JP2001246510A - 電動チャック装置 - Google Patents

電動チャック装置

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JP2001246510A
JP2001246510A JP2000053847A JP2000053847A JP2001246510A JP 2001246510 A JP2001246510 A JP 2001246510A JP 2000053847 A JP2000053847 A JP 2000053847A JP 2000053847 A JP2000053847 A JP 2000053847A JP 2001246510 A JP2001246510 A JP 2001246510A
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main shaft
opening
draw tube
connection
tube
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JP2000053847A
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English (en)
Inventor
Akira Koshiyou
明 古正
Keiichi Miyagawa
啓一 宮川
Yukinaga Sasazawa
幸永 笹澤
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Hitachi Seiki Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】工作機械の主軸の回転中にも把持爪の開閉駆動
を可能とする電動チャック装置を提供する。 【構成】工作機械の主軸台に回転可能に支持された主軸
5の先端に設けられ、被把持物を把持する把持爪を開閉
するための開閉機構が設けられたチャックと、主軸台に
設けられ、把持爪を開閉駆動するための駆動用モータ
と、主軸の貫通孔内に回転可能に設けられ、駆動用モー
タにより主軸に対して回転駆動されるドローチューブ4
と、ドローチューブと開閉機構との間に設けられ、ドロ
ーチューブの回転運動を主軸の軸線方向の直線運動に変
換するねじ機構と、主軸とドローチューブとの間に設け
られ、把持爪の開閉動作を行うときには主軸とドローチ
ューブとを非連結状態とし、被把持物を把持していると
きには主軸とドローチューブとを連結状態とする連結・
非連結切換手段7とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械のチャッ
クを駆動モータによって開閉駆動し、油圧ユニット、油
圧シリンダ等を不要とした電動チャック装置に関し、特
に、主軸の回転中にも把持爪の開閉駆動が可能な電動チ
ャック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】旋盤等の工作機械の主軸端には工作物を
つかむためのチャックが取り付けられている。このチャ
ックの把持爪の開閉を油圧シリンダにより行うものが公
知である。これは、主軸後部に設けたチャックシリンダ
を油圧により駆動して、主軸内のドローチューブを進退
移動させ、くさび機構、レバー機構等の伝達機構を介し
て把持爪を開閉動作させるものである。このように油圧
を使用したチャックでは、作動油の劣化等により作動油
の交換作業が必要となって保守コストが増加したり、交
換作業等により作動油漏れが生じて環境を汚染したりす
るという問題点があった。
【0003】また、チャックシリンダは主軸が高速回転
を行うと油圧シリンダに圧油を供給するロータリバルブ
部からの発熱量が大きくなり、主軸、主軸台等に熱変位
を生じさせて工作機械の加工精度を低下させてしまうと
いう問題点があった。さらに、油圧ユニットはポンプを
駆動する駆動モータが常時回転して作動油の圧力を維持
しているため、電力消費が増加するという問題点もあっ
た。
【0004】このため、油圧ユニットとチャックシリン
ダを使用しないチャックとして、特開平1−23410
5号公報に記載されたようなものが公知である。これ
は、電磁ブレーキ装置(31)によりボールねじ軸(1
0)および主軸を非回転状態とし、電動機によりボール
ねじナット(8)を回転させてドローチューブ(16)
を前後動させ、チャックの開閉駆動を行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開平1−23
4105号公報に記載されたチャック装置では、チャッ
クの把持爪を開閉動作させるときには主軸の回転を停止
させる必要があり、主軸の回転中には把持爪の開閉動作
を行うことはできない。このため、長尺の棒材を順次繰
り出して加工を行うバーフィード加工においては、棒材
を繰り出すためにチャックの開閉を行うたびに主軸の回
転を停止させる必要が生じ、加工能率が低下してしまう
という問題点があった。
【0006】そこで、本発明は、主軸の回転中にも把持
爪の開閉駆動を可能として、バーフィード加工等の加工
においても主軸を停止させることなく高能率に加工を遂
行することのできる電動チャック装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電動チャック装置は、工作機械の主軸台に
回転可能に支持された主軸の先端に設けられ、被把持物
を把持する把持爪を開閉するための開閉機構が設けられ
たチャックと、前記主軸台に設けられ、前記把持爪を開
閉駆動するための駆動用モータと、前記主軸の貫通孔内
に回転可能に設けられ、前記駆動用モータにより前記主
軸に対して回転駆動されるドローチューブと、前記ドロ
ーチューブと前記開閉機構との間に設けられ、前記ドロ
ーチューブの回転運動を前記開閉機構を作動するための
前記主軸の軸線方向の直線運動に変換する変換機構と、
前記主軸と前記ドローチューブとの間に設けられ、前記
把持爪の開閉動作を行うときには前記主軸と前記ドロー
チューブとを非連結状態とし、被把持物を把持している
ときには前記主軸と前記ドローチューブとを連結状態と
する連結・非連結切換手段とを有するものである。
【0008】また、本発明の電動チャック装置は、工作
機械の主軸台に回転可能に支持された主軸の先端に設け
られ、被把持物を把持する把持爪を開閉するための開閉
機構が設けられたチャックと、前記主軸台に設けられ、
前記把持爪を開閉駆動するための駆動用モータと、前記
主軸の貫通孔内に、前記主軸の軸線方向に進退移動可能
に設けられ、前記開閉機構を作動するドローチューブ
と、前記ドローチューブと前記駆動用モータとの間に設
けられ、前記駆動用モータによる回転運動を前記ドロー
チューブの前記主軸の軸線方向の直線運動に変換する変
換機構と、前記主軸と前記ドローチューブとの間に設け
られ、前記把持爪の開閉動作を行うときには前記主軸と
前記ドローチューブとを非連結状態とし、被把持物を把
持しているときには前記主軸と前記ドローチューブとを
連結状態とする連結・非連結切換手段とを有するもので
ある。
【0009】また、上記の電動チャック装置において、
前記主軸台と前記連結・非連結切換手段との間に設けら
れ、前記連結・非連結切換手段に電流を供給する給電手
段を有することが好ましい。
【0010】また、上記の電動チャック装置において、
前記給電手段は、前記連結・非連結切換手段に非接触で
電流を供給するものであることが好ましい。
【0011】また、上記の電動チャック装置において、
前記連結・非連結切換手段は、前記給電手段から電流を
供給されたときに非連結状態となり、前記給電手段から
の供給電流が停止したときに連結状態となるものである
ことが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1は、本発明により開閉動作を
行うチャック6の断面図である。チャック6は、工作機
械としてのNC(数値制御)旋盤の主軸5の先端に取り
付けられている。なお、工作機械はターニングセンタ、
研削盤などであってもよい。主軸5は、主軸台(図示せ
ず)に回転可能に支持され、主軸モータ(図示せず)に
よって回転駆動される。主軸5の先端にはチャック本体
60がボルト60aで固定されており、主軸5とチャッ
ク6とは一体的に回転駆動される。
【0013】チャック本体60には、チャック本体60
に形成された案内溝によって半径方向に移動可能にマス
タージョー62が設けられている。マスタージョー62
は所定角度(例えば120度)ごとに複数個(例えば3
個)設けられている。そして、マスタージョー62には
それぞれ把持爪61がボルト61aによって固定されて
いる。この把持爪61によって、工作物を複数方向(例
えば3方向)から把持し、主軸5を回転駆動してバイト
等の加工工具により工作物の加工を行う。
【0014】把持爪61の開閉動作は、くさび部材63
を前後方向(主軸5の軸線方向)に駆動することによ
り、くさび部材63と係合するマスタージョー62が半
径方向に移動して生じる。くさび部材63は、前後駆動
部材64により前後方向に駆動される。前後駆動部材6
4は、主軸5に対して主軸5の軸線方向にのみ移動可能
に設けられており、また、ドローチューブ4とねじ結合
により結合されている。ドローチューブ4は主軸5に対
して、軸受4b等により回転可能かつ軸線方向に移動不
能に設けられている。したがって、ドローチューブ4を
主軸5に対して回転させることにより、前後駆動部材を
64を前後方向に駆動して、その結果として把持爪61
を開閉駆動することができる。
【0015】なお、くさび部材63と前後駆動部材64
は、図1のように一体のものであってもよく、別体のも
のが固定されているものであってもよい。また、主軸5
等と前後駆動部材64との間に回転規制部材を設け、く
さび部材63が前後駆動部材64に軸線方向のみ拘束さ
れているものであってもよい。
【0016】図2は、ドローチューブ4を回転駆動する
ための機構を示す図である。主軸5の後端には、クラッ
チ基体71が固定されている。また、クラッチ基体71
には、主軸5とドローチューブ4とを連結状態あるいは
切断状態(非連結状態)に切り換えるための主軸クラッ
チ7が設けられている。主軸クラッチ7は、クラッチ基
体71に固定された磁極部材75とクラッチ切断用コイ
ル74、およびアーマチュア77によって構成される。
主軸クラッチ7の動作原理は後述するが、主軸クラッチ
7は、磁極部材75とアーマチュア77が磁力により吸
引されるとこれらが接続されて連結状態となる。
【0017】アーマチュア77は歯付プーリ3に固定さ
れており、歯付プーリ3はドローチューブ4の後端に固
定されている。したがって、主軸クラッチ7が連結状態
になると、主軸5とドローチューブ4も連結状態となり
一体的に回転するようになる。クラッチ切断用コイル7
4に電流を供給すると、磁極部材75とアーマチュア7
7の間の吸引力が消滅し、これらは切断状態となり、主
軸5とドローチューブ4も切断状態となって両者は独立
して回転できるようになる。
【0018】送電コイル72および電力受信コイル73
は、非接触でクラッチ切断用コイル74に給電するため
のものである。送電コイル72は工作機械の主軸台(図
示せず)等に取り付けられており、電力受信コイル73
はクラッチ基体71に固定されている。送電コイル72
と電力受信コイル73との間には間隙が設けられてお
り、電力受信コイル73、クラッチ基体71および主軸
5は送電コイル72とは非接触の状態で回転可能であ
る。送電コイル72から電力受信コイル73へは、交流
電力が電磁誘導により伝送される。電力受信コイル73
が受信した交流電力は、整流されて直流となり、クラッ
チ切断用コイル74に給電される。
【0019】このように、送電コイル72から電力を供
給すると主軸クラッチ7が切断状態となり、電力が遮断
されると主軸クラッチ7が連結状態となる。主軸クラッ
チ7の切断状態ではドローチューブ4を主軸5に対して
回転駆動して、把持爪61の開閉駆動を行うことができ
る。ドローチューブ4の後端には歯付プーリ3が固定さ
れており、ドローチューブ4は、駆動用モータ1(図5
参照)により、歯付プーリ2、歯付ベルト、歯付プーリ
3を介して回転駆動される。
【0020】主軸クラッチ7が連結状態ではドローチュ
ーブ4と主軸5が接続されて一体的に回転するので、把
持爪61は固定状態となりゆるむことがない。工作物の
加工中は送電コイル72からの電力を遮断して主軸クラ
ッチ7を連結状態としている。このため、工作物の加工
中(主軸の回転中)に停電等の事故が生じて電力の供給
が停止しても、把持爪61は固定状態のままであり工作
物は確実に保持されている。したがって、工作物がチャ
ック6から脱落して飛び出す等の危険な事故が防止でき
る。
【0021】図3は、主軸クラッチ7の動作原理を示す
模式図である。前述のように、主軸5の後端には、クラ
ッチ基体71が固定されており、主軸クラッチ7の磁極
部材75はこのクラッチ基体71に固定されている。ま
た、磁極部材75には図示のように永久磁石76が配置
されている。クラッチ切断用コイル74に電流が流れて
いない状態では、永久磁石76から発生する磁力線Pに
よりアーマチュア77が磁極部材75に吸引され連結状
態となる。主軸クラッチ7の連結状態では、主軸5とド
ローチューブ4も連結状態となり一体的に回転するよう
になる。
【0022】クラッチ切断用コイル74に電流を流す
と、その電流によって磁力線Qが発生する。磁力線Q
は、永久磁石76による磁力線Pとちょうど打ち消し合
う向きと強度とされている。したがって、クラッチ切断
用コイル74に電流が流れると、磁力線は打ち消されア
ーマチュア77を磁極部材75に吸引する磁力も消滅す
る。このとき、主軸クラッチ7は切断状態となる。主軸
クラッチ7の切断状態では、主軸5とドローチューブ4
も非連結状態となり両者は独立して回転できるようにな
る。
【0023】図4は、チャック6の把持爪61を開閉駆
動するための他の駆動機構を示す図である。この場合の
ドローチューブ4aは、回転規制部材5aによって主軸
5に対して主軸5の軸線方向に移動可能かつ回転方向に
は移動不能に設けられている。ドローチューブ4aの後
端部外周には雄ねじが設けられており、歯付プーリ3a
の内周に設けられた雌ねじとねじ結合されている。歯付
プーリ3aは、軸受5b等によって主軸5に対して軸線
方向には移動不能かつ回転方向には回転可能に設けられ
ている。
【0024】この駆動機構では、ドローチューブ4aは
主軸5に対して回転しないので、ドローチューブ4aの
先端部と前後駆動部材64とは、図2のようにねじ結合
されていてもよいが、ドローチューブ4aの前後動が伝
達できればどのような結合でもかまわない。また、ドロ
ーチューブ4aと前後駆動部材64、くさび部材63と
を結合した後、この結合が緩まないようにできれば、回
転規制部材5aは必要でない。ドローチューブ4aと前
後駆動部材64が一体に固定されていてもよい。なお、
主軸クラッチ7、送電コイル72および電力受信コイル
73は、図2の駆動機構と同様な構成のため、説明を省
略する。
【0025】この駆動機構でも図2の駆動機構と同様
に、送電コイル72からの電力が遮断され主軸クラッチ
7が連結状態になると、主軸5、歯付プーリ3aおよび
ドローチューブ4aも連結状態となり一体的に回転する
ようになる。このとき、把持爪61は固定状態となる。
送電コイル72から電力を供給しクラッチ切断用コイル
74に電流を流すと、主軸クラッチ7が切断状態とな
り、主軸5と歯付プーリ3aも非連結状態となって両者
は独立して回転できるようになる。主軸クラッチ7の切
断状態では歯付プーリ3aを主軸5に対して回転駆動し
て、ドローチューブ4aを軸方向に移動し、把持爪61
の開閉駆動を行うことができる。歯付プーリ3aは、駆
動用モータ1(図5参照)により、歯付プーリ2(図5
参照)、歯付ベルトを介して回転駆動される。
【0026】図5は、駆動用モータ1の近傍の伝達機構
を示す図である。駆動用モータ1は、主軸5を支持する
主軸台(図示せず)に固定されている。駆動用モータ1
の出力軸には、駆動軸11が固定されている。駆動軸1
1の駆動用モータ1側には、モータクラッチ12が設け
られている。モータクラッチ12は、吸引部13とアー
マチュア15とからなり、吸引部13は駆動軸11に固
定されており、アーマチュア15は歯付プーリ2に固定
されている。歯付プーリ2は、駆動軸11の先端側に駆
動軸11に対して回転自在に設けられている。
【0027】吸引部13にはクラッチ連結用コイル14
が設けられており、クラッチ連結用コイル14に電流が
流されるとアーマチュア15が吸引部13に吸引されて
モータクラッチ12が連結状態となる。クラッチ連結用
コイル14の電流が遮断されるとアーマチュア15が吸
引部13から離れてモータクラッチ12が切断状態とな
る。クラッチ連結用コイル14への電流の供給は、図2
と同様の非接触の給電手段を用いてもよいし、接触式の
給電手段を用いてもよい。
【0028】把持爪61の開閉駆動を行う場合は、モー
タクラッチ12を連結状態として駆動用モータ1を回転
駆動する。駆動用モータ1の回転により、歯付プーリ
2、歯付ベルトを介して図2または図4の歯付プーリ
3,3aが回転駆動され、さらにドローチューブ4,4
aを介して把持爪61の開閉駆動が行われる。
【0029】次に、実際に把持爪61の開閉駆動を行う
場合の動作手順をフローチャートにより説明する。図6
は、主軸5を停止させて把持爪61の開閉動作を行う場
合の手順を示すフローチャートである。まず手順601
で、主軸5が回転中であれば主軸5の回転を停止させ
る。このとき必要であれば、主軸5を所定角度位置に位
置決めする。次に手順602において、主軸クラッチ7
を切断状態とするとともにモータクラッチ12を連結状
態とする。これにより、把持爪61の開閉駆動が可能と
なる。
【0030】そして手順603で、把持爪61の開閉駆
動を行う。すなわち、駆動用モータ1を所定方向に回転
駆動して、把持爪61を解放方向に移動させて工作物を
解放したり、把持爪61を把持方向に移動させて工作物
を把持したりする。次に手順604で、主軸クラッチ7
を連結状態とするとともにモータクラッチ12を切断状
態とする。この状態では、把持爪61は工作物を把持し
てロック状態となり緩むことはない。これで、把持爪6
1の開閉駆動の動作を終了する。
【0031】図7は、主軸5を回転状態のまま把持爪6
1の開閉動作を行う場合の手順を示すフローチャートで
ある。まず手順701で、駆動用モータ1を主軸5の回
転速度と同期するような回転速度で回転駆動する。これ
により、モータクラッチ12を連結状態としたときの機
械的な衝撃をなくすことができる。次に手順702にお
いて、主軸クラッチ7を切断状態とするとともにモータ
クラッチ12を連結状態とする。これにより、把持爪6
1の開閉駆動が可能となる。
【0032】そして手順703で、把持爪61の開閉駆
動を行う。すなわち、駆動用モータ1を所定の回転速度
で回転駆動して、把持爪61を解放方向に移動させて工
作物を解放したり、把持爪61を把持方向に移動させて
工作物を把持したりする。図2の駆動機構においては、
主軸5とドローチューブ4との回転速度の差により、前
後駆動部材64が前後方向に移動して把持爪を開閉駆動
する。図4の駆動機構においては、主軸5と歯付プーリ
3aとの回転速度の差により、ドローチューブ4aおよ
び前後駆動部材64が前後方向に移動して把持爪を開閉
駆動する。
【0033】次に手順704で、主軸クラッチ7を連結
状態とするとともにモータクラッチ12を切断状態とす
る。この状態では、把持爪61は工作物を把持してロッ
ク状態となり緩むことはない。これで、把持爪61の開
閉駆動の動作を終了する。このように、主軸5の回転中
においてもチャック6の解放または把持動作が可能であ
るので、長尺の棒材を順次繰り出して加工を行うバーフ
ィード加工等の加工においても主軸を停止させることな
く高能率に加工を遂行することができる。
【0034】なお、以上の実施の形態においては、モー
タクラッチ12により駆動用モータ1と歯付プーリ2と
を切断できるようにしたが、モータクラッチを省略する
こともできる。その場合は、工作物を把持して主軸を回
転させる際に駆動用モータ1も同期速度で回転させるよ
うにする。そのためには、駆動用モータ1に駆動用電流
を流さず、空転させるようにしてもよい。また、チャッ
クの把持爪の開閉駆動は、くさび機構に限らず、レバー
機構やその他の任意の機構で行うようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下のような効果を奏する。
【0036】主軸とドローチューブとの連結・非連結を
切り換えられるようにし、駆動用モータで主軸の回転中
でも把持爪の開閉駆動を行えるようにしたので、バーフ
ィード加工等の加工においても主軸を停止させることな
く高能率に加工を行うことができる。また、油圧ユニッ
トを使用しないため、作動油の交換作業も不要で保守コ
ストを低減することができ、作動油漏れが生じて環境を
汚染したりすることもない。さらに、チャックシリンダ
もなく発熱量が小さいので、主軸、主軸台等の熱変位も
小さくなり工作機械における工作物の加工精度が向上す
る。
【0037】連結・非連結切換手段に非接触で電流を供
給するようにしたので、給電手段の摩耗がなく部品の交
換の必要もないため保守コストを低減することができ
る。また、主軸の摩擦抵抗も小さくなり、主軸駆動のた
めの消費電力を低減することができる。
【0038】連結・非連結切換手段が給電手段からの供
給電流が停止したときに連結状態となるものであるた
め、主軸の回転中に電力の供給が停止しても工作物は確
実に保持されていて、工作物がチャックから脱落して飛
び出す等の危険な事故が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明により開閉動作を行うチャック
の断面図である。
【図2】図2は、ドローチューブを回転駆動するための
機構を示す図である。
【図3】図3は、電磁クラッチの動作原理を示す模式図
である。
【図4】図4は、把持爪を開閉駆動するための他の駆動
機構を示す図である。
【図5】図5は、駆動用モータの近傍の伝達機構を示す
図である。
【図6】図6は、主軸を停止させて把持爪の開閉動作を
行う場合の手順を示すフローチャートである。
【図7】図7は、主軸を回転状態のまま把持爪の開閉動
作を行う場合の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…駆動用モータ 2,3,3a…歯付プーリ 4,4a…ドローチューブ 5…主軸 6…チャック 7…主軸クラッチ 11…駆動軸 12…モータクラッチ 13…吸引部 14…クラッチ連結用コイル 15…アーマチュア 60…チャック本体 61…把持爪 62…マスタージョー 63…くさび部材 64…前後駆動部材 71…クラッチ基体 72…送電コイル 73…電力受信コイル 74…クラッチ切断用コイル 75…磁極部材 76…永久磁石 77…アーマチュア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹澤 幸永 千葉県我孫子市我孫子1番地 日立精機株 式会社内 Fターム(参考) 3C032 KK16 KK17 KK20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作機械の主軸台に回転可能に支持された
    主軸の先端に設けられ、被把持物を把持する把持爪を開
    閉するための開閉機構が設けられたチャックと、 前記主軸台に設けられ、前記把持爪を開閉駆動するため
    の駆動用モータと、 前記主軸の貫通孔内に回転可能に設けられ、前記駆動用
    モータにより前記主軸に対して回転駆動されるドローチ
    ューブと、 前記ドローチューブと前記開閉機構との間に設けられ、
    前記ドローチューブの回転運動を前記開閉機構を作動す
    るための前記主軸の軸線方向の直線運動に変換する変換
    機構と、 前記主軸と前記ドローチューブとの間に設けられ、前記
    把持爪の開閉動作を行うときには前記主軸と前記ドロー
    チューブとを非連結状態とし、被把持物を把持している
    ときには前記主軸と前記ドローチューブとを連結状態と
    する連結・非連結切換手段とを有する電動チャック装
    置。
  2. 【請求項2】工作機械の主軸台に回転可能に支持された
    主軸の先端に設けられ、被把持物を把持する把持爪を開
    閉するための開閉機構が設けられたチャックと、 前記主軸台に設けられ、前記把持爪を開閉駆動するため
    の駆動用モータと、 前記主軸の貫通孔内に、前記主軸の軸線方向に進退移動
    可能に設けられ、前記開閉機構を作動するドローチュー
    ブと、 前記ドローチューブと前記駆動用モータとの間に設けら
    れ、前記駆動用モータによる回転運動を前記ドローチュ
    ーブの前記主軸の軸線方向の直線運動に変換する変換機
    構と、 前記主軸と前記ドローチューブとの間に設けられ、前記
    把持爪の開閉動作を行うときには前記主軸と前記ドロー
    チューブとを非連結状態とし、被把持物を把持している
    ときには前記主軸と前記ドローチューブとを連結状態と
    する連結・非連結切換手段とを有する電動チャック装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1,2のいずれか1項に記載した電
    動チャック装置であって、 前記主軸台と前記連結・非連結切換手段との間に設けら
    れ、前記連結・非連結切換手段に電流を供給する給電手
    段を有する電動チャック装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載した電動チャック装置であ
    って、 前記給電手段は、前記連結・非連結切換手段に非接触で
    電流を供給するものである電動チャック装置。
  5. 【請求項5】請求項3,4のいずれか1項に記載した電
    動チャック装置であって、 前記連結・非連結切換手段は、前記給電手段から電流を
    供給されたときに非連結状態となり、前記給電手段から
    の供給電流が停止したときに連結状態となるものである
    電動チャック装置。
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