JPH0211362B2 - - Google Patents

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JPH0211362B2
JPH0211362B2 JP60172706A JP17270685A JPH0211362B2 JP H0211362 B2 JPH0211362 B2 JP H0211362B2 JP 60172706 A JP60172706 A JP 60172706A JP 17270685 A JP17270685 A JP 17270685A JP H0211362 B2 JPH0211362 B2 JP H0211362B2
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chuck
screw nut
light
traction shaft
shaft
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Masanobu Harada
Yoichiro Ishikawa
Mitsuo Izumi
Akira Murata
Yasumitsu Nakayama
Susumu Kubokawa
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Shinko Electric Co Ltd
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Shinko Electric Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、旋盤のチヤツキングに使用する電
動式チヤツク装置に係り、特に、ロードセルを組
み込むことにより、最適把持力の調整をリアルタ
イムでかつ自動的に行えるようにした電動式チヤ
ツク装置に関する。
[従来の技術] 旋盤のチヤツキングは、油圧または空気圧によ
るものが一般的である。第4図は、従来の油圧式
チヤツク装置の一例を示すもので、油圧装置1か
ら回転油圧シリンダ2に油を供給してピストン3
を駆動し、旋盤の主軸(スピンドル軸)4aの軸
芯中空部に軸方向移動自在に挿入されたドローバ
ー4を往復動させて、チヤツク5の爪6をチヤツ
クの径方向に移動させ、図示せぬワークを把持す
るようになつている。ここで、ドローバー4の軸
方向の動きを、爪6の径方向の動きに変換するに
は、カムレバ、テーパ等の動作交換機構が用いら
れる。なお、図中、7はドローバー4の移動方向
を切り換えるための切換弁である。
一方、電動式チヤツク装置については、未だ試
作段階を出ず、商品として市場に出されているも
のはない。ただし、いくつかの発明、考案が、特
公昭51−45111、53−19830、50−24464号、実公
昭56−29050、54−5395、53−38207号などに開示
されている。これらの公報記載の発明または考案
の主張点は次のようなものである。
(1) メカニズム改良による把持性能の向上。
(2) チヤツキング終了の信号出力。
(3) モータトルクの段階的調整。
(4) 爪の開閉度検知。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、上述した従来のチヤツク装置におい
ては次のような問題があつた。
(1) チヤツクの把持力を無段階に調整することは
できない。このため、各種ワークに最適な把持
力を選定することが難しい。
(2) チヤツク把持力を数値で確認することができ
ない。すなわち、チヤツクにばらつきがあつて
も検知することができない。
(3) 把持力の変動をリアルタイムで確認できな
い。従つて、把持力に異常が生じても検知でき
ない。
この発明は、このような背景の下になされたも
ので、把持力を無段階に調整できるとともに、こ
の把持力をリアルタイムで検知することのできる
電動式チヤツク装置を提供することを目的とす
る。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するために、電動機を駆動源
とする駆動手段によつて、牽引軸を軸方向に往復
動させることによりチヤツク爪を開閉するように
した電動式チヤツク装置において、前記牽引軸の
外周に螺合され、前記駆動手段によつて回動され
るスクリユーナツトと、前記スクリユーナツトの
両端部に各々配置され、前記牽引軸の軸方向一方
側および他方側に力が加わつたときに前記スクリ
ユーナツトの回転を各々抑止する第1の弾性部材
および第2の弾性部材と、前記第1および第2の
弾性部材の端部に配置され、前記第1および第2
の弾性部材の押圧力を各々検出する第1および第
2のロードセルと、これらのロードセルの出力信
号に応じて発光し、前記牽引軸の軸心に配置され
る発光素子と、この発光素子に対向配置される受
光素子と、この受光素子の出力信号に基づいて前
記電動機への供給電流を制御する制御手段とを具
備している。
また、第2の発明にあつては、上記構成に加え
て、前記受光素子の出力信号に基づいてチヤツク
把持力を表示する表示手段を具備している。
[作用] 上記構成によれば、ロードセルからの出力信号
によつてチヤツク爪の把持力を検知しながら、電
動機の出力トルクを調整できるので、上記把持力
を無段階に調整することが可能となる。また、上
記出力信号によつてリアルタイムで把持力を検知
することが可能となるから、把持力の変動検知や
数値表示を常時行うことができる。
[実施例] 以下、図面を参照して、本発明の実施例を説明
する。
第1図はこの発明の一実施例による電動式チヤ
ツク装置の要部の構成を示す部分断面図、第2図
は同電動式チヤツク装置の電気的構成を示すブロ
ツク図である。これらの図において、11は誘導
電動機であり、その回転数は光学的回転検出器1
2(例えば、オムロン株式会社製EE−SV3)に
よつて検出され、電気信号として取り出される。
上記誘導電動機11の出力軸11aは、減速機
13の入力側に連結されている。すなわち、上記
出力軸11aにはピニオン14がはめ込まれ、こ
のピニオン14が、アクチユエータユニツトのケ
ーシング15に固定された内歯歯車16にかみ合
う遊星歯車17とかみ合つている。また、遊星歯
車17の回転軸は、減速機13の出力軸13aと
一体形成された円盤部に回動自在に支持され、そ
の結果、出力軸13aは遊星歯車17の公転にと
もなつて自転する。出力軸13aは、電磁クラツ
チ20の入力ハブ21にキー結合される一方、電
磁クラツチ20の出力ハブ22はスプライン軸2
5の外周にキー結合されている。なお、電磁クラ
ツチ20は、後述するスピンドル軸30と誘導電
動機11とを切り離す役割を果たすもので、スピ
ンドル軸30の回転によつて、誘導電動機11が
連れ回りするのを防止する。
上記スプライン軸25は、その中央部から右端
部(第1図の)に向けて有底円筒状の中央部25
aを有し、左端部に同径の中空部26aを有する
スプライン軸26と対向配置されている。上記中
空部25a,26aの外周は、両端にフランジを
有する円筒状のゲージフレーム29に囲まれ、こ
のゲージフレーム29の右端側フランジが、旋盤
のスピンドル軸(旋盤主軸)30の左端に形成さ
れたスパイダ31にネジで固定されている。この
結果、ゲージフレーム29はスピンドル軸30と
一体に回転する。
スプライン軸25,26の軸部外周には、上記
中空部25a,26aを挾む形でボールベアリン
グ33,34がはめ込まれ、これらのボールベア
リング33,34は円環状のベアリングセル33
a,34aを介して、ゲージフレーム29とスパ
イダ31の内周にはめ込まれている。また、ベア
リングセル33a,34aの両側には、ロードセ
ル35,36と、これらのロードセル35,36
の出力を増幅する増幅器35a,36aとが配設
され、ゲージフレーム29とスパイダ31の内壁
に固定されている。なお、上記増幅器35a,3
6aとともに、後述するV/F変換器(電圧/周
波数変換器)49,50(第2図参照)が収納さ
れている。
一方、スプライン軸25,26の中空部25
a,26aを形成する内周面には、軸方向に延び
る多数の溝(スプライン)が形成され、該スプラ
インにはスクリユーナツト38の外周に形成され
たスプラインが噛み合わされている。このスクリ
ユーナツト38の軸芯中空部内壁にはメネジが形
成され、スピンドル軸30の軸芯中空部に挿入さ
れたドローボルト39の外周に形成されたオネジ
に螺合されている。この結果、スクリユーナツト
38がスプライン軸25によつて回転されると、
ドローボルト39は軸方向に往復動し、チヤツク
爪がチヤツクの径方向に移動してワークを把持す
るようになつている。なお、ドローボルト39と
スピンドル軸30とは図示せぬ部分で連結され、
スピンドル軸30が回転するとき、すなわちワー
ク切削時には、ゲージフレーム29、スピンドル
軸30およびスパイダ31がドローボルト39と
一体に回転するようになつている。
上記スクリユーナツト38の両端外周には、並
列組み合わせされた複数の皿バネを背中合わせに
して構成した、一対の皿バネ41,42が被嵌さ
れ、皿バネ41は、スプライン軸25の中空部2
5a端部とスクリユーナツト38の中央に形成さ
れたフランジ部との間に位置する一方、皿バネ4
2は、スプライン軸26の中空部26aの端部と
スクリユーナツト38のフランジ部との間に位置
する形となつている。したがつてドローボルト3
9に外力がかからない状態においては、スクリユ
ーナツト38は中空部25a,26aの真ん中に
位置することとなる。また、チヤツクがワークを
把持した状態においては、いずれか一方の皿バネ
41または42に変形され、その弾性力によつて
スクリユーナツト38を押圧し、スクリユーナツ
ト38の回転をロツクする。このとき、一方のロ
ードセル35または36に荷重がかかり、この荷
重に比例した電気信号が出力される。なお、スク
リユーナツト38のフランジ部には適宜の間隔で
貫通孔が設けられ予圧バネ43が挿入されてい
る。該予圧バネ43は皿バネ41,42を外方に
押圧してガタをなくす働きをしている。
次に、ケーシング15の内周には、ゲージフレ
ーム29の外周を囲むようにして、回転トランス
45の固定子45aが取り付けられる一方、ゲー
ジフレーム29の外周には回転トランス45の回
転子45bが設けられている。この回転トランス
45は増幅器35a,36a等に電源を供給する
ためのもので、回転子45bの出力はゲージフレ
ーム29の外周側に設けられた整流器(図示略)
によつて整流され、増幅器35a,36a等に供
給される。
上記増幅器35a,36aの出力は、増幅器3
5a,36aとともに収納されたV/F変換器4
9,50(第2図)によつて電圧信号から周波数
信号に変換された後、ドローボルト39の軸芯に
設けられた中空部52と、この中空部52に挿入
され、誘導電動機11の軸芯を緩やかに通り抜け
るパイプ状のリードガイド53の内側とを通るリ
ード線55によつて、誘導電動機11の軸端側で
リードガイド53の一端に固定された発光ダイオ
ード56に導かれる。上記リードガイド53はド
ローボルト39に、ピンを介して軸方向摺動可動
かつ一体に回転するように連結されており、ドロ
ーボルト39の往復動は、発光ダイオード56に
影響を与えないようになつている。また、リード
ガイド53の、発光ダイオード56側の端部はベ
アリング57を介して固定側に支持されているの
で、リードガイド53がドローボルト39と一体
に回転しても、リードガイド53の外周が他の部
品と接触することはない。なお、第1図では省略
されているが、左側のV/F変換器49からの出
力線は、ゲージフレーム29に形成された溝を通
り、リード線55に並列接続されている。この場
合、ロードセル35,36からの出力信号はいず
れか一方からしか出力されないので、V/F変換
器49,50の出力を発光ダイオード56に並列
接続しても何等不都合はなく、1個の発光ダイオ
ード56で済むことになる。
上記発光ダイオード56の左固定側には、発光
ダイオード56と僅かの間〓を隔てて、フオトト
ランジスタ58が対向配置されており、これによ
つて、ロードセル35,36からの信号が外部に
取り出される。
なお、第1図中、59はスピンドル軸30にブ
レーキをかけるためのスピンドルブレーキであ
る。
次に、第2図において、フオトトランジスタ5
8の出力は増幅器61によつて増幅され、インタ
ーフエイス(I/F)62を介してCPU63に
送られる。また、回転検出器12の出力はインタ
ーフエイス(I/F)64を介してCPU63に
供給される。更に、チヤツク把持力の基準値やチ
ヤツク爪の移動方向(内ばり時はチヤツク径の外
方、外ばり時はチヤツク径の内方)を入力するた
めの入力装置65がインターフエイス(I/F)
66を介してCPU63に接続されている。ここ
で、入力装置65は、キーボードと、このキーボ
ードから入力したデータを表示するLED表示装
置とからなつている。CPU63は上記各入力デ
ータとロードセル36からのフイードバツク信号
とによつて誘導電動機11への供給電流の大きさ
を決定し、D/A変換器67に供給する。D/A
変換器67は、CPU63から供給されたデジタ
ル信号をアナログ信号に変換してモータ制御装置
68に供給する。このアナログ信号に基づいてモ
ータ制御装置68は、双方向サイリスタの点弧角
をコントロールして、交流電源を位相制御し、誘
導電動機11に供給する電流をコントロールす
る。
(1) チヤツク爪の締め動作および緩め動作。
誘導電動機11の出力トルクは、減速機1
3、電磁クラツチ20を経て、スプライン軸2
5に伝達され、スプライン軸25の回転にとも
なつて、スクリユーナツト38が回転される。
これによつて、ドローボルト39が軸方向に移
動する。このようにして、スクリユーナツト3
8の回転はドローボルト39の引張力に変換さ
れる。ドローボルト39の引張力は更に、図示
せぬ変換機構を介してチヤツク爪へ伝達される
が、これは従来と全く同様なので省略する。
チヤツクの締め、緩めはスクリユーナツト3
8の回転方向によつて決定される。従つて、締
めの場合と逆方向に誘導電動機11を回転させ
ることにより、締めのときと同様の経路でトル
クが伝達され、スクリユーナツト38が締めの
場合と逆方向に回転して、チヤツク爪を緩める
方向にドローボルト39を移動させる。
(2) 締め付け力の保持 誘導電動機11が締め方向に回転してスクリ
ユーナツト38を回転させると、ドローボルト
39は第1図の左方向へ移動する。そして、チ
ヤツク爪がワークを把持すると、ドローボルト
39の移動が制止される。この時点で、更に誘
導電動機11に電流を流し、スクリユーナツト
38に適切なトルクを加え続けるとスクリユー
ナツト38は若干右方向に移動して皿バネ42
に変形を与える。
この時点で誘導電動機11への電流を切れ
ば、皿バネ42の復元力が、ドローボルト39
のネジの摩擦トルクと拮抗し、皿バネ42の変
形が保持される。従つて、スピンドル軸(旋盤
主軸)30が回転しワークを切削する場合に、
電磁クラツチ20を解放すれば、スピンドル軸
30の回転は誘導電動機11とは切り離される
が、チヤツク爪の把持力は保持されることとな
る。言い替えれば、このスクリユーナツト3
8、皿バネ42を中心とした機構が存在しなけ
れば、誘導電動機11は、スピンドル軸30回
転中でも拘束トルクを出力し続けなければなら
ないが、この機構の存在によりこのような束縛
から誘導電動機11を解放することができる。
(3) ドローボルト39の引張力の検出 皿バネ42(または皿バネ41であるが、以
下の説明では皿バネ42の方についてのみ説明
する。皿バネ41についても同様である。)が
変形されたとき、反力は2方向に伝達される。
1つは、既に述べたように、ドローボルト39
を通してワークを把持する。
また、もう一方は、スプライン軸26を介し
て、ボールベアリング34の内輪→ベアリング
ボール→ボールベアリング34の外輪→ベアリ
ングセル34a→ロードセル36という経路を
経て、スピンドル軸30に伝達される伝達経路
である。なお、この反力は更にスピンドル軸3
0の軸受を経て旋盤本体に至る。
従つて、上記反力の経路に挿入されたロード
セル36は、この反力を検出し、これに比例し
た電圧を有する信号を出力する。この信号は増
幅器36aによつて増幅された後、V/F変換
器50によつて周波数信号に変換され、リード
線55を介して発光ダイオード56に供給され
る。そして、発光ダイオード56の点滅がフオ
トトランジスタ58にキヤツチされ、増幅器6
1で増幅された後、インターフエイス62を介
してCPU63に供給される。CPU63はこの
信号を予め設定された基準値と比較して動作信
号を得、この動作信号に基づいて操作信号を演
算してD/A変換器67に送り、D/A変換器
67でアナログ信号に変換された操作信号によ
つて、モータ制御装置68が誘導電動機11を
位相制御する。こうして、誘導電動機11の出
力トルクはロードセル36からの信号によつて
フイードバツク制御され、チヤツク把持力が基
準値と一致するように自動制御される。なお、
上記基準値の設定は入出力装置65から行なわ
れる。
ここで、リード線55が第1図に示すアクチ
ユエータユニツトの軸芯を貫通することは、旋
盤がワーク切削中で、スピンドル軸30がドロ
ーボルト39と同一速度で回転している最中に
あつても、チヤツク爪の把持力を固定部にリア
ルタイムで伝送できるようにする上で不可欠で
ある。また、リード線55が上記軸芯を通るこ
とによつて、発光ダイオード56をアクチユエ
ータユニツトの端部に取り付けられるので、油
や塵埃の影響を避け、保守の便宜を計ることが
できる。
(4) 締め付けトルクの調整。
上述したように、本実施例においては、ロー
ドセル36の出力に基づいて、誘導電動機11
の出力トルクがコントロールされ、チヤツク把
持力が予め定めたられ基準値と一致するように
無段階にフイードバツク制御される。以下、第
3図を参照してこの制御の具体的な方法につい
て説明する。
チヤツクにワークを臨ませて、誘導電動機1
1を始動すると、チヤツク爪がワークに当接す
るまで誘導電動機11はアイドル回転する。そ
して、チヤツク爪がワークを把持し始めると、
皿バネ42に力がかかり皿バネ42が変形し始
める。これが第3図の時刻t0〜t1の間である。
このアイドル期間における誘導電動機11の回
転数が必要以上に高いと、回転系のイナーシヤ
によつて皿バネ42にインパクトを与え、微細
な把持力の調整が行いにくい。このため、作業
能率の許す限りアイドル回転数は低いほうが望
ましい。従つて、モータ制御装置68によつ
て、誘導電動機11への供給電流を適宜に位相
制御することにより、誘導電動機11の回転数
を調整しなければならない。回転検出器12は
このために設けられたものである。
さて、時刻t1にロードセル36からの出力が
発生すると、CPU63はこれを検出して誘導
電動機11への供給電流を一旦オフする(同図
c)。誘導電動機11は時刻t1から時刻Taの
間、イナーシヤによつて回転し、時刻t2に停止
する。この時間Taの間皿バネ42の変形が進
み、ロードセル36への加圧力は、同図aに示
すように若干増加する。
誘導電動機11停止後、時間Tb経過した時
刻t3にCPU63は誘導電動機11に再度電流
を供給する。これによつて、拘束トルクが発生
し、ドローボルト39を徐々に牽引し、ロード
セル36が加圧される。そして、CPU63は
ロードセル36からのフイードバツク信号を照
合しながら、チヤツクの把持力が基準値になる
時刻t4まで誘導電動機11に電流を供給する。
この間、誘導電動機11の拘束トルクの調整は
モータ制御装置68が位相制御を行うことによ
つて遂行される。こうして、チヤツク把持力が
所定の値になると、スピンドル軸30が回転さ
れてワークの切削が行なわれ、この間、CPU
63はロードセル36からの信号によつて、現
在のチヤツク把持力を入出力装置65に表示す
る。
以上のとおり、本実施例においては、ロードセ
ル36からの信号は次の様に利用される。
(1) 締め付けモードにあつては、チヤツク把持力
が所定の設定値になるように、誘導電動機11
のアイドル回転数および拘束トルクを適宜制御
する。
(2) スピンドル軸30回転時にあつては、チヤツ
ク把持力を監視する。
なお、本実施例には次のような変形例が考えら
れる。
(1) CPUにフロツピイデイスク装置などの記憶
装置を接続して、加工データを記録することが
できる。
(2) 他の自動装置と連動するように、インターフ
エイスを取ることができる。
(3) 最適チヤツク把持力の追求により、この面で
CAM(コンピユータ・エイデド・マニユフアク
チヤリング)に発展させる可能性を秘めてい
る。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明は、ロードセに
よつてチヤツク把持力を常時検知するようにした
から、次のような効果を奏することができる。
(1) チヤツク把持力を無段階に調整することがで
きる。
(2) チヤツク把持力をリアルタイムで表示、確認
することができる。この結果、把持力の異常を
即座に検出することが可能となる。
(3) また、チヤツク把持方向によらず把持力の調
整、検出が行える利点が得られる。
(4) さらに、一対の弾性部材(皿バネ)の橈みに
よつて被切削物が保持され、しかも、この保持
作用が外絞め/内張りのいずれにおいても機能
する。したがつて、外絞め/内張りのいかんを
問わず、回転中は勿論のこと、停電等により給
電が遮断された場合においても被切削物が確実
に保持される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による電動式チヤ
ツク装置のアクチユエータユニツトの構成を示す
部分断面図、第2図は同電動式チヤツク装置の電
気的構成を示すブロツク図、第3図は同電動式チ
ヤツク装置の締め付けトルクの調整動作を説明す
るためのタイムチヤート、第4図は従来の油圧式
チヤツク装置の構成を示す断面図である。 11……誘導電動機、25,26……スプライ
ン軸(駆動手段)、35,36……ロードセル、
38……スクリユーナツト、39……ドローボル
ト(牽引軸)、41,42……皿バネ(弾性部
材)、55……リード線、56……発光ダイオー
ド、58……フオトトランジスタ(以上55,5
6,58は伝送手段)、63……CPU、68……
モータ制御装置(以上63,68は制御手段)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電動機を駆動源とする駆動手段によつて、牽
    引軸を軸方向に往復動させることによりチヤツク
    爪を開閉するようにした電動式チヤツク装置にお
    いて、前記牽引軸の外周に螺合され、前記駆動手
    段によつて回動されるスクリユーナツトと、前記
    スクリユーナツトの両端部に各々配置され、前記
    牽引軸の軸方向一方側および他方側に力が加わつ
    たときに前記スクリユーナツトの回転を各々抑止
    する第1の弾性部材および第2の弾性部材と、前
    記第1および第2の弾性部材の端部に配置され、
    前記第1および第2の弾性部材の押圧力を各々検
    出する第1および第2のロードセルと、これらの
    ロードセルの出力信号に応じて発光し、前記牽引
    軸の軸心に配置される発光素子と、この発光素子
    に対向配置される受光素子と、この受光素子の出
    力信号に基づいて前記電動機への供給電流を制御
    する制御手段とを具備することを特徴とする電動
    式チヤツク装置。 2 電動機を駆動源とする駆動手段によつて、牽
    引軸を軸方向に往復動させることによりチヤツク
    爪を開閉するようにした電動式チヤツク装置にお
    いて、前記牽引軸の外周に螺合され、前記駆動手
    段によつて回動されるスクリユーナツトと、前記
    スクリユーナツトの両端部に各々配置され、前記
    牽引軸の軸方向一方側および他方側に力が加わつ
    たときに前記スクリユーナツトの回転を各々抑止
    する第1の弾性部材および第2の弾性部材と、前
    記第1および第2の弾性部材の端部に配置され、
    前記第1および第2の弾性部材の押圧力を各々検
    出する第1および第2のロードセルと、これらの
    ロードセルの出力信号に応じて発光し、前記牽引
    軸の軸心に配置される発光素子と、この発光素子
    に対向配置される受光素子と、この受光素子の出
    力信号に基づいてチヤツク把持力を表示する表示
    手段と、前記受光素子の出力信号に基づいて前記
    電動機への供給電流を制御する制御手段とを具備
    することを特徴とする電動式チヤツク装置。
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