JPH0321881Y2 - - Google Patents

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JPH0321881Y2
JPH0321881Y2 JP1986168833U JP16883386U JPH0321881Y2 JP H0321881 Y2 JPH0321881 Y2 JP H0321881Y2 JP 1986168833 U JP1986168833 U JP 1986168833U JP 16883386 U JP16883386 U JP 16883386U JP H0321881 Y2 JPH0321881 Y2 JP H0321881Y2
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oil passage
tool
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holder
annular groove
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、切削工具を工作機械のスピンドルに
取付けて使用される工具ホルダーに関し、更に詳
しくは、工作機械のスピンドルに取付けられるホ
ルダー本体と、ホルダー本体を軸受を介して回転
可能に支承する支持部材と、ホルダー本体の内部
に同心状に配置され且つ該ホルダー本体の回転が
増速歯車機構を介して伝達されるようになつてい
て、外方側端部に工具取付部を有する被駆動軸
と、工作機械の固定部材に設けた係合部に係脱自
在に係合して支持部材を非回転状態に保持するス
トツパーピンと、からなる工具ホルダーにおい
て、工具の刃先部に切削油を供給するための給油
装置に関する。
(従来技術及びその問題点) 従来、この種の工具ホルダーにおいては、増速
歯車機構のための伝達歯車、軸受等が内蔵されて
内部構造が複雑化していることから、給油装置
は、例えば実開昭61−16243号公報に示されるよ
うに、給油管をホルダーの外部に配管してホルダ
ーと別体の構造にすると共に、切削油を工具の側
方よりその刃先部に供給するようにしている。し
かしながら、斯る給油装置では取付操作が面倒で
ある上、肝心の刃先部の冷却が十分に行えず、ま
た増速歯車機構を内蔵したホルダー内部の過熱に
対処できないといつた問題があつた。
(問題点を解決するための技術的手段) 本考案は上記のような問題点を解消するもの
で、そのための技術的手段は、前記増速歯車機構
28を介在した工具において、前記被駆動軸20
を中空管軸にて形成すると共に、この中空管軸の
基端部20aをホルダー本体1の中心に設けた凹
状孔部35にシールリング37を介して嵌入する
ことにより、該凹状孔部35から被駆動軸20の
中空部を通り工具取付部6の内奥に至る中心油道
36を形成する一方、ホルダー本体1と支持部材
7との間に、内外両周面の環状溝41,42と両
環状溝間を連通する導孔38aを有する中間リン
グ部材38を、各環状溝41,42の両側にシー
ルリング39,40を介して前記軸受8よりも先
端側位置に嵌装し、また支持部材7とストツパー
ピン9とに亘つて互いに連通する通油路29,3
3を設け、該通油路の先端部を、前記中間リング
部材38の外側環状溝42に連通させると共に、
該通油路の基端部を工作機械の固定部材30に設
けられてストツパーピン9との係合部32に開口
している給油路34に着脱自在に連通連結し、更
にホルダー本体1に軸線に平行な側方油道44を
形成し、該側方油道44の先端側を前記中間リン
グ部材38の内側環状溝41に連通させると共
に、該側方油道44の基端側を前記凹状孔部35
に連通してなることである。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する
と、第1図は工具ホルダーを示しており、この図
において1は工作機械のスピンドル2に取付けら
れる丸軸状のホルダー本体であつて、一端部にマ
ニユピレータ用把持部3と先細り状のシヤンク部
4とが同心状に形成され、他端部側にエンドミル
などの切削工具5を取付ける工具取付部としての
チヤツク6が同心状に設けられている。7は支持
部材であつて、前記マニユピレータ用把持部3と
チヤツク6との中間位置で前記ホルダー本体1を
ボールベアリングからなる軸受8を介して回転可
能に支持し、その一端半径方向突出部に形成され
たシリンダー部7aには、後述のように通油路接
続機構を兼用するストツパーピン9が取付けられ
ている。
このストツパーピン9は、前記シリンダー部7
aにホルダー本体1と平行な方向に摺動可能に内
装され且つシヤンク部4のある側に突出する外筒
10と、この外筒10に螺嵌された内筒11とか
ら構成され、外筒10と内筒11に螺嵌されたロ
ツクナツト12との間で廻り止め部材13が固定
されている。また、前記内筒11の内部には、ス
プリング14とこのスプリング14によつて筒口
11aを閉塞するように付勢された球状弁体15
とから成る逆止弁16が内装されている。17は
前記外筒10を外向きに付勢する圧縮コイルスプ
リングであつて、外筒10の後端面スプリング受
け座18とシリンダー部7aの中間段部との間に
介装されている。このスプリング17の付勢力に
よつて外向きに外筒10が押し出される結果、不
使用状態に於いては、廻り止め部材13の遊端部
がマニユピレータ用把持部3に隣接してホルダー
本体1に設けられた係合溝19に一点鎖線で示す
ように嵌合し、ホルダー本体1と支持部材7とを
相対回転不能に結合している。
ホルダー本体1の内部同軸に中空管軸より形成
された増速軸たる被駆動軸20がボールベアリン
グからなる軸受21によつて回転自在に嵌合され
ると共に、該被駆動軸20の基端部側外周面に太
陽歯車22がくさびキー23によつて固着されて
いる。そして該太陽歯車22に対応してホルダー
本体1の周方向等間隔(3ケ所)に内外に貫通し
て三個の遊星歯車24が支軸25に支持され、か
つニードルベアリングからなる軸受26によつて
遊転自在に設けられ、該遊星歯車24がその内周
側において前記太陽歯車22に噛合し、その外周
側において支持部材7の内周面に設けた内歯歯車
27に噛合することによつて増速歯車機構28を
構成し、該機構28によつてホルダー本体1の回
転が被駆動軸20に格段に増速されて伝達され、
被駆動軸20先端部のチヤツク6に取付けられた
切削工具5の切削能力を向上せしめるようになつ
ている。
一方、支持部材7には軸方向から半径方向にか
けて通油路29が形成され、その一端部がシリン
ダー部7a内のストツパーピン9に連通され、他
端部は当該支持部材の内周面に開口している。
尚、30は工作機械のフレームなどの固定部材で
あつて、その端面に該部材の一部たる係合ブロツ
ク31が一体またはボルト止めなどにより一体的
に設けられ、前記ストツパーピン9の内筒11が
係嵌して該係合ピン9の周方向の移動を阻止する
係合溝32(係合部)と、該内筒11内部の通油
路33と連通する給油路34とが係合ブロツク3
1に設けられている。
また、ホルダー本体1の中心部には凹状穴部3
5が同心状に設けてあつて、該穴部35の開口端
部に被駆動軸20の若干細径とした基端部が突入
嵌合され、これによつて該穴部35より被駆動軸
20内を通りチヤツク6の内奥に至る中心油道3
6が構成されている。なお、穴部35とこれに嵌
入した被駆動軸20の基端部20aの外周面との
間はOリングからなるシールリング37を介して
液密に封止されており、また中心油道36はチヤ
ツク6において切削工具5の油穴5aと連通連結
されている。
更に、このホルダー本体1の先端部外周面とこ
れに対応する支持部材7の内周面との間には、軸
受8よりも先端側に位置して、中間リング部材3
8が、相対回転可能にして且つ内外両周面の各両
縁部に嵌装したシールリング39,40により液
密状態に介装されている。この中間リング部材3
8には、その内周面と外周面とにそれぞれ環状溝
41,42がシールリング39,39間および4
0,40間に周設されると共に、両環状溝41,
42を連通する複数本の半径方向の導孔38aが
形成されている。しかして、内側環状溝41は、
ホルダー本体1に設けた半径方向の連通孔43を
介して、該本体1内の3本の支軸25の各間に配
した軸線に平行な3本の側方油道44の先端側に
連通しており、外側環状溝42は支持部材7の内
周面に開口した前記通油路29の他端部(先端
部)に連通している。更にホルダー本体1の各側
方油道44は基端側で半径方向通油路45を介し
て前記凹状穴部35と連通している。したがつ
て、工作機械の固定部材30から、ストツパーピ
ン9、支持部材7、ホルダー本体1、被駆動軸2
0及び切削工具5に亘る一連の給油経路が構成さ
れ、この一連の経路を経て外部より切削油が工具
5の油穴5aに供給されるようになる。
次に上述した工具ホルダー及びその給油装置の
操作につき説明すると、工具ホルダーは、マニユ
ピレータ用把持部3を介してこの工具ホルダーを
把持するマニユピレータにより、ホルダー本体1
のシヤンク部4が前記スピンドル2に嵌合し、且
つストツパーピン9の先端部が工作機械側の固定
部材30たる係合ブロツク31の係合溝32に係
嵌し、セツトされる。この結果、支持部材7がホ
ルダー本体1の軸心の周りで回転することが阻止
され、且つストツパーピン9がスプリング17の
付勢力に抗して後退移動せしめられることによ
り、このピン9と一体に移動する廻り止め部材1
3がホルダー本体1側の係合溝19から離脱し
て、支持部材7に対しホルダー本体1が回転可能
に切り換えられる。そしてスピンドル2の回転に
より、これと一体のホルダー本体1が回転する
が、このホルダー本体1の回転は増速歯車機構2
8により増速されて被駆動軸20に伝達されるこ
とになる。
一方、上記のように工具ホルダーが工作機械に
セツトされることによつて、ストツパーピン9の
内部通油路33が工作機械の固定部材30側の給
油路34に自動的に連通連結され、それにより給
油管46から送給されてくる切削油が図中矢印の
ように前記給油経路、つまり給油路34→通油路
33→通油路29→外側環状溝42→導孔38a
→内側環状溝41→連通路43→側方油路44→
半径方向通油路45→凹状孔部35→中心油道3
6を順次経て工具5の油穴5aに連続的に供給さ
れる。
従つて、切削加工中において、工具5は刃先部
まで切削油によつて充分に冷却されると共に、前
記給油経路によつて工具ホルダー内部を切削油が
蛇行状に巡つて該内部を冷却することになるた
め、増速歯車機構28の駆動に伴う内部発熱によ
る過熱が防止される。
(考案の作用と効果) 本考案の給油装置によれば、増速歯車機構を介
在する工具ホルダーにおいて、支持部材とストツ
パーピンを利用してそれらに通油路を貫設すると
共に、ホルダー本体内に中空管軸からなる被駆動
軸の内部を通る軸線に沿う中心油道と該軸線に平
行な側方油道とを設け、前記ストツパーピンを係
脱自在に係合する工作機械の固定部材に設けた係
合部の給油路より導入される切削油を、前記通油
路よりホルダー本体と支持部材との間に介在した
中間リング部材の内外環状溝を通して前記側方油
道の先端側に導き、更に該側方油道の基端側より
中心油道に導入し、最終的に該中心油道の先端側
から工具取付部に装着される工具の油穴へ供給す
るようにしていることから、加工中において工具
の刃先部まで充分に冷却できると共に、上記の給
油経路によつて切削油が工具ホルダーの内部を蛇
行状に巡るため、増速歯車機構の駆動に伴う内部
発熱を切削油に効率よく吸収除去できて過熱が防
止され、しかも当該給油装置は工具ホルダーの内
部に一体的に設けたものであるから、工具ホルダ
ーを工作機械のスピンドルに装着することによつ
て自動的に給油装置の取付けを行うことができて
従来のような取付操作上のわずらわしさが解消で
きるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示す工具ホルダーの
一部縦断正面図である。 1……ホルダー本体、2……スピンドル、5…
…切削工具、6……チヤツク(工具取付部)、7
……支持部材、8……軸受、9……ストツパーピ
ン、20……被駆動軸、20a……基端部、28
……増速歯車機構、29……通油路、30……工
作機械の固定部材、32……係合溝(係合部)、
33……ストツパーピン内部の通油路、34……
給油路、35……凹状穴部、36……中心油道、
37,39,40……シールリング、38……中
間リング部材、38a……導孔、41……内側環
状溝、42……外側環状溝、44……側方油道。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 工作機械のスピンドルに取付けられるホルダー
    本体と、ホルダー本体を軸受を介して回転可能に
    支承する支持部材と、ホルダー本体の内部に同心
    状に配置され且つ該ホルダー本体の回転が増速歯
    車機構を介して伝達されるようになつていて、外
    方側端部に工具取付部を有する被駆動軸と、工作
    機械の固定部材に設けた係合部に係脱自在に係合
    して支持部材を非回転状態に保持するストツパー
    ピンと、からなる工具ホルダーにおいて、前記被
    駆動軸を中空管軸にて形成すると共に、この中空
    管軸の基端部をホルダー本体の中心に設けた凹状
    孔部にシールリングを介して嵌入することによ
    り、該凹状孔部から被駆動軸の中空部を通り工具
    取付部の内奥に至る中心油道を形成する一方、ホ
    ルダー本体と支持部材との間に、内外両周面の環
    状溝と両環状溝間を連通する導孔を有する中間リ
    ング部材を、各環状溝の両側にシールリングを介
    して前記軸受よりも先端側位置に嵌装し、また支
    持部材とストツパーピンとに亘つて互いに連通す
    る通油路を設け、該通油路の先端部を、前記中間
    リング部材の外側環状溝に連通させると共に、該
    通油路の基端部を工作機械の固定部材に設けられ
    てストツパーピンとの係合部に開口している給油
    路に着脱自在に連通連結し、更にホルダー本体に
    軸線に平行な側方油道を形成し、該側方油道の先
    端側を前記中間リング部材の内側環状溝に連通さ
    せると共に、該側方油道の基端側を前記凹状孔部
    に連通してなる給油装置。
JP1986168833U 1986-10-31 1986-10-31 Expired JPH0321881Y2 (ja)

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JPS6374250U JPS6374250U (ja) 1988-05-18
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