JP2002192410A - 電動チャック装置 - Google Patents

電動チャック装置

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JP2002192410A
JP2002192410A JP2000396520A JP2000396520A JP2002192410A JP 2002192410 A JP2002192410 A JP 2002192410A JP 2000396520 A JP2000396520 A JP 2000396520A JP 2000396520 A JP2000396520 A JP 2000396520A JP 2002192410 A JP2002192410 A JP 2002192410A
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main shaft
chuck device
gripping
electric chuck
spindle
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JP2000396520A
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Akira Koshiyou
明 古正
Yukinaga Sasazawa
幸永 笹澤
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】主軸の回転中にも把持爪の位置および把持力を
制御して開閉駆動を行うことが可能であり、低コストで
振動や摩耗が発生しにい電動チャック装置を提供する。 【解決手段】主軸台51に回転可能に支持された主軸5
の先端に設けられ、被把持物を把持する把持爪を開閉す
るための開閉機構が設けられたチャックと、把持爪を開
閉駆動するための駆動用モータ1と、主軸の貫通孔内に
主軸の軸線方向に進退移動可能に設けられ、開閉機構を
作動する進退移動部材4と、主軸の軸線方向に進退移動
可能に設けられ、進退移動部材に設けられた被係合部4
4と係合し、駆動用モータの駆動力を進退移動部材に主
軸の回転を許容して伝達する係合部材3と、駆動用モー
タと係合部材との間に設けられ、駆動用モータの回転運
動を係合部材の主軸の軸線方向の直線運動に変換する変
換機構2,31とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械のチャッ
クを駆動用モータによって開閉駆動し、油圧ユニット、
油圧シリンダ等を不要とし主軸回転中にも把持爪の開閉
駆動が可能な電動チャック装置に関し、特に、主軸の回
転中にも把持爪の把持位置、把持力を制御した開閉駆動
が可能な電動チャック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】旋盤等の工作機械の主軸端には工作物を
つかむためのチャックが取り付けられている。このチャ
ックの把持爪の開閉を油圧シリンダにより行うものが公
知である。これは、主軸後部に設けたチャックシリンダ
を油圧により駆動して、主軸内のドローチューブを進退
移動させ、くさび機構、レバー機構等の伝達機構を介し
て把持爪を開閉動作させるものである。このように油圧
を使用したチャックでは、作動油の劣化等により作動油
の交換作業が必要となって保守コストが増加したり、交
換作業等により作動油漏れが生じて環境を汚染したりす
るという問題点があった。
【0003】また、チャックシリンダは主軸が高速回転
を行うと油圧シリンダに圧油を供給するロータリバルブ
部からの発熱量が大きくなり、主軸、主軸台等に熱変位
を生じさせて工作機械の加工精度を低下させてしまうと
いう問題点があった。さらに、油圧ユニットはポンプを
駆動する駆動モータが常時回転しているとともに、作動
油が所望の圧力以上になった場合には圧力制御弁より逃
がして作動油の圧力を維持しているため、電力消費が多
く省エネルギーという観点からも問題であった。
【0004】一方、油圧ユニットとチャックシリンダを
使用しない締め付け工具、特に主軸とともに回転するチ
ャックの駆動装置として、特開昭63−62603号公
報に記載されたようなものが公知である。これは、主軸
および引張り棒(1)と同軸に設けられた電動機(4)
を回転駆動することにより、ピニオン(7)、歯車
(8)、ねじ軸(9)等を介して引張り棒(1)を軸線
方向に移動させてチャックの開閉駆動を行うものであ
る。また、特開平7−328820号公報に記載された
ようなものも公知である。これは、サーボモータ(5
8)によりボールねじ(55)、雌ねじ部材(56)、
チャック開閉レバー(34)、ボビン(30)、フィン
ガー(27)等を介してコレットチャック(17)の開
閉駆動を行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開昭63−6
2603号公報に記載された力を発生する電気機器装置
をチャックシリンダの代わりに採用しようとすると、こ
の装置では、引張り棒と平行に中心軸線から外れた位置
にねじ軸が設けられており、このねじ軸とナットが主軸
の回転バランスを狂わせることになる。このため、主軸
の回転時にアンバランスによる振動が発生するおそれが
あり、高速回転させることが困難である。また、電動機
の電動機軸が引張り棒の軸線と同一線上に位置している
ため、引張り棒とともにハウジングが回転している場
合、電動機も同一の回転速度で回転する必要がある。そ
して、移動ナットを軸線方向に移動させる場合には、引
張り棒と回転子との回転速度差によって移動させること
になり電力消費が多くなるという問題点があった。さら
に、チャックの開閉駆動のための電動機として、構造が
特殊な専用の電動機が必要となり、チャック装置のコス
トが上昇してしまうという問題点がある。
【0006】また、上記の特開平7−328820号公
報に記載されたチャック装置は、開閉駆動の対象がコレ
ットの弾性変形の範囲内しか開閉動作を行うができない
コレットチャックであり、所定の範囲移動可能な把持爪
を備えたチャックにそのまま適用することはできない。
すなわち、工作物の種類によって把持爪を所望の位置に
移動させることができないという問題点がある。
【0007】また、主軸の回転を停止させてチャックの
把持爪の開閉駆動を電動モータで行うものもあるが、こ
のようなチャックでは、主軸の回転中には把持爪の開閉
動作を行うことはできない。このため、長尺の棒材を順
次繰り出して加工を行うバーフィード加工においては、
棒材を繰り出すためにチャックの開閉を行うたびに主軸
の回転を停止させる必要が生じ、加工能率が低下してし
まうという問題点があった。
【0008】そこで、本発明は、主軸の回転中にも把持
爪の開閉駆動を可能として、バーフィード加工等の加工
においても主軸を停止させることなく高能率に加工を遂
行することができ、低コストで振動や摩耗が発生しにく
い電動チャック装置を提供することを目的とする。さら
に、本発明は、主軸の回転中にも把持爪の把持位置、把
持力を制御した開閉駆動を可能にした電動チャック装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電動チャック装置は、主軸台に回転可能に
支持された主軸の先端に設けられ、被把持物を把持する
把持爪を開閉するための開閉機構が設けられたチャック
と、前記把持爪を開閉駆動するための駆動用モータと、
前記主軸の貫通孔内に前記主軸の軸線方向に進退移動可
能に設けられ、前記開閉機構を作動する進退移動部材
と、前記主軸の軸線方向に進退移動可能に設けられ、前
記進退移動部材に設けられた被係合部と係合し、前記駆
動用モータの駆動力を前記進退移動部材に前記主軸の回
転を許容して伝達する係合部材と、前記駆動用モータと
前記係合部材との間に設けられ、前記駆動用モータの回
転運動を前記係合部材の前記主軸の軸線方向の直線運動
に変換する変換機構とを有するものである。
【0010】また、本発明の電動チャック装置は、主軸
台に回転可能に支持された主軸の先端に設けられ、被把
持物を把持する把持爪を開閉するための開閉機構が設け
られたチャックと、前記主軸の貫通孔内に前記主軸の軸
線方向に進退移動可能に設けられ、前記開閉機構を作動
する進退移動部材と、前記主軸台または前記主軸の後部
側に設けられ、前記主軸に対して前記進退移動部材を進
退移動させて前記把持爪を開閉駆動するための駆動用モ
ータとを有し、前記駆動用モータは、少なくとも位置お
よびトルクの制御が可能であって、前記主軸の回転中に
も前記把持爪の位置および把持力の制御が行えるもので
ある。
【0011】また、上記の電動チャック装置において、
前記駆動用モータは、回転駆動型のモータであり、前記
主軸の軸線方向に進退移動可能に設けられ、前記進退移
動部材に設けられた被係合部と係合する係合部材と、前
記駆動用モータと前記係合部材との間に設けられ、前記
駆動用モータの回転運動を前記係合部材の前記主軸の軸
線方向の直線運動に変換する変換機構とを有することが
好ましい。
【0012】また、上記の電動チャック装置において、
前記変換機構は、前記駆動用モータで駆動され、前記主
軸の軸線と平行な方向の軸線を有するねじ軸と、前記係
合部材に設けられ、前記ねじ軸にねじ込まれたナットと
を有し、前記係合部材は、前記ねじ軸の回転により前記
主軸の軸線と平行な方向に移動するものであることが好
ましい。
【0013】また、上記の電動チャック装置において、
前記係合部材および前記被係合部は、互いに係合可能で
あるとともに互いに非接触とすることも可能なものであ
ることが好ましい。
【0014】また、上記の電動チャック装置において、
前記主軸と前記進退移動部材との間に設けられ、前記把
持爪の開閉動作を行うときには前記主軸と前記進退移動
部材とを非連結状態とし、前記被把持物を把持している
ときには前記主軸と前記進退移動部材とを連結状態とす
る連結・非連結切換手段を有することが好ましい。
【0015】また、上記の電動チャック装置において、
前記主軸台と前記連結・非連結切換手段との間に設けら
れ、前記連結・非連結切換手段に電流を供給する給電手
段を有し、前記連結・非連結切換手段は、前記給電手段
からの供給電流が停止したときに連結状態となるもので
あることが好ましい。
【0016】また、上記の電動チャック装置において、
前記駆動用モータは、直線駆動型のモータであり、前記
主軸台と前記主軸との間に設けられ、前記駆動用モータ
に対する駆動電力と制御信号とを非接触で送電する送電
手段を有することが好ましい。
【0017】また、上記の電動チャック装置において、
前記駆動用モータは、トルクの制御が可能であり前記把
持爪の把持力の制御が行えるものであることが好まし
い。
【0018】また、上記の電動チャック装置において、
前記駆動用モータは、位置の制御が可能であり前記把持
爪の位置の制御が行えるものであることが好ましい。
【0019】また、上記の電動チャック装置において、
前記駆動用モータは、速度の制御が可能であり前記把持
爪の把持速度の制御が行えるものであることが好まし
い。
【0020】上記課題を解決するための手段の具体例
を、発明の実施の形態の表記と対応させて説明する。進
退移動部材には、ドローチューブ4が対応する。被係合
部には、係合溝44または係合溝46が対応する。被係
合部材には、係合溝部材43が対応する。変換機構に
は、ボールねじ軸2およびボールナット31、または、
ボールねじ軸21およびボールナット33が対応する。
連結・非連結切換手段には、主軸クラッチ7が対応す
る。給電手段には、送電コイル72および電力受信コイ
ル73が対応する。送電手段には、送電部98および受
信部99が対応する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1(a)は、本発明により開閉
動作を行うチャック6の断面図であり、図1(b)は、
チャック6のX矢視方向から見た部分拡大図である。図
2は、チャック6の正面図であり、図1(a)における
右方向から見た図である。チャック6は、NC(数値制
御)旋盤等の工作機械の主軸5の先端に取り付けられて
いる。なお、工作機械はターニングセンタ、研削盤など
であってもよい。主軸5は、主軸台51(図3参照)に
回転可能に支持され、主軸モータ(図示せず)によって
回転駆動される。主軸5の先端にはチャック本体60が
ボルト60aで固定されており、主軸5とチャック6と
は一体的に回転駆動される。
【0022】チャック本体60には、チャック本体60
に形成された案内溝によって半径方向に移動可能にマス
タージョー62が設けられている。マスタージョー62
は所定角度(例えば120度)ごとに複数個(例えば3
個)設けられている。マスタージョー62の把持爪61
側端部にはT溝および一方のセレーションが、把持爪6
1のマスタージョー62側端面には他方のセレーション
が形成されている。セレーションの噛み合いによって位
置が定められた把持爪61は、T溝に嵌り込んでいるT
ナットのねじにボルト61aをねじ込むことにより、マ
スタージョー62にそれぞれ固定されている。この把持
爪61によって、工作物を複数方向(例えば3方向)か
ら把持し、主軸5を回転駆動するとともに、工作物とバ
イト等の加工工具とを主軸軸線方向および主軸軸線と直
交する方向に相対移動させることにより工作物の加工を
行う。
【0023】把持爪61の開閉動作は、くさび部材63
を前後方向(主軸5の軸線方向)に駆動することによ
り、くさび部材63と係合するマスタージョー62が半
径方向に移動して生じる。くさび部材63は、前後駆動
部材64により前後方向に駆動される。前後駆動部材6
4は、ドローチューブ4とねじ結合により結合されてい
る。そして、ドローチューブ4の前端に形成された凹溝
には、中間部材60cの後方の凸部が係合している。ま
た、回り止め部材60bに形成された凹溝にも中間部材
60cの前方の凸部が係合している。X矢視方向から見
た部分拡大図である図1(b)にこれらの凹溝と凸部の
係合構造が示されている。回り止め部材60bはチャッ
ク本体60にボルトで固定されている。したがって、ド
ローチューブ4は主軸5に対して主軸5の軸線方向にの
み移動可能であり、回転方向に関してはドローチューブ
4は主軸5と一体に回転する。
【0024】このドローチューブ4を主軸5に対して前
後方向(図1における右左方向)に進退移動させること
により、前後駆動部材を64を前後方向に駆動して、そ
の結果として把持爪61を開閉駆動することができる。
なお、くさび部材63と前後駆動部材64は、図1のよ
うに一体のものであってもよく、別体のものが固定され
ているものであってもよい。
【0025】図3は、ドローチューブ4を進退移動させ
るための駆動機構を示す図である。主軸5の後端には、
クラッチ基体71が固定されている。また、クラッチ基
体71には、主軸5とドローチューブ4とを連結状態
(相対移動が不可能な状態)あるいは非連結状態(相対
移動が可能な状態)に切り換えるための主軸クラッチ7
が設けられている。
【0026】主軸クラッチ7は、クラッチ基体71に固
定された磁極部材75とクラッチ切断用コイル74、お
よびアーマチュア77によって構成される。主軸クラッ
チ7の動作原理は後述するが、主軸クラッチ7は、磁極
部材75とアーマチュア77が磁力により吸引されると
これらが接続されて連結状態となる。クラッチ切断用コ
イル74に電流を供給すると、主軸クラッチ7は切断状
態となる。
【0027】アーマチュア77は回転部材84に固定さ
れており、回転部材84は主軸5の後端部に軸受86に
よって回転可能に支持されている。ドローチューブ4の
後端部には、後端部材41がねじ結合によって固定され
ている。また、後端部材41には第1環状部材81が固
定されており、第1環状部材81には第2環状部材82
が取り付けられている。第2環状部材82は第1環状部
材81に対して、周方向の位置を調整可能であり、位置
調整後に固定することができる。
【0028】図4に示すように、回転部材84の外周面
には、主軸5の軸線方向と一定の角度をなすような傾斜
溝85が形成されている。この傾斜溝85には、第1環
状部材81および第2環状部材82のそれぞれの内周面
に設けられたカムフォロア83,83が係合している。
第2環状部材82の周方向位置を第1環状部材81に対
して調整することにより、カムフォロア83,83と傾
斜溝85の内面との遊びをなくして係合させることがで
きる。カムフォロア83,83と傾斜溝85との係合に
よって、ドローチューブ4の軸方向の移動を回転部材8
4の回転運動に変換している。
【0029】主軸クラッチ7が連結状態になると、アー
マチュア77および回転部材84は主軸5と連結され
て、回転部材84が主軸5に対して回転不能となる。そ
して、ドローチューブ4の軸方向の移動も不能となる。
すなわち、ドローチューブ4が主軸5と連結状態とな
り、ドローチューブ4が軸方向に移動不能となる。クラ
ッチ切断用コイル74に電流を供給すると、磁極部材7
5とアーマチュア77の間の吸引力が消滅し、これらは
切断状態となる。すると、回転部材84が主軸5に対し
て回転可能となり、主軸5とドローチューブ4も非連結
状態となってドローチューブ4が軸方向に移動可能とな
る。
【0030】送電コイル72および電力受信コイル73
は、非接触でクラッチ切断用コイル74に給電するため
のものである。送電コイル72は工作機械の主軸台51
等に取り付けられており、電力受信コイル73はクラッ
チ基体71に固定されている。送電コイル72と電力受
信コイル73との間には間隙が設けられており、電力受
信コイル73、クラッチ基体71および主軸5は送電コ
イル72とは非接触の状態で回転可能である。送電コイ
ル72から電力受信コイル73へは、交流電力が電磁誘
導により伝送される。電力受信コイル73が受信した交
流電力は、整流されて直流となり、クラッチ切断用コイ
ル74に給電される。
【0031】このように、送電コイル72から電力を供
給すると主軸クラッチ7が切断状態となり、電力が遮断
されると主軸クラッチ7が連結状態となる。主軸クラッ
チ7が切断状態であれば、ドローチューブ4と主軸5は
非連結状態となり、ドローチューブ4を主軸5に対して
軸線方向に進退移動させて、把持爪61の開閉駆動を行
うことができる。ドローチューブ4の後端部には後端部
材41が固定されており、後端部材41には軸受42に
よって回転可能に係合溝部材43が支持されている。す
なわち、係合溝部材43は、ドローチューブ4に対して
自由に回転可能であるが、軸方向にはドローチューブ4
と一体に移動する。係合溝部材43には被係合部として
の係合溝44が形成されている。
【0032】一方、主軸台51には回転駆動型の駆動用
モータ1が設置されている。駆動用モータ1の出力軸1
1の回転は、歯車伝達機構12を介してボールねじ軸2
に伝達される。ボールねじ軸2にはボールナット31が
螺合しており、ボールナット31は係合部材3の一端部
である根元部に固定されている。また、係合部材3他端
の先端部は、図5に示すように、係合溝44にちょうど
はまり込む形状に形成されており、係合溝44に係合し
ている。図5は、駆動用モータ1から係合部材3までの
間の歯車伝達機構12も示している。
【0033】駆動用モータ1を回転駆動することによ
り、歯車伝達機構12を介してボールねじ軸2を回転さ
せ、係合部材3および係合溝部材43を主軸5の軸線方
向に移動させることができる。係合部材3の先端部が係
合溝部材43の係合溝44に係合しているため、係合部
材3およびボールナット31は回転運動が規制されて主
軸5の軸線方向にのみ移動する。
【0034】主軸クラッチ7が連結状態ではドローチュ
ーブ4と主軸5が連結状態となり、ドローチューブ4が
軸線方向に移動不能となるので、把持爪61は固定状態
となりゆるむことがない。工作物の加工中は送電コイル
72からの電力を遮断して主軸クラッチ7を連結状態と
している。このため、工作物の加工中(主軸の回転中)
に停電等の事故が生じて電力の供給が停止しても、把持
爪61は固定状態のままであり工作物は確実に保持され
ている。したがって、工作物がチャック6から脱落して
飛び出す等の危険な事故が防止できる。
【0035】次に、本発明のチャック装置による、把持
爪61の開閉動作の概要を説明する。把持爪61の開閉
動作を行う際には、まず、クラッチ切断用コイル74に
電流を供給して主軸クラッチ7を切断状態とする。そう
すると、主軸5とドローチューブ4が非連結状態とな
り、ドローチューブ4の進退移動が可能となる。次に、
駆動用モータ1を所定方向に回転駆動して、係合部材3
によりドローチューブ4を進退移動させ把持爪61の開
閉駆動を行う。すなわち、把持爪61を解放方向に移動
させて工作物を解放したり、把持爪61を把持方向に移
動させて工作物を把持したりする。
【0036】工作物を把持した場合には、次に、クラッ
チ切断用コイル74への電流を遮断して主軸クラッチ7
を連結状態とする。すると、主軸5とドローチューブ4
が連結状態となり、ドローチューブ4の進退移動が不可
能となる。この状態では、把持爪61は工作物を把持し
てロック状態となり緩むことはない。これで、把持爪6
1の開閉駆動の動作を終了する。
【0037】このように、把持爪61による把持力は主
軸クラッチ7によって保持される。このため、係合部材
3からドローチューブ4に把持力を保持するための力を
作用させておく必要がなく、後端部材41と係合溝部材
43との間の軸受42等に摩耗破損等の問題が発生しに
くくなる。なお、主軸回転速度が高速仕様でない場合等
軸受42の寿命問題が発生しない場合には、主軸クラッ
チ7を設けないで、係合部材3からドローチューブ4に
把持力を保持するための力を作用させておいてもよい。
以上のような把持爪61の開閉動作は、主軸5を停止さ
せた状態でも、主軸5を回転させたままの状態でも可能
である。
【0038】また、駆動用モータ1としては、回転位置
および回転速度の制御ならびに駆動トルクの制御が可能
な制御モータが好ましい。回転位置の制御が可能な制御
モータであれば把持爪61の位置の制御を行うことがで
き、回転速度の制御が可能な制御モータであれば把持爪
61の移動速度の制御を行うことができる。また、駆動
トルクの制御が可能な制御モータであれば、把持爪61
による把持力を駆動トルクによって直接的に制御するこ
とができる。
【0039】すなわち、NC加工プログラム、MDI等
から把持径、把持力等を指令することで、工作物を所望
の把持条件で把持することができる。したがって、主軸
を回転させたままの状態であっても、把持径、把持力の
変更等を行うことができる。さらに、主軸クラッチ7の
ような連結・非連結切換手段を設けなくても、トルクの
フィードバック、位置のフィードバックをかけることに
より、把持力等を所望の値に保持することができる。
【0040】図6は、主軸クラッチ7の動作原理を示す
模式図である。前述のように、主軸5の後端には、クラ
ッチ基体71が固定されており、主軸クラッチ7の磁極
部材75はこのクラッチ基体71に固定されている。ま
た、磁極部材75には図示のように永久磁石76が配置
されている。クラッチ切断用コイル74に電流が流れて
いない状態では、永久磁石76から発生する磁力線Pに
よりアーマチュア77が磁極部材75に吸引され連結状
態となる。主軸クラッチ7の連結状態では、主軸5とド
ローチューブ4も連結状態となる。ただし、ここではド
ローチューブ4の軸線方向移動をアーマチュア77の回
転運動に変換する機構は図示を省略している。
【0041】クラッチ切断用コイル74に電流を流す
と、その電流によって磁力線Qが発生する。磁力線Q
は、永久磁石76による磁力線Pとちょうど打ち消し合
う向きと強度とされている。したがって、クラッチ切断
用コイル74に電流が流れると、磁力線は打ち消されア
ーマチュア77を磁極部材75に吸引する磁力も消滅す
る。このとき、主軸クラッチ7は切断状態となる。主軸
クラッチ7の切断状態では、主軸5とドローチューブ4
が非連結状態となる。
【0042】図7は、チャック6の把持爪61を開閉駆
動するための他の駆動機構を示す図である。この場合の
ドローチューブ4も、主軸5に対して主軸5の軸線方向
に移動可能かつ回転方向には移動不能に設けられてい
る。ドローチューブ4の後端部には、後端部材45が固
定されている。この駆動機構では、後端部材45の外周
に直接、係合溝46が形成されている。そして、この係
合溝46の幅は係合部材32の係合部の幅よりも所定量
だけ大きくなるように形成されている。
【0043】係合部材32は、図3に示した駆動用モー
タ、伝達機構と同様の機構により主軸5の軸線方向に駆
動することができる。クラッチ基体71、主軸クラッチ
7の構成も図3に示したものと同等である。この駆動機
構では、ドローチューブ4の進退移動をアーマチュア7
7の回転運動に変換する機構が図3に示したものとは異
なっている。後端部材45には雄ねじ87が固定されて
おり、この雄ねじ87に螺合する雌ねじ部が内周に形成
された歯車88が回転可能にクラッチ基体71に支持さ
れている。また、クラッチ基体71には、歯車88と噛
み合う内歯歯車を有する回転部材89が回転可能に支持
されている。そして、この回転部材89にアーマチュア
77が固定されている。
【0044】係合部材32によりドローチューブ4を進
退移動させると、後端部材45および雄ねじ87も移動
し、雄ねじ87の移動によりこれと螺合する歯車88が
回転する。そして歯車88と噛み合う内歯歯車により回
転部材89およびアーマチュア77が回転する。したが
って、主軸クラッチ7の連結状態とすると、アーマチュ
ア77が主軸5に対して回転不能となり、主軸5とドロ
ーチューブ4が連結状態となって、ドローチューブ4の
軸線方向移動が阻止される。主軸クラッチ7が切断状態
になれば、主軸5とドローチューブ4が非連結状態とな
り、ドローチューブ4の軸線方向移動が可能となる。
【0045】なお、この駆動機構においては、雄ねじ8
7および歯車88によって主軸5回転時のアンバランス
が発生することを避ける必要がある。すなわち、雄ねじ
87および歯車88を主軸5の外周方向に均等な位置に
複数設け、主軸5の回転バランスを保つようにすること
が好ましい。
【0046】図8は、チャック6の把持爪61を開閉駆
動するための、さらに別の駆動機構を示す図である。こ
の駆動機構は、係合部材32、後端部材45、係合溝4
6、クラッチ基体71、主軸クラッチ7の構成は図7に
示したものと同等である。この駆動機構では、ドローチ
ューブ4の進退移動をアーマチュア77の回転運動に変
換する機構が図7に示したものとは異なっている。
【0047】ドローチューブ4の後端部には、後端部材
45がねじ結合によって固定されている。また、後端部
材45には環状部材81aが固定されており、環状部材
81aの内周面にはカムフォロア83aが設けられてい
る。アーマチュア77は回転部材84に固定されてお
り、回転部材84は主軸5の後端部に軸受86によって
回転可能に支持されている。図9に示すように、回転部
材84の外周面には、主軸5の軸線方向と一定の角度を
なすような傾斜溝85が形成されている。この傾斜溝8
5には、環状部材81aの内周面に設けられたカムフォ
ロア83aが係合している。この場合は、カムフォロア
83aの外径寸法と傾斜溝85の内面の寸法とを遊びな
く嵌り込むように形成してある。カムフォロア83aと
傾斜溝85との係合によって、ドローチューブ4の軸方
向の移動を回転部材84の回転運動に変換している。
【0048】主軸クラッチ7が連結状態になると、アー
マチュア77および回転部材84が主軸5に対して回転
不能となり、ドローチューブ4の軸線方向の進退移動も
不能となる。すなわち、ドローチューブ4が主軸5と連
結状態となる。主軸クラッチ7が切断状態になると、ア
ーマチュア77および回転部材84が主軸5に対して回
転可能となり、主軸5とドローチューブ4が非連結状態
となってドローチューブ4が軸線方向に移動可能とな
る。
【0049】図10は、把持爪61の開閉駆動のための
さらに別の駆動機構を示す図である。この駆動機構で
は、駆動用モータとして減速機構が付属した駆動用モー
タ10を使用している。駆動用モータ10から減速部1
3を介して減速された出力軸14は、ボールねじ軸21
に接続されている。ボールねじ軸21は、係合部材32
の根元部に固定されたボールナット33に螺合してい
る。また、係合部材32の先端部は、後端部材45に形
成された係合溝46に係合している。
【0050】後端部材45には、円筒状の雄ねじ部材9
2が固定されている。また、回転部材90が主軸5の後
端部に軸受86によって回転可能に支持されており、こ
の回転部材90にアーマチュア77が固定されている。
さらに、回転部材90には、雄ねじ部材92と螺合する
雌ねじ部材91が固定されている。これらの雄ねじ部材
92および雌ねじ部材91は、ねじ溝のリード角が大き
く設定されており、雄ねじ部材92の主軸5軸線方向の
移動によって雌ねじ部材91が回転するようにされてい
る。
【0051】これにより、駆動用モータ10によって係
合部材32が主軸5の軸線方向に駆動され、後端部材4
5を介してドローチューブ4が進退移動すると、その進
退移動が雄ねじ部材92および雌ねじ部材91を介して
アーマチュア77および回転部材90の回転運動に変換
される。主軸クラッチ7が連結状態になると、アーマチ
ュア77および回転部材90が主軸5に対して回転不能
となり、ドローチューブ4の軸線方向移動も不能とな
る。主軸クラッチ7が切断状態になると、アーマチュア
77および回転部材90が主軸5に対して回転可能とな
り、ドローチューブ4が軸線方向に移動可能となる。
【0052】図7,8,10に示した駆動機構では、係
合溝46が後端部材45の外周に直接形成されているの
で、係合部材32と後端部材45が接触していると、主
軸5の回転により両者に摩耗を生じる。そのため、把持
爪61の開閉動作が終了して主軸クラッチ7を連結状態
としたら、係合部材32を係合溝46の中央部に移動さ
せ、係合部材32と後端部材45が非接触の状態となる
ようにする。このように係合部材32の移動を制御する
ことにより、係合部材32および後端部材45の摩耗を
防止することができる。なお、図7,8,10に示した
駆動機構は、図3のように、後端部材41に軸受42に
よって回転可能に支持された係合溝部材43に係合溝4
4を設けたものであってもよい。さらに、図3に示した
駆動機構が、図7,8,10のように、後端部材45の
外周に係合溝46を直接形成したものであってもよい。
【0053】図11は、把持爪61の開閉駆動のための
さらに別の駆動機構を示す図である。この駆動機構で
は、ドローチューブ4を進退移動させるための駆動用モ
ータとして、直線駆動型の駆動モータであるリニアモー
タ100を使用している。主軸5の後端部には、内部が
中空の中空部材93が固定されている。中空部材93の
内部には、主軸5の軸線方向に移動可能に移動部材95
が設けられており、この移動部材95はドローチューブ
4の後端部に接続されている。
【0054】中空部材93の内面側には、コイル94が
設置されている。そして、移動部材95の外面のコイル
94に対向する位置には磁石96が固定されている。コ
イル94と磁石96によってリニアモータ100を構成
している。すなわち、コイル94に駆動電流を流すこと
により、磁石96および移動部材95を駆動して主軸5
の軸線方向に移動させることができる。コイル94への
駆動電力は、送電部98および受信部99からなる非接
触送電装置によって供給される。また、リニアモータ1
00の移動位置、駆動力等を制御するための制御信号も
非接触送電装置によって非接触で伝達される。非接触送
電装置としては、例えば、特開平6−6993号公報に
記載されたようなものが使用できる。
【0055】中空部材93には、図示しない制御回路が
内蔵されていてもよい。非接触送電装置から送られる駆
動電力および制御信号によってリニアモータ100の制
御を行う。なお、リニアモータ100の移動位置はリニ
アスケール97によって検出される。リニアモータ10
0としては、コイル94および磁石96を円筒状に形成
して、円筒状のリニアモータとすることが回転バランス
の点から好ましい。リニアモータ100として平板状の
ものを使用する場合には、リニアモータ100を主軸5
の外周方向に均等な位置に複数設け、主軸5の回転バラ
ンスを保つようにすることが好ましい。主軸5の軸線回
りの回転バランスを保つようにすれば、主軸5を高速回
転させたときの回転アンバランスによる振動の発生を抑
制することができる。
【0056】この駆動機構では、リニアモータ100に
よってドローチューブ4を進退移動させて把持爪61に
より工作物を把持したら、リニアモータ100による駆
動力をその状態で維持することにより、把持爪61の把
持力を保持する。このようにしても、リニアモータ10
0への給電も非接触で行われるため、主軸5の回転によ
る摩耗が発生する部分はない。この駆動機構では、ドロ
ーチューブ4をリニアモータ100によって直接進退移
動させるという簡素な駆動機構であるため、機械的な故
障等の発生する可能性が小さく、信頼性が高くなる。
【0057】以上のいずれの実施の形態においても、主
軸5の停止時または回転時にかかわらずチャック6の解
放または把持動作が可能である。そのため、長尺の棒材
を順次繰り出して加工を行うバーフィード加工等の加工
においても主軸を停止させることなく高能率に加工を遂
行することができる。なお、以上の実施の形態において
は、チャックの把持爪の開閉駆動をくさび機構によって
行っているが、くさび機構に限らず、レバー機構、スク
ロール機構やその他の任意の機構で行うようにしてもよ
い。
【0058】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下のような効果を奏する。
【0059】駆動用モータで主軸の回転中でも把持爪の
開閉駆動を行えるようにしたので、バーフィード加工等
の加工においても主軸を停止させることなく高能率に加
工を行うことができる。また、油圧ユニットを使用しな
いため、作動油の交換作業も不要で保守コストを低減す
ることができ、作動油漏れが生じて環境を汚染したりす
ることもない。さらに、チャックシリンダもなく発熱量
が小さいので、主軸、主軸台等の熱変位も小さくなり工
作機械における工作物の加工精度が向上する。
【0060】位置およびトルクの制御が可能な駆動用モ
ータによって主軸の回転中にも把持爪の位置および把持
力の制御が行えるようにしたので、主軸を停止させるこ
となく高能率で最適な把持条件で工作物の加工を行うこ
とができる。
【0061】駆動用モータとして把持爪の位置および把
持力の制御が可能な回転駆動型のモータを使用したの
で、把持爪の把持位置の制御および把持力の制御を駆動
用モータによって直接的に高精度に行うことができる。
そして、主軸回転中にも、把持爪の位置および把持力の
制御が可能なため、高能率で最適な把持条件で工作物の
加工を行うことができる。
【0062】変換機構を主軸の軸線と平行なねじ軸とナ
ットとし、係合部材がねじ軸の回転により主軸の軸線と
平行な方向に移動するようにしたので、係合部材の進退
移動機構が簡素なものとなり、駆動機構のコストを低減
することができる。
【0063】係合部材と被係合部とを、互いに係合可能
であるとともに互いに非接触とすることも可能なものと
すれば、進退移動部材を進退移動させるとき以外は係合
部材と被係合部とを非接触として、主軸の回転による係
合部材と被係合部の摩耗を抑制することができる。
【0064】連結・非連結切換手段により、主軸と進退
移動部材との連結・非連結を切り換えられるようにした
ので、これらを連結状態として把持爪の把持力を保持す
ることができ、各部に発生する摩耗を抑制することがで
きる。また、工作物を把持した状態で把持爪の移動を確
実に阻止することができ、工作物把持状態の信頼性が向
上する。
【0065】連結・非連結切換手段が給電手段からの供
給電流が停止したときに連結状態となるものであるた
め、主軸の回転中に電力の供給が停止しても工作物は確
実に保持されていて、工作物がチャックから脱落して飛
び出す等の危険な事故が防止できる。
【0066】駆動用モータとして把持爪の位置および把
持力の制御が可能な直線駆動型の制御モータを使用した
ので、把持爪の把持位置の制御および把持力の制御を制
御モータによって直接的に高精度に行うことができる。
そして、主軸回転中にも、把持爪の位置および把持力の
制御が可能なため、高能率で最適な把持条件で工作物の
加工を行うことができる。また、進退移動部材を直線駆
動型の駆動用モータによって主軸の軸線方向に進退移動
させるようにしたため、駆動機構が極めて簡素なものと
なり、機械的な故障等の発生する可能性が小さく信頼性
が高くなる。さらに、駆動用モータに対する駆動電力と
制御信号とを送電手段によって非接触で送電するように
したので、送電手段の摩耗がなく部品の交換の必要もな
いため保守コストを低減することができる。また、主軸
の摩擦抵抗も小さくなり、主軸駆動のための消費電力を
低減することができる。
【0067】駆動用モータをトルクの制御が可能なもの
としたので、把持爪の把持力の制御を駆動用モータによ
って直接的に高精度に行うことができる。
【0068】駆動用モータを位置の制御が可能なものと
したので、把持爪の位置の制御を駆動用モータによって
直接的に高精度に行うことができる。
【0069】駆動用モータを速度の制御が可能なものと
したので、把持爪の把持速度の制御を駆動用モータによ
って直接的に高精度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明により開閉動作を行うチャック
の断面図である。
【図2】図2は、チャックの正面図である。
【図3】図3は、ドローチューブを進退移動させるため
の駆動機構を示す図である。
【図4】図4は、回転部材の傾斜溝とカムフォロアを示
す図である。
【図5】図5は、係合溝部材と係合部材を示す図であ
る。
【図6】図6は、電磁クラッチの動作原理を示す模式図
である。
【図7】図7は、把持爪を開閉駆動するための他の駆動
機構を示す図である。
【図8】図8は、把持爪の開閉駆動のためのさらに別の
駆動機構を示す図である。
【図9】図9は、図8の駆動機構における回転部材の傾
斜溝とカムフォロアを示す図である。
【図10】図10は、把持爪の開閉駆動のためのさらに
別の駆動機構を示す図である。
【図11】図11は、把持爪の開閉駆動のためのさらに
別の駆動機構を示す図である。
【符号の説明】
1…駆動用モータ 2…ボールねじ軸 3,32…係合部材 4…ドローチューブ 5…主軸 6…チャック 7…主軸クラッチ 10…駆動用モータ 11,14…出力軸 12…歯車伝達機構 13…減速部 21…ボールねじ軸 31,33…ボールナット 32…係合部材 41,45…後端部材 43…係合溝部材 44,46…係合溝 51…主軸台 60…チャック本体 61…把持爪 62…マスタージョー 63…くさび部材 64…前後駆動部材 71…クラッチ基体 72…送電コイル 73…電力受信コイル 74…クラッチ切断用コイル 75…磁極部材 76…永久磁石 77…アーマチュア 81…第1環状部材 82…第2環状部材 83…カムフォロア 84,89,90…回転部材 85…傾斜溝 87…雄ねじ 88…歯車 91…雌ねじ部材 92…雄ねじ部材 93…中空部材 94…コイル 95…移動部材 96…磁石 97…リニアスケール 98…送電部 99…受信部 100…リニアモータ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸台(51)に回転可能に支持された主
    軸(5)の先端に設けられ、被把持物を把持する把持爪
    (61)を開閉するための開閉機構(63)が設けられ
    たチャック(6)と、 前記把持爪(61)を開閉駆動するための駆動用モータ
    (1)と、 前記主軸(5)の貫通孔内に前記主軸(5)の軸線方向
    に進退移動可能に設けられ、前記開閉機構(63)を作
    動する進退移動部材(4)と、 前記主軸(5)の軸線方向に進退移動可能に設けられ、
    前記進退移動部材(4)に設けられた被係合部(44,
    46)と係合し、前記駆動用モータ(1)の駆動力を前
    記進退移動部材(4)に前記主軸(5)の回転を許容し
    て伝達する係合部材(3,32)と、 前記駆動用モータ(1)と前記係合部材(3,32)と
    の間に設けられ、前記駆動用モータ(1)の回転運動を
    前記係合部材(3,32)の前記主軸(5)の軸線方向
    の直線運動に変換する変換機構(2,31)とを有する
    電動チャック装置。
  2. 【請求項2】主軸台(51)に回転可能に支持された主
    軸(5)の先端に設けられ、被把持物を把持する把持爪
    (61)を開閉するための開閉機構(63)が設けられ
    たチャック(6)と、 前記主軸(5)の貫通孔内に前記主軸(5)の軸線方向
    に進退移動可能に設けられ、前記開閉機構(63)を作
    動する進退移動部材(4)と、 前記主軸台(51)または前記主軸の後部側に設けら
    れ、前記主軸(5)に対して前記進退移動部材(4)を
    進退移動させて前記把持爪(61)を開閉駆動するため
    の駆動用モータ(1,100)とを有し、 前記駆動用モータ(1,100)は、少なくとも位置お
    よびトルクの制御が可能であって、前記主軸の回転中に
    も前記把持爪(61)の位置および把持力の制御が行え
    るものである電動チャック装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載した電動チャック装置であ
    って、 前記駆動用モータ(1)は、回転駆動型のモータであ
    り、 前記主軸(5)の軸線方向に進退移動可能に設けられ、
    前記進退移動部材(4)に設けられた被係合部(44,
    46)と係合する係合部材(3,32)と、 前記駆動用モータ(1)と前記係合部材(3,32)と
    の間に設けられ、前記駆動用モータ(1)の回転運動を
    前記係合部材(3,32)の前記主軸(5)の軸線方向
    の直線運動に変換する変換機構(2,31)とを有する
    電動チャック装置。
  4. 【請求項4】請求項1,3のいずれか1項に記載した電
    動チャック装置であって、 前記変換機構(2,31)は、 前記駆動用モータ(1)で駆動され、前記主軸(5)の
    軸線と平行な方向の軸線を有するねじ軸(2)と、 前記係合部材(3,32)に設けられ、前記ねじ軸
    (2)にねじ込まれたナット(31)とを有し、 前記係合部材(3,32)は、前記ねじ軸(2)の回転
    により前記主軸(5)の軸線と平行な方向に移動するも
    のである電動チャック装置。
  5. 【請求項5】請求項1,3,4のいずれか1項に記載し
    た電動チャック装置であって、 前記係合部材(3,32)および前記被係合部(44,
    46)は、互いに係合可能であるとともに互いに非接触
    とすることも可能なものである電動チャック装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載した電
    動チャック装置であって、 前記主軸(5)と前記進退移動部材(4)との間に設け
    られ、前記把持爪(61)の開閉動作を行うときには前
    記主軸(5)と前記進退移動部材(4)とを非連結状態
    とし、前記被把持物を把持しているときには前記主軸
    (5)と前記進退移動部材(4)とを連結状態とする連
    結・非連結切換手段(7)を有する電動チャック装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載した電動チャック装置であ
    って、 前記主軸台(51)と前記連結・非連結切換手段(7)
    との間に設けられ、前記連結・非連結切換手段(7)に
    電流を供給する給電手段(72,73)を有し、 前記連結・非連結切換手段(7)は、前記給電手段(7
    2,73)からの供給電流が停止したときに連結状態と
    なるものである電動チャック装置。
  8. 【請求項8】請求項2に記載した電動チャック装置であ
    って、 前記駆動用モータ(100)は、直線駆動型のモータで
    あり、 前記主軸台(51)と前記主軸(5)との間に設けら
    れ、前記駆動用モータ(100)に対する駆動電力と制
    御信号とを非接触で送電する送電手段(98,99)を
    有する電動チャック装置。
  9. 【請求項9】請求項1に記載した電動チャック装置であ
    って、 前記駆動用モータ(1)は、トルクの制御が可能であり
    前記把持爪(61)の把持力の制御が行えるものである
    電動チャック装置。
  10. 【請求項10】請求項1,9のいずれか1項に記載した
    電動チャック装置であって、 前記駆動用モータ(1)は、位置の制御が可能であり前
    記把持爪(61)の位置の制御が行えるものである電動
    チャック装置。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれか1項に記載し
    た電動チャック装置であって、 前記駆動用モータ(1,100)は、速度の制御が可能
    であり前記把持爪(61)の把持速度の制御が行えるも
    のである電動チャック装置。
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