JP2001009607A - 工作機械の電動チャックにおける潤滑油供給装置 - Google Patents

工作機械の電動チャックにおける潤滑油供給装置

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JP2001009607A
JP2001009607A JP11177864A JP17786499A JP2001009607A JP 2001009607 A JP2001009607 A JP 2001009607A JP 11177864 A JP11177864 A JP 11177864A JP 17786499 A JP17786499 A JP 17786499A JP 2001009607 A JP2001009607 A JP 2001009607A
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chuck
lubricating oil
oil supply
machine tool
fixing means
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Yasunori Segawa
保則 瀬川
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動チャックの把持爪の開閉動作時に摺動す
る摺動部など動作部に潤滑油を供給する動作を行っても
工作機械の稼働率を低下させることがなく、動作部の潤
滑状態を良好にして、把持爪が常時安定した把持力で精
度よく把持動作を行うことができる潤滑油供給装置を提
供する。 【解決手段】 電動チャック1においてチャック7に潤
滑油を供給するための潤滑油供給装置は、少なくとも把
持爪8が開閉動作するための摺動部に潤滑油を供給する
ようにチャック7に形成された第1の潤滑油供給路80
と、チャックの外部に設けられ、チャック固定手段55
によりチャック7を所定の位置に非回転状態に固定して
いるときに第1の潤滑油供給路80と連通可能な第2の
潤滑油供給路81と、この第2の潤滑油供給路81に潤
滑油を供給するための潤滑油供給手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の主軸を
駆動するための主軸モータの動力を利用してチャックの
把持爪を開閉動作させることができる電動チャックにお
いて、電動チャックの把持爪を開閉動作するための摺動
部を少なくとも含む動作部に潤滑油を供給するための潤
滑油供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械のうちたとえば旋盤は、主軸の
前端にチャックが取付けられ、このチャックで工作物を
把持した状態で主軸を回転させるとともに、主軸に対し
て刃物台を主軸軸線方向および主軸軸線と直交する方向
に相対的に移動させて旋削加工を行う。チャックの把持
爪は工作物を把持,把持解除する際に開閉動作を行う。
この把持爪の開閉動作を自動化したチャックとしては、
主軸後部側にチャック開閉用シリンダ(以下、シリンダ
と記載)を設け、このシリンダの駆動力で把持爪を開閉
動作させるいわゆる油圧チャックが採用されることが多
い。しかしながら、油圧チャックは、油圧タンク,油圧
ポンプ,油圧ポンプ用電動機等からなる油圧ユニット
と、ロータリジョイント,切換弁,圧力制御弁など油圧
機器,配管などからなる油圧装置を必要とするので、構
成が複雑となりコストアップの要因となるとともに、省
エネルギー化,省スペース化できないという課題があ
る。さらに、油圧装置の使用は、配管部等から作動油の
漏れ,作動油交換作業時の漏れの発生,作動油寿命時の
廃油処理など環境問題を引き起こす恐れがあった。ま
た、ロータリジョイントは、熱の発生源となり主軸熱変
位の一つの要因となっている。そこで、本出願人は、主
軸モータの駆動力で把持爪の開閉動作をさせる電動チャ
ックを特開平8−150531号公報で提案している。
【0003】一方、チャックには、把持爪の摺動部など
動作部の潤滑のため組付け時にグリースが封入されてい
るが、長時間使用していたり高速で回転させたりする
と、遠心力等でグリースが吹き飛んでしまうことがあ
る。把持爪の摺動部に潤滑油が不足すると、開閉動作時
の把持爪の摺動抵抗が増加して、所定の把持力がでない
恐れがある。そこで、潤滑油を不足させないために、作
業者が所定の間隔毎に(時間毎に)手動でグリースを供
給する方法が採られることが多いが、作業者がグリース
の供給を実施してくれないことも多い。そのため、長時
間自動運転を行うシステム内の旋盤などでは、潤滑油を
自動で供給することが要求され、そのための各種技術が
提案されている。
【0004】たとえば、実開平4−136640号公報
および実開平5−9849号公報には、刃物台に設けた
潤滑油供給装置からチャック内にグリースを補給する技
術が記載されている。また、特開平4−294962号
公報および実公平3−19679号公報には、ヘッドス
トック,主軸台のチャック近傍に、自動注油装置,グリ
ス自動供給装置を設け、自動的に供給する技術が記載さ
れている。さらに、実公平1−15452号公報には、
油圧チャックにおいて、チャックシリンダに供給される
作動油の一部を、スピンドルの後部から流路を介して前
部に流してチャックの潤滑油として利用する技術が記載
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来技術には次のような課題があった。すなわち、実
開平4ー136640号公報等の技術では、刃物台の一
面を使用してしまい、また、潤滑油供給のためだけの動
作(たとえば、タレットの割出し動作,補給のための刃
物台の移動動作)が必要であるので、刃物台の工具数の
不足が生じたり、工作機械の稼働率が低下するという課
題があった。また、特開平4ー294962号公報等の
技術も、主軸を所定の角度位置に割出し、注油するとい
う潤滑油供給のためだけの動作が所定時間毎に必要であ
り、工作機械の稼働率を低下させる恐れがあった。さら
に、実公平1ー15452号公報の技術は、チャック開
閉機構の構造が複雑化するとともに、ドローバー部に小
径の長い穴を形成する必要があり加工が困難であった。
また、油圧シリンダを使用しない電動チャックには利用
できない技術のものであった。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、電動チャックの把持爪の開閉動作時
に摺動する摺動部を少なくとも含む動作部に潤滑油を供
給する動作を行っても工作機械の稼働率を低下させるこ
とがなく、各動作部の潤滑状態を良好にして、把持爪が
常時安定した把持力で把持動作を行うことができる工作
機械の電動チャックにおける潤滑油供給装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明にかかる工作機械の電動チャックにおける潤
滑油供給装置は、工作機械の主軸台に回転可能に支持さ
れた主軸を回転させるための主軸モータと、工作物を把
持する把持爪を有して前記主軸に取付けられ、前記把持
爪を開閉動作させるためのチャックと、このチャックを
一時的に非回転状態に固定するために、前記チャックと
係合離脱可能に前記工作機械の機体に設けられたチャッ
ク固定手段と、このチャック固定手段により前記チャッ
クが一時的に固定されているとき前記主軸の回転動作を
前記把持爪の開閉動作に変換するために前記チャックに
設けられた運動方向変換手段とを備えた電動チャックに
おいて前記チャックに潤滑油を供給するための潤滑油供
給装置であって、少なくとも前記把持爪が開閉動作する
ための摺動部に前記潤滑油を供給するように前記チャッ
クに形成された第1の潤滑油供給路と、前記チャックの
外部に設けられ、前記チャック固定手段により前記チャ
ックを所定の位置に非回転状態に固定しているときに前
記第1の潤滑油供給路と連通可能な第2の潤滑油供給路
と、この第2の潤滑油供給路に前記潤滑油を供給するた
めの潤滑油供給手段とを備えている。前記潤滑油供給手
段は、霧状の潤滑油を含む空気を供給し、この霧状の潤
滑油を含む空気は、前記第2の潤滑油供給路,前記第1
の潤滑油供給路を通って少なくとも前記摺動部に供給さ
れるようにするのが好ましい。好ましくは、前記第2の
潤滑油供給路は、前記チャック固定手段または前記工作
機械の前記機体に設けられ前記チャックに対して係合離
脱可能に移動する移動部材に形成されており、この移動
部材は、前記チャック固定手段により前記チャックを非
回転状態に固定しているときに前記チャックに係合し
て、前記第1の潤滑油供給路と前記第2の潤滑油供給路
とを連通させる。前記移動部材は、前記チャック固定手
段に相対的に移動可能に設けられるとともに付勢部材に
より常時前記チャック側に付勢されており、前記チャッ
ク固定手段により前記チャックを非回転状態に固定して
いるとき、前記付勢部材の付勢力により前記移動部材が
前記チャックに係合するのが好ましい。前記各実施態様
において、前記潤滑油または前記霧状の潤滑油を含む空
気は、所定時間毎にまたは前記把持爪の開閉動作の一回
毎にもしくは所定回数毎に、少なくとも前記摺動部に供
給されるのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
の一例を図1から図5を参照して説明する。(第1の実
施形態)図1から図4は本発明の第1の実施形態を示す
図で、図1はNC(数値制御)旋盤の主軸台および電動
チャックの断面図でチャック内部の構成を示している。
図2は図1のII線矢視図、図3は電動チャックの右側面
図で一部を断面で示している。図4は主軸台および電動
チャックの正面図である。本実施形態では、工作機械と
してNC旋盤の場合を示しているが、電動チャックを設
けることができる工作機械であれば、ターニングセン
タ,研削盤,マシニングセンタなど他の種類の工作機械
であってもよい。
【0009】まず最初に、電動チャックについて説明す
る。図1および図2に示すように、電動チャック1を有
するNC旋盤の主軸台2には、主軸3が回転可能に支持
されている。主軸3は、ビルトイン型式の主軸モータ4
により回転駆動される。主軸モータ4は、主軸3の外周
に固定されたロータ5と、ロータ5の外周側に位置して
主軸台2に固定され、コイルが巻回されたステータ6と
を備えている。主軸3には、工作物を把持する把持爪8
を有するチャック7が取付けられ、チャック7は把持爪
8を開閉動作させる機能を有している。主軸3および主
軸台2の後部には、主軸3の回転速度(回転数)および
回転角度位置を検出するための光学式エンコーダ,磁気
式エンコーダなど回転速度・回転角度位置検出手段が設
けられ、さらに、主軸3を主軸オリエンテーション位置
に位置決めするための主軸オリエンテーション用センサ
等よりなる主軸オリエンテーション機構も設けられてい
る。
【0010】主軸モータ4は、NC装置の制御により、
回転速度・回転角度位置検出手段の速度フィードバック
信号で主軸3を所定の回転速度で回転させるだけでな
く、NC装置または電動チャック制御装置の制御によ
り、回転速度・回転角度位置検出手段の位置フィードバ
ック信号で、主軸3の回転角度位置すなわちチャック7
の把持爪8の移動位置を位置決め制御可能な制御モータ
の機能を有している。把持爪8は、たとえばその移動ス
トローク上の所定位置(たとえば、上側ストロークエン
ドまたは下側ストロークエンド)を原点として、移動・
位置決め制御される。また、NC装置に主軸オリエンテ
ーション動作指令を実行させることにより、主軸オリエ
ンテーション機構により、主軸3を所定の主軸オリエン
テーション角度位置(回転方向)に位置決めすることが
できるようになっている。
【0011】主軸3の前端面には、他の部分より直径が
大きい主軸端10が一体的に形成されており、この主軸
端10は、面板,チャック等を取付けるための部位であ
る。主軸端10の前端面11には、円形の面板12がボ
ルト13により固定されている。面板12の前面17に
は、チャック7の駆動歯車固定板16がボルト18によ
り固定されている。円板状の駆動歯車固定板16には、
円筒状の駆動歯車本体15が前方に突出して一体的に形
成されている。駆動歯車本体15の中心孔19には、ほ
ぼ円筒状のスクロール支持筒21が配置され、駆動歯車
本体15の外周には駆動歯車14が形成されている。こ
うして、駆動歯車本体15は、面板12を介して主軸3
に固定されていることになる。
【0012】スクロール支持筒21とその前方に延びた
第1のチャック部材22は、一体的に形成されている。
第1のチャック部材22の後面23には、環状の第2の
チャック部材24が取付けられ、第2のチャック部材2
4の後面25には、環状の第3のチャック部材26が取
付けられている。第1,第2,第3のチャック部材2
2,24,26は、ボルト27により全体的に固定され
てチャックボディ28を構成している。第1のチャック
部材22の前端面22aには、半径方向に三本のマスタ
ージョー案内溝29が等角度で形成され、マスタージョ
ー案内溝29には摺動面30,31a,31b,32が
形成されている。マスタージョー案内溝29には、マス
タージョー33が摺動可能に嵌合している。マスタージ
ョー33には、マスタージョー案内溝29の摺動面3
0,31a,31b,32に嵌合する形状の摺動面34
が形成されている。マスタージョー33の後面にはスク
ロール歯(すなわち、ラック)35が形成され、マスタ
ージョー33の前面には、工作物を直接把持するための
ジョー36がボルト37で固定されている。マスタージ
ョー33とジョー36により把持爪8が構成されてい
る。
【0013】スクロール支持筒21の前方外周にはスク
ロール41が配置されており、スクロール41は、軸受
40を介してスクロール支持筒21に回転可能に支持さ
れている。スクロール41の前端面には、主軸3および
チャック7の中心軸線CLを中心とする渦巻き状のスク
ロール溝42が形成されている。スクロール41のスク
ロール溝42に、マスタージョー33のスクロール歯3
5が噛み合っている。スクロール支持筒21の後部に
は、ナット46がねじ込み固定されている。スクロール
支持筒21は、駆動歯車本体15に対して中心軸線CL
方向に相対的に動かないようにナット46により位置決
め支持されている。スクロール支持筒21は、駆動歯車
本体15の中心孔19に設けられたラジアル軸受20
と、駆動歯車本体15の前方と後方にそれぞれ設けられ
たスラスト軸受47,48とを介して、駆動歯車本体1
5に回転可能に支持されている。
【0014】第1のチャック部材22の内周面には、内
歯歯車49が形成されている。駆動歯車14と内歯歯車
49との間には、三個の中間歯車50が等角度位置に均
等に配置され、中間歯車50は駆動歯車14と内歯歯車
49にそれぞれ噛み合っている。中間歯車50の軸部5
1は、軸受53を介してスクロール41の凹部52に回
転可能に支持されている。駆動歯車14,中間歯車50
および内歯歯車49は、遊星歯車機構を構成し一種の減
速機構の機能を発揮している。
【0015】図1,図3および図4に示すように、第3
のチャック部材26の外周面には、位置決め穴56が中
心軸線CLと直交する方向(半径方向)に形成されてい
る。チャック固定手段55の位置決め部材58が位置決
め穴56に係合離脱可能であり、位置決め部材58と位
置決め穴56の装着面はテーパ面になっている。位置決
め部材58には、チャック7に圧縮空気Aを供給するた
めの流路が形成されている。位置決め部材58は、位置
決め部材駆動機構57に駆動されて、チャックボディ固
定位置Dと固定解除位置Eとの間を往復移動する。チャ
ックボディ固定位置Dは、位置決め部材58が位置決め
穴56に係合してチャックボディ28を固定する位置で
あり、固定解除位置Eは、位置決め部材58が位置決め
穴56から離脱する位置である。このように、チャック
固定手段55は、チャック7のチャックボディ28を一
時的に非回転状態に固定するためにチャック7のチャッ
クボディ28と係合離脱可能な機能を有しており、チャ
ック固定手段55の位置決め部材駆動機構57は、NC
旋盤の主軸台2,ベッドなど固定側の機体(本実施形態
では、主軸台2)に取付けられている。
【0016】電動チャック1は、主軸モータ4,チャッ
ク7およびチャック固定手段55と、チャック固定手段
55によりチャック7が一時的に固定されているとき主
軸3の回転動作を把持爪8の開閉動作に変換するために
チャック7に設けられた運動方向変換手段とを備えてい
る。この運動方向変換手段は、スクロール溝42を有す
るスクロール41と、スクロール溝42に噛み合うマス
タージョー33のスクロール歯35とにより構成されて
いる。電動チャック1には、切削時の切削力により把持
爪8が緩むのを防止するための緩み止め機構が設けられ
ている。この緩み止め機構は、噛み合い,噛み合い解除
動作可能なクラッチ歯72,73を有するクラッチ60
と、クラッチ60を常時噛み合い方向に付勢している付
勢部材としての圧縮ばね71と、クラッチ60のクラッ
チ歯72,73を圧縮ばね71の付勢力に抗して噛み合
い解除動作させるシリンダ61とにより構成されてい
る。すなわち、圧縮空気をシリンダ61に供給して、ク
ラッチ60のクラッチ歯72,73が噛み合い解除状態
になったときが、把持爪8の開閉動作可能な状態であ
る。一方、シリンダ61への圧縮空気の供給を停止し
て、クラッチ60のクラッチ歯72,73が噛み合い状
態になったときは、把持爪8は開閉動作することができ
ず、主軸3と電動チャック1は一体で回転する。したが
って、このときは、把持爪8の緩む方向に切削負荷がか
かっても把持爪8が緩むことはない。
【0017】チャック7には、圧縮空気Aをシリンダ6
1に供給するための第1の空気供給路62が形成されて
いる。第1の空気供給路62は、第3のチャック部材2
6と第2のチャック部材24に形成されている。チャッ
ク固定手段55には第2の空気供給路63が形成されて
おり、第2の空気供給路63は、チャック固定手段55
がチャック7のチャックボディ28を固定しているとき
に、第1の空気供給路62と連通可能になっている。シ
リンダ61において、第2のチャック部材24には円環
状の空間をなすシリンダ室66が形成されている。シリ
ンダ室66には、円環状のピストン67が中心軸線CL
と平行な方向に移動自在に嵌合している。シリンダ室6
6とピストン67等によりシリンダ61が構成されてい
る。位置決め部材58を介して供給された圧縮空気A
は、第1の空気供給路62を通って圧力室66aに供給
されてピストン67を駆動する。
【0018】クラッチ60において、ピストン67の後
方には円環状のクラッチ板68が配置されている。ピス
トン67とクラッチ板68の間にはスラスト軸受69が
挟持されている。クラッチ板68は、駆動歯車本体15
に前後方向に移動自在に摺接することにより支持されて
おり、クラッチ板68の内歯歯車70は駆動歯車14に
噛み合っている。クラッチ板68の後面には、駆動歯車
固定板16に係止されかつ等角度位置に配置された複数
の圧縮ばね71が係合している。圧縮ばね71のばね力
により、クラッチ板68は常時前方に付勢されている。
クラッチ板68の前方側の面には一方のクラッチ歯72
が形成されている。第2のチャック部材24には、一方
のクラッチ歯72と対向する後方の面に他方のクラッチ
歯73が形成されている。シリンダ60への圧縮空気A
の供給を停止して、圧縮ばね71のばね力により一方の
クラッチ歯72と他方のクラッチ歯73が噛み合うと、
主軸3とチャックボディ28は相対移動せずに一体化す
るので、この状態で主軸3とチャック7を回転して切削
加工が行われることになる。
【0019】次に、潤滑油供給装置について説明する。
電動チャック1には、チャック7に潤滑油を供給するた
めの潤滑油供給装置が設けられている。潤滑油供給装置
は、少なくとも把持爪8が開閉動作するための摺動部を
含む動作部に潤滑油を供給するようにチャック7に形成
された第1の潤滑油供給路80と、チャック7の外部に
設けられ、チャック固定手段55によりチャック7を所
定の位置に非回転状態に固定しているときに第1の潤滑
油供給路80と連通可能な第2の潤滑油供給路81と、
第2の潤滑油供給路81に潤滑油を供給するための潤滑
油供給手段82とを備えている。第1の潤滑油供給路8
0は、把持爪8が開閉動作を行う際に摺動する摺動部な
ど動作部(潤滑油被供給部)に連通するようにチャック
の内部に形成されており、係合孔84の位置に開口して
いる。前記動作部すなわち潤滑油被供給部は、たとえ
ば、把持爪8の摺動面30,31a,31b,32(図
2)、スクロール歯35とスクロール溝42との噛み合
い面、遊星歯車機構の歯車の噛み合い面、ラジアル軸
受,スラスト軸受20,47,48,69の転動面等の
ことである。
【0020】潤滑油供給手段82は、霧状で微量の潤滑
油Bを含む空気(以下、オイルミストGと記載)を供給
している。潤滑油供給手段82から供給されたオイルミ
ストGは、第2の潤滑油供給路81,第1の潤滑油供給
路80を通って、前記動作部に供給されてこの動作部を
潤滑する。第2の潤滑油供給路81は、チャック7に対
して係合離脱可能に移動する移動部材83に形成されて
いる。移動部材83は、チャック固定手段55の位置決
め部材駆動機構57に相対的に移動可能に設けられてお
り、付勢部材としての圧縮ばね86により常時チャック
7側に付勢されている。移動部材83は、チャック固定
手段55によりチャック7を非回転状態に固定している
とき、圧縮ばね86の付勢力によりチャック7に係合し
て、第1の潤滑油供給路80と第2の潤滑油供給路81
とを連通させる。なお、移動部材83を、NC旋盤の機
体たとえば主軸台2またはベッドに設けて、シリンダな
ど駆動体により移動可能にしてもよい。この場合、チャ
ック固定手段の固定動作と移動部材83の移動動作は、
ほぼ同時に行われることになる。第3のチャック部材2
6には、位置決め穴56と平行な中心軸線を有し第1の
潤滑油供給路80に連通する係合孔84が形成されてい
る。係合孔84には、移動部材83の先端部に設けられ
たノズル85が、テーパ面で係合離脱可能に装着される
ようになっている。
【0021】チャック固定手段55のサポート材90
が、ボルト91により主軸台2に固定されている。サポ
ート材90には、位置決め部材駆動機構57の本体92
がボルト93により固定されている。本体92の内部に
は、共通の中心軸線CLaを有するシリンダ室94と嵌
合孔106が形成され、シリンダ室94にはピストン9
5が摺動可能に嵌合している。圧縮空気Aが一方の圧力
流体路96または他方の圧力流体路97から圧力室94
a,94bに供給されると、ピストン95は進退移動す
る。ピストン95は、ナット105でピストンロッド9
8に締付け固定されている。ピストンロッド98は、嵌
合孔106に中心軸線CLa方向に移動可能に嵌合して
いる。ピストンロッド98には、移動部材83の移動動
作を規制するための鍔部99が形成されており、ピスト
ンロッド98の一端部に位置決め部材58が設けられて
いる。ピストンロッド98および位置決め部材58の内
部には、第2の空気供給路63が形成されている。位置
決め部材58,ピストンロッド98,ピストン95およ
びナット105等により、チャックボディ28を一時的
に固定するための固定部材が構成されている。
【0022】ピストンロッド98の他端部近傍には、被
検出部100が取付けられている。本体92には、被検
出部100の移動状態を検出するための近接スイッチ,
リミットスイッチなど検出手段としてのセンサ101,
102が取付けられている。チャック7側へのピストン
ロッド98の移動によって、位置決め部材58がチャッ
クボディ固定位置Dに移動して位置決め穴56に係合す
ると、一方のセンサ101が被検出部100を検出す
る。また、反チャック7側へのピストンロッド98の移
動によって、位置決め部材58が位置決め穴56から離
脱して固定解除位置Eまで後退すると、他方のセンサ1
02が被検出部100を検出する。
【0023】本体92には、ピストンロッド98など固
定部材の中心軸線CLaと平行に嵌合孔103が形成さ
れている。嵌合孔103には、移動部材83が中心軸線
CLb方向に移動可能に嵌合している。移動部材83
は、位置決め部材58の移動動作に従属するように、そ
の移動動作が規制されている。すなわち、移動部材83
は圧縮ばね86によりチャック7側に常に付勢されてい
るが、移動部材83が嵌合孔103から抜け出ないよう
に、移動部材83の鍔部104が、位置決め部材58の
鍔部99に当接可能になっている。したがって、ピスト
ン95の駆動により、位置決め部材58がチャックボデ
ィ固定位置Dに移動してチャックボディ28の位置決め
穴56に係合すると、移動部材83も、圧縮ばね86の
ばね力によりチャック7側に移動してチャックボディ2
8の係合孔84に係合する。このとき、両方の鍔部10
4,99は離れ、ノズル85は係合孔84に密着するの
で、移動部材83側の第2の潤滑油供給路81とチャッ
ク7側の第1の潤滑油供給路80とが連通状態になる。
一方、ピストン95の駆動により、位置決め部材58が
固定解除位置Eに移動すると、移動部材83の鍔部10
4が位置決め部材58の鍔部99に押圧される。これに
より、移動部材83は、圧縮ばね86のばね力に抗して
チャック7から離れる方向に移動して係合孔84から離
脱するので、第2の潤滑油供給路81と第1の潤滑油供
給路80は連通解除状態になる。
【0024】次に、潤滑油供給手段82について説明す
る。潤滑油供給部110により液状の潤滑油Bが潤滑油
流路を介して供給され、圧縮空気源112により圧縮空
気Aが圧縮空気流路を介して供給されている。潤滑油流
路は霧化手段(オイルミスト発生手段)117に接続さ
れ、潤滑油流路の途中には潤滑油用切換弁123が設け
られている。圧縮空気Aが流れる第1の流路114に
は、第1の電磁切換弁118とその下流側に霧化手段1
17が設けられている。霧化手段117は、液状の潤滑
油Bを圧縮空気A中で霧化(ミスト化)することによ
り、霧状の微量の潤滑油Bを含む空気すなわちオイルミ
ストGを生成する装置である。このオイルミストGは、
配管,コネクタを介して第2の潤滑油供給路81に供給
される。ピストンロッド98に接続された圧縮空気Aの
第2の流路115には、第2の電磁切換弁119が設け
られている。シリンダ室94に接続された第3の流路に
は第3の電磁切換弁120が設けられており、圧力流体
路96,97に分岐されている。
【0025】第1,第2の潤滑油供給路80,81が連
通状態のとき、NC装置または電動チャック制御装置か
らの指令により、潤滑油用切換弁123と第1の電磁切
換弁118を同時に開動作させ、霧化手段117でオイ
ルミストGを生成して移動部材83を介して動作部に供
給し、また、切換弁123,118を同時に閉動作させ
てオイルミストGの供給を停止する制御を行っている。
第2,第3の電磁切換弁119,120は、チャック7
内のシリンダ61および位置決め部材駆動機構57のピ
ストン95を移動させるための指令によりそれぞれ制御
される。
【0026】次に、電動チャック1の動作について説明
する。チャック7で工作物を把持する場合には、NC装
置で主軸オリエンテーション機構を制御して、主軸3を
所定の角度位置のところに停止させる。次いで、第3の
電磁切換弁120を制御して、圧縮空気Aを一方の圧力
流体路96から圧力室94aに供給してピストン95を
駆動し、位置決め部材58をチャックボディ28の位置
決め穴56に係合させる。この位置決め穴56に位置決
め部材58が係合すると、チャックボディ28は主軸台
2に一時的に固定されて非回転状態になるとともに、チ
ャック7の第1の空気供給路62と位置決め部材58側
の第2の空気供給路63が連通する。また、位置決め部
材58が位置決め穴56に係合すると、位置決め部材5
8の鍔部99がチャック7側に移動するので、移動部材
83は圧縮ばね86のばね力によりチャック7側に押圧
されて移動可能になり、移動部材83のノズル85はチ
ャック7の係合孔84に係合する。これにより、第2の
潤滑油供給路81と第1の潤滑油供給路80が連通す
る。
【0027】次に、第2の電磁切換弁119を制御し
て、圧縮空気Aを第2の空気供給路63,第1の空気供
給路62を介してシリンダ61に供給する。圧縮空気A
が圧力室66aに供給されると、ピストン67が駆動さ
れ、スラスト軸受69を介してクラッチ板68が圧縮ば
ね71のばね力に抗して後方に移動する。クラッチ板6
8の移動動作により、一方のクラッチ歯72と他方のク
ラッチ歯73との噛み合いが解除されるので、チャック
ボディ28に対して主軸3は相対的に正逆方向に回転自
在になる。そこで、主軸モータ4を回転駆動して、ジョ
ー36が所定の把持径位置に達するように、主軸3を所
定の回転速度およびトルクで位置制御する。主軸モータ
4により主軸3が回転すると、その駆動力は、面板1
2,駆動歯車固定板16,およびこれと一体的な駆動歯
車本体15に伝達される。チャックボディ28はチャッ
ク固定手段55により固定されており、チャックボディ
28の内歯歯車49は回転しないので、駆動歯車14の
回転により中間歯車50が自転と公転をすることにな
り、スクロール41が減速して回転駆動される。
【0028】マスタージョー33のスクロール歯35
と、スクロール41のスクロール溝42が噛み合ってい
るので、スクロール41が回転すると、マスタージョー
33は、第1のチャック部材22のマスタージョー案内
溝29内を半径方向中心部に向かって移動し、マスター
ジョー33に固定されたジョー36が所定の把持径位置
に達して工作物を把持する。これとは逆に、工作物の把
持を開放する場合には、主軸モータ4で主軸3を逆回転
させると、マスタージョー33はマスタージョー案内溝
29内を半径方向外側に向かって移動するので、ジョー
36が工作物を把持解除する。
【0029】把持爪8が上述の開閉動作を行うときに
は、開閉動作開始の直前または同時に、潤滑油用切換弁
123および第1の電磁切換弁118の両方を同時に開
く制御を行う。これにより、霧化手段117で潤滑油B
を霧化してオイルミストGを生成する。オイルミストG
は、移動部材83内の第2の潤滑油供給路81からチャ
ック7の第1の潤滑油供給路80を通って、把持爪8の
摺動面,スクロール歯35とスクロール溝42との噛み
合い面をはじめとする各動作部にまんべんなく供給され
る。これにより、潤滑油を微細粒子化して空気流に浮遊
させて潤滑点に供給する、いわゆるオイルミスト潤滑が
行われることになる。本実施形態では、移動部材83を
チャック固定手段55に取付けたので、電動チャック全
体をコンパクトにすることができる。なお、移動部材8
3に第2の空気供給路63を形成し、ピストンロッド9
8および位置決め部材58など固定部材に第2の潤滑油
供給路81を形成するとともに、係合孔84側に第1の
空気供給路62を形成し、位置決め穴56側に第1の潤
滑油供給路80を形成した場合であってもよい。
【0030】(その他の実施形態)図5は、本発明のそ
の他の実施形態にかかる電動チャックの一部を示す断面
図である。第1の実施形態では、移動部材83をチャッ
ク固定手段55とは別個に設けたが、チャック7を一時
的に非回転状態に固定するためにチャックと係合離脱可
能に主軸台2に設けられたチャック固定手段等を別の構
成にしてもよい。たとえば、図5に示すように、チャッ
ク固定手段55aに第2の潤滑油供給路81aと第2の
空気供給路63aの両方を形成している。また、チャッ
ク7の位置決め穴56a側に、第1の潤滑油供給路80
aと第1の空気供給路62aの両方を形成している。図
5に示す実施形態によれば、移動部材が不要になるので
電動チャックの構成がさらに簡略化する。
【0031】上述の各実施形態にかかる潤滑油供給装置
によれば、所定時間毎にまたは把持爪8の開閉動作の一
回毎にもしくは所定回数毎に、この開閉動作の開始の直
前または同時にオイルミストG(または、潤滑油)を各
動作部に供給することができるので、各動作部での潤滑
が常時良好になり、把持爪8は、潤滑不足による動作不
良を起こすことなく常に安定した把持力で精度よく把持
動作を行うことができる。把持爪8を開閉動作させるた
めの、チャック固定手段55,55aによるチャックボ
ディ28を固定する動作に連動して潤滑油Bの供給がで
きるので、潤滑油供給動作のための余分な動作時間は不
要であり、NC旋盤の稼働率を低下させることはない。
また、潤滑油BをオイルミストGの状態にして供給する
いわゆるオイルミスト潤滑を行うことにより、潤滑油B
の量を必要最小限にすることができる。すなわち、チャ
ック外部に洩れる潤滑油の量を微量にして、環境問題に
も配慮することができる。把持爪8の開閉動作中、第1
の潤滑油供給路80は、供給されているオイルミストG
によりチャック外部の大気圧より高圧になっているの
で、潤滑油Bは各動作部の末端までまんべんなくかつ十
分に供給され、また、外部から各動作部等にごみなど異
物が侵入する恐れはない。作業者による手動のグリース
注入作業が不要になり、NC旋盤を長時間自動運転する
ことも可能になる。
【0032】なお、本発明において、主軸3を駆動する
主軸モータは、ビルトイン型式のものの代わりに、歯車
列,プーリー・ベルト機構などを介して主軸3を回転駆
動する主軸モータでもよい。また、チャック7がスクロ
ール機構で動作するチャックの場合について説明した
が、主軸モータの回転力をねじ機構等でドローバーの主
軸軸線方向の移動動作に変換し、このドローバーの移動
動作をレバー機構またはくさび機構で把持爪の半径方向
の移動動作に変換するものであってもよい。なお、各図
中同一符号は同一または相当部分を示す。
【0033】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、電
動チャックの把持爪の開閉動作時に摺動する摺動部など
動作部に潤滑油を供給する動作を行っても工作機械の稼
働率を低下させることがなく、各動作部の潤滑状態を良
好にして、把持爪が常時安定した把持力で精度よく把持
動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図4は本発明の第1の実施形態を示す
図で、図1は主軸台および電動チャックの断面図であ
る。
【図2】図1のII線矢視図である。
【図3】電動チャックの右側面図である。
【図4】主軸台および電動チャックの正面図である。
【図5】その他の実施形態にかかる電動チャックの一部
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電動チャック 2 主軸台(工作機械の機体) 3 主軸 4 主軸モータ 7 チャック 8 把持爪 55,55a チャック固定手段 80,80a 第1の潤滑油供給路 81,81a 第2の潤滑油供給路 82 潤滑油供給手段 83 移動部材 86 圧縮ばね(付勢部材) B 潤滑油 G オイルミスト(霧状の潤滑油を含む空気)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の主軸台に回転可能に支持され
    た主軸を回転させるための主軸モータと、 工作物を把持する把持爪を有して前記主軸に取付けら
    れ、前記把持爪を開閉動作させるためのチャックと、 このチャックを一時的に非回転状態に固定するために、
    前記チャックと係合離脱可能に前記工作機械の機体に設
    けられたチャック固定手段と、 このチャック固定手段により前記チャックが一時的に固
    定されているとき前記主軸の回転動作を前記把持爪の開
    閉動作に変換するために前記チャックに設けられた運動
    方向変換手段とを備えた電動チャックにおいて前記チャ
    ックに潤滑油を供給するための潤滑油供給装置であっ
    て、 少なくとも前記把持爪が開閉動作するための摺動部に前
    記潤滑油を供給するように前記チャックに形成された第
    1の潤滑油供給路と、 前記チャックの外部に設けられ、前記チャック固定手段
    により前記チャックを所定の位置に非回転状態に固定し
    ているときに前記第1の潤滑油供給路と連通可能な第2
    の潤滑油供給路と、 この第2の潤滑油供給路に前記潤滑油を供給するための
    潤滑油供給手段とを備えたことを特徴とする工作機械の
    電動チャックにおける潤滑油供給装置。
  2. 【請求項2】 前記潤滑油供給手段は、霧状の潤滑油を
    含む空気を供給し、 この霧状の潤滑油を含む空気は、前記第2の潤滑油供給
    路,前記第1の潤滑油供給路を通って少なくとも前記摺
    動部に供給されるようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の工作機械の電動チャックにおける潤滑油供給装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第2の潤滑油供給路は、前記チャッ
    ク固定手段または前記工作機械の前記機体に設けられ前
    記チャックに対して係合離脱可能に移動する移動部材に
    形成されており、 この移動部材は、前記チャック固定手段により前記チャ
    ックを非回転状態に固定しているときに前記チャックに
    係合して、前記第1の潤滑油供給路と前記第2の潤滑油
    供給路とを連通させることを特徴とする請求項1または
    2に記載の工作機械の電動チャックにおける潤滑油供給
    装置。
  4. 【請求項4】 前記移動部材は、前記チャック固定手段
    に相対的に移動可能に設けられるとともに付勢部材によ
    り常時前記チャック側に付勢されており、 前記チャック固定手段により前記チャックを非回転状態
    に固定しているとき、前記付勢部材の付勢力により前記
    移動部材が前記チャックに係合することを特徴とする請
    求項3に記載の工作機械の電動チャックにおける潤滑油
    供給装置。
  5. 【請求項5】 前記潤滑油または前記霧状の潤滑油を含
    む空気は、所定時間毎にまたは前記把持爪の開閉動作の
    一回毎にもしくは所定回数毎に、少なくとも前記摺動部
    に供給されることを特徴とする請求項1から4のいずれ
    かの項に記載の工作機械の電動チャックにおける潤滑油
    供給装置。
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