JP2002096209A - タレット刃物台 - Google Patents

タレット刃物台

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JP2002096209A JP2000280316A JP2000280316A JP2002096209A JP 2002096209 A JP2002096209 A JP 2002096209A JP 2000280316 A JP2000280316 A JP 2000280316A JP 2000280316 A JP2000280316 A JP 2000280316A JP 2002096209 A JP2002096209 A JP 2002096209A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】油圧ユニットを不要として、油圧ユニットによ
る電力消費をなくすとともに、騒音や振動をなくして作
業環境および加工精度を向上させることができるタレッ
ト刃物台を提供する。 【解決手段】刃物台本体1と、前記刃物台本体に旋回可
能に支持され、外周側の所定の位置に工具を取り付ける
ための工具取付部が形成されたタレット3と、前記タレ
ットと前記刃物台本体との間に跨って係合および離脱可
能に設けられ、係合したときに前記刃物台本体に対して
前記タレットを所定の位置に位置決めする位置決め手段
33,35,123と、前記タレットを所定の角度位置
に旋回させるタレット旋回用モータ5と、前記刃物台本
体の外部に取り付けられたクランプ・アンクランプ用モ
ータ4と、前記クランプ・アンクランプ用モータの出力
軸の回転運動を、前記位置決め手段の係合・離脱方向の
進退移動に変換するねじ機構43,44とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NC(数値制御)
旋盤等の旋盤において使用される旋回可能なタレットを
有する刃物台に関するものであり、特に、油圧ユニット
が必要なくなるとともに、クランプ・アンクランプ時の
クランプ部材、タレットを駆動する電動モータの位置制
御、速度制御を行うことで高速かつ円滑に割り出しを行
うことが可能なタレット刃物台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】NC旋盤においては、旋回可能なタレッ
トを有する刃物台(タレット刃物台)が使用されてい
る。本出願人は、このようなタレット刃物台として、特
開平10−315014号公報において、タレットクラ
ンプ用の駆動源を刃物台の外部に設けるようにしたタレ
ット刃物台に関する技術を提案した。このタレット刃物
台では、刃物台の外部にタレットの旋回駆動機構、旋回
駆動源、クランプ駆動源等の機構が設けられているの
で、これらの駆動源、駆動機構が発生する熱による刃物
台本体等の熱変位が少なくなり、加工精度を向上させる
ことができた。
【0003】また、このタレット刃物台では、旋回駆動
機構をベルト・プーリ機構としたので、旋回駆動機構を
歯車機構とした場合のような、歯車機構による騒音も発
生せず、作業環境が良好となる。さらに、旋回駆動機構
のための強制潤滑系統が不必要となり、潤滑油の廃油に
よる作業環境の悪化がなくなるとともに、廃油処理が不
要となってNC旋盤のランニングコストを低減させるこ
とができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平10−3150
14号公報に記載されたタレット刃物台では、クランプ
駆動源としては、油圧シリンダを使用していた。このよ
うな油圧シリンダを動作させるためには、圧力油を供給
する油圧ユニットが必要となる。油圧ユニットは通常、
ポンプ駆動用電動機を常時稼働させておき圧力油の圧力
が所定値以上にならないように圧力制御弁から圧力油を
逃がすように構成されている。このため、油圧ユニット
による電力消費が大きい、油圧ユニットの騒音や振動に
より作業環境が悪化する、油圧ユニットの振動や熱が旋
盤に伝わり加工精度が悪化するというような問題点があ
った。
【0005】さらに、油圧シリンダによってクランプ部
材を駆動してタレット刃物台をクランプすると、クラン
プ時に大きな異音(衝突音)や振動を発生することがあ
った。このような異音や振動の発生は、対向主軸工作機
械、1主軸2刃物台の工作機械等において、他方の刃物
台での加工に影響を与えるおそれがあった。
【0006】そこで、本発明は、タレット刃物台の旋回
駆動源およびクランプ駆動源としての油圧シリンダをな
くし、油圧ユニットを不要として、油圧ユニットによる
電力消費をなくすとともに、騒音、振動や発熱をなくし
て作業環境および加工精度を向上させることができ、さ
らに、クランプ機構の凹凸部接触時の速度を制御して衝
撃を緩和させクランプ時の異音、振動の発生を防止する
ことができるタレット刃物台を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のタレット刃物台は、刃物台本体と、前記刃
物台本体に旋回可能に支持され、外周側の所定の位置に
工具を取り付けるための工具取付部が形成されたタレッ
トと、前記タレットと前記刃物台本体との間に跨って係
合および離脱可能に設けられ、係合したときに前記刃物
台本体に対して前記タレットを所定の位置に位置決めす
る位置決め手段と、前記刃物台本体に設けられ、前記タ
レットを所定の角度位置に旋回させるタレット旋回用モ
ータと、前記刃物台本体に設けられ、前記刃物台本体に
対して前記タレットをクランプおよびクランプ解除する
クランプ・アンクランプ用モータと、前記クランプ・ア
ンクランプ用モータの出力軸の回転運動を、前記位置決
め手段の係合・離脱方向の進退移動に変換するねじ機構
とを有するものである。
【0008】また、上記のタレット刃物台において、前
記ねじ機構は、ねじ軸とナットがボールを介して作動す
るボールねじを含むものであることが好ましい。
【0009】また、上記のタレット刃物台において、前
記位置決め手段は、前記刃物台本体に固定され固定凹凸
部を備えた固定部材と、前記タレットに固定され旋回凹
凸部を備えた旋回部材と、前記固定凹凸部と前記旋回凹
凸部とに同時に嵌合することが可能なクランプ凹凸部を
備えたクランプ部材とからなるものであり、前記ねじ機
構は、互いに螺合するねじ軸およびナットの一方が前記
クランプ・アンクランプ用モータの出力軸に結合され、
前記ねじ軸およびナットの他方は前記ねじ軸の軸線方向
の移動を伝達する伝達機構に結合されたものであり、前
記クランプ部材は、前記伝達機構に結合され、前記ねじ
軸の軸線方向に進退移動されるものであることが好まし
い。
【0010】また、上記のタレット刃物台において、前
記伝達機構は、前記ねじ機構が発生した前記ねじ軸の軸
線方向の駆動力を増大させ、この増大させた駆動力を前
記クランプ部材に伝達する増力機構を含むものであるこ
とが好ましい。
【0011】また、上記のタレット刃物台において、前
記増力機構は、ボール部材と、前記ボール部材に当接す
る傾斜面を備えた当接部材とを含むものであることが好
ましい。
【0012】また、上記のタレット刃物台において、前
記クランプ・アンクランプ用モータは、前記位置決め手
段の動作速度を所定動作位置で変更制御することが可能
なものであることが好ましい。
【0013】また、上記のタレット刃物台において、前
記クランプ・アンクランプ用モータおよび前記タレット
旋回用モータは、前記位置決め手段と前記タレットの一
方の動作を他方の動作位置に関連付けて同時に制御を行
うことが可能なものであることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1は、NC(数値制御)旋盤に
おける本発明のタレット刃物台の側面図である。図1
は、タレット刃物台のタレット3を正面とした場合の右
側から見た側面図である。刃物台本体1はクロススライ
ド2上に固設され、クロススライド2はNC旋盤のベッ
ド等の固定部材上に設けられたガイドレール22に沿っ
て案内されるボールガイド本体21により滑らかに移動
可能である。タレット刃物台は、ガイドレール22とボ
ールガイド本体21で構成される直動ころがり案内によ
り直線移動可能に案内されるとともに、図示しないサー
ボモータ、ボールねじ等の駆動機構により、刃物台全体
が工作物への切り込み方向に移動でき、加工工具31,
32を工作物の中心軸に対して接近離反させることが可
能となっている。
【0015】刃物台本体1には、タレット3が旋回可能
に支持されており、タレット3の周辺部に取り付けられ
た加工工具を、加工位置に割り出し、かつ、加工位置で
クランプすることができる。タレット3の周辺部には、
複数の工具取付部が形成されており、その工具取付部に
種々のバイト等の外径工具31、内径工具32が取り付
けられている。ノズル73は、切削油剤を各加工工具に
向けて噴出するためのものである。切削油剤路がタレッ
ト3内、刃物台本体1内等に形成されており、加工位置
に割り出された加工工具近傍のノズル73より切削油剤
が加工工具の刃先部近傍に噴出される。
【0016】電動モータであるクランプ・アンクランプ
用モータ4は、所望の加工工具を加工位置に位置決めま
たは割り出し可能にするためにタレット3をクランプ状
態またはアンクランプ状態にするためのものである。ク
ランプ・アンクランプ用モータ4としてはサーボモー
タ、インバータ制御されたモータ等が使用できるが、位
置制御、速度制御の可能なサーボモータ等の制御モータ
が好ましい。また、ブレーキ40は、クランプ状態でク
ランプ・アンクランプ用モータ4を制動し、クランプ状
態を保持するためのものである。クランプ・アンクラン
プ用モータ4は刃物台本体1の外側に取り付けられてお
り、かつ、タレット3の支持面とは反対側の外面に取付
部材41を介して取り付けられている。
【0017】クランプ・アンクランプ用モータ4をこの
ようにタレット3と離して配置することにより、クラン
プ・アンクランプ用モータ4で発生した熱がタレット3
まで伝導しにくくなり、工具位置の熱変位量が減少す
る。クランプ・アンクランプ用モータ4は、周囲の空気
によって直に冷却されるようになっており、発生した熱
が空冷で除去されるようになっている。また、クランプ
・アンクランプ用モータ4と刃物台本体1との間に断熱
効果のある部材をはさむとさらに好適となる。
【0018】図2は、タレット3の旋回機構およびクラ
ンプ機構を示す断面図である。図2は、図1における上
方向から見た断面図である。刃物台本体1には、取付面
部11が一体的に延在して形成されている。その取付面
部11には旋回駆動モータ5が取り付けられている。旋
回駆動モータ5は、タレット3を駆動して旋回運動させ
るためのものであり、所定の加工工具を加工位置または
加工位置近傍に割り出すものである。旋回駆動モータ5
としてはサーボモータ、インバータ制御されたモータ等
が使用できるが、位置制御の可能なサーボモータ等の制
御モータが好ましい。旋回駆動モータ5が取付面部11
に取り付けられ、刃物台本体1とは分離して設けられて
いるので、旋回駆動モータ5で発生した熱が刃物台本体
1およびタレット3まで伝導しにくくなり、加工工具位
置の熱変位量が減少する。
【0019】タレット3は、刃物台本体1にボルト12
1で固定されたタレット支持軸12の軸部122により
旋回可能に支持されている。タレット3は、軸線方向に
は移動しないように支持されている。なお、軸受部には
オイレス軸受を使用したり、グリス溜まりを設けること
により、強制潤滑が不要となる。また、タレット3には
歯付プーリ33がボルト37により固定されており、タ
レット3と歯付プーリ33とは一体となって回転する。
【0020】一方、刃物台本体1の外部に設けられた旋
回駆動モータ5の出力軸51には歯付プーリ52が固定
されており、歯付プーリ52と歯付プーリ33との間に
は歯付ベルト53が巻き回されている。この歯付ベルト
と歯付プーリによるベルト・プーリ機構により、旋回駆
動モータ5の回転出力がタレット3に伝達される。タレ
ット3の外周側から歯付プーリ33により旋回駆動さ
れ、刃物台内部に旋回駆動機構を持たないため、駆動機
構の発生熱による熱変位も少なく、刃物台内部の歯車機
構への強制潤滑の必要もなくなる。また、歯車機構がな
いために駆動機構の発生する騒音も減少する。
【0021】クランプ・アンクランプ用モータ4はタレ
ット3を所定の角度位置でクランプしたり、アンクラン
プ(クランプ解除)するための駆動源である。また、ブ
レーキ40は、クランプ状態でクランプ・アンクランプ
用モータ4の出力軸42の回転を阻止して、クランプ状
態を保持するためのものである。クランプ・アンクラン
プ用モータ4の出力軸42は、結合部材42aを介して
ボールねじ軸43に結合されている。ボールねじ軸43
にはボールナット44が螺合しており、そのボールナッ
ト44は第1伝達部材46に固定されている。なお、ボ
ールナット44を出力軸42に結合し、ボールねじ軸4
3を第1伝達部材46に固定するようにしてもよい。
【0022】第1伝達部材46は、ボールねじ軸43の
軸方向の移動のみが可能とされており、軸回りの回転は
ピン481(図3参照)により規制されている。したが
って、ボールねじ軸43の回転により、第1伝達部材4
6は図2の矢印方向に駆動される。第1伝達部材46の
矢印方向後方(クランプ・アンクランプ用モータ4側の
方向)への移動は、ボール部材47を含む後述する増力
機構により駆動力が増大されて、第2伝達部材48に伝
達される。第2伝達部材48の移動は連結棒45を介し
てクランプ部材35を駆動する。連結棒45は、刃物台
本体1および固定部123に設けられた貫通孔を通し
て、第2伝達部材48とクランプ部材35とを連結固定
するものであり、図2には示されていないが、円周方向
に均等に複数本(例えば、3本)の連結棒45が設けら
れている。
【0023】タレット支持軸12の外周位置には、環状
の固定部123がボルト124により刃物台本体1に固
定されている。後述のように、固定部123および歯付
プーリ33の互いに隣接する位置に凹凸部が設けられて
おり、クランプ部材35に設けられた凹凸部が両者の凹
凸部に同時に嵌合し、固定部123と歯付プーリ33と
を連結してタレット3をクランプ状態とすることが可能
である。クランプ部材35を前方(タレット3側の方
向)に移動させて、クランプ部材35と固定部123、
歯付プーリ33との連結を解除すれば、タレット3を旋
回駆動モータ5およびベルト・プーリ機構により旋回さ
せることが可能となる。
【0024】図3は、クランプ力伝達機構の拡大図であ
る。前述のように、クランプ・アンクランプ用モータ4
の出力軸42に接続されたボールねじ軸43にはボール
ナット44が螺合しており、そのボールナット44は第
1伝達部材46に固定されている。第1伝達部材46
は、ボールねじ軸43の軸方向の移動のみが可能とされ
ており、軸回りの回転はピン481により規制されてい
る。したがって、クランプ・アンクランプ用モータ4の
出力軸42およびボールねじ軸43を正逆方向に回転駆
動することにより、ボールナット44および第1伝達部
材46を矢印方向に往復移動させることができる。
【0025】第1伝達部材46の前方(図3の左方向)
部分には円錐面状の傾斜面461が形成されており、そ
の傾斜面461には複数個のボール部材47が当接して
いる。ボール部材47は、第2伝達部材48の円筒部に
設けられた半径方向の収納孔内に収納されており、半径
方向に移動することが可能である。また、タレット支持
軸12には環状の当接部材49が固定されている。当接
部材49には円錐面状の傾斜面491が形成されてお
り、この傾斜面491にボール部材47が当接する。
【0026】第1伝達部材46が後方(図3の右方向)
に移動すると、傾斜面461に当接するボール部材47
は、半径方向外方に移動する。傾斜面461の前後方向
に対する傾斜角を角度αとする。仮に、第2伝達部材4
8が前後方向に移動しないものとすると、ボール部材4
7の半径方向の移動量は、第1伝達部材46の後方への
移動量のtan(α)倍となる。したがって、伝達され
る駆動力は1/tan(α)倍となり、角度αが小さい
ほど駆動力が増力される。
【0027】そして、ボール部材47が半径方向外方に
移動すると、ボール部材47は当接部材49の傾斜面4
91に沿って移動するので、後方に引き戻される動きを
生じる。ボール部材47の後方への移動は第2伝達部材
48の後方移動を伴う。傾斜面491の半径方向に対す
る傾斜角を角度βとすると、ボール部材47の後方への
移動量は、ボール部材47の半径方向の移動量のtan
(β)倍となる。したがって、伝達される駆動力は1/
tan(β)倍となり、角度βが小さいほど駆動力が増
力される。
【0028】このように、第1伝達部材46に伝達され
た後方への駆動力は、傾斜面461、ボール部材47お
よび傾斜面491によって増力され、第2伝達部材48
に伝達される。その増力の倍率は、これらの傾斜面の傾
斜角である角度αおよび角度βによって決定される。第
2伝達部材48が後方に駆動されると、第2伝達部材4
8の運動は連結棒45を介してクランプ部材35(図2
参照)を駆動し、タレット3をクランプ状態とする。ク
ランプ状態では、ブレーキ40(図2参照)を作動さ
せ、クランプ・アンクランプ用モータ4の出力軸42の
回転を阻止して、クランプ状態を保持する。
【0029】クランプ部材35によるクランプ力を所望
の値に制御するためには、クランプ・アンクランプ用モ
ータ4の位置データとクランプ力との関係、または、ク
ランプ・アンクランプ用モータ4の駆動トルク値とクラ
ンプ力との関係を予め求めておく。そして、この関係に
基づいてクランプ・アンクランプ用モータ4を制御する
ことにより所望のクランプ力にすることができる。
【0030】タレット3をアンクランプ状態とするに
は、ブレーキ40を解除し、クランプ・アンクランプ用
モータ4をクランプ時とは逆方向に回転駆動して、ボー
ルナット44および第1伝達部材46を前方に移動す
る。それとともに、ボール部材47が第1伝達部材46
の凹部463内に移動する。そして、第1伝達部材46
の前方の端面462が、第2伝達部材48の当接面48
2に当接して、第2伝達部材48を前方に移動させる。
第2伝達部材48が前方に移動されると、連結棒45を
介してクランプ部材35も前方に移動され、タレット3
をアンクランプ状態とする。
【0031】このように、タレット3のクランプ時の駆
動力を、第1伝達部材46の傾斜面461、ボール部材
47、当接部材49の傾斜面491、第2伝達部材48
からなる増力機構によって、増力してクランプ部材35
に伝達するようにしたので、クランプ・アンクランプ用
モータ4として大駆動力の大型のモータを必要とせず、
タレット刃物台のコストの低減化に貢献する。また、こ
の増力機構は構成が簡素で信頼性が高く、さらに、クラ
ンプ状態でのセルフロックが可能であるので、ブレーキ
40も小型のものでよい。
【0032】図4は、タレット3のクランプ機構の部分
拡大図である。タレット3はタレット支持軸12の軸部
122(図2参照)に旋回可能に支持されており、歯付
プーリ33によって旋回駆動される。この歯付プーリ3
3の内周側端面部には旋回凹凸部34が設けられてい
る。旋回凹凸部34は円周方向に均等に複数個(例え
ば、タレット3の割り出し数の整数倍)の凹部および凸
部を有するものである。タレット支持軸12の外周に固
定された固定部123には、旋回凹凸部34に隣接し
て、固定凹凸部13が形成されている。固定凹凸部13
にも旋回凹凸部34と同じ角度間隔で凹部および凸部が
設けられている。
【0033】また、連結棒45の先端に固定されたクラ
ンプ部材35の、固定凹凸部13および旋回凹凸部34
に対向する面には、複数個(例えば、タレット3の割り
出し数の整数倍)の凹部および凸部を有するクランプ凹
凸部36が設けられている。クランプ凹凸部36は、固
定凹凸部13と旋回凹凸部34との位相がそろった状態
で、固定凹凸部13および旋回凹凸部34にちょうどは
まり合う相補形状の凹凸部となっている。このことによ
り、タレット3の所定の角度ごとの位置決めが可能にな
っている。
【0034】タレット3が所定の回転位置に割り出さ
れ、連結棒45およびクランプ部材35が後方(図4の
右方向)に駆動されると、クランプ凹凸部36と固定凹
凸部13および旋回凹凸部34とが嵌合し、タレット3
は回転不能に位置決めされ、クランプ状態となる。連結
棒45およびクランプ部材35が前方(図4の左方向)
に駆動されると、クランプ凹凸部36と固定凹凸部13
および旋回凹凸部34との嵌合が外れ、タレット3が割
り出し動作可能なアンクランプ状態となる。
【0035】以上のように、タレット3をクランプ状態
またはアンクランプ状態とするときのクランプ部材35
の駆動をサーボモータ等の電動モータによって行うよう
にしたので、油圧ユニットを不要として、工作機械の消
費エネルギーの低減化が実現でき、油圧ユニットによる
騒音、振動、発熱をなくして作業環境および加工精度を
向上させることができた。
【0036】また、クランプ部材35の駆動を電動モー
タとねじ機構によって行うようにするとともに、クラン
プ・アンクランプ用モータ4を速度制御可能なサーボモ
ータ等の制御モータとしたので、クランプ部材35の移
動位置に応じてクランプ部材35の移動速度を制御する
ことができる。これにより、クランプ部材35のクラン
プ凹凸部36が固定凹凸部13および旋回凹凸部34と
接触する前にクランプ部材35の速度を減速するように
して、クランプ時の異音の発生を防止することができ
る。さらに、クランプ凹凸部36が固定凹凸部13およ
び旋回凹凸部34から離れるときのクランプ部材35の
移動速度も減速した速度にしてもよい。
【0037】また、それ以外の位置におけるクランプ・
アンクランプ動作の移動速度を高速とすることができる
ので、クランプ・アンクランプ時間の短縮化が可能とな
る。このようにして、動作時間を短縮化し異音等の発生
しない円滑なクランプ・アンクランプ動作を実現するこ
とができる。さらに、クランプ部材35を駆動するため
のねじ機構がボールねじを使用したものであるから、ク
ランプ終了時にねじの食い付きを生じることがなく、ね
じの食い付きによってクランプ解除に支障を来すような
ことが防止できる。
【0038】さらに、クランプ・アンクランプ用モータ
4、旋回駆動モータ5を位置制御可能なサーボモータ等
の制御モータとすることにより、移動中のクランプ部材
35の位置およびタレット3の旋回位置を常に把握でき
るので、NC装置等により、クランプ部材35の移動と
タレット3の旋回移動とを、互いに関連付けて同時に制
御することができ、動作時間を短縮することができる。
例えば、タレット3の旋回移動が完全に停止する前にク
ランプ部材35のクランプ動作を開始したり、クランプ
部材35がクランプ解除側のストローク端に達する前に
タレット3の旋回移動を開始することができる。このよ
うにして、タレット3のクランプ時間および割り出し時
間を短縮することができる。さらに、クランプ部材35
の位置を常に把握できるので、クランプ・アンクランプ
状態を検出するための検出器が不要となり、信頼性も向
上する。
【0039】また、タレット3の旋回駆動源である旋回
駆動モータ5が刃物台本体1の外部に設けられており、
タレット3の旋回駆動機構であるベルト・プーリ機構も
刃物台本体1の外側に設けられている。さらに、クラン
プ用駆動源であるクランプ・アンクランプ用モータ4も
刃物台の外部に取り付けられている。このため、これら
の駆動源や駆動機構で発生した熱が外部に発散しやす
く、刃物台の内部には熱の発生源がないために、工具位
置の熱変位量が著しく減少する。また、刃物台内部での
強制潤滑の必要がなく、廃油の処理等のコストが減少す
る。さらに、タレット3の旋回駆動機構が、ベルト・プ
ーリ機構のため発生する騒音が極めて少ない。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れているので、以下のような効果を奏する。
【0041】タレットのクランプおよびアンクランプを
クランプ・アンクランプ用モータとねじ機構によって行
うようにしたので、油圧ユニットを不要として、工作機
械の消費エネルギーの低減化が実現でき、油圧ユニット
による騒音や振動をなくして作業環境および加工精度を
向上させることができた。また、クランプ部材の移動位
置に応じてクランプ部材の速度を制御することができ、
クランプ時の異音、振動の発生を防止することができ
る。
【0042】また、クランプ部材の移動とタレットの旋
回移動とを、互いに関連付けて同時に制御することがで
き、動作時間を短縮することができる。また、クランプ
部材の位置を常に把握できるので、クランプ・アンクラ
ンプ状態を検出するための検出器が不要となり、信頼性
も向上する。さらに、クランプ・アンクランプ用モータ
が刃物台の外部に設けられているため、クランプ・アン
クランプ用モータが発生した熱が外部に発散しやすく、
加工工具位置の熱変位量が減少する。
【0043】ねじ機構をボールねじ軸およびボールナッ
トからなるボールねじ機構としたので、クランプ終了時
にねじの食い付きが生じることがなく、ねじの食い付き
によってクランプ解除に支障を来すようなことが防止で
きる。
【0044】ねじ機構が発生した駆動力を増力機構によ
って増大させてクランプ部材に伝達するようにしたの
で、クランプ・アンクランプ用モータとして大駆動力の
大型のモータを必要とせず、タレット刃物台のコストを
低減することができる。
【0045】増力機構をボール部材と傾斜面とを備えた
ものとしたので、増力機構の構成を簡素化して信頼性を
向上させることができる。さらに、クランプ状態でのセ
ルフロックが可能であるので、クランプ状態を保持する
ためのブレーキも小型のものでよい。
【0046】クランプ・アンクランプ用モータを位置決
め手段の動作速度を所定動作位置で変更制御することが
可能なものとしたので、クランプ・アンクランプ動作の
動作時間を短縮化することが可能となり、また、クラン
プ・アンクランプ動作における異音や振動等の発生を防
止することができる。
【0047】クランプ・アンクランプ用モータおよびタ
レット旋回用モータを位置決め手段とタレットの一方の
動作を他方の動作位置に関連付けて同時に制御を行うこ
とが可能なものとしたので、タレットの割り出しおよび
クランプ・アンクランプ動作の全体の動作時間を短縮化
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のタレット刃物台の側面図であ
る。
【図2】図2は、タレットの旋回機構およびクランプ機
構を示す断面図である。
【図3】図3は、クランプ力伝達機構の拡大図である。
【図4】図4は、タレットのクランプ機構の部分拡大図
である。
【符号の説明】
1…刃物台本体 2…クロススライド 3…タレット 4…クランプ・アンクランプ用モータ 5…旋回駆動モータ 11…取付面部 12…タレット支持軸 13…固定凹凸部 21…ボールガイド本体 22…ガイドレール 31…外径工具 32…内径工具 33…歯付プーリ 34…旋回凹凸部 35…クランプ部材 36…クランプ凹凸部 40…ブレーキ 41…取付部材 42…出力軸 43…ボールねじ軸 44…ボールナット 45…連結棒 46…第1伝達部材 47…ボール部材 48…第2伝達部材 49…当接部材 51…出力軸 52…歯付プーリ 53…歯付ベルト 73…ノズル 122…軸部 123…固定部 461,491…傾斜面 462…端面 481…ピン 482…当接面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刃物台本体(1)と、 前記刃物台本体(1)に旋回可能に支持され、外周側の
    所定の位置に工具を取り付けるための工具取付部が形成
    されたタレット(3)と、 前記タレット(3)と前記刃物台本体(1)との間に跨
    って係合および離脱可能に設けられ、係合したときに前
    記刃物台本体(1)に対して前記タレット(3)を所定
    の位置に位置決めする位置決め手段(33,35,12
    3)と、 前記刃物台本体(1)に設けられ、前記タレット(3)
    を所定の角度位置に旋回させるタレット旋回用モータ
    (5)と、 前記刃物台本体(1)に設けられ、前記刃物台本体
    (1)に対して前記タレット(3)をクランプおよびク
    ランプ解除するクランプ・アンクランプ用モータ(4)
    と、 前記クランプ・アンクランプ用モータ(4)の出力軸
    (42)の回転運動を、前記位置決め手段(35)の係
    合・離脱方向の進退移動に変換するねじ機構(43,4
    4)とを有するタレット刃物台。
  2. 【請求項2】請求項1に記載したタレット刃物台であっ
    て、 前記ねじ機構は、ねじ軸(43)とナット(44)がボ
    ールを介して作動するボールねじを含むものであるタレ
    ット刃物台。
  3. 【請求項3】請求項1,2のいずれか1項に記載したタ
    レット刃物台であって、 前記位置決め手段は、前記刃物台本体(1)に固定され
    固定凹凸部(13)を備えた固定部材(123)と、前
    記タレット(3)に固定され旋回凹凸部(34)を備え
    た旋回部材(33)と、前記固定凹凸部(13)と前記
    旋回凹凸部(34)とに同時に嵌合することが可能なク
    ランプ凹凸部(36)を備えたクランプ部材(35)と
    からなるものであり、 前記ねじ機構は、互いに螺合するねじ軸(43)および
    ナット(44)の一方が前記クランプ・アンクランプ用
    モータ(4)の出力軸(42)に結合され、前記ねじ軸
    (43)およびナット(44)の他方は前記ねじ軸(4
    3)の軸線方向の移動を伝達する伝達機構(45〜4
    9)に結合されたものであり、 前記クランプ部材(35)は、前記伝達機構(45〜4
    9)に結合され、前記ねじ軸(43)の軸線方向に進退
    移動されるものであるタレット刃物台。
  4. 【請求項4】請求項3に記載したタレット刃物台であっ
    て、 前記伝達機構(45〜49)は、前記ねじ機構(43,
    44)が発生した前記ねじ軸(43)の軸線方向の駆動
    力を増大させ、この増大させた駆動力を前記クランプ部
    材(35)に伝達する増力機構(46〜49)を含むも
    のであるタレット刃物台。
  5. 【請求項5】請求項4に記載したタレット刃物台であっ
    て、 前記増力機構は、ボール部材(47)と、前記ボール部
    材(47)に当接する傾斜面(461,491)を備え
    た当接部材(46,49)とを含むものであるタレット
    刃物台。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載したタ
    レット刃物台であって、 前記クランプ・アンクランプ用モータ(4)は、前記位
    置決め手段(33,35,123)の動作速度を所定動
    作位置で変更制御することが可能なものであるタレット
    刃物台。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか1項に記載したタ
    レット刃物台であって、 前記クランプ・アンクランプ用モータ(4)および前記
    タレット旋回用モータ(5)は、前記位置決め手段(3
    3,35,123)と前記タレット(3)の一方の動作
    を他方の動作位置に関連付けて同時に制御を行うことが
    可能なものであるタレット刃物台。
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