JP3364427B2 - Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整装置とnc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法 - Google Patents

Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整装置とnc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法

Info

Publication number
JP3364427B2
JP3364427B2 JP05287098A JP5287098A JP3364427B2 JP 3364427 B2 JP3364427 B2 JP 3364427B2 JP 05287098 A JP05287098 A JP 05287098A JP 5287098 A JP5287098 A JP 5287098A JP 3364427 B2 JP3364427 B2 JP 3364427B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide bush
motor
bar
rotation
spindle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP05287098A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11235604A (ja
Inventor
覚 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Star Micronics Co Ltd filed Critical Star Micronics Co Ltd
Priority to JP05287098A priority Critical patent/JP3364427B2/ja
Publication of JPH11235604A publication Critical patent/JPH11235604A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3364427B2 publication Critical patent/JP3364427B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転式ガイドブッ
シュ機構を備えたNC自動旋盤のガイドブッシュ調整装
置とNC自動旋盤のガイドブッシュ調整方法とに係り、
特に、簡単な構成で迅速に且つ高い精度でガイドブッシ
ュと棒材との隙間調整作業を行うことができるように工
夫したものに関する。
【0002】
【従来の技術】主軸移動型のNC自動旋盤において、棒
材とガイドブッシュとの間の隙間の適正な調整は加工精
度を維持する上で重要な作業工程である。一方、近年、
自動旋盤に対する加工時間の短縮に対する要求は極めて
強いものがあり、切削工具、切削液等の周辺技術の進歩
に伴い主軸回転の高速化が進んでいる。ガイドブッシュ
においても、主軸の高速化や重切削に伴うワークとガイ
ドブッシュの焼き付け防止に対応するため、従来の固定
式ガイドブッシュに対して回転式ガイドブッシュが主流
となっている。
【0003】この種の回転式ガイドブッシュにおいて、
棒材とガイドブッシュとの間の隙間の調整は概略次のよ
うにして行われていた。まず、ガイドブッシュに棒材を
挿入し、調整ナットを締めながら、棒材を軸方向又は回
転方向に摺動させる。そして、棒材とガイドブッシュと
の抵抗を感覚的に確認しながら、棒材とガイドブッシュ
との隙間が適正か否かを判別するものである。しかしな
がら、このような調整方法の場合には、作業員の感覚に
バラツキがあるため、結局、調整された隙間にもバラツ
キが発生してしまうという問題があった。
【0004】そこで、例えば、特開平7−328804
号公報に示すようなものが提案されている。この特開平
7−328804号公報に示されている調整装置は概略
次のようなものである。まず、ガイドブッシュに棒材を
挿入し、ガイドブッシュの内径を調整する調整ナットに
主軸キャップに設けられたねじ回し手段を係合させる。
そして、主軸を駆動する主軸モータを回転させて、所定
のトルクに達した時に回転を停止し、それによって、ガ
イドブッシュと棒材との隙間を調整するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。すなわち、特開平7−32
8804号公報に開示されている構成においては、主軸
とガイドブッシュを同期回転させるために機械的に連結
されており、よって、主軸の回転を利用して調整ナット
を回転させるためには、主軸と調整ナットを係合する連
結手段(上記ねじ回し手段)と、主軸の回転がガイドブ
ッシュに伝達されないようにするブレーキクラッチ手段
が必要となり、構造が複雑化且つ大型化してしまうとい
う問題があった。又、連続部品加工時の棒材交換等の再
調整において、主軸と調整ナットとを上記連結手段を介
して連結するのに長時間を要してしまい、それによっ
て、生産効率が低下してしまうという問題があった。
【0006】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、簡単な構成で且つ簡単
な作業によって、ガイドブッシュと棒材との間の隙間を
高い精度で調整することができるNC自動旋盤のガイド
ブッシュ調整装置とNC自動旋盤のガイドブッシュ調整
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべく
本願発明の請求項1によるNC自動旋盤のガイドブッシ
ュ調整装置は、棒材を把持する主軸と、上記主軸を回転
させる主軸モータと、上記主軸に把持された棒材の先端
部を支持し、上記主軸モータ又は主軸モータとは別に配
置されたガイドブッシュモータにより、上記主軸と同期
して回転されるガイドブッシュと、軸方向への移動を規
制された状態で上記ガイドブッシュに螺合され回転する
ことによりガイドブッシュを移動させて拡径・縮径させ
る調整部材と、を具備したNC自動旋盤にあって、 上
記ガイドブッシュと棒材との隙間を調整するNC自動旋
盤のガイドブッシュ調整装置において、上記調整部材の
回転を選択的に禁止する調整部材回転禁止手段と、上記
調整部材回転禁止手段によって調整部材の回転を禁止し
た状態で上記主軸モータ又はガイドブッシュモータによ
ってガイドブッシュを回転させる際、上記主軸モータ又
はガイドブッシュモータのトルクを検出するトルク検出
手段と、上記トルク検出手段による検出情報に基づいて
上記主軸モータ又はガイドブッシュモータを回転角度制
御して、ガイドブッシュと棒材との隙間を設定する制御
手段と、を具備し、上記制御手段は、まず、ガイドブッ
シュを一方向に回転させることにより棒材を締め付けて
回転を停止させてそこを原点とし、次いで、ガイドブッ
シュを所定量だけ他方向に回転させて棒材との間に十分
に隙間を形成し、次いで、棒材の材質,直径に基づいて
設定された所定量だけガイドブッシュを一方向に回転さ
せて隙間を設定するように制御するものであることを
徴とするものである。又、請求項2によるNC自動旋盤
のガイドブッシュ調整装置は、棒材を把持する主軸と、
上記主軸を回転させる主軸モータと、上記主軸に把持さ
れた棒材の先端部を支持し、上記主軸モータ又は主軸モ
ータとは別に配置されたガイドブッシュモータにより、
上記主軸と同期して回転されるガイドブッシュと、上記
ガイドブッシュに螺合され回転することによりガイドブ
ッシュを移動させて拡径・縮径させる調整部材と、を具
備したNC自動旋盤にあって、上記ガイドブッシュと棒
材との隙間を調整するNC自動旋盤のガイドブッシュ調
整装置において、上記調整部材の回転を選択的に禁止す
る調整部材回転禁止手段と、上記調整部材回転禁止手段
によって調整部材の回転を禁止した状態で上記主軸モー
タ又はガイドブッシュモータによってガイドブッシュを
回転させる際、上記主軸モータ又はガイドブッシュモー
タのトルクを検出するトルク検出手段と、上記調整部材
回転禁止手段を制御して上記調整部材の回転を禁止し、
その状態で上記主軸モータ又はガイドブッシュモータに
よってガイドブッシュを回転させ、上記トルク検出手段
による検出情報に基づいて上記主軸モータ又はガイドブ
ッシュモータを回転角度制御して、ガイドブッシュと棒
材との隙間を設定し、その際、まず、ガイドブッシュを
一方向に回転させることにより棒材を締め付けて回転を
停止させてそこを原点とし、次いで、ガイドブッシュを
所定量だけ他方向に回転させて棒材との間に十分に隙間
を形成し、次いで、棒材の材質,直径に基づいて設定さ
れた所定量だけガイドブッシュを一方向に回転させて隙
間を設定するように制御する制御手段と、を具備したこ
とを特徴とするものである。又、請求項3によるNC自
動旋盤のガイドブッシュ調整装置は、棒材を把持する主
軸と、上記主軸を回転させる主軸モータと、上記主軸に
把持された棒材の先端部を支持し、上記主軸モータによ
り上記主軸と同期して回転されるガイドブッシュと、上
記ガイドブッシュに螺合され回転することによりガイド
ブッシュを移動させて拡径・縮径させる調整部材と、を
具備したNC自動旋盤にあって、上記ガイドブッシュと
棒材との隙間を調整するNC自動旋盤のガイドブッシュ
調整装置において、上記調整部材の回転を選択的に禁止
する調整部材回転禁止手段と、上記調整部材回転禁止手
段によって調整部材の回転を禁止した状態で上記主軸モ
ータによってガイドブッシュを回転させる際、上記主軸
モータのトルクを検出するトルク検出手段と、上記トル
ク検出手段による検出情報に基づいて上記主軸モータを
回転角度制御して、ガイドブッシュと棒材との隙間を設
し、その際、まず、ガイドブッシュを一方向に回転さ
せることにより棒材を締め付けて回転を停止させてそこ
を原点とし、次いで、ガイドブッシュを所定量だけ他方
向に回転させて棒材との間に十分に隙間を形成し、次い
で、棒材の材質,直径に基づいて設定された所定量だけ
ガイドブッシュを一方向に回転させて隙間を設定するよ
うに制御する制御手段と、を具備したことを特徴とする
ものである。又、請求項4によるNC自動旋盤のガイド
ブッシュ調整方法は、棒材を把持する 主軸と、上記主軸
を回転させる主軸モータと、上記主軸に把持された棒材
の先端部を支持し、上記主軸モータ又は主軸モータとは
別に配置されたガイドブッシュモータにより、上記主軸
と同期して回転されるガイドブッシュと、軸方向への移
動を規制された状態で上記ガイドブッシュに螺合され回
転することによりガイドブッシュを移動させて拡径・縮
径させる調整部材と、を具備したNC自動旋盤にあって、
上記ガイドブッシュと棒材との隙間を調整するNC自動
旋盤のガイドブッシュ調整方法において、上記調整部材
の回転を禁止し、上記主軸モータ又はガイドブッシュモ
ータによってガイドブッシュを回転させ、そのときの主
軸モータ又はガイドブッシュモータのトルクを検出し、
上記検出情報に基づいて上記主軸モータ又はガイドブッ
シュモータを回転角度制御してガイドブッシュと棒材と
の隙間を設定するようにし、その際、まず、ガイドブッ
シュを一方向に回転させることにより棒材を締め付けて
回転を停止させてそこを原点とし、次いで、ガイドブッ
シュを所定量だけ他方向に回転させて棒材との間に十分
に隙間を形成し、次いで、棒材の材質,直径に基づいて
設定された所定量だけガイドブッシュを一方向に回転さ
せて隙間を設定するようにしたことを特徴とするもので
ある。又、請求項5によるNC自動旋盤のガイドブッシ
ュ調整方法は、棒材を把持する主軸と、上記主軸を回転
させる主軸モータと、上記主軸に把持された棒材の先端
部を支持し、上記主軸モータにより上記主軸と同期して
回転されるガイドブッシュと、軸方向への移動を規制さ
れた状態で上記ガイドブッシュに螺合され回転すること
によりガイドブッシュを移動させて拡径・縮径させる調
整部材と、を具備したNC自動旋盤にあって、上記ガイド
ブッシュと棒材との隙間を調整するNC自動旋盤のガイ
ドブッシュ調整方法において、上記調整部材の回転を禁
止し、上記主軸モータによってガイドブッシュを回転さ
せ、そのときの主軸モータのトルクを検出し、上記検出
情報に基づいて上記主軸モータを回転角度制御してガイ
ドブッシュと棒材との隙間を設定するようにし、その
際、まず、ガイドブッシュを一方向に回転させることに
より棒材を締め付けて回転を停止させてそこを原点と
し、次いで、ガイドブッシュを所定量だけ他方向に回転
させて棒材との間に十分に隙間を形成し、次いで、棒材
の材質,直径に基づいて設定された所定量だけガイドブ
ッシュを一方向に回転させて隙間を設定するようにした
ことを特徴とする ものである。
【0008】すなわち、本発明によるNC自動旋盤のガ
イドブッシュ調整装置の場合には、まず、調整部材回転
禁止手段によって軸方向への移動を規制された状態の調
整部材の回転を禁止した状態で、主軸モータ又はガイド
ブッシュモータによってガイドブッシュを回転させる。
その際、トルク検出手段によって主軸モータ又はガイド
ブッシュモータのトルクを検出し、その検出情報に基づ
いて、制御手段によって主軸モータ又はガイドブッシュ
モータを回転角度制御して、ガイドブッシュと棒材との
隙間を設定するようにしたものである。又、その際、制
御手段は、まず、ガイドブッシュを一方向に回転させる
ことにより棒材を締め付けて回転を停止させてそこを原
点とし、次いで、ガイドブッシュを所定量だけ他方向に
回転させて棒材との間に十分に隙間を形成し、次いで、
棒材の材質,直径に基づいて設定された所定量だけガイ
ドブッシュを一方向に回転させて隙間を設定するように
制御するものである。つまり、従来はガイドブッシュを
拡径・縮径させる調整ナットを回転させることにより、
隙間を調整するようにしていたために、主軸側の回転を
調整ナットに伝達するための連結手段やガイドブッシュ
が回転しないようにするためのブレーキ・クラッチ手段
を必要としてしまい、それが構成の複雑化・大型化の大
きな要因になっていた。これに対して、本願発明の場合
には、調整部材の回転を禁止する調整部材回転禁止手段
さえ設ければ、それ以外の構成は不要であり、その分構
成が簡単になると共に、簡単な作業で高い精度の隙間設
定が可能となるものである。又、請求項2は調整部材回
転禁止手段による禁止動作以降全てを制御手段によって
自動で行うことをクレームしたものである。又、請求項
3は動力源を主軸モータに限定した内容をクレームした
ものである。又、請求項4と請求項5は上記構成の方法
クレームとして規定したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図3を参照して本
発明の第1の実施の形態を説明する。まず、図1を参照
して、NC自動旋盤の全体の構成を説明する。まず、ベ
ッド1があり、このベッド1上には主軸台3が配置され
ている。この主軸台3は、図示しないボールネジ・ボー
ルナット機構によって、軸心方向(図中矢印Zで示す方
向)に移動可能に構成されている。上記主軸台3には主
軸5が取り付けられていて、この主軸5は軸受部材7を
介して主軸台3側に回転可能に取り付けられている。す
なわち、主軸5にはプーリ9が固着されていて、一方、
図示しない主軸モータの回転軸にもプーリが固着されて
いる。上記プーリ9と図示しないプーリにはベルト11
が巻回されている。よって、主軸モータを回転すること
により、主軸5を回転させることができる構成になって
いる。
【0010】上記主軸5の内周側にはコレットチャック
スリーブ13が配置されていて、このコレットチャック
スリーブ13の図1中左側には押しスリーブ15、17
が配置されている。そして、図示しない押圧機構によっ
て、上記押しスリーブ15、17を介して、コレットチ
ャックスリーブ13を、図1中左右方向に適宜移動させ
る構成になっている。
【0011】又、上記コレットチャックスリーブ13の
内周側には、コレットチャック19が収容・配置されて
いる。このコレットチャック19の後端と上記コレット
チャックスリーブ13の段付部との間にはコイルスプリ
ング21が張設されていて、コレットチャック19を図
1中右方向に常時付勢する構成になっている。又、上記
主軸5の図1中右側端には主軸キャップ23が螺合・固
定されている。上記コレットチャック19の先端(図1
中右端)は、例えば、三割状になっていると共に、上記
主軸キャップ23に当接した状態になっている。
【0012】そして、押圧機構によって、押しスリーブ
15、17を介して、コイルスプリング21の付勢力に
抗して、コレットチャックスリーブ13を、図1中右方
向に適宜移動させることにより、コレットチャックスリ
ーブ13のテーパ面13aと、コレットチャック19の
テーパ面19aとの相互作用によって、コレットチャッ
ク19の先端部を縮径させ、それによって、棒材25を
把持するものである。逆に、押圧機構による押しスリー
ブ15、17を介してのコレットチャックスリーブ13
の図1中右方向への移動を解除すると、コイルスプリン
グ21の付勢力によってコレットチャックスリーブ13
が図1中左方向に移動し、コレットチャック19の先端
部が自身のバネ力によって拡径することになり、それに
よって、棒材25の把持が解除されるものである。
【0013】尚、主軸5とプーリ9とは、キー27を介
して回転方向に連結されている。又、主軸5とコレット
チャックスリーブ13とは、主軸5に圧入されたピン2
9とコレットチャックスリーブ13に形成された溝30
を介して、回転方向に連結されていると共に、溝30の
軸方向長さの範囲内で、コレットチャックスリーブ13
の軸方向への移動が許容されている。又、図1中符号3
2、34で示すのは、軸受部材7等を固定するために使
用されている固定用の部材である。
【0014】一方、主軸5の前方(図1中右側)にはガ
イドブッシュ31が配置されている。以下、このガイド
ブッシュ31の取付構造について説明する。主軸5に把
持された棒材25の先端部は、このガイドブッシュ31
によって支持されることになる。上記ガイドブッシュ3
1近傍の構成であるが、まず、ベッド1にはガイドブッ
シュフレーム35が取り付けられていて、このガイドブ
ッシュフレーム35にはガイドブッシュホルダ37が取
り付けられている。このガイドブッシュホルダ37の内
側には、複数個の軸受部材39を介して、ガイドブッシ
ュスリーブ41が回転可能に配置されている。上記ガイ
ドブッシュ31は、このガイドブッシュスリーブ41の
内側に、ガイドブッシュスリーブ41と一体的に回転す
るように収容・配置されている。
【0015】上記ガイドブッシュスリーブ41の後方
(図1中左側)には、ギヤ43が固着されており、又、
別途配置されたギヤ47に噛合している。又、上記ガイ
ドブッシュ31の後部(図1中左側)には調整ナット4
9が螺合・接合されていて、この調整ナット49を適宜
の方向に適当量回転させることにより、ガイドブッシュ
31と棒材25との間の隙間を調整できるようになって
いる。すなわち、調整ナット49を正回転させることに
より、ガイドブッシュ31を図1中左側に移動させ、ガ
イドブッシュ31のテーパ面31aとガイドブッシュス
リーブ41のテーパ面41aとの相互作用によって、ガ
イドブッシュ31を縮径させる。それによって、ガイド
ブッシュ31と棒材25との間の隙間が小さくなる。逆
に、調整ナット49を逆回転させることにより、ガイド
ブッシュ31を図1中右側に移動させることにより、ガ
イドブッシュ31のテーパ面31aと、ガイドブッシュ
スリーブ41のテーパ面41aとの相互作用によって、
ガイドブッシュ31が自身のバネ力によって拡開される
ことになり、それによって、ガイドブッシュ31と棒材
25との間の隙間が大きくなる。
【0016】上記調整ナット49にはV溝49aが形成
されており、一方、クランプシリンダ機構51が設置さ
れていて、このクランプシリンダ機構51の図示しない
ピストンロッドにはクランプピン53が取り付けられて
いる。そして、クランプシリンダ機構51を適宜駆動し
てクランプピン53を突出させて上記V溝49aに押し
付けることにより、調整ナット49をクランプするもの
である。尚、図2中符号40、42は、軸受部材39等
を固定するために使用されている固定用の部材である。
【0017】次に、上記ガイドブッシュ31を主軸5と
同期して回転させるための構成であるが、上記ギヤ47
はボールスプライン軸61に固着されていて、このボー
ルスプライン軸61の一端(図1中右側端)は軸受部材
63を介して、ガイドブッシュフレーム35に回転可能
に支持されている。上記ボールスプライン軸61の他端
(図1中左側端)にはスプラインナット65が取り付け
られていて、このスプラインナット65にはギヤ67が
固着されている。このギヤ67は軸受部材69を介して
主軸台3側に回転可能に支持されている。一方、主軸5
側にもギヤ71が固着されていて、このギヤ71が上記
ギヤ67に噛合する関係にある。よって、主軸5が回転
することにより、ギヤ71、67、スプラインナット6
5、ボールスプライン軸61、ギヤ47、ギヤ43を介
して、ガイドブッシュ31が同期して回転することにな
る。
【0018】又、図2中符号44、46で示す部材は、
軸受部材63等を固定するために使用されている固定用
の部材である。
【0019】又、ガイドブッシュ31の近傍には刃物台
81が配置されていて、この刃物台81には工具83が
取り付けられている。上記刃物台81は図示しないボー
ルネジ・ボールナット機構によって、Z軸方向に直交す
るX軸方向に移動可能に構成されている。尚、図2は図
1の一部を拡大して示す断面図であり、上記クランプピ
ン53がV溝49aより離間した状態を実線で示し、ク
ランプピン53がV溝49aに押し付けられている状態
を仮想線で示している。又、ガイドブッシュスリーブ4
1とギヤ43とは、キー85を介して回転方向に連結さ
れている。又、ガイドブッシュスリーブ41とガイドブ
ッシュ31とは、ガイドブッシュスリーブ41に圧入さ
れたピン87が、ガイドブッシュ31に形成された溝8
9に係合することにより回転方向に連結されていると共
に、溝89の軸方向長さの範囲で軸方向に移動可能な構
成になっている。
【0020】以上の構成を基にその作用(ガイドブッシ
ュ31と棒材25との間の隙間の調整)を、図3のフロ
ーチャートを参照しながら説明する。まず、主軸5に把
持された棒材25をガイドブッシュ31内に十分な隙間
を存した状態で挿入する。そして、その状態で調整マク
ロプログラムをスタートさせる。次に、クランプシリン
ダ機構51が駆動して、クランプピン53を突出させて
調整ナット49のV溝49aに押し付ける。これによっ
て、調整ナット49をクランプする(ステップS1)。
次に、主軸モータが起動して、ガイドブッシュ31を低
速で正回転させる(ステップS2)。すなわち、主軸モ
ータが起動すると、主軸5が回転し、それによって、ギ
ヤ71、67、スプラインナット65、ボールスプライ
ン軸61、ギヤ47、ギヤ43を介して、ガイドブッシ
ュスリーブ41とガイドブッシュ31が同期して回転す
ることになる。
【0021】上記ガイドブッシュ31の正回転により、
調整ナット49がクランプされているために、ガイドブ
ッシュ31が縮径されていくことになる。このガイドブ
ッシュ31の縮径によって棒材25は締め付けられてい
く。そして、ガイドブッシュ31による棒材25への締
め付け力は、主軸モータのトルクに基づいて制御する。
すなわち、主軸モータのトルクが予め設定されたトルク
に達したか否かを判別する(ステップS3)。設定トル
クに達したところで主軸モータを停止させる(ステップ
S4)。これに対して、設定トルクに達しない場合に
は、引き続いて主軸モータを回転させる。
【0022】主軸モータを停止させた後、ステップS5
に移行して、そのときの主軸モータの回転位置を原点位
置とする。次に、ステップS6に移行して、主軸モータ
を予め設定された所定角度(α°)だけ逆方向に回転さ
せる。これによって、ガイドブッシュ31と棒材25の
隙間を十分な大きさにする。次に、ステップS7に移行
して、主軸モータを予め設定された所定角度(β°、β
<α)だけ正回転させる。ここでいう所定角度(β°)
とは、棒材25の材質、直径に対応したものとなってい
る。ここまでの作業によって、ガイドブッシュ31と棒
材25との隙間を所定の隙間に設定することができる。
次に、ステップS8に移行して、調整ナット49のクラ
ンプを解除する。すなわち、クランプシリンダ機構51
によって、V溝49aに押し付けられているクランプピ
ン53を引っ込めるものである。
【0023】以上本実施の形態によると次のような効果
を奏することができる。すなわち、回転式ガイドブッシ
ュ機構において、調整ナット49をクランプさせた状態
で、主軸モータを利用してガイドブッシュ31を回転さ
せ、そのときの主軸モータのトルクに基づいて、ガイド
ブッシュ31と棒材25との間の隙間を調整するように
しているので、特に複雑な構成を要することなく、簡単
な作業によって、高い精度でガイドブッシュ31と棒材
25との隙間を調整することができるようになった。す
なわち、従来は、調整ナット49側を主軸モータの回転
を利用して回転させることにより、隙間調整を行ってお
り、そのため、主軸モータ側と調整ナットを係合する連
結手段(上記ねじ回し手段)と、主軸モータの回転がガ
イドブッシュ31に伝達されないようにするブレーキク
ラッチ手段が必要となり、それが構成の複雑化と装置の
大型化を誘発していた。これに対して、この実施の形態
の場合には、調整ナット49を固定するための機構を設
けるだけでよいからである。
【0024】次に、図4乃至図7を参照して、本発明の
第2の実施の形態を説明する。すなわち、前記第1の実
施の形態では、主軸モータの回転を機械式回転伝達機構
を介してガイドブッシュ側に伝達してこれを主軸と同期
回転させるタイプのNC自動旋盤を例に挙げて説明した
が、この第2の実施の形態の場合には、主軸モータとは
別にガイドブッシュモータを設け、該ガイドブッシュモ
ータによってガイドブッシュを主軸と同期回転させるタ
イプのNC自動旋盤を例に挙げて説明するものである。
まず、図4を参照して、NC自動旋盤の全体の構成を説
明する。まず、ベッド101があり、このベッド101
上には主軸台103が配置されている。この主軸台10
3は、サーボモータ105、ボールネジ107、ボール
ナット109によって、軸心方向(Z軸方向)に移動可
能に構成されている。上記主軸台103には主軸111
が取り付けられていて、この主軸111は、主軸モータ
112、タイミングプーリ114、116、ベルト11
8によって回転可能な構成になっている。
【0025】上記主軸111の前方(図4中右側)には
ガイドブッシュ113が配置されている。以下、このガ
イドブッシュ113の取付構造について説明する。主軸
111に把持された棒材115の先端部は、このガイド
ブッシュ113によって支持されることになる。上記ガ
イドブッシュ113近傍の構成であるが、まず、ベッド
101にはガイドブッシュフレーム110が取り付けら
れていて、このガイドブッシュフレーム110にはガイ
ドブッシュホルダ117が取り付けられている。このガ
イドブッシュホルダ117の内側には、複数個の軸受部
材119を介して、ガイドブッシュスリーブ121が回
転可能に配置されている。上記ガイドブッシュ113
は、このガイドブッシュスリーブ121の内側に、ガイ
ドブッシュスリーブ121と一体的に回転するように収
容・配置されているものである。
【0026】上記ガイドブッシュスリーブ121の後方
(図4中左側)には、タイミングプーリ123が固着さ
れている。一方、ガイドブッシュモータ125が設置さ
れていて、このガイドブッシュモータ125の回転軸に
はタイミングプーリ127が固着されている。上記タイ
ミングプーリ123とタイミングプーリ127にはベル
ト129が巻回されている。よって、ガイドブッシュモ
ータ125が回転することにより、タイミングプーリ1
27、123、ベルト129を介して、ガイドブッシュ
スリーブ121とガイドブッシュ113が回転すること
になる。上記ガイドブッシュ113の後部(図4中左
側)には調整ナット131が螺合・接合されていて、こ
の調整ナット131を適宜の方向に適当量回転させるこ
とにより、ガイドブッシュ113と棒材115との間の
隙間を調整できるようになっている。
【0027】上記調整ナット131にはV溝131aが
形成されており、一方、クランプシリンダ機構133が
設置されていて、このクランプシリンダ機構133の図
示しないピストンロッドにはクランプピン135が取り
付けられている。そして、クランプシリンダ機構133
を適宜駆動してクランプピン135を突出させて上記V
溝131aに押し付けることにより、調整ナット131
をクランプするものである。
【0028】又、ガイドブッシュ113の近傍には刃物
台137が配置されていて、この刃物台137には工具
139が取り付けられている。上記刃物台137は図示
しないボールネジ・ボールナット機構によって、Z軸方
向に直交するX軸方向に移動可能に構成されている。
尚、図5は図4の一部を拡大して示す断面図であり、上
記クランプピン135がV溝131aより離間した状態
を実線で示し、クランクピン135がV溝131aに押
し付けられている状態を仮想線で示している。又、ガイ
ドブッシュスリーブ121とタイングプーリ123と
は、キー141を介して回転方向に連結されている。
又、ガイドブッシュスリーブ121とガイドブッシュ1
13とは、ガイドブッシュスリーブ121に圧入された
ピン143と、ガイドブッシュ113に形成された溝1
44とによって、回転方向に連結されていると共に、上
記溝144の軸方向長さの範囲内で移動可能に構成され
ている。
【0029】又、図5中符号120、122で示されて
いる部材は、軸受部材119等を固定するために使用さ
れる固定用の部材である。
【0030】棒材115とガイドブッシュ113の隙間
調整は、調整ナット131を正回転させることにより、
ガイドブッシュ113を図41中左側に移動させ、ガイ
ドブッシュ113のテーパ面113aとガイドブッシュ
スリーブ121のテーパ面121aとの相互作用によっ
て、ガイドブッシュ113を縮径させる。それによっ
て、ガイドブッシュ113と棒材115との間の隙間が
小さくなる。逆に、調整ナット131を逆回転させるこ
とにより、ガイドブッシュ113を図4中右側に移動さ
せることにより、ガイドブッシュ113のテーパ面11
3aと、ガイドブッシュスリーブ121のテーパ面12
1aとの作用によって、ガイドブッシュ113が自身の
バネ力によって拡開されることになり、それによって、
ガイドブッシュ113と棒材115との間の隙間が大き
くなる。
【0031】以上の構成を基に、図6のフローチャート
を参照して、作用(ガイドブッシュ113と棒材115
との間の隙間の調整)を説明する。まず、主軸111に
把持された棒材115をガイドブッシュ113内に、十
分な隙間を存した状態で挿入し、その状態で調整用マク
ロプログラムをスタートさせる。そして、クランプシリ
ンダ機構133が駆動して、クランプピン135を突出
させて、調整ナット131のV溝131aに押し付け、
調整ナット131をクランプする(ステップS11)。
次に、ステップS12に移行して、主軸モータ112と
ガイドブッシュモータ125の同期回転制御を解除し、
次いで、ガイドブッシュモータ125を正回転させる
(ステップS13)させる。これによってガイドブッシ
ュ113も回転することになる。
【0032】その際、調整ナット131はクランプされ
ているので、ガイドブッシュ113は縮径されていき棒
材115を締め付けていく。そして、ガイドブッシュモ
ータ125のトルクを監視しながら、ガイドブッシュ1
13と棒材115との間の隙間を設定していく。すなわ
ち、ステップS14に移行して、トルクが予め設定した
トルクに達したか否かを判別し、達したところでガイド
ブッシュモータ125を停止する(ステップS15)。
この回転位置を原点として記憶する(ステップS1
6)。
【0033】次に、ステップS17に移行して、ガイド
ブッシュモータ125を所定の回転角度(α°)だけ逆
回転させて、ガイドブッシュ113と棒材115との間
に十分に大きな隙間を形成する。次に、ステップS18
に移行して、棒材115の直径及び材質により決定され
る所定の回転角度(β°、β°<α°)だけ正回転させ
る。これによって、ガイドブッシュ113と棒材115
との間の隙間を設定することができる。後は、ステップ
S19に移行して、クランプシリンダ機構133を駆動
させてクランプピン135を引っ込めて、調整ナット1
31のクランプ状態を解除する。そして、ステップS2
0に移行して、主軸モータ112とガイドブッシュモー
タ125の同期回転制御に入る。
【0034】したがって、この第2の実施の形態の場合
にも前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏する
ことができる。
【0035】次に、図7を参照して本発明の第3の実施
の形態を説明する。尚、機械構成に関しては、前記第2
の実施の形態の場合と同じであるので、図4及び図5に
示したものをそのまま使用して説明するものとする。こ
の第3の実施の形態の場合の隙間調整であるが、まず、
主軸111に把持された棒材115をガイドブッシュ1
13内に十分な隙間を存した状態で挿入し、その状態で
調整用マクロプログラムをスタートさせる。そして、ク
ランプシリンダ機構133が駆動して、クランプピン1
35を突出させて、調整ナット131のV溝131aに
押し付け、調整ナット131をクランプする(ステップ
S21)。次に、ステップS22に移行して、主軸モー
タ112とガイドブッシュモータ125を同期回転制御
によって正回転させる。これによってガイドブッシュ1
13も回転することになる。
【0036】その際、調整ナット131はクランプされ
ているので、ガイドブッシュ113は縮径されていき棒
材115を締め付けていく。そして、ガイドブッシュモ
ータ125のトルクを監視しながら、ガイドブッシュ1
13と棒材115との間の隙間を設定していく。すなわ
ち、ステップS23に移行して、トルクが予め設定した
トルクに達したか否かを判別し、達したところで主軸モ
ータ112とガイドブッシュモータ125を停止する
(ステップS24)。そして、ステップS25に移行し
て、主軸モータ112とガイドブッシュモータ125の
位相ずれをキャンセルすると共に、その回転位置を原点
として記憶する(ステップS26)。
【0037】次に、ステップS27に移行して、主軸モ
ータ112とガイドブッシュモータ125を所定の回転
角度(α°)だけ逆回転させて、ガイドブッシュ113
と棒材115との間に十分に大きな隙間を形成する。次
に、ステップS28に移行して、棒材115の直径及び
材質により決定される所定の回転角度(β°、β°<α
°)だけ主軸モータ112とガイドブッシュモータ12
5を正回転させる。これによって、ガイドブッシュ11
3と棒材115との間の隙間を設定することができる。
後は、ステップS29に移行して、クランプシリンダ機
構133を駆動させてクランプピン135を引っ込め
て、調整ナット131のクランプ状態を解除する。
【0038】したがって、この第3の実施の形態の場合
にも、前記第2の実施の形態の場合と同様の効果を奏す
ることができる。
【0039】尚、本発明は前記第1〜第3の実施の形態
に限定されるものではない。例えば、前記各実施の形態
においては、隙間の設定に際して、ガイドブッシュによ
って棒材を締め付けた後、大きく拡径させて、その後所
定量だけ縮径させており、これによって、いわゆる「バ
ックラッシュ」に起因した精度の低下を防止できるよう
になっている。しかしながら、これに限定されるもので
はなく、例えば、ガイドブッシュによって棒材を締め付
けた後、大きく拡径させることなく、所定量だけ拡径さ
せることにより、所定の隙間を設定するようにしてもよ
い。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によるNC自
動旋盤のガイドブッシュ調整装置とNC自動旋盤のガイ
ドブッシュ調整方法によると、調整部材回転禁止手段に
よって調整部材の回転を禁止した状態で、主軸モータ又
はガイドブッシュモータによってガイドブッシュを回転
させ、トルク検出手段によって主軸モータ又はガイドブ
ッシュモータのトルクを検出し、その検出情報に基づい
て、制御手段によって主軸モータ又はガイドブッシュモ
ータを回転角度制御して、ガイドブッシュと棒材との隙
間を設定するようにしたので、簡単な構成で且つ簡単な
作業で高い精度の隙間設定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で、NC自
動旋盤の構成を一部切欠いて示す正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図1の
一部を拡大して示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す図で、ガイド
ブッシュと棒材との間の隙間を調整する作業を工程順に
示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す図で、NC自
動旋盤の構成を一部切欠いて示す正面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す図で、図4の
一部を拡大して示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す図で、ガイド
ブッシュと棒材との間の隙間を調整する作業を工程順に
示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す図で、ガイド
ブッシュと棒材との間の隙間を調整する作業を工程順に
示すフローチャートである。
【符号の説明】
5 主軸 31 ガイドブッシュ 43 ギヤ 47 ギヤ 49 調整ナット 51 クランプシリンダ機構 53 クランプピン 61 ボールスプライン軸 65 スプラインナット 67 ギヤ 71 ギヤ 125 ガイドブッシュモータ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒材を把持する主軸と、 上記主軸を回転させる主軸モータと、 上記主軸に把持された棒材の先端部を支持し、上記主軸
    モータ又は主軸モータとは別に配置されたガイドブッシ
    ュモータにより、上記主軸と同期して回転されるガイド
    ブッシュと、 軸方向への移動を規制された状態で上記ガイドブッシュ
    に螺合され回転することによりガイドブッシュを移動さ
    せて拡径・縮径させる調整部材と、を具備したNC自動
    旋盤にあって、 上記ガイドブッシュと棒材との隙間を調整するNC自動
    旋盤のガイドブッシュ調整装置において、 上記調整部材の回転を選択的に禁止する調整部材回転禁
    止手段と、 上記調整部材回転禁止手段によって調整部材の回転を禁
    止した状態で上記主軸モータ又はガイドブッシュモータ
    によってガイドブッシュを回転させる際、上記主軸モー
    タ又はガイドブッシュモータのトルクを検出するトルク
    検出手段と、 上記トルク検出手段による検出情報に基づいて上記主軸
    モータ又はガイドブッシュモータを回転角度制御して、
    ガイドブッシュと棒材との隙間を設定する制御手段と、 を具備し、上記制御手段は、まず、ガイドブッシュを一方向に回転
    させることにより棒材を締め付けて回転を停止させてそ
    こを原点とし、次いで、ガイドブッシュを所定量だけ他
    方向に回転させて棒材との間に十分に隙間を形成し、次
    いで、棒材の材質,直径に基づいて設定された所定量だ
    けガイドブッシュを一方向に回転させて隙間を設定する
    ように制御するものであることを 特徴とするNC自動旋
    盤のガイドブッシュ調整装置。
  2. 【請求項2】 棒材を把持する主軸と、 上記主軸を回転させる主軸モータと、 上記主軸に把持された棒材の先端部を支持し、上記主軸
    モータ又は主軸モータとは別に配置されたガイドブッシ
    ュモータにより、上記主軸と同期して回転されるガイド
    ブッシュと、 上記ガイドブッシュに螺合され回転することによりガイ
    ドブッシュを移動させて拡径・縮径させる調整部材と、
    を具備したNC自動旋盤にあって、 上記ガイドブッシュと棒材との隙間を調整するNC自動
    旋盤のガイドブッシュ調整装置において、 上記調整部材の回転を選択的に禁止する調整部材回転禁
    止手段と、 上記調整部材回転禁止手段によって調整部材の回転を禁
    止した状態で上記主軸モータ又はガイドブッシュモータ
    によってガイドブッシュを回転させる際、上記主軸モー
    タ又はガイドブッシュモータのトルクを検出するトルク
    検出手段と、 上記調整部材回転禁止手段を制御して上記調整部材の回
    転を禁止し、その状態で上記主軸モータ又はガイドブッ
    シュモータによってガイドブッシュを回転させ、上記ト
    ルク検出手段による検出情報に基づいて上記主軸モータ
    又はガイドブッシュモータを回転角度制御して、ガイド
    ブッシュと棒材との隙間を設定し、その際、まず、ガイ
    ドブッシュを一方向に回転させることにより棒材を締め
    付けて回転を停止させてそこを原点とし、次いで、ガイ
    ドブッシュを所定量だけ他方向に回転させて棒材との間
    に十分に隙間を形成し、次いで、棒材の材質,直径に基
    づいて設定された所定量だけガイドブッシュを一方向に
    回転させて隙間を設定するように制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とするNC自動旋盤のガイドブッ
    シュ調整装置。
  3. 【請求項3】 棒材を把持する主軸と、 上記主軸を回転させる主軸モータと、 上記主軸に把持された棒材の先端部を支持し、上記主軸
    モータにより上記主軸と同期して回転されるガイドブッ
    シュと、 上記ガイドブッシュに螺合され回転することによりガイ
    ドブッシュを移動させて拡径・縮径させる調整部材と、
    を具備したNC自動旋盤にあって、 上記ガイドブッシュと棒材との隙間を調整するNC自動
    旋盤のガイドブッシュ調整装置において、 上記調整部材の回転を選択的に禁止する調整部材回転禁
    止手段と、 上記調整部材回転禁止手段によって調整部材の回転を禁
    止した状態で上記主軸モータによってガイドブッシュを
    回転させる際、上記主軸モータのトルクを検出するトル
    ク検出手段と、 上記トルク検出手段による検出情報に基づいて上記主軸
    モータを回転角度制御して、ガイドブッシュと棒材との
    隙間を設定し、その際、まず、ガイドブッシュを一方向
    に回転させることにより棒材を締め付けて回転を停止さ
    せてそこを原点とし、次いで、ガイドブッシュを所定量
    だけ他方向に回転させて棒材との間に十分に隙間を形成
    し、次いで、棒材の材質,直径に基づいて設定された所
    定量だけガイドブッシュを一方向に回転させて隙間を設
    定するように制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とするNC自動旋盤のガイドブッ
    シュ調整装置。
  4. 【請求項4】 棒材を把持する主軸と、 上記主軸を回転させる主軸モータと、 上記主軸に把持された棒材の先端部を支持し、上記主軸
    モータ又は主軸モータとは別に配置されたガイドブッシ
    ュモータにより、上記主軸と同期して回転されるガイド
    ブッシュと、 軸方向への移動を規制された状態で上記ガイドブッシュ
    に螺合され回転することによりガイドブッシュを移動さ
    せて拡径・縮径させる調整部材と、を具備したNC自動旋
    盤にあって、 上記ガイドブッシュと棒材との隙間を調整するNC自動
    旋盤のガイドブッシュ調整方法において、 上記調整部材の回転を禁止し、 上記主軸モータ又はガイドブッシュモータによってガイ
    ドブッシュを回転させ、そのときの主軸モータ又はガイ
    ドブッシュモータのトルクを検出し、 上記検出情報に基づいて上記主軸モータ又はガイドブッ
    シュモータを回転角度制御してガイドブッシュと棒材と
    の隙間を設定するようにし、その際、まず、ガイドブッ
    シュを一方向に回転させることにより棒材を締め付けて
    回転を停止させてそこを原点とし、次いで、ガイドブッ
    シュを所定量だけ他方向に回転させて棒材との間に十分
    に隙間を形成し、次いで、棒材の材質,直径に基づいて
    設定された所定量だけガイドブッシュを一方向に回転さ
    せて隙間を設定するようにし たことを特徴とするNC自
    動旋盤のガイドブッシュ調整方法。
  5. 【請求項5】 棒材を把持する主軸と、 上記主軸を回転させる主軸モータと、 上記主軸に把持された棒材の先端部を支持し、上記主軸
    モータにより上記主軸と同期して回転されるガイドブッ
    シュと、 軸方向への移動を規制された状態で上記ガイドブッシュ
    に螺合され回転することによりガイドブッシュを移動さ
    せて拡径・縮径させる調整部材と、を具備したNC自動旋
    盤にあって、 上記ガイドブッシュと棒材との隙間を調整するNC自動
    旋盤のガイドブッシュ調整方法において、 上記調整部材の回転を禁止し、 上記主軸モータによってガイドブッシュを回転させ、そ
    のときの主軸モータのトルクを検出し、 上記検出情報に基づいて上記主軸モータを回転角度制御
    してガイドブッシュと棒材との隙間を設定するように
    し、その際、まず、ガイドブッシュを一方向に回転させ
    ることにより棒材を締め付けて回転を停止させてそこを
    原点とし、次いで、ガイドブッシュを所定量だけ他方向
    に回転させて棒材との間に十分に隙間を形成し、次い
    で、棒材の材質,直径に基づいて設定された所定量だけ
    ガイドブッシュを一方向に回転させて隙間を設定するよ
    うにしたことを特徴とするNC自動旋盤のガイドブッシ
    ュ調整方法。
JP05287098A 1998-02-17 1998-02-17 Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整装置とnc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法 Expired - Lifetime JP3364427B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05287098A JP3364427B2 (ja) 1998-02-17 1998-02-17 Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整装置とnc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05287098A JP3364427B2 (ja) 1998-02-17 1998-02-17 Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整装置とnc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11235604A JPH11235604A (ja) 1999-08-31
JP3364427B2 true JP3364427B2 (ja) 2003-01-08

Family

ID=12926922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05287098A Expired - Lifetime JP3364427B2 (ja) 1998-02-17 1998-02-17 Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整装置とnc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3364427B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105188995A (zh) * 2013-03-18 2015-12-23 西铁城控股株式会社 导衬控制装置以及导衬的调整方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1731248A4 (en) 2004-03-31 2010-06-16 Citizen Holdings Co Ltd MATERIAL GUIDANCE AND AUTOMATIC LATHE
KR102171219B1 (ko) * 2014-11-19 2020-10-28 두산공작기계 주식회사 공작 기계의 가이드 부쉬
CN113996822A (zh) * 2021-12-07 2022-02-01 湖北毅兴智能装备股份有限公司 一种走心机三节式同步导套装置
CN116175245A (zh) * 2023-02-10 2023-05-30 上海宁远精密机械股份有限公司 一种自动翻转式定位机构

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105188995A (zh) * 2013-03-18 2015-12-23 西铁城控股株式会社 导衬控制装置以及导衬的调整方法
US9676071B2 (en) 2013-03-18 2017-06-13 Citizen Watch Co., Ltd. Guide bush control device and method of adjusting guide bush
TWI619569B (zh) * 2013-03-18 2018-04-01 Citizen Watch Co Ltd 導軸襯控制裝置及導軸襯之調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11235604A (ja) 1999-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7637856B2 (en) Machine tool with spindle chuck replacing function
JP4917398B2 (ja) 電動式チャック開閉装置
EP0925862A1 (en) Electric chuck for machine tool and method of opening or closing gripping pawl of same
JP2007313619A (ja) 複合工作機械及び該複合工作機械を用いたシリンダブロックのボアのボーリング加工方法
JP3364427B2 (ja) Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整装置とnc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法
JP2007245255A (ja) 工作機械の主軸台装置
KR20110072415A (ko) 자동 선반의 소재 조임력 조절장치
JP3741408B2 (ja) Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整装置とnc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法
JP4765790B2 (ja) 砥石車の着脱構造
JP3030094B2 (ja) 割出装置及びその制御方法
JP2004142033A (ja) 軸方向微小スライド機構を備えたタップホルダー
JP3349588B2 (ja) Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法
JP4212237B2 (ja) 割出装置及びタレット刃物台
JPH05337701A (ja) 工作機械の主軸頭
JP3866405B2 (ja) Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法とnc自動旋盤
US4617714A (en) Process and apparatus for finishing a guide roller
JPH08108303A (ja) コレットチャックの開閉方法とそのための装置
JP4721894B2 (ja) 切削加工装置
JPH07328804A (ja) Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法及びその装置
JP2022047987A (ja) 工作機械、工作機械の制御方法
JP3301244B2 (ja) ワークの切屑除去装置
JP2002086304A (ja) 主軸装置
JPH10138007A (ja) Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法及び調整装置
WO2023181673A1 (ja) 工作機械および工作機械の制御方法
JP2004090170A (ja) 素材ガイド装置及び自動旋盤

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071025

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081025

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101025

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101025

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111025

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121025

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121025

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121025

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131025

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term