の係合部に係合,離脱させられる係合部を有する第2クラッチ部材138とを備える噛み合いクラッチである。本実施形態においては、第1クラッチ部材134は固定手段としてのボルト140により回転部材90の後端面に固定されている。第2クラッチ部材138は、中空円筒状をなし、主軸10に同軸に、かつ、主軸10に対して回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられている。第2クラッチ部材138の内径は、ドローバ24の後端部82が軸方向に移動可能に嵌合可能な大きさを有している。第2クラッチ部材138の外周部には、スプライン部142が形成され、第2回転部材としてのプーリ144のスプライン穴146に回転不能かつ軸方向に移動可能に嵌合されている。プーリ144はフレーム30に軸受150を介して回転可能かつ軸方向に移動不能に支持されている。プーリ90は、回転伝達部材としての無端のベルト152によって、サーボモータ22の出力軸156に固定のプーリ158に連結されている。
【0016】
第2クラッチ部材138の後端部には、円環状部材160が軸受162を介して回転可能かつ軸方向に移動不能に取り付けられている。円環状部材160の外周面には円環状溝164が形成され、レバー166の部分円環状をなす一端部から突出させられた一対のピン168がこの円環状溝164に軸方向に実質的に移動不能に係合させられている。レバー166の中心軸は、その軸線方向が主軸10の軸方向に直交する状態で図示しない支持部材により回転可能に支持されている。レバー166の他端部は、エアシリンダ(図示省略)に連結され、エアシリンダの作動によりレバー166は軸方向に直交する軸線を中心に回動させられる。このレバー166の回動がピン168と円環状部材160の円環状溝164の両側面との係合により円環状部材160に伝達され、それに伴って第2クラッチ部材138が軸方向に移動させられて第1クラッチ部材134に係合,離脱させられることにより、クラッチ130が接状態と断状態とに切り換えられる。エアシリンダは、図示しない電磁制御弁により、レバー166の他端部に連結されたピストンロッドの伸長,収縮が制御される。これら円環状部材160,レバー166,ピン168およびエアシリンダが第2クラッチ部材138を軸方向に移動させる移動装置を構成している。なお、レバー166の手動操作により接状態と断状態とに切り換え可能としてもよい。
【0017】
クラッチ130の上記接状態においてサーボモータ22が起動されれば、サーボモータ22の駆動がプーリ158,ベルト152,プーリ144,第2クラッチ部材138,第1クラッチ部材134を介して回転部材90に伝達され、回転部材90の回転運動が前記第2運動変換機構によりドローバ24の直線運動に変換されることにより、ドローバ24が軸方向に移動させられる。
【0018】
本実施形態における旋盤は、制御装置170により制御される。制御装置170は、詳細な図示を省略するが、PU,ROM,RAM,入力部,出力部等を備える含むコンピュータと駆動回路とを含むものである。電動モータ36のエンコーダ48やサーボモータ22のエンコーダ等が制御装置170の入力部に接続され、また、駆動回路を介してサーボモータ22,電動モータ36およびクラッチ130用の電磁制御弁等が接続されている。
【0019】
以上のように構成されたチャック装置を備える旋盤において、被加工物をチャック18により保持する際には、クラッチ130が接状態に切り換えられた後、サーボモータ22が起動され、第2クラッチ部材138の回転が第1クラッチ部材134(回転部材90)に伝達され、ドローバ24が軸方向に後退させられる。このドローバ24の軸方向の運動が運動変換機構26において3個の保持爪16の半径方向の移動に変換されて、保持爪16が互いに接近させられ、被加工物の外周面を保持する。
【0020】
次に、クラッチ130が断状態に切り換えられた後、電動モータ36が起動される。クラッチ130の断状態では、第2クラッチ部材138およびサーボモータ22が、第1クラッチ部材134、ひいては主軸10から分離された状態となる。したがって、電動モータ36が起動されて主軸10が回転させられても、主軸10の回転は第2クラッチ部材138およびサーボモータ22には伝達されない。主軸10の回転により、チャック18に保持された被加工物が回転させられ、図示を省略する刃物台に取り付けられた加工工具としてのバイトにより切削加工が施される。クラッチ130が断状態とされても、皿ばね102の弾性力が回転部材90および第2運動変換機構(雌ねじ122および雄ねじ120)を介してドローバ24に伝達されるため、ドローバ24が後退する方向に付勢され、チャック18は被加工物を保持し続ける。また、主軸10の回転開始時あるいは停止時に回転部材90に慣性モーメントが作用するにもかかわらず、雌ねじ122と雄ねじ120との間に発生する摩擦力によって回転部材90がドローバ24に対して相対回転することが防止され、チャック18の保持力が変化することもない。
【0021】
加工が終了して被加工物を解放する際には、再びクラッチ130が接状態に切り換えられ、サーボモータ22の起動により回転部材90が保持状態とは逆方向に回転させられることにより、ドローバ24が前進させられる。したがって、保持爪16が互いに離間させられて被加工物が解放される。
【0022】
本実施形態によれば、動力作動装置(状態切換装置)の駆動源をサーボモータ22とすることにより、回転角度,回転速度等の精度のよい制御が可能であるため、チャック装置の作動量や作動力を精度良く制御できる。被加工物の直径の変化に容易に対応でき、また、被加工物を適切な力で保持することができるのである。後者の特徴は、被加工物が中空円筒状で弾性変形し易いものであったり、材料が軟らかいものであったりする場合に特に有効である。また、主軸10の主駆動装置をフレーム30内部に配設された電動モータ36とすることにより、主軸10の回転開始,回転停止を迅速に行うことができ、加工能率が向上する。さらに、主軸10の回転中には、クラッチ130が断状態とされることにより、サーボモータ22には主軸10の回転は伝達されず、主軸10と共に回転する部分の慣性モーメントが小さくなる。また、サーボモータ22の配設位置の自由度が増す効果も得られる。主軸10の回転中にクラッチ130が断状態とされても、回転部材90およびドローバ24は前述のように皿ばね102によりチャック装置が保持状態となる方向(ドローバ24が後退する方向)に付勢されるため、チャック装置が安定して保持状態に保たれる。さらに、動力源を油圧シリンダとする場合と比較して、チャック装置を小形化でき、また、油圧を必要としないためエネルギー効率が向上する。
【0023】
本実施形態におけるチャック装置は、弾性部材としての皿ばね100,102を互いに軸方向逆向きに弾性力が作用する状態で設けることにより、前述のようにドローバ24の後退により前記保持状態にする形態のチャック装置と、ドローバ24の前進により保持状態となる形態のチャック装置との両方に対応可能なものであり、例えば、図1の実施形態のチャック18に代えて、図2に示す形態のチャックを取り付けてもよい。なお、図2に示す実施形態において、主軸10,動力作動装置20,電動モータ36等は、図1に示す各実施形態と同じであるため図示は省略し、異なる部分のみについて図示,説明する。
【0024】
図2に示すように、チャック装置は、チャック本体208に、等角度間隔で設けられた保持部材としての3個の保持爪210(図2にはそのうちの1つのみ図示)が軸対称に移動可能に保持された三つ爪チャックを含むものである。本実施形態における保持爪210は、前記保持爪16とは逆に、被加工物をその内周面に接触して保持するものとされている。保持爪210は、ドローバ24に運動変換機構26と同様に構成される運動変換機構(図示省略)を介して連結されており、ドローバ24の軸方向の直線運動が、運動変換機構によりチャック本体208の軸線を対称軸とする軸対称運動に変換され、3つの保持爪210が半径方向に互いに離間,接近する方向に移動させられることにより、対象物としての被加工物をその内周面に接触して保持する状態と、解放する状態とに切り換えられる。チャック本体208は、主軸10に着脱可能に取り付けられる。本実施形態におけるチャック装置により被加工物を保持する際には、クラッチ130が接状態に切り換えられてサーボモータ22が起動され、第2クラッチ部材138の回転が第1クラッチ部材134を介して回転部材90に伝達されることにより、図2に矢印で示すようにドローバ24が前進させられ、それによって保持爪210が互いに離間させられて被加工物が内周面において保持される。次に、クラッチ130が断状態に切り換えられた後、電動モータ36が起動されることにより、主軸10とともにチャック本体208が回転させられるのである。この時、クラッチ130が断状態とされても、前記皿ばね100の弾性力により回転部材90、ひいてはドローバ24が前進する向きに付勢され、また、回転部材90の回転がドローバ24との間の摩擦力によって防止されるため、三つ爪チャックは被加工物を安定に保持し続ける。
【0025】
このように、皿ばね100,102を設けてドローバ24の後退する方向と前進する方向との両方向に弾性力を付与することにより、ドローバ24の後退により保持状態となるタイプと、ドローバ24の前進により保持状態となるタイプとの両方のチャックの使用が可能となる。
弾性部材としての皿ばねは、本実施形態においてはそれぞれ1つのみ設けられていたが、複数個直列に設けてもよい。また、皿ばね以外のばね部材等、弾性部材の使用も可能である。
また、図1に示すチャック装置を、前述の場合とは逆に、ドローバ24の前進により保持状態となり、後退により解放状態となるものにしてもよいし、また、図2に示すチャック装置を、ドローバ24の後退により保持状態となり、前進により解放状態となるものとしてもよい。
【0026】
電動モータ36の冷却装置を、図3に示すように空冷式の冷却装置300としてもよい。なお、図1に示す実施形態と同様に構成され、かつ機能する部分については、同じ符号を付して説明を省略する。冷却装置300は、ステータ40の外周面に嵌合される中空円筒状部301と、その中空円筒状部301の外周面から突出する複数の放熱フィン302とを一体に備えるものであり、フレーム30に固定されている。電動モータ36の駆動により発生した熱がこの表面積の広い放熱フィン302から放出される。
【0027】
チャック装置は、三つ爪チャック以外にも、種々のものを採用可能であり、例えば、チャック本体と保持部材としてのコレットとを備えるコレットチャックにより対象物を保持する構成としてもよい。コレットチャックには、対象物を外側から保持する外側コレットチャックと、内側から保持する内側コレットチャックとがあり、それぞれの一例を図4および図5に示す。なお、図4,図5に示す各実施形態において、主軸10,動力作動装置20,電動モータ36等は、図1または図3に示す実施形態と同じであるため図示,説明は省略し、異なる部分のみについて図示,説明する。
【0028】
図4に外側コレットチャックの一例を示す。チャック本体402は、円筒状をなし、主軸10に着脱可能に取り付けられる。チャック本体402の内側には、コレット404が同軸にかつ軸方向に移動可能に嵌合されている。コレット404は、容器状をなし、円筒状をなす先端部406から底部408近傍にいたる割り溝410が形成されており、先端部406が縮径,拡径可能である。先端部406の内周面はストレート面414とされる一方、外周面は先端側ほど大径となる外周テーパ面416が形成されている。チャック本体402の開口側内周面であってコレット404の外周テーパ面416に対向する部分には、外周テーパ面416に対応する内周テーパ面420が形成されている。コレット404は、底部408においてドローバ24に適宜の固定手段により同軸に固定されている。例えば、ドローバ24の先端部に雄ねじ部422を設け、ナット424により締め付けて底部408に固定してもよい。
【0029】
図1に示す実施形態と同様にして、図4に矢印で示すように、ドローバ24が軸方向に後退させられれば、コレット404が後退させられ、外周テーパ面416が内周テーパ面420に押し付けられる。したがって、コレット404が縮径させられ、コレット404のストレート面414が対象物としての被加工物の外周面に接触して保持する。また、ドローバ24が前進させられれば、コレット404が解放状態とされる。本実施形態においては、外周テーパ面416および内周テーパ面420が第1運動変換機構を構成しているのである。
【0030】
図5に内側コレットチャックの一例を示す。チャック本体としてのテーパ部材502は、断面形状が円形をなし、後端部504において適宜の固定手段によりドローバ24に同軸に固定される。テーパ部材502の外周側には、円筒状をなすコレット508が同軸に嵌合されている。テーパ部材502は、コレット508の内側空間内を軸方向に移動可能に嵌合されている。コレット508は、先端部510から底部512近傍にいたる複数の割り溝514が形成されており、先端部510が縮径,拡径可能である。先端部510の外周面はストレート面518とされる一方、内周面は先端側ほど小径となる内周テーパ面520とされている。テーパ部材502の先端部524の内周テーパ面520に対向する部分には、内周テーパ面520に対応する外周テーパ面526が形成されている。コレット508は底部512側において主軸10に着脱可能に取り付けられる。
【0031】
図5に矢印で示すように、ドローバ24が軸方向に前進させられれば、テーパ部材502が前進させられ、外周テーパ面526が内周テーパ面520に押し付けられる。したがって、コレット508が拡径させられ、コレット508のストレート面518が被加工物の内周面に接触して保持する。また、ドローバ24が後退させられれば、コレット508が解放状態とされる。内周テーパ面520および外周テーパ面526が第1運動変換機構を構成している。
【0032】
このように、コレットチャックは、コレットとテーパ部材との一方が他方に対して軸方向に移動させられることにより被加工物を保持,解放する構成であればよく、例えば、図4に示すコレットチャックにおいて、ドローバ24がテーパ部材たるチャック本体402に固定され、チャック本体402が軸方向に移動する形態としてもよいし、図5に示すコレットチャックにおいて、コレット508が軸方向に移動させられる構成としてもよい。
【0033】
以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細に説明したが、これは例示に過ぎず、本発明は、前記〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるチャック装置を備えた旋盤の要部を示す正面断面図である。
【図2】本発明の別の実施形態であるチャック装置の一部を示す正面図である。
【図3】本発明のさらに別の実施形態である旋盤の要部を示す正面断面図である。
【図4】本発明のさらに別の実施形態であるチャック装置の一部を示す正面断面図である。
【図5】本発明のさらに別の実施形態であるチャック装置の一部を示す正面断面図である。
【符号の説明】
10:主軸 14,208:チャック本体 16,210:保持爪 20:動力作動装置 22:サーボモータ 24:ドローバ 26:運動変換機構 30:フレーム 90:回転部材 100,102:皿ばね 120:雄ねじ 122:雌ねじ 130:クラッチ 134:第1クラッチ部材 138:第2クラッチ部材 144:プーリ 152:ベルト 402:チャック本体 404,508:コレット 502:テーパ部材
Claims (10)
- チャック本体と、そのチャック本体に互いに接近離間可能に保持され、互いに共同して対象物を保持する複数の保持部とを備えたチャックと、
前記チャック本体の軸方向に移動可能な軸方向移動部材と、
その軸方向移動部材の軸方向の運動を前記複数の保持部の前記互いに接近離間する運動に変換する第1運動変換機構と、
前記軸方向移動部材の軸線のまわりに回転可能に設けられた回転部材と、
その回転部材を回転駆動する電動モータと、
前記回転部材の回転運動を前記軸方向移動部材の軸方向の運動に変換する第2運動変換機構と、
前記回転部材を軸方向に付勢することにより、前記第2運動変換機構を介して前記軸方向移動部材を、当該チャック装置を前記対象物を保持する状態とする向きに付勢するとともに、前記回転部材と前記軸方向移動部材との前記軸方向の相対移動に伴って付勢力が変化する弾性部材と
を含むことを特徴とするチャック装置。 - 前記電動モータがサーボモータである請求項1に記載のチャック装置。
- 前記第2運動変換機構が、前記軸方向移動部材と一体的に設けられた第1ねじ部材と、その第1ねじ部材と螺合された第2ねじ部材とを含み、第2ねじ部材が前記回転部材と一体的に構成された請求項1または2に記載のチャック装置。
- 前記軸方向移動部材および前記回転部材を前記軸方向に移動可能に保持する保持部材を含み、前記弾性部材が、前記回転部材の互いに反対向きの面と前記保持部材との間にそれぞれ設けられ、回転部材を互いに逆向きに付勢する請求項1ないし3のいずれかに記載のチャック装置。
- 前記チャック本体が回転軸の先端部に固定的に設けられて回転軸と共に回転する請求項1ないし4のいずれかに記載のチャック装置。
- 前記電動モータと前記回転部材との間に、常には断状態に保たれ、前記対象物を保持する状態と解放する状態との切り換え時に接状態とされるクラッチを含む請求項5に記載のチャック装置。
- 前記クラッチが、
前記回転部材と固定的に設けられた第1クラッチ部材と、
前記回転軸と同軸にかつその回転軸と相対回転可能かつ軸方向に相対移動可能に設けられ、軸方向の移動により前記第1クラッチ部材と係合,離脱する第2クラッチ部材と
を含む請求項6に記載のチャック装置。 - 前記回転軸を回転可能に保持するフレームと、
そのフレームに回転可能に支持され、前記第2クラッチ部材と相対回転不能かつ軸方向に相対移動可能に係合させられた、前記回転部材としての第1回転部材とは別の第2回転部材と、
その第2回転部材に前記電動モータの回転を伝達する回転伝達部材と
を含む請求項7に記載のチャック装置。 - 前記複数の保持部が、前記チャック本体に等角度間隔に保持され、前記第1運動変換機構により、チャック本体の軸線を対象軸とする軸対称運動を付与される3個の保持爪により構成された請求項1ないし8のいずれかに記載のチャック装置。
- 前記チャック本体が、円筒状をなし、外周面と内周面とのいずれかに第1テーパ面が形成されたものであり、そのチャック本体に、容器状をなし、円筒状をなす先端部から底部近傍にいたる割り溝が形成されるとともに、前記先端部に前記第1テーパ面に対応する第2テーパ面が形成されたコレットが、軸方向に相対移動可能に嵌合され、そのチャック本体に対する軸方向の相対移動に伴って縮径,拡径する前記先端部が前記複数の保持部を構成する請求項1ないし8のいずれかに記載のチャック装置。
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