JP2000117572A - 工作機械のパレットクランプ装置 - Google Patents

工作機械のパレットクランプ装置

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JP2000117572A
JP2000117572A JP10295137A JP29513798A JP2000117572A JP 2000117572 A JP2000117572 A JP 2000117572A JP 10295137 A JP10295137 A JP 10295137A JP 29513798 A JP29513798 A JP 29513798A JP 2000117572 A JP2000117572 A JP 2000117572A
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pallet
clamp
clamp member
collet
pallet support
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JP10295137A
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English (en)
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Shinichi Watanabe
伸一 渡辺
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Osaka Kiko Co Ltd
Original Assignee
Osaka Kiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧を使用せずにクランプ剛性が高く、大き
なクランプ力を得られる工作機械のパレットクランプ装
置及びパレット支持体クランプ装置を提供する。 【解決手段】 工作機械のパレット支持体にパレットを
着脱可能にクランプするパレットクランプ装置におい
て、エアーシリンダの推力を傾斜部材の楔作用により増
大させクランプ部材を押し下げ、クランプ部材の外周に
配置したコレットを介して、パレットをクランプする。
パレット支持体をテーブルにクランプするパレット支持
体クランプ装置において、エアーシリンダによりテーブ
ル上部に配置した回転クランプ部材を回転させ、水平面
と傾斜を持った長穴に係合したピンを上下動させること
によりパレット支持体をテーブルにクランプする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、数値制御工作機械
のパレットクランプ装置及びパレット支持体クランプ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンタ等の数値制御工作機械
においては、ワークの取付換えをせずに多面加工や複雑
な形状加工を可能にするため、ワークを載置したパレッ
トを割り出し位置決めする割り出し装置が設けられてい
る。また、多数個のワークを連続して自動運転により加
工するために、ワークを載置したパレットを複数個用意
しておき、これらを順次、自動的に交換することができ
る自動パレット交換装置(以下、「APC」という。)
が使用されている。
【0003】パレット割り出し装置を有するマシニング
センタ等の工作機械のテーブル装置においては、工作機
械に対しパレットを一定の関係位置(割り出し原点)に
正確に位置決めするためのパレット支持体及びテーブル
から構成され、パレット支持体を割り出し原点を基準に
割り出すように構成されている場合が多い。加工領域に
あるワークの加工が完了すると、加工済みワークを載置
したパレットと次のワークを載置したパレットとをAP
Cにより交換し、次のワークを載置したパレットを一定
の関係位置に位置決めしてパレット支持体にクランプし
た後加工領域に移行する。加工工程において割り出しを
行うときは、パレットをパレット支持体にクランプした
状態でパレット支持体とテーブルとのクランプを解除
し、割り出し原点を基準に所定の角度だけ割り出しが行
われた後、再びテーブルにクランプする。図10は本出
願人による特願平07−179488号に開示されたパ
レットクランプ装置の断面図を示すもので、APC(図
示せず)によりパレット支持体103に載置されたパレ
ット102は位置決めピン108及びブッシュ109に
より割り出し原点に位置決めされた後、給油口125か
ら供給される圧油によりピストン体119及びクランプ
部材121が下降し、コレット123が拡径し、パレッ
ト下面の被クランプ部材111のテーパ面を押圧するこ
とによりパレット102がパレット支持体103にクラ
ンプされる。次に、ワークの割り出しを行うときは、給
油口126から圧油を供給しピストン124と共にパレ
ット支持体103を上昇させパレット支持体に固着され
ている面継手104cとテーブル101に固着されてい
る面継手104dとの係合を解除し、駆動装置(図示せ
ず)により大径歯車105をパレット支持体103と共
に所定の角度だけ旋回させた後、給油口126への圧油
の供給を停止し、給油口127へ圧油を供給することに
よりパレット支持体103はピストン124と共に下降
し、面継手104c、dが係合・押圧し、パレット支持
体103とテーブル101との割り出し・クランプが行
われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記図10に
示したパレットクランプ装置では、限られたスペースに
パレットクランプ機構及び油圧配管を組み込まねばなら
ず、そのため構造が複雑になっている。さらに、パレッ
ト支持体を強固にテーブルにクランプしてワークに作用
する大きな切削力に対して安定した切削状態を得るため
に高圧の圧油を使用しており、シール部からの油漏れの
問題を生じていた。一方、近年環境保護の観点から工作
機械においてもオイルレス化が強く要請されている。
【0005】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、油圧を使用せずに強力なクランプ
力を得るとともに、確実な割り出し動作を得ることがで
きるクランプ装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成を採った。すなわち、工作
機械の加工領域に搬入されたパレットをテーブルに対し
一定の関係位置に正確に位置決めするパレット支持体を
備え、前記パレットをパレット支持体にクランプするク
ランプ装置において、テーブルに取り付けられたパレッ
ト支持体と、パレットを外方より挿入可能に該パレット
の下面に設けられ、軸心下方に向かって漸次縮径する第
1のテーパ面を内径部に有する被クランプ部材と、前記
パレット支持体及びテーブルを嵌挿して設けられ、一端
に軸心下方に向かって漸次縮径する第2のテーパ面を外
径部に有するクランプ部材と、外径部に円筒部及び前記
第1のテーパ面に係合するテーパ面を有し、内径部に前
記第2のテーパ面に係合するテーパ面を有し、周方向に
分割した広狭自在な複数の分割片からなり、前記クラン
プ部材の外周に環状に配置したコレットと、前記コレッ
トの外径部の円筒部に巻装され、コレットを中心方向に
付勢する付勢部材と、前記パレット支持体の上部に固着
され、前記コレットを広狭自在に案内するコレット案内
部材と、前記パレット支持体の下部に固着され、テーブ
ル内を回転・直動自在に嵌挿すると共に前記クランプ部
材を直動自在に支持するクランプ部材案内筒と、前記ク
ランプ部材と前記クランプ部材案内筒との間に圧縮状態
で取り付けられたばねと、前記クランプ部材及びクラン
プ部材案内筒に対し回転可能にクランプ部材の下部に取
り付けられ、クランプ部材の軸心方向と直交する方向に
勾配を持つ傾斜部を有し、クランプ部材と共に上下移動
する傾斜案内部材と、前記クランプ部材の軸心と直交す
るように配置され、前記傾斜案内部材の傾斜部に係合す
る傾斜部を一端に有し、他端を上下方向に滑動できる係
合部を有する傾斜部材と、一端に前記傾斜部材の係合部
に滑動できる係合部を有し、他端がピストンロッドに固
着された継ぎ手及びエアーシリンダとから構成した。
【0007】次に、パレット支持体に固着された大径歯
車を駆動することによりパレット支持体を旋回させ、パ
レット支持体及びテーブルにそれぞれ固着した係脱可能
な一対の面継手を係脱して割り出し及びクランプ・アン
クランプさせるパレット支持体クランプ装置において、
前記大径歯車の外周に設けた環状凸部に係合し、大径歯
車に対して回転可能でテーブルに対しては回転不能に配
置され、その外周に複数の円筒状突起を軸心方向と直交
する方向に放射状に設けた環状部材と、前記環状部材の
外周に回転自在に配置され、テーブルに対する上下移動
を規制された円筒状部材であって、前記複数の円筒状突
起に滑動自在に係合するように設けられ水平面と傾斜を
なす長穴を有する回転クランプ部材と、テーブルに取り
付けられ、中央付近に切り欠きを設けたピストンロッド
を有するエアーシリンダと前記回転クランプ部材の下面
に固着され、前記ピストンロッドの切り欠きに係合する
係合ブロックとから構成した。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明するまず、パレットクランプ装置の実施形
態について図1ないし図6に基づいて説明する。図1は
パレットクランプ装置の実施形態の断面図で、パレット
クランプ装置の全体を示す。図2は実施形態において、
パレット2をアンクランプした状態を示すパレットクラ
ンプ装置の要部断面図、図3はコレット分割片23a、
23b、23c・・・の平面図、図4はそのA−A断面
図である。また、図5はアンクランプしたときのクラン
プ部材押し下げ機構の状態を示す要部断面図で、図6は
図5のB矢視図である。
【0009】図1及び図2において、パレット支持体3
には位置決めピン8が固着され、パレット2の下面には
位置決めピン8と対応する位置にブッシュ9が固着され
ている。さらに、パレット2の下面中央には被クランプ
部材11がボルト12により固着され、その内側には円
形の空間部である凹部10が形成されている。被クラン
プ部材11の内径下部には軸心下方に向かって漸次縮径
する第1のテーパ面13が形成されている。
【0010】次に、テーブル1にはその軸心を中心に回
転及び割り出しが可能なパレット支持体3が取り付けら
れ、パレット支持体3の中央下面にクランプ部材案内筒
4がボルト5により固着され、クランプ部材案内筒4の
下部円筒外周部がテーブル1に対して回転及び上下動可
能に取り付けられている。また、パレット支持体3の上
部には、後述するコレット23が縮径または拡径する際
にコレット分割片23a、23b、23c・・・を案内
する環状の案内部18を有するコレット案内部材16が
固着されている。
【0011】さらに、前記クランプ部材案内筒4の内部
にはクランプロッド14が上下動自在に嵌挿され、その
上部には軸心下方に向かって漸次縮径する第2のテーパ
面20を外径部に有するクランプ部材21がボルト22
により固着されている。本実施形態ではクランプ部材2
1とクランプロッド14はボルト22により固着されて
いるが、一体成形してクランプ部材21とすることもで
きる。
【0012】前記クランプ部材21の外周には、周方向
に分割した広狭自在な複数のコレット分割片23a、2
3b、23c・・・からなるコレット23が環状に配置
され、図4に示すようにコレット23の外径部には第1
のテーパ面13に係合するテーパ面24と円筒部26が
形成され、コレット23の内径部には第2のテーパ面2
0と係合するテーパ面27が形成されている。コレット
23の前記円筒部26にはコレット23の各分割片23
a、23b、23c・・・を軸心方向に移動させるよう
に付勢する付勢部材25が巻装されている。図2に示す
ように、コレット23の内径部のテーパ面27が第2の
テーパ面20に押圧されていない状態、すなわち、アン
クランプの状態では縮径したコレット23の上部の外径
寸法は被クランプ部材11の最小の内径寸法よりも小さ
くしておく。
【0013】クランプロッド14のフランジ部下面とク
ランプ部材案内筒4のフランジ部上面との間には、円周
上に複数のばね7が圧縮された状態で装着され、常にク
ランプロッド14を上方に付勢している。クランプ部材
案内筒4の下面には軸受15A、15Bを介して傾斜案
内部材17と傾斜部材19がそれぞれの傾斜部を係合し
た状態で、クランプロッド14に設けたナット26によ
り取り付けられている。傾斜案内部材17はクランプロ
ッド14に対して回転自在に取り付けられ、その上面に
傾斜部28が設けられている。図6に示すように、傾斜
部材19の前部にはU字状で下面に傾斜案内部材17の
傾斜部と係合する傾斜部が設けられ、後部のU字状溝部
30につば付き軸受31が取り付けられている。継ぎ手
32には傾斜部材19に取り付けられたつば付き軸受3
1に上下動可能に係合する溝部33が設けられ、他端に
はシリンダのピストンロッド35に設けたねじがねじ込
まれている。
【0014】以上に述べたパレットクランプ装置の実施
形態について、その作用を説明する。まず、パレット2
をパレット支持体3に載置する前に、クランプ装置を図
2に示すようにアンクランプの状態にしておく。すなわ
ち、図5においてエアシリンダのポート36に圧縮空気
を供給して、ピストンロッド35及び継ぎ手32を介し
て傾斜部材19を後退させると、傾斜部材19と傾斜案
内部材17との係合位置が変わり、クランプロッド14
はばね7により常に上方に付勢されているため、クラン
プロッド14とクランプ部材21は共に上昇し、第2の
テーパ面20とコレット23の内径部のテーパ面27と
の係合が解除され、コレットの各分割片23a、23
b、23c・・・は付勢部材25の付勢力により案内部
18に沿って軸心方向に向かって移動し、コレット23
の外径が縮径する。コレット23の外径が縮径すると、
コレット23の外径部のテーパ面24と第1のテーパ面
13との係合が解除され、アンクランプ状態になるとと
もに、縮径したコレット23の上部外径寸法は次の工程
でパレット支持体3に載置されるべきパレット2の下面
に固着された被クランプ部材11の最小の内径寸法より
も小さくなる。
【0015】この状態で、APC(図省略)によりパレ
ット2をテーブル1側に搬入し、上方から下降させると
図1に示すように、パレット2の下面に固着したブッシ
ュ9とパレット支持体3に固着した位置決めピン8とが
係合し、パレット2は所定の位置に載置される。このと
き同時にパレット2の下面に形成された凹部10にクラ
ンプ部材21及びコレット23の上部が入り込む。
【0016】次に、図1及び図2において圧縮空気をエ
アーシリンダ34のポート37に供給し、ピストンロッ
ド35及び継ぎ手32を介して傾斜部材19を前方に押
し出すと、傾斜部材19の傾斜部が傾斜案内部材17の
傾斜部を押し下げ、ばね7の付勢力に抗してクランプロ
ッド14と共にクランプ部材21を押し下げる。クラン
プ部材21を押し下げると、クランプ部材21の第2の
テーパ面20がコレット23の内径部のテーパ面27を
押圧し、コレット23の各分割片23a、23b、23
c・・・が付勢部材25の付勢力に抗して、案内部18
に沿って軸心から離れる方向に移動する。すなわち、コ
レット23が拡径しテーパ面24が第1のテーパ面13
を押圧し、パレット2を強固にパレット支持体3にクラ
ンプする。本実施形態ではクランプ部材21の外径部及
びコレット23の内径部には安定した動作を得るためテ
ーパ面をそれぞれ2個所に設けているが、1個所でも同
様である。
【0017】パレット2を交換するときは、前述したよ
うにエアーシリンダ34のポート36に圧縮空気を供給
してクランプロッド14及びクランプ部材21をばね7
の付勢力により上昇させ、アンクランプの状態にした
後、APCによりパレット2を上昇させ、交換する。
【0018】次にパレット支持体クランプ装置の実施形
態について、図1及び図5ないし図9に基づいて説明す
る。図7は、パレット支持体クランプ装置の要部断面図
で、図8はパレット支持体クランプ装置の一部断面を示
す平面図である。図9はそのC矢視図である。図1及び
図7において、大径歯車38はボルト39によりパレッ
ト支持体3の下部に固着され、駆動装置40の小径歯車
41により回転させられる。パレット支持体3の下面及
びテーブル1の上面に一対の面継手42a、42bがそ
れぞれボルト6により固着されていて、この面継手42
には放射方向の多数の噛合歯43が設けられている。前
記大径歯車38の外周には環状凸部44が設けられ、大
径歯車38の外周に配した環状部材45と押え板46と
により構成される環状凹部47に回転自在に係合してい
る。なお、環状部材45の段部には大径歯車38の回転
を滑らかにするため、複数の鋼球48が配置されてい
る。また、環状部材45の下面に複数の穴が円周上に設
けられ、テーブル1に固着した複数の回転防止ピン49
に滑動自在に係合し、テーブル1に対し環状部材45を
上下動のみ許し、回転できないように構成している。さ
らに、環状部材45の外周には複数個のピン50が均等
の間隔をおいて放射状に固着されている。環状部材45
の外周には回転クランプ部材51が揺動回転可能に配さ
れ、その円筒部52には図9に示すように前記ピン50
と係合する長穴53が設けられ、この長穴53は水平面
に対し勾配を有している。図7に示すように回転クラン
プ部材51は、その外周に配されテーブル1に固着され
た押えリング55により、上下動を規制されていて、回
転のみ可能である。回転クランプ部材51の下面には、
図7及び図9に示すように係合ブロック56が固着され
ている。この係合ブロック56は、テーブル1に設けた
エアーシリンダ57のピストンロッド58の中央の切り
欠き59に係合している。図7に示す60はピストンロ
ッド58の移動を確認するセンサーである。
【0019】以上に述べたパレット支持体クランプ装置
の実施形態について、その作用を説明する。図7及び図
8はパレット支持体3をテーブル1にクランプした状態
を示し、エアーシリンダ57のポート61に圧縮空気が
供給されている。加工工程においてパレット2の割り出
しを行うときは、ポート61への圧縮空気の供給を停止
し、ポート62へ圧縮空気を供給し、ピストンロッド5
8を図8において左方へ後退させる。このとき、ピスト
ンロッド58の中央の切り欠き59に係合している係合
ブロック56とともに回転クランプ部材51が図8にお
いて右回転する。回転クランプ部材51は押えリング5
5により上下動が規制されており、環状部材45は回転
防止ピン49により回転が規制されているため、環状部
材45は回転クランプ部材51の円筒部52に設けた長
穴53に係合するピン50とともに、長穴53の傾斜面
54に沿って上昇する。環状部材45と押え板46で構
成される環状凹部47は、大径歯車38の環状凸部44
に係合しているため、大径歯車38、パレット支持体3
が環状部材45とともに上昇する。その結果、パレット
支持体3に固着された面継手42aとテーブル1に固着
された面継手42bとのクランプが解除される。次に、
駆動装置40の小径歯車41により大径歯車38が所定
量だけ回転させられる。前述したように、図1に示す傾
斜部材19と継ぎ手32は上下動可能に係合しているた
め、クランプが解除されパレット2、パレット支持体3
及びパレットクランプ機構とともに傾斜部材19が上昇
しても、ピストンロッド35及び継ぎ手32はエアーシ
リンダ34とともにテーブル1に固着したままである。
また、傾斜部材19と係合している傾斜案内部材17は
クランプロッド14に対して回転自在に取り付けられて
いるため、パレット2がクランプ状態で回転しても傾斜
部材19は回転する必要はない。次にエアーシリンダ5
7のポート62への圧縮空気の供給を停止し、ポート6
1へ圧縮空気を供給し、ピストンロッド58を図8にお
いて右方に前進させ、前述と逆の動作を行うと、面継手
42a,42bに設けた噛合歯43が噛み合うと同時に
押圧され、テーブルに対するパレット支持体の割り出し
及びクランプが行われる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明におけるパ
レットクランプ装置によれば、クランプ部材の第2のテ
ーパ面とコレット内径部のテーパ面、及び被クランプ部
材の第1のテーパ面とコレット外径部のテーパ面は、ク
ランプ時にはそれぞれ環状に接触して押圧するため、ク
ランプ剛性を高くすることができる。また、クランプ部
材の下降により、第2のテーパ面に押圧されたコレット
分割片が第1のテーパ面を押圧してパレットをクランプ
する構成としており、傾斜面を介して力の伝達が行われ
ているため、傾斜面を介してクランプ部材を押し下げる
エアーシリンダの推力は傾斜面の楔作用により被クラン
プ部材を押圧するクランプ力として大きく作用し、クラ
ンプ力を増大させることができる。 さらに、簡素な構
成によりクランプ部材を少しだけ上下動させるだけで確
実なアンクランプ状態及びクランプ状態が得られるた
め、クランプ・アンクランプ動作を短時間で行うことが
できるとともに、故障の少ない安定したクランプ・アン
クランプ動作を得ることができる。また、面継手の外側
でクランプしているため、従来の中央付近でクランプし
ている場合にくらべ高い位置での加工に際しても安定し
たクランプ動作を得ることができる。
【0021】パレット支持体クランプ装置において、回
転クランプ部材に設けた長穴の傾斜面を介して環状部材
への力の伝達を行う構成としているため、エアーシリン
ダの推力は傾斜面の楔作用により、面継手をクランプす
る力として大きく作用させることができる。
【0022】本発明によるパレットクランプ装置及びパ
レット支持体クランプ装置では、圧油を使用しないクラ
ンプ機構を採用しているため、環境保護の要請にも応え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パレットクランプ装置の実施形態を示す断面図
【図2】パレットをアンクランプした状態を示すパレッ
トクランプ装置の要部断面図
【図3】コレットの平面図
【図4】コレットの断面図
【図5】クランプ部材押し下げ機構を示す要部断面図
【図6】図5のB矢視図
【図7】パレット支持体クランプ装置の要部断面図
【図8】パレット支持体クランプ装置の平面図
【図9】図8のC矢視図
【図10】先願に係るパレットクランプ装置の断面図
【符号の説明】
1 テーブル 2 パレット 3 パレット支持体 4 クランプ部材案内筒 11 被クランプ部材 13 第1のテーパ面 14 クランプロッド 17 傾斜案内部材 19 傾斜部材 20 第2のテーパ面 21 クランプ部材 23 コレット 38 大径歯車 42 面継手 45 環状部材 51 回転クランプ部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作機械の加工領域に搬入されたパレット
    をテーブルに対し一定の関係位置に正確に位置決めする
    パレット支持体を備え、前記パレットをパレット支持体
    に着脱可能にクランプするクランプ装置において、テー
    ブルに取り付けられたパレット支持体と、パレットを外
    方より挿入可能に該パレットの下面に設けられ、軸心下
    方に向かって漸次縮径する第1のテーパ面を内径部に有
    する被クランプ部材と、前記パレット支持体及びテーブ
    ルを嵌挿して設けられ、一端に軸心下方に向かって漸次
    縮径する第2のテーパ面を外径部に有するクランプ部材
    と、外径部に円筒部及び前記第1のテーパ面に係合する
    テーパ面を有し、内径部に前記第2のテーパ面に係合す
    るテーパ面を有し、周方向に分割した広狭自在な複数の
    分割片からなり、前記クランプ部材の外周に環状に配置
    したコレットと、前記コレットの外径部の円筒部に巻装
    され、コレットを中心方向に付勢する付勢部材と、前記
    パレット支持体の上部に固着され、前記コレットを広狭
    自在に案内するコレット案内部材と、前記パレット支持
    体の下部に固着され、テーブル内を回転・直動自在に嵌
    挿すると共に前記クランプ部材を直動自在に支持するク
    ランプ部材案内筒と、前記クランプ部材と前記クランプ
    部材案内筒との間に圧縮状態で取り付けられたばねと、
    前記クランプ部材及びクランプ部材案内筒に対し回転可
    能にクランプ部材の下部に取り付けられ、クランプ部材
    の軸心方向と直交する方向に勾配を持つ傾斜部を有し、
    クランプ部材と共に上下移動する傾斜案内部材と、前記
    クランプ部材の軸心と直交するように配置され、前記傾
    斜案内部材の傾斜部に係合する傾斜部を一端に有し、他
    端を上下方向に滑動できる係合部を有する傾斜部材と、
    一端に前記傾斜部材の係合部に滑動できる係合部を有
    し、他端がピストンロッドに固着された継ぎ手及びエア
    ーシリンダとから構成したことを特徴とするパレットク
    ランプ装置。
  2. 【請求項2】パレット支持体に固着された大径歯車を駆
    動することによりパレット支持体を旋回させ、パレット
    支持体及びテーブルにそれぞれ固着した係脱可能な一対
    の面継手を係脱して割り出し及びクランプ・アンクラン
    プさせるパレット支持体クランプ装置において、前記大
    径歯車の外周に設けた環状凸部に係合し、大径歯車に対
    して回転可能でテーブルに対しては回転不能に配置さ
    れ、その外周に複数の円筒状突起を軸心方向と直交する
    方向に放射状に設けた環状部材と、前記環状部材の外周
    に回転自在に配置され、テーブルに対する上下移動を規
    制された円筒状部材であって、前記複数の円筒状突起に
    滑動自在に係合するように設けられ水平面と傾斜をなす
    長穴を有する回転クランプ部材と、テーブルに取り付け
    られ、中央付近に切り欠きを設けたピストンロッドを有
    するエアーシリンダと、前記回転クランプ部材の下面に
    固着され、前記ピストンロッドの切り欠きに係合する係
    合ブロックとから構成したことを特徴とするパレット支
    持体クランプ装置。
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