JPH0226604Y2 - - Google Patents

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JPH0226604Y2
JPH0226604Y2 JP1984169532U JP16953284U JPH0226604Y2 JP H0226604 Y2 JPH0226604 Y2 JP H0226604Y2 JP 1984169532 U JP1984169532 U JP 1984169532U JP 16953284 U JP16953284 U JP 16953284U JP H0226604 Y2 JPH0226604 Y2 JP H0226604Y2
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【考案の詳細な説明】 (考案の利用分野) 本考案は、切削工具を工作機械のスピンドルに
装着するための工具ホルダーのうち、工作機械側
の送油路からオイルホール付回転切削工具に切削
油を供給する給油装置を備えた工具ホルダーユニ
ツトに関する。
(従来技術) オイルホール付き回転切削工具は、オイルホー
ルに供給される切削油を刃先部より注出しつつ切
削を行わせることにより、刃先部の冷却と潤滑を
図り、切削工具の耐用寿命を延ばすと共に仕上げ
面を良好にし得る特徴がある。
而してこの種の切削工具は、工作機械のスピン
ドルに取り付けられて回転する工具ホルダーにセ
ツトされるものであるから、前記切削工具への給
油のためには、取り付けられた切削工具のオイル
ホールと連通するように工具ホルダーに設けられ
た油路へ油を供給しなければならない。従来、こ
の工具ホルダーの油路への給油方法としては、当
該工具ホルダーを回転可能に支持する非回転支持
部材の油路から回転する工具ホルダーの油路へ、
両者の相対回転界面に形成された環状油路を通じ
て油を供給する方法や、工具ホルダーを取り付け
るスピンドルに設けられた給油路から工具ホルダ
ーの油路へ油を直接供給する方法等が知られてい
る。
しかしながら何れの方法に於いても、給油のた
めの送油圧が専ら給油源のポンプによる油圧に依
存しているため、送油経路中での圧損等により、
先端の切削工具に於ける注油量不足や不測の注油
停止を生じる恐れがあり、安定した注油状態を得
るためには送油圧力の大きなポンプを給油源に使
用しなければならず、不経済であるばかりでなく
送油経路途中での油洩れも生じ易くなる。
特に前記のように、非回転支持部材から回転す
る工具ホルダーの油路へ、両者の相対回転界面に
形成した環状油路を通じて油を供給する方法に於
いては、回転中心に向かつて流動する油にその送
油方法とは逆方向に遠心力が作用し、油圧が一層
低下するという欠点があつた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は上記従来の難点に対し、非回転支持部
材及び工具ホルダーの給油路という非常に制約さ
れた区域内にもかかわらず、該区域内において上
記給油路内の油をその供給方向に増圧する手段を
設けることによつて上記問題点を解決しようとす
るものである。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、本考案は、工作
機械のスピンドルに取り付けられる工具ホルダー
1と、当該工具ホルダー1を回転可能に支持する
非回転支持部材5とを備え、工作機械側から供給
される油を前記工具ホルダー1に取付けられる回
転切削工具のオイルホールへ導入するための油路
16,18を非回転支持部材5及び工具ホルダー
1に夫々連通形成してなる工具ホルダーユニツト
において、非回転支持部材5に、工作機械の固定
部材30に離脱可能に係合し、且つ該固定部材側
給油路33に接続可能な廻り止め機構兼用の油路
接続具7を備え、また工具ホルダー1と非回転支
持部材5との界面部に、第1環状油路21と第2
環状油路24とを隔壁25を介して軸方向に隣接
して並行に設け、第1環状油路21には、前記油
路接続具7側に連通する吸入口34と前記隔壁2
5を介して第2環状油路24に連通する吐出口1
7とを設けると共に、工具ホルダー1の回転を利
用して前記吸入口34から吸入した油を増圧して
前記吐出口17より吐出する再生ポンプ室20を
形成し、前記第2環状油路24は前記吐出口17
より圧送された圧油を、工具ホルダー1に設けら
れ回転切削工具のオイルホールに導入するための
油路18に常時供給するための中継室35を形成
してなる構成を採用するものである。
(実施例) 第1図に於いて、1は丸軸状の工具ホルダーで
あつて、一端側にマニピユレータ用把持部2と先
細り状のシヤンク部3とが同心状に形成され、他
端側にはオイルホール付き切削工具(図示省略)
の取り付け部4が同心状に形成されている。
5は非回転支持部材であつて、前記マニピユレ
ータ用把持部2と工具取り付け部4との中間位置
で前記工具ホルダー1を軸受6を介して回転可能
に支持し、その一側半径方向突出部に形成された
シリンダー部5aには、廻り止め機構を兼用する
油路接続具7が取り付けられている。
この油路接続具7は、前記シリンダー部5aに
工具ホルダー1と平行な方向に摺動可能に内装さ
れ且つシヤンク部3のある側に突出する外筒8
と、この外筒8に軸方向伸縮自在に螺嵌する内筒
9とから構成され、外筒8の外端と内筒9に螺嵌
されたロツクナツト11との間で廻り止め部材1
0が固定されている。又、前記内筒9の内部に
は、スプリング12aとこのスプリング12aに
よつて筒口7aを閉塞するように付勢された球形
弁体12bとから成る逆止弁12が内装されてい
る。14は前記外筒8を外向きに付勢する圧縮コ
イルスプリングであつて、外筒8内に係止された
スプリング受け座13とシリンダー部5aの底面
との間に介装されている。このスプリング14の
付勢力によつて外向きに外筒8が押し出される結
果、不使用状態に於いては、廻り止め部材10の
遊端部がマニピユレータ用把持部2に隣接して工
具ホルダー1に設けられた係合溝15に嵌合し、
工具ホルダー1と非回転支持部材5とを相対回転
不能に結合している。
一方非回転支持部材5には半径方向に給油路1
6が形成され、他方工具ホルダー1にも半径方向
に給油路18が形成されると共に、その先端部に
切削工具のオイルホールに連結される油路19が
連通形成される。
そして本考案においては、非回転支持部材側給
油路16と工具ホルダー側給油路18との間に第
1環状油路21たる再生ポンプ室20と第2環状
油路24たる中継室35とを介装連結することを
特徴とする。具体的には非回転支持部材5の給油
路16の先端部の吸入口34に連通して、非回転
支持部材5に工具ホルダー1の外周面に接する径
大な第1環状油路21が形成され、この第1環状
油路21において工具ホルダー1の外周に再生ポ
ンプ用の羽根車22が固着される。
第3図及び第4図に示すように、第1環状油路
21の外周側にあつて、羽根車22の回転方向で
吸入口34の近傍に吐出孔17が連通形成され、
該吐出孔17は軸方向に若千延びて下記の第2環
状油路24に連通している。即ち第1環状油路2
1に隣接して断面略U字状にしてリング状の隔壁
25(第5図)が非回転支持部材5の内周面に固
着されて、該隔壁25のU字状内部に、云い換え
れば該隔壁25を介して第2環状油路24が形成
され、第4図及び第5図に示すように該隔壁25
の一部を切欠して形成された切欠路23を介して
第1環状油路21の吐出孔17と上記第2環状油
路24とが連通している。以上が第1環状油路2
1に形成される再生ポンプ室20の一実施例であ
るが、該ポンプ室20を挟んで隔壁25の内外周
面及び非回転支持部材5の内周面にΟリング26
が装着され、これによつて再生ポンプ室20の気
密向上を計つている。
また非回転支持部材側給油路16は前記油路接
続具7の外筒8に設けられた連絡口27を介して
当該油路接続具7の内筒9内の油路28に連通し
ており、また前記第1環状油路20のに隔壁25
を介して連通する第2環状油路24は中継室35
を形成し、該中継室35を介して工具ホルダー側
給油路18に連通している。
これを使用するには、まず取り付け部4にオイ
ルホール付き回転切削工具(図示省略)を周知の
方法で装着した工具ホルダー1を、マニピユレー
タ把持部2を介して工具交換用マニピユレータに
て把持させ、第2図に示す工作機械の工具駆動用
スピンドル29にシヤンク部3を挿入して工具ホ
ルダー1を当該スピンドル29にセツトする。こ
のとき、前記スピンドル29を軸支する固定部材
30にボルト31を介して取り付けられた油路連
結用アタツチメント32の先端凹部32aに油路
接続具7の筒口7aが嵌合当接し、油路接続具7
をスプリング14の付勢力に抗してシリンダー部
5a内に退入させることになる。この油路接続具
7の退入動作により、廻り止め部材10が工具ホ
ルダー1側の係合溝15から離脱し、工具ホルダ
ー1が非回転支持部材5に対して回転可能な状態
に切り換えられる。同時に油路連結用アタツチメ
ント32の送油路33が油路接続具7の筒口7a
に接続される。
尚、油路接続具7は、外筒8に対して内筒9を
回転させて出し入れすることにより筒口7aの位
置を工具ホルダー1の軸心方向に調整することが
出来るので、この筒口7aの位置調整により、工
作機械の機種の違いによる油路連結用アタツチメ
ント32の先端位置の差を支障なく吸収し得る。
上記のように工具ホルダー1をスピンドル29
にセツトしたならば、当該スピンドル29を回転
駆動させると同時に送油路33へ所定圧力で切削
油を供給し、前記工具ホルダー1に保持された回
転切削工具(図示省略)により所定の切削加工を
開始することが出来る。このとき送油路33に供
給される切削油は、その圧力で逆止弁12を押し
開き、油路接続具7内の油路28、連絡口27及
び非回転支持部材5内の給油路16及び吸入口3
4から再生ポンプ室20に流入する。即ち切削油
は給油路16の先端部の吸入口34に連通形成さ
れた第1環状油路21に導入され、ここで工具ホ
ルダー1と一体に急速回転する羽根車22の遠心
作用によつて、第6図aに示すように切削油は矢
印で示す方向に速度エネルギーを受け、周方向に
流れる主流と合流する。このとき速度が減少する
からそれまで持つていた速度エネルギーが圧力エ
ネルギーに変換され、主流の周方向への圧力を増
大することになり、かくして再び第6図bに示す
ように羽根車22の両側溝に沿つて流れ込んで速
度エネルギーを生起し、これが主流に圧力エネル
ギーとして変換され、この繰返しによつて増圧さ
れた切削油は隔壁25の吐出孔17より、中継室
35を形成する第2環状油路24を中継して、こ
れに連通する工具ホルダー側給油路18から油路
19を通つて切削工具のオイルホールに供給され
ることになる。
(効果) 以上のように本考案によれば、工作機械のスピ
ンドルに取り付けられる工具ホルダーと、当該工
具ホルダーを回転可能に支持する非回転支持部材
とを備え、工作機械側から供給される油を前記工
具ホルダーに取付けられる回転切削工具のオイル
ホールへ導入するための油路を非回転支持部材及
び工具ホルダーに夫々連通形成してなる工具ホル
ダーユニツトにおいて、非回転支持部材に、工作
機械の固定部材に離脱可能に係合し、且つ該固定
部材側給油路に接続可能な廻り止め機構兼用の油
路接続具を備えて該油路接続具によつて固定部材
側から非回転支持部材側に油を供給すると共に、
非回転支持部材を非回転状態に維持するようにな
つているため構造が極めて簡単で、かつ作動性に
秀れている。
特に本考案は、工具ホルダーと非回転支持部材
との界面部に、第1環状油路と第2環状油路とを
隔壁を介して軸方向に隣接して並行に設け、第1
環状油路には、前記油路接続具側に連通する吸入
口と前記隔壁を介して第2環状油路に連通する吐
出口とを設けると共に、工具ホルダーの回転を利
用して前記吸入口から吸入した油を増圧して前記
吐出口より吐出する再生ポンプ室を形成し、前記
第2環状油路は前記吐出口より圧送された圧油
を、工具ホルダーに設けられ回転切削工具のオイ
ルホールに導入するための油路に常時供給するた
めの中継室を形成してなることを最大の特徴とす
る。
即ち本考案においては、切削油の送油経路中に
再生ポンプ室を形成するものであるから、送油経
路中での圧損や遠心力作用による油圧低下を十分
に補償することができると共に、上記再生ポンプ
室は工具ホルダーの回転力を利用するものである
から増圧のための特別な駆動手段を必要としない
利点があることは勿論であるが、特に本考案にお
いては上述のように再生ポンプ室を形成する第1
環状油路と、中継室を形成する第2環状油路とを
夫々独立して設けてなるため、第1環状油路に流
入した油を十分効率的に増圧した状態で第2環状
油路に圧送することができ、而も第2環状油路は
工具ホルダーに設けられた油路に常時連通する中
継室を形成するものであるから第2環状油路に圧
送された圧油は、断続することなく且つ減圧され
ることなく連続して回転切削工具のオイルホール
に給送され、常に均一に増圧された圧油を切削工
具に供給することができるという秀れた効果を発
揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す一部縦断側面
図、第2図は同使用状態を示す一部縦断側面図、
第3図は第1図の−線断面図、第4図は第3
図における−線断面図、第5図は同要部部品
の斜視図、第6図a及び第6図bは同要部の作用
を説明する説明図である。 1……工具ホルダー、3……シヤンク部、4…
…取付部、5……非回転支持部材、16……非回
転支持部材側給油路、17……吐出口、18……
工具ホルダー側給油路、20……再生ポンプ室、
21……第1環状油路、24……第2環状油路、
25……隔壁、30……固定部材、33……送油
路、34……吸入口、35……中継室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 工作機械のスピンドルに取り付けられる工具ホ
    ルダーと、当該工具ホルダーを回転可能に支持す
    る非回転支持部材とを備え、工作機械側から供給
    される油を前記工具ホルダーに取付けられる回転
    切削工具のオイルホールへ導入するための油路を
    非回転支持部材及び工具ホルダーに夫々連通形成
    してなる工具ホルダーユニツトにおいて、非回転
    支持部材に、工作機械の固定部材に離脱可能に係
    合し、且つ該固定部材側給油路に接続可能な廻り
    止め機構兼用の油路接続具を備え、また工具ホル
    ダーと非回転支持部材との界面部に、第1環状油
    路と第2環状油路とを隔壁を介して軸方向に隣接
    して並行に設け、第1環状油路には、前記油路接
    続具側に連通する吸入口と前記隔壁を介して第2
    環状油路に連通する吐出口とを設けると共に、工
    具ホルダーの回転を利用して前記吸入口から吸入
    した油を増圧して前記吐出口より吐出する再生ポ
    ンプ室を形成し、前記第2環状油路は前記吐出口
    より圧送された圧油を、工具ホルダーに設けられ
    回転切削工具のオイルホールに導入するための油
    路に常時供給するための中継室を形成してなる給
    油装置付き工具ホルダーユニツト。
JP1984169532U 1984-11-08 1984-11-08 Expired JPH0226604Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1984169532U JPH0226604Y2 (ja) 1984-11-08 1984-11-08

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JP1984169532U JPH0226604Y2 (ja) 1984-11-08 1984-11-08

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JPS6185339U JPS6185339U (ja) 1986-06-05
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JP1984169532U Expired JPH0226604Y2 (ja) 1984-11-08 1984-11-08

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2023032047A (ja) * 2021-08-26 2023-03-09 エヌティーツール株式会社 工具ホルダおよびタレット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59171050U (ja) * 1983-04-28 1984-11-15 株式会社 溝口鉄工所 オイルホ−ル付ホルダ−

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JPS6185339U (ja) 1986-06-05

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