JPH0248211Y2 - - Google Patents

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JPH0248211Y2
JPH0248211Y2 JP12327486U JP12327486U JPH0248211Y2 JP H0248211 Y2 JPH0248211 Y2 JP H0248211Y2 JP 12327486 U JP12327486 U JP 12327486U JP 12327486 U JP12327486 U JP 12327486U JP H0248211 Y2 JPH0248211 Y2 JP H0248211Y2
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JP
Japan
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tool holder
bearing
tool
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transmission gear
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Description

【考案の詳細な説明】 (考案の利用分野) 本考案は、切削工具を工作機械のスピンドルに
取付けるための工具ホルダーユニツトに関するも
ので、特にスピンドルの回転力を増速して切削工
具に伝達するための増速ギヤー機構を内蔵した工
具ホルダーユニツト、あるいはスピンドルの回転
軸心に対し適当角度、例えばベベルギヤーなどに
より直角に工具ホルダーの回転軸心が配置され
る、所謂アンギユラータイプの工具ホルダーユニ
ツト、あるいはまたスピンドルの回転力を伝達ギ
ヤーを介して多軸的にドリルユニツトなどを取付
けるための多軸用工具ホルダーユニツトなどに主
に利用される。
(従来技術) この種の工具ホルダー、即ち駆動力伝達手段た
る伝動ギヤーやボールベアリングなどの軸受が多
く内蔵されている工具ホルダーにあつては、これ
ら伝動ギヤーや軸受の潤滑駆動のためにこれらの
部分を密封構造とし、この密封部分にグリースや
潤滑油を封入するようにしている。
しかし、例え潤滑油等を封入し、摩擦熱の軽減
を計るようにしていても密封構造であるため、伝
動ギヤーや軸受が高速回転または連続回転等によ
り発熱し、滞溜する熱エネルギーを外部に放出す
ることができず、このため、これらの熱エネルギ
ーを受けて工具ホルダーの駆動軸(被駆動軸)が
熱膨脹し、加工精度を悪くしたり、矢張り伝動ギ
ヤーや軸受の寿命を短くする難点があつた。
(考案が解決しようとする問題点) 上述のように、例えグリースや潤滑油を封入し
ても発熱の影響を避けることができないのは、発
生する熱エネルギーを外部に放出することができ
ない密封構造としたからであり、したがつて本考
案は、伝動ギヤーと軸受部分を密封構造としない
で、なおかつ摩擦熱の発生を極力阻止しようとす
るものである。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、本考案は、工作
機械のスピンドル1に取付けられる工具ホルダー
2と、当該工具ホルダーを、伝動ギヤー3と軸受
4とを介して回転駆動可能に支持する支持部材5
と、該支持部材を、工作機械の固定部材6に非回
転状態にに係合する進退自在な係合ピン7と、か
らなる工具ホルダーユニツトにおいて、固定部材
6、係合ピン7及び非回転支持部材5に、前記伝
動ギヤー3及び軸受4に連通する通路8を形成
し、該通路を通つて固定部材側から伝動ギヤー及
び軸受にオイルミス(油霧エアー)を供給するよ
うにした構成を採用するものである。
(作用) 通路8を通つて伝動ギヤー3及び軸受4にオイ
ルミスト(潤滑油のミストエアー)が常時供給さ
れているため摩擦熱の発生が極力防止され、例え
若干発熱してもこれら伝動ギヤー3及び軸受4の
部分は密封構造に形成されていないため、これら
の熱エネルギーはオイルミストと共に外部に放出
され、熱エネルギーが内部に滞溜することがな
い。
(実施例) 図面は、増速用工具ホルダーユニツトに適用し
た実施例を示すもので、2は丸軸状の工具ホルダ
ーであつて、一端部にマニユピレータ用把持部9
と先細り状のシヤンク部10とが同心状に形成さ
れ、他端部側にエンドミルなどの切削工具11の
取り付け部12が同心状に設けられている。
5は非回転支持部材であつて、前記マニユピレ
ータ用把持部9と工具取り付け部12との中間位
置で前記工具ホルダー2を軸受13を介して回転
可能に支持し、その一端半径方向突出部に形成さ
れたシリンダー部5aには、後述のように通路接
続機構を兼用する中空係合ピン7が取り付けられ
ている。
この中空係合ピン7は、前記シリンダー部5a
に工具ホルダー2と平行な方向に摺動可能に内装
され且つシヤンク部10のある側に突出する外筒
14と、この外筒14に軸方向伸縮自在に螺嵌す
る内筒15とから構成され、外筒14と内筒15
に螺嵌されたロツクナツト16との間で廻り止め
部材17が固定されている。又、前記内筒15の
内部には、スプリング18とこのスプリング18
によつて筒口15aを閉塞するように付勢された
球状弁体19とから成る逆止弁20が内装されて
いる。21は前記外筒14を外向きに付勢する圧
縮コイルスプリングであつて、外筒14の後端面
スプリング受け座22とシリンダー部5aの底面
との間に介装されている。このスプリング21の
付勢力によつて外向きに外筒14が押し出される
結果、不使用状態に於いては、廻り止め部材17
の遊端部がマニユピレータ用把持部9に隣接して
工具ホルダー2に設けられた係合溝23に一点鎖
線で示すように嵌合し、工具ホルダー2と非回転
支持部材5とを相対回転不能に結合している。
工具ホルダー2の内部同軸に増速軸たる被駆動
軸24がボールベアリング25やニードルベアリ
ング26などの軸受4によつて回転自在に嵌合さ
れると共に、該被駆動軸24の基端部側外周面に
太陽歯車27がくさびキー28によつて固着され
ている。そして該太陽歯車27に対応して工具ホ
ルダー2の周方向等間隔(3ケ所)に内外に貫通
して3個の遊星歯車29が支軸30に支持され、
かつリードルベアリングからなる軸受31によつ
て遊転自在に設けられ、該遊星歯車29がその内
周側において前記太陽歯車27に噛合し、その外
周側において非回転支持部材5の内周面に設けた
内歯歯車32に噛合することによつて増速ギヤー
機構3を構成し、該機構3によつて工具ホルダー
2の回転力が被駆動軸24に格段に増速された回
転力として伝達され、被駆動軸24先端部の工具
取り付け部12に取付けられた切削工具11の切
削能力を向上せしめるようになつている。
一方非回転支持部材5には軸方向から半径方向
にかけて通路33が形成され、その一端部が前記
中空係合ピン7に連通され、他端部が前記軸受部
分4に連通するようになつている。なお、6は工
作機械のフレームなどの固定部材であつて、その
端面に該部材の一部たる係合ブロツク34が一体
またはボルト止めなどにより一体的に設けられ、
前記中空係合ピン7の内筒15が係嵌して該係合
ピン7の周方向の移動を阻止する係合溝35と、
該内筒15内部の通路36と連通する通路37と
が係合ブロツク34に設けられている。
そして固定部材の一部たる係合ブロツク34、
中空係合ピン7及び非回転支持部材5の各通路3
7,36,33を通つて外部側から軸受部分4に
潤滑油のミストエアーが供給されるようになつて
いる。
次にその作動方法を説明すると、工具ホルダー
ユニツトは、マニユピレータ用把持部9を介して
この工具ホルダーユニツトを把持するマニユピレ
ータにより、工具ホルダー2のシヤンク部10が
前記スピンドル1に嵌合し、且つ中空係合ピン7
の先端部が工作機械側の固定部材6たる係合ブロ
ツク34に係嵌し、セツトされる。この結果、非
回転支持部材5が工具ホルダー2の軸心の周りで
回転することが阻止され、且つ中空係合ピン7が
スプリング21の付勢力に抗して後退移動せしめ
られることにより、このピン7と一体に移動する
廻り止め部材17が工具ホルダー2側の係合溝2
3から離脱して、非回転支持部材5に対し工具ホ
ルダー2が回転可能に切り換えられる。
そしてスピンドル1の回転により、その回転力
は増速ギヤー機構3によつて、増速された回転力
として出力され、これにつながれる被駆動軸24
は軸受4に支持され急速回転することになる。
一方中空係合ピン7が係合ブロツク34に係嵌
することにより、係合ブロツク側から軸受部分4
に至る通路が形成されるから、外部からオイルミ
ストを矢印で示すように、これら通路37,3
6,33を通つて軸受部分4,13に供給するこ
とによつて、オイルミストはこれら軸受部分4の
間隙を通つて増速ギヤー機構3に侵入し、更に急
速回転する被駆動軸24を支持する軸受4,25
部分に浸透し、これより外部に放出されることに
なる。
(効果) 本考案によれば、潤滑油の含んだミスト(噴
霧)エアーが常に、摩擦力の受ける軸受及び伝達
ギヤー部分に供給され、且つ流動して外部に放出
されるため、これら摩擦部分の摩擦熱の発生は極
力押さえられ、これらの摩擦熱の発生する伝動ギ
ヤーや軸受部分の耐久寿命を格段に延長すること
ができると共に、これらの摩擦熱が伝達される被
駆動軸の熱膨脹が阻止され、これに取付けられた
切削工具による加工精度の低下を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の一実施例を示す一部縦断正面
図である。 1……スピンドル、2……工具ホルダー、3…
…伝動ギヤー、4……軸受、5……支持部材、6
……固定部材、7……係合ピン、8……通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 工作機械のスピンドルに取付けられる工具ホル
    ダーと、当該工具ホルダーを、伝動ギヤーと軸受
    とを介して回転駆動可能に支持する支持部材と、
    該支持部材を、工作機械の固定部材に非回転状態
    に係合する進退自在な係合ピンと、からなる工具
    ホルダーユニツトにおいて、固定部材、係合ピン
    及び非回転支持部材に、前記伝動ギヤー及び軸受
    に連通する通路を形成し、該通路を通つて固定部
    材側から伝動ギヤー及び軸受にオイルミスト(油
    霧エアー)を供給するようにした工具ホルダーユ
    ニツト。
JP12327486U 1986-08-11 1986-08-11 Expired JPH0248211Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12327486U JPH0248211Y2 (ja) 1986-08-11 1986-08-11

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12327486U JPH0248211Y2 (ja) 1986-08-11 1986-08-11

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Publication Number Publication Date
JPS6332744U JPS6332744U (ja) 1988-03-02
JPH0248211Y2 true JPH0248211Y2 (ja) 1990-12-18

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ID=31014230

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JP12327486U Expired JPH0248211Y2 (ja) 1986-08-11 1986-08-11

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2893075B2 (ja) * 1988-06-08 1999-05-17 光洋精工株式会社 増速スピンドル装置
JPH0741500B2 (ja) * 1988-06-28 1995-05-10 聖和精機株式会社 増速スピンドル装置
US7404779B2 (en) * 2003-10-21 2008-07-29 Zf Friedrichshafen Ag Planetary gear

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JPS6332744U (ja) 1988-03-02

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