JP2994586B2 - クランプ装置及び送り装置 - Google Patents
クランプ装置及び送り装置Info
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- JP2994586B2 JP2994586B2 JP8064467A JP6446796A JP2994586B2 JP 2994586 B2 JP2994586 B2 JP 2994586B2 JP 8064467 A JP8064467 A JP 8064467A JP 6446796 A JP6446796 A JP 6446796A JP 2994586 B2 JP2994586 B2 JP 2994586B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送り速度を変更す
ることができるクランプ装置及びクランプ装置に用いら
れる送り装置に関するものである。
ることができるクランプ装置及びクランプ装置に用いら
れる送り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワークをワークベンチ等との
間でクランプするクランプ装置は、空気あるいは作動油
にて駆動される流体圧シリンダ装置にて構成されてい
る。例えば、エアシリンダにて構成されるクランプ装置
では、圧力源から供給される空気をエアシリンダに導入
してシリンダロッドを延出させ、そのシリンダロッドに
空気の圧力が加えた状態のままでワークをクランプする
ようにしている。
間でクランプするクランプ装置は、空気あるいは作動油
にて駆動される流体圧シリンダ装置にて構成されてい
る。例えば、エアシリンダにて構成されるクランプ装置
では、圧力源から供給される空気をエアシリンダに導入
してシリンダロッドを延出させ、そのシリンダロッドに
空気の圧力が加えた状態のままでワークをクランプする
ようにしている。
【0003】従って、クランプ装置自体の機械構成は簡
単なものであるにも拘らず、クランフ装置を作動させる
ための空気あるいは作動油等の圧力源を設けた上に、シ
リンダ装置に圧力源から流体を供給するための供給設備
を設けなければならないため、クランプ装置が大掛かり
になり簡便に設置することができなかった。しかも、ク
ランプ装置を必要時にすぐに作動させることができるよ
うにするためには、圧力源に所定圧力の流体を蓄えてお
く必要があるため、エネルギーの浪費が避けられなっ
た。
単なものであるにも拘らず、クランフ装置を作動させる
ための空気あるいは作動油等の圧力源を設けた上に、シ
リンダ装置に圧力源から流体を供給するための供給設備
を設けなければならないため、クランプ装置が大掛かり
になり簡便に設置することができなかった。しかも、ク
ランプ装置を必要時にすぐに作動させることができるよ
うにするためには、圧力源に所定圧力の流体を蓄えてお
く必要があるため、エネルギーの浪費が避けられなっ
た。
【0004】そこで、流体圧シリンダを用いてクランプ
装置を構成する代わりに、電動モータにより回転駆動さ
れる送りねじにて被駆動部材を直線駆動し、この被駆動
部材に固定したクランプ部材にてワークをクランプする
クランプ装置が考えられる。このクランプ装置によれ
ば、流体の圧力源や供給設備を不要として、簡便に使用
することができ、しかも、エネルギーの浪費を防止する
ことができる。
装置を構成する代わりに、電動モータにより回転駆動さ
れる送りねじにて被駆動部材を直線駆動し、この被駆動
部材に固定したクランプ部材にてワークをクランプする
クランプ装置が考えられる。このクランプ装置によれ
ば、流体の圧力源や供給設備を不要として、簡便に使用
することができ、しかも、エネルギーの浪費を防止する
ことができる。
【0005】ところで、クランプ装置では、クランプ部
材がワークに当接するまではクランプ部材を早送りして
移動に無駄な時間を要しないようにする。そして、クラ
ンプ部材がワークに接近したときにはクランプ部材を微
速度で駆動して、クランプ部材からワークに急激に力が
加わらないようにすることが望ましい。
材がワークに当接するまではクランプ部材を早送りして
移動に無駄な時間を要しないようにする。そして、クラ
ンプ部材がワークに接近したときにはクランプ部材を微
速度で駆動して、クランプ部材からワークに急激に力が
加わらないようにすることが望ましい。
【0006】電動モータにて単一のリードからなる送り
ねじを回転駆動するクランプ装置の場合、早送り時には
電動モータに大きな回転速度が要求され、クランプ時に
は大きな回転トルクが要求されるため、電動モータに要
求される出力が大きくなる欠点がある。このため、電動
モータの一定の回転速度及び回転トルクの回転運動を、
少なくとも高速での低駆動力時と、低速での高駆動力時
との2段階の直線運動に変換する変速機構を備えた送り
装置が必要になる。
ねじを回転駆動するクランプ装置の場合、早送り時には
電動モータに大きな回転速度が要求され、クランプ時に
は大きな回転トルクが要求されるため、電動モータに要
求される出力が大きくなる欠点がある。このため、電動
モータの一定の回転速度及び回転トルクの回転運動を、
少なくとも高速での低駆動力時と、低速での高駆動力時
との2段階の直線運動に変換する変速機構を備えた送り
装置が必要になる。
【0007】送り速度を変化させる機構を備えた送り装
置には、従来より、ワークテーブル、ツール等の送り装
置として、種々のものが提案されている。例えば、図1
8は特公昭49−1886号公報の運動変換装置を示し
ている。この運動変換装置において、ハウジング70に
対して回転不能にその中心軸線方向に移動可能に支持さ
れる負荷支持筒71を微速度で駆動するには、駆動モー
タ72の出力軸73に固着されるピニオンギア74と出
力軸73に遊嵌されるピニオンギア75とを、その間に
設けられたクラッチ76で連結した状態でモータ72を
駆動する。すると、ピニオンギア74にて負荷支持筒7
1に対してナット77を介して連結される送りねじ78
が回転駆動される。又、ピニオンギア75にて、ハウジ
ング70に対して回転可能に支持され、ナット77を回
転不能かつ中心軸先駆方向に移動可能に保持する筒体7
9が回転駆動される。このとき、両ピニオンギア74,
75の歯数が僅かに異ならせてあるため、送りねじ78
の回転速度とナット77の回転速度とが少し異なること
になる。このため、ナット77、即ち、負荷支持筒71
が、両回転速度の差に対応した微速度で駆動される。
置には、従来より、ワークテーブル、ツール等の送り装
置として、種々のものが提案されている。例えば、図1
8は特公昭49−1886号公報の運動変換装置を示し
ている。この運動変換装置において、ハウジング70に
対して回転不能にその中心軸線方向に移動可能に支持さ
れる負荷支持筒71を微速度で駆動するには、駆動モー
タ72の出力軸73に固着されるピニオンギア74と出
力軸73に遊嵌されるピニオンギア75とを、その間に
設けられたクラッチ76で連結した状態でモータ72を
駆動する。すると、ピニオンギア74にて負荷支持筒7
1に対してナット77を介して連結される送りねじ78
が回転駆動される。又、ピニオンギア75にて、ハウジ
ング70に対して回転可能に支持され、ナット77を回
転不能かつ中心軸先駆方向に移動可能に保持する筒体7
9が回転駆動される。このとき、両ピニオンギア74,
75の歯数が僅かに異ならせてあるため、送りねじ78
の回転速度とナット77の回転速度とが少し異なること
になる。このため、ナット77、即ち、負荷支持筒71
が、両回転速度の差に対応した微速度で駆動される。
【0008】又、負荷支持筒71を早送りするときは、
クラッチ76を外してピニオンギア75を遊動させ、ハ
ウジング70内に設けられたブレーキ80でピニオンギ
ア75を回動不能に固定した状態で駆動モータ72を駆
動する。すると、ナット77の回転が規制された状態で
送りねじ78が回転駆動されるため、負荷支持筒71が
送りねじ78の回転速度に対応した速度で早送りされ
る。
クラッチ76を外してピニオンギア75を遊動させ、ハ
ウジング70内に設けられたブレーキ80でピニオンギ
ア75を回動不能に固定した状態で駆動モータ72を駆
動する。すると、ナット77の回転が規制された状態で
送りねじ78が回転駆動されるため、負荷支持筒71が
送りねじ78の回転速度に対応した速度で早送りされ
る。
【0009】又、図19に示す実開平2−6845号公
報の送り装置では、微速度駆動時には、送りねじ90は
連結された図示しない減速機付きモータにより低回転速
度で回転駆動される。このとき、送りねじ90に螺合さ
れるナット91はマグネット92及びアマチュアー93
にて構成される電磁ブレーキ94にて回転不能にハウジ
ング95に固定されている。早送り時には、電磁ブレー
キ94を解除した上で、減速機付きモータとは別の早送
り用モータ96でナット91を回転駆動することによ
り、送りねじ90を高速で回転駆動する。
報の送り装置では、微速度駆動時には、送りねじ90は
連結された図示しない減速機付きモータにより低回転速
度で回転駆動される。このとき、送りねじ90に螺合さ
れるナット91はマグネット92及びアマチュアー93
にて構成される電磁ブレーキ94にて回転不能にハウジ
ング95に固定されている。早送り時には、電磁ブレー
キ94を解除した上で、減速機付きモータとは別の早送
り用モータ96でナット91を回転駆動することによ
り、送りねじ90を高速で回転駆動する。
【0010】従って、上記のような各送り装置を用いて
クランプ装置を構成することにより、電動モータあるい
は人力を動力源として、クランプ部を早送り、又は、微
速度で駆動するクランプ装置を実現することが考えられ
る。
クランプ装置を構成することにより、電動モータあるい
は人力を動力源として、クランプ部を早送り、又は、微
速度で駆動するクランプ装置を実現することが考えられ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
運動変換装置では、負荷支持筒71の送り速度を変更す
るために、クラッチ76及びブレーキ80を設け、外部
から制御している。従って、クランプ装置に用いた場
合、負荷支持筒71に固着されるクランプ部がワークに
当接したことを検出し、その検出信号に基づいてクラッ
チ76及びブレーキ80を制御しなければならない。こ
のため、クランプ装置のような比較的簡単な機械装置に
用いるには、機構が複雑になり、制御が容易でなくなる
ため不適である。
運動変換装置では、負荷支持筒71の送り速度を変更す
るために、クラッチ76及びブレーキ80を設け、外部
から制御している。従って、クランプ装置に用いた場
合、負荷支持筒71に固着されるクランプ部がワークに
当接したことを検出し、その検出信号に基づいてクラッ
チ76及びブレーキ80を制御しなければならない。こ
のため、クランプ装置のような比較的簡単な機械装置に
用いるには、機構が複雑になり、制御が容易でなくなる
ため不適である。
【0012】又、後者の送り装置では、送りねじ90の
回転速度の変更を、微速度用と早送り用にそれぞれ設け
られたモータによる駆動を電磁ブレーキ94の制御によ
り切り換えることで行っている。従って、前記の運動変
換装置と同様に、クランプ装置に用いるには、2つのモ
ータを必要とし、機構が複雑になり、電磁ブレーキ94
の制御が必要になるため不適である。
回転速度の変更を、微速度用と早送り用にそれぞれ設け
られたモータによる駆動を電磁ブレーキ94の制御によ
り切り換えることで行っている。従って、前記の運動変
換装置と同様に、クランプ装置に用いるには、2つのモ
ータを必要とし、機構が複雑になり、電磁ブレーキ94
の制御が必要になるため不適である。
【0013】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、簡単な構成からな
り、外部からの制御によらずに、ワークをクランプしな
いときにはクランプ部材を早送りし、クランプ時にはワ
ークに次第に大きくなるように力を加えることができる
クランプ装置、及び、クランプ装置に用いられる送り装
置を提供することにある。
されたものであって、その目的は、簡単な構成からな
り、外部からの制御によらずに、ワークをクランプしな
いときにはクランプ部材を早送りし、クランプ時にはワ
ークに次第に大きくなるように力を加えることができる
クランプ装置、及び、クランプ装置に用いられる送り装
置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、回転駆動される送りねじ
と、前記送りねじに螺合し、同送りねじの回転にて同送
りねじの軸線方向に移動可能に支持された被駆動部材
と、前記被駆動部材に連結され、同被駆動部材の移動に
基づいてワークをクランプするための作用部材とからな
るクランプ装置において、前記送りねじに取着される軸
支部材と、前記軸支部材を回転可能にかつ軸線方向に移
動可能に支持する支持部材と、摩擦面を有し、外部から
回転駆動される駆動摩擦車と、前記軸支部材に固着され
るとともに、前記駆動摩擦車の摩擦面に対しその外周位
置と内周位置との間で接触する状態で前記支持部材の中
心軸方向に移動可能に設けられ、前記駆動摩擦車の回転
にて送りねじを回転させる円板車と、前記円板車が前記
駆動摩擦車の摩擦面に対し外周位置で接触するように前
記軸支部材を付勢する付勢部材とを備えた。
め、請求項1に記載の発明は、回転駆動される送りねじ
と、前記送りねじに螺合し、同送りねじの回転にて同送
りねじの軸線方向に移動可能に支持された被駆動部材
と、前記被駆動部材に連結され、同被駆動部材の移動に
基づいてワークをクランプするための作用部材とからな
るクランプ装置において、前記送りねじに取着される軸
支部材と、前記軸支部材を回転可能にかつ軸線方向に移
動可能に支持する支持部材と、摩擦面を有し、外部から
回転駆動される駆動摩擦車と、前記軸支部材に固着され
るとともに、前記駆動摩擦車の摩擦面に対しその外周位
置と内周位置との間で接触する状態で前記支持部材の中
心軸方向に移動可能に設けられ、前記駆動摩擦車の回転
にて送りねじを回転させる円板車と、前記円板車が前記
駆動摩擦車の摩擦面に対し外周位置で接触するように前
記軸支部材を付勢する付勢部材とを備えた。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、駆動摩擦車には、該駆動摩擦車と一体
的に回転する第1の歯車を設け、円板車には、該円板車
と一体的に回転する第2の歯車を設け、前記円板車が摩
擦面の内周側に接触する位置に配置されたとき、前記第
1の歯車と、前記第2の歯車とが歯合するようにした。
の発明において、駆動摩擦車には、該駆動摩擦車と一体
的に回転する第1の歯車を設け、円板車には、該円板車
と一体的に回転する第2の歯車を設け、前記円板車が摩
擦面の内周側に接触する位置に配置されたとき、前記第
1の歯車と、前記第2の歯車とが歯合するようにした。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、駆動摩擦車は円板車とし
た。請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のい
ずれかに記載の発明において、駆動摩擦車を駆動する、
直流モータ、又は、インダクションモータを備えた。
求項2に記載の発明において、駆動摩擦車は円板車とし
た。請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のい
ずれかに記載の発明において、駆動摩擦車を駆動する、
直流モータ、又は、インダクションモータを備えた。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項4のいずれかに記載の発明において、被駆動部材は、
前記送りねじに外嵌する状態で螺合するように形成され
るものとした。
項4のいずれかに記載の発明において、被駆動部材は、
前記送りねじに外嵌する状態で螺合するように形成され
るものとした。
【0018】請求項6に記載の発明は、回転駆動される
送りねじと、前記送りねじに螺合し、同送りねじの回転
にて同送りねじの軸線方向に移動可能に支持された被駆
動部材とを備えた送り装置において、前記送りねじに取
着される軸支部材と、前記軸支部材を回転可能にかつ軸
線方向に移動可能に支持する支持部材と、摩擦面を有
し、外部から回転駆動される駆動摩擦車と、前記軸支部
材に固着されるとともに、前記駆動摩擦車の摩擦面に対
しその外周位置と内周位置との間で接触する状態で前記
支持部材の中心軸方向に移動可能に設けられ、前記駆動
摩擦車の回転にて送りねじを回転させる円板車と、前記
円板車が前記駆動摩擦車の摩擦面に対し外周位置で接触
するように前記軸支部材を付勢する付勢部材とを備え
た。
送りねじと、前記送りねじに螺合し、同送りねじの回転
にて同送りねじの軸線方向に移動可能に支持された被駆
動部材とを備えた送り装置において、前記送りねじに取
着される軸支部材と、前記軸支部材を回転可能にかつ軸
線方向に移動可能に支持する支持部材と、摩擦面を有
し、外部から回転駆動される駆動摩擦車と、前記軸支部
材に固着されるとともに、前記駆動摩擦車の摩擦面に対
しその外周位置と内周位置との間で接触する状態で前記
支持部材の中心軸方向に移動可能に設けられ、前記駆動
摩擦車の回転にて送りねじを回転させる円板車と、前記
円板車が前記駆動摩擦車の摩擦面に対し外周位置で接触
するように前記軸支部材を付勢する付勢部材とを備え
た。
【0019】従って、請求項1に記載の発明によれば、
支持部材に回転可能かつ軸線方向に移動可能に支持され
る軸支部材に送りねじが取着される。駆動摩擦車が回転
駆動されると、軸支部材に固着されるとともに駆動摩擦
車の摩擦面に接触する円板車にて送りねじが回転され
る。軸支部材は、円板車が摩擦面の内周側よりも外周側
に接触するように付勢部材にて付勢されるため、円板車
が外周側に接触する位置に配置される位置に送りねじが
保持される。被駆動部材の軸線方向の移動が規制されて
いない状態で駆動摩擦車が回転駆動されると、送りねじ
の回転により被駆動部材が軸線方向に自由に移動する。
このとき、送りねじには、付勢部材の付勢力を超える軸
線方向の力が加わらないため、円板車が摩擦面の外周側
に接触する状態のままで回転駆動される。その結果、送
りねじが高速で回転駆動されるため、被駆動部材にて作
用部材が高速で駆動される。
支持部材に回転可能かつ軸線方向に移動可能に支持され
る軸支部材に送りねじが取着される。駆動摩擦車が回転
駆動されると、軸支部材に固着されるとともに駆動摩擦
車の摩擦面に接触する円板車にて送りねじが回転され
る。軸支部材は、円板車が摩擦面の内周側よりも外周側
に接触するように付勢部材にて付勢されるため、円板車
が外周側に接触する位置に配置される位置に送りねじが
保持される。被駆動部材の軸線方向の移動が規制されて
いない状態で駆動摩擦車が回転駆動されると、送りねじ
の回転により被駆動部材が軸線方向に自由に移動する。
このとき、送りねじには、付勢部材の付勢力を超える軸
線方向の力が加わらないため、円板車が摩擦面の外周側
に接触する状態のままで回転駆動される。その結果、送
りねじが高速で回転駆動されるため、被駆動部材にて作
用部材が高速で駆動される。
【0020】作用部材がワークに当接して被駆動部材の
移動が規制されると、送りねじの回転により軸支部材が
付勢部材の付勢力に抗して軸線方向に移動配置される。
このため、円板車が摩擦面の外周側から内周側に接触す
る位置に移動配置される。このため、円板車が徐々によ
り低い回転速度で、かつ、より大きい回転トルクで回転
駆動されるため、送りねじが徐々により低い回転速度
で、かつ、より大きい回転トルクで回転駆動される。そ
の結果、ワークに当接した作用部材には、次第に大きく
なる力が加えられる。
移動が規制されると、送りねじの回転により軸支部材が
付勢部材の付勢力に抗して軸線方向に移動配置される。
このため、円板車が摩擦面の外周側から内周側に接触す
る位置に移動配置される。このため、円板車が徐々によ
り低い回転速度で、かつ、より大きい回転トルクで回転
駆動されるため、送りねじが徐々により低い回転速度
で、かつ、より大きい回転トルクで回転駆動される。そ
の結果、ワークに当接した作用部材には、次第に大きく
なる力が加えられる。
【0021】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、円板車が摩擦面の内周位
置に摩擦接触する位置に配置されると、駆動摩擦車から
円板車に伝達される回転トルクは最大になる。このと
き、駆動摩擦車と一体的に回転する第1の歯車と、円板
車と一体的に回転する第2の歯車とが歯合するため、駆
動摩擦車から円板車への回転トルクの伝達ロスがなくな
る。その結果、移動が規制された被駆動部材に、駆動摩
擦車に加えられる回転トルクが効率良く伝達される。
に記載の発明の作用に加えて、円板車が摩擦面の内周位
置に摩擦接触する位置に配置されると、駆動摩擦車から
円板車に伝達される回転トルクは最大になる。このと
き、駆動摩擦車と一体的に回転する第1の歯車と、円板
車と一体的に回転する第2の歯車とが歯合するため、駆
動摩擦車から円板車への回転トルクの伝達ロスがなくな
る。その結果、移動が規制された被駆動部材に、駆動摩
擦車に加えられる回転トルクが効率良く伝達される。
【0022】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、駆動摩擦車
が円板車で構成されるため、その摩擦面が送りねじの回
転軸線に対して平行に配置される。その結果、摩擦面を
大きくしても、送りねじの回転軸線に直交する方向の大
きさを小さくすることが可能になる。
又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、駆動摩擦車
が円板車で構成されるため、その摩擦面が送りねじの回
転軸線に対して平行に配置される。その結果、摩擦面を
大きくしても、送りねじの回転軸線に直交する方向の大
きさを小さくすることが可能になる。
【0023】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、被
駆動部材の移動が規制され、円板車が外周位置から内周
位置側に摩擦接触する位置に移動すると、駆動摩擦車に
加わる抵抗が大きくなり、その回転速度が低下する。こ
のとき、駆動摩擦車が直流モータあるいはインダクショ
ンモータにて駆動されていると、回転速度の低下ととも
にその発生トルクが大きくなるため、駆動摩擦車がより
大きい回転トルクで回転駆動される。その結果、被駆動
部材の移動が規制されると、駆動摩擦車がより大きい回
転トルクで回転駆動されるため、被駆動部材には一層大
きな駆動力が伝達される。
〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、被
駆動部材の移動が規制され、円板車が外周位置から内周
位置側に摩擦接触する位置に移動すると、駆動摩擦車に
加わる抵抗が大きくなり、その回転速度が低下する。こ
のとき、駆動摩擦車が直流モータあるいはインダクショ
ンモータにて駆動されていると、回転速度の低下ととも
にその発生トルクが大きくなるため、駆動摩擦車がより
大きい回転トルクで回転駆動される。その結果、被駆動
部材の移動が規制されると、駆動摩擦車がより大きい回
転トルクで回転駆動されるため、被駆動部材には一層大
きな駆動力が伝達される。
【0024】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、被
駆動部材が、送りねじに外嵌されるため、被駆動部材が
送りねじからその回転軸線に直交する方向に出っ張りに
くくなる。その結果、送りねじに対して直交する方向に
小型化することが可能になる。
〜請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、被
駆動部材が、送りねじに外嵌されるため、被駆動部材が
送りねじからその回転軸線に直交する方向に出っ張りに
くくなる。その結果、送りねじに対して直交する方向に
小型化することが可能になる。
【0025】請求項6に記載の発明によれば、支持部材
に回転可能かつ軸線方向に移動可能に支持される軸支部
材に送りねじが取着される。駆動摩擦車が回転駆動され
ると、軸支部材に固着されるとともに駆動摩擦車の摩擦
面に接触する円板車にて送りねじが回転される。軸支部
材は、円板車が摩擦面の内周側よりも外周側に接触する
ように付勢部材にて付勢されるため、円板車が外周側に
接触する位置に配置される位置に送りねじが保持され
る。被駆動部材の軸線方向の移動が規制されていない状
態で駆動摩擦車が回転駆動されると、送りねじの回転に
より被駆動部材が軸線方向に自由に移動する。このと
き、送りねじには、軸線方向に作用する大きな力が加わ
らないため、円板車が摩擦面の外周側に接触する状態の
ままで回転駆動される。その結果、送りねじが高速で回
転駆動されるため、被駆動部材が高速で駆動される。
に回転可能かつ軸線方向に移動可能に支持される軸支部
材に送りねじが取着される。駆動摩擦車が回転駆動され
ると、軸支部材に固着されるとともに駆動摩擦車の摩擦
面に接触する円板車にて送りねじが回転される。軸支部
材は、円板車が摩擦面の内周側よりも外周側に接触する
ように付勢部材にて付勢されるため、円板車が外周側に
接触する位置に配置される位置に送りねじが保持され
る。被駆動部材の軸線方向の移動が規制されていない状
態で駆動摩擦車が回転駆動されると、送りねじの回転に
より被駆動部材が軸線方向に自由に移動する。このと
き、送りねじには、軸線方向に作用する大きな力が加わ
らないため、円板車が摩擦面の外周側に接触する状態の
ままで回転駆動される。その結果、送りねじが高速で回
転駆動されるため、被駆動部材が高速で駆動される。
【0026】被駆動部材の移動が規制されると、送りね
じの回転により軸支部材が付勢部材の付勢力に抗して軸
線方向に移動配置される。このため、円板車が摩擦面の
外周側から内周側に接触する位置に移動配置される。こ
のため、円板車が徐々により低い回転速度で、かつ、よ
り大きい回転トルクで回転駆動されるため、送りねじが
徐々により低い回転速度で、かつ、より大きい回転トル
クで回転駆動される。その結果、被駆動部材は外部の抵
抗に抗する方向に次第に大きくなる力で駆動される。
じの回転により軸支部材が付勢部材の付勢力に抗して軸
線方向に移動配置される。このため、円板車が摩擦面の
外周側から内周側に接触する位置に移動配置される。こ
のため、円板車が徐々により低い回転速度で、かつ、よ
り大きい回転トルクで回転駆動されるため、送りねじが
徐々により低い回転速度で、かつ、より大きい回転トル
クで回転駆動される。その結果、被駆動部材は外部の抵
抗に抗する方向に次第に大きくなる力で駆動される。
【0027】
〔第1の実施の形態〕以下、本発明をクランプ装置に具
体化した第1の実施の形態を図1〜図6に従って説明す
る。
体化した第1の実施の形態を図1〜図6に従って説明す
る。
【0028】図1に示すように、クランプ装置1はハウ
ジング2を備え、このハウジング2は主ケーシング2a
及び副ケーシング2bとから構成されている。副ケーシ
ング2bには直流駆動モータ(以下、単に駆動モータと
いう)4が固着され、駆動モータ4の出力軸5は副ケー
シング2bの内部に導入されている。出力軸5には、カ
サ歯車6が固着されている。副ケーシング2bの内部に
は、出力軸5に直交する方向に回転軸7が回動可能に支
持されている。この回転軸7の上部にはカサ歯車6に歯
合するカサ歯車8が固着され、回転軸7の下部には駆動
摩擦車としての円板車9が主ケーシング2aの内部にそ
の摩擦面10を露出するように固着されている。さら
に、回転軸7の下端には、円板車9の摩擦面10よりも
下方に位置するように第1の歯車としてのカサ歯車11
が固着されている。
ジング2を備え、このハウジング2は主ケーシング2a
及び副ケーシング2bとから構成されている。副ケーシ
ング2bには直流駆動モータ(以下、単に駆動モータと
いう)4が固着され、駆動モータ4の出力軸5は副ケー
シング2bの内部に導入されている。出力軸5には、カ
サ歯車6が固着されている。副ケーシング2bの内部に
は、出力軸5に直交する方向に回転軸7が回動可能に支
持されている。この回転軸7の上部にはカサ歯車6に歯
合するカサ歯車8が固着され、回転軸7の下部には駆動
摩擦車としての円板車9が主ケーシング2aの内部にそ
の摩擦面10を露出するように固着されている。さら
に、回転軸7の下端には、円板車9の摩擦面10よりも
下方に位置するように第1の歯車としてのカサ歯車11
が固着されている。
【0029】主ケーシング2aの内部は支持板12にて
区画され、右側に前記円板車9が配置される変速室13
が形成され、左側に運動変換室14とが形成されてい
る。前記円板車9は、変速室13に向き合う状態に配置
されている。変速室13の右側面には、前記回転軸7に
直交する支持部材としての支持軸15が固設されてい
る。この支持軸15には、軸支部材としての回転筒16
が支持軸15に対して回動可能、かつ、支持軸15の中
心軸線方向に移動可能に支持されている。
区画され、右側に前記円板車9が配置される変速室13
が形成され、左側に運動変換室14とが形成されてい
る。前記円板車9は、変速室13に向き合う状態に配置
されている。変速室13の右側面には、前記回転軸7に
直交する支持部材としての支持軸15が固設されてい
る。この支持軸15には、軸支部材としての回転筒16
が支持軸15に対して回動可能、かつ、支持軸15の中
心軸線方向に移動可能に支持されている。
【0030】回転筒16の右端部には、駆動体17が固
着されている。この駆動体17は、前記円板車9の摩擦
面10に接触する円板車18と、前記カサ歯車11に歯
合可能な第2の歯車としてのカサ歯車19とから構成さ
れている。駆動体17は、円板車18が円板車9の摩擦
面10に接触する状態で、支持軸15の中心軸線方向に
移動可能になっている。従って、駆動体17は、回転筒
16にて支持軸15の中心軸線方向に移動可能になって
いる。そして、駆動体17が右動すると変速室13の右
側面に当接して停止し、この位置(以下、外周位置とい
う)では円板車18は摩擦面10の最外周に接触する。
反対に、駆動体17が左動するとカサ歯車19が前記カ
サ歯車11に歯合することにより停止し、この位置(以
下、内周位置という)では円板車18は摩擦面10の最
内周に接触するようになっている。従って、駆動体17
が外周位置に配置されたときには、駆動体17は最大回
転速度で回転駆動され、駆動体17が内周位置に配置さ
れたときには、駆動体17は最大回転トルクで回転駆動
される。
着されている。この駆動体17は、前記円板車9の摩擦
面10に接触する円板車18と、前記カサ歯車11に歯
合可能な第2の歯車としてのカサ歯車19とから構成さ
れている。駆動体17は、円板車18が円板車9の摩擦
面10に接触する状態で、支持軸15の中心軸線方向に
移動可能になっている。従って、駆動体17は、回転筒
16にて支持軸15の中心軸線方向に移動可能になって
いる。そして、駆動体17が右動すると変速室13の右
側面に当接して停止し、この位置(以下、外周位置とい
う)では円板車18は摩擦面10の最外周に接触する。
反対に、駆動体17が左動するとカサ歯車19が前記カ
サ歯車11に歯合することにより停止し、この位置(以
下、内周位置という)では円板車18は摩擦面10の最
内周に接触するようになっている。従って、駆動体17
が外周位置に配置されたときには、駆動体17は最大回
転速度で回転駆動され、駆動体17が内周位置に配置さ
れたときには、駆動体17は最大回転トルクで回転駆動
される。
【0031】前記支持板12の右側面には、その中心軸
線が前記支持軸15の中心軸線と一致するようにスラス
トベアリング20が配設され、このスラストベアリング
20には円環状のばね受け板21が嵌挿されている。こ
のばね受け板21と前記カサ歯車19との間には、駆動
体17を付勢して外周位置に配置させる付勢部材として
の圧縮コイルばね22が装着されている。従って、駆動
体17が回転すると、圧縮コイルばね22が駆動体17
とともに回転する。
線が前記支持軸15の中心軸線と一致するようにスラス
トベアリング20が配設され、このスラストベアリング
20には円環状のばね受け板21が嵌挿されている。こ
のばね受け板21と前記カサ歯車19との間には、駆動
体17を付勢して外周位置に配置させる付勢部材として
の圧縮コイルばね22が装着されている。従って、駆動
体17が回転すると、圧縮コイルばね22が駆動体17
とともに回転する。
【0032】前記回転筒16の左端部には送りねじ23
の右端部が取着され、その送りねじ23のねじ部24
は、前記圧縮コイルばね22、ばね受け板21、スラス
トベアリング20及び支持板12を貫通して前記運動変
換室14に導入されている。
の右端部が取着され、その送りねじ23のねじ部24
は、前記圧縮コイルばね22、ばね受け板21、スラス
トベアリング20及び支持板12を貫通して前記運動変
換室14に導入されている。
【0033】一方、運動変換部14の内部において、前
記ねじ部24には、ナット部材25が螺合されている。
このナット部材25には、運動変換部14内において、
回動不能、かつ、送りねじ23の軸線方向に移動可能に
収容される案内部26が固着されている。ナット部材2
5と案内部26にて、被駆動部材としての直線駆動部3
7が構成されている。従って、送りねじ23が回転する
と、直線駆動部37が送りねじ23の回転軸線方向に移
動する。運動変換室14の左側面には、案内部26の左
動時における衝突を緩衝する円環状の緩衝ゴム27が埋
設されている。又、前記支持板12の左側面には、直線
駆動部37の右動時における衝突を緩衝する円環状の緩
衝ゴム28が埋設されている。
記ねじ部24には、ナット部材25が螺合されている。
このナット部材25には、運動変換部14内において、
回動不能、かつ、送りねじ23の軸線方向に移動可能に
収容される案内部26が固着されている。ナット部材2
5と案内部26にて、被駆動部材としての直線駆動部3
7が構成されている。従って、送りねじ23が回転する
と、直線駆動部37が送りねじ23の回転軸線方向に移
動する。運動変換室14の左側面には、案内部26の左
動時における衝突を緩衝する円環状の緩衝ゴム27が埋
設されている。又、前記支持板12の左側面には、直線
駆動部37の右動時における衝突を緩衝する円環状の緩
衝ゴム28が埋設されている。
【0034】案内部26の左側には、その内部にねじ部
24を収容するロッド29が固着されている。このロッ
ド29の左端部は、運動変換室14から主ケーシング2
aの外部に延出されている。
24を収容するロッド29が固着されている。このロッ
ド29の左端部は、運動変換室14から主ケーシング2
aの外部に延出されている。
【0035】主ケーシング2aの外周左端部には、クラ
ンプ装置1を外部のワークベンチB1に固定するため
の、固定部30が設けられている。本実施の形態のクラ
ンプ装置1は、図5に示すように、ロッド29の先端に
クランプ部材31を固着し、固定部30にてワークベン
チB1に固定された状態で使用される。そして、クラン
プ装置1は、クランプ部材31を引き戻すことにより、
クランプ部材31とワークベンチB2との間でワークW
をクランプする。本実施の形態では、前記ロッド29及
びクランプ部材31にて作用部材が構成されている。
ンプ装置1を外部のワークベンチB1に固定するため
の、固定部30が設けられている。本実施の形態のクラ
ンプ装置1は、図5に示すように、ロッド29の先端に
クランプ部材31を固着し、固定部30にてワークベン
チB1に固定された状態で使用される。そして、クラン
プ装置1は、クランプ部材31を引き戻すことにより、
クランプ部材31とワークベンチB2との間でワークW
をクランプする。本実施の形態では、前記ロッド29及
びクランプ部材31にて作用部材が構成されている。
【0036】次に、以上のように構成されたクランプ装
置1の作用について説明する。図5は、クランプ部材3
1をワークベンチB2から最大限離間させた状態を示し
ている。このときクランプ装置1は、図2に示すよう
に、直線駆動部37が運動変換室14の左端に当接して
停止した状態となる。この状態では、圧縮コイルばね2
2の付勢力により駆動体17が外周位置に配置されるた
め、円板車18は摩擦面10の最外周に接触している。
置1の作用について説明する。図5は、クランプ部材3
1をワークベンチB2から最大限離間させた状態を示し
ている。このときクランプ装置1は、図2に示すよう
に、直線駆動部37が運動変換室14の左端に当接して
停止した状態となる。この状態では、圧縮コイルばね2
2の付勢力により駆動体17が外周位置に配置されるた
め、円板車18は摩擦面10の最外周に接触している。
【0037】この状態で駆動モータ4が駆動されると、
クランプ部材31に負荷が加わっておらず、送りねじ2
3に連結される駆動体17が圧縮コイルばね22にて外
周位置に付勢されているため、送りねじ23の回転によ
り直線駆動部37が右向きに駆動される。このとき、円
板車18は、摩擦面10の最外周に接触する状態で回転
駆動されるため、駆動体17は最大回転速度で回転駆動
される。その結果、送りねじ23が最大回転速度で回転
駆動されるため、クランプ部材31がワークベンチB2
側に早送りされる。
クランプ部材31に負荷が加わっておらず、送りねじ2
3に連結される駆動体17が圧縮コイルばね22にて外
周位置に付勢されているため、送りねじ23の回転によ
り直線駆動部37が右向きに駆動される。このとき、円
板車18は、摩擦面10の最外周に接触する状態で回転
駆動されるため、駆動体17は最大回転速度で回転駆動
される。その結果、送りねじ23が最大回転速度で回転
駆動されるため、クランプ部材31がワークベンチB2
側に早送りされる。
【0038】図6に示すように、クランプ部材31が、
ワークベンチB2とクランプ部材31との間に配置され
たワークWに当接すると、クランプ部材31の右向きの
移動が規制されるため、直線駆動部37の右動が停止す
る。このときのクランプ装置1の状態を図3に示す。こ
のとき、駆動体17は円板車9にて引き続き回転駆動さ
れているため、送りねじ23は引き続き回転駆動され
る。このため、送りねじ23の回転により、送りねじ2
3自体が停止した直線駆動部37に対して左向きに移動
配置される。その結果、駆動体17が圧縮コイルばね2
2の付勢力に抗して外周位置から内周位置に向かって駆
動される。このため、駆動体17は円板車18が内周側
に接触する位置に徐々に移動配置されるため、駆動体1
7はより低回転速度で、かつ、より大きな回転トルクで
回転駆動される。その結果、クランプ部材31からワー
クWには、徐々に大きくなる力が加えられる。
ワークベンチB2とクランプ部材31との間に配置され
たワークWに当接すると、クランプ部材31の右向きの
移動が規制されるため、直線駆動部37の右動が停止す
る。このときのクランプ装置1の状態を図3に示す。こ
のとき、駆動体17は円板車9にて引き続き回転駆動さ
れているため、送りねじ23は引き続き回転駆動され
る。このため、送りねじ23の回転により、送りねじ2
3自体が停止した直線駆動部37に対して左向きに移動
配置される。その結果、駆動体17が圧縮コイルばね2
2の付勢力に抗して外周位置から内周位置に向かって駆
動される。このため、駆動体17は円板車18が内周側
に接触する位置に徐々に移動配置されるため、駆動体1
7はより低回転速度で、かつ、より大きな回転トルクで
回転駆動される。その結果、クランプ部材31からワー
クWには、徐々に大きくなる力が加えられる。
【0039】図4に示すように、送りねじ23の回転に
より駆動体17が内周位置に配置されると、円板車9側
のカサ歯車11に駆動体17側のカサ歯車19が歯合す
る。その結果、円板車9の回転トルクが、駆動体17側
に伝達ロスなく伝達され、駆動体17が最大回転トルク
で回転駆動される。このため、クランプ部材31からワ
ークWには最大の駆動力が加えられるため、ワークWが
クランプ部材31とワークベンチB2との間で強い力で
クランプされる。
より駆動体17が内周位置に配置されると、円板車9側
のカサ歯車11に駆動体17側のカサ歯車19が歯合す
る。その結果、円板車9の回転トルクが、駆動体17側
に伝達ロスなく伝達され、駆動体17が最大回転トルク
で回転駆動される。このため、クランプ部材31からワ
ークWには最大の駆動力が加えられるため、ワークWが
クランプ部材31とワークベンチB2との間で強い力で
クランプされる。
【0040】この状態から、ワークWの挟持を解除する
ために、駆動モータ4を逆回転させると、送りねじ23
が逆回転駆動される。このとき、駆動体17は圧縮コイ
ルばね22の付勢力に抗して内周位置に移動配置されて
いるため、駆動体17には右向きの、クランプ部材31
には左向きの力が加わっている。このため、送りねじ2
3の回転により、直線駆動部37が停止したままで送り
ねじ23が右向きに移動し、駆動体17が内周位置から
外周位置に向かって移動配置される。
ために、駆動モータ4を逆回転させると、送りねじ23
が逆回転駆動される。このとき、駆動体17は圧縮コイ
ルばね22の付勢力に抗して内周位置に移動配置されて
いるため、駆動体17には右向きの、クランプ部材31
には左向きの力が加わっている。このため、送りねじ2
3の回転により、直線駆動部37が停止したままで送り
ねじ23が右向きに移動し、駆動体17が内周位置から
外周位置に向かって移動配置される。
【0041】駆動体17が徐々に外周側に移動配置され
ると、円板車18が摩擦面10のより外周側に接触する
位置に移動配置されるため、駆動体17は徐々により高
い回転速度で回転駆動される。その結果、送りねじ23
が徐々により高い回転速度で回転駆動されるため、送り
ねじ23はより高速度で右向きに駆動される。
ると、円板車18が摩擦面10のより外周側に接触する
位置に移動配置されるため、駆動体17は徐々により高
い回転速度で回転駆動される。その結果、送りねじ23
が徐々により高い回転速度で回転駆動されるため、送り
ねじ23はより高速度で右向きに駆動される。
【0042】駆動体17が外周位置まで移動して停止す
ると送りねじ23の移動が停止するため、送りねじ23
の回転により直線駆動部37が停止していた位置から左
向きに駆動される。このとき、駆動体17は、最大回転
速度で回転駆動されるため、直線駆動部37が最大速度
で左向きに駆動される。その結果、ワークWに当接して
いるクランプ部材31がワークベンチB2から早送りで
離間する。
ると送りねじ23の移動が停止するため、送りねじ23
の回転により直線駆動部37が停止していた位置から左
向きに駆動される。このとき、駆動体17は、最大回転
速度で回転駆動されるため、直線駆動部37が最大速度
で左向きに駆動される。その結果、ワークWに当接して
いるクランプ部材31がワークベンチB2から早送りで
離間する。
【0043】左向きに移動する直線駆動部37は、運動
変換室14の左側面に当接すると停止する。このとき、
直線駆動部37の衝突が緩衝ゴム27にて緩衝されるた
め、停止時にクランプ装置1に発生する衝撃を小さくす
ることができる。
変換室14の左側面に当接すると停止する。このとき、
直線駆動部37の衝突が緩衝ゴム27にて緩衝されるた
め、停止時にクランプ装置1に発生する衝撃を小さくす
ることができる。
【0044】以上詳述したように本実施の形態のクラン
プ装置1によれば、以下(a)〜(e)の効果を得るこ
とができる。 (a) クランプ部材31がワークWをクランプしてい
ない状態では、圧縮コイルばね22にて円板車18を摩
擦面10の最外周に接触する位置に配置する。そして、
クランプ部材31がワークWに当接して直線駆動部37
の移動が規制されると、送りねじ23の回転により円板
車18を圧縮コイルばね22の付勢力に抗して摩擦面1
0の内周側に移動させるようにした。その結果、クラン
プ部材31がワークWに当接するまでは駆動体17が最
大回転速度で回転駆動され、クランプ部材31がワーク
Wに当接すると駆動体17が徐々に大きくなる回転トル
クで回転駆動される。従って、クランプ部材31がワー
クWに当接するまではクランプ部材31を早送りし、ク
ランプ部材31がワークWに当接してからはワークWを
次第に大きくなる力でクランプすることができる。
プ装置1によれば、以下(a)〜(e)の効果を得るこ
とができる。 (a) クランプ部材31がワークWをクランプしてい
ない状態では、圧縮コイルばね22にて円板車18を摩
擦面10の最外周に接触する位置に配置する。そして、
クランプ部材31がワークWに当接して直線駆動部37
の移動が規制されると、送りねじ23の回転により円板
車18を圧縮コイルばね22の付勢力に抗して摩擦面1
0の内周側に移動させるようにした。その結果、クラン
プ部材31がワークWに当接するまでは駆動体17が最
大回転速度で回転駆動され、クランプ部材31がワーク
Wに当接すると駆動体17が徐々に大きくなる回転トル
クで回転駆動される。従って、クランプ部材31がワー
クWに当接するまではクランプ部材31を早送りし、ク
ランプ部材31がワークWに当接してからはワークWを
次第に大きくなる力でクランプすることができる。
【0045】(b) 円板車18が摩擦面10の内周位
置に接触する位置に配置されると、円板車9側のカサ歯
車11に駆動部材17側のカサ歯車19が歯合するよう
にした。その結果、円板車18が最大回転トルクで駆動
されるときにも、円板車9と駆動体17との間に滑りが
発生することはない。従って、クランプ部材31にてワ
ークWを確実にクランプすることができる。
置に接触する位置に配置されると、円板車9側のカサ歯
車11に駆動部材17側のカサ歯車19が歯合するよう
にした。その結果、円板車18が最大回転トルクで駆動
されるときにも、円板車9と駆動体17との間に滑りが
発生することはない。従って、クランプ部材31にてワ
ークWを確実にクランプすることができる。
【0046】(c) 円板車18を円板車9にて駆動す
るようにしたので、摩擦面10を円板車18の回転軸線
に平行に配置することができる。従って、クランプ装置
1を送りねじ23に直交する方向に小型化することがで
きる。
るようにしたので、摩擦面10を円板車18の回転軸線
に平行に配置することができる。従って、クランプ装置
1を送りねじ23に直交する方向に小型化することがで
きる。
【0047】(d) 円板車9を直流駆動モータ4にて
回転駆動するようにしたので、円板車18が摩擦面10
の内周側に接触する位置に移動して円板車9に加わる負
荷が大きくなり、直流駆動モータ4の回転が落ちると、
その発生トルクが増大する。その結果、増大した直流駆
動モータ4の回転トルクにより、クランプ部材31から
ワークWには一層大きな力が加えられるため、ワークW
を確実にクランプすることができる。
回転駆動するようにしたので、円板車18が摩擦面10
の内周側に接触する位置に移動して円板車9に加わる負
荷が大きくなり、直流駆動モータ4の回転が落ちると、
その発生トルクが増大する。その結果、増大した直流駆
動モータ4の回転トルクにより、クランプ部材31から
ワークWには一層大きな力が加えられるため、ワークW
を確実にクランプすることができる。
【0048】(e) 送りねじ23をロッド29の内部
に収容するようにしたので、送りねじ23の回転軸線に
直交する方向の大きさを小型化することができる。 〔第2の実施の形態〕次に、本発明を具体化した第2の
実施の形態を図7〜図12に従って説明する。尚、本実
施の形態のクランプ装置1は、前記第1の実施の形態の
クランプ装置1において、主ケーシング2aの変速室1
3の内部の構成を変更したことのみが第1の実施の形態
と異なる。従って、変速室13の内部の構成のみを詳述
し、同一の構成についてはその符号を同じにして説明を
省略する。
に収容するようにしたので、送りねじ23の回転軸線に
直交する方向の大きさを小型化することができる。 〔第2の実施の形態〕次に、本発明を具体化した第2の
実施の形態を図7〜図12に従って説明する。尚、本実
施の形態のクランプ装置1は、前記第1の実施の形態の
クランプ装置1において、主ケーシング2aの変速室1
3の内部の構成を変更したことのみが第1の実施の形態
と異なる。従って、変速室13の内部の構成のみを詳述
し、同一の構成についてはその符号を同じにして説明を
省略する。
【0049】主ケーシング2aの変速室13には、前記
円板車9が配設されている。変速室13の右側面には、
支持軸15が固設されている。この支持軸15には、回
転筒16が支持軸15に対して回動可能、かつ、支持軸
15の中心軸線方向に移動可能に支持されている。
円板車9が配設されている。変速室13の右側面には、
支持軸15が固設されている。この支持軸15には、回
転筒16が支持軸15に対して回動可能、かつ、支持軸
15の中心軸線方向に移動可能に支持されている。
【0050】回転筒16の左端部には、駆動体17が固
着されている。この駆動体17は、円板車9の摩擦面1
0に接触する円板車18と、カサ歯車11に歯合可能な
カサ歯車19とから構成されている。駆動体17は、円
板車18が摩擦面10に接触する状態で、支持軸15の
中心軸線方向に移動可能になっている。そして、駆動体
17が左動すると支持板12の右側面に当接して停止
し、この位置(以下、外周位置という)では円板車18
は摩擦面10の最外周に接触する。反対に、駆動体17
が右動するとカサ歯車11にカサ歯車19が歯合するこ
とにより停止し、この位置(以下、内周位置という)で
は円板車18は摩擦面10の最内周に接触するようにな
っている。
着されている。この駆動体17は、円板車9の摩擦面1
0に接触する円板車18と、カサ歯車11に歯合可能な
カサ歯車19とから構成されている。駆動体17は、円
板車18が摩擦面10に接触する状態で、支持軸15の
中心軸線方向に移動可能になっている。そして、駆動体
17が左動すると支持板12の右側面に当接して停止
し、この位置(以下、外周位置という)では円板車18
は摩擦面10の最外周に接触する。反対に、駆動体17
が右動するとカサ歯車11にカサ歯車19が歯合するこ
とにより停止し、この位置(以下、内周位置という)で
は円板車18は摩擦面10の最内周に接触するようにな
っている。
【0051】変速室13の右側面には、その中心軸線が
前記支持軸15の中心軸線と一致するようにスラストベ
アリング20が配設され、このスラストベアリング20
には円環状のばね受け板21が嵌挿されている。このば
ね受け板21と前記カサ歯車19との間には、駆動体1
7を付勢して外周位置に配置させる圧縮コイルばね22
が装着されている。従って、駆動体17が回転すると、
圧縮コイルばね22が駆動体17とともに回転する。
前記支持軸15の中心軸線と一致するようにスラストベ
アリング20が配設され、このスラストベアリング20
には円環状のばね受け板21が嵌挿されている。このば
ね受け板21と前記カサ歯車19との間には、駆動体1
7を付勢して外周位置に配置させる圧縮コイルばね22
が装着されている。従って、駆動体17が回転すると、
圧縮コイルばね22が駆動体17とともに回転する。
【0052】図11に示すように、主ケーシング2aの
外周左端部には、クランプ装置1を外部の治具Jに軸支
させるための軸孔32が形成された突出片33が設けら
れている。
外周左端部には、クランプ装置1を外部の治具Jに軸支
させるための軸孔32が形成された突出片33が設けら
れている。
【0053】本実施の形態のクランプ装置1は、ワーク
ベンチB3上に取りつけた治具Jの軸部34に前記軸孔
32を嵌挿させた状態で使用される。クランプ装置1の
ロッド29が延出されると、治具Jのクランプ部材35
が軸部36を中心にしてA矢印方向に回動し、クランプ
部材35とワークベンチB3との間でワークWをクラン
プする。本実施の形態では、ロッド29及びクランプ部
材35にて作用部材が構成されている。
ベンチB3上に取りつけた治具Jの軸部34に前記軸孔
32を嵌挿させた状態で使用される。クランプ装置1の
ロッド29が延出されると、治具Jのクランプ部材35
が軸部36を中心にしてA矢印方向に回動し、クランプ
部材35とワークベンチB3との間でワークWをクラン
プする。本実施の形態では、ロッド29及びクランプ部
材35にて作用部材が構成されている。
【0054】次に、以上のように構成されたクランプ装
置1の作用について説明する。図11は、クランプ部材
35をワークベンチB3から最大限離間させた状態を示
している。このとき、クランプ装置1は、図8に示すよ
うに、直線駆動部37が運動変換室14の右端に当接し
て停止した状態となる。この状態では、圧縮コイルばね
22の付勢力により駆動体17が外周位置に配置される
ため、円板車18は摩擦面10の最外周に接触してい
る。
置1の作用について説明する。図11は、クランプ部材
35をワークベンチB3から最大限離間させた状態を示
している。このとき、クランプ装置1は、図8に示すよ
うに、直線駆動部37が運動変換室14の右端に当接し
て停止した状態となる。この状態では、圧縮コイルばね
22の付勢力により駆動体17が外周位置に配置される
ため、円板車18は摩擦面10の最外周に接触してい
る。
【0055】この状態で駆動モータ4が駆動されると、
クランプ部材35に負荷が加わっておらず、送りねじ2
3に連結される駆動体17が圧縮コイルばね22にて外
周位置に付勢されているため、送りねじ23の回転によ
り直線駆動部37が左向きに駆動される。このとき、円
板車18は、摩擦面10の最外周に接触する状態で回転
駆動されるため、駆動体17は最大回転速度で回転駆動
される。その結果、送りねじ23が最大回転速度で回転
駆動されるため、クランプ部材35がA矢印方向に高速
で回動される。
クランプ部材35に負荷が加わっておらず、送りねじ2
3に連結される駆動体17が圧縮コイルばね22にて外
周位置に付勢されているため、送りねじ23の回転によ
り直線駆動部37が左向きに駆動される。このとき、円
板車18は、摩擦面10の最外周に接触する状態で回転
駆動されるため、駆動体17は最大回転速度で回転駆動
される。その結果、送りねじ23が最大回転速度で回転
駆動されるため、クランプ部材35がA矢印方向に高速
で回動される。
【0056】図12に示すように、クランプ部材35
が、ワークベンチB3とクランプ部材35との間に配置
されたワークWに当接すると、クランプ部材35の回動
が規制されるため、直線駆動部37の左動が停止する。
このときのクランプ装置1の状態を図9に示す。このと
き、駆動体17は円板車9にて引き続き回転駆動されて
いるため、送りねじ23は引き続き回転駆動される。こ
のため、送りねじ23の回転により、送りねじ23自体
が停止した直線駆動部37に対して右向きに移動配置さ
れる。その結果、駆動体17が圧縮コイルばね22の付
勢力に抗して外周位置から内周位置に向かって駆動され
る。このため、円板車18は内周側に接触する位置に徐
々に移動配置されるため、駆動体17はより低回転速度
で、かつ、より大きな回転トルクで回転駆動される。そ
の結果、クランプ部材35からワークWには、徐々に大
きくなる力が加えられる。
が、ワークベンチB3とクランプ部材35との間に配置
されたワークWに当接すると、クランプ部材35の回動
が規制されるため、直線駆動部37の左動が停止する。
このときのクランプ装置1の状態を図9に示す。このと
き、駆動体17は円板車9にて引き続き回転駆動されて
いるため、送りねじ23は引き続き回転駆動される。こ
のため、送りねじ23の回転により、送りねじ23自体
が停止した直線駆動部37に対して右向きに移動配置さ
れる。その結果、駆動体17が圧縮コイルばね22の付
勢力に抗して外周位置から内周位置に向かって駆動され
る。このため、円板車18は内周側に接触する位置に徐
々に移動配置されるため、駆動体17はより低回転速度
で、かつ、より大きな回転トルクで回転駆動される。そ
の結果、クランプ部材35からワークWには、徐々に大
きくなる力が加えられる。
【0057】図10に示すように、送りねじ23の回転
に駆動体17が内周位置に配置されると、円板車9側の
カサ歯車11に駆動体17側のカサ歯車19が歯合す
る。その結果、円板車9の回転トルクが滑りによる伝達
ロスなく駆動体17側に伝達され、駆動体17が最大回
転トルクで回転駆動される。このため、クランプ部材3
5からワークWには最大の駆動力が加えられるため、ワ
ークWがクランプ部材35とワークベンチB3との間で
強い力でクランプされる。
に駆動体17が内周位置に配置されると、円板車9側の
カサ歯車11に駆動体17側のカサ歯車19が歯合す
る。その結果、円板車9の回転トルクが滑りによる伝達
ロスなく駆動体17側に伝達され、駆動体17が最大回
転トルクで回転駆動される。このため、クランプ部材3
5からワークWには最大の駆動力が加えられるため、ワ
ークWがクランプ部材35とワークベンチB3との間で
強い力でクランプされる。
【0058】この状態から、ワークWのクランプを解除
するために、駆動モータ4を逆回転させると、送りねじ
23が逆回転駆動される。このとき、駆動体17は圧縮
コイルばね22の付勢力に抗して内周位置に配置されて
いるため、駆動体17には左向きの、直線駆動部37に
は右向きの力が加わっている。このため、送りねじ23
の回転により、直線駆動部37が停止したままで送りね
じ23が左向きに移動し、駆動体17が内周位置から外
周位置に向かって移動配置される。
するために、駆動モータ4を逆回転させると、送りねじ
23が逆回転駆動される。このとき、駆動体17は圧縮
コイルばね22の付勢力に抗して内周位置に配置されて
いるため、駆動体17には左向きの、直線駆動部37に
は右向きの力が加わっている。このため、送りねじ23
の回転により、直線駆動部37が停止したままで送りね
じ23が左向きに移動し、駆動体17が内周位置から外
周位置に向かって移動配置される。
【0059】駆動体17が徐々に外周側に移動配置され
ると、円板車18が摩擦面10のより外周側に接触する
位置に移動配置されるため、駆動体17は徐々により高
い回転速度で回転駆動される。その結果、送りねじ23
が徐々により高い回転速度で回転駆動されるため、送り
ねじ23はより高速度で左向きに駆動される。
ると、円板車18が摩擦面10のより外周側に接触する
位置に移動配置されるため、駆動体17は徐々により高
い回転速度で回転駆動される。その結果、送りねじ23
が徐々により高い回転速度で回転駆動されるため、送り
ねじ23はより高速度で左向きに駆動される。
【0060】駆動体17が外周位置まで移動して停止す
ると送りねじ23の移動が停止するため、送りねじ23
の回転により直線駆動部37が停止していた位置から右
向きに駆動される。このとき、駆動体17は、最大回転
速度で回転駆動されるため、直線駆動部37が最大速度
で右向きに駆動される。その結果、ワークWに当接して
いるクランプ部材35がワークベンチB3から高速度で
離間する。
ると送りねじ23の移動が停止するため、送りねじ23
の回転により直線駆動部37が停止していた位置から右
向きに駆動される。このとき、駆動体17は、最大回転
速度で回転駆動されるため、直線駆動部37が最大速度
で右向きに駆動される。その結果、ワークWに当接して
いるクランプ部材35がワークベンチB3から高速度で
離間する。
【0061】以上詳述したように本実施の形態のクラン
プ装置1によっても、前記第1の実施の形態の(a)〜
(e)の効果を得ることができる。 〔第3の実施の形態〕次に、本発明を具体化した第3の
実施の形態を図13に従って説明する。尚、本実施の形
態のクランプ装置41は、前記第1の実施の形態のクラ
ンプ装置1において、支持軸15に代えて一対のコロ4
1a,41bにて回転筒16を回転可能かつ軸線方向に
移動可能に支持したことのみが第1の実施の形態と異な
る。従って、コロ41a,41bのみを詳述し、同一の
構成についてはその符号を同じにして説明を省略する。
プ装置1によっても、前記第1の実施の形態の(a)〜
(e)の効果を得ることができる。 〔第3の実施の形態〕次に、本発明を具体化した第3の
実施の形態を図13に従って説明する。尚、本実施の形
態のクランプ装置41は、前記第1の実施の形態のクラ
ンプ装置1において、支持軸15に代えて一対のコロ4
1a,41bにて回転筒16を回転可能かつ軸線方向に
移動可能に支持したことのみが第1の実施の形態と異な
る。従って、コロ41a,41bのみを詳述し、同一の
構成についてはその符号を同じにして説明を省略する。
【0062】図13(a),(b)に示すように、主ケ
ーシング2aの変速室13には、回転筒16に平行に一
対のコロ41a,41bが回動可能に支持されている。
各コロ41a,41bの各外周面には、前記円板車18
の外周面が摺接されている。従って、円板車18は、円
板車9の摩擦面10と、各コロ41a,41bの各外周
面にて、回転可能かつ軸線方向に移動可能に支持されて
いる。本実施の形態では、コロ41a,41bにて、支
持部材が構成されている。
ーシング2aの変速室13には、回転筒16に平行に一
対のコロ41a,41bが回動可能に支持されている。
各コロ41a,41bの各外周面には、前記円板車18
の外周面が摺接されている。従って、円板車18は、円
板車9の摩擦面10と、各コロ41a,41bの各外周
面にて、回転可能かつ軸線方向に移動可能に支持されて
いる。本実施の形態では、コロ41a,41bにて、支
持部材が構成されている。
【0063】そして、円板車9が回転駆動されると、円
板車9と各コロ41a,41bとにより、円板車18が
最大回転速度で回転駆動される。その結果、送りねじ2
3が最大回転速度で回転駆動されるため、クランプ部材
31が早送りされる。
板車9と各コロ41a,41bとにより、円板車18が
最大回転速度で回転駆動される。その結果、送りねじ2
3が最大回転速度で回転駆動されるため、クランプ部材
31が早送りされる。
【0064】クランプ部材31がワークWをクランプす
ると、送りねじ23により円板車18が摩擦面10の外
周位置からより内周側に摺接するように移動配置され
る。その結果、円板車18がより大きな回転トルクで駆
動されるため、クランプ部材31がより大きな力で駆動
される。円板車18が摩擦面10の内周位置に配置され
ると、カサ歯車19がカサ歯車11に歯合する。その結
果、駆動モータ4の回転トルクが効率良く送りねじ23
に伝達されるため、ワークWが強い力でクランプされ
る。
ると、送りねじ23により円板車18が摩擦面10の外
周位置からより内周側に摺接するように移動配置され
る。その結果、円板車18がより大きな回転トルクで駆
動されるため、クランプ部材31がより大きな力で駆動
される。円板車18が摩擦面10の内周位置に配置され
ると、カサ歯車19がカサ歯車11に歯合する。その結
果、駆動モータ4の回転トルクが効率良く送りねじ23
に伝達されるため、ワークWが強い力でクランプされ
る。
【0065】以上詳述したように、本実施の形態のクラ
ンプ装置41によっても、前記第1の実施の形態におけ
る(a)〜(e)の効果を得ることができる。 〔第4の実施の形態〕次に、本発明を具体化した第4の
実施の形態を図14に従って説明する。
ンプ装置41によっても、前記第1の実施の形態におけ
る(a)〜(e)の効果を得ることができる。 〔第4の実施の形態〕次に、本発明を具体化した第4の
実施の形態を図14に従って説明する。
【0066】図14に示すように、クランプ装置50は
基台51を備え、この基台51の右部には変速室52が
設けられている。この変速室52の上側には、駆動摩擦
車としての円板車53が回転可能に支持されている。円
板車53には、その中心軸線上に駆動軸54が嵌挿され
ている。駆動軸54は、その上部が変速室52から外部
に導出され、その端部には回転レバー55が取着されて
いる。一方、駆動軸54の下端は、円板車53の下側に
導出され、その端部には第1の歯車としてのカサ歯車5
6が固着されている。
基台51を備え、この基台51の右部には変速室52が
設けられている。この変速室52の上側には、駆動摩擦
車としての円板車53が回転可能に支持されている。円
板車53には、その中心軸線上に駆動軸54が嵌挿され
ている。駆動軸54は、その上部が変速室52から外部
に導出され、その端部には回転レバー55が取着されて
いる。一方、駆動軸54の下端は、円板車53の下側に
導出され、その端部には第1の歯車としてのカサ歯車5
6が固着されている。
【0067】変速室52の左側には支持部材としての支
持部57が形成され、この支持部57には軸支部材とし
ての回転軸58が回転可能かつ中心軸線方向に移動可能
に支持されている。この回転軸58の右端部は前記変速
室52内に導入され、その右端部には第2の歯車として
のカサ歯車59が固着されている。このカサ歯車59に
は円板車60が外嵌されている。この円板車60の外周
面は、前記円板車53の摩擦面53aに摺接されてい
る。回転軸58が中心軸線方向に移動すると、円板車1
8の外周面が摩擦面53aの外周位置から内周位置の間
で摺接する。円板車18が内周位置に配置されると、カ
サ歯車59がカサ歯車56に歯合する。
持部57が形成され、この支持部57には軸支部材とし
ての回転軸58が回転可能かつ中心軸線方向に移動可能
に支持されている。この回転軸58の右端部は前記変速
室52内に導入され、その右端部には第2の歯車として
のカサ歯車59が固着されている。このカサ歯車59に
は円板車60が外嵌されている。この円板車60の外周
面は、前記円板車53の摩擦面53aに摺接されてい
る。回転軸58が中心軸線方向に移動すると、円板車1
8の外周面が摩擦面53aの外周位置から内周位置の間
で摺接する。円板車18が内周位置に配置されると、カ
サ歯車59がカサ歯車56に歯合する。
【0068】変速室52の右壁内側には、支持突起61
が設けられている。この実施突起61には、スラストベ
アリング61aが外嵌されている。前記カサ歯車59の
右側面とスラストベアリング61aとの間には、回転軸
58を左方に付勢する付勢部材としての圧縮コイルバネ
62が介装されている。この圧縮コイルバネ62は、円
板車60が摩擦面53aのより外周側に摺接するように
回転軸58を付勢する。
が設けられている。この実施突起61には、スラストベ
アリング61aが外嵌されている。前記カサ歯車59の
右側面とスラストベアリング61aとの間には、回転軸
58を左方に付勢する付勢部材としての圧縮コイルバネ
62が介装されている。この圧縮コイルバネ62は、円
板車60が摩擦面53aのより外周側に摺接するように
回転軸58を付勢する。
【0069】回転軸58の左端には、送りねじ63の右
端部が嵌挿されている。又、前記基台51の左部には、
案内部64が設けられている。この案内部64には、被
駆動部材及び作用部材としての移動側クランプ部65が
左右方向に移動可能に案内されている。又、基台51の
左端には、移動側クランプ部65に相対向する固定側ク
ランプ部66が固設されている。移動側クランプ部65
が左方に移動すると、固定側クランプ部66との間で、
ワークWがクランプされる。
端部が嵌挿されている。又、前記基台51の左部には、
案内部64が設けられている。この案内部64には、被
駆動部材及び作用部材としての移動側クランプ部65が
左右方向に移動可能に案内されている。又、基台51の
左端には、移動側クランプ部65に相対向する固定側ク
ランプ部66が固設されている。移動側クランプ部65
が左方に移動すると、固定側クランプ部66との間で、
ワークWがクランプされる。
【0070】移動側クランプ部65には、送りねじ孔6
7が形成されている。移動側クランプ部65の右側面に
は、螺合部68が固着されている。この螺合部68には
前記送りねじ63が螺合され、この送りねじ63の左端
部は送りねじ孔67に導入されている。従って、送りね
じ63が回転駆動されると、移動側クランプ部65が案
内部64に沿って移動する。
7が形成されている。移動側クランプ部65の右側面に
は、螺合部68が固着されている。この螺合部68には
前記送りねじ63が螺合され、この送りねじ63の左端
部は送りねじ孔67に導入されている。従って、送りね
じ63が回転駆動されると、移動側クランプ部65が案
内部64に沿って移動する。
【0071】尚、本クランプ装置50では、円板車53
の外周位置における直径は、円板車60の外周直径のほ
ぼ2倍に設定されている。次に、以上のように構成され
たクランプ装置50の作用について説明する。
の外周位置における直径は、円板車60の外周直径のほ
ぼ2倍に設定されている。次に、以上のように構成され
たクランプ装置50の作用について説明する。
【0072】図14は、クランプ部65,66の間にワ
ークWをクランプしていない状態を示している。この状
態で回転レバー55を回転させると、円板車60が円板
車53の摩擦面53aの外周位置に摺接して回転駆動さ
れるため、送りねじ63が回転レバー55の2倍の回転
比で回転駆動される。その結果、移動クランプ部65が
早送りされる。
ークWをクランプしていない状態を示している。この状
態で回転レバー55を回転させると、円板車60が円板
車53の摩擦面53aの外周位置に摺接して回転駆動さ
れるため、送りねじ63が回転レバー55の2倍の回転
比で回転駆動される。その結果、移動クランプ部65が
早送りされる。
【0073】両クランプ部65,66の間で、ワークW
がクランプされると、移動側クランプ部65の移動が規
制されるため、送りねじ65が右方に駆動される。この
ため、回転レバー55の回転に伴い、円板車60は摩擦
面53aの外周位置からより内周側に移動配置される。
従って、円板車60はより大きな回転トルクで回転駆動
されるため、ワークWは徐々に大きくなる力でクランプ
される。
がクランプされると、移動側クランプ部65の移動が規
制されるため、送りねじ65が右方に駆動される。この
ため、回転レバー55の回転に伴い、円板車60は摩擦
面53aの外周位置からより内周側に移動配置される。
従って、円板車60はより大きな回転トルクで回転駆動
されるため、ワークWは徐々に大きくなる力でクランプ
される。
【0074】円板車60が摩擦面53aの内周位置に配
置されると、カサ歯車59がカサ歯車56に歯合するた
め、回転レバー55の回転トルクが送りねじ63に確実
に伝達される。その結果、ワークWが確実にクランプさ
れる。
置されると、カサ歯車59がカサ歯車56に歯合するた
め、回転レバー55の回転トルクが送りねじ63に確実
に伝達される。その結果、ワークWが確実にクランプさ
れる。
【0075】以上詳述したように、本下のクランプ装置
50によれば、第1の実施の形態における(a)〜
(c)の効果を得ることができる。尚、本発明は上記実
施の形態に限定されるものではなく、以下のように構成
することもできる。
50によれば、第1の実施の形態における(a)〜
(c)の効果を得ることができる。尚、本発明は上記実
施の形態に限定されるものではなく、以下のように構成
することもできる。
【0076】(1) 上記第1、第2及び第3の実施の
形態では、円板車9及び駆動体17に互いに歯合するカ
サ歯車11,19をそれぞれ設けて、円板車18が摩擦
面10の内周位置に配置されたときに、駆動モータ4の
回転をギア列で伝達するように構成した。これを、図1
5に示すように、両カサ歯車11,19を設けない構成
としてもよい。この場合、円板車18が摩擦面10の内
周位置に配置された状態で、円板車18が摩擦面10を
滑るように構成することにより、ワークWを長い時間に
渡ってクランプしても、駆動モータ4にかかる負担を軽
減することができる。
形態では、円板車9及び駆動体17に互いに歯合するカ
サ歯車11,19をそれぞれ設けて、円板車18が摩擦
面10の内周位置に配置されたときに、駆動モータ4の
回転をギア列で伝達するように構成した。これを、図1
5に示すように、両カサ歯車11,19を設けない構成
としてもよい。この場合、円板車18が摩擦面10の内
周位置に配置された状態で、円板車18が摩擦面10を
滑るように構成することにより、ワークWを長い時間に
渡ってクランプしても、駆動モータ4にかかる負担を軽
減することができる。
【0077】(2) 駆動摩擦車を円板車9とする代わ
りに、図16に示すように、カサ歯車42を備えたカサ
車43としてもよい。この構成では、カサ歯車8と円板
車9の組み合わせが、カサ車43だけで代替できるた
め、部品点数を少なくし、組付工数を削減することがで
きる。
りに、図16に示すように、カサ歯車42を備えたカサ
車43としてもよい。この構成では、カサ歯車8と円板
車9の組み合わせが、カサ車43だけで代替できるた
め、部品点数を少なくし、組付工数を削減することがで
きる。
【0078】(3) 第1及び第2の実施の形態では、
軸支部材としての回転筒16を支持部材としての支持軸
15にて回転可能かつ軸線方向に移動可能に支持した。
これを、図17に示すように、支持軸15を回転筒16
と一体的に形成される支持軸部16aとし、この支持軸
部16aを主ハウジング2aに回転可能かつ中心軸線方
向に移動可能に支持する構成としてもよい。この構成に
よれば、部品点数を削減することができる。
軸支部材としての回転筒16を支持部材としての支持軸
15にて回転可能かつ軸線方向に移動可能に支持した。
これを、図17に示すように、支持軸15を回転筒16
と一体的に形成される支持軸部16aとし、この支持軸
部16aを主ハウジング2aに回転可能かつ中心軸線方
向に移動可能に支持する構成としてもよい。この構成に
よれば、部品点数を削減することができる。
【0079】(4) 駆動モータ4として、インダクシ
ョンモータを用いてもよい。このモータによっても、そ
の出力軸5の回転速度が低くなるに連れ大きな回転トル
クを得ることができる。
ョンモータを用いてもよい。このモータによっても、そ
の出力軸5の回転速度が低くなるに連れ大きな回転トル
クを得ることができる。
【0080】(5) 円板車18の摩擦面に、その表面
に凹凸が形成された摩擦係数が高いライニング材を貼り
つけ、円板車9の摩擦面にも凹凸を形成してもよい。こ
の場合には、クランプ部材31,35がワークWに当接
して、円板車18が摩擦面の内周側に接触するときに
も、駆動力の伝達ロスを小さく抑制することができる。
従って、ワークWを確実にクランプすることができる。
に凹凸が形成された摩擦係数が高いライニング材を貼り
つけ、円板車9の摩擦面にも凹凸を形成してもよい。こ
の場合には、クランプ部材31,35がワークWに当接
して、円板車18が摩擦面の内周側に接触するときに
も、駆動力の伝達ロスを小さく抑制することができる。
従って、ワークWを確実にクランプすることができる。
【0081】(6) 上記各実施の形態では、付勢部材
としての圧縮コイルばね22にて駆動体17を押圧付勢
し、直線駆動部37の移動が規制されていないときに円
板車18が内周位置に配置されるように構成した。これ
を、引っ張りコイルばねに置き換えてもよい。即ち、第
1の実施の形態では、引っ張りコイルばねの一端を変速
室13の右側面に連結し、他端を駆動体17の右側面に
連結する。又、第2の実施の形態では、引っ張りコイル
ばねの一端を実施板12の右側面に連結し、他端を駆動
体17の左側面に連結する。
としての圧縮コイルばね22にて駆動体17を押圧付勢
し、直線駆動部37の移動が規制されていないときに円
板車18が内周位置に配置されるように構成した。これ
を、引っ張りコイルばねに置き換えてもよい。即ち、第
1の実施の形態では、引っ張りコイルばねの一端を変速
室13の右側面に連結し、他端を駆動体17の右側面に
連結する。又、第2の実施の形態では、引っ張りコイル
ばねの一端を実施板12の右側面に連結し、他端を駆動
体17の左側面に連結する。
【0082】(7) 駆動体17を付勢することによ
り、駆動体17とともに回転筒16を円板車18が内周
位置に接触する位置となる位置に配置したが、これを、
回転筒16を直接付勢するように構成してもよい。
り、駆動体17とともに回転筒16を円板車18が内周
位置に接触する位置となる位置に配置したが、これを、
回転筒16を直接付勢するように構成してもよい。
【0083】(8) 上記各実施の形態では、クランプ
時にも駆動モータ4を駆動するようにしたが、クランプ
部材31,35がワークWをクランプする位置に移動し
たことを検出し、その検出信号に基づいてワークWをク
ランプしたときには駆動モータ4の作動を停止するよう
に構成してもよい。この場合には、駆動モータ4に加わ
る負荷を軽減して発熱等を防止することができる。
時にも駆動モータ4を駆動するようにしたが、クランプ
部材31,35がワークWをクランプする位置に移動し
たことを検出し、その検出信号に基づいてワークWをク
ランプしたときには駆動モータ4の作動を停止するよう
に構成してもよい。この場合には、駆動モータ4に加わ
る負荷を軽減して発熱等を防止することができる。
【0084】(9) 送りねじ23をロッド29の内部
に収容せず、ロッド29と送りねじ23とを並列に配設
してもよい。この場合に、ロッド29の両端を主ケーシ
ング2aの外部に延出させることにより、第1の実施の
形態、又は、第2の実施の形態のいずれのクランプ装置
1,40でも、ロッド29を押し出す状態においても、
反対に、ロッド29を引き戻す状態においても、ワーク
Wをクランプするように構成することができる。
に収容せず、ロッド29と送りねじ23とを並列に配設
してもよい。この場合に、ロッド29の両端を主ケーシ
ング2aの外部に延出させることにより、第1の実施の
形態、又は、第2の実施の形態のいずれのクランプ装置
1,40でも、ロッド29を押し出す状態においても、
反対に、ロッド29を引き戻す状態においても、ワーク
Wをクランプするように構成することができる。
【0085】(10) 上記各実施の形態において、駆
動モータ4を変速室13の右側に配置するように構成し
てもよい。前記各実施の形態から把握できる請求項以外
の技術的思想について、以下にその効果とともに記載す
る。
動モータ4を変速室13の右側に配置するように構成し
てもよい。前記各実施の形態から把握できる請求項以外
の技術的思想について、以下にその効果とともに記載す
る。
【0086】(1) 請求項1又は請求項2に記載のク
ランプ装置において、駆動摩擦車を従動歯車42が形成
されたカサ車43とする。この構成によれば、カサ歯車
8を削減し、組付工数を削減することができる。
ランプ装置において、駆動摩擦車を従動歯車42が形成
されたカサ車43とする。この構成によれば、カサ歯車
8を削減し、組付工数を削減することができる。
【0087】(2) 請求項1〜請求項5のいずれかに
記載のクランプ装置において、円板車18の摩擦面に
は、その表面に凹凸が形成された摩擦係数が高いライニ
ング材を貼り付け、駆動摩擦車9の摩擦面10には、凹
凸を形成する。このような構成によれば、作用部材29
に加わる負荷が大きくなり、円板車18が駆動摩擦車9
の摩擦面10の内周側に接触するときにも、駆動力の伝
達ロスを抑制するこどができる。従って、ワークWを確
実にクランプすることができる。
記載のクランプ装置において、円板車18の摩擦面に
は、その表面に凹凸が形成された摩擦係数が高いライニ
ング材を貼り付け、駆動摩擦車9の摩擦面10には、凹
凸を形成する。このような構成によれば、作用部材29
に加わる負荷が大きくなり、円板車18が駆動摩擦車9
の摩擦面10の内周側に接触するときにも、駆動力の伝
達ロスを抑制するこどができる。従って、ワークWを確
実にクランプすることができる。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、簡単な構成からなり、外部からの制御に
よらずに、ワークをクランプしないときにはクランプ部
材を早送りし、クランプ時にはワークに次第に大きくな
るように力を加えることができる。
発明によれば、簡単な構成からなり、外部からの制御に
よらずに、ワークをクランプしないときにはクランプ部
材を早送りし、クランプ時にはワークに次第に大きくな
るように力を加えることができる。
【0089】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、内周位置において駆動摩
擦車と円板車とが歯車にて連結されるため、クランプ時
に伝達ロスなくクランプ部材に力を伝達することができ
る。従って、ワークを確実にクランプすることができ
る。
に記載の発明の効果に加えて、内周位置において駆動摩
擦車と円板車とが歯車にて連結されるため、クランプ時
に伝達ロスなくクランプ部材に力を伝達することができ
る。従って、ワークを確実にクランプすることができ
る。
【0090】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、送りねじの
回転軸線に直交する方向の大きさを小さくすることがで
きる。
又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、送りねじの
回転軸線に直交する方向の大きさを小さくすることがで
きる。
【0091】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ク
ランプ時には一層大きい力でクランプすることができる
ため、ワークを確実にクランプすることができる。
〜請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ク
ランプ時には一層大きい力でクランプすることができる
ため、ワークを確実にクランプすることができる。
【0092】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、送
りねじの回転軸線に直交する方向の大きさを小さくする
ことができる。
〜請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、送
りねじの回転軸線に直交する方向の大きさを小さくする
ことができる。
【0093】請求項6に記載の発明によれば、簡単な構
成からなり、外部からの制御によらず、被駆動部材の移
動が規制されていないときには早送りし、被駆動部材の
移動が規制されると規制方向に次第に大きくなる力で駆
動することができる。
成からなり、外部からの制御によらず、被駆動部材の移
動が規制されていないときには早送りし、被駆動部材の
移動が規制されると規制方向に次第に大きくなる力で駆
動することができる。
【図1】 第1の実施の形態のクランプ装置の断面図。
【図2】 クランプ装置の要部断面図。
【図3】 クランプ装置の要部断面図。
【図4】 クランプ装置の要部断面図。
【図5】 クランプ装置の作動状態を示す正面図。
【図6】 同じく作動状態を示す正面図。
【図7】 第2の実施の形態のクランプ装置の断面図。
【図8】 クランプ装置の要部断面図。
【図9】 クランプ装置の要部断面図。
【図10】 クランプ装置の要部断面図。
【図11】 クランプ装置の作動状態を示す正面図。
【図12】 同じく作動状態を示す正面図。
【図13】 (a)第3の実施の形態のクランプ装置の
正面側断面図、(b)同じく側面側断面図。
正面側断面図、(b)同じく側面側断面図。
【図14】 第4の実施の形態のクランプ装置の断面
図。
図。
【図15】 別例のクランプ装置の断面図。
【図16】 同じくクランプ装置の要部断面図。
【図17】 同じくクランプ装置の要部断面図。
【図18】 従来例の送り装置の断面図。
【図19】 同じく送り装置の断面図。
4…直流モータ、9…駆動摩擦車としての円板車、10
…摩擦面、11…第1の歯車としてのカサ歯車、15…
支持部材としての支持軸、16…軸支部材としての回転
筒、18…円板車、19…第2の歯車部としてのカサ歯
車、22…付勢部材としての圧縮コイルばね、23…送
りねじ、29…作用部材としてのロッド、31,35…
同じくクランプ部材、37…被駆動部材としての直線駆
動部、41a,41b…支持部材としてのコロ、53…
駆動摩擦車としての円板車、53a…摩擦面、56…第
1の歯車としてのカサ歯車、57…支持部材としての支
持部、58…軸支部材としての回転軸、59…第2の歯
車としてのカサ歯車、62…付勢部材としての圧縮コイ
ルバネ、65…被駆動部材及び作用部材としての移動側
クランプ部。
…摩擦面、11…第1の歯車としてのカサ歯車、15…
支持部材としての支持軸、16…軸支部材としての回転
筒、18…円板車、19…第2の歯車部としてのカサ歯
車、22…付勢部材としての圧縮コイルばね、23…送
りねじ、29…作用部材としてのロッド、31,35…
同じくクランプ部材、37…被駆動部材としての直線駆
動部、41a,41b…支持部材としてのコロ、53…
駆動摩擦車としての円板車、53a…摩擦面、56…第
1の歯車としてのカサ歯車、57…支持部材としての支
持部、58…軸支部材としての回転軸、59…第2の歯
車としてのカサ歯車、62…付勢部材としての圧縮コイ
ルバネ、65…被駆動部材及び作用部材としての移動側
クランプ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23Q 3/06 F16H 15/10 F16H 25/20
Claims (6)
- 【請求項1】 回転駆動される送りねじ(23,63)
と、 前記送りねじ(23,63)に螺合し、同送りねじ(2
3,63)の回転にて同送りねじ(23,63)の軸線
方向に移動可能に支持された被駆動部材(37,65)
と、 前記被駆動部材(37,65)に連結され、同被駆動部
材(37,65)の移動に基づいてワーク(W)をクラ
ンプするための作用部材(29,31,35,65)と
からなるクランプ装置において、 前記送りねじ(23,63)に取着される軸支部材(1
6,41a,41b,58)と、 前記軸支部材(16,58)を回転可能にかつ軸線方向
に移動可能に支持する支持部材(15,41a,41
b,57)と、 摩擦面(10,53a)を有し、回転駆動される駆動摩
擦車(9,53)と、 前記軸支部材(16,58)に固着されるとともに、前
記駆動摩擦車(9,53)の摩擦面(10,53a)に
対しその外周位置と内周位置との間で接触する状態で前
記支持部材(15,41a,41b,57)の中心軸方
向に移動可能に設けられ、前記駆動摩擦車(9,53)
の回転にて送りねじ(23,63)を回転させる円板車
(18,60)と、 前記円板車(18,60)が前記駆動摩擦車(9,5
3)の摩擦面(10,53a)に対し外周位置で接触す
るように前記軸支部材(16,58)を付勢する付勢部
材(22,62)とを備えたクランプ装置。 - 【請求項2】 駆動摩擦車(9,53)には、該駆動摩
擦車(9,53)と一体的に回転する第1の歯車(1
1,56)を設け、円板車(18,60)には、該円板
車(18,60)と一体的に回転する第2の歯車(1
9,59)を設け、前記円板車(18,60)が摩擦面
(10,53a)の内周側に接触する位置に配置された
とき、前記第1の歯車(11,56)と、前記第2の歯
車(19,59)とが歯合するようにした請求項1に記
載のクランプ装置。 - 【請求項3】 駆動摩擦車は、円板車(9,53)であ
る請求項1又は請求項2に記載のクランプ装置。 - 【請求項4】 駆動摩擦車を駆動する、直流モータ
(4)、又は、インダクションモータを備えた請求項1
〜請求項3のいずれかに記載のクランプ装置。 - 【請求項5】 被駆動部材(25,26)は、前記送り
ねじ(23)に外嵌する状態で螺合するように形成され
るものである請求項1〜請求項4のいずれかに記載のク
ランプ装置。 - 【請求項6】 回転駆動される送りねじ(23,63)
と、 前記送りねじ(23,63)に螺合し、同送りねじ(2
3,63)の回転にて同送りねじ(23,63)の軸線
方向に移動可能に支持された被駆動部材(37,65)
とを備えた送り装置において、 前記送りねじ(23,63)に取着される軸支部材(1
6,58)と、 前記軸支部材(16,58)を回転可能にかつ軸線方向
に移動可能に支持する支持部材(15,41a,41
b,57)と、 摩擦面(10,53a)を有し、回転駆動される駆動摩
擦車(9,53)と、 前記軸支部材(16,58)に固着されるとともに、前
記駆動摩擦車(9,53)の摩擦面(10,53a)に
対しその外周位置と内周位置との間で接触する状態で前
記支持部材(15,41a,41b,57)の中心軸方
向に移動可能に設けられ、前記駆動摩擦車(9,53)
の回転にて送りねじ(23,63)を回転させる円板車
(18,60)と、 前記円板車(18,60)が前記駆動摩擦車(9,5
3)の摩擦面(10,53a)に対し外周位置で接触す
るように前記軸支部材(16,58)を付勢する付勢部
材(22,62)とを備えた送り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8064467A JP2994586B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | クランプ装置及び送り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8064467A JP2994586B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | クランプ装置及び送り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09253963A JPH09253963A (ja) | 1997-09-30 |
JP2994586B2 true JP2994586B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=13259071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8064467A Expired - Lifetime JP2994586B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | クランプ装置及び送り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2994586B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3664406B1 (ja) | 2004-09-16 | 2005-06-29 | サイエンティフィックテクノロジーズ有限会社 | 負荷感応推力増幅機構を持つ動力伝達方法及び装置 |
CN106392704B (zh) * | 2016-11-23 | 2017-11-07 | 江苏爱索新材料科技有限公司 | 一种带有卡接机构的机床装置及其使用方法 |
CN109317367B (zh) * | 2018-08-25 | 2024-08-20 | 蚌埠市鑫泰工程塑料制品有限公司 | 一种电动叉车电源箱的浸塑装置 |
CN112485124B (zh) * | 2020-11-21 | 2022-11-22 | 山东艾泰克环保科技股份有限公司 | 一种转向油缸压力检测设备 |
CN114130860B (zh) * | 2021-11-02 | 2023-07-28 | 合肥工业大学 | 一种应用于校直机上的压点和支点组合机构 |
CN115740058B (zh) * | 2022-12-06 | 2023-11-14 | 江苏捷尔特精密管业有限公司 | 一种自适应夹持的冷拔线芯杆防抖动装置 |
CN117781815B (zh) * | 2024-02-28 | 2024-05-17 | 潍坊市计量测试所 | 自动进给测量装置 |
-
1996
- 1996-03-21 JP JP8064467A patent/JP2994586B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09253963A (ja) | 1997-09-30 |
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