JP3653294B2 - 機械加工工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動工具交換式工作機械用の加工工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
実開昭61−144928号公報にはこの種の機械加工工具の一つが記載されている。この機械加工工具は、(a) 加工工具を保持する工具挿入穴を有する工具保持部材と、(b) その工具保持部材を保持するとともに、自身は工作機械の工具取付部に取り外し可能に取り付けられ、内部に工具挿入穴に連通する液通路を備えた工具本体と、(c) その工具本体の工作機械への取付けに伴って工作機械側の第一接続部と接続状態になり、工具本体の液通路と工作機械に設けられた液圧回路とを接続する第二接続部と、(d) その第二接続部に形成された接続通路に設けられて工具本体の液通路に向かう方向の作動液の流れは許容するが、逆向きの流れは阻止する逆止弁とを備えている。
【0003】
工具本体が工作機械の工具取付部に取り付けられると、第一接続部と第二接続部とが接続状態になる。そして、工作機械の液圧回路からクーラントが供給される際には、クーラントが逆止弁を開状態とし、工具本体の液通路および工具保持部材の工具挿入穴を経て加工工具の周辺へ流れる。クーラントの供給が停止されれば逆止弁が閉状態となるため、工具本体が工作機械から取り外された状態において機械加工工具の第二接続部からクーラントが漏れることが防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の機械加工工具は、加工工具にクーラントを供給する場合のように、工作機械側から工具本体側に液体を一方的に供給し、供給した液体を工作機械側に戻す必要がない場合には好適なものであるが、工具本体に供給した液体を工作機械側に戻す必要がある場合には使用できないものである。工具本体の内部に作動液によって往復動させられる駆動部材を備えた機械加工工具においては、駆動部材を往復動させるために作動液を工具本体に供給したり、工作機械側に戻したりする必要があるが、逆止弁は、工作機械側から工具本体側への液体の流れは許容するが、逆向きの流れは阻止するため、液体を工作機械側へ戻すことができないのである。
そこで、本発明は、機械加工工具が工作機械から取り外された状態での作動液の漏れを防止しつつ、工具本体に供給された作動液を工作機械側に戻し得るようにすることを課題として為されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用および効果
本課題は、機械加工工具を下記各態様の構成のものとすることによって解決される。各態様は、請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を 引用する形式で記載する。これは、本明細書の発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に限定されると解釈されるべきではない。また、1つの項に複数の事項が記載されている場合、常に、すべての事項を一緒に採用しなければならないものではなく、一部の事項のみを取り出して採用することも可能である。
( )工作機械の工具取付部に取り外し可能に取り付けられ、内部に、液圧によって往復動させられる駆動部材を備えた工具本体と、
加工工具を保持するとともに自身は工具本体に移動可能に保持され、前記駆動部材の移動に伴って加工工具を工具本体に対して相対移動させる工具保持部材と、
前記工具本体の前記工作機械への取付けに伴って工作機械側の第一接続部と接続状態になり、工具本体の内部と工作機械に設けられた液圧回路とを接続する第二接続部と、
その第二接続部に形成された接続通路に設けられて工具本体の内部に向かう方向の作動液の流れは許容するが、逆向きの流れは阻止する逆止弁と、
前記第二接続部に相対移動可能に保持され、前記工具本体の取外し状態においては前記逆止弁が閉じることを妨げない非作用位置にあるが、前記工具本体の前記工具取付部への取付けに伴って前記第一接続部により逆止弁を開放状態に保つ作用位置へ移動させられる逆止弁制御部材と
を含む機械加工工具であって、
前記逆止弁制御部材が前記第二部の接続通路である第二接続通路の長手方向に長い長穴を有する一方、前記第二接続部に、その第二接続通路を直径方向に横切って延び、前記逆止弁制御部材の長穴を貫通する支持ピンが配設され、その長穴の一端部とその支持ピンとの係合により前記逆止弁制御部材の前記非作用位置が規定されることを特徴とする機械加工工具(請求項1)。
【0006】
本発明の機械加工工具が工作機械から取り外されている間は逆止弁制御部材が非作用位置にあって逆止弁が閉じることを妨げないため、逆止弁が閉じて第二接続部から作動液が漏れることを防止する。
機械加工工具が工作機械の工具取付部に取り付けられれば、逆止弁制御部材が工作機械の第一接続部によって作用位置に移動させられ、逆止弁を開放状態にする。逆止弁の開放状態は、工具本体が工作機械の工具取付部に取り付けられている間保たれるため、工作機械の液圧回路側から工具本体内部に作動液を供給することができ、また、供給した作動液を逆止弁を経て液圧回路側に戻すことができる。
逆止弁は、第二接続部の接続通路に設けられており、工具本体の内部に向かう方向の作動液の流れを許容するが、逆向きの流れを阻止するものである。しかし、第二接続部には逆止弁制御部材が設けられており、工具本体の工具取付部への取付けに伴って逆止弁を開放状態に保つため、作動液を液圧回路側から機械加工工具に供給して駆動部材を移動させ、工具保持部材および加工工具を移動させることは勿論、逆に作動液を液圧回路側に戻して加工工具を逆向きに移動させることもできるのである。
その結果、工具本体が工作機械に取り付けられた状態においては、逆止弁が逆止弁制御部材により開放状態に保たれるため、工具本体に供給された作動液を開放状態に保たれた逆止弁を経て液圧回路側に戻すことができる。また、工具本体を工作機械から外せば、逆止弁制御部材が非作用位置に戻されるため、第二接続部から作動液が漏れることを防止することができる。
さらに、逆止弁が機械加工工具自体に設けられた逆止弁制御部材によって制御されるため、逆止弁制御部材を有しない一般的な自動工具交換式工作機械に使用することができるという利点がある。
【0007】
また、逆止弁制御部材は第二接続部に支持ピンによりつながれているが、軸方向の移動は支持ピンと長穴とによって許容される。逆止弁が非作動位置にある場合には、支持ピンと長穴の一端部とが係合する。逆止弁制御部材を第二接続部に相対移動可能かつ離脱不能とするための構造が簡単であり、安価に製造し得る。
【0008
( )前記工具本体が、
前記工作機械の前記工具取付部としての主軸の工具嵌合穴に相対回転不能に嵌合される嵌合部と、
工具本体の内部から延び、前記嵌合部に近接した位置において外周面に開口する工具本体側液通路とを備えるとともに、
当該機械加工工具が、
前記工具本体の前記嵌合部に近接した部分の外周に液密かつ相対回転可能に嵌合されて工具本体との間に前記工具本体側液通路と連通する円環状通路を形成するとともに、偏心位置に形成された前記工具本体の軸方向と平行な嵌合穴と、その嵌合穴と円環状通路とを接続するハウジング側液通路とが形成されたハウジングと、
そのハウジングの前記嵌合穴に摺動可能に嵌合されるとともに内部に前記第二接続通路を有し、前記第二接続部を構成する接続筒と、
その接続筒と前記ハウジングとの間に設けられ、常には、接続筒を嵌合穴から最も突出した突出位置に保つ付勢手段と、
前記支持ピンの一端部の前記接続筒の外部に突出させられた部分であって、前記接続筒が前記突出位置にある状態では,前記工具本体に設けられた係合部に係合して工具本体と前記ハウジングとの相対回転を防止し、接続筒が前記付勢手段の付勢力に抗して後退した引込位置へ引っ込むことにより工具本体の前記係合部から離脱して工具本体とハウジングとの相対回転を許容する係合突部と
を備えた(1) に記載の機械加工工具(請求項2)
ハウジングと工具本体との間に形成される円環状通路によって工具本体側液通路とハウジング側液通路とが常時連通状態に保たれ、工具本体の回転中も作動液の流通が許容される。
また、支持ピンは、逆止弁制御部材の接続筒からの離脱防止機能と、ハウジングと工具本体との間の相対回転を阻止する相対回転阻止機能との両方を兼ねており、構造が簡単で安価に製造し得る。
【0009
( )前記逆止弁が、弁子と、前記接続筒に設けられた弁座と、弁子を弁座に着座させる方向に付勢する付勢手段とを備え、かつ、前記逆止弁制御部材が前記作用位置において、前記弁子に当接し、前記弁子を前記弁座から離間させる位置に設けられている(2) 項に記載の機械加工工具(請求項3)
工具本体の嵌合部が主軸の工具嵌合穴に嵌合されると、逆止弁制御部材が作用位置まで移動させられ、弁子が弁座から離間させられる。
【0010】
( )前記逆止弁制御部材が、前記作用位置にある状態で、前記第一接続部の第一接続通路と、前記第二接続通路との連通を妨げない形状を有している(1) 項ないし (3) 項のいずれか1つに記載の機械加工工具(請求項4)
第一接続部と第二接続部とが接続されれば、逆止弁制御部材が作用位置に移動させられ逆止弁が開放状態にされる。逆止弁制御部材が、この状態において第一,第二両接続通路の連通を妨げない形状を有していれば、工作機械の液圧回路と工具本体内部との間の作動液の流れが許容されることになる。
( )前記逆止弁制御部材の外径が、前記第一接続通路の開口の内径より大きい(4) に記載の機械加工工具。
第二接続通路内の逆止弁制御部材の外径が第一接続部の第一接続通路の開口の内径より大きければ、第一接続部と第二接続部との接続状態において逆止弁制御部材を第一接続通路の開口の周辺部に当接させて作用位置へ移動させることができ、第一接続通路を単純に第一接続部の中心部に開口させるとともに、第二接続部の中心部に第二接続通路および逆止弁制御部材を配置して、第一接続部と第二接続部とを同心的に構成することが可能になる。
本項に記載の機械加工工具においては、前述の「逆止弁制御部材が作用位置にある状態で第一接続通路と第二接続通路との連通を妨げない形状を有している」という要件に「逆止弁制御部材の外径が第一接続通路の開口の内径より大きい」という要件を追加したものであり、逆止弁制御部材が第一接続通路の開口の周辺部に当接した状態においても第一接続部と第二接続部との連通が妨げられないことになる。
また、逆止弁制御部材の外径を第一接続通路の開口の内径より大きくできるため、その分、頑丈にすることができ、寿命を長くすることができる。
( )前記逆止弁制御部材が前記第二接続通路に外周に隙間を残して嵌合され、かつ、その逆止弁制御部材の第一接続部に対する当接面に半径方向に延びる導液溝が形成された(5) 項に記載の機械加工工具(請求項5)
本項に記載の機械加工工具においては、工具本体が工具取付部に取り付けられると、逆止弁制御部材が第一接続部によって作用位置へ移動させられ、逆止弁が開放状態にされるのであるが、この状態において、第一接続通路の開口は導液溝を介して逆止弁制御部材の外周の隙間に連通しているため、作動液の流れが逆止弁制御部材によって妨げられることがない。
( )前記逆止弁制御部材が前記第二接続通路に外周に隙間を残して嵌合され、かつ、その逆止弁制御部材が、前記第一接続部への当接面に開口した軸方向通路と、その軸方向通路から逆止弁制御部材の外周面に到る複数の分岐通路とを備えた(5) に記載の機械加工工具(請求項6)
本項に記載の機械加工工具においては、工具本体が工作機械の工具取付部に取り付けられている間、第一接続通路の開口,逆止弁制御部材の軸方向通路,分岐通路,外周の隙間を経る作動液の流通が許容される。
【0011】
( )さらに、前記駆動部材の軸方向の移動を前記工具保持部材の半径方向の移動に変換する運動変換機構を含む(1) 項ないし (7) 項のいずれか1つに記載の機械加工工具。
( )前記運動変換機構が、前記駆動部材の軸方向の移動に伴って軸方向に移動させられる軸状部材の外周面の少なくとも一部に軸線に対して傾斜した傾斜部が形成されたくさび部材と、前記工具本体に半径方向に移動可能に保持され、前記傾斜面と係合する係合部を備えた可動部材とを含む(8) に記載の機械加工工具。
くさび部材に形成される傾斜面は、くさび部材の先端側に向かうなど軸線に接近する向きに傾斜していても逆向きに傾斜していてもよい。また、傾斜面は、外周面の少なくとも一部に形成されていれば、1カ所にのみ形成されていても複数カ所に形成されていてもよい。
( 10 )前記工具保持部材が、等角度間隔に複数個設けられ、各々が外面に砥石を保持する一方、内面が前記くさび部材の傾斜面に係合する係合部とされて前記可動部材を兼ねるとともに、付勢手段によって半径方向内方に付勢されている(9) に記載の機械加工工具。
工具本体の内部に作動液が供給されれば、駆動部材が液圧によって軸方向に前進させられ、くさび部材が軸方向に前進させられて、可動部材としての工具保持部材が付勢手段の付勢力に抗して半径方向外方に突出させられるとともに砥石が半径方向外方に突出させられる。工具本体内部の作動液が流出させられれば、付勢手段の付勢力によって、工具保持部材が半径方向内方に移動させられ、駆動部材が後退させられる。したがって、この機械加工工具を工作機械の主軸等工具取付部に取り付けてホーニング加工を行うことができる。
( 11 )前記駆動部材の軸方向の移動を前記工具保持部材に伝達して工具保持部材を軸方向に移動させる運動伝達機構を含む(1) 項ないし (10) のいずれか1つに記載の機械加工工具。
駆動部材の軸方向の移動に伴って加工工具が軸方向に移動させられる場合もある。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の機械加工工具の一例であるホーニング加工工具について図面に基づいて詳細に説明する。
図1において、10は工具本体である。工具本体10は第一部材11と第二部材12とがオルダム継手13により連結されて成り、第一部材11側において、自動工具交換式工作機械の一種である自動工具交換式ホーニング装置の主軸14に取り外し可能に取り付けられる。
第一部材11は、一体に形成されたシャンク16,被把持部17およびボデー18を備えており、シャンク16が主軸14の工具嵌合穴に嵌合されるとともに、被把持部17に形成された切欠20が主軸14の爪21と嵌合することにより、主軸14に相対回転不能に取り付けられる。
【0013】
オルダム継手13は、第一部材11と第二部材12とを、両者の軸線の平行度を保ちつつ、軸線に直角なあらゆる方向に相対移動可能かつ相対回転不能に連結するものである。
第二部材12には、といし24を保持する工具保持部材26が半径方向に移動可能に保持されている。
また、第一部材11のボデー18にはベアリング28,30を介してハウジング32が相対回転可能かつ軸方向に相対移動不能に取り付けられている。
【0014】
ハウジング32の一部は半径方向外方に突出させられている。その突出部38には、ボデー18の軸線と平行に延びた有底の嵌合穴40が形成されている。その嵌合穴40には、ハウジング32に固定の円筒状部材42を介して接続筒44が、長手方向に摺動可能に嵌合されている。接続筒44が第二接続部を構成し、接続筒44の内部が接続通路46を構成する。
接続筒44とハウジング32との間には付勢手段としてのスプリング50が配設されている。スプリング50は、接続筒44を嵌合穴40から突出する方向に付勢するものである。
【0015】
接続筒44の内の接続通路46には、逆止弁54が設けられている。逆止弁54は、ボール状の弁子56と、接続筒44に設けられた弁座58と、弁子56に当接させられたリテーナ60と、そのリテーナ60とハウジング32との間に配設されたスプリング62とを含むものである。スプリング62は、弁子56を弁座58に着座させる方向に付勢するものである。
【0016】
接続通路46には、上記逆止弁54の他に、逆止弁制御部材66が配設されている。逆止弁制御部材66は、接続筒44と平行に延びた軸状部材であり、接続筒44に対して相対移動可能とされている。この逆止弁制御部材66の外径は接続通路46の内径より小さいため、逆止弁制御部材66の外周面と接続通路46の内周面との間には隙間68が生じ、この隙間68により作動液の流通が許容される。
逆止弁制御部材66は、常には、一端部が接続筒44より僅かに突出した非作用位置にあるが、工具本体10がホーニング装置に取り付けられると、ホーニング装置の第一接続部としての位置決めブロック70によって図示する作用位置まで接続筒44に対して相対移動させられる。逆止弁制御部材66の上記接続筒44からの突出端とは反対側の端部によって弁子56が弁座58からスプリング62の付勢力に抗して離間させられ、逆止弁54が開放状態にされる。
【0017】
逆止弁制御部材66の位置決めブロック70と当接する一端面を当接面72と称するが、当接面72には、半径方向に延びた導液溝74が形成されている。また、逆止弁制御部材66の外径は、位置決めブロック70に形成された接続通路76の開口である接続開口の内径より大きい。
したがって、逆止弁制御部材66が位置決めブロック70の被当接面の接続開口周辺部によって作用位置に移動させられれば、逆止弁54が開放状態にされ、接続通路76,導液溝74,隙間68および逆止弁54を経ての作動液の流通が可能になる。接続通路76にはホーニング装置の液圧回路78が接続されている。
【0018】
逆子弁制御部材66の中間部には、軸方向に長い長穴80が形成され、その長穴80には、支持ピン82が直径方向に横切って配設されている。支持ピン82の端部は、接続筒44を貫通するとともに円筒状部材42に形成された軸方向に延びる溝84を貫通して外部に突出させられている。したがって、支持ピン82は、接続筒44に対しては相対移動不能、円筒状部材42に対しては溝84に沿って相対移動可能、逆止弁制御部材66に対しては、長穴80に沿って相対移動可能である。換言すれば、逆止弁制御部材66は支持ピン82によって接続筒44に相対移動可能かつ離脱不能に連結されているのである。
【0019】
常には、接続筒44がスプリング50の付勢力によって突出位置に保たれるため、支持ピン82も嵌合穴40から最も突出した図の二点鎖線に示す位置にある。この位置では支持ピン82の外部に突出させられた部分である係合突部85が被把持部17の係合溝86に係合し、第一部材11とハウジング32との相対回転が阻止される。
それに対して、接続筒44が、スプリング50の付勢力に抗して図示する引込位置に移動させられれば、それに伴って係合突部85が係合溝86から離脱し、第一部材11とハウジング32との相対回転が許容される。このように、支持ピン82は、先に説明した逆止弁制御部材66の接続筒44からの離脱防止機能と共に、第一部材11とハウジング32との相対回転を阻止する相対回転阻止機能を備えているのである。
また、本ホーニング加工工具が主軸14から取り外された状態においては、接続筒44および支持ピン82がスプリング50の付勢力によって突出位置にあり、逆止弁制御部材66が非作用位置にある。そのため、弁子56が弁座58に着座させられ、嵌合穴40からの作動液の漏れが防止される。
【0020】
ハウジング32の内周面には円環部材90が固定され、その内側には円環部材92がシール94,96を挟んで配設され、ボデー18に固定されている。その結果、ハウジング32とボデー18との間において、円環部材90,92により円環状通路98が形成されている。円環状通路98は、ボデー18に形成された工具本体側液通路100に連通する一方、突出部38に形成された嵌合穴40に連通するハウジング側液通路102に連通している。したがって、ボデー18がハウジング32に対して相対回転させられても、工具本体側液通路100とハウジング側液通路102とが円環状通路98によって連通状態に保たれる。
【0021】
前記工具本体側液通路100は、ボデー18の内部に形成された嵌合穴104の後端側(図の右方)底部に連通させられているが、この嵌合穴104には駆動部材106が液密かつ摺動可能に嵌合されている。駆動部材106は、工具本体側液通路100から作動液が供給されると前進する。
【0022】
ボデー18の先端面にはオルダム継手13の継手ハウジング110が固定されている。オルダム継手13は、継手ハウジング110の回転を前記第二部材12に、第二部材12の継手ハウジング110に対する半径方向の移動を許容しつつ伝達するものである。換言すれば、第二部材12を第一部材11にフローティング状態で連結するものなのであり、継手ハウジング110がオルダム継手13の駆動部材ないし入力部材、第二部材12が非駆動部材ないし出力部材を構成している。
【0023】
継手ハウジング110は概して有底円筒状を成し、その底部114において前記ボデー18の先端面にボルト116によって固定されている。したがって、継手ハウジング110はボデー18と一体的に回転する。継手ハウジング110内の嵌合穴118には、第二部材12の基端部が収容されている。
第二部材12は基端部に嵌合穴118の内径よりやや小さい半径方向外向きのフランジ120を備えている。また、嵌合穴118の開口近傍部は雌ねじ穴122とされており、これに環状の雄ねじ部材124が螺合されている。雄ねじ部材124の中央に設けられた貫通孔の内径は第二部材12の外径よりやや大きく、第二部材12はこの貫通孔を、半径方向の隙間を残して貫通している。
【0024】
継手ハウジング110の底部114の肩面126と第二部材12のフランジ120の端面との間には、アウタレース128と多数のボール130とそれらボールを保持するリテーナ132とが配設され、これらアウタレース128,ボール130,リテーナ132およびインナレースとしてのフランジ120によってスラストベアリング136が構成されている。同様に、フランジ120と雄ねじ部材124との間には、多数のボール142とそれらを保持するリテーナ144とが配設され、ボール142,リテーナ144,アウタレースとしての雄ねじ部材124,およびインナレースとしてのフランジ120によってスラストベアリング146が構成されている。スラストベアリング136,146のインナレースを、フランジ120が兼ねているのである。
【0025】
第二部材12のフランジ120がボール130,142により適度に挟まれた状態(クリアランスは正とすることも負とすることもできる)となるまで雄ねじ部材124が継手ハウジング110に締め込まれることにより、第二部材12の継手ハウジング110に対する軸方向の相対移動および傾きが防止される。
【0026】
図3に拡大して示すように、スラストベアリング136のリテーナ132には、前記ボール130を保持する多数個の保持孔148の他に、内周面から半径方向外方に延びるU字形の切欠150が直径方向に隔たった2カ所に形成されるとともに、それら切欠150からそれぞれ90度隔たった位置に切欠150と同形の切欠152が形成されている。また、図示は省略するが、アウタレース128には切欠150に対応する位置に同形の切欠が形成されている。
【0027】
一方、継手ハウジング110の底部114の、アウタレース128の切欠に対応する位置(リテーナ132の一対の切欠150に対応する位置と同じ)には貫通孔154が形成され、これにピン156(図1には一方のみを図示する)が圧入されている。ピン156はアウタレース128の切欠を経てリテーナ132の切欠150に嵌入させられており、この嵌入部に図示を省略するブッシュが回転可能に嵌合されていて、ピン156はこのブッシュを介して切欠150と係合している。それにより、リテーナ132は、継手ハウジング110に対する相対回転が不能、切欠150の長手方向の相対移動が可能となっている。
【0028】
また、図示は省略するが、第二部材12のフランジ120のスラストベアリング136側の端面の、リテーナ132の一対の切欠152に対応する位置には、ピンが立設されている。各ピンは、それぞれ、リテーナ132の切欠152にブッシュを介して係合させられており、それによって、第二部材12がリテーナ132に対して相対回転不能、切欠152の長手方向に相対移動可能となっている。
したがって、継手ハウジング110の回転は、一対のピン156,リテーナ132およびフランジ120に立設された一対のピンを介して第二部材12に伝達され、第二部材12が継手ハウジング110と共に回転させられることになる。
【0029】
また、リテーナ132の切欠150とピン156との相対移動、および切欠150と直交する切欠152と第二部材12側のピンとの相対移動によって、継手ハウジング110に対してリテーナ132および第二部材12が第一直径方向に、また、継手ハウジング110およびリテーナ132に対して第二部材12が第一直径方向と直交する第二直径方向に相対移動することが許容される。すなわち、第二部材12が継手ハウジング110内において、あらゆる半径方向に相対移動自在とされているのである。
本実施例においては、継手ハウジング110の底部114,一対のピン156,リテーナ132,第二部材12側の一対のピンおよび第一部材11のフランジ120によってオルダム機構が構成されているのであり、スラストベアリング136のリテーナ132がそのオルダム機構の一構成要素を兼ねている。
【0030】
継手ハウジング110の嵌合穴118の開口は、シール保持部材160およびフロントカバー162により閉塞されている。シール保持部材160およびフロントカバー162にはそれぞれ、前記雄ねじ部材124と同様に、第二部材12の外径よりやや大きい貫通孔が形成されており、継手ハウジング110への取付状態において第二部材12の半径方向の移動を妨げないようになっている。また、シール保持部材160内には環状のシール164が配設されており、第二部材12周辺の隙間からの油漏れやダストの進入が防止されている。このシール164は第二部材12の半径方向移動時には弾性変形してそれを許容する。
【0031】
第二部材12の内側にはテーパ部材170が配設されている。このテーパ部材170の後部は伝達軸部172とされており、駆動部材106と同心的に対向させられている。伝達軸部172に取り付けられたリテーナ174と第二部材12に取り付けられたリテーナ176との間には付勢手段としてのスプリング178が配設され、テーパ部材170を後退方向に付勢している。その結果、伝達軸部172が常時駆動部材106と当接した状態に保たれ、駆動部材106の駆動力がテーパ部材170に伝達される。
【0032】
テーパ部材170の前部は、工具本体10の軸方向に延びた軸状部材の外周部を軸線に対して同じ傾斜角で傾斜した4枚の傾斜平面により切除した四角錐台を成しており、4個の傾斜面180〜183を備えている。傾斜面180〜183の各々にはそれぞれ工具保持部材26が係合させられている。
4個の工具保持部材26は、前述のように、それぞれ外面にといし24を保持する一方、内面が、傾斜面180〜183に対応した傾斜面186とされている。
【0033】
第二部材12には軸方向に長い溝190〜193が形成されており、上記工具保持部材26のといし24側の部分がこれら溝190〜193から第二部材12から外方へ突出させられている。また、第二部材12の外周面には、第二部材12の被加工孔内での回転を案内するガイド194が、互いに隣接するといし24間に1個ずつ設けられている。
【0034】
駆動部材106によりテーパ部材170が前進させられれば、工具保持部材26が半径方向外方に移動させられ、といし24が被加工孔の内周面に押し付けられる。
工具保持部材26はといし24を保持する部材であるが、同時に、テーパ部材170とともに、駆動部材106の軸方向の移動をといし24の半径方向の移動に変換する運動変換機構を構成する可動部材でもある。
【0035】
工具保持部材26の外面の長手方向の両端部にはそれぞれ溝195,196が形成され、4個ずつの溝195,196に跨がってそれぞれコイルスプリング198,199が配設されている。コイルスプリング198,199は、工具保持部材26を半径方向内方に弾性的に締め付ける締付部材であり、工具保持部材26の溝190〜193からの離脱防止機能と、テーパ部材170の後退に伴ってといし24を半径方向内方へ戻す戻し機能との両方を果たすものである。
【0036】
以上のように構成されたホーニング加工工具は、図示しない自動工具交換装置の工具交換アームによって被把持部17を把持され、主軸14に取り付けられる。シャンク16が主軸14の工具嵌合部に嵌合され、主軸14内のドローバにより主軸14内へ引き込まれることにより、第一部材11が主軸14に固定されのである。
それと同時に接続筒44が位置決めブロック70に接続され、支持ピン82が実線に示す位置に移動させられ、工具本体10のハウジング32に対する相対回転が許容される。また、図1に示すように、逆止弁制御部材66が、作用位置に移動させられ、弁子56が弁座58から離間させられることによって逆止弁54が開放状態にされる。
【0037】
逆止弁制御部材66の当接面72は、位置決めブロック70の接続通路76の開口周辺部によって、作用位置に移動させられるが、逆止弁制御部材66の当接面72には、導液溝74が形成され、かつ、逆止弁部材66の外径と接続通路46の内周面との間に隙間68が設けられているため、当接面72がブロック70に当接した状態においても接続通路76は導液溝74および隙間68により逆止弁54に連通させられる。また、前述のように、逆止弁54が開放状態にあるため、液圧回路78と工具本体内部の嵌合孔104とが連通状態に保たれ、作動液の流通が許容される。この状態は、逆止弁制御部材66が作用位置にある間、すなわち、工具本体10がホーニング装置に取り付けられている間保たれる。
【0038】
この状態において主軸14が回転させられるが、工具本体側液通路100とハウジング側液通路102とが円環状通路98を介して接続されているため、工具本体10がハウジング32に対して相対回転させられても、液圧回路78と嵌合孔104との連通状態は支障なく保たれる。
ホーニング加工工具は主軸14により回転させられつつ前進させられる。図示しない被加工物に形成された被加工孔の内部にといし24が位置するまで移動させられるのである。この際、といし24と被加工孔とが偏心していても、といし24を保持している第二部材12がオルダム継手13により第一部材11に連結されているため、といし24が被加工孔の内周面に案内されて半径方向に移動し得、といし24は支障なく被加工孔内に嵌入する。
【0039】
液圧回路78の電磁弁210が切り換えられると、タンク212の作動液がポンプ214によって絞り216,液通路218を経て位置決めブロック70の接続通路76に供給され、嵌合穴104に供給される。それにより駆動部材106が前進させられ、テーパ部材170を前進させる。テーパ部材170の前進に伴って工具保持部材26が半径方向外方にスプリング198,199の付勢力に抗して移動させられ、といし24が半径方向外方へ突出させられる。なお工具本体10には作動液が絞り216を介して供給されるため、嵌合穴104の液圧が急激に上昇することが回避される。また、液圧回路78には、リリーフ弁220が設けられているため、これの設定圧によりポンプ214の最大吐出圧、すなわち駆動部材106の最大作動力が規定される。
【0040】
したがって、といし24は適切な面圧で被加工孔内面に押し付けられつつ回転することとなり、このといし24と被加工孔との間に加工液を供給しつつホーニング加工が行われる。
加工終了後、電磁弁210が図示する原位置に切り換えられると、工具本体10の嵌合穴104の作動液がタンク212に戻ることが許容され、テーパ部材170および駆動部材106がスプリング178の付勢力により後退させられ、それにより作動液がタンク212へ戻される。テーパ部材170の後退につれて、工具保持部材26がスプリング198,199の付勢力により半径方向内方へ移動させられ、といし24が被加工孔の内周面から離れる。ホーニング加工工具が後退させられ、被加工孔から離脱させられて原位置に復帰させられる。
このように、といし24を被加工孔の内周面から離した状態でホーニング加工工具を後退させることができるため、被加工孔の内周面に擦り傷が付くことを良好に回避することができる。
【0041】
予定量の被加工孔のホーニング加工が済めば本ホーニング加工工具がホーニング装置から取り外されるが、この取外し状態においては、接続筒44がスプリング50の付勢力によって突出位置に戻され、それに伴って支持ピン82が工具本体10とハウジング32との相対回転を阻止する二点鎖線に示す位置に戻される。また、逆止弁制御部材66が非作用位置に戻され、弁子56がスプリング62の付勢力によって弁座58に着座させられる。逆止弁54が閉じられるのであり、接続通路46から作動液が漏れることが防止される。
【0042】
以上のように、本実施例のホーニング加工工具によれば、工具本体10がホーニング装置に取り付けられた状態においては逆止弁54が開放状態に保たれるため、加工終了後、工具本体10に供給された作動液を逆止弁54を経てホーニング装置に戻すことができる。そのため、駆動部材106を往復動させることが可能となり、それに伴って、といし24を加工位置とリトラクト位置とに移動させることができる。
また、工具本体10をホーニング装置から外せば、逆止弁56が閉状態にされるため、接続通路46から作動液が漏れることを防止することができる。
【0043】
さらに、逆止弁制御部材66が、ホーニング装置側でなく、ホーニング加工工具側に設けられているため、開弁ピン等逆止弁を開放状態にする部材が設けられていない一般的なホーニング装置にも使用することができる。
また、クーラントのみを供給し得る汎用工作機械にも使用することも可能である。クーラント供給装置の工作機械側接続部には、通常は開弁ピンが設けられていないのである。この場合には、クーラントを作動液として使用することになる。
【0044】
さらに、本実施例においては、逆止弁制御部材66の外径が接続通路76の内径より大きいため、逆止弁制御部材66を頑丈にし得、寿命を長くすることができる。
また、逆止弁制御部材66の当接面72には、半径方向に延びる導液溝74が設けられているため、逆止弁制御部材66が作用位置にある状態での接続通路46と接続通路76との間の連通を確保することができる。
さらに、支持ピン82が工具本体10とハウジング32との相対回転防止機能と、逆止弁制御部材66が接続筒44から離脱するのを防止する離脱防止機能との両方を果たすため、構造を簡単にし得、コストダウンを図ることができる。
【0045】
なお、上記実施例においては、位置決めブロック70と接続筒44とが接続された場合における接続通路46,76間の作動液の流通を確保するために、逆止弁制御部材66の当接面72に導液溝74が設けられていたが、図4に示すように、逆止弁制御部材250に、当接面252に開口を有する軸方向通路254と、その軸方向通路254と外周側の隙間とを接続する2本の分岐通路256とを設けてもよい。この態様においても、接続筒44が位置決めブロック70と接続された状態で、接続通路76,軸方向通路254,分岐通路256,隙間68を経る作動液の流通が許容される。
この場合、分岐通路の本数は1本でもよいが、逆止弁制御部材250が接続通路46内における位置が偏った場合にも必ず十分な流路面積が確保されるようにするため、複数本が望ましく、等角度間隔に形成されることが望ましい。
【0046】
また、上記実施例においては、テーパ部材170と工具保持部材26とによって、駆動部材106の軸方向の移動が工具保持部材26の半径方向の移動に変換されるようになっていたが、駆動部材の軸方向の移動が工具保持部材の軸方向の移動として伝達されるようにすることもできる。
図5において、駆動部材300の先端部にはリーマ302が嵌合され、セットスクリュウ303で固定されて、これらが一体的に移動可能とされている。また、ボデー304と駆動部材300との間には、駆動部材300を後退方向に付勢するスプリング306が配設されている。
ボデー304の先端部は段付き形状とされており、その大径部の端面には、チップ310が保持され、小径部の端面の外周方向に隔たった位置には、3個のチップ312,314,316が保持されている。3個のチップ312〜316が回転した場合の移動軌跡が図6に示すように重なり合うようになっている。
【0047】
工具本体318が工作機械に取り付けられた後,機械加工工具が被加工物の予め荒加工されたバルブシートの開口円錐部にチップ312〜316が位置するまで前進させられる。電磁弁210が切り換えられれば、タンク212の作動液がポンプ214によってボデー304の嵌合穴320に供給される。駆動部材300が前進させられ、それに伴ってリーマ302が前進させられる。主軸14が回転させられると、ボデー304が回転させられ、チップ312〜316,リーマ302が回転させられる。これらチップ312〜316によってバルブシートの開口円錐部の仕上げ加工が行われ、リーマ302によってバルブシートの小径部の仕上げ加工が行われる。
【0048】
すなわち、本発明は、加工工具を半径方向に移動させることが必要な場合だけでなく、軸方向に移動させることが必要な場合にも適用し得るのである。
本実施例においては、駆動部材300が運動伝達装置および工具保持部材を兼ねることになる。
その他、いちいち例示することはしないが、特許請求の範囲を逸脱することなく当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるホーニング加工工具の断面図である。
【図2】 上記ホーニング加工工具のP矢視図である。
【図3】 上記ホーニング加工工具のリテーナの拡大図である。
【図4】 本発明の別の実施例であるホーニング加工工具の接続筒周辺の一部断面図である。
【図5】 本発明のさらに別の実施例である機械加工工具の断面図である。
【図6】 上記機械加工工具の工具保持部材に保持されたチップの相対位置を示す図である。
【符号の説明】
10 工具本体
11 第一部材
12 第二部材
13 オルダム継手
14 主軸
16 シャンク
26 工具保持部材
44 接続筒
46 接続通路
50 スプリング
54 逆止弁
62 スプリング
66 逆止弁制御部材
70 位置決めブロック
74 導液溝
78 液圧回路
80 長穴
82 支持ピン
85 係合突起
98 円環状通路
170 テーパ部材
198,199 スプリング

Claims (6)

  1. 工作機械の工具取付部に取り外し可能に取り付けられ、内部に、液圧によって往復動させられる駆動部材を備えた工具本体と、
    加工工具を保持するとともに自身は工具本体に移動可能に保持され、前記駆動部材の移動に伴って加工工具を工具本体に対して相対移動させる工具保持部材と、
    前記工具本体の前記工作機械への取付けに伴って工作機械側の第一接続部と接続状態になり、工具本体の内部と工作機械に設けられた液圧回路とを接続する第二接続部と、
    その第二接続部に形成された接続通路に設けられて工具本体の内部に向かう方向の作動液の流れは許容するが、逆向きの流れは阻止する逆止弁と、
    前記第二接続部に相対移動可能に保持され、前記工具本体の取外し状態においては前記逆止弁が閉じることを妨げない非作用位置にあるが、前記工具本体の前記工具取付部への取付けに伴って前記第一接続部により逆止弁を開放状態に保つ作用位置へ移動させられる逆止弁制御部材と
    を含む機械加工工具であって、
    前記逆止弁制御部材が前記第二接続部の接続通路である第二接続通路の長手方向に長い長穴を有する一方、前記第二接続部に、その第二接続通路を直径方向に横切って延び、前記逆止弁制御部材の長穴を貫通する支持ピンが配設され、その長穴の一端部とその支持ピンとの係合により前記逆止弁制御部材の前記非作用位置が規定されることを特徴とする機械加工工具。
  2. 前記工具本体が、
    前記工作機械の前記工具取付部としての主軸の工具嵌合穴に相対回転不能に嵌合される嵌合部と、
    工具本体の内部から延び、前記嵌合部に近接した位置において外周面に開口する工具本体側液通路とを備えるとともに、
    当該機械加工工具が、
    前記工具本体の前記嵌合部に近接した部分の外周に液密かつ相対回転可能に嵌合されて工具本体との間に前記工具本体側液通路と連通する円環状通路を形成するとともに、偏心位置に形成された前記工具本体の軸方向と平行な嵌合穴と、その嵌合穴と円環状通路とを接続するハウジング側液通路とが形成されたハウジングと、
    そのハウジングの前記嵌合穴に摺動可能に嵌合されるとともに内部に前記第二接続通路を有し、前記第二接続部を構成する接続筒と、
    その接続筒と前記ハウジングとの間に設けられ、常には、接続筒を嵌合穴から最も突出した突出位置に保つ付勢手段と、
    前記支持ピンの一端部の前記接続筒の外部に突出させられた部分であって、前記接続筒が前記突出位置にある状態では,前記工具本体に設けられた係合部に係合して工具本体と前記ハウジングとの相対回転を防止し、接続筒が前記付勢手段の付勢力に抗して後退した引込位置へ引っ込むことにより工具本体の前記係合部から離脱して工具本体とハウジングとの相対回転を許容する係合突部と
    を備えた請求項1に記載の機械加工工具。
  3. 前記逆止弁が、弁子と、前記接続筒に設けられた弁座と、弁子を弁座に着座させる方向に付勢する付勢手段とを備え、かつ、前記逆止弁制御部材が前記作用位置において、前記弁子に当接し、前記弁子を前記弁座から離間させる位置に設けられている請求項に記載の機械加工工具。
  4. 前記逆止弁制御部材が、前記作用位置にある状態で、前記第一接続部の第一接続通路と、前記第二接続通路との連通を妨げない形状を有している請求項1ないし3のいずれか1つに記載の機械加工工具。
  5. 前記逆止弁制御部材の外径が前記第一接続通路の開口の内径より大きく、その逆止弁制御部材が前記第二接続通路に外周に隙間を残して嵌合され、かつ、その逆止弁制御部材の第一接続部に対する当接面に半径方向に延びる導液溝が形成された請求項に記載の機械加工工具。
  6. 前記逆止弁制御部材の外径が前記第一接続通路の開口の内径より大きく、その逆止弁制御部材が前記第二接続通路に外周に隙間を残して嵌合され、かつ、その逆止弁制御部材が、前記第一接続部への当接面に開口した軸方向通路と、その軸方向通路から逆止弁制御部材の外周面に到る複数の分岐通路とを備えた請求項に記載の機械加工工具。
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