JP5323370B2 - チャックの軸力操作装置 - Google Patents
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これらの出願の構造は、実施は可能であるが大きなスペースが旋盤の後端に必要であり且つ重量物を主軸に取り付けることから、実用段階にはほど遠く試作品の域を出ないものであった。
そして、そのほとんどは、チャックの爪を操作するモーターを軸力操作装置の後端部にクラッチを介して備える構造であった(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
引用文献1に記載の電磁クラッチ20は、スピンドル軸30と誘導電動機11とを切り離す役割を果たすもので、スピンドル軸30の回転によって、誘導電動機11が連れ回りするのを防止するものである。
電磁クラッチ20を接続して爪を移動させ工作物を把持する場合を説明する。まず、モーター11を回転させ、その回転により生じる小さなトルクを減速機13によって減速し大きなトルクとし、その大きなトルクをクラッチ20によりスプライン軸25に伝達し、スプライン軸25に係合するスクリューナット30によって、スピンドル30の軸方向に変換しドローボルト39に伝えている。
このようにクラッチ20が伝えるトルクはモーター11のトルクを減速機13によって大きなものとされ、クラッチの開閉は、この大きなトルクが作用した状態で行われるために大きな作用力を要する強固なクラッチが必要となっていた。
この為にモーターを使用した軸力操作装置は、モーターは言うまでもなく、大容量のクラッチが必要となり、その重量スペースにおいて、従来の油圧駆動される軸力操作装置と大きな差異が生じていた。
本発明は、上記問題点に鑑み、モーターを使用するチャックの軸力操作装置において、クラッチの作動時に小さな作用力が働く構造となし、軽量コンパクトな商品を得ることを目的とする。
図1は、旋盤の主軸台を示す全体図で、主軸台の一部を断面で示している。旋盤の主軸台の前端にはチャック2が取り付けられ、後端には軸力操作装置3が各々アダプターを介して取り付けられている。
主軸台1の内部には、主軸軸受4.4に支持される主軸5が設けられ、主軸5の外周には、主軸を回転するためのモーターを構成する巻線6が配設されている。
主軸5の前端部には、前端フランジ7を介してチャック2が取り付けられ、チャックの爪8によって図示しない工作物を把握する。
チャックの爪8を移動させる為に、チャック2の後端から主軸5の内側を貫通するドローパイプ9が設けられ、ドローパイプ9の往復動によってチャックの爪8を開閉する。主軸5の後端には後端フランジ10を介してドローパイプ9を往復動させるための軸力操作装置3が取り付けられている。
軸力操作装置3は、主軸5と共に回転する本体11と、本体11の後方に本体11の回転軸と同軸に設けられる駆動部12から構成される。
駆動部(モーター)12は、旋盤の主軸台1に連接するブラケット13を介して取り付けられる支持部材14に備えられる固定子15と、回転可能な回転子16からなり、回転子16はその回転力をクラッチ部17へ伝達するために、前方端面には係合面a19を形成する回転筒18に接続されている。
クラッチ部17は回転筒18の係合面a19に対応する係合面aa20を備え、これらの二つの係合面は電磁クラッチにより開閉されている。クラッチ部17の前方側には、軸力操作装置3の本体11の後端面に形成する係合面b21に対応する係合面bb22を備えており、これらの二つの係合面はクラッチ部17を前方側に押圧する付勢弾性部材26により開閉されている。
クラッチ部17の係合面bb22と本体11の係合面b21の外周には回転方向の位相を検知するためのセンサー27が設けられている。
本体11の内部には、軸受31を介して本体11と同軸に配設される駆動部12の回転力を増力し且つ軸方向力に変換する機構が設けられている。
クラッチ部17は、伝達された回転力を増力する減速部23に接続され、減速部23はさらに軸力変換部24に連結されている。減速部23は駆動部12の高速回転・低トルクの回転力を低回転・高トルクの回転力に変換し、この回転力を軸力変換部24に伝達する。軸力変換部24はナット28とネジ軸29からなるネジ機構30によって回転力を軸方向力に変換する構造であり、軸方向力は主軸5と同軸に作用する。ナット28の外周には本体11に対して軸方向に押圧固定するための弾性体32が設けられている。軸力変換部24の中心には、発生する軸方向力を伝達するために回転軸方向へ移動する操作軸25が設けられ、主軸5を貫通するドローパイプ9に接続されている。
軸力操作装置3は、主軸5の停止状態において、駆動部(モーター)12の回転によりその回転力が回転筒18の係合面a19とクラッチ部17の係合面aa20を噛合せた状態とし、減速部23、軸力変換部24に伝達され、軸力変換部24によって軸方向力に変換され、ドローパイプ9を介してチャック2の爪8の開閉を行う。この動きによって工作物がチャックに固定され、主軸5の回転が可能になる。
この時クラッチ部17の係合面bbは、主軸5の後端に連設する本体11に結合され、減速部23、軸力変換部24、操作軸25、ドローパイプ9、チャック2と主軸前端部に作用力が伝達され、工作物の把握保持状態が継続される。したがって、軸力変換部24によって発生する軸方向力の反力は主軸5によって加担される。
もし、回転中に過大な外力が作用した場合には、ナット28の外周に設けられた弾性体32の付勢力によって軸方向力を補償することができ安全な作業を可能にしている。
この際、クラッチ部17の係合面b21の外周に設けたセンサー27により、本体11即ち主軸5とドローパイプ9の位相を検知することによって、チャック爪8の相対位置の設定制御が可能となる。
また、主軸5の回転時は係合面b22の回転方向位相の差異をセンサー27で検知することで、ドローパイプ9の軸方向の動きを回転方向に変換し把握状態の正常または異常を監視可能とすることができる。
3 軸力操作装置
5 主軸
9 ドローパイプ
11 本体
12 駆動部
17 クラッチ部
23 減速部
24 軸力変換部
Claims (4)
- 主軸の先端に備えるチャックを回転軸の軸方向に操作するために主軸の後端部に取り付けるチャックの軸力操作装置であって、電力を駆動源とし回転力を発生する駆動部と、該駆動部の回転力を伝達又は遮断するためのクラッチ部と、前記駆動部の回転数を減速させる減速部と、前記減速部の回転力を主軸の軸方向に変換する軸力変換部と、該軸力変換部によって変換された軸方向力を操作軸に伝達するドローパイプを備え、前記減速部が前記クラッチ部と前記軸力変換部の間に備えられており、前記クラッチが軸方向に開閉する機能と回転方向の位相を検知する機能を備えることを特徴とするチャックの軸力操作装置。
- 前記クラッチ部が駆動部と減速部の各々に回転力を伝達又は遮断する2つの係合面を備えていることを特徴とする請求項1記載のチャックの軸力操作装置。
- 前記駆動部の回転軸が主軸の回転軸と同軸に形成されていることを特徴とする請求項1記載のチャックの軸力操作装置。
- 前記軸力変換部の作用力は、軸方向の反力受けとして主軸が加担することを特徴とする請求項3記載のチャックの軸力操作装置。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008065791A JP5323370B2 (ja) | 2008-03-14 | 2008-03-14 | チャックの軸力操作装置 |
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