JPH1110405A - 自動旋盤のガイドブッシュ装置 - Google Patents

自動旋盤のガイドブッシュ装置

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JPH1110405A
JPH1110405A JP18737397A JP18737397A JPH1110405A JP H1110405 A JPH1110405 A JP H1110405A JP 18737397 A JP18737397 A JP 18737397A JP 18737397 A JP18737397 A JP 18737397A JP H1110405 A JPH1110405 A JP H1110405A
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JP
Japan
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guide bush
sleeve
main shaft
automatic lathe
drive
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JP18737397A
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Inventor
Satoru Ozawa
覚 小澤
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Star Micronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 「ケレ回し軌道」、「ギヤ駆動」、「タイミ
ングベルト駆動」、「平ベルト駆動」の場合の不具合を
発生させることなく、回転式のガイドブッシュを得るこ
と可能にする自動旋盤のガイドブッシュ装置を提供する
こと。 【解決手段】 ガイドブッシュ支持台側に取り付けられ
たガイドブッシュボディと、ガイドブッシュボディの内
周側に間隔を存した状態で配置されたガイドブッシュス
リーブと、ガイドブッシュスリーブの内周側に配置され
ると共にガイドブッシュスリーブに内装されたガイドブ
ッシュと、ガイドブッシュボディの内周面に取り付けら
れた固定子と、ガイドブッシュスリーブの外周面に取り
付けられ固定子と共に電動要素を構成する回転子と、を
具備したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動旋盤のガイド
ブッシュ装置に係り、特に、回転式のガイドブッシュ装
置であって、高速化に効果的に対応することができ、煩
雑な保守・管理作業が不要であり、又、主軸側の回転に
対して確実に完全同期回転させることができるように工
夫したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動旋盤は、例えば、次のような
構成になっている。まず、主軸台があり、この主軸台は
棒状素材の軸方向(Z軸方向)に移動可能に配置されて
いる。上記主軸台には主軸が回転可能に取り付けられて
いて、この主軸によって棒状素材を把持する。上記主軸
の前方にはガイドブッシュが配置されていて、このガイ
ドブッシュによって棒状素材の先端を支持する。又、ガ
イドブッシュの近傍には刃物台が配置されていて、この
刃物台には任意の工具が取り付けられている。又、刃物
台は上記Z軸方向に直交するX軸方向に移動可能に構成
されている。
【0003】上記構成において、まず、棒状素材を主軸
によって把持し、且つ、棒状素材の先端をガイドブッシ
ュにより支持する。その状態で、例えば、主軸台をZ軸
方向に移動させると共に刃物台をX軸方向に移動させな
がら、刃物台に取り付けられている工具によって棒状素
材に所望の加工(前側加工)を施す。尚、この自動旋盤
の場合には、ガイドブッシュは固定であり、特に、主軸
に対して同期して回転するようにはなっていない。
【0004】ところで、近年、自動旋盤の作業に対する
加工時間の短縮については極めて強いものがあり、例え
ば、切削工具、切削液等の周辺技術の進歩に伴って主軸
回転の高速化が進んでいる。又、ガイドブッシュにおい
ても、主軸の高速化に伴うワークとガイドブッシュの焼
付防止や重切削に対応する為に、従来の固定式ガイドブ
ッシュに対して回転式のガイドブッシュが主流となって
いる。すなわち、ガイドブッシュを回転可能に構成し、
主軸の回転に同期させて回転させるものである。
【0005】回転式のガイドブッシュとしては、いわゆ
る「ケレ回し駆動」、「ギヤ駆動」、「タイミングベル
ト駆動」、「平ベルト駆動」等がある。その内、「タイ
ミングベルト駆動」の一例として特開昭62−1993
04号公報に示すようなものがある。特開昭62−19
9304号公報に示されている構成を図3に示す。図3
は自動旋盤の全体の概略構成を示す図で、まず、基台1
01がある。この基台101上には主軸台103が配置
されていて、この主軸台103には主軸105が取り付
けられている。
【0006】上記主軸105は、主軸駆動用モータ10
7によって回転駆動されるようになっている。すなわ
ち、主軸駆動用モータ107の出力軸にはプーリ109
が固着されていて、一方、主軸台103側にもプーリ1
11が固着されている。そして、プーリ109、プーリ
111にはタイミングベルト113が巻回されている。
よって、主軸駆動用モータ107を回転駆動することに
より、プーリ109、タイミングベルト113、プーリ
111を介して、主軸台103側に回転が伝達され、そ
れによって、主軸105が回転することになる。
【0007】又、基台101上には、Z軸方向案内路1
15、115が配置されていて、このZ軸方向案内路1
15、115上には送り台117が設置されている。こ
の送り台117はZ軸方向案内路115、115に沿っ
てZ軸方向に移動可能に構成されている。又、上記送り
台117上にはX軸方向案内路119が設けられてい
る。このX軸方向案内路119上には刃物台121が搭
載されている。この刃物台121はX軸方向案内路11
9に沿ってX軸方向に移動可能に構成されている。上記
刃物台121はタレット型刃物台であって、複数個の工
具123を割出可能に備えている。
【0008】又、主軸105の前方にはガイドブッシュ
125が配置されている。このガイドブッシュ125
は、ガイドブッシュ支持台127に取り付けられてい
る。又、上記ガイドブッシュ125の側方には、ガイド
ブッシュ駆動用モータ129が配置されていて、このガ
イドブッシュ駆動用モータ129の回転軸129aに
は、プーリ131が固着されている。又、上記ガイドブ
ッシュ125側にもプーリ133が固着されていて、こ
れらプーリ131とプーリ133にはタイミングベルト
135が巻回されている。よって、ガイドブッシュ駆動
用モータ129を回転駆動することにより、プーリ13
1、タイミンクベルト135、プーリ133を介して、
ガイドブッシュ125を回転駆動させることができる構
成になっている。尚、図3において、符号137は主軸
モータ用速度制御装置であり、符号139はガイドブッ
シュモータ用速度制御装置であり、又、符号141は指
令制御装置を示している。そして、指令制御装置141
からの指令によって、主軸モータ用速度制御装置13
7、ガイドブッシュモータ用速度制御装置139を夫々
介して、既に述べた主軸駆動用モータ107とガイドブ
ッシュ駆動用モータ129を制御するものである。
【0009】又、「タイミングベルト駆動」ではない
が、「平ベルト駆動」を使用したものとして、実用新案
登録第2511368号公報に示すようなものが提案さ
れている。その構成を図4に示す。まず、主軸201に
プーリ203が同軸に固着されている。上記主軸201
に対して回転部205が平行に配置されていて、この回
転部205にはプーリ207が同軸に固着されていると
共にボールスプライン軸209が同軸に固着されてい
る。上記プーリ203とプーリ207には平ベルト21
1が巻回されている。
【0010】一方、上記ボールスプライン軸209には
別のプーリ213が固着されている。又、ガイドブッシ
ュ215が内装されたガイドブッシュスリーブ217に
もプーリ219が固着されていて、これらプーリ213
とプーリ219には平ベルト221が巻回されている。
よって、主軸201が回転することにより、プーリ20
3、平ベルト211、プーリ207、回転部205、ボ
ールスプライン軸209、プーリ213、平ベルト22
1、プーリ219を介して、ガイドブッシュスリーブ2
17側に回転が伝達され、それによって、ガイドブッシ
ュ215が主軸201と同期して回転することになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。まず、「ケレ回し駆動」の
場合には、主軸とガイドブッシュの回転の連結を片持ち
のロッドによる係合によるため、高速回転においてはロ
ッドの機械的強度の関係で、大きなストロークを確保す
ることができないという問題があった。次に、「ギヤ駆
動」の場合には、ギヤの噛合によって回転を伝達する構
成であるため、潤滑、振動、騒音等の問題によって、最
高回転数が7000rpm 程度に制約されてしまうという
問題があった。
【0012】次に、「タイミングベルト駆動」の場合に
は、タイミングベルトの歯とプーリ側の歯の噛合によっ
て回転を伝達する構成であるため、「ギヤ駆動」の場合
と同様に、振動、騒音等の問題によって、最高回転数が
10000rpm 程度に制約されてしまうという問題があ
った。そして、図3に示した構成、すなわち、特開昭6
2−199304号公報に開示されているものについて
も、基本的には「タイミングベルト駆動」である。つま
り、タイミングベルト135の図示しない歯とプーリ1
31、133側の図示しない歯との噛合により回転を伝
達するようにしている。よって、上記したように、振
動、騒音等の問題によって、最高回転数が10000rp
m 程度に制約されてしまうことになる。
【0013】これに対して、実用新案登録第25113
68号公報に開示されているもの、すなわち、図4に示
すものは、図3に示した「タイミングベルト駆動」のも
のとは異なり、平ベルト211、221を使用している
ので、振動や騒音といった問題はない。しかしながら、
この場合には、別の問題が発生してしまう。すなわち、
平ベルト211、221の滑り等に起因して、主軸20
1とガイドブッシュ215の完全同期が損なわれてしま
うことがあった。そして、そのような完全同期が損なわ
れて、主軸201側とガイドブッシュ215側との間に
位相ずれが発生した場合には、切削面に螺旋状の縞模様
が発生して形状精度が低下してしまうことがあり、又、
六角材等の異形材の連続加工ができなくなってしまうと
いう問題があった。
【0014】又、これは、「ケレ回し駆動」、「ギヤ駆
動」、図3に示した「タイミングベルト駆動」、さらに
は図4に示した「平ベルト駆動」を使用したものの何れ
の場合にもいえることであるが、摩耗等によって部品が
消耗した場合には、その都度新規部品に交換する必要が
あり、特に、高速回転になればなる程顕著となり、煩雑
な作業を余儀なくされてしまうことになる。
【0015】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、振動や騒音を発生させ
ることなく、又、煩雑な保守管理作業を要することな
く、且つ、主軸と完全に同期させることができる回転式
ガイドブッシュを得ること可能にする自動旋盤のガイド
ブッシュ装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべく
本願発明の請求項1による自動旋盤のガイドブッシュ装
置は、ガイドブッシュ支持台側に取り付けられたガイド
ブッシュボディと、上記カイドブッシュボディの内周側
に間隔を存した状態で配置されたガイドブッシュスリー
ブと、上記ガイドブッシュスリーブの内周側に配置され
ると共にガイドブッシュスリーブに内装されたガイドブ
ッシュと、上記ガイドブッシュボディの内周面に取り付
けられた固定子と、上記ガイドブッシュスリーブの外周
面に取り付けられ上記固定子と共に電動要素を構成する
回転子と、を具備したことを特徴とするものである。
又、請求項2による自動旋盤のガイドブッシュ装置は、
請求項1記載の自動旋盤のガイドブッシュ装置におい
て、固定子及び回転子とからなる電動要素を制御して主
軸と同期した状態でガイドブッシュを回転させる制御手
段を設けたことを特徴とするものである。
【0017】すなわち、本願発明による自動旋盤のガイ
ドブッシュ装置の場合には、ガイドブッシュと電動要素
とを一体化させることにより、従来の「ケレ回し駆
動」、「ギヤ駆動」、「タイミングベルト駆動」、「平
ベルト駆動」等による回転方式とは異なる方式の回転式
ガイドブッシュを得んとするものであり、それによっ
て、「ケレ回し駆動」、「ギヤ駆動」、「タイミングベ
ルト駆動」、「平ベルト駆動」等による回転方式の場合
の不具合を解消せんとするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2を参照して本
発明の一実施の形態を説明する。図1は、本実施の形態
による自動旋盤の一部の構成を示す図で、まず、基台1
がある。この基台1上には、主軸台3が搭載されてい
て、この主軸台3は図示しないサーボモータ、ボールネ
ジ・ボールナット機構によって、軸心方向(Z1 軸方
向)に移動可能に構成されている。上記主軸台1には、
主軸5が回転可能に取り付けられている。又、上記主軸
5の前方(図1中右側)には、ガイドブッシュ7が配置
されている。上記主軸5によって棒状素材9を把持する
と共に、該棒状素材9の先端をガイドブッシュ7によっ
て支持するものである。
【0019】そして、上記ガイドブッシュ7の側方に
は、刃物台10が配置されていて、該刃物台には複数個
の工具12が取り付けられている。上記刃物台10は上
記Z1軸方向に直交するX1 軸方向に移動可能に構成さ
れている。この刃物台をX1 軸方向に移動制御すると共
に、主軸台3をZ1 軸方向に移動制御することにり、刃
物台10に取り付けられている工具12によって棒状素
材9に所定の前側加工を施すものである。
【0020】上記主軸5及びその近傍の構成を説明する
と、上記主軸5の内周側には、コレットチャック11が
配置されている。このコレットチャック11の先端部
は、例えば、三割り状になっていて、それを開閉される
ことにより、既に述べた棒状素材9を把持したり、その
把持を解除したりする。上記コレットチャック11の外
周側にはコレットチャックスリーブ13が配置されてい
る。このコレットチャックスリーブ13が軸方向に移動
することにより、コレットチャック11を開閉するもの
である。又、上記主軸5の先端部にはキャップ14が螺
合によって被冠されている。
【0021】すなわち、コレットチャック11の先端に
はテーパ部11aが形成されていて、一方、コレットチ
ャックスリーブ13の先端部にも上記テーパ部11aに
移動可能に係合するテーパ部13aが形成されている。
そして、コレットチャックスリーブ13が図1中右側に
移動することにより、テーパ部13aとテーパ部11a
との関係によって、コレットチャック11が閉成され、
それによって、棒状素材9を把持する。逆に、コレット
チャックスリーブ13が図1中左側に移動することによ
り、上記テーパ部13aとテーパ部11aとの関係が開
放されていき、それによって、コレットチャック11に
よる棒状素材9の把持が解除される。尚、キャップ14
はコレットチャック11、コレットチャックスリーブ1
3に対してストッパとして機能している。
【0022】上記コレットチャックスリーブ13の図1
中左側には、押しスリーブ15が配置されている。この
押しスリーブ15の図1中左側にはこの押しスリーブ1
5を図1中右方向に選択的に移動させるための図示しな
い駆動機構が配置されている。又、コレットチャック1
1とコレットチャックスリーブ13との間には、コイル
スプリング17が張設されていて、コレットチャックス
リーブ13及び押しスリーブ15は、このコイルスプリ
ング17によって、図1中左方向に常時付勢されてい
る。
【0023】そして、図示しない油圧機構等によって、
図示しない駆動機構を介して、コイルスプリング17の
スプリング力に抗して押しスリーブ15を図1中右方向
に移動させると、それによって、押しスリーブ15及び
コレットチャックスリーブ13を図1中右方向に移動さ
せる。それによって、コレットチャックスリーブ13の
テーパ部13aとコレットチャック11のテーパ部11
aとの関係によって、コレットチャック11が閉成され
る。それによって、棒状素材9がコレットチャック11
によって把持されることになる。
【0024】これに対して、油圧機構等による押しスリ
ーブ15の図1中右方向への付勢が解除されると、コイ
ルスプリング17のスプリング力によって、コレットチ
ャックスリーブ13及び押しスリーブ15が、図1中左
方向に戻される。それによって、コレットチャックスリ
ーブ13のテーパ部13aとコレットチャック11のテ
ーパ部11aとの関係が開放され、コレットチャック1
1の先端部は自身のバネ力によって開成し、それによっ
て、コレットチャック11による棒状素材9の把持が解
除される。
【0025】又、主軸5は、主軸台3に対して、軸受1
9、21を介して回転可能に取り付けられている。上記
軸受19の図1中左側には内輪固定部材20が配置され
ていると共に、軸受21の図1中右側には外輪固定部材
22が配置されていて、この外輪固定部材22は固定ボ
ルト24によって、主軸台3に固定されている。上記軸
受19、21の内輪は、内輪固定部材20と主軸5とに
よって固定されており、一方、軸受19、21の外輪
は、主軸台3と外輪固定部材22とによって固定されて
いる。
【0026】上記主軸5には、タイミングプーリ61が
固着されていて、一方、図2に示すように、主軸モータ
64が配置されていて、この主軸モータ64にも別のタ
イミングプーリ62が固着されている。そして、上記タ
イミングプーリ61、62にはタイミングベルト63が
巻回されている。よって、主軸モータ64を回転駆動す
ることにり、タイミングプーリ62、タイミングベルト
63、タイミングプーリ61を介して、主軸5を回転さ
せることができる。又、主軸モータ64の回転速度と位
相は、回転位置検出手段60によって検出されるように
なっている。この回転位置検出手段60は、図示しない
検出リングとこの検出リングの外周側に配置された図示
しないセンサとから構成されている。
【0027】次に、ガイドブッシュ7側の構成を説明す
る。まず、既に説明した基台1に固定されたガイドブッ
シュ支持台31があり、このガイドブッシュ支持台31
には、ガイドブッシュボディ33が内装されている。上
記ガイドブッシュボディ33の内周側には、軸受35、
36、37、38を介して、ガイドブッシュスリーブ3
9が回転可能に取り付けられている。このガイドブッシ
ュスリーブ39の内周側に既に説明したガイドブッシュ
7が内装されている。上記ガイドブッシュスリーブ39
の内周側であって、上記ガイドブッシュ7の図1中左側
には、調整ナット41が配置されていて、この調整ナッ
ト41は、ガイドブッシュ7に螺合・接合されている。
【0028】又、上記ガイドブッシュスリーブ39の外
周側には、回転子43が配置されていて、この回転子4
3の外周側には、固定子としてのステータコイル45が
配置されていて、このステータコイル45は上記ガイド
ブッシュボディ33に固定されている。又、上記ガイド
ブッシュスリーブ39の一端(図1中左側)には、回転
速度と位相を検出する回転位置検出器51が取り付けら
れている。この回転位置検出器51は、ガイドブッシュ
スリーブ39に固定された検出リング51aと、この検
出リング51aの外周側に配置されたセンサ51bとか
ら構成されている。
【0029】ここで、主軸5側の回転とガイドブッシュ
7側の回転を同期させるための制御について説明する。
図2に示すように、回転位置検出手段51、60からの
検出信号は、演算装置72に入力される。この演算装置
72は、回転位置検出手段51、60によって検出され
た主軸5とガイドブッシュ7の夫々の回転速度と位相の
信号に基づいて、主軸5とガイドブッシュ7の回転速度
と位相が一致するように、速度位置指令を速度位置制御
装置70、71に出力する。それによって、主軸5側と
ガイドブッシュ7側とが完全同期することになる。
【0030】以上の構成を基にその作用を説明する。ま
ず、全体の作用から説明する。棒状素材9は主軸5によ
って把持されていると共に、その先端部をガイドブッシ
ュ7によって支持されている。その際、主軸5は回転駆
動されていると共に、ガイドブッシュ7も主軸5と同期
して回転駆動されている。その状態で、例えば、主軸台
3をZ1 軸方向に移動制御すると共に、刃物台10をX
1 軸方向に移動制御することにより、工具12によって
棒状素材9に所定の前側加工を施す。前側加工終了後
は、突切加工を実行し、前側加工が完了した棒状素材9
の先端部を切り離す。そして、残った棒状素材9に対し
て、再度前側加工を施す。以下、同様のサイクルを繰り
返していく。
【0031】次に、ガイドブッシュ7側の回転について
説明する。この場合には、ガイドブッシュ支持台31に
内装されたガイドブッシュボディ33側に、固定子とし
てのステータコイル45が固定されていて、一方、回転
可能に配置されたガイドブッシュスリーブ39側に回転
子43が取り付けられていて、これらステータコイル4
5及び回転子43とによってサーボモータを構成してい
る。よって、そのサーボモータを駆動することにより、
ガイドブッシュスリーブ39ひていはガイドブッシュ7
を回転させることができる。
【0032】次に、ガイドブッシュ7と棒状素材9との
隙間の調整であるが、これは、調整ナット41を適宜の
方向に回転させて、ガイドブッシュ7を軸方向(図1中
左右方向)に移動せればよい。すなわち、ガイドブッシ
ュ7の先端部外周にはテーパ部7aが形成されていて、
一方、ガイドブッシュスリーブ39側の対応箇所にもテ
ーパ部39aが形成されている。よって、調整ナット4
1を一方向に回転させてガイドブッシュ7を図1中左方
向に移動させれば、上記テーパ部39a、7aとの関係
によって、ガイドブッシュ7の先端部が縮径されること
になる。つまり、それだけ、棒状素材9との隙間が小さ
くなっていくものである。これに対して、調整ナット4
1を他方向に回転させてガイドブッシュ7を図1中右方
向に移動させれば、上記テーパ部39a、7aとの関係
によって、ガイドブッシュ7の先端部が拡径されること
になる(ガイドブッシュ7の先端部が自身のバネ力によ
って拡開していく)。つまり、それだけ、棒状素材9と
の隙間が大きくなっていくものである。
【0033】以上本実施の形態によとる次のような効果
を奏することができる。まず、従来の「ケレ回し駆
動」、「ギヤ駆動」、「タイミングベルト駆動」、「平
ベルト駆動」の場合における各種不具合を解消すること
ができる。特に、振動、騒音等の問題によって、最高回
転数が制約されてしまうということがないので、高速化
に対して効果的に対応することができる。又、主軸5側
の回転に対して完全同期させることができるので、「平
ベルト駆動」における同期が損なわれた場合の不具合の
発生をなくすことができる。すなわち、主軸5側の主軸
モータ64とガイドブッシュ7側のサーボモータ(ステ
ータコイル45と回転子43とからなるサーボモータ)
とを電気的に同期させるだけで、ガイドブッシュ7を主
軸5に完全に同期させた状態で回転させることができ
る。つまり、従来の平ベルト駆動のように、完全同期を
損なうような機械的構成部がないからである。又、従来
の「ケレ回し駆動」、「ギヤ駆動」、「タイミングベル
ト駆動」、「平ベルト駆動」の場合のように、機械部品
の摩耗が生ずることもないので、部品交換等煩雑な作業
を無くすことができる。
【0034】尚、本発明は前記一実施の形態に限定され
るものではない。まず、自動旋盤の構成としては、図示
したものはあくまで一例であって、刃物台の構成、背面
主軸台の有無等についてはこれを特に限定するものでは
ない。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による自動旋
盤のガイドブッシュ装置によると、まず、従来の「ケレ
回し駆動」、「ギヤ駆動」、「タイミングベルト駆
動」、「平ベルト駆動」の場合における各種不具合を解
消することができる。特に、振動、騒音等の問題によっ
て、最高回転数が制約されてしまうということがないの
で、高速化に対して効果的に対応することができる。
又、主軸側の回転に対して完全同期させることができる
ので、「平ベルト駆動」における同期が損なわれた場合
の不具合の発生をなくすことができる。又、従来の「ケ
レ回し駆動」、「ギヤ駆動」、「タイミングベルト駆
動」、「平ベルト駆動」の場合のように、機械部品の摩
耗が生ずることもないので、部品交換等煩雑な作業を無
くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図で、自動旋盤の
一部の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す図で、主軸モータ
とサーボモータとを同期させるための制御装置の構成を
示すブロック図である。
【図3】従来例を示す図で、自動旋盤の全体の構成を示
す図である。
【図4】従来例を示す図で、自動旋盤の一部の構成を示
す断面図である。
【符号の説明】
7 カイドブッシュ 31 ガイドブッシュ支持台 33 ガイドブッシュボディ 39 ガイドブッシュスリーブ 43 回転子 45 ステータコイル(固定子)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドブッシュ支持台側に取り付けられ
    たガイドブッシュボディと、上記ガイドブッシュボディ
    の内周側に間隔を存した状態で配置されたガイドブッシ
    ュスリーブと、上記ガイドブッシュスリーブの内周側に
    配置されると共にガイドブッシュスリーブに内装された
    ガイドブッシュと、上記ガイドブッシュボディの内周面
    に取り付けられた固定子と、上記ガイドブッシュスリー
    ブの外周面に取り付けられ上記固定子と共に電動要素を
    構成する回転子と、を具備したことを特徴とする自動旋
    盤のガイドブッシュ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動旋盤のガイドブッシ
    ュ装置において、固定子及び回転子とからなる電動要素
    を制御して主軸と同期した状態でガイドブッシュを回転
    させる制御手段を設けたことを特徴とする自動旋盤のガ
    イドブッシュ装置。
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