JPH029520A - ドリルスピンドルへの接続のために装備されたドリルチャック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ドリルスピンドルへの接続のために装備され
たドリルチャックであって、チャック体と締付リングと
複数のチャックジョーとを（Ｑえ、これらのチャックジ
ョーの間にドリル工具のための受入部が形成され、これ
らのチャックジョーは、チャック体中において回転軸の
まわりに対称的に配設されるとともにこの回転軸二対し
て傾斜した方向に案内され、締付リングは、回転軸と同
軸にチャック体上に配設され、回転可能かつ軸方向に移
動不能にチャック体に取付けられるとともに、前記案内
方向におけるチャックジョーの移動のための回転軸と同
軸の締付ネジを有し、この締付ネジは、チャックジョー
に設けられた歯切列において各チャックジョーに係合し
ているものに関する。

［従来の技術と発明が解決しようとする課題］前記の形
式のドリルチャックは、例えば西ドイツ第３４１６９８
６Ｃ２号より公知である。

公知のこのチャックではドリルスピンドルのための受入
部がチャック体にあり、ドリル工具の締付は、チャック
体に取付可能な締付キーであって締付リングに設けられ
た歯車リムに係合するピニオンを有するものを用いて行
なわれる。

この締付キーを用いると、締付リングは、歯車リムを介
してドリルチャックの閉鎖又は開放のために回転し得る
。このドリルチャックでは、ドリリング動作中に生じる
力の作用のもとにドリル工具を自動的に追締することは
できない。

これに対して、自動締付及び追締を行うドリルチャック
は根本的に異なる構造を有する。このドリルチャックで
は、チャック体とは別体のジョーホルダ中に配設された
チャックジョーが締付リングの締付部円錐面に案内され
ていて、このチャックジョーは、締付円錐部とジョーホ
ルダとの軸方向相対移動によって、半径方向において工
具受入部の軸に向かって移動することができる。この軸
方向相対移動のために、ジョーホルダは中央のネジボル
トによりチャック体に設けられた締付ネジ中で回転可能
である。ジョーホルダ、チャックジョー及び締付リング
は、回転接続的に互いに連結されている。例えば西ドイ
ツ第２８１５０２６Ａ１号により公知の前記のようなド
リルチャックでは、締付リングを用いた手動締付と同様
に自動追締もドリリング動作中のドリル工具の反作用モ
ーメントにより可能であって、ドリル工具の回転抵抗が
、チャックジョーに接続されたジョーホルダにおいて、
このチャックジョーを介して締付リングの場合と同様に
締付運動を引起すのである。

本発明は、自動締付及び追締の特徴を有する口頭の形式
のドリルチャックであって、締付キーを用いずに手で締
付けることができるとともにドリリング動作中に自動的
に締め直すことができ、しかち従来の自動締付及び追締
の構造に比べて没汁上の構造が特に簡単なものを構成す
ることを基本的課題とする。

［課題を解決するための手段とその作用］本発明による
と、前記課題は、締付リングがチャックジョーとは反対
側のチャック体の端部をドリルスピンドルに向って覆う
とともにドリルスピンドルに接続するための受入部を備
え、ドリルスピンドルからチャックジョーに向かうＪｊ
向にすで締付ネジがある回転方向を有し、この回転方向
によって、チャック体上で締付リングが正回転する際に
チャックジョーがドリル工具を締付ける方向に移動する
ことによって解決される。

上記発明によれば、ドリルスピンドルの回転モーメント
が、締付リングによって、締付ネジを介してチャック体
に、このチャック体中に案内されるチャックジョーを介
してドリル工具にそれぞれ伝えられる。したがって、前
記回転モーメントがドリル工具の締付の方向に締付リン
グ及び締付ネジを付勢し、ドリル工具の反作用モーメン
トがドリルの自動追締をもたらす。このような自動締付
及び追締の作用にもかかわらず、本発明のドリルチャッ
クの構造は非常に簡（１１である。すなわち、本発明の
ドリルチャックは、実質的にはチャック体、チャックジ
ョー及び締付リングのみからなる従来の簡単な歯車リム
チャックの構造を有する一方、締付ネジの回転方向が逆
であって、チャック体の代わりに締付リングがドリルス
ピンドルに接続される点のみが、従来の南東リムチャッ
クと異なる。

最も簡単な実施態様においては、締付リングが、ドリル
スピンドルのだめの受入部を有する締付スリーブと周方
向に２分割されたネジリングとからなり、このネジリン
グに締付ネジが形成され、しかも、チャック体において
チャックジョーのための案内穴ぐりに溝がつけられてこ
のチャック体にリング状切欠が形成され、ネジリングの
両半部は、このリング状切欠中に案内されて、締付スリ
ーブによって形状及び摩擦接続してともに保持される。

この際、ネジリングをリング状切欠中において軸方向に
移動不能に保持したり、ドリルスピンドルのための受入
部の領域においてチャック体の端部に締付スリーブを案
内させたりすることが合目的である。

池の好ましい実施態様は、締付リングが不可分一体のネ
ジリングを何し、前記締付ネジがこのネジリングに形成
されており、ネジリングとドリルスピンドル側のチャッ
ク体端部との間の領域ではどの位置でもチャック体の外
径がたかたかネジリングの内径に等しく、締付リングが
円筒面においてチャック体に案内されていて、この円筒
面において締付リングとチャック体との双方の半径方向
対向位置にそれぞれリング状切欠が設けられてリング溝
が形成され、チャック体に沿った締付リングの軸方向移
動を阻止する保持部材がこのリング溝に少なくとも１つ
配されることを特徴とする。この実施態様において２リ
ング半部で構成されない非分割のネジリングは、表面焼
入れを行う必要がなく、比較的簡単に、それにもかかわ
らず非常に正確に製造され得る。しかも、このネジリン
グは、ドリルスピンドル側の端部から軸方向にチャック
体上を移動させることによってチャック体に取付は得る
。前記の円筒面がチャック体のドリルスピンドル側の端
部領域に設けられていれば、円筒面と締付ネジとの間の
距離をできるかぎり大きくすることによって、締付リン
グの良い案内が得られる。締付リングの案内及び同心回
転関係は、ネジリングがドリル工具側において締付ネジ
より軸方向先端側に円筒内面を有し、この内面でネジリ
ングがチャック体の対応外面に案内されることによって
更に改良される。チャック体への締付リングの固定は種
々の方法で達成し得る。リング溝と保持部材とが玉軸受
を形成し、このためにリング溝が軸受溝として構成され
ていて、この溝中で軸受ボールの形の保持部材が転勤す
るとともに、締付リングの壁にリング溝につながる閉鎖
可能な半径方向の装入口が設けられ、この装入口を通し
て軸受ボールをリング溝中に導くことができることが好
ましい。玉軸受の損失がわずかであるから、ドリルスピ
ンドルの回転モーメントが締付ネジにおいて追締処理に
十分に活用される。

本発明の他の提案によれば、締付リングは、軸方向移動
を阻止されていない状態でチャック体に接している限り
において、組立のために、締付ネジとチャックジョーの
歯切列との係合がはずれるまで、固定状態の位置を越え
てドリル工具に向って軸方向に移動可能である。このこ
とによって、非分割締付リングの組立が簡易化され、ス
ピードアップがはかれる。締付リングが先端側に送られ
ると、チャックジョーが先端側からチャック体中にはめ
込まれる。続いて締付リングが最終位置に引き戻される
と、このリングの締付ネジがチャックジョーに係合し始
め、このことによって、チャックジョーが締付リングに
よって自動的に、締付リングに完全に係合する最終位置
へと引戻される。

以上に説明した本発明の実施態様を第１項〜第９項とし
て以下に整理列挙するが、本発明の範囲がこれらに限ら
れるものではない。

１、ドリルスピンドルへの接続のために装置士されたド
リルチャックであって、チャック体（１）と締付リング
（２）と複数のチャックジョー（３）とを備え、これら
のチャックジョー（３）の間にドリル工具のための受入
部が形成され、これらのチャックジョー（３）は、チャ
ック体（１）中において回転軸（４）のまわりにχ・ｌ
称的に配設されるとともにこの回転軸（４〉に々・すし
て傾斜した方向に案内され、締付リング（２）は、回転
軸（４）と同軸にチャック体（１）上に配設され、回転
可能かつ軸方向に移動不能にチャック体（１）に取付け
られるとともに、前記案内方向におけるチャックジョー
（３）の移動のための回転軸（４）と同軸の締付ネジ（
７）を有し、この締付ネジは、チャックジョー（３）に
設けられた歯切列（８）において各チャックジョー（３
）に係合しているものにおいて、 締付リング（２）は、チャックジョー（３）とは反対側
のチャック体（１）の端部（９）をドリルスピンドルに
向って覆うとともにドリルスピンドルに接続するための
受入部（ｌＯ）を備え、ドリルスピンドルからチャック
ジョー（３）に向かう方向に見て締付ネジ（７）がある
回転方向を存し、この回転方向によって、チャック体（
１）上で締付リング（２）が正回転する際にチャックジ
ョー（３）がドリル工具を締付ける方向に移動すること
を特徴とするドリルチャック。

２、締付リング（２）が、ドリルスピンドルのための受
入部（ｌＯ）を有する締付スリーブ（２，１，）と周方
向に２分割されたネジリング（２，２）とからなり、こ
のネジリング（２，２）に締付ネジ（７）が形成され、
しかも、チャック体（１）においてチャックジョー（３
）のための案内穴ぐり（５）に溝がつけられてこのチャ
ック体（１）にリング状切欠（１２）が形成され、ネジ
リング（２，２）の両半部は、このリング状切欠（１２
）中に案内されて、締付スリーブ（２，１，）によって
形状及び摩擦接続してともに保持されることを特徴とす
る第１項記載のドリルチャック。

３、ネジリング（２，２）がリング状切欠（１２）中に
おいて軸方向に移動不能に保持されていることを特徴と
する第２項記載のドリルチャック。

４、締付スリーブ（２，１）が、ドリルスピンドルのた
めの受入部（■０）の領域においてチャック体（１）の
端部（９）に案内されることを特徴とする第２項又は第
３項に記載のドリルチャック。

５、締付リング（２）が一体のネジリング（２，２）を
有し、前記締付ネジ（７）がこのネジリングに形成され
ており、ネジリング（２，２）とドリルスピンドル側の
チャック体端部（９）との間の領域ではどの位置でもチ
ャック体（１）の外径がたかだかネジリング（２，２）
の内径に等しく、締付リング（２）が円筒面（１３）に
おいてチャック体（１）に案内されていて、この円筒面
において締付リング（２）とチャック体（１）との双方
の半径方向対向位置にそれぞれリング状り欠（１４）が
設けられごリング溝（１５）か形成され、チャック体（
１）に沿った締付リング（２）の軸方向移動を阻止する
保持部材（１Ｇ）かこのリング溝に少なくとも１つ配さ
れることを特徴とする第１項記載のドリルチャック。

６、円筒面（１３）がチャック体（１）のドリルスピン
ドル側の端部（９）の領域に設けられていることを特徴
とする第５項記載のドリルチャック。

７、リング溝（１５）と保持部材（１６）とが玉軸受を
形成し、こ−のためにリング溝（１５）が軸受溝として
構成されていて、この溝中で軸受ボールの形の保持部材
（ｌＢ）が転勤するとともに、締付リング（２）の壁に
リング溝（１５）につながる閉鎖可能な半径方向の装入
口（１７）が設けられ、この装入口を通して軸受ボール
をリング溝中に導くことができることを特徴とする第５
項又は第６項に記載のドリルチャック。

８、ネジリング（２，２）がドリル工具側において締付
ネジ（７）より軸方向先端側に円筒内面（１８）をａし
、この内面でネジリングがチャック体（１）の対応外面
に案内されることを特徴とする第５項〜第７項のいずれ
か１項に記載のドリルチャック。

９、締付リング（２）は、軸方向移動を阻止されていな
い状態でチャック体（１）に接している限りにおいて、
組立のために、締付ネジ（７）とチャックジョー（３）
の歯切列（８）との係合がはずれるまで、固定状態の位
置を越えてドリル工具に向って軸方向に移動可能である
ことを特徴とする第５項〜第８項のいずれか１項に記載
のドリルチャック。

［実施例］ 以下、図面に描かれた実施例を用いて本発明の詳細な説
明する。

図面において、チャック体は符号ｌで、締付リングは符
号２でそれぞれ示される。符号３で示されるチャックジ
ョーは、ドリルチャックの周方向に通常３分割されてい
て、これらのジョーの間に不図示のドリル工具のための
受入部が形成されている。これらのチャックジョー３は
、チャック体１中においてドリルチャックの回転軸４の
まわりに対称的に配一般されるとともに、この回転軸４
に対して傾斜した方向においてチャック体１の穴ぐり５
中に案内されていて、この案内穴ぐり５の軸６は前方す
なわちドリル工具に向って延びている。締付リング２が
、回転軸４と同軸にチャック体ｌ上に配設されている。

この締付リングは、回転可能かつ軸方向に移動不能にチ
ャック体ｌに取付けられていて、前記案内方向における
チャックジョー３の移動のために、回転軸４と同軸の締
付ネジ７を有する。

この締付ネジ７は、チャックジョー３に設けられた歯切
列８において各チャックジョー３に係合し、締付リング
２の回転が案内穴ぐり５中のチャックジョー３の移動を
引起す。チャックジ＝３−３は、実質的に円柱状のボル
トからなり、締付ネジ７に対向する面が平らにされてい
て、ここに歯切列８が設けられている。締付リング２は
、チャックジョー３とは反対側のチャック体１の端部９
を不図示のドリルスピンドルに向って覆うとともに、こ
こにドリルスピンドルに接続するための受入部１０を備
える。本実施例では、この受入部１０にネジが切られて
いる。史に、チャック体１は、この受入部ＩＯの延長線
上に貫通孔１１を備えていて、ハンマドリルにおけるド
リルチャックの作動の場合に、アンビルの衝撃作用が、
前記貫通孔１１を通してチャックジョー３の間のドリル
工具に直接伝えられる。更に、ドリルスピンドルからチ
ャックジョー３に向かう方向に見て締付ネジ７がある回
転方向を有し、この回転方向によって、チャック体１上
で締付Ｊング２が正回転する際にチャックジョー３がド
リル工具を締付ける方向に移動する。ドリリングの際、
ドリル工具の反作用モーメントは、チャックジョー３及
びこれとともにチャック体１をドリルスピンドルの駆動
方向に抗して引止めようとする。この反作用モーメント
は、締付ネジ７中において、チャックジョー３と締付ネ
ジ２との間での自動的な追締に十分ａ効である。

第１図の実弛例では、締付リング２が、ドリルスピンド
ルのための受入部ｌＯを有する締付スリーブ２．１と、
歯車リムチャックの場合に普通であるように周方向に２
分割されたネジリング２．２とからなる。締付ネジ７は
ネジリング２．２に形成される。チャックジョー３のた
めのチャック体ｌの案内穴ぐり５に溝がつけられてリン
グ状切欠１２が形成され、このリング状切欠１２中にネ
ジリング２．２の両手部が案内される。この結果、ネジ
リング２．２は、締付ネジ７がチャックジョー３の歯切
列８に係合することができる。

締付スリーブ２．１は、ネジリング２，２の両半部を形
状及びＩ９擦接続式に保持している。ネジリング２．２
が、つまりこれとともに締付リング２全体が、リング状
切欠１２中において軸方向に移動不能に保持されている
。また、締付スリーブ２．１がチャック体ｌの端部９に
更に案内されており、この案内は、軸方向においてネジ
リング２．２から可能なかぎり大きく隔たっている。

第２図の実施例では、締付リング２が締付スリーブ２．
１　と一体に形成されたネジリング２，２を有し、前記
の締付ネジ７がこのネジリングに形成されている。チャ
ック体ｌは、ネジリング２．２とドリルスピンドル側の
チャック体端部９との間の頭載ではどの位置でも外径が
たがたかネジリング２．２の内径に等しく、締付リング
２は、ドリルチャックの組立ての際に、図面において軸
方向上方からチャック体ｌ上を移動させることができる
。締付リング２は、円筒部Ｉ３においてチャック体ｌに
案内されていて、この円筒面において締付リング２とチ
ャック体１との双方の半径方向対向位置にそれぞれリン
グ状切欠１４が設けられて、リング溝１５が形成される
。

このリング溝１５中には、チャック体１に沿った締付リ
ング２の軸方向移動を阻止する保持部材１６が配される
。この際、リング溝１５と保持部材１Ｇとが玉軸受を形
成し、このためにリング溝１５か軸受溝として構成され
ていて、この溝中で軸受ボールの形の保持部材１６が転
勤する。締付リング２の壁にはリング溝１５につながる
閉鎖可能な半径方向の装入口１７が設けられ、この装入
口を通して軸受ボールをリング溝中に導き入れることが
できる。

ネジリング２．２は、ドリル工具側において締付ネジ７
より軸方向先端側に円筒内面１８を有し、この内面でネ
ジリング２．２が更にチャック体ｌの対応外面に案内さ
れる。円筒内面１８と、玉軸受を有する円筒面１３又は
第１図においてこれに対応する円筒面１３°との間には
、比較的大きな軸方向の隔りがあり、チャック体ｌへの
締付リング２の良い案内が得られる。

締付リング２がまた軸方向移動を阻止されていない状態
でチャック体ｌに接しており、例えば第２図において軸
受ボールがまだ軸受溝中に入れられていない限りにおい
て、締付リング２は、組立のために、締付ネジ７とチャ
ックジョー３の歯切列８との係合が解除されるまで、第
２図に描かれた固定状態の位置を越えて軸方向において
前方すなわちドリル工具に向って移動可能である。歯切
列８における締付ネジ７の係合深度をｔとし、チャック
ジ＝１−３のための案内穴ぐり５の軸６と回転軸４との
間の傾斜角をａとするならば、締付リング２とチャック
ジョー３との係合が解除するまでの軸方向の移動動程Ｗ
は、 Ｗ■ｔ／５ｌｎａ で与えられる。

したがって、前記の組立て簡易化を実現するためには、
第２図において締付リング２が、前記動程Ｗの長さだけ
軸方向前方へと移動可能でなければならない。つまり、
締付リング２がＷだけ前方へと移動させられると、一方
でネジリング２．２が、他方でチャックジョー３が、案
内穴ぐり５の軸６に対して垂直な方向に互いに相対的に
動程Ｗだけ離れて動き、このことによって締付リング２
とチャックジョー３との間のネジ係合が解除される。以
上の移動を可能にするために、軸方向において、チャッ
ク体１の端部９と締付リング２との間に空間２２が設け
られていＳｏ だに、第２図において、チャック体１上において締付リ
ング２より先端側に、もう１つのス１−ブ２０が配設さ
れていて、このスリーブは係止爪Ｉ９がチャック体ｌの
係止切欠２１中に保持されている。このスリーブ２０は
、チャックジョー３のための案内穴ぐり５の出口側開口
がまだ締付リング２によって閉鎖されていない限りにお
いて、チャック体ｌにおいてこの開口を覆うという目的
に役立つ。このスリーブ２０は、締付リング２がチャッ
ク体１に完全に取付けられたときにはじめて、すなわち
全軸受ボールが軸受溝中に装入されたときにはじめて取
付けられる。

円筒面１３とネジリング２．２との間で、締付スリーブ
２，１が、案内穴ぐり５につながる空のリング状空間２
５を形成する。ドリルクズは、このリング状空間２５中
に集められ、締付リング２の壁に設けられたクリーニン
グ開口２６を通してチャックから外へと出ることができ
る。

［発明の効果］ 本発明によれば、自動締付及び追締の特徴をａするドリ
ルチャックであって、締付キーを用いずに手で締付ける
ことができるとともにドリリング動作中に自動的に締め
直すことができ、しかも従来の自動締付及び追締の構造
に比べて設計上の構造が特に簡単なものを構成すること
ができる。

［要　約］ チャックジョー（３）が、チャック体（１）中において
回転軸（４）のまわりに対称的に配設されるとともに、
この回転軸に対して傾斜した方向に案内される。締付リ
ング（２）が、回転可能かつ軸方向に移動不能にチャッ
ク体（１）に取付けられていて、チャックジョー（３）
の移動のための締付ネジ（７）を有し、この締付ネジは
、チャックジョー（３）に設けられた歯切列（８）にお
いて各チャックジョー（３）に係合している。締付Ｊン
グ（２）は、ドリルスピンドルに接続するための受入部
（１０）を備える。このドリルスピンドルからチャック
ジョー（３）に向かう方向に見て、締付ネジ（７）があ
る回転方向を有し、この回転方向によって、チャック体
（１）上で締付リング（２）が正回転する際にチャック
ジョー（３）がドリル工具を締付ける方向に移動する。

このことによって、自動締付と追締との特徴を資するド
リルチャックが得られる（第１図）。

断面図、 第２図は、分割されていないネジリングを備える本発明
の他の実施例に係るドリルチャックの軸方向縦断面図で
ある。

符号の説明 １・・・チャック体、２・・・締付リング、２．１・・
・アダプタスリーブ、２．２・・・ネジリング、３・・
・チャックジョー　４・・・回転軸、５・・・案内穴ぐ
り、７・・・締付ネジ、８・・・歯切列、９・・・チャ
ック体端部、１０・・スピンドル受入部、１２・・・リ
ング状切欠、１３・・・円筒面、Ｉ４・・・リング状切
欠、１５・・・リング溝、１６・・・保持部材、１７・
・・装入口、１８・・・円筒内面。

【図面の簡単な説明】

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ドリルスピンドルへの接続のために装備されたドリ
   ルチャックであって、チャック体（１）と締付リング（
   ２）と複数のチャックジョー（３）とを備え、これらの
   チャックジョー（３）の間にドリル工具のための受入部
   が形成され、これらのチャックジョー（３）は、チャッ
   ク体（１）中において回転軸（４）のまわりに対称的に
   配設されるとともにこの回転軸（４）に対して傾斜した
   方向に案内され、締付リング（２）は、回転軸（４）と
   同軸にチャック体（１）上に配設され、回転可能かつ軸
   方向に移動不能にチャック体（１）に取付けられるとと
   もに、前記案内方向におけるチャックジョー（３）の移
   動のための回転軸（４）と同軸の締付ネジ（７）を有し
   、この締付ネジは、チャックジョー（３）に設けられた
   歯切列（８）において各チャックジョー（３）に係合し
   ているものにおいて、締付リング（２）は、チャックジ
   ョー（３）とは反対側のチャック体（１）の端部（９）
   をドリルスピンドルに向って覆うとともにドリルスピン
   ドルに接続するための受入部（１０）を備え、ドリルス
   ピンドルからチャックジョー（３）に向かう方向に見て
   締付ネジ（７）がある回転方向を有し、この回転方向に
   よって、チャック体（１）上で締付リング（２）が正回
   転する際にチャックジョー（３）がドリル工具を締付け
   る方向に移動することを特徴とするドリルチャック。