JPH1110406A - 自動旋盤のガイドブッシュ装置 - Google Patents

自動旋盤のガイドブッシュ装置

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JPH1110406A
JPH1110406A JP18753897A JP18753897A JPH1110406A JP H1110406 A JPH1110406 A JP H1110406A JP 18753897 A JP18753897 A JP 18753897A JP 18753897 A JP18753897 A JP 18753897A JP H1110406 A JPH1110406 A JP H1110406A
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JP
Japan
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guide bush
magnetic disk
main shaft
shaft
rotation
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JP18753897A
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English (en)
Inventor
Satoru Ozawa
覚 小澤
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Star Micronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動や騒音を発生させることなく、煩雑な保
守管理作業を要することなく、主軸と完全に同期させる
ことができる回転式ガイドブッシュを得ること可能にす
る自動旋盤のガイドブッシュ装置を提供すること。 【解決手段】 第1磁気円板、第2磁気円板、伝達軸機
構、第3磁気円板、第4磁気円板を介して主軸の回転を
ガイドブッシュスリーブ側に伝達するようにしたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動旋盤のガイド
ブッシュ装置に係り、特に、回転式のガイドブッシュ装
置であって、高速化に効果的に対応することができ、煩
雑な保守・管理作業が不要であり、又、主軸側の回転に
対して確実に完全同期回転させることができるように工
夫したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動旋盤は、例えば、次のような
構成になっている。まず、主軸台があり、この主軸台は
棒状素材の軸方向(Z軸方向)に移動可能に配置されて
いる。上記主軸台には主軸が回転可能に取り付けられて
いて、この主軸によって棒状素材を把持する。上記主軸
の前方にはガイドブッシュが配置されていて、このガイ
ドブッシュによって棒状素材の先端を支持する。又、ガ
イドブッシュの近傍には刃物台が配置されていて、この
刃物台には任意の工具が取り付けられている。又、刃物
台は上記Z軸方向に直交するX軸方向に移動可能に構成
されている。
【0003】上記構成において、まず、棒状素材を主軸
によって把持し、且つ、棒状素材の先端をガイドブッシ
ュにより支持する。その状態で、例えば、主軸台をZ軸
方向に移動させると共に刃物台をX軸方向に移動させな
がら、刃物台に取り付けられている工具によって棒状素
材に所望の加工(前側加工)を施す。尚、この自動旋盤
の場合には、ガイドブッシュは固定であり、特に、主軸
に対して同期して回転するようにはなっていない。
【0004】ところで、近年、自動旋盤の作業に対する
加工時間の短縮については極めて強いものがあり、例え
ば、切削工具、切削液等の周辺技術の進歩に伴って主軸
回転の高速化が進んでいる。又、ガイドブッシュにおい
ても、主軸の高速化に伴うワークとガイドブッシュの焼
付防止や重切削に対応する為に、従来の固定式ガイドブ
ッシュに対して回転式のガイドブッシュが主流となって
いる。すなわち、ガイドブッシュを回転可能に構成し、
主軸の回転に同期させて回転させるものである。
【0005】回転式のガイドブッシュとしては、いわゆ
る「ケレ回し駆動」、「ギヤ駆動」、「タイミングベル
ト駆動」、「平ベルト駆動」等がある。その内、「タイ
ミングベルト駆動」の一例として特開昭62−1993
04号公報に示すようなものがある。特開昭62−19
9304号公報に示されている構成を図5に示す。図5
は自動旋盤の全体の概略構成を示す図で、まず、基台1
01がある。この基台101上には主軸台103が配置
されていて、この主軸台103には主軸105が取り付
けられている。
【0006】上記主軸105は、主軸駆動用モータ10
7によって回転駆動されるようになっている。すなわ
ち、主軸駆動用モータ107の出力軸にはプーリ109
が固着されていて、一方、主軸台103側にもプーリ1
11が固着されている。そして、プーリ109、プーリ
111にはタイミングベルト113が巻回されている。
よって、主軸駆動用モータ107を回転駆動することに
より、プーリ109、タイミングベルト113、プーリ
111を介して、主軸台103側に回転が伝達され、そ
れによって、主軸105が回転することになる。
【0007】又、基台101上には、Z軸方向案内路1
15、115が配置されていて、このZ軸方向案内路1
15、115上には送り台117が設置されている。こ
の送り台117はZ軸方向案内路115、115に沿っ
てZ軸方向に移動可能に構成されている。又、上記送り
台117上にはX軸方向案内路119が設けられてい
る。このX軸方向案内路119上には刃物台121が搭
載されている。この刃物台121はX軸方向案内路11
9に沿ってX軸方向に移動可能に構成されている。上記
刃物台121はタレット型刃物台であって、複数個の工
具123を割出可能に備えている。
【0008】又、主軸105の前方にはガイドブッシュ
125が配置されている。このガイドブッシュ125
は、ガイドブッシュ支持台127に取り付けられてい
る。又、上記ガイドブッシュ125の側方には、ガイド
ブッシュ駆動用モータ129が配置されていて、このガ
イドブッシュ駆動用モータ129の回転軸129aに
は、プーリ131が固着されている。又、上記ガイドブ
ッシュ125側にもプーリ133が固着されていて、こ
れらプーリ131とプーリ133にはタイミングベルト
135が巻回されている。よって、ガイドブッシュ駆動
用モータ129を回転駆動することにより、プーリ13
1、タイミンクベルト135、プーリ133を介して、
ガイドブッシュ125を回転駆動させることができる構
成になっている。尚、図5において、符号137は主軸
モータ用速度制御装置であり、符号139はガイドブッ
シュモータ用速度制御装置であり、又、符号141は指
令制御装置を示している。そして、指令制御装置141
からの指令によって、主軸モータ用速度制御装置13
7、ガイドブッシュモータ用速度制御装置139を夫々
介して、既に述べた主軸駆動用モータ107とガイドブ
ッシュ駆動用モータ129を制御するものである。
【0009】又、「タイミングベルト駆動」ではない
が、「平ベルト駆動」を使用したものとして、実用新案
登録第2511368号公報に示すようなものが提案さ
れている。その構成を図6に示す。まず、主軸201に
プーリ203が同軸に固着されている。上記主軸201
に対して回転部205が平行に配置されていて、この回
転部205にはプーリ207が同軸に固着されていると
共にボールスプライン軸209が同軸に固着されてい
る。上記プーリ203とプーリ207には平ベルト21
1が巻回されている。
【0010】一方、上記ボールスプライン軸209には
別のプーリ213が固着されている。又、ガイドブッシ
ュ215が内装されたガイドブッシュスリーブ217に
もプーリ219が固着されていて、これらプーリ213
とプーリ219には平ベルト221が巻回されている。
よって、主軸201が回転することにより、プーリ20
3、平ベルト211、プーリ207、回転部205、ボ
ールスプライン軸209、プーリ213、平ベルト22
1、プーリ219を介して、ガイドブッシュスリーブ2
17側に回転が伝達され、それによって、ガイドブッシ
ュ215が主軸201と同期して回転することになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。まず、「ケレ回し駆動」の
場合には、主軸とガイドブッシュの回転の連結を片持ち
のロッドによる係合によるため、高速回転においてはロ
ッドの機械的強度の関係で、大きなストロークを確保す
ることができないという問題があった。次に、「ギヤ駆
動」の場合には、ギヤの噛合によって回転を伝達する構
成であるため、潤滑、振動、騒音等の問題によって、最
高回転数が7000rpm 程度に制約されてしまうという
問題があった。
【0012】次に、「タイミングベルト駆動」の場合に
は、タイミングベルトの歯とプーリ側の歯の噛合によっ
て回転を伝達する構成であるため、「ギヤ駆動」の場合
と同様に、振動、騒音等の問題によって、最高回転数が
10000rpm 程度に制約されてしまうという問題があ
った。そして、図5に示した構成、すなわち、特開昭6
2−199304号公報に開示されているものについて
も、基本的には「タイミングベルト駆動」である。つま
り、タイミングベルト135の図示しない歯とプーリ1
31、133側の図示しない歯との噛合により回転を伝
達するようにしている。よって、上記したように、振
動、騒音等の問題によって、最高回転数が10000rp
m 程度に制約されてしまうことになる。
【0013】これに対して、実用新案登録第25113
68号公報に開示されているもの、すなわち、図6に示
すものは、図5に示した「タイミングベルト駆動」のも
のとは異なり、平ベルト211、221を使用している
ので、振動や騒音といった問題はない。しかしながら、
この場合には、別の問題が発生してしまう。すなわち、
平ベルト211、221の滑り等に起因して、主軸20
1とガイドブッシュ215の完全同期が損なわれてしま
うことがあった。そして、そのような完全同期が損なわ
れて、主軸201側とカイドブッシュ215側との間に
位相ずれが発生した場合には、切削面に螺旋状の縞模様
が発生して形状精度が低下してしまうことがあり、又、
六角材等の異形材の連続加工ができなくなってしまうと
いう問題があった。
【0014】又、これは、「ケレ回し駆動」、「ギヤ駆
動」、図5に示した「タイミングベルト駆動」、さらに
は図6に示した「平ベルト駆動」を使用したものの何れ
の場合にもいえることであるが、摩耗等によって部品が
消耗した場合には、その都度新規部品に交換する必要が
あり、特に、高速回転になればなる程顕著となり、煩雑
な作業を余儀なくされてしまうことになる。
【0015】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、振動や騒音を発生させ
ることなく、又、煩雑な保守管理作業を要することな
く、且つ、主軸と完全に同期させることができる回転式
ガイドブッシュを得ることを可能にする自動旋盤のガイ
ドブッシュ装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべく
本願発明の請求項1による自動旋盤のガイドブッシュ装
置は、回転可能に配置された主軸に取り付けられた第1
磁気円板と、上記主軸に対して平行に配置された軸機構
と、上記軸機構の一端側において上記第1磁気円板に対
して所定の隙間を存して対向した状態で取り付けられた
第2磁気円板と、上記軸機構の他端側に取り付けられた
第3磁気円板と、上記主軸の前方に配置されガイドブッ
シュを内装したガイドブッシュスリーブにおいて上記第
3磁気円板に対して所定の隙間を存して対向した状態で
取り付けられた第4磁気円板と、を具備し、第1磁気円
板、第2磁気円板、軸機構、第3磁気円板、第4磁気円
板を介して主軸の回転をガイドブッシュスリーブ側に伝
達するようにしたことを特徴とするものである。又、請
求項2による自動旋盤のガイドブッシュ装置は、請求項
1記載の自動旋盤のガイドブッシュ装置において、軸機
構は第2磁気円板を備えるスプラインナットと、このス
プラインナットに取り付けられ第3磁気円板を備えたボ
ールスプライン軸とから構成されていることを特徴とす
るものである。
【0017】すなわち、本願発明の場合には、主軸の回
転を、第1磁気円板、第2磁気円板、軸機構、第3磁気
円板、第4磁気円板を介して、非接触の方式でガイドブ
ッシュを内装したガイドブッシュスリーブ側に伝達しよ
うとするものであり、それによって、騒音や振動の問題
をなくすと共に煩雑な保守管理作業を不要とし、且つ、
主軸に対して完全に同期させた状態でカイドブッシュを
回転させようとするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図3を参照して本
発明の第1の実施の形態を説明する。図1は、本実施の
形態による自動旋盤の一部の構成を示す図で、まず、基
台1がある。この基台1上には、主軸台3が搭載されて
いて、この主軸台3は図示しないサーボモータ、ボール
ネジ・ボールナット機構によって、軸心方向(Z1 軸方
向)に移動可能に構成されている。上記主軸台1には、
主軸5が回転可能に取り付けられている。又、上記主軸
5の前方(図1中右側)には、ガイドブッシュ7が配置
されている。上記主軸5によって棒状素材9を把持する
と共に、該棒状素材9の先端をガイドブッシュ7によっ
て支持するものである。
【0019】そして、上記ガイドブッシュ7の側方に
は、刃物台10が配置されていて、該刃物台には複数個
の工具12が取り付けられている。上記刃物台10は上
記Z1軸方向に直交するX1 軸方向に移動可能に構成さ
れている。この刃物台をX1 軸方向に移動制御すると共
に、主軸台3をZ1 軸方向に移動制御することにより、
刃物台10に取り付けられている工具12によって棒状
素材9に所定の前側加工を施すものである。
【0020】上記主軸5及びその近傍の構成を説明する
と、上記主軸5の内周側には、コレットチャック11が
配置されている。このコレットチャック11の先端部
は、例えば、三割り状になっていて、それを開閉される
ことにより、既に述べた棒状素材9を把持したり、その
把持を解除したりする。上記コレットチャック11の外
周側にはコレットチャックスリーブ13が配置されてい
る。このコレットチャックスリーブ13が軸方向に移動
することにより、コレットチャック11を開閉するもの
である。又、主軸5の先端にはキャップ14が螺合によ
って被冠されている。
【0021】すなわち、コレットチャック11の先端に
はテーパ部11aが形成されていて、一方、コレットチ
ャックスリーブ13の先端部にも上記テーパ部11aに
移動可能に係合するテーパ部13aが形成されている。
そして、コレットチャックスリーブ13が図1中右側に
移動することにより、テーパ部13aとテーパ部11a
との関係によって、コレットチャック11が閉成され、
それによって、棒状素材9を把持する。逆に、コレット
チャックスリーブ13が図1中左側に移動することによ
り、上記テーパ部13aとテーパ部11aとの関係が開
放されていき、それによって、コレットチャック11に
よる棒状素材9の把持が解除される。尚、上記キャップ
14はコレットチャック11及びコレットチャックスリ
ーブ13に対してストッパとして機能している。
【0022】上記コレットチャックスリーブ13の図1
中左側には、押しスリーブ15が配置されている。この
押しスリーブ15の図1中左側にはこの押しスリーブ1
5を図1中右方向に選択的に移動させるための図示しな
い駆動機構が配置されている。又、コレットチャック1
1とコレットチャックスリーブ13との間には、コイル
スプリング17が張設されていて、コレットチャックス
リーブ13及び押しスリーブ15は、このコイルスプリ
ング17によって、図1中左方向に常時付勢されてい
る。
【0023】そして、図示しない油圧機構等によって、
図示しない駆動機構を介して、コイルスプリング17の
スプリング力に抗して押しスリーブ15を図1中右方向
に移動させると、それによって、押しスリーブ15及び
コレットチャックスリーブ13を図1中右方向に移動さ
せる。それによって、コレットチャックスリーブ13の
テーパ部13aとコレットチャック11のテーパ部11
aとの関係によって、コレットチャック11が閉成され
る。それによって、棒状素材9がコレットチャック11
によって把持されることになる。
【0024】これに対して、油圧機構等による押しスリ
ーブ15の図1中右方向への付勢が解除されると、コイ
ルスプリング17のスプリング力によって、コレットチ
ャックスリーブ13及び押しスリーブ15が、図1中左
方向に戻される。それによって、コレットチャックスリ
ーブ13のテーパ部13aとコレットチャック11のテ
ーパ部11aとの関係が開放され、コレットチャック1
1の先端部は自身のバネ力によって開成し、それによっ
て、コレットチャック11による棒状素材9の把持が解
除される。
【0025】又、主軸5は、主軸台3に対して、軸受1
9、21を介して回転可能に取り付けられており、図示
しないスピンドルモータによって回転駆動されるように
構成されている。上記スピンドルモータは、回転速度と
位相を検出する検出手段を備えている。
【0026】又、上記主軸5の軸方向所定位置であって
外周部には、図2にも示すように、磁気円板(第1磁気
円板)23が固着されている。又、主軸5の側方(図1
中下方位置)には、図2にも示すように、磁気円板(第
2磁気円板)31が配置されていて、この磁気円板31
は、主軸台3に軸受27、29を介して回転可能に取り
付けられている。又、磁気円板31の内周部には、スプ
ラインナット25が固定ボルト59によって固定されて
いる。この磁気円板31は既に述べた磁気円板23に対
向する位置に配置されている。すなわち、主軸5が回転
することにより、磁気円板23、31の関係によって、
スプラインナット25が回転することになる。このスプ
ラインナット25を介して、主軸5側の回転を既に述べ
たガイドブッシュ7側に伝達せんとするものである。
又、上記軸受27、29の図1中左側には内輪固定部材
26が配置されていて、この内輪固定部材26は磁気円
板31に螺合・接合されている。一方、軸受29の図1
中右側には外輪固定部材28が配置されている。そし
て、軸受27、29の内輪は、磁気円板31と内輪固定
部材26によって固定されていて、一方、軸受27、2
9の外輪は主軸台3と外輪固定部材28とによって固定
されている。上記磁気円板23、31は、図2に示すよ
うに、僅かな隙間を存した状態で対向・配置されてい
て、外周部に磁化された「N極」、「S極」を交互に備
えた構成になっている。そして、双方の「N極」と「S
極」の吸引力を利用して回転を伝達しようとするもので
ある。
【0027】一方、ガイドブッシュ7側であるが、ま
ず、ガイドブッシュ支持台33があり、このガイドブッ
シュ支持台33は、基台1に取り付けられている。上記
ガイドブッシュ支持台33にはガイドブッシュボディ3
5が固定されていて、このガイドブッシュボディ35の
内周側には、ガイドブッシュスリーブ37が軸受39、
41、43、45を介して回転可能に内装されている。
ガイドブッシュ7はこのガイドブッシュスリーブ37の
先端部内周側に内装されている。
【0028】上記カイドブッシュスリーブ37の内周側
には調整ナット47が内装されていて、この調整ナット
47はガイドブッシュ7に螺合・接合されている。この
調整ナット47を適宜の方向に回転させることにより、
ガイドブッシュ7と棒状素材9との隙間を調整するもの
である。すなわち、ガイドブッシュ7の先端部外周には
テーパ部7aが形成されていて、一方、ガイドブッシュ
スリーブ37側の対応箇所にもテーパ部37aが形成さ
れている。よって、調整ナット47を一方向に回転させ
てガイドブッシュ7を図1中左方向に移動させれば、上
記テーパ部37a、7aとの関係によって、ガイドブッ
シュ7の先端部が縮径されることになる。つまり、それ
だけ、棒状素材9との隙間が小さくなっていくものであ
る。これに対して、調整ナット41を他方向に回転させ
てガイドブッシュ7を図1中右方向に移動させれば、上
記テーパ部37a、7aとの関係によって、ガイドブッ
シュ7の先端部が拡径されることになる(ガイドブッシ
ュ7の先端部が自身のバネ力によって拡開していく)。
つまり、それだけ、棒状素材9との隙間が大きくなって
いくものである。
【0029】上記ガイドブッシュスリーブ37の軸方向
所定位置であって外周部には、図3にも示すように、磁
気円板(第4磁気円板)51が固着されている。一方、
ガイドブッシュスリーブ37の側方(図1中下方位置)
には、ボールスプライン軸53が配置されていて、この
ボールスプライン軸53の一端は、ガイドブッシュ支持
台33に軸受55、57を介して回転可能に取り付けら
れている。又、ボールスプライン軸53の他端は、前述
したスプラインナット25に内装され、軸受27、29
を介して回転可能に取り付けられている。そして、上記
ボールスプライン軸53の軸方向所定位置であって外周
部には、図3にも示すように、磁気円板(第3磁気円
板)61が固着されている。この磁気円板61は既に説
明した磁気円板51に対向する位置に配置されている。
【0030】上記軸受57の図1中右側には内輪固定部
材56が配置されていて、この内輪固定部材56は固定
ネジ58によって、ボールスプライン軸53に固定され
ている。又、上記内輪固定部材56の図1中右側には外
輪固定部材60が配置されていて、この外輪固定部材6
0は固定ボルト62によってガイドブッシュ支持台33
に固定されている。そして、上記軸受55、57の内輪
は、磁気円板61と内輪固定部材56によって固定され
ており、一方、軸受55、57の外輪は、ガイドブッシ
ュ支持台33と外輪固定部材60とによって固定されて
いる。
【0031】上記磁気円板51、磁気円板61は、図3
に示すように、僅かな隙間を存した状態で対向・配置さ
れていて、既に述べた磁気円板23と磁気円板31の場
合と同様の構成によって回転を伝達するものである。
【0032】以上の構成を基にその作用を説明する。ま
ず、全体の作用から説明する。棒状素材9は主軸5によ
って把持されていると共に、その先端部をガイドブッシ
ュ7によって支持されている。その際、主軸5は回転駆
動されていると共に、ガイドブッシュ7も主軸5と同期
して回転駆動されている。その状態で、例えば、主軸台
3をZ1 軸方向に移動制御すると共に、刃物台10をX
1 軸方向に移動制御することにより、工具12によって
棒状素材9に所定の前側加工を施す。前側加工終了後
は、突切加工を実行し、前側加工が完了した棒状素材9
の先端部を切り離す。そして、残った棒状素材9に対し
て、再度前側加工を施す。以下、同様のサイクルを繰り
返していく。
【0033】次に、ガイドブッシュ7側の回転について
説明する。まず、主軸5の回転は、磁気円板23、磁気
円板31を介してスプラインナット25に伝達される。
スプラインナット25が回転することにより、ボールス
プライン軸53が回転し、該ボールスプライン軸53の
回転は、磁気円板61、磁気円板51を介して、ガイド
ブッシュスリーブ37に伝達され、それによって、ガイ
ドブッシュ7が主軸5に対して完全に同期した状態で回
転することになる。
【0034】次に、ガイドブッシュ7と棒状素材9との
隙間の調整であるが、これは、調整ナット47を適宜の
方向に回転させて、ガイドブッシュ7を軸方向(図1中
左右方向)に移動せればよい。その詳細は既に説明して
いるので省略する。
【0035】以上本実施の形態によると次のような効果
を奏することができる。まず、従来の「ケレ回し駆
動」、「ギヤ駆動」、「タイミングベルト駆動」、「平
ベルト駆動」の場合における各種不具合を解消すること
ができる。特に、振動、騒音等の問題によって、最高回
転数が制約されてしまうということがないので、高速化
に対して効果的に対応することができる。つまり、従来
の構成のような接触型の機械的伝達手段ではなく、非接
触で回転を伝達する構成(磁気円板23、31、51、
61からなる構成)を採用しているので、振動、騒音等
の問題を効果的に排除できるものである。又、主軸5側
の回転に対して完全同期させることができるので、「平
ベルト駆動」における同期が損なわれた場合の不具合の
発生をなくすことができる。つまり、従来のように、完
全同期を損なうような機械的構成部がないからである。
又、従来の「ケレ回し駆動」、「ギヤ駆動」、「タイミ
ングベルト駆動」、「平ベルト駆動」の場合のように、
機械部品の摩耗が生ずることもないので、部品交換等煩
雑な作業を無くすことができる。
【0036】次に、図4を参照して本発明の第2の実施
の形態を説明する。前記第1の実施の形態においては、
図2及び図3に示すような構成の磁気円板23、31、
51、61を使用したが、それに限定されるものではな
い。すなわち、図4に示すように、両端に「N極」、
「S極」を備えた磁石71を、「N極」と「S極」の向
きが交互になるように放射状に配置した構成の磁気円板
73を使用してもよい、
【0037】尚、本発明は前記一実施の形態に限定され
るものではない。まず、自動旋盤の構成としては、図示
したものはあくまで一例であって、刃物台の構成、背面
主軸台の有無等についてはこれを特に限定するものでは
ない。又、磁気円板の構成としては、図2、図3、図4
に示されたものに限定されず、様々な構成のものが考え
られる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による自動旋
盤のガイドブッシュ装置によると、まず、従来の「ケレ
回し駆動」、「ギヤ駆動」、「タイミングベルト駆
動」、「平ベルト駆動」の場合における各種不具合を解
消することができる。特に、振動、騒音等の問題によっ
て、最高回転数が制約されてしまうということがないの
で、高速化に対して効果的に対応することができる。
又、主軸側の回転に対して完全同期させることができる
ので、「平ベルト駆動」における同期が損なわれた場合
の不具合の発生をなくすことができる。又、従来の「ケ
レ回し駆動」、「ギヤ駆動」、「タイミングベルト駆
動」、「平ベルト駆動」の場合のように、機械部品の摩
耗が生ずることもないので、部品交換等煩雑な作業を無
くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で、自動旋
盤の一部の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図1の
II-II 矢視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図1の
III-III 矢視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す図で、磁気円
板の平面図である。
【図5】従来例を示す図で、自動旋盤の全体の構成を示
す図である。
【図6】従来例を示す図で、自動旋盤の一部の構成を示
す断面図である。
【符号の説明】
5 主軸 7 ガイドブッシュ 23 磁気円板(第1磁気円板) 25 スプラインナット(軸機構の一部) 31 磁気円板(第2磁気円板) 33 ガイドブッシュ支持台 35 ガイドブッシュボディ 37 カイドブッシュスリーブ 51 磁気円板(第4磁気円板) 53 ボールスプライン軸(軸機構の一部) 61 磁気円板(第4磁気円板)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に配置された主軸に取り付けら
    れた第1磁気円板と、上記主軸に対して平行に配置され
    た軸機構と、上記軸機構の一端側において上記第1磁気
    円板に対して所定の隙間を存して対向した状態で取り付
    けられた第2磁気円板と、上記軸機構の他端側に取り付
    けられた第3磁気円板と、上記主軸の前方に配置されガ
    イドブッシュを内装したガイドブッシュスリーブにおい
    て上記第3磁気円板に対して所定の隙間を存して対向し
    た状態で取り付けられた第4磁気円板と、を具備し、第
    1磁気円板、第2磁気円板、軸機構、第3磁気円板、第
    4磁気円板を介して主軸の回転をガイドブッシュスリー
    ブ側に伝達するようにしたことを特徴とする自動旋盤の
    ガイドブッシュ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動旋盤のガイドブッシ
    ュ装置において、軸機構は第2磁気円板を備えるスプラ
    インナットと、このスプラインナットに取り付けられ第
    3磁気円板を備えたボールスプライン軸とから構成され
    ていることを特徴とする自動旋盤のガイドブッシュ装
    置。
JP18753897A 1997-06-26 1997-06-26 自動旋盤のガイドブッシュ装置 Pending JPH1110406A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101175702B1 (ko) 2009-12-07 2012-08-21 이관희 회전구동부 내장형 가이드 부쉬 조립체
KR20130074159A (ko) * 2011-12-26 2013-07-04 두산인프라코어 주식회사 터렛 구조를 갖는 공작 기계에서의 가이드 부시 제어 장치 및 그 방법

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KR101175702B1 (ko) 2009-12-07 2012-08-21 이관희 회전구동부 내장형 가이드 부쉬 조립체
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